JP3456885B2 - 歩行型動力耕耘機 - Google Patents

歩行型動力耕耘機

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JP3456885B2
JP3456885B2 JP31010497A JP31010497A JP3456885B2 JP 3456885 B2 JP3456885 B2 JP 3456885B2 JP 31010497 A JP31010497 A JP 31010497A JP 31010497 A JP31010497 A JP 31010497A JP 3456885 B2 JP3456885 B2 JP 3456885B2
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shaft
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正志 竹内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,歩行型動力耕耘機
に関し,特に,駆動車軸,この駆動車軸に連結される車
輪,この車輪の後方に駆動車軸と平行に配置される回動
作業軸を有するロータリ作業機,駆動車軸及び回動作業
軸を駆動する原動機,この原動機及び駆動車軸間の伝動
系に介裝される変速機,並びにロータリ作業機の後方に
配置される操向ハンドルを備えたものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝる歩行型動力耕耘機は,例えば実開
昭62−4658号公報に開示されているように,既に
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の歩行型動力耕耘
機では,上記公報にも開示されているように,耕耘中に
機体を旋回させる場合,操向ハンドルを持ち上げてロー
タリ作業機を浮上させ,車輪を中心に旋回操作をし易く
させるために,原動機を駆動車軸の直上に配置して,操
向ハンドルの持ち上げ力を軽減させている。
【0004】また,原動機を車軸に直上に配置すること
により,車輪に原動機自体の重量を効果的に負荷して,
車輪の接地性を向上させ,耕耘作業時でも大なる機体牽
引力が得られるようにしている。
【0005】しかしながら,上記のような従来の動力耕
耘機における原動機の配置では,原動機とロータリ作業
機とを連結する伝動系が必然的に長くなるので,伝動効
率の低下が比較的大となる欠点を生ずる。
【0006】本発明は,かゝる点に鑑みてなされたもの
で,原動機の重量負荷による車輪の接地性を確保しつ
ゝ,ロータリ作業機への伝動効率を高めることができ
る,前記歩行型動力耕耘機を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,駆動車軸,この駆動車軸に連結される車
輪,この車輪の後方に駆動車軸と平行に配置される回動
作業軸を有するロータリ作業機,駆動車軸及び回動作業
軸を駆動する原動機,この原動機及び駆動車軸間の伝動
系に介裝される変速機,並びにロータリ作業機の後方に
配置される操向ハンドルを備えた歩行型動力耕耘機にお
いて,原動機を,その出力軸の軸線が回転作業軸の軸線
と略直交して前傾するよう,ロータリ作業機の上方に配
置すると共に,その出力軸をクラッチ装置を介して回転
作業軸に連結し,また原動機の出力軸に伝動装置を介し
て連結される変速機を,駆動車軸周りに前傾して同車軸
の上方に配置したことことを第1の特徴とする。
【0008】また本発明は,駆動車軸,この駆動車軸に
連結される車輪,この車輪の後方に駆動車軸と平行に配
置される回動作業軸を有するロータリ作業機,駆動車軸
及び回動作業軸を駆動する原動機,この原動機及び駆動
車軸間の伝動系に介裝される変速機,並びにロータリ作
業機の後方に配置される操向ハンドルを備えた歩行型動
力耕耘機において,原動機を,その出力軸の軸線が回転
作業軸の軸線と略直交して前傾するよう,ロータリ作業
機の上方に配置すると共に,その出力軸をクラッチ装置
を介して回転作業軸に連結し,また原動機の出力軸に伝
動装置を介して連結される変速機を駆動車軸の上方に配
置し,原動機の本体と,回転作業軸を支持すると共にク
ラッチ装置を収容する後部ケースとを一体的に結合して
第1フレーム体を構成する一方,変速機のミッションケ
ースと,車輪を支持する前部ケースとを一体的に結合し
て前部フレーム体を構成し,これら前部及び後部フレー
体間を強度部材を介して一体的に連結したこと第2の
特徴とする。
【0009】さらに本発明は,第1又は第2の特徴に加
えて,変速機を無段変速機としたこと第3の特徴とす
る。
【0010】上記第1〜第3の各特徴によれば,内燃エ
ンジンの出力軸と後部減速機の入力軸とは,同軸上でク
ラッチ装置を介して連結しているから,それらの伝動系
は従来のものに比して極めて短くなり,高伝動効率を得
て,内燃エンジンの動力をロータリ作業機に効率良く伝
達することができる。したがって,比較的小型の内燃エ
ンジンをもって耕耘作業が可能となる。しかも,前傾姿
勢の内燃エンジン及びクラッチ装置の総合重心は回動作
業軸及び駆動車軸の中間点に位置することになるから,
耕耘作業中,内燃エンジン及びクラッチ装置の重量を車
輪及びロータリ作業機に効果的に負荷し,車輪の接地性
を確保しつゝ,ロータリ作業機の浮き上がりを防ぐこと
ができる。
【0011】また特に第1の特徴によれば,前傾姿勢の
無段変速機の重心は駆動車軸より前方にきているから,
前傾姿勢の内燃エンジン及びクラッチ装置の総合重心は
回動作業軸及び駆動車軸の中間点に位置することゝ相俟
って,歩行型動力耕耘機の重心が駆動車軸の近傍に位置
することになり,車輪の接地性を一層良好にすることが
できる。
【0012】また特に第2の特徴によれば,特別なフレ
ーム部材を用いることなく,強固な機体を構成すること
ができると共に機体の軽量化に寄与し,これにより内燃
エンジンの小馬力化を可能にする。
【0013】また特に第3の特徴によれば,無段変速機
を操作することにより,機体の作業速度を無段階に制御
して,きめ細かな耕耘作業を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて説明する。
【0015】先ず,図1において,歩行型動力耕耘機1
は,その左右方向に延びる駆動車軸2と,その両端に連
結される左右一対の車輪3,3と,これら車輪3,3の
後方にあって,駆動車軸2と平行な回転作業軸4の周囲
に多数の耕耘爪5を装着してなるロータリ作業機6と,
このロータリ作業機6の上方に配置される内燃エンジン
7(原動機),クラッチ装置8及び後部減速機9と,駆
動車軸2の上方に配置される無段変速機10及び前部減
速機11と,ロータリ作業機6の後方に配置される操向
ハンドル12とを備える。
【0016】図1及び図2に示すように,内燃エンジン
7の出力軸,即ちクランク軸13と後部減速機9の入力
軸14とは,同軸上でクラッチ装置8を介して連結され
る。そして,これらの軸13,14の軸線Aが回転作業
軸4の軸線Bと略直交して前傾するように,即ち軸線A
が回動作業軸4の前側で水平線と鋭角αをなすように,
内燃エンジン7及び後部減速機9は配置される。その
際,クランク軸13を支承するクランクケース15に一
体に連設されたシリンダブロック16は,後向きに配置
される。
【0017】回転作業軸4は,後部減速機9及びクラッ
チ装置8を収容する後部リダクションケース17に支承
され,この後部リダクションケース17の上端に内燃エ
ンジン7のクランクケース15が結合される。
【0018】後部リダクションケース17に支承される
入力軸14の下端には小径のベベルギヤ20が一体に形
成され,これに噛合する大径のベベルギヤ21が回転作
業軸4に固着される。こうして後部減速機9は構成され
る。
【0019】クラッチ装置8は,クランク軸13の下端
部外周に形成されたサンギヤ22,入力軸14の上端に
スプライン結合した筒軸23に固設されたキャリヤ2
4,このキャリヤ24に回転自在に軸支されてサンギヤ
22と噛合するプラネタリギヤ25,及びクランク軸1
3と同心上に配置されてプラネタリギヤ25と噛合する
リングギヤ26からなるプラネタリギヤ機構27を備え
ている。そのリングギヤ26は,後部リダクションケー
ス17に回転可能に支承されており,それをブレーキ機
構28により固定したり,自由にしたりすることによ
り,クランク軸13及び入力軸14間で動力の断続を行
うことができる。
【0020】ブレーキ機構28は,リングギヤ26に一
体に形成されたブレーキドラム29と,後部リダクショ
ンケース17に軸支され,ブレーキカム軸30により拡
開されてブレーキドラム29の内周面に圧接し得るブレ
ーキシュー31とを備えており,ブレーキカム軸30
は,操向ハンドル12に付設されるクラッチレバー(図
示せず)に連結される。
【0021】クラッチレバーの非作動時には,ブレーキ
カム軸30がブレーキシュー31を拡開してブレーキド
ラム29の内周面に圧接させ,リングギヤ26を固定し
ている。したがって,クランク軸13が回転すると,サ
ンギヤ22により駆動されるプラネタリギヤ25が自転
しながらリングギヤ26に沿って公転するので,その公
転がキャリヤ24を介して入力軸14に伝達される。ク
ラッチレバーを作動すれば,ブレーキシュー31がブレ
ーキドラム29を解放して,リングギヤ26を自由にす
るため,プラネタリギヤ25の公転は起こらず,入力軸
14への動力は遮断される。
【0022】後部リダクションケース17の下部後面に
は取付けボス33が一体に形成されており,これに固着
されて後方上向きに延びるハンドルコラム34の上端に
操向ハンドル35)が支持される。
【0023】図1及び図3に示すように,無段変速機1
0は,ポンプ軸37により回転駆動される斜板式油圧ポ
ンプ38と,ポンプ軸37と平行なモータ軸39を回転
駆動する斜板式油圧モータ40とを備える。ポンプ軸3
7及びモータ軸39は,油圧ポンプ38及び油圧モータ
40を収容するミッションケース41と,これに結合さ
れる分配板42とにより回転自在に支承される。 油圧
ポンプ38は,そのポンプ斜板43を傾動可能にして可
変容量型に構成される。即ち,ポンプ斜板43は,ミッ
ションケース41にトラニオン軸44を介して傾動可能
に支持される斜板ホルダ45に支承され,トラニオン軸
44を操作してポンプ斜板43の傾斜角度を変化させる
ことにより油圧ポンプ38の容量を増減させることがで
きる。
【0024】一方,油圧モータ40は,そのモータ斜板
46を一定角度でミッションケース41に保持して定容
量型に構成される。
【0025】これら油圧ポンプ38及び油圧モータ40
は,分配板42に形成された高圧油路及び低圧油路を介
して相互に連通される。
【0026】したがって,ポンプ軸37により油圧ポン
プ38を駆動すれば,油圧ポンプ38から吐出された圧
油が油圧モータ40へ導かれてそれを駆動し,これによ
りモータ軸39を回転させる。油圧モータ40を駆動し
終えた圧油は油圧ポンプ38に吸入される。
【0027】ところで,ポンプ軸37及びモータ軸39
間の変速比は,油圧モータ40と油圧ポンプ38との容
量比により決定されるので,前述のように油圧ポンプ3
8の容量を増減させれば,変速比を自由に,且つ無段階
に制御することができる。
【0028】この無段変速機10は,ポンプ軸37及び
モータ軸39が内燃エンジン7のクランク軸13と平行
になるように,前傾して配置される。
【0029】車輪3,3の駆動車軸2は,前部減速機1
1を収容する前部リダクションケース47により支承さ
れ,この前部リダクションケース47の上端にミッショ
ンケース41が結合される。
【0030】前部減速機11は,モータ軸39の下端に
一体に形成された小径のベベルギヤ48と,駆動車軸2
と平行にして前部リダクションケース47に回転自在に
支承される中間軸49に固着されて上記ベベルギヤ48
に噛合する大径のベベルギヤ50と,同じく中間軸49
に固着された小径のスパーギヤ51と,駆動車軸2に固
着されて上記スパーギヤ51に噛合する大径のスパーギ
ヤ52とから構成される。
【0031】前部減速機11の前部リダクションケース
47の前面には,工具,ウエイト等を収納する物品収納
ボックス53が取付けられる。
【0032】図1ないし図5に示すように,互いに結合
されたクランクケース15(原動機本体)と,後部リダ
クションケース17とは,高剛性の後部フレーム体54
を構成し,また分配板42を挟んで互いに結合されたミ
ッションケース41と前部リダクションケース47と
は,高剛性の前部フレーム体55を構成する。そして両
フレーム体54,55は,上下に配置される上部強度部
材56及び下部強度部材57により,相互に連結され
る。即ち,両フレーム体54,55の上部では,クラン
クケース15及び分配板42の相対向面にそれぞれ形成
された連結ボス58,59に上部強度部材56の両端が
ボルト60,61でそれぞれ固着される。また両フレー
ム体54,55の下部では,後部リダクションケース1
7及び前部リダクションケース47の相対向面にそれぞ
れ形成された連結ボス62,63に上部強度部材56の
両端がボルト64,65でそれぞれ固着される。
【0033】図5から明らかなように,内燃エンジン7
のクランク軸13及び無段変速機10のポンプ軸37は
巻掛伝動装置68を介して相互に連結される。この巻掛
伝動装置68は,クランク軸13に固着された駆動プー
リ69と,ポンプ軸37に固着された被動プーリ70
と,この両ポート69,70に巻掛けられたベルト71
とからなっている。
【0034】次に,この実施例の作用について説明す
る。
【0035】耕耘作業に当たっては,内燃エンジン7を
始動し,無段変速機10に耕耘作業に適した変速比を与
える一方,ブレーキ機構28によりリングギヤ26を固
定してクラッチ装置8を接続状態にする。而して,内燃
エンジン7の動力は,クランク軸13から巻掛伝動装置
68を介して無段変速機10に伝達し,その油圧ポンプ
38及び油圧モータ40を経て,さらに前部減速機11
を経て駆動車軸2に伝達して,両車輪3,3を駆動す
る。また内燃エンジン7の動力は,クランク軸13から
クラッチ装置8及び後部減速機9を経て回動作業軸4に
も伝達して,ロータリ作業機6を駆動する。即ち,内燃
エンジン7の動力は,車輪3,3とロータリ作業機6と
に分配されるが,車輪3,3を微速前進させるべく無段
変速機10の変速比が低速側に制御されるのに対して,
ロータリ作業機6側では,これを比較的高速で回転させ
る必要があり,大なる負荷が加わることになるから,ロ
ータリ作業機6側で特に大なる動力が要求される。
【0036】そこで,内燃エンジン7のクランク軸13
と後部減速機9の入力軸14とは,同軸上でクラッチ装
置8を介して連結しているから,それらの伝動系は従来
のものに比して極めて短くなり,高伝動効率を得ること
ができるので,内燃エンジン7の動力をロータリ作業機
6に効率良く伝達することができる。したがって,比較
的小型の内燃エンジン7をもって耕耘作業が可能とな
る。しかも,無段変速機10を操作することにより,機
体の作業速度を無段階に制御して,きめ細かな耕耘作業
を行うことができる。
【0037】しかも,内燃エンジン7は,そのクランク
軸13,クラッチ装置8及び入力軸14の軸線Aが前傾
するように配置されるから,内燃エンジン7及びクラッ
チ装置8の総合重心は回動作業軸4及び駆動車軸2の中
間点に位置することになるから,耕耘作業中,内燃エン
ジン7及びクラッチ装置8の重量を車輪3,3及びロー
タリ作業機6に効果的に負荷し,車輪3,3の接地性を
確保しつゝ,ロータリ作業機6の浮き上がりを防ぐこと
ができる。
【0038】また,無段変速機10は,そのポンプ軸3
7及びモータ軸39がクランク軸13と平行になるよう
に,前傾して配置されるので,無段変速機10の重心は
駆動車軸2の前方に位置することになり,内燃エンジン
7及びクラッチ装置8の総合重心が回動作業軸4及び駆
動車軸2の中間点にきていることゝ相俟って,歩行型動
力耕耘機1の重心は駆動車軸2の近傍にくることにな
り,したがって,車輪3,3の接地性を一層良好にする
と共に,操向ハンドル12に対する比較的軽い持ち上げ
力をもって機体の前傾操作を行うことができて,旋回操
作を軽快に行い得る。
【0039】また,前傾姿勢の内燃エンジン7及びクラ
ッチ装置8の総合重心は回動作業軸4及び駆動車軸2の
中間点にきていることから,耕耘作業中は内燃エンジン
7及びクラッチ装置8の重量がロータリ作業機6に適度
に加わることになり,作業者の操向ハンドル12に対す
るへの押し下げ力を軽減させながら,所望の耕深を容易
に得ることができる。
【0040】このような耕耘機1において,内燃エンジ
ン7のクランクケース15及び後部リダクションケース
17からなる高剛性の後部フレーム体54と,ミッショ
ンケース41及び前部リダクションケース47からなる
高剛性の前部フレーム体55は,上下に配置される上部
強度部材56及び下部強度部材57により,相互に連結
されているので,特別なフレーム部材を用いることな
く,強固な機体を構成することができると共に機体の軽
量化に寄与し,これにより内燃エンジン7の小馬力化を
可能にする。
【0041】本発明は,上記実施例に限定されるもので
はなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を
行うことができる。例えば,内燃エンジン7に代えて,
電動モータを用いることもできる。また巻掛伝動装置6
8に代えて,ギヤその他の伝動装置を用いることもでき
る。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明の第1〜第3の各
徴によれば,原動機を,その出力軸の軸線が回転作業軸
の軸線と略直交して前傾するよう,回転作業軸の上方に
配置すると共に,その出力軸をクラッチ装置を介してロ
ータリ作業機に連結し,また原動機の出力軸に伝動装置
を介して連結される変速機を駆動車軸の上方に配置した
ので,内燃エンジンの出力軸及び後部減速機の入力軸間
の伝動系は従来のものに比して極めて短くなり,高伝動
効率を得て,内燃エンジンの動力をロータリ作業機に効
率良く伝達することができる。しかも,前傾姿勢の内燃
エンジン及びクラッチ装置の総合重心は回動作業軸及び
駆動車軸の中間点に位置することになるから,耕耘作業
中,内燃エンジン及びクラッチ装置の重量を車輪及びロ
ータリ作業機に効果的に負荷し,車輪の接地性を確保し
つゝ,ロータリ作業機の浮き上がりを防ぐことができ
る。
【0043】また特に第1の特徴によれば,変速機を車
輪の駆動車軸周りに前傾して配置したので,前傾姿勢の
無段変速機の重心は駆動車軸より前方にきており,前傾
姿勢の内燃エンジン及びクラッチ装置の総合重心が回動
作業軸及び駆動車軸の中間点に位置することゝ相俟っ
て,歩行型動力耕耘機の重心が駆動車軸の近傍に位置す
ることになり,車輪の接地性を一層良好にすることがで
きる。
【0044】また特に第2の特徴によれば,原動機の本
体と,回転作業軸を支持すると共にクラッチ装置を収容
する後部ケースとを一体的に結合して第1フレーム体を
構成する一方,変速機のミッションケースと,車輪を支
持する前部ケースとを一体的に結合して前部フレーム体
を構成し,これら前部及び後部フレーム体間を強度部材
を介して一体的に連結したので,特別なフレーム部材を
用いることなく,強固な機体を構成することができると
共に機体の軽量化に寄与し,これにより内燃エンジンの
小馬力化を可能にする。
【0045】また特に第3の特徴によれば,変速機を無
段変速機としたので,無段変速機を操作することによ
り,機体の作業速度を無段階に制御して,きめ細かな耕
耘作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る歩行型動力耕耘機の側
面図。
【図2】上記耕耘機の後半部拡大側面図。
【図3】上記耕耘機の前半部拡大側面図。
【図4】図1の4−4線断面図。
【図5】図1の5−5線断面図。
【符号の説明】
1・・・・・歩行型動力耕耘機 2・・・・・駆動車軸 3・・・・・車輪 4・・・・・回転作業軸 6・・・・・ロータリ作業機 7・・・・・原動機(内燃エンジン) 8・・・・・クラッチ装置 9・・・・・後部減速機 10・・・・変速機(無段変速機) 12・・・・操向ハンドル 13・・・・原動機の出力軸(クランク軸) 15・・・・原動機の本体(クランクケース) 17・・・・後部ケース(後部リダクションケース) 41・・・・ミッションケース 47・・・・前部ケース(前部リダクションケース) 54・・・・後部フレーム体 55・・・・前部フレーム体 56・・・・強度部材 57・・・・強度部材 68・・・・伝動装置(巻掛伝動装置) A・・・・・原動機の出力軸の軸線 B・・・・・回転作業軸の軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−219301(JP,A) 特開 平7−277021(JP,A) 特開 昭62−270860(JP,A) 実開 昭62−15404(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01B 33/08 B60K 17/04 B62D 51/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動車軸(2),この駆動車軸(2)に
    連結される車輪(3),この車輪(3)の後方に駆動車
    軸(2)と平行に配置される回動作業軸(4)を有する
    ロータリ作業機(6),駆動車軸(2)及び回動作業軸
    (4)を駆動する原動機(7),この原動機(7)及び
    駆動車軸(2)間の伝動系に介裝される変速機(1
    0),並びにロータリ作業機(6)の後方に配置される
    操向ハンドル(12)を備えた歩行型動力耕耘機におい
    て, 原動機(7)を,その出力軸(13)の軸線(A)が回
    転作業軸(4)の軸線(B)と略直交して前傾するよ
    う,ロータリ作業機(6)の上方に配置すると共に,そ
    の出力軸(13)をクラッチ装置(8)を介してロータ
    リ作業機(6)に連結し,また原動機(7)の出力軸
    (13)に伝動装置(68)を介して連結される変速機
    (10)を,駆動車軸(2)周りに前傾して同車軸
    (2)の上方に配置したことを特徴とする,歩行型動力
    耕耘機。
  2. 【請求項2】 駆動車軸(2),この駆動車軸(2)に
    連結される車輪(3),この車輪(3)の後方に駆動車
    軸(2)と平行に配置される回動作業軸(4)を有する
    ロータリ作業機(6),駆動車軸(2)及び回動作業軸
    (4)を駆動する原動機(7),この原動機(7)及び
    駆動車軸(2)間の伝動系に介裝される変速機(1
    0),並びにロータリ作業機(6)の後方に配置される
    操向ハンドル(12)を備えた歩行型動力耕耘機におい
    て, 原動機(7)を,その出力軸(13)の軸線(A)が回
    転作業軸(4)の軸線(B)と略直交して前傾するよ
    う,ロータリ作業機(6)の上方に配置すると共に,そ
    の出力軸(13)をクラッチ装置(8)を介してロータ
    リ作業機(6)に連結し,また原動機(7)の出力軸
    (13)に伝動装置(68)を介して連結される変速機
    (10)を駆動車軸(2)の上方に配置し,原動機
    (7)の本体(15)と,回転作業軸(4)を支持する
    と共にクラッチ装置(8)を収容する後部ケース(1
    7)とを一体的に結合して後部フレーム体(54)を構
    成する一方,変速機(10)のミッションケース(4
    1)と,駆動車軸(2)を支持する前部 ケース(47)
    とを一体的に結合して前部フレーム体(55)を構成
    し,これら前部及び後部フレーム体(54,55)間を
    強度部材(56,57)を介して一体的に連結した こと
    特徴とする,歩行型動力耕耘機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のものにおいて, 変速機(10)を無段変速機としたこと特徴とする,歩
    行型動力耕耘機。
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