JP3450631B2 - マスク保持装置、露光装置、デバイス製造方法、及びマスク構造体 - Google Patents

マスク保持装置、露光装置、デバイス製造方法、及びマスク構造体

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JP3450631B2
JP3450631B2 JP04566597A JP4566597A JP3450631B2 JP 3450631 B2 JP3450631 B2 JP 3450631B2 JP 04566597 A JP04566597 A JP 04566597A JP 4566597 A JP4566597 A JP 4566597A JP 3450631 B2 JP3450631 B2 JP 3450631B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線、真空紫外線
又は電子線等の放射ビームなどの放射線を用いた露光装
置に使用されるマスク構造体やこのパターン補正技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIなど半導体デバイスの集積度
及び動作速度向上のため、回路パターンの微細化が進ん
でいる。これらのLSIを製造する過程の回路パターン形
成では、X線、真空紫外線又は電子線等の放射ビームを
利用したリソグラフィ技術による微細パターンの形成が
注目されている。この有力な方式の一つして、マスクと
ウエハを近接させて配置して放射ビームを照射すること
で等倍露光転写するものがある。
【0003】この方式ではマスクとウエハを極近接させ
て等倍転写する構成であるため、ウエハに転写されるマ
スクパターンの転写倍率を調整にすることが難しいが、
これを実現するひとつの方法として特開昭60−182
441号公報に開示されるX線露光装置では、押圧機構
によって外部からマスク基板に力を作用させてマスク基
板を積極的に変形させることによって、メンブレン上の
パターン倍率を制御する方法を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記公報に記載された従来例では、マスクのフレーム周辺
部の3個所でクランプして、これらを相対的に移動させ
てマスクフレームに変形を与えているので、所望のマス
クパターンの補正、殊にXY等方的な倍率補正が現実的
には困難である。
【0005】本発明は上記従来例の技術をより改良すべ
くなされたもので、簡単な手法でありながら、高精度に
マスクパターンの転写倍率等を補正することができる装
置や方法、マスク構造体などを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のマスク構造体は、マスクパターンが形成された矩形
窓が設けられたマスク基板とリング状のフレームを持っ
たマスク構造体を保持するチャック機構と、前記矩形窓
の対角線を延長した方向から前記フレームに荷重を与え
る機構を有することを特徴とするものである。
【0007】好ましくは、前記荷重を与える機構は、2
つの対角線方向からそれぞれフレームを押圧する2つの
押圧機構を有する。
【0008】好ましくは、前記フレームは、前記矩形の
パターンの対角線方向の剛性が他の方向に比べて相対的
に大きくなっているる。
【0009】好ましくは、前記チャック機構は、前記フ
レームを3つの位置で、パターン面と垂直な方向にチャ
ックするチャック機構を有する。さらに好ましくは、前
記3つの位置は正三角形状に配され、チャック機構にマ
スク構造体を保持した際に、前記3つの内の1つは矩形
窓の中心から矩形の辺に平行な方向に延長した方向に位
置する。
【0010】本発明の露光装置は、上記マスク保持装置
を有し、該マスク保持装置で保持するマスクを露光する
ことを特徴とするものである。
【0011】本発明のデバイス製造方法は、マスクパタ
ーンが形成された矩形窓が設けられたマスク基板とリン
グ状のフレームを持ったマスク構造体ならびにウエハを
用意するステップと、該矩形窓の対角線を延長した方向
から前記フレームに荷重を与えてマスクパターンを補正
するステップと、該マスク構造体ならびにウエハを互い
に近接した位置関係で保持して露光エネルギを照射する
ことによって該ウエハにマスクパターンを転写するステ
ップを有することを特徴とするものである。
【0012】本発明のデバイス製造方法の別の形態は、
マスクパターンが形成された矩形窓が設けられたマスク
基板とリング状のフレームとを有し、該フレームは前記
矩形窓の対角線方向の剛性が他の方向に比べて相対的に
大きくなっているようなマスク構造体ならびにウエハを
用意するステップと、該フレームに荷重を与えてマスク
パターンを補正するステップと、該マスク構造体ならび
にウエハを互いに近接した位置関係で保持して露光エネ
ルギを照射することによって該ウエハにマスクパターン
を転写するステップを有することを特徴とするものであ
る。
【0013】好ましくは、前記露光エネルギはX線、真
空紫外線又は電子線等の放射ビームである。
【0014】本発明のマスク構造体は、マスクパターン
が形成された矩形窓が設けられたマスク基板とリング状
のフレームとを有し、該フレームは前記矩形窓の対角線
方向の剛性が他の方向に比べて相対的に大きくなってい
ることを特徴とするものである。
【0015】好ましくは、前記マスク構造体はX線、真
空紫外線又は電子線等の放射ビームを利用したリソグラ
フィ用のマスク構造体である。
【0016】
【発明の実施の形態】
<マスク構造体とその保持補正方法>図1は、X線、真
空紫外線又は電子線等の放射ビームを使用したリソグラ
フィに用いられる透過型マスク構造体の構成を示す図で
ある。図中、11はシリコンウエハからなる円形のマス
ク基板であり、回転方向を規定する切り欠きであるオリ
フラ部が形成されていると共に、基板中央には放射ビー
ム透過領域である正方形の矩形窓12が設けられてい
る。このマスク基板の作成は、Si基板の表面にSiN
やSiC膜を成膜した後、Si基板の片側から矩形窓と
なる部分のみをバックエッチング処理で除去して、極薄
のメンブレンであるSiNやSiC膜だけを残す。この
メンブレン上に放射線吸収体(WやTa等の金属)で転
写すべきマスクパターンが形成されている。後述するよ
うに、マスクパターンは理想的な転写パターンサイズに
対して予め僅かに大きな倍率でもって形成している。こ
のオフセット倍率は、転写後のウエハプロセスで想定さ
れるプロセス歪も考慮して決定される。
【0017】13はマスク基板を支持して補強するため
のリング形状の支持フレームである。支持フレーム13
の材料は耐熱ガラスやSiC等のセラミックスが好まし
い。なお、図1では支持フレームの形状を説明するため
に、マスク基板11と支持フレーム13を分解した分解
図として示しているが、実際はこれらが接合された構造
体となっている。支持フレーム13上面の斜線部14で
示した部分は、マスク基板11との接合位置であり、接
着剤接合あるいは陽極接合などの手法より接合してい
る。
【0018】支持フレーム13の形状は、図1に示すよ
うに外周は円形で、内周は8角形であるようなリング形
状を有しており、中心からの方向によってフレーム剛性
が異なっている。支持フレーム13に接合されるマスク
基板11の矩形窓12の方向に対して、矩形窓の対角線
を延長した方向のフレーム剛性(フレーム断面積)が、
中心を通り矩形の各辺に平行な方向を延長した方向のフ
レーム剛性(フレーム断面積)よりも大きくなるような
位置関係で、両者を接合している。
【0019】図2はマスク構造体を保持して倍率補正を
行う際、支持フレームに荷重を与える方向と、矩形窓と
の関係を説明する図である。マスク基板の正方形の矩形
窓の対角線を延長したそれぞれの方向からマスク中心に
向けて荷重P1、P2(P1=P2=P)を与える。さらに
これら付加荷重のベクトル方向を延長したそれぞれの対
向位置に2つの突き当て固定部材15が配置されている
ので、各固定部材15からはマスク中心に向けて反力
(P)が支持フレーム13に与えられる。結局、矩形窓
の2つの対角線をそれぞれ延長した4方向から、支持フ
レーム14の外周に力が与えられることになる。
【0020】図3は、図2のように荷重を与えた結果
の、矩形窓のメンブレンのパターン変位を示すベクトル
図であり、図3に示すようにマスクパターンはほぼ等方
的な変位を示す。これはマスク基板11の矩形窓の剛性
が小さい対角方向を支持フレーム13の剛性の高い部分
で補強し、且つマスク基板の剛性の大きい水平垂直方向
は支持フレームの剛性の小さい部分で補強することによ
る全体的なバランスによって、全体として等方的なパタ
ーン変位(倍率縮小)が得られるようになっている。な
お、付加荷重P1、P2を異ならせれば、非等方な倍率
縮小も可能である。
【0021】ここで比較例として、中心からどの方向に
も均一な剛性を有する(外周も内周も円形状である)支
持フレームを用いて、矩形窓の対角線方向ではなく辺方
向から荷重を与えた場合を説明する。図4に示すよう
に、正方形の矩形窓の辺に対して垂直方向および水平方
向からマスク中心に向けて荷重を与える。すると図5の
ベクトル図で表わすように矩形パターンに対し外側の対
角位置の変位が少なく、中心から水平垂直の位置が相対
的に大きく変位した糸巻状の変形を示す。すなわち上記
図3のような等方的な均等縮小に比べて歪んだ縮小とな
りパターン歪みが大きくなる。
【0022】なお本実施例では、(1)マスク基板の矩
形窓の対角線を延長した方向から前記支持フレームの外
周に荷重を与える、(2)支持フレームが、矩形窓の対
角線方向の剛性が他の方向に比べて相対的に大きくなっ
ているマスクを使用する、の2つの組み合わせによる相
乗効果によって最も歪みの小さい最良の倍率補正を可能
にしているが、上記(1)だけであっても上記図4及び
図5のものよりは優れた倍率補正を可能にするので、支
持フレームの形状は図4のような全方向に剛性が均等な
リング状であってもよい。
【0023】次に、露光装置内において上記マスク構造
体を保持するためのマスク保持装置の構成と動作を図
6、図7を用いて説明する。図6はマスク構造体の非保
持状態、図7は保持状態を示している。
【0024】ベース板612上にはマスクチャック61
3が固定され、ベース板612並びにマスクチャック6
13の露光放射ビームが通過する位置には孔614が設
けられている。マスクチャック613にはマスク構造体
が突き当て位置決めされるブロック601が設けられ、
ブロック601は上方から見たときマスク構造体の支持
フレームと2点で接触する互いに直交する2つの突き当
て面を含んでいる。またべース板612上にはマスクを
支持するための先端が球体の3つの突起部602、60
3、604が形成され、これらに対応した3つの回転ア
ーム605、606、607が設けられている。各アー
ムの先端にも突起部が形成されている。これら3つの突
起部の位置は正三角形状に配され、チャック機構にマス
ク構造体を保持した際に、3つの内の1つは矩形窓の中
心から矩形の辺に平行な方向に延長した方向に位置す
る。
【0025】またベース板612には、マスクの支持フ
レームの外周に2方向から荷重を与えるための回転動作
可能な2つの荷重ユニット608、609が設けられ、
各荷重ユニットはロッドと、該ロッドで荷重を与えたと
きの反力を検出する検出器(ロードセル)、荷重ユニッ
ト自体を回転させるアクチュエータを内蔵している。
【0026】上記構成において、不図示の搬送アームで
搬送されてきたマスク構造体100は、ブロック601
の2つの突き当て面に突き当てられ、XYの水平方向の
位置決めがなされる。そしてマスクチャック突起部60
2、603、604の3点でマスク構造体100の裏面
が支持され、3つのアーム605、606、607が回
転してマスクのフレームを3個所で上下から挟持するこ
とで、マスクのYYZ方向の全ての位置決めが完了す
る。このときアーム605の突起部は、マスク構造体1
00のフレーム上面に形成されたのV溝部105と係合
し、回転方向のずれが生じないようになっている。
【0027】次いで荷重ユニット608、609をマス
ク方向に回転して、図7に示すように各荷重ユニットの
ロッド610、611の先端をマスク構造体の支持フレ
ーム部に突き当てる。この時、接触する各ロッド61
0、611はマスク中心に向けて荷重を付加すると共
に、各荷重の付加方向は互いに直交する方向となってい
る。こうして結局、マスクの矩形窓の対角線をそれぞれ
延長した4方向からマスクの支持フレームの外周に対し
て荷重を付加することになる。
【0028】マスク構造体100のマスクパターンの描
画寸法は、所定設計寸法より倍率補正の仕様変位量分だ
け大きめに描画してある。露光に先立って露光装置が有
するアライメント計測系でマスクとウエハパターンの倍
率を計測して、必要な倍率の補正をなすべくマスクに与
える設定荷重を求める。該荷重の設定は、予め求めて制
御装置にデータテーブルや換算式として記憶させたマス
クに与える設定荷重に対するマスクパターン変位量の関
係を利用する。次に、ロードセルにより検出される荷重
が前記設定荷重になるようにアクチュエータに電圧を印
加する。ロードセルの出力に基づいてアクチュエータ駆
動のサーボ制御を行なえば、マスクの微小移動等が起き
ても常に一定量の荷重をマスク構造体にかけることがで
きる。また、このサーボ制御を露光中にも常に行なうよ
うにすれば、露光ビームによる熱歪みのパターン倍率変
化をも含めて補正が可能となる。
【0029】<マスク構造体の変形例>次にマスク構造
体のいくつかの変形例を説明するが、いずれの例におい
ても、マスクパターンが形成された矩形窓の対角線を延
長した方向から、支持フレームに荷重を与えるようにし
たことを特徴とするものである。さらにはマスクパター
ンが形成された矩形窓が設けられたマスク基板と、該マ
スク基板を補強するリング状の支持フレームとを有し、
該支持フレームは、前記矩形窓の対角線方向の剛性が他
の方向に比べて相対的に大きくなっていることを特徴と
するものである。なお、マスクを保持して荷重を与える
機構は上記図6、図7で説明したものと同一であるため
繰り返しの説明は省略する。
【0030】図8、図9はマスク構造体の一変形例を示
す図である。リング状の支持フレーム23には、マスク
基板12の正方形の矩形窓11に対して対角線延長方向
の4辺に、突起部24が4つ設けられている。これら突
起部24の上面がマスク基板との接合面となっている。
【0031】図10,図11はマスク構造体のさらに別
の例を示す図である。この例は支持フレーム形状は接合
するマスク基板の正方形の矩形窓11に対して矩形の水
平垂直方向の4方向に均等に複数の大小の孔35を形成
している。孔の個数や配置、孔形状はこの例に限らず、
マスク基板の矩形窓との関係で対角線の延長方向のフレ
ームが剛性が他の方向に比べて相対的に大きくなるよう
にすればよい。
【0032】図12、図13はマスク構造体のさらに別
の例を示す図である。支持フレーム43から独立して4
つの島部45が板バネ46で支えられている。島部の上
面44にはマスク基板との接合面となっている。この島
部45はマスク基板の矩形窓の対角延長方向に位置して
いる。またフレーム外周の側面43にはマスク中心に向
けて貫通した4つの小孔47が形成されている。
【0033】倍率補正は図13に示すように、4つの小
孔47に先端が球状の棒部材を挿入して、4本の棒部材
それぞれで均等に荷重Pを付加する。本例では、フレー
ム外周と独立してマスク基板に荷重を与えることができ
るので、フレームをチャッキングした際のパターン歪み
が発生しないため、さらに高精度な倍率補正が可能とな
る。
【0034】<露光装置>図14は上記マスク保持機構
を備えた半導体デバイス製造用の露光装置の全体構成図
である。ここでは光源としてシンクロトロンを使用した
露光装置の例を示すが、光源を電子線放射源としてもよ
い。
【0035】シンクロトロンリング50から発せられた
高輝度のX線又は真空紫外線の放射ビームは、全反射ミ
ラー51によって露光装置に拡大指向される。露光量制
御はシャッタ52によって行う。シャッタ52を通過し
た放射ビームは、マスク構造体53に照射され、マスク
パターンがウエハ54に露光転写される。このマスク構
造体53の構造や保持補正方法は上記実施例で説明した
とおりである。
【0036】<デバイス製造方法>図15は上記露光装
置を使用した半導体デバイス(ICやLSI等の半導体チッ
プ、あるいは液晶パネルやCCD等)の生産フローを示
す。ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路
設計を行う。ステップ2(マスク製作)では設計した回
路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3
(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを
製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼
ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラ
フィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。ス
テップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4に
よって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工
程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディン
グ)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含
む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半
導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査
を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、
これが出荷(ステップ7)される。
【0037】図16は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁
膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハに
電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打
込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では上記説明した露光によってマスク
の回路パターンをウエハに焼付露光する。ステップ17
(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ18
(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分を削
り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチング
が済んで不要となったレジストを取り除く。これらのス
テップを繰り返し行うことによって、ウエハ上に多重に
回路パターンが形成される。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な手法でありなが
ら、高精度にマスクパターンの転写倍率等を補正するこ
とができる装置や方法、マスク構造体などを提供するこ
とができる。また、これを利用すれば従来以上に高精度
なデバイス製造が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のマスク構造体を示す図であ
る。
【図2】図1のマスク構造体に与える荷重と矩形窓との
関係を示す図である。
【図3】荷重を与えた際のマスクパターンの倍率変化を
ベクトルで示した図である。
【図4】比較例を示す図である。
【図5】図3に対する比較例を示す図である。
【図6】マスク保持装置(非保持状態)を示す図であ
る。
【図7】マスク保持装置(保持状態)を示す図である。
【図8】別の実施形態のマスク構造体を示す図である。
【図9】図8のマスク構造体に与える荷重と矩形窓との
関係を示す図である。
【図10】別の実施形態のマスク構造体を示す図であ
る。
【図11】図10のマスク構造体に与える荷重と矩形窓
との関係を示す図である。
【図12】別の実施形態のマスク構造体を示す図であ
る。
【図13】図12のマスク構造体に与える荷重と矩形窓
との関係を示す図である。
【図14】露光装置の全体概略図である。
【図15】デバイス製造プロセスのフローを示す図であ
る。
【図16】ウエハプロセスの詳細なフローを示す図であ
る。
【符号の説明】
11 マスク基板 12 矩形窓 13 支持フレーム 14 接合部 15 突き当て固定部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−307285(JP,A) 特開 昭63−119234(JP,A) 特開 平7−86139(JP,A) 特開 平7−99146(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクパターンが形成された矩形窓が設
    けられたマスク基板とリング状のフレームを持ったマス
    ク構造体を保持するチャック機構と、前記矩形窓の対角
    線を延長した方向から前記フレームに荷重を与える機構
    を有することを特徴とするマスク保持装置。
  2. 【請求項2】 前記荷重を与える機構は、2つの対角線
    方向からそれぞれフレームを押圧する2つの押圧機構を
    有することを特徴とする請求項1記載のマスク保持装
    置。
  3. 【請求項3】 前記フレームは、前記矩形のパターンの
    対角線方向の剛性が他の方向に比べて相対的に大きくな
    っていることを特徴とする請求項1記載のマスク保持装
    置。
  4. 【請求項4】 前記チャック機構は、前記フレームを3
    つの位置で、パターン面と垂直な方向にチャックするチ
    ャック機構を有することを特徴とする請求項1記載のマ
    スク保持装置。
  5. 【請求項5】 前記3つの位置は正三角形状に配され、
    チャック機構にマスク構造体を保持した際に、前記3つ
    の内の1つは矩形窓の中心から矩形の辺に平行な方向に
    延長した方向に位置することを特徴とする請求項4記載
    のマスク保持装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか記載のマスク保
    持装置を有し、該マスク保持装置で保持するマスクを露
    光することを特徴とする露光装置。
  7. 【請求項7】 マスクパターンが形成された矩形窓が設
    けられたマスク基板とリング状のフレームを持ったマス
    ク構造体ならびにウエハを用意するステップと、該矩形
    窓の対角線を延長した方向から前記フレームに荷重を与
    えてマスクパターンを補正するステップと、該マスク構
    造体ならびにウエハを互いに近接した位置関係で保持し
    て露光エネルギを照射することによって該ウエハにマス
    クパターンを転写するステップを有することを特徴とす
    るデバイス製造方法。
  8. 【請求項8】 マスクパターンが形成された矩形窓が設
    けられたマスク基板とリング状のフレームとを有し、該
    フレームは前記矩形窓の対角線方向の剛性が他の方向に
    比べて相対的に大きくなっているようなマスク構造体な
    らびにウエハを用意するステップと、該フレームに荷重
    を与えてマスクパターンを補正するステップと、該マス
    ク構造体ならびにウエハを互いに近接した位置関係で保
    持して露光エネルギを照射することによって該ウエハに
    マスクパターンを転写するステップを有することを特徴
    とするデバイス製造方法。
  9. 【請求項9】 前記露光エネルギはX線、真空紫外線又
    は電子線等の放射ビームであることを特徴とする請求項
    7又は8記載のデバイス製造方法。
  10. 【請求項10】 マスクパターンが形成された矩形窓が
    設けられたマスク基板とリング状のフレームとを有し、
    該フレームは前記矩形窓の対角線方向の剛性が他の方向
    に比べて相対的に大きくなっていることを特徴とするマ
    スク構造体。
  11. 【請求項11】 前記マスク構造体はX線、真空紫外線
    又は電子線等の放射ビームを利用したリソグラフィ用の
    マスク構造体であることを特徴とする請求項10記載の
    マスク構造体。
JP04566597A 1997-02-28 1997-02-28 マスク保持装置、露光装置、デバイス製造方法、及びマスク構造体 Expired - Lifetime JP3450631B2 (ja)

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