JP3464313B2 - ウイング開閉補助装置 - Google Patents

ウイング開閉補助装置

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JP3464313B2
JP3464313B2 JP14354895A JP14354895A JP3464313B2 JP 3464313 B2 JP3464313 B2 JP 3464313B2 JP 14354895 A JP14354895 A JP 14354895A JP 14354895 A JP14354895 A JP 14354895A JP 3464313 B2 JP3464313 B2 JP 3464313B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウイングボディを有す
るトラック等の車両(ウイング車)においてウイングの
開閉操作を容易にするためのウイング開閉補助装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ウイングボディを有する車両は、幌かけ
作業を必要とせずしかもフォークリフト等の荷役機械に
よる作業も容易であるという長所があるが、ウイングを
開閉させるための機構が必要である。例えば、重量が比
較的大きいアルミニウム製のウイング(アルミウイン
グ)においては、油圧シリンダによってウイングを開閉
させる装置が提供されている。
【0003】一方、比較的重量の軽い幌ウイングにおい
ては、従来より、ねじりコイルばねや引っ張りばね等を
用いたウイング開閉補助装置が使われている。従来のウ
イング開閉補助装置は、ねじりばねや引っ張りばねを撓
ませることによって生じる反発荷重を、ウイングを開け
る方向の補助動力として利用するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、油圧シ
リンダを用いた前記ウイング開閉装置は、1台当りの重
量が約70kgと重く、しかも油圧発生回路等が必要な
ため構造が複雑で大形化するとともに、コストの高いも
のとなる。
【0005】一方、ねじりばねや引っ張りばね等を用い
た従来のウイング開閉補助装置は、例えば片側に9個の
ねじりコイルばねと2個の引っ張りばねが必要であり、
1台当りに合計22個の部品を組合わせないと、必要な
補助動力が得られなかった。このため部品数が多く、し
かも総重量が約50kgにも及んでいる。また、このよ
うなばねを用いた従来の補助装置は、発生する補助動力
が小さいために、アルミウイングのように比較的重量が
大きいウイング車には適用できなかった。
【0006】従って本発明の目的は、構造が簡単で部品
数が少なく、軽量であってコンパクトに構成でき、車両
内部のデッドスペースに設置可能なウイング開閉補助装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を果たすため
に開発された本発明のウイング開閉補助装置は、ウイン
グボディを有する車両のウイングを開閉する際に上記ウ
イングを開ける方向の補助力を与える装置であって、車
体側に固定されるブラケットのリンク支持ヒンジによっ
て一端側が枢着されていておおむね水平に倒伏した姿勢
から起立する姿勢にわたって回動可能でかつ倒伏した状
態において車幅方向におおむね水平に延びる第1リンク
と、上記リンク支持ヒンジよりも下方に位置するロッド
接続部において上記第1リンクの一端側に接続されかつ
他端側が車両の幅方向におおむね水平に延びるロッド
と、上記第1リンクの他端とウイング側の部材との間に
斜めに立ち上がって設けられていて下端側が上記第1
リンクの他端にリンク連結ヒンジによって上記ロッドの
上方において回動自在に連結されるとともに上端側が第
1リンクの他端よりもウイングヒンジ寄りの位置にてウ
イング側の部材に枢着され、上記第1リンクが起立する
方向に回動する際に上記ウイングを開ける方向に移動す
る第2リンクと、車体側の部材に設けられたばね受け部
と上記ロッドに設けられたばね受け部との間に圧縮した
状態で設けられた圧縮コイルばねであって、上記車体側
の部材に設けられたばね受け部に対し上記第1リンクの
反対側に配され、圧縮された状態において伸び側に反発
荷重を生じることにより上記第1リンクを起立させる方
向に上記ロッドを付勢する圧縮コイルばねと、上記ウイ
ングを作業者が手で開方向または閉方向に動かすことの
できる操作部材と、を具備し、前記補助力は、ウイング
開き始めの補助動力がウイングの重量モーメントよりも
小さく、ウイング開き角が大きくなるにつれて補助モー
メントが重量モーメントを上回ったのちウイングが開き
終るまで補助モーメントが重量モーメントを上回るよう
にしている。
【0008】上記付勢手段は、圧縮コイルばねが好適で
あるが、圧縮コイルばね以外に、例えばガスばね(ガス
ダンパ)やゴム状弾性体等でもよく、要するに圧縮させ
る方向に撓ませた時に、伸び側に反発荷重を生じるもの
であればよい。上記付勢手段の荷重−撓み特性は線形に
限ることはなく、例えばテーパコイルばねや不等ピッチ
コイルばねのような非線形の荷重−撓み特性を示すばね
が使われてもよい。
【0009】
【作用】ウイングが閉まっている状態では、上記付勢手
段は最大撓みが与えられた状態となっている。そしてこ
の付勢手段が生じる反発荷重によってロッドが軸線方向
に押し出される。押し出されるロッドによって第1リン
クが回転運動を行い、第1リンクに連結されている第2
リンクをウイングに向って押し出す。押し出された第2
リンクは、ウイングの開放を行う方向のモーメントを生
じる。こうして、ウイングを開ける方向の補助動力が発
揮される。
【0010】ウイングの最大開き角は一般的に90°付
近であるが、最大に開ききった状態でも上記付勢手段は
多少圧縮された状態となっていて反発荷重を残すように
しているから、ウイングを全開状態に維持することがで
きる。ウイングを閉じる際には、ウイングに接続された
ロープ等を使って作業者が手でウイングを閉じる方向に
動かせばよい。
【0011】上記補助動力のモーメントをウイングの重
量モーメントよりも大きくすれば、ウイングは自動的に
開くようになる。また、付勢手段による反発荷重を小さ
くして開き始めの補助動力を弱めることにより、ウイン
グの跳ね上がりによる危険を防ぐことも可能である。
【0012】このようなウイング開閉補助装置は、主た
る部品が2本のリンクと1本のロッドおよび1つの付勢
手段で足り、しかもロッドと付勢手段はおおむね車両の
幅方向(水平方向)に延びるように配置でき、第1リン
クと第2リンクはウイング閉時に折り畳まれた姿勢とな
っているなど、上下方向の寸法が小さくてすむ。このた
め、ウイング車の内部における車体とウイングとの間の
細長いデッドスペースに収容することが可能であり、外
観を損なうことがないのは勿論のこと、ウイング開閉補
助装置が雨水にさらされることも回避される。
【0013】また、各リンクの長さやヒンジの位置、付
勢手段のばね定数あるいはばね特性等を可変設定するこ
とで、任意の補助動力特性を得ることができる。そして
請求項2のように補助ばねを設ければ、ウイングの開き
始めの補助動力不足を補うようにすることもできる。ま
た、請求項3に記載したように複数の圧縮コイルばねを
直列に接続した場合、ばね全体の撓みストロークを大き
くとることができ、しかも各ばね間にスライドばね座を
設けたことによって、ばね曲りが生じることを回避でき
る。
【0014】
【実施例】以下に本発明の一実施例について、図1ない
し図7を参照して説明する。図3に示されたウイング車
10は、ウイングボディ11の少なくとも片側の側面部
に、上下方向に開閉するウイング12を備えている、ウ
イング12は、天井部分13と側板部分14とを備えて
おり、天井部分13と側板部分14とが一体となって、
ウイングヒンジ15(図1等に示す)を中心として、閉
位置からほぼ90°の角度まで回動上昇できるようにな
っている。図3はウイング12が全開位置まで回動した
状態を示している。ウイングヒンジ15は車体の前後方
向に延びている。
【0015】上記ウイング12の開閉を補助するため
に、ウイング開閉補助装置20が設けられている。この
ウイング開閉補助装置20は、後述する構造によって、
ウイング12を押上げる方向の補助動力を生じるように
なっている。この補助装置20は、図3に一部を示すよ
うに、車体側の部材21とウイング12との間の車幅方
向に沿う細長いデッドスペース22に収容されている。
そしてこの実施例の場合は、図4,5にハッチングで示
すように、ウイングボディ11の前部と後部に存在する
上記デッドスペース22にそれぞれウイング開閉補助装
置20が収容されている。
【0016】図1に示すように、ウイング開閉補助装置
20は、下側に位置する第1リンク31と、上側に位置
する第2リンク32と、水平方向に延びるロッド33
と、付勢手段の一例としての圧縮コイルばね34とを主
要な構成要素としている。図1はウイング12が全閉状
態にある時を示し、図2はウイング12が全開位置付近
まで開いた状態を示している。
【0017】第1リンク31の一端31aは、車体側に
固定されたブラケット37の車幅方向に沿うリンク支持
ヒンジ38によって上下方向に回動自在に枢着されてい
る。この第1リンク31は、図1に示すようにおおむね
水平に倒伏した姿勢から、図2に示すように起立する姿
勢にわたって回動自在であり、倒伏した状態において他
端31b側が車幅方向に延びるようにしている。
【0018】第2リンク32は、第1リンク31の他端
31bとウイング側の部材40との間に設けられてい
る。すなわち、第2リンク32の下端41が第1リンク
31の他端31bにリンク連結ヒンジ42によって回動
自在に枢着されるとともに、第2リンク32の上端43
が後側に斜め上方に立ち上がっている。この第2リンク
32の上端43は、第1リンク31の他端31bよりも
後側の位置(ウイングヒンジ15に近い側)において、
上部ヒンジ44によってウイング側の部材40に枢着さ
れている。
【0019】これらのリンク31,32は、ウイング1
2が閉じた状態の時に「>」形に屈曲した姿勢となり、
ウイング12が上方に開くにつれて次第にリンク31,
32のなす挟角が広がる方向に延びてゆくようになって
いる。
【0020】ロッド33の一端50は、リンク支持ヒン
ジ38よりも下方にオフセットした位置にあるロッド接
続部51において、第1リンク31の一端31a側に接
続されている。ロッド33の他端52は、第1リンク3
1が倒伏した時の姿勢と同様に、車両の幅方向におおむ
ね水平に延びている。
【0021】圧縮コイルばね34は、車体側の部材21
に設けられたばね受け部55とロッド33に設けられた
ばね受け部56との間に、圧縮した状態で設けられてい
て、第1リンク31を起立させる方向にロッド33を付
勢する反発荷重を生じるようにしている。
【0022】ウイング12にロープなどの操作部材60
が接続されている。ウイング12が開いている時にこの
操作部材60を作業者が地上側から引くことにより、ウ
イング12を閉めることができるようになっている。ま
た、ウイング12を全閉位置で保持するための周知のロ
ック機構(図示せず)がウイングボディ11に設けられ
ている。
【0023】次に、上記構成のウイング開閉補助装置2
0の作用について説明する。この補助装置20を模式的
に表すと図6のようになる。ばね34は、ウイング12
が閉じた状態で最大撓みが与えられており、ばね34の
反力P1 (図6に示す)は、ロッド33の軸線方向に作
用する。このため、第1リンク31にヒンジ38回りに
第1リンク31を起立させる方向のモーメントM1 が生
じる。このモーメントM1 は、M1 =P1 ×L1 で表さ
れる。
【0024】第1リンク31に発生した上記モーメント
M1 は、第1リンク31の先端側において、第2リンク
32にウイング12を押上げる方向の軸力P2 を発生さ
せることになる。この軸力P2 は、P2 =P1 ÷L3 で
表される。
【0025】上記軸力P2 は、ウイング12にウイング
ヒンジ15を中心とする回転モーメントM2 を発生させ
る。この回転モーメントM2 は、M2 =P2 ×L4 で表
される。M2 がウイング12を開く際の補助動力とな
る。この補助動力のモーメントM2 と、ウイング12の
自重によるモーメントMとの差が、ウイング12が動こ
うとする力ということになる。
【0026】ウイング開き角とウイング12の自重によ
る重量モーメントとの関係は図7に1点鎖線で示すよう
な曲線になり、ウイング開き角が40°から45°付近
で最大となる。このためウイング12の開閉操作を容易
にするための補助動力(補助モーメント)は、ウイング
12の開き始めと開き終りで比較的小さくてよいが、ウ
イング12が開く途中では大きくすることが必要であ
る。この実施例の補助装置20によれば、前述した補助
動力の発生メカニズムにより、補助動力の特性曲線を図
7に実線で示すようなものにすることができる。
【0027】この補助動力特性は、ウイング12の自重
による負荷のバリエーションに対して、ばね34の線形
特性あるいは非線形特性またはばね定数そのもの、およ
びリンク31,32の長さや、ヒンジ38,42,4
4,ロッド接続部51の位置等を変更するなどの手段に
より、必要に応じて任意に設定することが可能である。
例えば図7に示すような補助動力特性に設定された場
合、ウイング開き始めの補助動力M2 を重量モーメント
Mよりも小さくすることにより、開放初期のウイング1
2の跳ね上がりを防止することができる。
【0028】なお、ウイング12が閉じた状態において
M2 >Mとなるようにばね34の反発荷重等を設定すれ
ば、補助動力M2 がウイング12の自重に打ち勝つた
め、ウイング12のロック機構を解除すると、自動的に
ウイング12が開いてゆくことになる。
【0029】M2 >Mとなる点の設定は任意であり、ウ
イング12が自動的に開き始める角度を設定できる。ば
ね34の特性は、荷重と撓みの関係が線形のもの以外
に、テーパコイルばね等の非線形特性を示すばねを用い
てもよいなど、負荷に応じた態様のばねを用いればよ
い。
【0030】ウイング12を閉じる際には、ウイング1
2に取付けられたロープ等の操作部材60を用いて、M
s =M2 −MなるMs のモーメントをウイング12に与
えることで、ウイング12を降下させることができる。
すなわち、Ms が正の値の場合はウイング12を閉める
方向にモーメントを加え、負の値の場合には開く方向に
モーメントを加えればよい。
【0031】なお図8に示した第2実施例のように、補
助ばね70をウイング12と車体側の部材21aとの間
に圧縮した状態で設けることにより、ウイング12の開
き始めの補助動力不足を補うようにしてもよい。それ以
外の構成と作用・効果は前記第1実施例と共通であるか
ら、前記実施例と共通の箇所に同一符号を付して説明は
省略する。補助ばね70は、圧縮コイルばねでもよい
し、ゴム状弾性体あるいはガスダンパを用いてもよい。
【0032】図9は、ばね34の撓みストロークを大き
くとるために、複数個のコイルばね34a,34bを直
列に接続した例である。それ以外の構成と作用および効
果は前記実施例(図1〜図7)と同様であるから、前記
実施例と共通の箇所に同一符号を付して説明は省略す
る。
【0033】一般にコイルばねの自由長を大きくした場
合、自由長が長くなるほど、ばねの圧縮時にばねが径方
向に湾曲してしまう現象(いわゆるばね曲がり)を生じ
やすくなる。このようなばね曲りを防止する対策とし
て、図9に示すように2個のばね34a,34bを直列
に接続するとともに、各ばね34a,34bの間にスラ
イドばね座80を設け、このスライドばね座80に、各
ばね34a,34bの端末座巻部を支持させるようにし
ている。この場合、ばね34a,34bの1個当たりの
自由長が短くなるため、ばね34全体が圧縮された時の
ばね曲がりの発生を回避できる。
【0034】上記のようなスライドばね座80を用いる
場合、図10に例示したようにスライドばね座80の中
央にロッド33を軸線方向に摺動自在に貫通させるベア
リング81を設ける。また、ロッド33とベアリング8
1との摺動面にごみ等の異物が入ることを防ぐために、
ダストブーツ82,83を装着している。更に、ダスト
ブーツ82,83の内部空間84,85を互いに連通さ
せるために、スライドばね座80にエア抜き孔86を形
成している。
【0035】このような構成のものは、ロッド33に対
してスライドばね座80が軸線方向に相対運動をする
時、例えばロッド33が図10において右方向に移動す
る場合には、一方のダストブーツ82の内圧が高まると
同時に他方のダストブーツ83の内圧が下がるため、双
方の内部空間84,85を連通させるエア抜き孔86を
設けたことによって、内部空間84,85同志で空気の
やりとりを行わせることができる。このためダストブー
ツ82,83の内圧の安定化が図れるとともに、ダスト
ブーツ82,83の破損を防止できる。
【0036】なお、図11に示すように、ベアリング8
1の両端にダストシール90,91を設けることによ
り、ロッド33とベアリング81との摺動面にごみなど
の異物が侵入することを防いでもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、2本のリンクとロッド
および付勢手段などからなるウイング開閉補助装置をコ
ンパクトにまとめることができ、総重量も従来装置の半
分あるいはそれ以下にすることができる。本発明の開閉
補助装置は、上下方向の寸法をきわめて小さく構成する
ことが可能なため、ウイング車内部の車体前部あるいは
後部の天井付近のデッドスペースを利用して横置き式に
寝かせて設置することができる。このため荷室のスペー
スを侵害することがなく、外観も損なわない。そしてウ
イングの内側に設置できるからウイング開閉補助装置が
雨水にさらされることがなく、劣化しにくいものであ
る。
【0038】また本発明の開閉補助装置の各リンクとロ
ッドおよび付勢手段は、ウイング開き角に応じた増力作
用を発揮することができるから、コンパクトな構成であ
りながら大きな補助動力を発生することが可能であり、
アルミウイングのように比較的重量の大きいウイング車
に対しても、付勢手段のばね定数を大きくするだけで対
処できる。本発明の開閉補助装置は、油圧や電気等に頼
らない純メカニカルな構成であり、構造が簡単であると
ともに作動信頼性が高く、低コストで提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すウイング開閉補助装
置の側面図。
【図2】図1に示されたウイング開閉補助装置のウイン
グが開いた状態の側面図。
【図3】図1に示されたウイング開閉補助装置を備えた
車両の斜視図。
【図4】図1に示されたウイング開閉補助装置を備えた
車両を概念的に示す側面図。
【図5】図1に示されたウイング開閉補助装置を備えた
車両を概念的に示す平面図。
【図6】図1に示されたウイング開閉補助装置を模式的
に示す図。
【図7】ウイング開き角と各モーメントとの関係を示す
図。
【図8】本発明の第2実施例を示すウイング開閉補助装
置の側面図。
【図9】本発明の第3実施例を示すウイング開閉補助装
置の側面図。
【図10】図9に示されたウイング開閉補助装置のベア
リング部の断面図。
【図11】ベアリング部の変形例を示す断面図。
【符号の説明】
10…ウイング車 11…ウイングボディ 12…ウイング 15…ウイングヒンジ 20…ウイング開閉補助装置 21…車体側の部材 31…第1リンク 32…第2リンク 33…ロッド 34…ばね(付勢手段) 70…補助ばね 80…スライドばね座
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−306129(JP,A) 実開 平6−39533(JP,U) 実開 平7−5857(JP,U) 実開 昭55−110317(JP,U) 特公 昭27−2362(JP,B1) 実公 昭60−2980(JP,Y2) 意匠登録872526(JP,S) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 7/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウイングボディを有する車両のウイングを
    開閉する際に上記ウイングを開ける方向の補助力を与え
    る装置であって、 車体側に固定されるブラケット(37)のリンク支持ヒンジ
    (38)によって一端(31a)側が枢着されていておおむね水
    平に倒伏した姿勢から起立する姿勢にわたって回動可能
    でかつ倒伏した状態において車幅方向におおむね水平に
    延びる第1リンク(31)と、 上記リンク支持ヒンジ(38)よりも下方に位置するロッド
    接続部(51)において上記第1リンク(31)の一端(31a)側
    に接続されかつ他端側が車両の幅方向におおむね水平に
    延びるロッド(33)と、 上記第1リンク(31)の他端(31b)とウイング側の部材(4
    0)との間に斜めに立ち上がって設けられていて下端側
    が上記第1リンク(31)の他端(31b)にリンク連結ヒンジ
    (42)によって上記ロッド(33)の上方において回動自在に
    連結されるとともに上端(43)側が第1リンク(31)の他端
    (31b)よりもウイングヒンジ(15)寄りの位置にてウイン
    グ側の部材(40)に枢着され、上記第1リンク(31)が起立
    する方向に回動する際に上記ウイングを開ける方向に移
    動する第2リンク(32)と、 車体側の部材(21)に設けられたばね受け部(55)と上記ロ
    ッド(33)に設けられたばね受け部(56)との間に圧縮した
    状態で設けられた圧縮コイルばね(34)であって、上記車
    体側の部材(21)に設けられたばね受け部(55)に対し上記
    第1リンク(31)の反対側に配され、圧縮された状態にお
    いて伸び側に反発荷重を生じることにより上記第1リン
    ク(31)を起立させる方向に上記ロッド(33)を付勢する圧
    縮コイルばね(34)と、 上記ウイングを作業者が手で開方向または閉方向に動か
    すことのできる操作部材(60)と、 を具備し、前記補助力は、ウイング開き始めの補助動力
    がウイングの重量モーメントよりも小さく、ウイング開
    き角が大きくなるにつれて補助モーメントが重量モーメ
    ントを上回ったのちウイングが開き終るまで補助モーメ
    ントが重量モーメントを上回るようにしたことを特徴と
    するウイング開閉補助装置。
  2. 【請求項2】ウイングと車体側の部材との間に、ウイン
    グの開き始め初期にウイングを開ける方向に付勢する補
    助ばねを設けたことを特徴とする請求項1記載のウイン
    グ開閉補助装置。
  3. 【請求項3】上記圧縮コイルばねは複数個の圧縮コイル
    ばねを直列に配置したものであり、各コイルばねの内側
    を通る上記ロッドの軸線方向中間部分にこのロッドに対
    して軸線方向に相対移動自在なスライドばね座を設け、
    このスライドばね座に上記各コイルばねの端末座巻部を
    支持させたことを特徴とする請求項1記載のウイング開
    閉補助装置。
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