JP3455980B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JP3455980B2
JP3455980B2 JP29776992A JP29776992A JP3455980B2 JP 3455980 B2 JP3455980 B2 JP 3455980B2 JP 29776992 A JP29776992 A JP 29776992A JP 29776992 A JP29776992 A JP 29776992A JP 3455980 B2 JP3455980 B2 JP 3455980B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電荷結合素子(CCD :
Charge Coupled Device )により形成されたCCDイメ
ージセンサなどの固体イメージセンサにより得られる撮
像信号からディジタル化した画像データを生成して出力
する固体撮像装置に関し、特に、生成した画像データの
データクロックを変換するレート変換機能を有する固体
撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、CCDイメージセンサなどの離
散的な画素構造を有する固体イメージセンサを撮像手段
として用いた固体撮像装置では、上記固体イメージセン
サ自体がサンプリング系であるために、上記固体イメー
ジセンサによる撮像信号に空間サンプリング周波数から
の折り返し成分が混入することが知られている。従来、
撮像光学系に複屈折型の光学的ローパスフィルタを設け
て、撮像信号のベースバンド成分の高域成分を抑圧する
ことにより、上記固体イメージセンサによるサンプリン
グ系のナイキスト条件を満たすようにして、撮像信号の
ベースバンド成分への折り返し成分の発生を防止するよ
うにしている。
【0003】また、カラー画像を撮像するカラーテレビ
ジョンカメラ装置では、緑色画像撮像用の固体イメージ
センサと赤色画素および青色画素用の色コーディングフ
ィルタを設けた固体イメージセンサにより三原色画像を
撮像する二板式固体撮像装置や、三原色画像を個別の固
体イメージセンサにより撮像する三板式固体撮像装置等
の多板式固体撮像装置が実用化されている。
【0004】さらに、上記多板式固体撮像装置における
解像度の向上を図るための手法として、緑色画像撮像用
の固体イメージセンサに対して、画素の空間サンプリン
グ周期の1/2だけ、赤色画像撮像用および青色画像撮
像用の固体イメージセンサをずらして配置するようにし
た空間画素ずらし法が知られている。この空間画素ずら
し法を採用することによって、アナログ出力の多板式固
体撮像装置では、固体イメージセンサの画素数の限界を
越える高い解像度を実現することができる。
【0005】また、放送局などで使用する業務用のディ
ジタルビデオテープレコーダの規格として、D−1規格
やD−2規格などが規格化されており、これらの規格に
適合したディジタルビデオ関連機器に対するディジタル
インターフェースがカラーテレビジョンカメラ装置にも
必要とされている。
【0006】ここで、4:2:2ディジタルコンポーネ
ントビデオ信号の規格であるD−1規格では、サンプリ
ング周波数をNTSC方式における水平周波数f
H(NTSC) の858倍に当たるとともにPAL方式におけ
る水平周波数fH(PAL)) の864倍に当たる13.5M
Hzとし、どちらの方式での水平周波数の整数倍でロッ
クできるようになっている。また、ディジタルコンポジ
ットビデオ信号の規格であるD−2規格では、サンプリ
ング周波数をサブキャリヤの4倍の4FSCとし、サブキ
ャリヤとサンプリングクロックとのビート妨害を最小に
するようになっており、NTSC方式のサンプリング周
波数fS(NTSC) は14.3MHzでPAL方式のサンプ
リング周波数fS(PAL)は17.734MHzである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の如き
D−1規格やD−2規格に適合したディジタル画像信号
を直接出力するような固体撮像装置を実現しようとする
場合に、解像度が高く、折り返し歪みの少ない画質の良
好なディジタル画像信号を直接出力するためには、撮像
部に使用する固体イメージセンサのサンプリングレート
(画素数)は、該固体イメージセンサに対するプリフィ
ルタである光学的ローパスフィルタの不完全さ、すなわ
ち、光学的ローパスフィルタではなだらかなロールオフ
特性しか得られず、MTF特性を良好にすることと折り
返し歪み成分を少なくすることとの両立が困難であると
いうことを考慮すると、上記D−1規格やD−2規格に
おけるサンプリングレートよりも高くする必要がある。
【0008】また、固体イメージセンサによる撮像信号
について、該固体イメージセンサの画素毎の欠陥補正処
理などをディジタル処理で行うことや、ビート妨害が発
生を防止することなどを考慮すると、固体イメージセン
サのサンプリングレートと、該固体イメージセンサによ
る撮像信号をディジタル化するアナログディジタル変換
部におけるサンプリングレートと一致させることが望ま
しい。
【0009】その場合、現行の最も標準的なCCDイメ
ージセンサは14.3MHz=fSC(NTSC)のクロックレ
ートで駆動されるようになっており、このCCDイメー
ジセンサを撮像部に用いたディジタル処理カメラでは、
上記固体イメージセンサから出力される撮像信号を上記
14.3MHz=fSC(NTSC)のクロックレートでディジ
タル化してディジタル信号処理を施すことになる。
【0010】しかし、上述のように4:2:2ディジタ
ルコンポーネントビデオ信号の規格であるD−1規格で
のクロックレートは、輝度信号Yが13.5MHzで色
差信号CR /CB が6.75MHzであり、上記標準的
なCCDイメージセンサを撮像部に用いたディジタル処
理カメラにおけるクロックレートとマッチングがとれな
いという問題点がある。なお、上記D−1規格に対応す
るために、読み出しレートが13.5MHzのCCDイ
メージセンサを新規に作るのでは、コスト、汎用性の点
で問題がある。
【0011】また、空間画素ずらし法を採用した多板式
固体撮像装置では、CCDイメージセンサのクロックレ
ートfS1に対して2倍のクロックレート2fS1で動作す
る信号処理系を用いなければ、アナログ出力を高解像度
化できない。なお、信号処理系において、fS1,2fS1
で信号処理を行った後、一旦fS1又は2fS1でアナログ
化し、アナログフィルタで処理してからD−1規格での
クロックレートで再度ディジタル化することも考えられ
るが、14.3MHz系と13.5MHz系との間でビ
ート妨害が発生し画質劣化の原因となる。
【0012】そこで、本発明は、上述の如き実情に鑑
み、標準的なCCDイメージセンサを用いて、ビート妨
害が発生することなく画質の良好なディジタル画像信号
を得られる固体撮像装置を提供することを目的とする。
【0013】また、CCDイメージセンサによる撮像信
号から生成される輝度信号Yと色差信号CR ,CB との
間の遅延差を補償して画質の良好なアナログ画像信号が
得られるようにした固体撮像装置を提供することを目的
とする。
【0014】さらに、CCDイメージセンサによる撮像
信号から生成される輝度信号Yと色差信号CR ,CB
の間の遅延差を補償して画質の良好なディジタル画像信
号が得られるようにした固体撮像装置を提供することを
目的とする。
【0015】さらに、外部入力モードにおいても、輝度
信号Yと色差信号CR ,CB との間の遅延差を補償して
画質の良好なアナログ画像信号が得られるようにした固
体撮像装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る固体撮像装
置は、上述の目的を達成するために、fS1レートで駆動
される少なくとも1個の固体イメージセンサと、上記固
体イメージセンサから出力される撮像信号を所定の位相
のfS1レートでディジタル化するアナログディジタル変
換部と、上記fS1レートに関連したクロックレートで動
作して、上記アナログディジタル変換部によりディジタ
ル化された撮像データから少なくともディジタル輝度信
号Yと2つのディジタル色差信号CR ,CB を生成する
第1のディジタル演算部と、上記第1のディジタル演算
部により生成された上記fS1レートに関連した入力デー
タレートの信号Y,CR ,CB からfS2レートに関連し
た出力データレートの信号Y,CR ,CB を生成する第
2のディジタル演算部と、上記第1のディジタル演算部
により生成された各信号Y,CR ,CB をアナログ化し
てアナログ輝度信号とアナログ色差信号を生成するディ
ジタルアナログ変換部と、上記ディジタルアナログ変換
部により生成されたアナログ輝度信号とアナログ色差信
号が供給されるアナログエンコーダと、上記アナログエ
ンコーダにおいてアナログ色差信号に帯域制限処理を施
すローパスフィルタによる群遅延を補償するために、上
記第1のディジタル演算部の輝度信号チャンネルに設け
られた第1の遅延補償回路とを備えてなることを特徴と
するものである。
【0017】また、本発明に係る固体撮像装置は、上記
第2のディジタル演算部により生成されたfS2レートに
関連した出力データレートの各信号Y,CR ,CB が供
給され、これら各信号Y,CR ,CB を群遅延を揃えて
出力する第2の遅延補償回路を設けたことを特徴とする
ものである。
【0018】さらに、本発明に係る固体撮像装置は、上
記fS1レートに関連したデータレートとfS2レートに関
連したデータレートのとの間で双方向にレート変換を行
う機能を有する上記第2のディジタル演算部を備え、外
部入力モード時に上記第2の遅延補償回路を介して入力
されるfS2レートに関連したデータレートのディジタル
輝度信号およびディジタル色差信号を上記第1のディジ
タル演算部から出力される各信号Y,CR ,CB の群遅
延と等しい群遅延を有する上記fS1レートに関連したデ
ータレートの信号Y,CR ,CB を生成して、上記ディ
ジタルアナログ変換部に供給することを特徴とするもの
である。
【0019】
【作用】本発明に係る固体撮像装置では、fS1レートで
駆動される少なくとも1個の固体イメージセンサから出
力される撮像信号をアナログディジタル変換部により所
定の位相のfS1レートでディジタル化して、上記fS1
ートに関連したクロックレートで動作する第1のディジ
タル演算部により少なくともディジタル輝度信号Yと2
つのディジタル色差信号CR ,CB を生成し、第2のデ
ィジタル演算部により上記fS1レートに関連した入力デ
ータレートの信号Y,CR ,CB からfS2レートに関連
した出力データレートの信号Y,CR ,CB に変換す
る。
【0020】そして、第1の遅延補償回路は、上記第1
のディジタル演算部により生成された各信号Y,CR
B をディジタルアナログ変換部によりアナログ化して
アナログ輝度信号とアナログ色差信号が供給されるアナ
ログエンコーダとにおいてアナログ色差信号に帯域制限
処理を施すローパスフィルタによる群遅延を補償する。
【0021】また、本発明に係る固体撮像装置におい
て、第2の遅延補償回路は、上記第2のディジタル演算
部により生成されたfS2レートに関連した出力データレ
ートの各信号Y,CR ,CB が供給され、これら各信号
Y,CR ,CB を群遅延を揃えて出力する。
【0022】さらに、本発明に係る固体撮像装置におい
て、上記第2のディジタル演算部は、上記fS1レートに
関連したデータレートとfS2レートに関連したデータレ
ートのとの間で双方向にレート変換を行う機能を有し、
外部入力モード時に上記第2の遅延補償回路を介して入
力されるfS2レートに関連したデータレートのディジタ
ル輝度信号およびディジタル色差信号を上記第1のディ
ジタル演算部から出力される各信号Y,CR ,CB の群
遅延と等しい群遅延を有する上記fS1レートに関連した
データレートの信号Y,CR ,CB を生成して、上記デ
ィジタルアナログ変換部に供給する。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係る固体撮像装置の一実施例
について、図面に従い詳細に説明する。本発明に係る固
体撮像装置は、例えば図1に示すように構成される。
【0024】この図1に示す第1の実施例の固体撮像装
置は、撮像部1により得られる撮像信号をディジタル化
してD1規格に準拠した画像データとして記録するディ
ジタルカムコーダに適用したもので、撮像部1により得
られる三原色撮像信号R,G,Bがアナログ信号処理部
2を介して供給されるアナログディジタル変換部3、こ
のアナログディジタル(A/D)変換部3によりディジ
タル化された各色撮像データR,G,Bが供給される第
1のディジタル演算部4、この第1のディジタル演算部
4により生成されたディジタル輝度信号Yと2つのディ
ジタル色差信号CR ,CB が供給される第2のディジタ
ル演算部5やアナログ出力用の信号処理部6などを備
え、D1規格に準拠した画像データの記憶再生を行う記
録再生部7が上記第2のディジタル演算部5に接続され
ている。
【0025】上記撮像部1は、図示しない撮像レンズか
ら光学的ローパスフィルタを介して入射される撮像光を
色分解プリズムにより三原色光成分に分解して、被写体
像の三原色画像を撮像する三枚のCCDイメージセンサ
1R,1G,1Bからなる。
【0026】この実施例において、上記三枚のCCDイ
メージセンサ1R,1G,1Bは、空間画素ずらし法を
採用して、緑色画像撮像用のCCDイメージセンサ1G
に対して、画素の空間サンプリング周期τs の1/2だ
け、赤色画像撮像用および青色画像撮像用のCCDイメ
ージセンサ1R,1Bがずらして配置されている。
【0027】なお、本願発明は、この実施例のような空
間画素ずらし法を採用した3板式固体撮像装置のみに適
用可能なものでなく、単板式や2板式の固体撮像装置や
空間画素ずらし法を採用しない3板式固体撮像装置など
の他の方式の固体撮像装置にも適用することができる。
【0028】上記三枚のCCDイメージセンサ1R,1
G,1Bは、電圧制御型発振器(VCO)8により与え
られる2fS1レートのクロックCK(2fS1)に基づい
てタイミングジェネレータ(TG)9が発生する駆動ク
ロックCK(fS1)によりf S1レートで駆動される。
【0029】ここで、上記三枚のCCDイメージセンサ
1R,1G,1Bは、EIAではfS1=910fH ,C
CIRではfS1=912fH のレートで撮像電荷が読み
出されるように、その画素数が選定されている。そし
て、上記VCO8の発振周波数が2fS1に設定され、上
記TG9は、上記クロックCK(2fS1)を1/2分周
することにより得られるfS1レートの駆動クロックCK
(fS1)により上記三枚のCCDイメージセンサ1R,
1G,1Bを駆動するようになっている。
【0030】上記CCDイメージセンサ1R,1G,1
BからfS1レートで読み出された各色撮像信号R
(fS1),G(fS1),B(fS1)が上記アナログ信号
処理部2に供給される。
【0031】上記アナログ信号処理部2は、相関二重サ
ンプリング(CDS:Corelated Double Sampling )処
理回路21R,21G,21Bとレベル制御回路22
R,22G,22Bからなり、上記CCDイメージセン
サ1R,1G,1BからfS1レートで読み出された各色
撮像信号R,G,Bに対して、それぞれ相関二重サンプ
リング処理を上記CDS処理回路21R,21G,21
Bで施し、さらに、白バランスや黒バランスなどのレベ
ル制御を上記レベル制御回路22R,22G,22Bに
より行う。
【0032】上記撮像部1により得られる各色撮像信号
R(fS1),G(fS1),B(fS1)が上記アナログ信
号処理部2を介して供給されるA/D変換部3は、それ
ぞれ10ビット語長の3個のA/D変換器3R,3G,
3Bからなる。これら各A/D変換器3R,3G,3B
には、上記各色撮像信号R(fS1),G(fS1),B
(fS1)のサンプリングレートに等しいfS1レートで所
定の位相を有する駆動クロックCK(fS1)が上記TG
9から供給されている。そして、このアナログディジタ
ル変換部3は、上記A/D変換器3R,3G,3Bによ
り、上記fS1レートの各色撮像信号R(fS1),G(f
S1),B(fS1)を上記駆動クロックCK(fS1)によ
り所定の位相のfS1レートでディジタル化して、上記各
色撮像信号R(fS1),G(fS1),B(fS1)のスペ
クトルと同じ信号スペクトルの各ディジタル色信号R
(fS1),G(fS1),B(fS1)を形成する。
【0033】なお、上記各A/D変換部器3R,3G,
3Bには、必要に応じて語長が12〜14ビット程度の
ものを使用しても良い。
【0034】そして、上記A/D変換部3によりディジ
タル化されたfS1レートの各色撮像データR(fS1),
G(fS1),B(fS1)が上記第1のディジタル演算部
4に供給される。
【0035】この第1のディジタル演算部4は、第1の
ディジタルプロセス処理回路41と第2のディジタルプ
ロセス処理回路42からなる。
【0036】上記第1のディジタルプロセス処理回路4
1は、上記TG9から供給される駆動クロックCK(f
S1)によりfS1レートで動作して、上記A/D変換部3
から供給される各ディジタル色信号R(fS1),G(f
S1),B(fS1)について、各種補正信号レベル検出を
検出して、例えば、白バランス制御データ、黒バランス
制御データ、黒シェーディング補正データ、白シェーデ
ィング補正データや欠陥補正データなどをメモリ43に
格納し、各色信号毎にD/A変換器44R,44G,4
4Bによりアナログ化して上記アナログ信号処理部2の
各レベル制御回路22R,22G,22Bにフィードバ
ックすることにより、白黒バランス制御やシェーディン
グ補正や欠陥補正などの画像処理を行う。
【0037】なお、上記メモリ43は、SRAMからな
りバックアップ電源として電池45が接続されている。
【0038】このように、この実施例では、上記CCD
イメージセンサ1R,1G,1BからfS1レートで読み
出された各色撮像信号R(fS1),G(fS1),B(f
S1)を上記A/D変換部3でfS1レートでディジタル化
して得られえるfS1レートの各色撮像データR
(fS1),G(fS1),B(fS1)を得ているので、上
記第1のディジタルプロセス処理回路41をfS1レート
で動作させて、シェーディング補正や欠陥補正など画素
単位の画像処理を行うことができる。
【0039】また、上記第2のディジタルプロセス処理
回路42は、上記第1のディジタルプロセス処理回路4
1により画素単位の画像処理が施された各ディジタル色
信号R,G,Bについて、画像強調処理、ペデスタル付
加、ガンマ,ニーなどの非線形処理、リニアマトリクス
処理を行うとともに、マトリクス演算処理によって上記
各ディジタル色信号R(fS1),G(fS1),B
(fS1)からディジタル輝度信号Y(2fS1)と2つの
ディジタル色差信号CR (fS1),CB (fS1)を生成
する。
【0040】ここで、上記第2のディジタルプロセス処
理回路42は、上記VCO8から2fS1レートのクロッ
クCK(2fS1)が供給されているとともに上記TG9
からfS1レートの駆動クロックCK(fS1)が供給され
ており、これらのクロックCK(2fS1),CK
(fS1)をマスタクロックとして動作して、上記撮像部
1における空間画素ずらし法に対応する周知の高解像度
化の処理を行い、上記各ディジタル色信号R(fS1),
G(fS1),B(fS1)から、2fS1レートのディジタ
ル輝度信号Y(2fS1)と、fS1レートの各ディジタル
色差信号CR (fS1),CB (fS1)を生成する。
【0041】なお、上記マスタクロックCK(2
S1),CK(fS1)は、水平同期信号HDや垂直同期
信号VDなど各種同期信号を形成する同期信号発生器
(SG)11にも供給されている。
【0042】また、上記第2のディジタル演算部5は、
S1レートに関連したデータレートの信号とfS2レート
に関連したデータレートの信号との間で双方向にレート
変換を行うもので、記録モード時には、上記第1のディ
ジタル演算部4により生成された上記fS1レートに関連
したデータレートの信号Y(2fS1),CR (fS1),
B (fS1)を上記fS2レートに関連したデータレート
の信号Y(fS2),CR (fS2/2),CB (fS2
2)に変換して上記記録再生部7に供給し、再生モード
時には、上記記録再生部7から供給される上記fS2レー
トに関連したデータレートの信号Y(fS2),CR (f
S2/2),CB (fS2/2)を上記fS1レートに関連し
たデータレートの信号(2fS1),CR (fS1),CB
(fS1)に変換して上記アナログ出力用の信号処理部6
に供給する。
【0043】この第2のディジタル演算部5は、輝度信
号用のレート変換回路50Yと色差信号用のレート変換
回路50Cとからなる。
【0044】さらに、上記第2のディジタル演算部5と
上記記録再生部7との間に外部機器に対するディジタル
インターフェース13が設けられており、上記第2のデ
ィジタル演算部5は、外部入力モードにおいて、ディジ
タルカメラコントロールユニット(D−CCU)14か
らディジタルカメラアダプタ(D−CA)15を介して
入力されるfS2レートに関連したデータレートのディジ
タルリターン信号Y(fS2),CR (fS2/2),CB
(fS2/2)を上記fS1レートに関連したデータレート
の信号Y(2fS1),CR (fS1),CB (fS1)に変
換して上記アナログ出力用の信号処理部6に供給するこ
とができるようになっている。
【0045】また、この実施例において、上記アナログ
出力用の信号処理部6は、上記第1のディジタル演算部
4又は第2のディジタル演算部5により生成される上記
S1レートに関連したデータレートの信号Y(2
S1),CR (fS1),CB (fS1)に対するアナログ
インターフェースとして機能するもので、ディジタルア
ナログ(D/A)変換部61とアナログエンコーダ62
からなる。
【0046】上記D/A変換部61は、それぞれ3個の
D/A変換器61Y,61CR ,61CB とポストフィ
ルタ61PFY,61PFCR ,61PFCB からな
る。
【0047】このD/A変換部61において、2fS1
ートのディジタル輝度信号Y(2fS1)は、上記D/A
変換器61Yによりアナログ化され、ナイキストフィル
タとして機能するポストフィルタ61Yによりサンプリ
ングキャリア成分が除去されて、上記アナログエンコー
ダ62に供給される。また、fS1レートのディジタル色
差信号CR (fS1),CB (fS1)は、それぞれ上記D
/A変換器61CR ,61CB によりアナログ化され、
それぞれナイキストフィルタとして機能するポストフィ
ルタ61PFCR ,61PFCB によりサンプリングキ
ャリア成分が除去されて、上記アナログエンコーダ62
に供給される。
【0048】また、上記アナログエンコーダ62は、通
常のNTSC又はPALに準拠したエンコーダであっ
て、コンポーネント信号Y,CR ,CB とコンポジット
信号CSを出力するとともに、ビューファインダ16に
供給するモニタ信号YVFを出力する機能を有する。
【0049】このアナログエンコーダ62は、例えば図
2に示すように構成されている。
【0050】このアナログエンコーダ62において、上
記D/A変換部61から供給される2つのアナログ色差
信号CR ,CB は、それぞれローパスフィルタ63
R ,63CB により所定の帯域(fc≒1MHz)に
帯域制限され、信号合成器64CR ,64CB によりバ
ーストフラグBFが付加されてから変調器65に供給さ
れる。上記変調器65は、上記アナログ色差信号CR
B により直交2相のサブキャリアSCを変調して、変
調クロマ信号COUT を生成する。
【0051】一方、上記D/A変換部61から供給され
るのアナログ輝度信号Yは、上記ローパスフィルタ63
R ,63CB による遅延量が遅延回路66により補償
されてから、信号合成器67により同期信号やセットア
ップ信号が付加されることにより、規定の輝度信号Y
OUT とされる。このようにして得られる輝度信号YOUT
は、上述の空間画素ずらし法の応じたディジタル処理に
より高解像度化が図られ、折り返し歪みが少ないものと
なっている。
【0052】そして、この輝度信号YOUT と上記変調ク
ロマ信号COUT とを信号混合器68で混合することによ
りコンポジット信号CSOUT を生成する。
【0053】また、上記輝度信号YOUT は、キャラクタ
ジェネレータ69によるキャラクタ信号が信号混合器7
0により混合されてから、切換回路71を介してモニタ
信号YVFとして出力される。上記切換回路71は、外部
から入力されるリターン信号RETと上記輝度信号Y
OUT との切り換えを行う。
【0054】ここで、上記アナログ出力用の信号処理部
6は、上記アナログエンコーダ62に代えて、図3に示
すように、fS1レートに関連するクロックレートで動作
する第3のディジタル演算部によるディジタルエンコー
ダ73を用い、このディジタルエンコーダ73により生
成されるディジタル輝度信号YOUT やディジタルコンポ
ジット信号CSOUT 、ディジタルモニタ信号YVFをそれ
ぞれD/A変換器74Y,74CS,75YVFによりア
ナログ化し、ポストフィルタ74PFY,74PFC
S,75PFYVFを介して出力するように構成しても良
い。
【0055】また、この実施例において、上記第2のデ
ィジタル演算部5は、fS1レートに関連したデータレー
トの信号とfS2レートに関連したデータレートの信号と
の間で双方向にレート変換を行うもので、原理的に、記
録モード時には、2fS1レートのディジタル輝度信号Y
(2fS1)をfS2レートのディジタル輝度信号Y
(fS2)にレート変換するとともに、それぞれfS1レー
トのディジタル色差信号CR(fS1),CB (fS1)を
S2/2レートのディジタル色差信号CR (fS2
2),CB (fS2/2)にレート変換し、再生モード時
には、fS2レートのディジタル輝度信号Y(fS2)を2
S1レートのディジタル輝度信号Y(2fS1)にレート
変換するとともに、それぞれfS2/2レートのディジタ
ル色差信号CR (fS2/2),CB (fS2/2)をfS1
レートのディジタル色差信号CR (fS1),C
B (fS1)にレート変換するのであるが、各レート変換
回路50Y,50Cの構成を簡略化するために、再生モ
ード時には、fS2レートのディジタル輝度信号Y
(fS2)を2fS2レートのディジタル輝度信号Y(2f
S2)にレート変換するとともに、それぞれfS2/2レー
トのディジタル色差信号CR (fS2/2),CB (fS2
/2)をfS2レートのディジタル色差信号C
R (fS2),CB (fS2)にレート変換するようにして
いる。
【0056】そして、上記D/A変換部61のクロック
も再生モード時には2fS2,fS2,fS2に切り換えるよ
うにしている。このようにしても、fS1とfS2はかなり
近い周波数であり、上記D/A変換部61のポストフィ
ルタ61PFY,61PFCR ,61PFCB は、特性
を切り換えずに共用することができる。
【0057】また、語長に関しては、上記D/A変換部
61及びディジタルインターフェースの信号Y,CR
B では10ビット程度で十分であるが、上記第2のデ
ィジタル演算部5に供給する信号Y,CR ,CB では、
レート変換回路における丸めを考慮して1〜2ビット多
く設定することが望ましい。
【0058】そこで、この実施例では上記第1のディジ
タル演算部4により、11ビットの信号Y,CR ,CB
を生成するようにし、その上位10ビットの信号Y,C
R ,CB を上記D/A変換部61に供給している。そし
て、上記第2のディジタル演算部5では、さらに2〜3
ビット多い演算を行い、終段で10ビットに丸めるよう
にしている。
【0059】次に、上記第2のディジタル演算部5を構
成している輝度信号用のレート変換回路50Yと色差信
号用のレート変換回路50Cの具体例について説明す
る。
【0060】上記輝度信号用のレート変換回路50Y
は、図4に示すように、ハーフバンドフィルタ51Y,
レート変換フィルタ52Y,丸め処理回路53Y,遅延
補償回路54Y及び0挿入回路55Yと、これらの入出
力を切り換える第1乃至第6の切換回路56Y1 〜56
6 により構成されている。
【0061】そして、記録モード時には、このレート変
換回路50Yは、図5に示すように、上記第1乃至第6
の切換回路56Y1 〜〜56Y6 が設定される。
【0062】すなわち、記録モード時には、上記第1の
ディジタル演算部4により生成された2fS1レートのデ
ィジタル輝度信号Y(2fS1)が上記ハーフバンドフィ
ルタ51Yに入力され、レート変換フィルタ52Y,丸
め処理回路53Y,遅延補償回路54Yを順に通過され
ることにより、fS2レートのディジタル輝度信号Y(f
S2)にレート変換される。
【0063】上記ハーフバンドフィルタ51Yは、2f
S1レートのディジタル輝度信号Y(2fS1)に対し
て、2fS1の出力データレートで、fS2/2を通過
帯域とするもので、fS2レートに対するナイキストフ
ィルタとして機能する特性を有する。この実施例では、
0±0.1dB(〜5.75MHz),<−12dB
(〜6.75MHz),<−40dB(8.0MHz)
とした。
【0064】また、上記レート変換フィルタ52Yは、
上記ハーフバンドフィルタ51Yを介して供給される2
S1レートのディジタル輝度信号Y(2fS1)に含まれ
る高次のキャリア成分のうち、1〜n−1を抑圧する。
このレート変換フィルタ52Yは、2fS1レートで動作
して、上記ハーフバンドフィルタ51Yの帯域内の減衰
を補償する等化フィルタを含んでいる。
【0065】そして、上記レート変換フィルタ52Yに
より得られるfS2レートのディジタル輝度信号Y
(fS2)は、上記丸め処理回路53Yにおいて、スケー
リング処理やクリップ処理、丸め処理が施されてから、
上記遅延補償回路54Yにより色差信号チャンネルとの
遅延補償がなされて出力される。
【0066】ここで、この実施例における輝度信号用の
レート変換回路50Yは、原理的にm,nを正の整数と
してfS2=fS1・n/mなる関係にある周波数で2m→
nのレート変換を行うもので、例えばEIA/CCIR
やCCDイメージセンサの画素数によってfS1レートが
複数存在する系に対応させるために、表1に示すよう
に、複数のレート変換比を可変設定でき、複数のモード
で動作するようになっている。
【0067】
【表1】
【0068】上記レート変換回路50Yは、各モードに
対応してレート変換の特性・動作を変更する必要がある
が、ハーフバンドフィルタ51Yは各モードでfS1が近
い値なので共通特性でよく、レート変換フィルタ52Y
のみ特性・動作を変更する。
【0069】また、再生モード時には、上記輝度信号用
のレート変換回路50Yは、図6に示すように、上記第
1乃至第6の切換回路56Y1 〜46Y6 が設定され
る。
【0070】すなわち、再生モード時には、上記記録再
生部7により再生されたfs2レートのディジタル輝度信
号Y(fs2)が上記遅延補償回路54Yに供給され、色
差信号チャンネルとの遅延補償がなされてから、0挿入
回路55Yを介して上記ハーフバンドフィルタ51Yに
供給される。
【0071】上記0挿入回路55Yは、各サンプル間に
0データを挿入することにより、上記fs2レートのディ
ジタル輝度信号Y(fs2)を2fs2レートにアップコン
バートする。また、上記ハーフバンドフィルタ51Y
は、再生モード時には、上記2fs2レートのディジタル
輝度信号Y(fs2)に対して、奇数次キャリア成分を抑
圧することにより、fs2→2fs2のアップレート変換フ
ィルタとして機能する。
【0072】そして、上記ハーフバンドフィルタ51Y
により得られる2fs2レートのディジタル輝度信号Y
(fs2)は、上記丸め処理回路53Yにおいて、スケー
リング処理やクリップ処理、丸め処理が施されて出力さ
れる。なお、再生モード時には、上記レート変換フィル
タ62Yは使用しない。
【0073】また、上記色差信号用のレート変換回路5
0Cは、図7に示すように、マルチプレクサ/デマルチ
プレクサ(MPX/DMPX)51C,ハーフバンドフ
ィルタ52C,レート変換フィルタ53C,丸め処理回
路54C及び0挿入回路55Cと、これらの入出力を切
り換える第1乃至第4の切換回路56C1 〜56C4
より構成されている。
【0074】そして、記録モード時には、このレート変
換回路50Cは、図8に示すように、上記第1乃至第5
の切換回路56C1 〜56C4 が設定される。
【0075】すなわち、記録モード時には、上記第1の
ディジタル演算部4により生成されたfS1レートのデ
ィジタル色差信号C(fS1),C(fS1)が上
記MPX/DMPX51Cにより点順次化され2fS1
レートのディジタル点順次色差信号C/C(2f
S1)として上記ハーフバンドフィルタ52Cに入力さ
れ、レート変換フィルタ53C,丸め処理回路54Cを
順に通過されることにより、fS2レートのディジタル
点順次色差信号C/C(fS2)にレート変換され
る。
【0076】上記ハーフバンドフィルタ52Cは、2f
S1レートのディジタル点順次色差信号C/C(2
S1)に対して、2fS1の出力データレートで、f
S2を通過帯域とするもので、fS2レートに対するナ
イキストフィルタとして機能する特性を有する。
【0077】また、上記レート変換フィルタ53Cは、
上記ハーフバンドフィルタ52Cを介して供給される2
S1レートのディジタル点順次色差信号CR /CB (2
S1)に含まれる高次のキャリア成分のうち、1〜n−
1を抑圧する。このレート変換フィルタ53Cは、2f
S1レートで動作して、上記ハーフバンドフィルタ52C
の帯域内の減衰を補償する等化フィルタを含んでいる。
【0078】そして、上記レート変換フィルタ53Cに
より得られるfS2レートのディジタル点順次色差信号
/C(fS2)は、上記丸め処理回路54Cにお
いて、スケーリング処理やクリップ処理、丸め処理が施
されて出力される。
【0079】ここで、この実施例における色差信号用の
レート変換回路50Cは、上述の輝度信号用のレート変
換回路50Yと同様に、原理的にm,nを正の整数とし
てfS2=fS1・n/mなる関係にある周波数で2m→n
のレート変換を行うもので、例えばEIA/CCIRや
CCDイメージセンサの画素数によってfS1レートが複
数存在する系に対応させるために、複数のレート変換比
を可変設定でき、複数のモードで動作するようになって
いる。
【0080】この色差信号用のレート変換回路50Cに
おいても、各モードに対応してレート変換の特性・動作
を変更する必要があるが、ハーフバンドフィルタ52C
は各モードでfS1が近い値なので共通特性でよく、レー
ト変換フィルタ53Cのみ特性・動作を変更する。
【0081】また、再生モード時には、上記色差信号用
のレート変換回路50CR /CB は、図9に示すよう
に、上記第1乃至第4の切換回路56C1 〜56C4
設定される。
【0082】すなわち、再生モード時には、上記記録再
生部7により再生されたfS2レートのディジタル点順次
色差信号CR /CB (fS2)が0挿入回路55Cを介し
て上記ハーフバンドフィルタ52Cに供給される。
【0083】上記0挿入回路55Cは、各サンプル間に
0データを挿入することにより、上記fs2レートのディ
ジタル点順次色差信号CR /CB (fS2)を2fs2レー
トにアップコンバートする。また、上記ハーフバンドフ
ィルタ52Cは、再生モード時には、上記2fs2レート
のディジタル点順次色差信号CR /CB (fS2)に対し
て、奇数次キャリア成分を抑圧することにより、fs2
2fs2のアップレート変換フィルタとして機能する。
【0084】そして、上記ハーフバンドフィルタ52C
により得られる2fS2レートのディジタル点順次色差
信号C/C(fS2)は、上記丸め処理回路54C
において、スケーリング処理やクリップ処理、丸め処理
が施されてから、上記MPX/DMPX51Cにより同
時化されfS1レートのディジタル色差信号C(f
S1),C(fS1)として出力される。
【0085】なお、再生モード時には、上記レート変換
フィルタ63Cは使用しない。
【0086】このように、色差信号用のレート変換回路
50Cでは、fS1レートのディジタル色差信号CR (f
S1),CB (fS1)を2fS1レートのディジタル点順次
色差信号CR /CB として取り扱うことにより、ハード
ウエアの規模低減することができ、また、2つの色差信
号に対して同じ特性の処理を行うことができる。
【0087】また、この実施例において、上記第1のデ
ィジタル演算部4における第2のディジタルプロセス処
理回路42の輝度信号チャンネルの出力段には、遅延補
償回路42DLYが輝度信号チャンネルに設けられてい
る。
【0088】この遅延補償回路42DLYは、上記アナ
ログ出力用の信号処理部6におけるアナログエンコーダ
62の各ローパスフィルタ63C,63Cの遅延を
補償するためのもので、上記信号処理部6からのコンポ
ーネント信号Y,C,Cのみを使用する場合には、
上記D/A変換部61の各ポストフィルタ61PFY,
61PFC,61PFCの遅延量に対する遅延補償
用となり、上記コンポーネント信号Y,C,Cを用
いずに、コンポジット信号CSまたはY/Cを使用する
場合には、さらに、上記アナログエンコーダ62の各ロ
ーパスフィルタ63C,63Cの遅延量に対する遅
延補償用となるように、その遅延量が設定されている。
【0089】なお、上記ポストフィルタ61PFYとポ
ストフィルタ61PFCR ,61PFCB との遅延量の
差は、通常fS1レートで1又は2クロック分程度の小さ
いなものであり、処理系のどこでも補正できる。
【0090】さらに、この実施例では、上記アナログエ
ンコーダ62における各ローパスフィルタ63C,6
3Cの遅延量をDLLPFとし、その遅延補償回路6
6の遅延量をDLとし、また、上記第1のディジタル
演算部4の輝度信号チャンネルの出力段に設けた上記遅
延補償回路42DLYの遅延量をDLとし、さらに、
上記輝度信号用のレート変換回路50Yにおけるハーフ
バンドフィルタ52Y,レート変換フィルタ53Y及び
遅延補償回路54Yの各遅延量をDL,DL,DL
とし、上記色差信号用のレート変換回路50Cにおける
ハーフバンドフィルタ52C及びレート変換フィルタ5
3Cの各遅延量をDL,DLとして、記録モードに
おいて、DL+DL+DL+DL=DL+DL
再生モードにおいて、DL+DL=DL+DL
LPFとなるように各遅延量を設定してある。
【0091】ここで、上記輝度信号用のレート変換回路
50Yよりも上記色差信号用のレート変換回路50Cの
実質的な処理レートが低く、DL<DL,DL
DLである。
【0092】さらに、上記第1のデジタル演算部4によ
り生成された2fs1レートのディジタル輝度信号Y(2
s1)をfs2レートのディジタル輝度信号Y(fs2)に
変換する上記輝度信号用のレート変換回路50Yの具体
的な動作の一例として、fs2=18fs1/19すなわち
19→9のレート変換比の場合について、図10に示す
スペクトラムダイヤグラム及び図11に示すタイムチャ
ートを参照して説明する。
【0093】すなわち、記録モード時には、上記第1の
ディジタル演算部4により生成された図10の(A)に
示すようなスペクトラムの2fs1レートのディジタル輝
度信号Y(2fs1)〔帯域:0〜fs1〕は、上記輝度信
号用のレート変換回路50Yにおいて、図10の(B)
に示すような特性のハーフバンドフィルタ51Yにより
s2レートに対するナイキスト周波数に帯域制限され、
図10の(C)に示すようなスペクトラムの2fs1レー
トのディジタル輝度信号Y(2fs1)〔帯域:0〜fs2
/2〕として、レート変換フィルタ52Yに供給され
る。
【0094】すなわち、例えば図11の(A)に示すよ
うな2fS1レートのサンプル列{a}で構成される
ディジタル輝度信号Y(2fS1)が上記ハーフバンド
フィルタ51YによりfS2/2レートに対するナイキ
スト周波数に帯域制限されて、上記レート変換フィルタ
52Yに供給される。
【0095】上記レート変換フィルタ52Yでは、入力
される2fs1レートのサンプル列{bn }に対して、図
11の(B)に示すように、各サンプル間を9等分し、
サンプル〈bm 〉が存在する点〔図11の(B)に○で
示す〕は元のサンプル{bn}とし、サンプル〈bm
が存在しない点〔図11の(B)に・で示す〕に零のサ
ンプルを挿入し、9×2fs1=18fs1レートのサンプ
ル列{bp }に変換する。そして、同じく18fs1レー
トで現されるレート変換フィルタのインパルス応答{h
p }と上記18fs1レートのサンプル列{bp }とのコ
ンボリューションをとることにより、18fs1レートの
補間サンプル列を生成する。なお、図11の(B)に
は、上記レート変換フィルタ52Yによる仮想的な補間
サンプル列を×で示し、fs2レートの出力サンプル列
{cn }を◎で示してある。
【0096】そして、上記レート変換フィルタ52Y
は、図10の(D)で規定されるように、k×18fs1
±fc (k:整数)を通過帯域とし、それ以外のg×1
8fs1±fc (g:整数)を阻止帯域とする特性を有
し、上記ハーフバンドフィルタ51Yから供給される上
記2fs1レートのディジタル輝度信号Y(2fs1)につ
いて、図10の(C)に示す2fs1,4fs1〜16fs1
周辺の2fs1サンプリングキャリア成分を抑圧する。
【0097】これにより、上記2fs1レートのディジタ
ル輝度信号Y(2fs1)は、図10の(E)に示すよう
に、9倍の18fs1レートにアップレート変換されたデ
ィジタル輝度信号Y(18fs1)となる。
【0098】この18fs1レートのディジタル輝度信号
Y(18fs1)の帯域特性は、上記ハーフバンドフィル
タ51Yにより規定されたfs2レートのナイキスト特性
となっている。
【0099】ここで、18fs1レートのフィルタリング
処理は仮想的なもので、実際には、18fs1レートの信
号を19サンプル毎にダウンサンプルしたfs2レートの
出力サンプル列{cn }である。
【0100】従って、上記18fs1レートのインパルス
応答{hp }と18fs1レートのサンプル列{bp }と
のコンボリューションは、上記サンプル列{bp }が非
零サンプル{bm }の際のみ実行されればよいので、例
えば、 c0 =h-9・b1 +h0 ・b0 +h9 ・b-11 =h-8・b3 +h1 ・b2 +h10・b12 =h-7・b5 +h2 ・b4 +h11・b33 =h-6・b7 +h3 ・b6 +h12・b54 =h-5・b9 +h4 ・b85 =h-4・b11+h5 ・b106 =h-12 ・b14+h-3・b13+h6 ・b127 =h-11 ・b16+h-2・b15+h7 ・b148 =h-10 ・b18+h-1・b17+h8 ・b16 ・ ・ ・ の演算を行えば良い。この演算は、例えばfS1レート又
はfS2レートで行うことができる。
【0101】ここで、上記レート変換回路50Yによる
レート変換動作において、特性的に重要なことは、次の
第1乃至第3の要件である。
【0102】第1の要件:上記ハーフバンドフィルタ5
1Yに供給された2fs1レートのディジタル輝度信号Y
(2fs1)〔図10の(A)〕と、上記レート変換フィ
ルタ52Yにおいて仮想的に9倍の18fs1レートにア
ップレート変換されたディジタル輝度信号Y(18
s1)〔図10の(E)〕の0〜fcの帯域での特性が
同じであること、すなわち、上記ハーフバンドフィルタ
51Yの特性〔図10の(B)〕と上記レート変換フィ
ルタ52Yの特性〔図10の(D)〕との積の特性の0
〜fcの帯域が1に近似できることである。
【0103】第2の要件:上記18fs1レートにアップ
レート変換されたディジタル輝度信号Y(18fs1
〔図10の(E)〕のfc〜(18fs1−fc)の2f
s1サンプリングキャリア成分が十分に抑圧されているこ
と、すなわち、上記ハーフバンドフィルタ51Yの特性
〔図10の(B)〕と上記レート変換フィルタ52Yの
特性〔図10の(D)〕との積の特性のfc〜(18f
s1−fc)の帯域が0に近似できること、特に、上記レ
ート変換フィルタ52Yの特性〔図10の(D)〕2f
s1〜16fs1が0となって入力が直流の際に出力に(α
・2fs1−βfs2)成分が発生しないこと、さらに、上
記ハーフバンドフィルタ51Yの特性〔図10の
(B)〕と上記レート変換フィルタ52Yの特性〔図1
0の(D)〕との積の特性の1fs2〜18fs2が十分に
抑圧されていることである。
【0104】第3の要件:上記レート変換フィルタ52
Yにおいて仮想的に9倍の18fs1レートにアップレー
ト変換されたディジタル輝度信号Y(18fs1)〔図1
0の(E)〕のfc近傍の周波数特性が、規定内にある
ように、上記レート変換回路50Yのフィルタ特性を設
定することである。
【0105】この実施例におけるレート変換回路51で
は、2fs1レートのディジタル輝度信号Y(2fs1)を
先ずハーフバンドフィルタ51Yに通すことにより、上
記第1及び第2の要件を達成し、さらに、レート変換フ
ィルタ52Yにより有効に上記第3の要件を達成するこ
とができる。更に、ハーフバンドフィルタ51Yは固定
係数のFIRフィルタであるから、各種フィルタの設計
法を用いて回路規模を小さくすることができる。また、
レート変換フィルタ52Yは、可変係数フィルタとなる
ので、乗算器を必要とするが、その特性を図10の
(D)に示したように、ロールオフ特性が緩やで、阻止
帯域の制約も少なくて良いので、非常に簡単に構成でき
る。
【0106】例えば、上記レート変換フィルタ52Yの
インパルス応答{hp }は、 { 1,3,6,10,15,21,28,35,43,49,54,57,58,57,・・・}
/78 と24次で実現でき、上記レート変換フィルタ52Yの
乗算器は3個で構成できる。また係数語長もこの場合6
ビットとなり、係数発生器や乗算器の簡素化することが
できる。
【0107】このようなレート変換回路51のレート変
換フィルタ52Yは、例えば図12に示すように構成さ
れる。
【0108】この図12に示すレート変換フィルタ52
Yの具体例は、出力レートであるfS2で上記演算を実行
して、2fs1レートのサンプル列{bn }からfS2レー
トのサンプル列{cn }を生成するものであって、4段
のシフトレジスタ151、データ並べ変え回路152、
ラッチ回路153A,153B,153C、3個の係数
発生器154A,154B,154C、乗算器155
A,155B,155C、加算器156及びラッチ回路
157を備えてなる。
【0109】このレート変換フィルタ52Yにおいて、
上記シフトレジスタ151には、図13の(A)に示す
2fs1レートのサンプル列{bn }がシリアル入力され
る。このシフトレジスタ151は、2fs1レートのクロ
ックCK(2fs1)により動作して、上記2fs1レート
のサンプル列{bn }を順次遅延させる。そして、この
4段のシフトレジスタ151により得られる上記サンプ
ル列{bn }の1クロック遅延出力〔図13の
(B)〕、2クロック遅延出力〔図13の(C)〕、3
クロック遅延出力〔図13の(D)〕及び4クロック遅
延出力〔図13の(E)〕が上記データ並べ変え回路1
52に2fs1レートで並列的に入力される。
【0110】上記データ並べ変え回路152は、上記シ
フトレジスタ151から2fs1レートで並列的に入力さ
れる上記サンプル列{bn }の1クロック遅延出力、2
クロック遅延出力、3クロック遅延出力及び4クロック
遅延出力について、fs2レートで 並べ変えを行い、上
述の演算に使用する3種類のサンプル列{bn A
{bn B ,{bn C 〔図13の(F),(G),
(H)〕を生成する。そして、このデータ並べ変え回路
152により生成されたfs2レートの各サンプル列{b
n A ,{bn B ,{bn C が上記ラッチ回路15
3A,153B,153Cを介して乗算器154A,1
54B,154Cに供給される。
【0111】また、上記係数発生器155A,155
B,155Cは、上述の演算に使用する3種類の乗算係
数ACOEF,BCOEF,CCOEFをそれぞれfs2レートで順次
発生する。すなわち、上記係数発生器155A,155
B,155Cの内の係数発生器155Aは、上述の演算
に使用する第1項の乗算係数ACOEF{h-9,h-8
-7,h-6,h-5,0,h-12 ,h-11 ,h-10 }〔図
13の(I)〕を上記乗算器154Aに順次供給し、係
数発生器155Bは、第2項の乗算係数BCOEF{h0
1 ,h2 ,h3 ,h4 ,h-4,h-3,h-2,h-1
〔図13の(J)〕を上記乗算器154Bに順次供給
し、さらに、係数発生器155Cは、第3項の乗算係数
COEF{h9 ,h10,h2 ,h11,h12,0,h5 ,h
6 ,h7 ,h8 }〔図13の(K)〕を上記乗算器15
4Cに順次供給する。
【0112】さらに、上記各乗算器154A,154
B,154Cは、上記各ラッチ回路12A,12B,1
2Cの各ラッチ出力すなわち上記データ並べ変え回路1
52により生成されたfs2レートの各サンプル列
{bn A ,{bn B ,{bn Cと上記各係数発生
器155A,155B,155Cから供給される各乗算
係数ACOEF,BCOEF,CCOEFを並列的に乗算する乗算処
理をfs2レートで順次行う。これらの乗算器154A,
154B,154Cによる各乗算出力は、上記加算器1
56に供給される。
【0113】そして、上記加算器156は、上記乗算器
154A,154B,154Cによる各乗算出力を加算
することにより、図13の(L)に示すfS2レートのサ
ンプル列{cn }、すなわち、 c0 =h-9 ・b1 +h0 ・b0 +h9 ・b-11 =h-8 ・b3 +h1 ・b2 +h10・b12 =h-7 ・b5 +h2 ・b4 +h11・b33 =h-6 ・b7 +h3 ・b6 +h12・b54 =h-5 ・b9 +h4 ・b85 =h-4 ・b11+h5 ・b106 =h-12 ・b14+h-3・b13+h6 ・b127 =h-11 ・b16+h-2・b15+h7 ・b148 =h-10 ・b18+h-1・b17+h8 ・b16 を算出する。
【0114】そして、このようにして2fs1レートのサ
ンプル列{bn }から生成したfS2レートのサンプル列
{cn }は、図13の(M)に示すように、ラッチ回路
157を介して順次出力される。
【0115】ここで、上述の演算処理に使用する各乗算
係数ACOEF,BCOEF,CCOEFは、この具体例のように、
s2=18fs1/19の場合、fs2の9クロック毎に循
環的に出現させればよいので、記各係数発生器155
A,155B,155Cは、例えば図14に示すように
シフトレジスタにより簡単に構成することができる。
【0116】図14に示した係数発生器155は、縦続
接続された第1乃至第3のシフトレジスタ161,16
2,163と、これら各シフトレジスタ161,16
2,163のクロックを切り換える第1のスイッチ回路
164と、出力を切り換える第2のスイッチ回路165
と、上記各スイッチ回路164,165の動作を制御す
る制御回路166とからなる。
【0117】上記第1乃至第3のシフトレジスタ16
1,162,163は、各クロック入力端が上記第1の
スイッチ回路164を介して第1又は第2のクロック入
力端子160A,160Bに選択的に接続されるように
なっている。また、上記第1のシフトレジスタ161の
データ入力端は、上記第2のスイッチ回路165を介し
て、該第1のシフトレジスタ161のデータ出力端、上
記第2のシフトレジスタ162のデータ出力端、上記第
3のシフトレジスタ163のデータ出力端、又は係数デ
ータ入力端子160Cに選択的に接続されるようになっ
ている。そして、上記第1のシフトレジスタ161は、
6段のシフトレジスタであって、そのデータ出力端が係
数データ出力端子155Cに接続されている。また、上
記第2のシフトレジスタ162は、3段のシフトレジス
タである。さらに、上記第3のシフトレジスタ163
は、24段のシフトレジスタである。
【0118】ここで、上記第1のクロック入力端子16
0AにはfS2レートのクロックCK(fS2)が供給され
ており、また、上記第2のクロック入力端子160Bに
は図示しないシステムコントローラからロードクロック
LDCKIが供給される。また、上記係数データ入力端
子160Cには図示しないシステムコントローラから係
数データCOEFIが供給される。さらに、上記制御回
路166には、上記同期信号発生器11から水平同期信
号HDが供給されるとともに、図示しないシステムコン
トローラからモード信号MODEIが供給される。
【0119】そして、この係数発生器155において、
上記各スイッチ回路164,165は、図示しないシス
テムコントローラから供給されるモード信号MODEI
に応じて、上記制御回路166により次のように制御さ
れる。
【0120】すなわち、上記第1のスイッチ回路164
は、カメラの起動時に上記システムコントローラから供
給されるロードクロックLDCKIを選択し、通常の動
作時には、fs2レートのクロックCK(fs2)を選択す
る。
【0121】また、上記第2のスイッチ回路165は、
カメラの起動時に上記システムコントローラから供給さ
れる係数データCOEFIを選択し、通常の動作時に
は、その動作モードに応じて、上記第1乃至第3のシフ
トレジスタ161,162,163の出力データを選択
して、モード1の場合に上記第1のシフトレジスタ16
1の出力データを選択し、モード2の場合に上記第2の
シフトレジスタ162の出力データを選択し、さらに、
モード3の場合に上記第3のシフトレジスタ163の出
力データを選択する。
【0122】このような構成の係数発生器155では、
カメラの起動時に、所望のレート変換比でのレート変換
に必要な係数データCOEFIを上記システムコントロ
ーラから上記第2のスイッチ回路165を介して上記第
1のシフトレジスタSR1のデータ入力端に供給し、ロ
ードクロックLDCKにより上記第1乃至第3のシフト
レジスタ161,162,163に必要な段数に同期書
き込みを行い、所望のレート変換比の係数データCOE
FIを上記第1乃至第3のシフトレジスタ161,16
2,163にセットすることができる。
【0123】そして、通常の動作時には、その動作モー
ドに応じて、上記第1乃至第3のシフトレジスタ16
1,162,163にセットされた係数データCOEF
IをクロックCK(fs2)によりfs2レートで巡回させ
ることにより、実時間で所望のレート変換比でのレート
変換に必要な乗算係数COEFを出力することができ
る。
【0124】すなわち、モード1では、上記第1のシフ
トレジスタ161にセットされた係数データCOEFI
をクロックCK(fS2)によりfS2レートで巡回さ
せることにより、fS2=12fS1/13すなわち、
13→6のレート変換比でのレート変換に必要な乗算係
数COEFを出力する。
【0125】また、モード2の場合に上記第1及び第2
のシフトレジスタ161,162にセットされた係数デ
ータCOEFIをクロックCK(fS2)によりfS2
レートで巡回させることにより、fS2=18fS1
19すなわち、19→9のレート変換比でのレート変換
に必要な乗算係数COEFを出力する。
【0126】さらに、モード3の場合に上記第1乃至第
3のシフトレジスタ161,162,163にセットさ
れた係数データCOEFIをクロックCK(fs2)によ
りfs2レートで巡回させることにより、 fs2=33fs1/35 すなわち、70→33のレート変換比でのレート変換に
必要な乗算係数COEFを出力する。
【0127】また、上記係数発生器155は、図15に
示すように、ランダムアクセスメモリ171、アドレス
制御回路172、制御回路173などにより構成するよ
うにしても良い。
【0128】この図15に示した係数発生器155にお
いて、上記制御回路173は、図示しないシステムコン
トローラから供給されるモード信号MODEIに応じ
て、次のような制御動作を行う。
【0129】すなわち、カメラの起動時には、図示しな
いシステムコントローラから供給されるロードクロック
LDCKに従って書き込みアドレスを生成するように上
記アドレス制御回路172を制御するとともに、上記ラ
ンダムアクセスメモリ171の書き込み制御を行う。ま
た、通常の動作時には、fs2レートのクロックCK(f
s2)に従って読み出しアドレスを生成するように上記ア
ドレス制御回路172を制御するとともに、上記ランダ
ムアクセスメモリ171の読み出し制御を行う。
【0130】そして、上記ランダムアクセスメモリ17
1には、カメラの起動時に、所望のレート変換比でのレ
ート変換に必要な係数データCOEFIが図示しないシ
ステムコントローラから上記制御回路173を介して書
き込まれる。そして、通常の動作時には、その動作モー
ドに応じて、上記ランダムアクセスメモリ171にセッ
トされた係数データCOEFIがクロックCK(fs2
によりfs2レートで繰り返し読み出され、実時間で所望
のレート変換比でのレート変換に必要な乗算係数COE
Fがラッチ回路174を介して出力される。
【0131】また、この実施例における色差信号用のレ
ート変換回路50Cは、上述のように、fS1レートのデ
ィジタル色差信号CR (fS1),CB (fS1)を2fS1
レートのディジタル点順次色差信号CR /CB として取
り扱うものであり、fs2=18fs1/19すなわち19
→9のレート変換比の場合の動作を図16及び及び図1
7のタイムチャートに示すように、上述の輝度信号用の
レート変換回路50Yと同様に、原理的にm,nを正の
整数としてfS2=fS1・n/mなる関係にある周波数で
2m→nのレート変換を行う。
【0132】この色差信号用のレート変換回路50Cの
レート変換フィルタ53Cは、上述の輝度信号用のレー
ト変換回路50Yのレート変換フィルタ52Yと同様な
構成とすることができ、図18に示すように、4段のシ
フトレジスタ251、データ並べ変え回路252、ラッ
チ回路253A,253B,253C、3個の乗算器2
54A,254B,254C、係数発生器255A,2
55B,255C、加算器256及びラッチ回路257
により構成される。
【0133】また、上記レート変換フィルタ53Cの各
係数発生器255A,255B,255Cは、図19に
示すように、縦続接続された第1乃至第3のシフトレジ
スタ261,262,263と、これら各シフトレジス
タ261,262,263のクロックを切り換える第1
のスイッチ回路264と、出力を切り換える第2のスイ
ッチ回路265と、上記各スイッチ回路264,265
の動作を制御する制御回路266とから構成したり、図
20に示すように、ランダムアクセスメモリ271、ア
ドレス制御回路272、制御回路273などにより構成
するすることができる。
【0134】なお、これらの動作は、上述の輝度信号用
のレート変換フィルタ52Yの場合と同様なので、その
説明を省略する。
【0135】ここで、上述のように例えばm=19,n
=9とした19→9のレート変換などn×2fs1=mf
s2のレート変換処理において、2fs1レートの入力デー
タ列は、その整数倍〔1〜(n−1)〕の周波数に大き
なエネルギーを有する。そこで、このレート変換処理を
行うレート変換フィルタは、これらの周波数のキャリア
成分及び高次のキャリアサイドバンド成分を抑圧するフ
ィルタ特性を有するものとすれば良く、n×2fs1の周
波数に零点を有する第1の伝達関数H1 (z-1)と、上
記n×2fs1の周波数の上下にそれぞれ零点を有する第
2の伝達関数H2 (z-1)との積H1 (z-1)×H
2 (z-1)を展開した形で与えられる整係数のインパル
ス応答を有するものとすることができる。
【0136】すなわち、上記輝度信号用のレート変換フ
ィルタ52Yではn×2fs1に少なくとも1個の零点を
有し、その近傍に2個づつの零点を有する整係数のイン
パルス応答を有するものとすることができる。また、上
記色差信号用のレート変換フィルタ53Cではn×fs1
に少なくとも1個の零点を有し、その近傍に2個づつの
零点を有する整係数のインパルス応答を有するものとす
ることができる。
【0137】そして、上記第1及び第2の伝達関数H1
(z-1),H2 (z-1)は、例えば次の第1式及び第2
式にて与えられる。
【0138】
【数1】
【0139】
【数2】
【0140】上記第1の伝達関数H(z−1)は、
(n−1)次の整係数を有するもので、例えば、H
(z−1)=1+z−1+z−2+z−3+z−4
−5+z−6+z−7+z−8にて与えられる。ま
た、上記第2の伝達関数H(z−1)は、2(n−
1)次の整係数を有するもので、例えば、 H(z−1)=(1+2z−1+3z−3+4z−3
+5z−4+6z−5+7z−6+8z−7+9z−8
+z−16+2z−15+3z−14+4z−13+5
−12+6z−11+7z−10+8z−9)−(z
−7+2z−8+z−9) =1+2z−1+3z−2+4z−3+5z−4+6z
−5+7z−6 +7z−7+7z−8+7z−9+7
−10+6z−11+5z−12+4z−13+3z
−14+2z−15+z−16にて与えられる。これに
より、レート変換フィルタは、3n次の整係数となり図
21に示すような特性となる。なお、上記z−1はn×
2fS1に対応する単位遅延演算子である。
【0141】レート変換フィルタに入力されるデータ列
は、このレート変換フィルタのインパルス応答に対して
n個おきにしか実サンプルが存在しないので、実際のコ
ンボリューションに必要な乗算器は3個で良い。このよ
うに、レート変換フィルタを2fS1の高次キャリア成
分の抑圧のためにだけ動作させることにより、実際の回
路で必要な乗算器の数を少なくすることができる。な
お、ベースバンドの付近では、振幅特性のロールオフが
なまってしまうが、ハーフバンドフィルタにより事前に
補正することができる。
【0142】このような構成のディジタルカムコーダで
は、fS1レートで駆動される撮像部1の固体イメージセ
ンサ1R,1G,1Bから出力される撮像信号R,G,
Bをアナログディジタル変換部3により所定の位相のf
S1レートでディジタル化し、上記アナログディジタル変
換部3によりディジタル化された撮像データR,G,B
から少なくともディジタル輝度信号Yと2つのディジタ
ル色差信号CR ,CBを上記fS1レートに関連したクロ
ックレートで動作する第1のディジタル演算部4により
生成するので、ビート妨害が発生することなく画質の良
好なディジタル画像信号を得ることができる。
【0143】そして、記録モード時の要部の動作状態を
図22に示してあるように、記録モード時には、上記第
1のディジタル演算部4により生成された上記fS1レー
トに関連したディジタル輝度信号Yとディジタル色差信
号CR ,CB が第2のディジタル演算部5により上記f
S2レートに関連したディジタル輝度信号Yと2つのディ
ジタル色差信号CR ,CB に変換されて記録再生部7に
供給されるとともに、上記fS1レートに関連したディジ
タル輝度信号Yとディジタル色差信号CR ,CB が上記
アナログ出力用の信号処理部6を介して出力される。ま
た、再生モード時の要部の動作状態を図23に示してあ
るように、再生モード時には、上記記録再生部7により
再生された上記fS2レートに関連したディジタル輝度信
号Yとディジタル色差信号CR ,CB が上記第2のディ
ジタル演算部5により上記fS1レートに関連したディジ
タル輝度信号Yと2つのディジタル色差信号CR ,CB
に変換されて上記アナログ出力用の信号処理部6を介し
て出力される。
【0144】すなわち、このディジタルカムコーダで
は、上記第2のディジタル演算部5がfS1レートに関連
したデータレートとfS2レートに関連したデータレート
のとの間で双方向にレート変換を行う機能を有し、記録
モード時には上記第1のディジタル演算部4により生成
されるディジタル輝度信号Yと2つのディジタル色差信
号CR ,CB を上記信号処理部6を介して出力するとと
もに上記第2のディジタル演算部5を介して上記記録再
生部7に供給し、再生モード時には上記記録再生部7に
より再生される上記fS2レートに関連したデータレート
の信号Y,CR ,CB を上記第2のディジタル演算部7
を介して上記信号処理部に供給し、この信号処理部6を
介して再生信号を出力するので、上記記録再生部7によ
り、上記fS2レートに関連したデータレートの信号Y,
R ,CB の記録再生を行うことができる。
【0145】また、このディジタルカムコーダにおい
て、上記第2のディジタル演算部5は、複数のレート変
換比が設定可能であって、上記fS1レートに関連した入
力データレートの信号Y,CR ,CB をfS2レートに関
連した出力データレートの信号Y,CR ,CB に変換す
るので、上記撮像部1のCCDイメージセンサ1R,1
G,1Bとして標準的なCCDイメージセンサを用い
て、D−1規格のクロックレートや他のクロックレート
のディジタル画像信号を得ることができる。
【0146】また、このディジタルカムコーダでは、記
録モード時に、上記第1のディジタル演算部4により2
S1レートのディジタル輝度信号Y(2fS1)を生成
し、上記第2のディジタル演算部5により上記ディジタ
ル輝度信号Y(2fS1)に対して2fS1→fS2のレート
変換処理を行い、再生モード時に、上記記録再生部から
供給されるfS2レートのディジタル輝度信号Y(fS2
に対してfS2→2fS1又はfS2→2fS2のレート変換処
理を上記第2のディジタル演算部により行うようにした
ので、該第2のディジタル演算部の構成を簡略化するこ
とができる。
【0147】また、上記第2のディジタル演算部5は、
記録モード時には2fS1,fS1,fS1のクロックレート
で動作して、上記第1のディジタル演算部4により生成
された各信号Y(2fS1),CR (fS1),C
B (fS1)について、fS2,fS2/2,fS2/2のクロ
ックレートに対するナイキストフィルタとして機能し、
再生モード時には2fS2,fS2,fS2のクロックレート
で動作して記録モード時と同じ周波数特性を呈するハー
フバンドフィルタ51Y,52Cを再生モード時と記録
モード時とで共用し、記録モード時に、レート変換フィ
ルタ52Y,53Cにより、上記ハーフバンドフィルタ
51Y,52Cを介して供給される各信号Y(2
S1),CR (fS1),CB (fS1)について、ディジ
タル輝度信号Y(2fS1)に対して2fS1→fS2のレー
ト変換処理を行い、ディジタル色差信号CR (fS1),
B (fS1)に対して実質的にfS1→fS2/2のレート
変換処理を行う。このように、再生モード時と記録モー
ド時とで上記ハーフバンドフィルタ51Y,52Cを共
用することにより、上記第2のディジタル演算部5の構
成を簡略することができる。
【0148】さらに、上記第2のディジタル演算部5
は、上記第1のディジタル演算部5により生成された入
力データレートの信号Y,C,Cに対して、2f
S1,fS1,fS1の出力データレートで、fS2
S2/2,fS2/2を通過帯域とするハーフバンド
フィルタ51Y,52Cにより帯域制限処理を行い、レ
ート変換フィルタ52Y,53Cにより、2fS1→f
S2,fS1→fS2/2又はfS2/4,fS1→f
S2/2又はfS2/4のレート変換処理を行い、n×
2fS1,n×fS1,n×fS1(nは正の整数)周
辺の高次サイドバンド成分を抑圧するだけの低次の直線
位相有限長インパルス応答をfS2,fS2/2又はf
S2/4,fS2/2又はfS2/4でダウンサンプリ
ングされる形で出力する。また、上記ハーフバンドフィ
ルタ51Y,52Cの特性により上記レート変換フィル
タ52Y,53Cの通過ロールオフ特性を補償する。こ
れにより、簡単な構成の第2のディジタル演算部5によ
り、レート変換処理を確実に行うことができる。
【0149】また、このディジタルカムコーダにおい
て、上記ハーフバンドフィルタ51Y,52Cにより帯
域制限された信号に対してレート変換処理を行うレート
変換フィルタ52Y,53Cは、n×2fS1,n×
S1,n×fS1に少なくとも1個の零点を有し、その近
傍に2個づつの零点を有する整係数のインパルス応答を
有するもので、それぞれ3個の乗算器154A〜154
C,254A〜254Cで構成することができる。
【0150】また、上記第1のディジタル演算部4によ
り生成された入力データレートの信号Y,CR ,CB
対して帯域制限を行うハーフバンドフィルタ51Y,5
2Cは、整係数で構成された部分フィルタの積で構成さ
れる簡単なものとすることができる。
【0151】さらに、このディジタルカムコーダでは、
空間画素ずらし法を採用した撮像部1の色分解光学系に
配置された固体イメージセンサ1R,1G,1Bから出
力される各撮像信号R,G,BをA/D変換部3により
それぞれ所定の位相のfS1レートでディジタル化し、第
1のディジタル演算部4により少なくとも2fS1レート
のディジタル輝度信号Y(2fS1)とそれぞれfS1レー
トの2つのディジタル色差信号CR (fS1),CB (f
S1)を生成し、複数のレート変換比n/mが設定可能な
第2のディジタル演算部5により、2m→n(m,nは
正の整数)のレート変換処理を行い、fS2=fS1・n/
mレートのディジタル輝度信号Y(fS2)と、実質的に
S2/2レートのディジタル色差信号CR (fS2
2),CB (fS2/2)を生成するので、空間画素ずら
し法を採用して、ビート妨害が発生することなく画質の
良好なディジタル画像信号を得ることができ、折り返し
歪みが少なく高MTFのディジタル画像信号を得ること
ができる。
【0152】さらに、このディジタルカムコーダでは、
上記第1のディジタル演算部4により生成された各信号
Y(2fS1),CR (fS1),CB (fS1)を信号処理
部6のD/A変換部61によりアナログ化してアナログ
輝度信号YOUT とアナログ色差信号YOUT ,CROUT,C
BOUTを出力するので、高解像度のアナログ画像信号と折
り返し歪みが少なく高MTFのディジタル画像信号とを
同時に得ることができる。上記信号処理部6は、記録モ
ード時には、上記第1のディジタル演算部4により生成
された2fS1レートのディジタル輝度信号Y(2fS1
をD/A変換部61によりアナログ化して出力し、再生
モード時には、上記第2のディジタル演算部5により生
成された2fS2レートのディジタル輝度信号Y(2
S2)を上記D/A変換部61によりアナログ化して出
力するので、記録モード時と再生モード時に高解像度の
アナログ輝度信号を得ることができる。
【0153】また、上記第2のディジタル演算部5は、
ディジタルインターフェース13により、ディジタル輝
度信号Yが2fS2のクロックレートでディジタル色差信
号C R ,CB がそれぞれfS2/2のクロックレートでイ
ンターフェースされるので、2fS2レートのディジタル
輝度信号Y(2fS2)とfS2/2レートのディジタル色
差信号CR (fS2/2),CB (fS2/2)を外部機器
との間で授受することができる。
【0154】さらに、このディジタルカムコーダでは、
上記第1のディジタル演算部4により生成された各信号
Y,CR ,CB を上記信号処理部6のD/A変換部61
によりアナログ化してアナログ輝度信号とアナログ色差
信号が供給されるアナログエンコーダ62においてアナ
ログ色差信号に帯域制限処理を施すローパスフィルタ6
3,64による群遅延を補償する第1の遅延補償回路4
2DLYを上記第1のディジタル演算部4の第2のディ
ジタルプロセス処理回路42の輝度信号チャンネルの出
力段に設けてあるので、上記撮像部1のCCDイメージ
センサ1R,1G,1Bによる撮像信号R,G,Bから
生成される輝度信号Yと色差信号CR ,CB との間の遅
延差を補償して画質の良好なアナログ画像信号を得るこ
とができる。
【0155】また、このディジタルカムコーダでは、上
記第2のディジタル演算部5により生成されたfS2レー
トに関連した出力データレートの各信号Y,CR ,CB
を群遅延を揃えて出力する第2の遅延補償回路54Yを
上記第2のディジタル演算部5の輝度信号用のレート変
換回路50Yに設けてあるので、上記撮像部1のCCD
イメージセンサ1R,1G,1Bによる撮像信号R,
G,Bから生成される輝度信号Yと色差信号CR ,CB
との間の遅延差を補償して画質の良好なディジタル画像
信号を得ることができる。
【0156】さらに、このディジタルカムコーダにおい
て、上記第2のディジタル演算部5は、上記fS1レート
に関連したデータレートとfS2レートに関連したデータ
レートのとの間で双方向にレート変換を行う機能を有
し、外部入力モード時に上記第2の遅延補償回路54Y
を介して入力されるfS2レートに関連したデータレート
のディジタル輝度信号およびディジタル色差信号を上記
第1のディジタル演算部4から出力される各信号Y,C
R ,CB の群遅延と等しい群遅延を有する上記fS1レー
トに関連したデータレートの信号Y,CR ,CB を生成
して、上記信号処理部6のD/A変換部61に供給する
ので、外部入力モード時にも輝度信号Yと色差信号
R ,CB との間の遅延差を補償して画質の良好なアナ
ログ画像信号を得ることができる。
【0157】
【発明の効果】本発明に係る固体撮像装置では、fS1
ートで駆動される少なくとも1個の固体イメージセンサ
から出力される撮像信号をアナログディジタル変換部に
より所定の位相のfS1レートでディジタル化して、上記
S1レートに関連したクロックレートで動作する第1の
ディジタル演算部により少なくともディジタル輝度信号
Yと2つのディジタル色差信号CR ,CB を生成し、第
2のディジタル演算部により上記fS1レートに関連した
入力データレートの信号Y,CR ,CB からfS2レート
に関連した出力データレートの信号Y,CR ,CB に変
換するので、ビート妨害が発生することなく画質の良好
なディジタル画像信号を得ることができる。
【0158】そして、本発明に係る固体撮像装置では、
第1の遅延補償回路は、上記第1のディジタル演算部に
より生成された各信号Y,CR ,CB をディジタルアナ
ログ変換部によりアナログ化してアナログ輝度信号とア
ナログ色差信号が供給されるアナログエンコーダとにお
いてアナログ色差信号に帯域制限処理を施すローパスフ
ィルタによる群遅延を補償するので、CCDイメージセ
ンサによる撮像信号から生成される輝度信号Yと色差信
号CR ,CB との間の遅延差を補償して画質の良好なア
ナログ画像信号を得ることができる。
【0159】また、本発明に係る固体撮像装置におい
て、第2の遅延補償回路は、上記第2のディジタル演算
部により生成されたfS2レートに関連した出力データレ
ートの各信号Y,CR ,CB を群遅延を揃えて出力する
ので、CCDイメージセンサによる撮像信号から生成さ
れる輝度信号Yと色差信号CR ,CB との間の遅延差を
補償して画質の良好なディジタル画像信号を得ることが
できる。
【0160】さらに、本発明に係る固体撮像装置におい
て、上記第2のディジタル演算部は、上記fS1レートに
関連したデータレートとfS2レートに関連したデータレ
ートのとの間で双方向にレート変換を行う機能を有し、
外部入力モード時に上記第2の遅延補償回路を介して入
力されるfS2レートに関連したデータレートのディジタ
ル輝度信号およびディジタル色差信号を上記第1のディ
ジタル演算部から出力される各信号Y,CR ,CB の群
遅延と等しい群遅延を有する上記fS1レートに関連した
データレートの信号Y,CR ,CB を生成して、上記デ
ィジタルアナログ変換部に供給するので、外部入力モー
ド時にも輝度信号Yと色差信号CR ,CB との間の遅延
差を補償して画質の良好なアナログ画像信号を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したディジタルカムコーダの構成
を示すブロック図である。
【図2】上記ディジタルカムコーダにおけるアナログ出
力用の信号処理部の構成例を示すブロック図である。
【図3】上記ディジタルカムコーダにおけるアナログ出
力用の信号処理部の他の構成例を示すブロック図であ
る。
【図4】上記ディジタルカムコーダにおける輝度信号用
のレート変換回路の構成例を示すブロック図である。
【図5】上記輝度信号用のレート変換回路の記録モード
における接続状態を示すブロック図である。
【図6】上記輝度信号用のレート変換回路の再生モード
における接続状態を示すブロック図である。
【図7】上記ディジタルカムコーダにおける色差信号用
のレート変換回路の構成例を示すブロック図である。
【図8】上記色差信号用のレート変換回路の記録モード
における接続状態を示すブロック図である。
【図9】上記色差信号用のレート変換回路の再生モード
における接続状態を示すブロック図である。
【図10】上記輝度信号用のレート変換回路の動作を示
すスペクトラムダイヤグラムである。
【図11】上記輝度信号用のレート変換回路の動作を示
すタイムチャートである。
【図12】上記輝度信号用のレート変換回路におけるレ
ート変換フィルタの構成例を示すブロック回路である。
【図13】上記輝度信号用のレート変換フィルタの動作
を示すタイムチャートである。
【図14】上記輝度信号用のレート変換フィルタにおけ
る係数発生器の構成例を示すブロック回路である。
【図15】上記輝度信号用のレート変換フィルタにおけ
る係数発生器の他の構成例を示すブロック回路である。
【図16】上記色差信号用のレート変換回路の動作を示
すタイムチャートである。
【図17】上記色差信号用のレート変換フィルタの動作
を示すタイムチャートである。
【図18】上記色差信号用のレート変換回路におけるレ
ート変換フィルタの構成例を示すブロック回路である。
【図19】上記色差信号用のレート変換フィルタにおけ
る係数発生器の構成例を示すブロック回路である。
【図20】上記色差信号用のレート変換フィルタにおけ
る係数発生器の他の構成例を示すブロック回路である。
【図21】上記輝度信号用のレート変換フィルタの特性
の具体例を示す特性図である。
【図22】上記ディジタルカムコーダの記録モードにお
ける主要部の動作状態を示すブロック図である。
【図23】上記ディジタルカムコーダの再生モードにお
ける主要部の動作状態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・撮像部 1R,1G,1B・・・CCDイメージセンサ 2・・・・・・・・・・アナログ信号処理部 3・・・・・・・・・・A/D変換部 3R,3G,3B・・・A/D変換器 4・・・・・・・・・・第1のディジタル演算部 5・・・・・・・・・・第2のディジタル演算部 6・・・・・・・・・・信号処理部 7・・・・・・・・・・記録再生部 41・・・・・・・・・・第1のディジタルプロセス処
理回路 42・・・・・・・・・・第2のディジタルプロセス処
理回路 42DLY・・・・・・・第1の遅延補償回路 50Y,50C・・・・・レート変換回路 51Y,52C・・・・・ハーフバンドフィルタ 51C・・・・・・・・・MPX/DMPX 52Y,54C・・・・・レート変換フィルタ 54Y・・・・・・・・・第2の遅延補償回路 61・・・・・・・・・・D/A変換部 62・・・・・・・・・・アナログエンコーダ 63CR ,63CB ・・・ローパスフィルタ 73・・・・・・・・・・ディジタルエンコーダ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 fS1レートで駆動される少なくとも1
    個の固体イメージセンサと、 上記固体イメージセンサから出力される撮像信号を所定
    の位相のfS1レートでディジタル化するアナログディ
    ジタル変換部と、 上記fS1レートに関連したクロックレートで動作し
    て、上記アナログディジタル変換部によりディジタル化
    された撮像データから少なくともディジタル輝度信号Y
    と2つのディジタル色差信号C,Cを生成する第1
    のディジタル演算部と、 上記第1のディジタル演算部により生成された上記f
    S1レートに関連した入力データレートの信号Y,
    ,CからfS2レートに関連した出力データレー
    トの信号Y,C,Cを生成する第2のディジタル演
    算部と、 上記第1のディジタル演算部により生成された各信号
    Y,C,Cをアナログ化してアナログ輝度信号とア
    ナログ色差信号を生成するディジタルアナログ変換部
    と、 上記ディジタルアナログ変換部により生成されたアナロ
    グ輝度信号とアナログ色差信号が供給されるアナログエ
    ンコーダと、上記アナログエンコーダにおいてアナログ
    色差信号に帯域制限処理を施すローパスフィルタによる
    群遅延を補償するために、上記第1のディジタル演算部
    の輝度信号チャンネルに設けられた第1の遅延補償回路
    とを備えてなることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 上記第2のディジタル演算部により生成
    されたfS2レートに関連した出力データレートの各信
    号Y,C,Cが供給され、これら各信号Y,C
    を群遅延を揃えて出力する第2の遅延補償回路を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 上記第2のディジタル演算部は、上記f
    S1レートに関連したデータレートとfS2レートに関
    連したデータレートのとの間で双方向にレート変換を行
    う機能を有し、 外部入力モード時に上記第2の遅延補償回路を介して入
    力されるfS2レートに関連したデータレートのディジ
    タル輝度信号およびディジタル色差信号を上記第1のデ
    ィジタル演算部から出力される各信号Y,C,C
    群遅延と等しい群遅延を有する上記fS1レートに関連
    したデータレートの信号Y,C,Cを生成して、上
    記ディジタルアナログ変換部に供給することを特徴とす
    る請求項2記載の固体撮像装置。
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