JP3454880B2 - 液晶表示装置の駆動方法および駆動回路 - Google Patents

液晶表示装置の駆動方法および駆動回路

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JP3454880B2
JP3454880B2 JP25333793A JP25333793A JP3454880B2 JP 3454880 B2 JP3454880 B2 JP 3454880B2 JP 25333793 A JP25333793 A JP 25333793A JP 25333793 A JP25333793 A JP 25333793A JP 3454880 B2 JP3454880 B2 JP 3454880B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低耐電圧ドレインドラ
イバを用いた液晶パネルの駆動技術に関し、特に、画質
の向上化の技術に関するもである。
【0002】
【従来の技術】従来のTFT液晶パネルの駆動技術とし
ては、フラットパネル・ディスプレイ1991、「TF
Tカラー液晶ディスプレイの多色化技術、4096色か
ら26万色以上へ」(1990年11月26日、日経B
P社出版、P173からP180)記載の高耐圧ドレイ
ンドライバを用いた技術が知られている。また、特開昭
57−49995号公報記載の「液晶駆動回路」のよう
に、低耐圧ドレインドライバを用い、対向電極電圧を交
流化しながら液晶パネルを駆動する技術が知られてい
る。
【0003】ここで、ドレインドライバとは、液晶の輝
度を決定する液晶のドレイン電極に対して電圧を印加す
る回路である。また、高耐圧ドレインドライバとは、最
大輝度と最小輝度に対応する電圧を、正極性と負極性の
それぞれについて生成できる耐圧を有するドレインドラ
イバである。低耐圧ドレインドライバとは、正極性また
は負極性の一方の極性についてのみ、液晶の最大輝度と
最小輝度に対応する電圧が生成できる耐圧を有するドレ
インドライバである。
【0004】以下、これら二つの従来の技術について説
明する。
【0005】まず、はじめに高耐圧ドレインドライバを
用いた液晶表示装置について説明する。
【0006】図40に、高耐圧ドレインドライバを用い
た従来の液晶表示装置の構成を示す。
【0007】図中、101はシステムバスであり、デジ
タル表示データ及び同期信号を転送する。システムバス
101で転送する表示データと同期信号は、線順次走査
方式に従い転送される。すなわち、CRT表示装置の表
示データおよび同期寝具尾と同様に転送される。
【0008】次に、102は液晶コントローラであり、
システムバス101で転送されるデジタル表示データお
よび同期信号を、液晶表示装置を駆動するデジタル液晶
表示データとタイミング信号に変換する。103、10
4、105は基準電圧であり、103はデジタルロウ駆
動電圧VEE、104はデジタルハイ駆動電圧VCC、
105は液晶駆動電圧の各電圧を有する直流電圧であ
る。106、107は信号駆動回路制御バスであり、い
ずれも液晶コントローラ102によって、信号駆動回路
用に変換されたデジタル液晶表示データとタイミング信
号を転送する。108は走査駆動回路制御バスであり、
走査駆動回路用のタイミング信号を転送する。109は
液晶交流化信号であり、液晶に印加する電圧極性を交流
化するタイミング信号となる。
【0009】2401、2402は信号駆動回路であ
り、各々信号駆動回路制御バス106、107で転送さ
れるデジタル液晶表示データをタイミング信号によって
取り込み、液晶表示データに対応した液晶印加電圧に変
換する。116、117は信号線であり、各々信号駆動
回路2401、2402で生成した液晶印加電圧VD
U、VDLを転送する。
【0010】118は走査駆動回路であり、119は走
査線である。走査駆動回路118は、走査駆動回路制御
バス108で転送されるタイミング信号により、走査線
118を順次有効にする。
【0011】次に、120は液晶パネルである。また、
2403は基準直流電圧生成回路であり、液晶表示装置
を動作させるための基準となる各種直流電圧を生成す
る。122は走査駆動回路用直流電圧線であり、走査駆
動回路118に供給する。
【0012】123は対向電極線であり、直流の対向電
圧VCOMを転送する。2404は信号駆動回路240
1、2402を駆動するためのハイレベル基準電圧VC
Cを転送する基準電圧線であり、同様に2405はロウ
レベル基準電圧VEEを転送する基準電圧線であり、さ
らに、2406は信号駆動回路2401、2402のう
ち液晶駆動回路部を駆動する液晶駆動電圧VLCDを転
送する液晶駆動部基準電圧線である。基準電圧線240
4、2405、2406で転送する基準電圧は何れも直
流電圧である。
【0013】次に、125は信号駆動回路用直流液晶印
加電圧である。131は交流回路である。132は上側
の信号駆動回路2401で用いる交流化した液晶駆動電
圧を転送する液晶駆動電圧線であり、133は下側の信
号駆動回路2402で用いる交流化した液晶駆動電圧を
転送する液晶駆動電圧線である。
【0014】次に、図41に、信号駆動回路2401の
内部構成を示す。なお液晶パネル120の下側の信号駆
動回路2402も同じ構成を有している。
【0015】図41において、2501−1、2501
−2、…、はドレインドライバであり、信号駆動回路2
401は複数のドレインドライバ2501で構成され
る。ドレインドライバ2501は、デジタル液晶表示デ
ータを入力して、液晶印加電圧に変換し出力する。
【0016】信号駆動回路用制御バス106のうち、2
502はシフトクロックであり、2503はラッチクロ
ックであり、2504は液晶表示データバスである。シ
フトクロック2502は液晶表示データバス2504で
転送するデジタル液晶表示データに同期しており、ラッ
チクロック2503は1水平ライン分のデジタル液晶表
示データが信号駆動回路2401、2402に転送され
た後、有効となる。
【0017】2505はシフトレジスタであり、250
6はラッチ信号である。シフトレジスタ2505はシフ
トクロック2502を入力して、シフト動作を行なう。
このシフト動作によってラッチ信号2506は順次有効
となる。
【0018】2507はラッチ回路であり、液晶表示デ
ータバス2504で転送されてくるデジタル液晶表示デ
ータをラッチ信号2503により、順次ラッチする。2
508はデータバスであり、ラッチ回路2507でラッ
チしたデータを転送する。2509はラッチ回路であ
り、データバス2508で転送されるデータをラッチク
ロック2503でラッチする。2510はデータバスで
あり、ラッチ回路2509でラッチしたデータを転送す
る。
【0019】2511はレベルシフタであり、データバ
ス2510で転送されるデジタルデータの電圧振幅レベ
ルを変換する。2512は電圧振幅レベルを変換後のデ
ジタルデータを転送するデータバスである。2513は
デジタルアナログ変換回路であり、データバス2512
で転送されるデジタルデータを、交流液晶駆動電圧線1
32で転送されてくる交流電圧を基に液晶印加電圧に変
換する。116は信号線であり、デジタルアナログ変換
回路2513で生成する液晶印加電圧を転送する。25
14はイネーブル信号であり、ラッチ回路2507がデ
ジタル液晶表示データを取り込み終了した時、つまり、
シフトレジスタ2505のシフト動作が終了した時、次
段のドレインドライバ2501のシフトレジスタ250
5を動作させて、次段のドレインドライバ2501のラ
ッチ回路2507がデジタル液晶表示データを取り込む
動作を開始する為の制御信号である。
【0020】ドレインドライバ2501において、シフ
トレジスタ2505、ラッチ回路2507、ラッチ回路
2509のデジタル回路部は基準電圧線2404で転送
するハイレベル基準電圧と基準電圧線2405で転送す
るロウレベル基準電圧で駆動する。レベルシフタ251
1、デジタルアナログ変換回路2513のアナログ回路
部は基準電圧線2406で転送する液晶駆動電圧で駆動
する。
【0021】次に、図5に液晶パネル120の等価回路
を示す。
【0022】図中、DU(m)、DU(m+1)、DL
(m)、DL(m+1)は何れも信号線116、117
を構成する画素部に対応した信号線である。G(n−
1)、G(n)、G(n+1)は何れも走査線119を
構成する各画素部に対応した走査線である。501は画
素部である。画素部501のうち、502はhin
ilm ransister(以下、TFTと略
す。)であり、503は液晶であり、504は付加容量
である。
【0023】TFT502のドレイン電極は信号線11
6と接続しており、ゲート電極は走査線119と接続し
ている。垂直方向に並んだ各画素部501内のTFT5
02のドレイン電極は信号線(たとえばDU(m))を
共用する。また、水平方向に並んだ各画素部501内の
TFT502のゲート電極は走査線(たとえばG
(n))を共用する。
【0024】一方、TFT502のソース電極は、液晶
503、付加容量504の一方の電極に接続している。
液晶503のもう一方の電極は対向電極線123と接続
しており、全ての画素が共通の対向電極線123を共用
している。付加容量504のもう一方の電極は前段の走
査線に接続しており、たとえば走査線G(n)で制御す
るTFT502に接続している付加容量504の場合、
もう一方の電極は走査線G(n−1)に接続している。
【0025】この様に、液晶パネルは、水平方向、垂直
方向に画素部501を複数有するマトリクス構造を有し
ている。たとえば、水平解像度640ピクセル、垂直解
像度480ラインの画面を実現する場合、水平方向に1
920画素を配し、隣接する3つの画素にそれぞれRe
d、Green、Blueのカラーフィルタを付加し
て、1ピクセルを構成することで、水平解像度640ピ
クセルが実現される。また、垂直方向では、水平方向で
述べた画素構成を480ライン分構成することで、垂直
解像度480ラインが実現される。
【0026】以下、このような液晶表示回路の動作を、
図42、43を用いて説明する。
【0027】図42は、駆動電圧波形を示したものであ
る。なお、この電圧波形は、ライン毎に液晶に印加する
電圧の極性を切り換えるライン交流駆動を示している。
【0028】図42において、VG(n)は図5記載の
走査線G(n)の電圧波形であり、VG(n+1)は走
査線G(n+1)の電圧波形である。VGHは走査線1
19の選択電圧レベルであり、VGLは非選択電圧レベ
ルである。VCOMは対向電極123の電圧値である。
基準電圧線2406の電圧レベルはVLCDであり、基
準電圧2405の電圧レベルはVEEである。VDU、
VDLは、信号線116、117に出力される液晶印加
電圧の駆動波形である。なお、この電圧波形は、ライン
毎に液晶に印加する電圧の極性を切り換えるライン交流
駆動を示している。 また、図43は、液晶の電圧と輝
度の関係を示した図である。
【0029】図中、縦軸は輝度を表し、横軸は液晶印加
電圧を表している。901は正電圧時の輝度−電圧特性
であり、902は負電圧時の電圧−輝度特性である。図
からも分かるように、液晶は対向電極電圧VCOMに対
して正極性、負極性何れの電圧が印加されても、その絶
対値が同等ならば同様の輝度表示を行う特性を有する。
また、この図では、液晶に印加する電圧値が小さい場
合、つまり、印加電圧が対向電極123の電圧値に近い
電圧(例えば、電圧+VDW、電圧−VDW)の場合、
輝度が高く、正電圧、負電圧何れも印加電圧が増す毎に
輝度が低くなる特性(電圧+VDB、電圧−VDB)を
有している。なお、電圧VEEはドレインドライバ25
01のロウレベル基準電圧であり、電圧VLCDは液晶
駆動部基準電圧である。
【0030】さて、図40において、システムバス10
1で転送されるデジタル液晶表示データは液晶コントロ
ーラ102、信号駆動回路2401、2402を介して
液晶印加電圧に変換され、液晶パネル120に出力され
て表示を行う。液晶コントローラ102では、システム
バス101で入力するデジタル表示データを信号駆動回
路2401、2402の入力インタフェースと液晶パネ
ル120の画素構成に沿う様に同期信号で変換し、信号
駆動回路用制御バス106、107を介して出力する。
信号駆動回路用制御バス106、107を介したデジタ
ル液晶表示データとタイミング信号は、信号駆動回路1
14、115に入力されて液晶印加電圧に変換される。
【0031】すなわち、図41に示す信号駆動回路11
4、115のドレインドライバ2501−1内のシフト
レジスタ2505−1は、シフトクロック2502によ
って、動作を開始し、順次ラッチ信号2506−1を有
効にする。有効になったラッチ信号2506−1に対応
したラッチ回路2507−1内の記憶回路は、表示デー
タバス2504で転送されてくるデジタル液晶表示デー
タを順次ラッチする。ラッチされたデータはデータバス
2508−1に出力される。ラッチ回路2507−1内
の記憶回路によるデータの取り込み動作が終了すると、
つまり、シフトレジスタ2505−1のシフト動作が終
了するとシフトレジスタ2505−1はイネーブル信号
2514−1を有効にする。イネーブル信号2514−
1が有効になると、次段のドレインドライバ2501−
2内のシフトレジスタ2505−2が動作を開始する。
そして、ラッチ回路2507−2は、ドレインドライバ
2501−1内のラッチ回路2507−1でラッチした
後のデータを順次ラッチする。更に、ラッチ回路250
7−2内の記憶回路によるデータの取り込み動作が終了
するとイネーブル信号2514−2を有効にし、次段の
ドレインドライバ2501がドレインドライバ2501
−1、2501−2と同様の動作をする。信号駆動回路
2401、2402内の各ドレインドライバ2501
が、このような動作を行うことで1水平ライン分の液晶
表示データを取り込むことが可能となる。
【0032】各ドレインドライバ2501内のラッチ回
路2507に1水平ライン分の液晶表示データが取り込
まれた後に、ラッチクロック2503は有効となり、各
ドレインドライバ2501のデータバス2508で転送
されるラッチ回路2508で記憶されたデータが1水平
ライン分同時にラッチ回路2509にラッチされる。
【0033】データがラッチ回路2509に記憶された
後に、各ドレインドライバ2501のシフトレジスタ2
505、ラッチ回路2507は、次ラインのデータを取
り込むために前記の動作と同様の動作を開始する。
【0034】ここで、ドレインドライバ2501の、シ
フトレジスタ2505、ラッチ回路2507、ラッチ回
路2509のデジタル回路部と、デジタルアナログ変換
回路2513の駆動電圧は異なる。デジタル回路部は基
準電圧線2405で転送されるロウレベル基準電圧と基
準電圧線2404で転送されるハイレベル基準電圧で動
作する。しかし、レベルシフタ2511と、デジタルア
ナログ変換回路2513は基準電圧線2406で転送す
る液晶駆動電圧VLCDで動作させる必要がある。
【0035】ところで、液晶は直流電圧が印加され続け
ると劣化する。よって、液晶に印加する電圧は、ある周
期をもって交流化しなければならない。また、1フレー
ムの表示中において、正極性の印加電圧による輝度表示
と、負極性の印加電圧による輝度表示が均等になるよう
にすることでフリッカによる画質の劣化を防止すること
ができる。一方、図43に示すように、液晶は、対向電
極電圧VCOMに対して、正極性、負極性の電圧が印加
されても、その絶対値が同等ならば同様の輝度表示を行
う特性を有する。
【0036】そこで、ライン毎、フレーム毎に、印加電
圧の対向電圧VCOMに対する極性を交流化する。しか
し、このためには、したがい、デジタルアナログ変換回
路2513は、液晶に、周期的に、負極性と正極性の電
圧を印加できなければならない。すなわち電圧対向電圧
に対して負極性の電圧を印加する場合において、高輝度
表示を行なう場合は電圧−VDWを印加し、低輝度表示
を行なう場合は電圧−VDBを印加し、また、対向電圧
に対して正極性の電圧を印加する場合において、高輝度
表示を行なう場合は電圧+VDWを印加し、低輝度表示
を行なう場合は電圧+VDBを印加できなければならな
い。そこで、デジタルアナログ変換回路2513は、
(VLCD−VEE)>(+VDB−(−VDB)を満
足する液晶駆動電圧VLCDを基準電圧線2406で与
え動作させている。
【0037】また、異なる駆動電圧で動作するデジタル
アナログ変換回路2513とラッチ回路2509のイン
タフェ−スをとるために、液晶駆動電圧VLCDで動作
するレベルシフタ2511は、ラッチ回路2509とデ
ジタルアナログ変換回路2513の間の電圧変換を行
う。ラッチ回路2509で記憶したデータはデータバス
2510を介してレベルシフタ2511で電圧変換が成
され、変換後のデータがデータバス2512を介して、
デジタルアナログ変換回路2513に転送される。デジ
タルアナログ変換回路2513では、液晶駆動電圧線2
406で転送される液晶駆動電圧VLCDを用いて、デ
ータに対応した液晶印加電圧を生成し、信号線116に
出力する。
【0038】さて、信号駆動回路2401、2402、
交流回路131によって、システムバス101で転送さ
れる表示データが液晶印加電圧に変換されて、図42記
載の液晶印加電圧VDU、VDLとなって、液晶パネル
120に出力される。すなわち、信号線116には、図
42の駆動波形図に記載した電圧VDUが信号駆動回路
2401より供給される。信号線117には、図42の
駆動波形図に記載した電圧VDLが信号駆動回路240
2より供給される。
【0039】一方、走査駆動回路118は、シフト動作
を行い、走査駆動回路用制御バス108を介して順次各
水平ラインに選択電圧VGHを印加する。選択電圧VG
Hを印加された水平ラインに接続された走査線119が
有効となる。たとえば、走査線G(n)は選択電圧VG
Hが1ライン期間有効となり、その後、非選択電圧VG
Lが1フレーム期間続く。走査線G(n)の選択電圧V
GHが有効のときに、図5記載の走査線G(n)に接続
してある画素部501のTFT502がオン状態とな
り、信号線116、117に現われた電圧がTFT50
2を介して、液晶503、負荷容量504に蓄積され、
これに応じた輝度の表示が行われる。
【0040】次に、低耐圧ドレインドライバを用いた従
来の液晶表示装置について説明する。
【0041】まず、図44にこの液晶表示装置の構成を
示す。
【0042】図中、2801、2802は信号駆動回路
であり、各々信号駆動回路制御バス106、107で転
送されるデジタル液晶表示データをタイミング信号によ
って取り込み、液晶表示データに対応した液晶印加電圧
に変換する。116、117は信号線であり、各々信号
駆動回路114、115で生成した液晶印加電圧を転送
する。2803は基準直流電圧生成回路であり、液晶表
示装置を動作させるための基準となる各種直流電圧を生
成する。2804は直流電圧線である。2805は信号
駆動回路用直流電圧線である。2806は交流回路であ
る。2807は走査回路118の出力する交流化した非
選択電圧を転送する基準電圧線である。123は対向電
極線であり、交流化した対向電圧を転送する。2808
は交流回路であり、信号駆動回路2801に供給する液
晶駆動電圧を交流化する回路であり、2809は上側の
信号駆動回路2802で用いる交流化した液晶印加電圧
を転送する液晶印加電圧線であり、2810は下側の信
号駆動回路115で用いる交流化した液晶印加電圧を転
送する液晶印加電圧線である。
【0043】次に、図45に、信号駆動回路2801の
構成を示す。
【0044】図中、2901−1、2901−2、…、
はドレインドライバであり、信号駆動回路2801は複
数のドレインドライバ2901で構成される。ドレイン
ドライバ2901はデジタル液晶表示データを入力し
て、液晶印加電圧に変換し、液晶パネル120に出力す
る。信号駆動回路用制御バス106のうち、2904は
液晶表示データバスであり、更に、2902はシフトク
ロックであり、2903はラッチクロックである。シフ
トクロック2902は液晶表示データバス2904で転
送するデジタル液晶表示データに同期しており、ラッチ
クロック2903は1水平ライン分のデジタル液晶表示
データが信号駆動回路2801、2802に転送された
後、有効となる。2905はデジタルアナログ変換回路
であり、データバス2510で転送されるデジタルデー
タを、液晶駆動電圧線2809で転送されてくる液晶駆
動電圧を基に液晶印加電圧に変換する。116は信号線
であり、デジタルアナログ変換回路409で生成する液
晶印加電圧を転送する。ドレインドライバ2901にお
いて、前記高耐電圧ドレインドライバ図41と異なる点
は、シフトレジスタ403、ラッチ回路405、ラッチ
回路407のデジタル回路部及びデジタルアナログ変換
回路2905の何れも基準電圧線2404で転送するハ
イレベル基準電圧と基準電圧線2405で転送するロウ
レベル基準電圧で駆動することである。
【0045】以下、この液晶表示装置の動作について説
明する。
【0046】まず、図46に、液晶パネル120に供給
される駆動電圧の波形を示す。
【0047】図中、VG(n)は図5記載の走査線G
(n)の電圧波形であり、VG(n+1)は図5記載の
走査線G(n+1)の電圧波形である。VGHは走査線
119の選択電圧レベルであり、VGLH、VGLLは
非選択電圧レベルである。VCOMHは対向電極123
のハイレベル対向電圧値であり、VCOMLは対向電極
123のロウレベル対向電圧値である。VDU、VDL
は信号駆動回路114、115の出力する液晶印加電圧
である。なお、本電圧波形は、ライン毎に液晶に印加す
る電圧の極性を切り換えるライン交流駆動を示してい
る。
【0048】次に、図47に液晶の電圧と輝度の関係を
示す。
【0049】図中、横軸は輝度を表し、縦軸は液晶印加
電圧を表す。901は正電圧時の輝度−電圧特性であ
り、902は負電圧時の輝度−電圧特性である。
【0050】図示するように、この液晶は、液晶に電圧
を印加しない場合、つまり印加電圧が0Vの場合、最も
輝度が高く、正電圧、負電圧何れも印加電圧が増す毎に
輝度が低くなる特性を有する。液晶はその印加電圧の極
性に係らず、対向電極123の電圧に対する絶対電圧値
が同じならば、表示する輝度も同じであるから、対向電
圧をVCOMH、VCOMLの2通り設けると、図示す
るように、それぞれに対して2つの電圧−輝度特性が得
られる。
【0051】さて、図44において、システムバス10
1で転送されるデジタル表示データは液晶コントローラ
102、信号駆動回路2801、2802を介して液晶
印加電圧に変換され、液晶パネル120に出力されて表
示を行う。液晶コントローラ102では、システムバス
101で入力するデジタル表示データを信号駆動回路2
801、2802の入力インタフェースと液晶パネル1
20の画素構成に沿う様に同期信号で変換し、信号駆動
回路用制御バス106、107を介して出力する。
【0052】図45のドレインドライバ2901の動作
は、高耐電圧のドレインドライバ(図45、2501)
と同等であるが、異なる点は、デジタルアナログ変換回
路2908がシフトレジスタ2505、ラッチ回路25
07、ラッチ回路2509の各デジタル回路部と同電圧
の低電圧で動作することである。ただし、低電圧で必要
な表示輝度を得るため、液晶に電圧を印加する駆動方式
を工夫している。
【0053】すなわち、図47の電圧−輝度特性図に示
す様に、対向電圧をVCOML、VCOMHの2電圧設
ける。そして、液晶に印加する電圧が正極性電圧の場
合、その電圧−輝度特性曲線901を使用することにす
る。すなわち、対向電圧VCOMLを使用し、液晶に印
加する電圧は対向電圧VCOMLより高い電圧を使用す
る。たとえば、高輝度表示を行なう場合、電圧VDWH
を液晶に印加するようにし、低輝度表示を行なう場合、
電圧VDBHを液晶に印加するようにする。一方、液晶
に印加する電圧が負極性電圧の場合、その電圧−輝度特
性曲線902を使用することにする。すなわち、対向電
圧VCOMHを使用し、液晶に印加する電圧は対向電圧
VCOMHより低い電圧を使用する。たとえば、高輝度
表示を行なう場合、電圧VDWLを液晶に印加するよう
にし、低輝度表示を行なう場合、電圧VDBLを液晶に
印加するようにする。
【0054】ここで、これらの液晶印加電圧VDWH、
VDBH、VDWL、VDBLは図45記載のドレイン
ドライバ2901内デジタルアナログ変換回路2908
に供給されている基準電圧VCC−VEEの電圧範囲内
で発生できる。
【0055】また、フリッカの発生を防止するために、
図46に示すように対向電極線123の対向電圧VCO
Mを液晶交流化信号109に同期してライン毎に交流化
する。したがい、信号駆動回路2801、2802で生
成する液晶印加電圧はVDの様になり、対向電圧VCO
Mに対して、その電位差が小さい場合、輝度が高くな
り、その電位差が大きい場合輝度が低くなる。
【0056】また、更に、偶数フレームでは、奇数フレ
ームと液晶に印加する電圧の極性を交流化すれば、液晶
の劣化を防止することが可能となる。
【0057】しかし、図5において、各画素部501を
構成する液晶503の容量をClc、付加容量504の
容量をCaddとすると、対向電圧VCOMLで正極性
の電圧Vclが液晶503で保持状態にある場合、対向
電圧がVCOMHに交流化すると、液晶503の保持電
圧には、Cadd/(Clc+Cadd)×(VCOM
H−VCOML)の電圧変動が発生することになる。
【0058】これは、付加容量Caddの一方の電極が
前段の走査線119で構成されており、対向電圧VCO
Mが変動しているにも係らず、その電圧が一定であるか
らである。これは、液晶503は保持期間中に対向電圧
VCOMの交流化によって液晶印加電圧が変動し、ライ
ン毎に表示輝度が変化することを意味する。
【0059】よって、保持期間中の液晶印加電圧の電圧
変動をなくすために、対向電圧VCOMの交流電圧値だ
け、前段の走査線119も交流化する必要がある。
【0060】そこで、対向電圧がVCOMLのとき、走
査線119の非選択電圧レベルはVGLLとし、対向電
圧がVCOMHのとき、走査線119の非選択電圧レベ
ルはVGLHとする。なお(VGLH−VGLL)=
(VCOMH−VCOML)とすることで、液晶に印加
した電圧が変動することがない。
【0061】ここで、非選択電圧VGLの交流化は、図
44の交流回路2806で行なっている。
【0062】このような動作によって、図5の画素部5
01に印加される電圧の極性は、図48に示すようにな
る。
【0063】すなわち、対向電極123は全ての画素部
501内の液晶503に対して共通であることから、対
向電圧がVCOMHの場合、液晶に印加できる電圧は全
て負極性の電圧であり、対向電圧がVCOMLの場合、
液晶に印加できる電圧は全て正極性である。よって、そ
の印加電圧の極性は1水平ラインでは同一の極性とな
り、ライン毎に、その極性が反転することになる。そし
て、正極性の電圧が印加されている画素部501では、
液晶503を介して、対向電極線123に電流が流出
し、付加容量504を介して、前段の走査線119に電
流が流出する。負極性の電圧が印加されている画素部5
01では、液晶503を介して、対向電極線123から
電流が流入し、付加容量504を介して、前段の走査線
119から電流が流入する。
【0064】
【発明が解決しようとする課題】さて、前記高耐電圧の
ドレインドライバを用いた場合、信号駆動回路240
1、2402が、大型で高価なものとなってしまう。信
号駆動回路2401、2402をLSIで製造する場合
に、高耐圧プロセスを使用する必要があるからである。
【0065】すなわち、高耐圧プロセスとで使用する素
子の最小寸法は、デジタル回路等で用いている低耐圧プ
ロセスの最小寸法に対して3倍から5倍程度大きい。出
力電圧を除く、機能、特性が同一の回路を構成した場
合、その回路面積は素子の最小寸法の2乗程度となるこ
とから、高耐圧プロセスで構成した回路は、低耐圧プロ
セスで構成した回路に対して、約10倍から20倍の大
きさとなってしまう。また、LSIの価格はそのチップ
サイズの大きさに依存することから、高耐圧プロセスで
構成するドレインドライバ2501は、低耐圧プロセス
で構成する場合に比べて高価になるのである。
【0066】さらに、このことより、液晶表示装置の表
示色の増加等の高性能化が困難である。表示色の増加に
伴いドレインドライバ2501の回路規模が大きくなる
からである。
【0067】一方、低耐電圧のドレインドライバによれ
ば、低耐圧プロセスで製造することができるため、この
ような問題は生じない、しかし、先に説明した対向電極
123で転送する対向電圧を交流化する技術では、液晶
パネル120の各画素部501に印加する電圧は、図4
8に示すように、ライン毎に反転した極性となる。この
ため、前段走査線119及び対向電極線123に入出力
する電流方向が各走査線109毎に一方向になる。
【0068】たとえば、走査線G(n−1)において、
画素部501−U(m)−(n)、501−L(m)−
(n)、501−U(m+1)−(n)に印加される電
圧が正極性であるから、各画素部501の付加容量50
4を介する電流は集中して、走査線G(n−1)に流れ
出す。また、走査線G(n)において、画素部501−
U(m)−(n+1)、501−L(m)−(n+
1)、501−U(m+1)−(n+1)に印加される
電圧が負極性であるから、各画素部501の付加容量5
04を介する電流は集中して、走査線G(n)から流れ
込む。
【0069】ここで、走査線109は配線抵抗を有する
ことから、流出入電流と配線抵抗により、走査線109
に電圧が発生する。特に、ワークステーション等の表示
装置のように画素数の多い高精細な液晶パネルでは、こ
のライン間の電流も大きくなるので、その電圧値は大き
くなる。そして、この電圧変動により、付加容量504
の印加電圧値が変動する。さらに、対向電極線123に
も電流の集中する影響から電圧変動が発生し、この電圧
変動により液晶503の印加電圧値も変動する。
【0070】そして、液晶503および付加容量504
に電圧変動が発生すると表示データに対する正規の輝度
表示が得られなくなり、画質が劣化する。
【0071】そこで、本発明は、低耐電圧のドレインド
ライバ用いた液晶表示装置であって、より画質の優れた
液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0072】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のために、
本発明は、選択電圧を供給された場合に、対向電圧と印
加電圧との電圧差の絶対値に応じた輝度で表示を行う液
晶セルをマトリクス状に配置した液晶パネルを備えた液
晶表示装置の駆動方法であって、前記マトリクス上の各
ライン毎に、順次、当該ラインに属する液晶セルに共通
の選択電圧を供給し、前記液晶パネルの全ての液晶セル
について共通した直流電圧を、各液晶セルに対向電圧と
して与え、前記対向電圧に対する極性が周期的に反転す
る電圧群を生成し、前記マトリクス上の少なくも1列の
各液晶セルに、当該液晶セルが属する列の液晶セルのう
ちの前記選択電圧が供給されているラインの液晶セルに
表示する内容に応じた輝度を実現する、生成した電圧群
の極性に応じた極性の電圧を、生成した電圧群を用いて
生成し、印加電圧として供給することを特徴とする液晶
表示装置の駆動方法を提供する。
【0073】また、本発明は、前記目的達成のために、
選択電圧を供給された場合に、対向電圧と印加電圧との
電圧差の絶対値に応じた輝度で表示を行う液晶セルをマ
トリクス状に配置した液晶パネルを駆動する液晶表示装
置の駆動回路であって、前記マトリクス上の各ライン毎
に、順次、当該ラインに属する液晶セルに共通の選択電
圧を供給する走査手段と、前記液晶パネルの全ての液晶
セルについて共通した電圧を、各液晶セルに対向電圧と
して与える走査駆動手段と、対向電圧に対して負極性の
印加電圧の値のうちの、表示に用いる前記液晶セルの最
高輝度と最低輝度とを実現する2つの印加電圧値を、そ
の最大電圧と最低電圧との間の電位として含み、かつ、
最高輝度もしくは最低輝度を実現する対向電圧に対して
正極性の印加電圧のうちの、前記対向電圧に対する電圧
差の絶対値の大きい方の印加電圧値を、その最大電圧と
最低電圧との間の電位として含まない、負極性駆動用電
圧群と、対向電圧に対して正極性の印加電圧の値のう
ち、前記最高輝度と最低輝度とを実現する2つの印加電
圧値を、その最大電圧と最低電圧との間の電位として含
み、かつ、最高輝度もしくは最低輝度を実現する対向電
圧に対して正極性の印加電圧のうちの、前記対向電圧に
対する電圧差の絶対値の大きい方の印加電圧値を、その
最大電圧と最低電圧との間の電位として含まない、正極
性駆動用電圧群とを生成する手段と、前記マトリクス上
の各列に対応して設けられた、対応する列の各液晶セル
に、当該液晶セルが属する列の液晶セルのうちの前記選
択電圧が供給されているラインの液晶セルに表示する内
容に応じた輝度を実現する電圧を、印加電圧として供給
する複数の駆動手段と、前記複数の駆動手段を分割した
2つの駆動手段群に、前記正極性駆動用電圧群と負極性
駆動用電圧群とを、周期的に交互に供給する手段とを有
し、前記正極性駆動用電圧群を供給された駆動手段は、
正極性駆動用電圧群を用いて、前記対向電圧に対して正
極性の印加電圧を供給し、負極性駆動用電圧群を供給さ
れた駆動手段は、負極性駆動用電圧群を用いて、前記対
向電圧に対して負極性の印加電圧を供給することを特徴
とする液晶表示装置の駆動回路を提供する。
【0074】
【作用】本発明に係る液晶表示装置の駆動方法によれ
ば、前記液晶パネルの全ての液晶セルについて共通した
直流電圧を、各液晶セルに対向電圧として与え、前記対
向電圧に対する極性が周期的に反転する電圧群を生成す
ることにより、生成した電圧群の極性に応じた極性の電
圧を、印加電圧として液晶パネルに供給する。
【0075】このように、電圧群の電圧レベルの極性を
交流化することにより、印加電圧を交流化できる。ま
た、ある時点で使用する電圧群の電圧レベルは、その時
の印加電圧の極性側のみであるので、印加電圧を生成す
る駆動手段の耐電圧は、極性の一方側の電圧群の電圧レ
ベルを満足すれば足りる。したがい、低耐電圧性のドレ
インドライバを使用できる。
【0076】また、本発明に係る液晶表示装置の駆動回
路によれば、駆動手段を分割した2つの駆動手段群に、
前記正極性駆動用電圧群と負極性駆動用電圧群とを、周
期的に交互に供給されるが、たとえば負極性駆動用電圧
群は、対向電圧に対して負極性の印加電圧の値のうち
の、表示に用いる前記液晶セルの最高輝度と最低輝度と
を実現する2つの印加電圧値を、その最大電圧と最低電
圧との間の電位として含み、かつ、最高輝度もしくは最
低輝度を実現する対向電圧に対して正極性の印加電圧の
うちの、前記対向電圧に対する電圧差の絶対値の大きい
方の印加電圧値を、その最大電圧と最低電圧との間の電
位として含まない。すなわち、負極性の印加電圧を生成
するに充分であって、正極性の印加電圧を生成するのに
不十分な電圧レベルであればよい。よって、各駆動手段
の耐電圧は、前記従来の高耐電圧レベルより低くてかま
わない。ここで、たとえば、負極性駆動用電圧群は、対
向電圧に対して負極性の印加電圧の値のうちの、表示に
用いる前記液晶セルの最高輝度と最低輝度とを実現する
2つの印加電圧値を、その最大電圧と最低電圧との間の
電位として含む最小範囲の電圧レベルの電圧群とすれ
ば、その耐電圧を最小とすることができる。
【0077】また、前記正極性駆動用電圧群を供給され
た駆動手段は、正極性駆動用電圧群を用いて、前記対向
電圧に対して正極性の印加電圧を一部の列に供給し、負
極性駆動用電圧群を供給された駆動手段は、負極性駆動
用電圧群を用いて、前記対向電圧に対して負極性の印加
電圧を残りの列に供給するので、1ライン中の液晶セル
の電圧印加特性は、正極性と負極性を含むこととなり、
電圧歪を従来の低耐電圧性のドレインドライバを用いた
ものに比べ軽減できる。
【0078】
【実施例】以下、本発明に係る液晶表示装置の実施例に
ついて説明する。
【0079】まず、第1の実施例を図1から図11を用
いて説明する。
【0080】まず、本第1実施例の説明において用いる
各図について説明する。
【0081】図1は本第1実施例に係る液晶表示装置の
構成を示したものである。
【0082】図1において、101はシステムバスであ
り、デジタル表示データと同期信号を転送する。本実施
例において、システムバス101で転送する表示データ
と同期信号は、CRT表示装置に表示するために転送す
る表示データ及び同期信号に準拠している線順次走査用
の信号とする。102は液晶コントローラであり、シス
テムバス101で転送されるデジタル表示データと同期
信号を液晶表示装置を駆動するデジタル液晶表示データ
とタイミング信号に変換する。103、104、105
は基準電圧を転送する基準電圧線であり、103はデジ
タルロウレベル駆動電圧VEE、104はデジタルハイ
レベル駆動電圧VCC、105は液晶駆動電圧VLCD
1の各電圧レベルを有する直流電圧である。
【0083】106、107は信号駆動回路用制御バス
であり、何れも液晶コントローラ102によって、信号
駆動回路用に変換されたデジタル液晶表示データとタイ
ミング信号を転送する。108は走査駆動回路用制御バ
スであり、走査駆動回路用のタイミング信号を転送す
る。109は液晶交流化信号であり、信号駆動回路の駆
動電圧や液晶に印加する電圧極性を交流化するタイミン
グ信号となる。110、111はレベルシフタであり、
各々信号駆動回路用制御バス106、107で転送され
るデジタル液晶表示データとタイミング信号の電圧レベ
ルを信号駆動回路の駆動電圧レベルに変換する。11
2、113は信号駆動回路用制御バスであり、レベルシ
フタ110、111で電圧レベルがシフトされたデジタ
ル液晶表示データとタイミング信号を転送する。
【0084】114、115は信号駆動回路であり、各
々信号駆動回路用制御バス112、113で転送される
デジタル液晶表示データをタイミング信号によって取り
込み、デジタル液晶表示データに対応した液晶印加電圧
に変換し、液晶パネルに出力する。116、117は信
号線であり、各々信号駆動回路114、115で生成し
た液晶印加電圧を転送する。118は走査駆動回路であ
り、119は走査線である。走査駆動回路118は、走
査駆動回路用制御バス108で転送されるタイミング信
号により、走査線118を順次有効にする。
【0085】120は液晶パネルである。121は直流
基準電圧生成回路であり、本液晶表示装置を動作させる
ための基準となる各種直流電圧を生成する。122は走
査駆動回路用直流電圧線であり、走査駆動回路118に
供給する。123は対向電極線であり、直流対向電圧を
転送する。124は信号駆動回路用直流基準電圧線であ
り、125は信号駆動回路用直流液晶駆動電圧線であ
る。126は交流回路である。
【0086】127は上側の信号駆動回路114を駆動
するためのハイレベル基準電圧を転送する基準電圧線で
あり、同様に128は下側の信号駆動回路115を駆動
するためのハイレベル基準電圧を転送する基準電圧線で
ある。129は上側の信号駆動回路114を駆動するた
めのロウレベル基準電圧を転送する基準電圧線であり、
同様に130は下側の信号駆動回路115を駆動するた
めのロウレベル基準電圧を転送する基準電圧線である。
なお、何れの基準電圧線129、130で転送する基準
電圧もレベルシフタ110、111の基準電圧となる。
ハイレベル基準電圧とロウレベル基準電圧の電圧差は、
通常のデジタル回路で広用いられている5Vを利用する
ようにするのが望ましい。
【0087】131は交流回路である。132は上側の
信号駆動回路114で用いる交流化した液晶駆動電圧を
転送する液晶駆動電圧線であり、133は下側の信号駆
動回路115で用いる交流化した液晶駆動電圧を転送す
る液晶駆動電圧線である。液晶駆動電圧は、使用する液
晶パネルの輝度特性に応じて作成する。
【0088】次に、図2レベルシフタ110の構成を示
したものである。
【0089】図2において、201−1から201−N
はレベルシフタ110を構成する加算回路である。レベ
ルシフタ110は本加算回路201−1から201−N
を信号駆動回路用制御バス106の転送する信号線分有
し、本実施例においては、同期信号用に加算回路201
−1と201−2の2回路、デジタル液晶表示データバ
ス用に加算回路201−3から201−Nまでの(N−
2)回路を有する。
【0090】202−1はアンプであり、203−1、
204−1、205−1、206−1は抵抗である。信
号駆動回路用制御バス106の内、106−1はシフト
クロックであり、106−2はラッチクロックであり、
106−3から106−Nはデジタル液晶表示データを
転送する液晶表示データバスである。112−1はレベ
ルシフト後のシフトクロックであり、112−2はレベ
ルシフト後のラッチクロックであり、112−3から1
12−Nはレベルシフト後のデジタル液晶表示データを
転送する液晶表示データバスであり、加算回路201−
1から201−Nの出力する信号の電圧レベルは、入力
する信号の電圧レベルに基準電圧線129で転送される
基準電圧を加算した結果の電圧値となる。よって、加算
回路201−1から201−Nで出力する信号の’
1’、’0’を表す電圧値の振幅と、加算回路201−
1から201−Nが入力する信号の’1’、’0’を表
す電圧値の振幅は同じである。なお、レベルシフタ11
1も同様の構成である。
【0091】次に、図3は、図2に示したレベルシフタ
110、111により、電圧レベルが変換される様子を
示している。
【0092】ここで、ラッチクロック106−1、10
7−1の’1’を表す電圧値をVCCとし、’0’を表
す電圧値をVEEとする。つまり、基準電圧線103で
転送されるデジタルロウレベルの電圧をVEE、基準電
圧104で転送されるデジタルハイレベル、つまり、デ
ジタル駆動レベルの電圧をVCCとする。また、基準電
圧線129、130の高電位電圧値をVEEに対してV
BH、低電位電圧値をVEEに対してVBLとする。
【0093】次に、図4は信号駆動回路(図1、11
4)の構成を示している。
【0094】なお、液晶パネル120の下側の信号駆動
回路115も同様の構成である。
【0095】図4において、401−1、401−2、
…、はドレインドライバであり、信号駆動回路114は
複数のドレインドライバ401で構成されている。ドレ
インドライバ401はデジタル液晶表示データを入力し
て、液晶印加電圧に変換し、液晶パネル120に出力す
る機能を有する。信号駆動回路用制御バス112のう
ち、402は液晶表示データバスであり、図2記載の液
晶表示データバス201−2から201−Nの総称であ
る。
【0096】112−1はシフトクロックであり、11
2−2はラッチクロックである。シフトクロック112
−1は液晶表示データバス402で転送するデジタル液
晶表示データに同期しており、ラッチクロック112−
2は1水平ライン分のデジタル液晶表示データが信号駆
動回路114、115に転送された後、有効となる。
【0097】403はシフトレジスタであり、404は
ラッチ信号である。シフトレジスタ403はシフトクロ
ック112−1を入力して、シフト動作を行なう。この
シフト動作によってラッチ信号404は順次有効とな
る。405はラッチ回路であり、液晶表示データバス4
02で転送されてくるデジタル液晶表示データをラッチ
信号404により、順次ラッチする。406はデータバ
スであり、ラッチ回路405でラッチしたデータを転送
する。407はラッチ回路であり、データバス406で
転送されるデータをラッチクロック112−2でラッチ
する。
【0098】408はデータバスであり、ラッチ回路4
07でラッチしたデータを転送する。409はデジタル
アナログ変換回路であり、データバス408で転送され
るデジタルデータを、液晶駆動電圧線132で転送され
てくる液晶駆動電圧を基に液晶印加電圧に変換する。1
16は信号線であり、デジタルアナログ変換回路409
で生成する液晶印加電圧を転送する。
【0099】410はイネーブル信号であり、ラッチ回
路403がデジタル液晶表示データを取り込み終了した
時、つまり、シフトレジスタ403のシフト動作が終了
した時、次段のドレインドライバ401のシフトレジス
タ403を動作させて、次段のドレインドライバ401
のラッチ回路405がデジタル液晶表示データを取り込
む動作を開始する為の制御信号である。
【0100】ドレインドライバ401において、シフト
レジスタ403、ラッチ回路405、ラッチ回路407
のデジタル回路部及びデジタルアナログ変換回路409
の何れも基準電圧線127で転送するハイレベル基準電
圧と基準電圧線129で転送するロウレベル基準電圧で
駆動する。
【0101】次に、図5は液晶パネル(図1、120)
の等価回路を示したものである。
【0102】図5において、DU(m)、DU(m+
1)、DL(m)、DL(m+1)は何れも信号線11
6、117を構成する画素部に対応した信号線である。
G(n−1)、G(n)、G(n+1)は何れも走査線
119を構成する各画素部に対応した走査線である。5
01は画素部である。画素部501のうち、502は
hin ilm ransister(以下、TF
Tと略す。)であり、503は液晶であり、504は付
加容量である。TFT502のドレイン電極は信号線1
16と接続しており、ゲート電極は走査線119と接続
している。垂直方向に並んだ各画素部501内のTFT
502のドレイン電極は信号線(例えばDU(m))を
共用する。水平方向に並んだ各画素部501内のTFT
502のゲート電極は走査線(例えばG(n))を共用
する。
【0103】また、TFT502のソース電極は液晶5
03、付加容量504の一方の電極に接続している。液
晶503のもう一方の電極は対向電極線123と接続し
ており、全ての画素が共通の対向電極線123を共用し
ている。付加容量504のもう一方の電極は前段の走査
線に接続しおり、たとえば走査線G(n)で制御するT
FT502に接続している付加容量504の場合、電極
は走査線G(n−1)となる。
【0104】この様に、液晶パネル120は、水平方
向、垂直方向に画素部501を複数有するマトリクス構
造を有している。たとえば、水平解像度640ピクセ
ル、垂直解像度480ラインの画面を表示する場合、水
平方向に1920画素を配し、隣接する3つの画素にそ
れぞれRed、Green、Blueのカラーフィルタ
を付加して、1ピクセルを構成することで、水平解像度
640ピクセルを実現できる。また、垂直方向では、水
平方向で述べた画素構成を480ライン分構成すること
で、垂直解像度480ラインが実現できる。本実施例に
おいては隣接する画素部501の信号線を信号線116
と信号線117で交互に引き出す構成を取っている。
【0105】なお、信号線116と信号線117の引き
出しは、ピクセル交互にしてもよいまた、付加容量50
4のもう一方の電極を、前段の走査線に代えて、対向電
極線123で供給する対向電極電圧と同等の電圧を供給
する信号線に接続した液晶パネル120についても本実
施例は適用できる。また、画素部501に付加容量50
4が存在しないく液晶パネル120についても本実施例
は適用できる次に、図6は交流回路(図1、126)の
構成を示したものである。
【0106】図6において、601は反転回路であり、
液晶交流化信号109の極性を反転する。602は反転
した液晶交流化信号である。603、604、605、
606は何れも信号駆動回路用直流基準電圧線124内
の直流電圧線である。本実施例において、直流電圧線6
03は電圧VDBHH、直流電圧線604は電圧VDB
LH、直流電圧線605は電圧VDBHL、直流電圧線
606は電圧VDBLLを各々転送する。
【0107】607、608、609、610は電圧セ
レクタであり、何れも入力する直流電圧を交流化する。
611、612、613、614は各々電圧セレクタ6
07、608、609、610の出力する交流電圧を転
送する電圧線である。615、616、617、618
は増幅回路であり、各々電圧セレクタ607、608、
609、610の出力する交流電圧の駆動能力を高める
役割をする。
【0108】次に、図7は交流回路(図1、131)の
構成を示したものである。
【0109】図7において、701は反転回路であり、
液晶交流化信号109の極性を反転する。702は反転
した液晶交流化信号である。703は図1の対向電極線
123の対向電圧に対して正極性の電圧を転送する信号
駆動回路用直流液晶駆動電圧線であり、同様に704は
負極性の電圧を転送する信号駆動回路用直流液晶駆動電
圧線である。705は信号駆動回路114用の電圧セレ
クタであり、706は信号駆動回路115用の電圧セレ
クタである。707、708は各々電圧セレクタ70
5、706による選択動作により、交流化された信号駆
動回路用の液晶駆動電圧を転送する電圧線である。70
9、710は増幅回路であり、電圧セレクタ705、7
06で生成した信号駆動回路114、115用の液晶駆
動電圧の駆動能力を高める役割をする。
【0110】次に、図8は、フレーム毎に液晶に印加す
る電圧の極性を切り換えるフレーム交流駆動によって、
液晶パネル120に供給される駆動電圧波形を示してい
る。
【0111】図8において、VG(n)は、図5の走査
線G(n)の電圧波形である。VGHは走査線119の
選択電圧レベルであり、VGLは非選択電圧レベルであ
る。VCOMは対向電極123の電圧値である。ハイレ
ベル基準電圧線127の電圧波形のうちVDBHHは正
電位領域で信号駆動回路114が動作するときの電圧レ
ベルであり、図6の直流電圧線603の電圧レベルと同
等である。また、ハイレベル基準電圧線127の電圧波
形のうちVDBLHは負電位領域で信号駆動回路114
が動作するときの電圧レベルであり、図6の直流電圧線
604の電圧レベルと同等である。ロウレベル基準電圧
線128の電圧波形のうちVDBHLは正電位領域で信
号駆動回路114が動作するときの電圧レベルであり、
図6の直流電圧線605の電圧レベルと同等である。ま
た、ロウレベル基準電圧線130の電圧波形のうちVD
BLLは負電位領域で信号駆動回路114が動作すると
きの電圧レベルであり、図6の直流電圧線606の電圧
レベルと同等である。また、ハイレベル基準電圧線12
8の電圧レベルはハイレベル基準電圧線127の電圧レ
ベルと同様であり、VCOMに対する極性は逆になって
いる。また、ロウレベル基準電圧線130はロウレベル
基準電圧線129の電圧レベルと同様であり、VCOM
に対する極性は逆になっている。また、VDUは信号駆
動回路114の出力する液晶印加電圧であり、VDLは
信号駆動回路115の出力する液晶印加電圧である。
【0112】次に、図9は、本実施例で用いる液晶の電
圧と輝度の関係を示している。
【0113】図9において、縦軸は輝度を表し、横軸は
液晶印加電圧を表す。901は正電圧時の輝度−電圧特
性であり、902は負電圧時の輝度−電圧特性である。
液晶は対向電極電圧VCOMに対して正極性、負極性何
れの電圧が印加されても、その絶対値が同等ならば同様
の輝度表示を行う特性を有する。また、本第1実施例で
は、液晶に印加する電圧値が小さい場合、つまり、印加
電圧が対向電極123の電圧値に近い電圧(例えば、電
圧+VDW、電圧−VDW)の場合、輝度が高く、正電
圧、負電圧何れも印加電圧が増す毎に輝度が低くなる特
性(例えば、電圧+VDB、電圧−VDB)を有する。
【0114】次に、図10は、フレ−ム交流を行った場
合に各画素部501に印加される電圧の状態と、その時
に画素部で発する電流の向きを示したものである。
【0115】次に、図11は、ライン毎に液晶に印加す
る電圧の極性を切り換えるライン交流駆動によって、液
晶パネルに供給される駆動電圧波形を示したものであ
る。
【0116】図中、VG(n)は図5の走査線G(n)
の電圧波形であり、VG(n+1)は走査線G(n+
1)の電圧波形である。
【0117】次に、図12は、ライン交流を行った場合
に各画素部501に印加される電圧の状態と、その時に
画素部で発する電流の向きを示したものである。
【0118】次に、図11は、ドレインドライバ(図
4、401)内のデジタルアナログ変換回路409の回
路の構成を示したものである。
【0119】なお、ここで、本第1実施例においては、
一画素当りの表現しうる階調数をデジタルデータ6ビッ
トに対応する64階調として説明する。
【0120】408−1−1は、6ビットのデジタルデ
ータであり、上位ビットからD5、D4、D3、D2、
D1、D0とする。1301はデコーダであり、上位2
ビットをデコードするデコーダと、下位4ビットをデコ
ードするデコーダで構成する。
【0121】1302は高位電圧選択回路であり、13
03−1、1303−2、1303−3、1303−4
はV4、V3、V2、V1電圧を選択するアナログスイ
ッチである。1304は低位電圧選択回路であり、13
05−1、1305−2、1305−3、1305−4
はV3、V2、V1、V0電圧を選択するアナログスイ
ッチである。1306は高位電圧選択回路1032で選
択されたV4からV1の何れかの電圧を出力する電圧線
であり、1307は低位電圧選択回路1034で選択さ
れたV3からV0の何れかの電圧を出力する電圧線であ
る。
【0122】図からも分かるように、高位電圧選択回路
1032でV4が選択されると、低位電圧選択回路10
34ではV3、同様にV3とV2、V2とV1、V1と
V0が組になって、電圧選択回路1032、1034で
選択される。1308は直列抵抗回路であり、1309
−1から1309−16の16個の抵抗を直列に接続し
た回路である。1310−1から1310−15は直列
抵抗回路1308で生成する分圧電圧を転送する電圧線
である。1311は電圧選択回路であり、1312−1
から1312−16はアナログスイッチである。
【0123】なお、1画素あたりのビット数を増加した
場合でも、各回路をビット数の増加にあわせて容易に実
現できる。
【0124】次に、表1はデコーダ(図11、130
1)のデコード動作を表す真理値表である。
【0125】
【表1】
【0126】表1において、上位ビットのデコード結果
は、D5、D4が’11’のときSU3が有効とな
り、’10’のときSU2が有効となり、’01’のと
きSU1が有効となり、’00’のときSU0が有効と
なる。
【0127】また、下位ビットのデコード結果は、ラッ
チクロック201−2が有効の時、D3、D2、D1、
D0の値に係らず、SL0が有効となる。ラッチクロッ
ク201−2が無効の時、D3、D2、D1、D0が’
1111’のときSL15が有効となり、’1110’
のときSL14が有効となり、’1101’のときSL
13が有効となり、’1100’のときSL12が有効
となり、’1011’のときSL11が有効となり、’
1010’のときSL10が有効となり、’1001’
のときSL9が有効となり、’1000’のときSL8
が有効となり、’0111’のときSL7が有効とな
り、’0110’のときSL6が有効となり、’010
1’のときSL5が有効となり、’0100’のときS
L4が有効となり、’0011’のときSL3が有効と
なり、’0010’のときSL2が有効となり、’00
01’のときSL1が有効となり、’0000’のとき
SL0が有効となる。
【0128】以下、本第1実施例に係る液晶表示装置の
動作について説明する。
【0129】図1において、システムバス101で転送
されるデジタル表示データは液晶コントローラ102、
レベルシフタ110、111、信号駆動回路114、1
15を介して液晶印加電圧に変換され、液晶パネル12
0に出力されて表示を行う。液晶コントローラ102で
は、システムバス101で入力するデジタル表示データ
を、信号駆動回路114、115の入力インタフェース
と液晶パネル120の画素構成に沿う様に同期信号を用
いて、信号駆動回路用制御バス106、107を介して
出力する。
【0130】さて、ここで、本第1実施例では、信号駆
動回路用制御バス106、107で転送するデジタル液
晶表示データの駆動電圧レベルと信号駆動回路114、
115の駆動電圧レベルとが異なる。
【0131】つまり、液晶は直流電圧が印加されると劣
化するといった問題が有る。また、本第1実施例では、
図10に示したように、水平ライン方向で各画素部に印
加する電圧の極性が一致しないように制御することによ
り、ライン間電流により画質の劣化を防ぐ。そこで、液
晶に印加する電圧は、ある周期をもって交流化しなけれ
ばならない。なお、図9に示したように、液晶は対向電
圧VCOMに対して、正極性、負極性の電圧が印加され
ても、その絶対値が同等ならば同様の輝度表示を行なう
特性を有する。
【0132】一方、対向電極線123の制御する対向電
圧VCOMが直流電圧であるから、この交流化のために
は、信号駆動回路114、115は信号線116、11
7で図8に示したVDU、VDLの範囲の電圧を出力す
る必要がある。
【0133】しかし、ドレインドライバ401の基準電
圧はデジタル部およびデジタルアナログ変換回路409
の何れも共通の低電圧(VDD−VEE)で駆動しなけ
ればならない。よって、基準電圧が固定であると、必要
とする液晶印加電圧を液晶パネル120に供給すること
ができない。
【0134】そこで、基準電圧線127、128、12
9、130を、図8、図11の駆動波形のように、信号
駆動回路114、115の生成する液晶印加電圧VD
U、VDLに沿って、交流化することで、必要とする液
晶印加電圧の電圧レベルを生成することが可能となる。
【0135】しかし、信号駆動回路114、115の基
準電圧が交流化することで駆動電圧レベルを変動させて
いることから、信号駆動回路114、115に入力する
各種信号の駆動電圧レベルも変動させる必要がある。
【0136】そこで、信号駆動回路114、115と駆
動電圧レベルの異なる信号駆動回路用制御バス106、
107で転送されるデジタル液晶表示データとタイミン
グ信号は、レベルシフタ110、111によって、駆動
電圧レベルをシフトする。
【0137】本第1実施例においては、信号駆動回路用
制御バス106、107で転送されるデジタル液晶表示
データとタイミング信号は、レベルシフタ110、11
1で基準電圧129、130で転送される電圧が加算さ
れ、信号駆動回路用制御バス112、113に出力され
ることになる。
【0138】ここで、この信号駆動回路用制御バス10
6、107で転送されるデジタル液晶表示データとタイ
ミング信号が、レベルシフタ110、111によって、
駆動電圧レベルがシフトされ、信号駆動回路用制御バス
112、113に出力されるまでの動作を図2、図3を
用いて詳細に説明する。
【0139】図2において、レベルシフタ110は信号
駆動回路用制御バス106の転送する信号線分の加算回
路201−1から201−Nが設けられている。加算回
路201において各抵抗203、204、205、20
6の値が同一の場合、出力112に現われる電圧レベル
は入力信号106の表す電圧レベルに基準電圧線129
で転送する電圧レベルを加算した結果となる。
【0140】その様子を図3を用いて説明する。
【0141】図示するように、液晶交流化信号109に
よって、レベルシフタ110用の基準電圧線129とレ
ベルシフタ111用の基準電圧線130の電圧値は電圧
VEEに対して、高電位電圧値VBH、低電位電圧値V
BLだけ高い値となる。よって、液晶交流化信号109
が’1’のとき、レベルシフト後のシフトクロック11
2−1は’1’を表す電圧値がVCC+VBHとな
り、’0’を表す電圧値がVEE+VBHとなる。同様
に、液晶交流化信号109が’0’のとき、レベルシフ
ト後のシフトクロック112−1は’1’を表す電圧値
がVCC+VBLとなり、’0’を表す電圧値がVEE
+VBLとなる。レベルシフト後のシフトクロック11
2−1は’1’を表す電圧値と’0’を表す電圧値の電
圧差はVCC−VEEであり、これは入力するシフトク
ロック106−1の’1’と’0’を表す電圧値の電圧
差と同一である。
【0142】このように、レベルシフト後の電圧値は液
晶交流化信号109が’1’のとき電圧VBH、’0’
のとき電圧VBLが加算されることになる。なお、図2
記載のラッチクロック112−2、デジタル液晶表示デ
ータ112−2から112−Nは何れも同様な回路で構
成されていることから、シフトクロック112−1と同
様の動作をし、ラッチクロック112−2、デジタル液
晶表示データ112−2から112−Nで転送されるこ
とになる。
【0143】また、図1レベルシフタ111は、レベル
シフタ110と同様の構成を有しているが、レベルシフ
タ110とは逆に、レベルシフト後の電圧値は液晶交流
化信号109が’0’のとき電圧VBH、’1’のとき
電圧VBLが加算されることになる。
【0144】このレベルシフタ110、111によっ
て、信号駆動回路用制御バス112、113で転送され
るデジタル液晶表示データとタイミング信号の駆動電圧
レベルと信号駆動回路114、115の駆動電圧レベル
が一致し、データの受け渡しは行えることになる。
【0145】さて、レベルシフタ110、111によっ
てレベルシフトされたデジタル液晶表示データとタイミ
ング信号は信号駆動回路114、115に入力されて液
晶印加電圧に変換される。
【0146】この様子を図4を用いて説明する。
【0147】図4のドレインドライバ401−1内で
は、シフトクロック112−1によって、シフトレジス
タ403−1は動作を開始し、順次ラッチ信号404−
1を有効にする。有効になったラッチ信号404−1に
対応したラッチ回路405−1内の記憶回路が表示デー
タバス402で転送されてくるデジタル液晶表示データ
を順次ラッチする。ラッチされたデータはデータバス4
06−1に出力される。
【0148】ラッチ回路405−1内の記憶回路による
データの取り込み動作が終了すると、つまり、シフトレ
ジスタ403−1のシフト動作が終了するとシフトレジ
スタ403−1はイネーブル信号410−1を有効にす
る。イネーブル信号410−1が有効になると、次段の
ドレインドライバ401−2内のシフトレジスタ403
−2が動作を開始する。
【0149】そして、ラッチ回路405−2は、ドレイ
ンドライバ401−1内のラッチ回路405−1でラッ
チした後のデータを順次ラッチする。更に、ラッチ回路
405−2内の記憶回路によるデータの取り込み動作が
終了するとイネーブル信号410−2を有効にし、次段
のドレインドライバ401がドレインドライバ401−
1、401−2と同様の動作をする。
【0150】信号駆動回路114、115内の各ドレイ
ンドライバ401が本動作を行うことで1水平ライン分
の液晶表示データを取り込むことが可能となる。各ドレ
インドライバ401内のラッチ回路405に1水平ライ
ン分の液晶表示データが取り込まれた後にラッチクロッ
ク112−2が有効となり、各ドレインドライバ401
のデータバス406で転送されるラッチ回路405で記
憶されたデータが1水平ライン分同時にラッチ回路40
7にラッチされる。
【0151】データがラッチ回路407に記憶された後
に、各ドレインドライバ401のシフトレジスタ40
3、ラッチ回路405は次ラインのデータを取り込むた
めに前記の動作と同様の動作を開始する。ラッチ回路4
07で記憶したデータはデータバス408を介してデジ
タルアナログ変換回路409に転送され、液晶駆動電圧
線132で転送される液晶駆動電圧によって、デジタル
データに対応した液晶印加電圧が生成され、信号線11
6で出力される。
【0152】次に、このデジタルアナログ変換回路40
9によって、液晶印加電圧を生成する動作について図1
1を用いて詳しく説明する。
【0153】図11において、データ線408−1−1
で転送する6ビットのデジタルデータをデコーダ130
1で入力し、上位2ビットデータのD5、D4の値によ
ってデコード信号SU3からSU0のうち何れかを有効
にする。また、ラッチクロック112−2が有効の時、
下位4ビットデータのD3、D2、D1、D0の値に係
らずデコード信号SL0を有効にし、ラッチクロック1
12−2が無効の時、下位4ビットデータのD3、D
2、D1、D0の値によってデコード信号SL15から
SL0のうち何れかを有効にする。
【0154】ここで、データ線408−1−1で転送す
る6ビットのデジタルデータが’101100’であっ
た場合の動作について具体的に説明する。
【0155】この場合、上位2ビットは’10’である
から、デコード信号SU2が有効となり、高位電圧選択
回路1302では、アナログスイッチ1303−2がオ
ン状態となり、電圧線1306に電圧V3を出力する。
更に、低位電圧選択回路1304では、アナログスイッ
チ1305−2がオン状態となり、電圧線1307に電
圧V2を出力する。電圧V3、V2は直列抵抗回路13
08に入力され、内部の抵抗1309−1から1309
−16で分圧された電圧が、電圧線1310−1から1
310−15及び1307に出力される。
【0156】また、下位ビットのデコーダではラッチク
ロック112−2が有効な期間、デコード信号SL0を
有効にするので、アナログスイッチ1312−16がオ
ン状態となり、電圧線1307で転送される電圧V2を
信号線116−1−1に出力する。その後、ラッチクロ
ック210−2が無効となった後の期間では、デコード
信号SL12を有効にするので、アナログスイッチ13
12−14がオン状態となり、電圧線1310−4で転
送される電圧(V2+(V3−V2)×12/16)を
信号線116−1−1に出力する。この電圧(V2+
(V3−V2)×12/16)がデジタルデータ’10
1100’に対応した液晶印加電圧である。
【0157】この様に、ラッチクロック112−2が有
効な期間と、無効な期間とで出力する電圧を切り換える
ことは、駆動能力を向上させる上で有効な手段となる。
つまり、ラッチクロック112−2が有効な期間出力す
る電圧V2は、低抵抗値を有するアナログスイッチ13
05−2とアナログスイッチ1312−16を介した電
圧であるため、その出力インピーダンスは低い値となっ
ており、大電流を流すことが可能なことから、駆動能力
が高い。しかし、ラッチクロック112−2が無効な期
間出力する電圧(V2+(V3−V2)×12/16)
は、低抵抗値を有するアナログスイッチ1303−2、
1305−2と高抵抗値を有する直列抵抗回路1308
内の全抵抗1309−1から1309−16を介して、
アナログスイッチ1312−4で選択された電圧である
ため、その出力インピーダンスは高い値となっており、
大電流を流すことが出来ず、駆動能力が低い。仮に、直
列抵抗回路1308内の全抵抗1309−1から130
9−16を低抵抗値にすると、液晶パネル120内各画
素部501に液晶印加電圧が充分に蓄積された状態にお
いても、液晶駆動電圧線132の流出入電流が大きくな
ることから低消費電力化の妨げになる。よって、液晶印
加電圧を生成する期間及び出力する電圧レベルを2つに
分けて駆動する本方式は駆動能力を向上させる上で有効
となる。
【0158】また、本実施例の様に液晶駆動電圧V4か
らV0をドレインドライバ401の外部から供給し、内
部で多レベルの電圧を生成する方式にすることでドレイ
ンドライバ401の基準電圧線127、128、12
9、130の転送する基準電圧に多少のノイズ等が混入
されていても、外部から供給する液晶駆動電圧V4から
V0が安定していれば、出力電圧も安定した電圧を得る
ことができる。
【0159】なお、図4、図11記載のドレインドライ
バ401において、低電位電圧選択回路1304のデコ
ード信号SL15からSL0を制御する信号としては、
ラッチクロック112−2以外の同様の制御ができる信
号を用いるようにしてもよい。
【0160】次に、レベルシフタ110、111、ドレ
インドライバ401が、このような動作において用いた
基準電圧線127で転送するハイレベル基準電圧、基準
電圧線128で転送するハイレベル基準電圧、基準電圧
線129で転送するロウレベル基準電圧、基準電圧線1
30で転送するロウレベル基準電圧、液晶駆動電圧線1
32で転送する液晶駆動電圧、液晶駆動電圧線133で
転送する液晶駆動電圧について図6、図7、図8を用い
て説明する。
【0161】図6は、図1記載のレベルシフタ110、
111及び信号駆動回路114、115が動作するため
の基準電圧を生成する交流回路である。本第1実施例に
おいて、基準電圧線127には、電圧セレクタ607、
増幅回路615により、電圧線603、604で転送さ
れる直流電圧VDBHH、VDBLHが液晶交流化信号
109に応じて交流化されて出力される。
【0162】同様に、図6に示すように基準電圧線12
9には、電圧セレクタ608、増幅回路616により、
電圧線605、606で転送される直流電圧VDBH
L、VDBLLが液晶交流化信号109に応じて交流化
されて出力される。
【0163】基準電圧線128には、電圧セレクタ60
9、増幅回路617により、電圧線603、604で転
送される直流電圧VDBHH、VDBLHが液晶交流化
信号602に応じて交流化されて出力される。
【0164】基準電圧線130には、電圧セレクタ61
0、増幅回路618により、電圧線605、606で転
送される直流電圧VDBHL、VDBLLが液晶交流化
信号602に応じて交流化されて出力される。
【0165】この様子を図8を用いて説明する。
【0166】液晶交流化信号109が’1’のとき、図
1記載の信号駆動回路114は液晶ハイレベル基準電圧
値をVDBHH、ロウレベル基準電圧値をVDBHLと
して動作し、信号駆動回路115は液晶ハイレベル基準
電圧値をVDBLH、ロウレベル基準電圧値をVDBL
Lとして動作する。また、交流化信号109が’0’の
とき、図1記載の信号駆動回路114はハイレベル基準
電圧値をVDBLH、ロウレベル基準電圧値をVDBL
Lとして動作し、信号駆動回路115はハイレベル基準
電圧値をVDBHH、ロウレベル基準電圧値をVDBH
Lとして動作する。
【0167】本第1実施例において、基準電圧値VDB
HLは図3に記載した電圧値VEE+VBHと同値であ
り、基準電圧値VDBLLは図3に記載した電圧値VE
E+VBLと同値である。また、基準電圧値VDBHH
は図3に記載した電圧値VCC+VBHと同値であり、
基準電圧値VDBLHは図3に記載した電圧値VCC+
VBLと同値である。
【0168】よって、レベルシフタ110、111によ
る信号駆動回路用制御バス112、113で転送するデ
ジタル液晶表示データとタイミング信号の動作電圧は本
交流回路126で生成された基準電圧127、128、
129、130による信号駆動回路114、115の駆
動電圧レベルと一致することになる。
【0169】次に、液晶駆動電圧線132、133で転
送する電圧を生成する交流回路131について図7を用
いて説明する。
【0170】液晶駆動電圧線132は、電圧セレクタ7
05、増幅回路709を介して、信号駆動回路用直流液
晶駆動電圧線703、704で転送される信号駆動回路
用直流液晶駆動電圧を交流化して出力する。また、液晶
駆動電圧線133は、電圧セレクタ706、増幅回路7
10を介して、信号駆動回路用直流液晶駆動電圧線70
3、704で転送される信号駆動回路用直流液晶駆動電
圧を交流化して出力する。交流化信号109が’1’の
とき、液晶駆動電圧線132は信号駆動回路用直流液晶
駆動電圧線703で転送する電圧を出力し、同様に、交
流化信号109が’0’のとき、信号駆動回路用直流液
晶駆動電圧線704で転送する電圧を出力する。
【0171】逆に、液晶駆動電圧線133は、交流化信
号109が’1’のとき、信号駆動回路用直流液晶駆動
電圧線704で転送する電圧を出力し、交流化信号10
9が’0’のとき、信号駆動回路用直流液晶駆動電圧線
703で転送する電圧を出力する。よって、液晶駆動電
圧線132、133で転送する電圧は、常に対向電極線
123の対向電圧に対して、逆極性となる。
【0172】液晶駆動電圧線132で転送される液晶駆
動電圧は図4記載のドレインドライバ401のデジタル
アナログ変換回路409に入力され、液晶駆動電圧とな
って信号線116で液晶パネル120に出力される。
【0173】これを図8を用いて説明する。液晶印加電
圧線132、133で転送する電圧は、図4記載のドレ
インドライバ401のデジタルアナログ変換回路409
に入力され、液晶駆動電圧となって信号線116、11
7で液晶パネル120に出力される。図8の信号線11
6の出力する電圧範囲は、基準電圧127、129の交
流化と共に交流化され、信号線117の出力する電圧範
囲は、基準電圧128、130の交流化と共に交流化さ
れる。ここで、液晶駆動電圧線132、133で転送す
る電圧が基準電圧の動作領域内の電圧値でない場合は、
信号駆動回路114、115が正常に動作せず、表示を
行うのに必要な電圧が信号線116、117に現われな
いことになる。
【0174】次に、信号駆動回路114、115によっ
て液晶印加電圧が生成され、図1記載の液晶パネル12
0に電圧が印加される様子を説明する。
【0175】図1記載のレベルシフタ110、111、
信号駆動回路114、115、交流回路126、交流回
路131によって、システムバス101で転送される表
示データが液晶印加電圧に変換されて、図8記載の液晶
印加電圧VDU、VDLとなって、液晶パネル120に
出力されるとき、走査駆動回路118では、走査駆動回
路用制御バス108によって、シフト動作が行なわれ
る。信号駆動回路114、115の出力する液晶印加電
圧を印加する水平ラインに接続された走査線119が有
効となる。この様子を図8を用いて詳しく説明する。
【0176】信号線116には、図8に示したVDUの
駆動波形が信号駆動回路114より供給される。また、
信号線117には、図8のタイミング図に記載したVD
Lの駆動波形が信号駆動回路115より供給される。
【0177】走査線G(n)には選択電圧VGHが1ラ
イン期間供給され、その後、非選択電圧VGLが1フレ
ーム期間供給される。
【0178】走査線G(n)の選択電圧VGHが有効の
ときに、図10記載の走査線G(n)に接続してある画
素部501のTFT502がオン状態となり、信号線1
16、117に現われた電圧がTFT502を介して、
液晶503、負荷容量504に蓄積される。
【0179】ここで、前述したように、液晶503はあ
る周期をもって交流化することで、劣化を防ぐ必要があ
る。一方、図9に示すように、液晶503に蓄積される
電圧によって、輝度を変えることができる。すなわち、
対向電極123に対して正電位の電圧が印加されている
場合、輝度−電圧曲線901の特性を有し、負電位の電
圧が印加されている場合、輝度−電圧曲線902の特性
を有しているので、液晶は印加電圧の極性に係らず、輝
度を電圧実効値で制御することができる。
【0180】そこで、本第1実施例では、液晶の劣化を
防ぐためにフレーム毎に対向電圧VCOMに対して、印
加電圧の極性を交流化する。
【0181】これは、液晶交流化信号109をフレ−ム
毎に交流化し、前述してきたように、これに同期して、
レベルシフタ110、111によるレベルシフト後のデ
ジタル液晶表示データとタイミング信号の電圧値、信号
駆動回路114、115の基準電圧値、外部から供給す
る液晶駆動電圧値を交流化することで可能となる。
【0182】また、本第1実施例では、電極線への電流
集中を防止するため、隣合う画素毎に対向電圧VCOM
に対して、液晶503に印加する電圧の極性を逆にして
駆動する。
【0183】これは、前述したように、1ライン中に並
ぶ画素に交互に接続する、信号駆動回路114と、11
5に与えるデジタル液晶表示データ112、113と、
基準電圧(127、129)、(128、130)、外
部から供給する液晶駆動電圧132、133)を、対向
電圧VCOMに対して逆極性にそれぞれ逆極性とするこ
とで実現される。
【0184】この印加電圧による各画素における極性の
状態を、図10を用いて説明する。本第2実施例におい
て、信号線116で駆動する画素部は正極性の電圧が印
加されており、信号線117で駆動する画素部は負極性
の電圧が印加されている。
【0185】信号線116のDU(m)に接続された画
素部501−U(m)−(n)、501−U(m)−
(n+1)、…と、DU(m+1)に接続された画素部
501−U(m+1)−(n)、501−U(m+1)
−(n+1)、…、では液晶503を介した電流方向は
対向電極線123方向に流出し、付加容量504を介し
た電流方向は前段の走査線G(n−1)、G(n)に流
出する。更に、信号線117のDL(m)に接続された
画素部501−L(m)−(n)、501−L(m)−
(n+1)、…、では液晶503を介した電流方向は対
向電極線123から流入し、付加容量504を介した電
流方向は前段の走査線G(n−1)、G(n)から流入
する。
【0186】よって、水平方向の各画素部が選択状態の
とき対向電極線123、走査線G(n−1)、G(n)
の電流方向が隣接する画素で異なるように制御できるこ
とから、各電極への電流集中を防ぐことが出来る。従っ
て、対向電極線123及び走査線119の電圧歪を低減
出来ることから、液晶503、付加容量504の液晶印
加電圧実効値が変動することなく、高品質な表示を得る
ことが出来る。また、液晶の劣化を防止するため次のフ
レームでは各画素部に印加される電圧の極性は反転する
が、各電極への電流集中は同様な理由から防止すること
が出来る。
【0187】以上、本発明の第1実施例について説明し
た。
【0188】ところで、液晶パネルへの印加電圧は、さ
らに、ライン毎に交流化してもよい。
【0189】この点を、図12、図13を用いて説明す
る。
【0190】図12は、ライン毎に液晶に印加する電圧
の極性を切り換えるライン交流駆動によって、液晶パネ
ルに供給される駆動電圧波形を示したものである。
【0191】図中、VG(n)は図5の走査線G(n)
の電圧波形であり、VG(n+1)は走査線G(n+
1)の電圧波形である。
【0192】図13は、ライン交流を行った場合に各画
素部501に印加される電圧の状態と、その時に画素部
で発する電流の向きを示したものである。
【0193】さて、この場合は、図11に示すように、
液晶交流化信号109は1水平期間の周期を持って交流
化する。また、液晶交流化信号109の極性が、フレ−
ム毎に、同じ水平期間(同じラインの走査期間)につい
て反転するように制御する。
【0194】これにより、図6記載の交流回路126内
の電圧セレクタ607、608、609、610及び図
7記載の交流回路131内の電圧セレクタ705、70
6は1水平期間の周期をもって、選択動作を繰り返すこ
とになる。よって、信号駆動回路114において、図1
2記載のように、走査線G(n)が選択状態、つまり電
圧レベルVGHの時、基準電圧127、129はそれぞ
れ対向電圧VCOMに対して正電位電圧のVDBHH、
VDBHLとなり、信号線116にも対向電圧VCOM
に対して正電位の電圧が印加される。
【0195】そして、次ラインの走査線G(n+1)が
選択状態の時、基準電圧127、129はそれぞれ対向
電圧VCOMに対して負電位電圧のVDBLH、VDB
LLとなり、信号線116にも対向電圧VCOMに対し
て負電位の電圧が印加される。
【0196】また、信号駆動回路115において、走査
線G(n)が選択状態、つまり電圧レベルVGHの時、
基準電圧128、130はそれぞれ対向電圧VCOMに
対して負電位電圧のVDBLH、VDBLLとなり、信
号線117にも対向電圧VCOMに対して負電位の電圧
が印加される。そして、次ラインの走査線G(n+1)
が選択状態の時、基準電圧129、130はそれぞれ対
向電圧VCOMに対して正電位電圧のVDBHH、VD
BHLとなり、信号線117にも対向電圧VCOMに対
して正電位の電圧が印加される。
【0197】このような動作によって、ライン毎に画素
部に印加する電圧の極性が逆極性となる。この結果液晶
画素部に印加される電圧の極性は図13に示すようにな
る。
【0198】図示するように、走査線G(n)に接続さ
れた画素部の内、信号線116のDU(m)に接続され
た画素部501−U(m)−(n)、DU(m+1)に
接続された画素部501−U(m+1)−(n)では、
液晶503を介した電流方向は対向電極線123方向に
流出し、付加容量504を介した電流方向は前段の走査
線G(n−1)に流出する。さらに、信号線116のD
L(m)に接続された画素部501−L(m)−(n)
では、液晶503を介した電流方向は対向電極線123
方向から流入し、付加容量504を介した電流方向は前
段の走査線G(n−1)から流入する。
【0199】また、走査線G(n+1)に接続された画
素部の内、信号線116のDU(m)に接続された画素
部501−U(m)−(n)、DU(m+1)に接続さ
れた画素部501−U(m+1)−(n)では、液晶5
03を介した電流方向は対向電極線123方向から流入
し、付加容量504を介した電流方向は前段の走査線G
(n)から流入する。さらに、信号線116のDL
(m)に接続された画素部501−L(m)−(n)で
は、液晶503を介した電流方向は対向電極線123方
向に流出し、付加容量504を介した電流方向は前段の
走査線G(n)に流出する。
【0200】よって、このように、ライン毎に交流化し
ても、水平方向の各画素部が選択状態のとき対向電極線
123、走査線G(n−1)、G(n)の電流方向が隣
接する画素で異なるように制御できることから、各電極
への電流集中を防ぐことができる、また、次のフレーム
では各画素部に印加される電圧の極性は反転し、液晶の
劣化は防止される。
【0201】以下、本発明に係る液晶表示装置の第2の
実施例について説明する。
【0202】本第2実施例は、単一の信号駆動回路を用
いる場合についてのものである。
【0203】以下、本第2実施例を、図14から図17
を用いて説明する。
【0204】まず、図14に液晶表示装置のシステムの
構成を示す。
【0205】図14において、1401は信号駆動回路
であり、1402は信号線であり、1403は液晶パネ
ルである。本第2実施例において、信号駆動回路140
1は液晶パネル1403の上方から駆動するものとす
る。但し、下方より駆動するようにしてもよい。
【0206】次に、図15に、信号駆動回路1401の
構成を示す、図15において、401−1、401−
2、…、はドレインドライバであり、信号駆動回路14
01は複数のドレインドライバ401で構成される。
【0207】ドレインドライバ401は、デジタル表示
データを入力して、液晶印加電圧に変換し、出力する構
成を取っている。奇数番目のドレインドライバ401−
1、401−3、…は信号駆動回路用制御バス112を
用いて駆動し、偶数番目のドレインドライバ401−
2、401−4、…は信号駆動回路用制御バス113を
用いて駆動する。よって、信号駆動回路用制御バス11
2内のシフトクロック112−1、ラッチクロック11
2−2、デジタル表示データを転送するデジタル表示デ
ータバス402は、奇数番目のドレインドライバ401
−1、401−3、…に接続する。また、信号駆動回路
用制御バス113内のシフトクロック113−1、ラッ
チクロック113−2、デジタル表示データを転送する
デジタル表示データバス1501は、偶数番目のドレイ
ンドライバ401−2、401−4、…に接続する。
【0208】奇数番目のドレインドライバ401−1、
401−3、…は、液晶駆動電圧線132で転送されて
くる液晶駆動電圧を基に液晶印加電圧に変換し、偶数番
目のドレインドライバ401−2、401−4、…は、
液晶駆動電圧線133で転送されてくる液晶駆動電圧を
基に液晶印加電圧に変換し、各々信号線1402に出力
する。
【0209】ここで、奇数番目のドレインドライバ40
1−1、401−3、…は、基準電圧線127で転送さ
れるハイレベル基準電圧、基準電圧線129で転送され
るロウレベル基準電圧を基準電圧として用い、偶数番目
のドレインドライバ401−2、401−4、…は、基
準電圧線128で転送されるハイレベル基準電圧、、1
30で転送されるロウレベル基準電圧を基準電圧として
用いる。
【0210】1502はドレインドライバ401の出力
するイネーブル信号であり、先に図4に示したイネーブ
ル信号410と等価な信号である。1503はレベルシ
フタであり、前記イネーブル信号1502の動作電圧レ
ベルを次段ドレインドライバ401−2の動作領域にレ
ベルシフトする。なお、レベルシフタ1503は全ての
ドレインドライバ401間に設ける。1504はレベル
シフトされたイネーブル信号であり、ドレインドライバ
401の入力信号となる。
【0211】次に、図16に液晶パネル1403の等価
回路を示す。
【0212】図16において、D(1−1)、D(1−
2)、…、D(1−k)は、ドレインドライバ401−
1で駆動する信号線であり、D(2−1)はドレインド
ライバ401−2で駆動する信号線である。
【0213】この他は、先に図5に示した前記第1実施
例に係る液晶パネルの等価回路と同様である。
【0214】また、液晶コントローラ102、レベルシ
フタ110、111、走査駆動回路118、直流基準電
圧生成回路121、交流回路126、交流回路131の
構成も前記第1実施例と同様である。
【0215】以下、本第2実施例に係る液晶表示装置の
動作について説明する。
【0216】図14において、システムバス101で転
送されるデジタル表示データは、液晶コントローラ10
2、レベルシフタ110、111、信号駆動回路140
1を介して液晶印加電圧に変換され、液晶パネル140
3に出力されて表示を行う。
【0217】この時、液晶コントローラ102、レベル
シフタ110、111は、前記第1実施例と同様に動作
する。また、走査駆動回路118、直流基準電圧生成回
路121、交流回路126、交流回路131も、前記第
1実施例と同様に動作する。
【0218】ここで、前記第1実施例と異なるのは液晶
パネル1403に液晶印加電圧を供給する信号線140
2が上方の一方から引き出されている点である。すなわ
ち、信号駆動回路1401は、液晶パネル1403の一
方に設けられている点である。
【0219】前記第1実施例と同様に、図15に示した
ドレインドライバ401は基準電圧がデジタル部及びデ
ジタルアナログ変換回路409の何れも共通の低電圧で
駆動する。よって、液晶に印加する電圧をある周期をも
って交流化することと、水平ライン方向の全画素部に印
加する電圧の極性が一致しないように制御する必要があ
る。
【0220】液晶に印加する電圧をある周期をもって交
流化することは、前記第1実施例と同様に基準電圧を含
む信号駆動回路1401に入力する各種信号を交流化す
ることで可能となる。
【0221】一方、水平ライン方向の全画素部に印加す
る電圧の極性が一致しないように制御することに関して
は、図1記載の実施例では、対向電極線123で転送す
る対向電圧VCOMに対して、上側の信号駆動ドライバ
114が正電位方向の駆動電圧レベルで動作する時、下
側の信号駆動ドライバ115が負電位方向の駆動電圧レ
ベルで動作する様に制御することで可能であった。しか
し、本第1実施例において、信号駆動回路1401は液
晶パネル1403の一方に設けられていることから対向
電極線123で転送する対向電圧VCOMに対して、正
極正駆動電圧レベルと負極性の駆動電圧レベルで動作す
る様に各ドレインドライバ401を信号駆動回路140
1内で制御する。
【0222】この動作を図14、図15を用いて、説明
する。
【0223】本第2実施例では、信号駆動回路1401
に含まれる複数のドレインドライバ401を、液晶印加
電圧のタイミングおよび駆動電圧レベルが、先に図8で
示した電圧VDUを生成する様なドレインドライバ40
1と、電圧VDLを生成する様なドレインドライバ40
1に分離している。つまり、本第2実施例においては、
奇数番目のドレインドライバ401−1、401−3、
…、は信号駆動回路用制御バス112、液晶駆動電圧線
132、基準電圧線127、129を共用する。一方、
偶数番目のドレインドライバ401−2、401−4、
…、は信号駆動回路用制御バス113、液晶駆動電圧線
133、基準電圧線128、130を共有している。
【0224】そして、ある期間、信号駆動回路用制御バ
ス112、液晶駆動電圧線132、基準電圧線127、
129が対向電極線123の転送する対向電圧VCOM
に対して、正極性を有する時、信号駆動回路用制御バス
113、液晶駆動電圧線133、基準電圧線128、1
30は、対向電極線123の転送する対向電圧VCOM
に対して、負の電位極性を有するように動作させればよ
い。これは、信号駆動回路1401のうち、奇数番目の
ドレインドライバ401−1、401−3、…、を前記
第1実施例の信号駆動回路114と同様に、偶数番目の
ドレインドライバ401−2、401−4、…、を前記
第1実施例の信号駆動回路115と同様に動作させるこ
とと同じである。
【0225】ここで、詳しく、信号駆動回路1401の
動作を説明する。
【0226】ドレインドライバ401−1は、シフトク
ロック112−1によって、シフトレジスタ403−1
は動作を開始し、順次ラッチ信号404−1を有効に
し、ラッチ回路405−1内の記憶回路が表示データバ
ス402で転送されてくるデジタル液晶表示データを順
次ラッチする。
【0227】ラッチされたデータはデータバス406−
1に出力される。ラッチ回路405−1内の記憶回路に
よるデータの取り込み動作が終了すると、つまり、シフ
トレジスタ403−1のシフト動作が終了するとシフト
レジスタ403−1はイネーブル信号1502−1を有
効にする。
【0228】ここで、前記第1実施例では、信号駆動回
路114内のドレインドライバ401は全て同じ駆動電
圧レベルで動作していたが、本第2実施例では奇数番目
のドレインドライバ401−1、401−3、…、と偶
数番目のドレインドライバ401−2、401−4、
…、では、その出力する液晶印加電圧が対向電極線12
3の対向電圧VCOMに対して異なる極性となることか
ら、その駆動電圧レベルも異ならなければならない。
【0229】そこで、イネーブル信号1502−1の駆
動電圧レベルをレベルシフタ1503−1で次段のドレ
インドライバ401−2の駆動電圧レベルにシフトす
る。
【0230】レベルシフト後のイネーブル信号1504
−1は、その駆動電圧レベルがドレインドライバ401
−2と同レベルであるから、イネーブル信号1504−
1が有効になると、前記第1実施例のドレインドライバ
401−2と同様に、内部のシフトレジスタ403−2
が動作を開始する。
【0231】そして、ラッチ回路405−2は、ドレイ
ンドライバ401−1内のラッチ回路405−1でラッ
チした後のデータを順次ラッチする。
【0232】次に、ラッチ回路405−2内の記憶回路
によるデータの取り込み動作が終了するとイネーブル信
号1502−2を有効にし、次段のドレインドライバ4
01はその駆動電圧レベルをドレインドライバ401−
1と同じにする。以下、順次同様な動作を行う。信号駆
動回路1401内の各ドレインドライバ401が本動作
を行うことで1水平ライン分の液晶表示データを取り込
むことが可能となる。
【0233】この後、さらに、ラッチ回路407、デジ
タルアナログ変換回路409は、前記第1実施例と同様
に動作し、、信号線1402に液晶印加電圧を出力す
る。
【0234】ところで、本第2実施例に係る液晶パネル
1403の内部構成は、前記第1実施例の液晶パネル1
20と同等であり、異なる部分は、先程説明したよう
に、信号線1402がパネルの一方から引き出されてい
る構造をとってところである。よって、液晶パネル14
03内部の各画素部501に電圧が印加される様子は、
前記第1実施例と同じとなる。
【0235】ただし、先に説明したように、本第2実施
例において、奇数番目のドレインドライバ401−1、
401−3、…と偶数番目のドレインドライバ401−
2、402−4、…は、対向電極電圧VCOMに対し
て、逆極性で動作している。よって、図11記載の液晶
印加電圧VDUが奇数番目のドレインドライバ401−
1、401−3、…が出力する電圧の場合、液晶印加電
圧VDLは偶数番目のドレインドライバ401−2、4
02−4、…が出力する電圧となる。
【0236】ここで、先に前記第1実施例おいて図12
を用いて示したライン交流を行う場合、対向電極電圧V
COMに対する画素部に印加された電圧の極性は、図1
7に示すようになる。。図中+は正電位、−は負電位の
電圧がそれぞれ印加されていることを示す。
【0237】すなわち、信号線1502の内、ドレイン
ドライバ401−1の制御する信号線をD(1−1)、
D(1−2)、…、D(1−k)とし(ただし、kは自
然数であり、ドレインドライバ401の制御する信号線
数である)、ドレインドライバ401−2の制御する信
号線をD(2−1)、D(2−2)、…、D(2−k)
とすと、偶数フレームにおいて、走査線G(1)で制御
する水平ライン、且つ、ドレインドライバ401−1の
制御する画素部には、正極性の電圧が印加されることに
なり、ドレインドライバ401−2の制御する画素部に
は、負極性の電圧が印加されることになる。同様に他の
奇数番目のドレインドライバ401−3、401−5、
…で制御する画素部には、正極性の電圧が印加され、偶
数番目のドレインドライバ401−4、401−6、…
で制御する画素部には、負極性の電圧が印加される。
【0238】走査線G(2)で制御する水平ライン中
の、奇数番目のドレインドライバ401−1、401−
3、…で制御する画素部には、負極性の電圧が印加さ
れ、偶数番目のドレインドライバ401−2、401−
4、…で制御する画素部には、正極性の電圧が印加され
る。
【0239】また、奇数フレームでは各画素部に印加さ
れる電圧極性は、偶数フレームで各画素部に印加されて
いる電圧極性の逆極性となる。偶数フレームと奇数フレ
ームで印加される電圧極性はこれを繰り返すことで、液
晶の劣化を防止される。
【0240】このように、本第2実施例によっても、水
平方向の各画素部が選択状態の時、対向電極123、走
査線G(1)、G(2)等の電流方向が奇数番目のドレ
インドライバ401−1、401−3、…、と偶数番目
のドレインドライバ401−2、401−4、…、とで
制御する画素部では異なるように制御出来ることから、
各電極への電流集中を防ぐことが出来る。
【0241】したがい、前記第1実施例と同様に、対向
電極線123および走査線119の電圧歪を低減出来る
ことから、液晶503、付加容量504の液晶印加電圧
実効値が変動することなく、高品質な表示を得ることが
出来る。また、液晶の劣化を防止することが出来る。
【0242】以下、本発明に係る液晶表示装置の第3の
実施例について説明する。
【0243】まず、図18に、本第3実施例に係る液晶
表示装置の構成図を示す。
【0244】図18において、1801、1802は信
号駆動回路であり、各々信号駆動回路制御バス112、
113で転送されるデジタル液晶表示データをタイミン
グ信号によって取り込みデジタル液晶表示データに対応
した液晶印加電圧に変換する。1803、1804は信
号線であり、各々信号駆動回路1801、1802で生
成した液晶印加電圧を転送する。1805は基準直流電
圧生成回路であり、本第3実施例の液晶表示装置を動作
させるための基準となる各種直流電圧を生成する。18
06は信号駆動回路用直流基準電圧線である。1807
は交流回路である。1808は上側の信号駆動回路18
01を駆動するための液晶駆動部基準電圧を転送する基
準電圧線であり、同様に1809は下側の信号駆動回路
1802を駆動するための液晶駆動部基準電圧を転送す
る基準電圧線である。
【0245】次に、図19に、信号駆動回路1801の
構成を示す。なお、液晶パネル120の下側の信号駆動
回路1802も同様の構成を有している。
【0246】図19において、1901−1、1901
−2、…、はドレインドライバであり、信号駆動回路1
801は複数のドレインドライバ1901で構成されて
いる。ドレインドライバ1901はデジタル表示データ
を入力して、液晶印加電圧に変換し、出力する。
【0247】信号駆動回路用制御バス112のうち、4
02は液晶表示データバスである。また、201−1は
シフトクロックであり、201−2はラッチクロックで
ある。シフトクロック201−1は液晶表示データバス
402で転送するデジタル液晶表示データに同期して動
作する。ラッチクロック201−2は1水平ライン分の
デジタル液晶表示データが信号駆動回路1801、18
02に転送された後、有効となる。1902はレベルシ
フタであり、データバス408で転送されるデジタルデ
ータの電圧振幅レベルを変換する。1903は変換後の
デジタルデータを転送するデータバスである。
【0248】1904はデジタルアナログ変換回路であ
り、データバス1903で転送されるデジタルデータ
を、基準となる交流液晶印加電圧線132で転送されて
くる交流電圧を基に液晶印加電圧に変換する。1803
は信号線であり、デジタルアナログ変換回路1904で
生成する液晶印加電圧を転送する。
【0249】ドレインドライバ1901において、シフ
トレジスタ403、ラッチ回路405、ラッチ回路40
7のデジタル回路部は基準電圧線127で転送するハイ
レベル基準電圧と基準電圧線129で転送するロウレベ
ル基準電圧で駆動し、レベルシフタ1902、デジタル
アナログ変換回路1904は基準電圧線127で転送す
るハイレベル基準電圧と基準電圧線1808で転送する
液晶駆動部基準電圧で駆動する。
【0250】次に、図20に、交流回路1807の構成
を示す、図20において、2001、2002は何れも
信号駆動回路用直流基準電圧線1806内の直流電圧線
であり、本交流回路1807の出力する交流電圧の基準
となる直流電圧を転送する。
【0251】2003、2004は電圧セレクタであ
り、何れも入力する直流電圧を交流化する。2005、
2006は各々電圧セレクタ2003、2004の出力
する交流電圧を転送する電圧線である。2007、20
08は増幅回路であり、各々電圧セレクタ2003、2
004の出力する交流電圧の駆動能力を高める役割をす
る。
【0252】なお、液晶コントローラ102、レベルシ
フタ110、111、走査駆動回路118、交流回路1
31の構成を前記第1実施例と同様である。
【0253】以下、本第3実施例に係る液晶表示装置の
動作について説明する。
【0254】図18において、システムバス101で転
送されるデジタル表示データは、液晶コントローラ10
2、レベルシフタ110、111、信号駆動回路180
1を介して液晶印加電圧に変換され、液晶パネル120
に出力されて表示を行う。この時、液晶コントローラ1
02、レベルシフタ110、111、走査駆動回路11
8、交流回路131は、前記第1実施例と同様に動作す
る。
【0255】ここで、本第3実施例が、前記第1実施例
と異なる点は、信号駆動回路1801を構成する図19
記載のドレインドライバ1901が、前記第1実施例の
ドレインドライバ(図4、401)と異なる点である。
つまり、前記第1実施例に係るドレインドライバ401
では、シフトレジスタ403、ラッチ回路405、ラッ
チ回路407のデジタル回路部及びデジタルアナログ変
換回路409の何れも共通の基準電圧で動作している
が、本第3実施例のドレインドライバ1901では、デ
ジタル回路部とデジタルアナログ変換回路1904が異
なる基準電圧で動作する。
【0256】このために、本第3実施例では、信号駆動
回路1801に基準電圧を供給する基準直流電圧生成回
路1805、交流回路1807の構成が、前記基準直流
電圧生成回路121、交流回路126とは異なる。
【0257】さて、信号駆動回路1801は、複数のド
レインドライバ1901で構成されている。しかし、シ
フトレジスタ403、ラッチ回路405、ラッチ回路4
07は基準電圧線127で転送されるロウレベル基準電
圧と、基準電圧線129で転送されるハイレベル基準電
圧で動作する。この動作は、前記第1実施例と同様であ
る。
【0258】一方、液晶印加電圧を生成するデジタルア
ナログ変換回路1904は、基準電圧線127で転送さ
れるロウレベル基準電圧と、基準電圧線1808で転送
される液晶駆動部基準電圧で動作する。すなわち、本第
3実施例のドレインドライバ1901はデジタル部とデ
ジタルアナログ変換回路1904の駆動電圧が異なる。
したがい、この間に電圧変換を行うレベルシフト回路1
902を設ける必要がある。
【0259】レベルシフト回路1902は、ラッチ回路
407でラッチし、データ線408で転送されるデータ
を電圧変換し、電圧変換後のデータをデータ線1903
を介してデジタルアナログ変換回路1904に出力す
る。デジタルアナログ変換回路1904では、前記第1
実施例に係るデジタルアナログ変換回路409と同様に
液晶駆動電圧線132で転送される液晶駆動電圧によっ
て、デジタルデータに対応した液晶印加電圧を生成し信
号線1803に出力する。この動作は前記第1実施例と
同様である。
【0260】次に、基準電圧を生成する交流回路180
7について説明する。
【0261】図20において、交流回路1807におい
て、基準電圧線127、128、129、130で転送
する交流基準電圧を生成する回路は前記第1実施例と同
様である。
【0262】しかし、本第3実施例では、基準電圧線1
808、1809で転送する液晶駆動部基準電圧を生成
する必要がある。
【0263】基準電圧線1808で転送する交流化され
た液晶駆動部基準電圧は、電圧セレクタ2003と増幅
回路2007で生成され、基準電圧線1809で転送す
る交流化された基準電圧は、電圧セレクタ2004と増
幅回路2008で生成される。この時、液晶交流化信号
109が’1’のとき、基準電圧線1808で転送され
る電圧は信号駆動回路用基準電圧線2001で転送され
る電圧であり、基準電圧線1809で転送される電圧が
信号駆動回路用基準電圧線2002で転送される電圧と
なる。
【0264】また、液晶交流化信号109が’0’のと
き、基準電圧線1808で転送される電圧は信号駆動回
路用基準電圧線2002で転送される電圧であり、基準
電圧線1809で転送される電圧は信号駆動回路用基準
電圧線2001で転送される電圧となる。
【0265】よって、基準電圧線1808で転送する電
圧を、基準電圧線127、129で転送する電圧と同相
とし、基準電圧線1809で転送する電圧を、基準電圧
線128、130で転送する電圧と同相とすることがで
きる。これによって、直流電圧2001、2002を適
当に定めれば、液晶駆動電圧線132、133で転送す
る液晶駆動電圧は、基準電圧線1808、1809の転
送する液晶駆動部基準電圧の駆動電圧レベル内のものと
なる。
【0266】このように交流回路1807を用いること
で、図1記載の実施例と同様の駆動が信号駆動回路18
01、1802を用いて実現できる。
【0267】ここで、液晶パネル120の内部構成は、
前記第1実施例と同様であり、信号駆動回路1801、
1802の構成も液晶パネル120の上下に構成してい
ることから、液晶印加電圧の駆動波形は、前記第1実施
例(図8、図12)の駆動波形と同様となる、また、デ
ジタルアナログ変換回路1904のハイレベル駆動電圧
は基準電圧線1808、1809で転送される液晶駆動
部基準電圧であるから図8、図12の基準電圧線129
の表す波形は、基準電圧線1808の表す波形であり、
基準電圧線130の表す波形は基準電圧線1809の表
す波形となる。
【0268】よって、図1記載の実施例と同様の駆動を
実現できる。
【0269】よって、液晶パネル120には前記第1実
施例と同様に電圧が印加されるので、高品質な表示を行
うことができる。なお、前記第2実施例に、本第3信号
駆動回路を構成するドレインドライバ1901を用いる
ようにしてもよい。
【0270】以下、本発明に係る液晶表示装置の第4の
実施例について説明する。
【0271】本実施例は、入力する表示データがアナロ
グ値である場合についてのものである。
【0272】図21に、本第4実施例に係る液晶表示装
置の構成を示す。
【0273】図21において、2101はシステムバス
であり、アナログ表示データと同期信号を転送する。本
実施例において、システムバス2101で転送する表示
データと同期信号は、CRT表示装置を表示するために
転送する表示データと同期信号に準拠している線順次走
査用の信号とする。
【0274】2102は液晶コントローラであり、シス
テムバス2101で転送されるアナログ表示データと同
期信号を液晶表示装置を駆動するアナログ液晶表示デー
タとタイミング信号に変換する。
【0275】2103、2104は信号駆動回路制御バ
スであり、何れも液晶コントローラ2102によって、
信号駆動回路用に変換されたアナログ液晶表示データと
タイミング信号を転送する。2105、2106は極性
反転回路であり、2107、2108は極性反転後のア
ナログ表示データと同期信号を転送する信号駆動回路制
御バスである。2109、2110はレベルシフタであ
り、各々信号駆動回路制御バス2107、2108で転
送されるアナログ液晶表示データとタイミング信号の電
圧レベルを信号駆動回路の動作領域にシフトする。21
11、2112は信号駆動回路制御バスであり、レベル
シフタ2109、2110で電圧レベルの変換されたア
ナログ液晶表示データとタイミング信号を転送する。2
113、2114は信号駆動回路であり、各々信号駆動
回路制御バス2111、2112で転送されるアナログ
液晶表示データをタイミング信号によって取り込み、液
晶印加電圧に変換する。2115、2116は信号線で
あり、各々信号駆動回路2113、2114で生成した
液晶印加電圧を転送する。2117は直流基準電圧生成
回路であり、本液晶表示装置を動作させるための基準と
なる各種直流電圧を生成する。
【0276】次に、図22に信号駆動回路2113の構
成を示す。
【0277】なお、液晶パネル120の下側の信号駆動
回路2114も同様の構成である。
【0278】図22において、2201−1、2201
−2、…、はドレインドライバであり、信号駆動回路2
113は複数のドレインドライバ2201で構成する。
ドレインドライバ2201はアナログ表示データを入力
して、液晶印加電圧とし、出力する構成を取っている。
2202はシフトクロックであり、2203はラッチク
ロックである。シフトクロック2202は液晶表示デー
タバス2204で転送するデジタル液晶表示データに同
期しており、ラッチクロック2203は1水平ライン分
のアナログ液晶表示データが信号駆動回路2113、2
114に転送された後、有効となる。2204はアナロ
グ表示データを転送する液晶表示データバスである。2
205はシフトレジスタであり、2206はラッチ信号
である。シフトレジスタ2205はシフトクロック22
02を入力して、シフト動作を行なう。このシフト動作
によってラッチ信号2206は順次有効となる。220
7はサンプル回路であり、液晶表示データバス402で
転送されてくるアナログ液晶表示データをラッチ信号2
206により、順次ラッチする。2208はデータバス
であり、サンプル回路2207でサンプリングしたデー
タを転送する。2209はホールド回路であり、データ
バス2208で転送されるデータをラッチクロック22
03で同時に取り込みホールドし、信号線2215で液
晶印加電圧として転送する。2210はイネーブル信号
であり、前記第1実施例のイネーブル信号410と同等
の動作をする。ドレインドライバ2201において、シ
フトレジスタ2205、サンプル回路2207、ホール
ド回路2209の何れも基準電圧線127で転送するハ
イレベル基準電圧と基準電圧線129で転送するロウレ
ベル基準電圧で駆動する。
【0279】以下、本第4実施例に係る駅層表示装置の
動作について説明する。
【0280】図21において、システムバス2101で
転送されるアナログ表示データは、液晶コントローラ2
102、極性反転回路2105、2106、レベルシフ
タ2109、2110、信号駆動回路2113、211
4を介して液晶印加電圧に変換され、液晶パネル120
に出力されて表示を行う。液晶コントローラ2102で
は、システムバス2101で入力するアナログ表示デー
タを信号駆動回路2113、2114に入力インタフェ
ースと液晶パネル120の画素構成に沿う様に同期信号
で変換し、信号駆動回路用制御バス2103、2104
を介して出力する。
【0281】ここで、信号駆動回路用制御バス210
3、2104で転送するアナログデータ及びタイミング
信号の駆動電圧レベルと信号駆動回路2113、211
4の駆動電圧レベルが異なるといった問題がある。
【0282】また、本実施例の信号駆動回路2113、
2114はアナログ表示データをサンプリングし、その
保持した電圧を液晶印加電圧にして出力する構成をとっ
ている。
【0283】一方、液晶は対向電圧VCOMに対して、
極性に関係なく低電位電圧の場合輝度が高く、高電位電
圧の場合輝度が低くなる特性を有する。
【0284】そこで、転送する正極性のみの電圧でその
輝度情報を有しているアナログ表示データを、液晶交流
化信号109に応じて極性変換する。また、レベルシフ
タで電圧レベルを対応する信号駆動回路の動作領域にシ
フトする。レベル変換されたアナログ表示データとタイ
ミング信号は信号駆動回路用制御バス2111、211
2を介して、各々信号駆動回路2113、2114に入
力される。
【0285】信号駆動回路2113、2114では、前
記信号駆動用制御バス2111、2112を液晶印加電
圧に変換する。この様子を図22を用いて説明する。
【0286】図22において、ドレインドライバ220
1−1はシフトクロック2202によって、シフトレジ
スタ2205−1は動作を開始し、順次ラッチ信号22
06−1を有効にする。有効になったラッチ信号220
6−1に対応したラッチ回路2207−1内の記憶回路
が表示データバス2204で転送されて来るアナログ液
晶表示データを順次ラッチする。ラッチされたアナログ
データはデータバス2208−1に出力される。ラッチ
回路2207−1内の記憶回路によるデータの取り込み
動作が終了すると、つまり、シフトレジスタ2205−
1のシフト動作が終了するとシフトレジスタ2205−
1はイネーブル信号2210−1を有効にする。イネー
ブル信号2210−1が有効有効になると、次段のドレ
インドライバ2201−2内のシフトレジスタ2205
−2が動作を開始する。
【0287】そして、ラッチ回路2207−2は、ドレ
インドライバ2201−1内のラッチ回路2207−1
でラッチした後のデータを順次ラッチする。また、ラッ
チ回路2207−2内の記憶回路によるデータの取り込
み動作が終了するとイネーブル信号2210−2を有効
にし、次段のドレインドライバ2201がドレインドラ
イバ2201−1、2201−2と同様の動作をする。
信号駆動回路内の各ドレインドライバが本動作を行うこ
とで1水平ライン分のアナログ液晶表示データを取り込
みことが可能となる。
【0288】各ドレインドライバ2201内のラッチ回
路2207に1水平ライン分の液晶表示データが取り込
まれた後にラッチクロック2203が有効となり、各ド
レインドライバ2201のデータバス2208で転送さ
れるラッチ回路2207で記憶されたデータが1水平ラ
イン分同じにラッチ回路2209に記憶される。
【0289】データがラッチ回路2209に記憶された
後に、各ドレインドライバ2201のシフトレジスタ2
205、ラッチ回路2207は次ラインのデータを取り
込むために同様の動作を繰り返す。
【0290】ラッチ回路2209は内部に増幅回路を有
しており、ラッチしたアナログデータの駆動能力を向上
させて液晶印加電圧にして信号線2115に出力する。
【0291】さて、本第4実施例において、液晶パネル
120の内部構造は、前記第1実施例と同様であり、信
号駆動回路2113、2114の構成も液晶パネル12
0の上下に構成していることから、液晶印加電圧の駆動
波形等は前記第1実施例(図8、図11)と同様であ
る。
【0292】すなわち、前記第1実施例と同様の駆動が
信号駆動回路2113、2114を用いて実現できる。
よって、高品質な表示を得ることが出来る。
【0293】なお、前記第2実施例に係る液晶パネルの
信号線が上方または下方の一方から引き出された液晶表
示装置に、本実施例に係るドレインドライバ2201を
適用するようにしてもよい。
【0294】以上、本発明に係る液晶表示装置の実施例
を説明した。このように、本実施例によれば、低耐電圧
ドレインドライバを用いて高品質な表示を実現すること
ができる。
【0295】なお、最後に、前記第1実施例を例にと
り、各電圧の経路を図24に、示しておく。図24にお
いて、3301は、下側の信号駆動回路115を構成す
るドレインドライバである。この図のように、液晶交流
化信号109に同期して、交流回路126がスイッチン
グ動作を行うことにより、レベルシフタ110、11
1、上側の信号駆動回路114を構成するドレインドラ
イバ401と下側の信号駆動回路115を構成するドレ
インドライバ3301が用いる電圧127〜130が交
流化される。
【0296】次に、前記第1、2、3実施例に係る液晶
表示装置を用いた情報書医装置について説明する。
【0297】図24に、この情報処理装置の構成を示
す。。
【0298】図23において、2301はパーソナルコ
ンピュータ等の情報処理装置の本体であり、2302は
本発明の液晶表示装置である。2303は中央演算処理
装置であり、2304は主メモリであり、2305はシ
ステムバスである。2306は表示コントローラであ
り、2307は表示メモリであり、2308は表示バス
である。2309は表示データと同期信号を転送するシ
ステムバスである。
【0299】中央演算処理装置2303は主メモリ23
04に記憶したプログラムを読みだし、演算処理を行
い、システムバス2305、表示コントローラ2306
を介して、表示データを表示メモリ2307に書き込
む。表示コントローラ2306は表示メモリ2307に
記憶した表示データを読みだし、読みだした表示データ
と同期信号をシステムバス2309を介して、液晶表示
装置2302に出力し表示を行う。
【0300】以下、本実施例に係る液晶表示装置の構造
について説明する。
【0301】図25は、本実施例に係る、薄膜TFTを
用いたアクティブブマトリックス方式の液晶パネルの一
画素とその周辺を示す平面図、図26は図25の3−3
切断線における断面を示す図、図27は図25の4−4
切断線における断面図である。
【0302】図25に示すように、各画素は隣接する2
本の走査信号線(ゲート信号線または水平信号線)GL
と、隣接する2本の映像信号線(ドレイン信号線または
垂直信号線)DLとの交差領域内(4本の信号線で囲ま
れた領域内)に配置されている。各画素は薄膜トランジ
スタTFT、透明画素電極ITO1および保持容量素子
Caddを含む。走査信号線GLは図では左右方向に延在
し、上下方向に複数本配置されている。映像信号線DL
は上下方向に延在し、左右方向に複数本配置されてい
る。
【0303】図26に示すように、液晶層LCを基準に
して下部透明ガラス基板SUB1側には薄膜トランジス
タTFTおよび透明画素電極ITO1が形成され、上部
透明ガラス基板SUB2側にはカラーフィルタFIL、
遮光用ブラックマトリクスパターンBMが形成されてい
る。透明ガラス基板SUB1、SUB2の両面にはディ
ップ処理等によって形成された酸化シリコン膜SIOが
設けられている。
【0304】上部透明ガラス基板SUB2の内側(液晶
LC側)の表面には、遮光膜BM、カラーフィルタFI
L、保護膜PSV2、共通透明画素電極ITO2(CO
M)および上部配向膜ORI2が順次積層して設けられ
ている。
【0305】《マトリクス周辺の概要》図28は上下の
ガラス基板SUB1,SUB2を含む表示パネルPNL
のマトリクス(AR)周辺の要部平面を、図29はその
周辺部を更に誇張した平面を、図30は図28及び図2
7のパネル左上角部に対応するシール部SL付近の拡大
平面を示す図である。また、図31は図26の断面を中
央にして、左側に図39の8a−8a切断線における断
面を、右側に映像信号駆動回路が接続されるべき外部接
続端子DTM付近の断面を示す図である。同様に図32
は、左側に走査回路が接続されるべき外部接続端子GT
M付近の断面を、右側に外部接続端子が無いところのシ
ール部付近の断面を示す図である。
【0306】このパネルの製造では、小さいサイズであ
ればスループット向上のため1枚のガラス基板で複数個
分のデバイスを同時に加工してから分割し、大きいサイ
ズであれば製造設備の共用のためどの品種でも標準化さ
れた大きさのガラス基板を加工してから各品種に合った
サイズに小さくし、いずれの場合も一通りの工程を経て
からガラスを切断する。図28〜図39は後者の例を示
すもので、図28、図29の両図とも上下基板SUB
1,SUB2の切断後を、図39は切断前を表してお
り、LNは両基板の切断前の縁を、CT1とCT2はそ
れぞれ基板SUB1,SUB2の切断すべき位置を示
す。いずれの場合も、完成状態では外部接続端子群T
g,Td(添字略)が存在する(図で上下辺と左辺の)
部分はそれらを露出するように上側基板SUB2の大き
さが下側基板SUB1よりも内側に制限されている。端
子群Tg,Tdはそれぞれ後述する走査回路接続用端子
GTM、映像信号回路接続用端子DTMとそれらの引出
配線部を集積回路チップCHIが搭載されたテープキャ
リアパッケージTCP(図47、図48)の単位に複数
本まとめて名付けたものである。各群のマトリクス部か
ら外部接続端子部に至るまでの引出配線は、両端に近づ
くにつれ傾斜している。これは、パッケージTCPの配
列ピッチ及び各パッケージTCPにおける接続端子ピッ
チに表示パネルPNLの端子DTM,GTMを合わせる
ためである。
【0307】透明ガラス基板SUB1、SUB2の間に
はその縁に沿って、液晶封入口INJを除き、液晶LC
を封止するようにシールパターンSLが形成される。シ
ール材は例えばエポキシ樹脂から成る。上部透明ガラス
基板SUB2側の共通透明画素電極ITO2は、少なく
とも一箇所において、本実施例ではパネルの4角で銀ペ
ースト材AGPによって下部透明ガラス基板SUB1側
に形成されたその引出配線INTに接続されている。こ
の引出配線INTは後述するゲート端子GTM、ドレイ
ン端子DTMと同一製造工程で形成される。
【0308】配向膜ORI1、ORI2、透明画素電極
ITO1、共通透明画素電極ITO2、それぞれの層
は、シールパターンSLの内側に形成される。偏光板P
OL1、POL2はそれぞれ下部透明ガラス基板SUB
1、上部透明ガラス基板SUB2の外側の表面に形成さ
れている。液晶LCは液晶分子の向きを設定する下部配
向膜ORI1と上部配向膜ORI2との間でシールパタ
ーンSLで仕切られた領域に封入されている。下部配向
膜ORI1は下部透明ガラス基板SUB1側の保護膜P
SV1の上部に形成される。
【0309】この液晶表示装置は、下部透明ガラス基板
SUB1側、上部透明ガラス基板SUB2側で別個に種
々の層を積み重ね、シールパターンSLを基板SUB2
側に形成し、下部透明ガラス基板SUB1と上部透明ガ
ラス基板SUB2とを重ね合わせ、シール材SLの開口
部INJから液晶LCを注入し、注入口INJをエポキ
シ樹脂などで封止し、上下基板を切断することによって
組み立てられる。
【0310】《薄膜トランジスタTFT》次に、図2
5、図26に戻り、TFT基板SUB1側の構成を詳し
く説明する。 薄膜トランジスタTFTは、ゲート電極
GTに正のバイアスを印加すると、ソース−ドレイン間
のチャネル抵抗が小さくなり、バイアスを零にすると、
チャネル抵抗は大きくなるように動作する。
【0311】各画素には複数(2つ)の薄膜トランジス
タTFT1、TFT2が冗長して設けられる。薄膜トラ
ンジスタTFT1、TFT2のそれぞれは、実質的に同
一サイズ(チャネル長、チャネル幅が同じ)で構成さ
れ、ゲート電極GT、ゲート絶縁膜GI、i型(真性、
intrinsic、導電型決定不純物がドープされていない)
非晶質シリコン(Si)からなるi型半導体層AS、一
対のソース電極SD1、ドレイン電極SD2を有す。な
お、ソース、ドレインは本来その間のバイアス極性によ
って決まるもので、この液晶表示装置の回路ではその極
性は動作中反転するので、ソース、ドレインは動作中入
れ替わると理解されたい。しかし、以下の説明では、便
宜上一方をソース、他方をドレインと固定して表現す
る。
【0312】《ゲート電極GT》ゲート電極GTは走査
信号線GLから垂直方向に突出する形状で構成されてい
る(T字形状に分岐されている)。ゲート電極GTは薄
膜トランジスタTFT1、TFT2のそれぞれの能動領
域を越えるよう突出している。薄膜トランジスタTFT
1、TFT2のそれぞれのゲート電極GTは、一体に
(共通のゲート電極として)構成されており、走査信号
線GLに連続して形成されている。本例では、ゲート電
極GTは、単層の第2導電膜g2で形成されている。第
2導電膜g2としては例えばスパッタで形成されたアル
ミニウム(Al)膜が用いられ、その上にはAlの陽極
酸化膜AOFが設けられている。
【0313】このゲート電極GTはi型半導体層ASを
完全に覆うよう(下方からみて)それより大き目に形成
され、i型半導体層ASに外光やバックライト光が当た
らないよう工夫されている。
【0314】《走査信号線GL》走査信号線GLは第2
導電膜g2で構成されている。この走査信号線GLの第
2導電膜g2はゲート電極GTの第2導電膜g2と同一
製造工程で形成され、かつ一体に構成されている。ま
た、走査信号線GL上にもAlの陽極酸化膜AOFが設
けられている。
【0315】《絶縁膜GI》絶縁膜GIは、薄膜トラン
ジスタTFT1、TFT2において、ゲート電極GTと
共に半導体層ASに電界を与えるためのゲート絶縁膜と
して使用される。絶縁膜GIはゲート電極GTおよび走
査信号線GLの上層に形成されている。絶縁膜GIとし
ては例えばプラズマCVDで形成された窒化シリコン膜
が選ばれ、1200〜2700Åの厚さに(本実施例で
は、2000Å程度)形成される。ゲート絶縁膜GIは
図39に示すように、マトリクス部ARの全体を囲むよ
うに形成され、周辺部は外部接続端子DTM,GTMを
露出するよう除去されている。絶縁膜GIは走査信号線
GLと映像信号線DLの電気的絶縁にも寄与している。
【0316】《i型半導体層AS》i型半導体層AS
は、本例では薄膜トランジスタTFT1、TFT2のそ
れぞれに独立した島となるよう形成され、非晶質シリコ
ンで、200〜2200Åの厚さに(本実施例では、2
000Å程度の膜厚)で形成される。層d0はオーミッ
クコンタクト用のリン(P)をドープしたN(+)型非晶
質シリコン半導体層であり、下側にi型半導体層ASが
存在し、上側に導電層d2(d3)が存在するところの
みに残されている。
【0317】i型半導体層ASは走査信号線GLと映像
信号線DLとの交差部(クロスオーバ部)の両者間にも
設けられている。この交差部のi型半導体層ASは交差
部における走査信号線GLと映像信号線DLとの短絡を
低減する。
【0318】《透明画素電極ITO1》透明画素電極I
TO1は液晶表示部の画素電極の一方を構成する。
【0319】透明画素電極ITO1は薄膜トランジスタ
TFT1のソース電極SD1および薄膜トランジスタT
FT2のソース電極SD1の両方に接続されている。こ
のため、薄膜トランジスタTFT1、TFT2のうちの
1つに欠陥が発生しても、その欠陥が副作用をもたらす
場合はレーザ光等によって適切な箇所を切断し、そうで
ない場合は他方の薄膜トランジスタが正常に動作してい
るので放置すれば良い。透明画素電極ITO1は第1導
電膜d1によって構成されており、この第1導電膜d1
はスパッタリングで形成された透明導電膜(Indium-Tin
-Oxide ITO:ネサ膜)からなり、1000〜200
0Åの厚さに(本実施例では、1400Å程度の膜厚)
形成される。
【0320】《ソース電極SD1、ドレイン電極SD
2》ソース電極SD1、ドレイン電極SD2のそれぞれ
は、N(+)型半導体層d0に接触する第2導電膜d2と
その上に形成された第3導電膜d3とから構成されてい
る。
【0321】第2導電膜d2はスパッタで形成したクロ
ム(Cr)膜を用い、500〜1000Åの厚さに(本
実施例では、600Å程度)で形成される。Cr膜は膜
厚を厚く形成するとストレスが大きくなるので、200
0Å程度の膜厚を越えない範囲で形成する。Cr膜はN
(+)型半導体層d0との接着性を良好にし、第3導電膜
d3のAlがN(+)型半導体層d0に拡散することを防
止する(いわゆるバリア層の)目的で使用される。第2
導電膜d2として、Cr膜の他に高融点金属(Mo、T
i、Ta、W)膜、高融点金属シリサイド(MoS
2、TiSi2、TaSi2、WSi2)膜を用いてもよ
い。
【0322】第3導電膜d3はAlのスパッタリングで
3000〜5000Åの厚さに(本実施例では、400
0Å程度)形成される。Al膜はCr膜に比べてストレ
スが小さく、厚い膜厚に形成することが可能で、ソース
電極SD1、ドレイン電極SD2および映像信号線DL
の抵抗値を低減したり、ゲート電極GTやi型半導体層
ASに起因する段差乗り越えを確実にする(ステップカ
バーレッジを良くする)働きがある。
【0323】第2導電膜d2、第3導電膜d3を同じマ
スクパターンでパターニングした後、同じマスクを用い
て、あるいは第2導電膜d2、第3導電膜d3をマスク
として、N(+)型半導体層d0が除去される。つまり、
i型半導体層AS上に残っていたN(+)型半導体層d0
は第2導電膜d2、第3導電膜d3以外の部分がセルフ
アラインで除去される。このとき、N(+)型半導体層d
0はその厚さ分は全て除去されるようエッチングされる
ので、i型半導体層ASも若干その表面部分がエッチン
グされるが、その程度はエッチング時間で制御すればよ
い。
【0324】《映像信号線DL》映像信号線DLはソー
ス電極SD1、ドレイン電極SD2と同層の第2導電膜
d2、第3導電膜d3で構成されている。
【0325】《保護膜PSV1》薄膜トランジスタTF
Tおよび透明画素電極ITO1上には保護膜PSV1が
設けられている。保護膜PSV1は主に薄膜トランジス
タTFTを湿気等から保護するために形成されており、
透明性が高くしかも耐湿性の良いものを使用する。保護
膜PSV1はたとえばプラズマCVD装置で形成した酸
化シリコン膜や窒化シリコン膜で形成されており、1μ
m程度の膜厚で形成する。
【0326】保護膜PSV1は図39に示すように、マ
トリクス部ARの全体を囲むように形成され、周辺部は
外部接続端子DTM,GTMを露出するよう除去され、
また上基板側SUB2の共通電極COMを下側基板SU
B1の外部接続端子接続用引出配線INTに銀ペースト
AGPで接続する部分も除去されている。保護膜PSV
1とゲート絶縁膜GIの厚さ関係に関しては、前者は保
護効果を考え厚くされ、後者はトランジスタの相互コン
ダクタンスgmを薄くされる。従って図39に示すよう
に、保護効果の高い保護膜PSV1は周辺部もできるだ
け広い範囲に亘って保護するようゲート絶縁膜GIより
も大きく形成されている。
【0327】《遮光膜BM》上部透明ガラス基板SUB
2側には、外部光又はバックライト光がi型半導体層A
Sに入射しないよう遮光膜BMが設けられている。図2
5に示す遮光膜BMの閉じた多角形の輪郭線は、その内
側が遮光膜BMが形成されない開口を示している。遮光
膜BMは光に対する遮蔽性が高いたとえばアルミニウム
膜やクロム膜等で形成されており、本実施例ではクロム
膜がスパッタリングで1300Å程度の厚さに形成され
る。
【0328】従って、薄膜トランジスタTFT1、TF
T2のi型半導体層ASは上下にある遮光膜BMおよび
大き目のゲート電極GTによってサンドイッチにされ、
外部の自然光やバックライト光が当たらなくなる。遮光
膜BMは各画素の周囲に格子状に形成され(いわゆるブ
ラックマトリクス)、この格子で1画素の有効表示領域
が仕切られている。従って、各画素の輪郭が遮光膜BM
によってはっきりとし、コントラストが向上する。つま
り、遮光膜BMはi型半導体層ASに対する遮光とブラ
ックマトリクスとの2つの機能をもつ。
【0329】透明画素電極ITO1のラビング方向の根
本側のエッジ部分(図25右下部分)も遮光膜BMによ
って遮光されているので、上記部分にドメインが発生し
たとしても、ドメインが見えないので、表示特性が劣化
することはない。
【0330】遮光膜BMは図29に示すように周辺部に
も額縁状に形成され、そのパターンはドット状に複数の
開口を設けた図25に示すマトリクス部のパターンと連
続して形成されている。周辺部の遮光膜BMは図29〜
図32に示すように、シール部SLの外側に延長され、
パソコン等の実装機に起因する反射光等の漏れ光がマト
リクス部に入り込むのを防いでいる。他方、この遮光膜
BMは基板SUB2の縁よりも約0.3〜1.0mm程
内側に留められ、基板SUB2の切断領域を避けて形成
されている。
【0331】《カラーフィルタFIL》カラーフィルタ
FILは画素に対向する位置に赤、緑、青の繰り返しで
ストライプ状に形成される。カラーフィルタFILは透
明画素電極ITO1の全てを覆うように大き目に形成さ
れ、遮光膜BMはカラーフィルタFILおよび透明画素
電極ITO1のエッジ部分と重なるよう透明画素電極I
TO1の周縁部より内側に形成されている。
【0332】カラーフィルタFILは次のように形成す
ることができる。まず、上部透明ガラス基板SUB2の
表面にアクリル系樹脂等の染色基材を形成し、フォトリ
ソグラフィ技術で赤色フィルタ形成領域以外の染色基材
を除去する。この後、染色基材を赤色染料で染め、固着
処理を施し、赤色フィルタRを形成する。つぎに、同様
な工程を施すことによって、緑色フィルタG、青色フィ
ルタBを順次形成する。
【0333】《保護膜PSV2》保護膜PSV2はカラ
ーフィルタFILの染料が液晶LCに漏れることを防止
するために設けられている。保護膜PSV2はたとえば
アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の透明樹脂材料で形成さ
れている。
【0334】《共通透明画素電極ITO2》共通透明画
素電極ITO2は、下部透明ガラス基板SUB1側に画
素ごとに設けられた透明画素電極ITO1に対向し、液
晶LCの光学的な状態は各画素電極ITO1と共通透明
画素電極ITO2との間の電位差(電界)に応答して変
化する。この共通透明画素電極ITO2にはコモン電圧
Vcomが印加されるように構成されている。本実施例で
は、コモン電圧Vcomは映像信号線DLに印加される最
小レベルの駆動電圧Vdminと最大レベルの駆動電圧V
dmaxとの中間直流電位に設定される。なお、共通透明
画素電極ITO2の平面形状は図28、図29を参照さ
れたい。
【0335】《保持容量素子Caddの構造》透明画素電
極ITO1は、薄膜トランジスタTFTと接続される端
部と反対側の端部において、隣りの走査信号線GLと重
なるように形成されている。この重ね合わせは、図27
からも明らかなように、透明画素電極ITO1を一方の
電極PL2とし、隣りの走査信号線GLを他方の電極P
L1とする保持容量素子(静電容量素子)Caddを構成
する。この保持容量素子Caddの誘電体膜は、薄膜トラ
ンジスタTFTのゲート絶縁膜として使用される絶縁膜
GIおよび陽極酸化膜AOFで構成されている。
【0336】保持容量素子Caddは走査信号線GLの第
2導電膜g2の幅を広げた部分に形成されている。な
お、映像信号線DLと交差する部分の第2導電膜g2は
映像信号線DLとの短絡の確率を小さくするため細くさ
れている。
【0337】保持容量素子Caddの電極PL1の段差部
において透明画素電極ITO1が断線しても、その段差
をまたがるように形成された第2導電膜d2および第3
導電膜d3で構成された島領域によってその不良は補償
される。
【0338】《ゲート端子部》図33は表示マトリクス
の走査信号線GLからその外部接続端子GTMまでの接
続構造を示す図であり、(A)は平面であり(B)は
(A)のB−B切断線における断面を示している。な
お、同図は図30下方付近に対応し、斜め配線の部分は
便宜状一直線状で表した。
【0339】AOは写真処理用のマスクパターン、言い
換えれば選択的陽極酸化のホトレジストパターンであ
る。従って、このホトレジストは陽極酸化後除去され、
図に示すパターンAOは完成品としては残らないが、ゲ
ート配線GLには断面図に示すように酸化膜AOFが選
択的に形成されるのでその軌跡が残る。平面図におい
て、ホトレジストの境界線AOを基準にして左側はレジ
ストで覆い陽極酸化をしない領域、右側はレジストから
露出され陽極酸化される領域である。陽極酸化されたA
L層g2は表面にその酸化物Al23膜AOFが形成さ
れ下方の導電部は体積が減少する。勿論、陽極酸化はそ
の導電部が残るように適切な時間、電圧などを設定して
行われる。マスクパターンAOは走査線GLに単一の直
線では交差せず、クランク状に折れ曲がって交差させて
いる。
【0340】図中AL層g2は、判り易くするためハッ
チを施してあるが、陽極化成されない領域は櫛状にパタ
ーニングされている。これは、Al層の幅が広いと表面
にホイスカが発生するので、1本1本の幅は狭くし、そ
れらを複数本並列に束ねた構成とすることにより、ホイ
スカの発生を防ぎつつ、断線の確率や導電率の犠牲を最
低限に押さえる狙いである。従って、本例では櫛の根本
に相当する部分もマスクAOに沿ってずらしている。
【0341】ゲート端子GTMは酸化珪素SIO層と接
着性が良くAl等よりも耐電触性の高いCr層g1と、
更にその表面を保護し画素電極ITO1と同レベル(同
層、同時形成)の透明導電層d1とで構成されている。
なお、ゲート絶縁膜GI上及びその側面部に形成された
導電層d2及びd3は、導電層d3やd2のエッチング
時ピンホール等が原因で導電層g2やg1が一緒にエッ
チングされないようその領域をホトレジストで覆ってい
た結果として残っているものである。又、ゲート絶縁膜
GIを乗り越えて右方向に延長されたITO層d1は同
様な対策を更に万全とさせたものである。
【0342】平面図において、ゲート絶縁膜GIはその
境界線よりも右側に、保護膜PSV1もその境界線より
も右側に形成されており、左端に位置する端子部GTM
はそれらから露出し外部回路との電気的接触ができるよ
うになっている。図では、ゲート線GLとゲート端子の
一つの対のみが示されているが、実際はこのような対が
図30に示すように上下に複数本並べられ端子群Tg
(図29、図30)が構成され、ゲート端子の左端は、
製造過程では、基板の切断領域CT1を越えて延長され
配線SHgによって短絡される。製造過程におけるこの
ような短絡線SHgは陽極化成時の給電と、配向膜OR
I1のラビング時等の静電破壊防止に役立つ。
【0343】《ドレイン端子DTM》図34は映像信号
線DLからその外部接続端子DTMまでの接続を示す図
であり、(A)はその平面を示し、(B)は(A)のB
−B切断線における断面を示す。なお、同図は図30右
上付近に対応し、図面の向きは便宜上変えてあるが右端
方向が基板SUB1の上端部(又は下端部)に該当す
る。
【0344】TSTdは検査端子でありここには外部回
路は接続されないが、プローブ針等を接触できるよう配
線部より幅が広げられている。同様に、ドレイン端子D
TMも外部回路との接続ができるよう配線部より幅が広
げられている。検査端子TSTdと外部接続ドレイン端
子DTMは上下方向に千鳥状に複数交互に配列され、検
査端子TSTdは図に示すとおり基板SUB1の端部に
到達することなく終端しているが、ドレイン端子DTM
は、図30に示すように端子群Td(添字省略)を構成
し基板SUB1の切断線CT1を越えて更に延長され、
製造過程中は静電破壊防止のためその全てが互いに配線
SHdによって短絡される。検査端子TSTdが存在す
る映像信号線DLのマトリクスを挟んで反対側にはドレ
イン接続端子が接続され、逆にドレイン接続端子DTM
が存在する映像信号線DLのマトリクスを挟んで反対側
には検査端子が接続される。
【0345】ドレイン接続端子DTMは前述したゲート
端子GTMと同様な理由でCr層g1及びITO層d1
の2層で形成されており、ゲート絶縁膜GIを除去した
部分で映像信号線DLと接続されている。ゲート絶縁膜
GIの端部上に形成された半導体層ASはゲート絶縁膜
GIの縁をテーパ状にエッチングするためのものであ
る。端子DTM上では外部回路との接続を行うため保護
膜PSV1は勿論のこと取り除かれている。AOは前述
した陽極酸化マスクでありその境界線はマトリクス全体
をを大きく囲むように形成され、図ではその境界線から
左側がマスクで覆われるが、この図で覆われない部分に
は層g2が存在しないのでこのパターンは直接は関係し
ない。
【0346】マトリクス部からドレイン端子部DTMま
での引出配線は図31の(C)部にも示されるように、
ドレイン端子部DTMと同じレベルの層d1,g1のす
ぐ上に映像信号線DLと同じレベルの層d2,d3がシ
ールパターンSLの途中まで積層された構造になってい
るが、これは断線の確率を最小限に押さえ、電触し易い
Al層d3を保護膜PSV1やシールパターンSLでで
きるだけ保護する狙いである。
【0347】《表示装置全体等価回路》表示マトリクス
部の等価回路とその周辺回路の結線図を図35に示す。
同図は回路図ではあるが、実際の幾何学的配置に対応し
て描かれている。ARは複数の画素を二次元状に配列し
たマトリクス・アレイである。
【0348】図中、Xは映像信号線DLを意味し、添字
G、BおよびRがそれぞれ緑、青および赤画素に対応し
て付加されている。Yは走査信号線GLを意味し、添字
1,2,3,…,endは走査タイミングの順序に従って
付加されている。
【0349】映像信号線X(添字省略)は交互に上側
(または奇数)映像信号駆動回路He、下側(または偶
数)映像信号駆動回路Hoに接続されている。
【0350】走査信号線Y(添字省略)は垂直走査回路
Vに接続されている。
【0351】SUPは1つの電圧源から複数の分圧した
安定化された電圧源を得るための直流基準電圧生成回路
やホスト(上位演算処理装置)からのCRT(陰極線
管)用の情報をTFT液晶表示装置用の情報に交換する
液晶コントロ−ラ等、その他の部分を含む回路である。
【0352】《保持容量素子Caddの働き》保持容量素
子Caddは、薄膜トランジスタTFTがスイッチングす
るとき、中点電位(画素電極電位)Vlcに対するゲート
電位変化ΔVgの影響を低減するように働く。この様子
を式で表すと、次のようになる。
【0353】 ΔVlc={Cgs/(Cgs+Cadd+Cpix)}×ΔVg ここで、Cgsは薄膜トランジスタTFTのゲート電極G
Tとソース電極SD1との間に形成される寄生容量、C
pixは透明画素電極ITO1(PIX)と共通透明画素
電極ITO2(COM)との間に形成される容量、ΔV
lcはΔVgによる画素電極電位の変化分を表わす。この
変化分ΔVlcは液晶LCに加わる直流成分の原因となる
が、保持容量Caddを大きくすればする程、その値を小
さくすることができる。また、保持容量素子Caddは放
電時間を長くする作用もあり、薄膜トランジスタTFT
がオフした後の映像情報を長く蓄積する。液晶LCに印
加される直流成分の低減は、液晶LCの寿命を向上し、
液晶表示画面の切り替え時に前の画像が残るいわゆる焼
き付きを低減することができる。
【0354】前述したように、ゲート電極GTはi型半
導体層ASを完全に覆うよう大きくされている分、ソー
ス電極SD1、ドレイン電極SD2とのオーバラップ面
積が増え、従って寄生容量Cgsが大きくなり、中点電位
Vlcはゲート(走査)信号Vgの影響を受け易くなると
いう逆効果が生じる。しかし、保持容量素子Caddを設
けることによりこのデメリットも解消することができ
る。
【0355】保持容量素子Caddの保持容量は、画素の
書込特性から、液晶容量Cpixに対して4〜8倍(4・C
pix<Cadd<8・Cpix)、寄生容量Cgsに対して8〜3
2倍(8・Cgs<Cadd<32・Cgs)程度の値に設定す
る。
【0356】保持容量電極線としてのみ使用される初段
の走査信号線GL(Y0)は共通透明画素電極ITO2
(Vcom)と同じ電位にする。図30の例では、初段の
走査信号線は端子GT0、引出線INT、端子DT0及
び外部配線を通じて共通電極COMに短絡される。或い
は、初段の保持容量電極線Y0は最終段の走査信号線Ye
ndに接続、Vcom以外の直流電位点(交流接地点)に接
続するかまたは垂直走査回路Vから1つ余分に走査パル
スY0を受けるように接続してもよい。
【0357】《液晶表示モジュールの全体構成》図36
は、液晶表示モジュールMDLの各構成部品を示す分解
斜視図である。
【0358】SHDは金属板から成る枠状のシールドケ
ース(メタルフレーム)、LCWその表示窓、PNLは
液晶表示パネル、SPBは光拡散板、MFRは中間フレ
ーム、BLはバックライト、BLSはバックライト支持
体、LCAは下側ケースであり、図に示すような上下の
配置関係で各部材が積み重ねられてモジュールMDLが
組み立てられる。
【0359】モジュールMDLは、シールドケースSH
Dに設けられた爪CLとフックFKによって全体が固定
されるようになっている。
【0360】中間フレームMFRは表示窓LCWに対応
する開口が設けられるように枠状に形成され、その枠部
分には拡散板SPB、バックライト支持体BLS並びに
各種回路部品の形状や厚みに応じた凹凸や、放熱用の開
口が設けられている。
【0361】下側ケースLCAはバックライト光の反射
体も兼ねており、効率のよい反射ができるよう、蛍光管
BLに対応して反射山RMが形成されている。
【0362】《表示パネルPNLと駆動回路基板PCB
1》図37は、図28等に示した表示パネルPNLに映
像信号駆動回路He、Hoと垂直走査回路Vと電源回路
を接続した状態を示す上面図である。
【0363】CHIは表示パネルPNLを駆動させる駆
動ICチップ(下側の3個は垂直走査回路側の駆動IC
チップ、左右の6個ずつは映像信号駆動回路側の駆動I
Cチップ)である。TCPは図38、図39で後述する
ように駆動用ICチップCHIがテープ・オートメイテ
ィド・ボンディング法(TAB)により実装されたテー
プキャリアパッケージ、PCB1は上記TCPやコンデ
ンサCDS等が実装された駆動回路基板で、4つに分割
されている。FGPはフレームグランドパッドであり、
シールドケースSHDに切り込んで設けられたバネ状の
破片FGが半田付けされる。FCは下側の駆動回路基板
PCB1と左側の駆動回路基板PCB1、および下側の
駆動回路基板PCB1と右側の駆動回路基板PCB1、
上側の駆動回路基板PCB1と左側の駆動回路基板PC
B1および上側の駆動回路基板PCB1と右側の駆動回
路基板PCB1とを電気的に接続するフラットケーブル
である。フラットケーブルFCとしては図に示すよう
に、複数のリード線(りん青銅の素材にSn鍍金を施し
たもの)をストライプ状のポリエチレン層とポリビニル
アルコール層とでサンドイッチして支持したものを使用
する。
【0364】中間フレームMFRに保持・収納される液
晶表示部LCDの上側の駆動回路基板PCB1は、コン
トロールICのTCON、レベルシフタIC、コンデン
サ、抵抗等の電子部品が搭載されている。この駆動回路
基板PCB1には、1つの電圧源から複数の分圧した安
定化された電圧源を得るための電源回路や、ホスト(上
位演算処理装置)からのCRT(陰極線管)用の情報を
TFT液晶表示装置用の情報に変換する回路を含む回路
SUPが搭載されている。CJは外部と接続される図示
しないコネクタが接続されるコネクタ接続部である。
【0365】《TCPの接続構造》図38は走査信号駆
動回路Vや映像信号駆動回路He,Hoを構成する、集
積回路チップCHIがフレキシブル配線基板に搭載され
たテープキャリアパッケージTCPの断面構造を示す図
であり、図48はそれを液晶表示パネルの、本例では映
像信号回路用端子DTMに接続した状態を示す要部断面
図である。
【0366】同図において、TTBは集積回路CHIの
入力端子・配線部であり、TTMは集積回路CHIの出
力端子・配線部であり、例えばCuから成り、それぞれ
の内側の先端部(通称インナーリード)には集積回路C
HIのボンディングパッドPADがいわゆるフェースダ
ウンボンディング法により接続される。端子TTB,T
TMの外側の先端部(通称アウターリード)はそれぞれ
半導体集積回路チップCHIの入力及び出力に対応し、
半田付け等によりCRT/TFT変換回路・電源回路S
UPに、異方性導電膜ACFによって液晶表示パネルP
NLに接続される。パッケージTCPは、その先端部が
パネルPNL側の接続端子DTMを露出した保護膜PS
V1を覆うようにパネルに接続されており、従って、外
部接続端子DTM(GTM)は保護膜PSV1かパッケ
ージTCPの少なくとも一方で覆われるので電触に対し
て強くなる。
【0367】BF1はポリイミド等からなるベースフィ
ルムであり、SRSは半田付けの際半田が余計なところ
へつかないようにマスクするためのソルダレジスト膜で
ある。シールパターンSLの外側の上下ガラス基板の隙
間は洗浄後エポキシ樹脂EPX等により保護され、パッ
ケージTCPと上側基板SUB2の間には更にシリコー
ン樹脂SILが充填され保護が多重化されている。
【0368】以上のように、本発明の実施例によれば、
ドレインドライバが、液晶の対向電圧に対して正極性、
負極性電圧を同時に駆動できる駆動耐圧を持たない低耐
圧ドレインドライバであっても、1水平ライン上の各画
素部に正極性と負極性の電圧を均等に印加することがで
きるので、対向電極等への電流集中を防止することがで
き、対向電圧の電圧歪及び前段の走査線の電圧歪が低減
出来るので、高品質表示を実現できる効果がある。
【0369】また、本発明の実施例によれば、液晶パネ
ルの信号線が上方及び下方の一方から引出されている場
合でも、1水平ライン上の各画素部に正極性と負極性の
電圧を均等に印加することができるので、対向電極等へ
の電流集中を防止することができ、高品質表示を実現で
きる効果がある。
【0370】さらに、本発明の実施例によればに、信号
駆動回路がアナログ表示データを入力し、かつ、液晶の
対向電圧に対して正極性、負極性電圧を同時に駆動でき
る駆動耐圧を持たない低耐圧ドレインドライバであって
も、1水平ライン上の各画素部に正極性と負極性の電圧
を均等に印加することができるので、対向電極等への電
流集中を防止することができ、高品質表示を実現できる
効果がある。
【0371】また、高品質表示を実現しつつ、低耐圧ド
レインドライバが使用できることで、ドレインドライバ
のチップサイズを小さくする事が可能となり、液晶表示
装置の駆動回路及び液晶表示装置の低コスト化が図れる
効果がある。
【0372】また、低耐圧でドレインドライバを構成す
ることで、多色化等を行なう為に回路数を増加させても
コスト増加の割合を抑える効果がある。
【0373】また、本発明の実施例によればドレインド
ライバは外部電源から液晶印加電圧の基準となる液晶駆
動電圧を入力しているため液晶の電圧−輝度特性に沿っ
た液晶印加電圧を生成できるので、良好な階調特性を有
する液晶表示装置を実現できる。
【0374】また、本発明の実施例によればのドレイン
ドライバは高い電流駆動能力を有する液晶印加電圧を生
成する機能を有するため、液晶パネルの高精細化、大画
面化に容易に対応できる。
【0375】また、本発明の実施例によれば、液晶表示
装置を採用した情報処理装置の低コスト化が図れる効果
がある。
【0376】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、低耐電
圧のドレインドライバ用いた液晶表示装置であって、よ
り画質の優れた液晶表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る液晶表示装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るレベルシフタの構成
を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施例に係るレベルシフタの動作
を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の第1実施例に係る信号駆動回路の構成
を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る液晶パネルの等価回
路を示す説明図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る第1の交流回路の構
成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第1実施例に係る第2の交流回路の構
成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第1実施例における液晶パネルのフレ
ーム交流動作時の駆動波形を示すタイミングチャ−トで
ある。
【図9】本発明の第1実施例に係る液晶の電圧輝度特性
を示した説明図である。
【図10】本発明の第1実施例におけるフレーム交流動
作時の液晶パネルの電圧印加極性を示す説明図である。
【図11】本発明の第1実施例に係るデジタルアナログ
変換回路の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第1実施例における液晶パネルのラ
イン交流動作時の駆動波形を示すタイミングチャ−トで
ある。
【図13】本発明の第1実施例におけるライン交流動作
時の液晶パネルの電圧印加極性を示す説明図である。
【図14】本発明の第2実施例に係る液晶表示装置の構
成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第2実施例に係る信号駆動回路の構
成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第2実施例に係る液晶パネルの等価
回路を示す説明図である。
【図17】本発明の第2実施例におけるフレーム交流動
作時の液晶パネルの電圧印加極性を示す説明図である。
【図18】本発明の第3実施例に係る液晶表示装置の構
成を示すブロック図である。
【図19】本発明の第3実施例に係る信号駆動回路の構
成を示すブロック図である。
【図20】本発明の第3実施例に係る本発明の交流回路
の構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の第4実施例に係る液晶表示装置の構
成を示すブロック図である。
【図22】本発明の第4実施例に係る信号駆動回路の構
成を示すブロック図である。
【図23】本発明の第1実施例に係る液晶表示装置の電
圧供給経路を示した説明図である
【図24】本発明の実施例に係る液晶表示装置を適用し
た情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図25】本発明の実施例に係るアクティブ・マトリッ
クス方式のカラー液晶表示装置の液晶表示部の一画素と
その周辺を示す要部平面図である。
【図26】本発明の実施例に係る液晶表示部の1画素と
その周辺を示す断面図である。
【図27】本発明の実施例に係る液晶表示部の付加容量
の断面図である。
【図28】本発明の実施例に係る表示パネルのマトリク
ス周辺部の構成を説明するための平面図である。
【図29】本発明の実施例に係るマトリクス周辺部を具
体的に説明するための平面図である。
【図30】本発明の実施例に係る上下基板の電気的接続
部を含む表示パネルの角部の拡大平面図である。
【図31】本発明の実施例に係るマトリクスの画素部を
中央に、両側にパネル角付近と映像信号端子部付近を示
す断面図である。
【図32】本発明の実施例に係る左側に走査信号端子、
右側に外部接続端子の無いパネル縁部分を示す断面図で
ある。
【図33】本発明の実施例に係るゲート端子GTMとゲ
ート配線GLの接続部近辺を示す平面と断面の図であ
る。
【図34】本発明の実施例に係るドレイン端子DTMと
映像信号線DLとの接続部付近を示す平面と断面の図で
ある。
【図35】本発明の実施例に係るアクティブ・マトリッ
クス方式のカラー液晶表示装置のマトリクス部とその周
辺を含む回路図である。
【図36】本発明の実施例に係る液晶表示モジュールの
分解斜視図である。
【図37】本発明の実施例に係る液晶表示パネルに周辺
の駆動回路を実装した状態を示す上面図である。
【図38】本発明の実施例に係る駆動回路を構成する集
積回路チップCHIがフレキシブル配線基板に搭載され
たテープキャリアパッケージTCPの断面構造を示す図
である。
【図39】本発明の実施例に係るテープキャリアパッケ
ージTCPを液晶表示パネルPNLの映像信号回路用端
子DTMに接続した状態を示す要部断面図である。
【図40】第1の従来技術に係る液晶表示装置の構成を
示すブロック図である。
【図41】第1の従来技術に係る信号駆動回路の構成を
示すブロック図である。
【図42】第1の従来技術に係る液晶表示装置における
駆動波形を示すタイミングチャ−トである。
【図43】第1の従来技術に係る液晶の電圧輝度特性を
示した図である。
【図44】第2の従来技術に係る液晶表示装置の構成を
示すブロック図である。
【図45】第2の従来技術に係る信号駆動回路の構成を
示すブロック図である。
【図46】第2の従来技術に係る液晶表示装置おける駆
動波形を示すタイミングチャ−トである。
【図47】第2の従来技術に係る液晶表示装置おける電
圧印加極性を示す説明図である。
【図48】第2の従来技術に係る液晶の電圧輝度特性を
示した図である。
【符号の説明】
101:システムバス 102:液晶コントローラ 103〜105:基準電圧線 106、107:信号駆動回路用制御バス 108:走査駆動回路用制御バス 109:液晶交流化信号 110、111:レベルシフタ 112、113:信号駆動回路用制御バス 114、115:信号駆動回路 118:走査駆動回路 119:走査線 120:液晶パネル 121:直流基準電圧生成回路 122:走査駆動回路用直流電圧線 123:対向電極線 126:交流回路 401:ドレインドライバ 403:シフトレジスタ 405:ラッチ回路 407:ラッチ回路 409:デジタルアナログ変換回路 501:画素部 502:hin ilm ransister 503:液晶 504:付加容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09G 3/20 G02F 1/136 500 (72)発明者 池田 牧子 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 マイクロエレク トロニクス機器開発研究所内 (72)発明者 笠井 成彦 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社 日立製作所 ストレージシステム 事業部内 (72)発明者 二見 利男 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日 立製作所 電子デバイス事業部内 (72)発明者 鈴木 哲也 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立画像情報システム内 (56)参考文献 特開 平3−51887(JP,A) 特開 平2−130586(JP,A) 特開 平4−237091(JP,A) 特開 昭63−318525(JP,A) 特開 平6−12035(JP,A) 特開 平3−217892(JP,A) 特開 平2−262192(JP,A) 特開 平4−51290(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/36 G02F 1/133 505 - 580

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】選択電圧を供給された場合に、対向電圧と
    印加電圧との電圧差の絶対値に応じた輝度で表示を行う
    液晶セルをマトリクス状に配置した液晶パネルを駆動す
    る液晶表示装置の駆動回路であって、 前記マトリクス上の各行毎に、順次、当該行に属する液
    晶セルに共通の選択電圧を供給する走査手段と、 前記液晶パネルの全ての液晶セルについて共通した電圧
    を、各液晶セルに対向電圧として与える走査駆動手段
    と、 対向電圧に対して負極性の負極性動作基準電圧と正極性
    の正極性動作基準電圧とを生成する手段と、 対向電圧に対して負極性の印加電圧の値のうちの、表示
    に用いる前記液晶セルの最高輝度と最低輝度とを実現す
    る2つの印加電圧値を、その最大電圧と最低電圧との間
    の電位として含み、かつ、最高輝度もしくは最低輝度を
    実現する対向電圧に対して極性の印加電圧のうちの、
    前記対向電圧に対する電圧差の絶対値の大きい方の印加
    電圧値を、その最大電圧と最低電圧との間の電位として
    含まない、負極性駆動用電圧群であって、前記負極性動
    基準電圧と組の負極性駆動用電圧群と、対向電圧に対
    して正極性の印加電圧の値のうち、前記最高輝度と最低
    輝度とを実現する2つの印加電圧値を、その最大電圧と
    最低電圧との間の電位として含み、かつ、最高輝度もし
    くは最低輝度を実現する対向電圧に対して極性の印加
    電圧のうちの、前記対向電圧に対する電圧差の絶対値の
    大きい方の印加電圧値を、その最大電圧と最低電圧との
    間の電位として含まない、正極性駆動用電圧群であっ
    て、前記正極性動作基準電圧と組の正極性駆動用電圧群
    とを生成する手段と、 前記マトリクス上の各列に対応して設けられた、対応す
    る列の各液晶セルに、当該液晶セルが属する列の液晶セ
    ルのうちの前記選択電圧が供給されている行の液晶セル
    に表示する内容に応じた輝度を実現する電圧を、印加電
    圧として供給する複数の駆動手段と、 前記複数の駆動手段を分割することにより得られる2つ
    の駆動手段群に対して、前記正極性動作基準電圧と前記
    負極性動作基準電圧とを周期的に交互に供給する手段
    と、 前記正極性動作基準電圧を与えられている前記駆動手段
    群に、前記液晶パネルに表示内容を規定する表示データ
    列のうちの、当該駆動手段群に対応する列に表示する表
    示内容を規定する表示データの電圧レベルを、該正極性
    動作基準電圧を用いて処理可能な電圧レベルに変換して
    供給し、前記負極性動作基準電圧を与えられている駆動
    手段群に、液晶パネルに表示内容を規定する表示データ
    列のうちの、当該駆動手段群に対応する列に表示する表
    示内容を規定する表示データの電圧レベルを、該負極性
    動作基準電圧を用いて処理可能な電圧レベルに変換して
    供給するレベル変換回路と、を有し、 前記正極性動作基準電圧を供給された駆動手段は、該正
    極性動作基準電圧と組の前記正極性駆動用電圧群を用い
    て、前記対向電圧に対して正極性の印加電圧を供給し、
    前記負極性動作基準電圧を供給された駆動手段は、該負
    極性動作基準電圧と組の前記負極性駆動用電圧群を用い
    て、前記対向電圧に対して負極性の印加電圧を供給する
    ことを特徴とする液晶表示装置の駆動回路。
  2. 【請求項2】請求項1記載の液晶表示装置の駆動回路で
    あって、 前記走査駆動手段は、前記液晶パネルの全ての液晶セル
    について共通した直流電圧を、各液晶セルに前記対向電
    圧として与えることを特徴とする液晶表示装置の駆動回
    路。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の液晶表示装置の駆
    動回路であって、 前記複数の駆動手段を分割した2つの駆動手段群のうち
    の一方の駆動手段群は、前記マトリクス上の偶数の列に
    対応する駆動手段の群であって、他方の駆動手段群は、
    前記マトリクス上の奇数の列に対応する駆動手段の群で
    あることを特徴とする液晶表示装置の駆動回路。
  4. 【請求項4】選択電圧を供給された場合に、対向電圧と
    印加電圧との電圧差の絶対値に応じた輝度で表示を行う
    液晶セルをマトリクス状に配置した液晶パネルを駆動す
    る液晶表示装置の駆動回路であって、 前記マトリクス上の各列に対応して設けられた、供給さ
    れる表示データの電圧レベルに応じた輝度を実現する印
    加電圧を供給する複数の駆動手段と、 前記マトリクス上の各行毎に、順次、当該行に属する液
    晶セルに共通の選択電圧を供給する走査手段と、 前記液晶パネルの全ての液晶セルについて共通した直流
    電圧を、各液晶セルに対向電圧として与える走査駆動手
    段と、 対向電圧に対して負極性の負極性駆動電圧群および負極
    性動作基準電圧の組と、対向電圧に対して正極性の正極
    性駆動電圧群および正極性動作基準電圧の組とを生成す
    る手段と、 前記複数の駆動手段を分割することによって得られる2
    つの駆動手段群に対して、負極性動作基準電圧および負
    極性駆動電圧群の組と正極性動作基準電圧および正極性
    駆動電圧群の組とを周期的に交互に供給する手段と、 正極性動作基準電圧を与えられている駆動手段群に、液
    晶パネルに表示内容を規定する表示データ列のうちの、
    当該駆動手段群に対応する列に表示する表示内容を規定
    する表示データの電圧レベルを、該正極性動作基準電圧
    を用いて処理可能な電圧レベルに変換して供給し、負極
    性動作基準電圧を与えられている駆動手段群に、液晶パ
    ネルに表示内容を規定する表示データ列のうちの、当該
    駆動手段群に対応する列に表示する表示内容を規定する
    表示データの電圧レベルを、負極性動作基準電圧を用い
    て処理可能な電圧レベルに変換して供給するレベル変換
    回路と、を有し、 前記複数の駆動手段は、前記レベル変換回路で変換され
    た表示データを受けて、当該表示データに応じた輝度を
    実現する電圧を、前記正極性駆動電圧群と前記負極性駆
    動電圧群のうちの供給された方より生成し、印加電圧と
    して供給することを特徴とする液晶表示装置の駆動回
    路。
  5. 【請求項5】請求項4記載の液晶表示装置の駆動回路で
    あって、 前記複数の駆動手段を分割した2つの駆動手段群のうち
    の一方の駆動手段群は、前記マトリクス上の偶数の列に
    対応する駆動手段の群であって、他方の駆動手段群は、
    前記マトリクス上の奇数の列に対応する駆動手段の群で
    あることを特徴とする液晶表示装置の駆動回路。
  6. 【請求項6】請求項4記載の液晶表示装置の駆動回路で
    あって、 前記駆動手段は、 対応する列の表示内容を規定する表示データの上位ビッ
    トに応じて、当該ドライバに供給されている正極性駆動
    電圧群と負極性駆動電圧群のうちの一方より、上位電圧
    を選択する第1の選択回路および下位電圧を選択する第
    2の選択回路と、 前記各表示データについて、下位電圧を選択する第2の
    選択回路が選択した下位電圧を印加電圧として一定期間
    出力した後、表示データの下位ビットに応じて分圧比を
    決定し、該決定した分圧比で、供給された上位電圧と下
    位電圧の電圧間を分圧した電圧を印加電圧として出力す
    る分圧回路とを有することを特徴とする液晶表示装置の
    駆動回路。
  7. 【請求項7】請求項4記載の液晶表示装置の駆動回路で
    あって、 正極性駆動用電圧群を供給された駆動手段と、負極性駆
    動用電圧群を供給された駆動手段間で、表示データの取
    り込みタイミングを通知するための制御用信号を送受す
    るために、前記制御用信号の電圧レベルを、受信側の駆
    動手段に供給されている負極性動作基準電圧もしくは正
    極性動作基準電圧のうちのいずれかを用いて処理可能な
    電圧レベルに変換する制御信号用レベル変換回路を有す
    ることを特徴とする液晶表示装置の駆動回路。
  8. 【請求項8】請求項4記載の液晶表示装置の駆動回路で
    あって、 前記駆動手段は、正極性動作基準電圧と負極性動作基準
    電圧のうち、当該駆動手段に供給されている方を用いて
    動作するデジタル部と、レベル変換部と、 デジタル/アナログ変換部とを有し、 前記デジタル部は、表示データを順次記憶するシフトレ
    ジスタと、周期的に、シフトレジスタに記憶された表示
    データを、並列に取り込み記憶するラッチ群とを有し、 レベル変換部は、ラッチに記憶された表示データの電圧
    レベルを、正極性駆動電圧群と負極性駆動電圧群のう
    ち、当該駆動手段に供給されている方を用いて処理可能
    な電圧レベルに変換し、 前記デジタル/アナログ変換部は、正極性駆動電圧群と
    負極性駆動電圧群のうち、当該駆動手段に供給されてい
    る方を用いて、前記印加電圧を供給することを特徴とす
    る液晶表示装置の駆動回路。
  9. 【請求項9】選択電圧を供給された場合に、対向電圧と
    印加電圧との電圧差の絶対値に応じた輝度で表示を行う
    液晶セルをマトリクス状に配置した液晶パネルを駆動す
    る液晶表示装置の駆動回路であって、 前記マトリクス上の各行毎に、順次、当該行に属する液
    晶セルに共通の選択電圧を供給する走査手段と、 前記液晶パネルの全ての液晶セルについて共通した直流
    電圧を、各液晶セルに対向電圧として与える走査駆動手
    段と、 対向電圧に対して負極性の負極性駆動電圧群および負極
    性動作基準電圧の組と、対向電圧に対して正極性の正極
    性駆動電圧群および正極性動作基準電圧との組とを生成
    する手段と、 正極性動作基準電圧と負極性動作基準電圧のうちの供給
    されている方を用いて動作し、供給された表示信号を保
    持し出力する保持手段を含む複数の駆動手段と、 前記複数の駆動手段を分割することにより得られる2つ
    の駆動手段群に、前記負極性動作基準電圧と正極性動作
    基準電圧とを周期的に交互に供給する手段と、 正極性動作基準電圧を与えられている駆動手段群に、前
    記表示信号のうちの、当該駆動手段群に対応する列に表
    示する表示内容を規定する表示信号の電圧レベルを、正
    極性動作基準電圧を用いて処理可能な電圧レベルに変換
    して供給し、負極性動作基準電圧を与えられている駆動
    手段群に、前記表示信号のうちの、当該駆動手段群に対
    応する列に表示する表示内容を規定する表示信号の電圧
    極性を反転し、電圧レベルを、負極性動作基準電圧を用
    いて処理可能な電圧レベルに変換して供給する変換回路
    と、を有することを特徴とする液晶表示装置の駆動回
    路。
  10. 【請求項10】選択電圧を供給された場合に、対向電圧
    と印加電圧との電圧差の絶対値に応じた輝度で表示を行
    う液晶セルをマトリクス状に配置した液晶パネルと、前
    記液晶パネルを駆動する請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8または9記載の駆動回路とを備えた液晶表示
    装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の液晶表示装置であっ
    て、 前記液晶パネルは、液晶TFT(Thin Film Transiste
    r)を用いたアクティブマトリックス方式の液晶パネルで
    あることを特徴とする液晶表示装置。
  12. 【請求項12】請求項10または11記載の液晶表示装
    置と、 前記液晶表示装置に表示できる表示データを送信するコ
    ンピュータとを有することを特徴とする情報処理装置。
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