JP2937010B2 - 摺動断熱パネル下部の気密装置 - Google Patents

摺動断熱パネル下部の気密装置

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JP2937010B2
JP2937010B2 JP8312894A JP8312894A JP2937010B2 JP 2937010 B2 JP2937010 B2 JP 2937010B2 JP 8312894 A JP8312894 A JP 8312894A JP 8312894 A JP8312894 A JP 8312894A JP 2937010 B2 JP2937010 B2 JP 2937010B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレハブ式冷蔵庫、冷
凍庫等の貯蔵庫のスライド扉や観音扉或いは低温冷蔵、
冷凍倉庫内の可動間仕切等に適用される摺動断熱パネル
下部の気密装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の摺動断熱パネル下部の気密装置1
01は、例えば図6に示すように、木製のパネル枠10
2と、表面板104、104と、パネル枠102と両表
面板104、104に囲まれた空間に設けられた断熱性
心材105とを有する摺動断熱パネル100の下部に、
パッキン106、106が押え部材107、107と釘
108、108によってパネル枠102に固定されたも
のであった。そして、ヒータ線取付溝103に取り付け
られたヒータ線110、110によって、パッキン10
6、106と床45との凍結、固着を防止するものであ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
摺動断熱パネル下部の気密装置101は、木製のパネル
枠102に平板状のパッキン106、106をアルミニ
ウム押出形材等の押え部材107、107でパネル枠1
02に釘108、108で固定されたものであったの
で、客先での摺動断熱パネル100の使用中にパッキン
106、106が、床に凍結し破損したり、運搬台車の
衝突による損傷或いは摩耗等で交換、修理や長さ調整が
必要になった場合、木製のパネル枠102に打ち込んで
いる釘108、108を抜き、パッキン106、106
を取り外すため、作業性が悪いと共に、パネル枠102
に損傷を与え、極端な場合には摺動断熱パネル100が
使用不能になる場合があった。その上、摺動断熱パネル
100の製造に手間がかかった。
【0004】更に、従来の摺動断熱パネル下部の気密装
置101は、木製のパネル枠102を使用していたの
で、例えば、ヒータ線110を取り付ける場合、木製の
パネル枠102の上に石綿114をひいて、その上にヒ
ータ線110を取り付けていたため、ヒータ線110が
断線して交換、修理する場合にはパッキン106、10
6及び金属覆い109をとり外さなければならなかっ
た。又、ヒータ線110を取り付ける際、断線したまま
使用すると、極端な場合には摺動断熱パネル100が床
に凍結、固着し摺動不能になる恐れがあった。
【0005】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決し、摺動断熱パネル下部の気密装置の弾性材の破損
や摩耗による交換、修理又は長さ調整を容易に行なうこ
とが出来ると共に、この気密装置の凍結、固着を防止
し、且つ経済的に製造出来る摺動断熱パネル下部の気密
装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、温度の異なる内と外とを仕切る摺動断熱
パネルの下部に設けられ、床と摺動可能な摺動断熱パネ
ル下部の気密装置において、該気密装置は、前記摺動断
熱パネルの下部の内と外とを気密にし一端に固定片を有
する弾性材と、該弾性材の固定片を嵌合、保持する溝部
を有する嵌合部材と、該嵌合部材の一端に設けた嵌合片
を嵌合する嵌合溝部を有する固定部材とを備え、該固定
部材は、ビスによって前記摺動断熱パネルのパネル枠に
固定されたものである。
【0007】又、本発明は、温度の異なる内と外とを仕
切る摺動断熱パネルの下部に設けられ、床と摺動可能な
摺動断熱パネル下部の気密装置において、該気密装置
は、前記摺動断熱パネルの下部の内と外とを気密にし一
端に固定片を有する弾性材と、一端が前記摺動断熱パネ
ルの本体下端に固定可能な嵌合片と他端が他の該嵌合片
を嵌合可能にする嵌合溝と両側部に設けた前記弾性材の
固定片を嵌合、固定する溝部とを有する嵌合部材とを備
えたものである。
【0008】更に、本発明の気密装置は、温度の異なる
内と外とを仕切る摺動断熱パネルの下部に設けられ、床
と摺動可能な摺動断熱パネル下部の気密装置において、
該気密装置は、前記摺動断熱パネルの下部の内と外とを
気密にし一端に固定片を有する弾性材と、一端に他の部
材を嵌合可能にする嵌合片を有し他端に他の部材を嵌合
可能にする嵌合溝を有し両側部に前記弾性材の固定片を
嵌合、固定する又は前記気密装置の凍結を防止するヒー
タ線を埋設する溝部とを有する嵌合部材であって、該嵌
合部材の嵌合片と他の前記嵌合部材の嵌合溝を嵌合した
ブロックとを備え、該ブロックの上方の嵌合部材は、前
記摺動断熱パネルの本体の下端に固定され、前記ブロッ
クの一方の嵌合部材の溝部には、前記ヒータ線が埋設さ
れ、該ヒータ線が埋設されない他の一つの嵌合部材の溝
部は、前記弾性材の固定片が嵌合、固定されるものであ
る。
【0009】更に、本発明の気密装置は、前記ブロック
を複数個前記摺動断熱パネルの厚み方向に併設したもの
である。
【0010】
【作用】本発明によれば、温度の異なる内と外とを仕切
る摺動断熱パネルの下部に設けられ、床と摺動可能な摺
動断熱パネル下部の気密装置において、この気密装置
は、摺動断熱パネルの下部の内と外とを気密にし一端に
固定片を有する弾性材と、この弾性材の固定片を嵌合、
保持する溝部を有する嵌合部材と、この嵌合部材の一端
に設けた嵌合片を嵌合する嵌合溝部を有する固定部材と
を備え、この固定部材は、ビスによって前記摺動断熱パ
ネルのパネル枠に固定されたので、弾性材が従来の取り
付け装置よりも一層確実に固定され、床と凍結したり、
運搬車等の衝突により損傷を受け、交換、修理する必要
になった場合には、弾性材を嵌合、保持する嵌合部材か
ら直接、弾性材を外すことによって交換、修理すること
が出来、又、弾性材を嵌合、保持する嵌合部材を固定部
材から外して、作業のし易い手元で弾性材を交換、修理
することも出来る。
【0011】又、本発明によれば、気密装置は、摺動断
熱パネルの下部の内と外とを気密にし一端に固定片を有
する弾性材と、一端が摺動断熱パネルの本体下端に固定
可能な嵌合片と他端が他の該嵌合片を嵌合可能にする嵌
合溝と両側部に設けた弾性材の固定片を嵌合、固定する
溝部とを有する嵌合部材とを備えたので、弾性材を嵌
合、保持する嵌合部材から直接、弾性材を外すことによ
って弾性材を交換、修理することが出来ると共に、この
気密装置は、部品点数が少なく経済的に製造出来る。
【0012】更に、本発明は、上記弾性材と、一端に他
の部材を嵌合可能にする嵌合片を有し他端に他の部材を
嵌合可能にする嵌合溝を有し両側部に溝部を有する嵌合
部材であって、この嵌合部材の嵌合片と他の前記嵌合部
材の嵌合溝を嵌合したブロックとを備え、このブロック
の上方の嵌合部材は、摺動断熱パネルの本体の下端に固
定され、ブロックの一方の嵌合部材の溝部には前記ヒー
タ線が埋設され、ヒータ線が埋設されない他の一つの嵌
合部材の溝部は、弾性材の固定片が嵌合、固定されるも
のであるので、この気密装置は、摺動断熱パネルの内と
外とを気密にすると共に、この気密装置に配設されたヒ
ータ線によって摺動断熱パネル下部の気密装置の凍結と
それによる弾性材の破損を防止する。
【0013】更に、本発明は、上記ブロックを複数個摺
動断熱パネルの厚み方向に併設したので、上記作用と共
に、冷凍庫等の内の温度が極低温の場合には、内と外の
気密を一層強化出来、且つヒータ線のヒータ能力をアッ
プして、摺動断熱パネル下部の気密装置の凍結とそれに
よる弾性材の破損を防止する。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る摺動断熱パネル下部の気
密装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1
は摺動断熱パネル下部の気密装置の第1の実施例を示す
一部省略断面図、図2は図1に示した気密装置を含む摺
動断熱パネルの一部省略縦断面図、図3〜5はそれぞれ
気密装置の第2、第3、第4の実施例を示す一部省略断
面図である。
【0015】図2に示すように、本発明に係る第1の実
施例の気密装置を含む摺動断熱パネル1は、摺動断熱パ
ネル1の四周を囲うパネル枠28と、金属又は樹脂製の
表面板34、34と、パネル枠28と表面板34、34
とに囲まれた空間内に設けられた断熱性心材であるポリ
ウレタンやポリイソシアヌレート等の樹脂発泡体37
と、摺動断熱パネル1の下部に設けられた気密装置10
とを有する。この場合、摺動断熱パネルのスライド扉へ
の適用例を示すが観音開き扉のような開閉方式のものに
も適用されるものである。
【0016】図1は、上記図2の摺動断熱パネル1の下
部に設けられた第1の実施例の気密装置10を示す。気
密装置10は、温度の異なる内2と外3とを仕切る摺動
断熱パネル1の下部に設けられ、床45と摺動可能なも
のである。この気密装置10は、摺動断熱パネル1の内
2と外3とを気密にし一端に固定片12を有するパッキ
ン11、11と、一端17が摺動断熱パネル1の本体下
端5に設けた固定溝6に嵌合可能な嵌合片15と他端1
8が他の嵌合片15を嵌合可能にする嵌合溝16と両側
部に設けたパッキン11、11の固定片12、12を嵌
合、固定する又は気密装置の凍結を防止するヒータ線4
2、42を埋設する溝部14、14とを有する嵌合部材
13、13とを備えたものである。
【0017】更に、第1の実施例の気密装置10は、上
方の嵌合部材13の嵌合片15と他の下方の嵌合部材1
3の嵌合溝16を嵌合したブロック22を形成してい
る。このブロック22の上方の嵌合部材13は、摺動断
熱パネルの本体4の下端5にビス19で固定され、この
ブロック22の上方の嵌合部材13の溝部14には、気
密装置10の凍結を防止するヒータ線42、42が埋設
され、このヒータ線が埋設されない下方の嵌合部材13
の溝部14、14は、パッキン11、11の固定片1
2、12を嵌合、固定されるものである。それぞれの嵌
合部材13は、アルミニウム合金材又は合成樹脂製で製
作されるが、ヒータ線が溝部14に埋設されるものは、
アルミニウム合金材のような熱伝導性の良いものが好適
である。下方の嵌合部材13は、その両端において、上
方の嵌合部材13のビス孔状溝部21にビス頭の大きな
ビスを止めることによって、そのビス頭で嵌合部材13
の移動を止めることによって抜け止めされる。この場
合、ブロックに於けるヒータ線とパッキンの取付位置を
上下逆としてよいことは勿論である。
【0018】一方、下部パネル枠28は、その外周面の
内2寄りと外3寄りとに設けられたヒータ線埋設用溝部
30、30と、摺動断熱パネル1の両表面に位置する側
に表面板34、34の折り曲げ端部35、35を嵌合す
る嵌合部31、31とを一体的に形成した押出形材から
成り、例えば硬質塩化ビニール樹脂製或いは繊維強化合
成樹脂(FRP)製等の押出形材とすることによってパ
ネル枠28での断熱性も確保することが出来る。又、摺
動断熱パネルの本体下端5には、パネル枠28の長手方
向の数カ所でねじ41によってパネル枠28に固定され
た下部振れ止め39及び床45側にパネル枠28の大き
さに応じて複数個所に設置されたスライドガイド40と
を有し、下部振れ止め39は、ヒータ線埋設用溝部30
に埋設されるヒータ線44の押え並びに摺動断熱パネル
の本体下端5の縁材の機能も果すがアルミニウム合金押
出形材製とすることにより耐久性が良好となる。
【0019】又、図2に示すように、本発明に係る摺動
断熱パネル1は、ラッチ解錠ハンドル47、47及び連
結棒48と、懸垂部50を構成する懸垂部材51及び吊
り車輪53と、摺動断熱パネル1を懸垂部50を介して
懸垂支持するガイドレール54及び貯蔵庫側壁58に固
定されたガイドレール支持部材55とを有する。懸垂部
材51は、ボルト52a、ナット52bを介して摺動断
熱パネル1の上部パネル枠28に固定されている。
【0020】このような構造を有する本発明の第1の実
施例の気密装置は、次のように作用する。即ち、気密装
置10は、一端が摺動断熱パネルの本体下端5に固定可
能な嵌合片15と他端が他の嵌合片を嵌合可能にする嵌
合溝16とを有する二つの嵌合部材13、13を、その
嵌合片15と嵌合溝16とを嵌合させたブロックを有す
るので、ブロックの上方の嵌合部材を本体下端に固定さ
せておくことにより、下方の嵌合部材13を上方の嵌合
部材13から外すことが出来る。そして、ブロックの上
方の嵌合部材13の溝部14、14には、前記ヒータ線
42、42が埋設され、このヒータ線42、42によっ
て摺動断熱パネル下部の気密装置の凍結とそれによるパ
ッキン11、11の凍結、破損を防止する。
【0021】パッキン11、11は、従来の気密装置よ
りも一層強固に固定され、床と凍結したり、運搬車等の
衝突により損傷を受け、交換、修理する必要になった場
合には、パッキン11、11を嵌合、保持する嵌合部材
13から直接、パッキン11、11を外すことによって
交換、修理することが出来し、又、パッキン11、11
を嵌合、保持する下方の嵌合部材13を固定した上方の
嵌合部材13から外し、作業のし易い手元でパッキン1
1、11を交換、修理することも出来る。この気密装置
10は、部品点数が少なくて出来るので、経済的であ
る。
【0022】又、パネル枠28は、摺動断熱パネル1の
外周面に位置する側に凍結、固着を防止するヒータ線埋
設用溝部30、30を設けたので、凍結、固着を防止す
るヒータ線を埋め込む溝部30、30が当初から摺動断
熱パネル1の外周面に設けられ、後加工により新たに設
ける必要はない。又、摺動断熱パネル1の両表面に位置
する側に表面板34、34の折り曲げ端部35、34を
嵌合する嵌合部31、31を有するので、嵌合部31、
31を後加工により新たに設ける必要もない。そして、
パネル枠28は、断熱性合成樹脂製押出形材とすること
によって、コスト的にも有利となる。
【0023】又、本発明の摺動断熱パネル1は、その下
部外3に位置する側に、ヒータ線44、44を有するの
で、下部振れ止め39とスライドガイド40との凍結、
固着を防止すると共に、摺動断熱パネル1の使用中のヒ
ータ線44、44の破損、断線を下部振れ止め39の押
さえによって防止する。下部振れ止め39は、スライド
ガイド40に接触しているが、図示しない摺動断熱パネ
ル1上部の懸垂部の吊り車輪がガイドレールの落し込み
部に落ちた際、下部振れ止め39がスライドガイド40
に沿って下方に移動し、摺動断熱パネル1を低温の内2
側に押し付ける働きをする。
【0024】図3は、本発明に係る摺動断熱パネル下部
の気密装置の第2の実施例を示す断面図である。第2の
実施例の気密装置10は、温度の異なる内2と外3とを
仕切る摺動断熱パネル1の下部に設けられ、床45と摺
動可能なものである。この気密装置10は、摺動断熱パ
ネル1の下部の内2と外3とを気密にし一端に固定片1
2を有するパッキン11、11と、このパッキン11、
11を嵌合、保持する溝部14、14を有する嵌合部材
13と、この嵌合部材13を摺動断熱パネル1の本体下
端5に固定する固定部材24とを備えたものである。
【0025】固定部材24は、ビス25によって摺動断
熱パネル1のパネル枠28に固定されている。嵌合部材
13は、その一端17に設けた嵌合片15を固定部材2
4の嵌合溝部26に嵌合させることによって固定部材2
4に固定されている。固定部材24は、パネル枠の下部
全長に亘るものでも良いし、短尺のものを隔設したもの
でも良い。固定部材24は、ヒータ線43、43の発生
熱を気密装置10に伝熱するように、アルミニウム合金
材等の熱伝導性のよいものが好適である。その他の構造
部分については、図1と同じ構造、働きの部分には、同
じ参照番号を付してその説明を省略する。
【0026】図3の第2の実施例の気密装置10は、次
のように作用する。即ち、パッキン11、11が、従来
の気密装置よりも一層確実に固定され、床45と凍結し
たり、運搬車等の衝突により損傷を受け、交換、修理す
る必要になった場合には、摺動断熱パネルのパネル枠1
に損傷を与えることなく、パッキン11、11を嵌合、
保持する嵌合部材13から直接、パッキン11、11を
外すことによって交換、修理することが出来るし、又、
パッキン11、11を嵌合、保持する嵌合部材13を固
定部材24から外し、作業のし易い手元でパッキン1
1、11を交換、修理することも出来る。尚、パッキン
11、11は、合成ゴム製のもの等が適用される。
【0027】図4は、本発明に係る気密装置の第3の実
施例を示す断面図である。第3の実施例は、嵌合部材1
3が一個であり、その一端17に設けられた嵌合片15
が、パネル枠28の固定溝6にねじ19によって固定さ
れている。パッキン11、11は、その固定片12、1
2が嵌合部材13の溝部14、14に嵌合、固定されて
いる。従って、この気密装置10は、部品数が少なく構
造が単純化され製造が容易である。その他の構造部分に
ついては、図1と同じ構造、働きの部分には、同じ参照
番号を付してその説明を省略する。
【0028】図5は、本発明に係る気密装置の第4の実
施例を示す断面図である。第4の実施例の気密装置は、
図1に示した嵌合部材のブロック22を二組、摺動断熱
パネルの厚み方向に併設し、内側のブロック22′の構
成に於いて、嵌合部材13の取付上下関係を逆にしたも
のである。このためパネル枠28の内2寄りは、摺動断
熱パネルの厚み方向に水平片32を有している。
【0029】第4の実施例の気密装置10は、次のよう
に作用する。即ち、この気密装置10は、摺動断熱パネ
ル1の内2と外3を気密にする複数のパッキン11と、
摺動断熱パネルの下部パネル枠28の固定溝6に一端1
7が嵌合可能な嵌合片15と他端18が他の嵌合片15
を嵌合可能にする嵌合溝16及び両側部にヒータ線4
2、42を埋設する又はパッキン11、11を固定する
溝部14、14とを有する複数の嵌合部材13とを備え
たので、上記作用と共に、摺動断熱パネル1の内外を気
密にする複数のパッキン11と下部パネル枠28のヒー
タ線43、43の取り付けが容易になると共に、複数の
パッキン11又はヒータ線42が損傷を受けて交換、修
理を要する場合、下部パネル枠28を取り外すことな
く、これらの部品のみを交換、修理することが可能にな
る。
【0030】そして、本発明の気密装置10は、そのパ
ネル枠28の内寄りのヒータ線埋設用溝部30に延設し
て他のブロック22′を取り付ける水平片32を設けた
ので、上記作用と共に、摺動断熱パネル1の内側温度が
非常に低い冷凍庫等の場合には、上記ブロック22を併
設して複数設けることが出来、摺動断熱パネル下部の気
密を確実に維持する。その他の構造部分とその作用につ
いては、図1と同じ構造、作用の部分には、同じ参照番
号を付してその説明を省略する。
【0031】以上この発明を図示の実施例について詳し
く説明したが、それを以ってこの発明をそれらの実施例
のみに限定するものではなく、この発明の精神を逸脱せ
ずして種々改変を加えて多種多様の変形をなし得ること
は云うまでもない。
【0032】例えば、図4に於いて、嵌合部材13の取
付天地を逆にして、ヒータ線を埋設した溝部30の残り
の空隙に単なる平板状体の固定部材(24に相当)を挿
入した状態でパネル枠28に嵌合部材13を固定するな
どの態様も採り得るものである。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、気密装置は、摺動断熱
パネルの下部の内と外とを気密にし一端に固定片を有す
る弾性材と、この弾性材の固定片を嵌合、保持する溝部
を有する嵌合部材と、この嵌合部材を摺動断熱パネルの
本体下端に固定する固定部材とを備えたので、弾性材が
従来の取り付け装置よりも一層確実に固定され、床と凍
結したり、運搬車等の衝突により損傷を受け、交換、修
理する必要になった場合には、弾性材を嵌合、保持する
嵌合部材から直接、弾性材を外すことによって交換、修
理することが出来、又、弾性材を嵌合、保持する嵌合部
材を固定部材から外し、作業のし易い手元で弾性材を交
換、修理することも出来る。
【0034】又、本発明によれば、気密装置は、摺動断
熱パネルの下部の内と外とを気密にし一端に固定片を有
する弾性材と、一端が摺動断熱パネルの本体下端に固定
可能な嵌合片と他端が他の該嵌合片を嵌合可能にする嵌
合溝と両側部に設けた弾性材の固定片を嵌合、固定する
溝部とを有する嵌合部材とを備えたので、弾性材を嵌
合、保持する嵌合部材から直接、弾性材を外すことによ
って弾性材を交換、修理することが出来ると共に、この
気密装置は、部品点数が少なく構造が単純化され、経済
的に製造出来る。
【0035】更に、本発明の気密装置は、上記弾性材
と、一端に嵌合片を有し他端に嵌合溝を有し両側部に溝
部を有する嵌合部材であって、この嵌合部材の嵌合片と
他の嵌合部材の嵌合溝を嵌合したブロックとを備え、こ
のブロックの上方の嵌合部材は、摺動断熱パネルの本体
の下端に固定され、ブロックの一方の嵌合部材の溝部に
は前記ヒータ線が埋設され、ヒータ線が埋設されない他
の一つの嵌合部材の溝部は、弾性材の固定片が嵌合、固
定されるものであるので、この気密装置は、摺動断熱パ
ネルの内と外とを気密にすると共に、この気密装置に配
設されたヒータ線によって摺動断熱パネル下部の気密装
置の凍結とそれによる弾性材の破損を防止する。
【0036】更に、本発明は、複数個の上記ブロックを
摺動断熱パネルの厚み方向に併設したので、上記効果と
共に、冷凍庫等の内の温度が極低温の場合には、内と外
の気密を一層強化出来、且つヒータ線のヒータ能力をア
ップして、摺動断熱パネル下部の気密装置の凍結とそれ
による弾性材の破損を防止する。
【0037】又、これらの発明に於いて共通して用いら
れる嵌合部材は、天地を逆に取付けても同様に適用出来
るので、それを取付けるパネル枠の構造を目的に応じて
多様なものとしても汎用的に使用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る摺動断熱パネル下部の気密装置の
第1の実施例を示す一部省略断面図である。
【図2】図1に示した気密装置を含む摺動断熱パネルの
一部省略縦断面図である。
【図3】本発明に係る気密装置の第2の実施例を示す一
部省略断面図である。
【図4】本発明に係る気密装置の第3の実施例を示す一
部省略断面図である。
【図5】本発明に係る気密装置の第4の実施例を示す一
部省略断面図である。
【図6】従来技術に係る摺動断熱パネル下部の気密装置
の一部省略断面図である。
【符号の説明】
1 摺動断熱パネル 2 内 3 外 4 本体 5 下端 10 気密装置 11 パッキン(弾性材) 12 固定片 13 嵌合部材 14 溝部 15 嵌合片 16 嵌合溝 17 一端 18 他端 22 ブロック 24 固定部材 42 ヒータ線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松居 清隆 滋賀県東浅井郡虎姫町酢500番地 日本 軽金属株式会社 滋賀工場内 (72)発明者 木ノ本 高章 滋賀県守山市守山町885の1 株式会社 メイテック 滋賀営業所内 (72)発明者 高見 雅昭 滋賀県守山市守山町885の1 株式会社 メイテック 滋賀営業所内 (56)参考文献 実開 昭63−187696(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25D 23/02 305 F25D 23/06 303

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度の異なる内と外とを仕切る摺動断熱
    パネルの下部に設けられ、床と摺動可能な摺動断熱パネ
    ル下部の気密装置において、該気密装置は、前記摺動断
    熱パネルの下部の内と外とを気密にし一端に固定片を有
    する弾性材と、該弾性材の固定片を嵌合、保持する溝部
    を有する嵌合部材と、該嵌合部材の一端に設けた嵌合片
    を嵌合する嵌合溝部を有する固定部材とを備え、該固定
    部材は、ビスによって前記摺動断熱パネルのパネル枠に
    固定されたものであることを特徴とする摺動断熱パネル
    下部の気密装置。
  2. 【請求項2】 温度の異なる内と外とを仕切る摺動断熱
    パネルの下部に設けられ、床と摺動可能な摺動断熱パネ
    ル下部の気密装置において、該気密装置は、前記摺動断
    熱パネルの下部の内と外とを気密にし一端に固定片を有
    する弾性材と、一端が前記摺動断熱パネルの本体下端に
    固定可能な嵌合片と他端が他の該嵌合片を嵌合可能にす
    る嵌合溝と両側部に設けた前記弾性材の固定片を嵌合、
    固定する溝部とを有する嵌合部材とを備えたものである
    ことを特徴とする摺動断熱パネル下部の気密装置。
  3. 【請求項3】 温度の異なる内と外とを仕切る摺動断熱
    パネルの下部に設けられ、床と摺動可能な摺動断熱パネ
    ル下部の気密装置において、該気密装置は、前記摺動断
    熱パネルの下部の内と外とを気密にし一端に固定片を有
    する弾性材と、一端に他の部材を嵌合可能にする嵌合片
    を有し他端に他の部材を嵌合可能にする嵌合溝を有し両
    側部に前記弾性材の固定片を嵌合、固定する又は前記気
    密装置の凍結を防止するヒータ線を埋設する溝部とを有
    する嵌合部材であって、該嵌合部材の嵌合片と他の前記
    嵌合部材の嵌合溝を嵌合したブロックとを備え、該ブロ
    ックの上方の嵌合部材は、前記摺動断熱パネルの本体の
    下端に固定され、前記ブロックの一方の嵌合部材の溝部
    には前記ヒータ線が埋設され、該ヒータ線が埋設されな
    い他の一つの嵌合部材の溝部は、前記弾性材の固定片が
    嵌合、固定されるものであることを特徴とする摺動断熱
    パネル下部の気密装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記気密装置は、前
    記ブロックを複数個前記摺動断熱パネルの厚み方向に併
    設したものであることを特徴とする摺動断熱パネル下部
    の気密装置。
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