JP3460463B2 - 水洗便器 - Google Patents

水洗便器

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JP3460463B2
JP3460463B2 JP22296296A JP22296296A JP3460463B2 JP 3460463 B2 JP3460463 B2 JP 3460463B2 JP 22296296 A JP22296296 A JP 22296296A JP 22296296 A JP22296296 A JP 22296296A JP 3460463 B2 JP3460463 B2 JP 3460463B2
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tubular trap
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哲二 新山
昌司 山田
勝之 奥村
隆宏 中村
芳朗 松下
靖史 佐藤
眞 西川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水洗便器に関す
るものである。さらに詳しくは、この発明は、ターント
ラップ方式の水洗便器であって、確実で効果的な洗浄を
行うことができ、停電時の下水配管からの悪臭の逆流の
防止や、汚物の安定排出性等に優れた、改善された新し
いターントラップ方式の水洗便器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より水洗便器として一般的であった
ロータンク等のシスタンクを持ち、水の落差等によって
汚物を洗い流する方式のものに代わって、ロータンク等
を必要とせずに、トイレスペースの省スペースとスペー
ス利用の有効性を向上させ、洗浄音や水はね等の減少も
図ることができ、運搬、施工も容易な新しい便器とし
て、便器本体の排水口部に管状トラップを接続し、この
管状トラップをモータ装置により回転させることで、汚
物の排出と、便器本体内への水溜め等を行うようにした
ターントラップ方式の水洗便器が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のとおりの特徴の
あるターントラップ方式の水洗便器は、ロータンクを持
たないためにコンパクトな構成であるが、管状トラップ
を回転させるという独特の構造が採用されているため、
汚物の確実で効果的な洗浄を行うことや、モータ装置の
停電による停止時に対策、汚物のトラップ等への引掛か
かりによる不具合の発生防止等の点で改善すべき課題が
残されていた。
【0004】すなわち、ターントラップ方式の水洗便器
では、たとえば前記のとおりの管状トラップをモータ装
置によって回転させるため、管状トラップの回転、そし
て反転の動作が汚物洗浄の観点においてある程度の精度
を以て行われねばならないが、この精度の確保による確
実で効果的な洗浄はこれまでのところ必ずしも充分に対
応されておらず、また停電によってモータ装置が停止し
た場合には、モータ装置がロックされて手動では動作で
きずに、便器の水封が途切れ、溜め水の確保が不可能と
なることや下水配管からの悪臭の逆流が生じるという事
態が考慮されるが、この点への対策も万全ではなかっ
た。
【0005】また、さらには、汚物や紙の不規則な管状
トラップからの流出によって、管状トラップやこれを収
納しているケース体シュート内での付着、つまりを生じ
かねないが、この点でも確実で、安定した洗浄の観点で
さらに改善すべき課題があった。そこで、この発明は、
以上のとおりの課題を解決した、改善された新しいター
ントラップ方式の水洗便器を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】この出願のまず第1の発
明は、上記の課題を解決するものとして、便器本体内の
ケース体シュートに納められ、一端に開口排水端部を持
つ管状トラップがその他端において便器本体の排水口部
に接続され、モータ装置によってこの管状トラップが回
転されて給水系より便器本体内に注水された洗浄水と汚
物とが床排水口へ排出される、次いで反転されるターン
トラップ方式の水洗便器において、管状トラップの位置
を少くとも1ケ所以上で検知する位置検知手段を設け、
この位置検知手段からの信号によりモータ装置の駆動を
制御することを特徴とするターントラップ式の水洗便器
を提供する。
【0007】そして、この第1の発明の態様として、こ
の出願では、管状トラップの開口排水端部が上向きの初
期位置と反転開始位置とを検知する検知手段が設けられ
ている水洗便器からなる第2の発明と、初期位置を検知
する位置検知手段が設けられ、同期モータにより時間制
御またはパルス制御される水洗便器からなる第3の発明
も提供する。
【0008】また、この出願の第4の発明は、便器本体
内のケース体シュートに納められ、一端に開口排水端部
を持つ管状トラップがその他端において便器本体の排水
口部に接続され、モータ装置によってこの管状トラップ
が回転されて給水系より便器本体内に注水された洗浄水
と汚物とが床排水口へ排出され、次いで反転されるター
ントラップ方式の水洗便器において、モータ軸と管状ト
ラップの回転軸との間には、汚物排出の洗浄時以外には
モータ軸と管状トラップの連動が断たれる電磁クラッチ
が設けられ、かつ、管状トラップには、その回転軸に対
して、管状トラップの開口排水端部を上向き位置にして
水封を保つ方向に付勢されたバネ手段が設けられている
ことを特徴とするターントラップ方式の水洗便器を提供
する。
【0009】第5の発明は、便器本体内のケース体シュ
ートに納められ、一端に開口排水端部を持つ管状トラッ
プがその他端において便器本体の排水口部に接続され、
モータ装置によってこの管状トラップが回転されて給水
系より便器本体内に注水された洗浄水と汚物とが床排水
口へ排出され、次いで反転されるターントラップ方式の
水洗便器において、管状トラップは、便器本体の排水口
部に一端が接続される蛇腹ホース部と、この蛇腹ホース
部に接続される屈曲管部とからなり、蛇腹ホース部の屈
曲管部への接続口は、上向きの状態から略90°回転お
よび反転自在とされており、略90°の回転では屈曲管
部の端部である開口排水端部が床排水口に対向する位置
に配置されることを特徴とするターントラップ方式の水
洗便器を提供する。
【0010】そして、この出願の第6の発明は、便器本
体内のケース体シュートに納められ、一端に開口排水端
部を持つ管状トラップがその他端において便器本体の排
水口部に接続され、モータ装置によってこの管状トラッ
プが回転されて給水系より便器本体内に注水された洗浄
水と汚物とが床排水口へ排出され、次いで反転されるタ
ーントラップ方式の水洗便器において、管状トラップの
開口排水端部では、その端面において、便器本体のボウ
ル面側に約半周以上に突起を設けて端面に段差を持たせ
ていることを特徴とするターントラップ方式の水洗便器
を提供する。
【0011】さらに第7の発明は、便器本体内のケース
体シュートに納められ、一端に開口排水端部を持つ管状
トラップがその他端において便器本体の排水口部に接続
され、モータ装置によってこの管状トラップが回転され
て給水系より便器本体内に注水された洗浄水と汚物とが
床排水口へ排出され、次いで反転されるターントラップ
方式の水洗便器において、管状トラップの開口排水端部
に対向するケース体シュートの内面上部に汚物の流れを
ガイドする勾配を設けることを特徴とするターントラッ
プ方式の水洗便器を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明のターントラップ方式に
よる水洗便器は、上記のとおりの構成を持つものとして
特徴づけられるが、以下に、実施例を示し、さらに詳し
くこの発明の実施の形態としてその構成、作用効果等に
ついて説明する。
【0013】
【実施例】添付した図面の図1および図2は、この発明
の管状トラップの位置検知手段を設けた水洗便器の一例
を示した便器本体の背面図と要部側断面図である。便器
本体の後方から見た状態を示している図1と、要部の側
断面図としての図2に例示したように、この発明のター
ントラップ方式の水洗便器では、便器本体(1)内のケ
ース体シュート(2)には、屈曲された管状トラップ
(3)が収納されており、この管状トラップ(3)は、
その一端に開放された状態の開口排水端部(31)を有
し、他端が、便器本体(1)の排水口部(11)に接続
されている。そして、管状トラップ(3)は、モータ装
置(4)による駆動機構によって回転される。
【0014】この回転は、モータ装置(4)の駆動力を
出力するモータ軸(41)と管状トラップ(3)の回転
軸(42)との連動によって、一端が管状トラップ
(3)の開口排水端部(31)に設けられたフランジ
(32)に接続されたアーム(43)の回転によって行
われる。そして、この回転は、便器本体(1)のボウル
(12)内に水(5)が溜められた図2の状態、すなわ
ち管状トラップ(3)の開口排水端部(31)が上向き
の状態から、この開口排水端部(31)が床排水口
(6)に対向する位置にまで、たとえば図2に示した矢
印Aの方向に沿って約180°回転される。そしてま
た、元の状態にまで反転される。
【0015】便器使用時の汚物の排出は、上記矢印A方
向への回転により行われる。この時は、給水系を構成す
る止水栓(71)、給水管(72)、給水弁(73)等
を介して便器本体(1)のボウル(12)面に注水さ
れ、この注水により供給された洗浄水と汚物とは、管状
トラップ(3)の開口排水端部(31)より床排水口
(6)へと排出される。
【0016】汚物の排出の終了後は、再度注水され、管
状トラップ(3)は反転して、図1および図2の状態に
復帰し、溜め水が行われる。この溜め水によって、臭気
が床排水口(6)より漏れてくることはない。以上の動
作により汚物排出等が行われるこの発明の水洗便器で
は、管状トラップ(3)の位置を少くとも1ケ所以上で
検知する位置検知手段を設け、この位置検知手段からの
信号によりモータ装置の駆動を制御する。
【0017】このために、図1および図2に示した管状
トラップ(3)の開口排水端部(31)が上向きの初期
位置と反転開始位置とを検知する検知手段が設けらるこ
とや、初期位置を検知する位置検知手段が設けられ、同
期モータ装置により、管状トラップの回転および反転が
時間制御またはパルス制御で行われること等が考慮され
る。
【0018】より具体的に例示すると、たとえば図2に
示したように、アーム(43)の回転軸(42)、つま
り管状トラップ(3)の回転軸(42)に羽根状部材
(44)を取付け、ケース体シュート(2)側に位置検
知素子(センサー)(8)を取付け、羽根状部材(4
4)が位置検知素子(8)に接触した時に、管状トラッ
プ(3)が図1および図2の初期位置にあることを検知
するようにする。
【0019】この位置検知素子(8)は、当然のことで
あるが、物理的な接触によって検知する方式のものばか
りでなく、磁気によって、あるいは光によって非接触で
検知する方式のものであってもよい。このような位置検
知素子(8)を、管状トラップ(3)が反転が開始する
位置、すなわち、管状トラップ(3)の開口排水端部
(31)が床排水口(6)に対向する位置に来た時にそ
の位置を検知するように配置してもよい。もちろん、管
状トラップ(3)が略180°回転し、反転する間の任
意の位置にこれを配置してもよい。
【0020】これらの位置検知素子(8)からの検知信
号によってモータ装置(8)の駆動が制御されること
で、管状トラップ(3)の回転動作による便器からの汚
物の洗浄は位置精度よく効率的に安定して、確実に可能
となる。図1および図2のように、たとえば管状トラッ
プ(3)の初期位置のみを1ケ所を検知するシステムで
は、同期モータ装置を用いて、時間制御、パルス制御に
よってこれを動作させることができる。すなわち、図1
および図2の状態から、洗浄開始のスイッチが入力され
ると、モータ装置が正転し、検知が外れてから一定時間
後に停止する。次いで停止状態、つまり、管状トラップ
(3)が略180°回転した位置にある状態から一定時
間がすぎるとモータ装置が逆転し、位置検知した初期位
置において停止することになる。
【0021】以上のように、位置検知手段を設けてモー
タ装置(4)を制御することで、管状トラップ(3)の
停止位置、反転位置を精度よく規定でき、ターントラッ
プ方式において確実な洗浄を行うことが可能となる。な
お、管状トラップ(3)として、図1および図2では蛇
腹ホースを例示しているが、このものに限られることは
ない。弾性のある各種のホース、さらには成形品管体等
であってもよい。
【0022】モータ装置を用いるターントラップ方式の
水洗便器としては、以上の位置制御とともに、停電時の
対策も考慮しておかねばならない。これは、従来でも、
停電に対しては手動による便器洗浄動作の切替えが考え
られているが、モータ装置の駆動による便器の洗浄動作
の途中においては、水封が途切れた状態でロックされる
場合が想定され、手動での対応が難しく、溜め水の確保
や下水配管からの悪臭の逆流防止が困難になるからであ
る。
【0023】そこで、この発明では、図3(a)(b)
および要部拡大図としての図4に例示したように、モー
タ軸(41)と管状トラップ(3)の回転軸(42)と
の間には、汚物排出の洗浄時以外にはモータ軸(41)
と管状トラップ(3)の連動が断たれる電磁クラッチ
(45)が設けられ、かつ、管状トラップ(3)には、
その回転軸(42)に対して、管状トラップ(3)の開
口排水端部(31)を上向き位置にして水封を保つ方向
に付勢されたバネ手段が設けられているターントラップ
方式の水洗便器を提供する。
【0024】図3(a)(b)および図4の例ではバネ
手段としてねじりバネ(9)が用いられている。洗浄動
作中は、電磁クラッチ(45)によって、モータ軸(4
1)と回転軸(42)は連動して回転力が伝達される
が、洗浄動作中以外では、モータ軸(41)と回転軸
(42)の連動が断たれた状態となる。
【0025】このため、管状トラップ(3)は、ねじり
バネ(9)等のバネ手段の付勢力によって反転して、図
3(a)(b)の初期位置へと復帰する。そして、大切
なことは、モータ装置(4)の駆動による洗浄動作中に
停電があった場合でも、モータ装置(4)による動作が
ロック状態とはならずに、電クラッチ(45)はモー
タ軸(41)と回転軸(42)の連動を断ち切り、ねじ
りバネ(9)等のバネ手段は、その付勢弾発力によって
管状トラップ(3)を、その開口排水端部(31)が上
向きの位置となる初期位置の状態に復帰させることであ
る。
【0026】このことによって、便器内では注水によっ
て溜め水が形成され、悪臭の逆流を防ぐことができる。
なお、上記の例でも、管状トラップ(3)は蛇腹ホース
を用いているが、これに限定されることはない。そし
て、蛇腹ホースの場合にも様々な形状や構造上の工夫が
なされる。
【0027】図5は、その工夫の一例を示したものであ
る。この例では、管状トラップ(3)は、便器本体
(1)の排水口部(11)に一端が接続される蛇腹ホー
ス部(3a)と、この蛇腹ホース部(3a)に接続され
る屈曲管部(3b)とからなり、蛇腹ホース部(3a)
の屈曲管部(3b)への接続口は、上向きの状態から略
90°回転および反転自在とされており、その略90°
の回転では屈曲管部(3b)の端部である開口排水端部
(31)が床排水口(6)に対する位置に配置されるタ
ーントラップ方式の水洗便器を提供している。
【0028】この水洗便器では、蛇腹ホース部(3a)
の動作角度が略90°と、通常の180°に比べて大幅
に小さくなり、繰返しの回転動作による蛇腹ホース部
(3a)の耐久性が大きく向上することになる。図5の
例では、より具体的には、通常の初期位置の状態では、
水は、蛇腹ホース部(3a)の最初のカーブの所で溜ま
っており、その先の屈曲管部(3b)は空洞で、出口で
ある開口排水端部(31)は便器後方に向いた状態にあ
る。洗浄動作が開始されると、蛇腹ホース部(3a)の
曲点、つまり回転軸(42)を中心に回転しはじめ、9
0°の回転で、蛇腹ホース(3b)がまっすぐになった
状態で、屈曲管部(3b)の出口である開口排水端部
(31)は下を向いて、床排水口(6)に対向し、洗浄
水と汚物とが排出されることになる。終了後には、上記
の初期位置の状態にまで復帰することになる。
【0029】以上の構造では、前記のとおり、蛇腹ホー
ス部(3a)の一度の動作における回転角度が小さくす
むため、ホースの屈曲に対する耐久性が大きく向上す
る。そして、回転角度が小さくてすむため、動作時間も
はやくなり、洗浄水による汚物の搬送性能も向上するこ
とになる。図6および図7は、ターントラップ方式の水
洗便器についての別の改善策を例示したものである。
【0030】すなわち、この例では、管状トラップ
(3)の開口排水端部(31)では、そのフランジ端面
(33)において、便器本体(1)のボウル(12)面
側に、約半周以上に突起(10)を設けてフランジ端面
(33)に段差を持たせている。この突起(10)がな
い従来の場合には、以下のような問題があった。すなわ
ち、まず、ターントラップ方式においては、通常の状態
では管状トラップ(3)を形成している蛇腹ホース等の
先端の取り付けられた開口排水端部(31)のフランジ
部には、水が表面張力によって、やや盛り上がっていっ
ぱいになっている。この状態で、便器使用後の水を流す
と、水、汚物、紙はフランジの全周から流れ出すことに
なり、ケース体シュート(2)で構成している流路以外
にもながれて、紙や汚物が付着する原因となる。また、
管状トラップ(3)が回転している時においても、同じ
ように水、汚物、紙が四方に流れだして、シュート
(2)との間に挟まったり、洗浄水がシュート(2)か
ら出て、床排水管(6)に流れ出す時にまとまりが悪く
なって、搬送性能が低下する可能性がある。
【0031】これに対し、この発明では、上記の突起
(10)によってこのような問題を解消している。つま
り、具体的には、蛇腹ホースの管状トラップ(3)の先
端に取り付けられたフランジの便器ボウル(12)面に
近い側の約半周強の部分に、1段高くした突起(10)
をガイドとして設ける。また、高くした突起(10)
は、管状トラップ(3)が回転する時のケース体シュー
ト(2)とのすき間が小さくなるようにしておく。
【0032】これにより、管状トラップ(2)が上を向
いた状態にあるときに洗浄水が流れても、水、汚物、紙
は、管状のトラップ(2)が回転していく広い方に流れ
出す。管状トラップ(3)が回転していく時において
も、突起(10)とケース体シュート(2)の隙間が小
さいため、流出物は横に広がることがなくトラップの回
転方向に流れていく。
【0033】従って、管状トラップ(3)が上を向いて
いるときに汚物、紙が流れてもケース体シュート(2)
の流路に流れるので、引っかかりや付着がないことや、
管状トラップ(3)の動作途中に洗浄水や汚物などが四
方に流れ出すことがないため、汚物のはさみこみなども
なく、洗浄水がまとまって排出されるため、搬送性も安
定して性能が確保されること等の効果が得られる。
【0034】また、洗浄等にともなう流路の確保につい
ては、ケース体シュート(2)の改善も考慮される。従
来のターントラップ方式の水洗便器においては、停電時
やモータ故障時には、管状トラップが動作せず、たとえ
ば図8の定常の位置で、ストップする。このとき、バケ
ツ等で給水し、汚物洗浄を行うが、汚物が一定方向に流
れず、管状トラップからの汚水がケース体シュート内に
散乱し、汚物、ペーパーが飛散したりする。また多方向
から配管へ水が流れるため、勢いが低下し搬送性能にも
影響を与える。
【0035】また、従来の場合、稼働時の管状トラッ
プ、ケース体シュートの隙間が大きく、またケース体シ
ュート形状が汚水の流れに対して適当なものでなく、汚
物を排出する際、トラップからの水がシュート内に散乱
し、汚物、ペーパーが飛散したり、配管への水の勢いが
低下し搬送性能にも影響を与えることがある。そこで、
この発明では、管状トラップの開口排水端部に対向する
ケース体シュートの内面上部に汚物の流れをガイドする
配を設ける。
【0036】すなわち、たとえば図9のように勾配(2
1)を、ケース体シュート(2)の内面上部に設ける。
ケース体シュート(2)上部の形状を汚物を流したい方
向に行くように勾配(21)を設けることで、管状トラ
ップ(3)が定常状態で、給水された場合、汚物は管状
トラップ(3)内を通りシュート(2)上面に設けた勾
配面に当たり、優先的に便器後部方向に流される。また
その汚物は次の勾配面に当たり、排水口方向へと規則的
に流れる。
【0037】このため汚物の排出経路が安定するためが
最小になるように、汚水の飛び散りもなく、余計なとこ
ろへの汚れの付着もない。また流水抵抗が少なく、スム
ーズに流れ、搬送性能が向上する。
【0038】
【0039】もちろんこの発明は以上の例によって限定
されるものでなく、その細部において様々な態様が可能
であって、また、温水洗浄装置を一体化した水洗便器と
して構成されるとも言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この発明の
水洗便器においては、ターントラップ方式の便器の特徴
を生かし、確実で安定した、効率的な洗浄が可能とさ
れ、停電時においての不都合も解消される。また、汚物
と洗浄水のスムーズな流れが確保され、搬送性、耐久性
も向上することになる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の位置検知手段を用いた実施例を示し
た背面図である。
【図2】図1に対応する側断面図である。
【図3】この発明のバネ手段を用いた実施例を示した側
断面図と背面図である。
【図4】図3に対応する要部側断面図である。
【図5】蛇腹ホース部と屈曲管部とからなる管状トラッ
プを用いたこの発明の実施例に示した側断面図である。
【図6】管状トラップ端面に突起を設けた例を示した側
断面図である。
【図7】図6の突起を示した側面図、平面図、および断
面図である。
【図8】従来例の問題点を示した構成概略図である。
【図9】ケース体シュートに勾配を設けた例を示した構
成概略図である。
【符号の説明】
1 便器本体 11 排水口部 12 ボウル 2 ケース体シュート 21 勾配 3 管状トラップ 3a 蛇腹ホース部 3b 屈曲管部 31 開口排水端部 32 フランジ 33 フランジ端面 4 モータ装置 41 モータ軸 42 回転軸 43 アーム 44 羽根状部材 45 電磁クラッチ 5 水 6 床排水口 71 止水栓 72 給水管 73 給水弁 8 位置検知素子 9 ねじりバネ 10 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 隆宏 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 松下 芳朗 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 佐藤 靖史 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 西川 眞 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−240729(JP,A) 特開 平9−256447(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03D 11/02,11/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器本体内のケース体シュートに納めら
    れ、一端に開口排水端部を持つ管状トラップがその他端
    において便器本体の排水口部に接続され、モータ装置に
    よってこの管状トラップが回転されて給水系より便器本
    体内に注水された洗浄水と汚物とが床排水口へ排出さ
    れ、次いで反転されるターントラップ方式の水洗便器に
    おいて、管状トラップの位置を少くとも1ケ所以上で検
    知する位置検知手段を設け、この位置検知手段からの信
    号によりモータ装置の駆動を制御することを特徴とする
    ターントラップ式の水洗便器。
  2. 【請求項2】 管状トラップの開口排水端部が上向きの
    初期位置と反転開始位置とを検知する検知手段が設けら
    れている請求項1の水洗便器。
  3. 【請求項3】 管状トラップの開口排水端部が上向きの
    初期位置を検知する位置検知手段が設けられ、同期モー
    タ装置により、管状トラップの回転および反転が時間制
    御またはパルス制御で行われる請求項1の水洗便器。
  4. 【請求項4】 便器本体内のケース体シュートに納めら
    れ、一端に開口排水端部を持つ管状トラップがその他端
    において便器本体の排水口部に接続され、モータ装置に
    よってこの管状トラップが回転されて給水系より便器本
    体内に注水された洗浄水と汚物とが床排水口へ排出さ
    れ、次いで反転されるターントラップ方式の水洗便器に
    おいて、モータ軸と管状トラップの回転軸との間には、
    汚物排出の洗浄時以外にはモータ軸と管状トラップの連
    動が断たれる電磁クラッチが設けられ、かつ、管状トラ
    ップには、その回転軸に対して、管状トラップの開口排
    水端部を上向き位置にして水封を保つ方向に付勢された
    バネ手段が設けられていることを特徴とするターントラ
    ップ方式の水洗便器。
  5. 【請求項5】 便器本体内のケース体シュートに納めら
    れ、一端に開口排水端部を持つ管状トラップがその他端
    において便器本体の排水口部に接続され、モータ装置に
    よってこの管状トラップが回転されて給水系より便器本
    体内に注水された洗浄水と汚物とが床排水口へ排出さ
    れ、次いで反転されるターントラップ方式の水洗便器に
    おいて、管状トラップは、便器本体の排水口部に一端が
    接続される蛇腹ホース部と、この蛇腹ホース部に接続さ
    れる屈曲管部とからなり、蛇腹ホース部の屈曲管部への
    接続口は、上向きの状態から略90°回転および反転自
    在とされており、略90°の回転では屈曲管部の端部で
    ある開口排水端部が床排水口に対向する位置に配置され
    ることを特徴とするターントラップ方式の水洗便器。
  6. 【請求項6】 便器本体内のケース体シュートに納めら
    れ、一端に開口排水端部を持つ管状トラップがその他端
    において便器本体の排水口部に接続され、モータ装置に
    よってこの管状トラップが回転されて給水系より便器本
    体内に注水された洗浄水と汚物とが床排水口へ排出さ
    れ、次いで反転されるターントラップ方式の水洗便器に
    おいて、管状トラップの開口排水端部では、その端面に
    おいて、便器本体のボウル面側に約半周以上に突起を設
    けて端面に段差を持たせていることを特徴とするターン
    トラップ方式の水洗便器。
  7. 【請求項7】 便器本体内のケース体シュートに納めら
    れ、一端に開口排水端部を持つ管状トラップがその他端
    において便器本体の排水口部に接続され、モータ装置に
    よってこの管状トラップが回転されて給水系より便器本
    体内に注水された洗浄水と汚物とが床排水口へ排出さ
    れ、次いで反転されるターントラップ方式の水洗便器に
    おいて、管状トラップの開口排水端部に対向するケース
    体シュートの内面上部に汚物の流れをガイドする勾配を
    設けることを特徴とするターントラップ方式の水洗便
    器。
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