JP3466494B2 - モータの起動制御装置および方法 - Google Patents
モータの起動制御装置および方法Info
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Description
制御する起動制御装置および起動制御方法に関するもの
である。
について、負荷時タップ切換器を駆動するモータを例に
とって説明する。負荷時タップ切換器用電動駆動操作機
構は、既に良く知られているように、負荷運転状態にあ
る変圧器のタップを切り換えることにより、変圧器の一
次/二次巻線の巻数比、とりもなおさず変圧比の変更調
整を行うものであって、変圧器の負荷運転を停止せずに
負荷時タップ切換器を、電動もしくは手動により駆動操
作する装置である。この負荷時タップ切換器用電動駆動
操作機構は、変圧器負荷の電圧状態を常に監視している
自動電圧調整継電器もしくは運転監視員からの遠方操作
指令(通常、これらの遠方操作指令発信の装置は、中央
制御指令室に設置されており、現場に設置されている負
荷時タップ切換用電動駆動操作機構とは、ケーブル電線
によって接続されている)を受け、例えば変圧器の二次
側に接続されている負荷の電圧が低下した場合、自動調
整継電器もしくは運転監視員からの遠方操作の昇圧指令
を受け、二次電圧が低下した分、電動駆動操作機構の電
動運転により、負荷時タップ切換器を動作させ変圧器の
二次電圧調整を行う。
は、負荷時タップ切換器を機械的に駆動する機構部(モ
ータ、歯車等の機械部品で構成されている)と、この機
構を電気的に制御する電気制御器具(電磁接触器、マイ
クロスイッチ、電磁継電器等の電気部品で構成されてい
る)で構成されている。特にモータの起動及び停止を制
御するシーケンスは負荷時タップ切換器の1タップ切換
動作を制御する上で重要なファクターである。通常、電
動駆動操作機構のモータは電源供給停止からモータ回転
が停止するまで、モータ回転子の慣性でスリップする。
スリップ量が多いと、負荷時タップ切換器もその分余分
に駆動され正常停止位置を行き過ぎて停止する。最悪の
場合、負荷時タップ切換器のタップ選択器の接点が開極
状態となって停止する、タップ渋滞と称する不具合現象
を生じることになるので、これを防止する目的で、モー
タへの供給電源開放と同時にモータへの電気的な発電作
用による制動をかけている。
の供給電源が開放されると同時に、モータの三相巻線間
を電磁接触器のb接点の閉極で短絡し、惰性回転で生じ
た電力をモータ巻線抵抗の中に消費させ、制動をかける
方法としている。ここで、「b接点」とは電磁接触器な
どの駆動コイルへの供給電源が開放された時に閉極する
接点のことであり、これに対して「a接点」とは駆動コ
イルへ電源が供給された時に閉極する接点のことであ
る。この発電制動は、モータへ電源を供給する接点(a
接点)と、停止時制動をかける接点(b接点)の両方を
持った1個の電磁接触器を、オン動作及びオフ動作させ
ることで、モータ運転の電源供給時の制動開放と、停止
時の制動をかける方法を採用している。
駆動操作機構のシーケンス回路図である。図において、
1は負荷時タップ切換器を電動駆動するモータ、2は、
モータ1への供給電源を開閉する電源供給用接点21
(a接点)と、モータ電源開放後、瞬時にモータ巻線を
短絡して発電制動する発電制動用接点22(b接点)を
持ったモータ制動用電磁接触器、3はモータ1の回転方
向をタップの昇圧する方向に運転制御する昇圧用電磁接
触器であり、接点31、32a、32b(ともにa接
点)を持っている。接点31はモータ1への供給電源を
開閉する接点であり、接点32bはモータ制動用電磁接
触器2を制御する接点であり、接点32aは昇圧用電磁
接触器3を自己保持するための接点である。4はモータ
1の回転方向をタップの降圧する方向に運転制御する降
圧用電磁接触器であり、昇圧用電磁接触器3と同様の接
点41、42a、42b(ともにa接点)を持ってい
る。5は電源開閉のためのノーヒューズブレーカ、6
は、負荷時タップ切換器を駆動するために、遠方からタ
ップ切換器用電動駆動操作機構へ信号を送る遠方制御装
置で、昇圧および降圧方向への切換信号を発する切換接
点61、62を持っている。71、72は負荷時タップ
切換器を1タップ確実に切り換えるために、昇圧用、降
圧用電磁接触器3、4を制御するスイッチで、電動駆動
操作機構の出力軸の回転により駆動されるカムスイッチ
である。8は制御用の電力を供給する制御電源用変圧器
である。
スタイミングチャート図である。図では、負荷時タップ
切換器を1タップ昇圧方向の、A側からB側に切換動作
させた場合のモータ起動、停止及び制動作用時の各制御
機器、モータ通過電流の動作タイミングを示す。以下、
図3、図4により説明する。 (1)遠方制御装置6から昇圧方向への切換接点61の
信号が発信される(t1のタイミング)。 (2)昇圧方向への切換接点61の信号を受けて、モー
タ1の回転方向をタップの昇圧する方向に運転制御する
昇圧用電磁接触器3の駆動コイルが励磁される(t1の
タイミング)。 (3)昇圧用電磁接触器3の駆動コイルが励磁された
後、数ミリ秒遅れ(機構の動作による時間遅れ)で、モ
ータ電源開閉用の接点31とモータ制動用電磁接触器2
を制御する接点32b及び自己保持用接点32aが閉極
する(t2のタイミング)。なお電磁接触器は、構造的
に駆動コイルが励磁されると電磁接触器内の可動鉄心が
電磁石となり、固定鉄心へ衝突して吸着するため、機械
的なチャタリング動作を生じ、その後安定動作となる。
このため接点閉極動作も接点の可動電極取付が、可動鉄
心と一体となっている為、同様にチャタリング動作とな
り(t2からt3のタイミング)、最終的にt3のタイ
ミングでチャタリング動作のない完全閉極状態となる。 (4)昇圧用電磁接触器3の接点32a、32bが閉極
すると同時に、モータ制動用電磁接触器2の駆動コイル
も接点32bのチャタリング動作に応じて励磁、非励磁
が繰り返されて、t3のタイミングで完全励磁状態とな
る(t2のタイミングで励磁スタートし、t3のタイミ
ングで完全励磁状態となる)。
イルが完全励磁された後、数ミリ秒遅れ(機構の動作に
よる時間遅れ)でモータ1の三相巻線間を短絡している
発電制動用接点22が開極となり、モータ巻線の短絡状
態を開放する(t4のタイミング)。 (6)発電制動用接点22が開極してから引き続き、数
ミリ秒遅れ(機構の構造と動作による時間遅れ)で、モ
ータ1への電源供給用接点21が閉極となり、モータ1
への電源供給となる(t5のタイミング)。この時も、
上記(3)項で述べたように、モータ制動用電磁接触器
2は機械的なチャタリング動作後、安定動作となる為、
チャタリング動作している時は電源供給用接点21が閉
極したり、開極したりして、従って、モータ電流i1も
通流したり、通流しなかったりとなる(t5からt6及
びt9からt10のタイミングの間)。また、同様にモ
ータ巻線の相間短絡状態を開放していた発電制動用接点
22もチャタリング動作で閉極したり、開極したりする
ため、モータ巻線間に制動短絡電流i2が通流したり、
通流しなかったりとなる(t7からt8及びt11から
t12のタイミングの間)。当然ながら、電源供給用お
よび発電制動用接点21、22はチャタリング動作時、
電流遮断を伴いアークを発生する。 (7)その後、モータ制動用電磁接触器2が安定動作状
態(t13のタイミング)となりモータ1の連続運転状
態となる。そして、電動駆動操作機構の出力軸が回転し
てスイッチ71が閉極するとともに、スイッチ72が開
極する。
負荷時タップ切換器が、昇圧方向のA側からB側へ切り
換わった後、スイッチ71が開極動作となる。 (9)スイッチ71の開極によって、モータ1を昇圧方
向に運転制御している昇圧用電磁接触器3の駆動コイル
に印加されている電圧が消失し、昇圧用電磁接触器3が
消磁状態となる(t14のタイミング)。 (10)昇圧用電磁接触器3のコイル電圧消失後、数ミ
リ秒の遅れ(機構の復帰動作による時間遅れ)で接点3
1とモータ制動用電磁接触器2を制御する接点32b及
び自己保持用の接点32aが開極し、モータ1への電圧
供給が停止される(t15のタイミング)。 (11)昇圧用電磁接触器3の接点32bの開極で、モ
ータ制動用電磁接触器2の駆動コイルに印加されている
電圧が消失しモータ駆動用電磁接触器2が消磁状態とな
る(t15のタイミング)。 (12)モータ制動用電磁接触器2の駆動コイルの電圧
消失後、数ミリ秒の遅れ(機構の復帰動作による時間遅
れ)で電源供給用接点21が開極となる(t16のタイ
ミング)。 (13)電源供給用接点21が開極してから引き続き、
数ミリ秒遅れ(機構の構造と復帰動作による時間遅れ)
で、発電制動用接点22が閉極となり、モータ巻線間を
短絡する(t17のタイミング)。 (14)発電制動用接点22の閉極と同時に、モータ1
の惰性回転により発生する誘起電圧で、巻線間に短絡電
流i2が通流する(t17からt18の間)。 (15)巻線間に短絡電流が通流し、モータ巻線抵抗で
エネルギーが消費されることで、モータ1に制動が作用
し、停止となる(t18のタイミング)。
来の制御装置および方法には以下のような問題があっ
た。図4に、1タップ切換動作させる時の電動駆動操作
機構のシーケンスを説明したが、この図からも分かるよ
うに、モータ制動用電磁接触器2は駆動コイルのオン動
作時、自身の構造上の理由で機械的なチャタリングが発
生する。この機械的なチャタリングで、発電制動用接点
22と、電源供給用接点21も同様にチャタリングする
ため、電源供給用接点21の開極と発電制動用接点22
の閉極タイミングの時間差は、極僅かな数ミリ秒(図5
のta)しか確保することができなかった。その為、例
えば図5に示すように、負荷時タップ切換器を動作させ
る為にモータを起動運転した場合、先ず発電制動用接点
22が開極し、次に電源供給用接点21が閉極(t5の
タイミング)する。しかしながら、チャタリング動作に
よる接点の跳ね返りで、一旦閉極した電源供給用接点2
1が再度開極(t6のタイミング)となり、この時モー
タ起動電流i1を遮断しアークAが発生する。次に同様
にチャタリング動作で一旦開極となっていた発電制動用
接点22が再度閉極(t7のタイミング)となる。電源
供給用接点21で発生しているアーク遮断が、この発電
制動用接点22の閉極までに完了しておれば何ら問題は
ないが、遮断能力のばらつき及び遮断時の起動電流遮断
位相タイミングで遮断アーク時間が、確保されている時
間taより長くなった場合、遮断アークを通じて電源供
給用接点21と発電制動用接点22間が導通状態とな
り、電源短絡電流i2が通流して電源短絡事故発生とな
る確率が低いながらも存在していた。
換器の切換動作が完了し、モータ制動用電磁接触器2の
電源供給用接点21が開極(t16のタイミング)し、
発電制動用接点22の閉極(t17のタイミング)によ
るモータ巻線短絡で、モータへ制動をかけている途中
で、変圧器の二次電圧が急激な負荷変動で更に低下した
場合、再度遠方制御装置6から昇圧方向の操作信号が発
信され、モータ運転が完全に停止しない時に、再度モー
タの起動運転、つまりモータの瞬時再起動運転を行った
場合(t19のタイミング)、モータ制動用電磁接触器
2の駆動コイルへシーケンス的に再度電圧が印加され励
磁されるので、モータ運転起動時のタイミングと同様、
先ず発電制動用接点22が開極(t19のタイミング)
する。開極と同時に、モータの惰性回転により発生する
モータ巻線間の制動短絡電流i2を、発電制動用接点2
2で遮断(t19のタイミング)し、アークAが発生す
る。次に発電制動用接点22の開極後、数ミリ秒後(図
6のta)に再度、開極していた電源供給用接点21が
閉極(t20のタイミング)となる。この電源供給用接
点21が閉極するまでの間に、発電制動用接点22で発
生しているアーク遮断が完了しておれば何ら問題ない
が、遮断能力のばらつき及び遮断時の遮断電流の位相タ
イミングで、遮断アーク時間が、確保されている時間t
aより長くなった場合、遮断アークを通じて電源供給用
接点21と発電制動用接点22間が導通状態となり、図
5で説明した電磁接触器のチャタリング現象と同様、電
源短絡事故となる確率が存在していた。
めになされたもので、モータの起動運転及びモータ停止
後の瞬時再起動運転によって生じる、モータ供給電源の
短絡事故を防止する制御装置および制御方法を提供する
ことを目的とする。
起動制御装置は、操作信号入力により上記発電制動用接
点を開極させる瞬時接点と、上記操作信号入力から設定
時限経過時に上記回転方向制御用電磁接触器を閉極させ
る時限接点とを有するタイマを備えたものである。請求
項2に係るモータの起動制御方法は、操作信号入力によ
り上記発電制動用接点を開極させ、上記操作信号入力か
ら設定時限経過時に上記回転方向制御用電磁接触器を閉
極させて上記モータに電源を供給するものである。請求
項3に係るモータの起動制御方法は、請求項2のものに
おいて、シーケンサに内蔵したプログラムに基づき、制
動用電磁接触器の発電制動用接点および回転方向制御用
電磁接触器を動作させるものである。
一実施の形態について、負荷時タップ切換器を駆動する
モータの起動制御を例にとって説明する。図1は、この
発明の実施の形態1を示す負荷時タップ切換器用電動駆
動操作機構のシーケンス回路図である。図において、1
は負荷時タップ切換器を電動駆動するモータ、2は、モ
ータ1への供給電源を開閉する電源供給用接点21(a
接点)と、モータ電源開放後、瞬時にモータ巻線を短絡
して発電制動する発電制動用接点22(b接点)を持っ
たモータ制動用電磁接触器、3はモータ1の回転方向を
タップの昇圧する方向に運転制御する昇圧用電磁接触器
であり、モータ1への供給電源を開閉する接点31(a
接点)を持っている。4はモータ1の回転方向をタップ
の降圧する方向に運転制御する降圧用電磁接触器であ
り、モータ1への供給電源を開閉する接点41(a接
点)を持っている。昇圧用および降圧用電磁接触器3、
4で回転方向制御用電磁接触器10を構成し、モータ1
に供給する電源の相順を変えることによりモータ1の回
転方向を制御するようになっている。5は電源開閉のた
めのノーヒューズブレーカで、電源に接続されている。
ると共に、モータ1の回転方向を昇圧する方向に運転制
御する昇圧用電磁接触器3をも制御する昇圧用タイマ、
12は昇圧用タイマ11と同様、モータ制動用電磁接触
器2を制御すると共に、モータの回転方向を降圧する方
向に運転制御する降圧用電磁接触器4をも制御する降圧
用タイマであり、自身の自己保持並びにモータ制動用電
磁接触器2を制御するために、昇圧用タイマ11が瞬時
接点111a、111bを持ち、降圧用タイマ12は瞬
時接点121a、121bを持っており、またモータ1
の回転方向を、昇圧もしくは降圧方向へ制御する昇圧
用、降圧用電磁接触器3、4の動作を遅延させるため
に、昇圧用タイマ11が時限接点112を持ち、そして
降圧用タイマ12は時限接点122を持っている。6
は、負荷時タップ切換器を駆動するために、遠方からタ
ップ切換器用電動駆動操作機構へ信号を送る遠方制御装
置で、昇圧および降圧方向への切換信号を発する切換接
点61、62を持っている。71、72は負荷時タップ
切換器を1タップ確実に切り換えるために、昇圧用、降
圧用電磁接触器3、4を制御するスイッチで、電動駆動
操作機構の出力軸の回転により駆動されるカムスイッチ
である。8は制御用の電力を供給する制御電源用変圧器
である。なお、Xは、操作信号入力からスイッチ71の
閉極までの間、昇圧用あるいは降圧用タイマ11、12
の駆動コイルのオン励磁を保持するための接点であり、
その詳細説明は省略する。
タイミングチャート図である。図では、負荷時タップ切
換器を1タップ昇圧方向の、A側からB側に切換動作さ
せた場合のモータ起動、停止及び制動作用時の各制御機
器、モータ通過電流の動作タイミングを示す。以下、図
1、図2により説明する。 (1)遠方制御装置6から昇圧方向への切換接点61の
信号、つまり操作信号が自動または手動でが発信される
(t1のタイミング)。 (2)遠方制御装置6からの昇圧方向への切換接点61
の信号を受けて、モータ1の回転方向をタップの昇圧す
る方向に運転制御する昇圧用電磁接触器3を制御する昇
圧用タイマ11の駆動コイルがオン励磁される(t1の
タイミング)。 (3)上記(2)項の昇圧用タイマ11の駆動コイルが
オン励磁された後、数ミリ秒遅れ(機構の動作による時
間遅れ)で、モータ制動用電磁接触器2を制御する瞬時
接点111b及び自己保持用瞬時接点111aが閉極す
る(t2のタイミング)。 (4)昇圧用タイマ11の瞬時接点111a、111b
が閉極すると同時に、モータ制動用電磁接触器2の駆動
コイルも瞬時接点111bのチャタリング動作に応じて
励磁、非励磁が繰り返されて、t3のタイミングで完全
励磁状態となる(t2のタイミングで励磁スタートし、
t3のタイミングで完全励磁状態となる)。なお昇圧用
タイマ11内蔵の出力接点用電磁継電器及びモータ制動
用電磁接触器2等の電磁接触器類は、構造的に駆動コイ
ルがオン励磁されると電磁接触器内の可動鉄心が電磁石
となり、固定鉄心へ衝突して吸着するため、機械的なチ
ャタリング動作を生じ、その後安定動作となる。このた
め接点開閉極動作も接点の可動電極取付が、可動鉄心と
一体となっている為、同様にチャタリング動作となり、
その後チャタリング動作のない完全開極又は閉極状態に
安定する。
イルが完全励磁された後、数ミリ秒遅れ(機構の動作に
よる時間遅れ)でモータ1の三相巻線間を短絡している
発電制動用接点22が開極となり、モータ巻線の短絡状
態を開放する(t4のタイミング)。 (6)発電制動用接点22が開極してから引き続き、数
ミリ秒遅れ(機構の構造と動作による時間遅れ)で、モ
ータ1への電源供給用接点21が閉極となり、モータ1
への電源供給状態が準備される(t5のタイミング)。
この時も、上記(4)項で述べたように、モータ制動用
電磁接触器2は機械的なチャタリング動作後、安定動作
となる為、チャタリング動作している時は電源供給用接
点21が閉極したり、開極したりするが、モータ1へは
未だ電源が供給されていないので、モータ電流i1が通
流、遮断されることはない。また、同様にモータ巻線の
相間短絡状態を開放していた発電制動用接点22もチャ
タリング動作で閉極したり、開極したりするが、同様に
モータ1へ電源は供給されていないので、制動短絡電流
i2が通流、遮断されることはない。 (7)昇圧用タイマ11の設定時限に到達した時点で、
時限接点112が閉極となり、モータ1の回転方向をタ
ップの昇圧する方向に運転制御する昇圧用電磁接触器3
の駆動コイルがオン励磁される(t6のタイミング)。 (8)昇圧用電磁接触器3の励磁後、数ミリ秒遅れ(機
構の動作による時間遅れ)で、モータ1への電源供給用
の接点31がチャタリングを伴って閉極となり、モータ
1へ電源電圧が印加される(t7のタイミング)。 (9)その後、昇圧用電磁接触器3が安定動作状態(t
8のタイミング)となり、モータ1の連続運転状態とな
る。そして、電動駆動操作機構の出力軸の回転にともな
いスイッチ71が閉極し、スイッチ72が開極する。
し、負荷時タップ切換器が、昇圧方向のA側からB側へ
切り換わった後、モータ1を停止させる為にスイッチ7
1が開極動作となる。 (11)スイッチ71の開極によって、モータ1を昇圧
方向に運転制御している昇圧用電磁接触器3、及びモー
タ制動用電磁接触器2と昇圧用電磁接触器3を制御して
いる昇圧用タイマ11の駆動コイルに印加されている電
圧が消失し、昇圧用電磁接触器3及び昇圧用タイマ11
の動作が消勢状態となる(t9のタイミング)。 (12)昇圧用電磁接触器3と昇圧用タイマ11の駆動
コイルの電圧消失後、数ミリ秒の遅れ(機構の復帰動作
による時間遅れ)でモータ制動用電磁接触器2を制御す
る昇圧用タイマ11の瞬時接点111b及び自己保持用
接点111aと昇圧用電磁接触器3の接点31が開極と
なり、モータ1への電圧供給が停止される(t10のタ
イミング)。 (13)昇圧用タイマ11の瞬時接点111bの開極
で、モータ制動用電磁接触器2の駆動コイルに印加され
ている電圧が消失し、モータ制動用電磁接触器2が消勢
状態となる(t10のタイミング)。 (14)モータ制動用電磁接触器2の駆動コイルの電圧
消失後、数ミリ秒の遅れ(機構の復帰動作による時間遅
れ)で電源供給用接点21が開極となり、モータ1への
電圧供給準備状態が解除される(t11のタイミン
グ)。 (15)電源供給用接点21が開極してから引き続き、
数ミリ秒遅れ(機構の構造と復帰動作による時間遅れ)
で、発電制動用の接点22が閉極となり、モータ巻線間
を短絡する(t12のタイミング)。 (16)発電制動用接点22の閉極と同時に、モータ1
の惰性回転により発生する誘起電圧で、巻線間に短絡電
流i2が通流する(t12からt13の間)。 (17)巻線間に短絡電流i2が通流し、モータ巻線抵
抗でエネルギーが消費されることで、モータ1に制動が
作用し、停止となる。上記説明は、タップの昇圧方向に
ついて行ったが、降圧方向の場合も同様である。
法では、遠方制御装置6からの切換接点61もしくは6
2の信号が電動駆動操作機構へ入力された場合、先ず昇
圧用もしくは降圧用タイマ11、12がオン動作とな
り、オン動作後瞬時にモータ制動用電磁接触器2をオン
動作させ、発電制動用接点22を開極させると共に、電
源供給用接点21を閉極させ、モータ起動に備える。こ
のモータ制動用電磁接触器2も駆動コイルのオン励磁
時、当然ながら、機械的構造上の理由で発電制動用およ
び電源供給用接点22、21がチャタリング動作する
が、未だ昇圧用もしくは降圧用電磁接触器3、4がシー
ケンス的にオン動作していないので、電源電圧は供給さ
れておらず、電気的な電流遮断は何ら発生しないので、
電源短絡が発生することはない。モータ制動用電磁接触
器2のチャタリング動作は、駆動コイルのオン励磁後、
20ms程度続いた後、チャタリング動作のない安定動
作となる。モータ制動用電磁接触器2の安定動作後、昇
圧用もしくは降圧用タイマ11、12の設定時限後に時
限接点112もしくは122がオン動作となり、昇圧用
もしくは降圧用電磁接触器3、4の励磁コイルをオン励
磁し、モータ1へ電源を供給しモータ1を運転させる。
当然ながら、昇圧用もしくは降圧用電磁接触器3、4も
駆動コイルのオン励磁時、チャタリング動作を伴うが、
既に、モータ制動用電磁接触器2はオン動作となって発
電制動用接点22が開極しているので、従来のように、
チャタリング動作によるアークで電源短絡に至ることは
ない。昇圧用もしくは降圧用電磁接触器3、4のチャタ
リング時(t7〜t8の間)は、単にモータ電流を遮断
するのみであり、数ms後のチャタリング動作のない安
定動作で、このモータ電流遮断も自然消滅に至るもので
ある。この方法の特徴は、モータ制動用電磁接触器2を
先行させて動作させ、確実に発電制動用接点22を開極
させた後、昇圧用もしくは降圧用タイマ11、12によ
り昇圧用もしくは降圧用電磁接触器3、4を遅延動作さ
せ、モータ1へ電源を供給し運転させた点である。ま
た、モータ停止途中にモータの瞬時再起動運転を行った
場合も、設定時限後に昇圧用もしくは降圧用電磁接触器
3、4を閉極するので上記と同様の作用効果を奏する。
なお、モータ制動用電磁接触器2の電源供給接点21
は、昇圧用あるいは降圧用電磁接触器3、4との動作タ
イミングの相対関係から分かるように、省略してこの個
所を接続したままにしてもよい。
の回転方向を制御する昇圧用、降圧用電磁接触器3、4
の制御に昇圧用、降圧用タイマ11、12を用いたが、
タイマの代わりにシーケンサを用い、内蔵したプログラ
ムに基づいて制御するようにしても良い。シーケンサを
使用することで、図1に13で示されるような制御回路
内で接続される制御用接点(時限接点、瞬時接点)、タ
イマ及びこの図に示されていない制御リレー、制御接点
等は全てシーケンサのプログラミングによって構成でき
る。この為、従来のような電気制御機器単体品を取り付
けて、電線で接続したシーケンス構成に比べ、短時間に
しかも簡単にシーケンスを構成することができるという
効果がある。またシーケンサの場合、シーケンサ内のプ
ログラムテストモード機能で簡単にプログラミングした
プログラムをチェックできるので品質的にも安定した制
御シーケンスを提供できる。その他は実施の形態1と同
様であるので説明を省略する。以上、タップ切換器電動
駆動操作機構のモータを例に説明したが、他のモータで
あっても同様に適用できる。
接点を開極させる瞬時接点と、設定時限経過時に回転方
向制御用電磁接触器を閉極させる時限接点とを有するタ
イマを備えているので、モータ起動時に発電制動用接点
にチャタリングのない安定した動作状態になった後、電
源を供給するようにできるので、電源短絡が生じない。
また、モータ停止途中のモータ瞬時再起動運転の場合も
同様に、電源短絡が生じない。請求項2に係る制御方法
は、操作信号入力により発電制動接点を開極させ、設定
時限経過時に回転方向制御用電極接触器を閉極させるの
で、発電制動用接点にチャタリングのない安定した動作
状態になった後、電源を供給するようにできるので、電
源短絡が生じない。また、モータ停止途中のモータ瞬時
再起動運転の場合も同様に、電源短絡が生じない。請求
項3に係る制御方法は、シーケンサに内蔵プログラムに
基づいて請求項2記載の動作をさせるので、シーケンス
の構成が簡単で、品質の安定した制御ができる。
を示す負荷時タップ切換器電動駆動操作機構のシーケン
ス回路図である。
グチャート図である。
のシーケンス回路図である。
グチャート図である。
とモータ起動時のシーケンスタイミングチャート図であ
る。
とモータ瞬時再起動時のシーケンスタイミングチャート
図である。
御装置、10 回転方向制御用電磁接触器、11 昇圧
用タイマ、12 降圧用タイマ、22 発電制動用接
点、111b,121b 瞬時接点、112,122 時
限接点。
Claims (3)
- 【請求項1】 電源に接続されこの電源の開閉を行って
モータの回転方向を制御する回転方向制御用電磁接触
器、およびこの回転方向制御用電磁接触器と上記モータ
との間に接続され上記モータの巻線の短絡を行う発電制
動用接点を有するモータ制動用電磁接触器を備えたモー
タの起動制御装置において、操作信号入力により上記発
電制動用接点を開極させる瞬時接点と、上記操作信号入
力から設定時限経過時に上記回転方向制御用電磁接触器
を閉極させる時限接点とを有するタイマを備えたことを
特徴とするモータの起動制御装置。 - 【請求項2】 電源に接続された回転方向制御用電磁接
触器の開閉を行ってモータの回転方向を制御し、上記回
転方向制御用電磁接触器と上記モータとの間に接続され
たモータ制動用電磁接触器の発電制動用接点の開極によ
り上記モータの巻線の短絡を開放して上記モータを起動
するモータの起動制御方法において、操作信号入力によ
り上記発電制動用接点を開極させ、上記操作信号入力か
ら設定時限経過時に上記回転方向制御用電磁接触器を閉
極させて上記モータに電源を供給することを特徴とする
モータの起動制御方法。 - 【請求項3】 シーケンサに内蔵したプログラムに基づ
いて、制動用電磁接触器の発電制動用接点および回転方
向制御用電磁接触器を動作させることを特徴とする請求
項2記載のモータの起動制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33219898A JP3466494B2 (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | モータの起動制御装置および方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP33219898A JP3466494B2 (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | モータの起動制御装置および方法 |
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JP2000166268A JP2000166268A (ja) | 2000-06-16 |
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JP (1) | JP3466494B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103595303A (zh) * | 2012-08-15 | 2014-02-19 | 黑龙江庆东油田节能设备股份有限公司 | 一种智能节电柜的自动转换电路 |
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-
1998
- 1998-11-24 JP JP33219898A patent/JP3466494B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN103595303A (zh) * | 2012-08-15 | 2014-02-19 | 黑龙江庆东油田节能设备股份有限公司 | 一种智能节电柜的自动转换电路 |
CN103595303B (zh) * | 2012-08-15 | 2016-06-08 | 黑龙江庆东油田节能设备股份有限公司 | 一种智能节电柜的自动转换电路 |
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