JP2006218819A - 画像形成装置、画像処理装置、プログラムおよび画像処理方法 - Google Patents

画像形成装置、画像処理装置、プログラムおよび画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】限られたメモリ領域の中で、スプール用領域におけるスプール/デスプール処理回数を改善し、描画処理の高速化を図る。
【解決手段】描画処理手段43は、実行した各種の画像処理に関する情報を学習データとして記憶部51に記憶する学習データ記憶手段と、この学習データ記憶手段により記憶部51に記憶されている学習データに基づいてスプール用領域の領域量を決定するスプール用領域計算手段50と、を有している。これにより、各ページの描画処理で実行した各種の画像処理に関する情報を学習データとして記憶部に記憶し、この記憶部51に記憶されている学習データに基づいてスプール用領域の領域量を決定することにより、限られたメモリ領域の中で、スプール用領域におけるスプール/デスプール処理回数を改善することができ、描画処理の高速化を図ることができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、画像形成装置、画像処理装置、プログラムおよび画像処理方法に関する。
従来、例えば、レーザプリンタやインクジェットプリンタ等のページプリンタでは、ページ記述言語(PDL:Page Description Language)を利用して、印刷する画像データを記述することができる。
例えば、レーザプリンタのように高機能な処理機能を有するページプリンタでは、ページ記述言語を用いて記述された画像データを直接入力し、その画像データを構成するページ記述言語の図形描画命令を解析し、その解析により認識された描画オブジェクトで構成される印刷描画イメージを生成してページメモリに保存するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
一方、インクジェットプリンタのように高機能な処理機能を有さないページプリンタでは、インクジェットプリンタを利用するパーソナルコンピュータ等に実装されるプリンタドライバでページ記述言語の解析機能を実行させ、その解析機能により生成され、ページメモリに保存された印刷描画イメージを、インクジェットプリンタへ転送するようにしている。
ここで、ページ記述言語の図形描画命令の解析からその解析により認識された描画オブジェクトで構成される印刷描画イメージの生成からページメモリへの保存までの流れを図17の機能ブロック図を参照して説明する。図17は、レーザプリンタの機能ブロックの一例を示したものである。図17に示すように、PDL解析処理部201は、入力したページ記述言語を解析し、描画オブジェクトのそれぞれの種類(文字、グラフィック、イメージ)に対応した描画命令CM1および印刷を指令する印刷命令CM2を形成して、描画処理部202へ出力する。ここで、描画命令CM1および印刷命令CM2は、それぞれ描画処理部202が解析可能な共通図形描画命令である。
描画処理部202は、PDL解析処理部201から出力された描画命令CM1を、メモリに形成されるスプール用領域である中間メモリ203に記憶する(スプール処理)。その後、1ページ分の描画命令CM1の記憶が終了した場合、描画処理部202は、中間メモリ203に記憶された描画命令CM1を順次抽出し(デスプール処理)、この抽出された描画命令CM1に対してプリンタエンジン204の印刷機能、用紙サイズおよび用紙方向等の種々のデバイス情報データDDに従った画像処理を実行して印刷描画イメージを形成し、その印刷描画イメージをページメモリ205に格納する。さらに、描画処理部202は、プリンタエンジン204に対して、適宜なタイミングで印刷要求PPを出力し、ページメモリ205の印刷描画イメージをプリンタエンジン204により記録出力させる。
描画処理部202においては、上述したように描画命令を中間メモリ203に対してスプール/デスプール処理を行ないつつ描画処理を実行することにより、描画処理の効率化が図られている。
特開2001−282498号公報
ところで、前述したような中間メモリを用いたスプール/デスプール処理で多くの描画命令を処理するには、中間メモリ(すなわち、描画命令をスプールする領域)のサイズを大きくする必要がある。
しかしながら、メモリ領域は有限であり、また他の処理領域(例えば、描画オブジェクトをページ内で再利用するためのオブジェクト領域やフォントを高速に印字するためのフォントキャッシュ領域など)と共有するため、中間メモリの領域量を必要以上に大きくするのは得策ではない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、限られたメモリ領域の中で、スプール用領域におけるスプール/デスプール処理回数を改善することができ、描画処理の高速化を図ることができる画像形成装置、画像処理装置、プログラムおよび画像処理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明の画像形成装置は、画像出力制御装置から画像データを構成する図形描画命令の入力を受け付けるデータ入力手段と、このデータ入力手段で入力された前記図形描画命令を解析して、所定の共通図形描画命令に変換するコマンド解析手段と、このコマンド解析手段が解析した共通図形描画命令について、領域量を学習データに基づいて調整したスプール用領域に対して記憶・抽出するスプール/デスプール処理を行ないつつ各種の画像処理を実行して印刷描画イメージに変換し、ページメモリに格納する描画処理を行なう描画処理手段と、この描画処理手段で前記ページメモリに格納された前記印刷描画イメージを記録媒体に形成する画像形成手段と、を備える。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記描画処理手段は、実行した各種の画像処理に関する情報を学習データとして記憶部に記憶する学習データ記憶手段と、この学習データ記憶手段により前記記憶部に記憶されている前記学習データに基づいて前記スプール用領域の領域量を決定するスプール用領域計算手段と、を有している。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または2記載の画像形成装置において、前記学習データは、過去に実行した各種の画像処理情報及び前記スプール用領域への記憶情報であるスプール用領域使用量である。
また、請求項4にかかる発明は、請求項1または2記載の画像形成装置において、前記学習データは、印刷ジョブの基となったファイルの種類に関する情報である。
また、請求項5にかかる発明は、請求項3または4記載の画像形成装置において、前記学習データは、現在処理している描画命令に係るページよりも前のページに関するデータである。
また、請求項6にかかる発明は、請求項3または4記載の画像形成装置において、前記学習データは、同一の印刷ジョブ内において処理を行ったページに関するデータである。
また、請求項7にかかる発明は、請求項3ないし6のいずれか一記載の画像形成装置において、前記学習データは、過去の前記学習データを統計した統計情報である。
また、請求項8にかかる発明は、請求項1ないし7のいずれか一記載の画像形成装置において、描画処理中に前記スプール用領域が満杯になった場合に、前記記憶部に記憶されている前記学習データや前記共通図形描画命令のスプール用領域使用量を基に、前記スプール用領域の領域を拡張するスプール用領域拡張手段を更に備える。
また、請求項9にかかる発明は、請求項8記載の画像形成装置において、前記共通図形描画命令の種類に応じて、前記スプール用領域拡張手段で前記スプール用領域の領域を拡張するか否かを判断する判断手段を更に備える。
また、請求項10にかかる発明の画像処理装置は、画像データを構成する図形描画命令の入力を受け付けるデータ入力手段と、このデータ入力手段で入力された前記図形描画命令を解析して、所定の共通図形描画命令に変換するコマンド解析手段と、このコマンド解析手段が解析した共通図形描画命令について、領域量を学習データに基づいて調整したスプール用領域に対して記憶・抽出するスプール/デスプール処理を行ないつつ各種の画像処理を実行して印刷描画イメージに変換し、ページメモリに格納する描画処理を行なう描画処理手段と、この描画処理手段で前記ページメモリに格納された前記印刷描画イメージを画像形成装置に出力するデータ出力手段と、を備える。
また、請求項11にかかる発明は、請求項10記載の画像処理装置において、前記描画処理手段は、実行した各種の画像処理に関する情報を学習データとして記憶部に記憶する学習データ記憶手段と、この学習データ記憶手段により前記記憶部に記憶されている前記学習データに基づいて前記スプール用領域の領域量を決定するスプール用領域計算手段と、を有している。
また、請求項12にかかる発明は、請求項10または11記載の画像処理装置において、前記学習データは、過去に実行した各種の画像処理情報及び前記スプール用領域への記憶情報であるスプール用領域使用量である。
また、請求項13にかかる発明は、請求項10または11記載の画像処理装置において、前記学習データは、印刷ジョブの基となったファイルの種類に関する情報である。
また、請求項14にかかる発明は、請求項12または13記載の画像処理装置において、前記学習データは、現在処理している描画命令に係るページよりも前のページに関するデータである。
また、請求項15にかかる発明は、請求項12または13記載の画像処理装置において、前記学習データは、同一の印刷ジョブ内において処理を行ったページに関するデータである。
また、請求項16にかかる発明は、請求項12ないし15のいずれか一記載の画像処理装置において、前記学習データは、過去の前記学習データを統計した統計情報である。
また、請求項17にかかる発明は、請求項11ないし16のいずれか一記載の画像処理装置において、描画処理中に前記スプール用領域が満杯になった場合に、前記記憶部に記憶されている前記学習データや前記共通図形描画命令のスプール用領域使用量を基に、前記スプール用領域の領域を拡張するスプール用領域拡張手段を更に備える。
また、請求項18にかかる発明は、請求項17記載の画像処理装置において、前記共通図形描画命令の種類に応じて、前記スプール用領域拡張手段で前記スプール用領域の領域を拡張するか否かを判断する判断手段を更に備える。
また、請求項19にかかる発明のプログラムは、画像データを構成する図形描画命令の入力を受け付けるデータ入力機能と、このデータ入力機能で入力された前記図形描画命令を解析して、所定の共通図形描画命令に変換するコマンド解析機能と、このコマンド解析機能が解析した共通図形描画命令について、領域量を学習データに基づいて調整したスプール用領域に対して記憶・抽出するスプール/デスプール処理を行ないつつ各種の画像処理を実行して印刷描画イメージに変換し、ページメモリに格納する描画処理を行なう描画処理機能と、この描画処理機能で前記ページメモリに格納された前記印刷描画イメージを画像形成装置に出力するデータ出力機能と、をコンピュータに実行させる。
また、請求項20にかかる発明は、請求項19記載のプログラムにおいて、前記描画処理機能は、実行した各種の画像処理に関する情報を学習データとして記憶部に記憶する学習データ記憶機能と、この学習データ記憶機能により前記記憶部に記憶されている前記学習データに基づいて前記スプール用領域の領域量を決定するスプール用領域計算機能と、を有している。
また、請求項21にかかる発明は、請求項19または20記載のプログラムにおいて、前記学習データは、過去に実行した各種の画像処理情報及び前記スプール用領域への記憶情報であるスプール用領域使用量である。
また、請求項22にかかる発明は、請求項19または20記載のプログラムにおいて、前記学習データは、印刷ジョブの基となったファイルの種類に関する情報である。
また、請求項23にかかる発明は、請求項21または22記載のプログラムにおいて、前記学習データは、現在処理している描画命令に係るページよりも前のページに関するデータである。
また、請求項24にかかる発明は、請求項21または22記載のプログラムにおいて、前記学習データは、同一の印刷ジョブ内において処理を行ったページに関するデータである。
また、請求項25にかかる発明は、請求項21ないし24のいずれか一記載のプログラムにおいて、前記学習データは、過去の前記学習データを統計した統計情報である。
また、請求項26にかかる発明は、請求項20ないし25のいずれか一記載のプログラムにおいて、描画処理中に前記スプール用領域が満杯になった場合に、前記記憶部に記憶されている前記学習データや前記共通図形描画命令のスプール用領域使用量を基に、前記スプール用領域の領域を拡張するスプール用領域拡張機能を更に前記コンピュータに実行させる。
また、請求項27にかかる発明は、請求項26記載のプログラムにおいて、前記共通図形描画命令の種類に応じて、前記スプール用領域拡張機能で前記スプール用領域の領域を拡張するか否かを判断する判断機能を更に前記コンピュータに実行させる。
また、請求項28にかかる発明の画像処理方法は、画像データを構成する図形描画命令の入力を受け付けるデータ入力工程と、このデータ入力工程で入力された前記図形描画命令を解析して、所定の共通図形描画命令に変換するコマンド解析工程と、このコマンド解析工程が解析した共通図形描画命令について、領域量を学習データに基づいて調整したスプール用領域に対して記憶・抽出するスプール/デスプール処理を行ないつつ各種の画像処理を実行して印刷描画イメージに変換し、ページメモリに格納する描画処理を行なう描画処理工程と、この描画処理工程で前記ページメモリに格納された前記印刷描画イメージを画像形成装置に出力するデータ出力工程と、を含む。
また、請求項29にかかる発明は、請求項28記載の画像処理方法において、前記描画処理工程は、実行した各種の画像処理に関する情報を学習データとして記憶部に記憶する学習データ記憶工程と、この学習データ記憶工程により前記記憶部に記憶されている前記学習データに基づいて前記スプール用領域の領域量を決定するスプール用領域計算工程と、を含んでいる。
請求項1にかかる発明によれば、共通図形描画命令について、領域量を学習データに基づいて調整したスプール用領域に対して記憶・抽出するスプール/デスプール処理を行ないつつ各種の画像処理を実行して印刷描画イメージに変換し、ページメモリに格納する描画処理を行なうことにより、限られたメモリ領域の中で、スプール用領域におけるスプール/デスプール処理回数を改善することができ、描画処理の高速化を図ることができるという効果を奏する。
また、請求項2にかかる発明によれば、各ページの描画処理で実行した各種の画像処理に関する情報を学習データとして記憶部に記憶し、この記憶部に記憶されている学習データに基づいてスプール用領域の領域量を決定することにより、限られたメモリ領域の中で、スプール用領域におけるスプール/デスプール処理回数を改善することができ、描画処理の高速化を図ることができるという効果を奏する。
また、請求項3にかかる発明によれば、学習データは、過去に実行した各種の画像処理情報及びスプール用領域への記憶情報であるスプール用領域使用量であることにより、過去の処理データはこれから処理するデータとの関連がある可能性が高いことから、過去のデータを利用することで、より適切なスプール用領域量を求めることができるという効果を奏する。
また、請求項4にかかる発明によれば、学習データは、印刷ジョブの基となったファイルの種類に関する情報であることにより、ファイルの種類により印刷データ内容やアプリケーションの作成する印刷データに特徴があることから、ファイル種類に依存した学習データを作成することで、ファイル毎により適切なスプール用領域量を求めることができるという効果を奏する。例えば、製図およびダイアグラム作成ソフトウェアにより作成されたファイルではスプール用領域が多く必要となる描画命令が多いため、このような製図およびダイアグラム作成ソフトウェアにより作成されたファイルの学習データは、「スプール用領域を多く取る方が良い」となる。
また、請求項5にかかる発明によれば、学習データは、現在処理している描画命令に係るページよりも前のページに関するデータであることにより、現在処理している描画命令に係るページの前のページは関連がある可能性がより高いことから、前ページのデータを利用することで、より適切なスプール用領域量を求めることができるという効果を奏する。
また、請求項6にかかる発明によれば、学習データは、同一の印刷ジョブ内において処理を行ったページに関するデータであることにより、同一の印刷ジョブでは、同じアプリケーション、同じフォーマットや目的で作成されている可能性が高く、各ページ間の関連性が非常に高いことが多いことから、同一印刷ジョブのデータを利用することで、より適切なスプール用領域量を求めることができるという効果を奏する。
また、請求項7にかかる発明によれば、学習データは、過去の学習データを統計した統計情報であることにより、これまでの学習データを保存し、統計をとったデータを利用することで、更に適切なスプール用領域量を求めることができるという効果を奏する。また、学習データ容量も削減されるという効果も奏する。
また、請求項8にかかる発明によれば、描画処理中にスプール用領域が満杯になった場合に、記憶部に記憶されている学習データや共通図形描画命令のスプール用領域使用量を基に、スプール用領域の領域を拡張することにより、求めたスプール用領域量は推定量であるため、実際に処理を行った際にスプール用領域から溢れる場合があるが、このような場合に使用されていないメモリを利用してスプール用領域を拡張することで、スプールできる描画命令の量が増加し、処理が高速化されるという効果を奏する。
また、請求項9にかかる発明によれば、描画命令毎にスプール用領域から溢れた際のオーバーヘッドが異なることから、共通図形描画命令の種類に応じて、スプール用領域の領域を拡張するか否かを判断することにより、より効果的にスプール用領域の拡張処理を行うことができるという効果を奏する。例えば、描画命令がグラフィックオブジェクトの場合には、それほど大きな量を拡張しなくても良いことから拡張を許可し、描画命令がイメージオブジェクトでは、大きな量を拡張しなくてはならないことから拡張を不許可とする、ことが考えられる。
また、請求項10にかかる発明によれば、共通図形描画命令について、領域量を学習データに基づいて調整したスプール用領域に対して記憶・抽出するスプール/デスプール処理を行ないつつ各種の画像処理を実行して印刷描画イメージに変換し、ページメモリに格納する描画処理を行なうことにより、限られたメモリ領域の中で、スプール用領域におけるスプール/デスプール処理回数を改善することができ、描画処理の高速化を図ることができるという効果を奏する。
また、請求項11にかかる発明によれば、各ページの描画処理で実行した各種の画像処理に関する情報を学習データとして記憶部に記憶し、この記憶部に記憶されている学習データに基づいてスプール用領域の領域量を決定することにより、限られたメモリ領域の中で、スプール用領域におけるスプール/デスプール処理回数を改善することができ、描画処理の高速化を図ることができるという効果を奏する。
また、請求項12にかかる発明によれば、学習データは、過去に実行した各種の画像処理情報及びスプール用領域への記憶情報であるスプール用領域使用量であることにより、過去の処理データはこれから処理するデータとの関連がある可能性が高いことから、過去のデータを利用することで、より適切なスプール用領域量を求めることができるという効果を奏する。
また、請求項13にかかる発明によれば、学習データは、印刷ジョブの基となったファイルの種類に関する情報であることにより、ファイルの種類により印刷データ内容やアプリケーションの作成する印刷データに特徴があることから、ファイル種類に依存した学習データを作成することで、ファイル毎により適切なスプール用領域量を求めることができるという効果を奏する。例えば、製図およびダイアグラム作成ソフトウェアにより作成されたファイルではスプール用領域が多く必要となる描画命令が多いため、このような製図およびダイアグラム作成ソフトウェアにより作成されたファイルの学習データは、「スプール用領域を多く取る方が良い」となる。
また、請求項14にかかる発明によれば、学習データは、現在処理している描画命令に係るページよりも前のページに関するデータであることにより、現在処理している描画命令に係るページの前のページは関連がある可能性がより高いことから、前ページのデータを利用することで、より適切なスプール用領域量を求めることができるという効果を奏する。
また、請求項15にかかる発明によれば、学習データは、同一の印刷ジョブ内において処理を行ったページに関するデータであることにより、同一の印刷ジョブでは、同じアプリケーション、同じフォーマットや目的で作成されている可能性が高く、各ページ間の関連性が非常に高いことが多いことから、同一印刷ジョブのデータを利用することで、より適切なスプール用領域量を求めることができるという効果を奏する。
また、請求項16にかかる発明によれば、学習データは、過去の学習データを統計した統計情報であることにより、これまでの学習データを保存し、統計をとったデータを利用することで、更に適切なスプール用領域量を求めることができるという効果を奏する。また、学習データ容量も削減されるという効果も奏する。
また、請求項17にかかる発明によれば、描画処理中にスプール用領域が満杯になった場合に、記憶部に記憶されている学習データや共通図形描画命令のスプール用領域使用量を基に、スプール用領域の領域を拡張することにより、求めたスプール用領域量は推定量であるため、実際に処理を行った際にスプール用領域から溢れる場合があるが、このような場合に使用されていないメモリを利用してスプール用領域を拡張することで、スプールできる描画命令の量が増加し、処理が高速化されるという効果を奏する。
また、請求項18にかかる発明によれば、描画命令毎にスプール用領域から溢れた際のオーバーヘッドが異なることから、共通図形描画命令の種類に応じて、スプール用領域の領域を拡張するか否かを判断することにより、より効果的にスプール用領域の拡張処理を行うことができるという効果を奏する。例えば、描画命令がグラフィックオブジェクトの場合には、それほど大きな量を拡張しなくても良いことから拡張を許可し、描画命令がイメージオブジェクトでは、大きな量を拡張しなくてはならないことから拡張を不許可とする、ことが考えられる。
また、請求項19にかかる発明によれば、共通図形描画命令について、領域量を学習データに基づいて調整したスプール用領域に対して記憶・抽出するスプール/デスプール処理を行ないつつ各種の画像処理を実行して印刷描画イメージに変換し、ページメモリに格納する描画処理を行なうことにより、限られたメモリ領域の中で、スプール用領域におけるスプール/デスプール処理回数を改善することができ、描画処理の高速化を図ることができるという効果を奏する。
また、請求項20にかかる発明によれば、各ページの描画処理で実行した各種の画像処理に関する情報を学習データとして記憶部に記憶し、この記憶部に記憶されている学習データに基づいてスプール用領域の領域量を決定することにより、限られたメモリ領域の中で、スプール用領域におけるスプール/デスプール処理回数を改善することができ、描画処理の高速化を図ることができるという効果を奏する。
また、請求項21にかかる発明によれば、学習データは、過去に実行した各種の画像処理情報及びスプール用領域への記憶情報であるスプール用領域使用量であることにより、過去の処理データはこれから処理するデータとの関連がある可能性が高いことから、過去のデータを利用することで、より適切なスプール用領域量を求めることができるという効果を奏する。
また、請求項22にかかる発明によれば、学習データは、印刷ジョブの基となったファイルの種類に関する情報であることにより、ファイルの種類により印刷データ内容やアプリケーションの作成する印刷データに特徴があることから、ファイル種類に依存した学習データを作成することで、ファイル毎により適切なスプール用領域量を求めることができるという効果を奏する。例えば、製図およびダイアグラム作成ソフトウェアにより作成されたファイルではスプール用領域が多く必要となる描画命令が多いため、このような製図およびダイアグラム作成ソフトウェアにより作成されたファイルの学習データは、「スプール用領域を多く取る方が良い」となる。
また、請求項23にかかる発明によれば、学習データは、現在処理している描画命令に係るページよりも前のページに関するデータであることにより、現在処理している描画命令に係るページの前のページは関連がある可能性がより高いことから、前ページのデータを利用することで、より適切なスプール用領域量を求めることができるという効果を奏する。
また、請求項24にかかる発明によれば、学習データは、同一の印刷ジョブ内において処理を行ったページに関するデータであることにより、同一の印刷ジョブでは、同じアプリケーション、同じフォーマットや目的で作成されている可能性が高く、各ページ間の関連性が非常に高いことが多いことから、同一印刷ジョブのデータを利用することで、より適切なスプール用領域量を求めることができるという効果を奏する。
また、請求項25にかかる発明によれば、学習データは、過去の学習データを統計した統計情報であることにより、これまでの学習データを保存し、統計をとったデータを利用することで、更に適切なスプール用領域量を求めることができるという効果を奏する。また、学習データ容量も削減されるという効果も奏する。
また、請求項26にかかる発明によれば、描画処理中にスプール用領域が満杯になった場合に、記憶部に記憶されている学習データや共通図形描画命令のスプール用領域使用量を基に、スプール用領域の領域を拡張することにより、求めたスプール用領域量は推定量であるため、実際に処理を行った際にスプール用領域から溢れる場合があるが、このような場合に使用されていないメモリを利用してスプール用領域を拡張することで、スプールできる描画命令の量が増加し、処理が高速化されるという効果を奏する。
また、請求項27にかかる発明によれば、描画命令毎にスプール用領域から溢れた際のオーバーヘッドが異なることから、共通図形描画命令の種類に応じて、スプール用領域の領域を拡張するか否かを判断することにより、より効果的にスプール用領域の拡張処理を行うことができるという効果を奏する。例えば、描画命令がグラフィックオブジェクトの場合には、それほど大きな量を拡張しなくても良いことから拡張を許可し、描画命令がイメージオブジェクトでは、大きな量を拡張しなくてはならないことから拡張を不許可とする、ことが考えられる。
また、請求項28にかかる発明によれば、共通図形描画命令について、領域量を学習データに基づいて調整したスプール用領域に対して記憶・抽出するスプール/デスプール処理を行ないつつ各種の画像処理を実行して印刷描画イメージに変換し、ページメモリに格納する描画処理を行なうことにより、限られたメモリ領域の中で、スプール用領域におけるスプール/デスプール処理回数を改善することができ、描画処理の高速化を図ることができるという効果を奏する。
また、請求項29にかかる発明によれば、各ページの描画処理で実行した各種の画像処理に関する情報を学習データとして記憶部に記憶し、この記憶部に記憶されている学習データに基づいてスプール用領域の領域量を決定することにより、限られたメモリ領域の中で、スプール用領域におけるスプール/デスプール処理回数を改善することができ、描画処理の高速化を図ることができるという効果を奏する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる画像形成装置を含む印刷システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態は、画像形成装置としてレーザプリンタを適用した例である。
図1に示すように、この印刷システム100は、印刷文書を作成処理する画像出力制御装置であるパーソナルコンピュータ101と、印刷文書を印刷するレーザプリンタであるプリンタ装置102とで構成されており、プリンタ装置102はパーソナルコンピュータ101に対してUSB(Universal Serial Bus)ケーブル103により直接接続されている。このようなパーソナルコンピュータ101は、LAN(Local Area Network)104に接続されており、LAN104を介して電子メール等を利用したデータ通信が可能である。
まず、パーソナルコンピュータ101について説明する。図2は、パーソナルコンピュータ101の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、パーソナルコンピュータ101は、このパーソナルコンピュータ101の動作制御を行うCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)1を備えている。このCPU1には、CPU1が起動時に実行するプログラムや必要なデータ等を記憶するためのROM(Read Only Memory)2と、CPU1のワークエリア等を構成するためのRAM(Random Access Memory)3とが内部バス17を介して接続されている。
さらに、CPU1には、キャラクタジェネレータ4、時計回路5、LAN伝送制御部7、磁気ディスク装置8、CD−ROM装置9、表示制御部12、入力制御部15およびプリンタインタフェース回路16が、内部バス17を介して接続されており、これらの各要素間のデータのやりとりは、主としてこの内部バス17を介して行われる。
キャラクタジェネレータ4は、図形文字の表示データを発生するためのものである。時計回路5は、現在日時情報を出力するためのものである。
LANインタフェース回路6は、このパーソナルコンピュータ101をLAN104に接続するためのものであり、LAN伝送制御部7は、LAN104を介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
磁気ディスク装置8は、OS(Operating System)、OS上で走る種々のアプリケーションプログラム、ワークデータ、ファイルデータ、画情報データなどの種々のデータを記憶するためのものである。CD−ROM装置9は、交換可能な記録媒体であるCD−ROM10に記憶されているデータ(種々のアプリケーションプログラム、ワークデータ、ファイルデータ、画情報データなどの種々のデータ)を読み込むためのものである。
このようなパーソナルコンピュータ101では、ユーザが電源を投入するとCPU1がROM2内のローダーというプログラムを起動させ、磁気ディスク装置8よりOSをRAM3に読み込み、このOSを起動させる。このようなOSは、ユーザの操作に応じてアプリケーションプログラムを起動したり、情報を読み込んだり、保存を行ったりする。なお、記録媒体はCD−ROM10に限るものではなく、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、CD−RW、DVD、半導体メモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体であれば良い。この場合、CD−ROM装置9を記憶媒体のデータを読み込み可能なものに変更することはいうまでもない。また、アプリケーションプログラムは、所定のOS上で動作するものに限らず、後述の各種処理の一部の実行をOSに肩代わりさせるものであってもよいし、所定のアプリケーションソフトやOSなどを構成する一群のプログラムファイルの一部として含まれているものであってもよい。
なお、一般的には、パーソナルコンピュータ101の磁気ディスク装置8にインストールされるアプリケーションプログラムは、CD−ROM10などの記憶媒体に記録され、この記憶媒体に記録された動作プログラムが磁気ディスク装置8にインストールされる。このため、CD−ROM10等の可搬性を有する記憶媒体も、アプリケーションプログラムを記憶する記憶媒体となり得る。さらには、アプリケーションプログラムは、例えばLANインタフェース回路6を介して外部から取り込まれ、磁気ディスク装置8にインストールされても良い。
CRTなどの表示装置11は、このパーソナルコンピュータ101を操作するための画面を表示するためのものであり、表示制御部12は、表示装置11の表示内容を制御するためのものである。
キーボード装置13は、このパーソナルコンピュータ101に対する各種の指示を種々のキー操作により行わせるためのものであり、画面指示装置14は、表示装置11の任意の点を指示する等の操作作業を行うためのもの(例えば、マウス等のポインティングデバイス)であり、入力制御部15は、キーボード装置13および画面指示装置14の入力情報を取り込む等するためのものである。
プリンタインタフェース回路16は、USBケーブル103を介してプリンタ装置102を接続し、プリンタ装置102へ印刷ジョブデータ等を送信したり、プリンタ装置102より印刷結果情報等を受信する等の動作を行うためのものである。
また、印刷文書情報は、このパーソナルコンピュータ101で適宜なアプリケーションプログラムが起動され、当該アプリケーションプログラムにより作成されて磁気ディスク装置8に保存されたり、CD−ROM10に保存されているものがCD−ROM装置9により読み出されて、パーソナルコンピュータ101に取り込まれたり、LAN104を介して電子メール等で受信した情報から再構築されてパーソナルコンピュータ101に取り込まれたりすることで、パーソナルコンピュータ101に保存される。
次に、プリンタ装置102について説明する。図3は、プリンタ装置102の構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、プリンタ装置102は、このプリンタ装置102の各部の制御処理および画像形成処理などの各種制御処理を行うシステム制御部21を備えている。このシステム制御部21には、システムメモリ22、パラメータメモリ23、時計回路24、操作表示部25、ページメモリ26、プリンタエンジン27、搬送系ユニット28、外部装置インタフェース回路29および磁気ディスク装置30が内部バス31を介して接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス31を介して行われている。
システムメモリ22は、システム制御部21が実行する制御処理プログラムおよび処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部21のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ23は、このプリンタ装置102に固有な各種の情報を記憶するためのものである。
時計回路24は、現在時刻情報を出力するものである。操作表示部25は、このプリンタ装置102を操作するためのもので、各種の操作キーおよび各種の表示装置からなる。
ページメモリ26は、印刷する画像データ(印刷描画イメージ)を格納するものであり、プリンタエンジン27は、ページメモリ26に格納されている画像データの画像を記録用紙に記録出力するためのものである。給紙搬送系ユニット28は、記録用紙を保持している用紙カセット等(図示略)から記録用紙を分離してプリンタエンジン27の画像記録位置へと給紙搬送し、最終的に排紙トレイ(図示略)へと排出するためのものである。なお、本実施の形態のプリンタ装置102はレーザプリンタであるので、プリンタエンジン27は、電子写真プロセス方式により画像を形成して記録用紙に記録出力する。
外部装置インタフェース回路29は、USBケーブル103を介してパーソナルコンピュータ101に接続し、印刷ジョブデータ等を受信したり、パーソナルコンピュータ101に対して印刷結果等をあらわすデータを送信したりするためのものである。
磁気ディスク装置30は、種々の印刷文書情報を格納したり、それ以外の適宜な情報ファイル等を保存するためのものである。
ここで、本実施の形態のプリンタ装置102のシステム制御部21が発揮する特徴的な機能について説明する。レーザプリンタ等のページプリンタでは、ページ記述言語(PDL:Page Description Language)を利用して、印刷する画像データを記述することができる。また、レーザプリンタのように高機能な処理機能を有するページプリンタでは、ページ記述言語を用いて記述された画像データを直接入力し、その画像データを構成するページ記述言語の図形描画命令を解析し、その解析により認識された描画オブジェクトで構成される印刷描画イメージを生成してページメモリ26に保存するようにしている。この点に関するプリンタ装置102のシステム制御部21が発揮する特徴的な機能について説明する。
図4は、プリンタ装置102が備えるシステム制御部21が発揮する特徴的な機能にかかる機能ブロック図である。図4に示すように、システム制御部21は、データ入力手段として機能するデータ入力処理部41、コマンド解析手段として機能するPDL解析処理部42、描画処理手段として機能する描画処理部43、画像形成手段として機能する出力処理部44を備えている。
データ入力処理部41は、外部装置インタフェース回路29を介して入力したページ記述言語(PDL)で記述された印刷情報PLの入力を受け付けるものであり、受け付けられた印刷情報PLは、PDL解析処理部42へ送られる。
PDL解析処理部42は、印刷情報PLを構成するページ記述言語(PDL)を解析し、描画オブジェクトのそれぞれの種類(文字、グラフィック、イメージ)に対応した描画命令CM1および印刷を指令する印刷命令CM2を形成して、描画処理部43へ出力する。ここで、描画命令CM1および印刷命令CM2は、それぞれ描画処理部43が解析可能な共通図形描画命令である。描画命令CM1としては、例えば、描画範囲指定命令や描画色指定命令などが挙げられる。
描画処理部43は、PDL解析処理部42から送られた描画命令CM1を受け取り、各種の画像処理を実行して印刷描画イメージを形成し、その印刷描画イメージをページメモリ26に格納する。ここで、描画処理部43で行なわれる画像処理は、RGBからCMYへの色変換処理、BG/UCR処理、ガンマ補正処理、総量規制処理、描画オブジェクトの回転処理、データ形式の変換処理、スキャン変換処理(座標で表した図形データのランへの変更)、ディザリング処理、ROP(色の論理演算処理)、ビットマップイメージへの展開処理などである。なお、BG/UCR処理は、黒(グレー)色の文字や罫線などのグラフィックをブラックトナーのみを使用して光沢のない白黒プリンタと同等な画像とし、イメージを4色トナーによる光沢のある画像とするものである。
本実施の形態の描画処理部43は、図4に示すように、描画命令CM1に対して所定の画像処理を行なう前処理部45と、描画命令CM1のスプール用領域である中間メモリ46と、中間メモリ46に対する描画命令CM1のスプール/デスプール処理を行なうスプール/デスプール処理部47と、中間メモリ46から抽出した描画命令CM1(描画命令CM1の中間データ)に対して所定の画像処理を行なう後処理部48と、描画命令CM1(描画命令CM1の中間データ)に対する各種の画像処理後にページメモリ26に描画を行なうメモリ描画処理部49とを備えている。ここで、中間メモリ46は、描画処理部43の動作によりシステムメモリ22に形成される領域である。また、スプール処理は描画命令CM1を中間メモリ46に記憶する処理、デスプール処理は中間メモリ46に記憶された描画命令CM1(描画命令CM1の中間データ)を順次抽出する処理である。前処理部45は、例えば、RGBからCMYへの色変換処理、BG/UCR処理、ガンマ補正処理、総量規制処理、描画オブジェクトの回転処理、データ形式の変換処理を行なう。一方、後処理部48は、例えば、スキャン変換処理(座標で表した図形データのランへの変更)、ディザリング処理、ROP(色の論理演算処理)、ビットマップイメージへの展開処理を行なう。より詳細には、前処理部45は、PDL解析処理部42からの描画命令CM1と出力処理部(プリンタエンジン27の処理部)45からプリンタエンジン27の印刷機能、用紙サイズおよび用紙方向等の種々のデバイス情報データDDとを取得し、取得した描画命令CM1に対してデバイス情報データDDに従って所定の画像処理を行ない、画像処理後の描画命令CM1を中間メモリ46に記憶する。その際、前処理部45で行なった画像処理を情報として付加する。その後、1ページ分の描画処理が終了したら、後処理部48は、中間メモリ46に記憶された描画命令CM1を順次抽出し、デバイス情報データDDに従って、付加された前処理部45で行なった画像処理情報に基づいて残りの画像処理を描画命令CM1に対して行なう。
その後、描画処理部43は、メモリ描画処理部49において印刷描画イメージを形成し、その印刷描画イメージをページメモリ26に格納した後、出力処理部44に対して、適宜なタイミングで印刷要求PPを出力し、ページメモリ26の印刷描画イメージをプリンタエンジン27により記録出力させる。
ここで、図5は描画処理部43における描画処理の概要を示す説明図である。図5に示すように、描画処理は、1〜複数回のスプール/デスプール処理で構成され、1つのスプール/デスプール処理はスプールフェーズ、デスプールフェーズに分かれる。スプールフェーズでは、中間メモリ46に記憶できるだけ描画命令CM1を処理し、中間メモリ46に記憶する。中間メモリ46が満杯になると、デスプールフェーズに移行する。デスプールフェーズでは、中間メモリ46に記憶された描画命令CM1(描画命令CM1の中間データ)に対して、後処理を行い、印刷描画イメージをページメモリ26の各バンドメモリに書き込んでいく。ページメモリ26の各バンドメモリは、1ページ分の画像領域を副走査方向に複数に分割したものである。これは、例えばレーザプリンタでは記録解像度が1200dpiと非常に高い解像度であるため、1ページを構成するデータ量が膨大となり、ページメモリ26にページ1面分の連続したメモリ領域を確保できないため、バンドメモリとして管理するようにしている。すなわち、1回の描画処理の度に、該当ページのバンドメモリに対して、圧縮、解凍や書き込み準備などの処理が発生する。ここで、例えば1回の描画処理で1ページ分のデータが記憶できた場合には、1回の描画処理で1ページ分の処理が可能となる。
加えて、本実施の形態の描画処理部43は、図4に示すように、描画命令のスプール用領域である中間メモリ46の領域量を決定するスプール用領域計算部50と、前処理部45および後処理部48で実行した各種の画像処理情報を学習データとして記憶する記憶部である学習データメモリ51とを備えている。学習データメモリ51は、描画処理部43の動作によりシステムメモリ22に形成される領域である。スプール用領域計算部50は、学習データメモリ51に記憶されている学習データを基に、適正な中間メモリ46の領域量を計算して設定する。
ここで、学習データメモリ51に記憶される学習データについて説明する。図6−1は前処理部45における学習データ例を示す説明図、図6−2は後処理部48における学習データ例を示す説明図である。
図6−1に示すように、前処理部45における学習データ例としては、描画オブジェクトに関する学習データと、描画オブジェクト以外に関する学習データとが挙げられる。まず、描画オブジェクトに関する学習データについて説明する。描画オブジェクトに関する学習データとしては、描画オブジェクトのそれぞれの種類(グラフィック、イメージ、文字)についての「頻度」や1ページあたりの描画命令CM1の「スプール用領域使用量」
が挙げられる。加えて、描画オブジェクトがグラフィックの場合には、「曲線図形」であるか「直線図形」であるかで分類され、それぞれについての「頻度」や1ページあたりの描画命令CM1の「スプール用領域使用量」が学習データとして記憶される。また、「曲線図形」である場合には、「単数」であるか「複数」であるかで分類され、それぞれについての「頻度」や1ページあたりの描画命令CM1の「スプール用領域使用量」が学習データとして記憶される。描画オブジェクトがイメージの場合には、「写真」であるか「写真以外」であるかで分類され、それぞれについての「頻度」や1ページあたりの描画命令CM1の「スプール用領域使用量」が学習データとして記憶される。また、「写真」である場合には、「イメージ回転なし」であるか「イメージ回転あり」であるかで分類され、それぞれについての「頻度」や1ページあたりの描画命令CM1の「スプール用領域使用量」が学習データとして記憶される。描画オブジェクトが文字の場合には、「ダウンロードフォント」であるか「デバイスフォント」であるかで分類され、それぞれについての「頻度」や1ページあたりの描画命令CM1の「スプール用領域使用量」が学習データとして記憶される。また、「ダウンロードフォント」である場合には、「アウトラインフォント」であるか「ビットマップフォント」であるかで分類され、それぞれについての「頻度」や1ページあたりの描画命令CM1の「スプール用領域使用量」が学習データとして記憶される。このように描画命令を細かく分類することにより、アプリケーションプログラムの特徴に合わせた学習データとすることができる。
一方、描画オブジェクト以外に関する学習データとしては、「画像サイズ」、「同時にスプールしなければならないデータの有無」、「ページ回転の有無」などが挙げられる。「画像サイズ」を学習データとするのは、ページのデータ量は画像サイズに比例すると考えられるからである。「同時にスプールしなければならないデータの有無」を学習データとするのは、次の理由による。処理上、必ず同じスプールフェーズで処理を行なわなければならないデータがあり、このような場合には、スプール用領域を多めにとらなければならないからである。「ページ回転の有無」を学習データとするのは、次の理由による。小型のプリンタでは給紙方向が決まっていることが多い。例えば、A4縦のみを給紙できるプリンタの場合に表計算ソフトウェアばかりを使用するケースではページの回転処理が多くなり、このような場合には、スプール用領域を多めにとらなければならないからである。
図6−2に示すように、後処理部48における学習データ例としては、描画命令CM1の中間データ毎の「頻度」や1ページあたりの描画命令CM1の「スプール用領域使用量」が挙げられる。加えて、描画命令CM1の中間データがグラフィックの場合には、「描画」であるか「クリップ」であるかで分類され、それぞれについての「頻度」や1ページあたりの描画命令CM1の「スプール用領域使用量」が学習データとして記憶される。また、描画命令CM1の中間データが写真イメージの場合には、「描画」のみが分類され、「頻度」や1ページあたりの描画命令CM1の「スプール用領域使用量」が学習データとして記憶される。描画命令CM1の中間データが文字の場合には、「描画」であるか「クリップ」であるかで分類され、それぞれについての「頻度」や1ページあたりの描画命令CM1の「スプール用領域使用量」が学習データとして記憶される。描画命令CM1の中間データが透過を指定するマスクの場合には、「クリップ」のみが分類され、「頻度」や1ページあたりの描画命令CM1の「スプール用領域使用量」が学習データとして記憶される。このように「描画」の「頻度」や「スプール用領域使用量」を学習データとするのは、スプール用領域と空き領域との必要な割合を得るためである。「クリップ」の「頻度」や「スプール用領域使用量」を学習データとするのは、描画とクリップでは作業メモリ量が大きく異なる場合があるからである。
なお、学習データとしては、過去の学習データを統計した統計情報を用いるようにしても良い。これにより、これまでの学習データを保存し、統計をとったデータを利用することで、更に適切なスプール用領域量を求めることができる。また、学習データ容量も削減される。
ここで、図7は学習データメモリ51に記憶される学習データの形式例を示す模式図である。図7に示す学習データの形式例は、学習データである1ページあたりの描画命令CM1の「スプール用領域使用量」の正規分布の平均、正規分布の分散および母集団数、さらに、全ての学習データを統計した情報の正規分布の平均、正規分布の分散およびページ数で構成されている。
ここで、適正な中間メモリ46の領域量の計算・設定処理を含む描画処理の流れについて説明する。図8は、描画処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図8に示すように、各ページの描画処理開始時には、適正な中間メモリ46の領域量の計算/設定処理を行う(ステップS1)。適正な中間メモリ46の領域量の計算/設定処理は、学習データメモリ51に記憶される学習データに基づいて行なわれる。
ここで、適正な中間メモリ46の領域量の計算/設定処理について説明する。例えば、図7に示したような学習データを学習データメモリ51に記憶している場合には、図9に示すように、過去の学習データを統計した情報の正規分布において、90%の確率で全スプールが可能となる大きさのスプール用領域の設定を行なう。このように、学習データとして過去の学習データの統計情報として記憶し、この過去の学習データの統計情報に基づくことにより、適正な中間メモリ46の領域量を求めることができる。
続くスプールフェーズにおいては、PDL解析処理部42から送られた描画命令CM1を読み取り(ステップS2)、描画命令CM1に対してデバイス情報データDDに従って所定の画像処理(例えば、RGBからCMYへの色変換処理、BG/UCR処理、ガンマ補正処理、総量規制処理、描画オブジェクトの回転処理、データ形式の変換処理など)を行ない(ステップS3)、前処理で実行した各種の画像処理情報及びスプール用領域への記憶情報(スプール用領域使用量)を学習データとして学習データメモリ51に書き込むとともに(ステップS4:学習データ記憶手段)、画像処理(前処理)後の描画命令CM1をスプール用領域である中間メモリ46に記憶する(ステップS5)。
以上のステップS2〜S5の処理は、スプール用領域である中間メモリ46が満杯になったと判断されるまで(ステップS6のY)、繰り返される。そして、スプール用領域である中間メモリ46が満杯になったと判断された場合には(ステップS6のY)、デスプールフェーズに移行する。
デスプールフェーズにおいては、中間メモリ46に記憶された描画命令CM1(描画命令CM1の中間データ)を読み込み(ステップS7)、描画命令CM1(描画命令CM1の中間データ)に対して所定の画像処理(例えば、スキャン変換処理(座標で表した図形データのランへの変更)、ディザリング処理、ROP(色の論理演算処理)、ビットマップイメージへの展開処理など)を行ない(ステップS8)、後処理で実行した各種の画像処理情報を学習データとして学習データメモリ51に書き込むとともに(ステップS9:学習データ記憶手段)、印刷描画イメージをページメモリ26の各バンドメモリに書き込んでいく(ステップS8)。
以上のステップS7〜S10の処理は、スプール用領域である中間メモリ46が空になったと判断されるまで(ステップS11のY)、繰り返される。
そして、スプール用領域である中間メモリ46が空になったと判断された場合には(ステップS11のY)、ページ内の描画データが残っていれば(ステップS12のY)、ページ内の残りの描画データについてステップS1からの処理を繰り返す。また、ページ内の描画データが残っていなくとも(ステップS12のN)、次のページがある場合は(ステップS13のY)、次のページについてステップS1からの処理を繰り返す。
このように本実施の形態によれば、各ページの処理では、「前処理」「スプール用領域への記憶」「後処理」において実行した各種の画像処理に関する情報を学習データとして、スプール用領域である中間メモリ46に記憶することにより、この中間メモリ46に記憶されている学習データに基づいて中間メモリ46の領域量を決定することにより、限られたメモリ領域の中で、中間メモリ46におけるスプール/デスプール処理回数を改善することができ、描画処理の高速化を図ることができる。また、学習データは、過去に実行した各種の画像処理情報及び中間メモリ46への記憶情報であるスプール用領域使用量であることにより、過去に実行した各種の画像処理情報及び中間メモリ46への記憶情報であるスプール用領域使用量などの過去の処理データはこれから処理するデータとの関連がある可能性が高いことから、過去のデータを利用することで、より適切なスプール用領域量を求めることができる。さらに、学習データは、現在処理している描画命令に係るページよりも前のページに関するデータであることにより、現在処理している描画命令に係るページの前のページは、関連がある可能性がより高いことから、前ページのデータを利用することで、より適切なスプール用領域量を求めることができる。さらにまた、学習データは、同一の印刷ジョブ(同一ファイルから作成された1〜複数ページからなる描画データ)内において処理を行ったページに関するデータであることにより、同一の印刷ジョブでは、同じアプリケーション、同じフォーマットや目的で作成されている可能性が高く、各ページ間の関連性が非常に高いことが多いことから、同一印刷ジョブのデータを利用することで、より適切なスプール用領域量を求めることができる。
なお、本実施の形態においては、パーソナルコンピュータ101に対してUSBケーブル103により直接接続されているプリンタ装置102を適用したが、これに限るものではなく、図10に示すように、LAN104を介してパーソナルコンピュータ101に接続されるネットワーク型のプリンタ装置についても適用することができる。
また、文書印刷機能のみを備えたプリンタ装置102またはネットワーク型のプリンタ装置のみならず、いわゆる複合機についても適用することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を図11および図12に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。第1の実施の形態では、過去に画像処理を行なった描画命令に関する情報を学習データとして学習データメモリ51に記憶するようにしたが、本実施の形態は、印刷ジョブの基になったファイルの種類に関する情報を学習データとして学習データメモリ51に記憶するようにした点で異なるものである。
図11は、本実施の形態の描画処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図11に示すように、本実施の形態においては、印刷ジョブ開始時に、ファイル種類の判別処理を行い(ステップS21)、その判別結果(ファイル種類)を学習データに記憶するとともに、判別結果(ファイル種類)に応じた学習データを設定し(ステップS22)、ステップS1における適正な中間メモリ46の領域量の計算/設定処理時に、ファイル種類に関する学習結果を取り入れる点が第1の実施の形態とは異なっている。
ここで、ファイル種類の学習例について説明する。図12は、学習データメモリ51に記憶されるファイル種類の学習データの形式例を示す模式図である。図12に示すように、学習データはファイル種類毎に分かれている。例えば、JPEGのようなイメージファイルならばイメージオブジェクトのみ、Visio(Microsoft Corporation の商標)のような製図およびダイアグラム作成ソフトウェアにより作成されたファイルならばグラフィックオブジェクトが多いといった特徴がある。すなわち、製図およびダイアグラム作成ソフトウェアにより作成されたファイルではスプール用領域が多く必要となる描画命令が多いため、このような製図およびダイアグラム作成ソフトウェアにより作成されたファイルの学習データは、「スプール用領域を多く取る方が良い」となる。なお、ファイルの種類については、印刷データ作成時に、印刷するファイル名をPJL(プリンタジョブ言語)に記載し、そのPJLを読み込むこと取得することができる。
このように本実施の形態によれば、学習データは、印刷ジョブの基となったファイルの種類に関する情報であることにより、ファイルの種類により、印刷データ内容やアプリケーションの作成する印刷データに特徴があることから、ファイル種類に依存した学習データを作成することで、ファイル毎により適切なスプール用領域量を求めることができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態を図13および図14に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。第1の実施の形態では、スプールフェーズ時におけるスプール用領域である中間メモリ46の領域量は一定であったが、本実施の形態は、スプールフェーズ時にスプール用領域である中間メモリ46が満杯になった場合、スプール用領域拡張処理を行ない、動的にスプール用領域である中間メモリ46を拡張するようにした点で異なるものである。
図13は、本実施の形態のプリンタ装置102が備えるシステム制御部21が発揮する特徴的な機能にかかる機能ブロック図である。図13に示すように、本実施の形態の描画処理部43は、第1の実施の形態で説明した構成に加えて、スプール用領域拡張手段として機能するスプール用領域拡張部60を備えている。スプール用領域拡張部60は、学習データメモリ51に記憶されている学習データやスプール/デスプール処理部47からのスプール用領域への記憶情報(スプール用領域使用量)を基に、スプール用領域である中間メモリ46の領域を拡張するスプール用領域拡張処理を実行する。
図14は、本実施の形態の描画処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図14に示すように、本実施の形態においては、スプールフェーズで画像処理(前処理)後の描画命令CM1をスプール用領域である中間メモリ46に記憶し(ステップS5)、中間メモリ46が満杯になったと判断した場合には(ステップS31のY)、既に中間メモリ46が拡張済である場合を除き(ステップS32のN)、スプール用領域である中間メモリ46を拡張するスプール用領域拡張処理を行い(ステップS33)、動的にスプール用領域を拡張する点が第1の実施の形態とは異なっている。
拡張する領域量の計算方法としては、下記式に示すように、描画命令CM1毎のメモリ使用量のバランスから、システムメモリ22の未使用メモリ領域の確保割合を求める方法がある。
Figure 2006218819
なお、スプール用領域拡張部60においては、描画命令CM1の種類に応じて拡張するか否かを判断するようにしても良い。ここに、判断手段が実現されている。例えば、描画命令CM1がグラフィックオブジェクトの場合には、それほど大きな量を拡張しなくても良いことから拡張を許可し、描画命令CM1がイメージオブジェクトでは、大きな量を拡張しなくてはならないことから拡張を不許可とする、ことが考えられる。
このように本実施の形態によれば、描画処理中に中間メモリ46が満杯になった場合に、学習データメモリ51に記憶されている学習データや共通図形描画命令のスプール用領域使用量を基に、中間メモリ46の領域を拡張することにより、求めたスプール用領域量は推定量であるため、実際に処理を行った際にスプール用領域から溢れる場合があるが、このような場合に使用されていないメモリを利用してスプール用領域を拡張することで、スプールできる描画命令の量が増加し、処理を高速化することができる。
また、本実施の形態によれば、描画命令毎に中間メモリ46から溢れた際のオーバーヘッドが異なることから、共通図形描画命令の種類に応じて、中間メモリ46の領域を拡張するか否かを判断することにより、より効果的に中間メモリ46の拡張処理を行うことができる。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態を図15に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態または第2の実施の形態と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。第1の実施の形態または第2の実施の形態では、ページ記述言語(PDL)を用いて記述された印刷情報PLをプリンタ装置102に直接入力し、プリンタ装置102の描画処理部43においてページ記述言語(PDL)の図形描画命令を解析し、その解析により認識された描画オブジェクトで構成される印刷描画イメージを生成してページメモリに保存する方法を説明した。本実施の形態は、インクジェットプリンタのように高機能な処理機能を有さないページプリンタを用いる場合を想定したものであって、インクジェットプリンタを利用するパーソナルコンピュータに実装されるプリンタドライバにページ記述言語(PDL)の解析機能を実行させ、その解析機能により生成されてページメモリに保存された印刷描画イメージを、パーソナルコンピュータからインクジェットプリンタへ転送する方法を説明する。
このようにインクジェットプリンタをプリンタ装置102に適用した場合には、当然のことながら、プリンタ装置102のプリンタエンジン27は、周知のインクジェット方式の印刷技術を利用してデータを記録媒体上に印刷出力するものである。
本実施の形態のパーソナルコンピュータ101は、第1の実施の形態で説明したパーソナルコンピュータ101と基本的には同一であるため、その説明は省略する。ただし、磁気ディスク装置8には、アプリケーションプログラムであるインクジェットプリンタ用のプリンタドライバが記憶されている点で異なるものである。このようなプリンタドライバは、CD−ROM10に保存されているものがCD−ROM装置9により読み出されて、パーソナルコンピュータ101に取り込まれたり、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることによりパーソナルコンピュータ101に取り込まれる。
このようなプリンタドライバに従ってパーソナルコンピュータ101のCPU1が動作することにより、パーソナルコンピュータ101は画像処理装置として機能することになる。
ここで、磁気ディスク装置8に記憶されているプリンタドライバがCPU1に実行させる特徴的な機能について説明する。
図15は、本実施の形態のパーソナルコンピュータ101にインストールされているプリンタドライバがCPU1に実行させる特徴的な機能にかかる機能ブロック図である。図15に示すように、パーソナルコンピュータ101は、CPU1が磁気ディスク装置8に記憶されているプリンタドライバに従うことにより、データ入力手段として機能するPDL入力処理部71と、コマンド解析手段として機能するPDL解析処理部72と、描画処理手段として機能する描画処理部73と、データ出力手段として機能するデータ出力部65とを実現する。
PDL入力処理部71は、アプリケーションプログラム(ワードプロセッサソフトやページレイアウトソフト)で作成されたページ記述言語(PDL)で記述された印刷情報の入力を受け付けるものであり、受け付けられた印刷情報は、PDL解析処理部72へ送られる。
PDL解析処理部72は、印刷情報PLを構成するページ記述言語(PDL)を解析し、描画オブジェクトのそれぞれの種類(文字、グラフィック、イメージ)に対応した描画命令CM1および印刷を指令する印刷命令CM2を形成して、描画処理部63へ出力する。ここで、描画命令CM1および印刷命令CM2は、描画処理部63が解析可能な共通図形描画命令である。描画命令CM1としては、例えば、描画範囲指定コマンドや描画色指定コマンドなどが挙げられる。
描画処理部73は、PDL解析処理部72から送られた描画命令CM1を受け取り、各種の画像処理を実行して印刷描画イメージを形成し、その印刷描画イメージをページメモリ(図示せず)に格納する。ここで、描画処理部73で行なわれる画像処理は、RGBからCMYへの色変換処理、BG/UCR処理、ガンマ補正処理、総量規制処理、描画オブジェクトの回転処理、データ形式の変換処理、スキャン変換処理(座標で表した図形データのランへの変更)、ディザリング処理、ROP(色の論理演算処理)、ビットマップイメージへの展開処理などである。
本実施の形態の描画処理部73は、図15に示すように、描画命令CM1に対して所定の画像処理を行なう前処理部75と、描画命令CM1のスプール用領域である中間メモリ76と、中間メモリ76に対する描画命令CM1のスプール/デスプール処理を行なうスプール/デスプール処理部77と、中間メモリ76から抽出した描画命令CM1(描画命令CM1の中間データ)に対して所定の画像処理を行なう後処理部78と、描画命令CM1(描画命令CM1の中間データ)に対する各種の画像処理後にページメモリ(図示せず)に描画を行なうメモリ描画処理部79とを備えている。ここで、中間メモリ76及びページメモリは、描画処理部73の動作によりRAM3に形成される領域である。また、スプール処理は描画命令CM1を中間メモリ76に記憶する処理、デスプール処理は中間メモリ76に記憶された描画命令CM1(描画命令CM1の中間データ)を順次抽出する処理である。前処理部75は、例えば、RGBからCMYへの色変換処理、BG/UCR処理、ガンマ補正処理、総量規制処理、描画オブジェクトの回転処理、データ形式の変換処理を行なう。一方、後処理部48は、例えば、スキャン変換処理(座標で表した図形データのランへの変更)、ディザリング処理、ROP(色の論理演算処理)、ビットマップイメージへの展開処理を行なう。より詳細には、前処理部75は、PDL解析処理部72からの描画命令CM1とプリンタエンジン27の印刷機能、用紙サイズおよび用紙方向等の種々のデバイス情報データDDとを取得し、取得した描画命令CM1に対してデバイス情報データDDに従って所定の画像処理を行ない、画像処理後の描画命令CM1を中間メモリ76に記憶する。その際、前処理部75で行なった画像処理を情報として付加する。その後、1ページ分の描画処理が終了したら、後処理部78は、中間メモリ76に記憶された描画命令CM1を順次抽出し、デバイス情報データDDに従って、付加された前処理部75で行なった画像処理情報に基づいて残りの画像処理を描画命令CM1に対して行なう。
その後、描画処理部73は、データ出力部74に対して、適宜なタイミングで印刷要求PPを出力し、ページメモリの印刷描画イメージをプリンタ装置102に送信する。
加えて、本実施の形態の描画処理部73は、図15に示すように、描画命令のスプール用領域である中間メモリ76の領域量を決定するスプール用領域計算部80と、前処理部75および後処理部78で実行した各種の画像処理情報を学習データとして記憶する記憶部である学習データメモリ81とを備えている。学習データメモリ81は、描画処理部73の動作によりRAM3に形成される領域である。スプール用領域計算部80は、学習データメモリ81に記憶されている学習データを基に、適正な中間メモリ76の領域量を計算して設定する。
なお、学習データメモリ51に記憶される学習データ、中間メモリ76の領域量の計算・設定処理を含む描画処理については、第1の実施の形態または第2の実施の形態で説明したので、ここでの説明は省略する。
このように本実施の形態によれば、各ページの処理では、「前処理」「スプール用領域への記憶」「後処理」において実行した各種の画像処理に関する情報を学習データとして、スプール用領域である中間メモリ46に記憶することにより、この中間メモリ46に記憶されている学習データに基づいて中間メモリ46の領域量を決定することにより、限られたメモリ領域の中で、中間メモリ46におけるスプール/デスプール処理回数を改善することができ、描画処理の高速化を図ることができる。また、学習データは、過去に実行した各種の画像処理情報及び中間メモリ46への記憶情報であるスプール用領域使用量であることにより、過去に実行した各種の画像処理情報及び中間メモリ46への記憶情報であるスプール用領域使用量などの過去の処理データはこれから処理するデータとの関連がある可能性が高いことから、過去のデータを利用することで、より適切なスプール用領域量を求めることができる。さらに、学習データは、現在処理している描画命令に係るページよりも前のページに関するデータであることにより、現在処理している描画命令に係るページの前のページは、関連がある可能性がより高いことから、前ページのデータを利用することで、より適切なスプール用領域量を求めることができる。さらにまた、学習データは、同一の印刷ジョブ(同一ファイルから作成された1〜複数ページからなる描画データ)内において処理を行ったページに関するデータであることにより、同一の印刷ジョブでは、同じアプリケーション、同じフォーマットや目的で作成されている可能性が高く、各ページ間の関連性が非常に高いことが多いことから、同一印刷ジョブのデータを利用することで、より適切なスプール用領域量を求めることができる。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態を図16に基づいて説明する。なお、前述した第1ないし第4の実施の形態と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。第4の実施の形態では、スプールフェーズ時におけるスプール用領域である中間メモリ76の領域量は一定であったが、本実施の形態は、スプールフェーズ時にスプール用領域である中間メモリ76が満杯になった場合、スプール用領域拡張処理を行ない、動的にスプール用領域である中間メモリ76を拡張するようにした点で異なるものである。
図16は、本実施の形態のパーソナルコンピュータ101にインストールされているプリンタドライバがCPU1に実行させる特徴的な機能にかかる機能ブロック図である。図16に示すように、本実施の形態の描画処理部73は、第4の実施の形態で説明した構成に加えて、スプール用領域拡張手段として機能するスプール用領域拡張部90を備えている。スプール用領域拡張部90は、学習データメモリ81に記憶されている学習データやスプール/デスプール処理部77からのスプール用領域への記憶情報(スプール用領域使用量)を基に、スプール用領域である中間メモリ76のスプール用領域拡張処理を実行する。
なお、中間メモリ76の領域量の計算・設定処理を含む描画処理については、第3の実施の形態で説明したので、ここでの説明は省略する。
このように本実施の形態によれば、描画処理中に中間メモリ46が満杯になった場合に、学習データメモリ51に記憶されている学習データや共通図形描画命令のスプール用領域使用量を基に、中間メモリ46の領域を拡張することにより、求めたスプール用領域量は推定量であるため、実際に処理を行った際にスプール用領域から溢れる場合があるが、このような場合に使用されていないメモリを利用してスプール用領域を拡張することで、スプールできる描画命令の量が増加し、処理を高速化することができる。
また、本実施の形態によれば、描画命令毎に中間メモリ46から溢れた際のオーバーヘッドが異なることから、共通図形描画命令の種類に応じて、中間メモリ46の領域を拡張するか否かを判断することにより、より効果的に中間メモリ46の拡張処理を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態にかかる画像形成装置を含む印刷システムの構成を示すブロック図である。 パーソナルコンピュータの構成の一例を示すブロック図である。 プリンタ装置の構成の一例を示すブロック図である。 プリンタ装置が備えるシステム制御部が発揮する特徴的な機能にかかる機能ブロック図である。 描画処理部における描画処理の概要を示す説明図である。 前処理部における学習データ例を示す説明図である。 後処理部における学習データ例を示す説明図である。 学習データメモリに記憶される学習データの形式例を示す模式図である。 描画処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 過去の学習データを統計した情報の正規分布を示す図である。 印刷システムの構成の変形例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる描画処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 学習データメモリに記憶されるファイル種類の学習データの形式例を示す模式図である。 本発明の第3の実施の形態にかかるプリンタ装置が備えるシステム制御部が発揮する特徴的な機能にかかる機能ブロック図である。 描画処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態にかかるパーソナルコンピュータにインストールされているプリンタドライバがCPUに実行させる特徴的な機能にかかる機能ブロック図である。 本発明の第5の実施の形態にかかるパーソナルコンピュータにインストールされているプリンタドライバがCPUに実行させる特徴的な機能にかかる機能ブロック図である。 レーザプリンタにおけるページ記述言語の図形描画命令の解析からその解析により認識された描画オブジェクトで構成される印刷描画イメージの生成からページメモリへの保存までの流れを示す機能ブロック図である。
符号の説明
26 ページメモリ
41 データ入力手段
42 コマンド解析手段
43 描画処理手段
44 画像形成手段
46 スプール用領域
50 スプール用領域計算手段
51 記憶部
60 スプール用領域拡張手段
71 データ入力手段
72 コマンド解析手段
73 描画処理手段
74 データ出力手段
76 スプール用領域
80 スプール用領域計算手段
81 記憶部
90 スプール用領域拡張手段
101 画像処理装置、画像出力制御装置
102 画像形成装置


Claims (29)

  1. 画像出力制御装置から画像データを構成する図形描画命令の入力を受け付けるデータ入力手段と、
    このデータ入力手段で入力された前記図形描画命令を解析して、所定の共通図形描画命令に変換するコマンド解析手段と、
    このコマンド解析手段が解析した共通図形描画命令について、領域量を学習データに基づいて調整したスプール用領域に対して記憶・抽出するスプール/デスプール処理を行ないつつ各種の画像処理を実行して印刷描画イメージに変換し、ページメモリに格納する描画処理を行なう描画処理手段と、
    この描画処理手段で前記ページメモリに格納された前記印刷描画イメージを記録媒体に形成する画像形成手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記描画処理手段は、
    実行した各種の画像処理に関する情報を学習データとして記憶部に記憶する学習データ記憶手段と、
    この学習データ記憶手段により前記記憶部に記憶されている前記学習データに基づいて前記スプール用領域の領域量を決定するスプール用領域計算手段と、
    を有していることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記学習データは、過去に実行した各種の画像処理情報及び前記スプール用領域への記憶情報であるスプール用領域使用量である、
    ことを特徴とした請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記学習データは、印刷ジョブの基となったファイルの種類に関する情報である、
    ことを特徴とした請求項1または2記載の画像形成装置。
  5. 前記学習データは、現在処理している描画命令に係るページよりも前のページに関するデータである、
    ことを特徴とした請求項3または4記載の画像形成装置。
  6. 前記学習データは、同一の印刷ジョブ内において処理を行ったページに関するデータである、
    ことを特徴とした請求項3または4記載の画像形成装置。
  7. 前記学習データは、過去の前記学習データを統計した統計情報である、
    ことを特徴とした請求項3ないし6のいずれか一記載の画像形成装置。
  8. 描画処理中に前記スプール用領域が満杯になった場合に、前記記憶部に記憶されている前記学習データや前記共通図形描画命令のスプール用領域使用量を基に、前記スプール用領域の領域を拡張するスプール用領域拡張手段を更に備える、
    ことを特徴とした請求項1ないし7のいずれか一記載の画像形成装置。
  9. 前記共通図形描画命令の種類に応じて、前記スプール用領域拡張手段で前記スプール用領域の領域を拡張するか否かを判断する判断手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 画像データを構成する図形描画命令の入力を受け付けるデータ入力手段と、
    このデータ入力手段で入力された前記図形描画命令を解析して、所定の共通図形描画命令に変換するコマンド解析手段と、
    このコマンド解析手段が解析した共通図形描画命令について、領域量を学習データに基づいて調整したスプール用領域に対して記憶・抽出するスプール/デスプール処理を行ないつつ各種の画像処理を実行して印刷描画イメージに変換し、ページメモリに格納する描画処理を行なう描画処理手段と、
    この描画処理手段で前記ページメモリに格納された前記印刷描画イメージを画像形成装置に出力するデータ出力手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  11. 前記描画処理手段は、
    実行した各種の画像処理に関する情報を学習データとして記憶部に記憶する学習データ記憶手段と、
    この学習データ記憶手段により前記記憶部に記憶されている前記学習データに基づいて前記スプール用領域の領域量を決定するスプール用領域計算手段と、
    を有していることを特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
  12. 前記学習データは、過去に実行した各種の画像処理情報及び前記スプール用領域への記憶情報であるスプール用領域使用量である、
    ことを特徴とした請求項10または11記載の画像処理装置。
  13. 前記学習データは、印刷ジョブの基となったファイルの種類に関する情報である、
    ことを特徴とした請求項10または11記載の画像処理装置。
  14. 前記学習データは、現在処理している描画命令に係るページよりも前のページに関するデータである、
    ことを特徴とした請求項12または13記載の画像処理装置。
  15. 前記学習データは、同一の印刷ジョブ内において処理を行ったページに関するデータである、
    ことを特徴とした請求項12または13記載の画像処理装置。
  16. 前記学習データは、過去の前記学習データを統計した統計情報である、
    ことを特徴とした請求項12ないし15のいずれか一記載の画像処理装置。
  17. 描画処理中に前記スプール用領域が満杯になった場合に、前記記憶部に記憶されている前記学習データや前記共通図形描画命令のスプール用領域使用量を基に、前記スプール用領域の領域を拡張するスプール用領域拡張手段を更に備える、
    ことを特徴とした請求項11ないし16のいずれか一記載の画像処理装置。
  18. 前記共通図形描画命令の種類に応じて、前記スプール用領域拡張手段で前記スプール用領域の領域を拡張するか否かを判断する判断手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項17記載の画像処理装置。
  19. 画像データを構成する図形描画命令の入力を受け付けるデータ入力機能と、
    このデータ入力機能で入力された前記図形描画命令を解析して、所定の共通図形描画命令に変換するコマンド解析機能と、
    このコマンド解析機能が解析した共通図形描画命令について、領域量を学習データに基づいて調整したスプール用領域に対して記憶・抽出するスプール/デスプール処理を行ないつつ各種の画像処理を実行して印刷描画イメージに変換し、ページメモリに格納する描画処理を行なう描画処理機能と、
    この描画処理機能で前記ページメモリに格納された前記印刷描画イメージを画像形成装置に出力するデータ出力機能と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする前記コンピュータに読み取り可能なプログラム。
  20. 前記描画処理機能は、
    実行した各種の画像処理に関する情報を学習データとして記憶部に記憶する学習データ記憶機能と、
    この学習データ記憶機能により前記記憶部に記憶されている前記学習データに基づいて前記スプール用領域の領域量を決定するスプール用領域計算機能と、
    を有していることを特徴とする請求項19記載のプログラム。
  21. 前記学習データは、過去に実行した各種の画像処理情報及び前記スプール用領域への記憶情報であるスプール用領域使用量である、
    ことを特徴とした請求項19または20記載のプログラム。
  22. 前記学習データは、印刷ジョブの基となったファイルの種類に関する情報である、
    ことを特徴とした請求項19または20記載のプログラム。
  23. 前記学習データは、現在処理している描画命令に係るページよりも前のページに関するデータである、
    ことを特徴とした請求項21または22記載のプログラム。
  24. 前記学習データは、同一の印刷ジョブ内において処理を行ったページに関するデータである、
    ことを特徴とした請求項21または22記載のプログラム。
  25. 前記学習データは、過去の前記学習データを統計した統計情報である、
    ことを特徴とした請求項21ないし24のいずれか一記載のプログラム。
  26. 描画処理中に前記スプール用領域が満杯になった場合に、前記記憶部に記憶されている前記学習データや前記共通図形描画命令のスプール用領域使用量を基に、前記スプール用領域の領域を拡張するスプール用領域拡張機能を更に前記コンピュータに実行させる、
    ことを特徴とした請求項20ないし25のいずれか一記載のプログラム。
  27. 前記共通図形描画命令の種類に応じて、前記スプール用領域拡張機能で前記スプール用領域の領域を拡張するか否かを判断する判断機能を更に前記コンピュータに実行させる、
    ことを特徴とする請求項26記載のプログラム。
  28. 画像データを構成する図形描画命令の入力を受け付けるデータ入力工程と、
    このデータ入力工程で入力された前記図形描画命令を解析して、所定の共通図形描画命令に変換するコマンド解析工程と、
    このコマンド解析工程が解析した共通図形描画命令について、領域量を学習データに基づいて調整したスプール用領域に対して記憶・抽出するスプール/デスプール処理を行ないつつ各種の画像処理を実行して印刷描画イメージに変換し、ページメモリに格納する描画処理を行なう描画処理工程と、
    この描画処理工程で前記ページメモリに格納された前記印刷描画イメージを画像形成装置に出力するデータ出力工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  29. 前記描画処理工程は、
    実行した各種の画像処理に関する情報を学習データとして記憶部に記憶する学習データ記憶工程と、
    この学習データ記憶工程により前記記憶部に記憶されている前記学習データに基づいて前記スプール用領域の領域量を決定するスプール用領域計算工程と、
    を含んでいることを特徴とする請求項28記載の画像処理方法。


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