JP3455462B2 - 仮撚り加工糸、その製造装置、製造方法及び編織地 - Google Patents

仮撚り加工糸、その製造装置、製造方法及び編織地

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば織物又は
編物としたときに長い濃淡による斬新な模様を形成する
ことができる仮撚り加工糸、その製造装置、製造方法及
び編織地に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の仮撚り加工糸としては、
濃淡部分がそれぞれ短く連なるものが知られており、そ
の糸を使用して織物や編物を製造したとき、得られる織
物又は編物は糸の濃淡部分に基づいて細かい模様が形成
されるものであった。
【0003】また、そのような糸を製造する装置は、回
転ドラムと、その回転ドラムに対向配置されて糸を挟み
付けて延伸するためのゴムローラとを備えている。その
回転ドラム表面には同一円周上に延びる長溝と短溝とが
所定間隔をおいてランダムに形成されている。そして、
糸が長溝又は短溝に位置するときには未延伸部が形成さ
れ、糸が長溝又は短溝以外の回転ドラム表面に位置する
ときには延伸部が形成される。その後、仮撚り機構によ
り、延伸された糸が仮撚りされて仮撚り加工糸が製造さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来の仮撚り加工糸は濃淡部分が各々短く連なってい
ることから、その糸を使用して織物や編物を製造したと
き、形成される模様が細かい模様となり、濃淡の鮮明性
に欠け、濃淡を利用した斬新な外観が得られないという
問題点があった。
【0005】また、そのような仮撚り加工糸を製造する
ための従来の装置では、回転ドラム表面の同一円周上に
長溝と短溝が形成されている。このため、両溝の長さを
多少変化させることはできるものの限度があり、得られ
る加工糸には延伸部と未延伸部による短い淡部と濃部が
同一パターンで繰り返して形成される。このため、その
加工糸に長い淡部と濃部を異なるパターンで形成するこ
とができず、明瞭な濃淡部分を有する斬新な外観が得ら
れないという問題があった。
【0006】この発明は、以上のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、延伸と未延伸による淡部と濃部をそれぞ
れ長くできて濃淡の変化を大きく形成することができる
仮撚り加工糸を提供することにある。その他の目的とす
るところは、濃淡の変化を大きく形成した仮撚り加工糸
を簡易な構成で容易に製造することができる仮撚り加工
糸の製造装置及び製造方法を提供することにある。さら
にその他の目的とするところは、仮撚り加工糸を使用し
て織物や編物を製造したとき、形成される模様の濃淡が
鮮明で、変化に富んだ外観を有する編織地を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、請求項1に記載の発明の仮撚り加工糸の製
造装置は、回転ドラムと、その回転ドラムに対向配置さ
れて回転ドラムの回転に伴って回転し、糸を回転ドラム
表面に押圧して糸を延伸するための回転ローラとを備
え、回転ドラム表面には周方向に延びる長溝を短い間隔
をおいて連続的に形成するとともに、その長溝の隣接位
置に周方向に延びる短溝を長い間隔をおいて連続的に形
成し、糸が長溝又は短溝に位置するときには未延伸部が
形成され、糸が長溝又は短溝以外の回転ドラム表面に位
置するときには延伸部が形成されるように構成し、さら
に延伸部又は未延伸部が形成された糸を仮撚りする仮撚
り機構を備えたものである。
【0008】
【0009】請求項に記載の発明の仮撚り加工糸の製
造装置は、請求項に記載の発明において、前記回転ド
ラム表面に供給される糸は、自由動可能なものである。
請求項に記載の発明の仮撚り加工糸の製造方法は、回
転ドラムと、その回転ドラムに対向配置されて回転ドラ
ムの回転に伴って回転し、糸を回転ドラム表面に押圧し
て糸を延伸するための回転ローラとを備え、回転ドラム
表面には周方向に延びる長溝を短い間隔をおいて連続的
に形成するとともに、その長溝の隣接位置に周方向に延
びる短溝を長い間隔をおいて連続的に形成し、糸が長溝
又は短溝に位置するときには未延伸部が形成され、糸が
長溝又は短溝以外の回転ドラム表面に位置するときには
延伸部が形成されるように構成し、さらに延伸部又は未
延伸部が形成された糸を仮撚りする仮撚り機構を備えた
仮撚り加工糸の製造装置において、糸を回転ドラム表面
に供給し、長溝が設けられている部分と短溝が設けられ
ている部分との間をランダムに往復動させながら回転ロ
ーラによって糸を回転ドラム表面に押圧して延伸又は未
延伸した後、仮撚り機構により仮撚りするものである。
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て詳細に説明する。まず、仮撚り加工糸に関して説明す
る。
【0012】図4(a)及び(b)に示すように、仮撚
り加工糸11は長い延伸部12aと短い未延伸部13a
の連なりによる淡部12及び短い延伸部12aと長い未
延伸部13aの連なりによる濃部13とによって構成さ
れている。これら淡部12又は濃部13とは、それぞれ
いわゆるシン (THIN) とシック(THICK) と称されるもの
である。これらの淡部12及び濃部13の長さがそれぞ
れ少なくとも30mm、好ましくは少なくとも300mmの
長さに形成されている。淡部12及び濃部13の各々の
長さの上限は、通常700mm程度である。従って、この
仮撚り加工糸11は淡部12と濃部13がそれぞれ従来
より長く形成され、濃淡の変化が大きく形成される。
【0013】次に、この仮撚り加工糸11の製造装置に
ついて説明する。図1及び図6に示すように、回転ドラ
ム14は円筒状に形成されて所定の周速度で回転駆動さ
れるようになっている。この回転ドラム14の外周面に
は、同一円周上で周方向に延びる長溝15と、長溝15
間の非溝部14aとがそれぞれランダムの長さで、ラン
ダムの間隔をおいて形成されている。さらに、その隣接
位置には同一円周上で周方向に延びる短溝16と、短溝
16間の非溝部14bとがそれぞれランダムの長さで、
ランダムの間隔をおいて形成されている。回転ローラと
してのゴムローラ17は回転ドラム14と対向する位置
に配置され、回転ドラム14の回転により従動回転する
ようになっている。
【0014】一対のテンションバー18, 19は回転ド
ラム14と給糸パッケージ20との間に配設され、給糸
パッケージ20からガイドローラ21、両テンションバ
ー18, 19間を通って回転ドラム14に供給される原
糸22に張力を付与するようになっている。テンション
バー18, 19を介して回転ドラム14に供給される原
糸22は、回転ドラム14外周面の長溝15のある位置
と短溝16のある位置との間でランダムに往復動(トラ
バース)されるようになっている。
【0015】フィードローラ23は回転ドラム14より
後方位置に配設され、回転ドラム14とゴムローラ17
の間から導出された糸を引き出すようになっている。そ
して、これら回転ドラム14とゴムローラ17との間を
原糸22が通過することによって延伸されるようになっ
ている。このとき、原糸22が回転ドラム14表面上に
位置するときには延伸されて延伸部12aが形成され、
原糸22が長溝15又は短溝16上に位置するときには
延伸されることなく未延伸部13aが形成される。
【0016】加熱装置としての第1ヒータ24はフィー
ドローラ23の後方位置に配設され、延伸部12aと未
延伸部13aが形成された糸の状態を保持するようにな
っている。仮撚り機構を構成する仮撚りスピンドル25
は第1ヒータ24の後方位置に配置され、その後方に位
置する第1デリベリローラ26により第1ヒータ24か
ら引き出された糸に撚りをかける。そして、糸に風合い
と軟らかさを付与するようになっている。
【0017】加熱装置としての第2ヒータ27は第1デ
リベリローラ26の後方に設けられ、その後方の第2デ
リベリローラ28により引き込まれた仮撚り加工糸を加
熱してその状態を固定するようになっている。チーズ2
9はドラム30によって仮撚り加工糸を巻き取る。
【0018】次に、仮撚り加工糸の製造方法について説
明する。さて、図6に示すように、フィードローラ23
が回転駆動されると同時に回転ドラム14が回転駆動さ
れると、原糸22が給糸パッケージ20からガイドロー
ラ21、両テンションバー18, 19間を通って張力を
付与された状態で回転ドラム14に供給される。この原
糸22は回転ドラム14の同一円周上から他の円周上に
適宜にトラバースされるように制御される。このとき、
図2(b)又は図3(b)に示すように、回転ドラム1
4表面の非溝部14a, 14b上に位置する原糸22は
ゴムローラ17との間で挟着された状態でフィードロー
ラ23により引っ張られるため延伸され、細く引き延ば
される。
【0019】一方、図2(a)又は図3(a)に示すよ
うに、回転ドラム14表面には長溝15又は短溝16が
形成されており、原糸22がそれらの溝15, 16上に
位置するときにはフィードローラ23による張力が付与
されず、延伸されない。このため、原糸22が回転ドラ
ム14表面の長溝15を有する周面に位置するときに
は、図4(a)に示すような長い未延伸部13aと短い
延伸部12aによる濃部13を有する糸となる。また、
原糸22が回転ドラム14表面の短溝16を有する周面
に位置するときには、図4(b)に示すような長い延伸
部12aと短い未延伸部13aによる淡部12を有する
糸となる。
【0020】続いて、延伸された糸は第1デリベリロー
ラ26によりさらに引き出され、第1ヒータ24に到っ
て加熱される。それにより、糸の延伸状態又は未延伸状
態が保持される。その後、糸は仮撚りスピンドル25に
よって加撚及び解撚による仮撚り加工が施される。この
仮撚りにより、糸が巻縮され、伸縮性と嵩高性が付与さ
れる。
【0021】次いで、仮撚り加工された糸は第2デリベ
リローラ28により移動される。そして、第2ヒータ2
7に到り、そこで仮撚りされた状態が保持されるととも
に、糸の均一性が図られる。最後に、仮撚り加工が施さ
れた仮撚り加工糸11はドラム30により移動され、チ
ーズ29に巻き取られる。
【0022】このようにして、原糸22は回転ドラム1
4表面の異なる円周上に形成された長溝15又は短溝1
6により主として長い未延伸部13aによる濃部13を
有する部分と、主として長い延伸部12aによる淡部1
2とを有する部分とを備えた糸が得られる。すなわち、
濃部13においては、長い未延伸部13aの中に短い延
伸部12aがあってその短い延伸部12aが長い未延伸
部13aに比べて極端に短いため、あたかもその短い延
伸部12aが消えて長い未延伸部13aが連続して連な
っているように見えることから、極端に長い未延伸部1
3aに見えるのである。
【0023】逆に、淡部12においては、長い延伸部1
2aの中に極端に短い未延伸部13aがあり、上記とは
逆に延伸部12aが連なっているため、極端に長い延伸
部12aに見えるのである。
【0024】そして、見掛け上の未延伸部13aと延伸
部12aとはそれぞれ少なくとも30mm以上、さらに
は少なくとも300mm以上となるのである。これらの
未延伸部13aと延伸部12aとは700mm程度まで
長く形成することが可能である。
【0025】以上のようにして製造された仮撚り加工糸
11を経糸又は緯糸の少なくとも一方に用いて織りあげ
ることにより織物が得られ、仮撚り加工糸11を編機で
編みあげることにより編物が得られる。例えば、図5に
示すように、編機を用い仮撚り加工糸11をループ状に
連結して編みあげることにより筒状をなす編物31が得
られる。このとき、仮撚り加工糸11の濃部13によっ
て形成された幅の異なる環状模様がランダムな間隔をお
いて淡部12間に形成される。なお、図5は筒編みによ
って得られた編物31を模式的に表したものである。
【0026】以上のような実施形態により発揮される効
果について以下に記載する。 ・ 実施形態の仮撚り加工糸11によれば、回転ドラム
14表面の1つの円周上に長溝15と非溝部14aとを
それぞれランダムの長さで連続的に形成し、他の円周上
に所定長さの短溝16と非溝部14bとをそれぞれラン
ダムの長さで連続的に形成した。このため、原糸22に
延伸と未延伸による淡部12と濃部13をそれぞれ少な
くとも30mmという長さにできて濃淡の変化を大きく形
成することができる。
【0027】・ 実施形態の仮撚り加工糸11によれ
ば、回転ドラム14表面の長溝15と短溝16をそれぞ
れ複数本並べて形成することにより、延伸により得られ
る糸の延伸部の長さと未延伸部の長さを見かけ上それぞ
れ少なくとも300mmに形成することができる。このた
め、延伸により得られる糸の濃淡の変化をさらに大き
く、明瞭に形成することができる。
【0028】・ 実施形態の仮撚り加工糸11の製造装
置によれば、回転ドラム14表面には周方向に延びる長
溝15を短い間隔をおいてランダムで連続的に形成する
とともに、その長溝15の隣接位置に周方向に延びる短
溝16を長い間隔をおいてランダムで連続的に形成する
という簡易な構成で、濃淡の変化を大きく形成した仮撚
り加工糸を製造することができる。
【0029】・ 実施形態の仮撚り加工糸11の製造装
置によれば、原糸22が給糸パッケージ20からガイド
ローラ21、両テンションバー18, 19を介して回転
ドラム14表面に供給され、原糸22を自由動可能にし
て供給することにより、回転ドラム14表面上における
原糸22の延伸を円滑に行うことができる。
【0030】・ 実施形態の仮撚り加工糸11の製造方
法によれば、原糸22を長溝15が設けられている部分
と短溝16が設けられている部分との間をランダムにト
ラバースさせながらゴムローラ17によって糸を回転ド
ラム14表面に押圧して延伸又は未延伸した後、仮撚り
スピンドル25により仮撚りされる。この工程では、糸
の加撚と解撚とが続いて行われる。このため、濃淡の変
化を大きく形成した仮撚り加工糸11を容易に製造する
ことができる。
【0031】・ 実施形態の仮撚り加工糸11の製造方
法によれば、仮撚りによって糸に伸縮性と嵩高性が付与
され、仮撚り加工糸11の風合いが向上する。 ・ 実施形態の織編地によれば、前述の仮撚り加工糸1
1を用いて織物又は編物の形態とすることにより、例え
ば編物31に形成される環状模様の濃淡が鮮明で、変化
に富んだ外観を有するものとすることができる。しか
も、織物又は編物には伸縮性と嵩高性が与えられ、風合
いが向上する。
【0032】なお、前記実施形態を以下のように変更し
て構成することも可能である。 ・ 前記回転ドラム14表面の長溝15又は短溝16の
長さを変えて同一円周上の長溝15又は短溝16の数を
変更してもよい。
【0033】このように構成した場合、得られる仮撚り
加工糸11の延伸と未延伸による淡部12と濃部13の
長さを変えることができて濃淡の変化を実施形態とは異
なるものにすることができる。
【0034】・ 前記回転ドラム14上に位置する原糸
22のトラバースを、長溝15側の滞留時間を長くした
り、短溝16側の滞留時間を長くしたりして適宜に制御
してもよい。
【0035】このように構成した場合、得られる仮撚り
加工糸11の淡部12と濃部13の長さ変えることがで
き、濃淡の変化を実施形態とは異なるものにすることが
できる。
【0036】・ 前述のようにして得られる仮撚り加工
糸11を所望とする色に染色してもよい。このように構
成すれば、染色により仮撚り加工糸11の濃部13がよ
り濃くなって明確かつ鮮明になり、淡部12との間のコ
ントラストを表現することができる。
【0037】・ 前記回転ドラム14表面の周方向に長
溝15を有する部分と周方向に短溝16を有する部分と
を回転ドラム14の軸線方向に4列以上の多数列並べ、
それらの部分に原糸22を所定位置にトラバースするよ
うに制御してもよい。
【0038】このように構成した場合、仮撚り加工糸1
1の淡部12と濃部13の長さの組合せを多種類に変化
させることができる。 ・ 前記仮撚り加工糸11を用い、平編み、横編み、丸
編み等により、所望とする模様を有する編物を形成して
もよい。
【0039】このように構成した場合、好みの模様を有
するセータ、カーディガン等の編物を得ることができ
る。さらに、前記実施形態より把握される技術的思想に
ついて以下に記載する。
【0040】
【0041】・ 前記長溝及び短溝の長さ及び間隔はそ
れぞれランダムに形成されている請求項又は請求項
に記載の仮撚り加工糸の製造装置。このように構成した
場合、得られる仮撚り加工糸の濃淡をより変化のあるも
のに形成することができる。
【0042】・ 前記回転ドラムと仮撚り機構との間及
び仮撚り機構の後に加熱装置を備えた請求項又は請求
に記載の仮撚り加工糸の製造装置。このように構成
した場合、糸の延伸状態を確実に保持し、仮撚り(加撚
と解撚)を確実に行うことができる。
【0043】・ 前記回転ドラム表面に供給される糸
は、テンションバーにより張力を付与された状態で供給
されるものである請求項に記載の仮撚り加工糸の製造
装置。このように構成した場合、回転ドラムに供給され
る糸の延伸を円滑に、しかも確実に行うことができる。
【0044】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する
【0045】
【0046】請求項に記載の発明の仮撚り加工糸の製
造装置によれば、簡易な構成で、濃淡の変化を大きく形
成した仮撚り加工糸を製造することができる。請求項
に記載の発明の仮撚り加工糸の製造装置によれば、請求
に記載の発明の効果に加え、回転ドラム表面上にお
ける原糸の延伸を円滑に行うことができる。
【0047】請求項に記載の発明の仮撚り加工糸の製
造方法によれば、濃淡の変化を大きく形成した仮撚り加
工糸を容易に製造することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 回転ドラム上に原糸を導入して延伸する状態
を示す斜視図。
【図2】 (a)は原糸が長溝上に位置している状態を
示す断面図、(b)は原糸が回転ドラムの非溝部上に位
置している状態を示す断面図。
【図3】 (a)は原糸が短溝上に位置している状態を
示す断面図、(b)は原糸が回転ドラムの非溝部上に位
置している状態を示す断面図。
【図4】 (a)は長い濃部と短い淡部が連なった状態
の仮撚り加工糸を示す部分正面図、(b)は長い淡部と
短い濃部が連なった状態の仮撚り加工糸を示す部分正面
図。
【図5】 仮撚り加工糸を用いて筒状に編んだ状態の編
物を示す斜視図。
【図6】 仮撚り加工糸の製造装置を示す概略図。
【符号の説明】
11…仮撚り加工糸、12…淡部、12a…延伸部、1
3…濃部、13a…未延伸部、14…回転ドラム、14
a, 14b…非溝部、15…長溝、16…短溝、17…
回転ローラとしてのゴムローラ、25…仮撚り機構とし
ての仮撚りスピンドル、31…編物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−26748(JP,A) 特開 昭62−289630(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D02G 1/00 - 3/48 D02J 1/00 - 13/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ドラムと、その回転ドラムに対向配
    置されて回転ドラムの回転に伴って回転し、糸を回転ド
    ラム表面に押圧して糸を延伸するための回転ローラとを
    備え、回転ドラム表面には周方向に延びる長溝を短い間
    隔をおいて連続的に形成するとともに、その長溝の隣接
    位置に周方向に延びる短溝を長い間隔をおいて連続的に
    形成し、糸が長溝又は短溝に位置するときには未延伸部
    が形成され、糸が長溝又は短溝以外の回転ドラム表面に
    位置するときには延伸部が形成されるように構成し、さ
    らに延伸部又は未延伸部が形成された糸を仮撚りする仮
    撚り機構を備えた仮撚り加工糸の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記回転ドラム表面に供給される糸は、
    自由動可能なものである請求項1に記載の仮撚り加工糸
    の製造装置。
  3. 【請求項3】 回転ドラムと、その回転ドラムに対向配
    置されて回転ドラムの回転に伴って回転し、糸を回転ド
    ラム表面に押圧して糸を延伸するための回転ローラとを
    備え、回転ドラム表面には周方向に延びる長溝を短い間
    隔をおいて連続的に形成するとともに、その長溝の隣接
    位置に周方向に延びる短溝を長い間隔をおいて連続的に
    形成し、糸が長溝又は短溝に位置するときには未延伸部
    が形成され、糸が長溝又は短溝以外の回転ドラム表面に
    位置するときには延伸部が形成されるように構成し、さ
    らに延伸部又は未延伸部が形成された糸を仮撚りする仮
    撚り機構を備えた仮撚り加工糸の製造装置において、 糸を回転ドラム表面に供給し、長溝が設けられている部
    分と短溝が設けられている部分との間をランダムに往復
    動させながら回転ローラによって糸を回転ドラム表面に
    押圧して延伸又は未延伸した後、仮撚り機構により仮撚
    りする仮撚り加工糸の製造方法。
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