JP3465839B2 - 接着剤 - Google Patents
接着剤Info
- Publication number
- JP3465839B2 JP3465839B2 JP19267997A JP19267997A JP3465839B2 JP 3465839 B2 JP3465839 B2 JP 3465839B2 JP 19267997 A JP19267997 A JP 19267997A JP 19267997 A JP19267997 A JP 19267997A JP 3465839 B2 JP3465839 B2 JP 3465839B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chloroprene
- polymerization
- rosin acid
- chloroprene polymer
- solvent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
Description
て好適に用いられる着色の少ないクロロプレン重合体を
用いた溶剤型接着剤に関するものである。
ロロプレン単独、またはクロロプレンおよびクロロプレ
ンと共重合可能な単量体との混合物をアルカリ性水性乳
化液中で重合することにより行われている。
塩、アルキル脂肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩
等のアニオン系乳化剤、あるいはアルキルポリエチレン
グリコール、ポリビニルアルコール等のノニオン系乳化
剤、更に4級アンモニウム塩等のカチオン乳化剤等が使
われる。
重合終了後の凍結凝固乾燥時に良好な強度を持ち、フィ
ルムの乾燥時に過度の収縮および破損が起こらないこと
が知られている(Chemical Engineering Progress,43
(8),391(1947).)。
製造においては、乳化剤としてロジン酸塩を使用するの
が最も一般的であり、また好ましい。
ムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、あるいはそ
れらを不均化させた不均化ロジン等の種類に分けられ
る。そしてクロロプレン重合体の製造においては、全て
のロジン酸が使用出来るが、何れのロジン酸を使用した
場合も生成した重合体は黄色から褐色に着色している。
て、重合率を大きくし過ぎると有機溶媒に不溶な成分を
生成し、得られたクロロプレン重合体の物性を損なうた
め、所定の重合率まで重合した段階で、重合停止剤を添
加して重合を停止させるのが一般的である。
は、例えばフェノチアジン、テトラエチルチウラムジス
ルフィド等が用いられるが、これらに含まれる着色成分
により、やはり生成した重合体が着色することがある。
により製造されるクロロプレン重合体は、ロジン酸塩や
重合停止剤中の着色成分の影響により着色するのが一般
的であるため次のような問題を有している。
着剤の原料ゴムとしても用いられているが、クロロプレ
ン重合体の着色は、これを用いて製造される接着剤の色
調に対して大きく影響するため着色したクロロプレンゴ
ムを用いて製造した接着剤も着色する。そして、このよ
うな接着剤を用いて各種の製品を製造した場合、接着剤
が着色しているため接着層が目立ち、製品の外観を悪く
してしまう。
れており、そのために原料ゴムのクロロプレン重合体に
おいて着色を抑えることが望まれている。
検討した結果、着色の少ないクロロプレン重合体を用い
た溶剤型接着剤を提供するものである。
ロプレン単独、またはクロロプレンおよびクロロプレン
と共重合し得る単量体との混合物をアルカリ性水性乳化
液中で重合してクロロプレン重合体を製造するに当た
り、乳化剤としてガードナー色数4以下の淡色化ロジン
酸及び/または淡色化ロジン酸塩を使用して製造したこ
とを特徴とする着色の少ないクロロプレン重合体を用い
た溶剤型接着剤である。また、上記において、乳化剤と
して更にアニオン性界面活性剤を使用して製造したこと
を特徴とする着色の少ないクロロプレン重合体を用いた
溶剤型接着剤である。また、重合停止剤として、ジエチ
ルヒドロキシルアミンとフェノール系老化防止剤の混合
物を添加し、重合を停止して製造したことを特徴とする
上記の着色の少ないクロロプレン重合体を用いた接着剤
である。
及び/または淡色化ロジン酸塩を用いることのみでもク
ロロプレン重合体の着色が大きく改善されるが、さらに
重合停止剤としてジエチルヒドロキシルアミン及びフェ
ノール系老化防止剤を成分とした重合停止剤を使用する
ことでその効果は一段と高くなり、着色の少ないクロロ
プレン重合体が得られる。
法の手順は通常の製造法と同様でよく、クロロプレン単
独、またはクロロプレンおよびクロロプレンと共重合可
能な単量体の混合物を分子量調節剤とともに乳化せしめ
て重合を行う。
は特に制約はなく、例えば2,3−ジクロロ−1,3−
ブタジエン、1−クロロ−1,3−ブタジエン、ブタジ
エン、イソプレン、スチレン、アクリロニトリル、アク
リル酸及びそのエステル類、メタアクリル酸及びそのエ
ステル類等が挙げられ、必要に応じて2種以上用いても
かまわない。
体の製造に一般的に用いられるものであれば特に制限は
なく、例えばn−ドデシルメルカプタンやtert−ド
デシルメルカプタン等の長鎖アルキルメルカプタン類、
ジイソプロピルキサントゲンジスルフィドやジエチルキ
サントゲンジスルフィド等のジアルキルキサントゲンジ
スルフィド、ヨードホルム等の公知の連鎖移動剤を使用
することができる。
色化ロジン酸塩を使用する。ここで使用する淡色化ロジ
ン酸は、通常のロジン酸を蒸留やカラムクロマトグラフ
ィー等により処理して着色成分を除去し、ガードナー色
数4.0以下としたものである。また、淡色化ロジン酸
塩は、淡色化ロジン酸の塩であり、アルカリ金属塩、ア
ルカリ土類金属塩、アンモニウム塩等があげられるが、
ナトリウム塩、カリウム塩が好適に用いられる。
酸塩の使用量は、通常のロジン酸の場合と同様であり、
一般的には全単量体100重量部あたり、ロジン酸に換
算して0.1〜10重量部程度の使用が好ましい。
ン酸塩の併用は、得られる製品に着色が起こるため好ま
しくないが、脂肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩
等の乳化剤やナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒド
の縮合物のナトリウム塩等のアニオン性乳化安定剤の併
用は本発明の効果を損なわない範囲で可能である。
合と同様の方法でよいが、重合温度は0〜55℃の範囲
で行うのが好ましい。
の乳化重合法で用いられている有機または無機の過酸化
物、例えば過酸化ベンゾイル、過硫酸カリウム、過硫酸
アンモニウム等が用いられる。
剤、例えばフェノチアジン、テトラエチルチウラムジス
ルフィド等を用いてもよいが、より高い淡色効果を得る
ためにはジエチルヒドロキシルアミンとフェノール系老
化防止剤の混合物を使用することが好ましい。
しては例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メ
チルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−
エチルフェノール、モノ(α−メチルベンジル)フェノ
ール、ジ(α−メチルベンジル)フェノール、トリ(α
−メチルベンジル)フェノール、2,2’−メチレンビ
ス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、
2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−
ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−
メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’
−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノ
ール)、2,5−ジ−tert−ブチルハイドロキノ
ン、2,5−ジ−tert−アミルハイドロキノン等を
用いることができる。
る。
体4000gをn−ドデシルメルカプタン10gととも
に、通常のロジン酸を蒸留して着色成分である低沸成分
と高沸成分の除去を行って得たガードナー色数3の淡色
化ロジン酸120g、水酸化ナトリウム3g、エマール
−10ニードル16g(主成分:ラウリル硫酸ナトリウ
ム、花王社製)および蒸留水4800gで乳化せしめ、
過硫酸カリウムを開始剤として、窒素雰囲気下10℃で
重合を行った。重合率が70%に達したところでフェノ
チアジンの乳濁液を加えて重合を停止した。次いで常法
のスチームストリッピング法により未反応単量体を除去
し、得られたラテックスから常法の凍結凝固乾燥法によ
り、クロロプレン重合体のチップを得た。得た重合体の
チップは、日本電色工業株式会社製Z−Σ80測色色差
計により色調検査を行った。
4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフ
ェノール)の混合物を用いた以外は実施例1と同様に重
合を行った。
7g(サンノプコ社製)を使用した以外は実施例1と同
様に重合を行った。
(荒川化学社製:ロンジスFR)を使用した以外は実施
例1と同様に重合を行った。
社製:ロンヂスR)を用いた以外は実施例1と同様に重
合を行い、クロロプレン重合体を得た。
チップの色調検査の結果を表1に示す。
プレン重合体を用いた溶剤型接着剤は、従来法で製造し
たクロロプレン重合体を用いた接着剤と比較して大幅に
着色の少ない溶剤型接着剤を提供する。
Claims (3)
- 【請求項1】クロロプレン単独、またはクロロプレンお
よびクロロプレンと共重合し得る単量体との混合物を、
蒸留して得たガードナー色数4以下の淡色化ロジン酸及
び/または淡色化ロジン酸塩を乳化剤としたアルカリ性
水性乳化液中で重合したクロロプレン重合体を含有する
ことを特徴とする溶剤型接着剤。 - 【請求項2】 請求項1において、更にアニオン性乳化
安定剤を使用したクロロプレン重合体を含有することを
特徴とする溶剤型接着剤。 - 【請求項3】 請求項1または2において、ジエチルヒ
ドロキシルアミンとフェノール系老化防止剤の混合物の
添加により重合を停止させたクロロプレン重合体を含有
することを特徴とする溶剤型接着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19267997A JP3465839B2 (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19267997A JP3465839B2 (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 接着剤 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5089884A Division JP2989087B2 (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | クロロプレン重合体の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1081863A JPH1081863A (ja) | 1998-03-31 |
JP3465839B2 true JP3465839B2 (ja) | 2003-11-10 |
Family
ID=16295249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19267997A Expired - Lifetime JP3465839B2 (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 接着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3465839B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10046545A1 (de) * | 2000-09-19 | 2002-03-28 | Bayer Ag | Klebstoffzusammensetzung auf Basis von Polychloropren-Dispersionen |
JP4584135B2 (ja) * | 2004-12-24 | 2010-11-17 | 電気化学工業株式会社 | クロロプレン重合体の製造方法 |
JP5484680B2 (ja) * | 2008-02-18 | 2014-05-07 | 電気化学工業株式会社 | クロロプレン系重合体組成物の製造方法 |
CN104105715B (zh) * | 2012-02-13 | 2016-05-11 | 电化株式会社 | 氯丁二烯橡胶组合物、使用该氯丁二烯橡胶组合物的粘合剂组合物 |
-
1997
- 1997-07-17 JP JP19267997A patent/JP3465839B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1081863A (ja) | 1998-03-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20140350190A1 (en) | Sulfur modified chloroprene rubber and method for producing same, and molded body | |
JP2007332206A (ja) | クロロプレン系重合体ラテックス及びその用途 | |
JP3465839B2 (ja) | 接着剤 | |
JP7331918B2 (ja) | クロロプレングラフト共重合体ラテックスの製造方法 | |
JP2010275338A (ja) | クロロプレンゴム組成物、及びそれを用いた接着剤 | |
JP3434685B2 (ja) | クロロプレン重合体の製造方法 | |
JP2989087B2 (ja) | クロロプレン重合体の製造法 | |
JPS6231002B2 (ja) | ||
JP3392181B2 (ja) | クロロプレングラフト共重合体の製造方法 | |
US4101481A (en) | Process for the manufacture of stable polychloroprene latex | |
JP5250941B2 (ja) | クロロプレンゴム組成物を含有する接着剤 | |
US3824203A (en) | Polychloroprene for non-phasing solvent cements | |
US4339372A (en) | Process of preparing stabilized polychloroprene latex | |
JPS62192409A (ja) | クロロプレン重合体の製造法 | |
FR2629826A1 (fr) | Procede de fabrication de polychloroprene | |
JP7166254B2 (ja) | 重合体の製造方法 | |
JPH0115521B2 (ja) | ||
US5357010A (en) | Process for the preparation of a polychloroprene polymer | |
US3775388A (en) | Odor improvement of xanthogen-modified chloroprene polymers | |
CN113227170B (zh) | 氯丁二烯聚合物胶乳的制造方法 | |
JP2674247B2 (ja) | 熱可塑性重合体組成物 | |
JP2674246B2 (ja) | 熱硬化性樹脂組成物 | |
JPH1060049A (ja) | クロロプレン系重合体の製造方法 | |
JP2002501094A (ja) | クロロプレン重合用禁止剤組成物 | |
JPH08311114A (ja) | クロロプレン重合体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090829 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100829 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130829 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |