JP3470805B2 - オイルセパレータ構造 - Google Patents
オイルセパレータ構造Info
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- JP3470805B2 JP3470805B2 JP2001070076A JP2001070076A JP3470805B2 JP 3470805 B2 JP3470805 B2 JP 3470805B2 JP 2001070076 A JP2001070076 A JP 2001070076A JP 2001070076 A JP2001070076 A JP 2001070076A JP 3470805 B2 JP3470805 B2 JP 3470805B2
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- flow forming
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばブローバ
イガス等のガス流体中に含まれるミスト状のオイルを分
離するオイルセパレータ構造に係り、特に、ガスヒート
ポンプ式空気調和機のガスエンジン装置に適したオイル
セパレータ構造に関する。
イガス等のガス流体中に含まれるミスト状のオイルを分
離するオイルセパレータ構造に係り、特に、ガスヒート
ポンプ式空気調和機のガスエンジン装置に適したオイル
セパレータ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒートポンプを利用して冷暖房を行う空
気調和機は、室内熱交換器、圧縮機、室外熱交換器、膨
張弁等の構成要素を含む冷媒回路を備えている。室内の
冷暖房は、冷媒がこの回路を巡る途中で、室内熱交換器
及び室外熱交換器においてそれぞれ熱の交換を行うこと
によって実現される。また、この冷媒回路には、室外熱
交換器による冷媒の熱の受け取り(暖房運転時)のみに
頼るのではなく、冷媒そのものを直接的に加熱するため
の冷媒加熱器が設置されることがある。
気調和機は、室内熱交換器、圧縮機、室外熱交換器、膨
張弁等の構成要素を含む冷媒回路を備えている。室内の
冷暖房は、冷媒がこの回路を巡る途中で、室内熱交換器
及び室外熱交換器においてそれぞれ熱の交換を行うこと
によって実現される。また、この冷媒回路には、室外熱
交換器による冷媒の熱の受け取り(暖房運転時)のみに
頼るのではなく、冷媒そのものを直接的に加熱するため
の冷媒加熱器が設置されることがある。
【0003】ところで、近年、上記の冷媒回路中の圧縮
機の動力源として、通常使用されている電動機に代わ
り、ガスエンジンを利用するものが開発されている。こ
のガスエンジンを利用した空気調和機は、一般にガスヒ
ートポンプ式空気調和機(以下GHPと略す)と呼ばれ
ている。このGHPによれば、比較的安価であるガスを
燃料として利用できるため、電動機を利用した圧縮機を
備えた空気調和機(以下EHPと略す)のように、ラン
ニングコストがかさむということがなく消費者にとって
コストダウンが可能となる。
機の動力源として、通常使用されている電動機に代わ
り、ガスエンジンを利用するものが開発されている。こ
のガスエンジンを利用した空気調和機は、一般にガスヒ
ートポンプ式空気調和機(以下GHPと略す)と呼ばれ
ている。このGHPによれば、比較的安価であるガスを
燃料として利用できるため、電動機を利用した圧縮機を
備えた空気調和機(以下EHPと略す)のように、ラン
ニングコストがかさむということがなく消費者にとって
コストダウンが可能となる。
【0004】また、GHPにおいては、例えば暖房運転
時に、ガスエンジンから排出される高温の排気ガスの熱
を冷媒の加熱源として利用すれば、優れた暖房効果を得
ることが可能になるとともに、エネルギの利用効率を高
めることができる。また、このような仕組みを導入すれ
ば、冷媒回路中において、上述したような冷媒加熱器等
の機器を特別に設置する必要がなくなる。
時に、ガスエンジンから排出される高温の排気ガスの熱
を冷媒の加熱源として利用すれば、優れた暖房効果を得
ることが可能になるとともに、エネルギの利用効率を高
めることができる。また、このような仕組みを導入すれ
ば、冷媒回路中において、上述したような冷媒加熱器等
の機器を特別に設置する必要がなくなる。
【0005】その他、GHPでは、暖房運転時に必要な
室外熱交換器の霜除去動作、いわゆるデフロスト動作に
ついてもエンジンの排熱を利用して実施することができ
る。一般に、EHPにおけるデフロスト動作は、暖房運
転を停止して一時的に冷房運転を行って室外熱交換器の
霜除去を行うようになされている。この場合、室内に対
して冷風が吹き出すことになるから、室内環境の快適性
を損なうこととなる。GHPでは、上記したような事情
から連続暖房運転が可能となり、EHPで懸念されるよ
うな問題の発生がない。
室外熱交換器の霜除去動作、いわゆるデフロスト動作に
ついてもエンジンの排熱を利用して実施することができ
る。一般に、EHPにおけるデフロスト動作は、暖房運
転を停止して一時的に冷房運転を行って室外熱交換器の
霜除去を行うようになされている。この場合、室内に対
して冷風が吹き出すことになるから、室内環境の快適性
を損なうこととなる。GHPでは、上記したような事情
から連続暖房運転が可能となり、EHPで懸念されるよ
うな問題の発生がない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように多くの利点
を有するGHPではあるが、従来からのGHPに関して
は、次のような問題点が指摘されている。
を有するGHPではあるが、従来からのGHPに関して
は、次のような問題点が指摘されている。
【0007】上述したように、GHPは圧縮機の駆動源
としてガスエンジンを使用しているが、このようなガス
エンジンにおいては、ブローバイガス中に含まれている
オイル分が問題になることがある。このブローバイガス
とは、ピストンリングとシリンダとの間隙を通って燃焼
室からクランクケースへ漏れ出すガスのことであり、通
常クランクケースからエンジン吸気系に戻されて再度燃
焼室に送られる。
としてガスエンジンを使用しているが、このようなガス
エンジンにおいては、ブローバイガス中に含まれている
オイル分が問題になることがある。このブローバイガス
とは、ピストンリングとシリンダとの間隙を通って燃焼
室からクランクケースへ漏れ出すガスのことであり、通
常クランクケースからエンジン吸気系に戻されて再度燃
焼室に送られる。
【0008】さて、上述したブローバイガスは、ミスト
状の潤滑油(以下オイルミストと呼ぶ)を含んでいるた
め、ブローバイガスが流れる経路(以下ブローバイガス
系と呼ぶ)の適所にはブローバイガスフィルタのように
オイルミストを補集して除去するための装置(オイルセ
パレータ)が設けられている。図5及び図6は従来のブ
ローバイガスフィルタとして用いられているオイルセパ
レータを示す図で、図中の符号140はオイルセパレー
タ、141はケース本体、142はリッド(蓋部材)、
143はフィルタ、144はガス流体の入口、145は
ガス流体の出口、146はフィルタ143で捕集したオ
イルミストの流出出口である。なお、ケース本体141
及びリッド142により、オイルセパレータのケーシン
グが構成されている。
状の潤滑油(以下オイルミストと呼ぶ)を含んでいるた
め、ブローバイガスが流れる経路(以下ブローバイガス
系と呼ぶ)の適所にはブローバイガスフィルタのように
オイルミストを補集して除去するための装置(オイルセ
パレータ)が設けられている。図5及び図6は従来のブ
ローバイガスフィルタとして用いられているオイルセパ
レータを示す図で、図中の符号140はオイルセパレー
タ、141はケース本体、142はリッド(蓋部材)、
143はフィルタ、144はガス流体の入口、145は
ガス流体の出口、146はフィルタ143で捕集したオ
イルミストの流出出口である。なお、ケース本体141
及びリッド142により、オイルセパレータのケーシン
グが構成されている。
【0009】このようなオイルセパレータ140では、
ガスエンジンのクランクケースに連通する入口144か
ら流入したブローバイガスがフィルタ143を通過し、
出口145からガスエンジンの吸気系に吸引される。ま
た、ブローバイガス中のオイルミストは、フィルタ14
3を通過する際に分離除去され、ケース本体141の底
部に落下して流出出口146からガスエンジンのオイル
パンへ戻される。このため、ブローバイガスの流路とな
るフィルタ143の上下方向高さをできるだけ大きくと
る(厚みを増す)ことでオイルミストの分離効率を確保
しているが、フィルタ143については運転期間に応じ
て適宜交換する必要があるため、ケース本体141から
リッド142を取り外すことができるケーシング構造を
採用している。また、フィルタ143を交換する際の作
業性を考慮し、リッド142の取付位置は開口部の面積
を最も大きくとれる側面としている。
ガスエンジンのクランクケースに連通する入口144か
ら流入したブローバイガスがフィルタ143を通過し、
出口145からガスエンジンの吸気系に吸引される。ま
た、ブローバイガス中のオイルミストは、フィルタ14
3を通過する際に分離除去され、ケース本体141の底
部に落下して流出出口146からガスエンジンのオイル
パンへ戻される。このため、ブローバイガスの流路とな
るフィルタ143の上下方向高さをできるだけ大きくと
る(厚みを増す)ことでオイルミストの分離効率を確保
しているが、フィルタ143については運転期間に応じ
て適宜交換する必要があるため、ケース本体141から
リッド142を取り外すことができるケーシング構造を
採用している。また、フィルタ143を交換する際の作
業性を考慮し、リッド142の取付位置は開口部の面積
を最も大きくとれる側面としている。
【0010】しかしながら、上述した従来構造のオイル
セパレータ140では、オイルミストの分離をフィルタ
143のみに依存するものであるから、十分な分離効率
を得にくいという問題があった。この場合、フィルタ1
43の厚みを増すことで分離効率を上げることは可能で
あるが、フィルタ143の厚みが増すことは圧力損失の
大幅な増加につながるものであるため限界があった。こ
のため、圧力損失の増加を伴うことなしに、ブローバイ
ガスに含まれるオイルミストを効率よく分離させること
ができる分離効率の高いオイルセパレータ構造が望まれ
る。
セパレータ140では、オイルミストの分離をフィルタ
143のみに依存するものであるから、十分な分離効率
を得にくいという問題があった。この場合、フィルタ1
43の厚みを増すことで分離効率を上げることは可能で
あるが、フィルタ143の厚みが増すことは圧力損失の
大幅な増加につながるものであるため限界があった。こ
のため、圧力損失の増加を伴うことなしに、ブローバイ
ガスに含まれるオイルミストを効率よく分離させること
ができる分離効率の高いオイルセパレータ構造が望まれ
る。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、圧力損失の増加を伴う
ことなくブローバイガスなどオイルミストを含むガス流
体からオイルミストを除去する分離効率を高め、オイル
セパレータ構造の性能を向上させることにある。
あり、その目的とするところは、圧力損失の増加を伴う
ことなくブローバイガスなどオイルミストを含むガス流
体からオイルミストを除去する分離効率を高め、オイル
セパレータ構造の性能を向上させることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。請求項1に記載の
オイルセパレータ構造は、ガスヒートポンプ式空気調和
機の室外機ユニットの機械室に設置され、ミスト状のオ
イルを含むガス流体からオイル分を分離させるオイルセ
パレータ構造において、直方体形状のケーシング内に導
入した前記ガス流体を旋回流とする旋回流形成部を前記
ケーシング内の下部空間に設け、当該旋回流形成部で旋
回したガス流体を通過させるフィルタ設置部を前記ケー
シング内の当該旋回流形成部の上方に連設するととも
に、前記旋回流形成部の長手方向に延びた旋回流助長ガ
イド部材を前記旋回流形成部の中心に設け、前記ガス流
体の入口を前記旋回流形成部の下部側壁に、前記ガス流
体の出口を前記ケーシングの上面に、分離したオイル分
の流出出口を前記旋回流形成部の底面に開口するよう設
けたことを特徴とするものである。
決するため、以下の手段を採用した。請求項1に記載の
オイルセパレータ構造は、ガスヒートポンプ式空気調和
機の室外機ユニットの機械室に設置され、ミスト状のオ
イルを含むガス流体からオイル分を分離させるオイルセ
パレータ構造において、直方体形状のケーシング内に導
入した前記ガス流体を旋回流とする旋回流形成部を前記
ケーシング内の下部空間に設け、当該旋回流形成部で旋
回したガス流体を通過させるフィルタ設置部を前記ケー
シング内の当該旋回流形成部の上方に連設するととも
に、前記旋回流形成部の長手方向に延びた旋回流助長ガ
イド部材を前記旋回流形成部の中心に設け、前記ガス流
体の入口を前記旋回流形成部の下部側壁に、前記ガス流
体の出口を前記ケーシングの上面に、分離したオイル分
の流出出口を前記旋回流形成部の底面に開口するよう設
けたことを特徴とするものである。
【0013】このようなオイルセパレータ構造によれ
ば、旋回流形成部を直方体形状としたケーシング内の下
部空間に設け、当該旋回流形成部で旋回したガス流体を
通過させるフィルタ設置部をケーシング内の当該旋回流
形成部の上方に連設するとともに、旋回流形成部の長手
方向に延びた旋回流助長ガイド部材を旋回流形成部の中
心に設け、ガス流体の入口を旋回流形成部の下部側壁
に、ガス流体の出口をケーシングの上面に、分離したオ
イル分の流出出口を旋回流形成部の底面に開口するよう
設けたので、旋回流形成部における遠心力の作用による
オイルミストの分離と、フィルタ設置部におけるフィル
タ通過によるオイルミストの分離との2段階にわたって
ガス流体からオイルミストを分離させることができるよ
うになり、圧力損失を増加させずに分離効率を向上させ
ることが可能になる。さらに、ガス流体は最初に旋回流
形成部を通過してからフィルタ設置部を通過するように
なるので、遠心分離によりオイルミスト含有量の少なく
なったガス流体をフィルタで分離除去することが可能に
なり、フィルタ交換までの寿命を延ばすことができる。
そして、遠心分離されたオイル分はフィルタ設置部を通
過することなく流出出口からケーシング外へと流出し、
また、フィルタで分離除去されたオイル分も重力で落下
して流出出口からケーシング外へ流出する。さらに、旋
回流形成部の中心にガス流体の旋回流助長ガイド部材を
設けたことによって旋回流の形成が容易になり、また、
出口をケーシングの上面中央部に配置することで旋回流
のスムーズな流出を可能にする。
ば、旋回流形成部を直方体形状としたケーシング内の下
部空間に設け、当該旋回流形成部で旋回したガス流体を
通過させるフィルタ設置部をケーシング内の当該旋回流
形成部の上方に連設するとともに、旋回流形成部の長手
方向に延びた旋回流助長ガイド部材を旋回流形成部の中
心に設け、ガス流体の入口を旋回流形成部の下部側壁
に、ガス流体の出口をケーシングの上面に、分離したオ
イル分の流出出口を旋回流形成部の底面に開口するよう
設けたので、旋回流形成部における遠心力の作用による
オイルミストの分離と、フィルタ設置部におけるフィル
タ通過によるオイルミストの分離との2段階にわたって
ガス流体からオイルミストを分離させることができるよ
うになり、圧力損失を増加させずに分離効率を向上させ
ることが可能になる。さらに、ガス流体は最初に旋回流
形成部を通過してからフィルタ設置部を通過するように
なるので、遠心分離によりオイルミスト含有量の少なく
なったガス流体をフィルタで分離除去することが可能に
なり、フィルタ交換までの寿命を延ばすことができる。
そして、遠心分離されたオイル分はフィルタ設置部を通
過することなく流出出口からケーシング外へと流出し、
また、フィルタで分離除去されたオイル分も重力で落下
して流出出口からケーシング外へ流出する。さらに、旋
回流形成部の中心にガス流体の旋回流助長ガイド部材を
設けたことによって旋回流の形成が容易になり、また、
出口をケーシングの上面中央部に配置することで旋回流
のスムーズな流出を可能にする。
【0014】請求項2に記載のオイルセパレータ構造
は、請求項1に記載のオイルセパレータ構造において、
前記入口を前記ガス流体が前記ケーシング内の側壁面に
沿って導入される開口位置及び向きに設けたことを特徴
とするものである。
は、請求項1に記載のオイルセパレータ構造において、
前記入口を前記ガス流体が前記ケーシング内の側壁面に
沿って導入される開口位置及び向きに設けたことを特徴
とするものである。
【0015】このようなオイルセパレータ構造によれ
ば、前記入口を前記ガス流体が前記ケーシング内の側壁
面に沿って導入される開口位置及び向きに設けたので、
旋回流の形成が容易になる。
ば、前記入口を前記ガス流体が前記ケーシング内の側壁
面に沿って導入される開口位置及び向きに設けたので、
旋回流の形成が容易になる。
【0016】請求項3に記載のオイルセパレータ構造
は、請求項1または2に記載のオイルセパレータ構造に
おいて、前記ガス流体が前記機械室に設置される内燃機
関エンジンのブローバイガスであり、前記入口を前記内
燃機関エンジンのクランクケースに連通させ前記旋回流
形成部を正圧領域とするとともに、前記出口を前記内燃
機関エンジンの吸気系に連通させ負圧領域に開口するよ
うにしたことを特徴とするものである。
は、請求項1または2に記載のオイルセパレータ構造に
おいて、前記ガス流体が前記機械室に設置される内燃機
関エンジンのブローバイガスであり、前記入口を前記内
燃機関エンジンのクランクケースに連通させ前記旋回流
形成部を正圧領域とするとともに、前記出口を前記内燃
機関エンジンの吸気系に連通させ負圧領域に開口するよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0017】このようなオイルセパレータ構造によれ
ば、前記ガス流体が前記機械室に設置される内燃機関エ
ンジンのブローバイガスであり、前記入口を前記内燃機
関エンジンのクランクケースに連通させ前記旋回流形成
部を正圧領域とするとともに、前記出口を前記内燃機関
エンジンの吸気系に連通させ負圧領域に開口するように
したので、正圧のクランクケースから押し込まれたガス
流体が負圧の吸気系に吸引され、オイルセパレータ内に
おいてガス流体のスムーズな流れを形成することができ
る。
ば、前記ガス流体が前記機械室に設置される内燃機関エ
ンジンのブローバイガスであり、前記入口を前記内燃機
関エンジンのクランクケースに連通させ前記旋回流形成
部を正圧領域とするとともに、前記出口を前記内燃機関
エンジンの吸気系に連通させ負圧領域に開口するように
したので、正圧のクランクケースから押し込まれたガス
流体が負圧の吸気系に吸引され、オイルセパレータ内に
おいてガス流体のスムーズな流れを形成することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るオイルセパレ
ータ構造の一実施形態を、図面に基づいて説明する。最
初に、本発明に係るオイルセパレータ構造の適用例とし
て、ガスヒートポンプ式空気調和装置の構成例を説明す
る。ガスヒートポンプ式空気調和装置(GHP)は、図
3に示すように、大きくは室内機ユニット1及び室外機
ユニット10から構成される。室内機ユニット1には、
冷房運転時に低温低圧の液冷媒を蒸発気化させて室内の
空気から熱を奪い、暖房運転時には高温高圧のガス冷媒
を凝縮液化させて室内の空気を暖める室内熱交換器が具
備されている。この室内熱交換器には、後述する室外機
ユニット10から低温低圧の液冷媒(冷房運転時)また
は高温高圧のガス冷媒(暖房運転時)が冷媒配管2によ
って供給される。なお、冷暖房を行う室内の空気は、室
内機ファン(図示省略)の作動により吸引され、室内熱
交換器を通過して冷媒と熱交換した後室内へ吹き出され
る。
ータ構造の一実施形態を、図面に基づいて説明する。最
初に、本発明に係るオイルセパレータ構造の適用例とし
て、ガスヒートポンプ式空気調和装置の構成例を説明す
る。ガスヒートポンプ式空気調和装置(GHP)は、図
3に示すように、大きくは室内機ユニット1及び室外機
ユニット10から構成される。室内機ユニット1には、
冷房運転時に低温低圧の液冷媒を蒸発気化させて室内の
空気から熱を奪い、暖房運転時には高温高圧のガス冷媒
を凝縮液化させて室内の空気を暖める室内熱交換器が具
備されている。この室内熱交換器には、後述する室外機
ユニット10から低温低圧の液冷媒(冷房運転時)また
は高温高圧のガス冷媒(暖房運転時)が冷媒配管2によ
って供給される。なお、冷暖房を行う室内の空気は、室
内機ファン(図示省略)の作動により吸引され、室内熱
交換器を通過して冷媒と熱交換した後室内へ吹き出され
る。
【0019】室外機ユニット10は、圧縮機、室外熱交
換器、膨脹弁及び四方弁などを備えた冷媒回路部と、圧
縮機を駆動するガスエンジン、電動モータ及びこれに付
随する機器類を備えたガスエンジン部とを具備して構成
される。この室外機ユニット10は、下部の機械室11
と上部の熱交換室12との間が仕切板(図示省略)によ
り分割されており、一方の機械室11にはガスエンジン
14、圧縮機15、コントローラ(制御部)16などの
主要機器が設置され、他方の熱交換室12には室外熱交
換器20、室外機ファン21などの主要機器が設置され
ている。なお、仕切板には換気口が設けられ、機械室1
1と熱交換室12との間が連通状態になっている。
換器、膨脹弁及び四方弁などを備えた冷媒回路部と、圧
縮機を駆動するガスエンジン、電動モータ及びこれに付
随する機器類を備えたガスエンジン部とを具備して構成
される。この室外機ユニット10は、下部の機械室11
と上部の熱交換室12との間が仕切板(図示省略)によ
り分割されており、一方の機械室11にはガスエンジン
14、圧縮機15、コントローラ(制御部)16などの
主要機器が設置され、他方の熱交換室12には室外熱交
換器20、室外機ファン21などの主要機器が設置され
ている。なお、仕切板には換気口が設けられ、機械室1
1と熱交換室12との間が連通状態になっている。
【0020】図4はガスエンジン14のブローバイガス
系BGを示す図で、ガスエンジン14は、オイルパン1
4a、クランクシャフト14b、ピストン14c、ピス
トンリング14d、シリンダ14e、クランクケース1
4f、燃焼室14g、シリンダヘッドカバー14h及び
吸気マニホールド14iを具備して構成されている。ブ
ローバイガスは、燃焼室14gからピストンリング14
dとシリンダ14eとの間隙を通ってクランクケース1
4fに漏出したガスであり、燃料の未燃ガス、ミスト
(霧)状となった潤滑油及び排気ガス等が含まれてい
る。
系BGを示す図で、ガスエンジン14は、オイルパン1
4a、クランクシャフト14b、ピストン14c、ピス
トンリング14d、シリンダ14e、クランクケース1
4f、燃焼室14g、シリンダヘッドカバー14h及び
吸気マニホールド14iを具備して構成されている。ブ
ローバイガスは、燃焼室14gからピストンリング14
dとシリンダ14eとの間隙を通ってクランクケース1
4fに漏出したガスであり、燃料の未燃ガス、ミスト
(霧)状となった潤滑油及び排気ガス等が含まれてい
る。
【0021】このブローバイガスの流れは図4の中に矢
印で示されており、クランクケース14fに漏出したオ
イルミストを含むブローバイガス(破線の矢印で表示)
はガスエンジン14の内部流路BG1を通ってシリンダ
ヘッドカバー14hに導かれる。シリンダヘッドカバー
14hは、ブローバイ流出路BG2によってブローバイ
ガスフィルタ40と接続されている。このため、ブロー
バイガスはシリンダヘッドカバー14hからブローバイ
ガスフィルタ40に導かれる。なお、ブローバイガスフ
ィルタ40で除去されたオイル分は、自重によりオイル
リターンホースBG3を通ってオイルパン14aに戻さ
れ(二点鎖線の矢印で表示)、オイルパン14a内の潤
滑油と合流して再使用される。
印で示されており、クランクケース14fに漏出したオ
イルミストを含むブローバイガス(破線の矢印で表示)
はガスエンジン14の内部流路BG1を通ってシリンダ
ヘッドカバー14hに導かれる。シリンダヘッドカバー
14hは、ブローバイ流出路BG2によってブローバイ
ガスフィルタ40と接続されている。このため、ブロー
バイガスはシリンダヘッドカバー14hからブローバイ
ガスフィルタ40に導かれる。なお、ブローバイガスフ
ィルタ40で除去されたオイル分は、自重によりオイル
リターンホースBG3を通ってオイルパン14aに戻さ
れ(二点鎖線の矢印で表示)、オイルパン14a内の潤
滑油と合流して再使用される。
【0022】そして、ブローバイガスフィルタ40でオ
イルミストが除去されたブローバイガス(一点鎖線の矢
印で表示)は、ブローバイ戻し流路BG4によりエンジ
ン吸気系の適所、たとえば吸気マニホールド14iに向
けて吸引される。こうして吸気マニホールド14iに導
かれたブローバイガスは、実線の矢印で表示されている
新規に吸入した空気(新気)と合流させられた後、再度
燃焼室14gに戻されて燃料のガスとともに燃焼され
る。
イルミストが除去されたブローバイガス(一点鎖線の矢
印で表示)は、ブローバイ戻し流路BG4によりエンジ
ン吸気系の適所、たとえば吸気マニホールド14iに向
けて吸引される。こうして吸気マニホールド14iに導
かれたブローバイガスは、実線の矢印で表示されている
新規に吸入した空気(新気)と合流させられた後、再度
燃焼室14gに戻されて燃料のガスとともに燃焼され
る。
【0023】このように構成されたブローバイガス系B
Gにおいて、オイルセパレータとして設けられるブロー
バイガスフィルタ40は、以下に説明するように構成さ
れている。このブローバイガスフィルタ40は、図1に
示すように、中空容器の上部が開口するケース本体41
と、ケース本体41の上部開口を閉じる蓋部材として設
けられたリッド42と、ケース本体41内に収納された
不織布等よりなるフィルタ43とを具備して構成され
る。ブローバイガスフィルタ40のケーシングは、ケー
ス本体41及びリッド42により構成される。なお、図
中の符号44はオイルミストを含んだブローバイガスの
入口、45はオイルミストを除去されたブローバイガス
の出口、46は除去されたオイルの流出出口である。
Gにおいて、オイルセパレータとして設けられるブロー
バイガスフィルタ40は、以下に説明するように構成さ
れている。このブローバイガスフィルタ40は、図1に
示すように、中空容器の上部が開口するケース本体41
と、ケース本体41の上部開口を閉じる蓋部材として設
けられたリッド42と、ケース本体41内に収納された
不織布等よりなるフィルタ43とを具備して構成され
る。ブローバイガスフィルタ40のケーシングは、ケー
ス本体41及びリッド42により構成される。なお、図
中の符号44はオイルミストを含んだブローバイガスの
入口、45はオイルミストを除去されたブローバイガス
の出口、46は除去されたオイルの流出出口である。
【0024】図示のケース本体1は、ほぼ中空の直方体
形状とした樹脂成形部品であり、その上面を取り除くこ
とで上部開口が設けられている。上部開口の周囲には、
フランジ部41aが設けられている。リッド42は、フ
ランジ部41aの平面視形状にほぼ一致する形状とした
樹脂成形部品の板状部材であり、このリッド42で開口
部を塞ぐように閉じてから、固定手段47でケース本体
41と一体化するようになっている。ここで使用する固
定手段47には、たとえばボルト・ナット等のように、
リッド42を繰り返して着脱操作することが可能なもの
を選定する。なお、フランジ部41aには、全周にわた
ってシール部材のOリング(図示省略)を設置してあ
る。
形状とした樹脂成形部品であり、その上面を取り除くこ
とで上部開口が設けられている。上部開口の周囲には、
フランジ部41aが設けられている。リッド42は、フ
ランジ部41aの平面視形状にほぼ一致する形状とした
樹脂成形部品の板状部材であり、このリッド42で開口
部を塞ぐように閉じてから、固定手段47でケース本体
41と一体化するようになっている。ここで使用する固
定手段47には、たとえばボルト・ナット等のように、
リッド42を繰り返して着脱操作することが可能なもの
を選定する。なお、フランジ部41aには、全周にわた
ってシール部材のOリング(図示省略)を設置してあ
る。
【0025】一方のケース本体41には、オイルミスト
を含んだブローバイガスをケーシング内に導入するガス
流体の入口44と、ブローバイガスから分離・除去した
オイル分を排出する流出出口46とが下部空間(旋回流
形成部41L)に設けられている。また、旋回流形成部
41Lの上方に位置するケース本体41内の中間部に
は、フィルタ43を設置する空間(フィルタ設置部41
M)が設けられている。入口44は、ケース本体41の
下部側面に開口して設けられ、管路によりガスエンジン
14のクランクケース14fに連通している。図示の例
では、入口44の位置が矩形断面の長辺側壁面にほぼ接
するよう短辺の中心から偏心し、ブローバイガスが旋回
流形成部41L内の長辺側壁面に沿って導入されるよう
な向きに開口している。流出出口46は、重力で落下し
たオイル分を集めて排出するようケース本体41の底部
に開口し、管路によりオイルパン14aに連通してい
る。なお、入口44及び流出出口46が開口する旋回流
形成部41Lの空間は、クランクケース14fに連通し
ているため、大気圧となるケーシング外部よりも内部の
圧力が高い正圧領域となっている。
を含んだブローバイガスをケーシング内に導入するガス
流体の入口44と、ブローバイガスから分離・除去した
オイル分を排出する流出出口46とが下部空間(旋回流
形成部41L)に設けられている。また、旋回流形成部
41Lの上方に位置するケース本体41内の中間部に
は、フィルタ43を設置する空間(フィルタ設置部41
M)が設けられている。入口44は、ケース本体41の
下部側面に開口して設けられ、管路によりガスエンジン
14のクランクケース14fに連通している。図示の例
では、入口44の位置が矩形断面の長辺側壁面にほぼ接
するよう短辺の中心から偏心し、ブローバイガスが旋回
流形成部41L内の長辺側壁面に沿って導入されるよう
な向きに開口している。流出出口46は、重力で落下し
たオイル分を集めて排出するようケース本体41の底部
に開口し、管路によりオイルパン14aに連通してい
る。なお、入口44及び流出出口46が開口する旋回流
形成部41Lの空間は、クランクケース14fに連通し
ているため、大気圧となるケーシング外部よりも内部の
圧力が高い正圧領域となっている。
【0026】リッド42には、オイルミストを除去した
ブローバイガスをケーシング外に排出するガス流体の出
口45が設けられている。この出口45は、管路により
ガスエンジン14の吸気系、たとえば吸気マニホールド
14iに連通しているので、ケーシング内部の圧力が大
気圧より低い負圧領域に開口している。
ブローバイガスをケーシング外に排出するガス流体の出
口45が設けられている。この出口45は、管路により
ガスエンジン14の吸気系、たとえば吸気マニホールド
14iに連通しているので、ケーシング内部の圧力が大
気圧より低い負圧領域に開口している。
【0027】上述した旋回流形成部41Lは、オイルミ
ストを含むブローバイガスに旋回を与えることで、ブロ
ーバイガスとオイルミストとを遠心力の作用によって分
離させる機能を有している。このため、ブローバイガス
のガス成分と比較して重いオイルミストは外側へ流出し
て壁面に付着し、重力で底面に落下する。一方、オイル
ミストより軽いブローバイガスのガス成分は、オイルミ
ストと分離されて中央付近を旋回しながら上昇し、フィ
ルタ43を通過して負圧が作用する出口45から吸気マ
ニホールド14iへ流出する。従って、旋回流形成部4
1Lで分離・除去され図に残ったオイルミストは、フィ
ルタ43を通過する際に付着して分離・除去される。
ストを含むブローバイガスに旋回を与えることで、ブロ
ーバイガスとオイルミストとを遠心力の作用によって分
離させる機能を有している。このため、ブローバイガス
のガス成分と比較して重いオイルミストは外側へ流出し
て壁面に付着し、重力で底面に落下する。一方、オイル
ミストより軽いブローバイガスのガス成分は、オイルミ
ストと分離されて中央付近を旋回しながら上昇し、フィ
ルタ43を通過して負圧が作用する出口45から吸気マ
ニホールド14iへ流出する。従って、旋回流形成部4
1Lで分離・除去され図に残ったオイルミストは、フィ
ルタ43を通過する際に付着して分離・除去される。
【0028】このように、本発明のブローバイガスフィ
ルタ40においては、旋回流形成部41L及びフィルタ
設置部41Mが共に設けられているので、2段階にわた
ってブローバイガスからオイルミストを分離・除去させ
ることができる。また、旋回流によるオイルミストの分
離は、同様の分離効果を得るためにフィルタ43を厚く
することと比較すれば、圧力損失の増加を大幅に抑制す
ることができる。
ルタ40においては、旋回流形成部41L及びフィルタ
設置部41Mが共に設けられているので、2段階にわた
ってブローバイガスからオイルミストを分離・除去させ
ることができる。また、旋回流によるオイルミストの分
離は、同様の分離効果を得るためにフィルタ43を厚く
することと比較すれば、圧力損失の増加を大幅に抑制す
ることができる。
【0029】ところで、上述した旋回流形成部41L
は、矩形断面の短辺側に偏心させて入口44を設けるこ
とでガス流体の旋回流を形成していたが、図2に示すよ
うに、中心部に長手方向の仕切板50を設けて、旋回流
を助長するガイド部材(旋回流助長ガイド部材)として
もよい。このような仕切板50を設けると、入口44か
ら流入したガス流体は壁面に沿って旋回しやすくなるの
で、より有効な旋回流を形成することができる。また、
図示した仕切板50の他にも、矩形断面の角部周辺など
適所に旋回流を助長する平面または曲面のベーン(ガイ
ド部材)を設置してもよい。
は、矩形断面の短辺側に偏心させて入口44を設けるこ
とでガス流体の旋回流を形成していたが、図2に示すよ
うに、中心部に長手方向の仕切板50を設けて、旋回流
を助長するガイド部材(旋回流助長ガイド部材)として
もよい。このような仕切板50を設けると、入口44か
ら流入したガス流体は壁面に沿って旋回しやすくなるの
で、より有効な旋回流を形成することができる。また、
図示した仕切板50の他にも、矩形断面の角部周辺など
適所に旋回流を助長する平面または曲面のベーン(ガイ
ド部材)を設置してもよい。
【0030】そして、ケース本体41の旋回流形成部4
1Lにおいては、矩形断面の角部を曲面にすることで旋
回流をよりスムーズに形成することができる。特に、旋
回流の形成のみを考えれば、旋回流形成部41Lの断面
形状は円形がもっとも好ましく、続いて楕円形状が好ま
しいのであるが、ブローバイガスフィルタ40の設置ス
ペース確保の問題等を考慮すると、矩形断面や矩形断面
の角部を曲面としたものが有利になる。さらに、オイル
ミストを除去したブローバイガスの出口45について
も、図2に想像線で示すように、ケーシングの上面中央
部に配置するのが好ましく、これによってもガス流体の
旋回流がスムーズに形成される。そして、この旋回流は
フィルタ43の中心部を通り抜けて出口45から流出す
るので、フィルタ43によるオイルミストの除去を確実
に行うことができる。
1Lにおいては、矩形断面の角部を曲面にすることで旋
回流をよりスムーズに形成することができる。特に、旋
回流の形成のみを考えれば、旋回流形成部41Lの断面
形状は円形がもっとも好ましく、続いて楕円形状が好ま
しいのであるが、ブローバイガスフィルタ40の設置ス
ペース確保の問題等を考慮すると、矩形断面や矩形断面
の角部を曲面としたものが有利になる。さらに、オイル
ミストを除去したブローバイガスの出口45について
も、図2に想像線で示すように、ケーシングの上面中央
部に配置するのが好ましく、これによってもガス流体の
旋回流がスムーズに形成される。そして、この旋回流は
フィルタ43の中心部を通り抜けて出口45から流出す
るので、フィルタ43によるオイルミストの除去を確実
に行うことができる。
【0031】以上の説明では、ガス流体をGHPにおけ
るガスエンジン14のブローバイガスとして説明した
が、本発明のオイルセパレータ構造はこれに限定される
ことはなく、たとえば出口側が負圧にならないガス流体
のオイルセパレータとしても適用可能である。また、本
発明の構成は上述した実施形態に限定されるものではな
く、たとえばリッド42の位置をケース本体41の側面
(図5参照)とするようなケーシング構造としてもよ
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更
することができる。
るガスエンジン14のブローバイガスとして説明した
が、本発明のオイルセパレータ構造はこれに限定される
ことはなく、たとえば出口側が負圧にならないガス流体
のオイルセパレータとしても適用可能である。また、本
発明の構成は上述した実施形態に限定されるものではな
く、たとえばリッド42の位置をケース本体41の側面
(図5参照)とするようなケーシング構造としてもよ
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更
することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明のオイルセパレータ構造によれ
ば、オイルミストを含むガス流体を旋回流形成部及びフ
ィルタ設置部を通すことで、2段階にわたってオイル分
を分離・除去することができるので、大幅な圧力損失の
増大を伴うことなく分離効率を向上させることができ
る。また、旋回流形成部内に開口するガス流体の入口に
ついてその位置や向きを工夫したり、旋回流ガイド部材
を設置したり、あるいは、オイルミストが除去されたガ
ス流体の出口位置を中央に配置したりすることで、旋回
流の形成が容易になり、遠心力による分離効率を向上さ
せることができる。さらに、最初に旋回流形成部を通し
て遠心力によるオイルミストの分離を行うようにしたの
で、フィルタにはオイルミストの割合が少ないガス流体
を流すことになる。従って、フィルタの寿命を延ばすこ
とが可能になり、メンテナンス間隔を延長することがで
きる。
ば、オイルミストを含むガス流体を旋回流形成部及びフ
ィルタ設置部を通すことで、2段階にわたってオイル分
を分離・除去することができるので、大幅な圧力損失の
増大を伴うことなく分離効率を向上させることができ
る。また、旋回流形成部内に開口するガス流体の入口に
ついてその位置や向きを工夫したり、旋回流ガイド部材
を設置したり、あるいは、オイルミストが除去されたガ
ス流体の出口位置を中央に配置したりすることで、旋回
流の形成が容易になり、遠心力による分離効率を向上さ
せることができる。さらに、最初に旋回流形成部を通し
て遠心力によるオイルミストの分離を行うようにしたの
で、フィルタにはオイルミストの割合が少ないガス流体
を流すことになる。従って、フィルタの寿命を延ばすこ
とが可能になり、メンテナンス間隔を延長することがで
きる。
【図1】 本発明に係るオイルセパレータ構造の一実施
形態を示しており、(a)は平面図、(b)は正面図で
ある。
形態を示しており、(a)は平面図、(b)は正面図で
ある。
【図2】 図1(b)のA−A断面図である。
【図3】 本発明に係るオイルセパレータ構造の適用例
として、ガスヒートポンプ式空気調和装置の構成例を示
す図である。
として、ガスヒートポンプ式空気調和装置の構成例を示
す図である。
【図4】 図3に示したガスヒートポンプ式空気調和装
置におけるガスエンジンのブローバイガス系を示す図で
ある。
置におけるガスエンジンのブローバイガス系を示す図で
ある。
【図5】 従来のオイルセパレータ構造を示す断面図で
ある。
ある。
【図6】 (a)は図5のB−B断面図、(b)は図6
(a)のC−C断面図である。
(a)のC−C断面図である。
40 ブローバイガスフィルタ(オイルセパレータ)
41 ケース本体
41L 旋回流形成部
41M フィルタ設置部
42 リッド(蓋部材)
43 フィルタ
44 入口
45 出口
46 流出出口
50 仕切板(旋回流助長ガイド部材)
Claims (3)
- 【請求項1】 ガスヒートポンプ式空気調和機の室外機
ユニットの機械室に設置され、ミスト状のオイルを含む
ガス流体からオイル分を分離させるオイルセパレータ構
造において、直方体形状の ケーシング内に導入した前記ガス流体を旋
回流とする旋回流形成部を前記ケーシング内の下部空間
に設け、当該旋回流形成部で旋回したガス流体を通過さ
せるフィルタ設置部を前記ケーシング内の当該旋回流形
成部の上方に連設するとともに、 前記旋回流形成部の長手方向に延びた旋回流助長ガイド
部材を前記旋回流形成部の中心に設け、 前記ガス流体の入口を前記旋回流形成部の下部側壁に、
前記ガス流体の出口を前記ケーシングの上面に、分離し
たオイル分の流出出口を前記旋回流形成部の底面に開口
するよう設けたことを特徴とするオイルセパレータ構
造。 - 【請求項2】 前記入口を前記ガス流体が前記ケーシン
グ内の側壁面に沿って導入される開口位置及び向きに設
けたことを特徴とする請求項1に記載のオイルセパレー
タ構造。 - 【請求項3】 前記ガス流体が前記機械室に設置される
内燃機関エンジンのブローバイガスであり、前記入口を
前記内燃機関エンジンのクランクケースに連通させ前記
旋回流形成部を正圧領域とするとともに、前記出口を前
記内燃機関エンジンの吸気系に連通させ負圧領域に開口
するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記
載のオイルセパレータ構造。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001070076A JP3470805B2 (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | オイルセパレータ構造 |
EP02001593A EP1241327A1 (en) | 2001-03-13 | 2002-01-23 | Oil separator |
US10/054,974 US6635095B2 (en) | 2001-03-13 | 2002-01-25 | Oil separator |
CNA2005100093613A CN1672763A (zh) | 2001-03-13 | 2002-03-08 | 用来从含有油雾的气态流体中分离油的分离器 |
CNB021071012A CN1240934C (zh) | 2001-03-13 | 2002-03-08 | 用来从含有油雾的气态流体中分离油的分离器 |
AU23218/02A AU2321802A (en) | 2001-03-13 | 2002-03-11 | Oil separator |
KR10-2002-0012954A KR100414774B1 (ko) | 2001-03-13 | 2002-03-11 | 오일 분리기 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001070076A JP3470805B2 (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | オイルセパレータ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002266620A JP2002266620A (ja) | 2002-09-18 |
JP3470805B2 true JP3470805B2 (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=18928006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001070076A Expired - Fee Related JP3470805B2 (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | オイルセパレータ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3470805B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4002159B2 (ja) | 2002-09-03 | 2007-10-31 | 株式会社小糸製作所 | 車両用前照灯 |
CN103089370B (zh) * | 2013-01-28 | 2013-11-13 | 周伟波 | 一种用于燃油车辆的节能减排方法及其专用节能减排装置 |
CN103334815B (zh) * | 2013-07-12 | 2016-01-27 | 中国北方发动机研究所(天津) | 一种装甲车辆闭式机油箱通气装置 |
-
2001
- 2001-03-13 JP JP2001070076A patent/JP3470805B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002266620A (ja) | 2002-09-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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