JP3458571B2 - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比制御装置

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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は内燃機関に供給さ
れる可燃混合気の空燃比を制御するようにした空燃比制
御装置に関する。詳しくは、燃料タンクで発生する燃料
蒸気(fuel vapor)を混合気に付加することを想定して空
燃比を制御するようにした内燃機関の空燃比制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関(エンジン)の燃焼
室に供給される可燃混合気(空気と燃料との混合気:以
下単に「混合気」と書き表す。)の空燃比を制御するよ
うにした空燃比制御装置がある。この種の装置におい
て、コンピュータはエンジンの回転速度、負荷状態及び
暖機状態等に応じて変化するエンジンの要求空燃比に合
致するように、燃料供給装置を用いて燃焼室に対する燃
料の供給量を制御する。この種の装置において、コンピ
ュータはセンサにより検出される実際の空燃比が要求空
燃比に合致するように、燃料供給装置から燃焼室に供給
される燃料量を補正することにより、混合気の空燃比を
制御する。この制御により、各種の運転条件に対し、エ
ンジンの出力特性、排気特性及びドライバビリティ等の
各種特性の最適化が図られる。
【0003】一方、車両等に搭載される装置として、燃
料タンクで発生する燃料蒸気をキャニスタに捕集し、そ
の捕集された燃料蒸気を必要に応じてキャニスタから吸
気通路へパージするようにした燃料蒸気処理装置があ
る。吸気通路へパージされた燃料蒸気は、燃焼室に供給
される本来の混合気に加えられる。
【0004】ところで、上記の燃料蒸気処理装置を備え
たエンジンにおいて空燃比制御を適合させるには、燃焼
室に供給される本来の混合気に対してパージによる燃料
蒸気が付加されることから、そのパージ分を見込んだ空
燃比制御が行われる必要がある。
【0005】特開平2−248638号公報は、吸気通
路へパージされる燃料蒸気分を見込んで空燃比を制御す
るようにした空燃比制御装置の一例を開示する。図9に
示すように、この装置で、エンジン71に設けられた各
インジェクタ72は各気筒に対応して燃料を噴射する。
電子制御装置(ECU)73は、酸素センサ(O2 セン
サ)74により検出される実際の空燃比がエンジン71
の運転状態に応じて変化する要求空燃比(目標空燃比)
に合致するように各インジェクタ72を制御する。これ
により、各気筒に供給される燃料量が調整されて混合気
の空燃比が制御される。
【0006】キャニスタ75は活性炭等よりなる吸着剤
を内蔵すると共に大気に連通可能な連通孔76を有す
る。キャニスタ75は燃料タンク77で発生する燃料蒸
気をベーパライン78を通じて捕集し、その吸着剤に吸
着させる。キャニスタ75から延びるパージライン79
は吸気通路80に連通する。パージライン79に設けら
れた電磁弁(VSV)81は、同ライン79を必要に応
じて選択的に開閉する。エンジン71の運転時に、EC
U73が電磁弁81を開くことにより、パージライン7
9に吸気通路80で発生する負圧が作用する。この負圧
により、連通孔76からキャニスタ75に空気が流れ込
み、その空気流に伴い、キャニスタ75に捕集された燃
料成分が吸着剤から離脱してパージライン79を通じて
吸気通路80へパージされる。パージが行われる際、E
CU73は酸素センサ74の検出値に基づき燃料成分の
パージ量を学習する。更に、ECU73は、パージされ
た燃料分を見込んで空燃比を制御するために、学習され
たパージ量に基づき算出される補正値に従ってインジェ
クタ72から噴射される燃料量を調整する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報の
装置において、キャニスタ75における吸着剤の劣化を
抑えるために、エンジン71の運転時には、タンク77
からキャニスタ75に流れ込む燃料蒸気を吸着剤に吸着
させることなく吸気通路80へ直接的にパージさせるこ
とが考えられる。このような直接パージの場合、タンク
77からキャニスタ75に流れ込む燃料蒸気量はほぼ一
定であるのに対し、連通孔76からキャニスタ75に流
れ込む空気量は吸気通路80で発生する負圧の大きさに
応じて異なる。このため、パージされる燃料濃度は空気
量に反比例した値となり、しかもその値はキャニスタ7
5に流れ込む空気量に応じて変わり得る。これに対し、
吸着剤に一旦吸着された燃料蒸気が離脱してキャニスタ
75から吸気通路80へパージされる量は、連通孔76
からキャニスタ75に流れ込む空気量に比例する。この
てめ、このような間接パージの場合、パージされる燃料
濃度は空気量に拘らず一定となる。
【0008】従って、上記公報の装置では、吸気通路へ
パージされる燃料量に係る学習値に対し、実際には、上
記の直接パージ及び間接パージのように互いに性質の異
なる二つの燃料濃度が影響を与えることになる。このた
め、インジェクタ72から噴射される燃料量がパージ燃
料量の学習値に基づいて調整されるものの、直接パージ
及び間接パージの違いによっては、パージ燃料の濃度が
変わり得る。その結果、インジェクタ72から噴射され
る燃料量の調整が必ずしも正確には行われなくなり、空
燃比制御の精度が低下するというおそれがある。
【0009】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、燃料タンクで発生する燃料
蒸気をキャニスタを経由して内燃機関へ供給して混合気
に付加するようにした内燃機関において、その供給され
る燃料蒸気の濃度を適正に学習することにより、混合気
の空燃比を高い精度をもって制御することを可能にした
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の第1の発明では、図1に示すよ
うに、内燃機関M1には、空気と燃料供給手段M2より
供給される燃料との可燃混合気が導入されると共に、燃
料を貯留するための燃料タンクM3で発生する燃料蒸気
がキャニスタM4を経由して必要に応じて導入されるよ
うになっており、キャニスタM4には燃料蒸気の吸着と
その吸着された燃料蒸気の離脱とを可能にする吸着剤M
5が内蔵されると共に、燃料蒸気が内燃機関M1へ供給
される際の空気の導入を許容するための空気導入部M4
aが設けられており、内燃機関M1の運転状態を検出す
るための運転状態検出手段M6と、可燃混合気中の特定
成分の濃度を検出するための濃度検出手段M7と、可燃
混合気の空燃比が目標空燃比となるように、燃料供給手
段M2から供給される燃料量を検出される運転状態及び
特定成分濃度に基づいて制御するための制御手段M8
と、燃料蒸気が内燃機関M1に供給されているときに、
制御手段M8の制御結果及び濃度検出手段の検出結果に
基づいて可燃混合気に加えられる燃料蒸気の濃度に係る
学習値を学習するための学習手段M9と、その学習され
た学習値に基づいて制御手段M9により制御される燃料
量を補正するための燃料補正手段M10とを備えた内燃
機関の空燃比制御装置において、燃料タンクM3からキ
ャニスタM4への燃料蒸気の流れを検出するための蒸気
流検出手段M11と、燃料タンクM3からキャニスタM
4への燃料蒸気の流れが蒸気流検出手段M11により検
出されないときに、学習される学習値を、キャニスタM
4の吸着剤M5に一旦吸着され、離脱してキャニスタM
4から流れ出た燃料蒸気に係るものと特定するための第
1の特定手段M12と、燃料タンクM3からキャニスタ
M4への燃料蒸気の流れが蒸気流検出手段M11により
検出されるときに、学習される学習値を、少なくとも吸
着剤M5に吸着されることなくキャニスタM4から流れ
出た燃料蒸気に係るものと特定するための第2の特定手
段M13と、特定された学習値の違いに応じて学習手段
M9による学習値を補正するための学習値補正手段M1
4とを備えたことを趣旨とする。
【0011】上記第1の発明の構成によれば、制御手段
M8は内燃機関M1に供給れる可燃混合気の空燃比が目
標空燃比となるよう、燃料供給手段M2から供給される
燃料量を、検出される運転状態及び特定成分濃度に基づ
いて制御する。ここで、燃料タンクM3で発生する燃料
蒸気がキャニスタM4から内燃機関M1に供給されてい
るとき、学習手段M9は、制御手段M8による制御結果
及び特定成分濃度の検出結果に基づき可燃混合気に付加
される燃料蒸気の濃度に係る学習値を学習する。そし
て、燃料補正手段M10は、制御手段M9により制御さ
れる燃料量を学習値に基づき補正する。従って、燃料蒸
気が可燃混合気に付加される場合であっても、その付加
される燃料蒸気を見込んで空燃比が目標空燃比となるよ
うに調整される。
【0012】ここで、第1の特定手段M12は、燃料タ
ンクM3からキャニスタM4への燃料蒸気の流れが検出
されないときに、学習値を、キャニスタM4の吸着剤M
5に一旦吸着され、離脱してキャニスタM4から流れ出
た燃料蒸気に係るものとして特定する。これに対し、第
2の特定手段M13は、燃料タンクM3からキャニスタ
M4への燃料蒸気の流れが検出されるときに、学習値
を、少なくとも吸着剤M5に吸着されることなくキャニ
スタM4から流れ出た燃料蒸気に係るものとして特定す
る。吸着剤M5から離脱して内燃機関M1に供給される
燃料蒸気の濃度は、空気導入部M4aからキャニスタM
4に導入される空気の量に関係なくほぼ一定値を示す。
これに対し、吸着剤M5に吸着されることなくキャニス
タM4から内燃機関M1に供給される燃料蒸気の濃度
は、燃料タンクM3からキャニスタM4に流れる燃料蒸
気の量がほぼ一定であることから、空気導入部M4aか
らキャニスタM4に導入される空気量に反比例した値を
示す。そして、学習値補正手段M14は、上記のように
特定される学習値の違い、即ち濃度条件の異なる学習値
に応じてその学習値を補正する。従って、燃料蒸気の濃
度条件が異なる場合であっても、その違いに応じ、燃料
補正手段M10により補正に適用される学習値が適正化
され、燃料蒸気の付加を見込んだ空燃比の調整が適正に
行われる。
【0013】上記の目的を達成するために、請求項2に
記載の第2の発明では、図1に示すように、第1の発明
の構成において、第1の特定手段M12により特定され
る学習値をキャニスタM4から内燃機関M1へ供給され
る燃料蒸気の供給率当たりの値と定義し、第2の特定手
段M13により特定される学習値をキャニスタM4から
内燃機関M1へ供給される燃料蒸気の量の逆数当たりの
値と定義したことを趣旨とする。
【0014】上記第2の発明の構成によれば、第1の発
明と同様の作用が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、第1及び第2の発明に係る
内燃機関の空燃比制御装置を自動車に具体化した一つの
実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0016】図2は燃料蒸気処理装置を備えた内燃機関
の空燃比制御装置を示す概略構成図である。自動車に搭
載されたガソリンエンジンシステムは燃料を収容するた
めの燃料タンク1を備える。燃料タンク1は内部に燃料
を注入するための、即ち給油を行うためのインレットパ
イプ2を有する。このパイプ2は先端に給油口2aを含
む。燃料タンク1に給油を行う際、給油口2aには給油
ノズル(図示しない)が挿入される。給油口2aを塞ぐ
キャップ3は取り外し可能である。
【0017】燃料タンク1に内蔵されるポンプ4から延
びるメインライン5はデリバリパイプ6に接続される。
このパイプ6に設けられた複数のインジェクタ7は内燃
機関(エンジン)8に設けられた複数の気筒(図示しな
い)に対応して配置される。デリバリパイプ6から延び
るリターンライン9は燃料タンク1に接続される。ポン
プ4が作動することにより、ポンプ4から吐出された燃
料はメインライン5を通ってデリバリパイプ6に至り、
各インジェクタ7へと分配される。各インジェクタ7が
作動することにより、燃料が吸気通路10へと噴射され
る。各インジェクタ7はエンジン8の各気筒へ燃料を供
給するための、本発明の燃料供給手段を構成する。
【0018】吸気通路10はエアクリーナ11及びサー
ジタンク10aを含む。エアクリーナ11を通って浄化
された空気は吸気通路10の中に導入される。各インジ
ェクタ7から噴射された燃料と空気との可燃混合気(以
下単に「混合気」と書き表す。)はエンジン8の各気筒
に供給され、燃焼に供される。デリバリパイプ6におい
て各インジェクタ7へ分配されることなく余った燃料
は、リターンライン9を通って燃料タンク1に戻る。燃
焼後の排気ガスはエンジン8の各気筒から排気通路12
を通って外部へ排出される。
【0019】この実施形態の燃料蒸気処理装置は燃料タ
ンク1で発生する燃料蒸気を大気中に放出させることな
く捕集して処理する。この処理装置は燃料タンク1で発
生する燃料蒸気をベーパライン13を通じて捕集するキ
ャニスタ14を有する。キャニスタ14は活性炭等より
なる複数の吸着剤15を内蔵する。キャニスタ14の中
は層状をなす吸着剤15により占められる部分と、その
吸着剤15の上下に位置する空間14a,14bとを含
む。
【0020】キャニスタ14に設けられた第1の大気弁
16は逆止弁よりなる。この大気弁16はキャニスタ1
4の内圧が大気圧よりも小さいときに開いてキャニスタ
14に対する外気(大気圧)の導入を許容し、その逆方
向の気体の流れを阻止する。この大気弁16から延びる
エアパイプ17はエアクリーナ11に接続される。従っ
て、キャニスタ14にはエアクリーナ11により浄化さ
れた外気が導入される。この大気弁16はキャニスタ1
4の内部へ空気の導入を許容するための本発明の空気導
入部を構成する。キャニスタ14に設けられた第2の大
気弁18は逆止弁よりなる。この大気弁18はキャニス
タ14の内圧が大気圧よりも大きくなったときに開いて
キャニスタ14からアウトレットパイプ19に対する気
体(内圧)の導出を許容し、その逆方向の気体の流れを
阻止する。
【0021】キャニスタ14に設けられたベーパ制御弁
20は燃料タンク1からキャニスタ14へ流れる燃料蒸
気を制御する。この制御弁20はベーパライン13を含
む燃料タンク1の側の内圧(以下「タンク側内圧」とい
う)PTと、キャニスタ14の側の内圧(以下「キャニ
スタ側内圧」という)PCとの差に基づいて開かれるこ
とにより、キャニスタ14に対する燃料蒸気の流入を許
容する。即ち、ベーパ制御弁20はキャニスタ側内圧P
Cが大気圧とほぼ同じになり、その内圧PCがタンク側
内圧PTよりも大きいときに開いてキャニスタ14に対
する燃料蒸気の流入を許容する。加えて、ベーパ制御弁
20はキャニスタ側内圧PCがタンク側内圧PTよりも
大きいときに、キャニスタ14から燃料タンク1に対す
る気体の流れを許容する。
【0022】キャニスタ14から延びるパージライン2
1はサージタンク10aに連通する。キャニスタ14は
ベーパライン13を通じて導入される燃料蒸気の中の燃
料成分だけを吸着剤15に吸着させて捕集し、燃料成分
を含まない気体だけを大気弁18が開いたときにアウト
レットパイプ19を通じて外部へ排出する。エンジン8
の運転時には、吸気通路10で発生する吸気負圧がパー
ジライン21に作用する。このとき、キャニスタ14に
捕集された燃料、或いは燃料タンク1からキャニスタ1
4に導入されて吸着剤15に吸着されることのない燃料
が、そのパージライン21を通じて吸気通路10へパー
ジされる。パージライン21に設けられたパージ制御弁
22はパージライン21を通過する燃料の量をエンジン
8の必要性に応じて調整する。パージ制御弁22はケー
シングと弁体(共に図示しない)を含み、電気信号の供
給を受けて弁体を移動させる電磁弁であり、デューティ
信号を受けて開度がデューティ制御される。
【0023】この処理装置は、燃料タンク1からキャニ
スタ14への燃料蒸気の流れを検出するための本発明の
蒸気流検出手段を構成する圧力センサ41を含む。この
圧力センサ41はベーパ制御弁20を境としたタンク側
内圧PT及びキャニスタ側内圧PCを各々個別に検出可
能に構成される。即ち、圧力センサ41に付随して設け
られた三方切換弁23は三つのポートを有する。この三
方切換弁23は電気信号の供給を受けてポート間の連通
が切り換えられる電磁弁である。三方切換弁23の一つ
のポートは圧力センサ41に接続され、他の二つのポー
トはベーパ制御弁20を境にして燃料タンク1の側のベ
ーパライン13と、キャニスタ14とに接続される。こ
の三方切換弁23が必要に応じて切り換えられることに
より、圧力センサ41がベーパライン13又はキャニス
タ14に選択的に連通する。この切換えに応じて、圧力
センサ41がタンク側内圧PTとキャニスタ側内圧PC
をそれぞれ選択的に検出する。この実施形態で、圧力セ
ンサ41にタンク側内圧PTを優先的に検出させるため
に、三方切換弁23に電気信号が供給されないときに
は、圧力センサ41がベーパライン13に連通するよう
に三方切換弁23が構成される。
【0024】各種センサ42,43,44,45,4
6,47はエンジン8と自動車の運転状態を検出するた
めの本発明の運転状態検出手段を構成する。エアクリー
ナ11の近傍に設けられた吸気温センサ42は吸気通路
10に吸入される空気の温度(吸気温度)THAを検出
し、その大きさに応じた信号を出力する。エアクリーナ
11の近傍に設けられた吸気量センサ43は吸気通路1
0に吸入される空気量(吸気量)Qを検出し、その大き
さに応じた信号を出力する。エンジン8に設けられた水
温センサ44はエンジンブロック8aの内部を流れる冷
却水の温度(冷却水温度)THWを検出し、その大きさ
に応じた信号を出力する。エンジン8に設けられた回転
速度センサ45はエンジン8のクランクシャフト8bの
回転速度(エンジン回転速度)NEを検出し、その大き
さに応じた信号を出力する。排気通路12に設けられた
酸素センサ46は排気通路12を通過する排気ガス中の
酸素濃度Oxを検出し、その大きさに応じた信号を出力
する。このセンサ46は、エンジン8の各気筒に供給さ
れる混合気中の酸素を特定成分として、その濃度を検出
するための本発明の濃度検出手段を構成する。更に、自
動車に設けられた車速センサ47は車速SPDを検出
し、その大きさに応じた信号を出力する。
【0025】本発明の制御手段、学習手段、燃料補正手
段、第1及び第2の特定手段、並びに学習値補正手段を
構成する電子制御装置(ECU)51は各種センサ41
〜47から出力される信号を入力する。ECU51はエ
ンジン8における混合気の空燃比が、エンジン8の運転
状態に適した目標空燃比となるように、各インジェクタ
7から噴射される燃料量を制御するための空燃比制御を
実行する。更に、ECU51は燃料パージの実行を制御
するために燃料蒸気処理装置を司る。ECU51はエン
ジン8の運転状態に適した量の燃料をパージするため
に、即ちパージ制御弁22を必要なデューティ比DPG
をもって制御するために、パージ制御弁22に必要なデ
ューティ信号を出力する。ここで、キャニスタ14から
吸気通路10へパージされる燃料はエンジン8における
混合気の空燃比に影響を与える。そのため、ECU51
はエンジン8の運転状態に応じてパージ制御弁22の開
度を決定する。加えて、ECU51は燃料蒸気がエンジ
ン8に供給されているときに、空燃比制御の制御結果
と、酸素センサ46により検出される酸素濃度Oxの値
に基づき、混合気に付加される燃料蒸気の濃度に係る学
習値を学習する。一般に、空燃比が濃くなった場合、エ
ンジンの排気ガス中に含まれるCO濃度等が増加し、酸
素濃度Oxが減少する。そこで、ECU51は酸素セン
サ46により検出される排気ガス中の酸素濃度Oxの値
に基づき、パージ濃度学習値FGPGを学習する。EC
U51は、この学習値FGPGに基づきパージ制御弁2
2の開度に相当するデューティ比DPGの値を決定し、
その値に応じたデューティ信号を制御弁22へ出力す
る。更に、ECU51はこの学習値FGPGに基づき、
空燃比制御により調整される燃料量を補正する。
【0026】この実施形態において、ECU51はパー
ジ濃度学習値FGPGに関し、キャニスタ側のパージ濃
度学習値FGPGCと、タンク側のパージ濃度学習値F
GPGTとを区別して学習する。ここで、キャニスタ側
のパージ濃度学習値FGPGCとは、キャニスタ14の
吸着剤15に一旦吸着され、離脱してキャニスタ14か
ら流れ出た燃料蒸気に係る学習値である。タンク側のパ
ージ濃度学習値FGPGTとは、燃料タンク1からキャ
ニスタ14に流入し、吸着剤15に吸着されることなく
キャニスタ14から流れ出た燃料蒸気に係る学習値であ
る。
【0027】ECU51は各種センサ41〜47の検出
値に基づき三方切換弁23を必要に応じて切り換え、圧
力センサ41により検出されるタンク側内圧PTの値と
キャニスタ側内圧PCの値を選択的に入力する。ECU
51は入力されたタンク側内圧PT及びキャニスタ側内
圧PCの各値に基づき、燃料タンク1からキャニスタ1
4への燃料蒸気の流れの有無を判断する。即ち、ECU
51は圧力センサ41がタンク側内圧PTを検出してい
るとき、その検出値が所定値以上を示す場合に、燃料タ
ンク1からキャニスタ14へ向かう燃料蒸気の流れがあ
るものと判断する。
【0028】図3のブロック図に示すように、ECU5
1は中央処理装置(CPU)52、読み出し専用メモリ
(ROM)53、ランダムアクセスメモリ(RAM)5
4、バックアップRAM55及びタイマカウンタ56等
を備える。ECU51はこれら各部52〜56と、外部
入力回路57と、外部出力回路58等とをバス59によ
り接続してなる論理演算回路を構成する。ここで、RO
M53は空燃比制御及び燃料パージ等に関する所定の制
御プログラム等を予め記憶する。RAM54はCPU5
2の演算結果等を一時記憶する。バックアップRAM5
5は予め記憶したデータを保存する。タイマカウンタ5
6は同時に複数の計時動作を行うことができる。外部入
力回路57はバッファ、波形成形回路、ハードフィルタ
(電気抵抗及びコンデンサよりなる回路)及びA/D変
換器等を含む。外部出力回路58は駆動回路等を含む。
各種センサ41〜47及びバッテリ25は外部入力回路
57につながる。各部材22〜24等は外部出力回路5
8につながる。
【0029】CPU52は外部入力回路57を介して入
力される各種センサ41〜47の検出信号を入力値とし
て読み込む。CPU52はそれら入力値に基づき空燃比
制御及び燃料パージ制御等を実行するために各部材7,
22,23を制御する。
【0030】次に、ECU51が実行する制御の処理内
容について説明する。ECU51のROM53は以下の
各種ルーチンに関する制御プログラム等を予め記憶す
る。図4はパージ濃度学習値FGPGの学習に係る各種
パラメータを初期化するための「初期化ルーチン」を示
すフローチャートである。
【0031】ステップ100において、ECU51はエ
ンジン8の始動時であるか否かを判断する。ECU51
はこの判断をエンジン回転速度NEの検出値に基づいて
行う。エンジン8の始動時でない場合、ECU51はそ
の後の処理を終了する。エンジン8の始動である場合、
ECU51は各種パラメータを初期化するためにステッ
プ110〜150の処理を実行する。
【0032】即ち、ステップ110において、ECU5
1はタンク側内圧PTが増加したことを示す積算値SP
(単位は「mmHg」)を「0」に初期化する。ステッ
プ120において、ECU51は周期的に検出されるタ
ンク側内圧PTの値について、今回の値が前回の値より
も減少したときの減少回数Nの値を「0」に初期化す
る。
【0033】ステップ130において、ECU51は予
め定められた期間(例えば「16m秒」)を計時するた
めの計時値STを「0」に初期化する。ステップ140
において、ECU51はキャニスタ側のパージ濃度学習
値FGPGC(単位は「%」)を「40」に初期化す
る。
【0034】ステップ150において、ECU51はタ
ンク側のパージ濃度学習値FGPGT(単位は「%」)
を「0」に初期化S、その後の処理を終了する。この実
施形態で、上記ルーチンを実行するECU41は、エン
ジン8の始動時に各種パラメータSP,N,ST,FG
PGC,FGPGTを初期化するための初期化手段に相
当する。
【0035】図6は燃料タンク1における燃料蒸気の発
生を判定するための「判定ルーチン」を示すフローチャ
ートである。ECU51はこのルーチンを所定時間毎に
周期的に実行する。
【0036】ステップ200において、ECU51は計
時値STを加算する。ステップ205において、ECU
51はタンク側内圧PTの値(A/D変換値)を読み込
む。
【0037】ステップ210において、ECU51はタ
ンク側内圧PTが増加したことを示す積算値SPを算出
する。即ち、ECU51は、以下の計算式(1)に従っ
て積算値SPを算出する。
【0038】 SP=SP0+|PT−PT0| …(1) ここで、「SP0」は前回算出された積算値を示し、
「PT0」は前回読み込まれたタンク側内圧PTの値を
示す。
【0039】ステップ215において、ECU51は今
回読み込まれたタンク側内圧PTの値が、前回読み込ま
れたタンク側内圧PT0の値よりも小さいか否かを判断
する。ここで、今回のタンク側内圧PTの値が前回のタ
ンク側内圧PT0の値よりも小さくない場合、ECU5
1は処理をステップ225へ移行する。今回のタンク側
内圧PTの値が前回のタンク側内圧PT0の値よりも小
さい場合、タンク側内圧PTが減少しているものとし
て、ステップ220において、ECU51はタンク側内
圧PTの減少回数Nを加算して、処理をステップ225
へ移行する。
【0040】ステップ225において、ECU51は計
時値STが所定の基準値Tk以上であるか否かを判断す
る。計時値STが基準値Tkよりも小さい場合、ECU
51は処理をそのまま一旦終了する。計時値STが基準
値Tk以上である場合、ECU51は処理をステップ2
30へ移行する。
【0041】ステップ230において、ECU51は計
時値STを「0」にリセットする。次に、ステップ23
5において、ECU51はタンク側内圧PTの値が所定
の基準値kPT以上であるか否かを判断する。基準値k
PTとは、それ以上の値でベーパ制御弁20を開かせる
ことのできる値である。ここで、タンク側内圧PTの値
が基準値kPT未満である場合、燃料タンク1で燃料蒸
気が発生していないものとして、ECU51はステップ
255において、発生フラグXPEを「0」に設定す
る。タンク側内圧PTの値が基準値kPT以上である場
合、燃料タンク1で燃料蒸気が発生しているものとし
て、ECU51は処理をステップ240へ移行する。
【0042】ステップ240において、ECU51は積
算値SPが所定の基準値kPI以上であるか否かを判断
する。ここで、タンク側内圧PTの値が基準値kPI未
満である場合、タンク側内圧PTの増加が少ないものと
して、ECU51はステップ255において、発生フラ
グXPEを「0」に設定する。タンク側内圧PTの値が
基準値kPI以上である場合、タンク側内圧PTの増加
が大きいものとして、ECU51は処理をステップ24
5へ移行する。
【0043】ステップ245において、ECU51はタ
ンク側内圧PTの減少回数Nが所定の基準値k以上であ
るか否かを判断する。この減少回数Nが基準値k未満で
ある場合、ベーパ制御弁20が未だ開いていないものと
して、ステップ255において、ECU51は発生フラ
グXPEを「0」に設定する。この減少回数Nが基準値
k以上である場合、ベーパ制御弁20が開いて燃料タン
ク1で発生した燃料蒸気がキャニスタ14へ流れている
ものとして、ステップ260において、ECU51は発
生フラグXPEを「1」に設定する。
【0044】図5は燃料タンク1で燃料蒸気が発生した
後のタンク側内圧PTの変化を示すタイミングチャート
である。燃料蒸気の発生後、タンク側内圧PTは徐々に
上昇して基準値kPTに達する。タンク側内圧PTが基
準値kPTに達すると、ベーパ制御弁20が開く。制御
弁20が開くと、タンク側内圧PTが所定の振動をもっ
て変化することになる。このように、タンク側内圧PT
が基準値kPT以上であり、且つその圧力PTが振動を
伴って変化する場合に、燃料タンク1からキャニスタ1
4へ燃料蒸気が流れていることが分かる。従って、ステ
ップ235,240,245の判断を行うことにより、
上記のようなタンク側内圧PTの変化を確認することが
でき、燃料タンク1からキャニスタ14へ向かう燃料蒸
気の流れを確認することができるのである。
【0045】ステップ250,255から移行してステ
ップ260においては、ECU51は積算値SP及び減
少回数Nをそれぞれ「0」にリセットし、その後の処理
を一旦終了する。
【0046】この実施形態で、上記ルーチンを実行する
ECU41は、燃料タンク1における燃料蒸気の発生の
有無と、その燃料蒸気の燃料タンク1からキャニスタ1
4への流入を判定するための判定手段に相当する。
【0047】図7は上記のパージ濃度学習値FGPGを
学習するための「学習ルーチン」を示すフローチャート
である。ECU51はこのルーチンを所定時間毎に周期
的に実行する。
【0048】ステップ300において、学習フラグXP
Fが「1」であるか否かを判断する。この学習フラグX
PFはパージが行われていない状態で混合気の空燃比に
関する基本学習が行われている場合に「1」を示す。こ
のフラグXPFは別のルーチンにより設定される。この
実施形態で、ステップ300の処理を実行するECU5
1は、上記の基本学習の実行を判断するための判断手段
に相当する。ここで、学習フラグXPFが「0」の場
合、上記基本学習が行われていないものとして、ECU
51はその後の処理を一旦終了する。学習フラグXPF
が「1」の場合、上記基本学習が行われているものとし
て、ECU51は処理をステップ305へ移行する。
【0049】ステップ305において、ECU51は前
述した発生フラグXPEが「0」であるか否かを判断す
る。ここで、発生フラグXPEが「0」の場合、燃料タ
ンク1からキャニスタ14へ燃料蒸気が流れていないこ
とになる。そこで、ECU51は、この「学習ルーチ
ン」で学習されるべき後述する学習値を、キャニスタ1
4の吸着剤15に一旦吸着され、離脱してキャニスタ1
4から流れ出た燃料蒸気に係るものと特定し、処理をス
テップ310へ移行する。
【0050】ステップ310において、ECU51はタ
ンク側のパージ濃度学習値FGPGTを「0」にリセッ
トする。この学習値FGPGTを「0」にするのは、燃
料タンク1から流れてくる燃料蒸気を問題にする必要が
ないからである。
【0051】ステップ315において、ECU51はキ
ャニスタ側のパージ濃度学習値FGPGCと、パージ率
PGR当たりの空燃比補正値FAFのズレ値とを比較
し、前者の値が後者の値以上であるか否かを判断する。
即ち、ECU51は以下の不等式(2)が成立するか否
かを判断する。
【0052】 FGPGC≧(FAF−1.0)/PGR …(2) ここで、空燃比補正値FAFとは、空燃比制御におい
て、混合気の空燃比が所要の目標空燃比となるようにイ
ンジェクタ7から噴射される燃料量をエンジン8の運転
状態及び酸素センサ46の検出値に基づき制御する際、
噴射される燃料量を補正するためにECU51が算出す
る補正値である。「FAF−1.0」とは、その空燃比
補正値FAFの「1.0」からのズレ値を意味する。E
CU51は、この補正値FAFを、実際の空燃比と目標
空燃比とのズレ量に応じて算出する。更に、パージ率P
GRとは、単位時間当たりにパージされる燃料蒸気の量
を意味する。
【0053】ステップ315において、上記不等式
(2)が成立する場合、ECU51はステップ320へ
処理を移行する。ステップ320において、ECU51
は前回算出されたパージ濃度学習値FGPGC0から所
定値KDC1を減算した結果を新たなパージ濃度学習値
FGPGCとして算出し、その後の処理を一旦終了す
る。
【0054】ステップ315において、上記不等式
(2)が成立しない場合、ECU51は処理をステップ
325へ移行する。そして、ステップ325において、
ECU51はキャニスタ側のパージ濃度学習値FGPG
Cと、パージ率PGR当たりの空燃比補正値FAFのズ
レ値とを比較し、前者の値が後者の値未満であるか否か
を判断する。即ち、ECU51は以下の不等式(3)が
成立するか否かを判断する。
【0055】 −FGPGC<(FAF−1.0)/PGR …(3) ステップ325において、上記不等式(3)が成立する
場合、ステップ330において、ECU51は前回算出
されたパージ濃度学習値FGPGC0に所定値KDC1
を加算した結果を新たなパージ濃度学習値FGPGCと
して算出し、その後の処理を一旦終了する。上記不等式
(3)が成立しない場合、ECU51はそのままその後
の処理を一旦終了する。
【0056】この実施形態では、ステップ305,31
0〜330の一連の処理を実行するECU51は、本発
明の第1の特定手段に相当する。そして、ステップ31
5,325の判断において、キャニスタ側のパージ濃度
学習値FGPGCが、キャニスタ14からエンジン8へ
供給される燃料蒸気の供給率当たり、即ちパージ率当た
りの値と定義される。更に、ステップ315〜330の
処理を実行するECU51は、キャニスタ側のパージ濃
度学習値FGPGCを学習するための本発明の学習手段
に相当する。
【0057】一方、ステップ305において、発生フラ
グXPEが「1」の場合、燃料タンク1からキャニスタ
14へ燃料蒸気が流れていることになる。そこで、EC
U51は、この「学習ルーチン」で学習されるべき後述
する学習値を、キャニスタ14の吸着剤15に一旦吸着
され、離脱してキャニスタ14から流れ出た燃料蒸気に
係るものと、吸着剤15に吸着されることなくキャニス
タ14から流れ出た燃料蒸気に係るものと特定し、処理
をステップ340へ移行する。
【0058】ステップ340において、ECU51はタ
ンク側のパージ濃度学習値FGPGTと、パージ流量
(Q・PGR)当たりの空燃比補正値FAFのズレ値と
を比較し、前者の値が後者の値以上であるか否かを判断
する。即ち、ECU51は以下の不等式(4)が成立す
るか否かを判断する。
【0059】 FGPGT≧(FAF−1.0)/(Q・PGR) …(4) ここで、パージ流量(Q・PGR)とは、単位時間当た
りにパージされる燃料蒸気の量を意味する。
【0060】ステップ340において、上記不等式
(4)が成立する場合、ECU51は処理をステップ3
45へ移行する。ステップ345において、ECU51
は前回算出されたタンク側のパージ濃度学習値FGPG
T0から所定値KDC2(KDC2≠KDC1)を減算
した結果を新たなパージ濃度学習値FGPGTとして算
出する。更に、ステップ350において、ECU51は
前回算出されたキャニスタ側のパージ濃度学習値FGP
GC0から所定値KDC1を減算した結果を新たなパー
ジ濃度学習値FGPGCとして算出し、その後の処理を
一旦終了する。
【0061】ステップ340において、上記不等式
(4)が成立しない場合、ECU51は処理をステップ
360へ移行する。そして、ステップ360において、
ECU51はタンク側のパージ濃度学習値FGPGT
と、パージ量Q・PGR)当たりの空燃比補正値FAF
のズレ値とを比較し、前者の値が後者の値未満であるか
否かを判断する。即ち、ECU51は以下の不等式
(5)が成立するか否かを判断する。
【0062】 −FGPGT<(FAF−1.0)/(Q・PGR) …(5) ステップ360において、上記不等式(5)が成立する
場合、ECU51はステップ365において、前回算出
されたタンク側のパージ濃度学習値FGPGT0に所定
値KDC2を加算した結果を新たなパージ濃度学習値F
GPGTとして算出する。更に、ステップ370におい
て、ECU51は前回算出されたキャニスタ側のパージ
濃度学習値FGPGC0から所定値KDC1を減算した
結果を新たなパージ濃度学習値FGPGCとして算出
し、その後の処理を一旦終了する。
【0063】この実施形態では、ステップ305,34
0〜370の一連の処理を実行するECU51は、本発
明の第2の特定手段に相当する。そして、ステップ34
0,360の判断において、タンク側のパージ濃度学習
値FGPGTが、キャニスタ14からエンジン8へ供給
される燃料蒸気の量の逆数当たりの値と定義される。更
に、ステップ340,345,360,365の処理を
実行するECU51は、タンク側のパージ濃度学習値F
GPGTを学習するための本発明の学習手段に相当す
る。ステップ340,350,360,370の処理を
実行するECU51は、タンク側のパージ濃度学習値F
GPGTが学習されるときのキャニスタ側のパージ濃度
学習値FGPGCを学習するための本発明の学習手段に
相当する。この実施形態で、各ステップ320,33
0,345,350,365,370において、キャニ
スタ側とタンク側の各パージ濃度学習値FGPGC,F
GPGTは、その更新のために加減される所定値KDC
1,KDC2が異なる。各ステップ320,330,3
45,350,365,370の処理を実行するECU
51は、各学習値FGPGC,FGPGTの違いに応じ
てそれらを補正するための本発明の学習補正手段に相当
する。
【0064】図8は各インジェクタ7からの燃料噴射を
制御するための「燃料噴射制御ルーチン」を示すフロー
チャートである。ECU51はこのルーチンを所定時間
毎に周期的に実行する。
【0065】ステップ400において、ECU51は各
センサ43,45により検出される吸気量Q及びエンジ
ン回転速度NEの値に基づき、エンジン8の負荷に相当
する負荷値GNを算出する。
【0066】ステップ410において、ECU51は各
センサ42,44により検出される吸気温度THA及び
冷却水温THW値に基づき、温度補正値KTを算出す
る。ステップ420において、ECU51は空燃比補正
値FAF、今回算出された負荷値GN及び温度補正値K
T、並びに各パージ濃度学習値FGPGC,FGPGT
等に基づき、以下の計算式(6)に従って、今回噴射す
べき燃料噴射量TAUの値を算出する。
【0067】 TAU=KI×GN×KT×(FAF+ FGPGC×PGR+(FGPGT/Q×PGR)) …(6) 従って、この計算式(6)によれば、燃料噴射量TAU
の算出に空燃比補正値FAFを反映させていることか
ら、混合気の空燃比が目標空燃比となるような算出結果
が得られる。更に、燃料噴射量TAUの算出に各パージ
濃度学習値FGPGC,FGPGTを反映させているこ
とから、混合気に加えられる燃料蒸気の有無に応じた算
出結果が得られる。
【0068】この実施形態によれば、ステップ420の
処理を実行するECU51は、空燃比補正値FAF及び
各パージ濃度学習値FGPGC,FGPGTに基づき燃
料噴射量TAUを算出するための算出手段に相当する。
【0069】ステップ430において、ECU51は今
回算出された燃料噴射量TAUの値に基づいて各インジ
ェクタ7を制御することにより、エンジン8に供給され
るべき燃料量を制御する。この実施形態で、ステップ4
20,430の処理を実行するECU51は、インジェ
クタ7から噴射される燃料量をエンジン8の運転状態及
び酸素濃度Oxの値に基づいて制御するための本発明の
制御手段に相当する。更に、この実施形態では、ステッ
プ420,430の処理を実行するECU51は、学習
された各パージ濃度学習値FGPGC,FGPGTに基
づいて燃料噴射量TAUを補正するための本発明の燃料
補正手段に相当する。
【0070】以上説明したように、この実施形態の空燃
比制御装置の構成によれば、ECU51はエンジン8に
供給れる混合気の空燃比が目標空燃比となるよう各イン
ジェクタ7から噴射される燃料噴射量TAUをエンジン
8の運転状態及び酸素濃度Oxの値に基づき制御する。
ここで、燃料タンク1で発生する燃料蒸気がキャニスタ
14から吸気通路10へパージされるとき、ECU51
は空燃比補正値FAFのズレ値に基づいて混合気に付加
される燃料蒸気に係るパージ濃度学習値FGPGC,F
GPGTを学習する。更に、ECU51は燃料噴射量T
AUの算出に際し、その値をパージ濃度学習値FGPG
C,FGPGTに基づいて補正する。
【0071】従って、燃料蒸気が本来の混合気に付加さ
れる場合にも、その付加される燃料蒸気の分を見込ん
で、混合気の空燃比が目標空燃比となるように調整され
る。その意味で、燃料タンク1で発生する燃料蒸気をキ
ャニスタ14を経由して吸気通路10へパージさせて混
合気に付加するようにしたエンジン8において、空燃比
の制御精度を向上させることができる。
【0072】ここで、ECU51は、燃料タンク1から
キャニスタ14へ向かう燃料蒸気の流れがないと判断し
たとき、そのときの学習値をキャニスタ側のパージ濃度
学習値FGPGCとして特定する。これに対し、ECU
51は、燃料タンク1からキャニスタ14へ向かう燃料
蒸気の流れがあると判断したとき、そのときの学習値を
タンク側のパージ濃度学習値FGPGTとして特定す
る。
【0073】一般に、吸着剤15から離脱して吸気通路
10へパージされる燃料蒸気の濃度は、第1の大気弁1
6からキャニスタ14に導入される空気量に関係なくほ
ぼ一定値を示す。これに対し、燃料タンク1からキャニ
スタ14へ流れる燃料蒸気の量はほぼ一定である。その
ため、吸着剤15に吸着されることなくキャニスタ14
から吸気通路10へ直接パージされる燃料蒸気の濃度
は、第1の大気弁16からキャニスタ14に導入される
空気量に反比例した値を示す。
【0074】そこで、ECU51は、上記のように特定
される各パージ濃度学習値FGPGC,FGPGTの違
い、即ち濃度条件の異なる学習値FGPGC,FGPG
Tの違いに応じてその学習値FGPGC,FGPGTを
補正する。つまり、燃料蒸気が吸着剤15に吸着される
ことなくキャニスタ14を経由して吸気通路10へパー
ジされる場合、燃料蒸気が吸着剤15に一旦吸着され、
離脱して吸気通路10へパージされる場合とで異なるパ
ージ濃度の特性に応じて各学習値FGPGT,FGPG
Cを補正する。そして、ECU51はそれら各学習値F
GPGT,FGPGCを空燃比の制御に反映させてい
る。
【0075】従って、吸気通路10へパージされる燃料
蒸気の濃度条件が異なっても、その違いに応じ、空燃比
の補正に適用される各学習値FGPGC,FGPGTが
適正化され、燃料蒸気の付加を見込んだ空燃比の調整が
更に適正なものとなる。その結果、単に混合気に付加さ
れる燃料蒸気を見込んで混合気の空燃比を制御する場合
に比べ、その空燃比を更に高い精度をもって制御するこ
とができる。
【0076】この実施形態の構成によれば、各学習値F
GPGC,FGPGTの学習に際して、標準値としての
「1.0」に対する空燃比補正値FAFのズレ値を基準
に学習を行っている。そのため、燃料蒸気のパージ時間
が長くなっても、各学習値FGPGC,FGPGTが過
剰又は過少になることがない。その意味で、各学習値F
GPGC,FGPGTに上限値及び下限値を設定する必
要がない。
【0077】尚、この発明は次のような別の実施形態に
具体化することもできる。以下の実施形態においても、
前記実施形態と同等の作用及び効果を得ることができ
る。 (1)前記実施形態では、燃料タンク1からキャニスタ
14への燃料蒸気の流れを検出する検出手段として、圧
力センサ41を使用した。これに対し、燃料蒸気の流れ
を検出する流量センサを設けて、燃料タンク1からキャ
ニスタ14への燃料蒸気の流れを検出するようにしても
よい。
【0078】(2)前記実施形態では、キャニスタ14
が二つの大気弁16,18を有する場合に具体化した
が、これらの弁16,18を省略してキャニスタ14に
大気へ連通する孔だけを設けてもよい。この場合、大気
に連通する孔が本発明の空気導入部となる。
【0079】更に、上記各実施形態には、特許請求の範
囲に記載した技術的思想に係る次のような各種の実施態
様が含まれることを、以下にその効果と共に記載する。 (イ)請求項1又は2に記載の発明において、前記空気
導入部は、前記キャニスタの内圧が大気圧よりも小さい
ときに前記キャニスタに対する外気の導入を許容し、そ
の逆方向の気体の流れを阻止するようにした逆止弁であ
る内燃機関の空燃比制御装置。
【0080】この構成によれば、必要なときだけ前記キ
ャニスタの内部に外気を導入することができる。 (ロ)請求項1又は2に記載の発明において、前記学習
手段は、所定の標準値に対する空燃比補正値のズレ値を
基準にして燃料蒸気の濃度に係る学習値を学習するもの
である内燃機関の空燃比制御装置。
【0081】この構成によれば、燃料蒸気が内燃機関に
供給される時間が長くなっても、学習値が過剰、過少に
なることがなく、学習値に上限値及び下限値を設定する
必要がなくなる。
【0082】
【発明の効果】請求項1に記載の第1の発明によれば、
燃料タンクで発生する燃料蒸気を吸着剤を内蔵してなる
キャニスタを経由して可燃混合気に付加するようにした
内燃機関を前提とする。その内燃機関に供給される可燃
混合気の空燃比が目標空燃比となるように供給燃料量を
制御する。燃料蒸気が内燃機関に供給されるとき、上記
の制御結果及び特定成分濃度に基づき、可燃混合気に加
えられる燃料蒸気の濃度に係る学習値を学習し、その学
習値に基づき上記供給燃料量を補正する。そして、燃料
タンクからキャニスタへの燃料蒸気の流れが検出されな
いとき、上記学習値を、キャニスタの吸着剤に一旦吸着
され、離脱してキャニスタから流れ出た燃料蒸気に係る
ものと特定する。一方、燃料タンクからキャニスタへの
燃料蒸気の流れが検出されるとき、上記学習値を、吸着
剤に吸着されることなくキャニスタから流れ出た燃料蒸
気に係るものと特定する。その特定された学習値の違い
に応じて学習値を補正するようにしている。
【0083】従って、燃料蒸気の濃度条件が異なる場合
でも、その違いに応じて学習値が適正化され、可燃混合
気に対する燃料蒸気の付加を見込んで、空燃比の調整が
適正に行われる。その結果、可燃混合気の空燃比をより
高い精度をもって制御することができるという効果を発
揮する。
【0084】請求項2に記載の発明によれば、第1の発
明の構成において、第1の特定手段により特定される学
習値を内燃機関へ供給される燃料蒸気の供給率当たりの
値と定義し、第2の特定手段により特定される学習値を
内燃機関へ供給される燃料蒸気の量の逆数当たりの値と
定義している。
【0085】従って、この発明によっても、第1の発明
と同様の作用が得られ、第1の発明と同様の効果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の発明に係る基本概念構成図。
【図2】 燃料蒸気処理装置を備えた内燃機関の空燃比
制御装置を示す概略構成図。
【図3】 ECU等を示すブロック構成図。
【図4】 「初期化ルーチン」を示すフローチャート。
【図5】 タンク側内圧の挙動を示すタイミングチャー
ト。
【図6】 「判定ルーチン」を示すフローチャート。
【図7】 「学習ルーチン」を示すフローチャート。
【図8】 「燃料噴射制御ルーチン」を示すフローチャ
ート。
【図9】 従来の空燃比制御装置を示す概略構成図。
【符号の説明】
1…燃料タンク、7…燃料供給手段としてのインジェク
タ、8…内燃機関としてのエンジン、14…キャニス
タ、15…吸着剤、16…第1の大気弁、41…蒸気流
検出手段としての圧力センサ、43…吸気量センサ、4
5…回転速度センサ、46…濃度検出手段としての酸素
センサ、51…ECU(51は制御手段、学習手段、燃
料補正手段、第1の特定手段、第2の特定手段及び学習
値補正手段を構成する。)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 45/00 340 F02D 45/00 340C F02M 25/08 301 F02M 25/08 301J 301U (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/14 310 F02D 41/02 325 F02D 43/00 301 F02D 45/00 340 F02M 25/08 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関には、空気と燃料供給手段より
    供給される燃料との可燃混合気が導入されると共に、前
    記燃料を貯留するための燃料タンクで発生する燃料蒸気
    がキャニスタを経由して必要に応じて導入されるように
    なっており、前記キャニスタには前記燃料蒸気の吸着と
    その吸着された燃料蒸気の離脱とを可能にする吸着剤が
    内蔵されると共に、燃料蒸気が前記内燃機関へ供給され
    る際の空気の導入を許容するための空気導入部が設けら
    れており、 前記内燃機関の運転状態を検出するための運転状態検出
    手段と、 前記可燃混合気中の特定成分の濃度を検出するための濃
    度検出手段と、 前記可燃混合気の空燃比が目標空燃比となるように、前
    記燃料供給手段から供給される燃料量を前記検出される
    運転状態及び特定成分濃度に基づいて制御するための制
    御手段と、 前記燃料蒸気が前記内燃機関に供給されているときに、
    前記制御手段の制御結果及び前記濃度検出手段の検出結
    果に基づいて前記可燃混合気に加えられる燃料蒸気の濃
    度に係る学習値を学習するための学習手段と、 前記学習された学習値に基づいて前記制御手段により制
    御される燃料量を補正するための燃料補正手段とを備え
    た内燃機関の空燃比制御装置において、 前記燃料タンクから前記キャニスタへの燃料蒸気の流れ
    を検出するための蒸気流検出手段と、 前記燃料タンクから前記キャニスタへの燃料蒸気の流れ
    が前記蒸気流検出手段により検出されないときに、前記
    学習される学習値を、前記キャニスタの吸着剤に一旦吸
    着され、離脱して前記キャニスタから流れ出た燃料蒸気
    に係るものと特定するための第1の特定手段と、 前記燃料タンクから前記キャニスタへの燃料蒸気の流れ
    が前記蒸気流検出手段により検出されるときに、前記学
    習される学習値を、少なくとも前記吸着剤に吸着される
    ことなく前記キャニスタから流れ出た燃料蒸気に係るも
    のと特定するための第2の特定手段と、 前記特定された学習値の違いに応じて前記学習手段によ
    る学習値を補正するための学習値補正手段とを備えたこ
    とを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の内燃機関の空燃比制御
    装置において、 前記第1の特定手段により特定される学習値を前記キャ
    ニスタから前記内燃機関へ供給される燃料蒸気の供給率
    当たりの値と定義し、前記第2の特定手段により特定さ
    れる学習値を前記キャニスタから前記内燃機関へ供給さ
    れる燃料蒸気の量の逆数当たりの値と定義したことを特
    徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
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