JP3456357B2 - 情報表示装置 - Google Patents

情報表示装置

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JP3456357B2
JP3456357B2 JP33376096A JP33376096A JP3456357B2 JP 3456357 B2 JP3456357 B2 JP 3456357B2 JP 33376096 A JP33376096 A JP 33376096A JP 33376096 A JP33376096 A JP 33376096A JP 3456357 B2 JP3456357 B2 JP 3456357B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報表示装置にか
かり、特に、走行する車両に対して情報を提供する情報
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】有料施設では利用料金の収受があり、例
えば、有料道路を走行する車両は、その車種及び有料道
路における走行距離に応じて課金される。この有料施設
の利用料金の収受を自動的に行うものとして、有料道路
の入口ゲートや出口ゲートで料金を徴収することを電波
通信によって自動的に行う路車間通信装置が知られてい
る。この路車間通信装置では、該当車両に対して情報を
問い合わせるための質問器として道路側に電波を送受信
(通信)するための通信領域が設定された通信装置(以
下、路上機という。)を配設し、この通信エリア内で問
い合わせのあった情報に対する返答をする通信装置(以
下、車載機という。)を車両に設置して、車載機と路上
機との間で電波通信により情報を授受する。
【0003】ところで、走行する車両に対して速度や進
行方向等の適正な走行状態を促すため、道路近傍には標
識が設けられている。この標識は、標準的に視認性を高
めるため、その大きさは比較的大きくされているもの
の、一定形状をしているため、車両の速度によって視認
性が大きく影響する。すなわち、低速車両は視認性が高
いが、高速車両は視認性が低い。
【0004】この問題を解消するため、標識を認識しよ
うとする車両の走行速度に応じて標識文字の大きさを変
更し、各車両の運転者の視認性を向上させる表示装置が
ある(実開昭61−48838号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
表示装置は、車両の走行速度に応じて標識文字の大きさ
を変更することにより視認性を向上させることができる
ものの、同一情報をその大きさを変更したのみであるの
で、車両の走行状態に応じた情報提供をすることができ
ない。すなわち、上記路車間通信装置により、車載機と
路上機との間で電波通信により情報を授受する場合に
は、車載機と路上機との間で通信不良等の不具合が発生
したときに該車両に対して不具合であることを知らしめ
て最適な対処、例えば有人ゲートへの移動を促す情報の
提供が必要がある。ところが、単に標識文字の大きさを
変更することのみでは、情報の変更をすることができな
いので、車両の走行状態に応じた情報提供をすることが
できない。
【0006】本発明は、上記事実を考慮して、車両の走
行状態に応じて情報を提供することができる情報表示装
置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
発明の情報表示装置は、複数の照射方向及び複数の
照射範囲の少なくとも一方により発光可能な複数の発光
手段と、走行する車両の速度及び該車両の到着の少なく
とも一方を表す走行状態を検出する検出手段と、検出さ
れた走行状態に基づいて、走行する車両が低速度と検出
されたときに複数の情報提供領域を設定する設定手段
と、設定された複数の情報提供領域を含むように前記発
光手段の発光による照射方向及び照射範囲の少なくとも
一方を求めると共に、求めた照射方向及び照射範囲の少
なくとも一方によって、入力された表示情報が表示さ
、かつ前記複数の情報提供領域に異なる表示情報が表
示されるように前記発光手段の各々を発光させる制御手
段と、を備えている。
【0008】また、本発明の情報表示装置では、前記複
数の発光手段の各々は複数の照射方向及び複数の照射範
囲の少なくとも一方により発光可能に定められ、走行す
る車両が低速度と検出されたときに前記設定手段は複数
の情報提供領域を設定し、前記制御手段は複数の情報提
供領域に異なる表示情報が表示されるように前記発光手
段の各々を発光させることを特徴とする。
【0009】なお、本発明の情報表示装置では、前記発
光手段は、高指向性を有する複数のランプを組合せて構
することができる
【0010】本発明の情報表示装置は、複数の発光手段
を備えており、各々は発光による照射方向及び照射範囲
の少なくとも一方を変更可能である。この複数の発光手
段の発光を制御、すなわち点灯または消灯等を制御する
ことによって、複数の発光手段により形成される表示領
域に情報表示が可能となる。また、各発光手段の照射方
向及び照射範囲の少なくとも一方を変更可能であること
により、情報表示による情報提供の範囲、すなわち情報
提供領域を変更することができる。そこで、本発明の情
報表示装置では、走行する車両の速度及び該車両の到着
の少なくとも一方を表す走行状態を検出手段によって検
出する。この検出された走行状態に基づいて、設定手段
は、車両に対する情報提供領域を設定する。これによ
り、設定された情報提供領域に情報を提供することで、
走行する車両の走行状態に応じて情報を提供することが
できる。このため、制御手段は、設定された情報提供領
域を含むように発光手段の発光による照射方向及び照射
範囲の少なくとも一方を求める。これと共に、制御手段
は、求めた照射方向及び照射範囲の少なくとも一方によ
って、入力された表示情報が表示されるように発光手段
の各々を発光させる。これによって、走行する車両の走
行状態に応じた情報提供領域に入力された表示情報が表
示される。
【0011】複数車両が走行するときには、各車両に対
して最適な情報提供が必要である。そこで、本発明で
、前記複数の発光手段の各々を複数の照射方向及び複
数の照射範囲の少なくとも一方により発光可能に定め
る。これによって、複数の情報提供領域を形成すること
ができる。そして、前記設定手段は走行する車両が低速
度と検出されたときに複数の情報提供領域を設定し、前
記制御手段が複数の情報提供領域に異なる表示情報が表
示されるように発光手段の各々を発光させる。これによ
って、複数車両が走行するとき、各々の車両の走行状態
に応じた情報提供領域に、表示情報を表示させ提供する
ことができる。
【0012】なお、前記発光手段は、高指向性を有する
複数のランプ、例えばLEDやレーザー装置を組合せて
構成することによって、容易に形成することができる。
【0013】また、前記発光手段の各々は、明るさを変
更することが可能なものを用いることによって、明るさ
の変更によって情報提供領域を変更することも可能であ
る。例えば、情報表示装置から離れた位置と近接した位
置に対する情報提供を同一の明るさで行うと、情報表示
装置から離れた位置の情報提供領域の視認性は低下す
る。このため、情報表示装置からの位置や範囲に応じて
明るさを変更し、標準的な明るさや情報によって明るさ
を変更することで、車両の位置等の走行状態にかかわら
ず安定的に情報提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
第1実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態は、車
載機と路上機との間でなされる路車間通信を用いて有料
道路を走行する車両に対して自動的に課金処理を行う自
動課金システムが稼働する有料道路のゲートに本発明を
適用したものである。なお、本実施の形態で用いられる
自動課金システムは、車両に搭載された車載機と、ゲー
トと途中経路の地上側に設置されたフラットアンテナを
有する路上機との間で電波通信をすることによって、車
両が停止することなく通行料金等を決済するためのシス
テムである。
【0015】本実施の形態に適用可能な、車載機30
(詳細は後述)と各種の情報を授受するための地上側設
備としては、有料道路の入口ゲート、分岐点の直前又は
直後等の途中経路、及び出口ゲートの各々に路上機が設
置されている。なお、本実施の形態では、出口ゲートに
おける1つのレーンに対する処理を一例にして説明す
る。
【0016】図1に示すように、路上機を構成する出口
ゲート100には、複数のフラットアンテナからなる出
口アンテナ120を備えたアーチ116と、出口アンテ
ナ120と接続された出口アンテナ制御装置132とか
らなる路上機が設置されている。この出口アンテナ制御
装置132は所謂トールアイランドと言われる分離帯1
10に配設されており、出口アンテナ制御装置132に
より出口アンテナ120を介して、有料道路の出口ゲー
ト情報や料金情報を車両に搭載された車載機30との間
で電波通信によって交信することができる。
【0017】出口ゲート100には1つのレーン102
を有しており、レーン102は分離帯108と分離帯1
10との間に形成されている。このレーン102を跨ぐ
ように、分離帯108から分離帯110にかけてアーチ
116が配設されており、アーチ116上には、レーン
102の直上に位置するように、出口アンテナ120が
取り付けられている。出口アンテナ120は、レーン1
02を走行する車両に対して情報の授受を行うためのも
のである。
【0018】アーチ116の近傍かつ上流側の分離帯1
08上には、表示装置148が設けられている。この表
示装置148は、レーン102を走行する車両に対して
走行に関連する情報、例えば路上機または車載機が不調
であることを報知するためのものである(詳細は後
述)。
【0019】アーチ116の上流側のレーン102上に
は、明暗パターン142が設けられており、明暗パター
ン142に対応してラインセンサ146がレーン102
上方に設けられている。明暗パターン142は分離帯1
08から分離帯110にかけて各々所定幅の暗部と明部
が交互に位置するように路面に設けられている。ライン
センサ146は、この明暗パターン142を分離帯10
8から分離帯110にかけて直線的に検出するためのも
のである。
【0020】なお、この明暗パターン142近傍の分離
帯108上にはレーン102を走行する車両の速度を検
出するための車速検出装置150が設けられている。ま
た、アーチ116の下流側の分離帯110上には、車両
を撮影するためのカメラ144が設置されている。
【0021】出口アンテナ120は、フラットアンテナ
から構成される、車載機と交信(送受信)するためのア
ンテナであり、レーン102の何れの位置を走行しても
車両に対して交信が可能なように、レーン102の幅方
向の長さを網羅した通信領域Areaが設定されてい
る。
【0022】図2に示すように、上記出口ゲート100
を側面的に見ると、出口ゲート100のレーン102上
に設けられた明暗パターン142をラインセンサ146
が検出することで車両90の到着を検出し、その下流側
には車両90の走行速度vを検出するための車速検出装
置150が位置している。分離帯108上に設けられた
表示装置148は後述するよう複数の視認領域L,M,
Sに情報提供が可能である。なお、カメラ144は、レ
ーン102の下流側付近を撮影することで、通信領域を
通過走行した車両を撮影することができる。
【0023】次に、表示装置148の構成を説明する。
表示装置148はレーンを走行する車両の乗員に対して
情報表示によって情報を提供するためのものである。
【0024】図3に示すように、表示装置148は、後
述する複数のLEDから構成されたランプ群149を縦
横所定数(例えば、縦m個、横n個。但し、m,nは自
然数)だけ平面的または局面的に配設した構成であり、
これら多数のランプ群149による画素によって表示画
面を形成している。これらランプ群149の点灯または
消灯を後述する制御装置132からの制御信号により制
御することによって、多数のランプ群149で形成され
た表示画面に情報表示をすることができる。
【0025】ここで、車両90に対して表示装置148
が、水平距離Xでかつ垂直距離Yの各距離に設けられて
いるとき(図2参照)、表示装置148からの視認可能
な領域は車速Vに応じて変化する。すなわち、車速Vが
速くなるに従って、その車速Vによる走行での視認可能
な領域は増加する。そこで、本実施の形態では、車速V
を低速度、中速度及び高速度に大別し、各車速に対応し
て以下のように視認領域L,M,Sを定めている。
【0026】低速度で走行する車両90が明暗パターン
142に到着(ラインセンサ146による検出)してか
ら、表示装置148の表示を乗員が視認可能な時間に相
当する距離を走行する。この走行距離の平均的な水平距
離XL を予め求め、この水平距離XL を含む表示装置1
48からの領域を低速度の視認領域Lと設定する。そし
て、視認領域Lの中心軸と水平線Horとのなす角度θ
L 、及び視認領域Lを構成するための角度θALを求め
る。従って、角度θL を光軸とし、角度θALの照射範囲
で光を照射することによって視認領域Lに情報提供(表
示装置148の表示)することができ、車速Vが低速度
の車両90に対して、十分な情報を提供できる。
【0027】また、中速度で走行する車両の乗員に対し
ては視認領域Lでは不十分となり、視認可能な領域を視
認領域Lから増加しなければならない。このため、中速
度で走行する車両の乗員が視認可能な時間に相当する車
両の走行距離のうち、上記水平距離XL からの増加分の
走行距離の平均的な水平距離XM を予め求め、この水平
距離XM を含む表示装置148からの領域を中速度で増
加する視認領域Mと設定する。そして、視認領域Mの中
心軸と水平線Horとのなす角度θM 、及び視認領域M
を構成するための角度θAMを求める。従って、上記視認
領域Lに光を照射すると共に、角度θM を光軸とし、角
度θAMの照射範囲で光を照射することによって視認領域
L,Mに情報提供(表示装置148の表示)することが
でき、車速Vが中速度の車両90に対して、十分な情報
を提供できる。
【0028】同様に、高速度で走行する車両の乗員に対
しては視認領域L,Mでは不十分となり、視認可能な領
域をさらに増加しなければならない。このため、高速度
で走行する車両の乗員が視認可能な時間に相当する車両
の走行距離のうち、上記水平距離XM からの増加分の走
行距離の平均的な水平距離XS を予め求め、この水平距
離XS を含む表示装置148からの領域を高速度で増加
する視認領域Sと設定する。そして、視認領域Sの中心
軸と水平線Horとのなす角度θS 、及び視認領域Sを
構成するための角度θASを求める。従って、上記視認領
域L,Mに光を照射すると共に、角度θS を光軸とし、
角度θASの照射範囲で光を照射することによって視認領
域L,M,Sに情報提供(表示装置148の表示)する
ことができ、車速Vが高速度の車両90に対して、十分
な情報を提供できる。
【0029】このように、本実施の形態では、車両の乗
員が視認可能な領域を車速に応じて視認領域L,M,S
に大別している。以上のことにより、表示装置148の
各ランプ群149は、以下のように構成している。
【0030】図4(1)に示すように、1画素を形成す
る1つのランプ群149は、LED149L ,LED1
49M ,LED149S から構成されている。LED1
49 L は、水平線Horと光軸CLL とのなす角度が角
度θL に設定されている(図4(2)参照)。また、L
ED149M は水平線Horと光軸CLM とのなす角度
が角度θM に設定され(図4(3)参照)、LED14
S は水平線Horと光軸CLS とのなす角度が角度θ
S に設定されている(図4(4)参照)。また、図5に
示すように、LED149L ,LED149M ,LED
149S の各々は、所定範囲(約10度〜30度)の指
向性を有している。
【0031】なお、LED149L ,LED149M
LED149S の各々の取り付けは、光の連続性を維持
させるため、各LEDの照射範囲の境界の一部が重複す
るように設置することが好ましい。また、LED149
M の取り付け角度θM は、視認領域Lの角度θL からの
増加分であるため、視認領域L,Mを構成するための角
度θAL,θAMの平均角度を加算した角度に設定すればよ
い(θM =(θAL+θ AM)/2)。同様に、LED14
S の取り付け角度θS は、視認領域Mの角度θM から
の増加分であるため、視認領域M,Sを構成するための
角度θAM,θASの平均角度を加算した角度に設定すれば
よい(θS =(θAM+θAS)/2)。
【0032】次に、上記明暗パターン142とラインセ
ンサ146について説明する。明暗パターン142とラ
インセンサ146は、レーン102へ進入または走行す
る車両のレーンの幅方向の長さすなわち車幅を検出する
ためのものである。この車両の車幅の検出原理を説明す
る。
【0033】図7に示すように、レーン102上には車
両進行方向に所定幅の所謂縞模様の明暗パターン142
が描かれており、明暗パターン142上に車両が進入し
ていない場合、ラインセンサ146は明暗パターン14
2の暗部と明部とに応じた信号を交互に出力する。すな
わち、ラインセンサ146は、明暗パターン142の一
方から所定方向(図7の矢印B方向)に一定時間で走査
検出することによって、図8(1)に示すように、暗部
及び明部の各々の明るさに対応した信号振幅を有する矩
形状の信号を出力する。このように、ラインセンサ14
6からの出力信号は規則的な信号となる。
【0034】この明暗パターン142上に白色等の明る
い色の車両(以下、明色車両という。)が進入すると、
図8(2)に示すように、ラインセンサ146からの出
力信号は明色車両が進入した位置に応じて信号レベルが
大きな不規則な部分を有することとなる。また、明暗パ
ターン142上に黒色等の暗い色の車両(以下、暗色車
両という。)が進入すると、図8(3)に示すように、
ラインセンサ146からの出力信号は暗色車両が進入し
た位置に応じて信号レベルが小さい不規則な部分を有す
ることとなる。これらの明暗パターン142から得られ
る信号の乱れは、車両の到着に対応する。このように、
ラインセンサ146からの出力信号によって車両の到着
を検出することができる。
【0035】図6に示すように、レーン102を走行す
る車両に対する地上側装置としての路上機は、出口アン
テナ120、ラインセンサ146、表示装置148、車
速検出装置150、カメラ144及び出口アンテナ制御
装置132から構成されている。出口アンテナ制御装置
132は、CPU172,RAM174,ROM176
及び入出力ポート(I/O)178からなるマイクロコ
ンピュータで構成され、各々はコマンドやデータの授受
が可能なようにバス180によって接続されている。な
お、ROM176には、後述する処理ルーチンが記憶さ
れている。入出力ポート178には、後述する送受信制
御装置152を介して出口アンテナ120が接続されて
いる。また、入出力ポート178には、検出信号を増幅
しデジタル信号に変換するためのドライバー154を介
してラインセンサ146が接続されている。また、入出
力ポート178には、各ランプ群149を構成するLE
D149L ,LED149M ,LED149S の各々を
駆動させるためのドライバー156A,156B,15
6Cを介して表示装置148が接続されている。さら
に、入出力ポート178には、ドライバ158を介して
車速検出装置150が接続され、ドライバー160を介
してカメラ144が接続されている。
【0036】次に、出口アンテナ120について送受信
処理を行う送受信制御装置152を説明する。
【0037】図9に示すように、出口アンテナ120
は、送信アンテナ22及び送受信アンテナ26から構成
されている。送受信制御装置152は、入出力ポート1
78から入出力されるデータやコマンドに応じて信号を
処理する信号処理回路12を備えている。信号処理回路
12は、命令を含むデータ信号(通信要求信号)を送信
する送信回路14に接続されている。送信回路14はミ
キサー18を介して送信アンテナ22に接続されてい
る。ミキサー18には所定周波数の搬送波を発生する搬
送波発生回路20が接続されており、ミキサー18は送
信回路14から入力される信号と搬送波発生回路20か
ら入力される搬送波とをミックスし、送信回路14から
入力された信号で搬送波発生回路20から入力された搬
送波を変調する。また、送信アンテナ22からはこの変
調波が電波として送信される。搬送波発生回路20に
は、車載機30から変調されて返送され送受信アンテナ
26で受信された変調波からデータ信号を取り出す送受
信回路24が接続されている。この送受信回路24は信
号処理回路12に接続されている。
【0038】なお、入口ゲートや途中経路等に設置され
た路上機は、出口ゲートと同様の構成であり、各々図示
を省略した中央コンピュータに接続可能である。このよ
うに、図示を省略した中央コンピュータに各路上機を接
続することによって、有料道路への進入車両に関する情
報、車両がどのような経路を経て走行したかを表す経路
情報、及び車両に対して課金したことを表す料金所情報
を統括的に管理することができる。
【0039】また、出口ゲート100には、手払いによ
って通行料を払うための従来と同様の料金所ボックスを
設けてもよい。また、入口ゲートでは通行券発行装置を
設けてもよい。
【0040】図10に示すように、上述の路上機と交信
するための車両90のインパネ上に搭載される車載機3
0は、料金残額情報等が格納されたICカード62が着
脱可能なICカードリードライト装置60を備えてい
る。この車載機30は、車両ナンバー等からなるIDコ
ード及び車種情報等の固定データを記憶した記憶回路4
8を備えると共に、ICカードリードライト装置60に
よって装着されたICカード62の料金残高情報を参照
したり、ICカード62に料金残額情報の書き込みを行
う。
【0041】詳細には、車載機30は、路上機から送信
された信号を受信する受信アンテナ32を備えている。
受信アンテナ32は、受信アンテナ32で受信された変
調波を検波し、データ信号を得る検波回路34に接続さ
れている。検波回路34は、データ信号受信回路44を
介してマイクロコンピュータを含んで構成された信号処
理回路46に接続されている。
【0042】信号処理回路46には、料金収受のための
残高を表す料金残高情報、IDコードや搭載車両の車種
を表す車種情報等のデータを記憶する記憶回路48及び
IDコードを含むデータ信号等を応答信号として送信す
る送信回路50が接続されており、この送信回路50は
送受信アンテナ52に受信された無変調の搬送波である
問合せ信号を信号処理回路46からのデータ信号で変調
して送受信アンテナ52を介して返送する。また、信号
処理回路46には、ICカード62が着脱可能なICカ
ードリードライト装置60が接続されている。
【0043】なお、車載機30の搭載位置(取付位置)
は、上記のように車両のインパネ上に限定されるもので
はなく、アンテナを路上機と交信可能な位置であればよ
く、例えば、後部座席等の車内でもよい。また、車載機
30は、車載機本体とアンテナとからなる別個の構成と
してもよい。このように車載機本体とアンテナとを別体
に構成した場合には、上述のようにアンテナのみをイン
パネ上や後部座席方向の位置等に設置することができる
と共に、取付位置情報は、アンテナが取付けられた位置
について登録されるものとする。
【0044】また、車載機にはイグニッションオン時に
車載バッテリーから常時電源が供給されている。
【0045】次に、本実施の形態の作用を説明する。図
11に示すように、路上機では、ステップ300におい
て車速検出装置150の出力信号を読み取ることによ
り、ラインセンサ146に到達する直前の車両の走行速
度(車速V)を検出する。次のステップ304では、車
速Vが第1速度V1未満か否かを判断することによっ
て、車両90が低速走行の車両であるか否かを判断す
る。V≧V1であるときはステップ304で否定判断さ
れステップ306へ進む。一方、V<V1であるときは
ステップ304で肯定判断され、ステップ308で低速
モード設定処理をした後にステップ314へ進む。この
低速モード設定処理は、低速走行の車両に対する視認領
域を設定するための処理であり、ここでは視認領域Lが
設定される。
【0046】ステップ306では、車速Vが第1速度V
1以上の第2速度V2未満か否かを判断することによっ
て、車両90が中速走行の車両であるか否かを判断す
る。V>V2(V2>V≧V1)であるときは中速走行
の車両であると判断し、ステップ310において中速モ
ード設定処理をした後にステップ314へ進む。一方、
V≧V2であるときは高速走行の車両であると判断し、
ステップ312において高速モード設定処理をした後に
ステップ314へ進む。上記中速モード設定処理は、中
速走行の車両に対する視認領域を設定するための処理で
あり、ここでは視認領域L、Mが設定される。また、高
速モード設定処理は、高速走行の車両に対する視認領域
を設定するための処理であり、ここでは視認領域L、
M、Sが設定される。
【0047】ステップ314では、ステップ308、3
10、312の何れかで設定されたモードにおける表示
装置の点灯時間が設定される。この表示装置の点灯時間
は、検出した車速Vで走行する車両が、上記で設定した
視認領域を通過する時間に相当する。なお、上記の設定
モードによらず一定時間点灯させるようにしてもよい。
【0048】次のステップ316では、車両が到着する
までラインセンサ146を読み取り、車両の到着を検出
するとステップ318へ進む。すなわち、上記説明した
ように、ラインセンサ146の出力信号を検出し、乱れ
が生じると、ステップ318へ進む。ステップ318で
は、表示すべき情報を読み取ると共に、上記ステップ3
08、310、312の何れかで設定されたモードによ
り表示装置148を表示、すなわち各ランプ群を構成す
るLED149L ,LED149M ,LED149S
少なくとも1つを点灯することによって、情報を表示す
る。この情報の表示は、例えば、路車間通信をするため
の車速Vが予め低速のときに設定されているときに、車
速を適正にあわせるように促すことができる。すなわ
ち、表示すべき情報として、車速Vに応じた情報、例え
ば、低速走行車両に対して「そのまま進んでくださ
い」、中速走行車両に対して「徐行して下さい」、高速
車両に対して「減速してください」等を設定し、これを
読み取り、表示することによって、路車間通信をするた
めの車速に沿うように、走行しているその車速に応じて
車速調整を乗員に促すことができる。
【0049】なお、表示すべき情報は同一の情報であっ
てもよい。例えば、路上機側の通信装置が不調であり、
有人ゲートへの誘導が必要な場合、「有人ゲートへ進ん
でください」等の情報を表示することにより、低速、中
速、高速の何れの車速であっても、最適な視認領域に情
報の提供がなされるので、車両の走行速度にかかわら
ず、確実に車両の乗員に情報を認知させることができ
る。
【0050】次に、上記ステップ314で設定した点灯
時間になるまで各ランプ群を点灯させて、その点灯時間
を経過すると(ステップ320で否定判断)、次のステ
ップ322で各ランプ群を消灯させて、本ルーチンを終
了する。
【0051】以上の処理をした後には、車両90の搭載
された車載機30と路上機との間で通信処理がなされて
料金収受処理等がなされる。
【0052】なお、本実施の形態では、出口アンテナ1
20の上流側に表示装置148を設けた場合を説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、出口アン
テナ120の下流側に設けても良い。この場合、路上機
と車載機との間の通信結果に応じた情報を表示させるこ
とができる。例えば、路上機と車載機との間で通信不良
が生じた車両、通信処理がなされない車載機未搭載の車
両に対しては、有人ゲートへの誘導が必要であるので、
「有人ゲートへ進んでください」等の情報を表示するこ
とにより、低速、中速、高速の何れの車速で車両が通過
しようとした場合であっても、最適な視認領域に情報の
提供がなされるので、車両の走行速度にかかわらず、確
実に車両の乗員に情報を認知させることができる。
【0053】このように、本実施の形態では、車両の走
行速度を検出すると共に、その走行速度に応じた視認領
域を設定して、設定した視認領域に情報を提供すること
ができる。すなわち、車両の走行速度を低速度、中速
度、及び高速度に分類し、各走行速度に応じて視認領域
を設定している。このため、走行速度が増加するに従っ
て視認領域が増加するので、車両の走行速度にかかわら
ず走行する車両の各々に対して最適な状態(視認領域)
で情報を提供することができ、確実に各車両の乗員に個
別に情報を認知させることができる。
【0054】次に、第2実施の形態を説明する。なお、
本実施の形態は、上記実施の形態と略同様の構成である
ため、同一部分には同一符号を付し、詳細な説明を省略
する。
【0055】図12に示すように、本実施の形態の路上
機を構成するラインセンサ146は、第1センサ146
A、第2センサ146B、第3センサ146C、及び第
4センサ146Dから構成されている。第1センサ14
6Aは、第1センサ146Aの検出信号を増幅しデジタ
ル信号に変換するためのドライバー154Aを介して出
口アンテナ制御装置132の入出力ポート178に接続
されている。同様に、第2センサ146Bはドライバー
154Bを介して入出力ポート178に接続され、第3
センサ146Cはドライバー154Cを介して入出力ポ
ート178に接続され、及び第4センサ146Dはドラ
イバー154Dを介して入出力ポート178に接続され
ている。
【0056】なお、図示は省略したが、第1センサ14
6A、第2センサ146B、第3センサ146C、及び
第4センサ146Dの各々に対応して、明暗パターン1
42A,142B,142C,142Dがレーン102
上に設けられている。
【0057】図13に示すように、本実施の形態の出口
ゲート100を側面的に見ると、上記実施の形態で説明
した視認領域L,M,Sに車両90が進入することを検
出できる位置(到達を検出できる位置)、及び視認領域
Sを通過したことを検出できる位置に明暗パターン14
2A〜142Dとラインセンサ146の各々とが設けら
れている。すなわち、視認領域Lに車両90が進入する
ときの車両90の位置に対応して明暗パターン142A
及び第1センサ146Aが設けられ、視認領域Mに車両
90が進入するときの車両90の位置に対応して明暗パ
ターン142B及び第2センサ146Bが設けられ、視
認領域Sに車両90が進入するときの車両90の位置に
対応して明暗パターン142C及び第3センサ146C
が設けられている。また、視認領域Sを車両90が通過
したときの車両90の位置に対応して明暗パターン14
2D及び第4センサ146Dが設けられている。従っ
て、出口ゲート100のレーン102上に設けられた明
暗パターン142A,142B,142C,142Dの
各々を第1センサ146A、第2センサ146B、第3
センサ146C、及び第4センサ146Dの各々が検出
することによって、視認領域L,M,Sへの車両90の
到着を検出できると共に、視認領域Sを通過することを
検出できる。
【0058】次に、本実施の形態の作用を説明する。図
14に示すように、路上機では、ステップ330におい
て視認領域Lに車両が到着するまで第1センサ146A
を読み取り、車両の到着を検出するとステップ332へ
進む。すなわち、上記実施の形態と同様に、第1センサ
146Aの出力信号を検出し、乱れが生じると、ステッ
プ332へ進む。ステップ332では、表示すべき情報
を読み取ると共に、その表示すべき情報を視認領域Lへ
提供するため、第1状態によって、表示装置148を表
示する。この第1状態は、各ランプ群を構成するLED
149L ,LED149M ,LED149S のうちLE
D149L を点灯させて情報を表示する状態である。
【0059】次に、ステップ334では、視認領域Mに
車両が到着するまで第2センサ146Bを読み取り、第
2センサ146Bの出力信号が乱れることにより車両の
到着を検出するとステップ336へ進む。ステップ33
6では、表示すべき情報を読み取ると共に、その表示す
べき情報を視認領域Mへ提供するため、第2状態によっ
て、表示装置148に表示する。この第2状態は、各ラ
ンプ群のうちLED149M を点灯させて情報を表示す
る状態である。第2状態により情報を表示装置148に
表示した後には、車両90は視認領域Lを通過した後で
あるため、次のステップ338において表示装置148
の各LED149L を消灯することによって第1状態を
消灯する。
【0060】次に、ステップ340では、視認領域Sに
車両が到着するまで第3センサ146Cを読み取り、第
3センサ146Cの出力信号が乱れることにより車両の
到着を検出するとステップ342へ進む。ステップ34
2では、表示すべき情報を読み取ると共に、その表示す
べき情報を視認領域Sへ提供するため、第3状態によっ
て、表示装置148に表示する。この第3状態は、各ラ
ンプ群のうちLED149S を点灯させて情報を表示す
る状態である。第3状態により情報を表示装置148に
表示した後には、車両90は視認領域Mを通過した後で
あるため、次のステップ344において表示装置148
の各LED149M を消灯することによって第2状態を
消灯する。
【0061】次のステップ346では、視認領域Sを車
両が通過するまで第4センサ146Dを読み取り、第4
センサ146Dの出力信号が乱れることにより視認領域
Sの車両の通過を検出するとステップ348へ進む。こ
のステップ348は、表示装置148の各LED149
S 消灯することによって第3状態を消灯し、表示装置1
48による情報提供を終了する。第3状態の消灯は視認
領域Sを車両が通過した後であり、視認領域Sへの情報
提供が不必要となるためである。
【0062】このように、本実施の形態では、視認領域
毎に車両の進入を検出し、車両の進入が検出されると、
検出した視認領域への情報を表示する。すなわち、車両
の走行速度にかかわらず、車両の位置に同期して視認領
域が設定される。これによって、走行しているその車速
にかかわらず、車両の走行位置に応じて乗員に情報を提
供することができる。
【0063】次に、第3実施の形態を説明する。なお、
本実施の形態は、上記実施の形態と略同様の構成である
ため、同一部分には同一符号を付し、詳細な説明を省略
する。
【0064】本実施の形態の自動課金システムは、上記
第1実施の形態及び第2実施の形態の自動課金システム
を組み合わせて構成したものである。すなわち、車両の
走行速度を検出するための車速検出装置150を有する
と共に、視認領域毎に車両の進入を検出するための第1
センサ146A、第2センサ146B、第3センサ14
6C、及び第4センサ146Dの各々に対応して、明暗
パターン142A,142B,142C,142Dがレ
ーン102上に設けられている。
【0065】次に、本実施の形態の作用を説明する。図
15に示すように、路上機では、ラインセンサ146に
到達する直前の車両の車速Vを検出し(ステップ30
0)、車両90が低速走行、中速走行及び高速走行の何
れの車両であるかを判断する(ステップ304、30
6)。低速走行の車両であるときは、ステップ350に
おいて、低速モード設定処理をした後にステップ356
へ進む。本実施の形態の低速モード設定処理は、低速走
行の車両に対する視認領域を設定するための処理であ
り、ここでは視認領域Lが設定、すなわちLED149
L が点灯させるLEDとして設定される。この視認領域
Lへの光の照射によって車両90に対して情報提供をす
るためには、表示装置148による視認領域Lの光の照
射タイミング、すなわちLEDの点灯及び消灯を検出す
る必要がある。このため、ステップ350では、視認領
域Lの点灯タイミング検出をするために第1センサ14
6A及び明暗パターン142Aが設定され、また、各L
ED149L の消灯タイミング検出をするために第2セ
ンサ146B及び明暗パターン142Bが設定される。
【0066】中速走行の車両であるときは、ステップ3
52へ進み、中速モード設定処理をした後にステップ3
56へ進む。本中速モード設定処理は、中速走行の車両
に対する視認領域を設定するための処理であり、ここで
は視認領域L,Mが設定、すなわちLED149L 及び
LED149M の点灯が設定される。この視認領域L,
Mへの光の照射によって車両90に対して情報提供をす
るためには、表示装置148による視認領域L,Mの光
の照射タイミング、すなわちLEDの点灯及び消灯を検
出する必要がある。本実施の形態では、視認領域L,M
へ同時に光を照射させるため、ステップ352におい
て、視認領域L,Mの同時点灯の点灯タイミング検出を
するために第1センサ146A及び明暗パターン142
Aが設定され、また、各LEDの消灯タイミング検出を
するために第3センサ146C及び明暗パターン142
Cが設定される。同様に、高速走行の車両であるとき
は、ステップ354へ進み、高速モード設定処理をした
後にステップ356へ進む。本高速モード設定処理は、
高速走行の車両に対する視認領域を設定するための処理
であり、ここでは視認領域L,M,Sが設定、すなわち
LED149L 、LED149M 及びLED149S
点灯が設定される。この視認領域L,M,Sへの光の照
射によって車両90に対して情報提供をするためには、
表示装置148による視認領域L,M,Sの光の照射タ
イミング、すなわちLEDの点灯及び消灯を検出する必
要がある。本実施の形態では、視認領域L,M,Sへ同
時に光を照射させるため、ステップ354において、視
認領域L,M,Sの同時点灯の点灯タイミング検出をす
るために第1センサ146A及び明暗パターン142A
が設定され、また、各LEDの消灯タイミング検出をす
るために第4センサ146D及び明暗パターン142D
が設定される。
【0067】以上のようにして、車両90の車速に応じ
た視認領域が設定される。これと共に、設定された視認
領域へ車両が進入したときにLEDを点灯するタイミン
グを検出するための点灯タイミング検出用のラインセン
サ及び明暗パターン、視認領域を車両が通過したときに
点灯したLEDを消灯するタイミングを検出するための
消灯タイミング検出用のラインセンサ及び明暗パターン
が設定される。
【0068】次に、ステップ356において、上記ステ
ップ350〜356において設定された点灯タイミング
検出用のラインセンサ及び明暗パターンによる出力信号
の乱れを検出することによって視認領域に車両90が到
着したか否かを判断し、車両90が到着したときにステ
ップ358へ進み、上記ステップ350〜356におい
て設定された視認領域へ光を照射するためにLEDを点
灯する。次のステップ360では、消灯タイミング検出
用のラインセンサ及び明暗パターンによる出力信号の乱
れを検出することによって視認領域を車両90が通過し
たか否かを判断し、車両90が通過したときにステップ
362へ進み、点灯した各LEDを消灯して本ルーチン
を終了する。
【0069】このように、本実施の形態では、車両の走
行速度を検出すると共に、その走行速度に応じた視認領
域を設定すると共に、点灯及び消灯のタイミングを検出
するセンサを設定するので、車両の走行速度に対応して
視認するための時間を確保できる視認領域への情報提供
することができる。また、設定された視認領域を通過し
た時点でLED消灯による情報提供を終了させているの
で、後続する車両に対する情報提供への移行が短時間で
容易となる。これによって、車両の走行速度にかかわら
ず走行する車両の各々に対して最適な状態(視認領域)
で情報を提供することができ、確実に各車両の乗員に個
別に情報を認知させることができる。
【0070】上記実施の形態では走行速度(中速または
高速)により複数の視認領域で情報を提供する各LED
は同一の消灯タイミングで消灯するようにしたが、各視
認領域を通過する毎に消灯してもよい。各視認領域を通
過する毎に消灯すれば、情報提供が不要な視認領域、す
なわち車両が通過した視認領域は、通過時点でLED消
灯による情報提供を終了させることができ、後続する車
両に対する情報提供への移行が短時間で容易となる。
【0071】なお、上記実施の形態では、走行する1台
の車両に対して表示装置によって情報を提供する場合に
ついて説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、駐車場等のように複数台の車両が低速または停止
した状態のときに、複数台の車両に対して異なる情報を
提供することができる。例えば、複数台の車両がその状
態のままで走行したとき、先頭の車両に対しては駐車料
金収受等の処理が通常に行われる可能性が大きいが必要
処理時間が大きく、後続する車両は他の出口や入口へ向
かう方が好ましい場合、先頭の車両に対しては「そのま
ま進んでください」と表示し、後続車両に対しては「他
の入口または出口へ進んで下さい」と表示する。これに
よって、車両毎に意図的に情報提供をすることができ
る。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、走
行する車両の速度や到着等の走行状態を検出手段によっ
て検出し、検出された走行状態から設定手段で車両に対
する情報提供領域を設定し、この情報提供領域を含むよ
うに各発光手段を制御しているので、走行する車両の走
行状態に応じた情報提供領域に表示情報の表示により情
報提供することができる、という効果がある。
【0073】また、複数車両が走行するときには、走行
する車両が低速度と検出されたときに複数の情報提供領
域を設定手段により設定し、複数の情報提供領域に異な
る表示情報が表示されるように制御手段が発光手段の各
々を発光させるので、複数の情報提供領域の各々による
異なる情報提供が可能となり、複数車両の各々について
走行状態に応じた情報提供領域に表示情報を表示させ提
供することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態の自動課金システムに
おける出口ゲートを示す概略斜視図である。
【図2】第1実施の形態にかかる、車両の路上機の表示
装置周辺における関係を示すイメージ図である。
【図3】表示装置の概略構成を示す線図である。
【図4】表示装置を構成するランプ群の概略構成を示す
線図である。
【図5】ランプ群を構成するLEDの指向性を示す線図
である。
【図6】第1実施の形態の路上機の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図7】車両の到着を検出するための明暗パターンを示
す線図である。
【図8】ラインセンサの出力信号を示す時間特性図であ
る。
【図9】路上機の出口アンテナで送受信処理する送受信
制御装置の一例を示すブロック図である。
【図10】車載機を示すブロック図である。
【図11】第1実施の形態の路上機側の処理ルーチンを
示す流れ図である。
【図12】第2実施の形態の路上機の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図13】第2実施の形態にかかる、車両の路上機の表
示装置周辺における関係を示すイメージ図である。
【図14】第2実施の形態の路上機側の処理ルーチンを
示す流れ図である。
【図15】第3実施の形態の路上機側の処理ルーチンを
示す流れ図である。
【符号の説明】
100 出口ゲート 132 出口アンテナ制御装置 146 ラインセンサ 148 表示装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の照射方向及び複数の照射範囲の少
    なくとも一方により発光可能な複数の発光手段と、 走行する車両の速度及び該車両の到着の少なくとも一方
    を表す走行状態を検出する検出手段と、 検出された走行状態に基づいて、走行する車両が低速度
    と検出されたときに複数の情報提供領域を設定する設定
    手段と、 設定された複数の情報提供領域を含むように前記発光手
    段の発光による照射方向及び照射範囲の少なくとも一方
    を求めると共に、求めた照射方向及び照射範囲の少なく
    とも一方によって、入力された表示情報が表示され、か
    つ前記複数の情報提供領域に異なる表示情報が表示され
    るように前記発光手段の各々を発光させる制御手段と、 を備えた情報表示装置。
  2. 【請求項2】 前記発光手段は、高指向性を有する複数
    のランプを組合せて構成したことを特徴とする請求項1
    に記載の情報表示装置。
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