JP4150850B2 - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関し、特に、ページ順と異なる順序でファイル内に配置可能なオブジェクトと当該オブジェクトのファイル内での位置を示す参照情報とを備え、所定のオブジェクトから構成されるページを規定する文書ファイルを、プリントデータに変換せずに画像形成装置に送信するための画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)は、たとえばハードディスクに保存されている文書ファイルを、LANなどのネットワークを介してプリンタに送信して印刷することができる。
【0003】
この場合、文書ファイルは、通常、PCにインストールされているプリンタドライバによって、プリンタで解析可能なPS(PostScript(R))等のPDL(Page Description Language:ページ記述言語)で記述されたプリントデータに変換されてから、送信される。
【0004】
一方、インターネット上で配布される文書ファイルとして、ハードウェアやアプリケーションの種類にかかわらずにオリジナル文書と同じ体裁を再現できるPDF(Portable Document Format)ファイルが広く普及してきている。このPDFファイルは、ページ順と異なる順序でファイル内に配置可能なオブジェクトと当該オブジェクトのファイル内での位置を示す参照情報とを備え、所定のオブジェクトから構成されるページを規定している。
【0005】
ところで、PDFファイルは、たとえば数百ページものデータを有している場合がある。このような特にデータサイズの大きいPDFファイルをPCでプリントデータに変換すると、変換に時間がかかること、処理が複雑になること、および変換によりデータサイズが却って大きくなってデータ転送時間が増えることなどの理由により、PCの負荷が増大することになる。かかるPCの負荷を軽減するために、プリントデータに変換せずにPCからプリンタに送信されたPDFファイルを直接印刷すること(以下、「PDFダイレクトプリント」という)が可能なプリンタが提案されている。
【0006】
しかし、PDFファイルは印刷すべきデータに関するオブジェクトがファイル内でページ順とは関係なく配置可能であり、しかもオブジェクトのファイル内での位置を示す参照情報がファイルの末尾部分に配置されているため、プリンタはPDFファイル全体を受信した後でないと印刷することができない。このため、プリンタは、搭載されるメモリの容量(使用可能容量ないし空き容量)が足りないためにPDFファイル全体を受信できず、印刷を実行できない場合があった。
【0007】
この問題に関連して、PDFファイル全体を受信しなくても受信したデータから順にディスプレイ上での表示が可能となるように、PDFファイルの中身を変更して再構成する装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特表平11−502954号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載の装置にあっては、結果的に、ファイル転送前にPCなどの送信側で、PDFファイルを再構成するための複雑な処理が必要となってしまう。したがって、上記装置の技術は、PDFファイルをPS等のPDLで記述されたプリントデータに変換することと比較して、PCの負荷の軽減を図ることにならないという問題がある。
【0010】
しかも、上記技術は、ディスプレイ上での表示に関する技術に過ぎないため、プリンタでの印刷に関しては十分な考慮が払われていない。具体的には、たとえば最終ページから先頭ページに向かって順番に印刷する処理を示すフェイスアップなどの特別な印刷条件が適用されて、ファイルのページ順と異なる順序で印刷する必要がある場合、上記技術は対応することができない。
【0011】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、送信側の負荷の増大を抑えつつ、記憶部の使用可能容量が少ない画像形成装置に対して、PDFファイルなどの文書ファイルをプリントデータに変換せずに送信しても、当該画像形成装置での印刷が可能となる、画像処理装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0013】
(1)ページ順と異なる順序でファイル内に配置可能なオブジェクトと当該オブジェクトのファイル内での位置を示す参照情報とを備え、所定のオブジェクトから構成されるページを規定する文書ファイルを、プリントデータに変換せずに画像形成装置に送信するための画像処理装置であって、印刷すべき文書ファイルに含まれるオブジェクトの中で、所定のフォントのグラフィック形状を規定するグリフ記述を含むオブジェクトを検出するための検出手段と、前記検出手段による検出結果に基づき前記所定のフォントのグリフ記述を含むオブジェクトが前記文書ファイル内に存在すると判断される場合、前記所定のフォントのグリフ記述と、前記文書ファイルの送信先の画像形成装置に保存されているフォントのグリフ記述とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果に基づき前記所定のフォントのグリフ記述が前記文書ファイルの送信先の画像形成装置に保存されていると判断される場合、前記所定のフォントのグリフ記述を含むオブジェクトを削除するための削除処理を前記文書ファイルに対して施す削除手段とを有する画像処理装置。
【0015】
)前記文書ファイルは、PDF(Portable Document Format)ファイルである上記(1)に記載の画像処理装置。
【0016】
)ページ順と異なる順序でファイル内に配置可能なオブジェクトと当該オブジェクトのファイル内での位置を示す参照情報とを備え、所定のオブジェクトから構成されるページを規定する文書ファイルを、プリントデータに変換せずに画像形成装置に送信するための画像処理装置で用いられるプログラムであって、印刷すべき文書ファイルに含まれるオブジェクトの中で、所定のフォントのグラフィック形状を規定するグリフ記述を含むオブジェクトを検出するための検出手順と、前記検出手順における検出結果に基づき前記所定のフォントのグリフ記述を含むオブジェクトが前記文書ファイル内に存在すると判断される場合、前記所定のフォントのグリフ記述と、前記文書ファイルの送信先の画像形成装置に保存されているフォントのグリフ記述とを比較する比較手順と、前記比較手順による比較結果に基づき前記所定のフォントのグリフ記述が前記文書ファイルの送信先の画像形成装置に保存されていると判断される場合、前記所定のフォントのグリフ記述を含むオブジェクトを削除するための削除処理を前記文書ファイルに対して施す削除手順とを前記画像処理装置に実行させるためのプログラム。
【0017】
(4)ページ順と異なる順序でファイル内に配置可能なオブジェクトと当該オブジェクトのファイル内での位置を示す参照情報とを備え、所定のオブジェクトから構成されるページを規定する文書ファイルを、プリントデータに変換せずに画像形成装置に送信するための画像処理方法であって、印刷すべき文書ファイルに含まれるオブジェクトの中で、所定のフォントのグラフィック形状を規定するグリフ記述を含むオブジェクトを検出するための検出ステップと、前記検出ステップにおける検出結果に基づき前記所定のフォントのグリフ記述を含むオブジェクトが前記文書ファイル内に存在すると判断される場合、前記所定のフォントのグリフ記述と、前記文書ファイルの送信先の画像形成装置に保存されているフォントのグリフ記述とを比較する比較ステップと、前記比較ステップによる比較結果に基づき前記所定のフォントのグリフ記述が前記文書ファイルの送信先の画像形成装置に保存されていると判断される場合、前記所定のフォントのグリフ記述を含むオブジェクトを削除するための削除処理を前記文書ファイルに対して施す削除ステップとを有する画像処理方法。
(5)前記所定のフォントは、CID( Character Identifier )形式のPS( PostScript (R))フォントである上記(2)に記載の画像処理装置。
(6)前記文書ファイルは、PDF( Portable Document Format )ファイルである上記(3)に記載のプログラム。
(7)上記(3)または(6)に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(8)前記文書ファイルは、PDF( Portable Document Format )ファイルである上記(4)に記載の画像処理方法。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施形態に係るPCが適用されたプリントシステムの構成を示すブロック図である。
【0020】
図1に示すように、プリントシステムは、画像処理装置としての機能を有するPC100A、100Bと、画像形成装置としてのプリンタ200A、200B、200Cとを備え、これらはネットワーク300を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク300は、イーサネット(R)、トークンリング、FDDI等の規格によるLANや、LAN同士を専用線で接続したWAN等からなる。
【0021】
なお、ネットワークに接続される機器の種類および台数は、図1に示す例に限定されない。また、プリンタは、ネットワーク300を介することなく、PCと直接機器間で接続(ローカル接続)されていてもよい。
【0022】
図2は、図1に示されるPC100A、100Bの構成を示すブロック図である。図2に示すように、PCは、装置全体の制御および各種演算処理を行うCPU101、プログラムやデータを格納するためのROM102、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するためのRAM103、各種のプログラムやデータを保存するための外部記憶装置としてのハードディスク104、各種情報の表示のための液晶ディスプレイなどの表示部105、各種指示の入力のためのキーボードやマウスなどからなる入力部106、およびネットワーク300に接続するためのLANカードなどのネットワークインタフェース107を含み、これらは信号を遣り取りするためのバス108を介して相互に接続されている。
【0023】
図3は、図1に示されるプリンタ200A、200B、200Cの構成を示すブロック図である。図3に示すように、プリンタは、CPU201、ROM202、RAM203、操作パネル部204、印刷部205、およびネットワークインタフェース206を含み、これらは信号を遣り取りするためのバス207を介して相互に接続されている。なお、プリンタ200A、200B、200Cの構成要素のうち、PC100A、100Bの構成要素と同様の機能を有する部分についての重複する説明を省略する。
【0024】
RAM203は、PCから受信したデータを一時的に記憶できる。ROM202には、文字の書体を示すフォントに関する情報が格納される。なお、プリンタ200は、各種のプログラムやデータを保存するための外部記憶装置としてのハードディスクを有していてもよい。操作パネル部204は、各種情報の表示および各種指示の入力に使用される。印刷部205は、電子写真式プロセス等の周知の作像プロセスを用いて、各種データを用紙などの記録材上に印刷する。
【0025】
PCおよびプリンタは、上述した構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上述した構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。以下においては、PC100Aまたは100Bからプリンタ200A、200B、または200Cにデータが送信されて、印刷が行われる場合について説明する。
【0026】
図1に示されるプリントシステムでは、通常プリントと、PDFダイレクトプリントとの2種類の印刷が実行可能である。通常プリントを実行する場合、所定のファイルは、PCのハードディスク104にインストールされたプリンタドライバによってPS等のPDLで記述されたプリントデータに変換された後、プリンタに送信される。一方、PDFダイレクトプリントを実行する場合、PDFファイルは、ハードディスク104にインストールされた後述するプログラムにしたがって、プリントデータに変換されることなく、PCからプリンタに送信される。
【0027】
ここで、図4および図5を参照して、標準的なPDFファイルの構造および解析方法について簡単に説明する。図4は、標準的なPDFファイルの構成を説明するための図、図5は、PDFファイルのサンプルを示す図である。なお、図4および図5は、「PDF Reference third edition Adobe Portable Document Format Version 1.4」(アドビシステムズ社)を参考にして作成されている。
【0028】
図4および図5に示すように、標準的なPDFファイル500は、ヘッダ510、ボディ520、相互参照表530、およびトレーラ540から構成される。
【0029】
ヘッダ510には、「%」で始まるコメントが記述される。
【0030】
ボディ520は、複数のオブジェクトから構成される(図5ではオブジェクト1〜6)。オブジェクトとは、文書を構成する個々の要素をいう。
【0031】
オブジェクトには、たとえば、文書の構造情報、ページの構成を示す情報、文字の書体を示すフォントに関する情報、文字コードで表された文字データを含む文字情報、線などの図形の集まりで表された図形データを含む図形情報、および画素の集まりで表された画像データを含む画像情報などの各種情報が記述される。フォントに関する情報にはフォントのグリフ記述が含まれる。グリフ記述は、フォントに関するグラフィック形状を規定する。すなわち、PDFファイルは、当該ファイル内にフォントのグリフ記述を埋め込むことが可能な形式で記述されている(フォントエンベディッド機能)。PDFファイル内にフォントのグリフ記述が埋め込まれていることを、以下、PDFファイルにフォントがエンベディッドされているという。フォントがエンベディッドされたPDFファイルは、ファイル作成時に意図したフォント、およびレイアウトを保障するが、フォントがエンベディッドされていないPDFファイルに比べてデータサイズが大きくなる。なお、PDFファイルにエンベディッド可能なフォントのタイプとしては、True Type、Open Type、およびCID(Character Identifier)形式のPSフォントが挙げられる。
【0032】
図5のボディ520において、たとえば「1 0 obj」における最初の数字およびその次の数字は、それぞれオブジェクトのID番号および生成番号(generation)を表す。
【0033】
相互参照表530は、ファイル内におけるオブジェクトの位置を示す参照情報である。相互参照表530において、各オブジェクトの位置がオフセットで表される。ここで、オフセットとは、ファイル先頭から注目するデータの先頭までのバイト数をいう。これにより、ボディ520に並んでいるオブジェクトに対して、ランダムにアクセスすることが可能となる。
【0034】
トレーラ540は、ファイルの解析開始時にアクセスすべき情報である。具体的には、トレーラ540には、ファイル内における相互参照表530の位置を示す情報(オフセット)、および最初に参照すべきオブジェクト(階層構造のルートとなるルートオブジェクト)の番号が記述される。このトレーラ540は、ファイルの末尾部分に存在する。
【0035】
PDFファイルを解析する装置は、標準的なPDFファイルを解析する場合、まずファイルの末尾部分にあるトレーラ540を解析し、次いで相互参照表530を解析する。そして、これらの解析で得られた情報に基づいて、ボディ520に記述されたページの内容を解析することができる。オブジェクトには、次に必要となるデータが記述された別のオブジェクトの番号が含まれている。このため、次に必要なオブジェクトの番号をたどることにより、PDFファイルの全体的な解析が可能となる。したがって、オブジェクトは、PDFファイルのボディ内においてオブジェクト単位で任意の順序で記述されることができ、結果として、ページ順と異なる順序でファイル内に配置可能となる。
【0036】
次に、図6〜図10を参照して、本発明の実施形態の前提となる比較例において、PCで行われる処理について説明する。なお、図6のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、PCのハードディスク104などの記憶部にプログラムとして記憶されており、CPU101により実行される。
【0037】
ここでは、PDFファイルに対して、プリンタドライバを使用した通常プリントではなく、PDFダイレクトプリントが実行され、プリンタでPDFファイルの印刷が行われる場合について説明する。
【0038】
まず、ユーザによるPDFダイレクトプリントの実行の指示の前に、初期設定が行われる(S101)。初期設定には、印刷条件の設定が含まれる。印刷条件は、入力部106を通したユーザの操作に基づいて設定される。印刷条件には、たとえば印刷部数、片面印刷/両面印刷の指定、ブックレット綴じの適用の有無、最終ページから先頭ページに向かって順番に印刷する処理を示すフェイスアップの適用の有無、1枚の用紙に複数ページ(Nページ)を縮小して印刷するためのNin1の適用の有無、部単位で出力するためのコレートの指定、および送信先のプリンタの指定が含まれる。ただし、印刷条件には、他の属性が含まれていてもよく、上記した属性の一部が省略されていてもよい。なお、印刷条件は、プリンタにおいて操作パネル部204を通して設定されてもよい。
【0039】
ステップS101における初期設定が終了した後、PCは、ユーザによるPDFファイルに対するPDFダイレクトプリントの実行の指示を受け付ける(S102)。ここで、PCのデスクトップ上には、PDFダイレクトプリントについてのアプリケーションプログラムファイルのアイコンがあらかじめ表示される。ユーザは、PDFファイルを当該アイコンにドラッグ&ドロップしてアプリケーションプログラムを起動することにより、PDFダイレクトプリントの実行の指示を行うことができる。なお、PDFダイレクトプリントの実行の指示は、他の方法により行われてもよい。
【0040】
続いて、印刷すべきPDFファイルの構造が解析される(S103)。具体的には、フォントのグリフ記述を含むオブジェクトの検出が行われる。
【0041】
そして、ステップS103における解析結果に基づきPDFファイルにフォントがエンベディッドされているか否かが判断される(S104)。
【0042】
図7および図8は、フォントがエンベディッドされたPDFファイルの一例のそれぞれ前半部分および後半部分を示す図である。図7および図8に示すPDFファイル501は、フォントに関する情報が記述されたオブジェクト521〜523を含む。図7および図8に示すPDFファイル501の場合、フォントそのものの情報はオブジェクト521(「4 0 obj」)に、フォントの属性情報はフォントデスクリプタ(「FontDescriptor」)と呼ばれるオブジェクト522(「9 0 obj」)に、そしてグリフ記述はフォントファイルと呼ばれるオブジェクト523(「1 0 obj」)に、それぞれ記述されている。
【0043】
オブジェクト521の中で、フォントデスクリプタの内容はオブジェクト522(「9 0 obj」)に記述されていることが示されている。また、オブジェクト522の中で、フォントファイルの内容はオブジェクト523(「1 0 obj」)に記述されていることが示されている。フォントファイルのオブジェクト523において、グリフ記述は、「stream」から「endstream」の間に記述される。
【0044】
PDFファイルにフォントがエンベディッドされている場合、フォントデスクリプタのオブジェクト522には、フォントがエンベディッドされているという情報、すなわち、フォントのグリフ記述が埋め込まれたオブジェクトを指定するキーである「FontFile」「FontFile2」、あるいは「FontFile3」が存在する(図7では「FontFile2」)。つまり、PDFファイルにフォントがエンベディッドされているか否かは、フォントデスクリプタのオブジェクト522に、キーである「FontFile」「FontFile2」、あるいは「FontFile3」が存在するか否かによって判断され得る。
【0045】
PDFファイルにフォントがエンベディッドされていない場合(S104でNO)、ステップS106に進む。
【0046】
PDFファイルにフォントがエンベディッドされている場合(S104でYES)、グリフ記述の削除処理が行われる(S105)。図9は、グリフ記述の削除処理が施された後のPDFファイルの一例を示す図である。図9に示すPDFファイル501aは、図7および図8のPDFファイル501に対してグリフ記述の削除処理が施されて得られたものである。
【0047】
グリフ記述の削除処理において、具体的には、図7〜図9に示すように、フォントのグリフ記述を含むオブジェクト523が削除される(図7の▲3▼参照)。また、フォントデスクリプタのオブジェクト522における属性のキーである「FontFile」「FontFile2」、あるいは「FontFile3」と、その値であるオブジェクト参照とが削除される(図7の▲2▼参照)。また、フォント属性の「BaseFont」および「FontName」などの値は、ファイル独自のものである場合、一般的な値に変更される(図7および図8の▲1▼▲4▼参照)。さらに、相互参照表530の中に記述されている各オブジェクトのオフセット、およびトレーラ540の中に記述されている相互参照表530のオフセットが修正される(図8の▲5▼▲6▼参照)。これは、PDFファイルの内容を削除あるいは変更すると、各オブジェクトのオフセットが変化するからである。
【0048】
グリフ記述の削除処理が終了すると、この削除処理が施されたPDFファイルの送信処理が行われる(S106)。ここで、削除処理が施されたPDFファイルは、PCから送信先のプリンタに、当該プリンタがサポートする所定のプロトコルにしたがって送信される。このとき、PDFファイル中で使用されているフォント(以下、「使用フォント」という)を、プリンタに搭載(保存)されているフォント(以下、「プリンタフォント」という)に置き換えて印刷するための指定もまた、プリンタに送信される。
【0049】
図10は、グリフ記述の削除処理を説明するための概念図である。図10において、プリンタ200A〜200Cは、たとえばPSファイルを解析可能なプリンタ(PSプリンタ)である。また、プリンタフォントとして、プリンタ200Aは平成明朝および平成角ゴシックを、プリンタ200BはリュウミンL−KLおよび中ゴシックBBBを、プリンタ200CはリュウミンL−KLおよび中ゴシックBBBを、それぞれ搭載している。
【0050】
具体的に、PC100Aで作成されたPDFファイル502が、プリンタ200A〜200Cのいずれかに送信される場合を想定する。ここで、PDFファイル502の使用フォントは、True Type、Open Type、およびCID形式のPSフォントの平成明朝であり、かかるフォントはPDFファイル502にエンベディッドされている。したがって、PDFファイル502中のすべてのグリフ記述に対して削除処理が施され、グリフ記述の削除処理が施されたPDFファイルがPC100Aからプリンタ200A〜200Cのいずれかに送信される。なお、PDFファイル中の使用フォントは、所定の置換表に基づいて、プリンタにおいてプリンタフォントに置き換えられる。
【0051】
また、PC100Bで作成されたPDFファイル503が、プリンタ200A〜200Cのいずれかに送信される場合を想定する。ここで、PDFファイル503の使用フォントは、True Type、Open Type、およびCID形式のPSフォントの平成明朝であり、かかるフォントはPDFファイル503にエンベディッドされていない。したがって、PDFファイル503は、グリフ記述の削除処理が施されることなくそのまま、PC100Bからプリンタ200A〜200Cのいずれかに送信される。なお、PDFファイル中の使用フォントは、所定の置換表に基づいて、プリンタにおいてプリンタフォントに置き換えられる。
【0052】
次に、図11および図12を参照して、プリンタで行われる処理について説明する。なお、図11および図12のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、プリンタのROM202などの記憶部にプログラムとして記憶されており、CPU201により実行される。
【0053】
ここでは、プリンタが、PCから送信される印刷すべきPDFファイルを受信して、受信したPDFファイルに対して、PDFダイレクトプリントを実行する場合について、以下に説明する。
【0054】
まず、プリンタは、PCから送信されたPDFファイルを受信する(S201)。受信したPDFファイルの全体は、一括してメモリに保存される。なお、ハードディスクを装備したプリンタの場合、PDFファイルの全体は、メモリに十分な空き容量がある場合にはメモリに、メモリに十分な空き容量がない場合にはハードディスクに保存される。ファイルのメモリへの保存中にメモリの空き容量が足りなくなった場合には、メモリに保存済みのデータがハードディスクにスワップされ、ファイルの保存場所がハードディスクに変更される。
【0055】
続いて、受信したPDFファイルのRIP(Raster Image Processing)処理が行われる(S202)。ここで、印刷条件を考慮しつつPDFファイルを解析することにより印刷すべきデータがページ単位で取得され、取得されたデータから、ビットマップ形式にラスタライズされたラスタデータが作成される。PDFファイルのRIP処理についての詳細は後述する。
【0056】
作成されたラスタデータは、印刷部205へ出力され(S203)、用紙上に印刷される(S204)。なお、PDFファイルの全ページ分の印刷が完了するまで、ラスタデータの印刷部205への出力、および印刷処理が続けられる。
【0057】
次に、図12を参照して、本発明の実施形態の前提となる比較例としての図11のステップS202におけるRIP処理について説明する。
【0058】
RIP処理においては、まず、受信したPDFファイルの解析処理が行われる(S301)。ここで、プリンタは、トレーラ540および相互参照表530(図4および図5参照)の解析結果と、印刷条件とに基づいてPDFファイルを解析して、印刷すべきデータをページ単位で取得する。このとき、PDFファイルの印刷に対して、たとえばフェイスアップが適用される場合、ファイルの最終ページから先頭ページに向かって順番に、データが取得されることになる。フェイスダウンが適用される場合には、ファイルのページ順と同じ順序で、データが取得される。つまり、同じPDFファイルを印刷する場合でも、ページについての印刷順序は、印刷条件によって異なる。
【0059】
続いて、PDFファイル中の使用フォントに対応したプリンタフォントが、ROM202などの記憶部から抽出される(S302)。
【0060】
続いて、抽出されたプリンタフォントのグリフ記述を使用して、ステップS301で取得された印刷すべきデータについて、プリンタで内部処理可能な形式の中間言語が作成される(S303)。
【0061】
そして、作成された中間言語から、ビットマップ形式のラスタデータが作成される(S304)。なお、図12に示す処理は、PDFファイルの全ページについて行われる。
【0062】
このように本発明の実施形態の前提となる比較例によれば、PCは、PDFファイルなどの文書ファイルをPS等のPDLで記述されたプリントデータに変換せずにプリンタに送信する場合に、印刷すべき文書ファイルに含まれるオブジェクトのうち、フォントのグラフィック形状を規定するグリフ記述を含むオブジェクトを削除してデータサイズを小さくした上で、削除処理後の文書ファイルをプリンタに送信することができる。
【0063】
したがって、メモリの使用可能容量が少ないプリンタに対して、PDFファイルなどの文書ファイルをプリントデータに変換せずに送信しても、プリンタでの印刷が可能となる。しかも、文書ファイルの送信側であるPCは、フォントのグリフ記述を含むオブジェクトを削除するという簡単な削除処理を行うだけなので、送信側のPCの負荷は小さい。
【0064】
また、プリンタにおけるメモリの使用可能容量にかかわらず、文書ファイルに対して削除処理が施されて、送信される文書ファイルのデータサイズが削減されるため、送信時間の短縮、およびプリンタのメモリにおける使用領域の削減が図られる。
【0065】
さらに、PCからプリンタに文書ファイルを一括して送信できるため、プリンタは、受信した文書ファイルを解析することにより、ブックレット綴じ、あるいはフェイスアップなどの特別な印刷条件が適用されてファイルのページ順と異なる順序で印刷する必要がある場合であっても、支障なく対応することができる。
【0066】
次に、本発明の実施形態について説明する。以下、本発明の実施形態の前提となる比較例と相違する点を中心に説明する。
【0067】
図13は、本発明の実施形態に係るPCで行われる処理について説明するためのフローチャートである。なお、図13のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、PCのハードディスク104などの記憶部にプログラムとして記憶されており、CPU101により実行される。
【0068】
本実施形態に係るPCは、印刷すべきPDFファイルに含まれるオブジェクトのうち、PDFファイルの送信先のプリンタに保存されているフォントのグリフ記述のいずれかと同じフォントのグリフ記述を含むオブジェクトを削除する点で、フォントのグリフ記述を含むオブジェクトをすべて削除する前記比較例に係るPCと相違する。
【0069】
まず、ステップS401では、初期設定が行われるが、この初期設定には、印刷条件の設定とともに、プリンタの固有情報の設定が含まれる。
【0070】
プリンタの固有情報には、プリンタフォントに関する情報が含まれる。PCは、送信先のプリンタに要求することにより、プリンタフォントに関する情報を取得する。ただし、プリンタフォントに関する情報は、後述するステップS405の処理以前であればいつ取得されてもよく、たとえば、PCにおいてプリンタフォントに関する情報があらかじめ登録されてもよい。
【0071】
図13のステップS402〜S404、S406、およびS407は、図6のステップS102〜S106と、それぞれ同様である。図13のフローチャートでは、図6のフローチャートに対してステップS405が加入されている。
【0072】
ステップS404でPDFファイルにフォントがエンベディッドされていると判断された場合(S404でYES)、PDFファイルにエンベディッドされているフォントのグリフ記述と、送信先のプリンタに搭載されているフォントのグリフ記述とが比較され、当該比較結果に基づきPDFファイルにエンベディッドされているフォントのグリフ記述が送信先のプリンタに搭載されているか否かが判断される(S405)。
【0073】
PDFファイルにエンベディッドされているフォントのグリフ記述が送信先のプリンタに保存されていると判断される場合(S405でYES)、PDFファイルに対して、グリフ記述の削除処理が施される(S406)。一方、PDFファイルにエンベディッドされているフォントのグリフ記述が送信先のプリンタに保存されていない場合(S405でNO)、グリフ記述の削除処理は行われずに、ステップS407に進む。
【0074】
次に、図10を参照して、実施形態に係るPCで行われるグリフ記述の削除処理について説明する。
【0075】
PC100Aで作成されたPDFファイル502が、プリンタ200Aに送信される場合を想定する。ここで、PDFファイル502にエンベディッドされている使用フォントのうち平成明朝のグリフ記述と同じものがプリンタ200Aに保存されている。したがって、PDFファイル502中の平成明朝のグリフ記述に対して削除処理が施され、グリフ記述の削除処理が施されたPDFファイルがPC100Aからプリンタ200Aに送信される。なお、True Type、およびOpen Typeのグリフ記述はエンベディッドされたままである。
【0076】
また、PC100Aで作成されたPDFファイル502が、プリンタ200Bまたはプリンタ200Cに送信される場合を想定する。ここで、PDFファイル502にエンベディッドされているいずれの使用フォントのグリフ記述もプリンタ200Bまたはプリンタ200Cに保存されていない。したがって、PDFファイル502は、グリフ記述の削除処理が施されることなくそのまま、PC100Aからプリンタ200Bまたはプリンタ200Cに送信される。
【0077】
また、PC100Bで作成されたPDFファイル503が、プリンタ200A〜200Cに送信される場合を想定する。ここで、PDFファイル503の使用フォントは、PDFファイル503にエンベディッドされていない。したがって、PDFファイル503は、グリフ記述の削除処理が施されることなくそのまま、PC100Bからプリンタ200A〜200Cに送信される。
【0078】
図14は、実施形態に係るプリンタで行われる処理のうち、RIP処理について説明するためのフローチャートである。なお、図14のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、プリンタのROM202などの記憶部にプログラムとして記憶されており、CPU201により実行される。
【0079】
図14のステップS501、およびS503〜S505は、図12のステップS301〜S304と、それぞれ同様である。図14のフローチャートでは、図12のフローチャートに対してステップS502が加入されている。
【0080】
ステップS502では、印刷に必要なフォントのグリフ記述が、PDFファイル内に埋め込まれているか否かが判断される。
【0081】
必要なグリフ記述がPDFファイル内に埋め込まれている場合(S502でYES)、埋め込まれたグリフ記述を使用して、中間言語の作成が行われる(S504)。一方、必要なグリフ記述がPDFファイル内に埋め込まれていない場合(S502でNO)、ステップS503に進んで、PDFファイル中の使用フォントに対応したプリンタフォントがROM202などの記憶部から抽出され、抽出されたプリンタフォントのグリフ記述を使用して、中間言語の作成が行われる(S504)。
【0082】
このように本実施形態によれば、PCは、印刷すべきPDFファイルにエンベディッドされたフォントのグリフ記述がPDFファイルの送信先のプリンタに保存されていると判断される場合に、当該フォントのグリフ記述をPDFファイルから削除するため、ファイル作成時に意図したフォントおよびレイアウトを保障しつつ、前記比較例と同様の効果を得ることができる。
【0083】
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
【0084】
たとえば、画像処理装置としての機能を有する装置として、PCの代わりに、たとえばワークステーション、サーバなどのコンピュータが用いられてもよい。また、プリンタの代わりに、ファクシミリ装置、コピー機、およびそれらを複合した機能を有する多機能周辺機器(MFP:Multi-Function Peripheral)などの画像形成装置が用いられてもよい。
【0085】
本発明において、PDFファイルをプリントデータに変換せずに画像処理装置から画像形成装置に送信して印刷するための各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピュータのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、例えばフレキシブルディスクやCD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶装置に転送されて記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、装置の一機能としてその装置のソフトウェアに組み込まれてもよい。
【0091】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、記憶部の使用可能容量が少ない画像形成装置に対して、PDFファイルなどの文書ファイルをプリントデータに変換せずに送信しても、画像形成装置での印刷が可能となる。しかも、文書ファイルの送信側である画像処理装置は、フォントのグリフ記述を含むオブジェクトを削除するという簡単な削除処理を行うだけなので、送信側の負荷は小さい。
【0092】
また、画像形成装置における記憶部の使用可能容量にかかわらず、印刷すべきPDFファイルなどの文書ファイルにエンベディッドされたフォントのグリフ記述が文書ファイルの送信先の画像形成装置に保存されていると判断される場合に、文書ファイルに対して削除処理が行われて、送信される文書ファイルのデータサイズが削減されるため、ファイル作成時に意図したフォントおよびレイアウトを保障しつつ、送信時間の短縮、および画像形成装置の記憶部における使用領域の削減が図られる。
【0093】
また、画像処理装置から画像形成装置に文書ファイルを一括して送信できるため、画像形成装置は、受信した文書ファイルを解析することにより、ブックレット綴じ、あるいはフェイスアップなどの特別な印刷条件が適用されてファイルのページ順と異なる順序で印刷する必要がある場合であっても、支障なく対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の前提となる比較例に係るPCが適用されたプリントシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示されるPCの構成を示すブロック図である。
【図3】 図1に示されるプリンタの構成を示すブロック図である。
【図4】 標準的なPDFファイルの構成を説明するための図である。
【図5】 PDFファイルのサンプルを示す図である。
【図6】 PCで行われる処理について説明するためのフローチャートである。
【図7】 フォントがエンベディッドされたPDFファイルの一例の前半部分を示す図である。
【図8】 フォントがエンベディッドされたPDFファイルの一例の後半部分を示す図である。
【図9】 グリフ記述の削除処理が施された後のPDFファイルの一例を示す図である。
【図10】 グリフ記述の削除処理を説明するための概念図である。
【図11】 プリンタで行われる処理について説明するためのフローチャートである。
【図12】 図11に示されるRIP処理について説明するためのフローチャートである。
【図13】 本発明の実施形態に係るPCで行われる処理について説明するためのフローチャートである。
【図14】 プリンタで行われる処理のうち、RIP処理について説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1〜6…オブジェクト、
100A、100B…PC、
101、201…CPU、
102、202…ROM、
103、203…RAM、
104…ハードディスク、
105…表示部、
106…入力部、
107、206…ネットワークインタフェース、
108、207…バス、
200A、200B、200C…プリンタ、
204…操作パネル部、
205…印刷部、
300…ネットワーク、
500、501、501a、502、503…PDFファイル、
510…ヘッダ、
520…ボディ、
521、521a、522、522a、523…オブジェクト、
530…相互参照表、
540…トレーラ。

Claims (8)

  1. ページ順と異なる順序でファイル内に配置可能なオブジェクトと当該オブジェクトのファイル内での位置を示す参照情報とを備え、所定のオブジェクトから構成されるページを規定する文書ファイルを、プリントデータに変換せずに画像形成装置に送信するための画像処理装置であって、
    印刷すべき文書ファイルに含まれるオブジェクトの中で、所定のフォントのグラフィック形状を規定するグリフ記述を含むオブジェクトを検出するための検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づき前記所定のフォントのグリフ記述を含むオブジェクトが前記文書ファイル内に存在すると判断される場合、前記所定のフォントのグリフ記述と、前記文書ファイルの送信先の画像形成装置に保存されているフォントのグリフ記述とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果に基づき前記所定のフォントのグリフ記述が前記文書ファイルの送信先の画像形成装置に保存されていると判断される場合、前記所定のフォントのグリフ記述を含むオブジェクトを削除するための削除処理を前記文書ファイルに対して施す削除手段と
    を有する画像処理装置。
  2. 前記文書ファイルは、PDF(Portable Document Format)ファイルである請求項に記載の画像処理装置。
  3. ページ順と異なる順序でファイル内に配置可能なオブジェクトと当該オブジェクトのファイル内での位置を示す参照情報とを備え、所定のオブジェクトから構成されるページを規定する文書ファイルを、プリントデータに変換せずに画像形成装置に送信するための画像処理装置で用いられるプログラムであって、
    印刷すべき文書ファイルに含まれるオブジェクトの中で、所定のフォントのグラフィック形状を規定するグリフ記述を含むオブジェクトを検出するための検出手順と、
    前記検出手順における検出結果に基づき前記所定のフォントのグリフ記述を含むオブジェクトが前記文書ファイル内に存在すると判断される場合、前記所定のフォントのグリフ記述と、前記文書ファイルの送信先の画像形成装置に保存されているフォントのグリフ記述とを比較する比較手順と、
    前記比較手順による比較結果に基づき前記所定のフォントのグリフ記述が前記文書ファイルの送信先の画像形成装置に保存されていると判断される場合、前記所定のフォントのグリフ記述を含むオブジェクトを削除するための削除処理を前記文書ファイルに対して施す削除手順と
    を前記画像処理装置に実行させるためのプログラム。
  4. ページ順と異なる順序でファイル内に配置可能なオブジェクトと当該オブジェクトのファイル内での位置を示す参照情報とを備え、所定のオブジェクトから構成されるページを規定する文書ファイルを、プリントデータに変換せずに画像形成装置に送信するための画像処理方法であって、
    印刷すべき文書ファイルに含まれるオブジェクトの中で、所定のフォントのグラフィック形状を規定するグリフ記述を含むオブジェクトを検出するための検出ステップと、
    前記検出ステップにおける検出結果に基づき前記所定のフォントのグリフ記述を含むオブジェクトが前記文書ファイル内に存在すると判断される場合、前記所定のフォントのグリフ記述と、前記文書ファイルの送信先の画像形成装置に保存されているフォントのグリフ記述とを比較する比較ステップと、
    前記比較ステップによる比較結果に基づき前記所定のフォントのグリフ記述が前記文書ファイルの送信先の画像形成装置に保存されていると判断される場合、前記所定のフォントのグリフ記述を含むオブジェクトを削除するための削除処理を前記文書ファイルに対して施す削除ステップと
    を有する画像処理方法。
  5. 前記所定のフォントは、CID(Character Identifier)形式のPS(PostScript(R))フォントである請求項に記載の画像処理装置。
  6. 前記文書ファイルは、PDF(Portable Document Format)ファイルである請求項に記載のプログラム。
  7. 請求項またはに記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 前記文書ファイルは、PDF(Portable Document Format)ファイルである請求項に記載の画像処理方法。
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