JP3814939B2 - 車両用ゲートの開閉支持装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体に設けた開口部の下縁部に上下方向へ回動可能に組付けられて、上方への回動操作により起立して前記開口部を閉鎖するとともに、下方への回動操作により倒伏して前記開口部を開放するテールゲートを開閉支持する車両用ゲートの開閉支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用ゲートの一形式として、車体の下縁部に上下方向へ回動可能に組付けらるテールゲートがあり、当該テールゲートは、車体の開口部の下縁部に上下方向へ回動可能に組付けられていて、上方への回動操作により起立して開口部を閉鎖し、かつ、下方への回動操作により倒伏して開口部を開放するように構成されている。
【0003】
また、車体と車両用ゲートとの間には、一端をゲートに回動可能に連結した第1のリンクと、第1のリンクの他端に一端を回動可能に連結されるとともに他端を車体に回動可能に連結された第2のリンクとからなるリンク機構が配設されていて、同リンク機構は、ゲートが起立状態にあるときには両リンクの互いの連結部にて折畳まれた状態にあり、ゲートを下方へ回動させると両リンクは互いに直線状に延びて、ゲートを倒伏状態に支持するようになっている。
【0004】
当該車両用ゲートの支持構造においては、ゲートの開閉操作時には、作業者がゲートの重量を全て受承することになり、また、ゲートの開放操作直後にゲートを手放し状態にすると、開口部の開放時にはゲートにバタツキを生じるため、作業者は重い操作を慎重にしなければならない。実開平2−48420号公報には、かかる問題に対処したゲートの支持構造が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した公報に示された車両用ゲートの支持構造においては、両リンク間にバネ手段を介在してゲートを閉鎖方向に付勢して、作業者の開閉操作力を軽減するとともに、開放時のゲートのバタツキを防止すべく構成されている。
【0006】
かかる支持構造によれば、開閉操作力の軽減、および開放時のゲートのバタツキの防止を或程度まで達成するこができるが、必ずしも十分とはいえない。また、かかる支持構造においては、バネ手段の捻れ、撓み等の反力を利用するものであるから、ゲートに対する付勢力をより正確に調整または制御することができず、開閉操作力の軽減を的確にすることはできない。従って、本発明の目的は、これらの問題に対処することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車体に設けた開口部の下縁部に上下方向へ回動可能に組付けられて、上方への回動操作により起立して前記開口部を閉鎖するとともに、下方への回動操作により倒伏して前記開口部を開放するテールゲートを開閉支持する車両用ゲートの開閉支持装置であり、当該開閉支持装置は、前記テールゲートに設けた正逆回転可能なモータと、同モータの出力軸に一端を一体回転可能に連結された第1リンクと、同第1リンクの他端に一端を回動可能に連結されるとともに他端を前記車体に回動可能に連結された第2リンクを備えていて、前記モータは前記テールゲートのアウタパネルとインナパネル間に配置されて前記出力軸が前記テールゲートの側壁部から突出し、かつ、前記両リンクは互いに連結された状態で前記テールゲートの側壁部の外側に沿って位置していることを特徴とするものである。
【0008】
本発明に係る開閉支持装置は、車両用ゲートのうちテールゲートの開閉支持に適用されて、当該開閉支持装置を、テールゲートの開閉操作を助成すべく機能させることができるとともに、同ゲートを自動的に開閉すべく機能させることもできる。
【0009】
【発明の作用・効果】
このように構成した車両用ゲートの開閉支持装置においては、ゲートは両リンクとモータにより受承され、モータの正逆回転により第1のリンクを第2のリンクに対して引延ばし状態、折畳み状態とすることによりゲートを上下方向へ回動させて、開口部を閉鎖し、かつ開放することができる。
【0010】
このため、モータの正逆回転時のトルクの作用でゲートの作業者に対する負荷を軽減させることができて、作業者による開閉操作を助成することができるとともに、ゲートの開放時の動きを規制してバタツキを防止することができる。また、ゲートの付加に十分耐えるトルクを出力するモータを選定すれば、当該開閉支持装置により、作業者の開閉操作によることなくゲートを自動的に回動操作して開口部を開閉することも可能である。
【0011】
このように、当該開閉支持装置においては、モータの正逆回転時のトルクの作用でテールゲートの負荷を軽減させ、かつ、テールゲートの開放時の動きを規制するものであるから、テールゲートの負荷の軽減およびテールゲートの動きを規制するためにバネ手段を採用した場合に比較して、テールゲートの負荷の軽減およびテールゲートの動きの規制を一層確実にすることができるとともに、モータの回転、およびモータの出力トルクの調整、制御を高い精度で行うことができて、テールゲートの回動操作を的確に行って開口部を開閉することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて説明すると、図1には、本発明の一例に係る開閉支持装置を採用した車両の背面が示されている。当該車両は、車体11の後部に荷物の積上げ、積下し用の開口部12が形成されているもので、同開口部12は上方の跳上げドア13と下方のテールゲート14にて開放可能に閉鎖されている。
【0013】
上方の跳上げドア13は、その上側縁部にて開口部12の上縁部に上下方向に回動可能に組付けられ、かつ下方のテールゲート14はその下側縁部にて開口部12の下縁部に上下方向に回動可能に組付けられており、開口部12の上側部は跳上げドア13を上方へ回動して跳上げることにより開放される。また、開口部12の下側部は、図2に示すように、テールゲート14を下方へ回動させることにより開放される。テールゲート14は、図3に示すように、本発明に係る開閉支持装置20により車体11に支持されている。
【0014】
開閉支持装置20は、正逆回転可能なモータ21と、第1リンク22と、第2リンク23とを備えている。モータ21は、減速機構を内蔵しているものであり、テールゲート14のアウタパネル14aとインナパネル14b間にて、インナパネル14bの左側壁部の内面に固定されていて、その出力軸21aがインナパネル14bの左側壁部から外側へ突出している。
【0015】
第1リンク22は、その一端にてモータ21の出力軸21aにセレーション嵌合されて一体回転可能に連結されている。第2リンク23は、その一端にて第1リンク22の他端に回動可能に連結され、かつ他端にて車体11のインナパネル11aの側壁部の外側面に回動可能に連結されている。
【0016】
かかる構成の開閉支持装置20にて支持されたテールゲート14は、モータ21と両リンク22,23とにより受承されていて、両リンク22,23が折畳まれた状態で起立して、開口部12の下方部を図1に示すように閉鎖している。この状態で、モータ21を例えば正方向へ回転すれば、減速して出力される出力軸21aのトルクにより第1リンク22が回動して第2リンク23を回動させ、両リンク22,23は直線状に突出する。この間、テールゲート14は、モータ21の出力トルクに支持されつつ下方へ漸次回動して倒伏し、図2に示すように開口部12の下方部を開放するとともに、開放後には、テールゲート14の回動を規制して倒伏状態を保持する。
【0017】
また、テールゲート14が開口部12を開放状態にしている場合に、モータ21を例えば逆方向へ回転すれば、減速して出力される出力軸21aのトルクにより第1リンク22が回動して第2リンク23を回動させ、両リンク22,23はその連結点を中心に折畳まれる。この間、テールゲート14は、モータ21の出力トルクに支持されつつ上方へ漸次回動して起立し、図1に示すように開口部12の下方部を閉鎖するとともに、閉鎖後には、テールゲート14の回動を規制して起立状態を保持する。
【0018】
このため、当該開閉支持装置20によれば、モータ21の正逆回転時のトルクの作用でテールゲート14の作業者に対する負荷を軽減させることができて、作業者の開閉操作を助成することができるとともに、開口部12の開放時のテールゲート14の動きを規制してバタツキを防止することができる。また、テールゲート14の負荷に十分耐えるトルクを出力するモータ21を選定すれば、当該開閉支持装置20を、テールゲート14を自動的に開閉させる自動開閉装置として使用することができる。
【0019】
このように、当該開閉支持装置20によれば、モータ21の正逆回転時のトルクの作用でテールゲート14の負荷を軽減させ、かつテールゲート14の開放時の動きを規制するものであるから、テールゲート14の負荷の軽減およびテールゲート14の動きを規制するためにバネ手段を採用した場合に比較して、テールゲート14の負荷の軽減およびテールゲート14の動きの規制を一層確実にすることができるとともに、モータ21の回転、およびモータ21の出力トルクをテールゲート14の回動負荷に応じて高い精度で調整し得て、テールゲート14の自動開閉操作、またはその助成を的確にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る開閉支持装置を採用した車両の背面図である。
【図2】同車両におけるテールゲートを開放した状態の部分斜視図である。
【図3】同開閉支持装置を示す図1の矢印3−3線方向の部分拡大横断面図である。
【符号の説明】
11…車体、11a…インナパネル、12…開口部、13…跳上げドア、14…テールゲート、14a…アウタパネル、14b…インナパネル、20…開閉支持装置、21…モータ、21a…出力軸、22…第1リンク、23…第2リンク。
Claims (2)
- 車体に設けた開口部の下縁部に上下方向へ回動可能に組付けられて、上方への回動操作により起立して前記開口部を閉鎖するとともに、下方への回動操作により倒伏して前記開口部を開放するテールゲートを開閉支持する車両用ゲートの開閉支持装置であり、当該開閉支持装置は、前記テールゲートに設けた正逆回転可能なモータと、同モータの出力軸に一端を一体回転可能に連結された第1リンクと、同第1リンクの他端に一端を回動可能に連結されるとともに他端を前記車体に回動可能に連結された第2リンクを備えていて、前記モータは前記テールゲートのアウタパネルとインナパネル間に配置されて前記出力軸が前記テールゲートの側壁部から突出し、かつ、前記両リンクは互いに連結された状態で前記テールゲートの側壁部の外側に沿って位置していることを特徴とする車両用ゲートの開閉支持装置。
- 請求項1に記載の車両用ゲートの開閉支持装置において、当該開閉支持装置が前記テールゲートの開閉操作を助成すべく機能するものであることを特徴とする車両用ゲートの開閉支持装置。
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JP12449797A JP3814939B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 車両用ゲートの開閉支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12449797A JP3814939B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 車両用ゲートの開閉支持装置 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP12449797A Expired - Fee Related JP3814939B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 車両用ゲートの開閉支持装置 |
Country Status (1)
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1997
- 1997-05-14 JP JP12449797A patent/JP3814939B2/ja not_active Expired - Fee Related
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