JP3452874B2 - 気密自動扉 - Google Patents

気密自動扉

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JP3452874B2
JP3452874B2 JP2000213940A JP2000213940A JP3452874B2 JP 3452874 B2 JP3452874 B2 JP 3452874B2 JP 2000213940 A JP2000213940 A JP 2000213940A JP 2000213940 A JP2000213940 A JP 2000213940A JP 3452874 B2 JP3452874 B2 JP 3452874B2
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upper rail
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憲次 吉田
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株式会社ソリック
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  • Support Devices For Sliding Doors (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放送とか音楽関連施
設などにあって要求される防音、そして冷蔵庫とか食品
工場等にあって、温度とか空調管理の要請に対処するた
め、扉によって当該施設等の出入口などである開口部を
閉成した際、扉が開口部の周壁に気密状態押当するこ
とで、防音や断熱効果が充分に発揮され得るようにした
気密自動扉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記の通り既知の気密自動扉としては、
各種構成のものが提示(特開平6−137033、実公
平4−39992、実公平3−39594)されている
ものの、例えば、一対の上部レールに扉の戸車を跨装状
態で振り分け懸架し、当該各上部レールを、扉の全閉手
前位置で壁部側に曲げることで、扉を壁部に対して密着
状態として、これにより壁部の開口部につき気密性を確
保させようとした際、一対の上部レールに係る取着位置
が寸法通りに固定されていなかったとか、扉に対する戸
車の組み込み位置が設計値と合致していないとか、ある
いは、扉を閉成状態で停止させるためのドアストッパー
が、正確な位置に配設されておらず、この結果気密自動
扉として機能しないといったことが生じ得る。
【0003】このような事態が発生したときは、従来同
上一対の上部レールに懸吊されたドアを一旦取り外し
て、当該ドアの吊り元である戸車の位置を調整したり、
取付けをやり直すとか、一対の上部レール位置について
も、無目に取着のベースに対する取着のやり直しをしな
ければならず、そのための取り外しや取り付け作業に多
大な時間と労力を費やしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来にお
ける欠陥に鑑み検討されたもので、請求項1に係る気密
自動車にあっては、無目に設けたベースに対して、従来
例の如く先側押当用傾屈部を形成した先側上部レー
と、後側押当用傾屈部を形成した後側上部レーとを一
体に形成したり、別体に形成のものを直接に多数のビス
で取着してしまい、これに扉の先側吊り具と後側吊り具
の夫々先側戸車と後側戸車とを跨装懸架するのとは違っ
て、上記の独立部材である先側上部レールと後側上部レ
ールとに形成した夫々先側基端取付用条部と後側基端取
付用条部とを、ベースに予め横向並設しておいた先側用
係嵌溝条と後側用係嵌溝条とにスライド自在なるよう嵌
挿できる構成としておくのである。
【0005】そして上記した先側、後側上部レーに扉
の先側戸車と後側戸車を夫々係吊した状態で、先側、後
側上部レーを先側用係嵌溝条と後側用係嵌溝条に対し
て横向きにスライド自在とすることで、当該扉の先側、
後側戸車と先側、後側上部レーとの位置合わせを簡易
迅速にして正確に行い得るようにすると共に、望ましい
当該位置は先側、後側基端取付用条部に螺合の夫々先
側、後側上部レー固定ボルトの先側用、後側用係嵌溝
条に対する螺回押当の操作だけで、これまた簡易迅速に
保持可能とし、この種の作業性を飛躍的に向上しようと
するのが、その目的である。
【0006】次に請求項2にあっては、上記請求項1に
係る構成に加え、前記した先側用係嵌溝条に対して、ス
トッパー座金を横向きにスライド自在なるよう係装し
て、その位置調整を可能にすると共に、位置合わせ後
に、ストッパー部材の第1取着用孔に挿通した第1取付
ボルトを、ストッパー座板の第1取着用螺孔に螺着する
だけの操作で、ストッパー部材を先端用係嵌溝条におけ
る先側受承部に対して固着状態とすることができるよう
にし、かくて扉の閉成停止位置をも簡易迅速にして正確
に整合し得るようにしている。
【0007】請求項3の場合には、上記した請求項2の
構成に加え、さらに扉が先側、後側上部レーにおける
先側、後側押当用傾屈部を落道曲進することで、気密性
をもった閉成状態となる際、別途ベースに付設しておい
た補助スプリング機構にスプリングの圧縮による蓄勢エ
ネルギーを保有させておき、開扉操作に際して当該蓄勢
エネルギーを活用して、先側、後側押当用傾屈部を扉が
容易に昇動曲進されるようにした気密自動扉に関してい
る。そして、ここでは上記した補助スプリング機構の取
着されたスプリング座板を、後側用係嵌溝条に横向きに
てスライド自在なるよう係嵌して、その位置を調整可能
にすると共に、補助スプリング機構に設けられている取
着基板の第2取着用孔から嵌挿の第2取付ボルトを、ス
プリング座板の第2取着用螺孔に螺着するだけで、補助
スプリング機構の当該調整位置を、後側用係嵌溝条の後
側受承部に対して固着状態とすることができるように
し、これにより上記補助スプリング機構の蓄勢エネルギ
ーが使い勝手のよい程度となるように、簡易迅速なる作
業により調整できるようにするのが、その目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため請求項1にあっては無目に設けたベースの
駆動部により駆動ベルトを回動し、当該駆動ベルトに連
結した連結具を介して、扉が開閉動自在であり、当該扉
に離間上設された先側吊り具と後側吊り具とに夫々備え
られた先側戸車と後側戸車とが、上記ベースに設けられ
た夫々先側上部レールと後側上部レールとに、転動自在
なるよう跨装懸架されると共に、当該先側上部レールの
最先端側と、先側上部レールと並装状態にある後側上部
レールの最先端側とに、夫々無目側に向け屈曲下降され
た先側押当用傾屈部と後側押当用傾屈部とが設けられ、
前記駆動部の稼動により扉が閉成動することで、上記の
先側戸車と後側戸車とが夫々上記先側押当用傾屈部と後
側押当用傾屈部とを回動降下して走行することにより、
当該走行がベースに設けられたドアストッパーによって
停止されることで、当該扉が開口部の開成された壁部側
設定のパッキングに対し押当することで、当該開口部
の扉による閉扉の気密性が保持されるようにした気密自
動扉において、上記した先側上部レールと後側上部レー
ルは、夫々先側前突戸車条部と先側基端取付用条部そし
て後側前突戸車条部と後側基端取付用条部とにより形成
されていると共に、ベースに横向並設した先側用係嵌溝
条と後側用係嵌溝条とに、夫々前記した先側上部レール
の先側基端取付用条部と後側上部レールの後側基端取付
用条部とを横向きにスライド自在なるよう係嵌して、当
該先側上部レールと後側上部レールの位置調整完了状態
で、夫々先側基端取付用条部と後側基端取付用条部に螺
合された先側上部レール固定ボルトと後側上部レール固
定ボルトを、これまた夫々先側用係嵌溝条の先側奥底壁
と後側用係嵌溝条の後側奥底壁に螺当することで、先側
基端取付用条部と後側基端取付用条部とが、先側用係嵌
溝条と後側用係嵌溝条との各前面側上下部に突設した夫
々先側受承条部と後側受承条部とに押当して固定自在で
あることを特徴とする気密自動扉を提供しようとしてい
る。
【0009】次に請求項2にあっては、上記請求項1の
構成に加えて、さらに前記したドアストッパーが、先側
用係嵌溝条にあって横向きにスライド自在なるよう係嵌
されて第1取着用螺孔の設けられたストッパー座板と、
第1取着用孔を設けたストッパー部材とからなり、当該
ストッパーの位置調整完了状態で、第1取付ボルトを上
記の第1取着用孔から同上第1取着用螺孔に螺着するこ
とで、前記した先側用係嵌溝条の前面側上下部に突設し
た先側受承部が、上記のストッパー座板とストッパー部
材とにより挟装締着自在であることを、その内容として
いる。
【0010】さらに請求項3では、上記請求項2の構成
に加えて、さらに前記した扉の閉成停止状態にあって、
後側吊り具に設けた衝当部押圧されることによりスプ
リングが圧縮され、この圧縮により蓄勢された復元弾発
力によって、扉の開成作動時における初動を助勢でき
よう構成されてなる補助スプリング機構がスプリング座
板に取着され、当該スプリング座板が後側用係嵌溝条に
あって横向きにスライド自在なるよう係嵌され、上記ス
プリング座板に設けられた第2取着用螺孔に、補助スプ
リング機構の取着基板に設けられた第2取着用孔から第
2取着ボルトを螺着することで、前記した後側用係嵌溝
条の前面側上下部に突設した後側受承部が、上記のスプ
リング座板と補助スプリング機構の上記取着基板とによ
り挟装締着自在であることをその内容としている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明について先ず図1ないし図
3によって説示すると、この種の気密自動扉と同様にし
て、図2により理解される通り無目1に設けた金属等に
よるベース2の上位に設けたモータ等による駆動部3に
よって、略示されている駆動ベルト4が回動されると共
に、この駆動ベルト4に連結した連結具5を介して扉6
が、同図の左右へ向けて開閉動自在である。そしてこの
扉6に離間して上設された先側吊り具7Aと後側吊り具
7Bとに夫々備えられている先側戸車7aと後側戸車7
bとが、上記したベース2に設けられている夫々先側上
部レール8Aと後側上部レール8Bとに、振り分けられ
て、転動自在なるよう跨装の状態にて懸架されている。
【0012】さらに、これまた従来例と同じく先側上部
レール8Aの図2にあって左側である最先端側と、この
先側上部レール8Aと並装状態にある後側上部レール8
Bの同じく左側である最先端側には、図2(B)によっ
て理解される通り、夫々無目1側へ向け屈曲しかつ下降
された先側押当用傾屈部8aと後側押当用傾屈部8b
が設けられている。そしてこのことにより、前記した駆
動部3の稼動により扉6が左方向へ閉成走行された際に
あって、上記の先側戸車7aと後側戸車7bとが、夫々
上記した先側押当用傾屈部8aと後側押当用傾屈部8b
とを回動降下して走行することになる。かくして当該走
行がベース2に設けられている図2(A)のドアストッ
パー9によって停止されるに至ると、図3により理解さ
れる通り当該扉6はベース2の下位一側に開設された開
口部10の周辺における壁部11に、パッキング12等
を介して押当することになり、当該開口部10は閉成し
た扉6により気密性をもっ閉止される。
【0013】ここで上記の先側押当用傾屈部8aと後側
押当用傾屈部8bは同一形態を有し、図1(B)とか図
4等に明示の如く、何れも高位横走レール部8cの端末
から45度の傾斜角度をもって形成された下降傾斜レー
ル部8dと、これに連続して高位横走レール部8cと平
行に延出した低位横走レール部8eは、前記の高位横走
レール部8cから、ベース2に近接して行く方向へ屈曲
して延設されている。
【0014】さらに、請求項1にあって上記した先側上
部レール8Aなるものは、図1および図4そして図5に
よって理解される通り、先側前突戸車条部8fと先側基
端取付用条部8gとを前後に具備し、同様にして後側上
部レール8Bなるものは、図6に明示の如く後側前突戸
車条部8hと後側基端取付用条部8iとを前後に備えて
いる。一方ベース2には、横向並設した先側用係嵌溝条
2aと後側用係嵌溝条2bとが形成されており、このう
ち上記した先側上部レール8Aにおける先側基端取付用
条部8gを、図1(A)と図6とにより理解される通
り、先側用係嵌溝条2a内にあって横向きにスライド自
在なるよう係嵌する。これと同様に図示例では、先側用
係嵌溝条2aの下段に設けた後側用係嵌溝条2bに対し
て、後側上部レール8Bにおける後側基端取付用条部8
iが、横向きにスライド自在なる用係嵌可能に構成され
ている。
【0015】さらに図1、図4、図5、図6等に明示の
如く、先側、後側基端取付用条部8g、8iの基準横向
溝条8j、8k上にあって夫々の取着用螺孔8m、8n
を刻設し、これに螺合する先側上部レール固定ボルト8
p、後側上部レール固定ボルト8qを用意しておく。そ
して、前記先側、後側上部レール8A、8Bを先側用、
後側用係嵌溝条2a、2bに夫々前記の如く係嵌して、
その位置調整を完了した状態で、先側、先側基端取付用
条部8g、8iの取着用螺孔8m、8nに螺合された先
側、後側上部レール固定ボルト8p、8qを、夫々先側
用、後側用係嵌溝条2a、2bにおける先側、後側奥底
壁2c、2dに対して押当螺合させるのであり、かくし
て当該先側、後側基端取付用条部8g、8iが既説した
先側用係嵌溝条2aと後側用係嵌溝条2bとにあって、
各前面側上下部に突設されている夫々先側受承条部2e
と後側受承条部2fとに押当され、これにより先側、後
側上部レール8A、8Bをベース2の所定位置に固定自
在とするのである。
【0016】このようにして、請求項1では先側、後側
上部レール8A、8Bをベース2の所定位置に、扉6を
係吊した状態のまま移動調整し、その位置を固定できる
こととなるが、請求項2にあっては当該請求項1の構成
に加えて、以下の如く前記したドアストッパー9につい
ても、その調整位置にあって簡易、迅速に位置決め固定
できるようにしてある。すなわち、当該ドアストッパー
9は、図7に明示の如く先側用係嵌溝条2aにあって横
向きにスライド自在なるよう係嵌されて、第1取着用螺
孔9aの設けられているストッパー座金9bと、これと
は別体に第1取着用孔9cを穿設したストッパー部材9
dとを具備している。そして当該ストッパー9は、先側
用係嵌溝条2a内にあって位置調整を完了したならば、
別途上記の第1取着用孔9cから上記の第1取着用螺孔
9aに螺装しておいた第1取付けボルト9eを締め付け
ることで、前記した先側用係嵌溝条2aにおける前面側
上下部に突設した先側受承部2eが、上記のストッパー
部材9dとによって挟装締着自在なるよう構成されてい
る。ここで図7の9fはストッパー部材9dの係当突片
部9gに被嵌した緩衝用ゴムを示している。
【0017】従って上記請求項2によるときは、前記請
求項1に加えてドアストッパー9も簡易迅速に、その位
置を可変調整し得ることになるから、これまた扉6は係
吊状態のままでも、当該扉6の閉止位置を任意に変更し
て、他の諸部材との整合性を図ることが可能となるが、
請求項3にあっては、当該請求項2の構成に加えて、以
下の通り前記した扉6の閉成停止状態にあってエネルギ
ーが蓄勢されることになる補助スプリング機構13に関
しても、その位置調整と固定とが簡易迅速に実施でき、
このことで上記蓄勢エネルギーに基づく弾発力を適度に
加減可能とし、これを有効かつ適切に扉6の開成時にあ
って活用できるようにしてある。
【0018】すなわち、上記の補助スプリング機構13
としては図1、図2、図8に例示されており、これを作
動させるため図2に明示の如く後側吊り具7Bには、衝
当部7cがビス7dに止着されており、この衝当部7c
が扉6の閉成作動に際して、補助スプリング機構13に
おけるスプリング13aを押縮することになる。請求項
3では、当該補助スプリング機構13なるものが、スプ
リング座板14に取着され、これが後側用係嵌溝条2b
内にあって横向きにスライド自在なるよう係嵌され、こ
のスプリング座板14に設けられた第2取着用螺孔14
aに、上記の補助スプリング機構13における取着基板
13bの第2取着用孔13cから、第2取着ボルト13
dを螺着することで、後側用係嵌溝条2bの前面側上下
部に突設した前記後側受承部2fが、上記したスプリン
グ座板14と補助スプリング機構13の取着基板13b
とによって挟装締着自在なるよう構成されている。従っ
て閉扉時にスプリング13aが衝当部7cにより圧縮さ
れることにより、扉6の開成初動操作が助勢自在となる
ように、蓄勢可能となり、この結果簡易迅速なるスプリ
ング座板14の位置決め作業によって、衝当部7cとの
相対位置関係等を整合させることができる。
【0019】ここで因みに図8に例示の補助スプリング
機構13につき付説すると、同図にあって右側のL字状
に曲折された取着基板13bにおける切欠き溝13eか
ら、軸口13fに対して切欠部13g’を介し嵌入され
た受承杆13gの受承端板13hに、前記した衝当部7
cが衝当することで、スプリングシャフト13iの嵌挿
されているスプリングガイド13jに被嵌したスプリン
グ13aが、左側の取着基板13bと受承杆13gとの
間にあって圧縮されるよう構成され、図中13kは受承
杆13gとスプリングシャフト13iとを連結する止め
ピンを示している。さらに図8にあって、14bは取付
位置仮止めボルトで、これをスプリング座板14に刻設
した仮止め螺孔14cに螺合することで、前記第2取付
ボルト13dによりスプリング座板14を、後側用係嵌
溝条2bの所定位置に位置決めする以前にあって、同様
の原理によりスプリング座板14を、当該後側用係嵌溝
条2bに対して仮止めしておくためのものである。また
図8の左側に開示された位置調整ボルト14dは、これ
をスプリング座板14における調整用曲片部14eの調
整用螺孔14fに螺合することで、その先端部14g
を、前記した左側におけるコ字状の取着基板13bにあ
って、左側に形成された曲成受承片13mにおける受承
凹所13nに押当させてある。従ってこの位置調整ボル
ト14dを螺回することで、スプリング13aの圧縮度
合いが単独に調整され、このことで、前記したスプリン
グ13aの押縮状態を任意に設定できるようにしてある
が、この種の補助スプリング機構13としては、もちろ
ん各種のものを採択することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上のようにして構成されたも
のであるから、請求項1にあっては気密自動扉におい
て、先側、後側上部レールがベースに対し、取付け寸法
通りに固定されなかった場合とか、先側、後側吊り具の
扉に対する組み込み位置が正確でない場合等にあって、
期待した作用効果が発揮されないといった際、従来例の
如く扉を一旦外してから当該レール位置とか吊り具の位
置を調整したり、取付けのやり直しを行わなければなら
ないといった現状に比し、先側、後側上部レールを扉の
係吊状態下で横向スライドさせ、先側、後側上部レール
固定ボルトの締着作業だけで、迅速かつ簡易にレール位
置の正確な調整が可能となる。
【0021】さらに請求項2によるときは請求項1の構
成に加えて第1取着用螺孔を設けたストッパー座板と、
第1取着用孔を設けたストッパー部材とによってドアス
トッパーを形成し、これを前記した先側用係嵌溝条の適
切なる活用によって、横向スライド自在に固定可能とし
たので、扉を開口部の壁部に対して押し付けるための位
置が不整合となってしまった場合でも、扉を外すことな
しに、ドアストッパーの固定位置を正確に是正でき、そ
のため作業を簡易迅速に行うことができる。
【0022】そして請求項3の場合にあっては、請求項
2の構成に対して、既知の如く開扉用である補助スプリ
ング機構を付設するに際し、これを第2取着用螺孔が設
けられたスプリング座板に対して、補助スプリング機構
における第2取着用孔を設けた取着基板が、第2取付ボ
ルトで螺着されるようにすると共に、スプリング座板を
後側用係嵌溝条に横向スライド自在なるよう係嵌するよ
うにしたので、これまた簡易迅速な作業によって、補助
スプリング機構と、そのスプリングを押縮することとな
る後側吊り具に設けた衝当部との位置関係を整合させる
ことができ、この結果望ましい軽快な開扉初動操作を保
証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係る気密自動扉のベースを含
む上位箇所を示した縦断左側面図、(B)はその一構成
部材である先側上部レールを示した平面と端面と正面と
を示す相関説明図である。
【図2】(A)は前同気密自動扉の正面略示図で、
(B)はその先側上部レールと後側上部レールの相対配
置を示した平面説明図である。
【図3】一般の気密自動扉を示した閉扉状態の平面説明
図である。
【図4】(A)は先側上部レールの端面図で、(B)は
その右側面図である。
【図5】先側上部レールと先側吊り具の先側戸車との関
係を示した斜視説明図である。
【図6】先側、後側上部レールと、ベースに形成した夫
々先側用、後側用係嵌溝条と、夫々先側、後側戸車との
相関関係を示した斜視説明図である。
【図7】ベースに形成の前側用係嵌溝条と、これに係嵌
してスライド自在なスプリング座板と、これに装着され
るストッパー部材との分解斜視説明図である。
【図8】ベースに形成の後側用係嵌溝条と、これに係嵌
してスライド自在なスプリング座板と、これに装着され
る補助スプリング機構との分解斜視説明図である。
【符号の説明】
1 無目 2 ベース 2a 先側用係嵌溝条 2b 後側用係嵌溝条 2c 先側奥底壁 2d 後側奥底壁 2e 先側受承部 2f 後側受承部 3 駆動部 4 駆動ベルト 5 連結具 6 扉 7A 先側吊り具 7B 後側吊り具 7a 先側戸車 7b 後側戸車 7c 衝当部 8A 先側上部レール 8B 後側上部レール 8a 先側押当用傾屈部 8b 後側押当用傾屈部 8f 先側前突戸車条部 8g 先側基端取付用条部 8h 後側前突戸車条部 8i 後側基端取付用条部 8p 先側上部レール固定ボルト 8q 後側上部レール固定ボルト 9 ドアストッパー 9a 第1取着用螺孔 9b ストッパー座板 9c 第1取着用孔 9d ストッパー部材 9e 第1取付ボルト 10 開口部 11 壁部 12 パッキン 13 補助スプリング機構 13a スプリング 13b 取着基板 13c 第2取着用孔 13d 第2取付ボルト 14 スプリング座板 14a 第2取着用螺孔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無目に設けたベースの駆動部により駆動
    ベルトを回動し、当該駆動ベルトに連結した連結具を介
    して、扉が開閉動自在であり、当該扉に離間上設された
    先側吊り具と後側吊り具とに夫々備えられた先側戸車と
    後側戸車とが、上記ベースに設けられた夫々先側上部レ
    ールと後側上部レールとに、転動自在なるよう跨装懸架
    されると共に、当該先側上部レールの最先端側と、先側
    上部レールと並装状態にある後側上部レールの最先端側
    とに、夫々無目側に向け屈曲下降された先側押当用傾屈
    部と後側押当用傾屈部とが設けられ、前記駆動部の稼動
    により扉が閉成動することで、上記の先側戸車と後側戸
    車とが夫々上記先側押当用傾屈部と後側押当用傾屈部と
    を回動降下して走行することにより、当該走行がベース
    に設けられたドアストッパーによって停止されること
    で、当該扉が開口部の開成された壁部側に設定のパッキ
    ングに対し押当することで、当該開口部の扉による閉扉
    の気密性が保持されるようにした気密自動扉において、
    上記した先側上部レールと後側上部レールは、夫々先側
    前突戸車条部と先側基端取付用条部そして後側前突戸車
    条部と後側基端取付用条部とにより形成されていると共
    に、ベースに横向並設した先側用係嵌溝条と後側用係嵌
    溝条とに、夫々前記した先側上部レールの先側基端取付
    用条部と後側上部レールの後側基端取付用条部とを横向
    きにスライド自在なるよう係嵌して、当該先側上部レー
    ルと後側上部レールの位置調整完了状態で、夫々先側基
    端取付用条部と後側基端取付用条部に螺合された先側上
    部レール固定ボルトと後側上部レール固定ボルトを、こ
    れまた夫々先側用係嵌溝条の先側奥底壁と後側用係嵌溝
    条の後側奥底壁に螺当することで、先側基端取付用条部
    と後側基端取付用条部とが、先側用係嵌溝条と後側用係
    嵌溝条との各前面側上下部に突設した夫々先側受承条部
    と後側受承条部とに押当して固定自在であることを特徴
    とする気密自動扉。
  2. 【請求項2】 無目に設けたベースの駆動部により駆動
    ベルトを回動し、当該駆動ベルトに連結した連結具を介
    して、扉が開閉動自在であり、当該扉に離間上設された
    先側吊り具と後側吊り具とに夫々備えられた先側戸車と
    後側戸車とが、上記ベースに設けられた夫々先側上部レ
    ールと後側上部レールとに、転動自在なるよう跨装懸架
    されると共に、当該先側上部レールの最先端側と、先側
    上部レールと並装状態にある後側上部レールの最先端側
    とに、夫々無目側に向け屈曲下降された先側押当用傾屈
    部と後側押当用傾屈部とが設けられ、前記駆動部の稼動
    により扉が閉成動することで、上記の先側戸車と後側戸
    車とが夫々上記先側押当用傾屈部と後側押当用傾屈部と
    を回動降下して走行することにより、当該走行がベース
    に設けられたドアストッパーによって停止されること
    で、当該扉が開口部の開成された壁部側に設定のパッキ
    ングに対し押当することで、当該開口部の扉による閉扉
    の気密性が保持されるようにした気密自動扉において、
    上記した先側上部レールと後側上部レールは、夫々先側
    前突戸車条部と先側基端取付用条部そして後側前突戸車
    条部と後側基端取付用条部とにより形成されていると共
    に、ベースに横向並設した先側用係嵌溝条と後側用係嵌
    溝条とに、夫々前記した先側上部レールの先側基端取付
    用条部と後側上部レールの後側基端取付用条部とを横向
    きにスライド自在なるよう係嵌して、当該先側上部レー
    ルと後側上部レールの位置調整完了状態で、夫々先側基
    端取付用条部と後側基端取付用条部に螺合された先側上
    部レール固定ボルトと後側上部レール固定ボルトを、こ
    れまた夫々先側用係嵌溝条の先側奥底壁と後側用係嵌溝
    条の後側奥底壁に螺当することで、先側基端取付用条部
    と後側基端取付用条部とが、先側用係嵌溝条と後側用係
    嵌溝条との各前面側上下部に突設した夫々先側受承条部
    と後側受承条部とに押当して固定自在であり、前記した
    ドアストッパーが、先側用係嵌溝条にあって横向きにス
    ライド自在なるよう係嵌されて第1取着用螺孔の設けら
    れたストッパー座板と、第1取着用孔を設けたストッパ
    ー部材とからなり、当該ストッパーの位置調整完了状態
    で、第1取付ボルトを上記の第1取着用孔から同上第1
    取着用螺孔に螺着することで、前記した先側用係嵌溝条
    の前面側上下部に突設した先側受承部が、上記のストッ
    パー座板とストッパー部材とにより挟装締着自在である
    ことを特徴とする気密自動扉。
  3. 【請求項3】 無目に設けたベースの駆動部により駆動
    ベルトを回動し、当該駆動ベルトに連結した連結具を介
    して、扉が開閉動自在であり、当該扉に離間上設された
    先側吊り具と後側吊り具とに夫々備えられた先側戸車と
    後側戸車とが、上記ベースに設けられた夫々先側上部レ
    ールと後側上部レールとに、転動自在なるよう跨装懸架
    されると共に、当該先側上部レールの最先端側と、先側
    上部レールと並装状態にある後側上部レールの最先端側
    とに、夫々無目側に向け屈曲下降された先側押当用傾屈
    部と後側押当用傾屈部とが設けられ、前記駆動部の稼動
    により扉が閉成動することで、上記の先側戸車と後側戸
    車とが夫々上記先側押当用傾屈部と後側押当用傾屈部と
    を回動降下して走行することにより、当該走行がベース
    に設けられたドアストッパーによって停止されること
    で、当該扉が開口部の開成された壁部側に設定のパッキ
    ングに対し押当することで、当該開口部の扉による閉扉
    の気密性が保持されるようにした気密自動扉において、
    上記した先側上部レールと後側上部レールは、夫々先側
    前突戸車条部と先側基端取付用条部そして後側前突戸車
    条部と後側基端取付用条部とにより形成されていると共
    に、ベースに横向並設した先側用係嵌溝条と後側用係嵌
    溝条とに、夫々前記した先側上部レールの先側基端取付
    用条部と後側上部レールの後側基端取付用条部とを横向
    きにスライド自在なるよう係嵌して、当該先側上部レー
    ルと後側上部レールの位置調整完了状態で、夫々先側基
    端取付用条部と後側基端取付用条部に螺合された先側上
    部レール固定ボルトと後側上部レール固定ボルトを、こ
    れまた夫々先側用係嵌溝条の先側奥底壁と後側用係嵌溝
    条の後側奥底壁に螺着することで、先側基端取付用条部
    と後側基端取付用条部とが、先側用係嵌溝条と後側用係
    嵌溝条との各前面側上下部に突設した夫々先側受承条部
    と後側受承条部とに押当して固定自在であり、前記した
    ドアストッパーが、先側用係嵌溝条にあって横向きにス
    ライド自在なるよう係嵌されて第1取着用螺孔の設けら
    れたストッパー座板と、第1取着用孔を設けたストッパ
    ー部材とからなり、当該ストッパーの位置調整完了状態
    で、第1取付ボルトを上記の第1取着用孔から同上第1
    取着用螺孔に螺着することで、前記した先側用係嵌溝条
    の前面側上下部に突設した先端受承部が、上記のストッ
    パー座板とストッパー部材とにより挟装締着自在であ
    り、さらに前記した扉の閉成停止状態にあって、後側吊
    り具に設けた衝当部押圧されることによりスプリング
    が圧縮され、この圧縮により蓄勢された復元弾発力によ
    って、扉の開成作動時における初動を助勢できるよう構
    成されてなる補助スプリング機構がスプリング座板に取
    着され、当該スプリング座板が後側用係嵌溝条にあって
    横向きにスライド自在なるよう係嵌され、上記スプリン
    グ座板に設けられた第2取着用螺孔に、補助スプリング
    機構の取着基板に設けられた第2取着用孔から第2取着
    ボルトを螺着することで、前記した後側用係嵌溝条の前
    面側上下部に突設した後側受承部が、上記のスプリング
    座板と補助スプリング機構の上記取着基板とにより挟装
    締着自在であることを特徴とする気密自動扉。
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