JP3467567B2 - 液体噴射装置、及びそれを備えた画像記録装置 - Google Patents
液体噴射装置、及びそれを備えた画像記録装置Info
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- JP3467567B2 JP3467567B2 JP2000149461A JP2000149461A JP3467567B2 JP 3467567 B2 JP3467567 B2 JP 3467567B2 JP 2000149461 A JP2000149461 A JP 2000149461A JP 2000149461 A JP2000149461 A JP 2000149461A JP 3467567 B2 JP3467567 B2 JP 3467567B2
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Description
録ヘッドなどの液体噴射装置、及び、この液体噴射装置
を備えた画像記録装置に関する。
インクジェット式の記録ヘッドを例に挙げて説明する。
この種の記録ヘッドは、インク滴を吐出(つまり、液体
を噴射)可能なノズル開口が列設されたノズル列を備え
ている。そして、色などが異なる複数種類のインクを吐
出可能に構成した記録ヘッドには、ノズル開口や、この
ノズル開口に連通したインク流路をノズル列の方向に複
数ブロックに分割し、各ブロック単位でインクの種類を
設定して吐出させるようにしたものがある。例えば、特
開平8−58117号公報には、共通インク室とも称さ
れる共通流路を3つ備え、各ノズル開口毎に設けた複数
の独立流路を圧力室を介して所定の共通流路に連通させ
ることで、1つのノズル列から3色のインクを吐出可能
に構成した記録ヘッドが開示されている。つまり、共通
流路単位で分割されたブロック毎に、異なる色のインク
を吐出可能に構成した記録ヘッドが開示されている。
は、互いに隣り合う圧力室同士は壁部によって区画され
ている。このため、1つのブロックの端部に位置する圧
力室と隣のブロックの端部に位置する圧力室とは壁部に
よって区画されている。従って、この区画壁部が厚い場
合には、ブロック端部の圧力室の特性が同じブロックの
他の圧力室とは異なってしまい、インク滴の量のばらつ
きや着弾位置のばらつきの一因となる。また、この区画
壁部の厚さがブロック内の区画壁部と同じかそれよりも
薄い場合には、ブロック端部の圧力室は、隣のブロック
からの圧力変動の影響を受けてしまい、吐出の状態によ
っては同じブロックの他の圧力室とは特性が異なってし
まう虞がある。
たものであり、その目的は、1つのノズル列を複数ブロ
ックに分割した構成であっても、ブロック端部に位置す
る圧力室の特性をブロック内の他の圧力室の特性に揃え
ることができる液体噴射装置を提供することにある。
成するために提案されたものであり、請求項1に記載の
ものは、複数のノズル開口が列状に穿設されたノズル列
と、噴射される液体を貯留可能な複数の共通液室と、各
ノズル開口から対応する圧力室を通って共通液室に至る
複数の液体流路とを備え、前記液体流路をノズル列方向
に複数ブロックに分割し、各ブロック毎に異なる共通液
室に連通させた液体噴射装置において、前記圧力室を列
状に並べて形成するとともに、隣り合うブロックに属す
る圧力室同士の間には液体の噴射に関与しないダミー圧
力室を配設し、前記共通液室が形成されたリザーバープ
レートや前記ノズル開口が穿設されたノズルプレートな
どのプレート部材同士を接着フィルム層により接着する
一方、外側表面に開口させた大気連通口と前記ダミー圧
力室との間を大気開放路で連通して当該ダミー圧力室を
大気開放し、前記大気開放路の一部を前記接着フィルム
層に設けられて圧力室配設方向に延設された開放開口部
で構成し、該開放開口部に複数の前記ダミー圧力室を連
通させ、共通の大気連通路で大気開放させたことを特徴
とする液体噴射装置である。
を、ノズル開口が穿設されたノズルプレートとは反対側
の表面に開口させたことを特徴とする請求項1に記載の
液体噴射装置である。
室と前記ブロック内の各圧力室とを等ピッチで形成した
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴
射装置である。
求項3の何れかに記載の液体噴射装置と、インクを貯留
したインク貯留部と、インク貯留部と共通液室とを連通
するインク供給路とを備え、インク貯留部に貯留された
インクを共通液室に供給し、ノズル開口からインクを噴
射させるように構成したことを特徴とする画像記録装置
である。
体噴射装置の一種であるインクジェット式の記録ヘッド
を例に挙げて説明する。ここで、図1は、ヘッドユニッ
トをノズルプレート側から見た斜視図、図2は記録ヘッ
ドをアクチュエータユニット側から見た斜視図、図3は
記録ヘッドの平面図、図4は図3のA−A断面図、図5
は図3のB−B断面図、図6は図3のC−C断面図であ
る。なお、この記録ヘッドは、プリンタやプロッタ等の
画像記録装置に組み込まれて使用される。
ト1はフレーム2を備えており、フレーム2におけるベ
ース板部3の上面にはインクカートリッジ4(本願発明
のインク貯留部の一種)が取り付け可能なカートリッジ
ホルダ部5が形成されている。カートリッジホルダ部5
に取り付けられるインクカートリッジ4は、内部が複数
の区画室に区画形成された中空箱体状の部材であり、各
区画室内にはインク吸収材内に保持された状態でインク
が貯留されている。本実施形態では、各区画室に異なる
色のインクを貯留させている。即ち、ブラック、シア
ン、マゼンタ、及び、イエローの4色のインクを別個に
貯留させている。一方、カートリッジホルダ部5とは反
対側となるベース板部3の下面には、記録ヘッド6が下
側から取り付けられている。
5に保持されたインクカートリッジ4とはインク供給路
7によって連通される。従って、記録ヘッド6には、対
応するインク供給路7を通じて所定のインクが供給され
る。そして、記録ヘッド6に供給されたインクは、記録
ヘッド6の外側表面に複数形成されたノズル開口9から
吐出される。このノズル開口9はドット形成密度に対応
したピッチで列状に穿設されており、このノズル列が2
列横並びに形成されている。これらのノズル列の内、一
方のノズル列は同じインクを吐出可能な単一ノズル列1
0であり、他方のノズル列はノズル開口9をノズル列方
向に複数のブロックに分割した分割ノズル列11であ
る。本実施形態では、分割ノズル列11を3つのブロッ
クから構成しており、ブロック同士の間については1ピ
ッチ分空けてノズル開口9を形成している。
は、アクチュエータユニット14と流路ユニット15と
から構成されており、アクチュエータユニット14と流
路ユニット15とを重ね合わせた状態で一体化してあ
る。アクチュエータユニット14は、複数の圧力室16
を形成した圧力室プレート17、第1ノズル連通口18
や供給側連通口19を形成した圧力室基板20、及び、
圧電振動子21を実装した振動板22とを積層し、焼成
等により一体化することで構成されている。流路ユニッ
ト15は、インク供給口25を形成した供給口プレート
26、複数のリザーバー27を形成したリザーバープレ
ート28、及び、ノズル列10,11が形成されたノズ
ルプレート29からなるプレート部材を積層して一体化
することで構成されている。詳しくは、供給口プレート
26とリザーバープレート28との間に第1接着フィル
ム30(以下、SRフィルム30と称する。)を配設
し、リザーバープレート28とノズルプレート29との
間に第2接着フィルム31(以下、NRフィルム31と
称する。)を配設して、これらの接着フィルム30,3
1によって各プレート部材26,28,29を一体的に
接合している。さらに、アクチュエータユニット14と
流路ユニット15についても、アクチュエータユニット
14と流路ユニット15との間に介在させた第3接着フ
ィルム32(以下、SAフィルム32と称する。)によ
って一体的に接合する。なお、本実施形態ではこれらの
接着フィルム30,31,32に熱溶着性のフィルムを
使用しているが、熱溶着性フィルムに限定されるもので
はなく、各プレート部材を接着できるものであればよ
い。
のに適した厚さのセラミックス材の薄板、例えば厚さが
100マイクロメートル程度の板状のアルミナやジルコ
ニア等によって構成されている。そして、図7に示すよ
うに、複数の圧力室16,33がプレートの厚さ方向に
貫通した状態で形成されている。これらの圧力室16,
33は、ノズルプレート29のノズル開口9のピッチと
同じ一定のピッチで列状に開設され、列設方向と直交す
る左右方向に細長い長孔である。そして、本実施形態で
は、圧力室の列を左右横並びに2列形成しており、一側
の圧力室列(図中右側の圧力室列)が分割ノズル列11
用の圧力室列であり、他側の圧力室列(図中左側の圧力
室列)が単一ノズル列10用の圧力室列である。そし
て、これらの圧力室列を構成する圧力室16,33の
内、圧力室列の端部に位置する圧力室はインク滴の吐出
に関与しないダミー圧力室33として構成されている。
さらに、分割ノズル列11側の圧力室列を構成する圧力
室16,33については、ブロック同士の間に位置する
圧力室もダミー圧力室33として構成される。なお、こ
れらの圧力室16及びダミー圧力室33は一定のピッチ
で形成されているので、圧力室16,33における圧力
室列設方向の一側の区画壁部の厚さと、他側の区画壁部
の厚さとは同じである。
同様のセラミックス材であって、第1ノズル連通口18
と供給側連通口19とを形成した薄板によって構成され
ている。第1ノズル連通口18は、圧力室16の左右内
側端部(即ち、ノズル開口9側の端部)に連通し、板厚
方向を貫通する円形の孔であり、圧力室16,33と同
じピッチで複数形成される。また、供給側連通口19
は、第1ノズル連通口19とは反対側の圧力室16の左
右外側端部に連通し、板厚方向を貫通する円形の孔であ
り、圧力室16,33と同じピッチで複数形成される。
本実施形態においては、これらの第1ノズル連通口18
と供給側連通口19とは同じ直径、詳しくは、圧力室1
6,33の幅と同じ直径である。
程度の弾性を有するセラミックス材の薄板であり、本実
施形態ではアルミナやジルコニア等の薄板によって構成
されている。圧力室16とは反対側となる振動板22の
外側表面には、各圧力室16に対応した状態で複数の圧
電振動子21が配設される。例示した圧電振動子21は
撓み振動モードの振動子であり、図示しない信号供給ケ
ーブルから供給される駆動信号によって撓み、圧力室1
6の容積を変化させる。
に、ステンレス材等の金属材料によって構成された薄い
板状部材であり、板厚方向を貫通するインク供給口25
を上記の供給側連通口19に対応させて複数形成し、ま
た、板厚方向を貫通する第2ノズル連通口34を上記の
第1ノズル連通口18に対応させて複数形成する。この
第2ノズル連通口34は、第1ノズル連通口18と同じ
直径の円形の孔である。また、インク供給口25は、後
述するインク流路内のインクに対して流体抵抗(流動抵
抗)を付与する部分であり、その直径は、供給側連通口
19の直径よりも十分に絞られている。また、供給口プ
レート26における連通口列設方向の一側端部であって
左右略中央には大気連通口35を開設してある。この大
気連通口35は、ダミー圧力室33を大気開放するため
の大気開放路(後述する)の出口である。供給口プレー
ト26における連通口列設方向の他側端部には、インク
導入口36を開設してある。このインク導入口36は、
吐出可能なインクの種類に合わせて4つ開設してある。
この他に、供給口プレート26には、肉厚を他の部分よ
りも十分に薄くしたコンプライアンス部37を形成して
ある。このコンプライアンス部37は、図中破線で示す
部分、詳しくは、後述するリザーバー27(27a〜2
7d、図11参照)の範囲内に形成してある。
ート26とを接合するSAフィルム32は、図8に示す
ように、第1ノズル連通口18及び第2ノズル連通口3
4を覆うように配置され、連通口形成方向に細長い第1
帯部40,40と、供給側連通口19及びインク供給口
25を覆うように配置され、供給口形成方向に細長い第
2帯部41,41とを備え、各帯部40,41の長手方
向両端を左右方向に細長い第3帯部42で連結した形状
の粘着性のフィルムである。第1帯部40には、第1ノ
ズル連通口18や第2ノズル連通口34の直径よりも少
し大きい直径の円形開口部43を、これらのノズル連通
口18,34と同じピッチで開設している。また、開口
部列設方向の端部には、この列設方向に細長い長孔44
を開設している。一方、第2帯部41には、供給側連通
口19の直径と略同じ幅であって、左右方向に少し細長
い矩形状開口部45を、供給側連通口19と同じピッチ
で開設している。そして、第2帯部41の開口部列設方
向の端部には、列設方向の幅が他の矩形状開口部45よ
りも広い大形の矩形状開口部46を開設している。
等の金属材料によって構成された薄い板状部材である。
そして、図11に示すように、このリザーバープレート
28には、単一ノズル列10に対応する第1リザーバー
27aと、分割ノズル列11に対応する第2リザーバー
27b、第3リザーバー27c、及び、第4リザーバー
27dとが形成されている。これらのリザーバー27
は、本願発明における共通液室に相当する部分であり、
板厚方向を貫通する開口部によって構成されている。そ
して、各リザーバー27の端部は、対応するインク導入
口36の位置まで延設され、インク導入口36と連通し
ている。本実施形態では、第1リザーバー27aをブラ
ックインクが貯留されるブラックリザーバーとして使用
し、第2リザーバー27bをイエローインクが貯留され
るイエローリザーバーとして使用し、第3リザーバー2
7cをマゼンタインクが貯留されるマゼンタリザーバー
として使用し、第4リザーバー27dをシアンインクが
貯留されるシアンリザーバーとして使用している。
方向を貫通する第3ノズル連通口47を上記の第2ノズ
ル連通口34に対応させて複数形成している。この第3
ノズル連通口47の列も、第1ノズル連通口18や第2
ノズル連通口34と同様に左右横並びに2列形成してあ
る。そして、分割ノズル列11に対応する列には第1開
放連通口49も形成してある。この第1開放連通口49
は、ブロック間のダミー圧力室33に対応して設けら
れ、このダミー圧力室33を大気開放するために設けら
れる。本実施形態では、板厚方向を貫通する孔であって
左右外側(図11では右側)に少し細長い長孔により構
成してある。この他に、リザーバープレート28には、
第2開放連通口50と第3開放連通口51とを形成して
ある。第2開放連通口50は、第3ノズル連通口47の
列の近傍にこの連通口の列に沿って形成された長孔であ
り、ダミー圧力室33を大気開放するために設けられ
る。第3開放連通口51は、大気連通口35と連通する
部分であり、分割ノズル列11側にのみ形成される。こ
の第3開放連通口51は、第2開放連通口50と同列上
であって、第3ノズル連通口47の列の端部から一側に
離隔した場所に形成してある。
28とを接合するSRフィルム30は、図10に示すよ
うに、ノズル連通口の列同士の間の部分や、リザーバー
27に対応する部分等に複数の貫通開口部を形成した粘
着性のフィルムである。このSRフィルム30における
第2ノズル連通口34や第3ノズル連通口47に対応す
る位置には、これらのノズル連通口34,47の直径よ
りも少し大きい直径の円形開口部52を、ノズル連通口
34,47と同じピッチで開設している。そして、この
円形開口部52の列の両端部には、開口部列設方向に少
し長い長孔開口部53を形成している。また、この円形
開口部52の列の左右外側には、この列に沿って細長い
開放開口部54を形成している。この開放開口部54
は、単一ノズル列10側に2つ、分割ノズル列11側に
3つ、それぞれ縦方向に並べて形成してある。
金属材料によって構成された薄い板状部材である。そし
て、図13に示すように、ノズルプレート29には、2
列のノズル列が横並びに形成されており、一方の列が単
一ノズル列10として構成され、他方の列が分割ノズル
列11として構成されている。本実施形態では、単一ノ
ズル列10は一定のピッチで開設された48個のノズル
開口9によって構成されている。分割ノズル列11は、
単一ノズル列10側のノズル開口9と同じピッチで開設
された15個のノズル開口9で1つのブロックBを構成
し、このブロックBをノズル列方向に3つ並べている。
さらに、各ブロックBを、ブロック同士の間に1ノズル
開口分(1ピッチ分)離隔させて配置している。即ち、
ダミー圧力室33に対応する位置にはノズル開口9を形
成せずに塞いだ状態にしている。
29とを接合するNRフィルム31は、上記のSRフィ
ルム30と同じ形状の粘着性のフィルムにより構成され
ている。即ち、このNRフィルム31は、図12に示す
ように、ノズル連通口の列同士の間の部分やリザーバー
27に対応する部分等に形成された複数の貫通開口部
と、第3ノズル連通口47に対応する位置に形成された
円形開口部55と、円形開口部55の列の両端部に形成
された長孔開口部56と、円形開口部55の列の左右外
側に沿って形成された開放開口部57とを備えている。
した記録ヘッド6では、図3及び図6に示すように、リ
ザーバー27と圧力室16の外側端部とが、供給口プレ
ート26のインク供給口25、SAフィルム32の矩形
状開口部45、及び、圧力室基板20の供給側連通口1
9を通じて連通される。また、圧力室16の内側端部と
ノズル開口9とが、圧力室基板20の第1ノズル連通口
18、SAフィルム32の円形開口部43、供給口プレ
ート26の第2ノズル連通口34、SRフィルム30の
円形開口部52、リザーバープレート28の第3ノズル
連通口47、及び、NRフィルム31の円形開口部55
を通じて連通される。従って、リザーバー27から圧力
室16を通ってノズル開口9に至る一連のインク流路
(本願発明における液体流路に相当)が、ノズル開口9
毎に形成される。
圧力室33について説明する。このダミー圧力室33
は、ブロック内の各圧力室16と連通させない独立状態
で配設してある。そして、図4,5に示すように、共通
の大気開放路を介して複数のダミー圧力室33を大気連
通口35と連通することで大気開放させている。本実施
形態では、大気開放路を、供給口プレート26の第2ノ
ズル連通口34と、リザーバープレート28の第1開放
連通口49、第2開放連通口50及び第3開放連通口5
1と、SRフィルム30の開放開口部54及びNRフィ
ルム31の開放開口部57とから構成している。
の外側端部には供給側連通口19が連通し、内側端部に
は第1ノズル連通口18が連通している。そして、供給
側連通口19は、SAフィルム32の矩形状開口部45
に臨んでいるが、この矩形状開口部45のノズルプレー
ト29側の開口面は、供給口プレート26によって塞が
れている。つまり、ダミー圧力室33の外側端部側は、
供給側連通口19及び矩形状開口部45等によって閉じ
られている。ここで、ダミー圧力室33の部分にも矩形
状開口部45を形成したのは、隣の矩形状開口部45が
塞がれてしまうのを防止するためである。即ち、ダミー
圧力室33の部分に矩形状開口部45を設けずに塞いで
しまうと、アクチュエータユニット14と流路ユニット
15とを接合した際に、SAフィルム32のダミー圧力
室33に対応する部分が押し潰されて面方向に大きく広
がり、隣の矩形状開口部45を塞いでしまう虞がある。
本実施形態のように、ダミー圧力室33の部分にも矩形
状開口部45を設けると、アクチュエータユニット14
と流路ユニット15とを接合しても広がりが少ないの
で、隣の矩形状開口部45が塞がれてしまう不具合を確
実に防止できる。
ルム32の円形開口部43、供給口プレート26の第2
ノズル連通口34、及び、SRフィルム30の円形開口
部52を通じて第1開放連通口49に連通している。そ
して、この第1開放連通口49は、第2ノズル連通口3
4との接続部よりも外側(図4では右側)で、SRフィ
ルム30の開放開口部54及びNRフィルム31の開放
開口部57に連通している。そして、図5に示すよう
に、SRフィルム30の開放開口部54及びNRフィル
ム31の開放開口部57は、圧力室16の配設方向(円
形開口部52,55の配設方向と同じ方向)に延設され
ており、隣り合う開放開口部同士の境界部分をリザーバ
ープレート28の第2開放連通口50で連通している。
さらに、SRフィルム30の開放開口部54は、一側端
部で大気連通口35に連通しており、この連通部分とN
Rフィルム31の開放開口部57との間をリザーバープ
レート28の第3開放連通口51で連通している。
ロック同士の間に設けたことにより、次の作用効果を奏
する。
ブロック内側の区画壁部とダミー圧力室33側の区画壁
部とについて、厚さを揃えることができる。このため、
ブロック端部の圧力室16の特性を同じブロックの他の
圧力室16に揃えることができる。また、隣のブロック
の端部に位置する圧力室16との間にダミー圧力室33
が配置されているので、隣のブロックからの圧力変動の
影響を受け難くすることができる。この点でも、ブロッ
ク端部の圧力室16の特性を他の圧力室16の特性に確
実に揃えることができる。特に、コンプライアンスを揃
える上で有益である。
よって大気開放されているので、記録ヘッド6の温度変
化に伴うダミー圧力室33の容積変化を防止することが
でき、温度の変化に起因してブロックの端部に位置する
圧力室16の特性が変化してしまう不具合を確実に防止
することができる。そして、この大気開放路は、接着用
のSRフィルム30やNRフィルム31に設けた開放開
口部54,57を一部に含ませているので、大気開放路
専用のプレート部材を必要とせず、記録ヘッド6の厚み
を薄くすることができる。
レート29とは反対側になる供給口プレート26の表面
に開口させてあるので、紙粉やインク飛沫等による目詰
まりを防止でき、ダミー圧力室33の大気開放状態を長
期間に亘って確実に維持することができる。
圧力室33については、SAフィルム32に設けた長孔
44や大形の矩形状開口部46によって大気開放してい
る。即ち、図2に示すように、これらの長孔44や矩形
状開口部46は、アクチュエータユニット14と流路ユ
ニット15とを接合した状態において、その端部がアク
チュエータユニット14の外縁よりも外側にはみ出して
おり、このはみ出した部分44a,46aがヘッド外部
との連通部となる。従って、圧力室列の端部のダミー圧
力室33については、長孔44や矩形状開口部46によ
って大気開放される。
であって、特許請求の範囲に記載された範囲内で種々の
変形が可能である。例えば、ブロックB,B同士の間に
配設されるダミー圧力室33は、1つに限定されるもの
ではなく、2つ以上設けても良い。
つのブロックを備えた構成を例示したが、これに限定さ
れない。例えば、1列に2つのブロックBを備えた構成
でも良いし、1列に4以上のブロックBを備えた構成で
あってもよい。
ートリッジ4に限定されるものではなく、記録ヘッド6
とは離隔した位置に設けられるインクパックやインクタ
ンクによって構成してもよい。この場合、インクパック
やインクタンクと記録ヘッド6との間をチューブ(本願
発明におけるインク供給路の一種)によって接続し、こ
のチューブを介して記録ヘッド6にインクを供給する。
インクジェット式の記録ヘッド6を例に挙げて説明した
が、本発明は、グルーやマニキュア等を噴射する液体噴
射装置にも適用することができる。
下の効果を発揮する。即ち、隣り合うブロックに属する
圧力室同士の間には液体の噴射に関与しないダミー圧力
室を配設し、前記共通液室が形成されたリザーバープレ
ートや前記ノズル開口が穿設されたノズルプレートなど
のプレート部材同士を接着フィルム層により接着する一
方、外側表面に開口させた大気連通口と前記ダミー圧力
室との間を大気開放路で連通して当該ダミー圧力室を大
気開放し、前記大気開放路の一部を前記接着フィルム層
に設けられて圧力室配設方向に延設された開放開口部で
構成し、該開放開口部に前記ダミー圧力室を連通させた
ので、ブロック端部に位置する圧力室について、ブロッ
ク内側の区画壁部とダミー圧力室側の区画壁部とを厚さ
を揃えて形成することができる。また、隣のブロックの
端部に位置する圧力室との間にダミー圧力室が配置され
ているので、隣のブロックからの圧力変動の影響を受け
難くすることができ、ブロック端部の圧力室の特性を他
の圧力室の特性に確実に揃えることができる。また、周
囲温度の変化に伴って生じるダミー圧力室の容積変化を
防止することもできる。さらに、開放開口部に複数のダ
ミー圧力室を連通させて共通の大気連通路で大気開放さ
せたので、液体噴射装置を薄く構成することができる。
れたノズルプレートとは反対側の表面に開口させた場合
には、大気連通口の目詰まりを防止することができ、ダ
ミー圧力室の大気開放状態を長期間に亘って確実に維持
することができる。
室とを等ピッチで形成した場合には、これらの圧力室に
おける圧力室列設方向の一側の区画壁部の厚さと、他側
の区画壁部の厚さとは同じとなり、各圧力室の特性を確
実に揃えることができる。
視図である。
た斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 複数のノズル開口が列状に穿設されたノ
ズル列と、噴射される液体を貯留可能な複数の共通液室
と、各ノズル開口から対応する圧力室を通って共通液室
に至る複数の液体流路とを備え、前記液体流路をノズル
列方向に複数ブロックに分割し、各ブロック毎に異なる
共通液室に連通させた液体噴射装置において、 前記圧力室を列状に並べて形成するとともに、隣り合う
ブロックに属する圧力室同士の間には液体の噴射に関与
しないダミー圧力室を配設し、 前記共通液室が形成されたリザーバープレートや前記ノ
ズル開口が穿設されたノズルプレートなどのプレート部
材同士を接着フィルム層により接着する一方、外側表面
に開口させた大気連通口と前記ダミー圧力室との間を大
気開放路で連通して当該ダミー圧力室を大気開放し、 前記大気開放路の一部を前記接着フィルム層に設けられ
て圧力室配設方向に延設された開放開口部で構成し、該
開放開口部に複数の前記ダミー圧力室を連通させ、共通
の大気連通路で大気開放させたことを特徴とする液体噴
射装置。 - 【請求項2】 前記大気連通口を、ノズル開口が穿設さ
れたノズルプレートとは反対側の表面に開口させたこと
を特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。 - 【請求項3】 前記ダミー圧力室と前記ブロック内の各
圧力室とを等ピッチで形成したことを特徴とする請求項
1又は請求項2に記載の液体噴射装置。 - 【請求項4】 請求項1から請求項3の何れかに記載の
液体噴射装置と、インクを貯留したインク貯留部と、イ
ンク貯留部と共通液室とを連通するインク供給路とを備
え、 インク貯留部に貯留されたインクを共通液室に供給し、
ノズル開口からインクを噴射させるように構成したこと
を特徴とする画像記録装置。
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