JP3465875B2 - 雨滴・結露検出装置 - Google Patents

雨滴・結露検出装置

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JP3465875B2
JP3465875B2 JP37257498A JP37257498A JP3465875B2 JP 3465875 B2 JP3465875 B2 JP 3465875B2 JP 37257498 A JP37257498 A JP 37257498A JP 37257498 A JP37257498 A JP 37257498A JP 3465875 B2 JP3465875 B2 JP 3465875B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの窓ガ
ラスに雨滴が付着したことを検出してワイパーなどを自
動的に駆動させるとともに、室内の結露を検出してデフ
ロスタなどを自動的に駆動させるための雨滴・結露検出
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、雨滴を検出する装置は、室内側に
発光素子と受光素子を配設し、発光素子からの発光ビー
ムと、受光素子の受光視野とが室外においてガラスの前
方所定距離で交差するようにし、センシング領域内に雨
滴が存在すると発光素子からの光が雨滴に当たって散乱
光を発し、該散乱光を受光素子が検出して雨滴を検出す
る装置(特開平10−96791号公報)、フロントガ
ラスに向けて配された発光素子と、フロントガラスに向
けて配されるとともに発光素子より発せられフロントガ
ラス内を全反射した光を受光する素子とを有し、フロン
トガラス上の雨滴によって生じる受光素子における受光
量の変化に基づき雨滴の存在を検出する装置(特開平1
0−62336号公報)などが出願されている。
【0003】また、雨滴と結露を検出する装置として、
ハーフミラー、導光板、ミラーなどを組み合わせた特開
平9−257952号が出願されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
10−96791号公報に示される装置では、常時前方
向に検出光の赤外線を放出するが、検出領域が広いので
赤外線放射、検出にエネルギーを要し、車両などの移動
体において電力消費が大きくなることから問題があり、
特に車室内に装置を配する場合には、近年の車両のフロ
ントガラスでは車室内への熱の流入を抑制するため遮熱
効果の高いグリーン系の着色ガラスが多く用いられてお
り、これらは、3μmより長い波長では10%以下と著
しく透過率が低く、それより短い赤外線域においても透
過率が50%以下と低いことから特にこの点が懸念さ
れ、装置、さらには制御システム全体としても大がかり
とならざるを得ない。
【0005】また、特開平10−62336号公報に示
される装置では、プリズムの形状、設置状況により検出
装置全体の寸法が大きくなって運転者などにとって邪魔
な存在になるばかりか、導入用、導出用プリズムを発光
素子、受光素子との位置関係で正確に取り付ける必要が
ある。
【0006】また、特開平9−257952号公報に示
される装置は、雨滴以外に結露も検出することができる
が、導光板、ハーフミラー、ミラーなどを必要とし、装
置全体が大がかりであるだけでなく、ミラーが設けられ
る部分は透視できず、フロントガラスなどに用いる場合
には、安全上好ましくない。
【0007】また、従来のタイプは合わせガラスの中間
膜を透過、全反射させながら検出する装置であるから、
中間膜が着色されたシェードバンド部分を利用すると検
出光の吸収が大きく、検出が困難であった。
【0008】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、導光板、ミラーを必要とせず、検出光の進行
中に透視できない部分はなく、しかも、シェードバンド
部分を利用するものであるから、発光素子、受光素子を
その近傍の合わせガラスに設けても運転者等の視界を邪
魔しない小型化、軽量化した雨滴・結露検出装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の雨滴・結露検出
装置は、2枚の板ガラスを一部に着色したシェードバン
ド部を有する中間膜により接着した車両用合わせガラス
に設けた発光素子および受光素子、ならびに車内側板ガ
ラスの合わせ面側シェードバンド部分に設けた第1のホ
ログラムおよび車外側板ガラスの合わせ面側シェードバ
ンド部分に設けた第2のホログラムとからなり、前記発
光素子からの検出光を2光束導入して、一方の光束は第
1のホログラムにより車内側板ガラス中を全反射させ、
他方の光束は第2のホログラムにより車外側板ガラス中
を全反射させ、一方の光束を受光素子により受光して雨
滴を検出するとともに、他方の光束を受光して結露を検
出するようにしたことを特徴とする。
【0010】2光束に分岐する方法は、一つの発光素子
から合わせガラスに検出光を導入し、該合わせガラス中
に設けたホログラムにより検出光を2光束とする方法
が、プリズムを必要とせず最も好ましいが、一つの発光
素子からハーフミラーにより分岐しても、あるいは二つ
の発光素子を使用してもよい。また検出光を車外側板ガ
ラス中に導入時に着色したシェードバンド部を通過する
場合には、着色シェードバンド部の中間膜部を無着色の
中間膜に置換する方が、検出光の光量の低減を抑制でき
るので望ましい。さらに検出光を車外側板ガラス中から
導出する際に着色したシェードバンド部を通過する場合
には、着色シェードバンド部の中間膜部を無着色の中間
膜に置換する方が、検出光の光量の低減を抑制できるの
で望ましい。
【0011】また、2光束の検出光を合わせガラスに設
けた二つの受光素子へ導出するには2枚の導出用ホログ
ラムを介して行うとプリズムを必要とせず好ましいが、
プリズムを利用してもよい。
【0012】本発明は、2枚の板ガラスの間に設けた第
1のホログラムと第2のホログラムにより、2光束の検
出光を一方は車内側板ガラス中を、他方は車外側板ガラ
ス中を全反射するように分離して中間膜の着色したシェ
ードバンド部分と関係なく進行させるので、運転者等の
視界の邪魔にならないシェードバンド部分に発光素子、
受光素子などを設けることができる。
【0013】また、ミラーなどの不透明板を必要とせ
ず、発光素子と受光素子の間では、透視を妨げることは
なく、しかも、導入用ホログラム、導出用ホログラムを
使用すればプリズムなどの突起物を合わせガラスに設け
なくても済む。
【0014】
【発明の実施の形態】第1のホログラムと第2のホログ
ラムは、反射型ホログラムであり、その作製は2光束の
検出光の全反射面になるように、フォトポリマーなどの
感材に、入射角を 41.8°〜60.1°の方向の2
方向からのレーザー光を、発散光と発散光、発散光と収
束光、あるいは発散光と平行光として異なる面からガラ
スブロック、ホログラムなどを介在させて照射し、干渉
縞を形成する。
【0015】発光素子については、波長範囲の狭い単波
長の光を発光する発光ダイオード、EL(エレクトロル
ミネッセンス)素子などを好適に採用することができる
が、波長範囲の狭いものであって小型であれば同様に使
用することができる。
【0016】受光素子については、フォトダイオードな
ど各種の小型で軽量な受光素子を採用することができ、
一つあるいは二つの発光素子を合わせガラスに設ける。
【0017】発光素子から合わせガラスへの検出光の導
入は実施例2,図5、図7に示すように、発光素子5と
プリズム7を合わせガラス1に設けプリズム7を介して
行うか、あるいは実施例1、図4、図6に示すように導
入用ホログラム3、31、32などを介して行う。
【0018】この場合のホログラム3と32は、透過型
ホログラムであり、その作製は、まずフォトポリマーな
どの感材の一方の面に例えば垂直方向(入射角0°)と
入射角を 41.8°〜60.1°の方向の2方向から
のレーザー光を、発散光と発散光、発散光と収束光ある
いは発散光と平行光として同じ面からガラスブロック、
あるいはホログラムなどを介在させて照射して干渉縞を
形成する。
【0019】発光素子が一つの場合には、検出光を2光
束に分岐する必要があり、その手段として図6、図7に
示す公知のハーフミラー8以外にも、図4、図5あるい
は後述する実施例1に示すように、導入用ホログラム3
1と導入用ホログラム32を使用して、導入用ホログラ
ム31の回折効率をほぼ50%として、残りの光が導入
用ホログラム32に入射されるようにすればこの2枚の
導入用ホログラムが分岐用ホログラムとして好適に作用
し、さらにこれらのホログラムによって検出光をガラス
中を全反射する角度で進入する機能も併せ持たせること
ができるので好ましい。
【0020】この場合の導入用ホログラム31は、反射
型ホログラムであり、フォトポリマーなどの感材に、入
射角を例えば垂直方向(入射角0°)と41.8°〜6
0.1°の方向の2方向からのレーザー光を、発散光と
発散光、発散光と収束光、あるいは発散光と平行光とし
て異なる面から露光量を減らして回折効率がほぼ50%
になるようにガラスブロック、ホログラムなどを介在さ
せて照射して干渉縞を形成し、導入用ホログラム32
は、透過型ホログラムであり、透過型ホログラムの作製
は、フォトポリマーなどの感材の一方の面に例えば垂直
方向(入射角0°)と入射角を 41.8°〜60.1
°の方向の2方向からのレーザー光を、発散光と発散
光、発散光と収束光、あるいは発散光と平行光として同
じ面からガラスブロック、ホログラムなどを介在させて
照射して干渉縞を形成する。
【0021】発光素子が二つの場合には、導入用のプリ
ズムあるいは垂直光をガラス中を全反射する角度に回折
させるような導入用ホログラムがあればよく、2光束に
分岐する分岐用の光学素子は不要である。
【0022】また、合わせガラスの端面を利用して検出
光の導入、導出を行ってもよく、実施例3に示すよう
に、端面近傍に受光素子を設けて端面から検出光を導出
させてもよく、さらに発光素子と受光素子をともに合わ
せガラス端面近傍に設けて検出光の導入と導出を端面を
利用して行ってもよい。この場合には2光束の検出光を
光路を変えて折り返すための折り返し用のホログラムを
それぞれ設ける必要がある。
【0023】受光素子については、フォトダイオードな
ど各種の小型で軽量な受光素子を採用することができ、
合わせガラスに普通二つ設けるものであるが、発光素子
を二つ設ける場合に一つとすることができる。すなわち
発光素子を二つとし、タイマーなどにより雨滴検出用と
結露検出用の検出光を交互に切り替えて合わせガラス中
に導入し、検出回路により、発光素子と連動させて検出
すれば雨滴と結露の識別が可能であり、後述する実施例
1と実施例3に示す構成において発光素子と受光素子を
入れ替えた構成にすればよい。
【0024】受光素子への検出光の導出は、導出用ホロ
グラムか、あるいはプリズムを使用して行えばよく、導
出用のホログラムは導入用のホログラムと同様に作製す
ればよい。
【0025】ホログラムの感材については、樹脂フィル
ムに厚さ25μmのフォトポリマー、例えばOmniD
ex−352(DuPont製)を塗布したものなどが
好適であるが、フィルムに感材が塗布されたものであれ
ばよい。
【0026】検出回路は、雨滴が板ガラスに付着する
と、その雨滴部分で光が散乱され受光素子への検出光の
入光量が低減するので、その変化を検出できるような増
幅回路、設定値との比較を行う比較回路など、場合によ
っては検出光の変化をとらえられるような微分回路など
を必要に応じて付加した通常の検出回路を使用すること
ができる。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説
明する。
【0028】図1〜図3はそれぞれ実施例1〜実施例3
におけるフロントガラスの要部断面図である。
【0029】実施例1 図1に示すように、合わせガラス1を車両用フロントガ
ラスとして、発光素子を一つとして、検出光の導入と導
出を導入用ホログラムと導出用ホログラムにより行う例
である。
【0030】ここでは発光素子にAlGaAs系の近赤
外線発光ダイオード、検出器はゲルマニウム系検出器を
用いることとし、導入用ホログラム、全反射用ホログラ
ム、導出用ホログラムは以下のようにして作製した。
【0031】まず、樹脂フィルムに厚さ25μmのフォ
トポリマーポリマーを塗布した、例えばOmniDex
−352(DuPont製)5mm×14mmの感材の
片側(左側)5mm×4mmの領域以外はマスキングし
て、図示しない647nmの光を発振するレーザー発振
器、ビームスプリッター、凸レンズ、ミラーなどを組み
合わせた光学装置によりレーザー光を2分割させて、一
方の光の再生角が0°、他方の光の再生角が41.8°
〜60.1°の間の角度になるように、ガラスブロック
を用いて例えば入射角21.4°の発散光と、同じく7
1.4°の平行光をそれぞれ感材の異なる面に露光量を
落として照射して、感材の左側5mm×4mmの領域に
回折効率がほぼ50%の干渉縞を形成し、導入用ホログ
ラム31とする。
【0032】次いで前記左側と右側の5mm×4mmの
領域をマスキングして、図示しない647nmの光を発
振するレーザー発振器、ビームスプリッター、凸レン
ズ、ミラーなどを組み合わせた光学装置によりレーザー
光を2分割させて、一方の光の再生角が50.0°、他
方の光の再生角が50.0°の角度になるように、ガラ
スブロックを用いて例えば60.7°の平行光、と6
0.7°の平行光をそれぞれ感材の互いに異なる面に照
射して中央の5mm×6mmの領域に干渉縞を形成し、
全反射用の第1のホログラム21とする。
【0033】次いでその右側の5mm×4mmの領域
に、その他の部分はマスキングして、図示しない647
nmの光を発振するレーザー発振器、ビームスプリッタ
ー、凸レンズ、ミラーなどを組み合わせた光学装置によ
りレーザー光を2分割させて、一方の光の再生角が0
°、他方の光の再生角が41.8°〜60.1°の間の
角度になるように、ガラスブロックを用いて例えば入射
角21.4°の収束光と、同じく71.4°の平行光を
それぞれ感材の異なる面に照射して、5mm×4mmの
領域に干渉縞を形成し導出用のホログラム41とする。
【0034】このようにして得られた感材には導入用ホ
ログラム31、全反射ホログラム21、導出用ホログラ
ム41が記録されており、その後通常の現像処理を行
う。
【0035】さらに、樹脂フィルムに厚さ25μmのフ
ォトポリマーポリマーを塗布した、例えばOmniDe
x−352(DuPont製)5mm×19mmの感材
の片側(左側)5mm×4mmの領域以外はマスキング
して、図示しない647nmの光を発振するレーザー発
振器、ビームスプリッター、凸レンズ、ミラーなどを組
み合わせた光学装置によりレーザー光を2分割させて、
一方の光の再生角が0°、他方の光の再生角が41.8
°〜60.1°の間の角度になるように、ガラスブロッ
クを用いて例えば入射角6.2°の発散光と、同じく4
3.8°の平行発散光をそれぞれ感材の一方の同一面に
照射して、干渉縞を形成し、透過型の導入用ホログラム
32とする。
【0036】次いで、前記左側と右側の5mm×4mm
の領域をマスキングして、図示しない647nmの光を
発振するレーザー発振器、ビームスプリッター、凸レン
ズ、ミラーなどを組み合わせた光学装置によりレーザー
光を2分割させて、一方の光の再生角が50.0°、他
方の光の再生角が50.0°の角度になるように、ガラ
スブロックを用いて例えば60.7°の平行光、と6
0.7°の平行光をそれぞれ感材の互いに異なる面に照
射して中央の5mm×11mmの領域に干渉縞を形成
し、全反射用の第2のホログラム22とする。
【0037】次いでその右側の5mm×4mmの領域
に、その他の部分はマスキングして、図示しない647
nmの光を発振するレーザー発振器、ビームスプリッタ
ー、凸レンズ、ミラーなどを組み合わせた光学装置によ
りレーザー光を2分割させて、一方の光の再生角が0
°、他方の光の再生角が41.8°〜60.1°の間の
角度になるように、ガラスブロックを用いて例えば入射
角6.2°の収束光と、同じく43.8°の平行光をそ
れぞれ感材の一方の同一面に照射して、5mm×4mm
の領域に干渉縞を形成し導出用のホログラム42とす
る。
【0038】このようにして得られた感材には、導入用
ホログラム32、全反射ホログラム22、導出用ホログ
ラム42が記録されており、その後通常の現像処理を行
う。
【0039】次いで車内側板ガラス11の合わせ面側に
前記の第1のホログラムシートを、車外側板ガラス12
の合わせ面側に前記の第2のホログラムシートを貼り付
け、シェードバンド部分(図の斜線部分)が着色された
ポリビニールブチラールなどの中間膜13により通常の
合わせ処理を行って接着して合わせガラスを得る。な
お、発光素子からの検出光の導入部分と受光素子への検
出光の導出部分の中間膜は着色していない中間膜で置換
しておく。
【0040】この合わせガラスに発光素子5と、受光素
子61、受光素子62を取り付け、自動車の前部開口部
にフロントガラスとして装着する。
【0041】なお、図示しないが、発光素子5には電源
からのリード線を接続し、受光素子61、62の出力側
には検出回路を接続する。
【0042】このようにして得られた雨滴・結露検出装
置において、合わせガラスに発光素子5からの検出光が
導入されると、導入用ホログラム31によって一部が回
折され一方の検出光として車内側板ガラス中を全反射し
ながら進行し、回折しない一部が透過して導入用ホログ
ラム32に入射し、このホログラムで回折されて他方の
検出光となり、車外側板ガラス中を全反射しながら進行
する。
【0043】車外側板ガラス中を進行する検出光は、雨
が降っていないときには、車外側板ガラスの車外側面と
全反射用ホログラム22の間で全反射されて、受光素子
62によって受光され、車内側板ガラス中を進行する検
出光は、車内に結露がないときには車内側板ガラスと全
反射用ホログラム21の間で全反射され、受光素子61
に受光される。
【0044】この場合には中間膜の着色部を透過しない
ため合わせガラス中の光の減衰が若干あるだけでほぼ全
量が受光される。雨滴が車外側板ガラスの車外側面に付
着すると、雨滴に車外側板ガラス中を進行する検出光の
一部、あるいは全量が入射してこの雨滴によって散乱す
るので、受光素子62に受光される検出光はほとんど0
になるか激減する。
【0045】車内側板ガラスに結露が発生すると、水滴
に車内側板ガラス中を進行する検出光の一部、あるいは
全量が入射してこの水滴によって散乱するので、受光素
子61に受光される検出光は激減する。
【0046】図示しない検出回路において、この受光素
子62の受光量の絶対量を、雨が降ってない通常の量に
相当する量を基準値として比較すれば雨滴を的確に検出
することができ、同様に受光素子61の受光量を、結露
していない通常の状態を基準値と比較することにより結
露を的確に検出することができる。
【0047】実施例2 図2に示すように、合わせガラス1を車両用フロントガ
ラスとして、発光素子を二つ51、52として設け、検
出光の導入と導出をプリズム7、7を介して行うもので
あり、この場合の第1のホログラム21と第2のホログ
ラム22の作製は、実施例1における第1の全反射用ホ
ログラムと第2の全反射用ホログラムと同じ光学特性を
有するものであればよい。
【0048】実施例3 図3に示すように、合わせガラス1を車両用フロントガ
ラスとして、発光素子5を一つとするが、合わせガラス
の端面近傍に発光素子5を設けて、ハーフミラー8によ
って検出光を2光束に分岐し、受光素子61、62への
検出光の導出を導出用ホログラム41、42によって行
うものであり、第1のホログラム21と第2のホログラ
ム22の作製は実施例1における第1の全反射用ホログ
ラムと第2の全反射用ホログラムと同様に、導出用ホロ
グラム41と42の作製は実施例1における導出用ホロ
グラム42と同様に作製すればよい。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、シェードバンド部分を
利用して2光束で車外側板ガラスのみを利用して検出光
を進行させ雨滴を検出し、車内側板ガラスのみを利用し
て検出光を進行させ結露を検出するものであるから、運
転者などの視界の邪魔にならなず、しかもホログラムを
利用して2光束の光が交わらないうように進行させるの
で合わせガラスの透視を維持した状態で雨滴と結露を的
確に検出することができ、しかも装置を小型化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1におけるフロントガラスの要部断面図
である。
【図2】実施例2におけるフロントガラスの要部断面図
である。
【図3】実施例3におけるフロントガラスの要部断面図
である。
【図4】検出光の導入の1実施態様を示す要部断面図で
ある。
【図5】検出光の導入の1実施態様を示す要部断面図で
ある。
【図6】検出光の導入の1実施態様を示す要部断面図で
ある。
【図7】検出光の導入の1実施態様を示す要部断面図で
ある。
【符号の説明】
1 合わせガラス 2 全反射用ホログラム 3、31、32 導入用ホログラム 41、42、43、44 導出用ホログラム 5、51、52 発光素子 61、62 受光素子 7 プリズム 8 ハーフミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−281989(JP,A) 特開 平3−172997(JP,A) 特開 平9−257952(JP,A) 特開 平12−193589(JP,A) 特表2002−524756(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の板ガラスを一部に着色したシェード
    バンド部を有する中間膜により接着した車両用合わせガ
    ラスに設けた発光素子および受光素子、ならびに車内側
    板ガラスの合わせ面側シェードバンド部分に設けた第1
    のホログラムおよび車外側板ガラスの合わせ面側シェー
    ドバンド部分に設けた第2のホログラムとからなり、前
    記発光素子からの検出光を2光束導入して、一方の光束
    は第1のホログラムにより車内側板ガラス中を全反射さ
    せ、他方の光束は第2のホログラムにより車外側板ガラ
    ス中を全反射させ、一方の光束を受光素子により受光し
    て雨滴を検出するとともに、他方の光束を受光して結露
    を検出するようにしたことを特徴とする雨滴・結露検出
    装置。
  2. 【請求項2】一つの発光素子から合わせガラスに検出光
    を導入し、ホログラムと同じ面に設けた分岐シートによ
    り検出光を2光束としたことを特徴とする請求項1記載
    の雨滴・結露検出装置。
  3. 【請求項3】分岐シートをホログラムとしたことを特徴
    とする請求項2記載の雨滴・結露検出装置。
  4. 【請求項4】2つの発光素子から合わせガラスに2光束
    の検出光を導入したことを特徴とする請求項1記載の雨
    滴・結露検出装置。
  5. 【請求項5】検出光の導入部、および/あるいは導出部
    の着色した中間膜部を無着色の中間膜に置換したことを
    特徴とする、請求項1〜4記載のいずれかに記載の雨滴
    ・結露検出装置。
JP37257498A 1998-11-02 1998-12-28 雨滴・結露検出装置 Expired - Fee Related JP3465875B2 (ja)

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