JP3451910B2 - 車両用シ−トの回転装置 - Google Patents

車両用シ−トの回転装置

Info

Publication number
JP3451910B2
JP3451910B2 JP34224997A JP34224997A JP3451910B2 JP 3451910 B2 JP3451910 B2 JP 3451910B2 JP 34224997 A JP34224997 A JP 34224997A JP 34224997 A JP34224997 A JP 34224997A JP 3451910 B2 JP3451910 B2 JP 3451910B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
upper plate
resistance reducing
reducing member
ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34224997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10230763A (ja
Inventor
伸治 森田
浩市 山本
隆博 菅間
協二 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP34224997A priority Critical patent/JP3451910B2/ja
Priority to DE69735328T priority patent/DE69735328T2/de
Priority to EP19970122095 priority patent/EP0847893B1/en
Priority to CN97114364A priority patent/CN1080214C/zh
Publication of JPH10230763A publication Critical patent/JPH10230763A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3451910B2 publication Critical patent/JP3451910B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用シ−トの回転
装置に関し、特に製造誤差等に起因する回転ガタの発生
を防止してアッパプレートを確実に位置決めした回転装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワンボックスカ−等において、シ−トを
前向きから後ろ向きに回転させて、後方に配設されたシ
−トと対座できるようにした回転シ−トが多用されてい
る。このような車両用シ−トの回転装置として、例えば
特開平8−11600号公報に示されたものがあり、こ
れを図21に基づいて説明する。図において、シートト
ラック等のフロア側部材に固定されるロアプレート1A
はL字状断面のリング体で、その外周垂直壁の頂部には
断面逆U字状の摺動部11Aが形成されている。一方、
シートクッションフレーム等のシート側部材に固定され
るアッパプレート2Aは下方へ開放するU字状断面のリ
ング体で、その内周縁は下方に屈曲してコ−ナ部21A
となっている。このコ−ナ部21Aと摺動部11Aの傾
斜面間にボ−ル3Aが配設されて、アッパプレート2A
がロアプレート1A上に回転自在に支持されている。ア
ッパプレート2Aには断面U字状の摺動部41Aを有す
るブラケット4Aが固定されており、ブラケット4Aの
摺動部41Aがロアプレート1Aの摺動部11Aに樹脂
部材5Aを介して摺動可能に係合している(以上、第1
従来例)。
【0003】また、特開平6−87364号公報には、
図22に示すような車両用シ−トの回転装置が示されて
いる。図22において、フロア側部材に固定されるリン
グ状ロアプレート1Bは内周部11Bが上方に屈曲して
おり、この内周部11Bに第1のコ−ナ部13Bが形成
されている。一方、シ−ト側部材に固定されるアッパプ
レート2Bは内周部21Bが上方に屈曲しており、この
内周部21Bの内外に、上記第1のコ−ナ部13Bと対
向する第2のコ−ナ部23Bと、第3のコ−ナ部24B
とが形成されている。第1のコ−ナ部13Bと第2のコ
−ナ部23Bの間にボ−ル3Bが配設され、このボ−ル
3Bによってアッパプレート2Bがロアプレート1B上
に回転自在に支持されている。ロアプレート1Bの内周
部11B上にはリング状のセットプレート4Bが固定さ
れている。セットプレート4Bは外周縁が下方に屈曲し
ており、この外周縁に上記第3のコ−ナ部24Bと対向
する第4のコ−ナ部44Bが形成されている。そして第
3のコ−ナ部24Bと第4のコ−ナ部44Bの間にボ−
ル5Bが配設されている(以上、第2従来例)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記第1従来例におい
ては、摺動部11Aの傾斜面とコーナ部21Aとの間に
ボール3Aを介在させることによってアッパプレート2
Aの位置決めとガタ防止を行っている。しかし、ボール
3Aにはアッパプレート2Aを介してシート荷重が印加
しているためシート使用に伴って上記傾斜面が磨耗し易
い。傾斜面が磨耗すると、アッパプレート2Aの位置が
全体として下がり、樹脂部材5Aが摺動部11Aの内周
面から離れて上下方向のガタを生じる。
【0005】一方、上記第2従来例では、回転装置の内
方に設けたボール3Bでアッパプレート2Bを介して入
力するシート荷重を受けるとともに、上記ボール3Bと
コーナ部13B,23B、およびボール5Bとコーナ部
24B,44Bとでアッパプレート2Bの位置決めとガ
タ防止を行っている。しかし、コーナ部13B,23
B,24B,44Bの垂直壁はパネル成形誤差等が出や
すく、ボール3B,5Bとの間に隙を生じてガタが生じ
やすいという問題がある。また、荷重入力側から遠い位
置にあるボール3Bでシート荷重を受けているため、ア
ッパプレート2Bが変形し易く、装置強度の上で不利で
あるとともに、シート荷重によってボール3Bを支点に
アッパプレート2Bの荷重入力側が変形により下がっ
て、ボール5Bとコーナ部24B,44Bとの間で上下
方向に隙が生じ、ガタの原因になるという問題がある。
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、回転ガタを生じることなくシートを確
実に位置決めできるとともに、十分な装置強度を有する
車両用シ−トの回転装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに本第1発明に係る車両用シ−トの回転装置は、車両
のシ−ト側部材に固定されるリング状のアッパプレート
(2)と、車両のフロア側部材に固定されるリング状の
ロアプレート(1)と、ロアプレート(1)と共にアッ
パプレート(2)を抱持するセットプレート(3)と、
アッパプレート(2)ロアプレート(1)との間に介
設されて両者の摩擦抵抗を軽減する第1の抵抗軽減部材
(61)と、アッパプレート(2)セットプレート
(3)の間に介設されて両者の摩擦抵抗を軽減する第
2の抵抗軽減部材(62)とを具備し、第1の抵抗軽減
部材(61)と第2の抵抗軽減部材(62)を回転装置
の内外方向へ離して位置させ、シート荷重が入力する側
に位置させた第1の抵抗軽減部材(61)アッパプレ
ート(2)から入力するシート荷重を受けるとともに、
第2の抵抗軽減部材(62)でアッパプレート(2)な
いしセットプレート(3)を撓ませることによりアッパ
プレート(2)をガタを生じることなく位置決めするよ
うにしてある。本第2発明では、第1の抵抗軽減部材を
ボール(61)または断面円形のリングとし、アッパプ
レート(2)およびロアプレート(1)に、ボール(6
1)またはリング曲率より小さい曲率の下方ないし上
方へ開放する円弧断面の案内溝(41,42)を湾曲
成して、両案内溝(41,42)により形成されたリン
グ状空間内に第1の抵抗軽減部材(61)を位置させ
る。本第3発明では、セットプレート(3)に傾斜面
(53)を形成するとともに、アッパプレート(2)に
断面V字状の案内溝(51)を形成し、傾斜面(53)
案内溝(51)間に第2の抵抗軽減部材(62)を位
置させる。本第4発明では、上記傾斜面(53)の傾斜
を、位置決め作用を損なわない範囲で小さくする。本
第5発明では、アッパプレート(2)セットプレート
(3)一方に傾斜面(55)を形成するとともに、他
垂直面(56)形成し、傾斜面(55)と、垂直
面(56)およびセットプレート(3)ないしアッパプ
レート(2)の水平板面とに第2の抵抗軽減部材(6
2)を当接させる。
【0008】本発明の回転装置は、シート荷重を受ける
機能と位置決めをする機能をそれぞれ装置内の別の部位
に有しているから、位置決め機能を有する部位にシート
荷重が直接作用して装置を構成する部材が磨耗しガタを
生じるおそれはない。また、シート荷重を受けるための
第1の抵抗軽減部材をシート荷重が入力する側に位置さ
せてあるから、アッパプレートの変形を防止することが
でき、装置強度が向上する。また、シート荷重によるア
ッパプレートの変形で第1の抵抗軽減部材を支点にアッ
パプレートの荷重入力側が下がると、その反対側の第2
の抵抗軽減部材が位置する部分ではアッパプレートはセ
ットプレートとの間隔が狭くなるように上方へ上がり、
この結果、上下方向での隙の発生とこれによるガタが防
止される。
【0009】本第6発明では、車両のシート側部材に固
定されるリング状のアッパプレート(2)と、車両のフ
ロア側部材に固定されるリング状のロアプレート(1)
と、ロアプレート(1)と共にアッパプレート(2)
抱持するセットプレート(3)と、アッパプレート
(2)ロアプレート(1)との間に介設されて両者の
摩擦抵抗を軽減する第1の抵抗軽減部材(61)と、ア
ッパプレート(2)セットプレート(3)との間に介
設されて両者の摩擦抵抗を軽減する第2の抵抗軽減部材
(62)とを具備する車両用シートの回転装置におい
て、第1の抵抗軽減部材をボール(61)または断面円
形のリングとし、第1の抵抗軽減部材(61)と第2の
抵抗軽減部材(62)を回転装置の内外方向へ離して位
置させ、アッパプレート(2)およびロアプレート
(1)に、ボール(61)またはリングの曲率より小さ
い曲率の下方ないし上方へ開放する円弧断面の案内溝
(41,42)を湾曲形成して両案内溝により形成さ
れたリング状空間内に第1の抵抗軽減部材(61)を位
置させ、アッパプレート(2)セットプレート(3)
一方に傾斜面(53)を形成するとともに他方に
V字状の案内溝(51)を形成し傾斜面(53)
案内溝(51)間に第2の抵抗軽減部材(62)を位置
させ、シート荷重が入力する側に位置させた第1の抵抗
軽減部材(61)でアッパプレート(2)から入力する
シート荷重を受けるとともに、第2の抵抗軽減部材(
)でアッパプレート(2)をガタを生じることなく位
置決めするようにする。本第7発明では、車両のシート
側部材に固定されるリング状のアッパプレート(2)
と、車両のフロア側部材に固定されるリング状のロアプ
レート(1)と、ロアプレート(1)と共にアッパプレ
−ト(2)を抱持するセットプレート(3)と、アッパ
プレート(2)ロアプレート(1)との間に介設され
て両者の摩擦抵抗を軽減する第1の抵抗軽減部材(6
1)と、アッパプレート(2)セットプレート(3)
との間に介設されて両者の摩擦抵抗を軽減する第2の抵
抗軽減部材(62)とを具備する車両用シートの回転装
置において、第1の抵抗軽減部材をボール(61)また
は断面円形のリングとし、第1の抵抗軽減部材(61)
と第2の抵抗軽減部材(62)を回転装置の内外方向へ
離して位置させ、アッパプレート(2)およびロアプレ
ート(1)に、ボール(61)またはリング曲率より
小さい曲率の下方ないし上方へ開放する円弧断面の案内
溝(41,42)を湾曲形成して両案内溝(41,4
2)により形成されたリング状空間内に第1の抵抗軽減
部材(61)を位置させ、アッパプレート(2)セッ
トプレート(3)一方に傾斜面(55,58)を形成
するとともに、他方に垂直面(56,57)を形成し
傾斜面(55,58)と、垂直面(56,57)および
セットプレート(3)ないしアッパプレート(2)の水
平板面とに第2の抵抗軽減部材(62)を当接させ、シ
ート荷重が入力する側に位置させた第1の抵抗軽減部材
(61)でアッパプレート(2)から入力するシート荷
重を受けるとともに、第2の抵抗軽減部材(62)でア
ッパプレート(2)をガタを生じることなく位置決めす
るようにする。
【0010】 本第8発明では、車両のシート側部材に
固定されるリング状のアッパプレート(2)と、車両
フロア側部材に固定されるリング状のロアプレート
(1)と、ロアプレート(1)と共にアッパプレート
(2)を抱持するセットプレート(3)と、アッパプレ
ート(2)ロアプレート(1)との間に介設されて両
者の摩擦抵抗を軽減する第1の抵抗軽減部材(61)
と、アッパプレート(2)およびセットプレート(3)
のいずれか一方に固定されて両者の摩擦抵抗を軽減する
第2の抵抗軽減部材(65)とを具備する車両用シート
の回転装置において、第1の抵抗軽減部材(61)と第
2の抵抗軽減部材(65)を回転装置の内外方向へ離し
て位置させ、シート荷重が入力する側に位置させた第1
の抵抗軽減部材(61)でアッパプレート(2)から入
力するシート荷重を受けるとともに、第2の抵抗軽減部
材(65)でアッパプレート(2)ないしセットプレー
ト(3)を撓ませることによりアッパプレート(3)を
ガタを生じることなく位置決めするようする。本第9
発明では、車両のフロア側部材に固定されるリング状の
ロアプレート(1)と、車両のシート側部材に固定され
るリング状のアッパプレート(2)と、アッパプレート
(2)と共にロアプレート(1)を抱持するセットプレ
ート(3)と、アッパプレート(2)ロアプレート
(1)との間に介設されて両者の摩擦抵抗を軽減する第
1の抵抗軽減部材(62)と、ロアプレート(1)
ットプレート(3)との間に介設されて両者の摩擦抵抗
を軽減する第2の抵抗軽減部材(61)とを具備する車
両用シートの回転装置において、第1の抵抗軽減部材
(62)と第2の抵抗軽減部材(61)を回転装置の内
外方向へ離して位置させ、シート荷重が入力する側に位
置させた第1の抵抗軽減部材(62)でアッパプレート
(2)から入力するシート荷重を受けるとともに、第2
の抵抗軽減部材(61)でロアプレート(1)ないしセ
ットプレート(3)を撓ませることによりアッパプレー
ト(2)をガタを生じることなく位置決めするようにす
る。本第10発明では、車両のフロア側部材に固定され
るリング状のロアプレート(1)と、車両のシート側部
材に固定されるリング状のアッパプレート(2)と、ア
ッパプレート(2)と共にロアプレート(1)を抱持す
るセットプレート(3)と、アッパプレート(2)
アプレート(1)との間に介設されて両者の摩擦抵抗を
軽減する第1の抵抗軽減部材(62)と、ロアプレート
(1)およびセットプレート(3)いずれか一方に固
定されて両者の摩擦抵抗を軽減する第2の抵抗軽減部材
(65)とを具備する車両用シートの回転装置におい
て、第1の抵抗軽減部材(61)と第2の抵抗軽減部材
(65)を回転装置の内外方向へ離して位置させ、シー
ト荷重が入力する側に位置させた第1の抵抗軽減部材
(62)でアッパプレート(2)から入力するシート荷
重を受けるとともに、第2の抵抗軽減部材(65)で
ットプレート(3)ないしロアプレート(1)を撓ませ
ることによりアッパプレート(2)をガタを生じること
なく位置決めするようにする。
【0011】本第11発明では、アッパプレート(2)
とセットプレート(3)の対向面の少なくとも一方に、
両側面がアッパプレート(2)およびセットプレート
(3)の径方向へ傾斜する傾斜面となったV字状溝(5
1,52)を形成して、第2の抵抗軽減部材(62)を
傾斜面当接させる。本第12発明では、ロアプレート
(1)とセットプレート(3)の対向面の少なくとも一
方に、両側面がロアプレート(1)およびセットプレー
ト(3)の径方向へ傾斜する傾斜面となったV字状溝
(91,92)を形成して、第2の抵抗軽減部材(6
1)を傾斜面当接させる。これによれば、プレート成
形時に製造誤差を生じても、アッパプレート回転時の上
下方向のガタのみならず、水平方向のガタも効果的に抑
えられ、シートが確実に位置決めされる。なお、ここで
傾斜面とは、面全体が平面である必要はなく、部分的な
凹所や曲面を有していても全体として傾いていれば傾斜
面といえる。また、抵抗軽減部材としてボール体を使用
した場合に、装置組立て時のボール体の位置決めを確実
に行うことができる。抵抗軽減部材としては、ボール体
以外に樹脂リング等が使用でき、また、ボール体として
は金属製のものの他、樹脂製のものが使用できる。樹脂
リングや樹脂製のボール体を使用すると、これらは自身
の弾発力によってアッパプレートに当接し、アッパプレ
ート回転時の上下方向および水平方向のガタ発生を効果
的に防止する。
【0012】
【0013】なお、上記カッコ内の符号は、後述する実
施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)本発明に係る車両用シートの回転装置
の一例を図1ないし図3で説明する。図1は回転装置の
全体斜視図であり、図2は図1のII−II線に沿った断面
図、図2は図1のIII −III 線に沿った断面図である。
回転装置は、図1に示すように、シートトラック等のフ
ロア側部材上に固定される略正方形の外形を有したリン
グ状のロアプレート1と、これの上方に同心状に配置さ
れてシートクッションフレーム等のシート側部材に固定
される略正方形の外形を有したリング状のアッパプレー
ト2より構成されている。ロアプレート1は、図2に示
すように、フロア側部材に固定される外周部13から半
径方向の中間部11、内周部12へ向けて段階的に高く
なっており、中間部11の板面全周に上方へ開放する円
弧断面の凹溝が湾曲形成されて案内溝41となってい
る。
【0015】アッパプレート2はシート側部材に固定さ
れる外周部22から内周部21へ段付きに低くなって、
内周部21がロアプレート1の中間部11に近接した上
方に位置し、その板面には上記案内溝41に対応した直
上位置に全周にわたって、下方へ開放する円弧断面の凹
溝が湾曲形成されて案内溝42となっいる。そして、こ
れら案内溝41,42により形成されたリング状空間内
に図略の保持器により保持された金属製ボール61が位
置している。なお、案内溝41,42の曲率はボール6
1の曲率よりも小さくしてある。ロアプレート1の内周
部12にはセットプレート3の内周部31がカシメピン
71により結合されており、セットプレート3の板面は
アッパプレート2の内周部21上方へ延びている。
【0016】セットプレート3の外周部32の板面全周
と、これの直下のアッパプレート内周部21の板面全周
にはそれぞれ断面V字状の案内溝51,52が互いに開
放方向を対向させて屈曲形成されており、これら案内溝
51,52により形成されたリング状空間内に図略の保
持器により保持された金属製ボール62が位置してい
る。このようにして、アッパプレート2はその内周部2
1がボール61,62を介して上下からセットプレート
3とロアプレート1により抱持されており、小さな摩擦
抵抗で円滑に回転させられる。なお、ロアプレート1と
アッパプレート2の外周部13,22には対向面の複数
位置にフック状の規制部材14,23が設けられて、シ
ートベルト等より入力する引っ張り荷重によって両プレ
ート1,2が過度に離間することがないようにしてい
る。
【0017】図3に示すようにアッパプレート2とセッ
トプレート3の各外周部22,32の立壁には、シ−ト
が後ろ向きまたは前向きの着座状態にあるときに互いに
一致する貫通孔221,321が形成されている。一
方、アッパプレート2の外周部22の上面には、ブラケ
ット26によって操作軸27が水平に支持されて回動可
能となっている。操作軸27にはフック241が設けら
れており、シ−トが後ろ向きまたは前向きの着座状態に
あるときに、フック241が両貫通孔221,321を
貫通することによって、シ−トの回転がロックされる。
操作軸27を回転操作すると、フック241は両貫通孔
221,321から抜けてシ−トの回転が可能となる。
なお、操作軸27にはフック241を両貫通孔221,
321内へ進入させるように付勢するコイルスプリング
242(図1)が設けられている。
【0018】上記構造のシ−ト回転装置の組立ては以下
のように行う。最初にロアプレート1を治具上にセット
する。次にロアプレートの案内溝41内に、保持器によ
って等間隔に保持された複数のボ−ル61を置き、続い
て案内溝42がボ−ル61と一致するようにアッパプレ
ート2をロアプレート1上に載せる。この時ロアプレー
ト1の規制部材14とアッパプレート2の規制部材23
が干渉しないようにアッパプレート2を少し回転させた
状態で行なう。次にアッパプレート2の案内溝51に、
保持器によって等間隔に保持された複数のボ−ル62を
置き、案内溝52がボ−ル62と一致するようにセット
プレート3をアッパプレート2に載せる。そして、セッ
トプレート3をロアプレート1の内周部12にリベット
71で固定する。
【0019】図4にはセットプレート3をロアプレート
1に固定する直前の回転装置の断面図を示す。図より明
らかなように、セットプレート3をアッパプレート2に
載せただけの状態では、ボール62の頂部は最終セット
位置よりも上方にあり、セットプレート3はアッパプレ
ート2から上方へ寸法Hだけ離れている。そこで、セッ
トプレート3をリベット71で固定する際には、セット
プレート3の内周部31をアッパプレート2の内周部1
2に当接するまで押し下げる(図4の二点鎖線)。これ
により、案内溝52の傾斜する両側面がボール62の外
周面に当接してこれを下方へ押し下げ、これに伴ってア
ッパプレート2の内周部21が図の二点鎖線で示すよう
に下方へ撓む。こうして、図5に示すように、案内溝5
1の両側面511,512と案内溝52の両側面52
1,522がいずれも隙を生じることなくボール62の
外周面と点621〜624で当接し、この結果、アッパ
プレート2は上下方向へガタを生じることなく位置決め
されるとともに、水平方向へもガタを生じることなく位
置決めされる。なお、案内溝52が下方へ開放するV字
状断面としてあるから、ボール62を介してセットプレ
ート3をアッパプレート2に載せた際にそのカシメ孔3
11(図4)がロアプレート1のカシメ孔121とほぼ
一致するように位置決めされる。
【0020】ところで、セットプレート3をアッパプレ
ート2に固定した際に製造誤差によって両案内溝51,
52の相対位置が水平方向へずれることがある。ここに
おいて、本実施形態では案内溝51の断面形状をV字状
としてあるから、図5の破線で示すように、案内溝51
が相対的に右方へずれた場合には、案内溝51の傾斜面
511はボール62の外周面と当接せず、傾斜面512
のみが点621でボール62の外周面に当接して、案内
溝52の傾斜面521に当接する点622との間で荷重
を受ける。一方、図5の二点鎖線で示すように、案内溝
51が相対的に左方へずれた場合には、案内溝51の傾
斜面512はボール62の外周面と当接せず、傾斜面5
11のみが点623でボール62の外周面に当接して、
案内溝52の傾斜面522に当接する点624との間で
荷重を受ける。このように、いずれの場合にも、ボール
62は、水平方向(すなわち回転装置の径方向)で対向
する傾斜面511,522または512,521に隙を
生じることなく当接するから、アッパプレート2は上下
方向および水平方向のいずれにもガタを生じることなく
位置決めされる。 なお、以上の説明では、セットプレ
ート3に対してアッパプレート2が変形するものとした
が、いずれが変形するかは各プレート2,3の剛性に依
存する。したがって、セットプレート3が変形する場合
や、両プレート2,3が共に変形する場合もある。
【0021】回転装置使用時にアッパプレート2を介し
て入力するシート荷重は、当該荷重が入力する側である
装置外周側に位置するボール61により受けられるか
ら、荷重作用点からボール61までの距離が短くなり、
アッパプレート2の変形が防止される。この際、ボール
62にはシート荷重が印加しないから、案内溝51,5
2の摩耗も小さく抑えられ、確実な位置決め作用が発揮
される。また、シート荷重によるアッパプレート2の変
形でボール61を支点にアッパプレート2の荷重入力側
が下がると、その反対側のボール62が位置する部分で
はアッパプレート2はセットプレート3との間隔が狭く
なるように上方へ上がり、この結果、上下方向での隙の
発生とこれによるガタが防止される。
【0022】(第2実施形態)図6は第1実施形態にお
ける図4に対応するもので、アッパプレート2の案内溝
51とセットプレート3の案内溝52内には、第1実施
形態における金属製ボール62に代えて円形断面の樹脂
リング63が配設されている。樹脂リング63の全体形
状を図7(A)に示す。このような樹脂リング63は弾
性変形可能であり、セットプレート3をロアプレート内
周部12にカシメにより二点鎖線で示すように固定した
際に、樹脂リング63の変形によっても寸法Hの差が吸
収される。この際、樹脂リング63は自身の弾発力によ
り外周面の4か所が隙を生じることなくV字状断面の案
内溝51,52の両側面に当接するから、アッパプレー
ト2は水平および上下のいずれの方向へもガタを生じる
ことなく位置決めされる。
【0023】なお、上記樹脂リング63に代えて、図7
(B)に示すように、周方向の複数箇所のみを大径の球
体部641とした樹脂リング64を使用すれば、上記の
効果に加えて、アッパプレート2の回転時の摩擦抵抗を
十分に小さくすることができる。また、樹脂リングに代
えて樹脂製ボールを使用しても良い。本実施形態におい
て、シート荷重を支えるためには案内溝41,42内に
図7に示すような金属製ボール61を設けるのが良い
が、シート荷重が比較的小さい場合には、上記ボール6
1に代えて上述した樹脂リング等を使用することができ
る。
【0024】(第3実施形態)図8に示す回転装置で
は、アッパプレート2の内周端全周に上方へ屈曲するフ
ランジ25が形成されており、このフランジ25に樹脂
リング65が嵌め込んである。樹脂リング65の上半部
は半円断面となって、セットプレート3の断面V字状の
案内溝52内に位置している。このような樹脂リング6
5はある程度弾性変形可能であり、セットプレート3を
ロアプレート内周部12にカシメにより二点鎖線で示す
ように固定した際に、樹脂リング65の変形と、セット
プレート外周部32ないしアッパプレート内周部21の
変形とにより寸法Hの差が吸収される。これにより、ア
ッパプレート2は上下方向へガタを生じることなく位置
決めされる。この際、樹脂リング65は上半部外周の2
か所が隙を生じることなく案内溝52の両側面に当接す
るから、アッパプレート2は水平方向へもガタを生じる
ことなく位置決めされる。
【0025】(第4実施形態)図9に示すように、セッ
トプレート3の外周端全周に下方へ屈曲するフランジ3
3を形成し、これに樹脂リング65を嵌め込んで、その
半円断面の下半部をアッパプレート2の断面V字状の案
内溝51内に位置させるようにしても、上記第3実施形
態と同様の効果がある。
【0026】(第5実施形態)図10に示す回転装置に
おいて、セットプレート3は内周部31と外周部32の
境界領域が外周部32へ向かって上昇する一定角度の傾
斜面53となっている。そして、アッパプレート2の案
内溝51内に位置する金属製ボール62が上記傾斜面5
3に当接している。他の構造は既に説明した第1実施形
態と同一である。
【0027】このような構造によると、図11に示すよ
うに、案内溝51の両側面511,512がいずれも隙
を生じることなくボール62の外周面と点625,62
6で当接するとともに、傾斜面53が点627でボール
62の外周面と当接する。この結果、アッパプレート2
は上下方向へガタを生じることなく位置決めされるとと
もに、水平方向へもガタを生じることなく位置決めされ
る。
【0028】セットプレート3をアッパプレート2に固
定した際に製造誤差によって傾斜面53と案内溝51の
相対位置が水平方向へずれることがある。ここにおい
て、例えば図11の破線で示すように、傾斜面53が相
対的に左方へずれても、セットプレート3は自身の弾性
力で下方へ押しつけられているから、傾斜面53はボー
ル62の外周面と点627で当接し続け、この点627
と案内溝51の両側面511,512に当接する点62
5,626との三点間で荷重が受けられる。一方、図1
1の二点鎖線で示すように、傾斜面53が相対的に右方
へずれても、セットプレート3は押し上げられつつその
傾斜面53がボール62の外周面と点627で当接し続
け、この点627と案内溝52の両側面511,512
に当接する点625,626との三点間で荷重が受けら
れる。このように、いずれの場合にも、ボール62は、
水平方向(すなわち回転装置の径方向)で対向する傾斜
面53,511に隙を生じることなく当接するから、ア
ッパプレート2は上下方向および水平方向のいずれにも
ガタを生じることなく位置決めされる。なお、本実施形
態において、傾斜面53の傾斜角を位置決め作用を損な
わない範囲で小さくすれば、荷重が傾斜面511と51
2に分散させられるから摩耗等を防止するのに効果があ
る。
【0029】なお、以上の説明では、アッパプレート2
に対してセットプレート3が変形するものとしたが、い
ずれが変形するかは各プレート2,3の剛性に依存す
る。したがって、アッパプレート2が変形する場合や、
両プレート2,3が共に変形する場合もある。また、金
属製ボール61,62に代えて、第2実施形態で説明し
たような樹脂リング63等を使用することができる。
【0030】(第6実施形態)上記第5実施形態におけ
るアッパプレート内周部21の案内溝51に代えて図1
2に示すような装置内方へ下り傾斜する傾斜面54を形
成し、この傾斜面54とセットプレート3の上記傾斜面
53とでボール62を挟むようにしても、第5実施形態
と同様の作用効果が得られる。
【0031】(第7実施形態)図13に示す回転装置で
は、アッパプレート2の内周部21に装置内方へ下り傾
斜する傾斜面55を形成するとともに、セットプレート
3の内周部31と外周部32の境界に垂直面56を形成
する。そして、傾斜面55と、垂直面56およびセット
プレート外周部32の水平板面とにボール62の外周を
当接させる。このような構造によっても第5実施形態と
同様の作用効果が得られる。
【0032】(第8実施形態)図14に示す回転装置で
は、アッパプレート2の内周部21に垂直面57を形成
するとともに、セットプレート3の内周部31と外周部
32の境界に傾斜面58を形成する。そして、傾斜面5
8と、垂直面57およびアッパプレート内周部21の水
平板面とにボール62の外周を当接させる。このような
構造によっても第5実施形態と同様の作用効果が得られ
る。
【0033】(第9実施形態)第1実施形態および第2
実施形態で説明した本発明は図15に示すような構造の
回転装置にも適用することができる。図において、ロア
プレート1はフロア側部材に固定される外周部13から
半径方向の内周部12へ向けて段階的に高くなってお
り、内周部12の板面全周に上方へ開放する円弧断面の
凹溝が湾曲形成されて案内溝81となっている。
【0034】アッパプレート2はシート側部材に固定さ
れる外周部22から中間部24へ段付きに低くなって内
周部21へ続いており、その中間部24には上記案内溝
81に対応した直上位置に全周にわたって、下方へ開放
する円弧断面の凹溝が湾曲形成されて案内溝82となっ
いる。そして、これら案内溝81,82により形成され
たリング状空間内に図略の保持器により保持された金属
製ボール62が位置している。なお、案内溝81,82
の曲率はボール61の曲率よりも小さくしてある。アッ
パプレート2の内周部21にはセットプレート3の内周
部31がカシメピン71により結合されており、セット
プレート3の板面はロアプレート1の内周部12の下方
へ延びている。
【0035】セットプレート3の外周部32の板面全周
と、これの直上のロアプレート内周部12の板面全周に
はそれぞれV字状の案内溝91,92が互いに開放方向
を対向させて屈曲形成されており、これら案内溝91,
92により形成されたリング状空間内に図略の保持器に
より保持された金属製ボール61が位置している。この
ようにして、アッパプレート2はセットプレート3と共
にボール61,62を介してロアプレート1の内周部1
2を上下から抱持し、小さな摩擦抵抗で円滑に回転させ
られる。
【0036】このような回転装置では、案内溝91の傾
斜する両側面と案内溝92の傾斜する両側面521,5
22がいずれも隙を生じることなくボール61の外周面
に当接し、この結果、アッパプレート2は上下方向へガ
タを生じることなく位置決めされるとともに、水平方向
へもガタを生じることなく位置決めされる。製造誤差に
よって両案内溝91,92の相対位置が水平方向へずれ
た場合でも、第1実施形態で説明したように、ボール6
1は、水平方向で対向する傾斜面に隙を生じることなく
当接し、これによりアッパプレート2は上下方向および
水平方向のいずれへもガタを生じることなく位置決めさ
れる。
【0037】(第10実施形態)第3実施形態および第
4実施形態で説明した本発明は、第9実施形態で説明し
た構造の回転装置に適用することができ、その一例を図
16に示す。図において、ロアプレート1の内周端全周
に下方へ屈曲するフランジ15が形成されており、この
フランジ15に樹脂リング65が嵌め込んである。樹脂
リング65の下半部は半円断面となって、セットプレー
ト3の断面V字状の案内溝91内に位置している。樹脂
リング65は下半部外周の2か所が隙を生じることなく
案内溝91の両側面に当接するから、アッパプレート2
は上下方向と水平方向でガタを生じることなく位置決め
される。
【0038】(第11実施形態)第5実施形態から第8
実施形態で説明した本発明は第9実施形態で説明した構
造の回転装置に適用することができ、その一例を図17
に示す。図において、ロアプレート1の内周部12には
装置内方へ上り傾斜する傾斜面94が形成され、一方、
セットプレート3の外周部32には装置外方へ下り傾斜
する傾斜面93が形成されている。そして、これら傾斜
面93,94にボール61の外周が隙を生じることなく
当接して、アッパプレート2は上下方向および水平方向
のいずれにもガタを生じることなく位置決めされる。
【0039】(第12実施形態)第1実施形態で説明し
た断面V字状の案内溝51,52の両側面をそれぞれ、
図18に示すように、ボール62の外周に沿ってやや湾
曲させると、各側面とボール62の外周面とのなじみが
良くなる。
【0040】(第13実施形態)第6実施形態で説明し
た傾斜面53,54を図19に示すように、ボール62
の外周に沿ってやや湾曲させると、各傾斜面53,54
とボール62の外周面とのなじみが良くなる。
【0041】(第14実施形態)第1実施形態における
円弧状断面の案内溝41,42のうち、例えば案内溝4
2を形成せず、図20に示すようなアッパプレート2の
平板面としても良い。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明の車両用シートの
回転装置によれば、装置部品に製造誤差があっても回転
ガタを生じることなくシートを確実に位置決めできると
ともに、装置強度上も有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における回転装置の全体
斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】図1のIII −III 線に沿った断面図である。
【図4】組立て時の断面図である。
【図5】ボール挟持部の拡大断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態における回転装置の断面
図である。
【図7】樹脂リングの全体斜視図である。
【図8】本発明の第3実施形態における回転装置の断面
図である。
【図9】本発明の第4実施形態における回転装置の断面
図である。
【図10】本発明の第5実施形態における回転装置の断
面図である。
【図11】ボール挟持部の拡大断面図である。
【図12】本発明の第6実施形態における回転装置の断
面図である。
【図13】本発明の第7実施形態における回転装置の断
面図である。
【図14】本発明の第8実施形態における回転装置の断
面図である。
【図15】本発明の第9実施形態における回転装置の断
面図である。
【図16】本発明の第10実施形態における回転装置の
断面図である。
【図17】本発明の第11実施形態における回転装置の
断面図である。
【図18】本発明の第12実施形態における回転装置の
要部断面図である。
【図19】本発明の第13実施形態における回転装置の
要部断面図である。
【図20】本発明の第14実施形態における回転装置の
要部断面図である。
【図21】従来の回転装置の要部断面図である。
【図22】従来の回転装置の部分断面側面図である。
【符号の説明】
1…ロアプレート、2…アッパプレート、3…セットプ
レート、51,52…案内溝(V字状溝)、53,54
…傾斜面、61,62…ボール(抵抗軽減部材)、6
3,64,65…樹脂リング(抵抗軽減部材)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 協二 愛知県高浜市新田町1丁目1番地 トヨ タ車体精工株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−81470(JP,A) 特開 平8−11600(JP,A) 実開 昭57−199137(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/14

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のシ−ト側部材に固定されるリング
    状のアッパプレートと、車両のフロア側部材に固定され
    るリング状のロアプレートと、前記ロアプレートと共に
    前記アッパプレートを抱持するセットプレートと、前記
    アッパプレート前記ロアプレートとの間に介設されて
    両者の摩擦抵抗を軽減する第1の抵抗軽減部材と、前記
    アッパプレート前記セットプレートの間に介設され
    て両者の摩擦抵抗を軽減する第2の抵抗軽減部材とを具
    備する車両用シ−トの回転装置において、前記第1の抵
    抗軽減部材と前記第2の抵抗軽減部材を回転装置の内外
    方向へ離して位置させ、シート荷重が入力する側に位置
    させた前記第1の抵抗軽減部材アッパプレートから入
    力するシート荷重を受けるとともに、前記第2の抵抗軽
    減部材でアッパプレートないしセットプレートを撓ませ
    ることによりアッパプレートをガタを生じることなく位
    置決めするようになしたことを特徴とする車両用シート
    の回転装置。
  2. 【請求項2】前記第1の抵抗軽減部材をボールまたは断
    面円形のリングとし、アッパプレートおよびロアプレー
    トに、前記ボールまたは前記リング曲率より小さい曲
    率の下方ないし上方へ開放する円弧断面の案内溝を湾曲
    形成して、両案内溝により形成されたリング状空間内に
    前記第1の抵抗軽減部材を位置させたことを特徴とする
    請求項1に記載の車両用シートの回転装置。
  3. 【請求項3】前記セットプレートに傾斜面を形成すると
    ともに、前記アッパプレートに断面V字状の案内溝を形
    成し、前記傾斜面と前記案内溝間に前記第2の抵抗軽減
    部材を位置させたことを特徴とする請求項2に記載の車
    両用シートの回転装置。
  4. 【請求項4】前記傾斜面の傾斜を、位置決め作用を損
    なわない範囲で小さくした請求項3に記載の車両用シー
    トの回転装置。
  5. 【請求項5】前記アッパプレート前記セットプレート
    一方に傾斜面を形成するとともに、他方垂直面
    成し、前記傾斜面と、前記垂直面およびセットプレート
    ないしアッパプレートの水平板面とに前記第2の抵抗軽
    減部材を当接させたことを特徴とする請求項2に記載の
    車両用シートの回転装置。
  6. 【請求項6】車両のシート側部材に固定されるリング状
    のアッパプレートと、 のフロア側部材に固定される
    リング状のロアプレートと、前記ロアプレートと共に前
    記アッパプレートを抱持するセットプレートと、前記ア
    ッパプレート前記ロアプレートとの間に介設されて両
    者の摩擦抵抗を軽減する第1の抵抗軽減部材と、前記ア
    ッパプレート前記セットプレートとの間に介設されて
    両者の摩擦抵抗を軽減する第2の抵抗軽減部材とを具備
    する車両用シートの回転装置において、前記第1の抵抗
    軽減部材をボールまたは断面円形のリングとし、前記第
    1の抵抗軽減部材と前記第2の抵抗軽減部材を回転装置
    の内外方向へ離して位置させ、前記アッパプレートおよ
    前記ロアプレートに、前記ボールまたは前記リングの
    曲率より小さい曲率の下方ないし上方へ開放する円弧断
    面の案内溝を湾曲形成して両案内溝により形成された
    リング状空間内に前記第1の抵抗軽減部材を位置させ、
    前記アッパプレート前記セットプレート一方に傾斜
    面を形成するとともに他方に断面V字状の案内溝を形
    成し前記傾斜面と前記案内溝間に前記第2の抵抗軽減
    部材を位置させ、シート荷重が入力する側に位置させた
    前記第1の抵抗軽減部材でアッパプレートから入力する
    シート荷重を受けるとともに、前記第2の抵抗軽減部材
    でアッパプレートをガタを生じることなく位置決めする
    ようになしたことを特徴とする車両用シートの回転装
    置。
  7. 【請求項7】車両のシート側部材に固定されるリング状
    のアッパプレートと、車両のフロア側部材に固定される
    リング状のロアプレートと、前記ロアプレートと共に前
    記アッパプレ−トを抱持するセットプレートと、前記ア
    ッパプレート前記ロアプレートとの間に介設されて両
    者の摩擦抵抗を軽減する第1の抵抗軽減部材と、前記ア
    ッパプレート前記セットプレートとの間に介設されて
    両者の摩擦抵抗を軽減する第2の抵抗軽減部材とを具備
    する車両用シートの回転装置において、前記第1の抵抗
    軽減部材をボールまたは断面円形のリングとし、前記第
    1の抵抗軽減部材と前記第2の抵抗軽減部材を回転装置
    の内外方向へ離して位置させ、前記アッパプレートおよ
    前記ロアプレートに、前記ボールまたは前記リング
    曲率より小さい曲率の下方ないし上方へ開放する円弧断
    の案内溝を湾曲形成して両案内溝により形成された
    リング状空間内に前記第1の抵抗軽減部材を位置させ、
    前記アッパプレート前記セットプレート一方に傾斜
    面を形成するとともに、他方に垂直面を形成し、前記傾
    斜面と、前記垂直面およびセットプレー トないしアッパ
    プレートの水平板面とに前記第2の抵抗軽減部材を当接
    させ、シート荷重が入力する側に位置させた前記第1の
    抵抗軽減部材でアッパプレートから入力するシート荷重
    を受けるとともに、前記第2の抵抗軽減部材でアッパプ
    レートをガタを生じることなく位置決めするようになし
    たことを特徴とする車両用シートの回転装置。
  8. 【請求項8】車両のシート側部材に固定されるリング状
    のアッパプレートと、車両のフロア側部材に固定される
    リング状のロアプレートと、前記ロアプレートと共に前
    記アッパプレートを抱持するセットプレートと、前記ア
    ッパプレート前記ロアプレートとの間に介設されて両
    者の摩擦抵抗を軽減する第1の抵抗軽減部材と、前記ア
    ッパプレートおよび前記セットプレートのいずれか一方
    に固定されて両者の摩擦抵抗を軽減する第2の抵抗軽減
    部材とを具備する車両用シートの回転装置において、
    記第1の抵抗軽減部材と前記第2の抵抗軽減部材を回転
    装置の内外方向へ離して位置させ、シート荷重が入力す
    る側に位置させた前記第1の抵抗軽減部材でアッパプレ
    ートから入力するシート荷重を受けるとともに、前記第
    2の抵抗軽減部材でアッパプレートないしセットプレー
    トを撓ませることによりアッパプレートをガタを生じる
    ことなく位置決めするようになしたことを特徴とする車
    両用シートの回転装置。
  9. 【請求項9】 車両のフロア側部材に固定されるリング
    状のロアプレートと、車両のシート側部材に固定される
    リング状のアッパプレートと、前記アッパプレートと共
    に前記ロアプレートを抱持するセットプレートと、前記
    アッパプレート前記ロアプレートとの間に介設されて
    両者の摩擦抵抗を軽減する第1の抵抗軽減部材と、前記
    ロアプレート前記セットプレートとの間に介設されて
    両者の摩擦抵抗を軽減する第2の抵抗軽減部材とを具備
    する車両用シートの回転装置において、前記第1の抵抗
    軽減部材と前記第2の抵抗軽減部材を回転装置の内外方
    向へ離して位置させ、シート荷重が入力する側に位置さ
    せた前記第1の抵抗軽減部材でアッパプレートから入力
    するシート荷重を受けるとともに、前記第2の抵抗軽減
    部材でロアプレートないしセットプレートを撓ませるこ
    とによりアッパプレートをガタを生じることなく位置決
    めするようになしたことを特徴とする車両用シートの回
    転装置。
  10. 【請求項10】 車両のフロア側部材に固定されるリン
    グ状のロアプレートと、車両のシート側部材に固定され
    るリング状のアッパプレートと、前記アッパプレートと
    共に前記ロアプレートを抱持するセットプレートと、
    記アッパプレート前記ロアプレートとの間に介設され
    て両者の摩擦抵抗を軽減する第1の抵抗軽減部材と、前
    記ロアプレートおよび前記セットプレートいずれか一
    方に固定されて両者の摩擦抵抗を軽減する第2の抵抗軽
    減部材とを具備する車両用シートの回転装置において、
    前記第1の抵抗軽減部材と前記第2の抵抗軽減部材を回
    転装置の内外方向へ離して位置させ、シート荷重が入力
    する側に位置させた前記第1の抵抗軽減部材でアッパプ
    レートから入力するシート荷重を受けるとともに、前記
    第2の抵抗軽減部材でセットプレートないしロアプレー
    トを撓ませることによりアッパプレートをガタを生じる
    ことなく位置決めするようになしたことを特徴とする車
    両用シートの回転装置。
  11. 【請求項11】 前記アッパプレートと前記セットプレ
    ートの対向面の少なくとも一方に、両側面が前記アッパ
    プレートおよびセットプレートの径方向へ傾斜する傾斜
    面となったV字状溝を形成して、前記第2の抵抗軽減部
    材を前記傾斜面当接させた請求項1又は8に記載の車
    両用シートの回転装置。
  12. 【請求項12】 前記ロアプレートと前記セットプレー
    トの対向面の少なくとも一方に、両側面が前記ロアプレ
    ートおよびセットプレートの径方向へ傾斜する傾斜面と
    なったV字状溝を形成して、前記第2の抵抗軽減部材を
    前記傾斜面当接させた請求項9又は10に記載の車両
    用シ−トの回転装置。
JP34224997A 1996-12-16 1997-11-26 車両用シ−トの回転装置 Expired - Fee Related JP3451910B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34224997A JP3451910B2 (ja) 1996-12-16 1997-11-26 車両用シ−トの回転装置
DE69735328T DE69735328T2 (de) 1996-12-16 1997-12-15 Schwenkbare Anordnung für Fahrzeugsitze
EP19970122095 EP0847893B1 (en) 1996-12-16 1997-12-15 Swivel assembly of a vehicle seat
CN97114364A CN1080214C (zh) 1996-12-16 1997-12-16 车座转动装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-359544 1996-12-16
JP35954496 1996-12-16
JP34224997A JP3451910B2 (ja) 1996-12-16 1997-11-26 車両用シ−トの回転装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10230763A JPH10230763A (ja) 1998-09-02
JP3451910B2 true JP3451910B2 (ja) 2003-09-29

Family

ID=26577201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34224997A Expired - Fee Related JP3451910B2 (ja) 1996-12-16 1997-11-26 車両用シ−トの回転装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3451910B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102400927B1 (ko) * 2017-10-31 2022-05-24 주식회사 다스 자동차 시트의 파워 스위블 장치
CN107953806B (zh) 2017-11-28 2020-04-07 延锋安道拓座椅有限公司 一种汽车座椅旋转机构

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10230763A (ja) 1998-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100228970B1 (ko) 차량 좌석의 회전 장치
US4707010A (en) Inertial latching mechanism for seat assemblies
JP4570623B2 (ja) 車両座席用取り付けシステム
JP3434779B2 (ja) 乗り物シート用関節機構
WO2007052596A1 (ja) 車両用シートスライド装置
EP2415630A2 (en) Lifting mechanism of vehicle seat
JPH0529173Y2 (ja)
JP4807558B2 (ja) シートスライドレール用モール
JP2006528111A5 (ja)
JP2019156390A (ja) シートリフタ構造及びそれを備えた乗り物用シート
JP3451910B2 (ja) 車両用シ−トの回転装置
KR20030071182A (ko) 차량용 시트의 회전반
JP2003063288A (ja) 車両用シートの回転装置
EP0847893B1 (en) Swivel assembly of a vehicle seat
JP2007131168A (ja) 車両用サンバイザ
KR102071504B1 (ko) 시트 레일의 록킹 장치
EP2009326B1 (en) Shift lever apparatus for vehicle
JP3570363B2 (ja) 車両用シートの回転調整機構
JPH0757583B2 (ja) 自動車用回転シ−ト装置
KR200347972Y1 (ko) 차량용 회전시트의 턴테이블 장치
EP0911208B1 (en) Seat slide apparatus
JP4492008B2 (ja) シート回転装置
JP6938043B2 (ja) チャイルドシート
KR102389459B1 (ko) 차량용 시트 회전장치
JP3371417B2 (ja) 車両用シート

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees