JP2000512557A - 摩擦運動溶接装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
溶接プローブ(12)と、溶接プローブを駆動させるドライブユニット(13)と、溶接される1つ又は複数のワークピース(2,3)を支持するワークテーブル(7)と、複数のワークピースを相互に及び/又はワークテーブルにあるいは1つのワークピースをワークテーブルに、溶接動作の間それそれクランプするための少なくとも1つのクランプ手段(5,6)と、を備えた摩擦運動溶接装置である。この装置はさらに、フライス削り工具を備えている。
Description
【発明の詳細な説明】
摩擦運動溶接装置
本発明は、溶接プローブと、溶接プローブを駆動させるドライブユニットと、
溶接される1つ又は複数のワークピースを支持するワークテーブルと、複数のワ
ークピースを相互に及び/又はワークテーブルにあるいは1つのワークピースを
ワークテーブルに、溶接動作の間それそれクランプするための少なくとも1つの
クランプ手段と、を備えた摩擦運動溶接装置に関する。
摩擦運動溶接という定義は、ワークピース間の接合部に沿って移動させられる
と共に、その間同時にワークピースに押圧される回転する溶接プローブからの摩
擦熱の供給により、相互に接合されるワークピースが、接合ラインに沿って可塑
化されることによる溶接方法を示す。国際公開第93/10935号公報及び国
際公開第95/26254号公報に記載されているように、溶接プローブはワー
クピースよりも硬い材料から製造されるべきであり、溶接動作の間、ワークピー
スは相互およびワークテーブルに対してしっかりと固定されるべきである。この
点において、この技術は、ワークピースが相互に押圧されるときに摩擦熱がワー
クピースの相対動作により生じる、すなわち摩擦熱が相互に接合される2つの構
成部材によってのみ発生させられることによる従来の摩擦溶接の技術とは異なっ
ている。上述した公報による溶接技術は、例えばプラスチック、金属のような異
質材料の溶接、その他種々の適用分野、例えばワークピースの接合、ワークピー
スにお
けるクラックの修繕などに使用される。溶接プローブの形状は、例えば、溶接さ
れる材料により、及び意図される適用により調整される。
船、列車、橋梁、オイル・プラットフォームなどの製造において、押出成形さ
れたアルミニウムやアルミニウム合金の型押出部材は、耐腐蝕性、軽量などの観
点から、建築構成部材として重要である。押出成形技術により今日製造される型
押出部材の寸法は比較的小さく、また、アルミニウムの型押出部材を相互に接合
するための現在使用されている溶接方法は、強度、仕上げ及び変形に関し、必ず
しも完全には満足な結果を与えていないので、アルミニウムは、この材料が有す
る上述した利点にもかかわらず、その使用が増大せずに限定されたものとなって
いる。
代わりとして摩擦運動溶接技術を使用することにより、結果的に負荷集中点が
ほとんどなく、底面が精密で滑らかに仕上げされた接合部が生成される。加えて
、この接合方法により生成される接合部の強度は、基礎となる材料の強度とほと
んど等しい。アルミニウムの型押出部材を相互に接合するために上記特許公報に
よる溶接技術を使用する際に遭遇する一つの問題は、この溶接技術は、非常に小
さなエアギャップにより分離されたワークピースを相互に接合するために使用す
ることのみが可能であるということである。エアギャップが、とりわけ型押出部
材が作られる板状金属の厚さに依存する臨界値を超える場合には、接合部は内部
空洞を有し、強度を減じる。その結果、現在の製造方法では正確には精密な寸法
に製造することができない押出成形されたアルミニウムの型押出部材は、型押出
部材間の大きすぎるギャップを回避す
るためにいくらかの前処理を必要としている。このことは、小さな変形でさえも
許容できない破壊を生じさせるかもしれない、長尺の型押出部材を相互に溶接す
る場合には、特に重要である。船体用のアルミニウム被覆板材を製造するため、
例えば300mmの幅および12mの長さを有するアルミニウムの型押出部材が
使用される。
摩擦運動溶接において遭遇する他の問題は、型押出部材が熱の影響にさらされ
るので、型押出部材の変形が溶接動作そのものの間にも起こるかもしれないとい
うことである。しかしながら、この変形は、温度が融点に達しないので、ミグ溶
接やティグ溶接の場合よりは小さな規模のものである。しかしながら、型押出部
材の前処理にもかかわらず、最終製品の寸法は許容可能な公差範囲内に入らない
。この問題は、最終製品の許容可能な公差範囲が、関係するワークピースのそれ
よりも狭いという適用においてもまた遭遇する。
そこで、本発明の1つの目的は、装置に供給される前、若しくは間のあいた溶
接動作の間において、型押出部材が特定のユニットで前処理を受ける必要なしに
、結果的に、最終製品が高い強度を与えられると共に特定の公差範囲内に入るよ
うに、2つのワークピースを相互に溶接することができる、摩擦運動溶接装置を
提供することにある。このようにすれば、製造コストと同様に製造工数も低減さ
れる。
本発明の他の目的は、関係する構成部材よりも狭い公差範囲を有する最終製品
を製造することができる、摩擦運動溶接装置を提供することにある。
これらの目的は、装置がフライス削り工具をも備えていることを特徴する、導
入部において定義された種類の摩擦運動溶接装置によって、本発明にしたがって
達成される。
本装置にはフライス削り工具が合体されているので、各々分離した溶接動作の
前及び/又は後にフライス削り動作を作用させることが可能となり、型押出部材
又はパネルを外部の前又は後処理ユニットに通過させる必要なしに、形成された
アルミニウムパネルと同様に分離したアルミニウムの型押出部材にも、許容可能
な公差範囲を保証する。さらなる利点は、アルミニウムの型押出部材は、ワータ
ピース間のエアギャップが欠陥のある接合部が生成される値を超えないように、
フライス削り動作において真直度が与えられることである。
溶接プローブは、上述したフライス削り工具と交換可能であってもよく、好ま
しくは、フライス削り工具は、溶接プローブに電力供給するドライブユニットに
より駆動される。代替的には、溶接プローブ及びフライス削り工具は、分離した
ドライブユニットにより駆動される。後者の場合には、フライス削り工具は、溶
接プローブの近傍に配置してもよく、そこから離れて配置してもよい。
本装置はまた、フライス削りがワークピースの厚み全体にわたって行われるこ
とを可能ならしめるために、フライス削り工具の前面において、ワークテーブル
に凹部を形成することができる。この場合には、接合部の滑らかな底面を実現す
るために、溶接の間、ワークテーブルからの接合部への直接的な裏当てが必須と
なるので、フライス削り工具の動作位置は、溶接プローブの動作位
置から離れていなければならない。ワークピースは、溶接及びフライス削り動作
の間、横方向に異なった位置をとらなければならないのに対し、クランプ手段は
、溶接及びフライス削りの間、同じ又は異なった位置に配置させることができる
。結果として、クランプ手段の不作動及び作動はそれそれ、ワークピースの解放
及び再クランプをもたらす。
本装置はさらに、フライス削り工具が作動位置にあるときにワークビースとワ
ークテーブルとの中間に置かれるスペーサ部材を有している。この構成によれば
、クランプ手段及びワークピースは、溶接及びフライス削りの間、横方向の同じ
位置をとり、クランプ手段を横方向に移動可能にする必要がなくなる。機械構造
の観点から、これは顕著な利点である。
本発明は、本発明による装置の種々の実施形態を示す添付図面を参照して、以
下に、より綿密で詳細に説明されるであろう。
その図面において、
図1は、本発明による摩擦運動溶接装置の第1実施形態の側面図であって、装
置は溶接位置で示されている。
図2aは、図1の装置の部分拡大図である。
図2bは、図2aと同じ部分を示すが、装置はそのフライス削り位置で示され
ている。
図3aは、第2実施形態の横断面図であって、装置はそのフライス削り位置で
示されている。
図3bは、装置がそのフライス削り位置にあるところの第3実施形態を示す。
図4は、本装置の第4実施形態の横断面図であって、その溶接
位置とフライス削り位置とを結合したものが示されている。
図1に示される装置1は、アルミニウムパネル3を形成するために、押出成形
されたアルミニウムの型押出部材2を相互に溶接するのに使用されるべく適応さ
れる。アルミニウムという表現は、ここでは、純アルミニウム又はアルミニウム
の合金、及びマグネシウムなどの他の金属を示すのに使用されている。相互に溶
接されるアルミニウムの型押出部材の数は、例えば300mmの幅及び12mの
長さを有する、問題としているその型押出部材の幅によって、及び要求される完
成パネルの幅によって決定される。図1に示すように、新しいアルミニウムの型
押出部材を溶接することにより、直前の型押出部材の右側のへりの端部に、結果
として製造がもたらされ、この直前の型押出部材は、順に以前にその直前の型押
出部材の右側のへりの端部に溶接されている。換言すれば、製造されるアルミニ
ウムの型押出部材の幅は、各々分離した溶接動作において1つの型押出部材の幅
だけ増加する。
図1に示される例によれば、製造されるパネル3は、1つのアルミニウムの型
押出部材ずつ増加され、進行中の溶接動作が終わると5つのアルミニウムの型押
出部材により構成される。溶接後、パネルは、断続的に動作されるチェーンコン
ベアにより、問題としている型押出部材の幅に対応した距離越しに向こう側へ、
図1に示す左側に移動される。同時に、新しい型押出部材が、ビーム41に沿う
移動のために構成されている供給手段40によって搬入される。ビーム41は、
本装置の機械フレーム50にしっかりと連結されている。
溶接動作の間、アルミニウムの型押出部材2と半完成アルミニ
ウムパネル3とは共に保持され、それぞれクランプ手段5及び6によりワークテ
ーブル7に固定される。クランプ手段5及び6はそれぞれ三角形状の押圧部材か
ら構成され、溶接動作の間、それぞれ圧力シリンダ10及び11によって、それ
それアーム8及び9により各ワータピース2,3に対して係合する位置にもって
こられる。圧カシリンダ10及び11は、ワークテーブル7に連結されており、
また、機械フレーム50に連結されている。クランプ手段は、ワークピース間の
接合部端に沿って対向する関係に一対配置されている。2つの隣接する対の中心
線間の空間は、本例では、およそ500mmである。2つの隣接する押圧部材6
はアーム9を介して共通の圧力シリンダ11により駆動されるのに対し、切り詰
めた空間を利用できるようにするために、各押圧部材5は、分離した圧力シリン
ダ10により駆動される。この目的のために、アームはU字状の形状を有してお
り、押圧部材はU字形状のアームの脚部に取り付けられ、また、圧力シリンダが
そのウェブに取り付けられている。ここでは、ワークテーブルは、裏当てバー7
bが上部に固設されている固定した水平のマシンテーブル7aにより構成されて
いる。
型押出部材2とパネル3との間の接合部は、裏当てバーの中心線に一致して位
置される。マシンテーブル上に直接ではなく、テーブルとワータピースとの間に
置かれた裏当てバーの上でワークピースを位置決めすることは純粋な安全対策で
あり、その頂面がパネルの製造の間にダメージを受けている場合、マシンテーブ
ル全体よりは、比較的小さい裏当てバーを取り替える方がかなり好都合である。
アルミニウムは、非常に柔らかい金属であり、溶接
動作の間の可塑化により裏当てバーの頂面の形状と同じ形状を採ることになるで
あろうし、結果的に、その頂面におけるどの凹部も、パネルの底面に突出形状の
形で再び作られるであろう。完成したアルミニウムパネルは、こうして、設定さ
れた品質標準を満たさないであろう。
溶接は、図2aに示す円柱状体12a及びそれに取り付けられるピン12bの
形状を有する溶接プローブ12によって行われ、円柱状体の上部は、例えばドラ
イブモータなどの図示しないドライブユニットにより駆動される回転するスピン
ドル13に連結されると共に、ランナー14により支持される。ランナーは、図
示しないドライブユニットにより、ワークピース2及び3に沿って移動させられ
る。溶接プローブの円柱状体及びピンは、国際公開第93/10935号公報又
は国際公開第95/26254号公報に開示されている具体例のいずれかに見ら
れるように、形作ることができる。
溶接プローブが、接合部全体に沿って、ワークピース接合端部に対して同じ位
置に位置されることを保証するため、ランナー14は、ワークテーブルに設けら
れたガイドレール15b,16bのそれぞれ一方に沿ってそれぞれ移動する2つ
のガイドシュー15a,16aを介してワークテーブル7に連結されている。こ
の構成は、ワークテーブルに対する直線運動を提供する。
図1はまた、ホルダ18にしっかりと固定されたスペーサ部材17を示してい
る。圧力シリンダユニット19は、各ホルダ18を、スペーサ部材が裏当てバー
から離れたアイドル位置(実線で示す)から、スペーサ部材が裏当てバー頂部に
位置される係合位
置(鎖線で示す)まで、移動させる。この位置において、スペーサ部材は、裏当
てバー全体の側部に沿って伸延しており、結果として、ホルダの数は裏当てバー
の長さにより決まり、ここでは、約16mとなり、図示例では6つのホルダが設
けられている。
図2bにおいて、溶接プローブ12は、スビンドル13に同様に取り付けられ
る従来からのフライス削り工具によって取り替えられ、こうして、スピンドルの
ドライブユニットにより駆動される。この実施形態によれば、フライス削り位置
は、溶接位置と一致している。ホルダ18は係合位置をとり、結果的にスペーサ
部材17は裏当てバー7bの頂部に位置される。このようにして、半完成のアル
ミニウムパネル3は裏当てバー7bの頂部から離される。結果として、ワークピ
ース3の右側端部のへりは、その下方エッジでもまた、裏当てバーの頂面をフラ
イス削りする虞れなしに、フライス削り動作を受けることができ、こうして裏当
てバーの望ましくない加工が回避される。パネル3は、クランプ手段6によって
、フライス削り動作の間も裏当てバー7bにクランプされ、クランプ手段は、図
2aに示されるような溶接の間、裏当てバーの中心線Cに対して同じ位置をとる
。
図3aにおいて、スペーサ部材は、裏当てバー7b全体に沿って伸延する溝2
1の形状の凹みによって取って代わられる。溶接動作において、ワークピース2
,3の型として機能する裏当てバーの領域に溝が位置されないので、アルミニウ
ムはバーの頂面の形状を採ることになるであろう。結果的に、フライス削り位置
は溶接位置から分離していなければならず、裏当てバーの中心線cから溝21の
内側エッジまでの距離は、前記中心線から溶接プロ
ーブの外側エッジまでの距離を超えるか又は等しくなければならない。パネル3
と同様にフライス削り位置は、こうして、図2bの位置と比較して左側へ移動さ
れる。この実施形態によればまた、パネル3はクランプ手段6によって裏当てバ
ー7bにクランプされ、クランプ手段6は、図2a及び図2bにそれそれ一致す
る溶接及びフライス削り動作の間、裏当てバーの中心線cに対して同じ位置をと
る。しかしながら、クランプ手段6は、溶接動作及びフライス削り動作の間の合
間に、ワークピースの横方向の移動を許容するように、不作動及び再作動されな
ければならない。この結果、フライス削り工具は、前の実施形態の場合よりもク
ランプ手段に近接するように移動され、溶接により接合されるワークピースが薄
いシート状金属のプレートから構成されるとき、問題を生じる。摩擦運動溶接の
間、大きな力が作用するにもかかわらず、ワークピースを所定位置に保持するこ
とができるように、ワークピースが薄ければ薄いほど、クランプ手段を溶接プロ
ーブに接近させて位置させる必要があり、特に一般的な直径のフライス削り工具
が使用されるときは、フライス削り工具を収容するのに利用できる空間が小さく
なる。この問題を未然に防ぐため、クランプ手段は、図3bに示すように、溶接
動作とフライス削り動作の間、それぞれ異なる位置に位置されるように、構成さ
れる。
図4に示されるように、フライス削り工具は、分離されたドライブユニット2
3により駆動される分離ユニットとすることができ、この場合には、フライス削
り工具は、溶接プローブから離れている。この構成をとる結果、アルミニウムの
型押出部材2がその左側のへりの端部にて半完成のアルミニウムパネル3に溶接
さ
れると同時に、その右側のへりの端部が真直にするためのフライス削り動作を受
け、製造効率の促進を保証する。フライス削り工具は分離したドライブユニット
により駆動されるが、そのドライブユニットを溶接プローブの近傍に配置させる
ことも勿諭可能である。所望のサイズのアルミニウムパネルを形成するために、
あらかじめ決められたアルミニウムの型押出部材の数が相互に溶接されるとき、
2つのアルミニウムの型押出部材が、クランプ手段5,6によって本装置1にお
いてまずクランプされ、そして、型押出部材の向き合うへりの端部間のギャップ
が欠陥のある接合部を生み出しがちな寸法を超えないことを保証する。図2aに
見られるように、ギャップは、裏当てバー7bの中心線cに一致して位置される
。臨界ギャップの幅は、関係する型押出部材のシート状金属の厚さにより変化し
、約6mmのシート状金属の厚さの場合には、臨界キャップのサイズはおよそ1
mmである。それから、溶接プローブを所定の速度で回転させ、そして同時にあ
らかじめ決められた速度でギャップに沿って移動させることにより、溶接動作が
開始される。導入部において説明したように、型押出部材のへりの端部は可塑化
され、そして同時に一緒に押圧される。こうして固まった後には、高強度を有す
る均質な継目が形成される。溶接プローブ12が接合部全体に沿って移動され、
こうして独特の溶接動作が完了したとき、圧力シリンダ10及び11が作動され
、こうしてクランプ手段5及び6をそれそれ不作動にする。したがって、形成さ
れたばかりのアルミニウムパネル3は、ワークテーブル7から解放され、1つの
アルミニウムの型押出部材の幅に対応する距離だけ、図1に示す左側にチェーン
コンベア4
によって前進させられ、今ちょうど説明したように、パネルを、供給手段40に
より供給される新しいアルミニウムの型押出部材2と溶接することが可能となる
。
例えば4つのアルミニウムの型押出部材2が相互に溶接されたとき、こうして
形成されたパネルの右側のへりの端部が真直度に関して検査され、そして、これ
があらかじめ決められた許容値から外れているならば、フライス削り動作が図2
b,3a及び3bの実施形態にしたがって行われる場合には、溶接の前にフライ
ス削り工具20を使ってフライス削り動作が行われるが、フライス削り動作が図
4に示される分離したフライス削りユニット22によって行われる場合には、溶
接と同時にフライス削り動作が行われる。図2bによる実施形態では、スペーサ
部材17は、クランプ手段6によってクランプされる前に、パネル3の真下に位
置されることが必要である。図3aの実施形態が使用されるとき、他方において
は、パネル3と同様にスピンドル13も、フライス削りの前に、図面に示される
ように左側へ移動されなければならない。図3bの実施形態によれば、クランプ
手段6もまた、フライス削りの前に、図面に示されるように左側へ移動されなけ
ればならない。これら3つの実施形態によれば、新しいアルミニウムの型押出部
材がクランプ手段5によって所定位置にクランプされる前に、フライス削りが行
われ、クランプ手段5は、このようにしてフライス削り動作を妨げることはない
であろう。
フライス削りの後、別の矯正フライス削り動作の実行が必要になるまで、フラ
イス削り工具20は溶接プローブ12と交換されて、上記した溶接サイクルが繰
り返される。フライス削り動作の
頻度は、明らかに、型押出部材の製造精度、及び完成したアルミニウムパネルの
所望品質に左右される。
本発明は、上記実施形態に限定されるものとみなすべきでなく、添付した請求
の範囲の範囲内において、種々の方法により改変することができる。例えば、溶
接プローブは、手動に代えて、図示しない工具交換機構によって自動的にフライ
ス削り工具と交換することができる。本装置は、アルミニウムとは他の金属又は
合金、例えばチタニウム又はスチールなどから作られるワークピースを相互に溶
接するのに使用することができる。概して、本装置は、例えば半完成のアルミニ
ウムパネルと新しいアルミニウムの型押出部材などの、2つのワークピースを相
互に溶接するのに使用されるが、例えば完成したアルミニウムパネルなどの、ワ
ークピースに形成されたクラックを修繕するのにも等しく十分に使用することが
できる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】平成10年8月28日(1998.8.28)
【補正内容】
請求の範囲
1. 溶接プローブ(12)と、溶接プローブを駆動させるドライブユニット
(13)と、溶接される1つ又は複数のワークピース(2,3)を支持するワー
クテーブル(7)と、複数のワークピースを相互に及び/又はワークテーブルに
あるいは1つのワークピースをワークテーブルに、溶接動作の間それそれクラン
プするための少なくとも1つのクランプ手段(5,6)と、を備えた摩擦運動溶
接装置において、
フライス削り工具(20;20)をも備え、
前記フライス削り工具(20;20)が動作位置にあるとき、前記ワークピー
ス(3)と前記ワークテーブル(7)との中間に位置されるスペーサ部材(17
)をさらに有し、
前記フライス削り工具の動作位置は、前記溶接プローブの動作位置と基本的に
一致していることを特徴とする摩擦運動溶接装置。
2. 前記溶接プローブ(12)は、前記フライス削り工具(20)と交換可
能であり、前記フライス削り工具は、前記溶接プローブのドライブユニット(1
3)により駆動されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。
3. 前記溶接プローブ(12)と前記フライス削り工具(22)とは、分離
したドライブユニット(13,23)により駆動されることを特徴とする請求の
範囲第1項に記載の装置。
4. 前記フライス削り工具(22)は、前記溶接プローブ(12)の近傍に
配置されることを特徴とする請求の範囲第3項に記載の装置。
5. 前記クランプ手段(6)は、溶接動作及びフライス削り動作の間で、同
じ位置に配置されることを特徴とする請求の範囲第1項〜第4
項のいずれか1項に記載の装置。
6. 前記クランプ手段は、溶接動作及びフライス削り動作の間で、異なる位
置をとるように配置されることを特徴とする請求の範囲第1項〜第4項のいずれ
か1項に記載の装置。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
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D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG
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CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F
I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE
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LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M
X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE
,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,
UG,US,UZ,VN,YU,ZW
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 溶接プローブ(12)と、溶接プローブを駆動させるドライブユニット (13)と、溶接される1つ又は複数のワークピース(2,3)を支持するワー クテーブル(7)と、複数のワークピースを相互に及び/又はワークテーブルに あるいは1つのワークピースをワークテーブルに、溶接動作の間それそれクラン プするための少なくとも1つのクランプ手段(5,6)と、を備えた摩擦運動溶 接装置において、 フライス削り工具(20;20)をも備えたことを特徴とする摩擦運動溶接装 置。 2. 前記溶接プローブ(12)は、前記フライス削り工具(20)と交換可 能であり、前記フライス削り工具は、前記溶接プローブのドライブユニット(1 3)により駆動されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。 3. 前記溶接プローブ(12)と前記フライス削り工具(22)とは、分離 したドライブユニット(13,23)により駆動されることを特徴とする請求の 範囲第1項に記載の装置。 4. 前記フライス削り工具(22)は、前記溶接プローブ(12)の近傍に 配置されることを特徴とする請求の範囲第3項に記載の装置。 5. 前記フライス削り工具(22)は、前記溶接プローブ(12)から離れ ていることを特徴とする請求の範囲第3項に記載の装置。 6. 前記フライス削り工具(20;20)の前面において前記ワークテーブ ル(7)に形成された凹部を有し、前記フライス削り工具の動作位置は、前記溶 接プローブの動作位置から離れていることを特徴とする請求の範囲第1項〜第4 項のいずれか1項に記載の装置。 7. 前記フライス削り工具(20;20)が動作位置にあるとき、前記ワー クピース(3)と前記ワークテーブル(7)との中間に位置されるスペーサ部材 (17)をさらに有することを特徴とする請求の範囲第1項〜第4項のいずれか 1項に記載の装置。 8. 前記フライス削り工具の動作位置は、前記溶接プローブの動作位置と基 本的に一致していることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の装置。 9. 前記クランプ手段(6)は、溶接動作及びフライス削り動作の間で、同 じ位置に配置されることを特徴とする請求の範囲第6項〜第8項のいずれか1項 に記載の装置。 10. 前記クランプ手段は、溶接動作及びフライス削り動作の間で、異なる位 置をとるように配置されることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の装置。
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