JP2003215376A - 導波路の製造方法 - Google Patents
導波路の製造方法Info
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Abstract
る。 【解決手段】 屈折率制御用添加物を少なくとも一種類
含む透明体10に超短パルスレーザビーム11−1を集
光、照射して光伝播層14を形成した後、光伝播層14
に透明体10に吸収する波長を有する他のレーザビーム
15−1を集光、照射することにより、光伝播層14内
の屈折率制御用添加物が熱拡散して光伝播層の幅方向の
屈折率分布が変わると共に、光伝播層とその長手方向の
屈折率分布が均一化されるので、得られた光伝播層17
内における信号光の散乱損失が低下する。
Description
に関する。
示す概念図であり、図9(b)は図9(a)に示した製
造方法を適用した導波路の平面図であり、図9(c)は
図9(b)に示した導波路の9c−9c線断面における
屈折率分布を示す図である。
し、縦軸は導波路の(9c−9c線上の位置)幅方向の
位置を示す。
む透明なガラスブロック1内に超短パルスレーザビーム
2−1をレンズ3で集光、照射(矢印2−2)すること
により、照射部を高屈折率な層すなわち、光伝播層4に
改質することが行われている。
ス幅は200フェムト秒以下と狭くなっている。
を200kHz程度の早い繰り返し周波数でガラスブロ
ック1に照射しながらガラスブロック1を、超短パルス
レーザビーム2−2と直交する方向(矢印5方向)に移
動させることにより、所望の形状の光伝播層4が形成さ
れる。
た従来例の導波路には以下のような問題がある。
高屈折率な光伝播層の形成は容易であるが、光伝播層の
界面がレーザビームスポット内のパワー密度分布の不均
一性、レーザビームの揺らぎ、パルス幅の繰り返し周波
数の低さ、ガラスブロックを移動させるステージの移動
速度の不均一性等によって乱れ、光散乱損失の大きい導
波路となり、実用的な導波路がまだ得られていない。
する場合、光散乱損失が大幅に増加し、従来の導波路で
実現されているような低損失な分岐、合流、分波、合波
等の光信号処理回路を得ることは難しい。
し、低光散乱損失の導波路の製造方法を提供することに
ある。
に請求項1に記載の発明は、少なくとも一種類の屈折率
制御用添加物を含む透明体に超短パルスレーザビームを
照射、集光させると共に超短パルスレーザビーム若しく
は透明体を相対移動させることにより集光部の屈折率を
透明体の屈折率より高くして光伝播層を形成する導波路
の製造方法において、超短パルスレーザビームを集光、
照射した後、光伝播層に透明体に吸収する波長を有する
他のレーザビームをさらに集光、照射するものである。
求項1に記載の構成に加え、超短パルスレーザビームと
して波長が250nmから1600nmの範囲であり、
パルス幅が1000フェムト秒以下30フェムト秒以上
であり、その繰り返し周波数が300kHz以下50k
Hz以上であるものを用いるのが好ましい。
求項1または2に記載の構成に加え、屈折率制御用添加
物として、Ge、P、B等の融点を低下させる元素を少
なくとも一種類含み、その含有率が8モル%以上30モ
ル%以下のSiO2ガラスを用いるのが好ましい。
求項1から3のいずれかに記載の構成に加え、他のレー
ザビームとして連続発振するレーザビームを用いるのが
好ましい。
求項1から4のいずれかに記載の構成に加え、他のレー
ザビームとして、パワー密度分布が中央部のくぼんだ形
状を有し、略TEM01モードを有するものを用いるのが
好ましい。
求項1から5のいずれかに記載の構成に加え、他のレー
ザビームとして炭酸ガスレーザビームを用いるのが好ま
しい。
求項1から6のいずれかに記載の構成に加え、透明体内
の光伝播層以外の領域にさらに他のレーザビームを照
射、集光して多数の空孔を有するフォトニックバンドギ
ャップ構造を形成してもよい。
なくとも一種類含む透明体に超短パルスレーザビームを
集光、照射して光伝播層を形成した後、光伝播層に透明
体に吸収する波長を有する他のレーザビームを集光、照
射することにより、光伝播層内の屈折率制御用添加物が
熱拡散して光伝播層の幅方向の屈折率分布を変えること
ができると共に、光伝播層とその周辺部の長手方向の屈
折率分布が均一化されるので、光伝播層内における信号
光の散乱損失が低下する。
等の融点を低下させる添加物を少なくとも一種類含み、
その含有率が8モル%以上30モル%以下のSiO2ガ
ラスを用いることにより、光伝播層内の屈折率制御用添
加物が容易に熱拡散して光伝播層の幅方向の屈折率分布
を変えると共に、光伝播層とその周辺部の長手方向の屈
折率分布を均一にすることができる。すなわち、光伝播
層としてのコア層と、コア層の側面の透明体としてのク
ラッド層との界面を平滑化することができるので、低散
乱損失特性が得られる。なお、30モル%を超えると、
基板との熱膨張係数とのミスマッチングが生じ、偏光依
存性が出てくるので、30モル%以下が好ましい。
む透明体に吸収する波長を有する発振波長の他のレーザ
ビームとして、波長が10.6μm帯の炭酸ガスレーザ
ビームを用いれば、超短パルスレーザの照射条件に応じ
てその出力パワーを広い範囲から選択して調整すること
ができるので、低散乱損失の導波路の製造が容易とな
る。
んだ透明体に吸収する波長を有するレーザビームとし
て、連続発振するレーザビームを用いることにより、パ
ルスレーザビームで形成された光伝播層の凹凸を長さ方
向に均一にすることができる。
んだ透明体に吸収する波長を有するレーザビームのパワ
ー密度分布として、中央部がくぼんだ略TEM01モード
のレーザビームを用いることにより、光伝播層の中央部
の屈折率をほとんど変えずに光伝播層の周辺部の構造不
均一性を重点的に均一にすることができる。
図面に基づいて詳述する。
一実施の形態を示す概念図であり、図1(b)は図1
(a)に示した導波路の1b−1b線断面図であり、図
1(c)は図1(b)の1c−1c線断面における屈折
率分布を示す図である。図1(c)において、横軸は屈
折率を示し、縦軸は導波路の1c−1c線上の位置若し
くは1c’−1c’線上の位置(幅方向の位置)を示
す。
ついて説明する。
ブロック(SiO2ガラス中にGeO2が14モル%と、
P2O5が10モル%共添加されたもの、厚さ:0.5m
m)10の内部(表面からの深さ0.1mmの領域)に
超短パルスレーザビーム(波長:800nm、平均出
力:100mW、パルス幅:160フェムト秒、パルス
繰り返し周波数:200kHz)11−1をレンズ12
で6μmのビームスポットに保持し、矢印11−2に示
すように集光、照射させながらガラスブロック10を、
超短パルスレーザビーム11−1と直交する方向(矢印
13方向)に例えば100μm/sの速度で移動させる
ことにより、高屈折率の光伝播層14を形成することが
できる。この超短パルスレーザビーム11−1にほぼ同
期させて超短パルスレーザビーム11−1の後から追う
ように他のレーザビームとしての炭酸ガスレーザビーム
(波長:10.6μm帯、連続発振出力:5W)15−
1をレンズ16で約12μm径のビームスポットに保持
して矢印15−2に示すように集光、照射することによ
り、光伝播層14の屈折率分布形状を実線L1から破線
L2で示すように拡げた光伝播層17を得ることができ
る。
みによる光伝播層14の周辺部には超短パルスレーザビ
ーム11−2の揺らぎや、超短パルスレーザビーム11
−2による乱れや、ガラスブロック10の移動速度の変
動等により凹凸が発生していたが、炭酸ガスレーザビー
ム15−2の照射後にはその光伝播層17の周辺部を平
滑な構造とすることができる(図1(b))。
スレーザビーム15−2の照射によって光伝播層17ま
で拡げることができ、かつその光伝播層17の屈折率も
わずかに低下させることができる(図1(c)の屈折率
分布:実線L1及び破線L2)。これは、炭酸ガスレー
ザビーム15−2の照射によってガラスブロック10内
のGeO2、P2O5の一部が光伝播層14内からその周
囲へ向かって拡散することによって生じたものと考える
ことができる。
と、B2O3を10モル%とを共添加したガラスブロック
を用いて前述と同様の方法で導波路を試作した。その結
果、図1(a)〜(c)に示した場合と比べて光伝播層
の中央部の屈折率低下は少なくなり、光伝播層の周辺部
の屈折率は大きく低下した。これは、光伝播層の周辺部
へのB2O3の拡散が影響したことによるものと考えられ
る。
御用添加物としては、B2O3以外に、PbO、Zn、Z
rO2等が挙げられるが、GeO2、P2O5がより効果的
である。これらの添加物の添加量はそれぞれ少なくとも
8モル%よりも多く添加しておくことが望ましい。添加
物を多くすることにより、後方の炭酸ガスレーザビーム
15−2の照射による屈折率の制御と構造的均一化工程
とを行うことが容易となる。
造方法の他の実施の形態を示す概念図である。
スレーザビーム11−1の集光、照射による光伝播層1
4の形成(図2(a))と、ガラスブロック10内に吸
収する波長の炭酸ガスレーザビーム15−1の集光、照
射による光伝播層14の幅方向の屈折率分布の制御と、
光伝播層14とその周辺部の長手方向の屈折率分布の均
一化とを行って光伝播層17とする成形加工工程(図2
(b))とを別々に行うようにした製造方法を示してい
る。
図2(b)に示したガラスブロック10に吸収される波
長の炭酸ガスレーザビーム15−2による光伝播層14
の幅方向の屈折率分布の制御と、光伝播層14とその周
辺部の長手方向の屈折率分布の形状の均一化成形加工工
程時間とを炭酸ガスレーザビーム15−1の出力を高く
することにより速めることができる。これは、例えば炭
酸ガスレーザには出力が数Wから数百W程度までのもの
があり、その出力を高くすることにより高速加工を実現
することができるためである。
施の形態を示す概念図である。
層10aを基板18上に成膜した積層体を用いた例であ
る。基板18としては、Si、GaAs、InP等の半
導体基板、石英、パイレックス(登録商標)等のガラス
基板、LiNbO3、LiTaO5等の強誘電体基板、セ
ラミックス、アルミナ等の磁性材料基板、プラスチック
基板等を用いることができる。特に、基板18の界面ま
で超短パルスレーザビーム11−2、15−2照射で高
温に加熱されることがないので、上述したような多種の
基板を用いることができる。
施の形態を示す概念図である。
層10aの表面上に光伝播層14a、17aを形成した
例である。この実施の形態では超短パルスレーザビーム
11−2を照射した後から照射する炭酸ガスレーザビー
ム15−2による光伝播層14aの幅方向の屈折率分布
の制御と、光伝播層14aとその周辺部の長手方向の屈
折率分布の均一化成形加工とを行い光伝播層17とする
ことが、より容易になる。すなわち、光伝播層14aが
透明層10aの表面上に形成されているので、炭酸ガス
レーザビーム15−2の照射による屈折率制御用添加物
の拡散速度を速めることができ、かつ、光伝播層14a
とその周辺部の長手方向の屈折率分布の均一化加工も、
より容易に行うことができる。
られるレーザビームの模式図であり、図5(b)は図5
(a)に示したレーザビームの径方向のパワー密度を示
す図であり、図5(c)はパワー密度分布を立体的に示
す図である。図5(b)において横軸はレーザビームの
径方向の位置を示し、縦軸はパワー密度を示す。
して、TEM01モードのレーザビーム19−1を用い、
このレーザビーム19−1をレンズ16で収束させて用
いられる(矢印19−2)。
TEM01モードのレーザビーム19−2を用いれば、光
伝播層14(14a)の中央部の屈折率分布を大きく変
えることなく、光伝播層14aとその周辺部の長手方向
の屈折率分布の不均一性を改善して均一な形状の光伝播
層17(17a)を実現することができる。
他の実施の形態を示す概念図であり、図6(b)は図6
(a)に示した導波路の6b−6b線断面における屈折
率分布と6b’−6b’線断面における屈折率分布とを
重ね合わせた図である。図6(b)において横軸は屈折
率を示し、縦軸は導波路の6b−6b線上若しくは6
b’−6b’線上の位置(厚さ方向の位置)を示す。
に示すパワー密度分布を有するTEM01モードのレーザ
ビーム19−1を、透明層10aへの超短パルスレーザ
ビーム11−2の照射によって形成された光伝播層14
に、さらに照射する方法である。
(b)の実線L3に示すような屈折率分布が形成され、
レーザビーム19−2の照射により図6(b)の破線L
4に示すような屈折率分布になる。
失の導波路を得ることができる。
い。
−1としては、炭酸ガスレーザビーム以外に、真空紫外
域や紫外域のレーザビーム、例えばエキシマレーザビー
ムを用いることができる。また、連続発振以外にパルス
発振レーザを用いてもよい。この場合には熱的な影響が
少なくなる。
路を用いて、従来知られているような光方向性結合器、
光Y分岐回路、リング共振器、光フィルタ回路、光スイ
ッチ回路等を構成してもよい。また、光伝播層として、
直線状パターン、曲線状パターン或いはこれらを組合せ
たパターンを用いた光信号処理回路を構成してもよい。
に、屈折率制御用添加物を少なくとも一種類含んだ透明
体からなる透明層10aの上面に透明体より屈折率の低
い低屈折率層20−1を形成し、超短パルスレーザビー
ムを集光、照射した後、光伝播層に透明体に吸収する波
長を有する他のレーザビームをさらに集光、照射して光
伝播層17を構成してもよく(図7(a))、透明層1
0aの下面に透明体より屈折率の低い低屈折率層20−
2を形成し、超短パルスレーザビームを集光、照射した
後、光伝播層に透明体に吸収する波長を有する他のレー
ザビームをさらに集光、照射して光伝播層17を構成し
てもよく(図7(b))、或いは透明層10aの上下両
面(図7(c))に透明体より屈折率の低い低屈折率層
20−1、20−2をそれぞれ形成し、超短パルスレー
ザビームを集光、照射した後、光伝播層に透明体に吸収
する波長を有する他のレーザビームをさらに集光、照射
して光伝播層17を構成してもよい。
えば、F、B、P等を少なくとも一種類含むのが望まし
い。
造方法を適用した他の導波路の構造図である。
一種類含んだ透明体を少なくとも一層多く積層させてお
き、それぞれの層内に光伝播層を形成してもよく、それ
ぞれの層内に光伝播層が伝播するように形成してもよ
い。このようにしておくことによって、より一層の高集
積化を図ることができ、多機能化も期待できる。
m以外に、260nmから1600nmの範囲から選ぶ
ことができる。
一種類含んだ透明体の材料として、例えばポリイミド、
ポリシラン、シリコーン、エポキシ樹脂等を用いてもよ
い。本発明の導波路の製造方法は、図8(a)〜(c)
に示すようなフォトニック結晶構造に適用してもよい。
路の側面図であり、図8(b)は図8(a)の8b−8
b線断面図であり、図8(c)は8c−8c線断面にお
ける屈折率分布を示す図である。図8(c)において横
軸は屈折率を示し、縦軸は導波路の8c−8c線上の位
置(幅方向の位置)を示す。
より屈折率が低いかほぼ等しい低屈折率層23が形成さ
れ、その低屈折率層23の上に低屈折率層23よりも屈
折率が高く、屈折率制御用添加物を少なくとも一種類含
んだ透明層22を形成し、その透明層22の上に透明層
22より屈折率が低いかほぼ等しい他の低屈折率層24
を形成した構造の透明な積層体の透明層22内の光伝播
層が形成されない領域に直径d(1μm以下)の空孔2
5を所望間隔s(1μm以下)で縦横にフォトニックバ
ンドギャップ構造が形成されるように設ける。この空孔
25はレーザビーム15−2、19−2のエネルギーを
大きくすることにより形成することができる。
50nmから1600nmの範囲で、パルス幅が100
0フェムト秒以下30フェムト秒以上で、繰り返し周波
数が300kHz以下50kHz以上の超短パルスレー
ザビーム(図示せず。)を集光、照射することにより集
光部の屈折率を高くして光伝播層26を形成する際に、
超短パルスレーザビームを集光、照射した後に透明体に
吸収する波長を有するレーザビームを集光、照射するこ
とにより、光伝播層26内の屈折率制御用添加物を熱拡
散させてその屈折率分布を変えると共に、光伝播層の周
辺部の形状を均一にすることができる。
せる場合で説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、超短パルスレーザビーム及び他のレーザビー
ムを移動させることにより光伝播層を形成するようにし
てもよい。
を示す。
ームを屈折率制御用添加物を少なくとも一種類含んだ透
明体の表面上あるいは内部に集光、照射しながら被照射
物あるいはレーザビームのいずれかを相対的に移動させ
てパターニングを行い、光伝播層となる高屈折率のコア
層を形成する方法ではコア層の側面の荒れを小さくする
ことは難しい。これに対して本発明のように、超短パル
スレーザビームを集光、照射して光伝播層を形成した後
に、透明体に吸収する波長のレーザビームを集光、照射
することにより、光伝播層内の屈折率制御用添加物を熱
拡散させて、光伝播層の幅方向の屈折率分布を変えると
共に、光伝播層とその周辺部の長手方向の屈折率分布の
形状を均一にすることができる。この結果、低散乱損失
の超低損失導波路を得ることができる。
P、Bのような融点を低下させる添加物を少なくとも一
種類、8モル%以上30モル%以下含んだSiO2ガラ
スを用いれば、光伝播層内の屈折率制御用添加物を容易
に熱拡散させてその幅方向の屈折率分布を変えると共
に、光伝播層とその周辺部の長手方向の屈折率分布の形
状をより均一にすることができる。すなわち、コア層と
コア層の側面のクラッド層との界面を平滑化することが
できるので、より低散乱損失の導波路を得ることができ
る。
種類含んだ透明体に吸収する波長のレーザビームとし
て、波長が10.6μm帯の炭酸ガスレーザビームを用
いれば、超短パルスレーザビームの照射条件に応じてそ
の出力パワーを広い範囲から選択して調整できるので、
より効率的に上記効果が得られる。
種類含んだ透明体に吸収する波長のレーザビームとし
て、連続発振するレーザビームを用いることにより、パ
ルスレーザビームで形成した光伝播層の周辺部の凹凸を
長手方向に均一にすることができる。
種類含んだ透明体に吸収する波長のレーザビームのパワ
ー密度分布として、中央部がくぼんだ略TEM01モード
のレーザビームを用いることにより、光伝播層の中央部
の屈折率をほとんど変えずに光伝播層の周辺部の長手方
向の不均一性を直すことができる。
物を少なくとも一種類含んだ透明体内に直線パターン、
曲線パターン、あるいはそれらを組み合わせたパターン
で二次元、あるいは三次元に形成させることにより、種
々の光信号処理回路を形成することができる。
流したり、種々の波長の光信号を分波、合波したりする
光信号処理回路を形成することもでき、これによって、
より低損失な光信号処理回路を実現することができる。
種類含んだ透明体を基板上に少なくとも一層形成してお
くことにより、基板の上、下或いは内部に種々の電気回
路、電子部品、光回路、光素子等を実装した光デバイス
を得ることができる。
に形成することにより、高集積、多機能な光回路を実現
することができる。
一種類含んだ透明体をそれよりも屈折率の低い層で覆う
ことにより、光伝播層により光閉じ込めのよい光回路、
外部環境(温度変化、湿度変化等)に左右されない光回
路を実現することができる。
よく、かつ簡単に製造することができる。また、作製し
た導波路の幅方向の屈折率分布を容易に調整することが
できる。さらに、光伝播層とその周辺部の長手方向の均
一性を、より一層向上させることができる。さらに、超
短パルスレーザビーム照射後に照射する後方のレーザビ
ームとして、炭酸ガスレーザや連続発振しているレーザ
ビームを用いることにより、上記効果をさらに一層高め
ることができる。さらに、後方のレーザビームのパワー
密度分布として、TEM01モードのレーザビームを用い
れば、光伝播層とその周辺部の長手方向の均一性を向上
させることができる。
損失の導波路の製造方法の提供を実現することができ
る。
形態を示す概念図であり、(b)は(a)に示した導波
路の1b−1b線断面図であり、(c)は(b)の1c
−1c線断面における屈折率分布を示す図である。
他の実施の形態を示す概念図である。
示す概念図である。
示す概念図である。
ーザビームの模式図であり、(b)は(a)に示したレ
ーザビームの径方向のパワー密度を示す図であり、
(c)はパワー密度分布を立体的に示す図である。
の形態を示す概念図であり、(b)は(a)に示した導
波路の6b−6b線断面における屈折率分布と6b’−
6b’線断面における屈折率分布とを重ね合わせた図で
ある。
適用した他の導波路の構造図である。
図であり、(b)は(a)の8b−8b線断面図であ
り、(c)は8c−8c線断面における屈折率分布を示
す図である。
であり、(b)は(a)に示した製造方法を適用した導
波路の平面図であり、(c)は(b)に示した導波路の
9c−9c線断面における屈折率分布を示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくとも一種類の屈折率制御用添加物
を含む透明体に超短パルスレーザビームを照射、集光さ
せると共に該超短パルスレーザビーム若しくは上記透明
体を相対移動させることにより集光部の屈折率を上記透
明体の屈折率より高くして光伝播層を形成する導波路の
製造方法において、上記超短パルスレーザビームを集
光、照射した後、上記光伝播層に上記透明体に吸収する
波長を有する他のレーザビームをさらに集光、照射する
ことを特徴とする導波路の製造方法。 - 【請求項2】 上記超短パルスレーザビームとして波長
が250nmから1600nmの範囲であり、パルス幅
が1000フェムト秒以下30フェムト秒以上であり、
その繰り返し周波数が300kHz以下50kHz以上
であるものを用いる請求項1に記載の導波路の製造方
法。 - 【請求項3】 上記屈折率制御用添加物として、Ge、
P、B等の融点を低下させる元素を少なくとも一種類含
み、その含有率が8モル%以上30モル%以下のSiO
2ガラスを用いる請求項1または2に記載の導波路の製
造方法。 - 【請求項4】 上記他のレーザビームとして連続発振す
るレーザビームを用いる請求項1から3のいずれかに記
載の導波路の製造方法。 - 【請求項5】 上記他のレーザビームとして、パワー密
度分布が中央部のくぼんだ形状を有し、略TEM01モー
ドを有するものを用いる請求項1から4のいずれかに記
載の導波路の製造方法。 - 【請求項6】 上記他のレーザビームとして炭酸ガスレ
ーザビームを用いる請求項1から5のいずれかに記載の
導波路の製造方法。 - 【請求項7】 上記透明体内の光伝播層以外の領域にさ
らに他のレーザビームを照射、集光して多数の空孔を有
するフォトニックバンドギャップ構造を形成する請求項
1から6のいずれかに記載の導波路。
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