JPH05309187A - ミシンの速度制御装置 - Google Patents

ミシンの速度制御装置

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Publication number
JPH05309187A
JPH05309187A JP12051592A JP12051592A JPH05309187A JP H05309187 A JPH05309187 A JP H05309187A JP 12051592 A JP12051592 A JP 12051592A JP 12051592 A JP12051592 A JP 12051592A JP H05309187 A JPH05309187 A JP H05309187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sewing
speed
sewing machine
data
stitch
Prior art date
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Pending
Application number
JP12051592A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Hara
由浩 原
Toshiaki Yanagi
俊明 柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP12051592A priority Critical patent/JPH05309187A/ja
Publication of JPH05309187A publication Critical patent/JPH05309187A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データ量を増やすことなく、1つの縫製物を
縫い上げるサイクルタイムを短くして生産能率のアップ
を図り、また、プログラミング作業の能率アップを図る
ことができるようにする。 【構成】 加工布に対して縫目を形成する縫目形成手段
を備えたミシン本体に対して、加工布を保持したXYテ
ーブル16を、RAMに記憶された縫製データに基づ
き、XY方向に移動させて、パターン縫製を行うように
したミシンにおいて、前記縫製データに基づき、XYテ
ーブル16が移動すべき方向をCPUによって判別し、
その判別結果に応答して縫目形成手段を駆動するのに最
適な駆動速度を演算し、その演算によって得られた最適
駆動速度で縫目形成手段が駆動されるように、ミシンモ
ータ12を回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの速度制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プログラムされた一連のパターン
を縫製するミシンは、例えば図1に示されるように構成
されている。
【0003】即ち、図1において、針とルーパ捕捉器と
の協働により加工布に対して縫目を形成する手段を備え
たミシン本体には、縫目形成手段の駆動源としてミシン
主軸10があり、これに連結されたミシンモータ12に
よって回転駆動されるようになっている。そして、ミシ
ンモータ12は、図3に示されるミシンモータドライバ
14によって駆動される。加工布を保持してその加工布
と一体的に移動するXYテーブル16には、X方向の移
動を制御するためのXモータ18と、Y方向の移動を制
御するためのYモータ20とが連結され、それぞれXモ
ータドライバ22とYモータドライバ24によって駆動
される。なお、制御パネル26にはダイヤル形式のスピ
ードボリウム28が取り付けられていて、ミシンモータ
12の最高回転数、すなわち縫目形成手段の最高駆動速
度を予め決められた範囲内で自由に設定することができ
るようになっている。
【0004】図2に示される制御部のブロック図におい
て、中央処理装置(CPU)30にはリードオンリメモ
リ(ROM)32,ランダムアクセスメモリ(RAM)
34及び入出力インターフェイス(I/O)36が接続
されている。ROM32にはCPU30を動かすための
プログラムが書き込まれている。RAM34には1針ず
つXYテーブル16を動かすための縫製データが入力さ
れている。さらにCPU30には、I/O36を介して
制御パネル26、起動スイッチ38、プログラム装置4
0、Xモータドライバ22、Yモータドライバ24及び
ミシンモータドライバ14がそれぞれ接続されている。
【0005】上記構成において、起動スイッチ38を踏
むと、RAM34に入力されている1針1針の縫製デー
タがCPU30に取り込まれて、Xモータドライバ22
及びYモータドライバ24に移動量の指令が与えられ
る。これに応答してXモータドライバ22及びYモータ
ドライバ24はミシンモータ12が1回転する1針毎に
XYテーブル16を動かす。CPU30はスピードボリ
ウム28により設定された最高回転数の指令をミシンモ
ータドライバ14に与え、ミシンモータドライバ14は
ミシンモータ12を回転させる。これによって、ミシン
主軸10が回転し縫目形成手段が作動して、XYテーブ
ル16上に置かれた縫製物が所要のパターンに従って縫
製される。なお、縫製パターンは、プログラム装置40
を操作することによって縫製データが作成され、RAM
34に記憶される。
【0006】ところで、図3に示されるような、[A]
から[E]までの縫製データに従って縫製する場合、ミ
シンの最高回転速度はスピードボリウム28によって設
定されるが、今、例えば高速スピードに設定されていた
とすると、[A]から[B]までの直線部分はきれいに
縫製されるが、[B]から[C]までの直線部分におい
ては、[B]の角の部分でXYテーブル16の移動する
方向が急激に変わるために、図6に示される実線部分の
ように縫いズレが起きる。この現象はミシンの回転速度
が高速であればあるほどXYテーブル16の移動速度も
速いため縫いズレが大きくなる。よって従来では、
[B]の角で縫いズレが起こらないような低速度にミシ
ンの最高回転速度をスピードボリウム28によって設定
する必要があった。
【0007】また、これとは別に、第2の従来技術とし
て縫製データの中にミシンの回転速度データをプログラ
ムすることができるものもある。この場合、縫製速度を
遅くしなければならない部分、つまり図3の[B]の角
の部分や[C]から[D]のジグザグ縫いの部分の1針
1針の縫製データ全てに、予め回転速度データをプログ
ラム装置40を使ってプログラムしておく。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の従来技術のように、ミシンの最高回転速度を低くす
るということは、パターン全体にわたって縫製速度を遅
くするということなので、図3の[A]から[B]まで
の直線部分の縫製速度が全てにわたって遅くなる。つま
り、縫製速度を遅くする必要の無い部分まで遅くなって
しまい、1つの縫製物を縫い上げるサイクルタイムが長
くなり、生産能率が下がる。
【0009】また、第2の従来技術のように、回転速度
データをプログラムすることができるミシンの場合、縫
製速度を遅くしなければならない部分、つまり図3の
[C]から[D]のようなジグザグ縫いの部分の1針1
針の縫製データ全てに、回転速度データをプログラムし
なければならないので、プログラムするのに時間と手間
がかかる。よって、数万針も縫製可能なミシンにおいて
はこの方法は適さない。しかも、熟練した人でないとそ
のパターンに適正な縫製速度をプログラムすることは難
しい。
【0010】また、縫製データの中に回転速度データを
プログラムすることができるということは、当然のこと
ながら、第1の従来技術の場合よりも1針当りのデータ
量が多いということなので、そのミシンにおける縫製可
能な最大針数が少なくなってしまうという欠点もある。
【0011】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、データ量を増やすことなく、1
つの縫製物を縫い上げるサイクルタイムを短くして生産
能率のアップを図り、また、プログラミング作業の能率
アップを図ることができるようにしたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のミシンの速度制御装置は、縫製データに基づ
き、縫目形成手段とテーブルとが相対的に移動すべき方
向を判別する判別手段と、その判別手段に応答して縫目
形成手段を駆動するのに最適な駆動速度を演算する演算
手段と、その演算手段によって演算された最適な駆動速
度で縫目形成手段を駆動する駆動手段とからなる。
【0013】
【作用】上記の構成を有する本発明のミシンの速度制御
装置は、判別手段によって、縫製データに基づき、縫目
形成手段とテーブルとが相対的に移動すべき方向を判別
し、その判別手段に応答して演算手段が縫目形成手段を
駆動するのに最適な駆動速度を演算し、そして、その演
算手段によって演算された最適な駆動速度で、駆動手段
が縫目形成手段を駆動する。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0015】なお、本実施例においては、図1と図2に
示されるミシンの概略構成図と制御部のブロック図にお
いて、判断手段及び演算手段を構成する中央処理装置
(CPU)30の制御動作のみ従来技術と異なるもので
あるので、その特徴とする相違点のみについて説明す
る。
【0016】今、例えば、図3の[A]から[E]まで
のパターンをスピードボリウム28を最高速度に設定し
て縫製する場合、縫製最高速度は毎分2000回転、最
低速度は毎分200回転とし、そのあいだ10段階にミ
シンモータの回転速度を設定することができるものとす
る。
【0017】つまり、直線のみのパターンを縫製する場
合は1針目毎分200回転、2針目毎分400回転、3
針目毎分600回転というように回転速度が上昇し、1
0針目で縫製最高速度の毎分2000回転となる。それ
から、縫製ピッチが同じであれば最高回転速度で縫製
し、停止前9針目で毎分1800回転となり、順次回転
速度が下がって残り1針目で毎分200回転となり、糸
切りをして停止する。
【0018】従って、本実施例の判別手段と演算手段を
構成するCPU30は、常に10針先まで縫製データを
読み込んでデータを判別している。そして回転速度デー
タも前2針分記憶して演算データとしている。通常、縫
製ピッチが変化しなければ縫製開始時及び終了時以外に
ミシンモータの回転速度は変化しない。
【0019】図3の[B]の角の縫製データを読み込む
と、CPU30はパターンの方向と角度から、予めRO
M32に格納されている最適条件算出データを基にし
て、縫いズレを起こしてしまうことなく縫製可能なミシ
ンモータの最高回転速度が、例えば、1000回転であ
ることを演算する。毎分2000回転で回転していると
きは5針前から回転速度を順次落とさないと、毎分10
00回転になる前に[B]の角を縫製してしまうことに
なる。このために、[B]の角5針前まで縫製すると、
CPU30は速度を落とす指令をミシンモータドライバ
14に出力する。そして、[B]の角を通過すると、先
10針に速度を落とさなければならない縫製データが無
ければ回転速度を順次上げる。その速度変化の様子が図
5に示される。
【0020】同様に、[C]の前の部分でも回転速度が
下がり[C]を縫製するときには演算により求められた
最適な回転速度となる。[C]から[D]までの間のパ
ターンはジグザグ縫いであるため、[C]を縫製したと
きの回転速度のまま[D]まで縫製される。パターンに
よってはさらに回転速度を下げなければならない場合も
ある。
【0021】このように縫製パターンの方向と角度から
スピードボリウム28で設定された縫製速度では縫いズ
レが起こってしまう場合には、CPU30の演算動作に
よって、自動的に最適な回転速度となるようにミシンモ
ータ12が制御される。図4には、図3に示されるパタ
ーンを縫製した場合のミシンモータ12の回転数の変化
が概略的に示される。
【0022】なお、スピードボリウム28が毎分200
0回転に設定されていると、[B]の角では5針前から
速度を落とさなければ毎分1000回転にならないが、
例えばスピードボリウム28が毎分1400回転に設定
されていれば2針前から速度を落とせばよい。また、毎
分1000回転に設定されていれば、[B]の角におい
て速度を下げる必要はない。
【0023】このように、スピードボリウム28で設定
された縫製速度では縫いズレが起きる部分においては、
全て最適な縫製速度で縫製が行われる。このため縫製パ
ターンの中で最も速く縫製可能な部分の速さまで縫製速
度を速くすることができる。例えば、図3の[A]から
[E]までのパターンの場合、[B]の角や[C]から
[D]までのジグザグ模様を全く無視して、スピードボ
リウム28によって縫製速度を縫製最高速度の毎分20
00回転に設定すればよい。そうすることによって、1
パターンを縫い上げるサイクルタイムが上がり、品質の
良い縫製物の生産能率のアップを図ることができる。ま
た、本生産の前の試作段階での面倒な縫製速度の設定時
間も短縮される。
【0024】なお、本実施例ではスピードボリウム28
を使用しているため、加工布が厚物や薄物など縫製条件
が異なる場合、それぞれの縫製条件に応じてスピードボ
リウム28で縫製速度が自由に設定でき、縫製物の出来
上りの品質が均一になるという利点があるが、これに限
定されることなく、例えば、縫製速度が自由に設定でき
ない、つまり縫製速度を設定するスピードボリウム28
などの装置が取り付けられていないミシンであっても、
本発明を適用することによって、縫製パターンに依存し
ない品質の良い縫製物の生産ができる。
【0025】また、縫製パターンをプログラム中に面倒
な速度設定を全くする必要が無いため、プログラミング
時間の短縮にもなる。
【0026】本実施例では、縫製中に1針ずつCPU3
0によって最適な縫製速度をミシンモータドライバ14
に出力しているが、縫製データのプログラム中や縫製開
始前などに予め最適な縫製速度をCPU30によって演
算し、そのデータをRAM34に記憶しておき、縫製中
そのデータをミシンモータドライバ14に出力しても本
実施例と同じ効果が得られる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のミシンの速度制御装置は判別手段と演算手段によ
り、縫製データに最適な速度指令を駆動手段に与えるた
め、縫いズレを発生させることなく縫製物の生産能率を
アップすることができる。また、縫製データをプログラ
ムするときに手間をかけて速度データを入力する必要が
無いため、プログラミング作業の能率アップを図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミシンの概略構成を示す図である。
【図2】制御部のブロック図である。
【図3】縫製データの概略図である。
【図4】縫製データとミシンモータの回転数との関係を
示す概略図である。
【図5】図4の[B]の部分の縫製データとミシンモー
タの回転数との関係を示す詳細図である。
【図6】従来において、図3の[B]の部分を縫製した
ときの縫いズレを示す図である。
【符号の説明】
12 ミシンモータ(縫目形成手段を駆動する駆動手
段) 16 XYテーブル 18 Xモータ(テーブル駆動手段) 20 Yモータ(テーブル駆動手段) 30 CPU(判別手段及び演算手段) 34 RAM(記憶手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工布に対して縫目を形成する縫目形成
    手段と、 加工布を保持するテーブル(16)と、 加工布に対して縫目を形成する縫製データを記憶してい
    る記憶手段(34)と、 その記憶手段に記憶された縫製データに基づき、縫目形
    成手段とテーブル(16)とを相対的に移動させる駆動
    手段(18、20)とを備えたミシンにおいて、 前記縫製データに基づき、縫目形成手段とテーブル(1
    6)とが相対的に移動すべき方向を判別する判別手段
    (30)と、 その判別手段(30)に応答して縫目形成手段を駆動す
    るのに最適な駆動速度を演算する演算手段(30)と、 その演算手段(30)によって演算された最適な駆動速
    度で縫目形成手段を駆動する駆動手段(12)とからな
    ることを特徴とするミシンの速度制御装置。
JP12051592A 1992-05-13 1992-05-13 ミシンの速度制御装置 Pending JPH05309187A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12051592A JPH05309187A (ja) 1992-05-13 1992-05-13 ミシンの速度制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12051592A JPH05309187A (ja) 1992-05-13 1992-05-13 ミシンの速度制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05309187A true JPH05309187A (ja) 1993-11-22

Family

ID=14788139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12051592A Pending JPH05309187A (ja) 1992-05-13 1992-05-13 ミシンの速度制御装置

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JP (1) JPH05309187A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010167010A (ja) * 2009-01-21 2010-08-05 Juki Corp ミシン

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010167010A (ja) * 2009-01-21 2010-08-05 Juki Corp ミシン

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