JPH075857U - 貨物自動車の荷台屋根開閉装置 - Google Patents

貨物自動車の荷台屋根開閉装置

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JPH075857U
JPH075857U JP4556793U JP4556793U JPH075857U JP H075857 U JPH075857 U JP H075857U JP 4556793 U JP4556793 U JP 4556793U JP 4556793 U JP4556793 U JP 4556793U JP H075857 U JPH075857 U JP H075857U
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柳太郎 山森
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日野車体工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋根に捻れが発生ことなく、かつ小形の電動
モータを使用して開閉をスムースに行うことができる構
造にした貨物自動車の荷台屋根開閉装置を提供する。 【構成】 ウイング4を開放する場合に、このウイング
4が所定量開放されるまでの間、駆動手段の電動モータ
15による開放力と、第1,第2のガススプリング手段
16,18による開放力と、第1,第2の補助スプリン
グ手段17,19による開放力の、3つの開放力がウイ
ング4に作用し、また所定量の開放が行われて余り大き
な開放力を必要としなくなったら駆動手段の電動モータ
15による開放力と、第1,第2のガススプリング手段
16,18による開放力の2つの開放力だけでウイング
4を開放させるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、貨物自動車の荷台屋根開閉装置、さらに詳述すると荷台の前後に立 設された壁の上縁部中央に各一端を掛け渡して固定されている梁状のセンターフ レームにヒンジを介して回動自在に取り付けられているウイングにより構成され る荷台屋根の開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
貨物自動車には、荷台の上を囲っている荷箱の側壁と天井部をウイングとして 一体に形成し、このウイングを上下方向に回動させて荷箱の側壁と天井部を一度 に開閉できるタイプ、いわゆるウイングボディ形の貨物自動車がある。
【0003】 この種の貨物自動車では、荷台屋根としての上記ウイングを開閉する手段とし て、ワイヤーを使用して手動で開閉する方式や、油圧装置を使用して自動で開閉 する方式、電動モータを使用して自動で開閉する方式等が知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、手動で開閉する方式では、ウイングを開閉させるのに過大な労 力を必要とし、大形で重量化されつつある今日のウイングボディ形のものには向 かないと言う問題点があった。
【0005】 これに対して、自動で開閉する方式にした場合では、大形化されても労力的に は問題が無くなる。 しかし、油圧装置を用いた自動開閉方式の場合では、荷台の別の位置に設けら れる油圧制御部や、この油圧制御部から荷台の前後に油圧配管が必要となり構造 が複雑化し、また重量も大きくなる等の問題点があった。
【0006】 一方、電動モータを用いた自動開閉方式の場合では、ウイングが大形化されて 重くなると、これに応じた出力トルクが得られる電動モータを使用しなければな らないので、電動モータが大形化すると言う問題点があった。
【0007】 また、今日の貨物自動車における荷台は増々大形化する傾向にあるが、ウイン グの前後方向の長さが大きくなると、何れの方式においても開閉時にウイングに 捻れが生じ易くなり、開閉操作がスムースに行われず問題となっていた。
【0008】 本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は屋根に捻れが 発生ことなく、かつ小形の電動モータを使用して開閉をスムースに行うことがで きる構造にした貨物自動車の荷台屋根開閉装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、荷台の前後に立設された壁の上縁部中央に 各一端を掛け渡して固定されている梁状のセンターフレームに、ヒンジを介して 回動自在に取り付けられているウイングにより構成される荷台屋根の開閉装置に おいて、 前記前壁の上縁部と前記ウイングの間に介装されて前記ウイングに常に開方向 の力を付与している第1のガススプリング手段と、 前記後壁の上縁部と前記ウイングの間に介装されて前記ウイングに常に開方向 の力を付与している第2のガススプリング手段と、 一端側が前記ウイングの開閉方向に回動できるようにして他端側が前記前壁の 上縁部に取り付けられたプレート及び前記プレートの一端側を前記ウイング側に 回動付勢しているコイルスプリングを有し、前記ウイングが所定量開放された位 置の外側に回動配置された状態になるまで前記プレートの一端側が前記コイルス プリングを圧縮させて前記ウイングの下面に当接されている位置に設けられ、前 記ウイングが前記所定量開放されるまでの間前記ウイングに開方向の付勢力を付 与して開放を補助するための第1の補助スプリング手段と、 一端側が前記ウイングの開閉方向に回動できるようにして他端側が前記後壁の 上縁部に取り付けられたプレート及び前記プレートの一端側を前記ウイング側に 回動付勢しているコイルスプリングを有し、前記ウイングが所定量開放された位 置の外側に回動配置された状態になるまで前記プレートの一端側が前記コイルス プリングを圧縮させて前記ウイングの下面に当接されている位置に設けられ、前 記ウイングが前記所定量開放されるまでの間前記ウイングに開方向の付勢力を付 与して開放を補助するための第2の補助スプリング手段と、 前記センターフレームの前後略中央にプレートを介して一端側が回動自在に取 り付けられているとともに他端側が前記ウイングの前後略中央に取り付けられ、 前記一端側を支点として前記ウイングの開閉方向に前記ウイングと一体的に回動 する中央開閉アーム機構と、 前記中央開閉アーム機構が回動される駆動力を付与するための電動モータを有 する駆動手段とを備えた構成としたものである。
【0010】
【作用】
この構成によれば、ウイングを開放する場合、ウイングが所定量開放されるま での間、すなわちウイングを開放するのに最も大きな力を必要とする開放初期に は、駆動手段の電動モータによる開放力と、第1,第2のガススプリング手段に よる開放力と、第1,第2の補助スプリング手段による開放力の、3つの開放力 がウイングに作用し、また所定量の開放が行われて余り大きな開放力を必要とし なくなったら駆動手段の電動モータによる開放力と、第1,第2のガススプリン グ手段による開放力の2つの開放力だけでウイングを開放させることができる。 これにより、開放の初めから終わり迄の間に要求される電動モータの出力トルク を略同じにすることができ、小さなモータで済むことになる。
【0011】 また 開放操作力は、第1と第2のガススプリング手段による開放力及び第1 と第2の補助スプリング手段による開放力がウイングの前後にそれぞれ作用する のに加えて、電動モータを有した駆動手段による開放力がウイングの略中央部分 に作用されて、ウイング全体に平均して開放力が作用することになるので、ウイ ングの前後方向の長さが大きくなつてもウイングに捻れが生じることもなく、ス ムースな回動が行われる。これにより、開放に必要な力を少なくすることができ る。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説明する。 図1乃至図5は本実施例に係る荷台屋根開閉装置の構造を示すもので、図4は その荷台屋根開閉装置を適用した貨物自動車の荷台構造を概略的に示す斜視図、 図5は図4に示した同上荷台構造の要部分解斜視図である。 なお、図1乃至図2は図5及び図4に示した構造の要部をウイングが閉じられ た状態と開放された状態で示しているもので、右半分には後述する中央開閉アー ム機構10の周辺構造を、左半分には後述する第1,第2のガススプリング手段 16,18及び第1の補助スプリング手段17,19の周辺構造を見る向きをそ れぞれ前後で変えて示している。 また、図3は同じく図5及び図4に示した構造の要部を、その一部を破断して 示している図である。
【0013】 図4及び図5において、この荷台1は六面体をした箱状に形成されており、後 壁2には観音開き状の一対の扉2a,2bが設けられ、左右の側壁には側煽り板 3とウイング4が設けられている。
【0014】 このうち、側煽り板3は荷床5に対して起立された位置(図4の位置)と外側 に略180度転倒されて荷台1の外側に垂れ下げられた開放位置とに切り換え可 能にして、ヒンジ6を介して荷床5に取り付けられている。
【0015】 これに対して、各ウイング4は、2つの壁4a、4bを一体に有して断面形状 が略L字状に作られており、一方の壁4aが荷台1の屋根の片側半分を形成し、 他方の壁4bが一側壁の上部を形成する状態になっている。
【0016】 なお、この一対のウイング4は、前壁7の上縁フレーム部7Aの略中央と後壁 2の上縁フレーム部2Aの略中央に各一端を掛け渡して固定されている梁状のセ ンターフレーム8に、各々ヒンジ9を介して回動可能に左右対称な状態で取り付 けられている。 そのヒンジ9は、図5に示すように、センターフレーム8側に固定されている ヒンジ半体9Aとウイング4側に固定されているヒンジ半体9Bの他に、ヒンジ 半体9Aとヒンジ半体9Bとの間を連結している連結軸9C(図3参照)とで構 成されており、このヒンジ構造自体は良く知られた構造である。
【0017】 そして、各ウイング4は、後述する手段にて自動的に開閉操作されるもので、 開放時にはヒンジ9を支点にして上方に略85度回転されて開き、下方に回動さ れて閉じられると側煽り板3と面一になって、この側煽り板3と共に荷台1の側 壁を形成する構造になっている。
【0018】 さらに詳述すると、センターフレーム8の前後略中央には、このセンターフレ ーム8の左右両側に、各ウイング4に対応して中央開閉アーム機構10が各々配 設されている。 この各中央開閉アーム機構10は、図1及び図2,図5にも示しているように 、センターフレーム8に固定されているブラケット11に回転可能に保持されて いるロッド12に一端側が固定された第1のセンターアーム部材13と、この第 1のセンターアーム部材13の他端側に枢軸14を介して一端側がリンク結合さ れている第2のセンターアーム部材15等で構成されており、また第2のセンタ ーアーム部材15の他端側は枢軸36を介してウイング4の前後方向略中央部分 における下面にリンク結合して取り付けられている。 そして、この各中央開閉アーム機構10は、ロッド12が回転されると、この ロッド12と一体に第1のセンターアーム部材13及び第2のセンターアーム部 材15も回転され、このときウイング4の前後方向略中央部分の位置に対しても 同じ方向に回転する力が付与される。
【0019】 なお、上記ロッド12は、前壁7の上縁フレーム部7Aを貫通して前壁7の外 側に導出されており、図3にも示しているように、前壁7の外側で、この前壁7 に固定して取り付けられている駆動手段としての電動モータ15の出力軸15a とカップリング30a,30bを介して一体回転可能に結合されている。 したがって、電動モータ15が回転されるとこの電動モータ15と同じ方向に ロッド12も一体に回転することになり、この回転力を中央開閉アーム機構10 を介してウイング4に付与することができ、またこの回転方向に応じてウイング 4は開または閉方向に回動されることになる。
【0020】 さらに、前壁7の上縁フレーム部7Aには第1のガススプリング手段16と第 1の補助スプリング手段17が配設され、後壁2の上縁フレーム部2Aには第2 のガススプリング手段18と第2の補助スプリング手段19が配設されている。 この第1のガススプリング手段16と第2のガススプリング手段18は、前後 対称形でその構造及び動作は同じであり、また第1の補助スプリング手段17と 第2の補助スプリング手段19も前後対称形でその構造及び動作は同じに形成さ れている。 したがって、第1のガススプリング手段16と第2のガススプリング手段18 の構造及び第1の補助スプリング手段17と第2の補助スプリング手段19の構 造は、第1のガススプリング手段16及び第1の補助スプリング手段17を代表 して説明し、第2のガススプリング手段18及び第2の補助スプリング19は対 応している部材に同じ符号を付してその説明は省略する。
【0021】 そこで、まず第1のガススプリング手段16の構造について説明すると、第1 のガススプリング手段16は、平行に並べて設けられて各々ウイング4に開方向 の付勢力を常に付与している一対のガススプリング20を有している。また、各 ガススプリング20の一端側はブラケット21を介して前壁7の上縁フレーム部 7Aにリンク結合されて取り付けられ、他端側はブラケット22を介してウイン グ4の前端側にリンク結合されて取り付けられている。なお、ガススプリング2 0の数は、本実施例のでは1つの手段に対して2つ使用しているが、この数は必 要に応じて変更して差し支えないものである。
【0022】 次に、第1の補助スプリング手段17は上縁フレーム部7A上に固定されたブ ラケット23と、このブラケット23に一端側を自由にして他端側がブラケット 23に枢軸24を介して回転可能に取り付けられたプレート25と、このプレー ト25の一端側とブラケット23との間に介装されていて、プレート25の一端 側を上方に付勢しているコイルスプリング26とで構成されている。また、プレ ート25の一端側の下面とブラケット23の上面には、コイルスプリング26を 位置決めするためのピン状の位置決め突起27,28が設けられている。 なお、プレート25の一端側が配設されている位置は、ガススプリング20の 他端側が取り付けられているブラケット22の下側に設定されており、ウイング 4が所定量(本実施例では略19度前後)の位置まで開放される間、ブラケット 22に取り付けられている軸29が上側より当接され、コイルスプリング26の 付勢力をウイング4に付与して、このウイング4が開方向に回転するのを補助す る。
【0023】 また、本実施例では、これら電動モータ15を有した駆動手段、中央開閉アー ム機構10、第1,第2のガススプリング手段16,18、第1,第2の補助ス プリング手段17,19は各ウイング4毎に設けており、これにより左右のウイ ング4を個々に開閉操作できる構造になっている。
【0024】 図6は、ウイング4を閉位置(0度)から全開位置(略85度)まで開放、ま たは反対に閉じるときに、電動モータ15、第1,第2のガススプリング手段1 6,18、第1,第2の補助スプリング手段17,19がウイング4に作用する モーメントを示した線図であり、本実施例ではこの線図に従って電動モータ15 、第1,第2のガススプリング手段16,18、第1,第2の補助スプリング手 段17,19のモーメントを設定している。 なお、図6中、符号M1で示す線はウイング4の回動位置に応じて第1,第2 のガススプリング手段16,18がウイング4に作用するモーメント、符号M2 で示す線はウイング4の回動位置に応じて第1,第2の補助スプリング手段17 ,19がウイング4に作用するモーメント、符号M3で示す線はウイング4の回 動位置に応じて電動モータ15がウイング4に作用するモーメント、符号M4で 示す線はウイング4の回動に必要な最小モーメントである。
【0025】 そこで、次に本実施例におけるウイング4の開放動作を図1及び図2を用いて 図6のモーメント線図と共に説明する。 まず、図2はウイング4が閉位置(0度)に回動されている状態を示している 。この状態では、プレート25の一端が軸29を介してウイング4の重量を受け 、ウイング4の前後端においてそれぞれコイルスプリング26を圧縮させている 状態に置かれている。
【0026】 なお、本実施例では、ウイング4が閉位置(0度)から略19度まで開放され るまでの間にウイング4に付与されるモーメントは、モーメントM1とモーメン トM2とモーメントM3の合成モーメントにより開放される。そして、モーメン トM1はウイング4が閉位置(0度)から略19度まで開放される間はモーメン トM2よりも小さく、ウイング4の開放にはモーメントM2+M1が寄与する。 また、ここでのモーメントM2はウイング4を閉位置(0度)から略19度まで 開放するのに必要なモーメントM4よりも僅かに小さく設定(M2<M4)され ていて、閉位置ではモーメントM4がモーメントM2に打ち勝って閉じられた状 態になっている。また、略19度以上開放された後は、モーメントM1がモーメ ントM4と略等しくなって、開放操作力に負担が掛かることがないように設定さ れている。
【0027】 次いで、ウイング4を開放させる場合は、電動モータ15が開方向に回転され る。すると、この電動モータ15から開方向のモーメントM3が中央開閉アーム 機構10を介してウイング4の前後中央部分に付与される。そして、ウイング4 の前後に各々付与されているモーメントM1とモーメントM2に加えて新たにモ ーメントM3が加わることによって[(M2+M3)>M4]となり、ウイング 4は電動モータ15からの小さなモーメントM3を付加するだけで開放されて行 く。
【0028】 また、ウイング4が略19度開くと、軸29がプレート25の一端側より離れ 、この後はモーメントM1とモーメントM3とで[(M1+M3)>M4]の条 件を満足させながら全開位置まで開放させて行く。
【0029】 次いで、反対にウイング4を閉じる場合は電動モータ15を逆に回転させるこ とにより閉じられる。 すなわち、ウイング4が閉じられるときにはウイング4の重量が加わることに なり、モーメントM4が常に閉じ方向に作用した状態になって、[(M3+M4 )>M1]の条件下でウイング4が閉じられて行く。 そして、全開位置から略57度開放した位置に回動されるまでの間は、モーメ ントM1よりもモーメントM4の方が大きい(M4>M1)ので、電動モータ1 5の駆動力(モーメントM3)をほとんど借りずに閉じられる。
【0030】 また、略57度から略23度開放した位置に回動されるまでの間はモーメント M4よりもモーメントM1の方が僅かに大きくなり、電動モータ15の駆動力( モーメントM3)がモーメントM1に打ち勝つ力として作用し、[(M3+M4 )>M1]の条件下で閉じられる。 さらに、略23度以下の位置に回動されると、モーメントM4が再びモーメン トM1よりも大きくなり 電動モータ15の駆動力(モーメントM3)をほとん ど借りずに閉じられて行く。
【0031】 そして、略19度まで閉じられると再び軸29がプレート25に当接されてコ イルスプリング26を圧縮させ、このときウイング4側には閉じ動作に逆らう方 向の合成モーメントM2が働く。しかし、モーメントM4は合成モーメント(M 2+M1)よりも大きく設定[M4>(M2+M1)]してあるので、電動モー タ15の駆動力(モーメントM3)をほとんど借りず閉位置までスムースに回動 される。 よって、ウイング4を閉じる場合では、57度から23度程度まで閉じる間に 電動モータ15の駆動力をある程度借りるだけで、その他はほとんど借りずに閉 じることができる
【0032】 したがって、本実施例として示した開閉装置によれば、ウイング4を開放する 場合、ウイング4が所定量(略19度)開放されるまでの間、すなわちウイング 4を開放するのに最も大きな力を必要とする開放初期には、駆動手段の電動モー タ15による開放力と、第1,第2のガススプリング手段16,18におけるガ ススプリング20による開放力に、初期の開放力を補助する第1,第2の補助ス プリング手段17,19におけるコイルスプリング26の開放力を加え、また所 定量の開放が行われて余り大きな開放力を必要としなくなったら駆動手段の電動 モータ15による開放力と、第1,第2のガススプリング手段16,18による 開放力の2つの開放力だけでウイング4を開放させることができるので、開放の 初めから終わり迄の間に要求される電動モータ15の出力トルクを略同じにする ことができ、小さな出力トルク(本実施例では30kg・m程度)で小形の電動 モータ15を使用することが可能になる。
【0033】 また、開放操作力は、第1と第2のガススプリング手段16,18による開放 力及び第1と第2の補助スプリング手段17,19による開放力がウイング4の 前後にそれぞれ作用するのに加えて、電動モータ15を有した駆動手段による開 放力がウイング4の略中央に作用されて、ウイング4の全体に平均して開放力が 作用するので、このウイング4の前後方向の長さが大きくなってもウイング4に 捻れが生じることもなく、スムースな回動が行われ、開放に必要な力を少なくす ることができる。これにより、さらに小型の電動モータ15を使用することが可 能になる。
【0034】 なお、本考案は、幌形のウイング及びアルミウイングの何れにも適用できるも のである。
【0035】
【考案の効果】 以上説明したとおり、本考案に係る貨物自動車の荷台屋根開閉装置によれば、 ウイングを開放する場合、ウイングが所定量開放されるまでの間、すなわちウイ ングを開放するのに最も大きな力を必要とする開放初期には、駆動手段の電動モ ータによる開放力と、第1,第2のガススプリング手段による開放力と、第1, 第2の補助スプリング手段による開放力の、3つの開放力がウイングに作用し、 また所定量の開放が行われて余り大きな開放力を必要としなくなったら駆動手段 の電動モータによる開放力と、第1,第2のガススプリング手段による開放力の 2つの開放力だけでウイングを開放させることができる。これにより、開放の初 めから終わり迄の間に要求される電動モータの出力トルクを略同じにすることが でき、小さなモータを使用することが可能になる。
【0036】 また、開放操作力は、第1と第2のガススプリング手段による開放力及び第1 と第2の補助スプリング手段による開放力がウイングの前後にそれぞれ作用する のに加えて、電動モータを有した駆動手段による開放力がウイングの略中央に作 用されて、ウイング全体に平均して開放力が作用するので、ウイングの前後方向 の長さが大きくなってもウイングに捻れが生じることもなく、スムースな回動が 行われて開放に必要な力を少なくすることができる。これにより、さらに小型の 電動モータを使用することが可能になる、等の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例としての荷台構造の要部をウ
イングを開放した状態で示す側面図である。
【図2】本考案の一実施例としての荷台構造の要部をウ
イングを閉じた状態で示す側面図である。
【図3】本考案の一実施例としての荷台構造の一部を示
す拡大図である。
【図4】本考案による荷台屋根開閉装置を適用した貨物
自動車の荷台構造を概略的に示す斜視図である。
【図5】図4に示した同上荷台構造の要部分解斜視図で
ある。
【図6】モーメント線図である。
【符号の説明】
1 荷台 2 後壁 4 ウイング 7 前壁 8 センターフレーム 10 中央開閉アーム機構 15 電動モータ 16 第1のガススプリング手段 17 第1の補助スプリング手段 18 第1のガススプリング手段 19 第1の補助スプリング手段 20 ガススプリング 25 プレート 26 コイルスプリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷台の前後に立設された壁の上縁部中央
    に各一端を掛け渡して固定されている梁状のセンターフ
    レームに、ヒンジを介して回動自在に取り付けられてい
    るウイングにより構成される荷台屋根の開閉装置におい
    て、 前記前壁の上縁部と前記ウイングの間に介装されて前記
    ウイングに常に開方向の力を付与している第1のガスス
    プリング手段と、 前記後壁の上縁部と前記ウイングの間に介装されて前記
    ウイングに常に開方向の力を付与している第2のガスス
    プリング手段と、 一端側が前記ウイングの開閉方向に回動できるようにし
    て他端側が前記前壁の上縁部に取り付けられたプレート
    及び前記プレートの一端側を前記ウイング側に回動付勢
    しているコイルスプリングを有し、前記ウイングが所定
    量開放された位置の外側に回動配置された状態になるま
    で前記プレートの一端側が前記コイルスプリングを圧縮
    させて前記ウイングの下面に当接されている位置に設け
    られ、前記ウイングが前記所定量開放されるまでの間前
    記ウイングに開方向の付勢力を付与して開放を補助する
    ための第1の補助スプリング手段と、 一端側が前記ウイングの開閉方向に回動できるようにし
    て他端側が前記後壁の上縁部に取り付けられたプレート
    及び前記プレートの一端側を前記ウイング側に回動付勢
    しているコイルスプリングを有し、前記ウイングが所定
    量開放された位置の外側に回動配置された状態になるま
    で前記プレートの一端側が前記コイルスプリングを圧縮
    させて前記ウイングの下面に当接されている位置に設け
    られ、前記ウイングが前記所定量開放されるまでの間前
    記ウイングに開方向の付勢力を付与して開放を補助する
    ための第2の補助スプリング手段と、 前記センターフレームの前後略中央にプレートを介して
    一端側が回動自在に取り付けられているとともに他端側
    が前記ウイングの前後略中央に取り付けられ、前記一端
    側を支点として前記ウイングの開閉方向に前記ウイング
    と一体的に回動する中央開閉アーム機構と、 前記中央開閉アーム機構が回動される駆動力を付与する
    ための電動モータを有する駆動手段とを備えたことを特
    徴とする貨物自動車の荷台屋根開閉装置。
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