JP3467912B2 - 鋼板表面の清浄方法及び清浄装置 - Google Patents

鋼板表面の清浄方法及び清浄装置

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JP3467912B2
JP3467912B2 JP14486895A JP14486895A JP3467912B2 JP 3467912 B2 JP3467912 B2 JP 3467912B2 JP 14486895 A JP14486895 A JP 14486895A JP 14486895 A JP14486895 A JP 14486895A JP 3467912 B2 JP3467912 B2 JP 3467912B2
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板表面を清浄にする
鋼板表面の清浄方法及び清浄装置に関し、例えば、熱間
圧延前の鋼板表面からスケールを除去するに当たって好
適に用いられる鋼板表面の清浄方法及び清浄装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延による熱延鋼板の製造に当たっ
ては、通常、スラブを酸化性雰囲気の加熱炉に装入して
1100〜1400℃の温度範囲で数時間にわたり加熱
し、加熱したスラブを圧延機で複数回繰り返し熱間圧延
して所定の厚さにする。数時間の高温加熱によってスラ
ブの表面にスケールが生成するが、このスケールが十分
剥離されないままの状態でスラブが再び熱間圧延される
と、スラブの表面にスケールが食い込みスケール疵とな
って残る。スケール疵が残ると表面性状が著しく損なわ
れると共に曲げ加工の際などにクラックの起点となり、
製品の品質に重大な弊害を及ぼす。そこで、スラブ表面
(鋼板表面)にスケール疵が発生することを防止する方
法が従来から提案されており、例えば、約100〜15
0kg/cm2 の圧力で水を吐出する水ジェットデスケ
ーリング装置(以下、デスケーラーと呼ぶ)を鋼板の搬
送方向に対し略直交する方向(鋼板の幅方向)に配置
し、このデスケーラーから鋼板表面に高圧水を吐出し、
鋼板表面に生成したスケールを剥離して除去する方法が
知られている。
【0003】通常、上記のデスケーラーは複数列配置さ
れており、各列のデスケーラーには、その長手方向(鋼
板の幅方向)に複数のノズルが配列され、各ノズルから
鋼板表面に向けて水が吐出される。各ノズルから吐出し
た水によって剥離されたスケールが鋼板の搬送方向下流
側の圧延機に入り込むのを防止するために、各列のデス
ケーラーからは搬送方向上流側に向けて水を吐出する。
ところが、搬送方向下流側に配置されたデスケーラーか
ら搬送方向上流側に向けて吐出された水が、搬送方向上
流側のデスケーラーから吐出された水が鋼板表面と衝突
する衝突領域にまで鋼板表面を流れ、このため、搬送方
向上流側のデスケーラーから吐出された水は鋼板表面に
直接に衝突せず、搬送方向下流側のデスケーラーから吐
出され鋼板表面を流れる水に、一旦、衝突する。この結
果、搬送方向下流側のデスケーラーから吐出された水が
クッションとなり、搬送方向上流側のデスケーラーから
吐出された水の、鋼板表面に対する衝撃力が低下し、十
分にデスケーリングを行えないという問題がある。
【0004】また、図8に示されるように、鋼板10の
搬送方向12の上流側に配置された冷却ヘッダー14か
らは搬送方向上流側に向けて水14aを吐出させ、搬送
方向12の下流側に配置された冷却ヘッダー16からは
搬送方向下流側に向けて水16aを吐出させ、これによ
り、上流側に配置された冷却ヘッダー14からの水14
aを矢印14bで示すように鋼板表面において上流側に
流し、下流側に配置された冷却ヘッダー16からの水1
6aを矢印16bで示すように鋼板表面において下流側
に流し、各冷却ヘッダー14,16からそれぞれ吐出し
た水が鋼板表面において互いに干渉しないようにして水
を直接に鋼板表面に衝突させる方法が提案されている
(特開昭59−502113号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載された
方法によれば、各冷却ヘッダーからそれぞれ吐出した水
は鋼板表面において互いに干渉しないものの、一つの冷
却ヘッダーに配列された複数のノズルからの水は、各々
のノズルから広がりをもって噴射されるため、それぞれ
吐出した水が鋼板表面において互いに干渉することとな
る。上記鋼板表面における冷却水の干渉をデスケーリン
グの場合に置き換えてこの干渉の状態を図9を参照して
説明する。図9は、この干渉の状態を平面的に示す模式
図である。
【0006】デスケーリングを行うに当っては、矢印1
2で示される方向に搬送される鋼板10の幅方向全体に
渡って水を衝突させることが必要であるため、一つのデ
スケーラー(図示せず)に配列された互いに隣接するノ
ズルから吐出した水が鋼板表面10aに衝突する衝突領
域20,22が一部重複するように、各ノズルから水を
吐出させる。この一部重複する領域はできるだけ狭いこ
とが望ましいが、鋼板10の厚みの変化に伴う鋼板10
とノズルの距離の変化により衝突領域20,22の広さ
が変化したり、また、ノズルの製作誤差により衝突領域
の広さの違いが生じるため、通常、鋼板幅方向に5mm
〜10mmの重複領域が形成されるようにノズルが配列
されている。
【0007】重複領域では、互いに隣接するノズルから
吐出した水同士が互いにぶつかり合って衝突力が低下す
るため、スケールを十分に除去できない。この重複領域
を狭くするために、図10に示されるように、互いに隣
接するノズルから吐出した水の衝突領域24,26が鋼
板10の搬送方向12に対して前後するようにずれて、
各ノズルから例えば搬送方向12の上流側に向けて水を
吐出する方法が考えられる。しかし、搬送方向12の上
流側に向けて吐出した水は広がりをもって噴射されるた
め、衝突領域24の水は鋼板表面10aにおいて搬送方
向12の上流側に広がり、その一部は衝突領域26に吐
出する水のクッションになる。この結果、矢印28で示
される領域では、ノズルから吐出した水が直接に鋼板表
面に衝突しないこととなりこの領域のスケールを十分に
除去できない。
【0008】この問題を解決するために、ノズルを搬送
方向に対し十分に離して、各ノズルから吐出した水が、
他のノズルから吐出した水の衝突領域に広がる前にその
水を鋼板表面から取り除く方法が考えられる。しかし、
この方法では、ノズルを搬送方向に十分に離して設置す
るためのスペースが必要になること、及び、搬送方向に
対し十分に離れた各ノズルからの水がそれぞれ衝突する
鋼板表面の温度条件が異なり、デスケーリングの条件ま
たはデスケーリングによる冷却条件が異なること等の操
業上望ましくない問題が発生する。
【0009】本発明は、上記事情に鑑み、例えば熱間圧
延前の鋼板表面からスケールを十分に除去できる鋼板表
面の清浄方法及び清浄装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の鋼板表面の清浄装置は、所定の搬送方向に搬
送されている鋼板の表面に向けて液体を吐出して該鋼板
表面を清浄にする鋼板表面の清浄装置において、前記搬
送方向に交差する方向に延びる、前記液体が供給される
供給管と、該供給管の長手方向に沿って交互に前記搬送
方向上流側及び前記搬送方向下流側に向いた状態に前記
供給管に接続され、前記供給管に供給された液体を前記
所定の搬送方向に搬送されている鋼板の表面に向けて吐
出する複数のノズルとを備え、前記複数のノズルは、前
記供給管の長手方向に延びる中心軸からパスラインへ直
交している平面と上記複数のノズルの噴射方向軸との交
点を、前記供給管の長手方向に延びる前記中心軸よりも
鋼板側に位置するように配置されてなることを特徴とす
るものである。
【0011】ここで、前記複数のノズルからの液体の吐
出角度が、前記鋼板表面の法線に対して5°以上45°
以下の範囲内であることが好ましい
【0012】ここで、上記複数のノズルは、上記供給
長手方向に延びる中心軸からパスラインへ直交してい
る平面と上記複数のノズルの噴射方向軸との交点を、上
記供給管の長手方向に延びる上記中心軸よも鋼板側に
位置するように配置されてなることが好ましい。
【0013】また、上記複数のノズルのうち、上記供給
管の長手方向に沿って上記搬送方向上流側に向いた状態
に前記供給管に接続された互いに隣接するノズルの間
に、該ノズルの先端よりも、鋼板側に位置するガードプ
レートを備えたり、あるいは前記複数のノズルの取付け
られた冷却ヘッダをその中心軸の回りに回転自在とする
のが好ましい。さらに、上記目的を達成するための本発
明の鋼板表面の清浄方法は、上記した清浄装置のいずれ
かを用いて、所定方向に搬送されている鋼板の表面に向
けて液体を吐出し、前記鋼板表面に前記液体を衝突させ
て該鋼板表面を清浄にすることを特徴とする鋼板表面の
清浄方法である。
【0014】
【作用】本発明の鋼板表面の清浄方法では、互いに隣接
するノズルからそれぞれ、鋼板の搬送方向上流側及び搬
送方向下流側の互いに離反する方向に液体を吐出する。
すなわち、互いに隣接するノズルの一方からは搬送方向
上流側に液体を吐出し、他方のノズルからは搬送方向下
流側に液体を吐出する。このため、互いに隣接するノズ
ルから吐出した液体はそれぞれ、鋼板表面において搬送
方向上流側と搬送方向下流側の互いに離反する方向に流
れて広がり、隣接する他方のノズルから吐出した液体
の、鋼板表面における衝突領域にまで流れない。この結
果、各ノズルから吐出する液体は直接に鋼板表面に衝突
するので、鋼板表面を十分に清浄にできる。また、各ノ
ズルから吐出した液体が鋼板表面に衝突する前において
は、互いに隣接するノズルから液体を吐出する向きは互
いに離反するので、各ノズルから吐出する液体同士は互
いに干渉せず、鋼板表面への衝突力が低下することはな
い。さらに、本発明の鋼板表面の清浄方法では、各ノズ
ルを搬送方向に対し十分に離しているのではなく、各ノ
ズルが互いに隣接した状態のままで吐出する液体の方向
を交互に変えるので、複数のノズルを配置するために搬
送方向に広いスペースが必要になることやデスケーリン
グの条件またはデスケーリングによる冷却条件が異なる
こと等の操業上望ましくない問題が発生しない。
【0015】ここで、鋼板表面の法線に対して5°未満
の吐出角度でノズルから液体を吐出した場合は、鋼板表
面における液体の流れが吐出方向と逆方向に向くおそれ
がある。また、吐出した液体が鋼板表面に与える衝撃力
は、鋼板表面に衝突する液体の流速の成分のうち鋼板表
面に対して垂直な成分によって決まるため、鋼板表面の
法線に対して45°を超える吐出角度でノズルから液体
を吐出した場合は、鋼板表面に与える衝撃力が弱まる。
従って、鋼板表面の法線に対して5°以上45°以下の
範囲内の吐出角度でノズルから液体を吐出することが好
ましい。
【0016】また、本発明の鋼板表面の清浄装置では、
複数のノズルが、供給管の長手方向に沿って交互に搬送
方向上流側及び搬送方向下流側に向いた状態に供給管に
接続されているので、互いに隣接するノズルから吐出し
た液体はそれぞれ、鋼板表面において搬送方向上流側と
搬送方向下流側の互いに離反する方向に流れて広がり、
隣接する他方のノズルから吐出した液体の、鋼板表面に
おける衝突領域にまで流れない。この結果、各ノズルか
ら吐出する液体は直接に鋼板表面に衝突するので、鋼板
表面を十分に清浄にできる。また、各ノズルから吐出し
た液体が鋼板表面に衝突する前においては、互いに隣接
するノズルから液体を吐出する向きは互いに離反するの
で、各ノズルから吐出する液体同士は互いに干渉せず、
鋼板表面への衝突力が低下することはない。
【0017】ここで、上記複数のノズルは、上記供給管
の長手方向に延びる中心軸からパスラインへ直交してい
る平面と上記ノズルの噴射方向軸との交点を、上記供給
管の長手方向に延びる中心軸よりもこの鋼板側に位置す
るように配置されてなるものである場合は、清浄装置の
周辺に配置された設備とノズルとが干渉しないように、
ノズルと鋼板との距離及び液体の吐出角度それぞれを所
定の値に保持できる。この結果、清浄装置の小スペース
化が達成できるのみならず、清浄装置の周囲に配置され
た設備も含めた全体設備配置の小スペース化も達成でき
る。
【0018】また、上記複数のノズルのうち、上記供給
管の長手方向に沿って上記搬送方向上流側に向いた状態
に上記供給管に接続された互いに隣接するノズルの間
に、このノズルの先端よりも、上記搬送方向に搬送され
ている鋼板の側に位置するガードプレートを備えた場合
は、先端部や尾端部が反っている形状不良の鋼板が搬送
されてきても、先端部や尾端部がガードプレートに接触
してノズルには接触しないので、鋼板によるノズルの損
傷を防止できる。この結果、ノズルの交換頻度を低減で
きるのでメンテナンスコストの低減や、ノズルの損傷に
起因するライン停止を防止でき、設備稼働率の向上とい
う経済的効率も向上できる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。この実施例では、鋼板の搬送方向に略直交する方
向に複数のノズルが配列されたデスケーラー(本発明に
いう清浄装置の一例)を2台使用して、仕上げ圧延前の
鋼板表面からスケールを除去する場合について説明す
る。図1は、ノズルから水を吐出しているデスケーラー
を鋼板の上方から観察して示す模式図、図2は、図1の
デスケーラーを鋼板の側方から観察して示す模式図であ
る。
【0020】矢印30で示される方向に搬送されている
鋼板32の上方には、デスケーラー40,50が配置さ
れている。デスケーラー40,50は、それぞれ冷却ヘ
ッダ41,51を備えており、各冷却ヘッダ41,51
には、それぞれ4つのノズル42,44,46,48及
び52,54,56,58が配列されている。デスケー
ラー50よりも搬送方向下流側には、デスケーラー50
から吐出した水を堰き止めるためのデスケーラー60が
配置されており、デスケーラー60にも4つのノズル6
2,64,66,68が配列されている。また、デスケ
ーラー60よりも搬送方向下流側には、鋼板32を圧延
する圧延ロール70が配置されている。
【0021】デスケーラー40のノズル42,46から
はそれぞれ、吐出圧力100kg/cm2 、流量60リ
ットル/分、鋼板表面の法線に対して20°の吐出角度
で搬送方向下流側に向けて水42a,46aを吐出して
いる。一方、ノズル44,48からも、ノズル42,4
6と同じ吐出圧力、流量、吐出角度で水44a,48a
を吐出しているが、吐出方向は搬送方向上流側である。
すなわち、各ノズル42,44,46,48からは、搬
送方向上流側及び搬送方向下流側の互いに離反する方向
に交互に水42a,44a,46a,48aを吐出して
いる。各ノズル42,44,46,48からそれぞれ吐
出した水42a,44a,46a,48aは、衝突領域
42b,44b,46b,48bにおいて鋼板32の表
面32aに衝突し、この結果、互いに隣接するノズル4
2,44,46,48から吐出した水はそれぞれ、鋼板
表面32aにおいて搬送方向上流側と搬送方向下流側の
互いに離反する方向に流れて広がり、隣接する他方のノ
ズルから吐出した液体の、鋼板表面32aにおける衝突
領域に流れない。従って、各ノズルから吐出する水は直
接に鋼板表面32aに衝突するので、鋼板表面32aか
らスケールを十分に除去できる。また、互いに隣接する
ノズル42,44,46,48から吐出した水が鋼板表
面32aに衝突する前においては、互いに隣接するノズ
ルから水が吐出する向きは互いに離反するので、各ノズ
ルから吐出する水は互いに干渉せず、鋼板表面への衝突
力が低下することはない。
【0022】デスケーラー50のノズル54,58から
は、ノズル42,46と同じ条件で水54a,58aを
吐出し衝突領域54b,58bにおいて鋼板表面32a
に衝突している。一方、ノズル52,56からは、ノズ
ル44,48と同じ条件で水52a,56aを吐出し衝
突領域52b,56bにおいて鋼板表面32aに衝突し
ている。従って、デスケーラー40の場合と同様の効果
を生じる。
【0023】デスケーラー40のノズル46とデスケー
ラー50のノズル56双方から吐出した水46a,56
aは、鋼板表面32aにおいて図2に示す領域80で互
いにぶつかり合って堰き止められる。このため、ノズル
46から吐出した水46aが、衝突領域56bにまで広
がることはなく、一方、ノズル56から吐出した水56
aが、衝突領域46bにまで広がることはない。ノズル
42から吐出した水42aとノズル52から吐出した水
52aについても同様である。
【0024】デスケーラー50のノズル54,58から
吐出した水54a,58aは、鋼板表面32aにおいて
搬送方向下流側、すなわち圧延ロール70に向けて広が
って流れる。この水54a,58aにはスケール等の異
物が含まれており、この異物が圧延ロール70に流れ込
むと、鋼板32が疵付くおそれがある。そこで、デスケ
ーラー60のノズル62,64,66,68から水62
a,64a,66a,68aを吐出し、鋼板表面32a
を流れてきた水を図2に示す領域90において堰き止め
る。これにより、圧延ロール70に異物が流れ込むこと
を防止できる。
【0025】図3は、鋼板表面32aを流れてきた水を
領域90において、図2のノズル60に代えて一対のロ
ール100で堰き止める方法を示す模式図であり、図2
の構成要素と同一の構成要素は同じ符号で示す。鋼板表
面32aを流れてきた水は、ロール100によっても堰
き止めことができ、圧延ロール70に異物が流れ込む
ことを防止できる。
【0026】次に、デスケーラー40の構造について説
明する。尚、デスケーラー50も同様の構造である。図
4は、デスケーラー40の構造の一例を示し、図5は、
デスケーラー40の構造の他の例を示す。図4に示すよ
うに、デスケーラー40は、鋼板32の搬送方向(矢印
30方向)に交差する方向に延びて水を供給される冷却
ヘッダ(本発明にいう供給管の一例)41を備えてお
り、この冷却ヘッダ41には、上述した4つのノズル4
2,44,46,48が接続されている(図4では、ノ
ズル46,48を示す)。また、デスケーラー40は、
鋼板32を挟んで冷却ヘッダ41に向き合う位置に冷却
ヘッダ41’を備えており、この冷却ヘッダ41’に
も、4つのノズル42’,44’,46’,48’が接
続されている(図4では、ノズル46’,48’を示
す)。さらに、鋼板32の先端が鋼板ガイド(図示せ
ず)に巻き込まれることを防止するエプロン34が、冷
却ヘッダ41’よりも鋼板搬送方向(矢印30方向)上
流側に設置されている。
【0027】各ノズル42,44,46,48(4
2’,44’,46’,48’)は、冷却ヘッダ41
(41’)の長手方向に沿って交互に搬送方向上流側及
び搬送方向下流側に向いた状態に、冷却ヘッダ41(4
1’)に接続されている。ノズル46,48(46’,
48’)の長手方向に延びる中心軸46c,48c(4
6’c,48’c)は、冷却ヘッダ41(41’)の長
手方向に延びる中心軸41a(41’a)に交差してい
る。ノズル46,48の先端と鋼板32とは距離H1だ
け離れており、また、中心軸46c,48cと鋼板32
とが交差する位置は距離L1だけ離れている。
【0028】一方、図5に示すデスケーラー140は、
その基本的な構成要素はデスケーラー40の構成要素と
同一であるが、ノズルの接続位置とその長さがデスケー
ラー40のノズルとは異なる。図5に示すように、デス
ケーラー140は、鋼板32の搬送方向(矢印30方
向)に交差する方向に延びて水が供給される冷却ヘッダ
141を備えており、この冷却ヘッダ141には、例え
ば4つのノズル142,144,146,148が接続
されている(図5では、ノズル146,148を示
す)。また、デスケーラー140は、鋼板32を挟んで
冷却ヘッダ141に向き合う位置に冷却ヘッダ141’
を備えており、この冷却ヘッダ141’にも、4つのノ
ズル142’,144’,146’,148’が接続さ
れている(図5では、ノズル146’,148’を示
す)。また、鋼板32の先端が鋼板ガイド(図示せず)
に巻き込まれることを防止するエプロン134が、冷却
ヘッダ141’よりも鋼板搬送方向(矢印30方向)上
流側に設置されている。
【0029】各ノズル142,144,146,148
(142’,144’,146’,148’)は、冷却
ヘッダ141(141’)の長手方向に沿って交互に搬
送方向上流側及び搬送方向下流側に向いた状態に、冷却
ヘッダ141(141’)に接続されており、その接続
位置を次のようにする。即ち、ノズル146,148
(146’,148’)の噴射方向軸146c,148
c(146’c,148’c)が、冷却ヘッダ141
(141’)の長手方向に延びる中心軸141a(14
1’a)からパスライン(170)へ直交(垂下)する
平面150(150’)と交差する点Xを、中心軸14
1a(141’a)よりも鋼板32側に位置させるよう
にする。また、ノズル146,148の先端と鋼板32
とは距離H2だけ離れており、また、中心軸146c,
148cと鋼板32とが交差する位置は距離L2だけ離
れている。
【0030】図4に示すデスケーラー40と図5に示す
デスケーラー140とを比べると、両者の基本的構成要
素に相違は無いものの、上述したように、各ノズルの長
さとその接続位置が異なっている。この結果、ノズル1
42,144,146,148(142’,144’,
146’,148’)の長さをノズル42,44,4
6,48(42’,44’,46’,48’)の長さよ
りも短くしても距離H1と距離H2とを同じ距離にで
き、また、距離L2を距離L1の約0.8倍に短くでき
る。このため、図5に示すデスケーラー140では、デ
スケーラー140の周辺に配置された設備とノズルとの
干渉を十分に防止でき、また、デスケーラー140の小
スペース化が達成できるのみならず、デスケーラー14
0の周囲に配置された設備も含めた全体設備配置の小ス
ペース化も達成できる。さらに、デスケーラー140の
メンテナンスのために、冷却ヘッダ141をその中心軸
141aの回りに回転させると共にノズル142,14
4,146,148も回転させることがあるが、このよ
うな場合であっても、ノズル142,144,146,
148の回転半径を短くできるので、周囲の設備との干
渉を十分に防止できる。尚、ノズル142,144,1
46,148の回転半径は、ノズル42,44,46,
48の回転半径の約0.9倍である。さらに、距離L2
が短くできる分、エプロン134をエプロン34よりも
長くできるので、エプロンの巻込み防止機能を十分に達
成できる。
【0031】次に、デスケーラー140に備えられたガ
ードプレートについて説明する。尚、デスケーラー15
0にも同様のガードプレートが備えられている。図6は
ガードプレートを示す側面図、図7はガードプレートを
示す平面図であり、冷却ヘッダに多数のノズルが接続さ
れている場合を示す。ガードプレート160は、鋼板3
2がノズルに接触したり衝突したりすることを防止する
ものであり、その形状は櫛歯状である。ガードプレート
160のガード部162は、鋼板32の搬送方向(矢印
30方向)上流側に向いた状態に冷却ヘッダ141に接
続された互いに隣接するノズル148の間に、ノズル1
48の先端148aよりも鋼板32の側に位置するよう
に設置されている。
【0032】例えば、図6に示すように、先端部33や
尾端部(図示せず)が反っている形状不良の鋼板が搬送
されてくると、鋼板32がガードプレート160のガー
ド部162に接触したり衝突したりして、デスケーラー
140よりも鋼板搬送方向下流側に設置されたピンチロ
ール等に鋼板32が挟み込まれるまで、鋼板32とノズ
ル148との接触や衝突は防止される。このため、鋼板
32によるノズル148の損傷を防止でき、ノズル14
8の交換頻度を低減できるので、メンテナンスコストの
低減や、ノズル148の損傷に起因するライン停止を防
止でき設備稼働率の向上という経済的効率も向上でき
る。尚、上記の例では、互いに隣接するノズル148の
間の全てに、ガード部162が配置されたガードプレー
トを設置したが、必ずしも全てのノズル間に設置するこ
となく、ノズル一つおき、もしくはノズル二つおきにガ
ード部162を配置してもよい。又、好適には図6,図
7で示すようにガード部162をノズル148(48)
間に櫛歯状で位置させ、かつノズル中心軸148c(4
8c)をまたがせることにより、ノズル148(4
8),146(46)を保護しつつ、ノズルからの液体
噴射を可能とできる。さらに本ガードプレートを図4の
ようなデスケーラに設置してもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の鋼板の清浄
方法によれば、互いに隣接するノズルの一方からは搬送
方向上流側に液体を吐出し、他方のノズルからは搬送方
向下流側に液体を吐出するため、互いに隣接するノズル
から吐出した液体はそれぞれ、鋼板表面において搬送方
向上流側と搬送方向下流側の互いに離反する方向に流れ
て広がり、隣接する他方のノズルから吐出した液体の、
鋼板表面における衝突領域に流れない。この結果、各ノ
ズルから吐出する液体は直接に鋼板表面に衝突するの
で、鋼板表面を十分に清浄にできる。
【0034】また、本発明の鋼板表面の清浄装置では、
複数のノズルが、供給管の長手方向に沿って交互に搬送
方向上流側及び搬送方向下流側に向いた状態に供給管に
接続されているので、互いに隣接するノズルから吐出し
た液体はそれぞれ、鋼板表面において搬送方向上流側と
搬送方向下流側の互いに離反する方向に流れて広がり、
隣接する他方のノズルから吐出した液体の、鋼板表面に
おける衝突領域にまで流れない。この結果、各ノズルか
ら吐出する液体は直接に鋼板表面に衝突するので、鋼板
表面を十分に清浄できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋼板の清浄方法によって水を吐出して
いるノズルを鋼板の上方から観察して示す模式図であ
る。
【図2】図1のデスケーラーを鋼板の側方から観察して
示す模式図である。
【図3】鋼板表面を流れる水をロールで堰き止める状態
を示す模式図である。
【図4】デスケーラーの構造の一例を示す模式図であ
る。
【図5】デスケーラーの構造の一例を示す、(a)は模
式図、(b)は斜視図である。
【図6】ガードプレートを示す側面図である。
【図7】ガードプレートを示す平面図である。
【図8】従来の方法によって水を吐出しているノズルを
鋼板の側方から観察して示す模式図である。
【図9】隣接したノズルからそれぞれ吐出した水が干渉
する状態を示す模式図である。
【図10】隣接したノズルからそれぞれ吐出した水が干
渉する他の状態を示す模式図である。
【符号の説明】
30 鋼板の搬送方向 32 鋼板 32a 鋼板表面 40,50 デスケーラー 41,51 冷却ヘッダ 42,44,46,48,52,54,56,58 ノ
ズル 42a,44a,46a,48a,52a,54a,5
6a,58a 水 42b,44b,46b,48b,52b,54b,5
6b,58b 衝突領域 141a,146c,148c 中心軸 160 ガードプレート 162 ガード部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青山 直俊 千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株 式会社 鉄鋼開発・生産本部千葉製鉄所 内 (72)発明者 足立 明夫 千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株 式会社 鉄鋼開発・生産本部千葉製鉄所 内 (72)発明者 桑子 浩 千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株 式会社 鉄鋼開発・生産本部千葉製鉄所 内 (72)発明者 関根 健生 千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株 式会社 鉄鋼開発・生産本部千葉製鉄所 内 (56)参考文献 実開 平5−84406(JP,U) 実開 昭60−136807(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 45/08 B21B 45/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の搬送方向に搬送されている鋼板の
    表面に向けて液体を吐出して該鋼板表面を清浄にする鋼
    板表面の清浄装置において、 前記搬送方向に交差する方向に延びる、前記液体が供給
    される供給管と、該供給管の長手方向に沿って交互に前
    記搬送方向上流側及び前記搬送方向下流側に向いた状態
    に前記供給管に接続され、前記供給管に供給された液体
    を前記所定の搬送方向に搬送されている鋼板の表面に向
    けて吐出する複数のノズルとを備え、前記複数のノズル
    は、前記供給管の長手方向に延びる中心軸からパスライ
    ンへ直交している平面と上記複数のノズルの噴射方向軸
    との交点を、前記供給管の長手方向に延びる前記中心軸
    よりも鋼板側に位置するように配置されてなることを特
    徴とする鋼板表面の清浄装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のノズルからの液体の吐出角度
    が、前記鋼板表面の法線に対して5°以上45°以下の
    範囲内であることを特徴とする請求項1記載の鋼板表面
    の清浄装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のノズルのうち、前記供給管の
    長手方向に沿って前記搬送方向上流側に向いた状態に前
    記供給管に接続された互いに隣接するノズルの間に、該
    ノズルの先端よりも、鋼板側に位置するガードプレート
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の鋼板表
    面の清浄装置。
  4. 【請求項4】 前記複数のノズルの取付けられた冷却ヘ
    ッダをその中心軸の回りに回転自在としたことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の鋼板表面の清浄装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の鋼板表
    面の清浄装置を用いて、所定方向に搬送されている鋼板
    の表面に向けて液体を吐出し、前記鋼板表面に前記液体
    を衝突させて該鋼板表面を清浄にすることを特徴とする
    鋼板表面の清浄方法。
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