JP3467497B2 - 米飯シート - Google Patents

米飯シート

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シート状の食品
に関し、主として、クレープの生地や手巻き寿司の海苔
ように具を包み、食するためのものである。
【0002】
【従来の技術】米飯を利用したスナック的な食品として
はお握りや寿司が主流であるが、近年、使用するパンの
代わりに、成形した米飯を利用したライスサンドイッチ
やライスバーガーと称するもの(例えば、特開平1−1
74349号公報)や、台(生地)に成形した米飯を利
用するピザパイなど(例えば、特開平2−219550
号公報)が出現している。
【0003】しかし、これらはいずれも、米飯の保形性
の悪さを解決するために白身の魚肉や澱粉などのつなぎ
材料を添加するか、片面あるいは両面に別素材のシート
状生地体を利用している。また、これらの成形した米飯
は厚く、名称に「シート」を用いているとはいえ、厚さ
が10mm〜20mmであり、本来シートとはいえな
い。そうでない場合はお握りのように塊状であるため、
これらの成形米飯で具を包み込むとか巻き込むことは困
難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】クレープの生地や手巻
き寿司の海苔のように、軽快に具を包み込みあるいは巻
き込むなどして、手軽に食することができる米飯シート
の提供。
【0005】
【課題を解決するための手段】米(うるち米やもち米の
精白米、半精白米、玄米など)を炊飯し、米飯を得る。
炊飯した米粒(飯粒)は十分な水分を吸収していると共
に、その表面には炊飯中に米粒から遊離し、また、加熱
によってα化した澱粉粒が多く付着しており、飯粒相互
間に接着力がある。この接着力は米飯が乾燥したり、常
温(15℃)以下とならない限り持続する。接着力が不
足する場合には、炊飯直後に飯粒をある程度搗き潰す
(半殺しにする)などして遊離澱粉を増やしたり、うる
ち米にもち米を混入するなどして接着力を増強すること
ができる。
【0006】ついで、この米飯を、平らな面に敷いたシ
リコン樹脂耐油紙(いわゆるクッキングペーパー)な
ど、米飯との接着性が低い平面に置いて、手やヘラある
いはのし棒を利用してなるべく密に、かつ、薄くシート
1(図1)に展延する。厚さは飯粒が2層以下となるよ
うにする。2層以下というのは展延した飯粒がすべて平
面上で1層に並ぶことはなく、図2のように、場所によ
っては、平面に接する飯粒1に他の飯粒2が斜めに寄り
掛かる形で展延されることがあるからであり、この場合
を1層以上であるが、2層ではないと判断してのことで
ある。飯粒が2層以上となったシート1は屈曲すると崩
れたり、破損しやすい。
【0007】因みに、図3のように、飯粒1の厚み(短
径)は平均で約3.5mm、長さ(長径)は8.5mm
程度であるからシート1の厚さは3〜8mmと言える。
また、なるべく蜜にとは、図4のように、飯粒1の1個
以上の空間3ができないことを理想にするが、空間3が
生じても許容するとの意味である。シート1の大きさと
形状は利用目的に応じて任意である。手巻き寿司の海苔
のように利用するのであれば150mm×250mm程
度の矩形であるし、ピザの台のように利用するのであれ
ば直径200mm以上の円盤という風である。一枚ずつ
作成しても良いし、大きく作成したものから、切り分け
たり、切り取るなどしても良い。
【0008】このような薄さと大きさのシート1は飯粒
および飯粒相互の接着部に弾力性があるので全体として
ゴムのシートのような柔軟性がある。このシート1はし
かし、いまだ米飯を展延しただけなので表面に粘着性が
あり、そのままでは扱い難いのでこれをオーブンなどに
いれて加熱処理する。すると、シート1の表面は乾燥し
て表面から粘着性がなくなり、同時にシート1の内部で
飯粒どうしの結合が強化される。ただし、加熱の程度
(温度、時間)は、シート1が柔軟性を失わず、かつ、
表面に粘着力がなくなる程度にしなければならない。加
熱の程度によってシート1の柔軟性は変化し、過度にな
るとシート1を屈曲したとき割れるようになり、不足す
るとべとつきが残ると共に破れやすい。実際上、オーブ
ンの場合、210℃で10分程度が適当である。高温、
短時間で処理すると上記の条件を満足すると共に、シー
ト1の表面に焦げ目を付けて辺縁を硬くパリパリとした
歯触りにし、また、香ばしさを付与することができる。
なお、加熱処理はオーブンに限らず、グリルやトースタ
ーあるいは熱風の吹き付けによっても可能である。
【0009】シート1に展延する前の米飯に好みの味付
け、香り付け、着色など、嗜好に基づく加工を施してお
いても良い。あるいは、米飯を展延した後、加熱処理す
る前にそのシート1の表面に好みの味付け、香り付け、
着色などの嗜好に基づく加工を施して加熱加熱処理して
も良い。さらに、米飯を展延し加熱処理したシート1の
表面に、同様な嗜好に基づく加工を施しても良い。いず
れの場合もシート1としての形態を損ねたり、柔軟性を
失わないようにする。
【0010】このようにして得た米飯シート1は、主と
してこれで具を包んで食する。具とは、調理したあるい
は生の魚介類、調理した肉類、野菜や果物、ジャムなど
のペースト食品であり、包むとは、具を中心に置いたシ
ート1の周辺を持ち上げて摘む(図5イ)、具を中心に
シート1で巻きこむ(同ロ)、二つ折にしたシート1間
に具を挟む(同ハ)、2枚のシート1で具を挟む(同
ニ)、あるいは容器状に変形したシート1に具を入れ込
む(同ホ)ことを包含する。なお、コーヒーやスープと
共に、米飯シート1をそのままパンやクラッカーのよう
にして食するというような利用もできる。
【0011】
【発明の実施の形態】「こしひかり」の精白米900g
(5合)を、良く研いでその容積の15%増しの水に3
0分浸した後、ガス炊飯器で炊飯して米飯を得た。この
米飯は通常家庭で炊飯したものより、少し硬めに仕上が
り、寿司飯のように飯粒の形態がはっきりとしており、
また、つぶれ難い状態であった。この米飯を扇風機で緩
やかに風を当てながら40℃に冷却し、同時に余計な水
分を除去した後、10個の区分に分割し、1区分ずつを
のし板上のクッキングペーパーに置き、手の平で丁寧に
押し広げ、厚さを飯粒で2層以下の円形をしたシート1
に展延した。クッキングペーパーには予め薄く食用油を
塗っておいた。1区分の米飯は、茶碗に多めの1杯程度
であり、シート1の直径は約30cmになる。
【0012】ついで、このシート1をオーブンに入れ2
10℃の設定で10分間加熱加工した。出来上がった米
飯シート1は辺縁に若干の焦げ目がついているが、全体
に柔軟であり、屈曲しても割れたり、破れたりすること
はなかった。また、表面は乾燥しており、手で直接に触
っても粘りついたりすることはなかった。さらに、米飯
独特の食欲をそそる良い香りがした。
【0013】完成した米飯シート1を4分割し、具とし
て短冊に切ったマグロ、チャーシュー、ハム、タマゴ、
チーズ、キューリ、アスパラガス、セロリなどから適宜
選択してワサビやマスタード、ケチャップと共に巻いて
食したところ、これまでにない食感と風味で美味であっ
た。また、マンゴー、アボガド、リンゴ、バナナを巻い
たり、ジャムや甘いクリームを塗って食したところ、デ
ザートとしても優れた食品を得られることが判明した。
いろいろ試したところ、マグロなど魚介類を包む場合に
は寿司味をつけた米飯シート1が適し、チャーシューや
タマゴなどには醤油を塗布して加熱加工した米飯シート
1などが好まれるようである。デザートに利用する場合
は米飯シート1に着色すると効果的である。
【0014】図6のa〜eは、シートを容器状とした第
2の実施形態であり、次のように形成する。前記のよう
にして得た、直径30cmの米飯シート1(同図a)を
2つに分割し(同b)、4半分部をクッキングペーパー
5で覆い(同c)、クッキングペーパーを挟むようにし
て他の4半分部を折り重ねる(同d)。ついで、半径相
当の直線部分を10mm程度の幅で、へら、指先で軽く
押しつぶして接着部6を形成する(同d)。そして、こ
れをそのまま、オーブンに入れ210℃で10分間加熱
する。すると、接着部6は確実に接着して剥がれること
がなく、図eのような漏斗状の容器を得られる。もちろ
ん、内部に種々のものを入れて食することができる。な
お、クッキングペーパーを挟んで4半分に折り重ねたも
のを、薄く食用油を引いたフライパンで加熱処理しても
良い。この場合、容器状となったシート1の表面にきれ
いな焦げ目を付け、香ばしく仕上げることができる。
【0015】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、クレー
プの生地や手巻き寿司の海苔のように具を包んで食する
ための生地ないしシートとして、新規、かつ、応用範囲
の広いものを得ることができる。これによって、新たな
食感と風味のある食品を創製することができる。また、
米飯の利用範囲を拡大することができる。請求項2〜4
に記載の構成によれば、新規な生地ないしシートを、包
み込む具や食する人の好みなどに適合したものとするこ
とができる。請求項5に記載の構成によれば、新たな食
感と風味がある食品によって食生活が発展する。
【図面の簡単な説明】
【図1】米飯シートの概略を示す斜視図
【図2】米飯シートの厚みを示す図
【図3】飯粒の大きさを示す図
【図4】米飯シートを一部拡大した平面図
【図5】イ〜ホは、米飯シートによる包み状態を例示し
た斜視図
【図6】a〜eは、米飯シートによる容器を形成する手
順の1例を示す図
【符号の説明】
2 飯粒 3 寄りかかった飯粒 4 空間 5 クッキングペーパー 6 接着部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 米飯を、飯粒相互間に接着力がある内
    に、飯粒が2層以下となるように薄く展延してシートと
    し、このシートを全体としての柔軟性を失わず、かつ、
    表面に粘着力がなくなる程度に加熱処理してあることを
    特徴とした米飯シート。
  2. 【請求項2】 シートに展延する前の米飯に、嗜好に基
    づく加工を施してあることを特徴とした請求項1に記載
    の米飯シート。
  3. 【請求項3】 米飯を展延したシートの表面に、嗜好に
    基づく加工を施した後加熱処理してあることを特徴とし
    た請求項1に記載の米飯シート。
  4. 【請求項4】 米飯を展延し加熱処理したシートの表面
    に、嗜好に基づく加工を施してあることを特徴とした請
    求項1に記載の米飯シート。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一つに記載の米
    飯シートで具を包んである食品。
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