JP3452145B2 - 粘弾性製品用光重合性組成物及び該組成物を用いた粘弾性製品の製造方法 - Google Patents
粘弾性製品用光重合性組成物及び該組成物を用いた粘弾性製品の製造方法Info
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Description
系モノマーを含む光重合性組成物に関する。
光重合性組成物を硬化させて得た粘弾性製品として、例
えば、アクリル系粘着テープ、アクリル系粘着シート、
アクリル系両面粘着テープ、シーリング剤等が公知であ
る。これらの製品はアクリル系ポリマーを主成分にして
いるため、耐候性、耐油性に優れており、物性面では、
粘着力、保持力、タックの3物性、耐熱性などが優れて
いるために、広い用途に使用されている。
を例にとると、該テープは、一般に、アクリル酸アルキ
ルエステルおよび/またはメタクリル酸アルキルエステ
ルなどの(メタ)アクリレート系モノマーを主成分とす
るビニル系モノマーを、有機溶剤で溶液重合して得られ
る粘着剤溶液、または水系で乳化重合して得られるエマ
ルジョンを、基材に塗布または含浸して、これを加熱乾
燥することにより、テープ状や、シート状に製造され
る。
場合は塗布または含浸させた粘着剤を高温で乾燥するた
めに、多くの熱エネルギーを必要とし、また、有機溶剤
による大気汚染を防止するために大規模な溶剤回収装置
や溶剤への引火防止のため十分な安全装置が必要であ
る。一方、エマルジョンの場合は、水を蒸発させるため
に有機溶剤よりも多くの熱エネルギーが必要で、また性
能面でも、重合時に混入する乳化剤の影響で耐水性が低
下したり、水溶性のモノマーを使用できないなどの欠点
がある。
溶剤の光重合型アクリル系粘着剤が注目され、その一例
として、米国特許第4181752号明細書には、アク
リレート系モノマーを主成分とするビニル系モノマーに
ベンゾインメチルエーテルのような光重合開始剤を含有
させた無溶剤の光重合性組成物に、300〜400nm
の波長の紫外線を0.1〜7mW/cm2の光強度で照
射し、該ビニル系モノマーを重合させることにより、ア
クリル系粘着テープを製造する方法が開示されている。
この方法は、低エネルギーの紫外線で、該ビニルモノマ
ーから重合されるポリマーを高分子量化することによ
り、優れた粘着性、凝集力を発揮するものである。さら
に、この方法では、溶剤を使用せずに粘着テープを製造
できるため、有機溶剤や水による問題を解消できる。し
かしながら、この方法では重合反応が非常に低速で進む
ため、実用化するには、生産性が大きな問題点となる。
また、時間短縮のために反応途中で照射をやめるとモノ
マーが大量に残留し、粘着性、凝集力が悪化する。
モノマーの光重合に於て、重合反応速度は光重合開始剤
の濃度と光強度の積の平方根に比例する。従って、生産
性を向上するためには、光開始剤の添加量を増加した
り、光強度を増加したりすると、重合速度は速くなるの
であるが、結果として低分子量のポリマーが生成され粘
着性と凝集力のバランスが高水準で保てなくなる。この
ように、従来の光重合技術では、物性を確保させなが
ら、生産性を向上するのは不可能であった。
タ)アクリレート系モノマーを主成分とするビニル系モ
ノマー成分に分子内に光による開裂点を2箇所以上もつ
特定の光開始剤を含有した光重合性組成物を得、これを
光照射するという方法が、特開平2−160802号公
報、特開平3−97701号公報、特開平3−8400
7号公報に開示されている。使用される光開始剤が特開
昭2−160802号公報では、ヒドロキシアセトフェ
ノン系の光開始剤を二量化したものであり、特開平3−
97701号公報、特開平3−84007号公報では、
それぞれ、1分子中に光による開裂点を2箇所以上有す
るベンジルアルキルケタール系開始剤、ベンゾインアル
キル系開始剤である。これらの方法によると、モノマー
成分が速やかに重合し、残存モノマー成分量が極めて少
ない高分子量の粘弾性ポリマーを生成できるとある。し
かし、これらの方法では(特にヒドロキシアセトフェノ
ン系開始剤では)、開始剤の開始効率が低かったり、開
始剤ラジカルの活性が低かったりするため、重合速度を
上げるためには、開始剤添加量を増加したり、光強度を
増加したりしなければならない欠点があった。
て、特開平4−239508号公報で開始剤1分子中に
開裂点が2箇所あるリン2原子を含んだ光開始剤が開示
されているが、光開始剤の製造方法が複雑で、一般には
市販されておらず合成しても非常に高価になる可能性が
大であり、保存安定性が悪いという実用上の問題点があ
った。また上記従来法は、すべて200から400nm
の紫外線を使用しているが、短波長の紫外線は人体に対
して有害であるという問題点もある。
タ)アクリレート系モノマーを含む光重合性組成物から
粘弾性製品を作る方法において、粘弾性特性と生産性を
高水準に保持した光重合性組成物を提供することにあ
る。
マーを主成分とするモノマー成分に、1分子中に光によ
る開裂点が2箇所あり、内側に活性の高いラジカルがリ
ン1原子上に2つできる開始効率の高い光重合開始剤を
含有した光重合性組成物を使用し、粘弾性製品を製造す
ると、より人体に無害な長波長側の紫外線で、低光強
度、低開始剤濃度で、より高分子量を有し、諸物性に優
れる粘弾性製品を高い生産性で得られる事を見いだし、
本発明に到達した。
4〜14のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アル
キルエステルからなる群から選ばれた1種以上の(メ
タ)アクリレート系モノマーを全モノマー成分に対して
60質量%以上含有するモノマー成分と、(b)一般式
(1)で示されるビスアシルフォスフィンオキサイド系
光重合開始剤とを含む光重合性組成物であって、前記
(メタ)アクリレート系モノマーが、ホモポリマーのガ
ラス転移温度が−50℃以下のアクリル酸アルキルエス
テルを主成分として含有することを特徴とする粘弾性製
品用光重合性組成物に関する。また、本発明は、(a)
炭素数4〜14のアルキル基を有する(メタ)アクリル
酸アルキルエステルからなる群から選ばれた1種以上の
(メタ)アクリレート系モノマーを全モノマー成分に対
して60質量%以上含有するモノマー成分と、単官能性
光重合開始剤を含有する混合物に第1段目の光照射を行
い、その後、(b)一般式(1)で示されるビスアシル
フォスフィンオキサイド系光重合開始剤を添加して粘弾
性製品用光重合性組成物を製造し、該粘弾性製品用光重
合性組成物に第2段階目の光照射を行うことにより粘弾
性製品を製造する方法であって、前記(メタ)アクリレ
ート系モノマーが、ホモポリマーのガラス転移温度が−
50℃以下のアクリル酸アルキルエステルを主成分とし
て含有することを特徴とする粘弾性製品の製造方法に関
する。
C1〜C18のアルキル基、または未置換あるいはF、
Cl、Br、I、C1〜C12のアルキル基および/あ
るいはC1〜C12のアルコキシル基で置換されたシク
ロヘキシル基、シクロペンチル基、フェニル基、ナフチ
ル基あるいはビフェニル基、またはSあるいはNを含有
する5員あるいは6員複素環式環である。R2,R3は
同一である場合も異なっている場合もあるが、未置換あ
るいはF、Cl、Br、I、C1〜C12のアルキル基
および/あるいはC1〜C12のアルコキシル基で置換
されたシクロヘキシル基、シクロペンチル基、フェニル
基、ナフチル基あるいはビフェニル基、またはSあるい
はNを含有する5員あるいは6員複素環式環であるか、
R2およびR3は互いに結合して、4〜10の炭素原子
を含む置換または未置換の環を形成している。)
ルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル
からなる群から選ばれる1種以上の(メタ)アクリレー
ト系モノマーと必要に応じて共重合可能なビニル系モノ
マーを含むものである。
14、好ましくは4〜12の炭素原子を有する第一若し
くは第二アルコールの(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルの群から選定される(メタ)アクリレート系モノマ
ーが用いられる。この中で特に好ましいのは、(メタ)
アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチル
ヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)
アクリル酸イソノリルなどを挙げることが出来る。これ
らは、それぞれ単独で、また2種以上を組み合わせて用
いる。粘着性、凝集性のバランスなどから、通常、ホモ
ポリマーのガラス転移温度が−50℃以下のアクリル酸
アルキルエステルを主成分とし、コモノマーとして低級
アルキルの(メタ)アクリル酸エステルや、下記のビニ
ル系モノマーを用いることが望ましい。
ル系モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリ
ル酸、アクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロ
ニトリル、N−置換アクリルアミド、ヒドロキシエチル
アクリレート、N−ビニルピロリドン、マレイン酸、イ
タコン酸、N−メチロールアクリルアミド、ヒドロキシ
エチルメタクリレートなどが挙げられる。また、ガラス
転移温度の低い重合体を形成するビニル系モノマー、例
えば、テトラヒドロフルフリルアクリレート、ポリエチ
レングリコールアクリレート、ポリプロピレングリール
アクリレート、フッ素アクリレート、シリコンアクリレ
ートなどのビニル系モノマー、分子末端に反応性2重結
合をもつマクロモノマー(特開昭61−103971号
など)も用いることができる。これらのビニル系モノマ
ーは、1種以上を組み合わせて使用できるが、全モノマ
ー成分中における使用割合が40重量%を越えると、T
gが高くなり粘着特性のバランスが悪くなるので、好ま
しくない。
イド系光重合開始剤は、1分子中に光による開裂点を2
箇所有し、その2箇所ある開裂点のどちらとでも開始反
応性が高いラジカルがリン原子上に2つでき、かつ、開
始剤効率が高いため、高速の反応条件においても高分子
量ポリマーを生成することが可能になり、その結果、諸
物性の優れたアクリル系粘弾性製品の高速生産が可能に
なる。また、その際、照射される紫外線の波長は非常に
長波長なため人体に対して殆ど無害である。
いは分岐状のC1〜C18のアルキル基、または未置換
あるいはF、Cl、Br、I、C1〜C12のアルキル
基および/あるいはC1〜C12のアルコキシル基で置
換されたシクロヘキシル基、シクロペンチル基、フェニ
ル基、ナフチル基あるいはビフェニル基、またはSある
いはNを含有する5員あるいは6員複素環式環である。
R2,R3は同一である場合も異なっている場合もある
が、未置換あるいはF、Cl、Br、I、C1〜C12
のアルキル基および/あるいはC1〜C12のアルコキ
シル基で置換されたシクロヘキシル基、シクロペンチル
基、フェニル基、ナフチル基あるいはビフェニル基、ま
たはSあるいはNを含有する5員あるいは6員複素環式
環であるか、R2およびR3は互いに結合して、4〜1
0の炭素原子を含む置換または未置換の環を形成してい
る。
4−ビフェニル、2−メチルフェニル、1−メチルフェ
ニル、1−メチルナフチル、2,5−ジメチルフェニ
ル、4−プロピルフェニル、4−オクチルフェニル、4
−クロロフェニルであることが望ましい。
チル基、n−プロピル基、i−ブチル基、t−ブチル
基、オクチル基およびデシル基等がある。
換シクロペンチル基、シクロフェニル基、フェニル基、
ナフチル基、あるいはビフェニル基である場合、その中
のC1〜C12のアルキル基としてメチル基、エチル
基、n−プロピル基、i−ブチル基、t−ブチル基、オ
クチル基およびデシル基等が挙げられる。
置置換フェニル基、ナフチル基、あるいは2位置置換フ
ェニル基であることが望ましいが、その中でも特にフェ
ニル基、ナフチル基、2,6−ジクロロフェニル基、
2,6−ジメトキシフェニル基、2−メチルフェニル
基、2−メトキシフェニル基、2−メトキシナフチル
基、2,5−ジメチルフェニル基、2,4,6−トリメ
トルフェニル基であることが望ましい。
チオフェン、チアゾール、ピリジン、ピペリジン、イミ
ダゾール等がある。
系光重合開始剤の具体例は、下記のものであるが、必ず
しもこれらに限定されるものではない。
ェニルフォスフィンオキサイド
2,5−ジメチルフェニルフォスフィンオキサイド
−n−プロピルフェニルフォスフィンオキサイド
シド系光重合開始剤は、特公平05−29234号公報
により、公知の方法に従って、当業者であれば容易に製
造することができる。また、該光開始剤の一部に2重結
合を導入し、重合体中に反応させることもできる。
てもよいが、一般に用いられている単官能光開始剤を全
開始剤量の約20重量%以内の範囲で併用することがで
きる。一般式(1)で示される光重合開始剤を単独で使
用した場合には、光強度を比較的低くすると、モノマー
組成等の条件によってはゲル化がおこり易くなり、粘着
物性を損なうことがある。しかし、単官能光重合開始剤
を併用すると、ゲル化を抑えることができ、しかも、低
開始剤濃度によっても高速の重合を開始できる。
−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキ
シ−2−プロピル)ケトン{ダロキュア−2959:メ
ルク社製};α−ヒドロキシ−α,α’−ジメチル−ア
セトフェノン{ダロキュア−1173:メルク社製};
メトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フ
ェニルアセトフェノンなでのアセトフェノン系;ベンゾ
インエチルエーテル、ベンゾインイソプロピロエーテル
などのベンゾインエーテル系;ベンジルジメチルケター
ルなどのケタール系;その他、ハロゲン化ケトン、アシ
ルフォスフィンオキシド、アシルフォスフォナートなど
が挙げられる。
(1)で示される光重合開始剤を主成分とする光開始剤
は、前記モノマー成分100重量部に対して0.001
〜5.0重量部の割合で含有させることが好ましい。こ
の配合割合が0.001未満であると、光重合開始剤が
重合初期で消費されるために、反応が終点まで行かずモ
ノマーが残存しモノマー臭いだけでなく、凝集力を低下
する。また、5重量部より多い場合は、重合反応は速く
なるが、開始剤の分解臭が発生したり、生成ポリマーの
低分子量化がおこり、粘着性を阻害する。
を高めるために、上記の光重合開始剤と共に、光重合性
架橋剤を含有させるのが好ましい。
えば、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、(ポ
リ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポ
リ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネ
オペンテルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパン(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールトリ(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルア
クリレート、その他ウレタンアクリレート、エポキシア
クリレート、ポリエステルアクリレート、ジシクロペン
テニルアクリレートなどがある。これらの、光重合性架
橋剤の含有量は、一般に、前記モノマー成分100重量
部に対して、0.01〜5重量部(好ましくは0.1〜
2.0)の範囲である。
チキソトロープ剤、増量剤、充填剤などの通常使用され
る添加剤を配合してもよい。増粘剤としては、アクリル
ゴム、エピクロルヒドリンゴムなどがある。チキソトロ
ープ剤としては、コロイドシリカ、ポリビニルピロリド
ンなどがある。増量剤としては、炭酸カルシウム、酸化
チタン、クレーなどがある。充填剤としては、ガラスバ
ルーン、ガラスビーズ、アルミナバルーン、セラミック
バルーンなどの無機球状体、ナイロンビーズ、アクリル
ビーズ、シリコンビーズ、ウレタンビーズなどの有機球
状体、ポリエステル、レーヨン、ナイロンなどの短繊維
がある。
始め、建築用や自動車用などのシーリング剤、防振材な
どの粘弾性製品の製造に有用である。本発明の光重合性
組成物を用いて粘弾性製品を製造するには、通常、この
組成物中に溶存する酸素を除くために、窒素ガスなどの
不活性ガスでパージしたり、フォスファイトや錫のよう
な酸素除去効果のある化合物を添加する。この化合物の
添加により、酸素濃度が充分に低くなくても重合反応を
完了することができる。
造する場合は、光重合性組成物を低ネルギー面を有する
紙やプラスチックフィルム材の上に塗布、または型枠等
に注入するか、プラスチックフィルム、紙、セロファ
ン、金属箔、布、不織布などに塗布、または含浸する。
前者の場合は基材レスの粘着テープが得られる。
や基材に塗布または含浸する際に、増粘剤やチキソトロ
ープ剤で増粘するのが望ましい。また、紫外線を少量照
射してモノマーの一部を重合させて増粘する方法もあ
る。
不活性ガスでパージされた照射ゾーンで石英ガラス、パ
イレックスガラス越しに紫外線が照射される。また、不
活性ガス下でない場合は、光重合性組成物の塗工または
注入したのち、低エネルギー面を有するポリエステルフ
ィルムで表面を覆うことにより酸素障害を防止すること
ができる。この場合、酸素除去能力のある化合物を添加
することが望ましい。
る。紫外線ランプとしては、一般に300〜400nm
の波長に分布をもつものが使用される。例えば、東芝蛍
光ケミカルランプ、ブラックライト蛍光ランプ(東芝電
材株式会社製)、低圧、高圧または超高圧の水銀ラン
プ、メタルハライドランプ、フュージョンランプ等があ
る。前者は比較的強度の弱い紫外線を発生し、後者は強
度の高い紫外線を発生する。
より、一般に0.1〜300mW/cm2 とし、照射時
間は2〜5分程度とする。
リレート系モノマーを主成分とするモノマーが速やかに
重合し、粘弾性製品が得られる。前記照射条件では、残
存モノマーは、物性に影響しない充分な量まで低減する
ことができる。光の照射は一定の強度で行っても良い
が、2段階以上にわけることにより粘弾性製品の物性を
さらに細かくコントロールすることができる。
マーを主成分とするモノマー成分に、一般式(1)で示
される光重合開始剤を含有する光重合性組成物を得、こ
れに、光(特に人体に無害な長波長側の紫外線)を照射
すると、より低エネルギー強度で低開始剤濃度でも、高
速でラジカル重合し、分子量の高い、残存モノマーの少
ない、物性のバランスのとれた粘弾性ポリマーが生成さ
れる。
高分子量化されるのは以下のように推定される。光によ
り光重合開始剤が開裂し、2つのベンゾインラジカル
と、両端に開始点をもつ開始能力の高いリン原子ラジカ
ルが生成する。リン原子ラジカルはベンゾインラジカル
より活性なため、リン原子を中心とし、より高速に2方
向へポリマー化していくため、ベンゾインラジカルに比
べ少なくとも2倍の長さに高速で成長する。また、活性
の差から、リン原子ラジカルから生成したポリマーの存
在割合が高くなるため、系全体の分子量も、単開裂型開
始剤に比べ大きくなると推定される。
を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
同様)、アクリル酸10部、光重合開始剤(メルク社製
ダロキュアー1173)0.2部を添加し、窒素雰囲気
下で蛍光ケミカルランプを照射し25℃で15000c
psの粘度を有する重合率5%のシロップを得た。シロ
ップ100部に対し、ポリプロピレングリコールジアク
リレート(新中村化学社製APG700)0.3部、ビ
ス(2,6ジクロロベンゾイル)(4プロピルフェニ
ル)フォスフィンオキサイド0.05部を添加し均一に
攪拌混合し、攪拌時に混入した気泡(酸素)を脱泡し光
重合性組成物を調整した。
Tフィルム上に塗工し、剥離処理したPETフィルムで
被覆した後、蛍光ケミカルランプ(波長300〜400
nm)を用いて光強度0.32mW/cm2で両面に4
分間紫外線を照射し、アクリル系両面粘着テープを得
た。
ル)フォスフィンオキサイドを0.1部添加すること以
外は実施例1と同様の方法でアクリル系両面粘着テープ
を得た。
ル)フォスフィンオキサイドを1.0部添加すること以
外は実施例1と同様の方法でアクリル系両面粘着テープ
を得た。
ジフェニルフォスフィンオキサイド{ルシリンTPO
(BASF社製)}を0.05部使用する以外は、実施
例1と同様の方法でアクリル系両面粘着テープを得た。
0.1部使用する以外は、実施例1と同様の方法でアク
リル系両面粘着テープを得た。
1.0部使用する以外は、実施例1と同様の方法でアク
リル系両面粘着テープを得た。
様の方法でアクリル系両面粘着テープを得た。
様の方法でアクリル系両面粘着テープを得た。
同様の方法でアクリル系両面粘着テープを得た。
同様の方法でアクリル系両面粘着テープを得た。
について各種の試験を行い、その結果を表1に示す。
5μmのPETフィルムで裏打ちされた幅25mm、長
さ100mmの実施例及び比較例で作成した両面粘着テ
ープの粘着剤層(サンプル)を、23℃65%RH下、
5.0Kgローラーで片道加圧圧着し1時間後、180
゜方向に50mm/minの引き剥し速度で引き剥した
時の接着力を測定した。
mのアルミ箔で裏打ちされた幅25mmのサンプルの一
端部分を貼付面積が長さ25mm、幅25mmになるよ
う貼付し、5.0Kgローラー片道荷重で加圧1時間
後、150℃下でせん断方向に1Kgの荷重をかけて落
下までの時間、1440分以上保持したものは、その時
のずれ距離(mm)で表した。
着剤1gをセルロース製の袋に入れ、メチルエチルケト
ン中に24時間浸漬後、袋ごと粘着剤を取り出し、80
℃2時間乾燥、冷却後、重量を測定し抽出後の重量を抽
出前の重量(1g)で割った値を100分率で表した。
3に比べ、ゲル分率が高い。また、これにともない、接
着性、高温保持力も優れている。従って、同条件で照射
した場合は、実施例1〜3は、比較例1〜3に比べ、高
分子量体で粘着物性に優れている。
比べ2開裂の方が、より短時間で高分子量体が得られる
ことがわかる。実施例5、比較例5から、殆ど無害な紫
外線波長域でも重合反応がおこり、物性バランスのとれ
た粘弾性体が得られる。
クリレート系モノマーを主成分とするモノマー成分また
はモノマー成分と部分重合成分の混合物に、一般式
(1)で示される光重合開始剤が含有されており、この
組成物に光(特に長波長側の無害な紫外線)を照射する
と高速の反応条件で高い分子量を有する重合体を生成す
るため、応力緩和性、粘着物性、高温保持性に優れた粘
弾性製品を高い生産性で得ることができる。
Claims (11)
- 【請求項1】 (a)炭素数4〜14のアルキル基を有
する(メタ)アクリル酸アルキルエステルからなる群か
ら選ばれた1種以上の(メタ)アクリレート系モノマー
を全モノマー成分に対して60質量%以上含有するモノ
マー成分と、(b)一般式(1)で示されるビスアシル
フォスフィンオキサイド系光重合開始剤とを含む光重合
性組成物であって、前記(メタ)アクリレート系モノマ
ーが、ホモポリマーのガラス転移温度が−50℃以下の
アクリル酸アルキルエステルを主成分として含有するこ
とを特徴とする粘弾性製品用光重合性組成物。 【化1】 (式中、R1は、直鎖状あるいは分岐状のC1〜C18
のアルキル基、または未置換あるいはF、Cl、Br、
I、C1〜C12のアルキル基および/あるいはC1〜
C12のアルコキシル基で置換されたシクロヘキシル
基、シクロペンチル基、フェニル基、ナフチル基あるい
はビフェニル基、またはSあるいはNを含有する5員あ
るいは6員複素環式環である。R2,R3は同一である
場合も異なっている場合もあるが、未置換あるいはF、
Cl、Br、I、C1〜C12のアルキル基および/あ
るいはC1〜C12のアルコキシル基で置換されたシク
ロヘキシル基、シクロペンチル基、フェニル基、ナフチ
ル基あるいはビフェニル基、またはSあるいはNを含有
する5員あるいは6員複素環式環であるか、R2および
R3は互いに結合して、4〜10の炭素原子を含む置換
または未置換の環を形成している。) - 【請求項2】 更に、前記モノマー成分としてアクリル
酸を含有する請求項 1記載の粘弾性製品用光重合性組成
物。 - 【請求項3】 更に、前記モノマー成分としてポリプロ
ピレングリコールジアクリレートを含有する請求項1又
は2のいずれかに記載の粘弾性製品用光重合性組成物。 - 【請求項4】 更に、光重合開始剤として4−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシ−2−プ
ロピル)ケトン、α−ヒドロキシ−α,α’−ジメチル
−アセトフェノン、メトキシアセトフェノン、2,2−
ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、ベンゾイン
エチルエーテル、ベンゾインイソプロピロエーテル、及
びベンジルジメチルケタールから選択される1種以上の
化合物を含有する請求項1、2又は3のいずれかに記載
の粘弾性製品用光重合性組成物。 - 【請求項5】 更に、光重合開始剤としてα−ヒドロキ
シ−α,α’−ジメチル−アセトフェノンを含有する請
求項1、2又は3のいずれかに記載の粘弾性製品用光重
合性組成物。 - 【請求項6】 前記一般式(1)におけるR1が、フェ
ニル基又は4−プロピルフェニル基である請求項1、
2、3、4又は5のいずれかに記載の粘弾性製品用光重
合性組成物。 - 【請求項7】 前記一般式(1)におけるR2及びR3
が、2,6−ジメトキシフェニル基又は2,4,6−ト
リメチルフェニル基である請求項1、2、3、4、5又
は6のいずれかに記載の粘弾性製品用光重合性組成物。 - 【請求項8】 前記ビスアシルフォスフィンオキサイド
系光重合開始剤が、ビス(2,6−ジクロロベンゾイ
ル)−4−n−プロピルフェニルフォスフィンオキサイ
ドである請求項1、2、3、4又は5のいずれかに記載
の粘弾性製品用光重合性組成物。 - 【請求項9】 請求項1〜8に記載の粘弾性製品用光重
合性組成物に370〜400nmの波長の光を照射して
該組成物をラジカル重合させることを特徴とする粘弾性
製品の製造方法。 - 【請求項10】 (a)炭素数4〜14のアルキル基を
有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルからなる群
から選ばれた1種以上の(メタ)アクリレー ト系モノマ
ーを全モノマー成分に対して60質量%以上含有するモ
ノマー成分と、単官能性光重合開始剤を含有する混合物
に第1段目の光照射を行い、その後、(b)一般式
(1)で示されるビスアシルフォスフィンオキサイド系
光重合開始剤を添加して粘弾性製品用光重合性組成物を
製造し、該粘弾性製品用光重合性組成物に第2段階目の
光照射を行うことにより粘弾性製品を製造する方法であ
って、前記(メタ)アクリレート系モノマーが、ホモポ
リマーのガラス転移温度が−50℃以下のアクリル酸ア
ルキルエステルを主成分として含有することを特徴とす
る粘弾性製品の製造方法。 【化2】 (式中、R1は、直鎖状あるいは分岐状のC1〜C18
のアルキル基、または未置換あるいはF、Cl、Br、
I、C1〜C12のアルキル基および/あるいはC1〜
C12のアルコキシル基で置換されたシクロヘキシル
基、シクロペンチル基、フェニル基、ナフチル基あるい
はビフェニル基、またはSあるいはNを含有する5員あ
るいは6員複素環式環である。R2,R3は同一である
場合も異なっている場合もあるが、未置換あるいはF、
Cl、Br、I、C1〜C12のアルキル基および/あ
るいはC1〜C12のアルコキシル基で置換されたシク
ロヘキシル基、シクロペンチル基、フェニル基、ナフチ
ル基あるいはビフェニル基、またはSあるいはNを含有
する5員あるいは6員複素環式環であるか、R2および
R3は互いに結合して、4〜10の炭素原子を含む置換
または未置換の環を形成している。) - 【請求項11】 前記第2段目の光照射が370〜40
0nmの波長の光に より行われる請求項10記載の粘弾
性製品の製造方法。
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| JP20766893A JP3452145B2 (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 粘弾性製品用光重合性組成物及び該組成物を用いた粘弾性製品の製造方法 |
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-
1993
- 1993-08-23 JP JP20766893A patent/JP3452145B2/ja not_active Expired - Fee Related
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