JP3458751B2 - 自動製パン機 - Google Patents

自動製パン機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭で使用す
る自動製パン機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、一般家庭でも簡単にパンを作るこ
とができる自動製パン機がよく用いられるようになって
きた。また、消費者の健康志向の高まりにより天然酵母
パンのニ−ズが高まってきた。図9に従来の自動製パン
機の断面図を示す。図9において1は焼成室2内の温度
を昇温させる為のヒ−タ−であり、3は焼成室2に着脱
自在に載置された製パン材料を入れるパン焼き型であ
る。パン焼き型3内には練り羽4が軸5に着脱自在に装
着される。
【0003】練り羽根4は上コネクタ−6および下コネ
クタ−7を介し大プ−リ−8に連結される。大プ−リ−
8がモ−タ−9の動力により回転されることにより練り
羽根4がまわり、パン材料の混練、ガス抜きを行う。1
0はヒ−タ−1、モ−タ−9の制御を行う制御部であ
り、制御部10によりねかし工程、パン材料混練工程、
発酵工程、ガス抜き工程、パン焼成工程等をおこなう事
により製パン調理をおこなう。なお、自動製パン機によ
るパン生地以外の発酵機能は特に有していなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た自動製パン機は、次のような課題を有していた。
【0005】すなわち、近年の健康志向に対応した天然
酵母パンを作る場合、通常のパン製造に用いるイ−スト
の代わりに、いわゆる天然酵母元種と水を容器にいれ、
約24時間程度、28〜30℃程度の温調下におき、発
酵をおこなうことにより、いわゆる生種をつくる必要が
あるが、従来の自動製パン機には、生種づくりの為の発
酵をおこなう機能が無く、また、自動製パン機により生
種をつくる思想も無かった。
【0006】したがって、天然酵母パンをつくる場合は
天然酵母基種と水の入った容器をコタツ等のなかに入れ
発酵をおこない、使用者が勘と経験により発酵の度合い
調べ、天然酵母パンの材料としていた。このため生種の
発酵力が一定せず、パンづくりに失敗することが多かっ
た。また、他の方法としては自動製パン機とは別の発酵
機を準備することとなり、天然酵母パンづくりが煩わし
という課題を有していた。
【0007】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、使用者が勘に頼らず生種をつくることができ、安
定した高品質の天然酵母パンを得られることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、自動製パン機の焼成室内で天然酵母パンの
材料である酵母菌の発酵・増殖をおこなうものであり、
当該発明により、使用者が手軽に失敗無く天然酵母パン
用の生種をつくることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、加熱手段
を有する焼成室と、前記焼成室内に載置したパン焼き型
と、前記パン焼き型の内部に設けられた練り羽根と、前
記練り羽根を駆動する動力源と、前記パン焼き型におけ
るパンの調理状態を制御する制御手段とを備え、前記パ
ン焼き型内に容器を収容し、その容器内で天然酵母パン
のパン材料となる酵母菌の発酵・増殖をおこなうもので
あり、焼成室内は製パン焼成工程により加熱・殺菌され
るため、天然酵母元種の酵母菌が他の雑菌により汚染さ
れることがなくなり、失敗無く天然酵母パンの元種をつ
くることができる。また、安定した一定温度で酵母菌の
発酵・増殖をおこなうことができ、安定した品質の生種
が得られる。その結果、安定した高品質の天然酵母パン
を得ることができる。
【0010】請求項2記載の発明は、制御手段による制
御により焼成室内を約30℃前後の温度に12時間から
48時間の間温度調節することを特徴とした自動製パン
機であり、使用者が手間をかけず手軽に天然酵母パンの
生種を失敗無くつくることができる。
【0011】請求項3記載の発明は、天然酵母パンのパ
ン原材料となる天然酵母元種および水を収容する容器を
具備したものであり、これにより天然酵母元種の酵母菌
の発酵のための容器を専用とすることができ、容器と他
の食品等の接触による容器の雑菌汚染を防ぐことがで
き、天然酵母パンの生種を失敗無くつくることができる
という作用を有する。
【0012】請求項4記載の発明は、容器は上方が開口
した略筒状をなし、その開口を蓋により塞ぐ形態とし、
蓋の外周部に隙間を設けたものであり、これにより容器
内に雑菌が侵入することを防ぐことができるとともに、
生種をそのまま冷蔵庫等に手軽に保管することができ、
また、容器内に埃等の異物が侵入することを防ぐことが
でき、天然酵母元種の酵母菌の発酵・増殖時に発生する
炭酸ガスを容器外に逃がすことができる。
【0013】請求項5記載の発明は、容器は上方が開口
した略筒状をなし、その開口を蓋により塞ぐ形態とし、
容器の上端および蓋の外周部に隙間を設けた自動製パン
機であり、これにより容器内に雑菌が侵入することを防
ぐことができるとともに、生種をそのまま冷蔵庫等に手
軽に保管することができる。また、容器内に埃等の異物
が侵入することを防ぐことができ、天然酵母元種の酵母
菌の発酵・増殖時に発生する炭酸ガスを容器外に逃がす
ことができる。
【0014】
【実施例】(実施例1) 以下、本発明の第1の実施例を示す。
【0015】従来の自動製パン機と同一の構成部分につ
いては同記号を付し説明は省略する。20は計量スプ−
ンAであり天然酵母元種を計量するのには使わず元種以
外の製パン材料(例えば小麦粉、塩、砂糖、バタ−、ド
ライイ−スト等)の計量に用いる。11は天然酵母元種
と水を入れ生種13をつくるための円筒状をした生種容
器であり容器上方の開口を生種容器蓋12により蓋をさ
れる。14は天然酵母元種を必要量計量するための計量
スプ−ンBである。生種容器11、生種容器蓋12およ
び計量スプ−ンB14は自動製パン機本体の付属品であ
り、生種13をつくるための天然酵母元種と水以外の製
パン材料(例えば小麦粉、塩、砂糖、バタ−、ドライイ
−スト等)の計量、保存等には使用しない。
【0016】以上のように構成された自動製パン機につ
いて、以下、天然酵母パンをつくる場合における機器の
動作および使用者の操作について説明する。表1に天然
酵母パンの材料配合例を示す。
【0017】
【表1】
【0018】天然酵母パンは、素材の持つ素朴な風味を
引き出すためにバタ−等の油脂分はあまり加えず、リ−
ンな配合にするのが一般的である。表1中における生種
をつくるための機器の動作、使用者の操作を以下に説明
する。生種の材料は(有)ホシノ天然酵母パン種社製の
ホシノ天然酵母パン種60gを計量スプ−ン14Bによ
り計量し、生種容器11に入れる。さらに生種容器11
に付けられた水位メモリ15により水120mlを生種
容器11に入れ生種容器蓋12により蓋をした後に自動
製パン機の焼成室2に載置されたパン焼き型3内に置
く。ホシノ天然酵母パン種は澱粉を主材料にその中に酵
母菌が植え付けられている。この澱粉を栄養源にに酵母
菌は発酵・増殖をおこなう。焼成室2内は制御部10に
よりヒ−タ−1の通電が制御され酵母菌の発酵・増殖に
適した約29℃に24時間温度調節される。これにより
生種容器11内の天然酵母パン種に植え付けられていた
酵母菌は発酵・増殖をおこない天然酵母パン用の生種と
なる。
【0019】本実施例では、天然酵母生種をつくる為の
発酵・増殖時間を24時間としたが、図4に示すとう
り、パンの出来上がり高さは天然酵母生種をつくる為の
発酵・増殖時間に大きく影響を受ける。
【0020】図4は生種の発酵・増殖時間と本実施例の
自動製パン機での天然酵母パンの出来上がり高さの関係
を示している。これより生種を発酵・増殖する時間は1
2時間から48時間の間程度が生種・酵母菌の活性が良
好でありパンがよく膨らむ。また、パンの内相、食味も
良い。
【0021】なお、天然酵母とは一般に天然原料から採
集された酵母菌を指し、小麦、ブドウ等の果物、芋類等
が原料のことが多いが、厳密な定義はない。また、酵母
菌は他の雑菌が共存すると発酵・増殖が阻害されること
が多く、したがって、生種をつくる環境は他の雑菌がな
い清潔な環境であることが非常に重要かつ必要である。
発酵・増殖のうまくいかなかった生種を用いた天然酵母
パンは、製パン時の発酵不足により高さの低い目の詰ま
ったパンとなり、品位に欠け、また、食味も良くない。
【0022】本実施例においては生種をつくるための生
種容器11、生種容器蓋12および計量スプ−ン14B
は小麦粉、砂糖、塩、バタ−、ドライイ−スト等他のパ
ン材料の計量手段には用いず、天然酵母パンの生種専用
としているため、小麦粉、塩、砂糖、バタ−、ドライイ
−スト等の他のパン材料に付着している雑菌が生種を汚
染することが無い。したがって、雑菌による酵母菌の発
酵・増殖の阻害が避けられ失敗無く生種をつくることが
できる。
【0023】また、焼成室2内で生種をつくるが、焼成
室2内は日常のパン焼きのパン焼成工程時に100℃以
上の高温にさらされているので、その際に雑菌は死滅す
る。したがって、雑菌汚染のない清潔な環境が保たれ
る。よって、24時間の酵母菌発酵・増殖工程中に焼成
室2内の雑菌が生種を汚染し生種づくりに失敗するとい
うことが無い。
【0024】さらに、生種容器11は生種容器蓋12に
より蓋をされているため、焼成室2内またそれ以外の雰
囲気中からの雑菌の侵入を防ぐことができる。これら雑
菌の侵入に対する配慮は製パン時のパンの出来映えへの
悪影響を防ぐだけでなく、大腸菌、黄色ブドウ球菌、サ
ルモネラ菌、腸炎ビブリオ等のいわゆる食中毒菌の増殖
を防ぐこととなり、安全性の向上・確保のためにも極め
て重要である。また、酵母菌の発酵・増殖にはその温度
環境が極めて大きな影響を与える。
【0025】約32℃をこえると酵母菌の発酵力は極端
に低下し、約35℃を越えると酵母菌は死滅しだす。し
かし、約25℃以下の温度では増殖が極めて遅くなり生
種をつくる時間が非常に長くなる。したがって約30℃
前後の安定した一定温度の環境が必要となるが、本実施
例ではパン焼き型3内に生種容器11を置き酵母菌の発
酵・増殖をおこなっているので、ヒ−タ−1の輻射熱を
生種容器11が直接受けることが無く、また、パン焼き
型の壁により焼成室2内の対流による熱伝達、雰囲気の
熱伝導も緩和されることとなり、生種容器11の温度変
動は極めて小さいものとなり、ヒ−タ−1の通電の入り
切りの影響を受けにくい。したがって一定温度の良好な
温度環境の下生種をつくることができ生種づくりの失敗
を防ぐことができる。図3に示すパン焼き型3の外面と
パン焼き型3内に置かれる生種容器11の酵母菌発酵・
増殖時の温度チャ−トにより、そのことは明確である。
【0026】また、酵母菌の発酵増殖時に酵母菌は餌と
なる澱粉と水を分解し、結果、炭酸ガスを発生する。生
種容器11内は発生した炭酸ガスが充満するため生種容
器蓋12の外周部には凸部16を設け、発生ガスを外部
に逃がしている。これにより生種容器11の内圧が上が
り生種容器蓋12が外れることを防いでいる。生種容器
蓋12は生種容器11の上端を外側から覆うように勘合
し、また、この凸部16は外部に対し下方に開口してい
るので外気より降り注ぐ塵埃等に付着した雑菌が生種に
侵入し汚染することを防いでいる。
【0027】上記のようにおこなわれた酵母菌の発酵・
増殖工程によりつくられた生種は、天然酵母パンのパン
づくり一回25gの必要量に対し、約5回分できること
となる。したがって使用者は生種を保存する必要がある
が、本実施例にて既に説明したとうり生種容器11は小
麦粉、塩、砂糖、バタ−、ドライイ−ト等他のパン材料
の計量には用いず、生種づくりおよびその保存のための
専用である為、生種を他の容器に移し替えること無く、
そのまま冷蔵庫等で冷蔵保存をおこなうことができる。
また、冷蔵庫での冷蔵保存時も冷蔵庫内は肉、魚、納豆
等の雑菌を多く有する食品と同居の環境となり、庫内の
雰囲気は雑菌汚染されているが、前述したように生種容
器蓋12により、生種への雑菌の侵入を防ぐことができ
る。
【0028】以上のようにつくられた生種と表1に示す
他のパン材料をパン焼き型3に入れ制御部10の制御に
よりヒ−タ−1およびモ−タ−9が通電・動作され、ね
かし工程、混練工程、発酵工程、ガス抜き工程、焼成工
程等の各工程がおこなわれ天然酵母パンが焼き上がる。
【0029】(実施例2) 以下、本発明の第2の実施例を示す。従来の自動製パン
機と同一の構成部分については同記号を付し、説明は省
略する。パン焼き型3に、表1または表2に示す天然酵
母パンまたはフランスパンの製パン材料を入れる。
【0030】
【表2】
【0031】制御部10の制御によりヒ−タ−1および
モ−タ−9が通電・動作され、ねかし工程、混練工程、
発酵工程、ガス抜き工程がおこなわれ、最後に焼成室2
内を150℃の温度に50分間上げパン材料を加熱する
焼成工程等をおこなうが、その後にヒ−タ−の通電加熱
を止め、30分間放置した後に、製パン工程終了として
いる。この30分間の放置により、パンの内温は約30
Kほど下がることとなる。パン内部の高温で膨張したガ
スはこの内温の低下により収縮し、結果、パン全体の体
積が小さくなる。この体積の収縮でパン焼き型3内壁と
パンの外皮が剥離することとなり、焼き上がったパンを
パン焼き型3から容易に取り出すことができる。
【0032】また、30分間の放置により、高温多湿状
態であるパン内部およびパン外皮周辺のガス・空気が結
露し、結果、パンの外皮を湿らせ柔らかくする。このこ
とによりパン焼き型3内底面と練り羽根4の間の隙間に
入り込み、固く焼けたパン生地が切れやすくなり、より
容易にパンをパン焼き型3から取り出すことができる。
このような方法は、特に油脂分が少ないリ−ンな配合の
ため外皮が固い天然酵母パン、フランスパン、カンパ−
ニュ等において、パン焼き型からのパンの取り出し性改
善に極めて効果がある。
【0033】また、本実施例では、パン焼成工程後30
分間の放置の例であるが、焼成加熱後通電率を徐々に下
げる保温をおこなったり、焼成加熱後焼成室2内もしく
はパン焼き型3が一定温度にまで下降した後に製パン終
了としても、同一の効果があることは言うまでもない。
【0034】(実施例3) 以下、本発明の第3の実施例を示す。従来の自動製パン
機と同一の構成部分については同記号を付し説明は省略
する。パン焼き型3に表1または表2に示す天然酵母パ
ンまたはフランスパンの製パン材料を入れる。
【0035】制御部10の制御によりヒ−タ−1および
モ−タ−9が通電・動作され、ねかし工程、混練工程、
発酵工程、ガス抜き工程がおこなわれ、最後に焼成室2
内を150℃の温度に50分間上げパン材料を加熱する
焼成工程等をおこなう。17は軟質樹脂製のヘラであ
り、把手18以外は肉厚3mmであり、さらにその先部
19は徐々に薄肉となり先端で肉厚1.2mmとなって
いる。パン焼き型3の内面はフッ素塗装を施している。
【0036】上記のような製パン工程を経て焼き上げら
れたパンは特に本実施例に示す天然酵母パン、フランス
パン、カンパ−ニュ等のリ−ンな配合のパンの場合外皮
が固くパン焼き型3内壁とパンの外皮がへばりつき、ま
た、パン焼き型3内底面と練り羽根4との間の隙間に入
り込んだパン生地がちぎれにくくパン焼き型3から焼き
上がったパンを取り出すことが極めて困難であるが、ヘ
ラ17をパン焼き型3内壁とパン外皮の間に差し込むこ
とにより剥離することができる。これによりできあがっ
たパンを容易にパン焼き型3から取り出すことができ
る。
【0037】また、ヘラ17の先部19は薄肉のため弾
性があり、パン焼き型3の内壁を沿いパン焼き型の底面
へと到達する。これによりパン焼き型3内底面と練り羽
根4との間の隙間に入り込んだパン生地を破ることがで
き、できあがったパンをより容易にパン焼き型3から取
り出すことができる。ヘラの材質は軟質樹脂製のため、
パン焼き型3内面に施されたフッソ塗装を傷つけること
がない。
【0038】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、加熱手段を有する焼成室と、前記焼成室内に載
置したパン焼き型と、前記パン焼き型の内部に設けられ
た練り羽根と、前記練り羽根を駆動する動力源と、前記
パン焼き型におけるパンの調理状態を制御する制御手段
とを備え、前記パン焼き型内に容器を収容しその容器内
で天然酵母パンのパン材料となる酵母菌の発酵・増殖を
おこなうことを特徴とした自動製パン機であり、焼成室
内は製パン焼成工程により加熱・殺菌されるため天然酵
母元種の酵母菌が他の雑菌により汚染されることがなく
なる。したがって、失敗無く天然酵母パンの元種をつく
ることができるという効果が得られる。これにより安定
した一定温度で酵母菌の発酵・増殖をおこなうことがで
き安定した品質の生種が得られる。その結果、安定した
高品質の天然酵母パンを得られるという効果が得られ
る。
【0039】請求項2に記載の発明によれば、制御手段
による制御により焼成室内を、約30℃前後の温度に1
2時間から48時間の間温度調節することを特徴とした
自動製パン機であり、使用者が手間をかけず手軽に天然
酵母パンの生種を失敗無くつくることができるという効
果が得られる。
【0040】請求項3に記載の発明によれば、天然酵母
パンのパン原材料となる天然酵母元種および水を収容す
る容器を具備した自動製パン機であり、これにより天然
酵母元種の酵母菌の発酵のための容器を専用とすること
ができ、容器と他の食品等の接触による容器の雑菌汚染
を防ぐことができ、天然酵母パンの生種を失敗無くつく
ることができるという効果が得られる。
【0041】請求項4に記載の発明によれば、第二の計
量手段は上方が開口した略筒状をなし、その開口を蓋に
より塞ぐ形態とし、蓋の外周部に隙間を設けた自動製パ
ン機であり、これにより容器内に雑菌が侵入することを
防ぐことができるとともに、生種をそのまま冷蔵庫等に
手軽に保管することができるという効果が得られるとと
もに、容器内に埃等の異物が侵入することを防ぐことが
でき、天然酵母元種の酵母菌の発酵・増殖時に発生する
炭酸ガスを容器外に逃がすことができるという効果が得
られる。
【0042】請求項5に記載の発明によれば、容器は上
方が開口した略筒状をなし、その開口を蓋により塞ぐ形
態とし、容器の上端および蓋の外周部に隙間を設けた自
動製パン機であり、これにより容器内に雑菌が侵入する
ことを防ぐことができるとともに、生種をそのまま冷蔵
庫等に手軽に保管することができるという効果が得られ
るとともに、容器内に埃等の異物が侵入することを防ぐ
ことができ、天然酵母元種の酵母菌の発酵・増殖時に発
生する炭酸ガスを容器外に逃がすことができるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における自動製パン機の断面
【図2】同、自動製パン機の生種容器の斜視図
【図3】同、自動製パン機の生種づくり時の温度チャ−
【図4】同、自動製パン機の生種発酵時間と天然酵母パ
ンの高さの関係を示す図
【図5】同、自動製パン機の生種容器の断面図
【図6】本発明の実施例2、3における自動製パン機の
断面図
【図7】本発明の実施例3における自動製パン機のヘラ
の外観図
【図8】同、自動製パン機のパン焼き型の取り扱いに関
する図
【図9】従来の自動製パン機の断面図
【符号の説明】
1 ヒ−タ− 2 焼成室 3 パン焼き型 4 練り羽根 10 制御部 11 生種容器 12 生種容器蓋 13 生種 16 凸部 17 ヘラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−76069(JP,A) 特開 平10−337255(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 37/00 301 A21D 8/02 A21D 13/00 A47J 43/04 A47J 43/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段を有する焼成室と、前記焼成室
    内に載置したパン焼き型と、前記パン焼き型の内部に設
    けられた練り羽根と、前記練り羽根を駆動する動力源
    と、前記パン焼き型におけるパンの調理状態を制御する
    制御手段とを備え、前記パン焼き型内に容器を収容し、
    その容器内で天然酵母パンのパン原材料となる天然酵母
    元種および水からなる混合物の酵母菌発酵・増殖をおこ
    なうことを特徴とする自動製パン機。
  2. 【請求項2】 制御手段による制御により焼成室内を約
    30℃前後の温度に12時間から48時間の間、温度調
    節することを特徴とする請求項1記載の自動製パン機。
  3. 【請求項3】 天然酵母パンのパン原材料となる天然酵
    母元種および水を収容する容器を専用に具備した請求項
    1記載の自動製パン機。
  4. 【請求項4】 容器は上方が開口した略筒状をなし、そ
    の開口を蓋により塞ぐ形態とし、蓋の外周部に隙間を設
    けた請求項3記載の自動製パン機。
  5. 【請求項5】 容器は上方が開口した略筒状をなし、そ
    の開口を蓋により塞ぐ形態とし、容器上端および蓋の外
    周部に隙間を設けた請求項3記載の自動製パン機。
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