JP6004101B2 - 照明器具 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、配光を簡単に変更できる照明器具を提供することを目的とする。
さらに、少なくとも基端側のパーツの先端が器具本体より突出することから、反射体から先端側を取り外して使用した場合であっても、反射体の出射光が器具本体に遮蔽されることがなく器具効率が低下することがない。また、器具本体が反射体を納める深さを浅くできるから、器具本体の軽量化も図られる。
図1は本実施形態に係るLED照明器具1の外観構成を示す図であり、図1(A)は正面図、図1(B)は側面図である。また図2は図1(A)のA−A線断面図である。
LED照明器具1は、主に屋外のライトアップ照明や演出照明、スポーツ照明、スタジアム照明等に用いられる投光器であり、数十メートル〜百数十メートル離れた遠方の照明に好適に構成されている。具体的には、図1、及び図2に示すように、LED照明器具1は、器具本体2と、前面カバー3と、電源ボックス4と、結線ボックス5と、アーム6とを備えている。
器具本体2は、図3、及び図4に示すように、正面が開口したトレー状を成し、高熱伝導性材であるアルミニウム合金等を材料に用いたダイカスト成型によって造られている。器具本体2には、図2に示すように、光源たる複数のLED9と、LED9の配光を制御する複数の反射体10とが納められている。
前面カバー3は、器具本体2の正面を覆う透明樹脂製のカバー部材であり、図5に示すように、器具本体2の正面開口7と略同じ寸法形状の平面部3Aを有したトレー状を成し、縁部にはフランジ37が形成されている。図3に示すように、器具本体2の正面開口7の縁部にもフランジ8が一体に設けられており、このフランジ8に前面カバー3のフランジ37をネジ止めして固定される。
そこで、このLED照明器具1では、図5(A)に示すように、前面カバー3の平面部3Aに、少なくとも中央部Xを含む領域を僅かに膨出させて膨出部3A1が形成されている。この膨出部3A1により平面部3Aの凹みが抑えられることから蜘蛛の巣が作られにくくなる。
電源ボックス本体22は、正面が開口した直方体形状のケース体であり、左右の側面には、多数の放熱フィン20が形成されて内部の放熱性が高められている。蓋体23は、電源ボックス本体22の正面開口25を覆ってネジ止め固定される略矩形板状体であり、上述の通り、その表側に結線ボックス5が固定される。
このように電源ボックス本体22が器具本体2との間に隙間を設けて取り付けられることで、電源ボックス本体22と器具本体2の間の熱の流通が遮断される。これに加え、この電源ボックス4では、図2に示すように、電源回路21を蓋体23の裏面23Aに取付けており、電源回路21の発熱が器具本体2に及ぼす影響をより確実に抑えることとしている。
更に、ボス15A、15Bとボス29A、29Bの間にリング状のパッキン(本実施例ではOリング(図示せず))を介在させているため、ボス29A、29Bのネジ孔28にボルトを装着して固定したときに、器具本体2と電源ボックス本体22との間の配線孔27の防水性が高められる構成となっている。
すなわち、このLED照明器具1では、器具本体2をアーム6で回動自在に支持したときの前後方向(正面と背面を結ぶ方向)の重量バランスが良好となり設置の安定性が向上する。
更に、この器具本体2の背面に、図3に示すように、多数の放熱フィン13が一体に形成されており、器具本体2の放熱性が高められている。それぞれの放熱フィン13は、器具本体2の上面から底面まで延びた薄板状に形成されており、左右の幅方向に一定間隔で配列されている。なお、上述した器具本体2の厚さTaは、図3(D)に示すように、器具本体2の容器の深さTcと放熱フィン13の高さTdを含む値である。
すなわち、この反射体10は、図2に示すように、反射面12の底部側である基端部12Aから先端部12Bの間で基端側パーツ40Pa、及び先端側パーツ40Pbに分離可能に構成されている。この構成により、基端側パーツ40Paから先端側パーツ40Pbを取り外して使用したり、或いは、異なった反射特性や配光特性を有する先端側パーツ40Pbに変えて使用したりすることで、これら基端側パーツ40Pa、及び先端側パーツ40Pbの組み合わせから成る反射面12の配光パターンを任意に簡単に変更可能となっている。また、反射面12と前面カバー3の光学特性との組み合わせによっても、配光が変更可能に成されている。
これにより、反射体10から先端側パーツ40Pbを取り外して使用した場合であっても、基端側パーツ40Paの先端が器具本体2より突出することから、器具本体2に遮蔽されることなく反射体10から出射させることができ、器具効率の低下が防止される。また、器具本体2の深さTcが浅くなることで軽量化も図られる。
反射体10は、図8に示すように、複数の反射面12を一体に有し、各反射面12が中心軸Oを平行に横並びに配置されている。そして反射体10は、各反射面12を基端側、及び先端側で分離するように、基端側パーツ40Pa、及び先端側パーツ40Pbを備えている。この反射体10では、基端側パーツ40Paと先端側パーツ40Pbの着脱を容易とするために、両者の固定には差し込み固定構造が用いられている。
爪部44、及び挿入穴部42による差し込み結合構造により、基端側パーツ40Paに対し先端側パーツ40Pbを簡単に抜き差しして取り外しや交換等が容易になる。
それぞれの反射体10は、基端側パーツ40Paの基端部12Aに、図9に示すように、ネジ止め片47が一体に設けられており、このネジ止め片47を、器具本体2のネジ止め部32にネジ止めして固定される。器具本体2への固定後には、LED9の直上に各反射面12の底部開口12A1が配置されるが、LED9と底部開口12A1の間に隙間が存在すると、この隙間からLED9の光が漏れてしまい効率低下を招く。
さらに、少なくとも基端側パーツ40Paの先端が器具本体2より突出することから、反射体10から先端側パーツ40Pbを取り外して使用した場合であっても、反射体10の出射光が器具本体2に遮蔽されることがなく器具効率が低下することがない。また、器具本体2が反射体10を納める深さTcを浅くできるから、器具本体2の軽量化も図られる。
また、反射面12同士を連結する連結部41に結合部を設けることで、複数の反射面12に対して一度に先端側パーツ40Pbの抜き差しが可能になる。
これにより、面50Aによっても反射面12と同様に配光が制御され、効率の向上とともに照度ムラの防止が図られる。
この構成によれば、ボス15A、15Bで電源ボックス4を支持するため、器具本体2の背面のうち、当該電源ボックス4で覆われる箇所にも放熱フィン13を設けることがでる。
特に、少なくとも1つの放熱フィン13をボス15A、15Bに接続する構成としたため、ボス15A、15Bへの熱溜まりが防止される。
上述した実施形態では、発光素子の一例としてLEDを例示したが、例えば有機EL等の他の発光素子を用いることもできる。また光源は、発光素子に限定されるものではない。
また、反射体10として、反射面12を基端側パーツ40Paと先端側パーツ40Pbとの2つに分離可能な構成を例示した。しかしながら、先端側パーツ40Pbを2つ以上に更に分離可能に構成しても良い。
また、LED照明器具1を傾けて設置する場合、振動や反射体10の自重により光軸の傾きによる配光のズレが生じ易いため、より安定した配光を得るために器具本体2の正面を覆う前面カバー3の内面を、反射体10の先端(本実施例では先端側パーツ40Pbの先端)へ当接させ、前面カバー3で反射体10を押さえて光軸の傾きを防止する構成としても良い。
2 器具本体
3 前面カバー
3A 平面部
4 電源ボックス
9 LED(光源、発光素子)
10 反射体
11 セラミック基板(実装基板)
12 反射面
12A 基端部
12B 先端部
12A1 底部開口
13 放熱フィン
13A 接続部
15A、15B、29A、29B ボス
16 立設スペース
3A1 膨出部
40Pa 基端側パーツ
40Pb 先端側パーツ
42 挿入穴部(結合部)
44 爪部(結合部)
50 スペーサ
50A 面
O 中心軸(回転軸)
Claims (4)
- 光源と、回転曲面形状の反射面を有する反射体とを器具本体に収めた照明器具において、
前記反射体は、
前記反射面の基端側のパーツと、
前記基端側のパーツの先端に交換可能、又は着脱可能に設けられた先端側のパーツと、を備え、
前記基端側のパーツの先端は、前記器具本体から突出しており、
前記反射体から出射される光のビーム角が、前記先端側のパーツの交換、又は着脱により可変され、
前記反射体は、回転軸が互いに平行になるように複数配置され、
複数の前記反射体は、前記基端側のパーツが連結部により一体的に連結され、
前記連結部は、前記先端側のパーツが取り付けられる取付面を有し、
前記取付面に前記先端側のパーツが差し込まれる挿入孔が形成されており、
前記先端側のパーツに形成された爪が前記挿入孔に差し込まれた状態で、前記先端側のパーツと前記基端側のパーツが結合されている
ことを特徴とする照明器具。 - 光源と、回転曲面形状の反射面を有する反射体とを器具本体に収めた照明器具において、
前記反射体は、
前記反射面の基端側のパーツと、
前記基端側のパーツの先端に交換可能、又は着脱可能に設けられた先端側のパーツと、を備え、
前記基端側のパーツの先端は、前記器具本体から突出しており、
前記反射体から出射される光のビーム角が、前記先端側のパーツの交換、又は着脱により可変され、
前記光源は、
発光素子と、当該発光素子を実装した発光素子基板と、を備え、
前記基端側のパーツと、前記発光素子基板との間にスペーサを備え、
前記スペーサには、前記基端側のパーツの反射面に連続する面を有し、当該面の形状が、前記反射面を前記発光素子基板の側に延長したときの形状と一致している
ことを特徴とする照明器具。 - 光源と、回転曲面形状の反射面を有する反射体とを器具本体に収めた照明器具において、
前記反射体は、
前記反射面の基端側のパーツと、
前記基端側のパーツの先端に交換可能、又は着脱可能に設けられた先端側のパーツと、を備え、
前記基端側のパーツの先端は、前記器具本体から突出しており、
前記反射体から出射される光のビーム角が、前記先端側のパーツの交換、又は着脱により可変され、
前記光源に電力を供給する電気回路を納めた電源ボックスを備え、
前記器具本体の背面には、一方向に延びる複数の放熱フィンを有し、
前記放熱フィンの一部が除かれているスペースに、前記放熱フィンとの間に隙間をあけた状態で前記電源ボックスを支持するボスが立設されている
ことを特徴とする照明器具。 - 少なくとも1つの前記放熱フィンが前記ボスに接続されていることを特徴とする請求項3に記載の照明器具。
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- 2013-08-22 JP JP2015519601A patent/JP6004101B2/ja active Active
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