JP3451663B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JP3451663B2
JP3451663B2 JP20416393A JP20416393A JP3451663B2 JP 3451663 B2 JP3451663 B2 JP 3451663B2 JP 20416393 A JP20416393 A JP 20416393A JP 20416393 A JP20416393 A JP 20416393A JP 3451663 B2 JP3451663 B2 JP 3451663B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光ディスクの再
生装置,記録装置及び記録再生装置の光学系として用い
て好適な光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日において、記憶容量が大きいこと,
記録データの保存性が良いこと,簡単に書き換え可能で
あること等から、記録データの記録再生には、光磁気デ
ィスクが多く用いられるようになってきた。
【0003】上記光磁気ディスクに記録データを記録再
生する光磁気ディスク記録再生装置に設けられている光
ピックアップ装置は、例えば半導体レーザと、この半導
体レーザからの出射光を平行光にするコリメータレンズ
と、このコリメータレンズで平行光にされた出射光を集
光して光磁気ディスクの記録面に照射する対物レンズ
と、上記半導体レーザ及び対物レンズ間に設けられ、上
記光磁気ディスクの記録面で反射された戻り光の一部を
分離する第1の偏光ビームスプリッタと、この第1の偏
光ビームスプリッタで分離された戻り光の一部を検波す
る検光子と、この検光子を透過した光のレベルを検出す
るフォトディテクタ等から構成されている。
【0004】このような構成を有する光ピックアップ装
置は、上記半導体レーザから出射されるレーザビームを
集光して上記光磁気ディスクの記録面に照射し、この記
録面で反射された戻り光の一部を上記第1の偏光ビーム
スプリッタで分離し、この分離された戻り光の一部のう
ち、所定の偏光面、すなわち、所定の光振動面を有する
成分のレベルを上記フォトディテクタで検出することに
より、上記光磁気ディスクに記録されている記録データ
を再生するようになっている。
【0005】上述の検光子としては、シートアナライザ
が一般的に用いられるが、このシートアナライザは消光
比が低いためS/N比が低いという問題がある。このた
め、現在主流となっている光ピックアップ装置には上記
検光子の代わりに1/2波長板が設けられている。
【0006】この1/2波長板が設けられた光ピックア
ップ装置は、上記第1の偏光ビームスプリッタで分離さ
れた戻り光を、上記1/2波長板及び第2の偏光ビーム
スプリッタで、さらにP波成分及びS波成分に分離し、
該P波成分及びS波成分のレベルをそれぞれ2つのフォ
トディテクタで検出し、これらのレベル差を差動増幅器
で検出することにより、上記光磁気ディスクに記録され
ている記録データを再生するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の光ピッ
クアップ装置は、光磁気ディスクに記録されている記録
データ,プッシュプル信号,フォーカスエラー信号,R
F信号を検出するために、それぞれ専用のフォトディテ
クタを設ける必要があるため、部品点数が多くなり構成
が複雑化するうえ、コスト高となる問題を生じていた。
【0008】また、従来の光ピックアップ装置は、レー
ザビームを光磁気ディスクに収束する対物レンズの正常
位置を基準として±5μmの狭い範囲内においてフォー
カス制御を行うようになっている。このため、上記対物
レンズが±5μmの範囲外になっても光磁気ディスク等
にぶつからないようにする必要があり、該光磁気ディス
ク等と対物レンズとの間(ワーキングディスタンス)を
1.3mm〜1.4mmとる必要があった。従って、ピ
ックアップ自体が大型化してしまう問題があった。
【0009】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、1つのフォトディテクタにより、光ディス
クに記録されている記録データ,プッシュプル信号,フ
ォーカスエラー信号,RF信号を検出することができ、
部品点数の削減、構成の簡略化を通じてローコスト化を
図ることができるうえ、ワーキングディスタンスを短く
して小型化を図ることができるような光ピックアップ装
置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ピックア
ップ装置は、光ディスクに照射するためのレーザビーム
を出射するレーザ光源と、第1の偏光方向を有する光及
び該第1の偏光方向と直交する第2の偏光方向を有する
光を分離して出射する偏光ビームスプリッタと、入射さ
れるレーザビーム及び該レーザビームが上記光ディスク
に照射されることにより生ずる反射光を所定の角度だけ
旋光して出射する第1の旋光部と、上記第1の旋光部に
隣接して設けられ入射されるレーザビーム及び反射光を
上記第1の旋光部とは逆に所定の角度だけ旋光して出射
する第2の旋光部と、上記第2の旋光部に隣接して設け
られ入射されるレーザビーム及び反射光を上記第1の旋
光部と同じ方向に所定の角度だけ旋光して出射する第3
の旋光部と、上記第3の旋光部に隣接して設けられ入射
されるレーザビーム及び反射光を上記第2の旋光部と同
じ方向に所定の角度だけ旋光して出射する第4の旋光部
とからなり、上記第2,第3の旋光部の境目が、上記偏
光ビームスプリッタを介して出射されるレーザビーム及
び反射光の光軸と一致するように設けられる旋光手段
と、上記旋光手段からのレーザビームを収束して上記光
ディスクに照射する対物レンズと、上記偏光ビームスプ
リッタからの反射光を受光し該受光した反射光の光量に
応じた受光信号を出力する第1の受光部,第2の受光
部,第3の受光部及び第4の受光部が一方向に並列的に
配列されており、上記第2,第3の受光部の境目が上記
反射光の光軸と一致するように設けられる受光手段とを
有することを特徴として上述の課題を解決する。
【0011】また、本発明に係る光ピックアップ装置
は、上記受光手段の第1の受光部の受光信号と第2の受
光部の受光信号とを加算した加算信号から、第3の受光
部の受光信号と第4の受光部の受光信号とを加算した加
算信号を減算処理することにより、プッシュプル信号を
検出して出力するプッシュプル検出手段を有することを
特徴として上述の課題を解決する。
【0012】また、本発明に係る光ピックアップ装置
は、上記受光手段の第2の受光部の受光信号から第1の
受光部の受光信号を減算処理した減算信号と、第3の受
光部の受光信号から第4の受光部の受光信号を減算処理
した減算信号とを加算処理することにより、フォーカス
エラー信号を検出して出力するフォーカスエラー検出手
段を有することを特徴として上述の課題を解決する。
【0013】また、本発明に係る光ピックアップ装置
は、上記受光手段の第1の受光部の受光信号と第2の受
光部の受光信号とを加算した加算信号から、第3の受光
部の受光信号と第4の受光部の受光信号とを加算した加
算信号を減算処理することにより、プッシュプル信号を
検出して出力するプッシュプル検出手段と、上記受光手
段の第2の受光部の受光信号から第1の受光部の受光信
号を減算処理した減算信号と、第3の受光部の受光信号
から第4の受光部の受光信号を減算処理した減算信号と
を加算処理することにより、フォーカスエラー信号を検
出して出力するフォーカスエラー検出手段とを有するこ
とを特徴として上述の課題を解決する。
【0014】また、本発明に係る光ピックアップ装置
は、上記受光手段の第1の受光部の受光信号と第3の受
光部の受光信号とを加算処理した加算信号から、第2の
受光部の受光信号と第4の受光部の受光信号とを加算処
理した加算信号を減算処理することにより、上記光ディ
スクに記録されている記録情報を検出して出力する記録
情報検出手段を有することを特徴として上述の課題を解
決する。
【0015】また、本発明に係る光ピックアップ装置
は、上記受光手段の各受光部からの受光信号をそれぞれ
加算処理することによりRF信号を検出して出力するR
F検出手段を有することを特徴として上述の課題を解決
する。
【0016】また、本発明に係る光ピックアップ装置
は、上記受光手段の第1の受光部の受光信号と第3の受
光部の受光信号とを加算処理した加算信号から、第2の
受光部の受光信号と第4の受光部の受光信号とを加算処
理した加算信号を減算処理することにより、上記光ディ
スクに記録されている記録情報を検出して出力する記録
情報検出手段と、上記受光手段の各受光部からの受光信
号をそれぞれ加算処理することによりRF信号を検出し
て出力するRF検出手段とを有することを特徴として上
述の課題を解決する。
【0017】また、本発明に係る光ピックアップ装置
は、上記フォーカスエラー検出手段からのフォーカスエ
ラー信号に基づいて、フォーカス制御を行うフォーカス
制御手段を有することを特徴として上述の課題を解決す
る。
【0018】また、本発明に係る光ピックアップ装置
は、上記レーザ光源からのレーザビーム及び上記偏光ビ
ームスプリッタを介して照射される反射光を分割するビ
ームスプリッタと、上記ビームスプリッタからの反射光
の光軸を中心として放射状に設けられた等領域の第1,
第2,第3,第4の受光部からなり、上記ビームスプリ
ッタにより反射された反射光を受光して、上記各受光部
からその受光光量に応じた受光信号をそれぞれ出力する
第2の受光手段と、上記第2の受光手段の第1の受光部
の受光信号及び該第1の受光部に対して対角線上に設け
られた第4の受光部の受光信号を加算処理した加算信号
から、上記第1の受光部に隣接して設けられた第2の受
光部の受光信号及び該第2の受光部に対して対角線上に
設けられた第3の受光部の受光信号を加算処理した加算
信号を減算処理することによりフォーカスエラー信号を
検出して出力する第2のフォーカスエラー検出手段とを
有し、上記フォーカス制御手段は、上記フォーカスエラ
ー検出手段からのフォーカスエラー信号、及び、上記第
2のフォーカスエラー検出手段からのフォーカスエラー
信号に基づいてフォーカス制御を行うことを特徴として
上述の課題を解決する。
【0019】
【作用】本発明に係る光ピックアップ装置は、レーザ光
源から出射された第1の偏光方向(例えば、P偏光方
向)を有するレーザビームが偏光ビームスプリッタに入
射される。この偏光ビームスプリッタは、例えばP偏光
方向の光を透過させ、該P偏光方向と直交する第2の偏
光方向であるS偏光方向の光を反射する特性を有してい
る。このため、上記偏光ビームスプリッタに入射された
レーザビームは、該偏光ビームスプリッタを透過して旋
光手段に入射される。
【0020】上記旋光手段は、入射されるレーザビーム
及び該レーザビームが上記光ディスクに照射されること
により生ずる反射光を所定の角度だけ旋光して出射する
第1の旋光部と、上記第1の旋光部に隣接して設けられ
入射されるレーザビーム及び反射光を上記第1の旋光部
とは逆に所定の角度だけ旋光して出射する第2の旋光部
と、上記第2の旋光部に隣接して設けられ入射されるレ
ーザビーム及び反射光を上記第1の旋光部と同じ方向に
所定の角度だけ旋光して出射する第3の旋光部と、上記
第3の旋光部に隣接して設けられ入射されるレーザビー
ム及び反射光を上記第2の旋光部と同じ方向に所定の角
度だけ旋光して出射する第4の旋光部とからなり、上記
第2,第3の旋光部の境目が、上記偏光ビームスプリッ
タを介して出射されるレーザビーム及び反射光の光軸と
一致するように設けられている。
【0021】従って、上記旋光手段の第1の旋光部を介
したレーザビームは、所定の角度だけ例えば右方向に旋
光され、また、第2の旋光部を介したレーザビームは、
所定の角度だけ左方向に旋光され、また、第3の旋光部
を介したレーザビームは、所定の角度だけ例えば右方向
に旋光され、また、第4の旋光部を介したレーザビーム
は、所定の角度だけ左方向に旋光されて出射される。
【0022】この旋光手段を介したレーザビームは、対
物レンズにより収束され、光ディスクに照射される。
【0023】次に、上記光ディスクにレーザビームが照
射されることにより反射光が生ずる。この反射光は、上
記対物レンズを介して上記旋光手段に入射される。
【0024】具体的には、上記第1の旋光部を介して光
ディスクに照射されたレーザビームの反射光は第4の旋
光部に入射され、第2の旋光部を介して光ディスクに照
射されたレーザビームの反射光は第3の旋光部に入射さ
れ、第3の旋光部を介して光ディスクに照射されたレー
ザビームの反射光は第2の旋光部に入射され、第4の旋
光部を介して光ディスクに照射されたレーザビームの反
射光は第1の旋光部に入射される。
【0025】上記反射光の偏光方向は、上記レーザビー
ムの偏光方向に対して逆の偏光方向である。このため、
上記第1の旋光部に入射された反射光はさらに左方向に
所定の角度だけ旋光され、第2の旋光部に入射された反
射光はさらに右方向に所定の角度だけ旋光され、第3の
旋光部に入射された反射光はさらに左方向に所定の角度
だけ旋光され、第4の旋光部に入射された反射光はさら
に右方向に所定の角度だけ旋光されて出射される。
【0026】従って、上記旋光手段の各旋光部を介した
反射光は、それぞれS偏光成分とP偏光成分との中間成
分を有する光となり出射されることとなる。この旋光手
段を介した反射光は、上記偏光ビームスプリッタに入射
される。
【0027】上述のように、上記偏光ビームスプリッタ
は、P偏光成分の光を透過させ、S偏光成分の光を反射
する特性を有している。このため、上記偏光ビームスプ
リッタに入射された反射光のうち、例えば半分は透過さ
れ、半分は反射されることとなる。上記偏光ビームスプ
リッタにより反射された反射光は、受光手段に照射され
る。
【0028】上記受光手段は、上記偏光ビームスプリッ
タにより反射された反射光のうち、上記旋光手段の第1
の旋光部を介した反射光を受光する第1の受光部,第2
の旋光部を介した反射光を受光する第2の受光部,第3
の旋光部を介した反射光を受光する第3の受光部、及
び、第4の旋光部を介した反射光を受光する第4の受光
部を、一方向に並列的に配列してなっており、上記第
2,第3の受光部の境目が上記反射光の光軸と一致する
ように設けられている。
【0029】上記受光手段は、上記各受光部で上記反射
光を受光し、この受光光量に応じた受光信号を出力す
る。
【0030】記録情報検出手段は、上記受光手段の第1
の受光部の受光信号と第3の受光部の受光信号とを加算
処理した加算信号から、第2の受光部の受光信号と第4
の受光部の受光信号とを加算処理した加算信号を減算処
理することにより、上記光ディスクに記録されている記
録情報を検出して出力する。
【0031】また、プッシュプル検出手段は、上記受光
手段の第1の受光部の受光信号と第2の受光部の受光信
号とを加算した加算信号から、第3の受光部の受光信号
と第4の受光部の受光信号とを加算した加算信号を減算
処理することにより、プッシュプル信号を検出して出力
する。これにより、上記プッシュプル信号に基づいてト
ラッキング制御を行うことができる。
【0032】また、RF検出手段は、上記受光手段の各
受光部からの受光信号をそれぞれ加算処理することによ
りRF信号を検出して出力する。
【0033】ここで、上記レーザビームを光ディスクに
収束して照射する対物レンズの位置が例えばジャストフ
ォーカス時の位置に対して光ディスク側にずれたとする
と、上記反射光の直径が広がり、上記旋光手段の第2の
旋光部を介したレーザビームの反射光が第3の旋光部及
び第4の旋光部に股がって入射され、第3の旋光部を介
したレーザビームの反射光が第2の旋光部及び第1の旋
光部に股がって入射されることとなる。
【0034】このようになると、レーザビームの段階で
第2の旋光部により右方向に旋光された光の一部が、反
射光の段階で第4の旋光部により左方向に旋光され、元
のレーザビームの偏光方向であるP偏光成分とされ、ま
た、レーザビームの段階で第3の旋光部により左方向に
旋光された光の一部が、反射光の段階で第1の旋光部に
より右方向に旋光され、元のレーザビームの偏光方向で
あるP偏光成分とされる。
【0035】このため、この元の偏光方向とされた一部
の反射光は、上記偏光ビームスプリッタを透過してしま
い、上記受光手段には照射されなくなる。従って、上記
対物レンズの位置が光ディスク側にずれた場合には、受
光手段の第1の受光部及び第4の受光部に照射される反
射光の一部に光量不足が生ずるようになる。
【0036】同じように、上記対物レンズの位置が逆に
旋光手段側にずれたとすると、上記反射光の直径が狭ま
り、上記旋光手段の第1の旋光部を介したレーザビーム
の反射光が第3の旋光部及び第4の旋光部に股がって入
射され、第4の旋光部を介したレーザビームの反射光が
第2の旋光部及び第1の旋光部に股がって入射されるこ
ととなる。
【0037】このようになると、レーザビームの段階で
第1の旋光部により左方向に旋光された光の一部が、反
射光の段階で第3の旋光部により右方向に旋光され、元
のレーザビームの偏光方向であるP偏光成分とされ、ま
た、レーザビームの段階で第4の旋光部により右方向に
旋光された光の一部が、反射光の段階で第2の旋光部に
より左方向に旋光され、元のレーザビームの偏光方向で
あるP偏光成分とされる。
【0038】このため、この元の偏光方向とされた一部
の反射光は、上記偏光ビームスプリッタを透過してしま
い、上記受光手段には照射されなくなる。従って、上記
対物レンズの位置が光ディスク側にずれた場合には、受
光手段の第2の受光部及び第3の受光部に照射される反
射光の一部に光量不足が生ずるようになる。
【0039】このように、本発明に係る光ピックアップ
装置においては、フォーカスエラーの方向(対物レンズ
のずれた方向)により、光量不足の現れかたが異なる。
【0040】フォーカスエラー検出手段は、上記受光手
段の第2の受光部の受光信号から第1の受光部の受光信
号を減算処理した減算信号と、第3の受光部の受光信号
から第4の受光部の受光信号を減算処理した減算信号と
を加算処理することにより、フォーカスエラー信号を検
出し、これをフォーカス制御手段に供給する。
【0041】上記フォーカスエラー検出手段からのフォ
ーカスエラー信号は、例えば対物レンズを大まかに位置
制御するためのものとなっており、上記フォーカス制御
手段は、上記フォーカスエラー信号に基づいて、上記対
物レンズが所定範囲内に位置するように大まかな位置抑
制を行う。
【0042】次に、本発明に係る光ピックアップ装置
は、上記偏光ビームスプリッタとレーザ光源との間に、
レーザ光源からのレーザビーム及び上記偏光ビームスプ
リッタを介して照射される反射光をそれぞれ所定の割合
で透過し反射することにより分割するビームスプリッタ
を設けるとともに、上記ビームスプリッタからの反射光
の光軸を中心として放射状に設けられた等領域の第1,
第2,第3,第4の受光部からなり、上記ビームスプリ
ッタにより反射された反射光を受光して、上記各受光部
からその受光光量に応じた受光信号をそれぞれ出力する
第2の受光手段を設けている。
【0043】これにより、上記偏光ビームスプリッタを
透過した反射光は、上記ビームスプリッタにより反射さ
れ上記第2の受光手段に照射される。上記第2の受光手
段は、上記第1〜第4の受光部で受光した反射光の受光
光量に応じた受光信号を形成して出力する。
【0044】第2のフォーカスエラー検出手段は、第2
の受光手段の第1の受光部の受光信号及び該第1の受光
部に対して対角線上に設けられた第4の受光部の受光信
号を加算処理した加算信号から、上記第1の受光部に隣
接して設けられた第2の受光部の受光信号及び該第2の
受光部に対して対角線上に設けられた第3の受光部の受
光信号を加算処理した加算信号を減算処理することによ
りフォーカスエラー信号を検出して出力する。
【0045】上述のようにフォーカスエラーが生じた場
合、上記反射光の一部に光量不足が生ずる。また、上記
第2のフォーカスエラー検出手段は、照射される反射光
の光軸を中心として放射状に4つの受光部が設けられる
構成となっている。このため、対角線上の位置にある受
光部の受光信号を加算処理して2つの加算信号を形成
し、この加算信号の差分を検出することにより、フォー
カスエラーの程度を詳細に検出することができる。この
フォーカスエラー信号は、上記フォーカス制御手段に供
給される。
【0046】上記フォーカス制御手段は、上記第2のフ
ォーカスエラー検出手段からのフォーカスエラー信号に
基づいて対物レンズの位置制御を行うが、上述のように
上記フォーカス制御手段は、上記フォーカスエラー検出
手段からのフォーカスエラー信号に基づいて上記対物レ
ンズを所定範囲内に大まかに位置制御している。このた
め、第2のフォーカスエラー検出手段からのフォーカス
エラー信号に基づいて、上記対物レンズを即座に位置制
御することができる。
【0047】また、上記フォーカスエラー検出手段から
のフォーカスエラー信号に基づいて上記対物レンズを所
定範囲内に大まかに位置制御しているため、フォーカス
の引き込み範囲を広くすることができる。このため、対
物レンズと光ディスク等との間であるワーキングディス
タンスを短くすることができ、当該光ピックアップ装置
の小型化を図ることができる。
【0048】
【実施例】以下、本発明に係る光ピックアップ装置の実
施例について図面を参照しながら説明する。
【0049】本発明に係る光ピックアップ装置は、例え
ば図1に示すように光ディスクである光磁気ディスク1
に所望の記録データを記録し再生する光磁気ディスク記
録再生装置の光学系に適用することができる。
【0050】上記図1において、本実施例に係る光ピッ
クアップ装置は、上記光磁気ディスク1及び該光磁気デ
ィスク1に照射するレーザビームを出射するレーザーダ
イオード2(レーザ光源)の間に、上記レーザビームを
平行光とするレンズ3,ビームスプリッタ4,偏光ビー
ムスプリッタ5,旋光板6(旋光手段),対物レンズ7
が、レーザビーム及びレーザビームが上記光磁気ディス
ク1に照射されることにより生ずる反射光の光軸がそれ
ぞれ一致するように直線上に設けられている。
【0051】上記ビームスプリッタ4には、上記レーザ
ビーム及び反射光を所定の割合で分割する光分割膜4a
が設けられている。
【0052】上記偏光ビームスプリッタ5には、例えば
第1の偏光方向であるP偏光成分を有する上記レーザビ
ームを透過し、上記第1の偏光方向と直交する第2の偏
光方向であるS偏光成分を有する反射光を反射する偏光
膜5aが設けられている。
【0053】上記旋光板6は、入射されるレーザビーム
及び反射光を所定の角度だけ例えば右方向に旋光して出
射する第1の右旋光部6a(第1の旋光部)と、入射さ
れるレーザビーム及び反射光を上記第1の右旋光部6a
と反対の左方向に所定の角度だけ旋光して出射する第1
の左旋光部6b(第2の旋光部)と、入射されるレーザ
ビーム及び反射光を所定の角度だけ右方向に旋光して出
射する第2の右旋光部6c(第3の旋光部)と、入射さ
れるレーザビーム及び反射光を左方向に所定の角度だけ
旋光して出射する第2の左旋光部6d(第4の旋光部)
とから構成されている。上記各旋光部6a〜6dは、一
方向に並列的に配列されている。また、上記第1の左旋
光部6b及び第2の右旋光部6cの境目が、レーザビー
ム及び反射光の光軸となるように設けられている。
【0054】また、上記光ピックアップ装置は、上記偏
光ビームスプリッタ5により反射された反射光を第1〜
第4の受光部8A〜8Dで受光し、この受光光量に応じ
た受光信号を出力する第1のフォトディテクタ8(受光
手段)を有している。
【0055】この第1のフォトディテクタ8の各受光部
8A〜8Dは、それぞれ加算器19(RF検出手段)に
接続されている。また、第1の受光部8Aは、加算器1
0,加算器14及び減算器17に接続されている。ま
た、第2の受光部8Bは、加算器9,加算器14及び減
算器17に接続されている。また、第3の受光部8C
は、加算器10,加算器13及び減算器16に接続され
ている。また、第4の受光部8Dは、加算器9,加算器
13及び減算器16に接続されている。
【0056】上記加算器9の出力端は、光磁気(MO)
信号検出回路11(記録情報検出手段)の反転入力端子
11bに接続されており、上記加算器10の出力端は、
該MO信号検出回路11の非反転入力端子11aに接続
されている。
【0057】上記加算器13の出力端は、プッシュプル
検出回路15(プッシュプル検出手段)の反転入力端子
15bに接続されており、上記加算器14の出力端は、
該プッシュプル検出回路15の非反転入力端子15aに
接続されている。また、このプッシュプル検出回路15
の出力端子15cは、システムコントローラ21に接続
されている。
【0058】上記減算器16の出力端及び減算器17の
出力端は加算器18にそれぞれ接続されており、該加算
器18(フォーカスエラー検出手段)の出力端は上記シ
ステムコントローラ21に接続されている。
【0059】また、上記光ピックアップ装置は、上記ビ
ームスプリッタ4で反射された反射光を収束する対物レ
ンズ22と、上記対物レンズ22により収束された反射
光を受光する第2のフォトディテクタ23(第2の受光
手段)とを有している。
【0060】上記第2のフォトディテクタ23は、図4
に示すように反射光の光軸が中心軸Oと一致するように
設けられており、この中心軸Oを中心として放射状に第
1〜第4の受光部23E〜23Hが設けられている。
【0061】上記第2のフォトディテクタ23の第1の
受光部23E及び第4の受光部23Hはそれぞれ加算器
25に接続されており、第2の受光部23F及び第3の
受光部23Gはそれぞれ加算器24に接続されている。
【0062】上記加算器24の出力端はファインフォー
カスエラー検出回路26(第2のフォーカスエラー検出
手段)の反転入力端子26bに接続されており、上記加
算器25の出力端は該ファインフォーカスエラー検出回
路26の非反転入力端子26aに接続されている。ま
た、上記ファインフォーカスエラー検出回路26の出力
端子26cは上記システムコントローラ21に接続され
ている。
【0063】上記システムコントローラ21は、以下に
説明するように上記プッシュプル検出回路15からのプ
ッシュプル信号に基づいてトラッキング制御を行い、上
記加算器18からのラフフォーカスエラー信号に基づい
て、大まかなフォーカス制御を行い、上記ファインフォ
ーカスエラー検出回路26からのファインフォーカスエ
ラー信号に基づいて、細かなフォーカス制御を行う。
【0064】すなわち、このシステムコントローラは、
フォーカス制御手段を兼ねていることとなる。
【0065】次に、このような構成を有する本実施例に
係る光ピックアップ装置の動作説明をする。
【0066】まず、図1において、上記レーザダイオー
ド2から図5(a)に示すようなP偏光成分のレーザビ
ームが出射される。このレーザビームは、上記ビームス
プリッタ4を介して偏光ビームスプリッタ5に入射され
る。
【0067】上記偏光ビームスプリッタ5の偏光膜5a
は、P偏光成分の光は透過し、S偏光成分の光は反射す
るようになっている。このため、上記ビームスプリッタ
5に入射されたレーザビームはそのまま透過し旋光板6
に入射される。
【0068】図5(b)に示すように、上記旋光板6に
入射されたレーザビームのうち、第1の右旋光部6aに
入射されたレーザビームは所定の角度(+α)だけ右方
向に旋光されて出射され、第1の左旋光部6bに入射さ
れたレーザビームは所定の角度(−α)だけ左方向に旋
光されて出射され、第2の右旋光部6cに入射されたレ
ーザビームは所定の角度だけ右方向に旋光されて出射さ
れ、第2の左旋光部6dに入射されたレーザビームは所
定の角度だけ左方向に旋光されて出射される。この旋光
板6により、各方向に旋光されたレーザビームは、対物
レンズ7により収束され光磁気ディスク1に照射され
る。
【0069】次に、上記レーザビームを上記光磁気ディ
スク1に照射することにより、各方向に旋光されたレー
ザビームに、該光磁気ディスクに記録されているMO信
号に応じていわゆるカー回転角(+θk)が加算された
旋光角を有する反射光(+α+θk及び−α+θk)が
生ずる。この反射光のうち、上記第1の右旋光部6aに
より旋光されたレーザビームの反射光は第2の左旋光部
6dに入射され、上記第1の左旋光部6bにより旋光さ
れたレーザビームの反射光は第2の右旋光部6cに入射
され、上記第2の右旋光部6cにより旋光されたレーザ
ビームの反射光は第1の左旋光部6dに入射され、上記
第2の左旋光部6dにより旋光されたレーザビームの反
射光は第1の右旋光部6aに入射される。
【0070】上記レーザビームと反射光とは偏光方向が
逆である。このため、第1の右旋光部6aに入射された
反射光は、その旋光角がさらに所定の角度だけ左方向に
旋光されて(−2α+θk)出射され、第1の左旋光部
6bに入射された反射光は、その旋光角がさらに所定の
角度だけ右方向に旋光されて(+2α+θk)出射さ
れ、第2の右旋光部6cに入射された反射光は、その旋
光角がさらに所定の角度だけ左方向に旋光されて出射さ
れ、第2の左旋光部6dに入射された反射光は、その旋
光角がさらに所定の角度だけ右方向に旋光されて出射さ
れる。
【0071】このような旋光により、上記反射光は図5
(c)に示すようにP偏光成分と同図(d)に示すよう
にS偏光成分の両方の成分を有するようになる。
【0072】なお、実際には、上記レーザビームが光磁
気ディスク1に反射されることにより、0次光,+1次
光,−1次光の反射光が生ずる。このため、上記旋光板
6を介しては、図5(e),(f)に示すようなP偏光
成分,S偏光成分の0次光,+1次光,−1次光の反射
光が出射されることとなる。
【0073】また、上記旋光板6を介した反射光は、図
5(g),(h)に示すようにその旋光のされかたによ
り、図中上方向の旋光方向のP偏光成分及び図中右方向
のS偏光成分の反射光と、図中下方向の旋光方向のP偏
光成分及び図中左方向のS偏光成分の反射光とが生ずる
こととなる。この反射光は、偏光ビームスプリッタ5に
入射される。
【0074】上述のように、偏光ビームスプリッタ5の
偏光膜5aはP偏光成分の光を透過しS偏光成分の光を
反射する。このため、上記偏光ビームスプリッタ5に入
射された反射光のうち、P偏光成分の光は透過してビー
ムスプリッタ4に入射され、上記図5(g),(h)に
示したような上方向及び下方向のP偏光成分に係るS偏
光成分の反射光である、同図(i),(j)に示すよう
なS偏光成分の反射光はそれぞれ加算され同図(k)に
示すようなS偏光成分の反射光として上記偏光膜5aに
より反射され、図3(a)に示すように第1のフォトデ
ィテクタ8に照射される。
【0075】上記第1のフォトディテクタ8は、第1〜
第4の受光部8A〜8Dで反射光を受光する。上記各受
光部8A〜8Dで受光される反射光は、図3(b)に示
すように中心部から両周辺部にかけて徐々にレベルが劣
化する特性となっている。上記各受光部8A〜8Dは、
それぞれ受光した反射光のレベルに対応した受光信号を
形成して出力する。
【0076】加算器19は、上記各受光部8A〜8Dか
らの受光信号をそれぞれ加算処理することによりRF信
号を形成し、これを出力端子20を介して出力する。
【0077】加算器10は、第1の受光部8Aからの右
方向に旋光された反射光の受光信号と、第3の受光部8
Cからの同じく右方向に旋光された反射光の受光信号と
を加算処理し、この加算信号をMO信号検出回路11の
非反転入力端子11aに供給する。
【0078】また、加算器9は、第2の受光部8Bから
の左方向に旋光された反射光の受光信号と、第4の受光
部8Dからの同じく左方向に旋光された反射光の受光信
号とを加算処理し、この加算信号をMO信号検出回路1
1の反転入力端子11bに供給する。
【0079】上記MO信号検出回路11は、上記右方向
に旋光された反射光に係る受光信号と、左方向に旋光さ
れた反射光に係る受光信号との差分を検出することによ
り、光磁気ディスク1に記録されているMO信号を検出
し、これを出力端子12を介して出力する。
【0080】加算器14は、第1の受光部8Aからの右
方向に旋光された反射光の受光信号と、第2の受光部8
Bからの左方向に旋光された反射光の受光信号とを加算
処理し、この加算信号をプッシュプル信号検出回路15
の非反転入力端子15aに供給する。
【0081】また、加算器13は、第3の受光部8Cか
らの右方向に旋光された反射光の受光信号と、第4の受
光部8Dからの左方向に旋光された反射光の受光信号と
を加算処理し、この加算信号をプッシュプル信号検出回
路15の反転入力端子15bに供給する。
【0082】上記プッシュプル信号検出回路15は、上
記各加算器13,14からの加算信号の差分を検出す
る。上述のように、上記第2,第3の検出部8B,8C
の境目は光軸と一致するように設けられているため、第
1,第2の検出部8A,8Bからの受光信号を加算処理
した加算信号と、第3,第4の検出部8C,8Dからの
受光信号を加算処理した加算信号との差分を検出するこ
とにより、トラッキングエラーを示すプッシュプル信号
を形成することができる。このプッシュプル信号は、シ
ステムコントローラ21に供給される。
【0083】上記システムコントローラ21は、上記プ
ッシュプル信号で示されるトラッキングエラーの度合い
に応じて対物レンズの位置制御を行う。
【0084】次に、減算器17は、上記第2の受光部8
Bの受光信号から第1の受光部8Aの受光信号を減算処
理し、この減算信号を加算器18に供給する。
【0085】また、減算器16は、上記第3の受光部8
Dからの受光信号から第4の受光部8Dの受光信号を減
算処理し、この減算信号を加算器18に供給する。
【0086】上記加算器18は、上記各減算信号を加算
処理する。
【0087】ここで、上記光磁気ディスク1に照射され
るレーザビームが正常なフォーカス状態である場合は、
上述のように上記第1の旋光部6aを介したレーザビー
ムの反射光は第4の旋光部6dに入射され、第2の旋光
部6bを介したレーザビームの反射光は第3の旋光部6
cに入射され、第3の旋光部6cを介したレーザビーム
の反射光は第2の旋光部6bに入射され、第4の旋光部
6dを介したレーザビームの反射光は第1の旋光部6a
に入射されるため、反射光は、以下に説明する光量不足
を生ずることなく、図6(a)にJustフォーカスの
状態を示すように第1のフォトディテクタ8に照射され
る。
【0088】そして、本実施例に係る光ピックアップ装
置におけるフォーカスエラーは、上記対物レンズ7が光
磁気ディスク1側にずれたNearフォーカスの状態
と、旋光板6側にずれたFarフォーカスの状態とで異
なる方向性を有し、上記第1,第2の受光部8A,8B
の受光信号を減算処理して形成した減算信号と、第3,
第4の受光部8C,8Dの受光信号を減算処理して形成
した減算信号とを上記加算器18で加算処理することに
より、フォーカスがどの方向(光磁気ディスク1側か旋
光板6側か)にずれているかを示すラフフォーカスエラ
ー信号を形成することができる。上記対物レンズ7が光
磁気ディスク1側にずれた場合すなわち図6(b)に示
すNearフォーカスの状態では、上記反射光の幅が広
がってしまうため、第2の旋光部6bを介したレーザビ
ームの反射光が第3の旋光部6c及び第4の旋光部6d
に股がって入射され、また、第3の旋光部6cを介した
レーザビームの反射光が第2の旋光部6b及び第1の旋
光部6aに股がって入射される。
【0089】このようなNearフォーカスの状態で
は、レーザビームの段階で第2の旋光部6bにより左方
向に旋光された光が、反射光の段階で一部が上記第4の
旋光部6dにより右方向に旋光されてしまうため、旋光
された分戻されてP偏光方向の成分のみを有するように
なり、上記偏光ビームスプリッタ5の偏光膜5aを透過
してしまう。このように、反射光の一部が上記偏光ビー
ムスプリッタ5の偏光膜5aを透過してしまうと、図6
(b)に斜線で示すように第4の受光部8Dに、上記偏
光膜5aを透過した反射光分の光量不足(暗線)を生ず
る。
【0090】また、レーザビームの段階で第3の旋光部
6bにより右方向に旋光された光が、反射光の段階で一
部が上記第1の旋光部6aにより左方向に旋光されてし
まうため、旋光された分戻されてP偏光方向の成分のみ
を有するようになり、上記偏光ビームスプリッタ5の偏
光膜5aを透過してしまう。そして、図6(b)に斜線
で示すように第1の受光部8Aに、上記偏光膜5aを透
過した反射光分の暗線を生ずる。したがって、Near
フォーカスの状態では、暗線部分が増加することによ
り、 ラフフォーカスエラー信号=(8B−8A)−(8C−
8D)>0 すなわち、ラフフォーカスエラー信号は正符号となる。
【0091】逆に、上記対物レンズ7が旋光板6側にず
れた場合すなわち図6(c)に示すFarフォーカスの
状態では、上記反射光の幅が狭まってしまうため、第1
の旋光部6aを介したレーザビームの反射光が第3の旋
光部6c及び第4の旋光部6dに股がって入射され、ま
た、第4の旋光部6dを介したレーザビームの反射光が
第2の旋光部6b及び第1の旋光部6aに股がって入射
される。
【0092】このようなFarフォーカスの状態では、
レーザビームの段階で第1の旋光部6aにより右方向に
旋光された光が、反射光の段階で一部が上記第3の旋光
部6cにより左方向に旋光されてしまうため、旋光され
た分戻されてP偏光方向の成分のみを有するようにな
り、上記偏光ビームスプリッタ5の偏光膜5aを透過し
てしまう。そして、図6(c)に斜線で示すように第3
の受光部8Cに、上記偏光膜5aを透過した反射光分の
暗線を生ずる。
【0093】また、レーザビームの段階で第4の旋光部
6dにより左方向に旋光された光が、反射光の段階で一
部が上記第2の旋光部6bにより右方向に旋光されてし
まうため、旋光された分戻されてP偏光方向の成分のみ
を有するようになり、上記偏光ビームスプリッタ5の偏
光膜5aを透過してしまう。そして、図6(c)に斜線
で示すように第2の受光部8Bに、上記偏光膜5aを透
過した反射光分の暗線を生ずる。したがって、Farフ
ォーカスの状態では、暗線部分が増加することにより、 ラフフォーカスエラー信号=(8B−8A)−(8C−
8D)<0 すなわち、ラフフォーカスエラー信号は負符号となる。
【0094】本実施例に係る光ピックアップ装置におい
て、上記第1,第2の受光部8A,8Bの受光信号を減
算処理して形成した減算信号と、第3,第4の受光部8
C,8Dの受光信号を減算処理して形成した減算信号と
を上記加算器18で加算処理することにより形成される
ラフフォーカスエラー信号は、システムコントローラ2
1に供給される。これにより、上記システムコントロー
ラ21は、上記ラフフォーカスエラー信号に基づいて大
まかなフォーカス制御を行い、Justフォーカス状態
に引き込み、上記ファインフォーカスエラー検出回路2
6からのファインフォーカスエラー信号に基づいて細か
なフォーカス制御を行い、図6(a)に示すJustフ
ォーカス状態を維持する。
【0095】上記システムコントローラ21は、上記ラ
フフォーカスエラー信号に基づいて上記対物レンズ7を
正常位置を基準として例えば±300μmの広範囲内に
位置制御する。
【0096】一方、上記偏光ビームスプリッタ5を透過
したP偏光成分の反射光は、ビームスプリッタ4により
反射され対物レンズ22を介して第2のフォトディテク
タ23に照射される。
【0097】上記第2のフォトディテクタ23は、図4
に示す第1〜第4の受光部23E〜23Hで反射光を受
光し、この各受光部23E〜23Hで受光された反射光
の受光光量に応じた受光信号をそれぞれ形成して出力す
る。
【0098】加算器25は、第1の受光部23Eの受光
信号と、該第1の受光部23Eに対して対角線上に位置
する第4の受光部23Hの受光信号とを加算処理し、こ
の加算信号を非反転入力端子26aを介してファインフ
ォーカスエラー検出回路26に供給する。
【0099】また、加算器24は、第2の受光部23F
の受光信号と、該第2の受光部23Fに対して対角線上
に位置する第3の受光部23Gの受光信号とを加算処理
し、この加算信号を反転入力端子26bを介してファイ
ンフォーカスエラー検出回路26に供給する。
【0100】上記ファインフォーカスエラー検出回路2
6は、上記第2のフォトディテクタ23の対角線上に位
置する受光部の受光信号を加算処理した各加算信号の差
分を検出することによりフォーカスのずれ量を詳細に検
出し、これをファインフォーカスエラー信号としてシス
テムコントローラ21に供給する。
【0101】上記システムコントローラ21は、上記フ
ァインフォーカスエラー信号に基づいて、位置ずれの量
が零となるように上記対物レンズ7を位置制御するが、
上記システムコントローラ21は、上述のように上記ラ
フフォーカスエラー信号に基づいて±300μmの広範
囲内に対物レンズ7を位置制御している。このため、上
記ファインフォーカスエラー信号に基づいて即座に対物
レンズ7を位置制御することができる。
【0102】また、±300μmという広範囲で対物レ
ンズ7を位置制御することができるため、対物レンズ7
と光磁気ディスク1との間等であるワーキングディスタ
ンスを短くすることができ、当該光ピックアップ装置を
小型化することができる。
【0103】以上の説明から明らかなように、本実施例
に係る光ピックアップ装置は、1つのフォトディテクタ
(第1のフォトディテクタ8)を用いて、MO信号,R
F信号,プッシュプル信号,フォーカスエラー信号(ラ
フフォーカスエラー信号)を検出することができる。
【0104】このため、上記各信号を検出するために、
それぞれ別々にフォトディテクタを設ける必要がなく、
部品点数の削減及び構成の簡略化を図ることができ、こ
れを通じてローコスト化を達成することができる。
【0105】また、フォーカス引き込み範囲を大きくし
てワーキングディスタンスを短くすることができる。こ
のため、当該光ピックアップ装置を小型化することがで
きる。
【0106】なお、上述の実施例の説明では、旋光手段
として右旋光部6a,6c及び左旋光部6b,6dを組
み合わせた旋光板6を用いることとしたが、これは、1
/2波長板の光学軸を変えたものを4枚組み合わせたも
のを用いるようにしてもよい。
【0107】
【発明の効果】本発明に係る光ピックアップ装置は、1
つの受光手段を用いて、光ディスクに記録されている記
録情報,プッシュプル信号,フォーカスエラー信号,R
F信号を検出することができる。
【0108】このため、記録情報,プッシュプル信号,
フォーカスエラー信号,RF信号を検出するための受光
手段を別に設ける必要がなく、部品点数の削減、構成の
簡略化を通じてローコスト化を図ることができる。
【0109】また、対物レンズと光ディスクとの間等で
あるワーキングディスタンスを短くすることができる。
このため、当該光ピックアップ装置を小型化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ピックアップ装置を光磁気ディ
スク記録再生装置の光学系に適用した場合における実施
例の構成図である。
【図2】上記実施例に係る光ピックアップ装置に設けら
れている旋光板の構成図である。
【図3】上記実施例に係る光ピックアップ装置に設けら
れている第1のフォトディテクタの構成及び受光状態を
説明するための図である。
【図4】上記実施例に係る光ピックアップ装置に設けら
れている第2のフォトディテクタの構成図である。
【図5】上記実施例に係る光ピックアップ装置の各部に
おけるレーザビーム及び反射光の偏光方向を説明するた
めの概略図である。
【図6】フォーカスエラーによって異なって上記第1の
フォトディテクタに照射される反射光の状態を示す該第
1のフォトディテクタの模式図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・光磁気ディスク 2・・・・・・・・・・レーザーダイオード 3・・・・・・・・・・レンズ 4・・・・・・・・・・ビームスプリッタ 4a・・・・・・・・・ビームスプリッタ膜 5・・・・・・・・・・偏光ビームスプリッタ 5a・・・・・・・・・偏光ビームスプリッタの偏光膜 6・・・・・・・・・・旋光板 6a・・・・・・・・・第1の右旋光部 6b・・・・・・・・・第1の左旋光部 6c・・・・・・・・・第2の右旋光部 6d・・・・・・・・・第2の左旋光部 7・・・・・・・・・・対物レンズ 8・・・・・・・・・・第1のフォトディテクタ 8A・・・・・・・・・第1のフォトディテクタの第1
の受光部 8B・・・・・・・・・第1のフォトディテクタの第2
の受光部 8C・・・・・・・・・第1のフォトディテクタの第3
の受光部 8D・・・・・・・・・第1のフォトディテクタの第4
の受光部 9,10,13・・・・加算器 14,18,19・・・加算器 16,17・・・・・・減算器 11・・・・・・・・・MO信号検出回路 11a・・・・・・・・MO信号検出回路の非反転入力
端子 11b・・・・・・・・MO信号検出回路の反転入力端
子 12・・・・・・・・・MO信号の出力端子 15・・・・・・・・・プッシュプル信号検出回路 15a・・・・・・・・プッシュプル信号検出回路の非
反転入力端子 15b・・・・・・・・プッシュプル信号検出回路の反
転入力端子 15c・・・・・・・・プッシュプル信号検出回路の出
力端子 20・・・・・・・・・RF信号の出力端子 21・・・・・・・・・システムコントローラ 22・・・・・・・・・対物レンズ 23・・・・・・・・・第2のフォトディテクタ 23E・・・・・・・・第2のフォトディテクタの第1
の受光部 23F・・・・・・・・第2のフォトディテクタの第2
の受光部 23G・・・・・・・・第2のフォトディテクタの第3
の受光部 23H・・・・・・・・第2のフォトディテクタの第4
の受光部 24,25・・・・・・加算器 26・・・・・・・・・ファインフォーカスエラー検出
回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G11B 7/09 G11B 7/09 B 7/135 7/135 Z

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに照射するためのレーザビー
    ムを出射するレーザ光源と、 第1の偏光方向を有する光及び該第1の偏光方向と直交
    する第2の偏光方向を有する光を分離して出射する偏光
    ビームスプリッタと、 入射されるレーザビーム及び該レーザビームが上記光デ
    ィスクに照射されることにより生ずる反射光を所定の角
    度だけ旋光して出射する第1の旋光部と、 上記第1の旋光部に隣接して設けられ入射されるレーザ
    ビーム及び反射光を上記第1の旋光部とは逆に所定の角
    度だけ旋光して出射する第2の旋光部と、 上記第2の旋光部に隣接して設けられ入射されるレーザ
    ビーム及び反射光を上記第1の旋光部と同じ方向に所定
    の角度だけ旋光して出射する第3の旋光部と、 上記第3の旋光部に隣接して設けられ入射されるレーザ
    ビーム及び反射光を上記第2の旋光部と同じ方向に所定
    の角度だけ旋光して出射する第4の旋光部とからなり、
    上記第2,第3の旋光部の境目が、上記偏光ビームスプ
    リッタを介して出射されるレーザビーム及び反射光の光
    軸と一致するように設けられる旋光手段と、 上記旋光手段からのレーザビームを収束して上記光ディ
    スクに照射する対物レンズと、 上記偏光ビームスプリッタからの反射光を受光し該受光
    した反射光の光量に応じた受光信号を出力する第1の受
    光部,第2の受光部,第3の受光部及び第4の受光部が
    一方向に並列的に配列されており、上記第2,第3の受
    光部の境目が上記反射光の光軸と一致するように設けら
    れる受光手段とを有することを特徴とする光ピックアッ
    プ装置。
  2. 【請求項2】 上記受光手段の第1の受光部の受光信号
    と第2の受光部の受光信号とを加算した加算信号から、
    第3の受光部の受光信号と第4の受光部の受光信号とを
    加算した加算信号を減算処理することにより、プッシュ
    プル信号を検出して出力するプッシュプル検出手段を有
    することを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装
    置。
  3. 【請求項3】 上記受光手段の第2の受光部の受光信号
    から第1の受光部の受光信号を減算処理した減算信号
    と、第3の受光部の受光信号から第4の受光部の受光信
    号を減算処理した減算信号とを加算処理することによ
    り、フォーカスエラー信号を検出して出力するフォーカ
    スエラー検出手段を有することを特徴とする請求項1記
    載の光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 上記受光手段の第1の受光部の受光信号
    と第2の受光部の受光信号とを加算した加算信号から、
    第3の受光部の受光信号と第4の受光部の受光信号とを
    加算した加算信号を減算処理することにより、プッシュ
    プル信号を検出して出力するプッシュプル検出手段と、
    上記受光手段の第2の受光部の受光信号から第1の受光
    部の受光信号を減算処理した減算信号と、第3の受光部
    の受光信号から第4の受光部の受光信号を減算処理した
    減算信号とを加算処理することにより、フォーカスエラ
    ー信号を検出して出力するフォーカスエラー検出手段と
    を有することを特徴とする請求項1記載の光ピックアッ
    プ装置。
  5. 【請求項5】 上記受光手段の第1の受光部の受光信号
    と第3の受光部の受光信号とを加算処理した加算信号か
    ら、第2の受光部の受光信号と第4の受光部の受光信号
    とを加算処理した加算信号を減算処理することにより、
    上記光ディスクに記録されている記録情報を検出して出
    力する記録情報検出手段を有することを特徴とする請求
    項1,請求項2,請求項3又は請求項4記載の光ピック
    アップ装置。
  6. 【請求項6】 上記受光手段の各受光部からの受光信号
    をそれぞれ加算処理することによりRF信号を検出して
    出力するRF検出手段を有することを特徴とする請求項
    1,請求項2,請求項3又は請求項4記載の光ピックア
    ップ装置。
  7. 【請求項7】 上記受光手段の第1の受光部の受光信号
    と第3の受光部の受光信号とを加算処理した加算信号か
    ら、第2の受光部の受光信号と第4の受光部の受光信号
    とを加算処理した加算信号を減算処理することにより、
    上記光ディスクに記録されている記録情報を検出して出
    力する記録情報検出手段と、上記受光手段の各受光部か
    らの受光信号をそれぞれ加算処理することによりRF信
    号を検出して出力するRF検出手段とを有することを特
    徴とする請求項1,請求項2,請求項3又は請求項4記
    載の光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】 上記フォーカスエラー検出手段からのフ
    ォーカスエラー信号に基づいてフォーカス制御を行うフ
    ォーカス制御手段を有することを特徴とする請求項3記
    載の光ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】 上記レーザ光源からのレーザビーム及び
    上記偏光ビームスプリッタを介して照射される反射光を
    分割するビームスプリッタと、上記ビームスプリッタか
    らの反射光の光軸を中心として放射状に設けられた等領
    域の第1,第2,第3,第4の受光部からなり、上記ビ
    ームスプリッタにより反射された反射光を受光して、上
    記各受光部からその受光光量に応じた受光信号をそれぞ
    れ出力する第2の受光手段と、上記第2の受光手段の第
    1の受光部の受光信号及び該第1の受光部に対して対角
    線上に設けられた第4の受光部の受光信号を加算処理し
    た加算信号から、上記第1の受光部に隣接して設けられ
    た第2の受光部の受光信号及び該第2の受光部に対して
    対角線上に設けられた第3の受光部の受光信号を加算処
    理した加算信号を減算処理することによりフォーカスエ
    ラー信号を検出して出力する第2のフォーカスエラー検
    出手段とを有し、上記フォーカス制御手段は、上記フォ
    ーカスエラー検出手段からのフォーカスエラー信号、及
    び、上記第2のフォーカスエラー検出手段からのフォー
    カスエラー信号に基づいてフォーカス制御を行うことを
    特徴とする請求項8記載の光ピックアップ装置。
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