JP3467866B2 - 投光照明器具 - Google Patents
投光照明器具Info
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Description
照明する投光照明器具における光制御の技術に関するも
のである。 【0002】 【従来の技術】競技場などの投光照明器具は放物線回転
体(いわゆるパラボラ)よりなる反射鏡10を用いてラ
ンプ1及びランプ1から出る光を制御するようにしてい
る。ところが、この従来の投光照明器具においては、競
技場外に漏れる上方光が周辺の環境を悪化させて付近住
民から苦情がでている。このため、競技場外に漏れる上
方光を下方に反射させるために従来にあっては、図4の
ように平板形反射板11を内蔵していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、図4のよう
に平板形反射板11を内蔵したものにおいては、水平照
明率が低下し、水平面照度が低下するという問題があっ
た。また、平板形反射板11であるため、平板板反射板
11の両側方から上方に光が漏れるという問題があっ
た。 【0004】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、その目的とするところは、水平照
射率を向上させ、また、上方への光漏れを確実に防止す
ることができる投光照明器具を提供するにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決して本発明の目的を達成するため本発明の投光照明器
具は、ランプ1及びランプ1から出る光を制御する反射
鏡を有する投光照明器具において、反射鏡が主反射鏡2
と内反射鏡3とからなり、主反射鏡2が放物線回転体よ
りなり且つ主反射鏡2の内部位置で且つ放物線回転体の
焦点位置にランプ1を配置し、主反射鏡2内に配置され
た内反射鏡3が放物線回転体部3aと放物線回転体部3
aの前端上部から前方に突出する断面半円状の遮光ひさ
し3bとで構成され且つ該内反射鏡3の放物線回転体部
3aの焦点が上記ランプ1位置となっていることを特徴
とするものである。 【0006】 【作用】しかして、上記のような構成の本発明によれ
ば、ランプ1から出た光のうち主反射鏡2に向かった光
は放物線回転体よりなる主反射鏡2に反射されて放物線
の軸に対して平行な光として反射され、また、ランプ1
から出た光のうち内反射鏡3に向かった光は内反射鏡3
の放物線回転体部3aに反射されて放物線の軸に対して
平行な光として反射され、そして、ランプ1から出た光
で主反射鏡1、内反射鏡3の放物線回転体部3aに反射
されず、内反射鏡3の放物線回転体部3aよりも斜め上
前方に向かった光が断面半円状の遮光ひさし3bにより
斜め下方に向けて反射されることになる。 【0007】 【実施例】以下本発明を添付図面に示す実施例に基づい
て詳述する。図1には本発明の投光照明装置4が示して
ある。照明器具本体5に反射鏡とランプ1とを設けて投
光照明装置4が構成してある。反射鏡は主反射鏡1と内
反射鏡3とから構成してある。主反射鏡2は放物線回転
体(つまりパラボラ)よりなる放物線回転体部を主体と
しているが、反射光が後述の内反射鏡3に当たってしま
う部分(図2、図3においてAで示す部分)のみ局部的
に傾きを変えてある。 【0008】ランプ1は主反射鏡1を構成する放物線回
転体の焦点位置に配置してある。内反射鏡3は図3
(b)に示すように、放物線回転体よりなる放物線回転
体部3aと放物線回転体部3aの前端上部から前方に突
出する断面半円状の遮光ひさし3bとで構成してあり、
放物線回転体部3aの後端部は開口部7となっている。
このような構成の内反射鏡3は主反射鏡2内に配置さ
れ、内反射鏡3の放物線回転体部3aの焦点が上記ラン
プ1位置となっている。 【0009】つまり、本発明においては主反射鏡2を構
成する放物線回転体と内反射鏡3の放物線回転体との焦
点はいずれもランプ1の中心となっている。また、内反
射鏡3の遮光ひさし3bの前端と主反射鏡3の前端とは
同一垂直面に位置している。また、内反射鏡3の後端部
の開口部7の位置は図3(a)に破線Bで示すようにラ
ンプ1の中心から放物線回転体よりなる主反射鏡2の前
端を結ぶ線上に開口部7が位置するように設定する。こ
のことで、ランプ1から出る光で主反射鏡2の前端を越
えて出る光漏れが無くなるものである。 【0010】しかして、ランプ1から出た光のうち主反
射鏡2側に向かった光は図2、図3(a)の矢印イのよ
うに放物線回転体よりなる主反射鏡3に反射して該放物
線回転体の放物線の軸に平行な光となって前方に反射さ
れる。また、ランプ1から出た光のうち内反射鏡3側に
向かった光は図2、図3(a)の矢印ロのように内反射
鏡3の放物線回転体部3aに反射して該放物線回転体の
放物線の軸に平行な光となって前方に反射され、この放
物線回転体部3aよりも前方において斜め上方に向かっ
た光は図2、図3(a)の矢印ハのように内反射鏡3の
前端部に設けた断面半円状の遮光ひさし3bに反射して
斜め下方に向かうものである。ここで、遮光ひさし3b
は断面半円形状をしているので、確実に上方からの光漏
れが防止できることになる。また、ランプ1からの光の
うち主反射鏡2に反射した反射光が内反射鏡3に当たっ
てしまう部分(図2においてAで示す部分)のみ局部的
に傾きを変えてあって、このAで示す部分に反射した光
は図2、図3(a)の矢印ニのように内反射鏡3に当た
らないように反射するようになっている。このことによ
りランプ1からの光を全て効率良く前方に水平もしくは
斜め下方、あるいはほぼ水平状態に照射することができ
るものである。 【0011】ちなみに、図4の平板形反射板11を用い
た従来例に比べて図2に示す本発明のものはランプ1効
率、反射率、器具寸法等の諸条件を同一にして比較した
場合、例えば、大阪府の万博記念競技場に当てはめると
平均水平照度で62%向上する計算になる。 【0012】 【発明の効果】本発明にあっては、上述のように、反射
鏡が主反射鏡と内反射鏡とからなり、主反射鏡が放物線
回転体よりなり且つ主反射鏡の内部位置で且つ放物線回
転体の焦点位置にランプを配置し、主反射鏡内に配置さ
れた内反射鏡が放物線回転体部と放物線回転体部の前端
上部から前方に突出する断面半円状の遮光ひさしとで構
成され且つ該内反射鏡の放物線回転体部の焦点が上記ラ
ンプ位置となっているので、内反射鏡の放物線回転体部
により水平照射率を向上させ、また、内反射鏡の前端部
に設けた断面半円形状の遮光ひさしにより従来の平板形
反射板に比べてより確実に上方への光漏れを防止できる
ものであり、この結果、本発明においては、従来に比べ
て照明率を向上させることができるのである。
る。 【図3】(a)は同上の内反射鏡の後部の開口部の位置
を説明するための説明図であり、(b)は内反射鏡の斜
視図である。 【図4】(a)は従来例の説明図であり、(b)は平板
形反射板の斜視図である。 【符号の説明】 1 ランプ 2 主反射鏡 3 内反射鏡 3a 放物線回転体部 3b 遮光ひさし
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ランプ及びランプから出る光を制御する
反射鏡を有する投光照明器具において、反射鏡が主反射
鏡と内反射鏡とからなり、主反射鏡が放物線回転体より
なり且つ主反射鏡の内部位置で且つ放物線回転体の焦点
位置にランプを配置し、主反射鏡内に配置された内反射
鏡が放物線回転体部と放物線回転体部の前端上部から前
方に突出する断面半円状の遮光ひさしとで構成され且つ
該内反射鏡の放物線回転体部の焦点が上記ランプ位置と
なっていることを特徴とする投光照明器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26074394A JP3467866B2 (ja) | 1994-10-25 | 1994-10-25 | 投光照明器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26074394A JP3467866B2 (ja) | 1994-10-25 | 1994-10-25 | 投光照明器具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08124402A JPH08124402A (ja) | 1996-05-17 |
JP3467866B2 true JP3467866B2 (ja) | 2003-11-17 |
Family
ID=17352135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26074394A Expired - Lifetime JP3467866B2 (ja) | 1994-10-25 | 1994-10-25 | 投光照明器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3467866B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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TW525034B (en) * | 2001-05-10 | 2003-03-21 | Canon Kk | Lighting apparatus and image pickup apparatus |
JP5000464B2 (ja) * | 2007-11-26 | 2012-08-15 | パナソニック株式会社 | ルーバー内蔵投光器 |
WO2014192920A1 (ja) | 2013-05-31 | 2014-12-04 | 株式会社アイ・ライティング・システム | 照明器具 |
JP5753221B2 (ja) * | 2013-05-31 | 2015-07-22 | 株式会社アイ・ライティング・システム | 照明器具 |
JP6004101B2 (ja) * | 2013-08-22 | 2016-10-05 | 岩崎電気株式会社 | 照明器具 |
-
1994
- 1994-10-25 JP JP26074394A patent/JP3467866B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08124402A (ja) | 1996-05-17 |
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