JP2003083114A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JP2003083114A JP2002181660A JP2002181660A JP2003083114A JP 2003083114 A JP2003083114 A JP 2003083114A JP 2002181660 A JP2002181660 A JP 2002181660A JP 2002181660 A JP2002181660 A JP 2002181660A JP 2003083114 A JP2003083114 A JP 2003083114A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パージ流量の急変時にパージ流量の変化に伴う
燃料蒸気の離脱遅れを考慮したパージ濃度の修正を行う
ことにより空燃比制御の精度を向上する。 【解決手段】燃料タンク1内で発生する燃料ベーパをキ
ャニスタ14に捕集し、捕集した燃料ベーパをパージ制
御弁22を介してエンジン8の吸気通路10にパージす
る。ECU31はパージガスのパージ流量を検出すると
ともに、パージガスにおける燃料ベーパの濃度を検出す
る。ECU31はパージ濃度とパージ流量とに基づいて
燃焼室に供給される燃料ベーパ量を算出し、その燃料ベ
ーパ量を考慮して空燃比が目標空燃比となるように燃料
噴射量を設定する。ECU31は、パージ流量の変化を
考慮してパージ濃度を修正し、パージ流量の検出タイミ
ングと、そのタイミングで検出されたパージガスが実際
に燃焼室内に吸入されるタイミングとの時間差を考慮し
て修正パージ濃度の反映タイミングを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料タンク内で発
生する燃料蒸気を大気中に放出することなくキャニスタ
に捕集し、その捕集した燃料蒸気を内燃機関の吸気通路
へ適宜にパージして処理するようにした燃料蒸気処理装
置を備えた内燃機関の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、燃料タンクで発生する燃料蒸気
(以下、燃料ベーパという)を一時的に蓄えるキャニス
タと内燃機関の吸気通路とを連通するパージ通路内に設
けられたパージ制御弁とからなる燃料蒸気処理装置を備
えた内燃機関の制御装置が知られている。この内燃機関
の制御装置には、内燃機関の運転状態に応じてパージ制
御弁の開弁量を制御するパージ制御手段と、空燃比を検
出するための酸素センサと、吸気通路内に燃料ベーパが
導入されることにより変化する空燃比を目標空燃比に調
整する手段とが備えられる。
【0003】このような燃料蒸気処理装置を備えた内燃
機関において、空燃比制御を好適に行うためには、燃焼
室に供給される本来の燃料に対しパージされた燃料ベー
パが付加されることを加味して空燃比を制御することが
必要になる。
【0004】一般に、燃料ベーパの影響を加味した燃料
噴射量の空燃比制御は、以下のようなロジックに基づい
て実施される。すなわち、エンジン回転速度や吸気量等
の運転状態パラメータに基づいて先ず基本となる燃料噴
射量(時間)が算出され、その基本燃料噴射量に、空燃
比フィードバック補正係数、空燃比学習値、パージ空燃
比補正係数、及びその他の各種運転状態に基づく補正係
数を加味した最終燃料噴射量(時間)が決定される。空
燃比フィードバック補正係数は、前回の燃料噴射に係る
空燃比の理論空燃比に対するずれ量に対応するものであ
り、今回の燃料噴射に係る空燃比を理論空燃比により近
似させるための補正係数である。空燃比学習値は、異な
る運転領域における空燃比フィードバック制御の制御結
果に基づき各運転領域ごとに学習記憶された補正係数で
あり、この学習値を採用することにより空燃比フィード
バック制御の精度が一層高められることになる。一方、
パージ空燃比補正係数は、燃料ベーパの吸気通路への導
入による空燃比への影響を加味した補正係数であり、パ
ージ率とパージ濃度学習値とに基づいて算出される。こ
こで、パージ率とは、吸気通路内を流れる吸入空気の流
量に対する同吸気通路内に導入される燃料ベーパの流量
をいう。また、パージ濃度学習値とは前記燃料ベーパの
濃度を反映する係数である。これら両係数を乗算したも
のをパージ空燃比補正係数として、空燃比の補正に用い
ることとなる。
【0005】このような内燃機関の制御装置において、
パージ流量の急変時にはパージ制御弁から燃焼室までの
距離によるパージ流量の応答遅れが生じることとなる。
このようにパージ流量の応答遅れがあるために、パージ
流量は遅れて増加しパージ制御弁の実際の開度に対応す
るパージ流量理論値に達することとなる。そのため、パ
ージ流量の急変時の過渡状態においては実際のパージ率
はパージ流量理論値に対応する理論パージ率からずれた
値となる。従って、パージ流量理論値に対応する理論パ
ージ率に基づいて燃料噴射量を算出すると、噴射量不足
や噴射量過多を招き、内燃機関の空燃比が理論空燃比か
らずれてしまう。
【0006】このような問題点を解決するため、例えば
特開平11−264351号公報に記載されるような内
燃機関の制御装置が提案されている。この制御装置は、
燃料ベーパを含む気体を吸気通路にパージするパージ制
御弁から燃焼室までの距離によるパージ流量の応答遅れ
を考慮して燃焼室に供給されるパージ流量を算出する手
段と、パージ流量の急変時に、直前のパージ流量と今回
のパージ流量との比に基づいてパージ濃度の変化を推定
する手段とを備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記内燃機
関の制御装置ではパージ流量の急増に伴うキャニスタで
の燃料ベーパの離脱遅れが考慮されておらず、パージガ
ス中に含まれる燃料ベーパの濃度は一時的に低下するこ
ととなる。従って、パージ流量の変化時においてパージ
濃度を正確に求められず、燃料噴射量の算出が不正確と
なり、空燃比のみだれを招き、空燃比制御の精度が低下
するという問題がある。
【0008】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、パージ流量の急変時であっ
て、パージ流量の変化に伴う燃料ベーパの離脱遅れを考
慮したパージ濃度の修正を行うことにより空燃比制御の
精度を向上することができる内燃機関の制御装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1に記載の発明は、燃料タンク内で発生する燃料蒸気
を一旦キャニスタに捕集し、その捕集した燃料蒸気を内
燃機関の吸気通路にパージするパージ手段と、前記パー
ジ手段によってパージされるパージガスのパージ流量を
検出する流量検出手段と、前記パージガスにおける燃料
蒸気の濃度をパージ濃度として検出する濃度検出手段
と、前記パージ濃度と前記パージ流量とに基づいて燃焼
室に供給される燃料蒸気量を算出し、その燃料蒸気量を
考慮して空燃比が目標空燃比となるように燃料噴射量を
設定する噴射量設定手段と、を備える内燃機関の制御装
置において、前記噴射量設定手段は、前記パージ流量の
変化を考慮して前記パージ濃度を修正する濃度修正手段
と、前記パージ流量を検出した検出タイミングと、その
検出タイミングにおいて検出されたパージガスが実際に
前記燃焼室内に吸入されるタイミングとの時間差を考慮
して前記濃度修正手段により修正されたパージ濃度の反
映タイミングを決定するタイミング設定手段とを備える
ことを特徴とする。
【0010】内燃機関の運転状態においてパージ処理の
実行中にパージ流量が急増すると、キャニスタでの燃料
蒸気の離脱遅れが生じ、そのときのパージガス中に含ま
れる燃料蒸気の濃度はパージ流量がほぼ定常状態での濃
度よりも低下することとなる。従って、濃度検出手段に
て検出されたパージ濃度に基づいて燃料噴射量を設定す
ると、噴射量不足となり、内燃機関の空燃比は目標空燃
比からずれてしまう。
【0011】この点に関して、請求項1の構成によれ
ば、パージ流量の変化を考慮してパージ濃度が修正され
るとともに、この修正されたパージ濃度は、パージ流量
を検出した検出タイミングと、その検出されたパージガ
スが実際に燃焼室内に吸入されるタイミングとの時間差
を考慮して燃料噴射量の設定に反映される。従って、パ
ージ流量の急増時においても燃料噴射量の過不足を抑制
することができ、空燃比制御の精度を向上することがで
きる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の内燃機関の制御装置において、前記濃度修正手段は、
さらにパージ濃度の修正量を時間の経過とともに零に近
づくように変化させる濃度復帰手段を備えることを特徴
とする。
【0013】従って、請求項2の構成によれば、パージ
流量の急増時においてキャニスタでの燃料蒸気の離脱状
態が時間の経過に伴って収束するまでの間のパージガス
中の燃料蒸気の濃度変化を考慮することができ、燃料噴
射量の過不足を抑制して空燃比制御の精度を向上するこ
とができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の内燃機関の制御装置において、前記濃度復帰手段は、
前記パージ濃度の修正量の変化量を前記パージ流量に基
づいて設定することを特徴とする。
【0015】パージ流量の急増時においてキャニスタで
の燃料蒸気の離脱遅れが生じるが、パージ流量が大きけ
れば燃料蒸気の離脱遅れは小さくなり、パージ濃度は早
期に収束する。また、パージ流量が小さければ燃料蒸気
の離脱遅れは大きくなり、パージ濃度が収束するには時
間を要する。請求項3の構成によれば、パージ濃度の修
正量の変化量をパージ流量に基づいて設定するので、パ
ージ濃度の変化を的確に考慮することができ、空燃比制
御の精度を向上することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内燃機関の制
御装置を具体化した実施の形態を図面を参照して説明す
る。
【0017】図1は、本実施の形態に係る燃料蒸気処理
装置を備えた自動車のエンジンシステムを示す概略構成
図である。同システムは燃料を収容するための燃料タン
ク1を備える。
【0018】燃料タンク1に内蔵されるポンプ4から延
びるメインライン5はデリバリパイプ6に接続される。
このデリバリパイプ6に設けられた複数のインジェクタ
7はエンジン8に設けられた複数の気筒(図示略)に対
応して配置される。デリバリパイプ6から延びるリター
ンライン9は燃料タンク1に接続される。ポンプ4から
吐出された燃料はメインライン5を通ってデリバリパイ
プ6に至り、各インジェクタ7へと分配される。各イン
ジェクタ7は電子制御装置(ECU)31による制御の
もとにエンジン8の各気筒へ燃料を噴射供給する。
【0019】吸気通路10はエアクリーナ11及びサー
ジタンク10aを含む。エアクリーナ11を通って浄化
された空気は吸気通路10に導入される。各インジェク
タ7から噴射された燃料とこの導入される空気との混合
気はエンジン8の各気筒に供給され、燃焼に供される。
デリバリパイプ6において各インジェクタ7へ分配され
ることなく余った燃料は、上記リターンライン9を通っ
て燃料タンク1に戻される。燃焼後の排気ガスはエンジ
ン8の各気筒から排気通路12を通って外部へ排出され
る。
【0020】本実施形態の燃料蒸気処理装置は燃料タン
ク1で発生する燃料蒸気(以下、燃料ベーパという)を
大気中に放出させることなく捕集して処理する。この処
理装置は燃料タンク1で発生する燃料ベーパをベーパラ
イン13を通じて捕集するキャニスタ14を有する。キ
ャニスタ14の中は活性炭等の吸着剤15により占めら
れる部分と、その吸着剤15の上下に位置する空間14
a,14bとを含む。
【0021】キャニスタ14に設けられた第1大気弁1
6は逆止弁よりなる。この大気弁16は、キャニスタ1
4の内圧が大気圧よりも小さいときに開いてキャニスタ
14に対する外気(大気圧)の導入を許容し、その逆方
向の気体の流れを阻止する。この大気弁16から延びる
エアパイプ17はエアクリーナ11に接続される。従っ
て、キャニスタ14にはエアクリーナ11により浄化さ
れた外気が導入される。キャニスタ14の内部に設けら
れた第2大気弁18も逆止弁よりなる。この大気弁18
はキャニスタ14の内圧が大気圧よりも大きくなったと
きに開いてキャニスタ14からアウトレットパイプ19
に対する気体(内圧)の導出を許容し、その逆方向の気
体の流れを阻止する。
【0022】キャニスタ14に設けられたベーパ制御弁
20は燃料タンク1からキャニスタ14へ流れる燃料ベ
ーパを制御する。この制御弁20は前記ベーパライン1
3を含む燃料タンク1の側の内圧(以下タンク側内圧と
いう)と、キャニスタ14の側の内圧(以下キャニスタ
側内圧という)との差に基づいて開かれることにより、
キャニスタ14に対する燃料ベーパの流入を許容する。
【0023】キャニスタ14から延びるパージライン2
1はサージタンク10aに連通している。キャニスタ1
4はベーパライン13を通じて導入される気体中の燃料
成分だけを吸着剤15に吸着させて捕集し、燃料成分を
含まない気体だけを大気弁18が開いたときにアウトレ
ットパイプ19を通じて外部へ排出する。エンジン8の
運転時には、吸気通路10で発生する吸気負圧がパージ
ライン21に作用する。この状態で、パージライン21
に設けられたパージ制御弁22が開弁されることによ
り、キャニスタ14に捕集された燃料ベーパ、或いは燃
料タンク1からキャニスタ14に導入されて吸着剤15
に吸着されることのない燃料が、そのパージライン21
を通じて吸気通路10へパージされる。パージ制御弁2
2は電気信号の供給を受けて弁体を移動させる電磁弁で
あり、その開度がECU31によってデューティ制御さ
れることにより、パージライン21を通過する燃料ベー
パを含むパージガスの流量をエンジン8の運転状態に応
じて調整する。
【0024】各種センサ25〜30は、エンジン8の運
転状態を検出する。吸気通路10内のスロットル25a
近傍に設けられたスロットルセンサ25は、アクセルペ
ダルの踏込み量に対応したスロットル開度TAを検出
し、その開度TAに応じた信号を出力する。エアクリー
ナ11の近傍に設けられた吸気温センサ26は吸気通路
10に吸入される空気の温度(吸気温度)THAを検出
し、その温度THAに応じた信号を出力する。同エアク
リーナ11の近傍に設けられた吸気量センサ27は吸気
通路10に吸入される空気量(吸気量)Qを検出し、そ
の吸気量に応じた信号を出力する。エンジン8に設けら
れた水温センサ28はエンジンブロック8aの内部を流
れる冷却水の温度(冷却水温)THWを検出し、その温
度THWに応じた信号を出力する。エンジン8に設けら
れたクランク角センサ(回転速度センサ)29はエンジ
ン8のクランクシャフト8bの回転速度(エンジン回転
速度)NEを検出し、その回転速度NEに応じた信号を
出力する。排気通路12に設けられた酸素センサ30は
排気通路12を通過する排気ガス中の酸素濃度を検出
し、その濃度の高さに応じた信号を出力する。
【0025】ECU31は、これら各種センサ25〜3
0から出力される信号を入力する。また、同ECU31
は、エンジン8における混合気の空燃比がエンジン8の
運転状態に適した目標空燃比となるように、各インジェ
クタ7から噴射される燃料量を制御するための空燃比制
御を実行する。
【0026】さらに、ECU31はエンジン8の運転状
態に適したパージ流量に制御すべく、パージ制御弁22
の開閉制御を行う。すなわち、上記各種センサの信号か
らエンジン8の運転状態を判断し、更にその判断に基づ
いて、パージ制御弁22の開閉をデューティ制御する。
ここで、キャニスタ14から吸気通路10へパージされ
る燃料ベーパはエンジン8における混合気の空燃比に影
響をおよぼす。そのため、ECU31はエンジン8の運
転状態に応じてパージ制御弁22の開度を決定する。
【0027】加えて、ECU31はパージ処理が実行さ
れているときに、空燃比制御の制御結果と、酸素センサ
30により検出される酸素濃度値に基づき、混合気に付
加されるパージガス中の燃料ベーパの濃度(以下、パー
ジ濃度)を学習する。前述のように、空燃比が小さくな
った場合(リッチ)、エンジン8の排気ガス中に含まれ
るCO等の濃度が増加し、酸素濃度が減少する。そこ
で、ECU31は、酸素センサ30により検出される排
気ガス中の酸素濃度の値に基づき、パージ濃度値FGP
Gを学習する。言い換えれば、ECU31は、目標空燃
比に対する検出空燃比のずれに基づきパージ濃度値FG
PGを算出する。ECU31は、このパージ濃度値FG
PGに基づきパージ制御弁22の開度に相当するデュー
ティ比DPGの値を決定し、その値に応じたデューティ
信号を制御弁22に出力する。
【0028】またECU31は、基本的にはエンジン8
の運転状態に応じて予め設定されている基本燃料噴射量
(時間)TPを、学習したパージ濃度値FGPGや、空
燃比フィードバック制御により算出される空燃比フィー
ドバック補正係数FAF等を加味して補正を行い、最終
的な目標燃料噴射量(時間)TAUを決定する。
【0029】図2のブロック図に示すように、ECU3
1は中央処理装置(CPU)32、読み出し専用メモリ
(ROM)33、ランダムアクセスメモリ(RAM)3
4、バックアップRAM35及びタイマカウンタ36等
を備える。ECU31はこれら各部32〜36と、外部
入力回路37と、外部出力回路38等とをバス39によ
り接続してなる論理演算回路を構成する。ここで、RO
M33は空燃比制御及びパージ制御等に関する所定の制
御プログラム等を予め記憶する。RAM34はCPU3
2の演算結果等を一時記憶する。バックアップRAM3
5はバッテリバックアップされた不揮発性のRAMであ
り、書き込まれたデータをECU31の非能動時(電源
オフ時)においても保存する。タイマカウンタ36は同
時に複数の計時動作を行うことができる。外部入力回路
37はバッファ、波形成形回路、ハードフィルタ(電気
抵抗及びコンデンサよりなる回路)及びA/D変換器等
を含む。外部出力回路38は駆動回路等を含む。各種セ
ンサ25〜30は外部入力回路37につながる。上記イ
ンジェクタ7やパージ制御弁22等は外部出力回路38
につながる。
【0030】CPU32は外部入力回路37を介して入
力される各種センサ25〜30の検出信号を入力値とし
て読み込む。CPU32はそれら入力値に基づき空燃比
フィードバック制御、空燃比学習、パージ制御、パージ
濃度学習、及び燃料噴射制御等を実行する。
【0031】図3は前記ECU31にて実行される内燃
機関の空燃比制御手順のメインルーチンを示すフローチ
ャートである。ECU31は、予め決定された周期毎に
メインルーチンを実行する。メインルーチンの実行を開
始すると、まずステップ100にて、空燃比制御の基礎
となる補正係数であるフィードバック補正係数FAFを
算出する。
【0032】図4は図3の空燃比フィードバック補正係
数FAFの算出ルーチンを示すフローチャートである。
図4に示すように、まず初めにステップ110において
空燃比のフィードバック制御条件が成立しているかどう
かが判別される。フィードバック制御条件が成立してい
ないときにはステップ136に進んでフィードバック補
正係数FAFが1.0に固定され、次いでステップ13
8においてフィードバック補正係数の平均値FAFAV
が1.0に固定される。次いでステップ134に進む。
これに対してステップ110においてフィードバック制
御条件が成立しているときにはステップ112に進む。
【0033】ステップ112では酸素センサ30の出力
電圧Vが0.45(V)よりも高いかどうか、即ちリッ
チであるかどうかが判別される。出力電圧V≧0.45
(V)のとき、即ちリッチのときにはステップ114に
進んで前回の処理サイクル時にリーンであったかどうか
が判別される。前回の処理サイクル時にリーンのとき、
即ちリーンからリッチに変化したときにはステップ11
6に進んでフィードバック補正係数FAFがFAFLと
され、ステップ118に進む。ステップ118ではフィ
ードバック補正係数FAFからスキップ値Sが減算さ
れ、従って、フィードバック補正係数FAFはスキップ
値Sだけ急激に減少する。次いでステップ120ではF
AFLとFAFRの平均値FAFAVが算出される。つ
まり、平均値FAFAVとは、フィードバック補正係数
FAFの変動平均値であり、FAFLとFAFRとの平
均値である。次いでステップ122ではスキップフラグ
がセットされる。次いでステップ134に進む。一方、
ステップ114において前回の処理サイクル時にはリッ
チであったと判別されたときはステップ124に進んで
フィードバック補正係数FAFから積分値K(K≪S)
が減算され、次いでステップ134に進む。従って、フ
ィードバック補正係数FAFは徐々に減少する。
【0034】一方、ステップ112において出力電圧V
<0.45(V)であると判断されたとき、即ちリーン
のときにはステップ126に進んで前回の処理サイクル
時にリッチであったかどうかが判別される。前回の処理
サイクル時にリッチのとき、即ちリッチからリーンに変
化したときにはステップ128に進んでフィードバック
補正係数FAFがFAFRとされ、ステップ130に進
む。ステップ130ではフィードバック補正係数FAF
にスキップ値Sが加算され、従って、フィードバック補
正係数FAFはスキップ値Sだけ急激に増大する。次い
でステップ120ではFAFLとFAFRの平均値FA
FAVが算出される。一方、ステップ126において前
回の処理サイクル時にはリーンであったと判別されたと
きはステップ132に進んでフィードバック補正係数F
AFに積分値K(K≪S)が加算される。従って、フィ
ードバック補正係数FAFは徐々に増大する。
【0035】ステップ134ではフィードバック補正係
数FAFが変動許容範囲の上限1.2と下限0.8との
間の値に制御される。即ち、フィードバック補正係数F
AFが1.2とによりガードされる。即ち、フィードバ
ック補正係数FAFが1.2よりも大きくならず、0.
8よりも小さくならないようにフィードバック補正係数
FAFの値がガードされる。後述するように空燃比がリ
ッチとなってフィードバック補正係数FAFが小さくな
ると燃料噴射時間TAUが短かくなり、空燃比がリーン
となってフィードバック補正係数FAFが大きくなると
燃料噴射時間TAUが長くなるので空燃比が理論空燃比
に維持されることになる。ステップ134が終了する
と、フィードバック補正係数FAF算出ルーチンを終了
する。
【0036】なお、図5は空燃比が目標空燃比に維持さ
れているときの酸素センサ30の出力電圧Vとフィード
バック補正係数FAFとの関係を示すグラフである。図
5に示されるように酸素センサ30の出力電圧Vが基準
電圧、例えば0.45(V)よりも高くなると、即ち空
燃比がリッチになるとフィードバック補正係数FAFは
スキップ値Sだけ急激に低下され、次いで積分値Kでも
って徐々に減少される。これに対して酸素センサ30の
出力電圧Vが基準電圧よりも低くなると、即ち空燃比が
リーンになるとフィードバック補正係数FAFはスキッ
プ値Sだけ急激に増大され、次いで積分値Kでもって徐
々に増大される。
【0037】即ち、空燃比がリッチになるとフィードバ
ック補正係数FAFが減少されるので燃料噴射量が減少
され、空燃比がリーンになるとフィードバック補正係数
FAFが増大されるために燃料噴射量が増大される。こ
のようにして空燃比は目標空燃比(理論空燃比)に制御
されることになる。図5に示されるように、このときフ
ィードバック補正係数FAFは基準値、即ち1.0を中
心として上下動する。
【0038】また、図5においてFAFLは空燃比がリ
ーンからリッチになったときのフィードバック補正係数
FAFの値を示しており、FAFRは空燃比がリッチか
らリーンになったときのフィードバック補正係数FAF
の値を示している。
【0039】図3に戻り、ECU31は、続いてステッ
プ102にて空燃比の学習を実行する。図6は図3の空
燃比学習ルーチンを示すフローチャートである。図6に
示すように、まず初めにステップ150において空燃比
の学習条件が成立しているかどうかが判別される。空燃
比の学習条件が成立していないときにはステップ166
にジャンプし、空燃比の学習条件が成立しているときに
はステップ152に進む。ステップ152ではスキップ
フラグがセットされているかどうかが判別され、スキッ
プフラグがセットされていないときにはステップ166
にジャンプする。これに対してスキップフラグがセット
されているときにはステップ154に進んでスキップフ
ラグがリセットされ、次いでステップ156に進む。即
ち、フィードバック補正係数FAFがスキップされる毎
にステップ156に進むことになる。
【0040】ステップ156ではパージ率PGRが零で
あるかどうか、即ちパージ作用が行われているかどうか
(パージ制御弁22が開いているかどうか)が判別され
る。パージ率PGRが零でないとき、即ちパージ作用が
行われているときには、図8に示されるパージ濃度の学
習ルーチンへ進む。これに対してパージ率PGRが零の
とき、即ちパージ作用が行われていないときにはステッ
プ158に進んで空燃比の学習が行われる。
【0041】即ち、まず初めにステップ158において
フィードバック補正係数の平均値FAFAVが1.02
以上かどうかが判別される。平均値FAFAV≧1.0
2のときにはステップ164に進んで学習領域jに対す
る空燃比の学習値KGjに一定値Xが加算される。即
ち、本実施形態ではECU31のRAM34には、異な
る複数の機関負荷領域にそれぞれ対応して複数個の学習
領域jが予め定められており、各学習領域jに対してそ
れぞれ空燃比の学習値KGjが格納される。従ってステ
ップ164では現在の機関負荷に対応する学習領域jの
学習値KGjが更新される。次いでステップ166に進
む。
【0042】一方、ステップ158においてフィードバ
ック補正係数の平均値FAFAV<1.02であると判
別されたときにはステップ160に進んで平均値FAF
AVが0.98以下かどうかが判別される。平均値FA
FAV≦0.98のときにはステップ162に進んで機
関負荷に応じた学習領域jの学習値KGjから一定値X
が減算される。一方、ステップ160においてFAFA
V>0.98であると判別されたとき、即ち平均値FA
FAVが0.98と1.02との間にあるときには空燃
比の学習値KGjを更新することなくステップ166に
ジャンプする。
【0043】ステップ166及びステップ168ではパ
ージ濃度を学習するための初期化処理が行われる。即
ち、ステップ166では機関始動中であるかどうかが判
別され、機関始動中のときにはステップ168に進んで
単位パージ率当りのパージ濃度値FGPGが零とされ、
パージ実行時間カウント値CPGRがクリアされる。次
いで図9に示される燃料噴射時間の算出ルーチンに進
む。一方、始動時でない場合には図9に示される燃料噴
射時間の算出ルーチンに直接進む。
【0044】図3に戻り、続いてECU31は、パージ
濃度の学習及び/又は燃料噴射時間の算出を行う。図8
は図3及び図6のパージ濃度学習ルーチンを示すフロー
チャート、図9は図3、図6及び図8の燃料噴射時間算
出ルーチンを示すフローチャートである。
【0045】図8のパージ濃度学習ルーチンを説明する
前に、図7を参照してパージ濃度学習の考え方について
説明する。図7はパージ濃度学習の考え方を説明するグ
ラフである。パージ濃度の学習は単位パージ率当りのパ
ージ濃度を正確に求めることから始まる。この単位パー
ジ率当りのパージ濃度が図7においてFGPGで示され
ている。パージ空燃比補正係数FPGは燃焼室に導入さ
れる燃料ベーパの量を反映する係数であり、パージ濃度
値FGPGにパージ率PGRを乗算することによって得
られる。単位パージ率当りのパージ濃度値FGPGはフ
ィードバック補正係数FAFがスキップ(図5のS)す
る毎に次式に基づいて算出される。
【0046】
【数1】tFG←(1−FAFAV)/(PGR・a) FGPG←FGPG+tFG ここで値FAFAVはフィードバック補正係数FAFの
平均値(=(FAFL+FAFR)/2)を示してい
る。値aは予め定められた定数であり、本実施形態では
2に設定されている。この平均値FAFAV及びパージ
率PGRに基づき、パージ濃度値FGPGの更新量tF
Gが求められる。そして、フィードバック補正係数FA
Fがスキップ値S分だけ変化する毎に、求められた更新
量tFGがパージ濃度値FGPGに加算される。
【0047】図7に示すように、パージが開始されると
空燃比がリッチとなるために空燃比を理論空燃比とすべ
くフィードバック補正係数FAFが小さくなる。次いで
時刻t1において酸素センサ30により空燃比がリッチ
からリーンに切替ったと判断されるとフィードバック補
正係数FAFは増大される。この場合、パージが開始さ
れてから時刻t1に至るまでのフィードバック補正係数
FAFの変化量ΔFAF(ΔFAF=(1.0−FA
F))はパージ作用による空燃比の変動量を表してお
り、この変化量ΔFAFは時刻t1におけるパージ濃度
を表わしている。
【0048】時刻t1に達すると空燃比は理論空燃比に
維持され、その後空燃比が理論空燃比からずれないよう
にフィードバック補正係数の平均値FAFAVを1.0
まで戻すために単位パージ率当りのパージ濃度値FGP
Gがフィードバック補正係数FAFのスキップ毎に徐々
に更新される。このときのパージ濃度値FGPGの一回
当りの更新量tFGは1.0に対するフィードバック補
正係数の平均値FAFAVのずれ量の半分とされ、従っ
てこの更新量tFGは上述した如くtFG=(1−FA
FAV)/(PGR・2)となる。
【0049】図7に示されるようにパージ濃度値FGP
Gの更新作用が数回繰返されるとフィードバック補正係
数の平均値FAFAVは1.0に戻り、その後は単位パ
ージ率当りのパージ濃度値FGPGは一定となる。この
ようにパージ濃度値FGPGが一定になるということ
は、このときのパージ濃度値FGPGが単位パージ率当
りのパージ濃度を正確に表わしていることを意味してお
り、パージ濃度の学習が完了したことを意味している。
【0050】一方、燃焼室に導入される実際の燃料ベー
パ量は、単位パージ率当りのパージ濃度値FGPGに実
パージ率RPGRを乗算した値によって反映される。従
って、実際の燃料ベーパ量を反映するパージ空燃比補正
係数FPG(=FGPG・RPGR)は、図7に示され
るようにパージ濃度値FGPGが更新される毎に更新さ
れ、実パージ率RPGRが増大するにつれて増大する。
【0051】パージ開始後におけるパージ濃度の学習が
一旦完了した後においてもパージ濃度が変化すればフィ
ードバック補正係数FAFは1.0からずれる。このと
きにも上述の値tFG(=(1−FAFAV)/(PG
R・a))を用いてパージ濃度値FGPGの更新量tF
Gが算出される。
【0052】続いて、図8のパージ濃度学習ルーチンに
ついて説明する。図8のパージ濃度学習ルーチンは、上
述した図6のステップ156においてパージ作用が行わ
れていると判断されたときに開始される。図8に示すよ
うに、まず初めにステップ180において、フィードバ
ック補正係数FAFの平均値FAFAVが一定範囲内に
あるかどうか、即ち1.02>FAFAV>0.98で
あるかどうかが判別される。フィードバック補正係数の
平均値FAFAVが設定範囲内にあるとき、即ち1.0
2>FAFAV>0.98であるときにはステップ18
4に進んで単位パージ率当りのパージ濃度値FGPGの
更新量tFGが零とされ、次いでステップ186に進
む。従ってこのときにはパージ濃度値FGPGは更新さ
れない。
【0053】一方、ステップ180においてフィードバ
ック補正係数の平均値FAFAVが一定範囲を越えてい
ると判断されたとき、即ちFAFAV≧1.02である
か又はFAFAV≦0.98であるときにはステップ1
82に進んで次式に基づきパージ濃度値FGPGの更新
量tFGが算出される。
【0054】
【数2】 tFG←(1.0−FAFAV)/(PGR・a) ここでaは2である。即ちフィードバック補正係数FA
Fの平均値FAFAVが設定範囲(0.98と1.02
との間)を越えると1.0に対するFAFAVのずれ量
の半分が更新量tFGとされる。次いでステップ186
に進む。ステップ186ではパージ濃度値FGPGに更
新量tFGが加算される。次いでステップ188ではパ
ージ濃度値FGPGの更新回数を表している更新回数カ
ウンタCFGPGが1だけインクリメントされる。次い
で図9に示される燃料噴射時間の算出ルーチンに進む。
【0055】図9の燃料噴射時間算出ルーチンは、上述
した図6のステップ166及び/又はステップ168が
終了したとき、あるいは、図8のステップ188が終了
したときに開始される。図9に示すように、まず初めに
ステップ200において機関負荷Q/Nおよびエンジン
回転速度NEに基づき基本燃料噴射時間TPが算出され
る。次いでステップ202では暖機増量等のための補正
係数FWが算出される。
【0056】次いでステップ204では単位パージ率当
りのパージ濃度値FGPGに実パージ率RPGRを乗算
することによってパージ空燃比補正係数FPG(←FG
PG・RPGR)が算出される。
【0057】次いでステップ206では次式に基づいて
燃料噴射時間TAUが算出され、燃料噴射時間算出ルー
チンを終了すると共に、図3のメインルーチンを終了す
る。
【0058】
【数3】TAU←TP・FW・(FAF+KGj−FP
G) ここで各係数は次のものを表わしている。 TP:基本燃料噴射時間 FW:補正係数 FAF:フィードバック補正係数 KGj:空燃比の学習係数 FPG:パージ空燃比補正係数 なお、基本燃料噴射時間TPは空燃比を目標空燃比とす
るのに必要な実験により求められた噴射時間であってこ
の基本燃料噴射時間TPは機関負荷Q/N(吸入空気量
Q/エンジン回転速度NE)およびエンジン回転速度N
Eの関数として予めROM33内に記憶されている。補
正係数FWは暖機増量係数や加速増量係数を一まとめに
して表わしたもので増量補正する必要がないときにはF
W=1.0となる。
【0059】フィードバック補正係数FAFは酸素セン
サ30の出力信号に基づいて空燃比を目標空燃比に制御
するために設けられている。パージ空燃比補正係数FP
Gは機関の運転が開始されてからパージが開始されるま
での間はFPG=0とされ、パージ作用が開始されると
燃料パージ濃度が高くなるほど大きくなる。なお、機関
運転中においてパージ作用が一時的に停止されたときは
パージ作用の停止期間中、FPG=0とされる。
【0060】上述したようにフィードバック補正係数F
AFは酸素センサ30の出力信号に基づいて空燃比を目
標空燃比に制御するためのものである。この場合、目標
空燃比としてはどのような空燃比を用いてもよいが、図
1に示す実施形態では目標空燃比が理論空燃比とされて
おり、従って以下目標空燃比を理論空燃比とした場合に
ついて説明する。なお、目標空燃比が理論空燃比である
ときには排気ガス中の酸素濃度に応じ出力電圧が変化す
る酸素センサ30が使用される。この酸素センサ30は
空燃比が過濃側のとき、即ちリッチのとき0.9(V)
程度の出力電圧を発生し、空燃比が希薄側のとき、即ち
リーンのとき0.1(V)程度の出力電圧を発生する。
【0061】ここで図10〜図15を参照して、図3の
メインルーチンに対して、例えば後述するデューティ比
計算周期に対応して割り込み実行される本実施形態の割
り込みルーチンについて説明する。図10は本実施形態
の割り込みルーチンを示すフローチャートである。図1
0に示すように、ECU31は、割り込みルーチンを開
始すると、まずステップ210においてパージ率を算出
する。
【0062】図11及び図12は図10のパージ率算出
ルーチンを示すフローチャートである。図11及び図1
2に示すように、まず初めにステップ220においてパ
ージ制御弁22の駆動パルス信号のデューティ比の計算
時期かどうかが判別される。デューティ比の計算時期で
ないときには、このままパージ率算出ルーチンを終了す
る。これに対してデューティ比の計算時期であるときに
はステップ222に進んでパージ条件1が成立している
かどうか、例えば暖機が完了したかどうかが判別され
る。パージ条件1が成立していないときにはステップ2
42に進んで初期化処理が行われ、次いでステップ24
4ではデューティ比DPGおよびパージ率PGRが零と
され、パージ率算出ルーチンを終了する。ステップ22
2においてパージ条件1が成立しているときにはステッ
プ224に進んでパージ条件2が成立しているかどう
か、例えば空燃比のフィードバック制御が行われている
かどうかおよび燃料の供給が停止されていないかどうか
が判別される。パージ条件2が成立していないときには
ステップ244に進み、パージ条件2が成立していると
きにはステップ226に進む。
【0063】ステップ226では全開パージ流量KPQ
と吸入空気量Gaとの比である全開パージ率PG100
(←(KPQ/Ga)・100)が算出される。ここで
全開パージ流量KPQはパージ制御弁22を全開にした
ときのパージ流量を表わしており、吸入空気量Gaは吸
気量センサ27(図1)により検出される。全開パージ
率PG100は、例えば機関負荷Q/N(吸入空気量G
a/エンジン回転速度NE)及びエンジン回転速度NE
の関数であって予め実験により求められており、マップ
の形で予めROM33内に記憶されている。
【0064】機関負荷Q/Nが低くなるほど吸入空気量
Gaに対する全開パージ流量KPQは大きくなり、全開
パージ率PG100も機関負荷Q/Nが低くなるほど大
きくなる。またエンジン回転速度NEが低くなるほど吸
入空気量Gaに対する全開パージ流量KPQは大きくな
るので、全開パージ率PG100はエンジン回転速度N
Eが低くなるほど大きくなる。
【0065】次いでステップ228ではフィードバック
補正係数FAFが上限値KFAF15(=1.15)と
下限値KFAF85(=0.85)との間にあるかどう
かが判別される。KFAF15>FAF>KFAF85
のときには、即ち空燃比が理論空燃比にフィードバック
制御されているときにはステップ230に進む。ステッ
プ230ではパージ率PGRに一定値KPGRuを加算
することによって目標パージ率tPGR(←PGR+K
PGRu)が算出される。即ち、KFAF15>FAF
>KFAF85のときには目標パージ率tPGRが徐々
に増大される。なお、この目標パージ率tPGRに対し
ては上限値P(Pは例えば6%)が設定されており、従
って目標パージ率tPGRは上限値Pまでしか上昇でき
ない。次いで図12のステップ234に進む。
【0066】一方、図11のステップ228においてF
AF≧KFAF15であるか又はFAF≦KFAF85
であると判別されたときにはステップ232に進み、パ
ージ率PGRから一定値KPGRdを減算することによ
って目標パージ率tPGR(←PGR−KPGRd)が
算出される。即ち、燃料ベーパのパージ作用により空燃
比を理論空燃比に維持しえないときには目標パージ率t
PGRが減少される。なお、目標パージ率tPGRに対
しては下限値T(T=0%)が設定されている。次いで
図12のステップ234に進む。
【0067】図12に示すように、ステップ234では
目標パージ率tPGRを全開パージ率PG100により
除算することによって、パージ制御弁22に対して出力
される駆動パルス信号のデューティ比DPG(←(tP
GR/PG100)・100)が算出される。従って、
駆動パルス信号のデューティ比DPG、即ちパージ制御
弁22の開弁量は全開パージ率PG100に対する目標
パージ率tPGRの割合に応じて制御されることにな
る。このようにパージ制御弁22の開弁量を全開パージ
率PG100に対する目標パージ率tPGRの割合に応
じて制御すると目標パージ率tPGRがどのようなパー
ジ率であったとしても機関の運転状態にかかわらず実際
のパージ率が目標パージ率に維持される。
【0068】例えば今、目標パージ率tPGRが2%で
あり、現在の運転状態における全開パージ率PG100
が10%であったとすると駆動パルス信号のデューティ
比DPGは20%となり、このときの実際のパージ率は
2%となる。次いで運転状態が変化し、変化後の運転状
態における全開パージ率PG100が5%になったとす
ると駆動パルス信号のデューティ比DPGは40%とな
り、このときの実際のパージ率は2%となる。即ち、目
標パージ率tPGRが2%であれば機関の運転状態にか
かわらずに実際のパージ率は2%となり、目標パージ率
tPGRが変化して4%になれば機関の運転状態にかか
わらずに実際のパージ率は4%に維持される。
【0069】次いでステップ236では全開パージ率P
G100にデューティ比DPGを乗算することによって
理論パージ率PGR(←PG100・(DPG/10
0))が算出される。即ち、前述したようにデューティ
比DPGは(tPGR/PG100)・100で表わさ
れるので、目標パージ率tPGRが全開パージ率PG1
00よりも大きくなると、算出されるデューティ比DP
Gは100%より大きくなる。しかしながらデューティ
比DPGは実際には100%より大きくならず、デュー
ティ比DPGは100%とされる。そのため、理論パー
ジ率PGRは目標パージ率tPGRよりも小さくなる場
合がある。
【0070】次いでステップ238ではデューティ比D
PGがDPGOとされ、パージ率PGRがPGROとさ
れる。次いでステップ240ではパージが開始されてか
らの時間を表しているパージ実行時間カウント値CPG
Rが1だけインクリメントされ、パージ率算出ルーチン
を終了する。
【0071】図10に戻り、次いでステップ212にお
いてパージ制御弁の駆動処理が行われる。図13は図1
0のパージ制御弁駆動処理ルーチンを示すフローチャー
トである。図13に示すように、パージ制御弁駆動処理
ルーチンでは、まず初めにステップ250においてデュ
ーティ比の出力周期かどうか、即ちパージ制御弁22の
駆動パルス信号YEVPの立上り周期であるかどうかが
判別される。駆動パルス信号YEVPの立上がり時期で
あるときにはステップ252に進んでデューティ比DP
Gが零であるかどうかが判別される。DPG=0のとき
にはステップ260に進んで駆動パルス信号YEVPが
オフとされる。これに対してDPG=0でないときには
ステップ254に進んで駆動パルス信号YEVPがオン
にされる。次いでステップ256では現在の時刻TIM
ERにデューティ比DPGを加算することによって駆動
パルス信号YEVPのオフ時刻TDPG(←DPG+T
IMER)が算出され、パージ制御弁駆動処理ルーチン
を終了する。
【0072】一方、ステップ250において駆動パルス
信号YEVPの立上がり時期ではないと判別されたとき
にはステップ258に進んで現在の時刻TIMERが駆
動パルス信号YEVPのオフ時刻TDPGであるかどう
かが判別される。TDPG=TIMERになるとステッ
プ260に進んで駆動パルス信号YEVPがオフとされ
てパージ制御弁駆動処理ルーチンを終了し、一方、TD
PG=TIMERでないときは、そのままパージ制御弁
駆動処理ルーチンを終了する。
【0073】図10に戻り、ECU31は続いてステッ
プ214にてパージ濃度修正処理及び実パージ率の算出
処理を行う。図14及び図15はパージ濃度修正処理及
び実パージ率算出ルーチンを示したフローチャートであ
る。
【0074】このようにパージ濃度修正処理及び実パー
ジ率算出ルーチンを行うのは、以下の理由による。すな
わち、図16に示すようにパージ制御弁22のデューテ
ィ比DPGが大きく増加してパージ制御弁22の開度が
急激に大きくなると、その開度に対応するパージ流量理
論値は急激に大きくなる。ところが、パージ制御弁22
から燃焼室までの距離によって実際のパージ流量は遅れ
て増加しパージ流量理論値に達することとなる。実際の
パージ流量の応答遅れは、パージ制御弁22の開度に対
応するパージ流量理論値が大きい方へ変化するときにも
小さい方へ変化するときにも生じる。パージ流量理論値
が大きい方へ変化するときには、実際のパージ率はパー
ジ流量理論値に対応する理論パージ率よりも小さな値と
なる。従って、理論パージ率に基づいて燃料噴射量を算
出すると、噴射量不足となり、エンジン8の空燃比はリ
ーンとなってしまう。また、パージ流量理論値が小さい
方へ変化するときには、実際のパージ率はパージ流量理
論値に対応する理論パージ率よりも大きな値となる。従
って、理論パージ率に基づいて燃料噴射量を算出する
と、噴射量過多となり、エンジン8の空燃比はリッチと
なってしまう。
【0075】さらに、パージ流量の急増時にはキャニス
タ14での燃料ベーパの離脱遅れも生じ、パージガス中
に含まれる燃料ベーパの濃度は低下することとなる。従
って、従来のようにパージ濃度学習値に基づいて燃料噴
射量を算出すると、噴射量不足となり、エンジン8の空
燃比はリーンとなってしまう。このような空燃比制御精
度の低下を抑制するために本実施形態ではパージ濃度修
正処理及び実パージ率算出ルーチンを実行するのであ
る。
【0076】図14に示すように、ECU31は、まず
ステップ270にて、RAM34に時系列的に格納され
た複数のパージ流量理論値PGFR[i−1]の各々を
1つ前のパージ流量理論値PGFR[i]として設定す
ることにより、図21に示すようにパージ流量理論値P
GFR[i]を時系列順に更新する。″i″は1から所
定値Nまでの自然数を示し、″i″の値が大きいほどパ
ージ流量理論値PGFR[i]は古い。なお、現時点で
最新のパージ流量理論値は、PGFR[1−1]、すな
わちPGFR[0]で示される。そして、ステップ27
0では、例えばこの最新のパージ流量理論値PGFR
[0]が、1つ前のパージ流量理論値PGFR[1]と
して設定される。
【0077】また、同じステップ270において、吸気
圧センサ(図示せず)により検出された吸気通路10内
の圧力(負圧)に基づいて図17に示すマップを参照し
て算出した全開パージ流量KPQにデューティ比DPG
を乗算することによって今回のパージ流量理論値PGF
R[0]を算出する。図17は吸気負圧と全開パージ流
量KPQとの関係を示すマップであり、このマップは予
めECU31のROM33内に格納されている。図17
に示すように、全開パージ流量KPQは吸気負圧の増加
に従って増加している。
【0078】図14に戻り、ステップ272にて、RA
M34に時系列的に格納された複数の補正値KFGPG
[i−1]の各々を1つ前の先のパージ濃度補正値KF
GPG[i]として設定することにより、図21に示す
ようにパージ濃度補正値KFGPG[i]を時系列順に
更新する。
【0079】次に、ステップ274において、パージ中
であるかどうかを今回のパージ流量理論値PGFR
[0]が零であるかどうかに基づいて判定する。今回の
パージ流量理論値PGFR[0]が零の場合には、パー
ジ中でないと判定される。パージ中であると判定された
場合にはステップ276に進み、パージ中ではないと判
定された場合にはステップ288に進む。ステップ28
8では、今回のパージ濃度補正値KFGPG[0]を
0.0に設定して図15のステップ282に進む。
【0080】図14のステップ276では前回のパージ
流量理論値PGFR[1]を今回のパージ流量理論値P
GFR[0]で除することによりパージ流量変化率tK
PGFR(←PGFR[1]/PGFR[0])が算出
される。なお、このパージ流量変化率tKPGFRに対
しては上限値(例えば1.0)が設定されており、従っ
てパージ流量変化率tKPGFRは上限値までしか上昇
できない。また、このステップ276において、前回の
パージ濃度補正値KFGPG[1]に対してパージ流量
変化率tKPGFRをかけることによってパージ濃度補
正ベース値tKFGPG(←KFGPG[1]*tKP
GFR)が算出される。
【0081】次のステップ278では、今回のパージ流
量理論値PGFR[0]に基づいて図18に示すマップ
を参照して、パージ濃度補正値を算出するためのなまし
値tNSMPGを算出する。図18はパージ流量理論値
PGFR[0]となまし値tNSMPGとの関係を示す
マップであり、このマップは予めECU31のROM3
3内に格納されている。図18に示すように、なまし値
tNSMPGはパージ流量理論値PGFR[0]が所定
値より大きい値のときには「1.0」に設定され、パー
ジ流量理論値PGFR[0]が前記所定値より小さい値
のときには「1.0」よりも大きな値に設定されてい
る。すなわち、パージ流量理論値PGFR[0]が大き
い場合にはキャニスタ14からの燃料ベーパの離脱遅れ
が小さくなり、パージ流量理論値PGFR[0]が小さ
い場合にはキャニスタ14からの燃料ベーパの離脱遅れ
が大きくなるためである。
【0082】次のステップ280では、以下の式に基づ
いて今回のパージ濃度補正値KFGPG[0]を算出す
る。次いで図15のステップ282に進む。
【0083】
【数4】KFGPG[0]←tKFGPG+(1.0−
tKFGPG)/tNSMPG ステップ282において、エンジン回転速度NEに基づ
いて図19に示すマップを参照して、ディレイ時間tD
LYを算出する。このディレイ時間tDLYは、図21
に示す時系列における序数(0〜N)を示している。図
19はエンジン回転速度とディレイ時間tDLYとの関
係を示すマップであり、このマップは予めECU31の
ROM33内に格納されている。図19に示すように、
ディレイ時間tDLYはエンジン回転速度が第1の所定
値より高い値のときには「0」に設定され、エンジン回
転速度が第2の所定値より低い値のときには「N」に設
定され、両所定値の間においてエンジン回転速度NEが
上昇するほど小さくなる。このディレイ時間tDLY
は、エンジン回転速度NEに起因する、パージガスの燃
焼室への吸入遅れの程度を反映する。言い換えれば、デ
ィレイ時間tDLYは、パージ流量理論値PGFRに対
する実際のパージ流量PGFRSMの応答遅れを反映す
る。次にステップ284に進む。
【0084】ステップ284では、以下の式に基づいて
パージ流量理論値に対する応答遅れを考慮した実際のパ
ージ流量PGFRSMを算出する。次いでステップ28
6に進む。
【0085】
【数5】PGFRSM[0]←PGFRSM[1]+
(PGFR[tDLY]−PGFRSM[1])/tN
SMPG この式において、PGFRSM[0]は今回のルーチン
で新たに算出される実際のパージ流量(今回のパージ流
量推定値)を示し、PGFRSM[1]は前回のルーチ
ンで算出された実際のパージ流量(前回のパージ流量推
定値)を示す。この式に示されるように、実際のパージ
流量PGFRSM[0]の算出には、図21に時系列的
に示される複数のパージ流量理論値PGFRのうち、デ
ィレイ時間tDLYに対応する序数(0〜N)のものが
用いられる。すなわち、エンジン回転速度が高い場合に
はパージガスの燃焼室への吸入遅れが小さくなり、エン
ジン回転速度が低い場合にはパージガスの燃焼室への吸
入遅れが大きくなる。そのため、エンジン回転速度が高
い場合には、ディレイ時間tDLYの値が小さくされ
て、実際のパージ流量PGFRSM[0]の算出に際し
て比較的新しいパージ流量理論値PGFRが用いられ
る。また、エンジン回転速度が低い場合には、ディレイ
時間tDLYの値が大きくされて、実際のパージ流量P
GFRSM[0]の算出に際して比較的古いパージ流量
理論値PGFRが用いられる。その結果、パージ流量理
論値PGFRに対する実際のパージ流量PGFRSMの
応答遅れがエンジン回転速度に応じて適正に補償され、
現時点での実際のパージ流量PGFRSM[0]が正確
に求められる。
【0086】そして、ステップ286において、図8の
ステップ186にて算出されたパージ濃度値(パージ濃
度学習値)FGPGに対してパージ濃度補正値KFGP
G[tDLY]をかけることによって、修正されたパー
ジ濃度値FGPG(←FGPG*KFGPG[tDL
Y])が求められる。修正パージ濃度値FGPGの算出
には、図21に時系列的に示される複数のパージ濃度補
正値KFGPGのうち、ディレイ時間tDLYに対応す
る序数(0〜N)のものが用いられる。すなわち、エン
ジン回転速度が高くてパージガスの燃焼室への吸入遅れ
が小さくなる場合には、ディレイ時間tDLYの値が小
さくされて、修正パージ濃度値FGPGの算出に際して
比較的新しいパージ濃度補正値KFGPGが用いられ
る。また、エンジン回転速度が低くてパージガスの燃焼
室への吸入遅れが大きくなる場合には、ディレイ時間t
DLYの値が大きくされて、修正パージ濃度値FGPG
の算出に際して比較的古いパージ濃度補正値KFGPG
が用いられる。その結果、現時点での実際のパージ濃度
値FGPGが正確に求められる。
【0087】また、同じくステップ286において、前
記ステップ284にて算出された実際のパージ流量(パ
ージ流量推定値)PGFRSM[0]を吸入空気量Ga
にて除することにより、実際のパージ流量PGFRSM
[0]に対応する実パージ率RPGR(←PGFRSM
/Ga)が算出される。このステップ286にて算出さ
れた修正パージ濃度値FGPGと実パージ率RPGRと
に基づいて、図9のステップ204にてパージ空燃比補
正係数FPGが算出され、ステップ206にて燃料噴射
時間TAUが算出されることとなる。
【0088】図20はパージ制御弁22の開度に対する
パージ流量理論値PGFR、燃焼室に流入する流入ベー
パ量及び修正後のパージ濃度値FGPG(←FGPG*
KFGPG[tDLY])の変化の一例を示すタイムチ
ャートである。流入ベーパ量は、実際のパージ流量PG
FRSMに修正パージ濃度値FGPGを乗ずることによ
って求められる。なお、理解を容易にするため、図20
に示される期間中において、パージ濃度値FGPGは変
化せずに一定の値(a%)に保持されているものとす
る。
【0089】時刻t1,t2,t3,t4において、パ
ージ制御弁22の開度が変化したり吸気通路10内の吸
気負圧が変化したりすると、パージ流量理論値PGFR
は急激に変化する。しかし、実際のパージ流量PGFR
SMは、パージ流量理論値PGFRに対して遅れて変化
する。また、パージ流量理論値PGFRの急増時には、
キャニスタ14での燃料ベーパの離脱遅れが生じる。そ
のため、パージ流量理論値PGFRが急増する時刻t
1,t2及びそれに続く所定期間の間、実際のパージ流
量PGFRSMの変化及び燃料ベーパの離脱遅れを考慮
した修正パージ濃度値FGPGが算出される。時刻t1
から時刻t2までの期間ではパージ流量理論値PGFR
が比較的小さい値PGFR1であるので、修正パージ濃
度値FGPGは時刻t1から時刻t2までの比較的長い
期間をかけて0%からa%にまで徐々に変化する。
【0090】時刻t2において、パージ流量理論値PG
FRが値PGFR1から値PGFR2にまで急増する
と、修正パージ濃度値FGPGがa%よりも小さいb%
まで急激に低下する。その結果、時刻t2において算出
される流入ベーパ量は、直前に算出された値から殆ど変
化することなくほぼ維持される。時刻t2から時刻t3
までの期間ではパージ流量理論値PGFRが比較的大き
い値PGFR2であるので、修正パージ濃度値FGPG
は時刻t2の直後から、b%からa%にまで比較的急激
に変化する。
【0091】なお、パージ流量理論値PGFRが減少す
る場合には、キャニスタ14での燃料ベーパの離脱遅れ
は生じない。そのため、時刻t4においてパージ流量理
論値PGFRが急減しても、修正パージ濃度値FGPG
はa%で維持される。
【0092】以上説明した本実施の形態によれば、以下
のような効果を得ることができる。 ・ 本実施形態では、パージ流量理論値PGFRの変化
量に基づいて求めたパージ濃度補正ベース値tKFGP
Gをパージ流量理論値PGFRに基づいてなますことに
よりパージ濃度補正値KFGPG[0]を算出し、この
パージ濃度補正値KFGPG[0]に基づいて修正パー
ジ濃度値FGPGを算出する。そして、パージ流量の検
出タイミングにおいて検出されたパージガスが実際に燃
焼室内に吸入されるタイミングをエンジン回転速度に基
づいて算出し、修正されたパージ濃度値FGPGを燃料
噴射量の設定に反映させるようにした。従って、図20
に示すように、パージ流量の急増時においても流入ベー
パ量を的確に算出することができるため、燃料噴射量不
足を抑制してエンジン8の空燃比制御の精度を向上する
ことができるようになる。
【0093】・ 本実施形態では、パージ濃度補正ベー
ス値tKFGPGを前回のパージ流量と今回のパージ流
量との比に基づいて算出するので、パージ流量の急変時
においてパージ流量が収束してくるとパージ濃度補正値
KFGPGも収束することとなり、パージ濃度値の修正
量は時間の経過とともに零に近づくように変化する。こ
れによってパージ流量の急増時においてキャニスタ14
での燃料ベーパの離脱状態が時間の経過に伴って収束す
るまでの間のパージガス中の燃料ベーパの濃度変化を考
慮することができ、燃料噴射量不足を抑制して空燃比制
御の精度を向上することができるようになる。
【0094】・ 本実施形態では、パージ濃度補正値K
FGPGを求めるためのなまし値をパージ流量に基づい
て算出するようにしている。パージ流量の急増時におい
てキャニスタ14での燃料ベーパの離脱遅れが生じる
が、パージ流量が大きければ燃料ベーパの離脱遅れは小
さくなり、パージ濃度は早期に収束する。また、パージ
流量が小さければ燃料ベーパの離脱遅れは大きくなり、
パージ濃度が収束するには時間を要する。このようにパ
ージ濃度補正値KFGPGをパージ流量に基づいて設定
するので、パージ濃度の変化を的確に考慮することがで
き、空燃比制御の精度を向上することができるようにな
る。
【0095】なお、実施の形態は上記に限定されるもの
ではなく、次のように変更してもよい。 ・ 上記実施形態では、パージ濃度補正値KFGPG
[0]を算出する際に使用するなまし値をパージ流量に
応じたマップを参照して算出するようにしたが、パージ
流量に基づいて所定の演算を行うことにより算出しても
よい。
【0096】・ 上記実施形態では、パージ濃度補正値
KFGPG[0]の反映タイミングであるディレイ時間
tDLYをエンジン回転速度に応じたマップを参照して
算出するようにしたが、このディレイ時間をエンジン回
転速度に基づいて所定の演算を行うことにより算出して
もよい。
【0097】次に、上記各実施形態から把握できる他の
技術的思想を、以下に記載する。 (イ)請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の制御
装置において、前記タイミング設定手段は、内燃機関の
回転速度に基づいて前記時間差を算出することを特徴と
する内燃機関の制御装置。
【0098】(ロ)請求項1〜3及び上記(イ)のいず
れかに記載の内燃機関の制御装置において、さらに、前
記空燃比検出手段にて検出される空燃比を目標空燃比に
制御するための空燃比フィードバック係数を算出する空
燃比フィードバック係数算出手段を備え、前記パージ濃
度検出手段は、前記空燃比フィードバック係数に基づい
て前記パージガスにおける燃料蒸気の濃度を検出するこ
とを特徴とする内燃機関の制御装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の内燃機関システムを示す概略構成
図。
【図2】電子制御装置(ECU)の電気的構成を示すブ
ロック図。
【図3】図2のECUによる内燃機関の空燃比制御処理
のメインルーチンを示すフローチャート。
【図4】図3のフィードバック補正係数FAF算出ルー
チンを示すフローチャート。
【図5】空燃比及び空燃比フィードバック補正係数の変
化態様を示すタイムチャート。
【図6】図3の空燃比学習ルーチンを示すフローチャー
ト。
【図7】パージ濃度学習の考え方を説明するグラフ。
【図8】図3のパージ濃度学習ルーチンを示すフローチ
ャート。
【図9】図3の燃料噴射時間算出ルーチンを示すフロー
チャート。
【図10】図2のECUによる割り込みルーチンを示す
フローチャート。
【図11】図10のパージ率算出ルーチンを示すフロー
チャート。
【図12】図10のパージ率算出ルーチンを示すフロー
チャート。
【図13】図10のパージ制御弁駆動処理ルーチンを示
すフローチャート。
【図14】図10のパージ濃度修正処理及び実パージ率
算出ルーチンを示すフローチャート。
【図15】図10のパージ濃度修正処理及び実パージ率
算出ルーチンを示すフローチャート。
【図16】実際のパージ流量の変化を説明するためのタ
イムチャート。
【図17】吸気負圧と全開パージ流量との関係を示すマ
ップ。
【図18】パージ流量となまし値との関係を示すマッ
プ。
【図19】ディレイ時間を算出するためのマップ。
【図20】実施の形態におけるパージ流量理論値、燃焼
室に流入する流入ベーパ量及び修正後のパージ濃度値の
変化を示すタイムチャート。
【図21】ECUに時系列的に格納されたパージ流量理
論値及びパージ濃度補正値を示す説明図。
【符号の説明】
1…燃料タンク、8…エンジン、10…吸気通路、14
…キャニスタ、21…パージライン、22…パージ手段
としてのパージ制御弁、31…流量検出手段、濃度検出
手段、噴射量設定手段、濃度修正手段、タイミング設定
手段、及び濃度復帰手段としての電子制御装置(EC
U)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料タンク内で発生する燃料蒸気を一旦キ
    ャニスタに捕集し、その捕集した燃料蒸気を内燃機関の
    吸気通路にパージするパージ手段と、前記パージ手段に
    よってパージされるパージガスのパージ流量を検出する
    流量検出手段と、前記パージガスにおける燃料蒸気の濃
    度をパージ濃度として検出する濃度検出手段と、 前記パージ濃度と前記パージ流量とに基づいて燃焼室に
    供給される燃料蒸気量を算出し、その燃料蒸気量を考慮
    して空燃比が目標空燃比となるように燃料噴射量を設定
    する噴射量設定手段と、を備える内燃機関の制御装置に
    おいて、 前記噴射量設定手段は、前記パージ流量の変化を考慮し
    て前記パージ濃度を修正する濃度修正手段と、 前記パージ流量を検出した検出タイミングと、その検出
    タイミングにおいて検出されたパージガスが実際に前記
    燃焼室内に吸入されるタイミングとの時間差を考慮して
    前記濃度修正手段により修正されたパージ濃度の反映タ
    イミングを決定するタイミング設定手段とを備えること
    を特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の内燃機関の制御装置にお
    いて、 前記濃度修正手段は、さらにパージ濃度の修正量を時間
    の経過とともに零に近づくように変化させる濃度復帰手
    段を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の内燃機関の制御装置にお
    いて、 前記濃度復帰手段は、前記パージ濃度の修正量の変化量
    を前記パージ流量に基づいて設定することを特徴とする
    内燃機関の制御装置。
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