JP3464418B2 - 情報処理装置の本体モジュール、および、そのプログラムが記録された記録媒体 - Google Patents

情報処理装置の本体モジュール、および、そのプログラムが記録された記録媒体

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JP3464418B2
JP3464418B2 JP24923999A JP24923999A JP3464418B2 JP 3464418 B2 JP3464418 B2 JP 3464418B2 JP 24923999 A JP24923999 A JP 24923999A JP 24923999 A JP24923999 A JP 24923999A JP 3464418 B2 JP3464418 B2 JP 3464418B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、制御シス
テムなどで好適に使用され、複数の場所にて、単一の情
報処理装置本体を操作し、かつ、それぞれで操作に応じ
た画面を表示可能な情報処理装置の本体モジュールに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ベルトコンベアなどの制御対象
を制御する制御システムでは、制御対象の近傍におい
て、オペレータに制御対象の状態を報知し、使用者の指
示を受け付けるために、グラフィック操作パネルが設け
られている。これらのグラフィック操作パネルでは、入
力および出力部として、例えば、液晶表示装置(LC
D)およびタッチパネルなどが使用されることが多く、
例えば、LCDの背面などに配置された演算処理部が、
タッチパネルからの操作に応じて、LCDの表示画像を
制御している。
【0003】ここで、オペレータの利便性を向上させる
ためには、複数の場所から操作可能で、それぞれの場所
で操作に応じた画面を表示することが望まれる。ところ
が、制御対象の近傍では、設置可能な場所が制限されて
いることが多い。また、それぞれの場所に、上記グラフ
ィック操作パネルを配置し、例えば、イーサネット(登
録商標:ゼロックス社)などのネットワークを介して、
それぞれの演算処理部に相互通信させると、制御システ
ム全体の製造費が高騰してしまう。
【0004】したがって、上記入力および出力部に該る
入出力装置と、上記演算処理部に該る装置本体とを分散
配置したグラフィック操作パネルが使用されつつある。
当該構成では、グラフィック操作パネル全体で共用され
た装置本体が、各入出力装置へからの操作を受け付け、
各入出力装置への画像信号を作成して出力する。これに
より、装置本体の共用により、制御システム全体の製造
費を抑制できると共に、それぞれの場所には、入出力装
置のみを配置すればよいので、設置可能な場所を拡大で
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記分
散配置したグラフィック操作パネルであっても、十分に
は製造費を削減できないという問題を生じる。具体的に
は、上記装置本体は、各入出力装置への画像信号を、そ
れぞれ出力しているため、画像信号の生成処理および生
成用の回路が個別に必要になってしまう。
【0006】また、複数の場所のオペレータが同時に操
作した場合、装置本体が全ての操作に基づいて、例え
ば、制御対象などへの制御指示を出力すると、それぞれ
の操作が錯綜して、制御対象は、オペレータのいずれも
が期待しないように制御されてしまう。特に、制御シス
テムでは、複数の場所から操作したい場合であっても、
制御対象が同一のことが多く、制御対象の不所望な動作
は、事故に直結してしまう。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、複数の場所から単一の本体モ
ジュールを操作可能で、複数のオペレータが操作した場
合であっても、少なくともオペレータの一人の意思に応
じた画面を出力可能な情報処理装置の本体モジュールを
実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る情
報処理装置の本体モジュールは、上記課題を解決するた
めに、画像信号が示す画像を表示する表示手段、およ
び、操作を受け付ける入力手段を、それぞれ有する複数
の入出力モジュールからの操作を受け取り可能な操作識
別手段と、上記各入出力モジュールに共通の画像信号を
出力して、上記各表示手段へ互いに同一の画像を表示さ
せる画像信号出力手段と、上記複数の入出力モジュール
の中から優先モジュールを選択し、当該優先モジュール
の入力手段からの入力に応じた画像表示を、上記画像信
号出力手段に指示する選択手段とを備え、上記選択手段
は、上記優先モジュールの入力手段から、操作権の放棄
指示を受け取った場合、上記複数の入出力モジュールの
中から、優先モジュールを再選択すると共に、上記操作
識別手段は、優先モジュールではない入出力モジュール
から入力を受け取った場合、操作権の放棄を要求する画
像表示を、上記画像信号出力手段に指示することを特徴
としている。
【0009】上記構成では、操作識別手段が各入出力モ
ジュールの入力手段からの入力を受け取ったとしても、
選択手段が優先モジュールを決定し、優先モジュールか
らの操作に応じた画像表示が画像信号出力手段に指示さ
れる。一方、各入出力モジュールの表示手段は、当該画
像信号に基づいて、互いに同一の画像を表示する。これ
により、複数の入出力モジュールが設けられているにも
拘わらず、優先モジュールの使用者は、入出力モジュー
ルが単一の場合と同様に、排他的に情報処理装置の本体
モジュールを操作できる。また、複数の入出力モジュー
ルが設置され、これらの中から、優先モジュールが選択
されるので、排他的に操作できるにも拘わらず、情報処
理装置を操作あるいは情報処理装置からの画像信号を表
示できる場所を拡大できる。
【0010】なお、操作を伝送する場合に比べて、情報
の伝送量が大きくなりがちな画像信号は、単一内容であ
り、各入出力モジュールは、互いに同一の画像を表示す
る。したがって、複数の場所から操作可能であるにも拘
わらず、互いに異なる内容の画像を各入出力モジュール
に表示する場合に比べて、本体モジュールが画像信号を
出力する際の伝送量、および、画像信号の生成に必要な
処理量を削減できる。
【0011】さらに、上記構成において、優先モジュー
ルではない入出力モジュール(非優先モジュール)から
入力があった場合、画像信号出力手段は、操作識別手段
からの指示に応じて、操作権の放棄を要求する画像が表
示されるように、上記画像信号を制御する。これによ
り、優先モジュールの操作者には、他に操作を希望して
いる人物が存在することを伝えることができる。この場
合、当該操作者が入力装置によって操作権の放棄を指示
すると、本体モジュールの選択手段は、優先モジュール
を再選択するので、速やかに操作権を委譲できる。一
方、放棄の要求が表示されたときに、優先モジュールの
操作者が操作権の放棄を指示しない場合は、放棄による
操作権の委譲が行われないので、優先モジュールの操作
権を守ることができる。
【0012】また、優先モジュールの操作者が、操作権
の放棄を指示するか否かに拘わらず、非優先モジュール
の表示手段にも、放棄の要求が表示される。したがっ
て、非優先モジュールの表示手段に、何ら応答がない場
合とは異なり、非優先モジュールの使用者は、入力手段
への操作が受け付けられない理由を把握できる。ここ
で、非優先モジュールの表示手段に何ら応答がない場
合、使用者は、操作ミスと誤解して、入力手段への操作
を繰り返したり、入出力モジュールが故障あるいは暴走
したと誤解して、入出力モジュールを停止させたりする
虞れがある。ところが、上記構成では、操作を受け付け
ない理由が、非優先モジュールの使用者に把握されるの
で、誤解に起因する誤操作を防止できる。
【0013】また、請求項2の発明に係る情報処理装置
の本体モジュールは、請求項1記載の発明の構成に加え
て、さらに、他の入出力モジュールが使用中であって
も、優先的に操作権を取得できる特権モードと、他の入
出力モジュールが使用中の場合は、入力できず、当該入
出力モジュールの操作権が開放され、フリー状態になっ
たときのみに、操作権を取得できる共有モードと、操作
権を取得できない無効モードとの3つのモードのいずれ
かを、各表示手段毎に設定するパネル設定部と、上記各
入出力モジュールに設けられたパワーランプの表示状態
を制御するランプ制御部とを備え、上記ランプ制御部
は、無効モードの入出力モジュールのパワーランプの表
示状態を、特権モードおよび共有モードの入出力モジュ
ールのパワーランプの表示状態とは異なる状態に制御す
ることを特徴としている。
【0014】上記構成では、入出力モジュールは、それ
ぞれのオペレータに無効モードか否かを報知できるの
で、オペレータの誤解を防止できる。
【0015】一方、請求項3の発明に係る記録媒体は、
画像信号が示す画像を表示する表示手段と操作を受け付
ける入力手段とを、それぞれ有する複数の入出力モジュ
ールと通信可能な通信手段を有するコンピュータで読み
取り可能なプログラムが記録された記録媒体であって、
上記課題を解決するために、上記通信手段を制御して、
請求項1記載の操作識別手段および画像信号出力手段と
して、コンピュータを動作させるプログラムと、請求項
1記載の選択手段としてコンピュータを動作させるプロ
グラムとが記録されていることを特徴としている。
【0016】上記構成のプログラムがコンピュータで実
行されると、当該コンピュータは、請求項1記載の情報
処理装置の本体モジュールとして動作する。これによ
り、優先モジュールの使用者は、入出力モジュールが単
一の場合と同様に、排他的に情報処理装置の本体モジュ
ールを操作できる。また、複数の入出力モジュールの中
から、優先モジュールが選択されるので、情報処理装置
を操作あるいは情報処理装置からの画像信号を表示でき
る場所を拡大できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図1
ないし図12に基づいて説明すると以下の通りである。
すなわち、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、
制御システムのグラフィック操作パネルなどとして好適
に使用され、例えば、ベルトコンベアなどの制御対象機
器の近傍において、制御対象の状態を表示してオペレー
タに報知すると共に、オペレータからの操作に応じて各
制御対象へ制御指示を出力することができる。
【0018】具体的には、本実施形態に係るグラフィッ
ク操作パネル1は、図1に示すように、オペレータの操
作および表示用に設けられた複数の表示モジュール(入
出力モジュール)2と、単一の本体モジュール3とを備
えている。これらのモジュール2・3としては、一体型
のグラフィック操作パネルのモジュールが流用されてお
り、本実施形態では、本体モジュール3にドライバユニ
ット4を装着し、各表示モジュール2のそれぞれにレシ
ーバユニット5を装着すると共に、各ユニット4・5間
を一括ケーブル6で接続することによって、複数の場所
に配された表示モジュール2から本体モジュール3を操
作し、各表示モジュール2へ互いに同じ画像を表示可能
なグラフィック操作パネル1を実現している。
【0019】より詳細に説明すると、図2および図3に
示すように、表示モジュール2および本体モジュール3
は、互いに着脱可能に形成されており、両モジュール2
・3を、それぞれのコネクタC21・C31で接続する
ことで、一体型のグラフィック操作パネルとなる。それ
ぞれのコネクタC21・C31は、表示モジュール2の
機種や本体モジュール3の機種に拘わらず、機械的な形
状および電気的な特性が統一されており、表示モジュー
ル2のコネクタC21を介して、表示モジュール2への
操作を示す操作信号が本体モジュール3のコネクタC3
1へ出力されると共に、表示モジュール2の表示画面を
示す画像信号がコネクタC31からコネクタC21へ伝
えられる。また、これらのコネクタC21・C31を介
して、本体モジュール3から表示モジュール2へ電源電
圧が供給される。
【0020】ここで、上記コネクタC21・C31が規
格化されているので、任意の機種の表示モジュール2と
任意の機種の本体モジュール3とを組み合わせることが
できる。したがって、制御システムにて必要とされる入
出力の仕様(例えば、解像度や表示面積など)に合わせ
て、表示モジュール2の機種を用意し、制御システムで
必要とされる本体モジュール3の仕様(例えば、処理速
度など)に合わせて、本体モジュール3の機種を用意
し、それぞれを組み合わせるだけで、両仕様の組み合わ
せに対応したグラフィック操作パネル1を提供できる。
この結果、グラフィック操作パネルを一体に形成し、両
仕様の組み合わせに対応した機種のグラフィック操作パ
ネルを用意する場合に比べて、在庫管理などを簡略化で
きる。
【0021】特に、本実施形態では、一体のグラフィッ
ク操作パネルとして装着可能な両モジュール2・3を流
用して、複数の表示モジュール2と1つの本体モジュー
ル3とからなるグラフィック操作パネル1を実現してい
る。したがって、表示画面の数に応じて、グラフィック
操作パネルの機種を用意したり、一体化する場合と、表
示画面および本体を分散して配置する場合とで別の機種
を用意したりする場合に比べて、各モジュール2・3の
機種数を削減でき、さらに、在庫管理を簡略化できる。
【0022】また、両モジュール2・3の境界は、図2
および図3に示すように、例えば、表示画面Dに平行な
面など、表示モジュール2の前面にハミ出さない位置に
配されている。したがって、表示モジュール2が壁面な
どに埋設された状態では、両モジュール2・3が着脱可
能に形成されているにも拘わらず、例えば、油や水など
の侵入に対する保護機能を、グラフィック操作パネルが
一体に形成されている場合と同様に保つことができる。
加えて、表示モジュール2は、一体型のグラフィック操
作パネルよりも薄く形成できるので、表示モジュール2
を設置可能な場所を拡大できる。
【0023】一方、本実施形態では、上記一括ケーブル
6で伝送する画像信号および操作信号として、GVIF
( Giga bit Video InterFace )信号とUSB( Universa
l Serial Bus) 信号とが採用されており、一括ケーブル
6として、図4に示すように、両コネクタC61・C6
2とケーブル61とを備えたケーブルが使用されてい
る。上記ケーブル61では、USB信号伝送用の信号線
L6・L7が、USB信号用のシールド線L13内に収
納されており、GVIF信号伝送用の信号線L1・L2
がGVIF信号用のシールド線L8内に収納されてい
る。また、他の信号線Xとして、例えば、表示モジュー
ル2の機種を示すタイプセレクト信号などを伝送する信
号線L10・L4・L11・L14、あるいは、接地レ
ベルおよび5[V]に保たれる信号線L9・L3なども
設けられている。
【0024】なお、タイプセレクト信号は、表示モジュ
ール2の機種を示す信号であり、表示モジュール2から
本体モジュール3へ出力される。一方、本体モジュール
3は、タイプセレクト信号から、表示モジュール2の解
像度などを識別し、表示モジュール2に応じた画像信号
(LCD信号)を出力すると共に、伝送路上のドライバ
回路41・42・52やレシーバ回路51(後述)は、
当該LCD信号に適したタイミングでGVIF信号を送
受する。
【0025】さらに、上記両シールド線L8・L13
と、上記信号線Xとは、さらに外側のシールド線L21
内に収納されている。これにより、一括ケーブル6は、
USB信号およびGVIF信号を伝送できるにも拘わら
ず、外見上は、一本のケーブルとして取り回すことがで
きる。また、USB信号およびGVIF信号は、それぞ
れ、シールド線L13・L8内を個別に伝送され、か
つ、全ての信号線がシールド線L21内に収納されてい
るので、USB信号およびGVIF信号間の干渉や外部
からのノイズ混入を防止でき、信号伝送の信頼性を向上
できる。なお、以下では、一括ケーブル6を伝送される
信号を伝送信号として総称する。
【0026】また、本実施形態に係るドライバユニット
4は、図5に示すように、本体モジュール3のコネクタ
C31と接続可能なコネクタC41と、上記一括ケーブ
ル6のコネクタC61と接続可能なケーブルコネクタC
42・C43と、それぞれのドライバ回路41・42
と、USB信号を分配・中継するUSBハブ43と、本
体モジュール3からのLCD信号を分配するLCD分配
器44と、各表示モジュール2からのタイプセレクト信
号を本体モジュール3へ伝えるタイプセレクタ45とを
備えている。上記ドライバ回路41・42は、一括ケー
ブル6で伝送するために、USB信号などの入力信号を
電力増幅するだけではなく、LCD分配器44から与え
られたLCD信号をGVIF信号に変換できる。なお、
ドライバ回路41・42のうち、USB信号のドライバ
回路は、上記USBハブ43で代用できる。また、US
Bハブ43は、USB信号を分配した場合であっても、
操作元を示すアドレスデータが本体モジュール3へ正し
く伝えられるように、USBの規格に沿って、USB信
号を分配・中継する。
【0027】ここで、上記ドライバユニット4またはレ
シーバユニット5は、伝送信号を分岐する際、伝送信号
のうち、情報量が多く、信号の生成に要する処理量の大
きな画像信号(LCD信号/GVIF信号)は、単に分
岐し、比較的、情報量の少ない操作信号(USB信号)
は、操作元が分かるように中継している。したがって、
複数の場所の表示モジュール2にて、本体モジュール3
を操作でき、画像を表示できるにも拘わらず、本体モジ
ュール3の表示制御部3b(後述)を増設する必要がな
い。この結果、本体モジュール3が各表示モジュール2
用の画像信号を出力する場合に比べて、本体モジュール
3の構成を簡略化でき、各表示モジュール2の数に拘わ
らず、本体モジュール3の機種を統一できる。
【0028】さらに、ドライバユニット4には、両コネ
クタC31・C41を介して、本体モジュール3の電源
回路31から電力が供給される。また、上記USBハブ
43およびLCD分配器44は、コネクタC41・C3
1を介して、本体モジュール3のUSB−IF回路(通
信手段)32あるいはLCD−IF回路(通信手段)3
3と接続される。上記本体モジュール3には、これらの
回路31〜33の他に、コンピュータとして動作するた
めのCPU34およびメモリ35が設けられており、C
PU34がメモリ35に格納されたプログラムを実行し
て、必要に応じて各回路32〜33を制御することによ
って、図1に示す機能ブロック3a〜3h(後述)が実
現される。なお、これらの機能ブロック3a〜3hは、
同様の動作を行うハードウェアで実現することもできる
が、上記機能ブロックとして実現した場合は、当該プロ
グラムが記録された記録媒体を配付したり、通信したり
して、コンピュータにプログラムをインストールするだ
けで容易に各機能ブロックを実現できる。
【0029】また、本実施形態では、ドライバユニット
4に、USBポート46が設けられており、当該USB
ポート46を介して、キーボードなどのUSB機器をU
SBハブ43に接続できる。また、上記ケーブルコネク
タC43、および、そのドライバ回路42は、ドライバ
回路41などが配されたベースボードB41とは別の拡
張ボードB42上に実装されており、ドライバユニット
4にて伝送信号の分岐が不要な場合は、拡張ボードB4
2を装着せず、伝送信号の分岐が必要な場合にのみ接続
できる。これにより、分岐の要否に拘わらず、ベースボ
ードB41を共用できる。
【0030】また、本実施形態では、USB−IF回路
32を持たず、RS232C−IF回路36しか持たな
い本体モジュール3と接続するために、上記コネクタC
31・C41には、RS232C用の端子も設けられて
おり、ドライバユニット4は、RS422コンバータ4
7を備えている。さらに、ドライバ回路41には、RS
422のドライバ回路も含まれており、スイッチを切り
換えることで、USB信号の代わりに、RS422信号
を一括ケーブル6に送出できる。
【0031】一方、図6に示すように、本実施形態に係
るレシーバユニット5には、表示モジュール2のコネク
タC21、および、一括ケーブル6のコネクタC62と
接続可能なコネクタC51およびケーブルコネクタC5
2に加えて、当該レシーバユニット5で伝送信号を分岐
するために、一括ケーブル6のコネクタC61と接続可
能なケーブルコネクタC53が設けられている。また、
一括ケーブル6を介して、ドライバユニット4のドライ
バ回路41(42)と通信するためのレシーバ回路51
と、上記ドライバ回路42と同様のドライバ回路52と
を備えている。なお、レシーバユニット5においても、
ドライバユニット4と同様、分岐用のドライバ回路52
およびケーブルコネクタC53は、レシーバ回路51な
どが実装されたベースボードB51とは別の拡張ボード
B52に配されており、分岐の要否に拘わらず、ベース
ボードB51を共用できる。
【0032】また、上記レシーバユニット5には、コネ
クタC5およびドライバ回路52からのタイプセレクト
信号をレシーバ回路51へ送出するタイプセレクタ53
と、レシーバ回路51からのLCD信号をコネクタC5
1およびドライバ回路52に分配するLCD分配器54
と、レシーバ回路51からのUSB信号をコネクタC5
1およびドライバ回路52に分配・中継するUSBハブ
55とが設けられている。
【0033】ここで、図6に示す表示モジュール2とレ
シーバユニット5とは、後述するように両コネクタC2
1・C51のうち、RS232C信号伝送用の端子と、
IrDA(Infrared Data Association )信号伝送用の
端子とを介して、表示モジュール2からの操作信号を伝
送している。したがって、本実施形態に係るレシーバユ
ニット5には、USBハブ55とコネクタC51との間
に、USB信号とRS232C信号とを相互変換するR
S−USB制御回路56と、USB信号とIrDA信号
とを相互変換するIrDA−USB制御回路57とが設
けられている。
【0034】また、上記レシーバユニット5は、電源回
路58を備えており、コネクタC51・C21を介して
表示モジュール2へ電力を供給できる。なお、上述した
ように、本実施形態に係るドライバユニット4は、1対
1通信時には、USB信号に代えて、RS422信号を
送出できる。この場合に備えて、レシーバユニット5で
は、レシーバ回路51とRS−USB制御回路56との
間に、RS422コンバータ59が設けられている。
【0035】ここで、図6に示す表示モジュール2は、
上述の規格化されたコネクタC21に加えて、表示手段
として、LCD信号で指示された画像を表示するLCD
21を備えていると共に、入力手段として、タッチパネ
ル22を備えており、他の入力手段としてのキーボード
7やリモートコントローラ8と通信するために、RS2
32Cポート23およびIrDAポート24が設けられ
ている。さらに、当該表示モジュール2では、タッチパ
ネル22やキーボード7からの入力は、コネクタC21
のうち、RS232C信号伝送用の端子を介して伝送さ
れており、上記RS232Cポート23およびタッチパ
ネル22は、RS232C−IF回路25を介して、コ
ネクタC21に接続されている。また、本実施形態で
は、上記リモートコントローラ8およびIrDAポート
24は、例えば、IrDAの規格に従い、赤外線により
無線通信できる。
【0036】さらに、表示モジュール2は、電源が投入
されているか否かを示すパワーランプ26と、パワーラ
ンプ26の表示状態を制御するランプ制御回路27とを
備えている。当該ランプ制御回路27は、上記RS23
2C−IF回路25・コネクタC21を介して、本体モ
ジュール3からの指示が伝えられると、指示に応じて、
例えば、点燈/点滅などの表示状態を制御できる。な
お、パワーランプ26の表示状態は、オペレータが識別
可能であれば、点燈/点滅の切り換えに限るものではな
く、例えば、点燈時の色や点滅時の周期などでもよい。
【0037】ここで、本実施形態では、図1に示すよう
に、一括ケーブル6で伝送されるUSB信号によって、
各表示モジュール2での操作が本体モジュール3へ伝え
られている。USB信号には、操作元を示すアドレスデ
ータが含まれているので、本体モジュール3の操作識別
部(操作識別手段)3aは、当該アドレスデータを参照
することで、それぞれの操作の操作元(図6に示すタッ
チパネル22・キーボード7あるいはリモートコントロ
ーラ8など)を識別できる。
【0038】ただし、本実施形態に係る本体モジュール
3では、表示制御部(画像信号出力手段)3bが、各表
示モジュール2へ同一の画像を表示させているので、操
作識別部3aが各表示モジュール2からの操作を同時に
受け付け、かつ、制御部3cが全ての操作に応じて上記
表示制御部3bに画像の変更を指示すると、それぞれの
オペレータからの操作が錯綜して、いずれのオペレータ
も正しく本体モジュール3を操作できなくなってしま
う。
【0039】したがって、本実施形態に係る本体モジュ
ール3には、操作識別部3aが操作を受け付けた機器の
うち、操作権がある機器からの操作のみを制御部3cへ
伝える排他制御部(選択手段)3dと、操作権がある機
器を特定する操作権判定部(選択手段)3eと、操作権
判定部3eへ操作権の特定方法を指示するパネル設定部
3fとが設けられている。これにより、例えば、図6に
示すタッチパネル22、キーボード7あるいはリモート
コントローラ8などの機器からの操作を、操作識別部3
aが略同時に受け付けたとしても、制御部3cには、操
作権判定部3eが特定した機器からの操作のみが伝えら
れ、制御部3cは、当該機器からの操作のみに応じて、
表示制御部3bへ表示を指示する。この結果、複数の場
所に配された表示モジュール2から本体モジュール3を
操作可能であるにも拘わらず、ある表示モジュール2が
操作している間は、他の表示モジュール2からの操作を
排除でき、同時操作に起因する誤操作を防止できる。
【0040】より詳細に説明すると、本実施形態に係る
パネル設定部3fは、図7に示すように、各表示モジュ
ール2毎に、特権モード、共有モード、無効モードの3
つのモードを設定できる。なお、後述するように、本実
施形態では、同じ表示モジュール2であっても、タッチ
パネル22とリモートコントローラ8とをそれぞれ別に
設定できる。
【0041】特権モードは、他の表示モジュール2が使
用中であっても、優先的に操作権を取得できるモードで
あって、操作権判定部3eは、ある表示モジュール2が
特権モードに設定されている場合、他の表示モジュール
2が操作権を持っていたとしても、特権モードの表示モ
ジュール2へ操作権を移管し、排他制御部3dは、当該
表示モジュール2からの操作を制御部3cへ伝える。こ
れにより、表示モジュール2のオペレータ(管理者な
ど)は、他の表示モジュール2のオペレータよりも優先
して、本体モジュール3を操作できる。また、例えば、
図8に示すようなパネルセレクタの表示を制御部3cへ
指示し、当該セレクタで表示モジュール2を選択するこ
とで、特定の表示モジュール2へ操作権を与えるよう
に、操作権判定部3eへ指示できる。
【0042】一方、共有モードは、他の表示モジュール
2が使用中の場合は、入力できず、当該表示モジュール
2の操作権が開放され、フリー状態になったときのみ
に、操作権を取得できるモードであって、操作権判定部
3eは、いずれの表示モジュール2も操作権を取得して
いないフリーの状態の場合は、表示モジュール2からの
操作に応じて、当該表示モジュール2に操作権を与え
る。これとは逆に、いずれかの表示モジュール2が操作
権を持っている状態で、操作識別部3aが共有モードの
表示モジュール2からの操作を受け付けたとしても、操
作権判定部3eは、当該表示モジュール2へ操作権を移
管せず、当該表示モジュール2からの操作は、排他制御
部3dによって無視される。
【0043】フリー状態への移行は、操作権を取得して
いる表示モジュール2から、例えば、図9の領域A1に
表示されているリリースボタンの押し操作など、操作権
の放棄を示す操作を受け取った場合、あるいは、予め定
められた期間(タイムアウト時間)、当該表示モジュー
ル2からの操作がなかった場合などに行われる。この場
合、上記操作権判定部3eは、当該表示モジュール2か
ら操作権を剥奪し、表示制御部3bは、例えば、図10
に示す領域A2などに、フリー状態にあることを表示す
る。なお、表示制御部3bは、いずれかの表示モジュー
ル2が操作権を持っている場合、例えば、図9に示すよ
うに、当該領域A2へ、当該表示モジュール2を示すI
Dと名称とを表示する。これにより、各表示モジュール
2のオペレータは、操作権の推移を、それぞれの表示画
面上で確認できる。
【0044】また、無効モードは、操作権を取得できな
いモードであって、無効モードの表示モジュール2から
の操作を操作識別部3aが受け取ったとしても、操作権
判定部3eは、当該表示モジュール2へ操作権を与え
ず、排他制御部3dによって、当該表示モジュール2か
らの操作は、常に無視される。
【0045】ここで、パネル設定部3fは、例えば、本
体モジュール3に直接接続された入力装置からの操作
や、予め特権モードに設定された表示モジュール2から
の操作などに応じて、各表示モジュール2の設定を変更
する。具体的には、設定が指示されると、パネル設定部
3fは、例えば、図11に示すように、パラメータ変更
用のダイアログの表示を表示制御部3bへ指示する。当
該ダイアログでは、例えば、表示モジュール2のIDを
示すタブを選択し、タッチ操作と、リモートコントロー
ラ操作とのそれぞれについて、有効/無効を示すチェッ
クボックスや、特権モードと共有モードとを選択させる
ラジオボックスなどを操作することで、それぞれのモー
ドを個別に設定できる。また、例えば、”タイム”のタ
ブを選択して、タイムアウト時間を入力するなどの操作
によって、上記タイムアウト時間を設定できる。なお、
不所望な設定変更を防止するために、例えば、管理者用
のパスワード入力などの認証に成功した場合にのみ、設
定の表示や設定の変更を許可する方が望ましい。
【0046】また、図6に示すように、本実施形態に係
る表示モジュール2は、IrDAポート24を備えてお
り、リモートコントローラ8と通信できると共に、図1
に示すように、上記パネル設定部3fは、タッチパネル
22の表示モジュール2に接続されている入力手段のモ
ードと、リモートコントローラ8のように、必要に応じ
て接続される入力手段のモードとを別々に設定できる。
ここで、リモートコントローラ8は、例えば、管理者な
ど、特定の人物に所持させることができ、使用者を限定
できる。一方、タッチパネル22は、表示モジュール2
の設置場所に固定されるので、使用場所を限定できる。
したがって、両者のモードを別に設定することで、使用
者および設置場所の双方に応じて、表示モジュール2の
操作権を設定できる。
【0047】上記リモートコントローラ8は、多くの操
作ボタンなどを備え、直接、表示モジュール2と同様に
操作できるものであってもよいし、表示モジュール2へ
操作権の要求操作のみを指示できるものでもよい。後者
の場合、操作権判定部3eは、リモートコントローラ8
の操作を受け取ると、リモートコントローラ8および表
示モジュール2の組み合わせに対して設定されたモード
に従って、リモートコントローラ8と通信した表示モジ
ュール2の操作権を判定する。これにより、いずれの場
合であっても、リモートコントローラ8で指示した使用
者(管理者など)は、タッチパネル22とは異なるモー
ドで、表示モジュール2(またはリモートコントローラ
8)を操作できる。なお、図7および図11では、パネ
ル設定部3fが、リモートコントローラ8と表示モジュ
ール2との組み合わせに対して、モードを設定する場合
を例にして説明したが、リモートコントローラ8自体に
モードを設定してもよい。この場合は、例えば、リモー
トコントローラ8が自らを識別するIDを出力するなど
すれば、リモートコントローラ8を特定できる。いずれ
の場合であっても、リモートコントローラ8に、表示モ
ジュール2のタッチパネル22とは別のモードを設定で
きれば同様の効果を得ることができる。
【0048】ところで、本実施形態に係るグラフィック
操作パネル1では、上述したように、表示モジュール2
が一体型のグラフィック操作パネルと共用されており、
一体化した場合であっても、両モジュール2・3間の境
界が表示モジュール2の画面側から見えないように形成
されている。この結果、表示モジュール2を設置した状
態では、表示モジュール2のオペレータは、図3に示す
ように、当該表示モジュール2が一体型のグラフィック
操作パネルを構成しているか、あるいは、図1に示すよ
うに、他の表示モジュール2と共に、同一の本体モジュ
ール3に接続されているかを把握できない。
【0049】一方、表示モジュール2が共有モードある
いは無効モードに設定されている場合は、一体型のグラ
フィック操作パネルの場合とは異なり、表示モジュール
2が正常に動作しているにも拘わらず、当該表示モジュ
ール2からの操作が排他制御により無視され、制御部3
cの動作に反映しないことがある。
【0050】この場合、オペレータは、表示モジュール
2への入力に失敗したと誤解して、同じ操作を繰り返し
たり、表示モジュール2が故障していると誤解する虞れ
がある。ここで、制御システムでは、多くの場合、埃や
水あるいは油などに対する耐久性を向上させるために、
表示モジュール2の入力手段としてタッチパネル22を
備えているが、タッチパネル22は、キーボードなどの
入力手段に比べて、誤入力しやすいので、上記誤解を招
きやすい。
【0051】したがって、本実施形態に係る本体モジュ
ール3には、ランプ制御部3gが設けられており、無効
モードの場合、ランプ制御部3gは、コネクタC31な
どを介して、表示モジュール2のランプ制御回路27へ
パワーランプ26の点滅などを指示して、パワーランプ
26の表示状態を、特権モードや共有モードの場合とは
異なる状態に設定している。各表示モジュール2のパワ
ーランプ26は、ランプ制御部3gがUSB信号を送出
する際の送信先アドレスによって特定され、各表示モジ
ュール2のランプ制御回路27は、送信先アドレスが、
自機器の表示モジュール2を示す場合に、パワーランプ
26の表示状態を制御する。これにより、表示モジュー
ル2は、それぞれのオペレータに無効モードか否かを報
知できるので、オペレータの誤解を防止できる。
【0052】さらに、本実施形態に係る本体モジュール
3は、リリース要求表示指示部3hを備えており、共有
モードの表示モジュール2が操作権を持っている状態
で、操作識別部3aが他の共有モードの表示モジュール
2からの指示を受け取った場合、表示制御部3bへ指示
して、図12に示す領域A3などに、リリース要求があ
った表示モジュール2の名称を表示する。これによっ
て、操作権を持っている表示モジュール2のオペレータ
は、他のオペレータが操作を希望していることを把握で
き、例えば、上述のリリースボタンを押すなどの操作に
よって、操作権を早期に開放でき、より適切に操作権を
委譲できる。なお、例えば、重要な操作をしている場合
など、オペレータが操作権の放棄を指示しなければ、当
該表示モジュール2は、例えば、優先モードの表示モジ
ュール2など、自機器よりも優先度の高い表示モジュー
ル2が操作しない限り、操作権を持ちつづけることがで
きる。
【0053】さらに、上記リリース要求は、各表示モジ
ュール2の表示画面に表示されるので、リリース要求の
元となった操作を指示したオペレータ(この場合は、製
造ラインBのオペレータ)は、操作が受け付けられたこ
とを識別できる。したがって、オペレータは、入力ミス
と誤解することなく、操作権の移管を待つことができ
る。
【0054】なお、上記では、それぞれのパワーランプ
26の表示状態によって、各表示モジュール2が無効モ
ードであるか否かを報知したが、各表示モジュール2へ
表示される画像によって、無効モードであるか否かを報
知することもできる。ただし、無効モードであるか否か
は、その表示モジュール2のオペレータのみにとって重
要なので、各表示モジュール2で個別に報知する方が望
ましい。また、パワーランプ26は、多くの表示モジュ
ール2に設けられている。したがって、本実施形態のよ
うに、パワーランプ26の表示状態で報知すれば、報知
用の部材を特に設けることなく、個別に報知できる。
【0055】また、操作権を持っている表示モジュール
2のオペレータがリリースするか否かを判断する際、要
求元も考慮して判断する方が、より的確に判断できる。
したがって、少なくとも当該表示モジュール2では、要
求元を表示する方が望ましい。この場合、要求元となり
得る機器の数は、各グラフィック操作パネル1によって
異なるので、各表示モジュール2に要求元表示用の部材
を設けるよりも、表示制御部3bの画像信号(LCD信
号)を制御して、表示モジュール2の画面上に表示する
方が部材数を削減できる。この場合は、全表示モジュー
ル2に表示されるので、要求を出したオペレータが、本
体モジュール3によって操作が受け付けられたことを把
握できるので、さらに好ましい。なお、パワーランプ2
6の表示状態によって、共有モードの有無を報知するこ
ともできるが、画面にリリース要求が表示される場合、
各表示モジュール2のオペレータは、リリース要求によ
って共有モードであることを把握できるので、パワーラ
ンプ26で報知しなくてもよい。
【0056】なお、本実施形態では、伝送信号を分岐す
る際、ドライバユニット4またはレシーバユニット5で
2分岐しているが、本体モジュール3が操作元を識別で
き、各表示モジュール2へ同一内容の画像信号を伝送で
きれば、任意の場所で任意の数に分配しても同様の効果
が得られる。ただし、ドライバユニット4またはレシー
バユニット5以外の場所で分岐した場合は、分岐用の回
路が両ユニット4・5とは別に必要になる。したがっ
て、本実施形態に示すように、両ユニット4・5にいず
れかで分岐する方が好ましい。
【0057】また、上記では、画像信号がGVIF信号
の場合を例にして説明したが、他の画像信号を伝送して
も同様の効果が得られる。また、操作信号もUSB信号
に限るものではなく、本体モジュール3が各表示モジュ
ール2からの操作を確実に受信でき、操作元を識別でき
れば、例えば、IEEE1394規格の信号など、他の
信号を伝送する場合にも広く適用できる。
【0058】
【発明の効果】請求項1の発明に係る情報処理装置の本
体モジュールは、以上のように、複数の入出力モジュー
ルからの操作を受け取り可能な操作識別手段と、上記各
入出力モジュールに共通の画像信号を出力して、上記各
表示手段へ互いに同一の画像を表示させる画像信号出力
手段と、各入出力モジュールの中から優先モジュールを
選択し、当該優先モジュールからの入力に応じた画像表
示を、画像信号出力手段に指示する選択手段とを備え、
上記選択手段は、上記優先モジュールの入力手段から、
操作権の放棄指示を受け取った場合、上記複数の入出力
モジュールの中から、優先モジュールを再選択すると共
に、上記操作識別手段は、優先モジュールではない入出
力モジュールから入力を受け取った場合、操作権の放棄
を要求する画像表示を、上記画像信号出力手段に指示す
構成である。
【0059】上記構成では、操作識別手段が各入出力モ
ジュールの入力手段からの入力を受け取ったとしても、
選択手段が優先モジュールを決定し、各入出力モジュー
ルには、当該優先モジュールからの操作に応じた互いに
同一の画像が表示される。これにより、画像信号生成用
の回路を増設することなく、入出力モジュールが単一の
場合と同様に、排他的に情報処理装置を操作でき、情報
処理装置を操作あるいは情報処理装置からの画像信号を
表示できる場所を拡大できるという効果を奏する。
【0060】さらに、上記構成では、非優先モジュール
からの入力に応じて、各入出力モジュールの画面に、操
作権の放棄要求が表示される。これにより、優先モジュ
ールのオペレータと非優先モジュールのオペレータとの
間で操作権を柔軟に委譲できるという効果を奏する。ま
た、入力が受け付けられたことを非優先モジュールのオ
ペレータに通知できるので、当該オペレータの誤解に起
因する誤操作を防止できるという効果を併せて奏する。
【0061】請求項2の発明に係る情報処理装置の本体
モジュールは、以上のように、請求項1記載の発明の構
成に加えて、さらに、他の入出力モジュールが使用中で
あっても、優先的に操作権を取得できる特権モードと、
他の入出力モジュールが使用中の場合は、入力できず、
当該入出力モジュールの操作権が開放され、フリー状態
になったときのみに、操作権を取得できる共有モード
と、操作権を取得できない無効モードとの3つのモード
のいずれかを、各表示手段毎に設定するパネル設定部
と、上記各入出力モジュールに設けられたパワーランプ
の表示状態を制御するランプ制御部とを備え、上記ラン
プ制御部は、無効モードの入出力モジュールのパワーラ
ンプの表示状態を、特権モードおよび共有モードの入出
力モジュールのパワーランプの表示状態とは異なる状態
に制御する構成である。
【0062】上記構成では、入出力モジュールは、それ
ぞれのオペレータに無効モードか否かを報知できるの
で、オペレータの誤解を防止できるという効果を奏す
る。
【0063】請求項3の発明に係る記録媒体は、以上の
ように、請求項1記載の操作識別手段、画像信号出力手
段および選択手段として、コンピュータを動作させるプ
ログラムが記録されている構成である。
【0064】上記構成のプログラムがコンピュータで実
行されると、当該コンピュータは、請求項1記載の情報
処理装置の本体モジュールとして動作する。それゆえ、
請求項1と同様に、画像信号生成用の回路を増設するこ
となく、入出力モジュールが単一の場合と同様に、排他
的に情報処理装置を操作でき、情報処理装置を操作ある
いは情報処理装置からの画像信号を表示できる場所を拡
大できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、グラフ
ィック操作パネルの要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記グラフィック操作パネルを構成するモジュ
ールを示すものであり、表示モジュールと本体モジュー
ルとが分離された状態を示す斜視図である。
【図3】上記グラフィック操作パネルを構成するモジュ
ールを示すものであり、表示モジュールと本体モジュー
ルとを装着した状態を示す斜視図である。
【図4】上記グラフィック操作パネルで使用される一括
ケーブルの構成を示す電気結線図である。
【図5】上記グラフィック操作パネルにおいて、本体モ
ジュールおよびドライバユニットの要部構成を示すブロ
ック図である。
【図6】上記グラフィック操作パネルにおいて、表示モ
ジュールおよびレシーバユニットの要部構成を示すブロ
ック図である。
【図7】上記グラフィック操作パネルの動作を示すもの
であり、各表示モジュールのモード設定時の表示画面を
示す説明図である。
【図8】上記グラフィック操作パネルの動作を示すもの
であり、特権モード時に、パネルセレクタを表示した状
態の表示画面を示す説明図である。
【図9】上記グラフィック操作パネルの動作を示すもの
であり、共有モードにて、ある表示モジュールが操作権
を取得している状態の表示画面を示す説明図である。
【図10】上記グラフィック操作パネルの動作を示すも
のであり、共有モードにて、いずれの表示モジュールも
操作権を取得していない状態の表示画面を示す説明図で
ある。
【図11】上記グラフィック操作パネルの動作を示すも
のであり、各表示モジュールのモード設定時の他の表示
画面を示す説明図である。
【図12】上記グラフィック操作パネルの動作を示すも
のであり、共有モードにて、ある表示モジュールがリリ
ース要求を出力した状態の表示画面を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 グラフィック操作パネル(情報処理装置) 2 表示モジュール(入出力モジュール) 3 本体モジュール 3a 操作識別部(操作識別手段) 3b 表示制御部(画像信号出力手段) 3d 排他制御部(選択手段) 3e 操作権判定部(選択手段) 21 LCD(表示手段) 22 タッチパネル(入力手段) 23 RS232Cポート(入力手段) 24 IrDAポート(入力手段) 32 USB−IF回路(通信手段) 33 LCD−IF回路(通信手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04Q 9/00 361 H04Q 9/00 361 (56)参考文献 特開 平9−200872(JP,A) 特開 平5−53958(JP,A) 特開 平10−320671(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 23/00 - 23/02 H04Q 9/00 - 9/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像信号が示す画像を表示する表示手段、
    および、操作を受け付ける入力手段を、それぞれ有する
    複数の入出力モジュールからの操作を受け取り可能な操
    作識別手段と、 上記各入出力モジュールに共通の画像信号を出力して、
    上記各表示手段へ互いに同一の画像を表示させる画像信
    号出力手段と、 上記複数の入出力モジュールの中から優先モジュールを
    選択し、当該優先モジュールの入力手段からの入力に応
    じた画像表示を、上記画像信号出力手段に指示する選択
    手段とを備え、 上記選択手段は、上記優先モジュールの入力手段から、
    操作権の放棄指示を受け取った場合、上記複数の入出力
    モジュールの中から、優先モジュールを再選択すると共
    に、 上記操作識別手段は、優先モジュールではない入出力モ
    ジュールから入力を受け取った場合、操作権の放棄を要
    求する画像表示を、上記画像信号出力手段に指示する
    とを特徴とする情報処理装置の本体モジュール。
  2. 【請求項2】さらに、他の入出力モジュールが使用中で
    あっても、優先的に操作権を取得できる特権モードと、
    他の入出力モジュールが使用中の場合は、入力できず、
    当該入出力モジュールの操作権が開放され、フリー状態
    になったときのみに、操作権を取得できる共有モード
    と、操作権を取得できない無効モードとの3つのモード
    のいずれかを、各表示手段毎に設定するパネル設定部
    と、 上記各入出力モジュールに設けられたパワーランプの表
    示状態を制御するランプ制御部とを備え、 上記ランプ制御部は、無効モードの入出力モジュールの
    パワーランプの表示状態を、特権モードおよび共有モー
    ドの入出力モジュールのパワーランプの表示状 態とは異
    なる状態に制御することを特徴とする請求項1記載の情
    報処理装置の本体モジュール。
  3. 【請求項3】画像信号が示す画像を表示する表示手段と
    操作を受け付ける入力手段とを、それぞれ有する複数の
    入出力モジュールと通信可能な通信手段を有するコンピ
    ュータで読み取り可能なプログラムが記録された記録媒
    体であって、 上記通信手段を制御して、入出力モジュールからの操作
    を受け取る操作識別手段としてコンピュータを動作させ
    るプログラムと、 上記通信手段を制御して、各入出力モジュールに共通の
    画像信号を出力して、上記各表示手段へ互いに同一の画
    像を表示させる画像信号出力手段としてコンピュータを
    動作させるプログラムと、 上記複数の入出力モジュールの中から優先モジュールを
    選択し、当該優先モジュールの入力手段からの入力に応
    じた画像表示を、上記画像信号出力手段に指示する選択
    手段としてコンピュータを動作させるプログラムとが記
    録されており、 上記選択手段は、上記優先モジュールの入力手段から、
    操作権の放棄指示を受け取った場合、上記複数の入出力
    モジュールの中から、優先モジュールを再選択すると共
    に、 上記操作識別手段は、優先モジュールではない入出力モ
    ジュールから入力を受け取った場合、操作権の放棄を要
    求する画像表示を、上記画像信号出力手段に指示する
    とを特徴とする記録媒体。
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