JP3450632B2 - リモートプリンタシステムにおける情報処理装置 - Google Patents
リモートプリンタシステムにおける情報処理装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、リモートプリンタ
システムにおける情報処理装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】近年、ワークステーションやパーソナル
コンピュータなどの印刷機能を持たない情報処理装置
に、ページプリンタ及びこのページプリンタを制御する
プリンタサーバからなるプリンタシステムを、ＬＡＮ
（ローカル・エリア・ネットワーク）などのネットワー
ク回線で結合し、情報処理装置での情報処理により発生
した印刷データをネットワーク回線を通じてプリンタシ
ステムに送信して印刷するようにしたリモートプリンタ
システムは、様々な業種において使用されている。 【０００３】このようなリモートプリンタシステムにお
いて、プリンタサーバとしては、情報処理装置から受信
した印刷データを１ページ毎にメモリで記憶して指定部
数分繰り返しプリンタで印刷した後、メモリをクリアし
て次の１ページ分の印刷データを処理するようにした記
憶容量の小さい簡易なプリンタサーバを使用するのが、
設備コスト低減などの観点から一般的であった。このた
め、情報処理装置において複数ページ分の印刷データを
複数部数印刷するように指定した場合には、ページ毎に
指定部数分ずつ印刷されるスタック形式で印刷されてい
た。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】このように従来のリモ
ートプリンタシステムにおいては、プリンタサーバとし
て記憶容量の小さい簡易なプリンタサーバを用いた場合
に、情報処理装置から複数ページ分の印刷データを複数
部数印刷するように指定してもスタック形式でしか印刷
することができず、複数ページをまとめて指定枚数回繰
り返し印刷する丁合い形式で印刷することができなかっ
た。 【０００５】そこで本発明は、簡易型プリンタサーバを
用いても複数ページ分の印刷データを複数部数印刷する
場合に丁合い形式で印刷できるリモートプリンタシステ
ムにおける情報処理装置を提供しようとするものであ
る。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明は、プリンタシス
テムをネットワーク回線で結合し、所定の情報処理によ
り印刷データが発生するとその印刷データを前記ネット
ワーク回線を通じて前記プリンタシステムに送信して印
刷するようにしたリモートプリンタシステムにおける情
報処理装置において、印刷データの印刷部数が複数部指
定され、丁合い形式で印刷する場合に、印刷データを個
々にファイル化した印刷データファイルを印刷部数分作
成し、その印刷部数分の各印刷データファイルをネット
ワーク回線を通じてプリンタシステムに順に転送する第
１の手段と、印刷データを複数部数分複写し、その印刷
部数分の印刷データを１つのファイルにまとめて印刷デ
ータファイルを作成し、この印刷データファイルをネッ
トワーク回線を通じて前記プリンタシステムに転送する
第２の手段と、第１の手段と第２の手段のいずれか一方
の手段を選択する手段とを備えたものである。 【０００７】 【発明の実施の形態】以下、本発明の情報処理装置を、
図１に示すリモートプリンタシステムのワークステーシ
ョン１に適用した一実施の形態について、図１〜図６を
用いて説明する。図１に示すリモートプリンタシステム
は、２台のワークステーション１に、ページプリンタ２
ａ及びプリンタサーバ２ｂからなるプリンタシステム２
を、ＬＡＮ３で結合して構築したものである。 【０００８】プリンタシステム２は従来周知のものであ
り、プリンタサーバ２ｂは、ワークステーション４１な
どの情報処理装置から受信した印刷データを１ページ毎
にメモリで記憶して指定部数分繰り返しプリンタ２ａで
印刷した後、メモリをクリアして次の１ページ分の印刷
データを処理するようにした記憶容量の小さい簡易型の
ものである。 【０００９】ワークステーション１もハードウェア構成
は従来周知のものであり、図３に示すように、制御部本
体としてＣＰＵ（中央処理装置）１１を備えている。ま
た、主記憶装置としてＲＯＭ（リード・オンリ・メモ
リ）１２及びＲＡＭ（ランダム・アクセス・メモリ）１
３を備えるとともに、補助記憶装置としてフロッピーデ
ィスクをアクセスするＦＤＤ（フロッピーディスクドラ
イバ）１４と、ハードディスクをアクセスするＨＤＤ
（ハードディスクドライバ）１５とを備えている。さら
に、前記ＬＡＮ３を制御して他のワークステーションや
プリンタシステム２とのデータ通信を行うＬＡＮコント
ローラ１６、マン・マシンインタフェースとして機能す
るキーボード１７及びＣＲＴディスプレイなどの表示器
１８を備えている。そして、前記ＣＰＵ１１に、アドレ
スバス，データバスなどのバスライン１９を介して、前
記ＲＯＭ１２，ＲＡＭ１３及びＬＡＮコントローラ１６
を接続するとともに、ＦＤＤ１４をＦＤＤコントローラ
１４Ｃを介して接続し、ＨＤＤ１５をＨＤＤコントロー
ラ１５Ｃを介して接続し、キーボード１７をキーボード
インタフェース１７Ｃを介して接続し、表示器１８を表
示器インタフェース１８Ｃを介して接続している。 【００１０】図２は上記ワークステーション１の印刷に
関するソフトウェアの概念図である。すなわち、ワーク
ステーション１は、マルチタスク形ＯＳ（オペレーティ
ングシステム）の制御下で各種のアプリケーションプロ
グラム４１を適時実行して情報処理を行う。そして、印
刷データが発生すると、そのアプリケーションプログラ
ム４１から印刷編集プログラム４２に印刷要求を出力す
る。 【００１１】これにより、印刷編集プログラム４２が起
動して、印刷データを前記プリンタシステム２の仕様に
あったフィルタリング処理を行い、さらにファイル化し
て印刷データファイルを作成する。そして、この印刷デ
ータファイルを印刷サービスプログラム４３に出力す
る。これにより、印刷サービスプログラム４３が起動し
て、予め設定されたプリンタサーバ２ｂとの通信プロト
コルにしたがい、印刷データファイルを１ファイルずつ
プリンタサーバ２ｂに送出するものとなっている。 【００１２】図４は前記印刷編集プログラム４２の処理
を具体的に示す流れ図である。すなわち、ＳＴ（ステッ
プ）１としていずれかのアプリケーションプログラム４
１から印刷要求を受けると、ＳＴ２としてその印刷要求
とともに指定された印字部数が１枚なのか２枚以上なの
かを判断する。ここで、印刷部数が２枚以上の場合に
は、印刷データファイル形式の選択画面を表示器１８に
表示させる。因みに、印刷データファイル形式は、印刷
部数分の印刷データを個々にファイル化して印刷部数分
の印刷データファイルを作成する「分割」と、印刷部数
分の印刷データをまとめて１つの印刷データファイルを
作成する「一括」と２形式がある。ここで、キーボード
１７の入力によりいずれか一方の印刷データファイル形
式が選択されたならば、ＳＴ４としてアプリケーション
プログラム４１での情報処理によって発生した印刷デー
タの印刷範囲がプリンタ２ａの仕様に合うように調整す
るなどのフィルタリング処理を行う。 【００１３】次いで、ＳＴ３にて印刷データファイル形
式として「分割」が指定された場合には、ＳＴ５として
上記フィルタリング処理後の印刷データをファイル化し
た印刷データファイルを印刷部数分作成する。これに対
し、印刷データファイル形式として「一括」が指定され
た場合には、上記フィルタリング処理後の印刷データを
印刷部数分複写し、その印刷部数分の印刷データを１つ
のファイルにまとめて印刷データファイルを作成する。
しかる後、ＳＴ７としてＳＴ５またはＳＴ６にて作成し
た印刷データファイルを印刷部数１部のデータとともに
前記印刷サービスプログラム４３に出力して、印刷編集
プログラム４２の処理を終了する。 【００１４】なお、ＳＴ２にてアプリケーションプログ
ラム４１から指定された印刷部数が１部の場合には、そ
の印刷データについてＳＴ４と同様のフィルタリング処
理を行い、このフィルタリング処理後の印刷データをフ
ァイル化して印刷データファイルを作成したならば、こ
の印刷データファイルを印刷部数１部のデータとともに
印刷サービスプログラム４３に出力して、印刷編集プロ
グラム４２の処理を終了する。 【００１５】例えば、今、ワークステーション１におい
ていずれかのアプリケーションプログラム４１が実行さ
れて情報処理が行われ、３ページの印刷データＰ１，Ｐ
２，Ｐ３を３部印刷する業務が発生したとする。この場
合において、印刷データファイル形式として「分割」を
指定した場合には、図５に示すように、３頁分の印刷デ
ータＰ１（＝Ｐ１′＝Ｐ１″），Ｐ２（＝Ｐ２′＝Ｐ
２″），Ｐ３（＝Ｐ３′＝Ｐ３″）を記憶した印刷デー
タファイルＦ１，Ｆ２，Ｆ３が３枚分作成される。そし
て、この３つの印刷データファイルＦ１，Ｆ２，Ｆ３が
順にＬＡＮ３を通じてプリンタシステム２のプリンタサ
ーバ２ｂに送出される。 【００１６】その結果、プリンタ２ａにおいては、先ず
最初の印刷データファイルＦ１における印刷データＰ
１，Ｐ２，Ｐ３が順に印刷され、次に２つ目の印刷デー
タファイルＦ２における印刷データＰ１′，Ｐ２′，Ｐ
３′が順に印刷され、最後に３つ目の印刷データファイ
ルＦ３における印刷データＰ１″，Ｐ２″，Ｐ３″が順
に印刷される。すなわち、３ページの印刷データＰ１，
Ｐ２，Ｐ３が丁合い形式で３部印刷される。 【００１７】一方、同じく３ページの印刷データＰ１，
Ｐ２，Ｐ３を３部印刷する場合において、印刷データフ
ァイル形式として「一括」を指定した場合には、図６に
示すように、印刷データＰ１，Ｐ２，Ｐ３が３ページ分
複写され、計９ページの印刷データＰ１，Ｐ２，Ｐ３，
Ｐ１′，Ｐ２′，Ｐ３′，Ｐ１″，Ｐ２″，Ｐ３″を１
まとめにした印刷データファイルＦ０が作成される。そ
して、この印刷データファイルＦ０がＬＡＮ３を通じて
プリンタシステム２のプリンタサーバ２ｂに送出され
る。その結果、プリンタ２ａにおいては、印刷データＰ
１，Ｐ２，Ｐ３，Ｐ１′，Ｐ２′，Ｐ３′，Ｐ１″，Ｐ
２″，Ｐ３″の順で印刷される。すなわち、３ページの
印刷データＰ１，Ｐ２，Ｐ３が丁合い形式で３部印刷さ
れる。 【００１８】このように、本実施の形態によれば、プリ
ンタサーバ２ｂとして簡易型のものを使用したリモート
プリンタシステムであっても、複数ページの印刷データ
を複数部数印刷する場合に丁合い形式で印刷することが
でき、使い勝手を向上できる。 【００１９】また、本実施の形態においては、印刷デー
タファイルの形式として、印刷部数分の印刷データを個
々にファイル化して印刷部数分の印刷データファイルを
作成する「分割」と、印刷部数分の印刷データをまとめ
て１つの印刷データファイルを作成する「一括」と２形
式を示し、ユーザがいずれか一方を任意に選択できるよ
うにしている。因みに、印刷データファイル形式「一
括」の場合には、印刷部数分の印刷データが１まとめに
なってプリンタサーバ２ｂに送信されるので、ＬＡＮ２
上の他のワークステーションなどの情報処理装置から印
刷途中に割込みが入る心配がなく、指定枚数分の印刷デ
ータを丁合い形式で必ず一度に出力できる利点がある。
しかし、印刷途中でプリンタ２ａにジャムなどの障害が
発生してエラーとなった場合には、エラー回復後に指定
部数分の印刷データを再度プリンタシステム２に与えて
プリントアウトするので、指定部数より多く印刷される
無駄を生じるおそれがある。 【００２０】これに対し、印刷データファイル形式「分
割」の場合には、印刷途中でプリンタ２ａにエラーが発
生すると、エラー回復後にエラーとなった印刷データフ
ァイルから以降のファイルをプリンタシステムに与えて
プリントアウトするので、指定部数どおり印刷される。
しかし、印刷途中で他の情報処理装置から割込みが入る
おそれがある。このように、２つの印刷データファイル
形式「一括」と「分割」とにはそれぞれ一長一短があ
り、本実施の形態であれば、システムの規模や性能など
に応じて任意に選択できる利点がある。 【００２１】ところで、リモートプリンタシステムを構
成するワークステーション１などの情報処理装置におい
ては、印刷データファイルをネットワーク回線を通じて
プリンタシステムに送信する処理を制御する印刷サービ
スプログラムを従来から搭載している。そこで、図４の
流れ図に示した処理を制御する印刷編集プログラム４２
を、情報処理装置で読取可能な情報記憶媒体（磁気ディ
スク，光ディスク，半導体メモリカード等）に記録し、
この情報記憶媒体の印刷編集プログラム４２を従来のリ
モートプリンタシステムの情報処理装置に読込ませるこ
とによって、本実施の形態を容易に実現でき、現状のシ
ステムを低価格でバージョンアップできるようになる。
なお、上記印刷編集プログラム４２をＬＡＮ３を通じて
通信により情報処理装置にロードすることで、従来のリ
モートプリンタシステムのバージョンアップを図っても
よいのはいうまでもないことである。 【００２２】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
簡易型プリンタサーバを用いても複数ページ分の印刷デ
ータを複数部数印刷する場合に丁合い形式で印刷できる
とともに、印刷部数分の印刷データを個々にファイル化
して印刷部数分の印刷データファイルを作成する「分
割」と、印刷部数分の印刷データをまとめて１つの印刷
データファイルを作成する「一括」の２つの印刷データ
ファイルの形式のうち一方を任意に選択できるリモート
プリンタシステムにおける情報処理装置を提供できる。
システムにおける情報処理装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】近年、ワークステーションやパーソナル
コンピュータなどの印刷機能を持たない情報処理装置
に、ページプリンタ及びこのページプリンタを制御する
プリンタサーバからなるプリンタシステムを、ＬＡＮ
（ローカル・エリア・ネットワーク）などのネットワー
ク回線で結合し、情報処理装置での情報処理により発生
した印刷データをネットワーク回線を通じてプリンタシ
ステムに送信して印刷するようにしたリモートプリンタ
システムは、様々な業種において使用されている。 【０００３】このようなリモートプリンタシステムにお
いて、プリンタサーバとしては、情報処理装置から受信
した印刷データを１ページ毎にメモリで記憶して指定部
数分繰り返しプリンタで印刷した後、メモリをクリアし
て次の１ページ分の印刷データを処理するようにした記
憶容量の小さい簡易なプリンタサーバを使用するのが、
設備コスト低減などの観点から一般的であった。このた
め、情報処理装置において複数ページ分の印刷データを
複数部数印刷するように指定した場合には、ページ毎に
指定部数分ずつ印刷されるスタック形式で印刷されてい
た。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】このように従来のリモ
ートプリンタシステムにおいては、プリンタサーバとし
て記憶容量の小さい簡易なプリンタサーバを用いた場合
に、情報処理装置から複数ページ分の印刷データを複数
部数印刷するように指定してもスタック形式でしか印刷
することができず、複数ページをまとめて指定枚数回繰
り返し印刷する丁合い形式で印刷することができなかっ
た。 【０００５】そこで本発明は、簡易型プリンタサーバを
用いても複数ページ分の印刷データを複数部数印刷する
場合に丁合い形式で印刷できるリモートプリンタシステ
ムにおける情報処理装置を提供しようとするものであ
る。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明は、プリンタシス
テムをネットワーク回線で結合し、所定の情報処理によ
り印刷データが発生するとその印刷データを前記ネット
ワーク回線を通じて前記プリンタシステムに送信して印
刷するようにしたリモートプリンタシステムにおける情
報処理装置において、印刷データの印刷部数が複数部指
定され、丁合い形式で印刷する場合に、印刷データを個
々にファイル化した印刷データファイルを印刷部数分作
成し、その印刷部数分の各印刷データファイルをネット
ワーク回線を通じてプリンタシステムに順に転送する第
１の手段と、印刷データを複数部数分複写し、その印刷
部数分の印刷データを１つのファイルにまとめて印刷デ
ータファイルを作成し、この印刷データファイルをネッ
トワーク回線を通じて前記プリンタシステムに転送する
第２の手段と、第１の手段と第２の手段のいずれか一方
の手段を選択する手段とを備えたものである。 【０００７】 【発明の実施の形態】以下、本発明の情報処理装置を、
図１に示すリモートプリンタシステムのワークステーシ
ョン１に適用した一実施の形態について、図１〜図６を
用いて説明する。図１に示すリモートプリンタシステム
は、２台のワークステーション１に、ページプリンタ２
ａ及びプリンタサーバ２ｂからなるプリンタシステム２
を、ＬＡＮ３で結合して構築したものである。 【０００８】プリンタシステム２は従来周知のものであ
り、プリンタサーバ２ｂは、ワークステーション４１な
どの情報処理装置から受信した印刷データを１ページ毎
にメモリで記憶して指定部数分繰り返しプリンタ２ａで
印刷した後、メモリをクリアして次の１ページ分の印刷
データを処理するようにした記憶容量の小さい簡易型の
ものである。 【０００９】ワークステーション１もハードウェア構成
は従来周知のものであり、図３に示すように、制御部本
体としてＣＰＵ（中央処理装置）１１を備えている。ま
た、主記憶装置としてＲＯＭ（リード・オンリ・メモ
リ）１２及びＲＡＭ（ランダム・アクセス・メモリ）１
３を備えるとともに、補助記憶装置としてフロッピーデ
ィスクをアクセスするＦＤＤ（フロッピーディスクドラ
イバ）１４と、ハードディスクをアクセスするＨＤＤ
（ハードディスクドライバ）１５とを備えている。さら
に、前記ＬＡＮ３を制御して他のワークステーションや
プリンタシステム２とのデータ通信を行うＬＡＮコント
ローラ１６、マン・マシンインタフェースとして機能す
るキーボード１７及びＣＲＴディスプレイなどの表示器
１８を備えている。そして、前記ＣＰＵ１１に、アドレ
スバス，データバスなどのバスライン１９を介して、前
記ＲＯＭ１２，ＲＡＭ１３及びＬＡＮコントローラ１６
を接続するとともに、ＦＤＤ１４をＦＤＤコントローラ
１４Ｃを介して接続し、ＨＤＤ１５をＨＤＤコントロー
ラ１５Ｃを介して接続し、キーボード１７をキーボード
インタフェース１７Ｃを介して接続し、表示器１８を表
示器インタフェース１８Ｃを介して接続している。 【００１０】図２は上記ワークステーション１の印刷に
関するソフトウェアの概念図である。すなわち、ワーク
ステーション１は、マルチタスク形ＯＳ（オペレーティ
ングシステム）の制御下で各種のアプリケーションプロ
グラム４１を適時実行して情報処理を行う。そして、印
刷データが発生すると、そのアプリケーションプログラ
ム４１から印刷編集プログラム４２に印刷要求を出力す
る。 【００１１】これにより、印刷編集プログラム４２が起
動して、印刷データを前記プリンタシステム２の仕様に
あったフィルタリング処理を行い、さらにファイル化し
て印刷データファイルを作成する。そして、この印刷デ
ータファイルを印刷サービスプログラム４３に出力す
る。これにより、印刷サービスプログラム４３が起動し
て、予め設定されたプリンタサーバ２ｂとの通信プロト
コルにしたがい、印刷データファイルを１ファイルずつ
プリンタサーバ２ｂに送出するものとなっている。 【００１２】図４は前記印刷編集プログラム４２の処理
を具体的に示す流れ図である。すなわち、ＳＴ（ステッ
プ）１としていずれかのアプリケーションプログラム４
１から印刷要求を受けると、ＳＴ２としてその印刷要求
とともに指定された印字部数が１枚なのか２枚以上なの
かを判断する。ここで、印刷部数が２枚以上の場合に
は、印刷データファイル形式の選択画面を表示器１８に
表示させる。因みに、印刷データファイル形式は、印刷
部数分の印刷データを個々にファイル化して印刷部数分
の印刷データファイルを作成する「分割」と、印刷部数
分の印刷データをまとめて１つの印刷データファイルを
作成する「一括」と２形式がある。ここで、キーボード
１７の入力によりいずれか一方の印刷データファイル形
式が選択されたならば、ＳＴ４としてアプリケーション
プログラム４１での情報処理によって発生した印刷デー
タの印刷範囲がプリンタ２ａの仕様に合うように調整す
るなどのフィルタリング処理を行う。 【００１３】次いで、ＳＴ３にて印刷データファイル形
式として「分割」が指定された場合には、ＳＴ５として
上記フィルタリング処理後の印刷データをファイル化し
た印刷データファイルを印刷部数分作成する。これに対
し、印刷データファイル形式として「一括」が指定され
た場合には、上記フィルタリング処理後の印刷データを
印刷部数分複写し、その印刷部数分の印刷データを１つ
のファイルにまとめて印刷データファイルを作成する。
しかる後、ＳＴ７としてＳＴ５またはＳＴ６にて作成し
た印刷データファイルを印刷部数１部のデータとともに
前記印刷サービスプログラム４３に出力して、印刷編集
プログラム４２の処理を終了する。 【００１４】なお、ＳＴ２にてアプリケーションプログ
ラム４１から指定された印刷部数が１部の場合には、そ
の印刷データについてＳＴ４と同様のフィルタリング処
理を行い、このフィルタリング処理後の印刷データをフ
ァイル化して印刷データファイルを作成したならば、こ
の印刷データファイルを印刷部数１部のデータとともに
印刷サービスプログラム４３に出力して、印刷編集プロ
グラム４２の処理を終了する。 【００１５】例えば、今、ワークステーション１におい
ていずれかのアプリケーションプログラム４１が実行さ
れて情報処理が行われ、３ページの印刷データＰ１，Ｐ
２，Ｐ３を３部印刷する業務が発生したとする。この場
合において、印刷データファイル形式として「分割」を
指定した場合には、図５に示すように、３頁分の印刷デ
ータＰ１（＝Ｐ１′＝Ｐ１″），Ｐ２（＝Ｐ２′＝Ｐ
２″），Ｐ３（＝Ｐ３′＝Ｐ３″）を記憶した印刷デー
タファイルＦ１，Ｆ２，Ｆ３が３枚分作成される。そし
て、この３つの印刷データファイルＦ１，Ｆ２，Ｆ３が
順にＬＡＮ３を通じてプリンタシステム２のプリンタサ
ーバ２ｂに送出される。 【００１６】その結果、プリンタ２ａにおいては、先ず
最初の印刷データファイルＦ１における印刷データＰ
１，Ｐ２，Ｐ３が順に印刷され、次に２つ目の印刷デー
タファイルＦ２における印刷データＰ１′，Ｐ２′，Ｐ
３′が順に印刷され、最後に３つ目の印刷データファイ
ルＦ３における印刷データＰ１″，Ｐ２″，Ｐ３″が順
に印刷される。すなわち、３ページの印刷データＰ１，
Ｐ２，Ｐ３が丁合い形式で３部印刷される。 【００１７】一方、同じく３ページの印刷データＰ１，
Ｐ２，Ｐ３を３部印刷する場合において、印刷データフ
ァイル形式として「一括」を指定した場合には、図６に
示すように、印刷データＰ１，Ｐ２，Ｐ３が３ページ分
複写され、計９ページの印刷データＰ１，Ｐ２，Ｐ３，
Ｐ１′，Ｐ２′，Ｐ３′，Ｐ１″，Ｐ２″，Ｐ３″を１
まとめにした印刷データファイルＦ０が作成される。そ
して、この印刷データファイルＦ０がＬＡＮ３を通じて
プリンタシステム２のプリンタサーバ２ｂに送出され
る。その結果、プリンタ２ａにおいては、印刷データＰ
１，Ｐ２，Ｐ３，Ｐ１′，Ｐ２′，Ｐ３′，Ｐ１″，Ｐ
２″，Ｐ３″の順で印刷される。すなわち、３ページの
印刷データＰ１，Ｐ２，Ｐ３が丁合い形式で３部印刷さ
れる。 【００１８】このように、本実施の形態によれば、プリ
ンタサーバ２ｂとして簡易型のものを使用したリモート
プリンタシステムであっても、複数ページの印刷データ
を複数部数印刷する場合に丁合い形式で印刷することが
でき、使い勝手を向上できる。 【００１９】また、本実施の形態においては、印刷デー
タファイルの形式として、印刷部数分の印刷データを個
々にファイル化して印刷部数分の印刷データファイルを
作成する「分割」と、印刷部数分の印刷データをまとめ
て１つの印刷データファイルを作成する「一括」と２形
式を示し、ユーザがいずれか一方を任意に選択できるよ
うにしている。因みに、印刷データファイル形式「一
括」の場合には、印刷部数分の印刷データが１まとめに
なってプリンタサーバ２ｂに送信されるので、ＬＡＮ２
上の他のワークステーションなどの情報処理装置から印
刷途中に割込みが入る心配がなく、指定枚数分の印刷デ
ータを丁合い形式で必ず一度に出力できる利点がある。
しかし、印刷途中でプリンタ２ａにジャムなどの障害が
発生してエラーとなった場合には、エラー回復後に指定
部数分の印刷データを再度プリンタシステム２に与えて
プリントアウトするので、指定部数より多く印刷される
無駄を生じるおそれがある。 【００２０】これに対し、印刷データファイル形式「分
割」の場合には、印刷途中でプリンタ２ａにエラーが発
生すると、エラー回復後にエラーとなった印刷データフ
ァイルから以降のファイルをプリンタシステムに与えて
プリントアウトするので、指定部数どおり印刷される。
しかし、印刷途中で他の情報処理装置から割込みが入る
おそれがある。このように、２つの印刷データファイル
形式「一括」と「分割」とにはそれぞれ一長一短があ
り、本実施の形態であれば、システムの規模や性能など
に応じて任意に選択できる利点がある。 【００２１】ところで、リモートプリンタシステムを構
成するワークステーション１などの情報処理装置におい
ては、印刷データファイルをネットワーク回線を通じて
プリンタシステムに送信する処理を制御する印刷サービ
スプログラムを従来から搭載している。そこで、図４の
流れ図に示した処理を制御する印刷編集プログラム４２
を、情報処理装置で読取可能な情報記憶媒体（磁気ディ
スク，光ディスク，半導体メモリカード等）に記録し、
この情報記憶媒体の印刷編集プログラム４２を従来のリ
モートプリンタシステムの情報処理装置に読込ませるこ
とによって、本実施の形態を容易に実現でき、現状のシ
ステムを低価格でバージョンアップできるようになる。
なお、上記印刷編集プログラム４２をＬＡＮ３を通じて
通信により情報処理装置にロードすることで、従来のリ
モートプリンタシステムのバージョンアップを図っても
よいのはいうまでもないことである。 【００２２】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
簡易型プリンタサーバを用いても複数ページ分の印刷デ
ータを複数部数印刷する場合に丁合い形式で印刷できる
とともに、印刷部数分の印刷データを個々にファイル化
して印刷部数分の印刷データファイルを作成する「分
割」と、印刷部数分の印刷データをまとめて１つの印刷
データファイルを作成する「一括」の２つの印刷データ
ファイルの形式のうち一方を任意に選択できるリモート
プリンタシステムにおける情報処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の一実施の形態であるリモートプリン
タシステムの全体図。 【図２】 同実施の形態におけるワークステーションの
印刷処理に関するソフトウェア概念図。 【図３】 同実施の形態におけるワークステーションの
ハードウェア構成を示すブロック図。 【図４】 図２に示す印刷編集プログラムの具体的処理
を示す流れ図。 【図５】 同実施の形態において使用する印刷データフ
ァイル形式「分割」の概念図。 【図６】 同実施の形態において使用する印刷データフ
ァイル形式「一括」の概念図。 【符号の説明】 １…ワークステーション（情報処理装置） ２…プリンタシステム ２ａ…プリンタ ２ｂ…プリンタサーバ ３…ＬＡＮ（ローカル・エリア・ネットワーク） ４２…印刷編集プログラム ４３…印刷サービスプログラム Ｆ０，Ｆ１〜Ｆ３…印刷データファイル
タシステムの全体図。 【図２】 同実施の形態におけるワークステーションの
印刷処理に関するソフトウェア概念図。 【図３】 同実施の形態におけるワークステーションの
ハードウェア構成を示すブロック図。 【図４】 図２に示す印刷編集プログラムの具体的処理
を示す流れ図。 【図５】 同実施の形態において使用する印刷データフ
ァイル形式「分割」の概念図。 【図６】 同実施の形態において使用する印刷データフ
ァイル形式「一括」の概念図。 【符号の説明】 １…ワークステーション（情報処理装置） ２…プリンタシステム ２ａ…プリンタ ２ｂ…プリンタサーバ ３…ＬＡＮ（ローカル・エリア・ネットワーク） ４２…印刷編集プログラム ４３…印刷サービスプログラム Ｆ０，Ｆ１〜Ｆ３…印刷データファイル
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平４−216983（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−119129（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−187107（ＪＰ，Ａ)
特開 昭62−70065（ＪＰ，Ａ)
特開 平８−292855（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−48851（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
G06F 3/12
B41J 29/38
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 プリンタシステムをネットワーク回線で
結合し、所定の情報処理により印刷データが発生すると
その印刷データを前記ネットワーク回線を通じて前記プ
リンタシステムに送信して印刷するようにしたリモート
プリンタシステムにおける情報処理装置において、 前記印刷データの印刷部数が複数部指定され、丁合い形
式で印刷する場合に、前記印刷データを個々にファイル
化した印刷データファイルを印刷部数分作成し、その印
刷部数分の各印刷データファイルを前記ネットワーク回
線を通じて前記プリンタシステムに順に転送する第１の
手段と、前記印刷データを複数部数分複写し、その印刷
部数分の印刷データを１つのファイルにまとめて印刷デ
ータファイルを作成し、この印刷データファイルを前記
ネットワーク回線を通じて前記プリンタシステムに転送
する第２の手段と、前記第１の手段と第２の手段のいず
れか一方の手段を選択する手段とを備えたことを特徴と
するリモートプリンタシステムにおける情報処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04674197A JP3450632B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | リモートプリンタシステムにおける情報処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04674197A JP3450632B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | リモートプリンタシステムにおける情報処理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10240464A JPH10240464A (ja) | 1998-09-11 |
| JP3450632B2 true JP3450632B2 (ja) | 2003-09-29 |
Family
ID=12755765
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04674197A Expired - Fee Related JP3450632B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | リモートプリンタシステムにおける情報処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3450632B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4573708B2 (ja) * | 2005-06-10 | 2010-11-04 | 株式会社沖データ | 印刷装置及び印刷システム |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP04674197A patent/JP3450632B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10240464A (ja) | 1998-09-11 |
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