JP3469194B2 - 車両用摩擦撹拌接合装置 - Google Patents

車両用摩擦撹拌接合装置

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JP3469194B2
JP3469194B2 JP2000362959A JP2000362959A JP3469194B2 JP 3469194 B2 JP3469194 B2 JP 3469194B2 JP 2000362959 A JP2000362959 A JP 2000362959A JP 2000362959 A JP2000362959 A JP 2000362959A JP 3469194 B2 JP3469194 B2 JP 3469194B2
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両とくに鉄道
車両の車体などの構成部材(たとえば側構体)を所定幅
で長尺のアルミ製やアルミ合金製などのワークを摩擦撹
拌接合して製作するのに使用するための、車両用摩擦撹
拌接合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の摩擦撹拌接合装置は、たとえば
特開2000−135577号公報に記載のように、接
合ヘッド105(図14)の先端に配置された回転工具
71の回転により摩擦熱を発生させ、ベッド101(図
14)上のワークk間の接合部k’を加熱し軟化状態に
して接合するものである。円柱体の回転工具本体71a
の中心部先端にはピン71bが一体に突設されており、
図12に示すように突き合わせした板材(ワーク)kの
接合線k’に沿って回転工具本体71aとともにピン7
1bを回転させながら所定荷重下で移動(前進)させる
ことにより、ピン71bをワークkの接合部k’に挿入
させ、ピン71bの周辺のショルダー(回転工具の後ろ
側下端周縁)71aを接合部k’の表面に接触させつつ
回転させる。回転工具本体71aは、図13のようにピ
ン71bの中心を通る軸線が下向き・前進方向にやや傾
斜させて配置される。
【0003】また、摩擦撹拌接合装置の全体構造は、図
14に示すようにワークkを載置する平坦なベッド10
1の長手方向に沿って門形フレーム102が走行可能に
配備され、この門形フレーム102の水平フレーム部1
03に接合ヘッド105がスライダ104を介して横移
動可能にかつ上下に昇降可能に設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た公報に記載の従来の摩擦撹拌接合装置では、次のよう
な点で改良の余地がある。
【0005】 ワークを載置するためのベッド101
(図14)が平坦であるから、たとえば鉄道車両の車体
の一部である側構体を複数の長尺ワークを接合すること
により製作する場合に、側構体の横断面が湾曲している
ので、横断面方向に湾曲したワークを接合しようとして
も、複数のワークをベッド上に並べて載置できない。
【0006】 鉄道車両の種類、たとえば新幹線車両
だけでも複数種類あり、それぞれの車両で側構体の湾曲
形状が相違しているから、従来のように分厚い鉄板で製
作するのは困難なうえに、製作すべき車両を変更する場
合に、ベッドを簡単に変更することができない。
【0007】 接合ヘッドについても、従来は門形フ
レームに1つの接合ヘッドしか配備されていなかったの
で、ワークの接合部の数に応じて繰り返し門形フレーム
を走行させて接合する必要があり、作業効率が悪かっ
た。
【0008】 接合ヘッドの先端の回転工具は、ベッ
ド上の平板状ワークにほぼ鉛直(垂直)に配置されてお
り、ベッドの幅方向に回転工具の向きを変更(傾斜)す
ることができなかったので、側構体の湾曲形状に応じて
ワークを接合することは困難であった。
【0009】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、湾曲した面状の車体やその一部をなす構体などをワ
ークを接合して簡単に製作でき、湾曲形状の異なる車体
などを構成する場合にワークを載置するベッドの形状を
容易に変更でき、複数の接合箇所を有する複数のワーク
を並べて効率よく接合でき、ワークが湾曲しているとき
にはその湾曲した方向に先端(下端)の回転工具を傾動
できるところの車両用摩擦撹拌接合装置を提供しようと
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明に係る車両用摩擦撹拌接合装置は、a)所定
幅で長尺の複数本のワークを接合面が相互に突き合わせ
られるようにベッド上に並べて載置し、このベッドの長
手方向に沿って走行可能な門形フレームに接合ヘッドを
下方のベッドに向けて備え、前記ワーク接合面間を摩擦
撹拌接合する車両用摩擦撹拌接合装置において、b)前
記ベッドは、分厚い鉄板の上端面を車両の横断面湾曲線
形状に添う湾曲面に形成した多数枚の切り板を長手方向
に所定ピッチで立設するとともに、該上端面の幅方向に
前記各ワークの幅に対応する間隔をあけて凹所を設け、
該各凹所内に一連に連続する長尺の、形鋼を含む鋼材か
らなる梁材を前記切り板に直交させて嵌め込んで構成
し、c)前記接合ヘッドは、先端の接合用回転工具をそ
の向きが前記切り板の上端面の湾曲線の法線に向くよう
に傾動可能に前記門形フレームの水平フレーム部に配備
していることを特徴としている。
【0011】上記の構成を有する摩擦撹拌接合装置によ
れば、ベッドが切り板(厚い鉄板の一辺を湾曲面状に加
工したもの)を所定ピッチで立設し、切り板に直交する
方向に配置される長尺の梁材で連結した構造からなるた
めに、従来の平坦な分厚い板状のベッドに比べて構造が
簡単で安価に製造でき、しかも複数の長尺の押出型材や
板材などのワークを横断方向が湾曲面になるように相互
に突き合わせて載置して保持し、この状態で、ワークの
複数の接合線の1つに接合ヘッドの先端の回転工具(の
先端のピン)がほぼ垂直に当接するように接合ヘッドを
切り板の上端面の湾曲線に沿って傾動させる。ここで、
回転工具を接合線に圧し当てて回転させながら接合線に
沿って門形フレームとともに前進させることにより、ワ
ークの接合部が摩擦熱により加熱され塑性流動化され、
ワークの母材組織が撹拌され、冷却されたのちに母材組
織が一体化されて接合される。この作業を複数回繰り返
し行なうことにより、複数のワークが接合されて一体化
され、横断方向が湾曲面状の側構体等が製作される。
【0012】請求項2に記載のように、前記接合ヘッド
の複数台を前記門形フレームの水平フレーム部に間隔を
あけかつ水平方向に横移動可能にそれぞれ配設するとと
もに、各接合ヘッド先端の回転工具をその鉛直方向に対
し門形フレームの走行方向の前方にわずかに傾斜させる
ことが望ましい。
【0013】請求項2記載の摩擦撹拌接合装置によれ
ば、門形フレームが複数台の接合ヘッドを備えているの
で、ワーク間の複数の接合部を複数台の接合ヘッドの回
転工具により同時に接合しながら前進させられ、作業効
率が大幅に向上し、接合作業時間が短縮される。また、
回転工具の軸線を門形フレームの走行方向の前方へ向け
て傾斜角α(好ましくは3°前後)だけ傾斜させている
ので、回転工具先端のピンが接合部内に挿入された状態
で、回転工具の後ろ側ショルダー(肩部)が接合部表面
に接触して押圧しつつ回転して摩擦熱を効率よく発生さ
せられる。
【0014】請求項3に記載のように、前記接合ヘッド
を、前記門形フレームの水平フレーム部に沿って水平方
向に横移動自在に配設し、サーボモータにより前記ワー
クの接合位置へ横移動させられるようにすることができ
る。
【0015】請求項3記載の車両用摩擦撹拌接合装置に
よれば、1または複数の接合ヘッドをワークの接合位置
へサーボモータにより正確に移動させられる。また接合
位置へ移動したときに、ワークの接合位置が接合ヘッド
先端の回転工具(先端のピン)の真下(垂直方向)にな
く、ワークの長手方向と直交する方向に傾斜している場
合には、接合ヘッドを回転工具のピンの中心軸線延長線
上にワークの接合位置がくるように傾動させ、回転工具
を接合位置に垂直に配置すればよい。
【0016】請求項4に記載のように、前記切り板のピ
ッチを、前記ワーク間の摩擦撹拌接合時に梁材の撓みが
1mm以下になるように設定するとともに、車両のキャ
ンバーに対応して長手方向の中央部が両側部分に比べて
一端側に凸状に湾曲するように前記切り板を徐々に位置
をぜらせ(つまり梁材を嵌め込む凹所の位置をずらせ)
て設置するとよい。
【0017】請求項4記載の車両用摩擦撹拌接合装置に
よれば、切り板のピッチを回転工具によりワーク接合部
を押圧して前進させる際に切り板間の梁材の撓みを1m
m以下になるよう切り板のピッチを設定しているので、
ワークがわずかに凹状に撓む程度で、ワーク間を正確に
かつ確実に接合できる。
【0018】請求項5に記載のように、前記梁材にI形
鋼またはH形鋼を用いてそれらのフランジ部が前記凹所
内で上下に配置されるようにし、上側のフランジ部を機
械加工により平坦面、凸面あるいは凹面に仕上げ、かつ
切り板の上端面と面一にすることができる。
【0019】請求項5記載の車両用摩擦撹拌接合装置に
よれば、I形鋼またはH形鋼の形鋼を用いて梁材を構成
するので、比較的安価に装置を製造できるうえに、形鋼
のフランジ部を摩擦撹拌接合時の実質的なベッドとして
使用するから、丈夫で耐久性に優れている。一方、車種
の異なる側構体等の製作時には、切り板のみを取り替え
て対応できるので、変更が容易で低コストで行なえる。
【0020】請求項6に記載のように、前記梁材の上面
にステンレス鋼の磨き板をネジ止めし、該ステンレス鋼
の上面を切り板の上端面と面一にすることができる。
【0021】請求項6記載の車両用摩擦撹拌接合装置に
よれば、I形鋼やH形鋼だけでなくそれ以外の長尺鋼材
を使用することができ、また製作が簡単であり、しかも
ワークの摩擦撹拌接合作業の仕上がりが美しい。
【0022】請求項7に記載のように、前記回転工具の
ワークに対する突っ込み量をその荷重反力にて制御する
制御装置を備えることが好ましい。
【0023】請求項7記載の車両用摩擦撹拌接合装置に
よれば、ワークに対する接合時の回転工具の荷重を一定
にでき、回転工具の突っ込み量が安定し変化しにくいの
で、ワーク間の接合作業が確実にかつ正確に行なえる。
【0024】請求項8に記載のように、前記回転工具の
ワークに対する突っ込み量を、距離センサーにより計測
した回転工具とワーク表面との距離にて制御する制御装
置を備えることが好ましい。
【0025】請求項8に記載の車両用摩擦撹拌接合装置
によれば、距離センサーにより回転工具とワークの表面
との距離を計測し、コントローラにてあらかじめ設定し
た距離と比較器で比較させ、そのずれをCPUなどによ
り回転工具の昇降装置(サーボモータやエアシリンダや
油圧シリンダなど)を制御する。これにより、回転工具
のワークに対する突っ込み量を安定して一定に制御でき
る。
【0026】請求項9に記載のように、前記ワーク間の
接合位置に沿って移動する回転工具の位置ずれを検知し
て補正する倣い装置を備え、該倣い装置を、ワークに照
明光を照射してCCDカメラで前記接合位置もしくはエ
ッジを撮影してそれを画像処理し、接合位置と回転工具
の位置ずれを補正する構成にすることが好ましい。
【0027】請求項9に記載の車両用摩擦撹拌接合装置
によれば、CCDカメラにより照射光を照射して撮影し
た接合位置またはエッジの画像を、画像処理装置で処理
し、接合位置の画像上の基準線からの回転工具のずれ量
などを演算手段で演算し、このずれ量の演算値を回転工
具を横移動したり傾動したりする駆動装置(サーボモー
タや油圧モータなど)にフィードバックして制御するこ
とにより、回転工具をワークの接合位置に沿って正確に
追跡させられる。
【0028】請求項10に記載のように、前記ワーク間
の接合位置に沿って移動する回転工具の位置ずれを検知
して補正する倣い装置を備え、該倣い装置を、ワークに
レーザースリット光を照射してその反射光をCCDカメ
ラで撮影してそれを3次元画像処理し、光切断法により
接合位置と回転工具の位置ずれを補正する構成にするこ
とが好ましい。
【0029】請求項10に記載の車両用摩擦撹拌接合装
置によれば、外乱光に左右されにくいので、ルートギャ
プや開先がある場合にも正確にワーク接合部付近の断面
形状などを計測でき、その断面形状から倣うべき位置を
特定できる。
【0030】請求項11に記載のように、前記ワーク間
の接合位置に沿って移動する回転工具の位置ずれを検知
して補正する倣い装置を備え、該倣い装置を、渦電流セ
ンサーを用いた1次元計測を行ない、接合位置と回転工
具の位置ずれを補正する構成にすることが好ましい。
【0031】請求項11に記載の車両用摩擦撹拌接合装
置は、非光学式であり外乱光の影響を受けず、ワーク接
合位置に沿って流れる渦電流をセンシングすることによ
ってワークの特異点(接合位置)を見出し、それを倣う
べき位置としてセンシングできる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用摩擦撹
拌接合装置の実施の形態を図面に基づいて詳しく説明す
る。
【0033】図1は本発明の実施例に係る鉄道車両の側
構体用摩擦撹拌接合装置を示す正面図であり、図2は同
平面図であり、図3は図1のIII方向矢視図、図4は図
3の一部を拡大した側面図、図5は同正面図、図6は同
背面図である。図7はベッドの一部を示す正面方向より
見た斜視図、図8は図7のベッドの切り板の一つを示す
正面図である。図9は鉄道車両の概要を示す側面図であ
る。
【0034】図1および図2に示すように、側構体用摩
擦撹拌接合装置1はベッド(定盤)10を備え、またベ
ースB上に設置されたベッド10を挟んで両側のベース
B上に軌道3が長手方向に相互に平行に敷設されてい
る。軌道3上には、門形フレーム5が前後に車輪41を
備えた走行部4を介して走行可能に配設されている。走
行部4には、駆動用のサーボモータ42とテンションブ
レーキ43とが配備されている。
【0035】門形フレーム5の水平フレーム部51の前
面には、横方向に間隔をあけて3台の接合ヘッド7が配
設されている。接合ヘッド7はリニアガイド22を介し
てブラケット23に対し上下に昇降自在に装着されてい
る。水平フレーム部51の上面にガイドレール53・5
4が横方向に敷設され、このガイドレール53・54に
沿って3つのガイドベース25がそれぞれ横移動自在に
配設されている。水平フレーム部51のすぐ下方にボー
ルスクリューシャフト55が両側の垂直フレーム部52
間に跨がって架設されている。このボールスクリューシ
ャフト55には、各ガイドベース25に回動自在に支持
されたナット部27が螺合しており、各ガイドベース2
5に搭載されたサーボモータ28により無端ベルト26
を介してナット部27が正逆いずれの方向にも所定回転
数(角度)回転し停止する。そして3つのガイドベース
25は、それぞれのサーボモータ28にてボールスクリ
ューシャフト55に螺合するナット部27を所定方向に
回転することにより任意の位置に横移動する。
【0036】図4に示すように、ブラケット23に対し
リニアガイド30は枢支軸33により上下方向に旋回自
在に支持されている。枢支軸33の後端にはウォームホ
イール34が一体回転可能に取着され、これにウォーム
35が噛合しており、ウォーム35は無端ベルト37を
介してサーボモータ36に接続され、サーボモータ36
により正逆に回転する。リニアガイド30の前面にガイ
ド部材31を介在させて取付板32が昇降自在に配設さ
れており、これにより、この取付板32に装着された接
合ヘッド7が枢支軸33の中心軸線の回りに旋回し、下
端(先端)の回転工具71が横方向に傾動する。
【0037】リニアガイド30の上部にはエアシリンダ
61が配設され、このエアシリンダ61のピストンロッ
ド62の伸縮動により接合ヘッド7が取付板32ととも
に昇降する。
【0038】接合ヘッド7は上部にインダクションモー
タ72を備え、下端部に回転工具71が軸受74により
回動自在に支承されており、回転工具71はインダクシ
ョンモータ72の回転軸73の下端に一体回転可能に接
続されている。回転工具71は、図4のように下向きに
先細の円錐状で、その先端に円柱状のショルダー部71
aが一体に形成され、その先端面中心部にピン71bが
一体に突設されている(図12・図13参照)。これら
のショルダー部71aとピン71bとは、本例ではワー
クkの材質がアルミ合金であるから、それよりも硬質で
剛性の高い金属材料で形成されており、またそれらの中
心軸線を鉛直線に対して傾斜角α(好ましくは3°前
後)で進行方向前方へ下向きに傾斜させているが、この
傾斜角αはガイドベース25に対するブラケット23の
後端取付面23aを前方へ上向きにα傾斜させることに
よって生じさせている。すなわち、ガイドベース25に
対してガイド部材25aを介してスライダー24が昇降
自在に配設され、このスライダー24に対してブラケッ
ト23がα傾斜させて取り付けられている。また、ガイ
ドベース25とブラケット23との間にはリニアガイド
64を介在させ、ガイドベース25の上端にサーボモー
タ65を配設している。そして、スクリューシャフト6
6とナット67とを介してサーボモータ65の回転によ
りブラケット23が昇降するように構成している。
【0039】また、図4に示すように、軸受74の周囲
の円筒状外壁74aからショルダー部71aの先端に向
けて冷却用エアの噴射ノズル75を配設し、さらに外壁
74aの前方下向きにCCDカメラなどの画像センサー
76を配備している。
【0040】一方、ベッド10は、図7に示すように
り板11を所定ピッチでベースB上に立設して形成され
ている。つまり、図8に示すように切り板11は、横長
の矩形状の分厚い鉄板を、その上端面12を製作しよう
とする側構体の横断面における湾曲状に合わせて湾曲面
に形成している。また、切り板11の上部には、本例で
は7本の長尺で所定幅のアルミ合金製押出型材(ワー
ク)kを相互に突き合わせた接合位置に対応して6カ所
にやや縦長矩形状の凹所13を、幅方向に間隔をあけか
つ上端面12に略直角に形成している。なお、上端面1
2の両側には、相互に隣接して並べたワークkの両側に
当接する係止部12aをそれぞれ上向けに突設してワー
クkの位置がずれないようにしている。また、下部両側
にはベースB上にボルト止めして立設するための一対の
長溝11bをそれぞれ上向きに形成している。なお、符
号11cは切り板11をクレーン等で吊り上げるための
孔で、上部両側に穿設されている。、多数の切り板11
は、図7のように所定ピッチで立設され、凹所13内に
は梁材として本例ではH形鋼14がフランジ部14aを
上下に向けて嵌め込まれている。このため、凹所13の
幅をH形鋼14のフランジ部14aの幅よりわずかに大
きく形成している。また、凹所13内の上側フランジ部
14aの上面には、ステンレス鋼の平板状磨き板15を
その上面が上端面12と一致して面一になるように嵌め
込み、ネジ止めしている。したがって、凹所13の深さ
はH形鋼14と磨き板15を合計した高さにしてある。
さらに、切り板11の間隔(ピッチ)は、本例ではワー
クkの接合部k’を摩擦撹拌接合する際に接合ヘッド7
の回転工具71で下向きに所定の荷重を作用させたとき
に、切り板11間のワークkが下方に撓んでもその撓み
量が1mm以下になるように設定している。つまり、摩
擦撹拌接合時のH形鋼14の撓みが1mm以下になるよ
うに切り板11の間隔を設定している、と言える。
【0041】また、図9に示すように鉄道車両の車体s
は左右の幅方向に比べて前後方向に長尺であり、台車
(不図示)は床下の前端部および後端部に配置されるこ
とから、床下に機器を取り付けた状態では、車体sの長
手方向の中間部が凹状に湾曲する傾向にあり、これを防
止するために、車体sは図9のように長手方向の中間部
が上向きに凸状に湾曲させて(つまりキャンバーをもた
せて)製作される。このため、本例のベッド10を構成
する切り板11をベースB上で長手方向の中間部では前
後端に比べて切り板11の長手方向(幅方向)に位置を
徐々にずらせてキャンバーを付けている。このキャンバ
ーの数値は車両によって異なるが、通常は数mm〜数十
mmである。
【0042】上記のようにして、本実施例に係る摩擦撹
拌接合装置が構成されるが、同装置1による作動態様を
鉄道車両の側構体の製作を例に挙げて以下に説明する。
本例では、7本の長尺ワークkを切り板11を縦通す
るH形鋼14の磨き板15上に接合位置がくるように相
互に突き合わせて並べて載置する。切り板11の上端面
12は、側構体の横断面形状に合わせて湾曲させている
ので、ワークkはベッド1上に載置された状態で、両側
の係止部12aによって横方向での位置ずれが阻止され
る。
【0043】ここで、ワークkの始端の走行開始位置に
待機させている門形フレーム5の水平フレーム部51に
一定間隔をあけて配置されている3台の接合ヘッド7
を、サーボモータ28によりナット部27を回転させ、
ボールスクリューシャフト55に沿ってガイドベース2
5とともに所定位置へ横移動させ停止させる。図2にお
いて、中間の接合ヘッド7が右から3番目の接合位置
k’に、右端の接合ヘッド7が右から1番目と2番目の
接合位置k’の中間に、左端の接合ヘッド7が左から1
番目と2番目の接合位置k’の中間に停止する。そこ
で、サーボモータ65にてスクリューシャフト66を回
転させることにより、スライダー24およびブラケット
23とともに各接合ヘッド7を最下位置付近まで下降さ
せる。このとき中間の接合ヘッド7の先端の回転工具7
1は右から3番目の接合位置k’にくる。
【0044】それから、左右の接合ヘッド7について、
サーボモータ36によりウォーム35を時計方向および
反時計方向に回転させることにより、これに噛合するウ
ォームホイール34が枢支軸33と一体回転し、取付板
32に装着された接合ヘッド7が枢支軸33の中心軸線
の回りに旋回し、右端の回転工具71が右から1番目の
接合位置k’に傾動するとともに、左端の回転工具71
が左から1番目の接合位置k’に傾動する。図1はこの
状態を現している。ここで、エアシリンダ61にて各接
合ヘッド7を取付板32とともに下降させ、回転工具7
1をワークk間の各接合位置k’に接触させ押圧する。
この状態で、図12に示すように、回転工具71の中心
軸線がワークkとの接触位置における鉛直線に対し下向
き前方に略3°傾斜している。ここで、インダクション
モータ72により回転工具71を高速回転させ、門形フ
レーム5をワークkに沿って前進させると、図13のよ
うにピン71bがワークk内に挿入され、ショルダー部
71aがワークkの表面に接触し、摩擦熱が発生してワ
ークkは一体に接合されていく。このようにして、右か
ら1番目と3番目と6番目のワークk間の接合部k’が
一体に接合される。
【0045】3カ所の接合部k’における接合作業が終
了すれば、エアシリンダ61にて各接合ヘッド7を上昇
させ、ワークkから離間させる。そして、門形フレーム
5を元の位置まで走行させて戻す。次に、上記とほぼ同
様の操作を繰り返して、右から2番目と4番目と5番目
のワークkの接合位置k’に各接合ヘッド7の回転工具
71を接触させ、押圧する。それから、各回転工具71
を高速回転して門形フレーム5により前進させることに
よってワークkの各接合部k’間は一体に接合される。
【0046】ところで、ワークkの接合部k’の長さは
数十mに及ぶ場合があり、回転工具71が接合部k’か
ら位置ずれを起こすのを防止するため、回転工具71の
位置ずれを検知して補正する倣い装置77を備えてい
る。本例では、画像センサー76が倣い装置77の主要
部をなし、画像センサー76にはCCDカメラが用いら
れている。CCDカメラ76にて撮影された接合部k’
の画像を図示を省略した画像処理ボード、画像処理セン
サー、ビデオキャプチャーおよび画像処理プログラムな
どの画像処理装置で処理し、接合線の画像上の基準線か
らの回転工具71のずれ量を演算手段が演算する。この
ずれ量の演算値をサーボアンプに伝送し、サーボモータ
28およびサーボモータ36をフィードバック制御する
ことにより、回転工具71が接合線k’を正確に追跡す
ることができる。
【0047】そのほか、倣い装置の別の実施例として、
ワークkの接合位置k’にレーザースリット光を照射可
能な照射装置(不図示)を取り付け、その反射光をCC
Dカメラ76で撮影してそれを3次元画像処理し、光切
断法によりワーク接合位置k’と回転工具71の位置ず
れを,サーボモータ28およびサーボモータ36をフィ
ードバック制御することにより補正できるようにしても
よい。
【0048】さらに別の実施例に係る倣い装置として、
渦電流センサーを用いた1次元計測を行ない、ワーク接
合位置k’と回転工具71の位置ずれを補正できるよう
にしてもよい。
【0049】また同時に、ワークk(の接合部k’)に
対する回転工具71の突っ込み量を一定に制御する必要
があり、本実施例ではその荷重反力にて制御する制御装
置80を備えている。すなわち、図10に示すように上
記実施例のエアシリンダ61に代えてACサーボモータ
81により接合ヘッド7を下向けに押圧するが、接合ヘ
ッド7をL形ブラケット82に対し上下方向にスライド
可能に取り付け、ブラケット82と接合ヘッド7との間
にロードセル83を介装し、接合作業時に先端の回転工
具71からの反力をロードセル83で測定し、コントロ
ーラ84にてあらかじめ設定した反力値と比較器(不図
示)で比較し、CPU85を介してサーボモータ81の
回転量を制御する。なお、コントローラ84にて最適な
回転工具71の押付け力を任意に設定できるようにして
いる。図中の符号81aはスクリューシャフト、符号8
1bはナットである。
【0050】図11は回転工具71の突っ込み量制御装
置の別の実施例を示すもので、本例では、回転工具71
のワークkに対する突っ込み量を、距離センサー86に
より計測して制御する制御装置80’を配備している。
また、距離センサー86に先行させて押えローラ87を
装着し、相互に隣接する2つのワークk間の接合部k’
が浮き上がらないようにしている。したがって、本実施
例では、距離センサー86を回転工具71に取り付け
て、回転工具71とワークkの表面との距離を計測し、
コントローラ88にてあらかじめ設定した距離と比較器
で比較させ、そのずれをCPU89によりACサーボモ
ータ81’を制御する。距離センサー86による計測値
などの距離情報はCPU89にフィードバックされる。
【0051】上記に本発明の側構体製作用摩擦撹拌接合
装置の実施例を示したが、下記のように実施することが
できる。
【0052】 門形フレーム5に配備する接合ヘッド
7は複数台に限るものではなく、1台だけにすることも
できる。
【0053】 接合ヘッド7あるいは回転工具71を
駆動する装置は、サーボモータのほか油圧シリンダーや
油圧モータも使用できる。
【0054】 切り板11に直交して配置する梁材に
は、I形鋼のほか長尺の棒材なども使用できる。
【0055】 上記実施例では車体の側構体を製作す
るため、その横断湾曲面に合わせて切り板11の上端面
12を形成したが、側構体以外の部材を製作することも
可能であり、その場合にはその部材の横断面形状に合わ
せて切り板11の上端面12を形成して用いる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明に係る車両用摩擦撹拌接合装置には、下記のよう
な優れた効果がある。
【0057】(1)請求項1の装置は、ワークを接合し
湾曲した面状の車体やその一部をなす構体などを簡単に
製作でき、湾曲形状の異なる車体などを構成する場合に
ワークを載置するベッドの形状を切り板を取替えるだけ
で容易に変更でき、複数の接合箇所を有する複数のワー
クを並べて効率よく接合でき、ワークが湾曲していると
きにはその湾曲した方向に先端(下端)の回転工具を傾
動できる。
【0058】(2)門形フレームに複数台の接合ヘッド
を配備しているので、ワーク間の複数の接合部を複数台
の接合ヘッドより一斉に接合できるから、作業効率が大
幅に向上し、接合作業時間が短縮される。また、回転工
具をα(好ましくは3°前後)だけ傾斜させているの
で、回転工具先端のピンが接合部内に挿入された状態
で、回転工具の後ろ側ショルダー(肩部)が接合部表面
に接触して押圧しつつ回転して摩擦熱を効率よく発生さ
せられる。
【0059】(3)請求項3の装置によれば、1または
複数の接合ヘッドをワークの接合位置へサーボモータに
より正確に移動させられるとともに、ワークの接合位置
がワークの長手方向と直交する方向に傾斜している場合
には、接合ヘッドを回転工具のピンの中心軸線延長線上
にワークの接合位置がくるように傾動させ、回転工具を
接合位置に垂直に配置できる。
【0060】(4)請求項4の装置によれば、ワークが
わずかに凹状に撓む程度で、ワーク間を正確にかつ確実
に接合できるとともに、梁材に対する負担も軽減させら
れる。
【0061】(5)請求項5の装置によれば、I形鋼ま
たはH形鋼の形鋼を用いて梁材を構成するので、比較的
安価に装置を製造できるうえに、形鋼のフランジ部を摩
擦撹拌接合時の実質的なベッドとして使用するから、丈
夫で耐久性に優れているうえ、車種の異なる側構体等の
製作時には、切り板のみを取り替えて対応できるので、
変更が容易で低コストで行なえる。
【0062】(6)請求項6の装置では、I形鋼やH形
鋼だけでなくそれ以外の長尺鋼材を使用することがで
き、また製作が簡単であり、しかもワークの摩擦撹拌接
合作業の仕上がりが美しい。
【0063】(7)請求項7の装置によれば、ワークに
対する接合時の回転工具の荷重を一定にでき、回転工具
の突っ込み量が安定し変化しにくいので、ワーク間の接
合作業が確実にかつ正確に行なえる。
【0064】(8)請求項8の装置によれば回転工具の
ワークに対する突っ込み量を安定して一定に制御でき
る。
【0065】(9)請求項9の装置によれば、回転工具
をワークの接合位置に沿って正確に追跡させられる。
【0066】(10)請求項10の装置では、外乱光に
左右されにくいので、ルートギャプや開先がある場合に
正確にその断面形状などを計測でき、その断面形状から
倣うべき位置を特定できる。
【0067】(11)請求項11の装置では、非光学式
であり外乱光の影響を受けず、渦電流をセンシングする
ことによりワークの特異点を見出し、それを倣うべき位
置としてセンシングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例に係る鉄道車両の側構体
用摩擦撹拌接合装置を示す正面図である。
【図2】図1の鉄道車両の側構体用摩擦撹拌接合装置を
示す平面図である。
【図3】図1のIII方向矢視図である。
【図4】図3の一部を拡大した側面図である。
【図5】図3の一部を拡大した正面図である。
【図6】図3の一部を拡大した背面図である。
【図7】ベッドの一部を示す正面方向より見た斜視図で
ある。
【図8】図7のベッドの切り板の一つを示す正面図であ
る。
【図9】鉄道車両の一車体の概要を示す側面図である。
【図10】回転工具71の突っ込み量制御装置の実施例
を示すもので、図10(a)は主要部分を表す側面図、
図10(b)は制御の流れを同時に表す同ブロック図で
ある。
【図11】回転工具71の突っ込み量制御装置の別の実
施例を示すもので、図11(a)は主要部分を表す側面
図、図11(b)は制御の流れを同時に表す同ブロック
図である。
【図12】摩擦撹拌接合装置の回転工具によるワークの
接合作業状態を拡大して示す一部斜視図である。
【図13】図12のXIII−XIII線方向の拡大断面図であ
る。
【図14】従来の一般的な摩擦撹拌接合装置を全体的に
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 摩擦撹拌接合装置 3 軌道 4 走行部 5 門形フレーム 7 接合ヘッド 10 ベッド(定盤) 11 切り板 12 切り板の上端面 13 凹所 14 梁材(H形鋼) 14a フランジ部 15 平板状磨き板 22 リニアガイド 23 ブラケット 24 スライダー 25 ガイドベース 25a ガイド部材 27 ナット部 28 サーボモータ 30 リニアガイド 31 ガイド部材 32 取付板 33 枢支軸 34 ウォームホイール 35 ウォーム 36 サーボモータ 41 車輪 42 駆動用のサーボモータ 43 テンションブレーキ 51 水平フレーム部 53・54 ガイドレール 55 ボールスクリューシャフト 61 エアシリンダ 62 エアシリンダのピストンロッド 65 サーボモータ 66 スクリューシャフト 67 ナット 71 回転工具 71 回転工具 71a ショルダー部 71b ピン 72 インダクションモータ 73 回転軸 74 軸受 75 冷却用エアの噴射ノズル 76 画像センサー(CCDカメラ) 80・80’制御装置 81・81’ACサーボモータ 82 L形ブラケット 83 ロードセル 84・88 コントローラ 85・89 CPU 86 距離センサー 87 押えローラ B ベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 政一郎 兵庫県神戸市兵庫区和田山通2丁目1番 18号 川崎重工業株式会社 兵庫工場内 (72)発明者 古賀 信次 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 犬塚 雅之 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 上向 賢一 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 兵江 猛宏 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 佐伯 準二 兵庫県加古郡播磨町新島8番地 株式会 社川重機器テック内 (56)参考文献 特開 昭61−25778(JP,A) 特開 平10−175089(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 20/12 B61D 17/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定幅で長尺の複数本のワークを接合面
    が相互に突き合わせられるようにベッド上に並べて載置
    し、このベッドの長手方向に沿って走行可能な門形フレ
    ームに接合ヘッドを下方のベッドに向けて備え、前記ワ
    ーク接合面間を摩擦撹拌接合する車両用摩擦撹拌接合装
    置において、 前記ベッドは、分厚い鉄板の上端面を車両の横断面湾曲
    線形状に添う湾曲面に形成した多数枚の切り板を長手方
    向に所定ピッチで立設するとともに、該上端面の幅方向
    に前記各ワークの幅に対応する間隔をあけて凹所を設
    け、該各凹所内に一連に連続する長尺の、形鋼を含む鋼
    材からなる梁材を前記切り板に直交させて嵌め込んで構
    成し、 前記接合ヘッドは、先端の接合用回転工具をその向きが
    前記切り板の上端面の湾曲線の法線に向くように傾動可
    能に前記門形フレームの水平フレーム部に配備している
    こと―を特徴とする車両用摩擦撹拌接合装置。
  2. 【請求項2】 前記接合ヘッドの複数台を前記門形フレ
    ームの水平フレーム部に間隔をあけかつ水平方向に横移
    動可能にそれぞれ配設するとともに、各接合ヘッド先端
    の回転工具をその鉛直方向に対し門形フレームの走行方
    向の前方へ下向きにわずかに傾斜させた請求項1に記載
    の車両用摩擦撹拌接合装置。
  3. 【請求項3】 前記接合ヘッドを、前記門形フレームの
    水平フレーム部に沿って水平方向に横移動自在に配設
    し、サーボモータにより前記ワークの接合位置へ横移動
    させられるようにした請求項1又は2に記載の車両用摩
    擦撹拌接合装置。
  4. 【請求項4】 前記切り板のピッチを、前記ワーク間の
    摩擦撹拌接合時に梁材の撓みが1mm以下になるように
    設定するとともに、車両のキャンバーに対応して長手方
    向の中央部が両側部分に比べて一端側に凸状に湾曲する
    ように前記切り板の位置をずらせて設置した請求項1〜
    3のいずれかに記載の車両用摩擦撹拌接合装置。
  5. 【請求項5】 前記梁材にI形鋼またはH形鋼を用いて
    それらのフランジ部が前記凹所内で上下に配置されるよ
    うにし、上側のフランジ部を機械加工により平坦面、凸
    面あるいは凹面に仕上げ、かつ切り板の上端面と面一に
    した請求項1〜4のいずれかに記載の車両用摩擦撹拌接
    合装置。
  6. 【請求項6】 前記梁材の上面にステンレス鋼の磨き板
    をネジ止めし、該ステンレス鋼の上面を切り板の上端面
    と面一にした請求項1〜5のいずれかに記載の車両用摩
    擦撹拌接合装置。
  7. 【請求項7】 前記回転工具のワークに対する突っ込み
    量をその荷重反力にて制御する制御装置を備えた請求項
    1〜6のいずれかに記載の車両用摩擦撹拌接合装置。
  8. 【請求項8】 前記回転工具のワークに対する突っ込み
    量を、距離センサーにより計測した回転工具とワーク表
    面との距離にて制御する制御装置を備えた請求項1〜6
    のいずれかに記載の車両用摩擦撹拌接合装置。
  9. 【請求項9】 前記ワーク間の接合位置に沿って移動す
    る回転工具の位置ずれを検知して補正する倣い装置を備
    え、該倣い装置が、 ワークに照明光を照射してCCDカメラで前記接合位置
    もしくはエッジを撮影してそれを画像処理し、接合位置
    と回転工具の位置ずれを補正する構成からなる請求項1
    〜8のいずれかに記載の車両用摩擦撹拌接合装置。
  10. 【請求項10】 前記ワーク間の接合位置に沿って移動
    する回転工具の位置ずれを検知して補正する倣い装置を
    備え、該倣い装置が、 ワークにレーザースリット光を照射してその反射光をC
    CDカメラで撮影してそれを3次元画像処理し、光切断
    法により接合位置と回転工具の位置ずれを補正する構成
    からなる請求項1〜8のいずれかに記載の車両用摩擦撹
    拌接合装置。
  11. 【請求項11】 前記ワーク間の接合位置に沿って移動
    する回転工具の位置ずれを検知して補正する倣い装置を
    備え、該倣い装置が、 渦電流センサーを用いた1次元計測を行ない、接合位置
    と回転工具の位置ずれを補正する構成からなる請求項1
    〜8のいずれかに記載の車両用摩擦撹拌接合装置。
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