JP6600825B2 - 上吊式引戸装置および上吊式引戸装置に用いられる走行レール - Google Patents

上吊式引戸装置および上吊式引戸装置に用いられる走行レール Download PDF

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Description

本発明は、壁面の開口部を気密に閉鎖するための上吊式引戸装置および当該上吊式引戸装置に用いられる走行レールに関するものである。
従来、戸体を開閉するための装置として、戸体を吊持する吊車と、当該吊車が転動する走行レールとで構成される上吊式引戸装置がある。特に、高い気密性能を有する上吊式引戸装置の構造として、吊車が転動する走行レールに傾斜レール部を設けたものがある。当該傾斜レール部は、戸体の閉鎖方向に下降すると共に開口部の壁面に接近するように形成されている。これにより、戸体が、その自重で床面に落とし込まれると共に壁面に押し込まれて、壁面の開口部が閉鎖・密閉される(例えば、特許文献1および2)。
特開平5−98866 特開平2004−197372
しかしながら、従来の傾斜レール部を備えた走行レールは、取り付け時に、現場の開口寸法等に応じたレールの切断や位置調整が必要であるため、取り付け作業に熟練の技術が求められるという問題があった。
また、寸法の誤差が生じた場合や、寸法の間違いが現場で発覚した場合に、現場における臨機応変な対応は難しいという問題もあった。
また、従来の傾斜レール部を備えた走行レールは、レール全体を壁面や上枠等に直接取り付けて固定するものであるため、消耗部品であるレールの交換は非常に手間がかかり、保守性の低いものであった。
さらに、現場の寸法に合わせたレールの加工が必要であるため、走行レールは、オーダーメイド方式で作成しなければならず、標準品の作り置きが難しいという問題もあった。
そこで本発明は、前述の傾斜レール部を有する走行レールの取付施工性に優れると共に、傾斜レール部等の走行レールの各部の交換が容易であるために保守性に優れた上吊式引戸装置を提供することを目的とする。また、標準品として作り置きすることが可能な上吊式引戸装置用の走行レールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の上吊式引戸装置は、戸体の閉鎖方向に下降し且つ壁面に接近する傾斜レール部を少なくとも有する走行レールと、前記走行レールの走行レール被転動部を転動可能な走行ローラを有する吊車と、を有する上吊式引戸装置であって、前記走行レールは、当該走行レールを所定の場所に固定するためのレール支持具に対し戸体の開閉方向に摺動可能な走行レール用摺動部を有することを特徴とする。
この場合、前記上吊式引戸装置は、前記走行レールの走行レール被転動部からの距離が一定となる補助レール被転動部を有するように形成される補助レールを具備し、前記吊車は、前記補助レールの補助レール被転動部を転動可能な補助ローラを有することが好ましい。
また、前記補助レールは、前記レール支持具に対し戸体の開閉方向に摺動可能な補助レール用摺動部を有していても良い。
また、前記上吊式引戸装置は、前記戸体と、前記戸体が前記吊車に吊持されて閉鎖方向に移動することにより前記戸体と前記壁面との間を閉鎖するシール機構と、を具備していても良い。
この場合、前記シール機構を加熱するための加熱手段を具備するものとすることができる。
また、前記シール機構は、戸体に配置され端部を壁面側に向けた断面略コ字状の戸体側シール部材と、壁面に配置され端部を戸体側に向けた断面略コ字状の壁面側シール部材とからなり、前記戸体が前記吊車に吊持されて閉鎖方向に移動することにより、戸体側シール部材と壁面側シール部材との間に閉鎖空間を形成可能なものとすることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の走行レールは、上吊式引戸装置に用いられる走行レールであって、前記走行レールを所定の場所に固定するためのレール支持具に対し戸体の開閉方向に摺動可能に形成された走行レール用摺動部と、前記戸体の開閉方向に対し直交する水平方向且つ垂直方向に傾斜する傾斜レール部と、を具備することを特徴とする。
本発明の上吊式引戸装置は、傾斜レール部を有する走行レールが摺動部を具備するため、現場での取り付け作業が容易となる。
具体的には、レール支持具内で走行レールを摺動させることで、戸体の落とし込み且つ押し込みを行う位置を変更できるため、現場において、走行レールの傾斜レール部を切断等する作業は不要である。また、走行レールを摺動させて取り付け位置を決定した後、ビス止め等で固定すれば良いだけなので、現場作業は、従来技術に比べて著しく単純化され、工期が短縮されると共に、熟練した技術を有する者でなくても行うことが可能となる。
また、本発明の走行レールは、前述の特徴および効果を有するため、標準品として作り置きができ、低コスト且つ短納期での走行レールの提供が可能となる。
本発明の走行レールの戸体開放時を示す概略平面図である。 本発明の上吊式引戸装置の戸体開放時を示すA−A線矢印方向部分断面図である。 本発明の上吊式引戸装置の戸体開放時を示すB−B線矢印方向部分断面図である。 本発明の走行レールの戸体閉鎖時を示す概略平面図である。 本発明の上吊式引戸装置の戸体閉鎖時を示すB−B線矢印方向部分断面図である。 本発明の上吊式引戸装置の戸体閉鎖時を示すC−C線矢印方向部分断面図である。 本発明の走行レールを示す概略側面図である。
以下、本発明の上吊式引戸装置を図1〜図7に基づき説明する。
本発明の上吊式引戸装置1は、戸体30の閉鎖方向に下降し且つ壁面100に接近する傾斜レール部11を少なくとも有する走行レール10と、走行レール10の走行レール被転動部12を転動可能な走行ローラ41を有する吊車40と、で主に構成される。
戸体30は、クリーンルームや冷蔵室・冷凍室等の壁面で囲まれた部屋や箱体に設けられた開口部110を開閉するためのものである。なお、本発明において、壁面100とは、部屋や箱体を形成する壁面のうち、開口部110が形成されている壁面を指すものとする。
吊車40は、戸体30を吊持するものであり、走行レール10の走行レール被転動部12を転動可能な走行ローラ41を少なくとも有し、走行レール10に沿って戸体30を移動させるものである。
走行レール10は、少なくとも戸体30の開閉方向Xに対し直交する水平方向Y且つ垂直方向Zに傾斜する傾斜レール部11を有する。また、当該走行レール10を所定の場所に固定するためのレール支持具200に対し戸体30の開閉方向Xに摺動可能に形成された走行レール用摺動部14を形成されている。また、走行レール10は、吊車40の走行ローラ41が転動可能な走行レール被転動部12を有している。
傾斜レール部11は、戸体30の開閉方向Xに対し直交する水平方向Y且つ垂直方向Zに傾斜するように形成される。換言すると、上吊式引戸装置1に用いられた時には、戸体30の開閉方向Xのうち閉鎖する方向に下降し且つ壁面100に接近する構成となる。これにより、戸体30が閉鎖方向に移動して傾斜レール部11を通過すると、戸体30が床面側に落とし込まれると共に壁面100側に押し込まれる。
このような傾斜レール部11の断面形状としては、例えば、円弧状の走行レール被転動部12と、レール支持具200に支持される走行レール用摺動部14と、その間を傾斜して接続する中間部とで構成すれば良い。水平方向Yおよび垂直方向Zを含むYZ平面上において、中間部の傾斜角度は、戸体30を水平方向Yおよび垂直方向Zに移動させたい距離に応じて適宜調整すれば良い。例えば、図2、図3、図5、図6に示すように、傾斜レール部11のYZ平面の傾斜角度を45度とした場合、戸体30を水平方向Yに移動させる距離と、戸体30を垂直方向Zに移動させる距離の比率は等しくなる。具体的には、中間部の傾斜角度が45度である傾斜レール部11を有する走行レール10を用いて、戸体30を壁面方向に8mm接近移動させた場合、床面方向に8mm下降移動させることができる。
また、走行レール10は、傾斜レール部11の両隣に、戸体30をその開閉方向Xに水平移動させる部分を有する。例えば、傾斜する前のレール高を有する戸尻側水平レール部16を傾斜レール部11の戸尻側に有し、傾斜した後のレール高を有する戸先側水平レール部17を傾斜レール部11の戸先側に有する。なお、本明細書中において、レール高とは、垂直方向Zにおける走行レール10の走行レール被転動部12の高さを指す。
走行レール10は、傾斜レール部11、戸尻側水平レール部16、戸先側水平レール部17を総て一体として作製しても良いし、それぞれ別部材として作製しても良いが、別部材として作製するほうが、様々な開口寸法に対応できる点で好ましい。例えば、戸尻側水平レール部16又はその一部を別部材とし、長さの異なるものを各種取り揃えておくか、あるいは現場で切り詰めることにより、様々な開口寸法に応じて走行レール10の全体の長さを変えて配置することができる。
走行レール用摺動部14は、レール支持具200に対し、戸体30の開閉方向Xへ摺動可能であればどのようなものでも良いが、例えば、戸体30の開閉方向Xに直線状の凸状又は凹状に形成すれば良い。また、当該走行レール用摺動部14は、後述する走行レール嵌合部201と嵌合可能に形成される。走行レール用摺動部14を設ける位置は、特に限定されないが、例えば、図2〜図5に示すように、走行レール10の下部に設ければ良い。この場合、走行レール10は、レール支持具200の走行レール嵌合部201によって下側から支持される。
また、走行レール用摺動部14は、走行レール10がレール支持具200の走行レール嵌合部201から外れないようにするための掛止部19を有していても良い。当該掛止部19は、走行レール用摺動部14が凸状である場合には、例えば、図2、図3、図5、図6に示すように、鍔状に形成すれば良い。また、掛止部19は、走行レール10の上側から下側の方向に広がるテーパー状に形成することも可能である。
レール支持具200は、上枠や壁面100等に固定されて、走行レール10を上枠や壁面100等の所定の場所に固定するためのものである。レール支持具200には、走行レール用摺動部14を摺動可能に嵌合する走行レール嵌合部201が形成される。走行レール嵌合部201は、走行レール用摺動部14の形状が凸状である場合には凹状に、当該形状が凹状である場合には凸状に形成される。また、走行レール用摺動部14が前述した係止部19を有する場合、走行レール嵌合部201には、当該係止部19が掛止される係止受部206が設けられる。
本発明の上吊式引戸装置1を前述のような構成とすることにより、レール支持具200に対して走行レール10を自由にスライドさせることができる。すなわち、走行レール10は、走行レール用摺動部14を有することにより、戸体30の開閉方向Xに対し直交する水平方向Yに屈曲している傾斜レール部11を有しているにも拘わらず、当該屈曲する部位に妨げられることなく、戸体30の開閉方向Xに直線的にスライドさせることができる。これにより、走行レール10の取り付け時に、戸体30の落とし込み且つ押し込みを行う位置の調整が容易となり、現場作業の効率が上がるという効果がもたらされる。なお、当該効果は、後述する複数の走行レール10が存在する場合に、より顕著である。
また、走行レール10は、一枚の戸体30に対して1または複数とすることができる。例えば、図1〜図6に示すように、走行レール10を2本とする場合、戸体30を戸尻において吊持する戸尻側吊車40Aの走行ローラ41Aが走行する戸尻側走行レール10Aと、戸体30を戸先において吊持する戸先側吊車40Bの走行ローラ41Bが走行する戸先側走行レール10Bとが、配置される。このとき、戸尻側吊車40Aが走行する戸尻側走行レール10Aのレール高と、戸先側吊車40Bが走行する戸先側走行レール10Bのレール高とが常に等しくなるように、各吊車と各レールの配置が決定される。これにより、戸体30は傾かず、また、戸尻側吊車40Aと戸先側吊車40Bとが互いに干渉することなく、スムーズな開閉がなされる。さらに、走行レール10の設置幅をコンパクトにすることができる。
また、本発明の上吊式引戸装置1は、走行レール10の走行レール被転動部12からの距離が一定となる補助レール被転動部23を有するように形成される補助レール20を具備していても良い。
この場合、吊車40は、補助レール20の補助レール被転動部23を転動可能に形成された補助ローラ42を有する。
ここで、走行レール10の走行レール被転動部12からの距離とは、走行レール10の走行レール被転動部12から補助レール20の補助レール被転動部23に降ろした垂線の長さを指す。
例えば、走行レール10のレール高が最も高い時を基準とし、傾斜レール部11でレール高が下がった場合には、補助レール20の補助レール被転動部23も同じだけ下がるように、補助レール20の厚みを調節すれば良い。具体的には、図7に示すように、走行レール10が戸尻側水平レール部16と傾斜レール部11と戸先側水平レール部17とで構成されている場合、補助レール20は、傾斜レール部11と戸先側水平レール部17の下に配置され、戸尻側水平レール部16の下には配置されない。このとき、補助ローラ42は、走行ローラ41の戸尻側水平レール部16の走行時に、レール支持具200のレール支持具被転動部203を走行し、走行ローラ41の傾斜レール部11および戸先側水平レール部17の走行時に、補助レール20の補助レール被転動部23を走行する。
また、補助レール20は、レール支持具200に対し戸体30の開閉方向Xに摺動可能な補助レール用摺動部24を有していても良い。
補助レール用摺動部24は、レール支持具200に対し戸体30の開閉方向Xに対し摺動可能に形成される。補助レール用摺動部24の形状は、特に限定されないが、後述するレール支持具200の補助レール嵌合部202と嵌合する凸状や凹状に形成すれば良い。補助レール用摺動部24を設ける位置は、特に限定されないが、例えば、図2、図4または図5に示すように、補助レール20の上部に設けられる。この場合、補助レール20は、レール支持具200の補助レール嵌合部202によって上側から支持される。
また、補助レール用摺動部24は、補助レール20がレール支持具200の補助レール嵌合部202から外れないようにするための掛止部29を有していても良い。当該掛止部29は、補助レール用摺動部24が凸状である場合には、例えば、図3、図5または図6に示すように、補助レール20の下側から上側の方向に広がるテーパー状に形成すれば良い。また、掛止部29は、鍔状に形成することも可能である。
補助レール用摺動部24が設けられる場合、レール支持具200には、補助レール用摺動部24が摺動可能に嵌合する補助レール嵌合部202が形成される。補助レール嵌合部202は、補助レール用摺動部24の形状が凸状である場合には凹状に、当該形状が凹状である場合には凸状に形成される。また、補助レール用摺動部24が前述した係止部29を有する場合、補助レール嵌合部202には、当該係止部29が係止される係止受部207が設けられる。
また、本発明の上吊式引戸装置1は、戸体30と、戸体30が吊車40に吊持されて閉鎖方向Xに移動することにより戸体30と壁面100との間を閉鎖するシール機構60と、を具備していても良い。
シール機構60は、戸体30と、開口部110の周囲の壁面100又は床面との間に配置され、戸体30と壁面100又は床面との間を密接できればどのようなものでも良く、例えば、従来から知られている樹脂や金属からなるシール部材を用いれば良い。これにより、戸体30が閉鎖方向に移動すると、当該戸体30は、シール機構60を介して壁面100や床面によって押圧され、開口部がしっかりと閉鎖される。
また、本発明の上吊式引戸装置1は、冷蔵室や冷凍室等の開口部110に用いられる場合がある。この場合には、開口部110の室内側から室外側に冷気が逃げるのを抑制するために、シール機構60の室内側と室外側との間に閉鎖空間67を形成する方が好ましい。例えば、シール機構60を、戸体側上部シール片64aと戸体側下部シール片64bからなる断面略コ字状の戸体側シール部材64と、壁面側上部シール片65aと壁面側下部シール片65bからなる断面略コ字状の壁面側シール部材65とで構成する。戸体側シール部材64は、戸体30に配置された際に、戸体側上部シール片64aと戸体側下部シール片64bの端部が壁面100側に向くように形成される。また、戸体側上部シール片64aと戸体側下部シール片64bの端部には、更に補助シール片64c、64dをそれぞれ有していても良い。また、壁面側シール部材65は、壁面100に配置された際に、壁面側上部シール片65aと壁面側下部シール片65bの端部が戸体30の内側に向くように形成される。そして、戸体30で開口部110を閉鎖した際に、戸体側上部シール片64a又は補助シール片64cと壁面側上部シール片65a、戸体側下部シール片64b又は補助シール片64dと壁面側下部シール片65bがそれぞれ接触するように、戸体側シール部材64と壁面側シール部材65を配置すれば良い。なお、壁面側シール部材65は、壁面100に配置しても良いし、レール支持具200と連結するように配置しても構わない。
シール機構60をこのように構成すれば、戸体30が閉鎖方向に下降すると共に壁面100に接近するように移動した際に、戸体側シール部材64と壁面側シール部材65との間に閉鎖空間67が形成される。閉鎖空間67は、断熱空間として機能するため、冷蔵室や冷凍室の冷気が逃げるのを抑制することができる。
ここで、上吊式引戸装置1は、冷蔵室や冷凍室等の開口部110に用いられる場合、戸体が開きにくくなったり、シール機構が破損し易くなったりするということが多い。これは、例えば、戸体が開放された時に、補助シール片64cと壁面側上部シール片65aに結露による水滴が付着し、その後、戸体が閉鎖されて零下となった時に、当該水滴が凍結して、補助シール片64cと壁面側上部シール片65aとが固着してしまうことが原因である。この場合、次に戸体を開放しようとすると、戸体が開きにくかったり、補助シール片64cと壁面側上部シール片65aが破損したりする。
このような課題を解決するため、本発明の上吊式引戸装置1は、シール機構60を加熱するための加熱手段(図示せず)を具備していても良い。
加熱手段は、シール部材が凍って連結されるのを防止できればどのようなものでも良いが、例えば、壁面100側に設けられ、壁面側シール部材65を加熱する電気ヒータ等を用いることができる。
また、シール部材は、特に限定されるものではないが、上述した水滴の付着を防ぐために、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の撥水性の高い素材からなるものが好ましい。また、シール部材を当該高撥水性素材によってコーティングしたものでも良い。
1 上吊式引戸装置
10 走行レール
10A 戸尻側走行レール
10B 戸先側走行レール
11 傾斜レール部
12 走行レール被転動部
14 走行レール用摺動部
16 戸尻側水平レール部
17 戸先側水平レール部
19 係止部
20 補助レール
23 補助レール被転動部
24 補助レール用摺動部
29 係止部
30 戸体
40 吊車
40A 吊車
40B 吊車
41 走行ローラ
41A 走行ローラ
41B 走行ローラ
42 補助ローラ
60 シール機構
64 戸体側シール部材
65 壁面側シール部材
67 閉鎖空間
100 壁面
110 開口部
200 レール支持具
201 走行レール嵌合部
202 補助レール嵌合部
203 レール支持具被転動部
206 係止受部
207 係止受部
X 開閉方向
Y 水平方向
Z 垂直方向

Claims (4)

  1. 戸体の閉鎖方向に下降し且つ壁面に接近する傾斜レール部と、前記傾斜レール部の戸尻側に配置され前記戸体を開閉方向に水平に移動させるための戸尻側水平レール部と、前記傾斜レール部の戸先側に配置され前記戸体を開閉方向に水平に移動させるための戸先側水平レール部と、を少なくとも有する走行レールと、前記走行レールの走行レール被転動部を転動可能な走行ローラを有する吊車と、を有する上吊式引戸装置であって、
    前記走行レールは、当該走行レールを所定の場所に固定するためのレール支持具に対し戸体の開閉方向に摺動可能な走行レール用摺動部を有すると共に、前記傾斜レール部と、前記戸尻側水平レール部と、前記戸先側水平レール部と、がそれぞれ別部材として構成され、
    前記走行レール用摺動部は、前記走行レールの下部に設けられ、前記レール支持具の走行レール嵌合部によって下側から支持されるものであり、
    更に、前記走行レールの走行レール被転動部からの距離が一定となる補助レール被転動部を有するように形成される補助レールを具備し、
    前記吊車は、前記補助レール被転動部を転動可能な補助ローラを有することを特徴とすることを特徴とする上吊式引戸装置。
  2. 前記補助レールは、前記レール支持具に対し戸体の開閉方向に摺動可能な補助レール用摺動部を有することを特徴とする請求項1記載の上吊式引戸装置。
  3. 前記戸体と、
    前記戸体が前記吊車に吊持されて閉鎖方向に移動することにより前記戸体と前記壁面との間を閉鎖するシール機構と、
    前記シール機構を加熱するための加熱手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1又は2記載の上吊式引戸装置。
  4. 前記戸体と、
    前記戸体が前記吊車に吊持されて閉鎖方向に移動することにより前記戸体と前記壁面との間を閉鎖するシール機構と、
    を具備し、
    前記シール機構は、
    戸体に配置され端部を壁面側に向けた断面略コ字状の戸体側シール部材と、
    壁面に配置され端部を戸体側に向けた断面略コ字状の壁面側シール部材とからなり、
    前記戸体が前記吊車に吊持されて閉鎖方向に移動することにより、戸体側シール部材と壁面側シール部材との間に閉鎖空間を形成可能であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の上吊式引戸装置。
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