JP3454807B2 - ピンチローラ装置 - Google Patents
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Description
レコーダ等におけるテープ駆動装置に使用するピンチロ
ーラ装置に関する。
オテープレコーダのピンチローラ装置として、また、オ
ーディオテープレコーダ等のピンチローラ装置として、
広くテープ駆動装置に使用するピンチローラ装置として
用いるのに適している。
置は、ピンチローラ本体とキャプスタンとの間にテープ
を挟み、キャプスタンの駆動によってテープを移送する
ものである。このようなピンチローラ装置は、キャプス
タンとの間を走行するテープを安定した状態で確実に移
送させるために、キャプスタンの傾きに追従するように
自動調芯作用を有することが要求される。このため、ピ
ンチローラ装置は、自動調芯作用を有する軸受が用いら
れる。
ーラ装置の軸受には、近年、高価なボールベアリングに
代えて、例えば、特開平10−49935号公報、又
は、特開平10−228692号公報に記載されている
ような樹脂製すべり軸受、あるいは実公平8−9447
号公報に記載されているような含油すべり軸受が用いら
れている。
に構成されている。即ち、ピンチローラ装置は、アルミ
や真鍮等の金属製又は樹脂製のスリーブの外周にゴム状
弾性体を設けてピンチローラ本体を形成し、前記スリー
ブ内にすべり軸受を圧入することによって形成されてい
る。そして、前記すべり軸受に一端がアームに取り付け
られたピンチローラ軸を挿通することによって取り付け
られる。
せることによって、キャプスタンに前記ピンチローラ本
体を押し付けてテープを挟むように構成されている。ピ
ンチローラ装置の自動調芯作用は、ピンチローラ軸とす
べり軸受とのクリアランスによって、ピンチローラ本体
の回転軸とキャプスタンとを平行にするものである。
おける自動調芯作用は、ピンチローラ軸とすべり軸受と
のクリアランスによってピンチローラ本体がキャプスタ
ン方向に傾くことによって行われる。
スタン方向ばかりでなく、それと直交する方向、即ち、
テープの走行方向にも傾くことになる。従って、テープ
の走行安定性の点からは、ピンチローラ本体の傾きとな
るすべり軸受のクリアランスは小さければ小さいほど好
ましい。
である場合には、金型による成形後に収縮が生じるため
に寸法精度を確保するのが困難であった。また、すべり
軸受は、上述のように、ピンチローラ本体を形成するス
リーブに圧入することによって組み立てられる。
必ずしも一定でないと共に、すべり軸受はスリーブ内に
圧入される際に半径方向に収縮することになる。従っ
て、すべり軸受自体の寸法の誤差と共に、スリーブ内径
の誤差によって、ピンチローラとして組み立てた際のす
べり軸受の内径寸法を正確に形成するのはきわめて困難
であった。
リアランスが小さすぎると、ピンチローラ本体のスムー
ズな回転が阻害されると共に、十分な自動調芯作用を発
揮することができない。反対に、ピンチローラ軸とすべ
り軸受とのクリアランスが大きすぎると、すべり軸受の
耐久性が劣るばかりでなく、キャプスタンとローラ本体
とは点接触となるためにテープを安定して走行させるこ
とができなくなるという問題がある。
記載のピンチローラ装置は、ピンチローラ軸とすべり軸
受とのクリアランスが大きい場合に生じる問題を解決す
るために、クリアランスによって自動調芯するのではな
くすべり軸受の弾性によって自動調芯するように構成し
た。
成するとともに、樹脂のヤング率を10kgf/mm2以
上、200kgf/mm2以下とした。また、前記樹脂製
すべり軸受にその形状変化を容易にする1ないし複数個
の空隙部が設けられた場合には、前記樹脂のヤング率は
50kgf/mm2以上、1500kgf/mm2以下であ
っても良いとした。
ローラ装置は、すべり軸受を構成する樹脂の弾性によっ
て、ローラ本体の回転軸とキャパスタンの回転軸が平行
になるとともに、すべり軸受の内周面は傾いたローラ軸
と面接触に近い状態で摺動することができる。
もローラ軸とすべり軸受の内周面は点接触状態とはなら
ないため、すべり軸受の一部が異常に摩耗することがな
く、樹脂製のすべり軸受でも十分にピンチローラとして
の耐久性を確保することができるとしている。
記載のピンチローラ装置は、すべり軸受を構成する樹脂
の弾性によって自動調芯させるために、長時間使用する
とすべり軸受が疲労破壊を起こすおそれがある。また、
前記ピンチローラ装置は、クリアランスによる自動調芯
ではなく樹脂の弾性によって自動調芯するために、ピン
チローラ本体がキャプスタンに対して平行になるまでに
時間がかかり、短時間で自動調芯することができないと
いう問題がある。
報に記載のピンチローラ装置は、すべり軸受に複数個の
空隙部を設けた場合、空隙部と非空隙部とでは弾性作用
が異なるから、すべり軸受の空隙部の内周面がローラ軸
に接触したときとすべり軸受の非空隙部の内周面がロー
ラ軸に接触したときではすべり軸受の撓み量が異なり、
テープの走行が不均一になるおそれがある。
本体をキャプスタンに押し付けた際のローラ軸とすべり
軸受との接触面積を大きく設定している。このために、
キャプスタンモータの電力消費量が著しく増大すること
となり、バッテリーで駆動させるカメラ一体型の小型ビ
デオテープレコーダや小型オーディオテープレコーダ用
のピンチローラ装置としては好ましくない。
もので、以下の目的のピンチローラ装置を提供すること
を目的とする。この発明の目的の1つは、充分な自動調
芯作用によりテープを安定して走行させることができる
ピンチローラ装置を提供することを目的とする。
を容易に製造することができる構造として安価なピンチ
ローラ装置を提供することを目的とする。
圧入したすべり軸受にピンチローラ軸を挿入してピンチ
ローラ装置を組み立てる際に、その組み立てが容易なピ
ンチローラ装置を提供することを目的とする。
スを小さくすることによって、テープ走行方向への傾き
を小さくして、良好なテープ走行を確保することができ
るピンチローラ装置を提供することを目的とする。
ンモータの電力消費量を軽減できるピンチローラ装置を
提供することを目的とする。
用が短時間に、しかも確実に行われるピンチローラ装置
を提供することを目的とする。
した。即ち、この発明に係るピンチローラ装置は、一端
がアームに固定されたピンチローラ軸に、すべり軸受を
介してスリーブの外周にゴム状弾性体を設けたピンチロ
ーラ本体を取り付け、前記アームを移動させることによ
ってキャプスタンに前記ピンチローラ本体を押し付ける
ように形成されている。前記ピンチローラ軸には、前記
すべり軸受の上端面及び下端面の両方に当接する円形摺
動板を装着し、前記ピンチローラ軸の先端部にはエンド
キャップを固着してなる。
形摺動板とすべり軸受との間の軸方向の隙間長さをAと
し、円形摺動板の外径長さをBとすると、0.007≦
A/B≦0.06の関係を満すように構成する。円形摺
動板とすべり軸受との間の軸方向の隙間長さとは、すべ
り軸受の中心部側の端面と円形摺動板との間の隙間であ
る。
とBとの関係を設定することによって、自動調芯幅を小
さくすることができる。従って、テープ走行方向への傾
きも小さく抑えられ、良好なテープ走行を確保すること
ができる。
動面との間の径方向のクリアランスをXとし、すべり軸
受の摺動面の有効長さをYとすると、X/Y≧0.05
2の関係を満たすように構成することが好ましい。
て、ピンチローラ軸とすべり軸受の摺動面とのクリアラ
ンスは、十分な大きさを有する。従って、すべり軸受及
びすべり軸受を圧入するスリーブは、設計通りの寸法誤
差でなくともよく、すべり軸受の成形及びピンチローラ
装置としての組み立てが容易である。また、X/Y≧
0.052とすることによって、すべり軸受の摺動面が
ピンチローラ軸に当接する前にすべり軸受の端面が円形
摺動板に当接することになり、すべり軸受の端面におけ
る隙間によって調芯することが可能になる。
受との間の径方向のクリアランスXによって調芯する従
来の方法とは異なり、むしろ、クリアランスXを従来よ
りも大きく形成し、すべり軸受の上下端における軸方向
の隙間長さによって調芯量を調整するものである。
すべり軸受の両端面は、軸の中心部から外周面に向かっ
て中心部よりも長さ寸法が小さくなるように半径方向に
テーパー状又は円弧状の傾斜面に形成されている。一端
がアームに固定されたピンチローラ軸には、前記すべり
軸受の上端面及び下端面の両方に当接する円形摺動板を
挿通してなる。このように、すべり軸受の両端面を傾斜
面とした場合の円形摺動板とすべり軸受との間の軸方向
の隙間Aも、端面が水平面である場合と同じく、すべり
軸受の中心部側の端面と円形摺動板との間の隙間であ
る。
面に向かって中心部よりも長さ寸法が小さくなるように
半径方向にテーパー状又は円弧状の傾斜面とした場合に
は、すべり軸受の両端面は円形摺動板に摺動した状態で
傾くことが可能となるから、軸方向における隙間長さを
必要最小限に抑えることができ、テープを安定した状態
で走行させることができる。即ち、ピンチローラ軸に対
してすべり軸受が傾けば、図1及び図3に示すように、
水平な端面の一方の縁部が上がり反対側が下がることに
なるから、隙間が小さければ僅かな傾きでも端面の縁部
が円形摺動板に当接することになる。そこで、すべり軸
受の両端面を上記テーパー状又は円弧状の傾斜面とする
ことにより、当接する端縁部は切り取られていることに
なるので、同じ隙間長さであれば円形摺動板に当接する
までの傾きを大きくすることができ、同じ傾きであれば
隙間長さを小さくすることができる。
内周面の中央部にすべり軸受の軸方向に平行な摺動面を
形成し、前記摺動面の両端部からすべり軸受の端部に向
かって半径方向に徐々に拡径するテーパー状又は円弧状
の非摺動面を形成してなる。前記平行な摺動面の長さ
は、特に限定されないが、すべり軸受の長さに対して1
0〜30%とすることが好ましい。また、すべり軸受の
内周面は、両端部の面取り部を除いて、ほぼ全体を平行
な摺動面に形成してもよい。
は、中実の円筒形状に形成されているが、他の実施形態
においては、内筒と外筒からなり、前記内筒と外筒との
間に少なくとも一方の端面に開口する空隙を設ける構成
とすることができる。前記空隙は軸方向に延びている。
前記空隙は、すべり軸受の一方の端面においてのみ開口
しており、他の端面は閉じるように構成してもよく、ま
た、両端面に開口しており、内筒と外筒とは中央部分で
連結するように構成してもよい。
成することができるのはもちろん、それぞれの構成を組
みあわせて形成することもできる。例えば、すべり軸受
の両端面の形状と、内周面の形状とを組み合わせてもよ
い。また、すべり軸受の空隙構造と、内周面の形状とを
組み合わせてもよい。また、すべり軸受の両端面の形状
と、空隙構造とを組み合わせてもよい。あるいは、これ
らの構成をすべて組み合わせたすべり軸受とすることが
できる。
される。自己潤滑性樹脂としては、例えば、フッ素系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテルスルフォン樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂の一種ま
たは二種以上を使用することができる。
は、前記すべり軸受をヤング率1600kgf/mm2以
上の自己潤滑性樹脂によって形成することができる。ヤ
ング率が1600kgf/mm2以上の樹脂を使用するこ
とにより、すべり軸受とローラ軸とが点接触の状態とな
ったまま摺動しても、すべり軸受の摩耗はきわめて小さ
い。
積が小さいために、キャプスタンモータの電力消費量を
小さく抑えることができバッテリーで駆動させるカメラ
一体型の小型ビデオテープレコーダや小型オーディオテ
ープレコーダに好適である。
の自己潤滑性樹脂で形成したすべり軸受の自動調芯作用
は、樹脂の弾性によって発揮されるのではなくローラ軸
とのクリアランスによって発揮される。従って、ピンチ
ローラ本体は、キャプスタンの傾きに直ちに追随するこ
とができ、キャプスタンに対して平行になるまでの時
間、即ち、自動調芯時間は短時間で済むことになり、テ
ープを良好な状態で走行させることができる。
上の樹脂を使用することにより、長時間使用しても疲労
破壊を起こすおそれがないとともに、すべり軸受の傾斜
面が円形摺動板に当接しても変形することがなく、すべ
り軸受の傾きの規制が確実に行われ、自動調芯作用がス
ムーズに発揮される。
においては、内周面を一方の端面から他方の端面まで直
線状の平行面とすることもできるが、すべり軸受の形状
については特に限定されない。従って、ヤング率が16
00kgf/mm2以上の樹脂を使用したすべり軸受にお
いて、中央部に直線状の平行面を設け、前記平行面の両
端部からすべり軸受の端面に向かって半径方向に徐々に
拡径するテーパー状又は円弧状の拡大面としてもよい。
ら外周面に向かって半径方向にテーパー状又は円弧状の
傾斜面に形成した場合にも、また、内筒と外筒からな
り、前記内筒と外筒との間に少なくとも一方の端面に開
口する空隙を設ける構成とした場合にも、前記すべり軸
受の上端面及び下端面の両方に当接する円形摺動板を挿
通することが好ましい。
た場合でも、高ヤング率の樹脂により構成したので、空
隙部と非空隙部における弾性作用が異ならないから、ほ
ぼ一定の撓み量が得られ、均一なテープ走行を確保する
ことができる。
脂としては、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンサルファ
イド樹脂、ポリエーテルニトリル樹脂、ポリイミド系樹
脂等を用いることができる。
施形態に基づいて詳細に説明する。
り軸受について説明する。すべり軸受1は、全体が中実
の円筒形状に形成されている。内周面の径は、中央部よ
りも両端部の方が大きく形成されている。即ち、内周面
の中央部には、すべり軸受1の軸方向に平行な摺動面3
が形成されており、摺動面3の長さは、好ましくはすべ
り軸受1の長さに対して10〜30%とする。前記摺動
面3の両端部からすべり軸受1の端面に向かって半径方
向に徐々に拡径するテーパー状又は円弧状の非摺動面5
を形成してなる。
摺動することなく、ピンチローラ軸と接する摺動面3の
長さをすべり軸受1の軸方向の長さに対して10〜30
%とすることによって、すべり軸受1を大きく傾けるこ
とができる。即ち、すべり軸受の内面形状を前記のよう
に形成することによって、ピンチローラ軸とすべり軸受
の摺動面との間の径方向のクリアランスが同じ場合に
は、摺動面の長さが短いほど大きく傾けることができ、
反対に同じ傾き量であればクリアランスを小さくするこ
とができる。
ては、すべり軸受の摺動面をすべり軸受の長さ全体とす
ることなく、内周面の中央部に限定するものである。
尚、摺動面3の長さが、すべり軸受1の長さの10%よ
り小さいと面圧が高くなりすべり軸受やピンチローラ軸
の寿命が短くなる。また、摺動面3の長さが、すべり軸
受1の長さの30%より大きいと大きく傾けることがで
きなくなる。
成される。自己潤滑性樹脂としては、例えば、フッ素系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテルスルフォン樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂の一種ま
たは二種以上を使用することができる。
だピンチローラ装置10について説明する。ピンチロー
ラ装置10は、第2図に示すように、外周面を予め研磨
したゴム状弾性体11を金属製のスリーブ13の外周面
に取り付けてピンチローラ本体15を形成する。このス
リーブ13の内周面に形成した段部17に係止するよう
にすべり軸受1を圧入し、さらに、抜け止め防止用のス
トッパー19を圧入してすべり軸受1の端面を係止す
る。前記すべり軸受1にアーム20に一端を固定された
段付きのピンチローラ軸7を挿入し、ピンチローラ軸7
の先端部にはエンドキャップ21を装着することによっ
て円形摺動板27の位置がずれないように固定する。
軸受1の下端面に当接する円形摺動板25を装着し、す
べり軸受1の上部にはすべり軸受1の上端面が当接する
円形摺動板27を装着してなる。エンドキャップ21と
円形摺動板27とは当接しており、円形摺動板27とす
べり軸受1との間には、軸方向に所定の隙間が形成され
ている。
ステンレス鋼等の金属によって形成し、特に、モリブデ
ン等の添加剤を加えた自己潤滑性樹脂によって形成する
ことが好ましい。
定する方法は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、スリーブ13の内部に段部17を形成しない
で、すべり軸受1の両端面を抜け止め防止用のストッパ
ー19によって係止してもよく、あるいは単にすべり軸
受1をスリーブ13内に圧入するのみでもよい。
前記すべり軸受1の上端面に当接するように装着した円
形摺動板27とすべり軸受1の中心部側の端面との間の
軸方向の隙間長さをAとし、円形摺動板27の外径長さ
をBとすると、A/Bによって調芯量を調整することが
できる。
も大きく、0.06よりも小さいものとする。調芯量A
/Bが0.007よりも小さい場合には、ピンチローラ
本体15の回転軸は僅かにしか傾斜することができない
ために、ピンチローラ本体15がキャプスタン8に押し
付けられてもキャプスタン8に対してピンチローラ本体
15の回転軸が平行にならず、十分な自動調芯作用を有
することができない。
い場合には、自動調芯量を大きく取ることができるもの
の、ピンチローラ本体15はキャプスタン方向とは直交
する方向、即ち、テープの走行方向にも大きく傾くこと
になるから、テープの安定走行が確保できなくなる。
1の傾きを規制する。従って、すべり軸受1との間の軸
方向の隙間長さが上記のように、0.007≦A/B≦
0.06の関係を満たすとともに、スリーブ13の傾き
を妨害しないように形成することが必要である。即ち、
円形摺動板25、27の外径は、すべり軸受の端面に当
接するようにすべり軸受の最大内径長さよりも大きく、
スリーブ13又はストッパー19の内径よりも小さく形
成し、スリーブ13が所定量傾くことができるように形
成する。
軸とすべり軸受内径とのクリアランスによって自動調芯
を行っていたから、自動調芯量は一定であってピンチロ
ーラ装置に組み立てる際に変更することはできなかっ
た。自動調芯量を変更する場合は、すべり軸受内径寸法
を変更するか、又は、ピンチローラ軸の外形寸法を変更
しなければならなかった。
の端面と円形摺動板との隙間によって自動調芯量を調整
するものであるから、ピンチローラ装置として組み立て
る際にすべり軸受端面と円形摺動板との隙間を変更する
だけで自動調芯量を変更することができる。
軸7とすべり軸受1の摺動面3との間のクリアランスを
Xとし、すべり軸受の摺動面3の有効長さをYとする
と、X/Y≧0.052の関係を満たすように形成す
る。X/Yを0.052より小さくすると、成形の際の
収縮によるすべり軸受自体の寸法の誤差と共に、スリー
ブ内径の誤差によって圧入したすべり軸受の内径寸法を
所定の範囲に押さえることが困難であり、十分な自動調
芯作用を奏することができなくなるからである。
軸受1との間の径方向のクリアランスXによって自動調
芯量が決定されるのではなく、むしろクリアランスXは
従来よりも大きく形成し、すべり軸受1の上下端におけ
る軸方向の隙間長さによって決定するものである。従っ
て、すべり軸受の摺動面がピンチローラ軸に当接して傾
きを規制する前にすべり軸受の端面が円形摺動板に当接
するようにX/Yを0.052とした。
ーラ装置及びすべり軸受の第2実施形態を示し、すべり
軸受の両端面の形状が第1実施形態とは異なる。すべり
軸受1Aは、第4図に示すように、すべり軸受の両端面
を軸の中心部から外周面に向かって中心部よりも長さ寸
法が小さくなるように、半径方向にテーパー状又は円弧
状の傾斜面9とした。この発明ではすべり軸受の軸方向
の端面における隙間長さによってすべり軸受の傾斜角を
調整するものである。このように、すべり軸受の両端面
を傾斜面とした場合の円形摺動板とすべり軸受との間の
軸方向の隙間Aも、端面が水平面である場合と同じく、
すべり軸受の中心部側の端面と円形摺動板との間の隙間
である。
軸受の傾きに応じて円形摺動板25、27に当接するよ
うに形成し、すべり軸受1Aの両端面を軸の中心部から
外周面に向かって半径方向にテーパー状又は円弧状の傾
斜面9とし、外周縁部にフランジ12を形成した。
Aをスリーブ13内に圧入したとき、スリーブ13の段
部17Aに突き当てられ、また、他方のフランジ12は
スリーブ13に圧入したストッパー19によって係止さ
れる(第5図参照)。
受1Aの端面の中心部と同じ高さである必要はなく、端
面の中心部よりも突出していてもよく、あるいは逆に低
くてもよい。
とが可能である。フランジ12を省略し、前記傾斜面9
をすべり軸受1Aの外周面に達するように形成し、すべ
り軸受1Aの端面全体を傾斜面9としてもよい(第6図
参照)。すべり軸受1Aの端面全体を傾斜面9とした場
合には、スリーブ13の段部17A及びストッパー19
の当接面を前記傾斜面9と一致する傾斜面とすることが
好ましい。
と同様に、すべり軸受1に代えてピンチローラ装置とし
て組み込むことができる。また、第5図に示すように、
ゴム状弾性体11を金属製のスリーブ13の外周面に取
り付けてなるピンチローラ本体15にピンチローラ軸7
Aを挿入する際に、ピンチローラ本体15の上下を反対
にして挿入してもよい。このとき、円形摺動板25はピ
ンチローラ軸7Aの段部23に装着し、円形摺動板27
はエンドキャップ21Aの下端面に装着してもよい。
は、円形摺動板27とエンドキャップ21,21Aと
は、それぞれ別途形成する場合について説明したが、円
形摺動板27とエンドキャップ21,21Aとを一体に
形成してもよい。円形摺動板27とエンドキャップ2
1,21Aとを一体に形成した場合には、部品点数を少
なくするとともに、組み立て工数を削減することができ
る。
両端面を傾斜面9とした場合には、すべり軸受1Aは、
傾斜面9が円形摺動板25、27にほとんど当接した状
態で傾くことができるから、円形摺動板27とすべり軸
受1Aとの間の軸方向の間隙長さは僅かで足りる。従っ
て、すべり軸受1Aの軸方向の隙間長さは、必要最小限
に抑えることができ、テープの安定走行にきわめて有利
である。即ち、ピンチローラ軸に対してすべり軸受が傾
けば、図1及び図3に示すように、水平な端面の一方の
縁部が上がり反対側が下がることになるから、隙間が小
さければ僅かな傾きでも端面の縁部が円形摺動板に当接
することになる。そこで、すべり軸受の両端面を上記テ
ーパー状又は円弧状の傾斜面とすることにより、当接す
る端縁部の一部は切り取られていることになるので、同
じ隙間長さであれば円形摺動板に当接するまでの傾きを
大きくすることができ、同じ傾きであれば隙間長さを小
さくすることができるのである(図6参照)。
受の第3実施形態を示す。この実施形態では、内筒と外
筒との間に少なくとも一方の端面に開口する空隙を設け
る構成とした。前記空隙は軸方向に延びている。すべり
軸受1Bは、内筒30の外側に空隙31を介して外筒3
3を配設してなり、前記内筒30と外筒33とは一方の
端面に設けた半径方向の連結リブ35によって連結され
ている。
連結リブ35によって閉じているが、他端面に開口37
が形成されている。空隙31は、成形の際に型抜きを容
易にするために、開口37側に向かって徐々に大きくな
るように形成されている。
軸受の第1及び第2の実施形態と同様に、中央部に摺動
面39を形成し、前記摺動面39の両端部から内筒30
の端部に向かって中心部よりも長さ寸法が小さくなるよ
うに、半径方向に徐々に拡径するテーパー状又は円弧状
の非摺動面40を形成してなる。内筒30と外筒33と
の間に空隙31を設けることによって、内筒30は成形
の際に弾性を有することになる。
金型の入れ子を内筒30の内周面において無理抜きして
も割れやカケが生じることがない。また、すべり軸受1
Bは、全体として薄肉となるから成形後の収縮変形が少
なく高い真円度を確保することができる。
受の第7図における他の実施形態を示す。この実施形態
では、内筒と外筒との間に両端面に開口する空隙を設け
る構成とした。すべり軸受1Cは、内筒30と外筒33
を軸方向の中央部において、半径方向の連結リブ35A
によって連結し、空隙31の開口37を両端面に設けた
ものである。このように、連結リブ35Aを中央部に設
けた場合には、両端部における弾性を均一にすることが
できる。
すべり軸受1Bと同様であるから同一符号を付してその
説明は省略する。
軸受の構成は上記実施形態に限定されるものではない。
図示するのを省略するが、例えば、内筒30と外筒33
とは、円周方向において空隙を等分に分割するように軸
方向の複数の連結リブによって連結してもよい。
のように半径方向の連結リブと軸方向の連結リブとを組
み合わせてもよい。また、側面に開口する空隙を設けた
すべり軸受においても、この発明に係るピンチローラ装
置の第2実施形態と同様に、すべり軸受1B、1Cの両
端面を軸の中心部から外周面に向かって半径方向にテー
パー状又は円弧状の傾斜面9を形成してもよい。
ローラ装置として組み込まれて使用されるものである。
ピンチローラとして組み込む構成については、第2図及
び第5図における説明を適用することができる。従っ
て、詳細な説明は重複を避けるために省略する。
るピンチローラ装置の第3実施形態について説明する。
この実施形態では、すべり軸受の内周面のほぼ全体を平
行な摺動面とした。
第1及び第2の実施形態では、すべり軸受は、内周面の
中央部にすべり軸受の軸方向に平行な摺動面を形成し、
前記摺動面の両端部からすべり軸受の端部に向かって半
径方向に徐々に拡径するテーパー状又は円弧状の非摺動
面を形成する構成とした。これに対して、この第3実施
形態に示すすべり軸受1Dは、内周面を軸方向に平行な
摺動面41とし、両端面を平行面とした中実の円筒形状
となされている。
磨したゴムからなるゴム状弾性体11を金属製のスリー
ブ13の外周面に取り付けてなり、このスリーブ13の
内周面の適位置にすべり軸受1Dを配設し、前記すべり
軸受1Dにフレーム20に固定された段付きのピンチロ
ーラ軸7Bを挿入し、エンドキャップ21Bで固定した
ものである。
グ率は、1600kgf/mm2以上である。ヤング率が
1600kgf/mm2以上の樹脂を使用することによ
り、すべり軸受1Dとローラ軸7Bとが点接触の状態と
なったまま摺動しても、すべり軸受1Dの摩耗はきわめ
て小さい。また、長時間使用しても疲労破壊を起こすお
それがない。すべり軸受1Dの自動調芯作用は、ローラ
軸とのクリアランスによって発揮される。
ンの傾きに直ちに追随することができ、キャプスタンに
対して平行になるまでの時間、即ち、自動調芯時間は短
時間で済むことになり、テープを良好な状態で走行させ
ることができる。
べり軸受1Dの傾きを規制する円形摺動板25、27を
装着してなり、前記円形摺動板25、27は合成樹脂ま
たはステンレス鋼等の金属によって形成されている。円
形摺動板25、27は、それぞれすべり軸受1Dに固定
されており、円形摺動板25と段部23との間、円形摺
動板27とエンドキャップ21Bとの間に隙間が形成さ
れている。
の隙間は、円形摺動板25、27をすべり軸受1Dに固
定することなく、円形摺動板25、27とすべり軸受1
Dとの間に設けてもよい。また、すべり軸受1Dをスリ
ーブ13内部に固定する方法は、この発明の上記第1及
び第2実施形態について説明した方法をそのまま用いる
ことができる。
記ヤング率を満たすものであれば特に限定されるもので
はない。例えば、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンサル
ファイド樹脂、ポリエーテルニトリル樹脂、ポリイミド
系樹脂等を用いることができる。また、すべり軸受を構
成する樹脂は、前記ヤング率を満たす範囲でカーボンフ
ァイバー、グラスファイバー、チタン酸カリウィスカー
等の強化剤やモリブデン等の潤滑剤を添加してもよい。
mm2以上の樹脂を使用した場合のすべり軸受の他の実施
形態を示す。この実施形態では、内周面を軸方向に平行
な摺動面41とし、両端面を、第4図に示す実施形態と
同様に、すべり軸受の傾きに応じて円形摺動板25、2
7に当接するように形成した。即ち、図面から明らかな
ように、すべり軸受1Eの両端面を軸の中心部から外周
面に向かって半径方向にテーパー状又は円弧状の傾斜面
9とし、外周縁部にフランジ12を形成した。
すすべり軸受1Aと同じであるから、すべり軸受1Eを
スリーブ13内に圧入して取り付ける方法や、フランジ
12を省略することができることなどの構成は、すべり
軸受1Aについての説明を適用することができる。ま
た、すべり軸受1Eをピンチローラとして組み込む構成
については、すべり軸受1、1A、1B、1C及び1D
と同じであり、第2図、第5図及び第10図における説
明を適用することができる。従って、詳細な説明は重複
を避けるために省略する。
以上の樹脂を使用したすべり軸受においても、第7図〜
第9図について説明したすべり軸受の形状を適用するこ
とができる。即ち、前記すべり軸受1D及び1Eは、内
筒と外筒からなり、前記内筒と外筒との間には少なくと
も一方の端面に開口する空隙を設ける形状としてもよ
い。
も、すべり軸受1D及び1Eは、ヤング率が1600k
gf/mm2以上の樹脂で形成することにより、空隙部と
非空隙部とでの弾性作用が異なることがないために、す
べり軸受の空隙部の内周面がローラ軸に接触したときと
すべり軸受の非空隙部の内周面がローラ軸に接触したと
きではすべり軸受の撓み量がほぼ一定となる。従って、
テープの蛇行や上下移動によってワウ・フラッタが増大
することなく、テープの安定走行性を確保することがで
きる。
性作用がないヤング率1600kgf/mm2以上の自己
潤滑性樹脂で形成することによって、軸受の両端面が円
形摺動板25、27に当接しても変形することがない。
従って、すべり軸受1D及び1Eの傾きの規制が確実に
行われ、自動調芯作用がスムーズに発揮される。
は、第1図〜第6において説明した軸受の形状を適用す
ることができる。即ち、すべり軸受の内周面の中央部に
ピンチローラ軸との間に一定のクリアランスを有する直
線状の平行面である摺動面を形成し、前記摺動面の両端
部から軸受の端面に向かって半径方向に徐々に拡径する
テーパー状又は円弧状の摺動面を形成する構成としても
よい。このような構成の作用、効果については、既に詳
述したのでその説明は省略する。
軸受の上端面及び下端面に当接する円形摺動板を装着
し、すべり軸受の上端面に当接する円形摺動板とすべり
軸受との間の軸方向の隙間長さをAとし、円形摺動板の
外径長さをBとすると、0.007≦A/B≦0.06
の関係を満たすことを特徴とする。このように構成する
ことによって、自動調芯幅を小さくすることができ、良
好なテープ走行を確保することができる。
面との間の径方向のクリアランスをXとし、すべり軸受
の摺動面の有効長さをYとすると、X/Y≧0.052
の関係を満たす構成とすることによって、クリアランス
を十分な大きさとすることができる。従って、正確な寸
法誤差に成形しなくともよく、容易に組み立てることが
できる。
f/mm2以上の自己潤滑性樹脂により形成することが好
ましい。このような樹脂により形成することにより、耐
摩耗性に優れ、消費電力を小さく抑えることができ、ま
た、自動調芯時間が短時間で済むことになる。さらに、
高ヤング率の樹脂により形成することにより、空隙部と
非空隙部における弾性作用に差がないから、ほぼ一定の
撓み量が得られ均一なテープ走行が確保することができ
る。
Claims (16)
- 【請求項1】 一端がアームに固定されたピンチローラ
軸に、すべり軸受を介してスリーブの外周にゴム状弾性
体を設けたピンチローラ本体を取り付け、前記アームを
移動させることによってキャプスタンに前記ピンチロー
ラ本体を押し付けるピンチローラ装置において、前記ピ
ンチローラ軸には、前記すべり軸受の上端面及び下端面
に当接する円形摺動板を装着し、すべり軸受の上端面に
当接する円形摺動板とすべり軸受の中心部側の端面との
間の軸方向の隙間長さをAとし、円形摺動板の外径長さ
をBとすると、0.007≦A/B≦0.06の関係を
満たし、前記ピンチローラ軸とすべり軸受の摺動面との
間の径方向のクリアランスをXとし、すべり軸受の摺動
面の有効長さをYとすると、X/Y≧0.052の関係
を満たし、すべり軸受の両端面を軸の中心部から外周面
に向かって半径方向に中心部よりも長さ寸法が小さくな
るようにテーパー状又は円弧状の傾斜面とし、さらに、
すべり軸受は、内筒と外筒からなり、前記内筒と外筒と
の間に少なくとも一方の端面に開口する空隙を設け、内
周面の中央部にすべり軸受の軸方向に平行な摺動面を形
成し、前記摺動面の両端部からすべり軸受の端部に向か
って半径方向に徐々に拡径するテーパー状又は円弧状の
非摺動面を形成し、前記摺動面の長さをすべり軸受の軸
方向の長さに対して10〜30%とすることを特徴とす
るピンチローラ装置。 - 【請求項2】 円形摺動板のうち、すべり軸受の上端面
に当接する円形摺動板は、ピンチローラ軸の先端部に装
着したエンドキャップによって位置がずれないように固
定されていることを特徴とする請求項1に記載のピンチ
ローラ装置。 - 【請求項3】 円形摺動板のうち、すべり軸受の上端面
に当接する円形摺動板は、ピンチローラ軸の先端部に装
着するエンドキャップと一体に形成されていることを特
徴とする請求項1又は2に記載のピンチローラ装置。 - 【請求項4】 すべり軸受は、自己潤滑性樹脂で形成す
ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
のピンチローラ装置。 - 【請求項5】 一端がアームに固定されたピンチローラ
軸に、すべり軸受を介してスリーブの外周にゴム状弾性
体を設けたピンチローラ本体を取り付け、前記アームを
移動させることによってキャプスタンに前記ピンチロー
ラ本体を押し付けるピンチローラ装置において、前記ピ
ンチローラ軸には、前記すべり軸受の上端面及び下端面
に当接する円形摺動板を装着し、すべり軸受の上端面に
当接する円形摺動板とすべり軸受の中心部側の端面との
間の軸方向の隙間長さをAとし、円形摺動板の外径長さ
をBとすると、0.007≦A/B≦0.06の関係を
満たし、前記ピンチローラ軸とすべり軸受の摺動面との
間の径方向のクリアランスをXとし、すべり軸受の摺動
面の有効長さをYとすると、X/Y≧0.052の関係
を満たし、すべり軸受の両端面を軸の中心部から外周面
に向かって半径方向に中心部よりも長さ寸法が小さくな
るようにテーパー状又は円弧状の傾斜面とし、さらに、
すべり軸受は、内筒と外筒からなり、前記内筒と外筒と
の間に少なくとも一方の端面に開口する空隙を設け、内
周面はほぼ全体が軸方向に平行な摺動面としたことを特
徴とするピンチローラ装置。 - 【請求項6】 円形摺動板のうち、すべり軸受の上端面
に当接する円形摺動板は、ピンチローラ軸の先端部に装
着したエンドキャップによって位置がずれないように固
定されていることを特徴とする請求項5に記載のピンチ
ローラ装置。 - 【請求項7】 円形摺動板のうち、すべり軸受の上端面
に当接する円形摺動板は、ピンチローラ軸の先端部に装
着するエンドキャップと一体に形成されていることを特
徴とする請求項5に記載のピンチローラ装置。 - 【請求項8】 すべり軸受は、自己潤滑性樹脂で形成す
ることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載
のピンチローラ装置。 - 【請求項9】 一端がアームに固定されたピンチローラ
軸に、すべり軸受を介してスリーブの外周にゴム状弾性
体を設けたピンチローラ本体を取り付け、前記アームを
移動させることによってキャプスタンに前記ピンチロー
ラ本体を押し付けるピンチローラ装置において、前記す
べり軸受がヤング率1600kgf/mm2以上の自己
潤滑性樹脂により形成し、ピンチローラ軸には、前記す
べり軸受の上端面及び下端面に当接する円形摺動板を装
着し、すべり軸受の上端面に当接する円形摺動板とすべ
り軸受の中心部側の端面との間の軸方向の隙間長さをA
とし、円形摺動板の外径長さをBとすると、0.007
≦A/B≦0.06の関係を満たし、前記ピンチローラ
軸とすべり軸受の摺動面との間の径方向のクリアランス
をXとし、すべり軸受の摺動面の有効長さをYとする
と、X/Y≧0.052の関係を満たし、すべり軸受の
両端面を軸の中心部から外周面に向かって半径方向に中
心部よりも長さ寸法が小さくなるようにテーパー状又は
円弧状の傾斜面としたことを特徴とするピンチローラ装
置。 - 【請求項10】 自己潤滑性樹脂が、ポリアミド樹脂、
ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルニトリ
ル樹脂、ポリイミド系樹脂等よりなることを特徴とする
請求項9に記載のピンチローラ装置。 - 【請求項11】 円形摺動板のうち、すべり軸受の上端
面に当接する円形摺動板は、ピンチローラ軸の先端部に
装着したエンドキャップによって位置がずれないように
固定されていることを特徴とする請求項9又は10に記
載のピンチローラ装置。 - 【請求項12】 円形摺動板のうち、すべり軸受の上端
面に当接する円形摺動板は、ピンチローラ軸の先端部に
装着するエンドキャップと一体に形成されていることを
特徴とする請求項9または10に記載のピンチローラ装
置。 - 【請求項13】 すべり軸受は、内周面の中央部にすべ
り軸受の軸方向に平行な摺動面を形成し、前記摺動面の
両端部からすべり軸受の端部に向かって半径方向に徐々
に拡径するテーパー状又は円弧状の非摺動面を形成し、
前記摺動面の長さを、すべり軸受の軸方向の長さに対し
て10〜30%とすることを特徴とする請求項9〜12
のいずれか1項に記載のピンチローラ装置。 - 【請求項14】 すべり軸受は、内筒と外筒からなり、
前記内筒と外筒との間に少なくとも一方の端面に開口す
る空隙を設け、内周面の中央部にすべり軸受の軸方向に
平行な摺動面を形成し、前記摺動面の両端部からすべり
軸受の端部に向かって半径方向に徐々に拡径するテーパ
ー状又は円弧状の非摺動面を形成し、前記摺動面の長さ
を、すべり軸受の軸方向の長さに対して10〜30%と
することを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に
記載のピンチローラ装置。 - 【請求項15】 すべり軸受の内周面は、ほぼ全体が軸
方向に平行な摺動面としたことを特徴とする請求項9〜
12のいずれか1項に記載のピンチローラ装置。 - 【請求項16】 すべり軸受は、内筒と外筒からなり、
前記内筒と外筒との間に少なくとも一方の端面に開口す
る空隙を設け、内周面は、ほぼ全体が軸方向に平行な摺
動面としたことを特徴とする請求項9〜12のいずれか
1項に記載のピンチローラ装置。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP1999/006724 WO2001008146A1 (fr) | 1999-07-22 | 1999-12-01 | Galet presseur |
Publications (1)
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JP3454807B2 true JP3454807B2 (ja) | 2003-10-06 |
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---|---|---|---|
JP2001500401A Expired - Fee Related JP3454807B2 (ja) | 1999-12-01 | 1999-12-01 | ピンチローラ装置 |
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JP (1) | JP3454807B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3063668U (ja) | 1999-05-07 | 1999-11-16 | 船井電機株式会社 | 磁気テ―プ装置 |
JP3068427U (ja) | 1999-10-22 | 2000-05-12 | 船井電機株式会社 | ピンチロ―ラ装置 |
-
1999
- 1999-12-01 JP JP2001500401A patent/JP3454807B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3063668U (ja) | 1999-05-07 | 1999-11-16 | 船井電機株式会社 | 磁気テ―プ装置 |
JP3068427U (ja) | 1999-10-22 | 2000-05-12 | 船井電機株式会社 | ピンチロ―ラ装置 |
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