JP3455249B2 - 回転付きジグザグ刺繍機 - Google Patents

回転付きジグザグ刺繍機

Info

Publication number
JP3455249B2
JP3455249B2 JP23093393A JP23093393A JP3455249B2 JP 3455249 B2 JP3455249 B2 JP 3455249B2 JP 23093393 A JP23093393 A JP 23093393A JP 23093393 A JP23093393 A JP 23093393A JP 3455249 B2 JP3455249 B2 JP 3455249B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
swing width
embroidery
needle
swing
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23093393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0759967A (ja
Inventor
晃 奥野
敬一 伊藤
Original Assignee
日本電波株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本電波株式会社 filed Critical 日本電波株式会社
Priority to JP23093393A priority Critical patent/JP3455249B2/ja
Publication of JPH0759967A publication Critical patent/JPH0759967A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3455249B2 publication Critical patent/JP3455249B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)
  • Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば回転付きジグザ
グ模様等の刺繍柄を運針データに基づいて実現するのに
好適に用いられる回転付きジグザグ刺繍機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、刺繍用の下糸が配置される基台
と、該基台上に設けられ、前記下糸側と対向する位置で
上糸側の刺繍針を上,下に往復動させ、かつ所要の振り
幅で揺動させる刺繍機のヘッドと、該ヘッドの下側に位
置して前記基台上に移動可能に設けられ、駆動源により
該基台上で前,後、左,右方向(x軸方向およびy軸方
向)に駆動される移動枠と、該移動枠内で刺繍布を展張
した状態に保持し、該移動枠に設けた回転源により、該
移動枠内で刺繍布と共に回転される回転枠とから構成し
てなる回転付きジグザグ刺繍機としての回転付きジグザ
グミシンは、例えば特開昭63−203188号公報等
で知られている。
【0003】この種の回転付きジグザグミシンでは、刺
繍機のヘッドにより刺繍針を所要の振り幅で揺動させつ
つ上,下に往復動させるときに、移動枠をx軸,y軸方
向に駆動すると共に、該移動枠内で刺繍布を回転枠と共
に回転させるようにしているから、刺繍針の振り幅に応
じたジグザグ模様に回転を加えた刺繍柄を前記刺繍布上
に比較的短時間で実現できるという利点がある。
【0004】ここで、この種の回転付きジグザグミシン
には、移動枠のx軸、y軸方向の移動量を検出する位置
検出手段と、移動枠に対する回転枠の回転角を検出する
回転角検出手段と、刺繍針の振り幅を検出する振り幅検
出手段とが設けられ、前記刺繍柄を繰返し再現するのに
先立って、通常「例示学習」方式といわれているティー
チング作業が行われる。
【0005】そして、このティーチング作業時には、熟
練者であるオペレータが移動枠および回転枠を手動で移
動、回転させながら、往復動する刺繍針の振り幅を調整
することにより、所望の刺繍柄を作成するときに、前記
検出手段からそれぞれ信号を読込んで移動枠(回転枠の
枠中心)の位置、回転枠の回転角および刺繍針の振り幅
等を含む前記刺繍針の針中心に対する回転枠の枠中心の
データを記憶し、この記憶したデータに基づいて前記駆
動源や回転源等を作動させて、熟練者と同様の刺繍柄を
繰返し再現させるようにしている。
【0006】しかし、上述した従来技術では、熟練者で
あるオペレータがティーチング作業により、所謂ティー
チングデータを作成し、このデータに基づいて刺繍機の
ヘッド、駆動源および回転源を作動させるものであるか
ら、ティーチング作業による刺繍柄を単純に再現するこ
とは可能であるものの、この刺繍柄を拡大、縮小または
変形したり、位置を変更したりして刺繍柄を高品質に再
現させるのが困難になっている。
【0007】そこで、本出願人は先に、特願平4−24
4300号等において、ティーチング作業により作成し
た回転枠の回転角θおよび刺繍針の振り幅Wを含む刺繍
針の針中心に対する回転枠の枠中心のデータを、前記回
転枠の枠中心に対する刺繍針の針中心のデータに変換演
算し、この変換演算した運針データに基づいて刺繍柄の
拡大、縮小または変更等を行いうるようにした回転付き
ジグザグ刺繍機(以下、先行技術という)を提案した。
【0008】そして、この先行技術による回転付きジグ
ザグ刺繍機では、例えば図12に示す如き刺繍柄を実現
するときに、まず回転枠に展張状態で保持した刺繍布を
移動枠と共に開始点N0 の位置から矢示A1 方向へと針
中心N1 ,N2 ,N3 の位置に順次移動させつつ、これ
らの位置で振り幅Wをもって刺繍針を交互に左方向へ振
り幅(W/2)、右方向へ振り幅(W/2)分ずつ揺動
させることにより、該刺繍針を針落ち点S0 ,S1 ,S
2 ,S3 に運針させる。
【0009】次に、その後は前記回転枠と共に刺繍布を
それぞれ所定の回転角θ分だけ矢示B1 方向に回転さ
せ、前記刺繍針を針中心N4 ,N5 ,N6 ,…の位置に
順次配置しつつ、該刺繍針を左,右に揺動させて針落ち
点S4 ,S5 ,S6 ,…に順次運針させる。また、針中
心Ni ,Ni+1 ,…の位置では刺繍布を矢示C1 方向に
順次移動させつつ、刺繍針を左,右に揺動させることに
より、この刺繍針を針落ち点Si ,Si+1 ,…に順次運
針させるようにしている。そして、針落ち点S3,Si
(S1 ,Si+2 )間の間隔は寸法L1 となっている。
【0010】一方、図12に示す前記刺繍柄と刺繍方向
は逆になるが、針中心N1 ,N2 ,N3 ,…,Ni ,N
i+1 の軌跡が同一である刺繍柄を図13に示す。そし
て、図13の刺繍柄では、刺繍布を移動枠および回転枠
と共に開始点N0 の位置から矢示A2 方向へと針中心N
1 ,N2 ,N3 の位置に順次移動させつつ、これらの位
置で振り幅Wをもって刺繍針を交互に右方向へ振り幅
(W/2)、左方向へ振り幅(W/2)分ずつ揺動させ
ることにより、該刺繍針を針落ち点S0 ,S1 ,S2 ,
S3 に運針させる。
【0011】次に、前記回転枠と共に刺繍布をそれぞれ
所定の回転角θ分だけ矢示B2 方向に回転させ、前記刺
繍針を針中心N4 ,N5 ,…の位置に順次配置しつつ、
該刺繍針を左,右に揺動させて針落ち点S4 ,S5 ,…
に順次運針させる。また、針中心Ni ,Ni+1 ,…の位
置では刺繍布を矢示C2 方向に順次移動させつつ、刺繍
針を左,右に揺動させて針落ち点Si ,Si+1 ,…に順
次運針させるようにしている。そして、針落ち点S3 ,
Si (S1 ,Si+2 )間の間隔は寸法L2 となってい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の先行
技術による回転付きジグザグ刺繍機では、回転枠の回転
角θおよび刺繍針の振り幅Wを含む運針データに基づき
前記刺繍機のヘッド、駆動源および回転源を作動制御し
て、この運針データに基づいた図12、図13の如き刺
繍柄を刺繍布上に高品質で再現できるという利点があ
る。
【0013】しかし、この回転付きジグザグ刺繍機に
は、製作時の寸法誤差や機械的な制約があるために、運
針データ通りに刺繍機のヘッドを作動させているにも拘
らず、刺繍針を右方向に振り幅(W/2)分だけ揺動さ
せるときの右振り幅WR と、左方向に振り幅(W/2)
分だけ揺動させるときの左振り幅WL とに誤差が生じる
という未解決な問題がある。
【0014】即ち、刺繍針の右振り幅WR と左振り幅W
L とは振り幅(W/2)分に該当して、両者に誤差が生
じないように設計されている。しかし、実際には図1
2、図13に例示したほぼ同一の柄模様をなす刺繍柄の
ように、刺繍針の右振り幅WRと左振り幅WL とに誤差
が生じるために、図12の如く矢示A1 ,B1 ,C1 方
向に沿って刺繍柄を実現していく場合と、図13の如く
矢示A2 ,B2 ,C2 方向に沿って刺繍柄を実現してい
く場合とで針落ち点S3 ,Si (S1 ,Si+2 )間の間
隔が寸法L1 ,L2 (L1 >L2 )となって、刺繍方向
を変えるだけで同一の柄模様を再現できなくなるという
未解決な問題がある。
【0015】本発明は上述した先行技術の未解決な問題
に鑑みなされたもので、本発明は刺繍針を一方向と他方
向とに揺動させるときの振り幅が同一の振り幅となるよ
うに振り幅補正を行うことができ、刺繍方向を変えても
同一の刺繍柄を再現できると共に、振り幅変更を所望の
比率で簡単に実行することができ、振り幅が過大となっ
た場合でも確実に刺繍柄を実現することができるように
した回転付きジグザグ刺繍機を提供することを目的とし
ている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、刺繍用の下糸が配置される基台と、該
基台上に設けられ、前記下糸側と対向する位置で上糸側
の刺繍針を上,下に往復動させ、かつ所要の振り幅Wで
揺動させる刺繍機のヘッドと、該ヘッドの下側に位置し
て前記基台上に移動可能に設けられ、駆動源により該基
台上で前,後、左,右方向に駆動される移動枠と、該移
動枠内に刺繍布を展張した状態で保持し、該移動枠に設
けた回転源により該移動枠内で刺繍布を回転角θをもっ
て回転させる回転枠と、前記回転角θおよび振り幅Wを
含んだ運針データを読込むデータ読込み手段と、該デー
タ読込み手段で読込んだ運針データに基づき前記刺繍針
の揺動方向が一方向であるか他方向であるかを判定する
揺動方向判定手段と、該揺動方向判定手段により前記刺
繍針の揺動方向が一方向であると判定したときに、この
一方向での振り幅(W/2)の補正値を算定する第1の
振り幅補正手段と、前記揺動方向判定手段により前記刺
繍針の揺動方向が他方向であると判定したときに、この
他方向での振り幅(W/2)の補正値を算定する第2の
振り幅補正手段とからなる構成を採用している。
【0017】また、前記振り幅(W/2)が予め設定し
た前記刺繍針の最大振り幅αを越えるか否かを判定する
振り幅判定手段を備え、該振り幅判定手段により前記振
り幅(W/2)が最大振り幅αを越えると判定したとき
に、前記刺繍針を最大振り幅α分だけ揺動させ、かつ前
記移動枠を残余の振り幅(W/2−α)分だけ枠移動さ
せる構成としてもよい。
【0018】さらに、前記データ読込み手段で読込んだ
運針データの振り幅Wを所望の比率で変更する振り幅変
更手段を備えてなる構成としてもよい。
【0019】
【作用】上記構成により、データ読込み手段で読込んだ
運針データに基づき各針落ち点毎に、揺動方向判定手段
によって刺繍針の揺動方向が一方向であるか他方向であ
るかを判定し、一方向と判定したときには第1の振り幅
補正手段で一方向での振り幅補正を行い、他方向と判定
したときには第2の振り幅補正手段で他方向での振り幅
補正を行い、刺繍針の振り幅が一方向と他方向とでバラ
ツクのを確実に防止することができる。
【0020】また、振り幅(W/2)が予め設定した前
記刺繍針の最大振り幅αを越えるか否かを判定する振り
幅判定手段を備える構成とすれば、前記振り幅(W/
2)が最大振り幅αを越えるときに、前記刺繍針を最大
振り幅α分だけ揺動させ、残余の振り幅(W/2−α)
分を移動枠の枠移動によって補うことができる。
【0021】さらに、振り幅変更手段を設けることによ
り、刺繍布や糸の色調または糸の太さ等に応じて振り幅
Wを所望の比率分だけ変更することが可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例による回転付きジグザ
グ刺繍機としての回転付きジグザグミシンを図1ないし
図11に基づき説明する。なお、実施例では前述した図
12、図13に示す先行技術と同一の構成要素に同一の
符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0023】図において、1は回転付きジグザグミシン
の基台を示し、該基台1は複数本の脚部2,2,…と、
該各脚部2上に設けられた支持板3とからなり、該支持
板3の中央部には図2に示す如く後述する移動枠13、
回転枠15等の下側に位置して略長方形状の針板4が設
けられている。そして、該針板4には後述の刺繍針10
が挿通される針穴が長円形状に穿設され、その下側には
下糸用のボビン(いずれも図示せず)が配設されてい
る。また、支持板3には図2に示す如く、移動枠13を
左右方向(以下、x軸方向という)に移動させるx軸方
向の枠移動機構5と、移動枠13を前後方向(以下、y
軸方向という)に移動させるy軸方向の枠移動機構6と
が設けられ、該枠移動機構5,6には移動枠13をx,
y軸方向にガイドするための各ガイドローラ5A,6A
および各ガイドレール5B,6B等が設けられている。
【0024】7は移動枠13上に延びるように支持板3
上に設けられた刺繍機のヘッドとしてのミシンヘッドを
示し、該ミシンヘッド7は図2、図3に示す如く支持板
3の下側に配設した主軸モータ8によりはずみ車9等を
介して駆動され、前記下糸側と対向する位置で上糸側の
刺繍針10を針軸11を介して上,下に往復動させる構
成となっている。また、該ミシンヘッド7にはパルスモ
ータからなる針軸揺動モータ12(図6参照)が付設さ
れ、該針軸揺動モータ12は図5に示す如く、針軸11
の支点11Aを中心として刺繍針10を、一方向として
の右方向に右振り幅WR 、他方向としての左方向に左振
り幅WL をもって合計の振り幅Wだけ左右方向(x軸方
向)に揺動させる。
【0025】13はミシンヘッド7の下側に位置して支
持板3上に移動可能に設けられた移動枠を示し、該移動
枠13は図2に示す如く略長方形の板状に形成され、そ
の下面側には下向きに突出する縁取り部(図示せず)が
設けられている。そして、該移動枠13は縁取り部が枠
移動機構5,6の各ガイドローラ5A,6Aに係合状態
で保持され、後述の枠移動モータ14(図6参照)で枠
移動機構5,6を駆動することによりx軸方向およびy
軸方向に移動される。
【0026】14は枠移動機構5,6を駆動して移動枠
13をx軸方向およびy軸方向に移動させる駆動源とし
ての枠移動モータを示し、該枠移動モータ14は移動枠
13をx軸方向に移動させるx軸モータとy軸方向に移
動させるy軸モータ(いずれも図示せず)とからなり、
パルスモータ等によって構成されている。
【0027】15は移動枠13の中央部に回転可能に配
設された回転枠を示し、該回転枠15は刺繍布16を展
張した状態で保持し、移動枠13上でこの刺繍布16を
回転枠15の枠中心Cを中心にして回転角θだけ回転さ
せる。
【0028】17は移動枠13上に設けられた回転源と
しての枠回転モータを示し、該枠回転モータ17はその
出力軸がタイミングベルト(図示せず)等を介して回転
枠15に連結され、回転枠15を移動枠13上で回転角
θをもって回転駆動する。ここで、該枠回転モータ17
は枠移動モータ14等と同様にパルスモータによって構
成され、後述のミシン制御部36から制御信号として出
力されるパルス信号のパルス数に応じて回転枠15を正
方向または逆方向(図12、図13に示す矢示B1 方向
または矢示B2 方向)にオープンループ制御で回転させ
る。
【0029】18は支持板3上に所定の高さをもって配
設されたカバー兼用のチーズ台を示し、該チーズ台18
上にはチーズとしての上糸用のボビン19,19,…
と、該各ボビン19からの上糸20をミシンヘッド7に
向けて供給する上糸ガイド21等とが設けられている。
なお、図3中ではチーズ台18上に配置する各ボビン1
9を省略して示している。
【0030】22はチーズ台18上にブラケット23を
介して設けられた操作ボックスを示し、該操作ボックス
22には図4に示す如く、表示器24、電源ON,OF
Fスイッチ25A,25B、ソフトキー26、キーボー
ド27およびフロッピーディスク装置28等が設けら
れ、ミシン制御部36の一部を内蔵している。そして、
ソフトキー26は表示器24に表示されるメニューに対
応して運針データの読込み、書込み、データの入,出力
および拡大、縮小等を行うと共に、さらに機械条件の設
定、柄変更、柄選択、柄の追加、柄の組合せ、色替え変
更等を行う所謂対話キーを構成している。
【0031】また、前記キーボード27にはドライブス
イッチ29、スタートスイッチ30、ストップ/バック
スイッチ31、ジョグキー部32、テンキー部33、ブ
ザー34およびスピード可変つまみ35等が設けられ、
ジョグキー部32にはx,y軸方向の枠移動キー32
A、オリジンスイッチ32Bおよび枠回転キー32C,
32C等が設けられている。そして、ジョグキー部32
の枠移動キー32Aはオペレータによって手動操作され
るときに、枠移動モータ14を駆動させ、移動枠13を
x軸方向およびy軸方向にその操作時間に応じた移動量
だけ移動させる。また、各枠回転キー32Cは刺繍柄の
作成に先立って、例えば刺繍布16の布目と回転枠15
の回転位置とを合せるときに手動操作され、枠回転モー
タ17により回転枠15を刺繍布16と共に回転させ
る。
【0032】一方、支持板3には前記枠移動機構5,6
の下側に位置してx軸、y軸側の原点スイッチ(いずれ
も図示せず)が設けられ、この原点スイッチは図2に示
す如く刺繍針10の針中心Nと回転枠15の枠中心Cと
が一致したときに、枠移動機構5,6を介してこれを検
出し、移動枠13が刺繍針10に対して原点位置にある
ことをミシン制御部36等で判別させるようになってい
る。なお、回転角θおよび振り幅Wの原点検出も同様に
行うが、ここではその説明を省略する。
【0033】さらに、36は操作ボックス22に近い位
置で支持板3の下側に配設されたミシン制御部を示し、
該ミシン制御部36はマイクロコンピュータ等によって
構成され、その入力側には図6に示す如くソフトキー2
6、キーボード27、フロッピーディスク装置28等が
接続されると共に、場合によってはテープリーダ、編集
機、柄作成機、ティーチング機(いずれも図示せず)
が、例えば通信回線等を介して接続される。また、該ミ
シン制御部36の出力側には前記主軸モータ8、針軸揺
動モータ12、枠移動モータ14、枠回転モータ17お
よび表示器24等が接続されている。
【0034】そして、該ミシン制御部36はその記憶回
路内に図7、図8に示すプログラム等を格納し、刺繍針
10の振り幅補正処理を含むミシン制御処理等を行うよ
うになっている。また、該ミシン制御部36の記憶回路
にはその記憶エリア36A内に、例えばフロッピーディ
スク装置28から読込んだ運針データを記憶すると共
に、刺繍針10の最大振り幅αおよび図9,図10に示
す第1,第2の振り幅補正マップ等が格納されている。
【0035】ここで、図9に示す第1の振り幅補正マッ
プは、当該回転付きジグザグミシンの出荷時等にソフト
キー26、キーボード27等を用いて刺繍針10の右振
り特性を入力することにより記憶エリア36A内に格納
されたもので、ミシン制御部36から針軸揺動モータ1
2に制御信号として出力されるパルス信号のパルス数と
刺繍針10の右振り幅WR との関係を更新可能に記憶
し、前記パルス信号のパルス数PR が、例えばPR =5
0,100のときには、右振り幅WR がそれぞれWR =
1.7mm,3.8mmとなっている。
【0036】また、図10に示す第2の振り幅補正マッ
プは、刺繍針10の左振り特性を前記と同様に入力する
ことにより記憶エリア36A内に格納されたもので、ミ
シン制御部36から針軸揺動モータ12に制御信号とし
て出力されるパルス信号のパルス数と刺繍針10の左振
り幅WL との関係を更新可能に記憶し、前記パルス信号
のパルス数PL が、例えばPL =50,100のときに
は、左振り幅WL がそれぞれWL =1.3mm,3.2mm
となっている。
【0037】そして、ミシン制御部36は外部から読込
んだ針中心NのデータN( ΔX,ΔY,θ,W) を前記
先行技術(特願平4−244300号)に記載の通り、
枠中心Cの運針データC( Δx,Δy, θ, W) に変換
演算し、この運針データC(Δx,Δy,θ,W)に基
づき主軸モータ8、枠移動モータ14、枠回転モータ1
7および針軸揺動モータ12等を作動制御して刺繍針1
0、移動枠13および回転枠15等を移動、回転させ、
図11に例示する刺繍柄等を刺繍布16に実現する。
【0038】本実施例による回転付きジグザグミシンは
上述の如き構成を有するもので、次に、ミシン制御部3
6による刺繍針10の振り幅補正処理を含むミシン制御
処理について図7ないし図11を参照して説明する。
【0039】まず、刺繍針10の振り幅補正処理等を行
うための条件設定をソフトキー26およびキーボード2
7等の操作により予め実行し、処理動作がスタートする
と、ステップ1で前記枠中心Cの運針データC(Δx,
Δy,θ,W)を各針落ち点S0 ,S1 ,S2 ,…毎の
運針データとして読込む。そして、ステップ2に移って
振り幅Wの補正を行うか否かを判定し、「NO」と判定
したときにはステップ3に移って、例えば各針落ち点S
0 ,S1 ,S2 ,…毎の右方向または左方向振り幅(W
/2)が予め設定した刺繍針10の最大振り幅α(例え
ばα=6mm)を越えるか否かを判定する。
【0040】そして、ステップ3で「NO」と判定した
ときには、このときの振り幅(W/2)が最大振り幅α
以下となっているので、ステップ4に移って刺繍針10
を右方向に揺動させる右振りであるか否かを判定し、
「YES」と判定するときにはステップ5に移って図9
に示す第1の振り幅補正マップからこのときの振り幅
(W/2)に対応したパルス信号(針軸揺動モータ12
の制御信号)のパルス数PR を右振り時の補正値として
算定する。また、ステップ4で「NO」と判定するとき
には刺繍針10を左方向に揺動させる左振りの場合であ
るから、ステップ6に移って図10に示す第2の振り幅
補正マップからこのときの振り幅(W/2)に対応した
パルス信号(針軸揺動モータ12の制御信号)のパルス
数PL を左振り時の補正値として算定する。
【0041】即ち、図11に例示する刺繍柄の場合に
は、開始点N0 の位置から振り幅(W/2)に該当する
左振り幅WL をもって刺繍針10を左振りし、針落ち点
S0 の位置で刺繍針10を運針させている。そして、こ
のときの運針データによる振り幅Wを、例えばW=10
mmとすると、W/2=5mmとなり、この場合のステップ
6での補正値は図10に示す第2の振り幅補正マップか
らパルス数PL が、PL=138となり、このパルス数
PL 分のパルス信号を針軸揺動モータ12に制御信号と
して出力しつつ、図8に示すステップ13で刺繍動作を
実行することにより、左振り幅WL が5mm(WL =5m
m)となる針落ち点S0 の位置で刺繍針10を正確に運
針させることができる。
【0042】次に、針中心N1 の位置から振り幅(W/
2)に該当する右振り幅WR をもって針落ち点S1 の位
置に刺繍針10を運針させときには、前記ステップ5で
図9に示す第1の振り幅補正マップからこのときの振り
幅(W/2)に対応した補正値のパルス数PR を、PR
=125として算定し、このパルス数PR 分のパルス信
号を針軸揺動モータ12に制御信号として出力しつつ、
図8に示すステップ13で刺繍動作を実行することによ
り、針中心N1 の位置から右振り幅WR が5mm(WR =
5mm)となる針落ち点S1 の位置で刺繍針10を正確に
運針させることができる。
【0043】なお、針軸揺動モータ12に出力する実際
のパルス数は、前記針落ち点S0 でのパルス数PL (P
L =138)とすると、パルス数PR (PR =125)
となる針落ち点S1 では、
【0044】
【数1】△P=PR −PL =125−138=−13 となり、針落ち点S1 で針軸揺動モータ12は13パル
ス分だけ針落ち点S0 とは逆向きに駆動されることにな
る。
【0045】また、その後に針中心N2 ,N3 ,…,N
i ,Ni+1 の位置から振り幅Wをもって刺繍針10を交
互に左方向または右方向に振り幅(W/2)分ずつ揺動
させることにより、刺繍針10を針落ち点S2 ,S3 ,
…,Si ,Si+1 に運針させる刺繍動作についても、図
8のステップ14でリターンしつつ、ステップ1〜6お
よびステップ13での処理を順次実行することによっ
て、左振り幅WL と右振り幅WR とが同一の振り幅(W
/2)となる刺繍柄を確実に再現することができる。そ
して、この場合の針落ち点S3 ,Si (S1 ,Si+2 )
間の間隔は寸法L3 となり、図11に示す矢示A1 ,B
1 ,C1 方向に沿って刺繍柄を実現した場合と、これと
は逆に矢示A2 ,B2 ,C2 方向に沿って刺繍柄を実現
した場合とでこの寸法L3 を同一寸法とすることができ
る。
【0046】次に、図7に示すステップ2で「YES」
と判定した場合には、例えばソフトキー26およびキー
ボード27等の操作により振り幅Wの変更指定が行われ
ているので、ステップ7に移ってこの場合の変更率K
(例えば1%単位で設定され、90〜110%の範囲内
の比率となる)を読出し、ステップ8で前記運針データ
C( Δx,Δy, θ, W) 中の振り幅Wに変更率Kを掛
算して、
【0047】
【数2】W ← W×K なる演算を行い、振り幅Wを変更率K分だけ拡大または
縮小する。
【0048】そして、その後にステップ3以降の処理を
実行することにより、刺繍布16と上糸20との色調の
関係で刺繍柄が痩せて見えたり、太って見えたりするの
を、振り幅Wの変更によって補うことができる。また、
刺繍針10と上糸20との太さの関係や毛羽立った上糸
20または細い上糸20を用いるとき等にも、振り幅W
を変更率K分だけ拡大または縮小することによって、刺
繍柄の仕上がり具合を効果的に向上させることができ
る。
【0049】さらに、前記ステップ8の処理で振り幅W
を変更率K分だけ拡大した場合等には、例えば図11中
の針落ち点Sk ,Sk+1 ,Sk+2 ,…がなす刺繍柄のよ
うになり、この場合にはステップ3で「YES」と判定
し、右方向または左方向振り幅(W/2)が予め設定し
た刺繍針10の最大振り幅α(例えばα=6mm)を越え
るから、図8に示すステップ9に移って刺繍針10を右
方向に揺動させる右振りであるか否かを判定する。そし
て、図11中の針落ち点Sk では針中心Nk から刺繍針
10が右振り幅WR をもって運針され、ステップ9で
「YES」と判定するから、このときにはステップ10
に移って図9に示す第1の振り幅補正マップから最大振
り幅α(例えばα=6mm)に対応したパルス信号(針軸
揺動モータ12の制御信号)の最大パルス数PRM(例え
ばPRM=145)を右振り時の補正値として算定する。
【0050】次に、ステップ12に移って、
【0051】
【数3】w0 =W/2−α Δx ←(W/2−α+Δx)=(w0 +Δx) なる演算を行い、前記運針データC( Δx,Δy, θ,
W) によるx軸方向の移動量Δxを残余の振り幅w0
(w0 =W/2−α)分だけ加算して更新する。そし
て、ステップ13では更新後の運針データC( Δx,Δ
y, θ, W) に基づいて刺繍動作を実行することによ
り、針落ち点Sk では針中心Nk から刺繍針10を最大
振り幅α分だけ右振りしつつ、残余の振り幅w0 分を移
動枠13のx軸方向移動によって補うようにする。
【0052】また、図11中の針落ち点Sk+1 では針中
心Nk+1 から刺繍針10が左振り幅WL をもって運針さ
れ、ステップ9で「NO」と判定するから、このときに
はステップ11に移って図10に示す第2の振り幅補正
マップから最大振り幅α(例えばα=6mm)に対応した
パルス信号(針軸揺動モータ12の制御信号)の最大パ
ルス数PLM(例えばPLM=155)を右振り時の補正値
として算定する。なお、実際には△P=10(△P=P
LM−PRM=155−145=10)なるパルス数のパル
ス信号が針軸揺動モータ12に出力される。
【0053】そして、この場合にはステップ12で前記
数3の式による演算を同様に行い、ステップ13に移っ
て針中心Nk+1 から刺繍針10を最大振り幅α分だけ左
振りしつつ、残余の振り幅w0 分を移動枠13のx軸方
向移動によって補うように刺繍針10を針落ち点Sk+1
の位置に運針させ、針落ち点Sk+1 での刺繍を実行す
る。そして、ステップ14でリターンしつつ、ステップ
1〜ステップ13に亘る処理を順次実行することによっ
て、針落ち点Sk+2 以降の刺繍についても左振り幅WL
と右振り幅WR とが同一の振り幅(W/2)となる刺繍
柄を確実に再現することができる。
【0054】かくして、本実施例によれば、読込んだ運
針データC( Δx,Δy, θ, W)中の右方向,左方向
振り幅(W/2)から図9,図10に示す振り幅補正マ
ップに基づいて、このときの振り幅(W/2)に対応し
たパルス信号(針軸揺動モータ12の制御信号)のパル
ス数PR ,PL を右振り,左振り時の補正値として算定
し、各針中心N1 ,N2 ,…,Ni ,Ni+1 の位置から
この補正値に対応する右振り幅WR ,左振り幅WL をも
って各針落ち点S1 ,S2 ,…,Ni ,Ni+1の位置に
刺繍針10を運針させるようにしたから、下記のような
作用効果を得ることができる。
【0055】即ち、ミシンヘッド7の機械的条件等に起
因する刺繍針10の右振り特性,左振り特性を、図9,
図10に示す振り幅補正マップとしてミシン制御部36
の記憶エリア36A内にソフトキー26、キーボード2
7等を用いて予め記憶させ、読込んだ運針データC( Δ
x,Δy, θ, W) 中の右方向,左方向振り幅(W/
2)に対応する右振り,左振り時のパルス数PR ,PL
(補正値)を前記振り幅補正マップから算定し、このパ
ルス数PR ,PL 分のパルス信号を針軸揺動モータ12
に制御信号として出力しつつ刺繍動作を実行しているか
ら、例えば図11に示す如き刺繍柄を作成するときに、
データ通りの右振り幅WR または左振り幅WL をもって
刺繍針10を各針落ち点S1 ,S2 ,…,Ni ,Ni+1
の位置に正確に運針でき、ミシンヘッド7の機械的条件
等に起因する刺繍針10の振り幅誤差等をなくすことが
できる。
【0056】そして、図11に示す矢示A1 ,B1 ,C
1 方向に沿って刺繍柄を実現した場合でも、またこれと
は逆に矢示A2 ,B2 ,C2 方向に沿って刺繍柄を実現
した場合でも、針落ち点S3 ,Si (S1 ,Si+2 )間
の間隔を寸法L3 として同一寸法L3 とすることがで
き、刺繍方向を変えた場合でも同一の刺繍柄を確実に再
現できる。
【0057】また、刺繍作業時等に振り幅Wを変更率K
分だけ適宜に拡大または縮小することにより、刺繍布1
6と上糸20との色調の関係で刺繍柄が痩せて見えた
り、太って見えたりするのを、振り幅Wの変更によって
補うことができる。そして、刺繍針10と上糸20との
太さの関係や毛羽立った上糸20または細い上糸20を
用いるとき等にも、振り幅Wを変更率K分だけ拡大また
は縮小することによって、刺繍柄の仕上がり具合を効果
的に向上させることができる。
【0058】さらに、図11中に例示した針落ち点Sk
,Sk+1 ,Sk+2 ,…がなす刺繍柄のように、右方向
または左方向振り幅(W/2)が予め設定した刺繍針1
0の最大振り幅α(例えばα=6mm)を越える場合で
も、刺繍針10を最大振り幅α分だけ右振りまたは左振
りしつつ、残余の振り幅w0 分を移動枠13のx軸方向
移動によって補うように刺繍動作を実行でき、振り幅W
が過大となった刺繍柄でも簡単に対処して高品質の刺繍
を実現することができる。
【0059】従って本実施例では、ミシンヘッド7の機
械的条件等に起因する刺繍針10の振り幅誤差をなく
し、刺繍針10を右方向と左方向とに揺動させるときの
振り幅を同一の振り幅とするように振り幅補正を簡単に
行うことができ、刺繍方向を変えても同一の刺繍柄を再
現できると共に、振り幅変更を所望の比率で簡単に実行
することができ、振り幅が過大となった場合でも確実に
高品質の刺繍柄を実現することができる等、種々の効果
を奏する。
【0060】なお、前記実施例では、図7、図8に示す
プログラムのうち、ステップ1が本発明の構成要件であ
るデータ読込み手段の具体例を示し、ステップ4が揺動
方向判定手段の具体例を示し、ステップ5,ステップ6
が振り幅補正手段の具体例を示している。さらに、ステ
ップ3が振り幅判定手段の具体例を示し、ステップ8が
振り幅変更手段の具体例を示している。
【0061】また、前記実施例では、右方向または左方
向振り幅(W/2)が予め設定した刺繍針10の最大振
り幅α(例えばα=6mm)を越える場合に、刺繍針10
を最大振り幅α分だけ右振りまたは左振りしつつ、残余
の振り幅w0 分を移動枠13のx軸方向移動によって補
うものとして述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
読込んだ運針データC( Δx,Δy, θ, W) 中の回転
角θがθ=0でないときには、残余の振り幅w0 分を移
動枠13のx軸,y軸方向移動によって補うようにすれ
ばよく、この場合にはx軸,y軸方向の移動量データま
たは差分値データ(Δx,Δy)を残余の振り幅w0 、
回転角θに基づく三角関数により補正演算して前記数3
の式とほぼ同様に更新すればよい。
【0062】さらに、前記実施例では、刺繍針10を針
中心からx軸方向となる左右方向に振り幅Wをもって運
針させるものとして述べたが、本発明はこれに限らず、
例えばy軸方向となる前後方向に刺繍針10を針中心か
ら振り幅Wをもって運針させるようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、デー
タ読込み手段で読込んだ運針データに基づき各針落ち点
毎に、揺動方向判定手段によって刺繍針の揺動方向が一
方向であるか他方向であるかを判定し、一方向と判定し
たときには第1の振り幅補正手段で一方向での振り幅補
正を行い、他方向と判定したときには第2の振り幅補正
手段で他方向での振り幅補正を行う構成としたから、刺
繍機の機械的条件等に起因して刺繍針の振り幅が一方向
と他方向とでバラツキが生じても、刺繍針を一方向と他
方向とに揺動させるときの振り幅が同一の振り幅となる
ように振り幅補正を行うことができ、刺繍方向を変えて
も同一の刺繍柄を高品質で再現できる。
【0064】また、振り幅(W/2)が予め設定した前
記刺繍針の最大振り幅αを越えるか否かを判定する振り
幅判定手段を備える構成とすれば、前記振り幅(W/
2)が最大振り幅αを越えも、前記刺繍針を最大振り幅
α分だけ揺動させ、残余の振り幅(W/2−α)分を移
動枠の枠移動によって補うことができ、振り幅Wの大き
い刺繍柄も高品質で実現できる。さらに、振り幅変更手
段を設けることにより、刺繍布や糸の色調または糸の太
さ等に応じて振り幅Wを所望の比率分だけ変更すること
が可能となり、刺繍柄の仕上がり具合を効果的に向上で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による回転付きジグザグミシン
を示す正面図である。
【図2】図1に示す回転付きジグザグミシンの平面図で
ある。
【図3】図1に示す回転付きジグザグミシンの右側面図
である。
【図4】図1に示す操作ボックスの正面拡大図である。
【図5】針軸および刺繍針の振り幅を示す説明図であ
る。
【図6】図1に示す回転付きジグザグミシンの制御ブロ
ック図である。
【図7】振り幅補正処理を含んだミシン制御処理を示す
流れ図である。
【図8】図7に続くミシン制御処理を示す流れ図であ
る。
【図9】ミシン制御部の記憶エリア内に格納した第1の
振り幅補正マップを示す説明図である。
【図10】ミシン制御部の記憶エリア内に格納した第2
の振り幅補正マップを示す説明図である。
【図11】実施例による各針中心および各針落ち点等を
示す刺繍柄の説明図である。
【図12】先行技術による各針中心および各針落ち点等
を示す刺繍柄の説明図である。
【図13】図12とは異なる刺繍柄を示す各針中心およ
び各針落ち点等の説明図である。
【符号の説明】
1 基台 3 支持板 5,6 枠移動機構 7 ミシンヘッド(刺繍機のヘッド) 10 刺繍針 12 針軸揺動モータ 13 移動枠 14 枠移動モータ(駆動源) 15 回転枠 16 刺繍布 17 枠回転モータ(回転源) 22 操作ボックス 24 表示器 26 ソフトキー 28 フロッピーディスク装置 36 ミシン制御部 C 枠中心 N 針中心 S 針落ち点 W,W/2 振り幅 WR 右振り幅 WL 左振り幅 θ 回転角 α 最大振り幅 K 変更率
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−193090(JP,A) 特開 平3−193089(JP,A) 特開 平5−192467(JP,A) 特開 平5−23458(JP,A) 特開 平2−19188(JP,A) 特開 平5−253366(JP,A) 特開 平5−123464(JP,A) 特開 平5−49772(JP,A) 特開 平6−246083(JP,A) 特開 平3−1890(JP,A) 特公 平4−11237(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 19/00 - 21/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刺繍用の下糸が配置される基台と、該基
    台上に設けられ、前記下糸側と対向する位置で上糸側の
    刺繍針を上,下に往復動させ、かつ所要の振り幅Wで揺
    動させる刺繍機のヘッドと、該ヘッドの下側に位置して
    前記基台上に移動可能に設けられ、駆動源により該基台
    上で前,後、左,右方向に駆動される移動枠と、該移動
    枠内に刺繍布を展張した状態で保持し、該移動枠に設け
    た回転源により該移動枠内で刺繍布を回転角θをもって
    回転させる回転枠と、前記回転角θおよび振り幅Wを含
    んだ運針データを読込むデータ読込み手段と、該データ
    読込み手段で読込んだ運針データに基づき前記刺繍針の
    揺動方向が一方向であるか他方向であるかを判定する揺
    動方向判定手段と、該揺動方向判定手段により前記刺繍
    針の揺動方向が一方向であると判定したときに、この一
    方向での振り幅(W/2)の補正値を算定する第1の振
    り幅補正手段と、前記揺動方向判定手段により前記刺繍
    針の揺動方向が他方向であると判定したときに、この他
    方向での振り幅(W/2)の補正値を算定する第2の振
    り幅補正手段とから構成してなる回転付きジグザグ刺繍
    機。
  2. 【請求項2】 前記振り幅(W/2)が予め設定した前
    記刺繍針の最大振り幅αを越えるか否かを判定する振り
    幅判定手段を備え、該振り幅判定手段により前記振り幅
    (W/2)が最大振り幅αを越えると判定したときに、
    前記刺繍針を最大振り幅α分だけ揺動させ、かつ前記移
    動枠を残余の振り幅(W/2−α)分だけ枠移動させる
    構成としてなる請求項1に記載の回転付きジグザグ刺繍
    機。
  3. 【請求項3】 前記データ読込み手段で読込んだ運針デ
    ータの振り幅Wを所望の比率で変更する振り幅変更手段
    を備えてなる請求項1または2に記載の回転付きジグザ
    グ刺繍機。
JP23093393A 1993-08-24 1993-08-24 回転付きジグザグ刺繍機 Expired - Fee Related JP3455249B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23093393A JP3455249B2 (ja) 1993-08-24 1993-08-24 回転付きジグザグ刺繍機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23093393A JP3455249B2 (ja) 1993-08-24 1993-08-24 回転付きジグザグ刺繍機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0759967A JPH0759967A (ja) 1995-03-07
JP3455249B2 true JP3455249B2 (ja) 2003-10-14

Family

ID=16915572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23093393A Expired - Fee Related JP3455249B2 (ja) 1993-08-24 1993-08-24 回転付きジグザグ刺繍機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3455249B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109507915B (zh) * 2018-12-07 2023-11-10 北京博清科技有限公司 摆动控制系统和摆动控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0759967A (ja) 1995-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10263231A (ja) 縫製データ変換装置
JP3455249B2 (ja) 回転付きジグザグ刺繍機
JP2006043232A (ja) 刺繍縫製可能なミシン
JP3533998B2 (ja) 縫製データの補正装置及び補正方法
JP2773278B2 (ja) ミシン
JP2747675B2 (ja) 回転付きジグザグ刺繍機
US5438942A (en) Turning zigzag embroidery machine
US4694762A (en) Sewing machine control apparatus
JP3325976B2 (ja) 回転付きジグザグ刺繍機用データ変更装置
JPH0255080A (ja) 縫製システム
JPH0662980U (ja) 回転付きジグザグ刺繍機
JP3325985B2 (ja) 自動刺繍機の枠移動制御装置
JP2005087373A (ja) ミシンの駆動制御装置及びその駆動制御プログラム
US5775241A (en) Sewing machine
JP2879275B2 (ja) 模様縫いにおける自動糸切りミシン
JP3904245B2 (ja) 模様の拡大縮小機能を備えたミシン
JP2879274B2 (ja) 模様縫いにおける自動糸切りミシン
JPH06269583A (ja) 回転付きジグザグ刺繍機
JPH10337389A (ja) 刺繍縫い可能なミシン
JP3848688B2 (ja) 刺繍縫い可能なミシンにおける刺繍模様の印刷装置
JPH07185155A (ja) 刺繍ミシン
JPH05309187A (ja) ミシンの速度制御装置
JP2003126576A (ja) 自動配列刺繍の設定方法
JPH09168682A (ja) 縫製データ処理装置及びミシン
JPH09324360A (ja) 刺繍縫いミシン

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees