JP3469111B2 - 光導波路素子の加工方法 - Google Patents
光導波路素子の加工方法Info
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Description
に有機膜光導波路及びその有機高分子膜の加工方法に関
するものである。
で、光導波路素子がよく用いられている。光導波路素子
は、石英ガラス、Ti拡散LiNbO3等の無機材料や
ポリイミドなどの有機材料が主に用いられ、石英ガラ
ス、Si、InP、Al2O3等の基板上に形成される。
図13を用いて説明する。まず、上記に示す基板101
上にスパッタ法によりSiO2等のバッファ層102を
薄膜状に形成する(図13(a))。
は吹き付けなどにより、薄膜あるいは厚膜の膜状の平面
型光導波路のコア層103を基板一面に形成し(図13
(b))、この上に金属マスク107として、銅やアル
ミニウムをスパッタ法等により成膜する(図13
(c))。
スト108をスピンコートにより塗布し、焼成する。そ
の後、導波路膜を所望のパターンを有するフォトマスク
を用いて、リソグラフィ技術により露光、エッチング
し、所望のパターンを得る(図13(d))。
パターン化し、パターン導波路のコアを得る(図13
(e))。このようにして形成されたパターン導波路コ
ア103の上部にコアより屈折率の低いオーバークラッ
ド層105をスピンコートなどにより形成し、焼成する
ことでパターン光導波路が得られる(図13(f))。
さらに、図示していないが。その上には外光を遮断する
ための遮光膜を形成する。
て、特開平5−173036号公報にはテーパ状の導波
路の形成方法が開示されている。ここでは、まず上記図
13の方法で、幅方向にテーパ形状を有するエッチング
マスクを用いて導波路コアを形成した後、その上に粘性
のある物質を塗布し、全面エッチングによりコア層の厚
さをテーパ状に加工している。
示されている導波路の作成方法は、上記方法で導波路コ
アパターンを形成した後、炭酸ガスレーザを用い、その
光を集光して導波路に熱的なダメージを与えずに導波路
パターンを部分的に溶融することで、断面が円形状の導
波路パターンを得るというものである。
以下のような問題点がある。
ィ、RIE等のドライエッチングを用いているため、1
プロセスでは断面が矩形の形状しか得られず、断面が円
形状の導波路を得ようとすると複雑なプロセスを必要と
する。
は、テーパ形状を得るには導波路の幅及び物質の粘性を
制御しなければならず、導波路の作成に制約が多く、導
波路幅と塗布する物質の粘性で一義的にテーパ角が決ま
ってしまうため、設計の自由度が少ない。また、導波路
形状が矩形であるため断面が円形であるファイバとのモ
ードマッチングが得られず、光伝播特性が悪くなる。
は、CO2等のレーザによる熱的プロセスで導波路を溶
融加工するため、当然のことながら熱的なダメージを受
け、導波路パターンとともに基板及びクラッド層が歪ん
でしまう。また、導波路を部分的に溶融し、その表面張
力により丸くなり、断面が曲面形状を有する導波路を得
ているが、寸法精度が得られず、設計どおりのものが得
ることは容易ではない。また、CO2等の熱溶融加工で
は局所的な熱はひずみを受けやすく、安定した導波路が
得られず、熱溶融をした箇所は他の場所に比べ屈折率な
どの光学的な必要条件が満足されず、結果的に良好な円
形断面の導波路が得られない。
を有するエッジ部に遮光膜がつきにくく、その結果クラ
ッド層と遮光膜との密着性が悪く、外光や半導体レーザ
からの漏れ光が導波路内に進入し、SN比の低下に繋が
る。
あって、その目的とするところは、有機高分子導波路パ
ターンの断面形状においてエッジをなくし、熱的なダメ
ージのないエッジ角度が鈍角である導波路パターンある
いは円形状の導波路パターンを得ることで、クラッド層
と金属からなる遮光膜の密着性を良好にし、良好な光伝
播特性を得ることができ、またファイバとのモードマッ
チングが良好な光導波路素子の加工方法を提供するこ
と、また更にファイバとの良好な接続が可能な三次元形
状を有する光導波路素子の加工方法を提供することにあ
る。
させるためになされたものであって、レーザビームの照
射により、基板上に形成されたコア層を所望の光導波路
パターンに加工する光導波路素子の加工方法であって、
レーザビームと被加工物との相対移動速度、並びに被加
工物に照射するレーザビーム形状を特定することによ
り、被加工物である基板上に形成されたコア層を所望の
光導波路パターンに加工するとともに、前記レーザビー
ムの照射領域面積を被加工物の被加工領域の平面投影面
積以上となるように設定し、かつ、前記レーザビーム
を、前記被加工物に照射しながら、前記被加工領域に向
かって相対移動させ、前記被加工物の加工終了位置で前
記レーザビーム照射を停止することを特徴とする光導波
路素子の加工方法である。
方法において、前記相対速度を一定とし、且つ前記レー
ザビーム形状を矩形形状とすることを特徴とするもので
ある。
方法において、前記相対速度を変化させ、且つ前記レー
ザビーム形状を矩形形状とすることを特徴とするもので
ある。
方法において、前記コア層が、ポリイミドであることを
特徴とするものである。
方法において、前記レーザはエキシマレーザであること
を特徴とするものである。
その作成方法について図面に基づいて説明する。
の断面を表す概略図である。図1(a)、(b)におい
て、基板1上には、バッファ層2として、コア層3より
屈折率の低い有機ポリマが形成されている。その上に多
角形形状あるいは楕円形状や略円形の有機ポリマからな
るコア層3が形成されている。また、必要に応じて、コ
ア層3の上にはオーバークラッド層5が形成され、これ
はコア層3より屈折率の低い材料が選択される。
ド層5としてはポリイミド等の有機膜を用いることがで
きる。有機膜の場合、スピンコート法で形成され、オー
バクラッド層5の周囲を厚さ100nm程度のアルミニ
ウム等の金属からなる遮光膜6で覆う構成としている。
する。
有機ポリマをスピンコート法により塗布、焼成し、次
に、コア層3として、バッファ層2よりも屈折率の高い
有機ポリマを塗布、焼成する(図2(a))。
有機ポリマを塗布、焼成する(図2(b))。
をパターン加工し、照射するエキシマレーザのレーザビ
ームと基板の相対移動速度を変化させることにより、エ
ッジを鈍角にテーパ加工、あるいは楕円、略半円状に加
工する(図2(c))。
する(図2(d))。
(b)と異なり、バッファ層2として酸化シリコン等の
無機誘電体膜を用いている。無機誘電体膜の場合、CV
D法やスパッタ法、蒸着法等により形成する。
明する。
酸化シリコンをCVD法により形成する(図3
(a))。
2よりも屈折率の高い有機ポリマをスピンコートにより
塗布し、焼成する(図3(b))。
ルミニウムをスパッタ法等により成膜する(図3
(c))。
ォトリソ工程によりパターニングを行う(図3
(d))。
チングによりマスクパターンを金属マスク7に転写する
(図3(e))。
コア層3をエッチングする(図3(f))。
チングにより除去する(図3(g))。
ッジを有する導波路を鈍角にテーパ加工、あるいは楕
円、略半円状の曲面形状に加工する(図3(h))。
3よりも屈折率の低い有機ポリマをスピンコートにより
塗布、焼成する(図3(i))。
に形成する(図3(j))。
が多角形あるいは楕円、略半円状の導波路が得られる。
上記作成方法では、バッファ層2あるいはオーバークラ
ッド層5の材質、エキシマレーザのパワーにより加工の
可否が決まる。そのため、様々な変形例をあげることが
できるが、ここでは代表的なもののみ記載することにし
た。
路断面を多角形状あるいは楕円、略半円状としているこ
とにより、コア層3とオーバークラッド層5あるいはオ
ーバークラッド層5と遮光膜6との密着性が良好にな
る。また、断面が矩形の光導波路に比べ、断面が円形で
ある光ファイバとのモードマッチングが良好でSN比が
向上する。
外の加工方法で有機ポリマの加工を行ったり、一部を変
更した工程を用いても良い。
い材料が望ましく、半導体レーザとの集積化を考えた場
合、オーミック電極形成時の熱処理が必要なため、約3
00℃以上の耐熱性が必要となる。このことから、有機
ポリマの中でも耐熱性が高く、比較的透過率の高いポリ
イミドをコア材料として用いることが望ましい。更に
は、フッ素化ポリイミドを用いることにより、可視光領
域での透過率がより高くなり、特に通信用途に最適の低
損失有機光導波路を得ることができる。
に、ポリイミドの有機高分子膜から成る光導波路端面に
エキシマレーザによって導波路断面のエッジを加工する
方法について詳細に説明する。
説明する図である。エキシマレーザの発振周波数をf
(Hz)、エキシマレーザの照射時間をt(s)、エキ
シマレーザビームの1パルス当りの加工深さr(mm)
とすると、加工深さd(mm)は、
ーク上のエキシマレーザビームのスキャン方向長さをL
(mm)、ビームに対するステージの相対移動速度をv
(mm/sec)とすると、照射時間tはt=L/vで
表され、加工深さd1(mm)は
レーザビーム10の形状を矩形としているために、加工
される溝の断面形状は矩形となる(最終照射面は照射時
間が異なりテーパ状となる)が、図4(b)に示すよう
にレーザビーム形状を三角形形状にするとテーパ加工が
可能になり、また、図4(c)に示すように楕円形ビー
ムを走査すると楕円の曲率にあった形状に加工溝の断面
形状も決定される。すなわち単位時間あたりに照射され
るエネルギー量によって加工断面形状が決まることにな
る。断面が楕円形状の曲率を得る場合には、図4(d)
のような一辺以上が曲率を有するビーム形状とすれば良
いことがわかる。
示す矩形形状のマスク直下の加工断面は曲面状となって
いる。すなわちマスク形状が矩形でもマスクあるいはス
テージの移動速度vを変化させれば(ステージを加速度
移動させる)、照射エネルギー量を変化させることがで
き、その結果断面が曲面状の加工が可能になる。
さについて図5を用いて説明する。図中15はレーザビ
ームの照射領域を示している。15aはレーザ照射初期
位置の照射領域を示し、15bは加工開始位置での照射
領域を示し、15cは最終照射位置での照射領域を示し
ている。
を考え、レーザ照射時間をΔtとすると、加工深さΔd
は、
におけるレーザの照射時間を求めればよい。
までの距離をL1とし、その加工位置L1でのレーザ照
射初期位置から加工開始位置に到達する時間t1はステ
ージ移動速度をv(t)を用いて以下の式で求めること
ができる。ここでL1、v(t)は設計により決定し、
既知であるとする。
マスクによるレーザ照射距離をLとすると、最終照射面
直下の照射時間は短くなりテーパが形成される。ここ
で、レーザ照射初期位置からレーザ照射最終位置までの
距離をL1maxとすると加工量は次の場合に分けて考
えることができる。
とするとレーザ照射通過完了位置までの距離はL1+L
であるから、下記式が成り立ち、t2が求められる。
置における全加工深さd2はレーザ照射の通過時間(t
2−t1)照射されているので加工深さd2(mm)は
数3より、
時間はレーザの最終到達時間をt2maxとすると下記
式が成り立つ。
位置における全加工深さd2はレーザ照射の通過時間
(t2max−t1)照射されているので加工深さd2
(mm)は数3より、
ジ移動速度を一定とした場合には、ある一定の角度をも
ったテーパ形状となり、ステージ移動を加速度移動させ
た場合には曲面形状となることが分かる。
加工面粗さが要求される。エキシマレーザはパルスレー
ザであり、ビームもしくは加工対象物を移動しながらレ
ーザビームを照射すると、1パルス毎にレーザ照射位置
が移動することによって加工が進行するため、加工表面
には微小な凹凸が形成される。エキシマレーザによる高
分子材料の加工では、光化学反応によって理想的な材料
の分解除去加工が行われるため、前記凹凸はレーザ1パ
ルス当りの加工量と同等になる。すなわち、加工面の粗
さを小さくするには、1パルス当りの加工量を小さくす
ればよい。加工量を小さくするには、一般にレーザビー
ムのエネルギを調整すれば良いことが知られている。
加工表面の表面の粗さは、対象とする光の波長に対し
て、十分小さいことが必要であり、例えば、波長780
nmの半導体レーザを用いた場合、加工面の最大表面粗
さは、波長の1/10、すなわち、78nm以下にすれ
ば、所定の光学特性を満たすことを確認している。した
がって、エキシマレーザ加工による1パルス当りの加工
深さが78nm以下となるように、加工領域に照射する
エキシマレーザのエネルギ量を調整すれば所望の形状が
得られる。
マレーザ励起装置20の概略構成図を示す。本装置は住
友重機械工業(株)製であり、使用ガスはKrF、また
そのレーザの発振波長は248nmで、発振出力は27
0mJ、発振周波数は毎秒200パルスである。
から出射したレーザ光は、まずバリアブルアッテネータ
22を通過する。前記バリアブルアッテネータ22は、
エキシマレーザ光の透過率を無段階に調整できるもの
で、レーザ光の透過率を変化させることによって、被加
工物を搭載した基板1上に照射される光のエネルギを調
整する。
定するが、レーザ光路中にレーザマスク24を設置し、
レーザビームを必要とする形状に整形している。さら
に、レーザビーム面積の縮小率が1/10から1/36
に任意に設定できる石英レンズ等の縮小光学系、すなわ
ちイメージングレンズ25によって、前記マスクパター
ン24の像を基板1上に縮小投影し、基板1上のビーム
パワー60mJ/cm2となるように調整する。
小して、基板上に投影した。照射するエキシマレーザの
条件として、前記レーザの条件で、1パルス当りの加工
深さを予め測定しておいたところ、0.03(μm/P
ulse)であった。
被加工物の光導波路端面に照射する。基板を載せている
ステージは面内に2方向(X,Y方向)および高さ方向
(Z方向)に速度制御可能で移動させることができるよ
うな構成である。
端面にテーパ加工を施す工程の模式図を示す。図7
(a)は加工前の図であり、図7(b)〜(d)は加工
の進行工程を示す図であり、図7(e)の加工終了後の
図である。
相対的に移動させることによりテーパ面が得られる。テ
ーパ面は相対移動速度を一定とすることによって得るこ
とができ、また相対移動速度を変化させると曲面形状が
得られる。詳細な実験による結果は後述することにす
る。上記に示したような加工を少なくとも導波路コア層
を含む部分に適応することで、図1(a)〜(c)に示
した断面形状が台形(多角形)状あるいは円形状などの
形状をした光導波路素子を得ることができる。
に傾斜端面を施す方法を図6を参照しながら、以下に示
す。
反射ミラー23、イメージングレンズ25を通過したレ
ーザビーム10のフォーカスを被加工物上に合わせ、レ
ーザビーム10の照射を開始する。このとき被加工物に
照射しない。
ビーム10を照射しながら等速でステージを移動させ
る。加工終了位置まで来たらレーザビーム照射を止め
る。ステージ26を停止する。
板1上にバッファ層2としてSiO2を有機絶縁膜とし
て高透明ポリイミド(日立化成のOPIシリーズN20
05)をフォトリソ、RIEにより厚みt=50μm、
幅w=400μm、長さl=2000μmになるように
形成し、約90度のエッジに傾斜を形成し、その後上記
方法によりマスク形状、移動方向、照射面積等をパラメ
ータとしてエキシマレーザによる有機絶縁膜の端面加工
を行った。その後、オーバークラッド5、遮光膜6を設
けた。
穴形状すなわちレーザビーム形状は矩形または三角形
(カーブのものを含む)であり、レーザビーム形状が矩
形のものについては模式図8(a)に示すように長さL
(移動方向の長さ)、幅Wのものを用いた。またビーム
形状が三角形のものについては模式図8(b)に示すよ
うに、幅(底辺)W、高さLとした。
後(図右)のビーム位置及び被加工物の加工形状の斜視
図を示す。図9(a)はレーザビーム形状が矩形の場合
であり、図9(b)はレーザビーム形状が三角形の場合
であり、図9(c)はレーザビーム形状がカーブした三
角形の場合であり、図9(d)はレーザビーム形状がカ
ーブした半三角形の場合であり、図9(e)はレーザビ
ーム形状が矩形の場合である。
及び表面粗さ測定結果を表1に示す。
(図9(b))ではテーパ状のエッジ形状を有する光導
波路を得ることができ、参考例2(図9(c))〜実施
例2(図9(e))では曲面形状を有する光導波路を得
ることができ、共に光導波路断面にエッジをなくすこと
ができる。
来のRIEエッチングで得た光導波路を比較した。その
結果RIEエッチングで得た光導波路は導波路断面が矩
形であり、端面がほぼ垂直に形成されている。このよう
な垂直端面にはCVD法やスパッタ法などにより金属遮
光膜が形成しにくく、特にとがっているエッジ部分での
光の遮光が不完全であった。したがって、上記実施例の
ように導波路断面にエッジをなくすことにより、CVD
法やスパッタ法などによってコア、クラッド層の上部に
形成される遮光膜との密着性が良好になり、漏れ光がな
くなると同時に外部光の入射を防ぐことが可能になっ
た。
と断面を楕円形及び円形に加工することも可能となり、
光ファイバとの良好なモードマッチングが得られる。
化させて行った実施例2における計算結果を図10に示
す。図10の横軸は被加工物の端面からの距離、縦軸は
被加工物底面からの高さを示している。
けるステージ初速度v0=0.1mm/min、パルス
数500pulse/s、L=190μm、L1=25
0μm、L1max=340μm、r=0.03μm/
pulse、加工速度v=v0×t3である。また加工
領域に達するまではステージ速度はv=v0の一定とし
た。
速度を適切に変化させることにより、曲面形状が得られ
る。実際に上記の条件で加工を行い表面形状測定器( F
ormTalysurf Series2 [Taylor-Hobson Ltd.])で表面
形状の測定を行ったところその加工形状も上記計算結果
と同様であった。
ーザビームの照射領域面積をコア層3の平面投影面積以
上となるようにすると、設定ステージの移動時間が短
く、加工時間が短縮される上、加工面の顕微鏡観察結果
から反応生成物の付着が少なく、加工面の表面粗さが良
好であった。これはステージを加工面に向かって移動さ
せかつビームの最終照射面とすれば、表面粗さが小さく
なりなお一層良好な加工面が得ることができるからであ
る。
としては、以下のような理由によると考えられる。
2次分解更には3次以降の分解を生ずるため、最後には
空気中の酸素と反応して炭酸ガスとなる。したがって、
ビームが照射している場合は反応生成物になりにくく加
工面に対しては反応生成物の付着が抑制される。
た場合、加工面自体が移動していくため、加工が完了し
た加工面にはビームが照射されず、次の加工面の反応生
成物が周囲に飛び散り、それが再付着してしまう。ビー
ム進行方向のものは、再度ビームの照射により分解され
るため、再付着した反応生成物は再分解される。
加工において加工終端面が最も反応生成物の付着の少な
い面が得られることになる。
加工方法を三次元導波路に適応した例について図を用い
て説明する。
に示す三次元導波路は基板上に光の導波方向に沿って幅
方向だけでなく厚さ方向もテーパ状に変化しているた
め、素子間あるいはLDやPD等のチップや光ファイバ
等との光接続が極めて高効率に行うことができる。
ーザのアブレーション加工による光導波路の加工方法を
用いて作成したものである。ここで使用したマスク形状
は図8(a)に示す矩形上のものを使用しで、レーザビ
ームを照射したまま、図11の矢印方向に移動させるこ
とで3次元導波路の加工が実現できた。
波路を実現する方法を図12を用いて説明する。図11
の形状に加工後、図12に示すように両側の導波路の端
面を曲面上に加工することで3次元導波路が得られる。
の相対移動速度を変化させることで任意のテーパをもつ
光導波路を得ることができ、また、図12において加工
中にビームあるいは基板の相対移動速度を変えること
で、任意の曲率を持つ光導波路の加工を実現でき、任意
の3次元光導波路を得ることができる。このような端面
にエッジのない光導波路素子をファイバと結合させて用
いることで、特に端面のエッジによる光散乱を防止で
き、良好な光伝播特性を有し、また集光能力を有する光
導波路素子を提供することができる。
クラッド層や遮光層を設けているが、このようなコア層
や遮光層は必ずしも必要ではない。
ッチング特性が良好で、良好な光伝播特性を有する光導
波路の加工が可能である。
れる上、さらに反応生成物の付着が少なく、加工面の表
面粗さが小さくなりなお一層良好な加工面が得ることが
できる。
加工することが可能で、加工の際パターンが溶けたりせ
ず、残渣ができにくい加工が可能である。
る。
である。
図であり、(b)〜(e)は照射位置でのレーザビーム
形状および加工形状を示す模式図である。
ための模式図と記号の定義を示す図である。
加工を施す工程の模式図である。
である。
する図である。
行った場合の計算結果を示す図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】レーザビームの照射により、基板上に形成
されたコア層を所望の光導波路パターンに加工する光導
波路素子の加工方法であって、レーザビームと被加工物
との相対移動速度、並びに被加工物に照射するレーザビ
ーム形状を特定することにより、被加工物である基板上
に形成されたコア層を所望の光導波路パターンに加工す
るとともに、 前記レーザビームの照射領域面積を被加工物の被加工領
域の平面投影面積以上となるように設定し、かつ、前記レーザビームを、前記被加工物に照射しながら、前
記被加工領域に向かって相対移動させ、前記被加工物の
加工終了位置で前記レーザビーム照射を停止する ことを
特徴とする光導波路素子の加工方法。 - 【請求項2】前記相対速度を一定とし、且つ前記レーザ
ビーム形状を矩形形状とすることを特徴とする請求項1
記載の光導波路素子の加工方法。 - 【請求項3】前記相対速度を変化させ、且つ前記レーザ
ビーム形状を矩形形状とすることを特徴とする請求項1
記載の光導波路素子の加工方法。 - 【請求項4】前記コア層が、ポリイミドであることを特
徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光導
波路素子の加工方法。 - 【請求項5】前記レーザはエキシマレーザであることを
特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光導
波路素子の加工方法。
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