JP3211483B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JP3211483B2
JP3211483B2 JP12786993A JP12786993A JP3211483B2 JP 3211483 B2 JP3211483 B2 JP 3211483B2 JP 12786993 A JP12786993 A JP 12786993A JP 12786993 A JP12786993 A JP 12786993A JP 3211483 B2 JP3211483 B2 JP 3211483B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光磁気ディスク
に所望の記録情報の記録再生を行う光磁気ディスク記録
再生装置等の光学系として用いて好適な光ピックアップ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日において、記憶容量が大きいこと,
記録データの保存性が良いこと,簡単に書き換え可能で
あること等から、記録データの記録再生には、光磁気デ
ィスクが多く用いられるようになってきた。
【0003】上記光磁気ディスクに記録データを記録再
生する光磁気ディスク記録再生装置に設けられている光
ピックアップ装置は、例えば半導体レーザと、この半導
体レーザからの出射光を平行光にするコリメータレンズ
と、このコリメータレンズで平行光にされた出射光を集
光して光磁気ディスクの記録面に照射する対物レンズ
と、上記半導体レーザ及び対物レンズ間に設けられ、上
記光磁気ディスクの記録面で反射された反射光の一部を
分離する第1の偏光ビームスプリッタと、この第1の偏
光ビームスプリッタで分離された反射光の一部を検波す
る検光子と、この検光子を透過した光のレベルを検出す
るフォトディテクタ等から構成されている。
【0004】このような構成を有する光ピックアップ装
置は、上記半導体レーザから出射されるレーザビームを
集光して上記光磁気ディスクの記録面に照射し、この記
録面で反射された反射光の一部を上記第1の偏光ビーム
スプリッタで分離し、この分離された反射光の一部のう
ち、所定の偏光面、すなわち、所定の光振動面を有する
成分のレベルを上記フォトディテクタで検出することに
より、上記光磁気ディスクに記録されている記録データ
を再生するようになっている。
【0005】上述の検光子としては、「シートアナライ
ザ」が一般的に用いられるが、このシートアナライザ
は、「消光比」が低いため、S/N比が低いという問題
がある。このため、現在主流となっている光ピックアッ
プ装置には上記検光子の代わりに1/2波長板が設けら
れている。
【0006】この1/2波長板が設けられた光ピックア
ップ装置は、上記第1の偏光ビームスプリッタで分離さ
れた反射光を、上記1/2波長板及び第2の偏光ビーム
スプリッタで、さらにP波成分及びS波成分に分離し、
該P波成分及びS波成分のレベルをそれぞれ2つのフォ
トディテクタで検出し、これらのレベル差を差動増幅器
で検出することにより、上記光磁気ディスクに記録され
ている記録データを再生するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記1/2波
長板が設けられた光ピックアップ装置は、第1,第2の
偏光ビームスプリッタの計2つの偏光ビームスプリッタ
を設けなければならないため、部品点数が多くなり、製
作費が高くなる問題があった。
【0008】また、上記第1の偏光ビームスプリッタで
分離された反射光を、上記第2の偏光ビームスプリッタ
でさらに2つの成分に分離する構成のため、その光路を
確立する必要があり、各部品の位置合わせが面倒である
うえ、装置自体が大型化する問題があった。
【0009】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、部品点数を削減して小型且つ安価に作製で
きるうえ、面倒な位置合わせを軽減することができるよ
うな光ピックアップ装置に関する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ピックア
ップ装置は、光磁気ディスクに照射するための第1の偏
光方向を有するレーザビームを出射するレーザビーム出
射手段と、第1の偏光方向を有するレーザビーム及び上
記光磁気ディスクにレーザビームが照射されて生ずる反
射光は透過させ、上記第1の偏光方向と直交する第2の
偏光方向を有するレーザビーム及び上記反射光は反射す
る偏光ビームスプリッタと、上記レーザビームは0次光
として透過させ、上記反射光は1次回折光としてその光
路を所定分だけ曲げて出射するホログラム膜と、入射さ
れるレーザビーム及び反射光を所定の角度だけ旋光して
出射する第1の旋光部と、入射されるレーザビーム及び
反射光を、上記第1の旋光部とは逆に所定の角度だけ旋
光して出射する第2の旋光部とが、上記レーザビーム及
び反射光の光軸を境にして設けられている旋光手段と、
上記レーザビーム出射手段からのレーザビームを収束し
て上記光磁気ディスクに照射する収束手段と、上記ホロ
グラム膜により光路が曲げられたレーザビームの反射光
のうち、上記偏光ビームスプリッタを透過した反射光を
受光して、トラッキングエラー及びフォーカスエラーを
検出する第1の光検出手段と、上記ホログラム膜により
光路が曲げられ、上記偏光ビームスプリッタにより反射
された反射光のうち、上記旋光手段の第1の旋光部を介
して照射される反射光を受光してそのレベルを検出する
第1の受光部と、上記旋光手段の第2の旋光部を介して
照射される反射光を受光してそのレベルを検出する第2
の受光部とからなり、上記各受光部で検出された上記各
反射光のレベルの差分を検出することにより、上記光磁
気記録媒体に記録されている光磁気記録信号を検出する
第2の光検出手段とを有することを特徴として上述の課
題を解決する。
【0011】また、本発明に係る光ピックアップ装置
は、上記ホログラム膜は、上記偏光ビームスプリッタ
の、上記レーザビーム出射手段からのレーザビームが出
射されるとともに、上記レーザビームの反射光が入射さ
れる面に隣接して設けられ、上記旋光手段は、上記光磁
気ディスクと上記ホログラム膜との間に設けられること
を特徴として上述の課題を解決する。
【0012】また、本発明に係る光ピックアップ装置
は、上記旋光手段は、上記偏光ビームスプリッタの、上
記レーザビーム出射手段からのレーザビームが出射され
るとともに、上記レーザビームの反射光が入射される面
に隣接して設けられ、上記ホログラム膜は、上記光磁気
ディスクと上記旋光手段との間に設けられることを特徴
として上述の課題を解決する。
【0013】
【作用】 本発明に係る光ピックアップ装置は、例えば
P偏光成分のレーザビームが、レーザビーム出射手段か
ら出射される。このP偏光成分のレーザビームは、偏光
ビームスプリッタに入射される。上記偏光ビームスプリ
ッタは、上記P偏光成分のレーザビームはそのまま透過
させ、該P偏光成分と直交する偏光成分であるS偏光成
分のレーザビームは反射する特性となっている。このた
め、上記レーザビーム出射手段からのP偏光成分のレー
ザビームは、上記偏光ビームスプリッタを透過すること
となる。この偏光ビームスプリッタを透過したレーザビ
ームは、ホログラム膜に入射される。
【0014】上記ホログラム膜は、上記レーザビームは
0次光として透過させ、上記レーザビームが光磁気ディ
スクに照射されることにより生ずる反射光は1次回折光
としてその光路を所定分だけ曲げて出射する特性となっ
ている。このため、上記偏光ビームスプリッタから上記
ホログラム膜に入射された上記レーザビームは、その光
路が曲げられることなく出射される。このホログラム膜
から出射されたレーザビームは、旋光手段に入射され
る。
【0015】上記旋光手段は、例えば上記レーザビーム
の光軸を境に右側が第1の旋光部である右旋光板、左側
が第2の旋光部である左旋光板で形成されており、上記
ホログラム膜からのレーザビームのうち、光軸を境に右
側のレーザビームを、上記右旋光板により所定の角度だ
け旋光して出射し、上記光軸を境に左側のレーザビーム
を、上記左旋光板により、上記右旋光板とは逆に所定の
角度だけ旋光して出射する。
【0016】これにより、見かけ上は一本のレーザビー
ムであるが、光軸を境に右側及び左側でそれぞれ旋光角
の異なるレーザビームが形成されることとなる。このレ
ーザビームは、収束手段により収束され光磁気ディスク
に照射される。
【0017】次に、上記レーザビームを収束手段を介し
て光磁気ディスクに照射することにより反射光が生ず
る。この反射光のうち、上記旋光手段内の右旋光板を介
して出射されたレーザビームに係る反射光は、上記旋光
手段内の左旋光板に入射され、上記旋光手段内の左旋光
板を介して出射されたレーザビームに係る反射光は、上
記旋光手段内の右旋光板に入射される。
【0018】上記旋光手段に入射される反射光の進行方
向は、上記レーザビーム出射手段から出射されるレーザ
ビームの進行方向とは逆となる。このため、上記左旋光
板に入射された反射光は、さらに所定の角度だけ旋光さ
れ、S偏光成分とP偏光成分との中間の偏光成分を有す
る反射光として出射され、上記右旋光板に入射された反
射光は、上記左旋光板に入射された反射光とは逆にさら
に所定の角度だけ旋光され、S偏光成分とP偏光成分と
の中間の偏光成分を有する反射光として出射されること
となる。
【0019】なお、上記左旋光板から出射される反射光
と、上記右旋光板から出射される反射光とは、それぞれ
S偏光成分とP偏光成分との中間の偏光成分を有してい
るが、それぞれ右方向の旋光角を有する反射光,左方向
の旋光角を有する反射光となっている。上記旋光手段を
介した上記反射光は、次にホログラム膜に入射される。
【0020】上述のように、上記ホログラム膜は、上記
レーザビームは0次光として透過させ、上記反射光は1
次回折光としてその光路を所定分だけ曲げて出射する特
性となっている。このため、上記ホログラム膜4に入射
された上記反射光は、光路が所定分曲げられて出射され
る。この光路の曲げられた反射光は、上記偏光ビームス
プリッタに入射される。
【0021】 上述のように、上記旋光手段の左旋光板
及び右旋光板からは、例えばS偏光成分とP偏光成分と
の中間の偏光成分を有する反射光が出射される。また、
上記偏光ビームスプリッタは、P偏光成分を透過させS
偏光成分は反射する。このため、上記偏光ビームスプリ
ッタに入射された反射光のうち、例えば50%の反射光
は透過し、残り50%の反射光は反射されることとな
る。
【0022】上記偏光ビームスプリッタを透過した反射
光は、第1の光検出手段に照射され、上記偏光ビームス
プリッタにより反射された反射光は、第2の光検出手段
に照射される。
【0023】上記第1の光検出手段は、上記反射光を受
光してトラッキングエラー及びフォーカスエラーを検出
する。
【0024】上記第2の光検出手段は、例えば上記偏光
ビームスプリッタにより反射されて照射される反射光の
うち、右方向の偏光角を有する反射光を受光しそのレベ
ルを検出する第1の受光部、及び、左方向の偏光角を有
する反射光を受光しそのレベルを検出する第2の受光部
で構成されており、上記第1の受光部で受光した反射光
のレベルと、上記第2の受光部で受光した反射光のレベ
ルとの差分を検出する、いわゆる、差動検出法により、
上記光磁気記録媒体に記録されている光磁気記録信号を
検出する。
【0025】なお、この場合、本発明に係る光ピックア
ップ装置は、レーザビーム出射手段,偏光ビームスプリ
ッタ,ホログラム膜,旋光手段,収束手段の順で構成さ
れることとしたが、上記ホログラム膜及び旋光手段を設
ける順序を換えて、すなわち、レーザビーム出射手段,
偏光ビームスプリッタ,旋光手段,ホログラム膜,収束
手段の順で構成することもできる。
【0026】
【実施例】以下、本発明に係る光ピックアップ装置の実
施例について図面を参照しながら説明する。
【0027】本発明に係る光ピックアップ装置は、例え
ば図1に示すように光磁気ディスク1に所望の記録デー
タを記録し再生する光磁気ディスク記録再生装置の光学
系として適用することができる。
【0028】 上記図1において、本実施例に係る光ピ
ックアップ装置は、記録時には記録用のレベルの強いP
偏光成分のレーザビームを出射し、再生時には再生用の
弱いレベルのP偏光成分のレーザビームを出射するレー
ザダイオード(レーザビーム出射手段)2と、P偏光成
分の光は透過させ、該P偏光成分と直交する偏光成分で
あるS偏光成分の光は反射する偏光ビームスプリッタ3
とを有している。
【0029】また、上記光ピックアップ装置は、上記偏
光ビームスプリッタ3の、上記レーザダイオード2から
のレーザビームが出射されるとともに、上記レーザビー
ムの反射光が入射される面に隣接して設けられ、上記レ
ーザダイオード2からのレーザビームはその光路を曲げ
ずに出射し、上記レーザビームの反射光はその光路を所
定分だけ曲げて出射するホログラム膜4と、例えば上記
レーザビームの光軸を境にして設けられた、入射される
レーザビーム及び反射光を所定の角度だけ右方向に旋回
して出射する右旋光板5R(第1の旋光部)、及び、入
射されるレーザビーム及び反射光を所定の角度だけ左方
向に旋回して出射する左旋光板5L(第2の旋光部)を
有する旋光板(旋光手段)5とを有している。
【0030】また、上記光ピックアップ装置は、上記旋
光板5を介して入射される上記レーザダイオード2から
のレーザビームを収束して上記光磁気ディスク1に照射
する対物レンズ(収束手段)6と、上記ホログラム膜4
により光路が所定分曲げられた反射光のうち、上記偏光
ビームスプリッタ3を透過した反射光を受光して、トラ
ッキングエラー及びフォーカスエラーを検出する第1の
フォトディテクタ(第1の光検出手段)7とを有してい
る。
【0031】また、上記光ピックアップ装置は、上記ホ
ログラム膜4により光路が所定分曲げられ、上記偏光ビ
ームスプリッタ3により反射された反射光のうち、上記
旋光板5の左旋光板5Lを介した反射光を受光してその
レベルを検出する第1の受光部8R、及び、上記旋光板
5の右旋光板5Rを介した反射光を受光してそのレベル
を検出する第2の受光部8Lからなる第2のフォトディ
テクタ8と、第2のフォトディテクタ8の各受光部8
R,8Lで検出された上記各反射光のレベルの差分を検
出することにより、上記光磁気記録媒体に記録されてい
る光磁気記録信号を検出する差動増幅回路9とを有して
いる。
【0032】なお、上記第2のフォトディテクタ7及び
差動増幅回路9で第2の光検出手段を構成している。
【0033】また、上記レーザダイオード2及び第1の
フォトディテクタ7は、それぞれ隣接して、箱型形状の
レーザユニット11内に設けられている。このレーザユ
ニット11には、上記レーザダイオード2から出射され
るレーザビーム及び上記偏光ビームスプリッタ3を透過
して上記第1のフォトディテクタ7に照射される反射光
をそれぞれ遮らないように孔部11aが設けられてい
る。なお、例えば上記レーザユニット11は、上記孔部
11a以外は、全て遮光されるような構成となってい
る。
【0034】次に、このような構成を有する本実施例に
係る光ピックアップ装置の動作説明をする。
【0035】 まず、記録時或は再生時となると、上記
レーザダイオード2から図2(a)に示すようなP偏光
成分のレーザビームが出射される。このP偏光成分のレ
ーザビームは、上記偏光ビームスプリッタ3に入射され
る。上記偏光ビームスプリッタ3は、上記P偏光成分の
レーザビームをそのまま透過させる。この偏光ビームス
プリッタ3を透過したレーザビームは、ホログラム膜4
に入射される。
【0036】上記ホログラム膜4のホログラムパターン
は、上記レーザダイオード2が設けられる位置、及び、
上記第1,第2のフォトディテクタ7,8が設けられる
位置に応じて決定されおり、例えば発散球面波の干渉縞
となっている。
【0037】このホログラム膜4は、上記レーザビーム
は0次光として透過させ、上記反射光は1次回折光とし
てその光路を所定分だけ曲げて出射する特性を有してい
る。このため、上記偏光ビームスプリッタ3を介して上
記ホログラム膜4に入射されたレーザビームは、その光
路が曲げられることなく出射される。上記ホログラム膜
4から出射されたレーザビームは、次に旋光板5に入射
される。
【0038】 上記旋光板5は、上述のように上記レー
ザビームの光軸を境に右側が右旋光板5R、左側が左旋
光板5Lで形成されている。このため、上記旋光板5
は、上記ホログラム膜4を介して入射されたレーザビー
ムのうち、光軸を境にして右側のレーザビームを上記右
旋光板5Rにより図2(b)に示すように所定分(+
α)右方向に回転させて出射し、また、上記光軸を境に
左側のレーザビームを上記左旋光板5Lにより同図
(c)に示すように所定分(−α)左方向に回転させて
出射する。
【0039】これにより、見かけ上は一本のレーザビー
ムであるが、光軸を境に右側及び左側でそれぞれ偏光方
向の異なるレーザビームが形成されることとなる。この
レーザビームは、対物レンズ6により収束され上記光磁
気ディスク1に照射される。
【0040】 次に、上記レーザビームを上記対物レン
ズ6を介して上記光磁気ディスク1に照射することによ
り反射光が生ずる。この反射光の偏光面は、上記光磁気
ディスク1に記録されているデータの磁化の向きに従っ
て回転する現象、所謂カー効果によりθk(=カー回転
角)回転する。この偏光面がθk回転した反射光のう
ち、上記旋光板5内の右旋光板5Rを介して出射された
レーザビームに係る反射光(+α+θk)は、上記旋光
板5内の左旋光板5Lに入射され、上記旋光板5内の左
旋光板5Lを介して出射されたレーザビームに係る反射
光(−α+θk)は、上記旋光板5内の右旋光板5Rに
入射される。
【0041】上記旋光板5に入射される反射光の進行方
向は、上記レーザダイオード2から出射されるレーザビ
ームの進行方向とは逆となる。このため、上記左旋光板
5Lに入射された反射光は、図2(d)に示すようにさ
らに所定分(+α)右方向に回転されて出射され(+2
α+θk)、上記右旋光板5Rに入射された反射光は、
同図(e)に示すようにさらに所定分(−α)左方向に
回転されて出射されることとなる(−2α+θk)。
【0042】この旋光板5を介した上記反射光は、次に
上記ホログラム膜4に入射される。
【0043】上述のように、上記ホログラム膜4は、上
記反射光を1次回折光としてその光路を所定分曲げて出
射する。上記反射光の光路が、上記ホログラム膜4によ
り曲げられる量は、以下に説明する偏光ビームスプリッ
タ3を透過した反射光が第1のフォトディテクタ7に照
射されるような量となっている。このように光路が曲げ
られた反射光は、上記偏光ビームスプリッタ3に入射さ
れる。
【0044】上記偏光ビームスプリッタ3内に入射され
る反射光のうち、上記旋光板5内の左旋光板5Lを介し
た反射光は、図2(d)に示したように+2α+θkの
旋光角を有しているが、この旋光角は、例えば+45度
程度となっており、また、上記右旋光板5Rを介した反
射光は、同図(e)に示したように−2α+θkの旋光
角を有しているが、この旋光角は、例えば−45度程度
となっている。
【0045】 このため、上記左旋光板5Lを介した反
射光、及び、上記右旋光板5Rを介した反射光は、例え
ばそれぞれS偏光成分及びP偏光成分を50%位ずつ有
していることとなる。また、上述のように上記偏光ビー
ムスプリッタ3は、P偏光成分の光を透過させ、S偏光
成分の光を反射するようになっている。
【0046】従って、上記偏光ビームスプリッタ3は、
上記ホログラム膜4から反射光が入射されると、この反
射光のうち例えば50%の反射光を透過させ、残り50
%の反射光を反射する。
【0047】上記偏光ビームスプリッタ3を透過した反
射光は、上記ホログラム膜4によりその光路が所定分曲
げられているため、第1のフォトディテクタ7に照射さ
れる。
【0048】上記第1のフォトディテクタ7は、上記照
射された反射光に基づいて、例えばいわゆる非点収差法
によりフォーカスエラーを検出し、また、いわゆるプッ
シュプル法によりトラッキングエラーを検出する。そし
て、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号
を形成し、これらを図示しないシステムコントローラに
供給する。上記システムコントローラは、上記フォーカ
スエラー信号に基づいて、上記光磁気ディスク1に照射
されるレーザビームの焦点が合うように例えば上記対物
レンズ6を上下に駆動制御し、また、上記トラッキング
エラー信号に基づいて上記光磁気ディスク1を走査する
レーザビームがオントラックするように上記対物レンズ
6を左右に駆動制御する。
【0049】これにより、正確なフォーカシング及びト
ラッキングで記録再生を行うことができる。
【0050】 一方、上記偏光ビームスプリッタ3で
は、上記残り50%の反射光が反射されるが、このう
ち、上記旋光板5内の左旋光板5Lを介した反射光(+
2α+θk)は、該偏光ビームスプリッタ3で反射され
ることにより、図2(f)に示すようなsin(+2α
+θk)の偏光角を有するP偏光成分の反射光として第
2のフォトディテクタ8内の第1の受光部8Rに照射さ
れ、また、上記右旋光板5Rを介した反射光(−2α+
θk)は、該偏光ビームスプリッタ3で反射されること
により、同図(g)に示すようなsin(−2α+θ
k)の偏光角を有するS偏光成分の反射光として第2の
フォトディテクタ8内の第2の受光部8Lに照射され
る。
【0051】 従って、上記第1、第2の受光部8R、
8Lには、同じS偏光成分であるが、その旋光角は、図
2(f)、(g)に示すように正反対の反射光が照射さ
れることとなる。
【0052】上記第2のフォトディテクタ8内の第1の
受光部8Rは、上記sin(+2α+θk)の旋光角を
有するP偏光成分の反射光を受光してその受光面積から
レベルを検出し、これを差動増幅回路9の非反転入力端
子(+)に供給する。また、上記第2の受光部8Lは、
上記sin(−2α+θk)の旋光角を有するP偏光成
分の反射光を受光してその受光面積からレベルを検出
し、これを差動増幅回路9の反転入力端子(−)に供給
する。
【0053】上記差動増幅回路9は、上記非反転入力端
子及び反転入力端子に供給される反射光のレベルの差分
を検出し、この差分を増幅することにより、光磁気記録
信号を形成し、これを出力端子10を介して図示しない
光磁気記録信号処理回路に供給する。
【0054】このように、受光面積のレベルの差分を検
出する、いわゆる差動検出法は、同相除去比の性能を決
める、消光比の高い光学系でなければ実現は困難であ
る。しかし、本実施例に係る光ピックアップ装置は、上
記偏光ビームスプリッタ3を用いて上記レーザビームの
反射光の検波を行うため、上記偏光ビームスプリッタ3
の特性で決まる消光比まで同相除去を行うことができ
る。このため、同相除去比の高い高品位な光磁気光学系
を達成することができる。
【0055】また、通常のビームスプリッタの反射膜
は、光学的位相特性(リターデーション)を考慮して量
産する必要があるためコスト高となるが、本実施例に係
る光ピックアップ装置は、上記偏光ビームスプリッタ3
を用いているため、リターデーションは発生しない。こ
のため、上記リターデーションを考慮して量産しなくて
よい分ローコスト化に貢献することができる。
【0056】また、上記偏光ビームスプリッタ3を用い
て、反射光の光量のみ検波しており、往路の光量は10
0%透過させるため、カップリング効率の向上を図るこ
とができる。
【0057】また、往路のカップリング効率に影響を与
えることなく、上記右旋光板5R,左旋光板5Lの回転
角を任意に設定して、上記第1,第2のフォトディテク
タ7,8に照射する反射光の光量を任意に設定すること
ができる。
【0058】具体的には、上記右旋光板5R,左旋光板
5Lの回転角をそれぞれ0度〜45度まで変化させるこ
とにより、上記第1,第2のフォトディテクタ7,8に
照射される反射光の光量を0%〜100%に可変するこ
とができる。
【0059】このため、上記光磁気記録信号,フォーカ
スエラー信号,トラッキングエラー信号の増幅回路等の
後段の増幅回路の設計に自由度を増すことができる。従
って、信号に応じた適正な増幅度となるように上記後段
の増幅回路の増幅率を設定することができ、S/N比の
向上を図ることができる。
【0060】また、上記光磁気記録信号の形成に上記偏
光ビームスプリッタ3を用いることができ、集束光中で
も光磁気記録信号の品質劣化を生じずに取り扱うことを
可能とすることができる。このため、光磁気レーザカプ
ラを実現することができる。
【0061】また、上記旋光板5は、回転角を変化させ
るだけで、波長板のように位相差は変化させない。この
ため、上記レーザダイオード2の発振波長のバラツキの
影響を受けることがない。従って、2波長以上のレーザ
ビームを同一の光学系内において取り扱うことを可能と
することができる。
【0062】また、上記旋光板5において、上記右旋光
板5Rと左旋光板5Lとの旋光角度が異なっていても、
上記2つの反射光は、上記レーザビームが右旋光板5R
及び左旋光板5Lを順に介して形成され、また、上記レ
ーザビームが左旋光板5L及び右旋光板5Rを順に介し
て形成されるため、該2つの反射光のレベルは等しくす
ることができる。このため、当該光ピックアップ装置に
用いる各素子の仕様の自由度を増すことができる。
【0063】また、上記偏光ビームスプリッタ3は、通
常の光ピックアップ装置に設けられる光磁気用ビームス
プリッタと比較して安価に作製することができる。ま
た、本実施例に係る光ピックアップ装置では、偏光ビー
ムスプリッタを1つだけしか用いていない。また、偏光
ビームスプリッタを1つだけしか用いていないため、光
路を大幅に縮めることができる。さらに、上記旋光板5
も、ウォーラストンプリズムよりも安価に作製すること
ができる。
【0064】このため、当該光ピックアップ装置自体を
小型化しローコスト化を達成することができるうえ、面
倒な位置合わせの作業の軽減を図ることができる。
【0065】なお、上述の実施例の説明では、上記偏光
ビームスプリッタ3のレーザビームの出射面(反射光の
入射面でもある。)にホログラム膜4を設け、このホロ
グラム膜4に隣接して上記旋光板5を設けることとした
が、これは、図3に示すように、上記偏光ビームスプリ
ッタ3のレーザビームの出射面に旋光板5を設け、この
旋光板5に隣接してホログラム膜4を設けるような構
成、すなわち、上記旋光板5及びホログラム膜4を設け
る順序を変えてもよい。
【0066】この場合においても、各部の動作及び効果
は上述の実施例と同じである。このため、図3に係る光
ピックアップ装置の詳細な説明は、上記図1に示した実
施例に係る光ピックアップ装置と同符号を付すことによ
りその詳細な説明を省略する。
【0067】また、上述の実施例の説明では、旋光手段
として右旋光板5R及び左旋光板5Lを組み合わせた旋
光板5を用いることとしたが、これは、1/2波長板の
光学軸を変えたものを2枚組み合わせたものを用いるよ
うにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
係る光ピックアップ装置は、レーザビーム出射手段,偏
光ビームスプリッタ,ホログラム膜,旋光手段,収束手
段を、レーザビームの光路に沿って順に設け、或いは、
レーザビーム出射手段,偏光ビームスプリッタ,旋光手
段,ホログラム膜,収束手段を、レーザビームの光路に
沿って順に設け、上記偏光ビームスプリッタを透過する
反射光の照射位置にトラッキングエラー及びフォーカス
エラーを検出するための第1の光検出手段を設け、上記
偏光ビームスプリッタにより反射された反射光の照射位
置に、光磁気記録信号を検出するための第2の光検出手
段を設けるという簡単な構成で、反射光を100%利用
し、カップリング効率を良くして高品位な光磁気記録信
号を形成して出力することができる。
【0069】しかも、上記偏光ビームスプリッタを1つ
しか用いないため、部品点数を削減することができるう
え、光路を大幅に縮めることができ、当該光ピックアッ
プ装置の小型化及びローコスト化を達成することができ
る。また、光路を大幅に縮めることができるため、上記
第1,第2の光検出手段の位置合わせ等を軽減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ピックアップ装置を光磁気ディ
スク記録再生装置の光学系に適用した場合の実施例のブ
ロック図である。
【図2】上記実施例に係る光ピックアップ装置の各部を
介したレーザビーム及び反射光の旋光角を説明するため
の模式図である。
【図3】本発明に係る光ピックアップ装置の他の実施例
のブロック図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・光磁気ディスク 2・・・・・・・・・・レーザダイオード 3・・・・・・・・・・偏光ビームスプリッタ 4・・・・・・・・・・ホログラム膜 5・・・・・・・・・・旋光板 5R・・・・・・・・・右旋光板 5L・・・・・・・・・左旋光板 6・・・・・・・・・・対物レンズ 7・・・・・・・・・・第1のフォトディテクタ 8・・・・・・・・・・第2のフォトディテクタ 8R・・・・・・・・・第1の受光部 8L・・・・・・・・・第2の受光部 9・・・・・・・・・・差動増幅回路 10・・・・・・・・・出力端子 11・・・・・・・・・レーザユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 11/00 - 13/04 G11B 7/12 - 7/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光磁気ディスクに照射するための第1の
    偏光方向を有するレーザビームを出射するレーザビーム
    出射手段と、 第1の偏光方向を有するレーザビーム及び上記光磁気デ
    ィスクにレーザビームが照射されて生ずる反射光は透過
    させ、上記第1の偏光方向と直交する第2の偏光方向を
    有するレーザビーム及び上記反射光は反射する偏光ビー
    ムスプリッタと、 上記レーザビームは0次光として透過させ、上記反射光
    は1次回折光としてその光路を所定分だけ曲げて出射す
    るホログラム膜と、 入射されるレーザビーム及び反射光を所定の角度だけ旋
    光して出射する第1の旋光部と、入射されるレーザビー
    ム及び反射光を、上記第1の旋光部とは逆に所定の角度
    だけ旋光して出射する第2の旋光部とが、上記レーザビ
    ーム及び反射光の光軸を境にして設けられている旋光手
    段と、 上記レーザビーム出射手段からのレーザビームを収束し
    て上記光磁気ディスクに照射する収束手段と、 上記ホログラム膜により光路が曲げられたレーザビーム
    の反射光のうち、上記偏光ビームスプリッタを透過した
    反射光を受光して、トラッキングエラー及びフォーカス
    エラーを検出する第1の光検出手段と、 上記ホログラム膜により光路が曲げられ、上記偏光ビー
    ムスプリッタにより反射された反射光のうち、上記旋光
    手段の第1の旋光部を介して照射される反射光を受光し
    てそのレベルを検出する第1の受光部と、上記旋光手段
    の第2の旋光部を介して照射される反射光を受光してそ
    のレベルを検出する第2の受光部とからなり、上記各受
    光部で検出された上記各反射光のレベルの差分を検出す
    ることにより、上記光磁気記録媒体に記録されている光
    磁気記録信号を検出する第2の光検出手段とを有するこ
    とを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 上記ホログラム膜は、上記偏光ビームス
    プリッタの、上記レーザビーム出射手段からのレーザビ
    ームが出射されるとともに、上記レーザビームの反射光
    が入射される面に隣接して設けられ、上記旋光手段は、
    上記光磁気ディスクと上記ホログラム膜との間に設けら
    れることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装
    置。
  3. 【請求項3】 上記旋光手段は、上記偏光ビームスプリ
    ッタの、上記レーザビーム出射手段からのレーザビーム
    が出射されるとともに、上記レーザビームの反射光が入
    射される面に隣接して設けられ、上記ホログラム膜は、
    上記光磁気ディスクと上記旋光手段との間に設けられる
    ことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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