JP3459224B2 - 自動車用空調装置用ケーシング - Google Patents

自動車用空調装置用ケーシング

Info

Publication number
JP3459224B2
JP3459224B2 JP2000166586A JP2000166586A JP3459224B2 JP 3459224 B2 JP3459224 B2 JP 3459224B2 JP 2000166586 A JP2000166586 A JP 2000166586A JP 2000166586 A JP2000166586 A JP 2000166586A JP 3459224 B2 JP3459224 B2 JP 3459224B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air filter
case
air
casing
filter case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000166586A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001341517A (ja
Inventor
弘典 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keihin Corp
Original Assignee
Keihin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keihin Corp filed Critical Keihin Corp
Priority to JP2000166586A priority Critical patent/JP3459224B2/ja
Publication of JP2001341517A publication Critical patent/JP2001341517A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3459224B2 publication Critical patent/JP3459224B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用空調装置
の熱交換器が収容されるとともに1組のエアフィルタ用
ケースが装着される自動車用空調装置用ケーシングに関
し、一層詳細には、前記1組のエアフィルタ用ケースが
誤った方向や順序で装着されることを回避することが可
能な自動車用空調装置用ケーシングに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空調装置は、通常、液状冷媒が
チューブ内を流通するエバポレータや該エバポレータに
エアを送風するためのブロアユニット等を備えている。
外部から導入されたエアは、ブロアユニットに設置され
たブロアによりエバポレータへと送られ、エバポレータ
のチューブ内を流通する液状冷媒と互いに熱交換する。
すなわち、液状冷媒がエアと熱交換して気化する際にエ
アが潜熱を奪われて該エアが冷却され、この冷却された
エアが自動車車内の冷房に供される。
【0003】ところで、前記エア中に含まれている塵
は、エアフィルタ用ケースに収容された状態でブロアユ
ニットを収容するケーシング本体に装着された2個のフ
ィルタにより除去されるのが一般的である。各フィルタ
は、目の粗い第1フィルタエレメントの上に目の細かい
第2フィルタエレメントが重ね合わせられて構成された
ものであり、この状態で1組のエアフィルタ用ケースの
それぞれに収容された後、ブロアユニットのケーシング
本体に形成されたフィルタケース挿入口に挿入される。
外部から導入されたエアは、フィルタを通過することに
より塵が除去された後にブロアユニットを構成するブロ
アによってエバポレータに送風される。
【0004】なお、1組のフィルタ用ケースは、いずれ
も第1フィルタエレメントがエア導入口側を向くように
挿入される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フィルタケ
ース挿入口の開口幅は、一般に、1組のエアフィルタ用
ケースの合計幅に比して小さい。このため、1組のエア
フィルタ用ケースを同時にフィルタケース挿入口に挿入
することはできない。したがって、まず一方のエアフィ
ルタ用ケースをフィルタケース挿入口に挿入し、これを
所定の位置へスライドさせた後、残余のエアフィルタ用
ケースをフィルタケース挿入口に挿入するようにしてい
る。
【0006】しかしながら、上記のように1組のエアフ
ィルタ用ケースをフィルタケース挿入口に挿入する場
合、作業者が誤って目の細かい第2フィルタエレメント
をエア導入口に向くように挿入してしまうことがある。
このような事態が発生した場合、第2フィルタエレメン
トが短時間で目詰まりしてしまうため、フィルタの寿命
が短くなり、不経済である。
【0007】また、ケーシングに装着されたエアフィル
タ用ケースは、支持されることなくフィルタケース挿入
口に挿入された状態であるので、自動車の運転に伴い発
生する振動等により位置ずれを起こし易い。このため、
集塵効率が低下してしまうことが懸念される。エアフィ
ルタ用ケースが位置ずれを起こした場合、該エアフィル
タ用ケースとケーシングとの間に間隙が生じ、その結
果、外部から導入されたエアがこの間隙を介してエバポ
レータへと到達してしまうからである。
【0008】本発明は上記した問題を解決するためにな
されたもので、フィルタを所定の方向に向けてケーシン
グ本体に確実に装着してかつ堅牢に位置決め固定するこ
とが可能であり、集塵効率が低下する懸念のない自動車
用空調装置用ケーシングを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、自動車用空調装置を構成する機器を収
容し、かつそれぞれに把持用凸部が設けられた1組のエ
アフィルタ用ケースが挿入されるフィルタケース挿入口
が形成されたケーシング本体を有する自動車用空調装置
用ケーシングにおいて、前記フィルタケース挿入口に
は、前記1組のエアフィルタ用ケースのうちの一方が誤
った方向または順序で挿入された際に当該エアフィルタ
用ケースの把持用凸部に当接するストッパ部が形成され
ており、前記把持用凸部に前記ストッパ部が当接したと
きには前記フィルタケース挿入口の開口幅が残余のエア
フィルタ用ケースの幅よりも小さくなることを特徴とす
る。
【0010】このような構成の自動車用空調装置用ケー
シングに1組のエアフィルタ用ケースを誤った方向また
は順序で装着しようとする場合、まず、先に装着される
エアフィルタ用ケースの把持用凸部がストッパ部に当接
して装着が阻止される。このように、エアフィルタ用ケ
ースがその方向や順序を誤って装着されることが回避さ
れるので、フィルタが確実に所定の方向を向くようにケ
ーシング本体に装着される。このため、フィルタの集塵
効率が低下することを回避することができる。
【0011】なお、自動車用空調装置用ケーシングは、
前記1組のエアフィルタ用ケースの各把持用凸部を凹部
に収容して前記ケーシング本体に装着されるケース固定
具を有するものであることが好ましい。後から装着され
たエアフィルタ用ケースの方向や種類が誤っている場合
には、このエアフィルタ用ケースの把持用凸部が前記凹
部に収容されないのでケース固定具を装着することがで
きない。これにより、後から装着されたエアフィルタ用
ケースの方向や種類が誤っていることを認識することが
できるので、フィルタが確実に所定の方向を向くように
ケーシング本体に装着される。
【0012】しかも、このケース固定具により1組のエ
アフィルタ用ケースが堅牢に位置決め固定される。した
がって、エアフィルタ用ケースが位置ずれを起こして間
隙が生じることが抑制されるので、集塵効率が低下する
懸念がない。
【0013】この場合、ケース固定具における1組のエ
アフィルタ用ケースに当接する一端面に緩衝材を設置す
ることが好ましい。これによりケース固定具と1組のエ
アフィルタ用ケースとが緩衝材を介して密着するので、
エアフィルタ用ケースが一層堅牢に位置決め固定される
からである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動車用空調
装置用ケーシングにつき好適な実施の形態を挙げ、添付
の図面を参照して詳細に説明する。
【0015】まず、本実施の形態に係る自動車用空調装
置用ケーシングに装着される1組のエアフィルタ用ケー
スおよび該エアフィルタ用ケースに収容されるフィルタ
の概略全体斜視図を図1に示す。なお、図1から諒解さ
れるように、第1および第2エアフィルタ用ケース10
a、10bは、互いに左右対称であることを除いて同様
に構成されている。すなわち、第1および第2エアフィ
ルタ用ケース10a、10bは同一の構成要素で構成さ
れており、したがって、図1に示される第1および第2
エアフィルタ用ケース10a、10bの各構成要素には
全て同一の参照符号を付している。
【0016】第1および第2エアフィルタ用ケース10
a、10bは、それぞれ、本体12と、フィルタを固定
するための2個のフィルタ係合部14、16と、フレー
ム18と、本体12の一外側壁部20に突出形成された
把持用凸部22とを備える。
【0017】フィルタ係合部14、16は、フレーム1
8を構成する短辺縁部18a、18bのそれぞれから垂
直に立ち上がって形成されている。そして、フィルタ係
合部14には、その一部が垂直に切り欠かれることによ
り2本の垂直溝24a、24bが形成されている。同様
に、フィルタ係合部16にも2本の垂直溝26a、26
bが形成されている。
【0018】また、本体12の一外側壁部20に設けら
れた把持用凸部22は、作業者が自動車用空調装置を構
成する機器、例えば、ブロアユニット等のケーシングに
第1および第2エアフィルタ用ケース10a、10bを
それぞれ装着する際に、作業を容易に行えるようにする
ためのものである。
【0019】これら第1および第2エアフィルタ用ケー
ス10a、10bに収容されるフィルタ28a、28b
は、それぞれ、目の粗い第1フィルタエレメント30
a、30b上に目の細かい第2フィルタエレメント32
a、32bが重ね合わされることにより構成されてい
る。
【0020】フィルタ28a、28b(第1フィルタエ
レメント30a、30bおよび第2フィルタエレメント
32a、32b)の外壁部において、フィルタ係合部1
4、16の垂直溝24a、24b、26a、26bに対
応する位置には、係合溝34a〜34dがそれぞれ形成
されている。垂直溝24aに係合溝34aが係合され、
かつ残余の垂直溝24b、26a、26bが係合溝34
b〜34dにそれぞれ係合されることにより、フィルタ
28a、28bがフィルタ係合部14、16にそれぞれ
固定される。この固定により、フィルタ28a、28b
が第1および第2エアフィルタ用ケース10a、10b
にそれぞれ収容される。
【0021】第1および第2エアフィルタ用ケース10
a、10bが装着された状態の本実施の形態に係る自動
車用空調装置用ケーシング(以下、単にケーシングとい
う)のケーシング本体を図2に示す。このケーシング本
体40は、図示しないブロアユニットを収容するための
ものである。なお、エア導入口(図示せず)は、ケーシ
ング本体40の図2における下面に形成されている。
【0022】ケーシング本体40の一端面42の下部に
はフィルタケース挿入口44が形成されており、第1お
よび第2エアフィルタ用ケース10a、10bはこの順
序で該フィルタケース挿入口44に挿入されている。す
なわち、第1エアフィルタ用ケース10aがケーシング
本体40の左方に装着された後、第2エアフィルタ用ケ
ース10bが右方に装着されている。
【0023】この場合、図2に示すように、第1および
第2エアフィルタ用ケース10a、10bは、ともに第
2フィルタエレメント32a、32b側がケーシング本
体40の内側を向くように挿入される。結局、第1およ
び第2エアフィルタ用ケース10a、10bは、目の粗
い第1フィルタエレメント30a、30bがケーシング
本体40の下面に形成された図示しないエア導入口に向
くようにケーシング本体40に装着される。
【0024】図2から諒解されるように、フィルタケー
ス挿入口44の開口幅W1は、第1および第2エアフィ
ルタ用ケース10a、10bの合計幅に比して小さい。
また、フィルタケース挿入口44の左方下部には、該フ
ィルタケース挿入口44の開口高さを小さくするように
ストッパ部46が突出している。このストッパ部46に
より、後述するように、第1および第2エアフィルタ用
ケース10a、10bが誤った方向で挿入されることが
回避される。
【0025】ケーシング本体40の一端面42の図2に
おける右端部には、突出端部47を有する第1係止部4
8が形成されており、かつフィルタケース挿入口44の
左方には、その中央部に貫通口50が形成された第2係
止部52が設けられている。
【0026】これら第1係止部48および第2係止部5
2には、図2および図3に示すケース固定具54が係止
される。本実施の形態に係るケーシングは、このケース
固定具54を備えて構成される。
【0027】以下、図3を参照してケース固定具54の
構成につき説明する。
【0028】ケース固定具54の一端面56において
は、第1および第2エアフィルタ用ケース10a、10
bが有する把持用凸部22、22に対応する位置に凹部
58a、58bが設けられている。そして、一端面56
の図3における右端には、嵌合用突起60が設けられて
おり、一方、左端には、該左端から垂直に立ち上がった
基端部62a、62bと、該基端部62a、62bから
一端面56側に指向して屈曲延在し、その終端部で一体
となった屈曲延在部64と、該基端部62a、62bお
よび屈曲延在部64に囲繞された開口66と、屈曲延在
部64の終端部から基端部62a、62b側に指向して
延在したバー68とを有するロック部70が形成されて
いる。このうち、バー68の内面は、平面部72と、該
平面部72に比して高さが低い低面部74とからなり、
低面部74、すなわち、バー68の先端部の内面には嵌
合溝76が設けられている。ケース固定具54がケーシ
ング本体40に係止される際には、嵌合用突起60が第
2係止部52の貫通口50に挿入され、かつ嵌合溝76
には第1係止部48の突出端部47が嵌合される。
【0029】なお、ケース固定具54は樹脂材料からな
り、嵌合用突起60およびロック部70はケース固定具
54と一体的に構成されている。また、ケース固定具5
4の一端面54には、緩衝材78が貼着されている。
【0030】本実施の形態に係るケーシングは基本的に
は以上のように構成されるものであり、次にその作用効
果について説明する。
【0031】ケーシング本体40に第1エアフィルタ用
ケース10aを装着する場合、作業者は、まずフィルタ
ケース挿入口44に、第2フィルタエレメント32aが
ケーシング本体40の内側に向くように第1エアフィル
タ用ケース10aを挿入し、次に把持用凸部22を把持
しながら図4に示す位置まで該第1エアフィルタ用ケー
ス10aを左方へスライドさせればよい。この場合、第
1エアフィルタ用ケース10aの把持用凸部22は、フ
ィルタケース挿入口44に突出したストッパ部46に当
接することはない。したがって、第1エアフィルタ用ケ
ース10aは所定の位置までスライドされる。
【0032】ここで、第1エアフィルタ用ケース10a
より先に第2エアフィルタ用ケース10bをケーシング
本体40に装着しようとした場合、フィルタケース挿入
口44に挿入された第2エアフィルタ用ケース10bを
左方へスライドさせると、該第2エアフィルタ用ケース
10bの把持用凸部22がフィルタケース挿入口44の
端部に当接し、第2エアフィルタ用ケース10bがそれ
以上スライドすることが阻止される。このため、第2エ
アフィルタ用ケース10bが先にケーシング本体40に
装着されることはない。
【0033】また、第2フィルタエレメント32b側を
下方(ケーシング本体40の外側)へ向けた状態で第2
エアフィルタ用ケース10bをケーシング本体40に装
着しようとした場合、図5に示されるように、左方にス
ライドされた第2エアフィルタ用ケース10bの把持用
凸部22がストッパ部46に当接し、該第2エアフィル
タ用ケース10bがそれ以上スライドすることが阻止さ
れる。
【0034】この際に第2エアフィルタ用ケース10b
とフィルタケース挿入口44とで形成される開口幅W2
は、第1エアフィルタ用ケース10aまたは10bの横
幅に比して小さい。したがって、第2エアフィルタ用ケ
ース10bのスライドが阻止された状態においては、フ
ィルタケース挿入口44にさらに第1エアフィルタ用ケ
ース10aを挿入することができない。
【0035】以上により、作業者は、第1および第2エ
アフィルタ用ケース10a、10bが誤った順序でフィ
ルタケース挿入口44に挿入されようとしていることを
容易に認識することができる。この場合、作業者は、第
2エアフィルタ用ケース10bをフィルタケース挿入口
44から引き出し、第1エアフィルタ用ケース10aを
先に装着するようにすればよい。
【0036】なお、第2フィルタエレメント32a側を
下方へ向けた状態で第1エアフィルタ用ケース10aを
ケーシング本体40に装着しようとした場合、フィルタ
ケース挿入口44に挿入された第1エアフィルタ用ケー
ス10aを左方へスライドさせると、該第1エアフィル
タ用ケース10aの把持用凸部22がストッパ部46に
当接し、該第1エアフィルタ用ケース10aそれ以上ス
ライドすることが阻止される。すなわち、この場合にお
いても、フィルタケース挿入口44にさらに第2エアフ
ィルタ用ケース10bを挿入することはできない。
【0037】このことにより、作業者は、第1エアフィ
ルタ用ケース10aが誤った方向でフィルタケース挿入
口44に挿入されようとしていることを認識することが
できる。この場合、作業者は、第1エアフィルタ用ケー
ス10aをフィルタケース挿入口44から引き出して正
しい方向で装着するようにすればよい。
【0038】ケーシング本体40に第1エアフィルタ用
ケース10aが正しい方向で装着された場合(図4参
照)、該第1エアフィルタ用ケース10aとフィルタケ
ース挿入口44とで形成される開口幅W2は第2エアフ
ィルタ用ケース10bの横幅よりもやや大きい。したが
って、第2エアフィルタ用ケース10bを容易に挿入す
ることができる。第1および第2エアフィルタ用ケース
10a、10bが正しい方向でケーシング本体40に装
着された場合、両ケース10a、10bの把持用凸部2
2、22同士が最も近接する。
【0039】この状態で、図6に示すように、ケース固
定具54をケーシング本体40に装着する。
【0040】すなわち、まずケース固定具54の嵌合用
突起60(図2および図3参照)をケーシング本体40
の第2係止部52の貫通口50(図2参照)に挿入し、
次に第1係止部48の突出端部47をロック部70の開
口66(図3参照)に挿入する。この状態においては、
突出端部47はバー68の平面部72を押圧する。その
結果、ロック部70はやや撓む。
【0041】そして、ケース固定具54が押圧される
と、突出端部47は相対的に平面部72から低面部74
へと移動する。この際の低面部74と開口66との間隔
は、突出端部47の大きさよりもやや小さい。また、ケ
ース固定具54は上記したように樹脂材料からなる。し
たがって、バー68は、突出端部47が低面部74に相
対的に移動した際、その弾性作用により容易に元の位置
に復帰する。これにより低面部74に形成された嵌合溝
76に突出端部47が嵌合され、その結果、ケース固定
具54がケーシング本体40に装着されるに至る(図6
参照)。
【0042】ケース固定具54がケーシング本体40に
装着された際、エアフィルタ用ケース10a、10bの
各把持用凸部22、22はケース固定具54の凹部58
a、58bに収容される。また、ケース固定具54の一
端面56に貼着された緩衝材78(図3参照)がエアフ
ィルタ用ケース10a、10bの一外側壁部20に密着
する。以上により、エアフィルタ用ケース10a、10
bがケーシング本体40に堅牢に位置決め固定される。
したがって、自動車用空調装置を運転することに伴って
エアフィルタ用ケース10a、10bが位置ずれを起こ
すことを回避することができる。
【0043】ここで、第2フィルタエレメント32b側
を下方へ向けて第2エアフィルタ用ケース10bをケー
シング本体40に装着した状態を図7に示す。この場
合、第2エアフィルタ用ケース10bの把持用凸部22
が第1係止部48側に位置するので、第1エアフィルタ
用ケース10aの把持用凸部22と離間する。したがっ
て、この状態ではケース固定具54を装着することがで
きない。第2エアフィルタ用ケース10bの把持用凸部
22がケース固定具54の一端面56に当接し、凹部5
8bに収容されないからである。
【0044】これにより、作業者は、第2エアフィルタ
用ケース10bが誤った方向でフィルタケース挿入口4
4に挿入されたことを認識することができる。この場
合、作業者は、第2エアフィルタ用ケース10bをフィ
ルタケース挿入口44から引き出して正しい方向で装着
するようにすればよい。
【0045】また、第2フィルタエレメント32a側を
上方(ケーシング本体40の内側)へ向けて第1エアフ
ィルタ用ケース10aをケーシング本体40に装着した
場合も上記と同様に、後から装着された第1エアフィル
タ用ケース10aの把持用凸部22が第1係止部48側
に位置して先に装着された第1エアフィルタ用ケース1
0aの把持用凸部22と離間する。したがって、この状
態ではケース固定具54を装着することができない。こ
れにより、作業者は、2つの第1エアフィルタ用ケース
10aがフィルタケース挿入口44に誤って挿入された
ことを認識することができる。
【0046】さらに、第2フィルタエレメント32a側
を下方へ向けて第1エアフィルタ用ケース10aをケー
シング本体40に装着した場合、図8に示すように、後
から装着された第1エアフィルタ用ケース10aの把持
用凸部22の高さ方向における位置が、先に装着された
第1エアフィルタ用ケース10aの把持用凸部22に比
して低くなる。したがって、この状態ではケース固定具
54を装着することができない。これにより、作業者
は、2つの第1エアフィルタ用ケース10aがフィルタ
ケース挿入口44に誤って挿入されたことを認識するこ
とができる。
【0047】このように、ケース固定具54をケーシン
グ本体40に装着することにより、第1および第2エア
フィルタ用ケース10a、10bが正しい方向および順
序で装着されていることを容易に認識することができ
る。すなわち、所定の方向を向いた状態でフィルタ28
a、28bを装着することができる。このため、該フィ
ルタ28a、28bが短命化する懸念がない。第1フィ
ルタエレメント30a、30bが早期に目詰まりするこ
とを回避することができるからである。
【0048】しかも、この場合、第1および第2エアフ
ィルタ用ケース10a、10bをケーシング本体40に
堅牢に位置決め固定することができる。このため、例え
ば、第1および第2エアフィルタ用ケース10a、10
bとケーシング本体40との間に間隙が生じることが著
しく抑制される。したがって、外部から導入されたエア
がフィルタ28a、28bを通過することなくエバポレ
ータへと到達することが回避されるので、集塵効率が低
下してしまう懸念がない。
【0049】なお、第1および第2エアフィルタ用ケー
ス10a、10bを把持用凸部22が設けられた一外側
壁部20側からフィルタケース挿入口44に挿入した場
合、把持用凸部22がケーシング本体40の内壁部に当
接する。したがって、第1および第2エアフィルタ用ケ
ース10a、10bを水平に挿入できなくなる。これに
より、第1および第2エアフィルタ用ケース10a、1
0bが誤った方向で挿入されたことを作業者が容易に認
識することができることはいうまでもない。
【0050】また、上記した実施の形態においては、第
1および第2エアフィルタ用ケース10a、10bをブ
ロアユニットのケーシング本体40に装着する場合を例
示して説明したが、第1および第2エアフィルタ用ケー
ス10a、10bを装着するケーシングは特にこれに限
定されるものではなく、自動車用空調装置を構成する機
器を収容するケーシングであれば何であってもよい。例
えば、エバポレータを収容するケーシング等であっても
よい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
車用空調装置用ケーシングによれば、フィルタケース挿
入口にストッパ部を設けてケーシング本体を構成するよ
うにしている。このため、1組のエアフィルタ用ケース
を誤った方向や順序で装着しようとする場合、まず、先
に装着されるエアフィルタ用ケースの把持用凸部がスト
ッパ部に当接して装着が阻止される。このため、1組の
エアフィルタ用ケースがその方向や順序を誤って装着さ
れることが回避される。したがって、フィルタが確実に
所定の方向を向くようにケーシング本体に装着されるの
で、フィルタが短命化することを回避することができる
という効果が達成される。
【0052】また、前記1組のエアフィルタ用ケースの
各把持用凸部を覆って前記ケーシング本体にケース固定
具を装着するようにしたので、後から装着されるエアフ
ィルタ用ケースの方向や種類を誤ることを回避すること
ができる。ケース固定具には両方の把持用凸部を収容す
る凹部が設けられており、後から装着されるエアフィル
タ用ケースの方向や種類が誤っている場合には、このエ
アフィルタ用ケースの把持用凸部が前記凹部に収容され
ないのでケース固定具を装着することができなくなるか
らである。
【0053】しかも、この場合、ケース固定具により前
記1組のエアフィルタ用ケースをケーシング本体に堅牢
に位置決め固定することができる。すなわち、前記1組
のエアフィルタ用ケースが位置ずれを起こすことが抑制
されるので、集塵効率が低下してしまう懸念がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る自動車用空調装置用ケーシ
ングに装着されるエアフィルタ用ケースおよびフィルタ
の概略全体斜視図である。
【図2】本実施の形態に係る自動車用空調装置用ケーシ
ングが備えるケーシング本体に図1のエアフィルタ用ケ
ースを装着した状態およびケース固定具を示す概略全体
斜視図である。
【図3】図2のケース固定具を別方向から示す概略全体
斜視図である。
【図4】図2のケーシング本体にまず第1エアフィルタ
用ケースを正しい方向で装着した状態を示す要部拡大正
面図である。
【図5】図2のケーシング本体にまず第2エアフィルタ
用ケースを誤った方向で装着しようとした際に把持用凸
部がストッパ部に当接した状態を示す要部拡大正面図で
ある。
【図6】図4に続いて第2エアフィルタ用ケースを正し
い方向で装着した後にケース固定具をケーシング本体に
装着した状態を示す概略全体斜視図である。
【図7】図4に続いて第2エアフィルタ用ケースを誤っ
た方向で装着した状態を示す要部拡大正面図である。
【図8】図4に続いて第1エアフィルタ用ケースを誤っ
た方向で装着した状態を示す要部拡大正面図である。
【符号の説明】
10a、10b…エアフィルタ用ケース 14、16…
フィルタ係合部 22…把持用凸部 28a、28
b…フィルタ 30a、30b、32a、32b…フィルタエレメント 40…ケーシング本体 44…フィル
タケース挿入口 46…ストッパ部 47…突出端
部 48、52…係止部 54…ケース
固定具 58a、58b…凹部 60…嵌合用
突起 70…ロック部 76…嵌合溝 78…緩衝材 W1、W2…
開口幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 - 3/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車用空調装置を構成する機器を収容
    し、かつそれぞれに把持用凸部が設けられた1組のエア
    フィルタ用ケースが挿入されるフィルタケース挿入口が
    形成されたケーシング本体を有する自動車用空調装置用
    ケーシングにおいて、 前記フィルタケース挿入口には、前記1組のエアフィル
    タ用ケースのうちの一方が誤った方向または順序で挿入
    された際に当該エアフィルタ用ケースの把持用凸部に当
    接するストッパ部が形成されており、 前記把持用凸部に前記ストッパ部が当接したときには前
    記フィルタケース挿入口の開口幅が残余のエアフィルタ
    用ケースの幅よりも小さくなることを特徴とする自動車
    用空調装置用ケーシング。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動車用空調装置用ケーシ
    ングにおいて、前記1組のエアフィルタ用ケースの各把
    持用凸部を凹部に収容して前記ケーシング本体に装着さ
    れるケース固定具を有することを特徴とする自動車用空
    調装置用ケーシング。
  3. 【請求項3】請求項2記載の自動車用空調装置用ケーシ
    ングにおいて、前記ケース固定具には前記1組のエアフ
    ィルタ用ケースに当接する一端面に緩衝材が設置されて
    いることを特徴とする自動車用空調装置用ケーシング。
JP2000166586A 2000-06-02 2000-06-02 自動車用空調装置用ケーシング Expired - Fee Related JP3459224B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000166586A JP3459224B2 (ja) 2000-06-02 2000-06-02 自動車用空調装置用ケーシング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000166586A JP3459224B2 (ja) 2000-06-02 2000-06-02 自動車用空調装置用ケーシング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001341517A JP2001341517A (ja) 2001-12-11
JP3459224B2 true JP3459224B2 (ja) 2003-10-20

Family

ID=18669880

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000166586A Expired - Fee Related JP3459224B2 (ja) 2000-06-02 2000-06-02 自動車用空調装置用ケーシング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3459224B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100907522B1 (ko) 2003-03-18 2009-07-14 한라공조주식회사 공조유니트의 에어필터 커버
KR100930475B1 (ko) * 2005-09-02 2009-12-09 주식회사 엘지화학 이중 필터 장치를 포함하고 있는 차량용 전지팩의 냉각시스템
KR101634720B1 (ko) * 2010-06-01 2016-06-29 한온시스템 주식회사 차량용 송풍장치
EP3265209B1 (en) * 2015-03-02 2021-02-24 Donaldson Company, Inc. Air filter cartridge and air cleaner assembly
JP6697815B2 (ja) 2015-12-08 2020-05-27 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 車両用空調装置
CN110944858A (zh) * 2017-08-07 2020-03-31 马勒国际公司 一种送风装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001341517A (ja) 2001-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1995097B1 (en) Fixing clip for interior part of vehicle
CA1139338A (en) Terminal block with electrical connection means with connector location wall and locking finger
CA2036802C (en) Grill fitting structure of an automobile
JP3459224B2 (ja) 自動車用空調装置用ケーシング
JP2006226248A (ja) 電装品保護装置
US6077037A (en) Quick-change fan mechanism
JPH1111348A (ja) 車両フロントエンドモジュール構造
JP2964744B2 (ja) 車両用空気調和装置
KR20080035264A (ko) 자동차 공조장치용 필터커버 장착구조
JP6728000B2 (ja) 冷却空気取入構造
US6092385A (en) Cooling unit for vehicle air conditioner
JPH11351789A (ja) 熱交換器
JP3070828B2 (ja) 空気調和機の室内機、空気調和機の室内機における配管クランプ具および空気調和機の室内機における配管の固定方法
JP7118255B2 (ja) 車載カメラ
JP3472748B2 (ja) エアフィルタ用ケース
CN216636079U (zh) 一种用于车辆的空调的顶置单元
JP2869326B2 (ja) カバー取付け構造
JPH0678027U (ja) 空調装置のフィルター取付構造
CN213384104U (zh) 车载摄像模组用安装支架及摄像模组
JP3735179B2 (ja) 空気調和機
JP2591844Y2 (ja) 車両用空調装置の取付構造
JPH07172164A (ja) 自動車用空気調和装置のフィルタ取付構造
JPH09132027A (ja) 空気浄化装置
JP4071566B2 (ja) 車両用インストルメントパネル構造
JPH0234973Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080808

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080808

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090808

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090808

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100808

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees