JP3458056B2 - 半導体装置およびその実装体 - Google Patents

半導体装置およびその実装体

Info

Publication number
JP3458056B2
JP3458056B2 JP228798A JP228798A JP3458056B2 JP 3458056 B2 JP3458056 B2 JP 3458056B2 JP 228798 A JP228798 A JP 228798A JP 228798 A JP228798 A JP 228798A JP 3458056 B2 JP3458056 B2 JP 3458056B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor device
semiconductor chip
electrodes
insulating material
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP228798A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11204677A (ja
Inventor
隆一 佐原
嘉文 中村
望 下石坂
隆博 隈川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP228798A priority Critical patent/JP3458056B2/ja
Publication of JPH11204677A publication Critical patent/JPH11204677A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3458056B2 publication Critical patent/JP3458056B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランジスタ等の
半導体素子を内蔵する半導体装置及びその製造方法に係
り、特に配線部分の構造の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体チップをプリント基板等に
実装するに際し、ボンディングワイヤを行なう代わり
に、半導体チップの主面側を下方に向けてプリント基板
等の母基板に搭載し、半導体チップ側の外部電極端子と
プリント基板等の母基板の接続端子とを直接バンプ等を
介して接続するようにしたいわゆるフリップチップ実装
と呼ばれる技術が知られている。
【0003】図10は、このようなフリップチップ実装
を行なうのに適した半導体装置の一般的な構造を示す平
面図であり、図11は図10のXI−XI線における断面図
である。
【0004】図10及び図11に示すように、半導体チ
ップ201の主面上には電極202が設けられており、
半導体チップ201の主面上にはこの電極202に接続
される金属配線203が形成されている。さらに、半導
体チップ201の主面のうち金属配線203で覆われて
いない部分と金属配線203とを覆うパッシベーション
膜204が形成されている。そして、金属配線203の
うちパッシベーション膜204の開口内に露出している
部分が外部電極端子として機能するように構成されてい
る。
【0005】図12は、この半導体装置をプリント基板
250にフリップチップ実装したときの状態を示す断面
図である。同図に示すように、プリント基板250上の
接続端子251と半導体チップ201上の金属配線20
3の外部電極端子となる部分とを対峙させた状態で、両
者間にはんだバンプ252を介在させて、半導体チップ
201をプリント基板250上に搭載するようになされ
ている。
【0006】このように、金属配線203の外部電極端
子となる部分とプリント基板250の接続端子251と
を直接はんだバンプ252を介して接続することによ
り、ワイヤボンディング工程を不要とし、工程の簡素化
と接続状態の信頼性の向上とを図ろうとするものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体装置においては、はんだバンプ等による接続
を行なった後、はんだバンプ等による接続部の信頼性が
必ずしも十分でないという問題があった。その原因は、
半導体チップ側の外部電極端子となる部分と母基板側の
接続端子と接続面積が本来小さい上に、実装時に両者の
位置がずれたときには接触面積がさらに小さくなること
にある。
【0008】本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、フリップチップ実装時にお
ける半導体チップと母基板との間の接続強度を高める手
段を講ずることにより、接続部における信頼性の高い半
導体装置及びその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明が講じた手段は、半導体チップ上に高低差を
有する2つの領域を設け、さらにこの2つの領域に跨る
金属配線を設け、この金属配線を外部電極端子として用
いることにより、はんだ等の接合金属の形成状態を改善
し、もって、信頼性の向上を図ることにある。
【0010】本発明の第1の半導体装置は、請求項1に
記載されているように、主面上の周辺部に複数の電極が
形成された半導体チップと、上記半導体チップの主面側
において、上記半導体チップの周辺部を除く領域に形成
された絶縁性材料と上記電極と上記絶縁性材料とに跨
るように形成され、上記半導体チップ上の各電極にそれ
ぞれ接続される複数の金属配線とを備えている。
【0011】これにより、半導体装置を母基板上に搭載
する際に、半導体装置の金属配線と母基板の接続端子と
の間にはんだ等の導電性部材を介在させると、電極から
絶縁性材料に跨って設けられる金属配線が外部電極端子
として機能できるので、はんだ等の導電性部材が形成さ
れる範囲が広くなり、フリップチップ実装時における搭
載位置が多少ずれても、広い接続部が確保される。さ
に、電極と導電性部材との接合面積が大きいので、特に
実装時にはんだの表面張力によって外部電極端子として
機能する金属配線と母基板の接続端子とがセルフアライ
ンする機能が従来のものよりも高くなる。
【0012】請求項2に記載されているように、請求項
1の半導体装置において、上記半導体チップの主面上に
は高低差を有する2つの領域があり、上記高低差を有す
る2つの領域のうち低い方の領域には、上記複数の電極
が設けられていることが好ましい。
【0013】これにより、はんだ等のフィレットが金属
配線の高低差を有する2つの領域に跨って形成されるの
で、導電性部材の少なくとも一部が必ず厚くなり、導電
性部材が全体的に薄くしか形成されないときに比べ、十
分な接合強度が確実に得られる。また、接合強度が大き
いことで、ヒートサイクルなどにより半導体装置と母基
板との熱膨張係数の不一致による熱ストレスを受けたと
しても信頼性が向上するという利点がある
【0014】請求項3に記載されているように、請求項
2の半導体装置において、上記絶縁 性材料は、上記半導
体チップとの境界部においてくさび状の傾斜部を有して
いることが好ましい。
【0015】これにより、金属配線に鋭角的な部分が存
在しないことで、応力集中の少ない信頼性の高い金属配
線が得られることになる。
【0016】請求項4に記載されているように、請求項
2又は3記載の半導体装置において、上記半導体チップ
の上にパッシベーション膜を形成しておき、上記高低差
を有する2つの領域が、上記絶縁膜の上面と上記パッシ
ベーション膜の上面とに存在するものとすることができ
る。
【0017】これにより、半導体チップ内のトランジス
タ等の部材を水分の侵入等から確実に保護することがで
き、より信頼性の高い半導体装置が得られる。
【0018】請求項5に記載されているように、請求項
2〜4のうちいずれか1つに記載の半導体装置におい
て、上記絶縁性材料が、段付形状を有していてもよい。
【0019】これにより、上述のような半導体装置のフ
リップチップ実装時において、はんだ等のフィレットが
多段に亘って形成されることで、接続部の信頼性がより
向上することになる。
【0020】請求項6に記載されているように、請求項
1〜5のうちいずれか1つに記載の半導体装置におい
て、上記半導体チップの主面側の周縁部に面取りが施さ
れており、該面取りされた部分の上にも上記金属配線が
存在させておくことができる。
【0021】これにより、半導体装置のフリップチップ
実装時において、はんだ等のフィレットが面取り部にま
で亘って広く形成される。しかも、半導体チップの外周
部に厚いフィレットが存在することで、接続部の信頼性
が極めて高くなる。
【0022】請求項7に記載されているように、請求項
1〜6のうちいずれか1つの半導体装置において、上記
半導体チップが矩形状の平面形状を有している場合に
は、上記電極を上記半導体チップの4隅に配置してお
き、上記金属配線を上記各電極に接続される4つの金属
配線とすることができる。
【0023】これにより、広い4つの金属配線がそれぞ
れ外部電極端子として機能できるフリップチップ実装に
適した信頼性の高い半導体装置が得られる。
【0024】請求項8に記載されているように、請求項
1〜6のうちいずれか1つの半導体装置において、上記
半導体チップが矩形状の平面形状を有している場合に
は、上記電極を上記半導体チップの4隅及び辺部に配置
しておき、上記金属配線を上記電極と同数個形成するこ
ともできる。
【0025】これにより、多ピン化,高密度実装に適し
た構造となり、しかも接続部における信頼性の高い半導
体装置が得られることになる。
【0026】請求項9に記載されているように、請求項
1〜8のうちいずれか1つに記載の半導体装置におい
て、上記各金属配線のうちいずれか1つの金属配線の形
状が他の金属配線の形状と異なっていることが好まし
い。
【0027】これにより、金属配線の形状の相違を利用
してピン番号を識別できるので、半導体装置の実装時に
母基板の接続端子と半導体チップ側の外部電極端子との
対応関係を迅速に認識できることができる。
【0028】請求項10に記載されているように、請求
項1〜9のうちいずれか1つの半導体装置において、上
記各金属配線同士の間に、各金属配線と外部機器の接続
端子とを電気的に接続するための導電性材料をはじく特
性を有するレジスト部材を介在させておくことが好まし
い。
【0029】請求項11に記載されているように、請求
項1〜10のうちいずれか1つの半導体装置において、
上記絶縁膜は、弾性率の低い樹脂材料により構成されて
いることが好ましい。
【0030】これにより、金属配線に対して衝撃力や熱
応力が作用したときに絶縁膜が緩衝材として機能するの
で、金属配線の信頼性がより向上する。
【0031】これにより、はんだ等の導電性材料膜が各
配線金属間に存在することで生じる金属配線間の短絡を
確実に防止することができる。
【0032】本発明の半導体装置の実装体は、請求項1
2に記載されているように、主面上の周辺部に形成され
た複数の電極を有する半導体チップと、上記半導体チッ
プの主面側において、上記半導体チップの周辺部を除く
領域に形成された絶縁性材料と、上記各電極と上記絶縁
性材料とに跨るように形成され、上記半導体チップ上の
各電極にそれぞれ接続される複数の金属配線と、接続端
子が形成された基板と、上記金属配線の上記絶縁性材料
上に形成された第1の領域および上記金属配線の上記電
極上に形成された第2の領域とに亘る部分と、上記基板
の上記接続端子との間に形成されたはんだとからなって
いる。
【0033】これにより、電極上から絶縁性材料上に跨
って設けられる金属配線が外部電極端子として機能でき
るので、はんだ等の導電性部材が形成される範囲が広く
なり、フリップチップ実装時における搭載位置が多少ず
れても、広い接続部が確保される。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0035】(第1の実施形態) まず、本発明の第1の実施形態における半導体装置の構
造について、図1及び図2を参照しながら説明する。図
1は、第1の実施形態における半導体装置の斜視図、図
2は図1のII−II線における断面図である。
【0036】図1及び図2において、10はトランジス
タ等の半導体素子によって構成される半導体集積回路を
内部に有する半導体チップである。この半導体チップ1
0の主面の4つのコーナー部には、図中破線で示すよう
に、半導体チップ10の電極11が設けられている。た
だし、半導体チップ10の主面は電極11の形成部分を
除いてほぼ全面的にパッシベーション膜12によって覆
われている。また、半導体チップ10の主面上におい
て、周辺部を除く領域に弾性率の小さい絶縁性材料から
なる低弾性率層20が設けられており、この低弾性率層
20は、半導体チップ10の周辺部ではくさび状の傾斜
部を有している。そして、低弾性率層20と半導体チッ
プ10上の各電極11とに跨って、半導体チップ10上
の領域のうち中央の十字状領域を除く領域を4分割する
ように形成された4つの金属配線31が設けられてい
る。この金属配線31は、低弾性率層20の上に形成さ
れた外部電極端子として機能するランド32と、半導体
チップ10上にあって電極11につながるパッド30と
により構成されている。そして、低弾性率層20及び半
導体チップ10の上において、この4つの金属配線31
の間には、はんだをはじく特性を有するソルダーレジス
ト50が介在している。
【0037】図3は、半導体装置をプリント基板上に搭
載した状態を示す断面図である。同図に示すように、半
導体チップ10の外部電極端子となる金属配線31と、
プリント基板上の接続端子との間にはんだを介在させる
と、はんだが金属配線31のランド32だけでなくパッ
ド30上に流れ、プリント基板側の接続端子との間で広
い範囲に亘るはんだフィレットが形成される。特に、パ
ッド30の部分でははんだが確実に厚く形成されること
になる。
【0038】本実施形態に係る半導体装置によると、金
属配線31全体が外部電極端子として機能できるように
構成されているので、プリント基板等の母基板の接続端
子との接続が容易かつ強固に行なわれる。例えば、はん
だ付けによる接続を行う際には、ランド32だけでなく
パッド30に流れたはんだによって半導体チップ10側
の金属配線31とプリント基板側の接続端子とが広い範
囲で強く接続される構造となる。特に、パッド30の部
分に確実に厚いはんだフィレットが形成されるので、全
体的に薄いはんだフィレットしか存在しないような自体
は回避でき、両者間の接続部の信頼性が高くなる。
【0039】次に、本実施形態の半導体装置での製造方
法について、図4(a)〜(e)を参照しながら説明す
る。図4(a)〜(e)は、図1及び図2に示す半導体
装置の構造を実現するための製造工程を示す断面図であ
る。
【0040】まず、図4(a)に示すように、半導体チ
ップ10の主面にそれぞれ形成された半導体チップ10
の電極11とパッシベーション膜12との上に、感光性
を有する絶縁材料を塗布して乾燥することにより絶縁材
料膜21を形成する。
【0041】次に、図4(b)に示すように、乾燥され
た絶縁材料膜21に対して露光と現像とを順次行って、
半導体チップ10の電極11の上方が開口している低弾
性率層20を形成する。この場合において、例えば露光
で平行光ではなく散乱光を使用して、開口部における低
弾性率層20の断面形状を、半導体チップ10の主面に
対して垂直ではなくテーパー状にして形成する。絶縁材
料としては、例えば低弾性率ポリイミド、エポキシ等の
ような低弾性率と絶縁性とを有するポリマーであればよ
い。
【0042】次に、図4(c)に示すように、半導体チ
ップ10の主面において、真空蒸着法、スパッタリング
法、CVD法又は無電解めっき法によって例えばTi/
Cuからなる金属薄膜層を形成した後に、該金属薄膜層
に対してパターニングを行う。このことによって、半導
体チップ10の主面側に、4つの金属配線31からなる
配線パターンを形成する。
【0043】パターニングは、以下のようにして行う。
金属薄膜層の上にフォトレジストを塗布し、低弾性率層
20の表面にピントを合わせて露光し、露光によって所
定のパターン部以外のフォトレジストを硬化させた後
に、該パターン部のフォトレジストを除去する。このよ
うに、低弾性率層20の表面にピントを合わせて露光す
ることで、低弾性率層20の上に本実施形態の形状とは
異なる微細な金属配線を形成することも可能となる。ま
た、低弾性率層20の上にはないパッド30の部分も同
時に露光でき、工程を少なくできる。
【0044】その後、電解めっきを使用して、このパタ
ーン部に例えばCuからなる大きい膜厚を有する金属層
を形成し、その後、フォトレジストを溶融して除去す
る。その後にエッチング液に浸漬して、金属薄膜層を溶
かし、かつ大きい膜厚を有する金属層を残すことによっ
て、所定の配線パターンを形成する。
【0045】なお、全面に金属膜を堆積させ、その上に
レジストを塗布し、フォトリソグラフィー技術を使用し
て所定のパターン部の上にエッチングマスク用レジスト
を形成し、このレジストをマスクとして金属層をエッチ
ングすることにより、配線パターンを形成してもよい。
【0046】次に、図4(d)に示すように、半導体チ
ップ全体の上に感光性ソルダーレジストを塗布した後
に、フォトリソグラフィー技術を使用して、金属配線3
1の部分のみが露出するようにしてソルダーレジスト5
0を形成する。該ソルダーレジスト50によって、ラン
ド32及びパッド30を含む金属配線31が、溶融した
はんだから保護される。
【0047】本実施形態の半導体装置の製造方法によれ
ば、半導体チップ10上の領域のうちソルダーレジスト
で覆われる十字状の部分を除く領域に、広い面積を占め
る4つの金属配線31からなる配線パターンを容易に形
成することができる。
【0048】なお、本実施形態の説明においては、低弾
性率層20を形成するために、感光性を有する絶縁材料
膜21を塗布により形成したが、これに限らず、予めフ
ィルム状に形成された、感光性を有する絶縁材料を使用
してもよい。この場合には、フィルム状の絶縁材料を半
導体チップ10の上に貼り合わせた後に露光、現像し
て、半導体チップ10の電極11を露出させることがで
きればよい。
【0049】なお、低弾性率層20を形成する際に、絶
縁材料を2度塗りすることで、段付の低弾性率層20を
設けてもよい。また、低弾性率層20の厚みは10〜2
00μmの範囲であることが好ましい。このような厚み
の範囲の場合に、はんだフィレットが図3に示すように
形成され、強固な接続が行なわれる。
【0050】さらに、感光性のない絶縁材料も使用でき
る。この場合には、レーザーやプラズマ等の機械的加
工、又はエッチング等の化学的加工によって、半導体チ
ップ10の電極11を露出させることができる。その場
合、絶縁材料が樹脂材料ではなくシリコン酸化膜などの
無機絶縁材料にであってもよい。
【0051】なお、金属薄膜層としてTi/Cuを使用
したが、これに代えてCr、W、Cu、Ni等を使用し
てもよい。
【0052】(第2の実施形態) 次に、第2の実施形態における半導体装置について、図
5を参照しながら説明する。図5は、本実施形態におけ
る半導体装置の断面図である。
【0053】図5において、上記第1の実施形態におけ
る部材と同じ部材には、図2に示す符号と同じ符号を付
してその説明を省略する。
【0054】図5に示すように、本実施形態において
は、半導体チップ10の主面側の周縁には面取り部10
aが設けられており、金属配線31はこの面取り部10
aの上にまで形成されている点が特徴である。すなわ
ち、図3に示すようなプリント基板への半導体チップの
搭載時には、はんだフィレットが面取り部10a上の金
属配線31にまで亘って形成される。このように、半導
体チップの外周部に確実に厚いはんだフィレットが存在
することで、曲げ応力に対する接合力も大きくなるな
ど、第1の実施形態よりもさらに強固な接続が可能とな
る。
【0055】なお、この半導体チップ10の面取り部1
0aを形成する方法としては、ウェハ状態でエッチング
及びスクライブによりスクライブラインに沿って凹部を
形成しておくことが好ましい。ただし、ウェハのダイシ
ングによって各半導体チップに分割してから、各半導体
チップ毎に、面取り部10aの形成や金属配線31の形
成を行なってもよい。
【0056】(第3の実施形態) 次に、第3の実施形態について、図6及び図7を参照し
ながら説明する。図6及び図7は、いずれも本実施形態
の構造例における半導体装置の平面図である。図6,図
7において、上記第1の実施形態と同じ部材には図1に
おける符号と同じ符号を付して、その説明を省略する。
なお、本実施形態においては、半導体装置の断面構造は
上記第1の実施形態における半導体装置とほぼ同様であ
るので、図示を省略する。
【0057】図6は、本実施形態の第1の構造例を示す
平面図である。同図に示すように、本実施形態における
配線パターンは半導体チップ10の4隅に配置された金
属配線31を有する点では、第1の実施形態の半導体装
置の配線パターンと共通している。ただし、本実施形態
においては、4つの金属配線31のうち図中左上に示す
1番ピンとなる金属配線31Aのみ他の金属配線31よ
りも大きくなっている。なお、逆に、1番ピンである金
属配線31Aのみを他の金属配線31よりも小さくする
ようにしてもよい。
【0058】図7は、本実施形態の第2の構造例を示す
平面図である。同図に示すように、本実施形態における
配線パターンは半導体チップ10の4隅に配置された金
属配線31を有する点では、第1の実施形態の半導体装
置の配線パターンと共通している。ただし、本実施形態
においては、4つの金属配線31のうち図中左上に示す
1番ピンとなる金属配線31Aのみにおいて中央部側の
コーナーに切り欠き部34が設けられている。なお、切
り欠き部34に代えて、丸みをつけるなどの形状上の特
徴を設けることができる。
【0059】本実施形態の半導体装置によると、このよ
うに、半導体チップ10上で対称位置に配置された複数
の金属配線31がある場合には、多数ある金属配線31
のうち1番ピンとする1つの金属配線31Aのみ大きさ
を代えたり、形状上の特徴を付加するなど、広い意味で
他の金属配線31とは形状を変えることによって、半導
体チップ10の各金属配線31に対応するピン番号を容
易に識別できる機能を配線パターンに持たせることがで
きる。
【0060】(第4の実施形態) 次に、第4の実施形態について、図8を参照しながら説
明する。図8は、本実施形態における半導体装置の平面
図であって、図8において上記第1の実施形態と同じ部
材には図1における符号と同じ符号を付して、その説明
を省略する。なお、本実施形態においては、半導体装置
の断面構造は上記第1の実施形態における半導体装置と
ほぼ同様であるので、図示を省略する。
【0061】同図に示すように、本実施形態における配
線パターンは、半導体チップ10の4隅及び4つの辺部
に配置された合計9つの電極11に接続される合計9つ
の金属配線31からなる配線パターンを有する点であ
る。なお、本実施形態においても、9つの金属配線31
のうち図中左上に示す金属配線31Aのみ中央部側のコ
ーナーに、ピン番号の識別のための丸み部35が設けら
れている。
【0062】本実施形態によると、より多くの金属配線
を配置することで、半導体装置内の半導体素子の高密度
化を図ることができる。
【0063】(その他の実施形態) 上記各実施形態においては、半導体チップ上に低弾性率
層を形成することで、低弾性率層の上面と半導体チップ
の主面に高低差を有する2つの領域を設けたが、直接半
導体基板をエッチングすることにより、半導体チップの
主面上に高低差を有する2つの領域を設けてもよい。
【0064】また、上記各実施形態においては、半導体
チップの外周付近に電極が配置されているために、低弾
性率層の開口部を半導体装置の外周部に設けたが、本発
明はかかる実施形態に限定されるものではない。例え
ば、半導体チップの中央部に電極が配置されているもの
では、低弾性率層の開口部が中央部に形成されることに
なる。その場合にも、フリップチップ実装時にはんだ等
のフィレットが広くかつパッドの部分で確実に厚く形成
されるので、上述の作用効果を発揮することができる。
なお、その場合でも、低弾性率層のうち半導体チップの
外周側を開口させて、半導体チップの主面の外周側に亘
る金属配線を形成しておくことで、はんだフィレットの
形成による接続部の信頼性をより向上させることができ
る。
【0065】上記各実施形態では、低弾性率層の開口部
の端面つまり半導体チップとの境界部が傾斜状になって
いる場合のみを示したが、本発明はかかる実施形態に限
定されるものではない。図9(a)〜(d)は、半導体
基板10上に低弾性率層20の境界部の形状の具体例を
示し、順に、曲線状の傾斜部,直線状の傾斜部,コーナ
ー部が鋭角的な段差部,コーナー部が丸みのある段差部
を設けた場合の低弾性率層20と金属配線31との形状
をそれぞれ示す断面図である。ただし、同図において、
12はパッシベーション膜を示す。
【0066】
【発明の効果】請求項1〜11によれば、半導体装置に
おいて、半導体チップの主面側に高低差を有する2つの
領域を設け、この2つの領域に跨る金属配線を設けて、
金属配線全体が外部電極端子として機能できるようにし
たので、半導体装置を母基板上に搭載する際に、はんだ
等のフィレットが金属配線の高低差を有する2つの領域
に跨って広くかつ厚く形成されることにより、接続部の
信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態にかかる半導体装置の斜視図で
ある。
【図2】図1に示すII−II線における断面図である。
【図3】第1の実施形態にかかる半導体装置を母基板上
にフリップチップ実装したときの状態を示す断面図であ
る。
【図4】第1の実施形態にかかる半導体装置の製造工程
を示す断面図である。
【図5】第2の実施形態にかかる面取り部を有する半導
体装置の断面図である。
【図6】第3の実施形態にかかる1番ピンに相当する金
属配線のみを大きくした4端子型半導体装置の平面図で
ある。
【図7】第4の実施形態にかかる1番ピンに相当する金
属配線のみに切り欠き部を設けた4端子型半導体装置の
平面図である。
【図8】第5の実施形態にかかる隅部及び辺部に電極及
び金属配線を設けた9端子型半導体装置の平面図であ
る。
【図9】低弾性率膜の境界部の形状の具体例を示す断面
図である。
【図10】従来のフリップチップ実装を行なうための半
導体装置の一般的な構造を示す平面図である。
【図11】図10に示すXI−XI線における半導体装置の
断面図である。
【図12】従来の半導体装置を母基板上にフリップチッ
プ実装したときの状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 半導体チップ 10a 面取り部 11 電極 20 低弾性率層 30 パッド 31 配線 32 ランド 34 切り欠き部 35 丸み部 50 ソルダーレジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 隈川 隆博 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工 業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−192195(JP,A) 特開 平4−280458(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/12

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主面上の周辺部に複数の電極が形成され
    半導体チップと、上記半導体チップの主面側において、上記半導体チップ
    の周辺部を除く領域に形成された絶縁性材料と上記電極と上記絶縁性材料とに跨るように形成され 、上
    記半導体チップ上の各電極にそれぞれ接続される複数の
    金属配線とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、上記半導体チップの主面上には高低差を有する2つの領
    域があり、 上記高低差を有する2つの領域のうち低い方の領域に
    は、上記複数の電極が設けられていることを特徴とする
    半導体装置
  3. 【請求項3】 請求項記載の半導体装置において、上記絶縁性材料 は、上記半導体チップとの境界部におい
    てくさび状の傾斜部を有していることを特徴とする半導
    体装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の半導体装置におい
    て、 上記半導体チップの上には、半導体チップ内の要素を保
    護するためのパッシベーション膜が形成されており、 上記高低差を有する2つの領域は、上記絶縁性材料の上
    面と上記パッシベーション膜の上面に存在していること
    を特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のうちいずれか1つに記載
    の半導体装置において、上記絶縁性材料 が、段付形状を有していることを特徴と
    する半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうちいずれか1つに記載
    の半導体装置において、 上記半導体チップの主面側の周縁部に面取りが施されて
    おり、該面取りされた部分の上にも上記金属配線が存在
    していることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のうちいずれか1つに記載
    の半導体装置において、 上記半導体チップは矩形状の平面形状を有し、上記電極
    は上記半導体チップの4隅に配置されており、 上記金属配線は、上記各電極に接続される4つの金属配
    線であることを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のうちいずれか1つに記載
    の半導体装置において、 上記半導体チップは矩形状の平面形状を有し、上記電極
    は上記半導体チップの4隅及び辺部に配置されており、 上記金属配線は、上記電極と同数個形成されていること
    を特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のうちいずれか1つに記載
    の半導体装置において、 上記各金属配線のうちいずれか1つの金属配線の形状
    が、他の金属配線の形状と異なっていることを特徴とす
    る半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のうちいずれか1つに記
    載の半導体装置において、 上記各金属配線同士の間には、各金属配線と外部機器の
    接続端子とを電気的に接続するための導電性材料をはじ
    く特性を有するレジスト部材が介在していることを特徴
    とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のうちいずれか1つに
    記載の半導体装置において、上記絶縁性材料 は、弾性率の低い樹脂材料により構成さ
    れていることを特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】 主面上の周辺部に形成された複数の電
    極を有する半導体チップと、 上記半導体チップの主面側において、上記半導体チップ
    の周辺部を除く領域に形成された絶縁性材料と、 上記各電極と上記絶縁性材料とに跨るように形成され、
    上記半導体チップ上の 各電極にそれぞれ接続される複数
    の金属配線と、 接続端子が形成された基板と、 上記金属配線のうち、上記絶縁性材料上に形成された領
    域から上記金属配線の上記電極上に形成された領域に亘
    る部分と、上記基板の上記接続端子との間に形成された
    はんだとからなることを特徴とする半導体装置の実装
JP228798A 1998-01-08 1998-01-08 半導体装置およびその実装体 Expired - Fee Related JP3458056B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP228798A JP3458056B2 (ja) 1998-01-08 1998-01-08 半導体装置およびその実装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP228798A JP3458056B2 (ja) 1998-01-08 1998-01-08 半導体装置およびその実装体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11204677A JPH11204677A (ja) 1999-07-30
JP3458056B2 true JP3458056B2 (ja) 2003-10-20

Family

ID=11525170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP228798A Expired - Fee Related JP3458056B2 (ja) 1998-01-08 1998-01-08 半導体装置およびその実装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3458056B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10221082A1 (de) * 2002-05-11 2003-11-20 Bosch Gmbh Robert Halbleiterbauelement
JP3693056B2 (ja) 2003-04-21 2005-09-07 セイコーエプソン株式会社 半導体装置及びその製造方法、電子装置及びその製造方法並びに電子機器
KR101267651B1 (ko) * 2005-02-25 2013-05-23 테세라, 인코포레이티드 유연성을 갖는 마이크로 전자회로 조립체
JP5115270B2 (ja) * 2008-03-27 2013-01-09 日本電気株式会社 半導体装置搭載基板及び半導体モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11204677A (ja) 1999-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100290193B1 (ko) 반도체장치및그제조방법
JP3351706B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
US7560810B2 (en) Semiconductor device, method of manufacturing the same, circuit board, and electronic instrument
JP3335575B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
US7129579B2 (en) Semiconductor apparatus and method for fabricating the same
JP3526548B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
US7338891B2 (en) Semiconductor chip, mounting structure thereof, and methods for forming a semiconductor chip and printed circuit board for the mounting structure thereof
US6818998B2 (en) Stacked chip package having upper chip provided with trenches and method of manufacturing the same
US20060017161A1 (en) Semiconductor package having protective layer for re-routing lines and method of manufacturing the same
JP3416545B2 (ja) チップサイズパッケージ及びその製造方法
KR20010083204A (ko) 반도체장치 및 그 제조방법
US20040157363A1 (en) Semiconductor device, method of manufacturing the same, circuit board, and electronic instrument
JP3538029B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3804797B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3458056B2 (ja) 半導体装置およびその実装体
JP3281591B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH11204560A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3313058B2 (ja) 半導体装置とその製造方法
JP3957928B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2001007252A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH11354578A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH0922912A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3323091B2 (ja) 半導体集積回路装置及びその製造方法
JP3726906B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法、回路基板並びに電子機器
JP2004260074A (ja) 半導体装置、半導体装置の製造方法及びその実装方法、回路基板並びに電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030722

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070801

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080801

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080801

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090801

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090801

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100801

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees