JP3459625B2 - エアバッグ装置の起動制御装置 - Google Patents

エアバッグ装置の起動制御装置

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JP3459625B2
JP3459625B2 JP2000254470A JP2000254470A JP3459625B2 JP 3459625 B2 JP3459625 B2 JP 3459625B2 JP 2000254470 A JP2000254470 A JP 2000254470A JP 2000254470 A JP2000254470 A JP 2000254470A JP 3459625 B2 JP3459625 B2 JP 3459625B2
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    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/33Arrangements for non-electric triggering of inflation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/013Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグ装置の
起動制御装置に係り、特に、車両が衝突した際に乗員を
保護するためのエアバッグ装置を適正に起動させるうえ
で好適なエアバッグ装置の起動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平11−2862
57号に開示される如く、車体のフロアトンネルに配設
され、その部位に加わる衝撃に応じた信号を出力するフ
ロアセンサを備え、フロアセンサの出力信号に基づくパ
ラメータがしきい値を越えた場合にエアバッグを展開さ
せるエアバッグ装置の起動制御装置が知られている。こ
の装置は、車体前部に配設され、その部位に加わる衝撃
に応じた信号を出力するサテライトセンサを備えてお
り、サテライトセンサの出力信号に基づいて検出された
車体前部に加わる衝撃が大きいほど上記しきい値の減少
量を大きくする。このため、車体前部に加わる衝撃が大
きいほどエアバッグが展開し易くなる。従って、上記従
来の装置によれば、乗員を保護するエアバッグ装置を適
正に起動させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、上記従来
の装置においては、サテライトセンサの出力信号に基づ
いて検出された車体前部に加わる衝撃が大きいほど、エ
アバッグを展開させるためのしきい値が大きく減少す
る。ところで、サテライトセンサの出力信号にはノイズ
が重畳する場合がある。かかる場合に車体前部に加わる
衝撃が大きいと判断され、その結果として直ちにしきい
値が減少されると、エアバッグが展開され易くなり、エ
アバッグが誤って展開されるおそれがある。従って、エ
アバッグを適正に展開させるうえでは、サテライトセン
サの出力信号の変動が短期間しか生じない場合には、そ
のしきい値を直ちにサテライトセンサの出力信号に応じ
た値に減少させることは適切でない。しかしながら、上
記従来の装置では、エアバッグを展開させるためのしき
い値を切り替える手法については何ら考慮されていな
い。
【0004】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、エアバッグ装置の起動のためのしきい値を設定
するために用いられるセンサの出力信号にノイズが重畳
する場合にも、エアバッグ装置の起動を適正に行うこと
が可能なエアバッグ装置の起動制御装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、車体内の所定位置に配設され、車両に
加わる衝撃に応じた信号を出力する第1のセンサと、前
記第1のセンサの出力信号に基づくパラメータが所定の
しきい値を超えた場合にエアバッグ装置を起動させる起
動制御手段と、車体内において前記第1のセンサの配設
位置よりも前方に配設され、車両に加わる衝撃に応じた
信号を出力する第2のセンサと、前記第2のセンサの出
力信号に基づいて、少なくとも3つ以上の値のうちから
一の値を前記所定のしきい値として設定するしきい値設
定手段と、を備えるエアバッグ装置の起動制御装置にお
いて、前記しきい値設定手段により一の値が前記所定の
しきい値として設定されている状態から前記第2のセン
サの出力信号が変化することに起因して他の値が前記所
定のしきい値として要求される場合、該他の値が要求
れる状態が該他の値と現に前記所定のしきい値として設
定されている一の値との差に応じた時間だけ継続した後
に、前記所定のしきい値を該他の値へ切り替えるしきい
値切替手段を備えることを特徴とするエアバッグ装置の
起動制御装置により達成される。
【0006】請求項1記載の発明において、エアバッグ
装置の起動のための所定のしきい値として一の値が設定
されている状態から第2のセンサの出力信号が変化する
ことに起因して他の値が所定のしきい値として要求され
る場合、所定のしきい値は、他の値が要求される状態が
その他の値と現にしきい値として設定されている一の値
との差に応じた時間だけ継続した後に他の値へ切り替わ
る。すなわち、他の値が所定のしきい値として要求され
る状態の継続時間が一の値と他の値との差に応じた時間
に達する前には、所定のしきい値が該他の値へ切り替わ
ることはない。このため、第2のセンサの出力信号にノ
イズが重畳したことに起因して所定のしきい値が大きく
変化し得るものとなっても、エアバッグ装置が急に起動
し易くなったり或いは急に起動し難くなる事態は回避さ
れる。従って、本発明によれば、第2のセンサの出力信
号にノイズが重畳する場合に、エアバッグ装置が誤って
起動されるのを抑制することができ、エアバッグ装置の
起動を適正に行うことが可能となる。
【0007】また、上記の目的は、請求項4に記載する
如く、車体内の所定位置に配設され、車両に加わる衝撃
に応じた信号を出力する第1のセンサと、前記第1のセ
ンサの出力信号に基づくパラメータが車両に加わる衝撃
に応じたしきい値を示す所定のしきい値変化パターンを
超えた場合にエアバッグ装置を起動させる起動制御手段
と、車体内において前記第1のセンサの配設位置よりも
前方に配設され、車両に加わる衝撃に応じた信号を出力
する第2のセンサと、前記第2のセンサの出力信号に基
づいて、少なくとも3つ以上の変化パターンのうちから
一の変化パターンを前記所定のしきい値変化パターンと
して設定するしきい値変化パターン設定手段と、を備え
るエアバッグ装置の起動制御装置において、前記しきい
値変化パターン設定手段により一の変化パターンが前記
所定のしきい値変化パターンとして設定されている状態
から前記第2のセンサの出力信号が変化することに起因
して他の変化パターンが前記所定のしきい値変化パター
ンとして要求される場合、該他の変化パターンが要求
れる状態が該他の変化パターンと現に前記所定のしきい
値変化パターンとして設定されている一の変化パターン
の差に応じた時間だけ継続した後に、前記所定のしき
い値変化パターンを該他の変化パターンへ切り替えるし
きい値変化パターン切替手段を備えることを特徴とする
エアバッグ装置の起動制御装置により達成される。
【0008】請求項4記載の発明において、エアバッグ
装置の起動のための所定のしきい値変化パターンとして
一の変化パターンが設定されている状態から第2のセン
サの出力信号が変化することに起因して他の変化パター
ンが所定のしきい値変化パターンとして要求される場
合、所定のしきい値変化パターンは、該他の変化パター
ンが要求される状態が該他の変化パターンと現にしきい
値変化パターンとして設定されている一の変化パターン
との差に応じた時間だけ継続した後に該他の変化パター
ンへ切り替わる。このため、第2のセンサの出力信号に
ノイズが重畳したことに起因して所定のしきい値変化パ
ターンが大きく変化し得るものとなっても、エアバッグ
装置が急に起動し易くなったり或いは急に起動し難くな
る事態は回避される。従って、本発明によれば、第2の
センサの出力信号にノイズが重畳する場合にも、エアバ
ッグ装置が誤って起動されるのを抑制することができ、
エアバッグ装置の起動を適正に行うことが可能となる。
【0009】ところで、上記他の値が要求される状態が
上記一の値と該他の値との差に応じた時間だけ継続した
後に初めて所定のしきい値が該一の値から切り替わるも
のとすると、あるいは、上記他の変化パターンが要求
れる状態が上記一の変化パターンと該他の変化パターン
との差に応じた時間だけ継続した後に初めて所定のしき
い値変化パターンが該一の変化パターンから切り替わる
ものとすると、所定のしきい値または所定のしきい値変
化パターンの切り替えの応答性が悪化し、エアバッグ装
置の起動が適正に行われない事態が生じ得る。
【0010】従って、請求項2に記載する如く、請求項
1記載のエアバッグ装置の起動制御装置において、前記
しきい値切替手段は、前記他の値が前記所定のしきい値
として要求される状態の継続時間が前記差に応じた時間
に達するまでの過程において、前記所定のしきい値を
記一の値から前記他の値へ向けて段階的に切り替えるこ
ととしてもよい。
【0011】また、請求項5に記載する如く、請求項4
記載のエアバッグ装置の起動制御装置において、前記し
きい値変化パターン切替手段は、前記他の変化パターン
が前記所定のしきい値変化パターンとして設定される状
態の継続時間が前記一の変化パターンと該他の変化パタ
ーンとの差に応じた時間に達するまでの過程において、
前記所定のしきい値変化パターンを前記一の変化パター
ンから前記他の変化パターンへ向けて段階的に切り替え
ることとしてもよい。
【0012】ところで、しきい値切替手段またはしきい
値変化パターン切替手段によりエアバッグ装置の起動の
ための所定のしきい値または所定のしきい値変化パター
ンの切り替えが行われている途中で、他の値が所定のし
きい値として、或いは、他の変化パターンが所定のしき
い値変化パターンとして要求されなくなった場合には、
所定のしきい値または所定のしきい値変化パターンを該
他の値または該他の変化パターンへ切り替える必要はな
い。
【0013】従って、請求項3に記載する如く、請求項
2記載のエアバッグ装置の起動制御装置において、前記
しきい値切替手段により前記所定のしきい値が前記他の
値へ切り替わる前に、該他の値の前記所定のしきい値と
しての要求が解除された場合、該他の値への前記所定の
しきい値の切り替えを中止するしきい値切替中止手段を
備えることとしてもよい。
【0014】また、請求項6に記載する如く、請求項5
記載のエアバッグ装置の起動制御装置において、前記し
きい値変化パターン切替手段により前記所定のしきい値
変化パターンが前記他の変化パターンへ切り替わる前
に、該他の変化パターンの前記所定のしきい値変化パタ
ーンとしての要求が解除された場合、該他の変化パター
ンへの前記所定のしきい値変化パターンの切り替えを中
止するしきい値変化パターン切替中止手段を備えること
としてもよい。
【0015】ところで、車両に加わった衝撃が短時間で
終了すると、通常、第2のセンサの出力信号が変動する
期間は短くなる。第2のセンサの出力信号が短期間しか
変動しないと、車両に加わった衝撃が大きい場合には、
エアバッグ装置の起動のためのしきい値またはしきい値
変化パターンが所望の値または所望の変化パターンへ切
り替わることができなくなる。従って、車体前部に加わ
った衝撃が短時間で終了しても上記しきい値またはしき
い値変化パターンを所望の値または所望の変化パターン
へ確実に切り替えるためには、車体前部に加わった衝撃
が短時間で終了した場合には、第2のセンサが車両に加
わった衝撃に応じた信号を出力する期間を十分に長くす
ることが適切となる。
【0016】従って、請求項7に記載する如く、請求項
1又は4記載のエアバッグ装置の起動制御装置におい
て、前記第2のセンサは、車両に衝撃が加わった際に少
なくともノイズと区別し得る程度の所定時間にわたって
継続して同一信号を出力することとしてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
エアバッグ装置の起動制御装置のシステム構成図を示
す。本実施例のシステムは、車両10に搭載される電子
制御ユニット(以下、ECUと称す)12を備えてお
り、ECU12により制御される。
【0018】本実施例のシステムは、車体中央部のフロ
アトンネル近傍に配設されたフロアセンサ14、及び、
車体前部の左右のサイドメンバに配設されたサテライト
センサ16,18を備えている。フロアセンサ14及び
サテライトセンサ16,18は、それぞれ、各配設部位
に作用する車両前後方向の衝撃の大きさ、具体的には、
減速度の大きさに応じた信号を出力する電子式の減速度
センサである。また、サテライトセンサ16,18は、
車両10に加わる衝撃が短時間で終了しても、その衝撃
に応じた信号が一定時間以上継続して出力されるように
構成されている。また、フロアセンサ14及びサテライ
トセンサ16,18は、それぞれ、自己診断機能を有し
ており、自己に異常が生じたと判断した場合に外部へ所
定の信号を出力する。
【0019】ECU12は、入出力回路20、中央処理
装置(以下、CPUと称す)22、処理プログラムや演
算に必要なデーブルが予め格納されているリード・オン
リ・メモリ(以下、ROMと称す)24、作業領域とし
て使用されるランダム・アクセス・メモリ(以下、RA
Mと称す)26、及び、それらの各要素を接続する双方
向のバス28により構成されている。
【0020】上記したフロアセンサ14及びサテライト
センサ16,18は、ECU12の入出力回路20に接
続されている。フロアセンサ14の出力信号、及び、サ
テライトセンサ16,18の出力信号は、それぞれ入出
力回路20に供給され、CPU22の指示に従って適宜
RAMに格納される。ECU12は、フロアセンサ14
の出力信号に基づいて車体中央部に作用する減速度の大
きさGfを検出すると共に、サテライトセンサ16,1
8の出力信号に基づいてそれぞれ車体左前部及び右前部
に作用する減速度の大きさGSL,GSRを検出する。ま
た、ECU12は、各センサが自己診断した結果に応じ
て出力する出力信号に基づいて、各センサに異常が生じ
ているか否かを判定する。
【0021】本実施例のシステムは、また、車両10に
搭載され、乗員が保護されるように作動するエアバッグ
装置30を備えている。エアバッグ装置30は、駆動回
路32、インフレータ34、及びエアバッグ36を有し
ている。インフレータ34は、駆動回路32に接続する
着火装置38と、着火装置38の発熱により多量のガス
を発生するガス発生剤(図示せず)とを内蔵しており、
ガスの発生によりエアバッグ36を膨張展開させる。エ
アバッグ36は、膨張展開した際に車両10の乗員と車
載部品との間に介在する位置に設けられている。
【0022】エアバッグ装置30の駆動回路32は、E
CU12の入出力回路20に接続されている。エアバッ
グ装置30は、駆動回路32に入出力回路20から駆動
信号が供給された場合に起動し、エアバッグ36を展開
させる。ECU12のCPU22は、起動制御部40と
しきい値設定部42とを備えている。CPU22の起動
制御部40は、ROM24に格納されている処理プログ
ラムに従って、フロアセンサ14を用いて検出された減
速度Gfに基づいて後述の如く所定のパラメータを演算
し、その演算されたパラメータが所定のしきい値SHを
越えているか否かを判別すると共に、その判別結果に基
づいて入出力回路20からエアバッグ装置30の駆動回
路32への駆動信号の供給を制御する。また、しきい値
設定部42は、サテライトセンサ16,18の出力信号
に基づいて検出された減速度GSL,GSRに基づいて、上
記起動制御部40において用いられる所定のしきい値S
Hを適当に設定する。
【0023】次に、本実施例のCPU22において行わ
れる処理の内容について説明する。
【0024】本実施例において、起動制御部40は、フ
ロアセンサ14の出力信号に基づいて検出された減速度
Gfに所定の演算を施して演算値f(Gf)および速度V
nを求める。具体的には、速度Vnは、減速度Gfを時間
積分して得られる値である。すなわち、走行中の車両1
0に減速度Gfが加わる場合は、車内の物体(例えば乗
員)は慣性力により車両10に対して前方へ加速するた
め、車内の物体の車両10に対する相対的な速度Vn
は、減速度Gfを時間積分することにより求めることが
できる。尚、演算値f(Gf)は、減速度Gf自体であっ
てもよいし、減速度Gfを単位時間について時間積分し
て得られる値であってもよい。尚、図2には、所定状況
下における演算値f(Gf)と速度Vnとの関係を一定時
間ごとにプロットした図が示されている。起動制御部4
0は、演算値f(Gf)および速度Vnを求めた後、図2
に示す如く両者の関係から定められる値を、しきい値設
定部42により設定された判定マップとしてのしきい値
SHと大小比較する。
【0025】図3は、本実施例において、演算値f(G
f)と速度Vnとの関係についての判定マップとして機能
するしきい値SHの変化パターン(以下、しきい値変化
パターンと称す)を表した図を示す。尚、図3には、し
きい値変化パターンとして、Hiマップ、Lo1マッ
プ、Lo2マップ、Lo3マップ、及びフェールセーフ
マップの5つのパターンが示されている。本実施例にお
いて、Hiマップは予め基準となるマップであると共
に、フェールセーフマップは一部Lo1マップと重複し
ている。また、図4は、本実施例において、しきい値変
化パターンの設定手法を説明するための図を示す。
【0026】本実施例において、しきい値設定部42
は、図3に示す如く、予め実験的に定められる演算値f
(Gf)と速度Vnとの関係についてのしきい値変化パタ
ーンを記憶している。これらのしきい値変化パターン
は、サテライトセンサ16,18の出力信号に基づく減
速度GSL,GSRに基づいて、車両10に衝撃が加わった
際にエアバッグ装置30を起動させる必要がある場合と
その必要がない場合との境界に設定される。
【0027】すなわち、車体前部に加わる衝撃が大きい
ほど、車両10が衝突している可能性は高くなるので、
エアバッグ装置30が起動し易くなるようにしきい値変
化パターンを切り替えることが適切である。そこで、本
実施例において、しきい値設定部42は、サテライトセ
ンサ16,18の出力信号に基づいて検出された減速度
SL,GSRが大きいほどしきい値SHが小さくなるよう
に、しきい値変化パターンを選択して設定する。具体的
には、図4に示す如く、減速度GSL,GSRが第1所定値
S1に比して小さい場合はしきい値変化パターンとして
Hiマップを選択し、第1所定値GS1以上であり第2所
定値GS2未満である場合はLo1マップを選択し、第2
所定値GS2以上であり第3所定値GS3未満である場合は
Lo2マップを選択し、また、第3所定値GS3以上であ
る場合はLo3マップを選択する。また、サテライトセ
ンサ16,18の異常やサテライトセンサ16,18と
ECU12との通信異常等が生じた場合は、フェールセ
ーフマップを選択する。尚、しきい値変化パターンの設
定に際しては、減速度GSL,GSRのうちいずれか大きい
方の値が用いられる。
【0028】上記の構成において、起動制御部40は、
演算値f(Gf)と速度Vnとの関係から定められる値
を、しきい値設定部42で選択・設定されたしきい値変
化パターンのしきい値SHと比較した結果、演算値f
(Gf)と速度Vnとの関係から定まる値がそのしきい値
SHを越えている場合に、入出力回路20からエアバッ
グ装置30の駆動回路32へ駆動信号を供給する。この
場合には、エアバッグ装置30が起動することによりエ
アバッグ36が展開されることとなる。
【0029】従って、本実施例によれば、車体前部に加
わる衝撃に応じてエアバッグ装置30の起動のためのし
きい値が変更されることで、その起動について正突やオ
フセット衝突,斜突等の車両10の衝突形態に応じた適
当な制御を実行することが可能となる。このため、車体
前部に加わる衝撃が大きいほどエアバッグ装置30が起
動し易くなるので、エアバッグ装置30を適正に起動さ
せることが可能となっている。
【0030】ところで、車体前部に加わる衝撃が実際に
は小さいにもかかわらず、サテライトセンサ16,18
の出力信号にノイズが重畳することに起因して、サテラ
イトセンサ16,18の出力信号に基づいて検出された
減速度GSL,GSRが大きくなる場合がある。この際、減
速度GSL,GSRが例えば第1所定値GS1未満である状態
から一気に第3所定値GS3以上へ変化する事態が生じる
ことがある。かかる事態が生じた場合にしきい値変化パ
ターンがHiマップから一気にLo3マップに切り替わ
ると、エアバッグ装置30が起動し易くなり、エアバッ
グ36が誤って展開されるおそれがある。
【0031】一般に、上記したノイズは、長期間に渡っ
て継続することはなく、短期間で終了する。従って、例
えば減速度GSL,GSRが第1所定値GS1未満である状態
から一気に第3所定値GS3以上へ変化した場合には、そ
の減速度GSL,GSRが第3所定値GS3以上である状態が
所定時間継続した後にしきい値変化パターンをHiマッ
プからLo3マップへ切り替えることとすれば、エアバ
ッグ装置30が起動し易くなる事態を抑制することがで
き、エアバッグ36を適正に展開させることが可能とな
る。
【0032】しかしながら、減速度GSL,GSRが第3所
定値GS3以上である状態が所定時間継続した後にしきい
値変化パターンがHiマップからLo3マップへ切り替
わるものとすると、しきい値変化パターンが応答性よく
切り替わらないことで、実際に車両10に比較的大きな
衝撃が加わっても、エアバッグ装置30が起動しない事
態が生ずるおそれがある。従って、減速度GSL,GSR
第3所定値GS3以上である状態の継続時間が所定時間に
達する前においても、しきい値変化パターンをある程度
HiマップからLo3マップ側(具体的には、Lo1マ
ップまたはLo2マップ)へ切り替えておくことが適切
である。
【0033】そこで、本実施例のシステムにおいては、
サテライトセンサ16,18の出力信号に基づいて検出
された減速度GSL,GSRが大きく変化した場合、しきい
値変化パターンを、その減速度GSL,GSRが一定時間継
続するごとに一段階ずつ順番に切り替え、そして、その
減速度GSL,GSRがその減速度GSL,GSRの大きさに応
じた所望の変化パターンと初期の変化パターンとの差に
応じた時間だけ継続した場合にその所望の変化パターン
へ切り替える点に特徴を有している。以下、図5乃至図
7を参照して、本実施例の特徴部について説明する。
【0034】図5は、本実施例におけるしきい値変化パ
ターンの切り替え動作を説明するための図を示す。尚、
図5(A)にはサテライトセンサ16,18の出力信号
に基づいて検出された減速度GSL,GSRの時間変化の一
例が、また、図5(B)には図5(A)に示す状況下に
おけるしきい値変化パターンの切り替えの時間変化が、
それぞれ示されている。また、図5(A)及び(B)に
おいて、減速度GSL,GSRがある程度長期間継続する場
合を実線で、減速度GSL,GSRが短期間で終了する場合
を破線で、それぞれ示している。尚、本実施例におい
て、減速度GSL,GSRは、所定のサンプリング時間T1
(例えば、0.5ms)ごとに検出されるものとする。
【0035】図5に示す如く、時刻(t0−T1)におい
ては、サテライトセンサ16,18の出力信号に基づい
て検出された減速度GSL,GSRが第1所定値GS1未満で
あるので、しきい値変化パターンがHiマップに設定さ
れている。かかる状態で時刻t0において減速度GSL
SRが第3所定値GS3に達した場合は、まず、しきい値
変化パターンがHiマップからLo1マップへ切り替わ
る。そして、その後サンプリング時間T1が経過した際
(時刻t1)に減速度GSL,GSRが第3所定値G S3に維
持されている場合は、しきい値変化パターンがLo1マ
ップからLo2マップへ切り替わる。この場合には、そ
の後またサンプリング時間T1が経過した際(時刻t2)
に減速度GSL,GSRが第3所定値GS3に維持されている
場合は、しきい値変化パターンがLo2マップからLo
3マップへ切り替わる。
【0036】一方、時刻t1において、減速度GSL,G
SRが第3所定値GS3に維持されなくなり、第2所定値G
S2未満になった場合は、しきい値変化パターンはLo1
マップに維持される。また、同様に、時刻t2において
減速度GSL,GSRが第3所定値GS3未満になった場合
は、しきい値変化パターンはLo2マップに維持され
る。
【0037】このような処理によれば、しきい値変化パ
ターンは、サテライトセンサ16,18の出力信号に基
づいて検出された減速度GSL,GSRが大きく変化して
も、所望のパターンに一気に切り替わることはなく、一
段階ずつ順番に切り替わり、その減速度GSL,GSRが一
定期間継続した場合にその減速度GSL,GSRに応じた所
望の変化パターンに切り替わることとなる。
【0038】図6は、しきい値変化パターンが図5
(B)に示す如く切り替わった際に実現される演算値f
(Gf)と速度Vnとの関係を表した図を示す。尚、図6
においては、本実施例の処理が行なわれた場合のしきい
値変化パターンの切り替えが実線太線で、本実施例の処
理が行なわれない場合のしきい値変化パターンの切り替
えが破線太線で、それぞれ示されている。
【0039】図6に示す如く、しきい値変化パターンが
例えばHiマップからLo3マップへ切り替わる状況が
成立した時点で速度VnがVn1であったとすると、しき
い値変化パターンが一気に所望のパターンへ切り替わる
構成においては、しきい値変化パターンが、破線太線に
示す如くHiマップからLo3マップへ一気に切り替わ
る。かかる構成においては、まず速度VnがVn1である
場合のLo3マップ上のしきい値と演算値f(Gf)と
が比較され、以後、Lo3マップを基準にして両者が比
較されることとなる。その結果、各速度Vnに対する演
算値f(Gf)がLo3マップ上のしきい値を越える場
合にエアバッグ装置30が起動されることとなる。
【0040】一方、本実施例の如くしきい値変化パター
ンが一定時間T1ごとに段階的に切り替わり、減速度G
SL,GSRが一定期間継続した場合にその減速度GSL,G
SRに応じた所望の変化パターンに切り替わる構成におい
ては、しきい値変化パターンは、まずHiマップから切
り替わる際に、図6に実線太線に示す如くLo1マップ
までしか切り替わらない。そして、その後一定時間T1
が経過した際にしきい値変化パターンがLo3マップへ
切り替わる状況が維持されている場合、その時点で速度
VnがVn2であるとすると、しきい値変化パターンは、
その時点でLo1マップからLo2マップへ切り替わ
る。そして、またその後一定時間T1が経過した際にし
きい値変化パターンがLo3マップへ切り替わる状況が
維持されている場合、その時点で速度VnがVn3である
とすると、しきい値変化パターンは、その時点でLo2
マップからLo3マップへ切り替わる。
【0041】従って、本実施例の構成においては、まず
速度VnがVn1である場合はその際のLo1マップ上の
しきい値と演算値f(Gf)とが比較され、速度VnがV
n2である場合はその際のLo2マップ上のしきい値と演
算値f(Gf)とが比較され、速度VnがVn3である場合
はその際のLo3マップ上のしきい値と演算値f(G
f)とが比較されることとなる。このように、本実施例
によれば、サテライトセンサ16,18の異常やECU
12との通信異常等に起因してしきい値変化パターンが
大きく切り替わり得る状況下にも、エアバッグ装置30
が起動し易くなる事態を回避することができ、エアバッ
グ36の誤展開を抑制することができる。このため、本
実施例においては、エアバッグ装置30は適正に起動さ
れることとなる。
【0042】図7は、本実施例においてECU12がし
きい値変化パターンを切り替える際に実行する制御ルー
チンの一例のフローチャートを示す。図7に示すルーチ
ンは、その処理が終了するごとに起動されるルーチンで
ある。図7に示すルーチンが起動されると、まずステッ
プ100の処理が実行される。
【0043】ステップ100では、サテライトセンサ1
6,18の出力信号に基づいて検出された減速度GSL
SRに基づいて、しきい値変化パターンとして、Lo1
〜Lo3マップのうちいずれかが要求されているか否か
が判別される。本ステップ100の処理は、上記の条件
が成立すると判別されるまで繰り返し実行される。その
結果、Lo1〜Lo3マップのうちいずれかがしきい値
変化パターンとして要求されていると判別された場合
は、次にステップ102の処理が実行される。
【0044】ステップ102では、しきい値変化パター
ンをHiマップからLo1マップへ切り替える処理が実
行される。本ステップ102の処理が実行されると、以
後、Lo1マップ上のしきい値と、演算値f(Gf)と
速度Vnとの関係から定まる値とが比較されることとな
る。
【0045】ステップ104では、上記ステップ102
の処理が実行された後、サンプリング時間T1が経過し
たか否かが判別される。本ステップ104の処理は、サ
ンプリング時間T1が経過したと判別されるまで繰り返
し実行される。その結果、サンプリング時間T1が経過
したと判別された場合は、次にステップ106の処理が
実行される。
【0046】ステップ106では、上記ステップ104
でサンプリング時間T1が経過したと判別された時点で
サテライトセンサ16,18の出力信号に基づいて検出
された減速度GSL,GSRに基づいて、しきい値変化パタ
ーンとしてLo2マップまたはLo3マップが要求され
ているか否かが判別される。Lo2マップまたはLo3
マップが要求されていない場合は、HiマップまたはL
o1マップが要求されているので、しきい値変化パター
ンをLo1マップより低下させる必要はない。従って、
かかる判別がなされた場合は、今回のルーチンは終了さ
れる。一方、Lo2マップまたはLo3マップが要求さ
れている場合は、しきい値変化パターンをLo1マップ
より低下させることが適切である。従って、かかる判別
がなされた場合は、次にステップ108の処理が実行さ
れる。
【0047】ステップ108では、しきい値変化パター
ンをLo1マップからLo2マップへ切り替える処理が
実行される。本ステップ108の処理が実行されると、
以後、Lo2マップ上のしきい値と、演算値f(Gf)
と速度Vnとの関係から定まる値とが比較されることと
なる。
【0048】ステップ110では、上記ステップ108
の処理が実行された後、サンプリング時間T1が経過し
たか否かが判別される。本ステップ110の処理は、サ
ンプリング時間T1が経過したと判別されるまで繰り返
し実行される。その結果、サンプリング時間T1が経過
したと判別された場合は、次にステップ112の処理が
実行される。
【0049】ステップ112では、上記ステップ110
でサンプリング時間T1が経過したと判別された時点で
サテライトセンサ16,18の出力信号に基づいて検出
された減速度GSL,GSRに基づいて、しきい値変化パタ
ーンとしてLo3マップが要求されているか否かが判別
される。Lo3マップが要求されていない場合は、Hi
マップ、Lo1マップ、またはLo2マップが要求され
ているので、しきい値変化パターンをLo2マップより
低下させる必要はない。従って、かかる判別がなされた
場合は、今回のルーチンは終了される。一方、Lo3マ
ップが要求されている場合は、しきい値変化パターンを
Lo2マップからLo3マップに切り替えることが適切
である。従って、かかる判別がなされた場合は、次にス
テップ114の処理が実行される。
【0050】ステップ114では、しきい値変化パター
ンをLo2マップからLo3マップへ切り替える処理が
実行される。本ステップ120の処理が実行されると、
以後、Lo3マップ上のしきい値と、演算値f(Gf)
と速度Vnとの関係から定まる値とが比較されることと
なる。本ステップ114の処理が終了すると、今回のル
ーチンは終了される。
【0051】上記の処理によれば、しきい値変化パター
ンとして予め基準となるHiマップが設定されている状
態で、サテライトセンサ16,18の出力信号に基づい
て検出された減速度GSL,GSRがLo2マップが選択・
設定され得る値となった場合、その状態がHiマップと
Lo2マップとの差に応じた時間(具体的には、Lo2
マップの設定される減速度GSL,GSRを2回連続して検
出した場合の時間)だけ継続した後に、しきい値変化パ
ターンをLo2マップへ切り替えることができる。ま
た、しきい値変化パターンとして予め基準となるHiマ
ップが設定されている状態で、減速度GSL,GSRがLo
3マップが選択・設定され得る値となった場合、その状
態がHiマップとLo3マップとの差に応じた時間(具
体的には、Lo3マップの設定される減速度GSL,GSR
を3回連続して検出した場合の時間)だけ継続した後
に、しきい値変化パターンをLo3マップへ切り替える
ことができる。
【0052】このように、本実施例においては、減速度
SL,GSRが大きく変化するほどその状態が長い期間維
持されないと、その減速度GSL,GSRに応じた変化パタ
ーンへしきい値変化パターンが切り替わらない。すなわ
ち、減速度GSL,GSRに応じた変化パターンへしきい値
変化パターンが切り替わるためには、減速度GSL,G SR
が大きく変化するほどその状態が長い期間維持される必
要がある。このため、サテライトセンサ16,18の出
力信号にノイズが重畳することに起因して減速度GSL
SRが大きいと判断される際には、しきい値変化パター
ンが不必要に切り替わることは防止され、しきい値変化
パターンが大きく低下するのを回避することができる。
従って、本実施例によれば、サテライトセンサ16,1
8の出力信号にノイズが重畳する際にエアバッグ装置3
0が起動し易くなる事態を回避することができるので、
エアバッグ36の誤展開を抑制することができ、エアバ
ッグ装置30の起動を適正に行うことが可能となってい
る。
【0053】また、上記の処理によれば、しきい値変化
パターンとして予め基準となるHiマップが設定されて
いる状態で、サテライトセンサ16,18の出力信号に
基づいて検出された減速度GSL,GSRがLo2マップま
たはLo3マップが選択・設定され得る値となった場
合、HiマップからLo2マップまたはLo3マップへ
の切り替えを、サンプリング時間T1ごとに一段階ずつ
順番に行うことができる。
【0054】この場合には、しきい値変化パターンが、
減速度GSL,GSRがLo2マップが選択・設定され得る
値となっている状態が一定時間継続した後に一気にHi
マップからLo2マップまたはLo3マップへ切り替わ
ることはなく、その状態が一定時間継続する前において
もHiマップからLo3マップ側へ切り替わっているの
で、エアバッグ装置30が起動し難くなる事態は回避さ
れる。従って、本実施例によれば、しきい値変化パター
ンの応答性が悪化するのを抑制することができ、その結
果、エアバッグ装置30の起動を更に適正に行うことが
可能となっている。
【0055】また、上述の如く、本実施例において、サ
テライトセンサ16,18は、車両10に加わる衝撃が
短時間で終了しても、その衝撃に応じた信号が一定時間
以上継続して出力されるように構成されている。かかる
構成においては、車両10に加わる衝撃が短時間で終了
しても、サテライト信号16,18からその衝撃に応じ
た信号が長期間に渡って出力されることとなる。一方、
サテライトセンサ16,18の出力信号に重畳するノイ
ズは、一般に、長期間に渡って継続することはない。
【0056】このため、車両10に加わる衝撃が短時間
で終了した場合でも、サテライトセンサ16,18の出
力信号を、出力信号にノイズが重畳される場合と区別し
て出力することができるので、減速度GSL,GSRが車両
10に加わった衝撃に起因して変化した場合には確実に
しきい値変化パターンをその衝撃に応じた変化パターン
へ切り替えることが可能となっている。従って、本実施
例によれば、車両10に大きな衝撃が加わったにもかか
わらずその衝撃に応じた変化パターンへしきい値変化パ
ターンが切り替わらない事態を回避することができ、エ
アバッグ装置30の起動を適正に行うことが可能となっ
ている。
【0057】尚、上記の実施例においては、フロアセン
サ14が特許請求の範囲に記載された「第1のセンサ」
に、サテライトセンサ16,18が特許請求の範囲に記
載された「第2のセンサ」に、フロアセンサ14の出力
信号に基づいて検出された減速度Gfに所定の演算を施
して求められた演算値f(Gf)および速度Vnが特許請
求の範囲に記載された「パラメータ」に、サンプリング
時間T1が特許請求の範囲に記載された「所定時間」
に、それぞれ相当している。
【0058】また、上記の実施例においては、ECU1
2が、サテライトセンサ16,18の出力信号に基づい
て検出された減速度GSL,GSRに基づいてしきい値変化
パターンをHiマップ、Lo1マップ、Lo2マップ、
およびLo3マップのうちから選択・設定することによ
り特許請求の範囲に記載された「しきい値設定手段」及
び「しきい値変化パターン設定手段」が、演算値f(G
f)と速度Vnとの関係から定まる値がそのしきい値SH
を越えている場合に、入出力回路20からエアバッグ装
置30の駆動回路32へ駆動信号を供給することにより
特許請求の範囲に記載された「起動制御手段」が、上記
ステップ108または114の処理を実行することによ
り特許請求の範囲に記載された「しきい値切替手段」及
び「しきい値変化パターン切替手段」が、上記ステップ
106において否定判定がなされ以後ステップ108の
処理を行わないこと、および、上記ステップ112にお
いて否定判定がなされ以後ステップ114の処理を行わ
ないことにより特許請求の範囲に記載された「しきい値
切替中止手段」及び「しきい値変化パターン切替中止手
段」が、それぞれ実現されている。
【0059】ところで、上記の実施例においては、サテ
ライトセンサ16,18の出力信号に基づいて検出され
た減速度GSL,GSRが大きく変化する場合、サンプリン
グ時間T1が経過するごとにしきい値変化パターンを段
階的に切り替えることとしているが、本発明はこれに限
定されるものではなく、ある定められた所定の時間ごと
に段階的に切り替えることとすればよい。
【0060】また、上記の実施例においては、しきい値
変化パターンを、Hiマップ、Lo1マップ、Lo2マ
ップ、およびLo3マップのうちから一つ選択して設定
することとしているが、3つ以上のマップの中から一つ
選択して設定する構成であればよい。
【0061】また、上記の実施例においては、サテライ
トセンサ16,18は、車両10に加わる衝撃が短時間
で終了しても、その衝撃に応じた信号が一定時間以上継
続して出力されるように構成されているが、その一定時
間は、サテライトセンサ16,18の出力信号に重畳さ
れるノイズと区別できる程度の長さであればよい。
【0062】更に、上記の実施例においては、しきい値
変化パターンが予め基準となるHiマップからLo2マ
ップまたはLo3マップへ切り替わる過程においてその
切り替えを段階的に行うと共に、Lo2マップまたはL
o3マップが設定され得る状態が一定期間継続した場合
にそのマップへしきい値変化パターンを切り替えること
としているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、その逆にしきい値変化パターンがLo2マップまた
はLo3マップからHiマップへ切り替わる際の切り替
えに適用することも可能である。
【発明の効果】上述の如く、請求項1及び4記載の発明
によれば、第2のセンサの出力信号にノイズが重畳する
場合にも、エアバッグ装置の起動を適正に行うことがで
きる。
【0063】請求項2及び5記載の発明によれば、第2
のセンサの出力信号に基づいて設定されるしきい値また
はしきい値変化パターンの応答性の悪化を抑制すること
で、エアバッグ装置の起動を適正に行うことができる。
【0064】請求項3及び6記載の発明によれば、エア
バッグ装置の起動のためのしきい値またはしきい値変化
パターンが不必要に切り替わるのを防止することで、エ
アバッグ装置の起動を適正に行うことができる。
【0065】また、請求項7記載の発明によれば、車体
前部に衝撃が加わった場合に確実にエアバッグ装置の起
動のためのしきい値またはしきい値変化パターンを所望
の値に設定することができ、エアバッグ装置の起動を適
正に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるエアバッグ装置の起動
制御装置のシステム構成図である。
【図2】所定状況下において速度Vnと演算値f(Gf)
との関係を一定時間ごとにプロットした図である。
【図3】本実施例において、演算値f(Gf)と速度Vn
との関係についての判定マップとして機能するしきい値
SHの変化パターンを表した図である。
【図4】本実施例において、しきい値SHの変化パター
ンの設定手法を説明するための図である。
【図5】本実施例におけるしきい値変化パターンの切り
替え動作を説明するための図である。
【図6】しきい値変化パターンが図5(B)に示す如く
切り替わった際に実現される演算値f(Gf)と速度Vn
との関係を表した図である。
【図7】本実施例において、しきい値変化パターンを切
り替える際に実行される制御ルーチンの一例のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
12 電子制御ユニット(ECU) 14 フロアセンサ(第1のセンサ) 16,18 サテライトセンサ(第2のセンサ) 30 エアバッグ装置 40 起動制御部(起動制御手段) 42 しきい値設定部(しきい値設定手段)
フロントページの続き (72)発明者 宮田 裕次郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 伊豫田 紀文 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 井手 誠也 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式 会社デンソー内 (56)参考文献 特開 平11−286257(JP,A) 特開 平5−213150(JP,A) 実開 平5−65706(JP,U) 特表 平4−503339(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/16 - 21/32 G01P 15/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体内の所定位置に配設され、車両に加
    わる衝撃に応じた信号を出力する第1のセンサと、前記
    第1のセンサの出力信号に基づくパラメータが所定のし
    きい値を超えた場合にエアバッグ装置を起動させる起動
    制御手段と、車体内において前記第1のセンサの配設位
    置よりも前方に配設され、車両に加わる衝撃に応じた信
    号を出力する第2のセンサと、前記第2のセンサの出力
    信号に基づいて、少なくとも3つ以上の値のうちから一
    の値を前記所定のしきい値として設定するしきい値設定
    手段と、を備えるエアバッグ装置の起動制御装置におい
    て、 前記しきい値設定手段により一の値が前記所定のしきい
    値として設定されている状態から前記第2のセンサの出
    力信号が変化することに起因して他の値が前記所定のし
    きい値として要求される場合、該他の値が要求される状
    態が該他の値と現に前記所定のしきい値として設定され
    ている一の値との差に応じた時間だけ継続した後に、前
    記所定のしきい値を該他の値へ切り替えるしきい値切替
    手段を備えることを特徴とするエアバッグ装置の起動制
    御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエアバッグ装置の起動制
    御装置において、 前記しきい値切替手段は、前記他の値が前記所定のしき
    い値として要求される状態の継続時間が前記差に応じた
    時間に達するまでの過程において、前記所定のしきい値
    前記一の値から前記他の値へ向けて段階的に切り替え
    ることを特徴とするエアバッグ装置の起動制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のエアバッグ装置の起動制
    御装置において、 前記しきい値切替手段により前記所定のしきい値が前記
    他の値へ切り替わる前に、該他の値の前記所定のしきい
    値としての要求が解除された場合、該他の値への前記所
    定のしきい値の切り替えを中止するしきい値切替中止手
    段を備えることを特徴とするエアバッグ装置の起動制御
    装置。
  4. 【請求項4】 車体内の所定位置に配設され、車両に加
    わる衝撃に応じた信号を出力する第1のセンサと、前記
    第1のセンサの出力信号に基づくパラメータが車両に加
    わる衝撃に応じたしきい値を示す所定のしきい値変化パ
    ターンを超えた場合にエアバッグ装置を起動させる起動
    制御手段と、車体内において前記第1のセンサの配設位
    置よりも前方に配設され、車両に加わる衝撃に応じた信
    号を出力する第2のセンサと、前記第2のセンサの出力
    信号に基づいて、少なくとも3つ以上の変化パターンの
    うちから一の変化パターンを前記所定のしきい値変化パ
    ターンとして設定するしきい値変化パターン設定手段
    と、を備えるエアバッグ装置の起動制御装置において、 前記しきい値変化パターン設定手段により一の変化パタ
    ーンが前記所定のしきい値変化パターンとして設定され
    ている状態から前記第2のセンサの出力信号が変化する
    ことに起因して他の変化パターンが前記所定のしきい値
    変化パターンとして要求される場合、該他の変化パター
    ンが要求される状態が該他の変化パターンと現に前記所
    定のしきい値変化パターンとして設定されている一の変
    化パターンとの差に応じた時間だけ継続した後に、前記
    所定のしきい値変化パターンを該他の変化パターンへ切
    り替えるしきい値変化パターン切替手段を備えることを
    特徴とするエアバッグ装置の起動制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のエアバッグ装置の起動制
    御装置において、 前記しきい値変化パターン切替手段は、前記他の変化パ
    ターンが前記所定のしきい値変化パターンとして設定さ
    れる状態の継続時間が前記一の変化パターンと該他の変
    化パターンとの差に応じた時間に達するまでの過程にお
    いて、前記所定のしきい値変化パターンを前記一の変化
    パターンから前記他の変化パターンへ向けて段階的に切
    り替えることを特徴とするエアバッグ装置の起動制御装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のエアバッグ装置の起動制
    御装置において、 前記しきい値変化パターン切替手段により前記所定のし
    きい値変化パターンが前記他の変化パターンへ切り替わ
    る前に、該他の変化パターンの前記所定のしきい値変化
    パターンとしての要求が解除された場合、該他の変化パ
    ターンへの前記所定のしきい値変化パターンの切り替え
    を中止するしきい値変化パターン切替中止手段を備える
    ことを特徴とするエアバッグ装置の起動制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は4記載のエアバッグ装置の
    起動制御装置において、 前記第2のセンサは、車両に衝撃が加わった際に少なく
    ともノイズと区別し得る程度の所定時間にわたって継続
    して同一信号を出力することを特徴とするエアバッグ装
    置の起動制御装置。
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