JP6004101B2 - 照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、照明器具に関する。
複数のLEDを光源とした照明器具が広く知られている。また、複数のLEDのそれぞれに凹面反射鏡を設けて配光制御した照明器具が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2012−9280号公報
しかしながら、従来の照明器具は、主たる配光が凹面反射鏡によって規定される。このため、設置箇所や照明の目的等に応じて配光を適宜に変更することは困難であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、配光を簡単に変更できる照明器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、光源と、回転曲面形状の反射面を有する反射体とを器具本体に収めた照明器具において、前記反射体は、前記反射面の基端側のパーツと、前記基端側のパーツの先端に交換可能、又は着脱可能に設けられた先端側のパーツと、を備え、前記基端側のパーツの先端は、前記器具本体から突出しており、前記反射体から出射される光のビーム角が、前記先端側のパーツの交換、又は着脱により可変され、前記反射体は、回転軸が互いに平行になるように複数配置され、複数の前記反射体は、前記基端側のパーツが連結部により一体的に連結され、前記連結部は、前記先端側のパーツが取り付けられる取付面を有し、前記取付面に前記先端側のパーツが差し込まれる挿入孔が形成されており、前記先端側のパーツに形成された爪が前記挿入孔に差し込まれた状態で、前記先端側のパーツと前記基端側のパーツが結合されていることを特徴とする。
また本発明は、光源と、回転曲面形状の反射面を有する反射体とを器具本体に収めた照明器具において、前記反射体は、前記反射面の基端側のパーツと、前記基端側のパーツの先端に交換可能、又は着脱可能に設けられた先端側のパーツと、を備え、前記基端側のパーツの先端は、前記器具本体から突出しており、前記反射体から出射される光のビーム角が、前記先端側のパーツの交換、又は着脱により可変され、前記光源に電力を供給する電気回路を納めた電源ボックスを備え、前記器具本体の背面には、一方向に延びる複数の放熱フィンを有し、前記放熱フィンの一部が除かれているスペースに、前記放熱フィンとの間に隙間をあけた状態で前記電源ボックスを支持するボスが立設されていることを特徴とする。
また本発明は、光源と、回転曲面形状の反射面を有する反射体とを器具本体に収めた照明器具において、前記反射体は、前記反射面の基端側のパーツと、前記基端側のパーツの先端に交換可能、又は着脱可能に設けられた先端側のパーツと、を備え、前記基端側のパーツの先端は、前記器具本体から突出しており、前記反射体から出射される光のビーム角が、前記先端側のパーツの交換、又は着脱により可変され、前記光源に電力を供給する電気回路を納めた電源ボックスを備え、前記器具本体の背面には、一方向に延びる複数の放熱フィンを有し、前記放熱フィンの一部が除かれているスペースに、前記放熱フィンとの間に隙間をあけた状態で前記電源ボックスを支持するボスが立設されていることを特徴とする。
また本発明は、上記照明器具において、少なくとも1つの前記放熱フィン前記ボスに接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、反射体を反射面の基端側と先端側で分離可能にしたため、先端側を取り外して使用したり、或いは、先端側を、異なった反射特性や配光特性を有するものに付け替えたりすることで、反射体の反射面の配光パターンを任意、かつ簡単に変更可能となる。
さらに、少なくとも基端側のパーツの先端が器具本体より突出することから、反射体から先端側を取り外して使用した場合であっても、反射体の出射光が器具本体に遮蔽されることがなく器具効率が低下することがない。また、器具本体が反射体を納める深さを浅くできるから、器具本体の軽量化も図られる。
図1は、本発明の実施形態に係るLED照明器具の外観構成を示す図であり、図1(A)は正面図、図1(B)は側面図である。 図2は、図1(A)のA−A線断面図である。 図3は、器具本体の構成を示す図であり、図3(A)は正面図、図3(B)は背面図、図3(C)は側面図、図3(D)は底面図である。 図4は、図3(A)のB−B線断面図である。 図5は、前面カバーの構成図であり、図5(A)は正面図、図5(B)は側面図、図5(C)は底面図、図5(D)は図5(A)のC−C線断面図である。 図6は、電源ボックス本体の構成図であり、図6(A)は正面図、図6(B)は上面図、図6(C)は底面図、図6(D)は左側面図、図6(E)は背面図である。 図7は、図6(A)のD−D線断面図である。 図8は、反射体の断面図である。 図9は、基端側パーツの構成図であり、図9(A)は正面図、図9(B)は上面図、図9(C)は底面図、図9(D)は左側面図である。 図10は、先端側パーツの構成図であり、図10(A)は正面図、図10(B)は上面図、図10(C)は底面図、図10(D)は左側面図である。 図11は、スペーサの説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は本実施形態に係るLED照明器具1の外観構成を示す図であり、図1(A)は正面図、図1(B)は側面図である。また図2は図1(A)のA−A線断面図である。
LED照明器具1は、主に屋外のライトアップ照明や演出照明、スポーツ照明、スタジアム照明等に用いられる投光器であり、数十メートル〜百数十メートル離れた遠方の照明に好適に構成されている。具体的には、図1、及び図2に示すように、LED照明器具1は、器具本体2と、前面カバー3と、電源ボックス4と、結線ボックス5と、アーム6とを備えている。
図3は器具本体2の構成を示す図であり、図3(A)は正面図、図3(B)は背面図、図3(C)は左側面図、図3(D)は底面図である。また図4は図3(A)のB−B線断面図である。
器具本体2は、図3、及び図4に示すように、正面が開口したトレー状を成し、高熱伝導性材であるアルミニウム合金等を材料に用いたダイカスト成型によって造られている。器具本体2には、図2に示すように、光源たる複数のLED9と、LED9の配光を制御する複数の反射体10とが納められている。
LED9には、大光量化、及び高輝度化のために、多数のLEDの素子を密集配置して平面視略円形(四角形も有り得る)の面状の発光部9Aを形成したチップオンボード(COB)構造の発光デバイス(いわゆる、COB型LED)が用いられている。LED9は、電気的絶縁性、及び熱伝導性に優れたセラミック基板11に実装され、上記器具本体2の底面2Aに載置されている。これにより、LED9と器具本体2の電気的絶縁をセラミック基板11によって維持しつつ、LED9の発熱を器具本体2にセラミック基板11を通じてスムーズに伝達し放熱できる。なお、LED9は、必ずしもCOB型のLEDに限定されるものではない。またLED9の実装基板は、セラミック基板11に限定されるものではない。
反射体10は、図2に示すように、LED9に対応した反射面12を有する。この反射面12は回転曲面形状の一態様たる回転放物面に形成されており、反射面12の基端部12Aに底部開口12A1が形成され、この底部開口12A1を臨む位置に上記LED9が配置されている。LED9の光軸と反射面12の回転軸(中心軸O(図8))は同軸に配置されており、反射面12でLED9の光が先端部12Bから平行光化されて出射される。この反射体10は樹脂材から形成され、金属材を母材として形成した場合に比べて軽量化が図られている。反射面12には金属コーティング等の鏡面加工を施すことで、高い反射率が得られている。
このLED照明器具1では、複数組のLED9及び反射面12を備え、それぞれの反射面12が中心軸Oを互い平行にして配置されている。より具体的には、それぞれの反射面12は、図1に示すように、正面視において最密配置されている。これにより、反射面12のそれぞれの出射光が分離することなく、大きな光束断面(いわゆるスポット径)の平行光が照射光として得られる。また、高輝度型のLEDが光源たるLED9に用いられていることから、数十メートル〜百数十メートル離れた遠方の対象物を高照度で照らすことができる。また、このLED照明器具1では、図1に示すように、器具本体2の上部に照準器14が設けられており、照射光の照射方向を遠方の対象物に合わせ易くなっている。
器具本体2の底面2Aには、図3(A)に示すように、LED9のセラミック基板11を位置決めする係合片31が設けられ、また係合片31に対応して、反射体10をネジ止め固定するネジ止め部32が設けられている。これら係合片31、及びネジ止め部32により、セラミック基板11と反射体10が相対的に位置決めされ、LED9が反射面12の基端部12Aに正確に配置される。
なお、反射面12を、回転放物面に代えて回転楕円面とし、遠方で集光する光を出射する構成としても良く、また、回転双曲線面等の他の回転曲面形状としても良い。また異なる回転曲面形状の反射面12を組み合わせて用いても良い。例えば、複数の反射面12の幾つかを回転放物面とし、他を回転楕円面として平行光、及び集光光を排他的又は同時に照射する構成としても良い。
図5は前面カバー3の構成図であり、図5(A)は正面図、図5(B)は左側面図、図5(C)は底面図、図5(D)は図5(A)のC−C線断面図である。
前面カバー3は、器具本体2の正面を覆う透明樹脂製のカバー部材であり、図5に示すように、器具本体2の正面開口7と略同じ寸法形状の平面部3Aを有したトレー状を成し、縁部にはフランジ37が形成されている。図3に示すように、器具本体2の正面開口7の縁部にもフランジ8が一体に設けられており、このフランジ8に前面カバー3のフランジ37をネジ止めして固定される。
LED照明器具1では、正面開口7に複数の反射面12並設していることから、反射面12の数に比例して正面開口7の開口面積、及び前面カバー3の平面部3Aの面積も大きくなる。しかしながら、平面部3Aが広くなるほど面内に歪みが生じ易く、面内中央部が器具本体2の側に凹む歪みが発生することがある。平面部3Aに係る凹みが存在するすると、この凹み部分を覆う蜘蛛の巣が作られやすくなり、清掃のメンテナンスが頻繁に必要になるなどの問題が生じる。
そこで、このLED照明器具1では、図5(A)に示すように、前面カバー3の平面部3Aに、少なくとも中央部Xを含む領域を僅かに膨出させて膨出部3A1が形成されている。この膨出部3A1により平面部3Aの凹みが抑えられることから蜘蛛の巣が作られにくくなる。
電源ボックス4は、LED9の電源回路21(図2)を納める容器であり、高熱伝導性材であるアルミニウム合金等から形成されており、図1(B)に示すように、電源ボックス本体22と、正面の開口を塞ぐ蓋体23とを備え、この蓋体23に結線ボックス5が固定されている。結線ボックス5は、商用電源等の外部電源の配線を接続する端子台19を納めた箱体である。結線ボックス5と蓋体23には貫通孔(図示せず)が設けられており、この貫通孔を通じて電源回路21の配線が結線ボックス5に引き込まれ端子台19に接続されて、電源回路21が外部電源に結線される。電源回路21は、外部電源の電力をLED9の駆動に必要な直流電力に変換する電力変換回路である。なお、電源ボックス4には、電源回路21の他にも必要に応じて各種の電気回路が納められる。
図6は電源ボックス本体22の構成図であり、図6(A)は正面図、図6(B)は上面図、図6(C)は底面図、図6(D)は左側面図、図6(E)は背面図である。また図7は図6(A)のD−D線断面図である。
電源ボックス本体22は、正面が開口した直方体形状のケース体であり、左右の側面には、多数の放熱フィン20が形成されて内部の放熱性が高められている。蓋体23は、電源ボックス本体22の正面開口25を覆ってネジ止め固定される略矩形板状体であり、上述の通り、その表側に結線ボックス5が固定される。
電源ボックス本体22の底面26には複数の配線孔27が開口し、これら配線孔27を通じて電源回路21の配線が器具本体2の側に引き出される。また、底面26の四隅には、電源ボックス本体22を器具本体2の背面にネジ止めするためのネジ孔28が設けられており、これらのネジ孔28に対応してボス29Aが底面26の表側に立設されている。これらのボス29Aは中心軸に沿ってネジ孔が設けられた所定高さの円柱状を成し、これらによって器具本体2の背面との間に隙間を設けて電源ボックス本体22がネジ止め固定される。また、配線孔27のそれぞれにも、所定高さの円筒状のボス29Bが設けられており、電源回路21の配線がボス29Bを通して器具本体2に導入されている。
このように電源ボックス本体22が器具本体2との間に隙間を設けて取り付けられることで、電源ボックス本体22と器具本体2の間の熱の流通が遮断される。これに加え、この電源ボックス4では、図2に示すように、電源回路21を蓋体23の裏面23Aに取付けており、電源回路21の発熱が器具本体2に及ぼす影響をより確実に抑えることとしている。
また、器具本体2の背面、及び電源ボックス本体22に立設させた配線孔27用のボス15A、15Bと、ネジ孔28を有するボス29A、29Bとの間で高さに差を設け、ボス15A、15Bの高さよりもネジ孔28用のボス29A、29Bの高さを若干低く形成し、配線孔27用のボスの当接時にネジ孔28を有するボスの当接面に隙間を設ける構成とし、ネジ孔28にボルトを装着して固定することで、配線孔27用のボス15A、115Bの当接をより確実にできる。
更に、ボス15A、15Bとボス29A、29Bの間にリング状のパッキン(本実施例ではOリング(図示せず))を介在させているため、ボス29A、29Bのネジ孔28にボルトを装着して固定したときに、器具本体2と電源ボックス本体22との間の配線孔27の防水性が高められる構成となっている。
アーム6は、器具本体2を設置面に取付固定するための固定金具であり、図1、及び図2に示すように、器具本体2の左右両側に挟持するように回動自在に取り付けられている。アーム6の回転軸にはナット17が設けられており、このナット17の締め付けによって器具本体2の回動が規制される。また、アーム6には、器具本体2の回動操作に供されるレバー18が設けられている。
このLED照明器具1では、器具本体2の正面側に反射体10が突出することから、何ら対策を施さなければ、重心が正面側に偏る。そこで、図1(B)に示すように、器具本体2の厚さTaに対し、電源ボックス4の厚さTbを同程度以上(本実施形態ではTb>Ta)に形成することで、LED照明器具1の正面側への重心の偏りを抑制することとしている。これに加え、上述の通り、電源ボックス4を器具本体2から離間して配置し、また電源回路21、及び結線ボックス5を電源ボックス4の蓋体23の側に設けているため、重心の偏りが更に効果的に抑えられている。
すなわち、このLED照明器具1では、器具本体2をアーム6で回動自在に支持したときの前後方向(正面と背面を結ぶ方向)の重量バランスが良好となり設置の安定性が向上する。
上述の通り、このLED照明器具1では、高出力型の発光素子の一例であるCOB型LEDをLED9に用いる。このため、LED9を実装したセラミック基板11を高熱伝導性材から成る器具本体2に直接的に取り付け、LED9の発熱を器具本体2に伝達させることで、LED9の温度が所定の動作温度を超えないようになっている。
更に、この器具本体2の背面に、図3に示すように、多数の放熱フィン13が一体に形成されており、器具本体2の放熱性が高められている。それぞれの放熱フィン13は、器具本体2の上面から底面まで延びた薄板状に形成されており、左右の幅方向に一定間隔で配列されている。なお、上述した器具本体2の厚さTaは、図3(D)に示すように、器具本体2の容器の深さTcと放熱フィン13の高さTdを含む値である。
また、器具本体2の背面には、ボス15A、15Bが一体に立設されている。ボス15Aは電源ボックス4のボス29Aとの間でネジ止めされる部材であり、ボス15Bはボス29Bに接続されて配線を通す通し孔38が貫通した円筒状部材である。これらのボス15A、15Bは、図3(B)に示すように、複数の放熱フィン13の一部を切り欠いた立設スペース16に設けられる。ただし、図3(B)に示すように、それぞれのボス15A、15Bの周面には、いずれかの放熱フィン13が接続された接続部13Aが設けられ、これにより、ボス15A、15Bでの熱溜まりが防止されている。なお、これら放熱フィン13、ボス15A、15Bは器具本体2のダイカスト成型により一体成形されている。
ところで、このLED照明器具1は、上述の通り、配光を制御するための反射体10を備え、この反射体10による配光を簡単に変更可能に構成されている。
すなわち、この反射体10は、図2に示すように、反射面12の底部側である基端部12Aから先端部12Bの間で基端側パーツ40Pa、及び先端側パーツ40Pbに分離可能に構成されている。この構成により、基端側パーツ40Paから先端側パーツ40Pbを取り外して使用したり、或いは、異なった反射特性や配光特性を有する先端側パーツ40Pbに変えて使用したりすることで、これら基端側パーツ40Pa、及び先端側パーツ40Pbの組み合わせから成る反射面12の配光パターンを任意に簡単に変更可能となっている。また、反射面12と前面カバー3の光学特性との組み合わせによっても、配光が変更可能に成されている。
このLED照明器具1では、反射体10は、反射面12を鏡面処理した基端側パーツ40Paのみを使用した場合、1/10ビーム角が62°の中角配光が得られるように構成されている(構成1)。また反射体10は、この構成1に加え、前面カバー3として光拡散効果を付与した型押カバーを併用することで、1/10ビーム角が63°の中広角配光が得られるように構成されている(構成2)。反射体10は、この構成2において、基端側パーツ40Paの反射面の処理を鏡面処理に代えて白色塗装(すなわち光拡散処理)とすることで、1/10ビーム角が87°の広角配光が得られるように構成されている(構成3)。また、反射体10は、上記構成1に加え、反射面12を鏡面処理した先端側パーツ40Pbを基端側パーツ40Paに取り付けることで、1/10ビーム角が38°の狭角配光が得られるように構成されている(構成4)。この構成4において、構成2と同様に、前面カバー3として光拡散効果を付与した型押カバーを併用することで、1/10ビーム角が40°の狭中角配光が得られるように構成されている(構成5)。
ここで、反射体10の先端部12Bを器具本体2から突出させずに、当該器具本体2の中に配置する構成とした場合、反射面12の先端部12Bから出射した光が器具本体2の側面に入射する等して遮蔽される虞がある。特に、基端側パーツ40Paから先端側パーツ40Pbを分離し、基端側パーツ40Paのみを反射体10として用いた場合には、正面開口7から奥まった位置に基端側パーツ40Paが配置される虞があり、多くの光が遮蔽され、器具効率が低下する。
そこで、このLED照明器具1では、少なくとも基端側パーツ40Paを器具本体2の正面開口7より突出させた構成、すなわち図2に示すように、器具本体2の深さTcを基端側パーツ40Paの高さTeよりも浅くした構成としている。
これにより、反射体10から先端側パーツ40Pbを取り外して使用した場合であっても、基端側パーツ40Paの先端が器具本体2より突出することから、器具本体2に遮蔽されることなく反射体10から出射させることができ、器具効率の低下が防止される。また、器具本体2の深さTcが浅くなることで軽量化も図られる。
図8は反射体10の断面図である。図9は基端側パーツ40Paの構成図であり、図9(A)は正面図、図9(B)は上面図、図9(C)は底面図、図9(D)は左側面図である。図10は先端側パーツ40Pbの構成図であり、図10(A)は正面図、図10(B)は上面図、図10(C)は底面図、図10(D)は左側面図である。
反射体10は、図8に示すように、複数の反射面12を一体に有し、各反射面12が中心軸Oを平行に横並びに配置されている。そして反射体10は、各反射面12を基端側、及び先端側で分離するように、基端側パーツ40Pa、及び先端側パーツ40Pbを備えている。この反射体10では、基端側パーツ40Paと先端側パーツ40Pbの着脱を容易とするために、両者の固定には差し込み固定構造が用いられている。
詳述すると、基端側パーツ40Paは、図8、及び図9(A)に示すように、複数の反射面12のうち隣接するもの同士を連結する連結部41を有する。この連結部41には、図8、及び図9(B)に示すように、先端側パーツ40Pbの当接面内に挿入穴部42が形成されている。一方、先端側パーツ40Pbも基端側パーツ40Paと同様に、図8、及び図10(A)に示すように、反射面12同士を連結する連結部43を有し、この連結部43の基端側パーツ40Paの当接面内に挿入穴部42に対応して爪部44が設けられている。これら爪部44、及び挿入穴部42が基端側パーツ40Paと先端側パーツ40Pbを結合する結合部を構成し、爪部44が挿入穴部42に挿入され係止することで、基端側パーツ40Paに先端側パーツ40Pbが結合される。さらに、この反射体10では、先端側パーツ40Pbの両端側には、基端側パーツ40Paの両端側の凸部45に引っ掛かる引掛爪46が設けられており、両者の結合がより強固に成されている。
爪部44、及び挿入穴部42による差し込み結合構造により、基端側パーツ40Paに対し先端側パーツ40Pbを簡単に抜き差しして取り外しや交換等が容易になる。
このLED照明器具1では、上述の通り、器具本体2の内部に、複数の上記反射体10を互いの反射面12同士が接するように、すなわち、複数の反射面12が正面視で最密配置されるように配列されている。
それぞれの反射体10は、基端側パーツ40Paの基端部12Aに、図9に示すように、ネジ止め片47が一体に設けられており、このネジ止め片47を、器具本体2のネジ止め部32にネジ止めして固定される。器具本体2への固定後には、LED9の直上に各反射面12の底部開口12A1が配置されるが、LED9と底部開口12A1の間に隙間が存在すると、この隙間からLED9の光が漏れてしまい効率低下を招く。
そこで、このLED照明器具1では、図11に示すように、基端側パーツ40Paの基端部12Aとセラミック基板11によって挟み込まれ、LED9と底部開口12A1の隙間を埋めるスペーサ50を設けている。このスペーサ50には基端側パーツ40Paの反射面12に連続する面50Aが設けられており、この面50Aが反射性を有し、なおかつ、面50Aの形状は、反射面12がLED9の側(すなわちセラミック基板11の側)に延長したときにできる面と一致している。これにより、面50Aによっても反射面12と同様に配光が制御され、効率向上とともに照度ムラの防止も図られている。
このスペーサ50は、弾性材の一例たる樹脂材から形成されており、反射体10が器具本体2にネジ止めされるに伴って、基端部12Aによってセラミック基板11に押し付けられる。これにより、セラミック基板11と器具本体2の底面2Aの密着性が高められ、放熱性が高められる。
以上説明したように、本実施形態によれば、反射体10を反射面12の基端側と先端側で分離可能にしたため、先端側パーツ40Pbを取り外して使用したり、或いは、先端側パーツ40Pbを、異なった反射特性や配光特性を有するものに付け替えたりすることで、反射面12の配光パターンを任意、かつ簡単に変更可能となる。
さらに、少なくとも基端側パーツ40Paの先端が器具本体2より突出することから、反射体10から先端側パーツ40Pbを取り外して使用した場合であっても、反射体10の出射光が器具本体2に遮蔽されることがなく器具効率が低下することがない。また、器具本体2が反射体10を納める深さTcを浅くできるから、器具本体2の軽量化も図られる。
また本実施形態によれば、反射体10の基端側パーツ40Paと先端側パーツ40Pbに、挿入穴部42、及び爪部44を設けて結合部を構成したため、当該結合部の結合を解除することで、簡単に取り外しや取り替えができる。特に、当該結合部が差し込みによって結合する構造であるため、基端側パーツ40Paに対する先端側パーツ40Pbの抜き差しにより簡単に取り外し等ができる。
また、反射面12同士を連結する連結部41に結合部を設けることで、複数の反射面12に対して一度に先端側パーツ40Pbの抜き差しが可能になる。
また本実施形態によれば、反射体10の基端側パーツ40Paと、セラミック基板11の間にスペーサ50を設けたため、基端側パーツ40Paとセラミック基板11の隙間から漏れる光を防止できる。また反射体10がセラミック基板11をスペーサ50を通じて押圧することで、セラミック基板11と器具本体2の密着性が高められる。
またスペーサ50には、基端側パーツ40Paの反射面12に連続する面50Aを設け、当該面50Aの形状を、前記反射面12をセラミック基板11の側に延長したときの形状と一致させている。
これにより、面50Aによっても反射面12と同様に配光が制御され、効率の向上とともに照度ムラの防止が図られる。
また本実施形態によれば、反射体10は、回転軸(中心軸O)が互いに平行になるように配置された複数の反射面12を一体に備える構成とした。これにより、複数の反射面12の先端側パーツ40Pbを一斉に着脱して配光を変更できる。
また本実施形態によれば、器具本体2の背面において放熱フィン13の一部が除かれてできた立設スペース16に、放熱フィン13との間に隙間をあけて電源ボックス4を支持するためのボス15A、15Bを立設する構成とした。
この構成によれば、ボス15A、15Bで電源ボックス4を支持するため、器具本体2の背面のうち、当該電源ボックス4で覆われる箇所にも放熱フィン13を設けることがでる。
特に、少なくとも1つの放熱フィン13をボス15A、15Bに接続する構成としたため、ボス15A、15Bへの熱溜まりが防止される。
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の一態様を例示するものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
上述した実施形態では、発光素子の一例としてLEDを例示したが、例えば有機EL等の他の発光素子を用いることもできる。また光源は、発光素子に限定されるものではない。
また、反射体10として、反射面12を基端側パーツ40Paと先端側パーツ40Pbとの2つに分離可能な構成を例示した。しかしながら、先端側パーツ40Pbを2つ以上に更に分離可能に構成しても良い。
また、LED照明器具1を傾けて設置する場合、振動や反射体10の自重により光軸の傾きによる配光のズレが生じ易いため、より安定した配光を得るために器具本体2の正面を覆う前面カバー3の内面を、反射体10の先端(本実施例では先端側パーツ40Pbの先端)へ当接させ、前面カバー3で反射体10を押さえて光軸の傾きを防止する構成としても良い。
また上述した実施形態で説明したLED照明器具1は、数十メートル〜百数十メートル離れた照射野を十分な明るさで照らすことができることから、高層の建物を演出する投光器として好適に用いることができる。またLED照明器具1を複数並べて配置することで、野球場や競技場など、遠方から広範囲を照明する必要があるスタジアム照明にも好適に用いることができる。
1 LED照明器具(照明器具)
2 器具本体
3 前面カバー
3A 平面部
4 電源ボックス
9 LED(光源、発光素子)
10 反射体
11 セラミック基板(実装基板)
12 反射面
12A 基端部
12B 先端部
12A1 底部開口
13 放熱フィン
13A 接続部
15A、15B、29A、29B ボス
16 立設スペース
3A1 膨出部
40Pa 基端側パーツ
40Pb 先端側パーツ
42 挿入穴部(結合部)
44 爪部(結合部)
50 スペーサ
50A 面
O 中心軸(回転軸)

Claims (4)

  1. 光源と、回転曲面形状の反射面を有する反射体とを器具本体に収めた照明器具において、
    前記反射体は、
    前記反射面の基端側のパーツと、
    前記基端側のパーツの先端に交換可能、又は着脱可能に設けられた先端側のパーツと、を備え、
    前記基端側のパーツの先端は、前記器具本体から突出しており、
    前記反射体から出射される光のビーム角が、前記先端側のパーツの交換、又は着脱により可変され
    前記反射体は、回転軸が互いに平行になるように複数配置され、
    複数の前記反射体は、前記基端側のパーツが連結部により一体的に連結され、
    前記連結部は、前記先端側のパーツが取り付けられる取付面を有し、
    前記取付面に前記先端側のパーツが差し込まれる挿入孔が形成されており、
    前記先端側のパーツに形成された爪が前記挿入孔に差し込まれた状態で、前記先端側のパーツと前記基端側のパーツが結合されている
    ことを特徴とする照明器具。
  2. 光源と、回転曲面形状の反射面を有する反射体とを器具本体に収めた照明器具において、
    前記反射体は、
    前記反射面の基端側のパーツと、
    前記基端側のパーツの先端に交換可能、又は着脱可能に設けられた先端側のパーツと、を備え、
    前記基端側のパーツの先端は、前記器具本体から突出しており、
    前記反射体から出射される光のビーム角が、前記先端側のパーツの交換、又は着脱により可変され、
    前記光源は、
    発光素子と、当該発光素子を実装した発光素子基板と、を備え、
    前記基端側のパーツと、前記発光素子基板との間にスペーサを備え、
    前記スペーサには、前記基端側のパーツの反射面に連続する面を有し、当該面の形状が、前記反射面を前記発光素子基板の側に延長したときの形状と一致している
    ことを特徴とする明器具。
  3. 光源と、回転曲面形状の反射面を有する反射体とを器具本体に収めた照明器具において、
    前記反射体は、
    前記反射面の基端側のパーツと、
    前記基端側のパーツの先端に交換可能、又は着脱可能に設けられた先端側のパーツと、を備え、
    前記基端側のパーツの先端は、前記器具本体から突出しており、
    前記反射体から出射される光のビーム角が、前記先端側のパーツの交換、又は着脱により可変され、
    前記光源に電力を供給する電気回路を納めた電源ボックスを備え、
    前記器具本体の背面には、一方向に延びる複数の放熱フィンを有し、
    前記放熱フィンの一部が除かれているスペースに、前記放熱フィンとの間に隙間をあけた状態で前記電源ボックスを支持するボスが立設されている
    ことを特徴とする明器具。
  4. 少なくとも1つの前記放熱フィンが前記ボスに接続されていることを特徴とする請求項に記載の照明器具。
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