JP3450418B2 - 重ね合わせフィルムの剥離装置 - Google Patents

重ね合わせフィルムの剥離装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、重ね合わせフィルムの
剥離装置に関し、たとえば樹脂製チューブフィルムを使
用して被包装物を包装する包装装置等において、該チュ
ーブフィルムから切り取った袋の口部を上記被包装物の
充填に備えて拡開する場合などに使用する剥離装置に関
する。 【0002】 【従来の技術】ロール状に巻かれている長尺の樹脂製チ
ューブフィルムを用いて被包装物の包装を行う場合は、
図11に示すように、チューブフィルムFの袋底部とな
る箇所に熱シールAを施して封止し、次に袋口部となる
箇所を切断線B従ってカッターにより切断してチューブ
フィルムFから袋Cを切り離すと共に、この袋口部を開
いて被包装物を充填し、その後に袋口部を封止する方法
が採られることになる。 【0003】その場合、切り離し後の袋口部において
は、フィルム内面F1とF2とが密着しており、その密
着に基づく摩擦力に抗して袋口部を拡開する必要がある
ので、袋口部の切断時に、袋口部を両側からバキューム
ッドD,Dで吸着し、その吸着状態でバキュームヘッ
ドD,Dを相反する方向に後退させて上記摩擦力に抗し
袋口部を開くようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のバキ
ューム装置は高価であると共に、該装置が真空ポンプを
含む多数の部材からなるために包装装置が大型化し、か
つコストアップする難点があった。これは上記チューブ
フィルムに限らず、重ね合わせ状態にあるフィルムを両
者の密着力に抗して、上記のバキューム装置で剥離させ
る場合も同様である。 【0005】そこで本発明は、バキューム装置を使わず
ともフィルムの剥離が行える重ね合わせフィルムの剥離
装置の提供を課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、重ね
合わせ状態にある樹脂製フィルムをフィルム同士の密着
力に抗して剥離する重ね合わせフィルムの剥離装置であ
って、重ね合わせ状態にある上記フィルムを挟んで一対
の移動台が、これらのフィルムを挟着する方向と離反す
る方向とに相対移動可能に設けられていると共に、両移
動台に、上記挟着時に両フィルムを挟んで互いに噛み合
う剥離具が取り付けられ、それぞれの剥離具がバネ部材
によって圧着された厚みの異なるプレートから構成さ
れ、かつそれぞれの剥離具における厚肉プレートの薄肉
プレートと接する面側に、相手方剥離具にむかって開口
する扁平な溝部が所定の間隔で多数形成されて、これら
の溝間の薄肉プレートと接する面がフィルム挟着面とさ
れていると共に、それぞれの薄肉プレートに、上記挟着
時に互いに相手側剥離具における厚肉プレートの溝部に
突入することにより、該厚肉プレートのフィルム挟着面
と薄肉プレートとの間にフィルムを挟み込ませる扁平な
突起が形成されていることを特徴とする。 【0007】 【作用】上記の構成によれば、移動台によって重ね合わ
せ状態にあるフィルムを挟着したときに、それぞれの剥
離具の突起が相手側剥離具の溝部に突入することによ
り、それぞれの剥離具において、フィルムがバネ部材に
よるバネ圧に抗して上下2枚のプレートの間に押し込ま
れ、フィルム挟着面において挟着される。次に移動台が
後退して、それぞれの剥離具の突起を溝部から引き抜い
たときには、上記フィルム挟着面部分において、プレー
トとこれに直接接しているフィルム部分との間に生じる
摩擦力が、フィルム同士の密着力よりも大きいため、上
記直接接しているフィルム部分がそれぞれの口部拡開具
に挟着された状態で残され、重ね合わせ状態にあったフ
ィルムが剥離されることになる。 【0008】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。 【0009】この実施例は本発明をチューブフイルムを
使用する包装装置に適用したものであって、まず、この
包装装置の概略構成とその動作を説明することによっ
て、本発明の理解を助けるものとする。 【0010】図1および図2に示す包装装置において、
樹脂製チューブフィルムFをロール状に巻いたフィルム
ロール(図示せず)が、装置本体1の所定位置にセット
され、次に述べる駆動ローラ2ならびにアイドラ3の回
転によって定量ずつ引き出されてガイドローラ4を経て
装置本体1の上面に供給される。この装置本体1の上面
には、チューブフィルムFを装置本体1の前面側へ滑っ
て移動させるフレーム5が設けられ、このフレーム5の
適所に横方向の開口部6が形成され、この開口部6の下
側に上記アイドラ(ゴムローラ)3が回転可能に支持さ
れ、上側に該アイドラ3に接して回転する駆動ローラ
(ゴムローラ)2が支持され、この駆動ローラ2が図示
しないステッピングモータによって回転されることによ
り、チューブフィルムFの上記引き出しが行われる。 【0011】上記のフレーム5の下側にはガイド部材7
が配置される。このガイド部材7はプレート状であっ
て、先端が装置本体1の前面に突出され、かつ該先端が
下方に折曲されると共に、この折曲部7Aのやや前方位
置に該折曲部7Aに支持されて連結部材8が取り付けら
れ、折曲部7Aと連結部材8との間にフィルム通路9が
形成される。そして、チューブフィルムFがこのフィル
ム通路9を通り下方の袋成形部10に送られる。 【0012】その場合、ガイド部材7は装置本体1から
突出する駆動ロッド11に連結されて、鎖線で示す前進
位置と実線で示す後退位置とにわたり前後移動されるも
のとされ、前進位置における上方に被包装物充填用ホッ
パー12がフレーム13に支持されて配置される。そし
て、上記の連結部材8の上端に、ホッパー12の送り出
し口を開閉するシャッタ14が取り付けられ、ガイド部
材7が前進したときには、シャッタ14が上記の送り出
し口を閉じ、ガイド部材7が後退したときには、シャッ
タ14も共に後退して送り出し口を開口する。なお、チ
ューブフィルムFは上記ホッパー12の上下方向の図1
において示す中心線(以下では、フィルム処理センタO
と称す)にそって下送りされて処理されるものであっ
て、したがってガイド部材7はフィルム通路9がこのフ
ィルム処理センタOにくるまで前進する。 【0013】また、上記のガイド部材7の下方におい
て、装置本体1の前面から左右一対の駆動ロッド15,
15(図1および図2参照)が、その間にチューブフィ
ルムFを通すことができる間隔を保って平行に突出さ
れ、これらのロッド15,15の先端間にわたってカッ
ター保持バー16が固定して取り付けられ、このカッタ
ー保持バー16の装置本体前面側にカッター17が取り
付けられる。さらに、このカッター保持バー1の近傍
で、かつ装置本体寄り位置において、上記の駆動ロッド
15,15にわたってヒータ支持バー18が取り付けら
れる。その場合、このヒータ支持バー18,18はそれ
ぞれの駆動バー15,15に対しスライド可能に取り付
けられるが、上記のカッター保持バー16とはバネ19
によって連結される。 【0014】そして、上記ヒータ支持バー18の装置本
体側の面に上下一対のヒータ20,21が取り付けられ
ると共に、これらの上下ヒータの間が開口部23とされ
て、上述のカッター17の先端が装置本体側に突出しな
い状態で挿入される。 【0015】このヒータ支持バー18に対応して、前述
のフィルム処理センタOよりも装置本体側に圧着バー2
4が、同じく上記の駆動ロッド15,15にスライド可
能に取り付けられると共に、この圧着バー24に別の駆
動ロッド25が連結される。この圧着バー24と上記の
ヒータ支持バー18とは相対的に離接する方向に駆動ロ
ッド15,25によって駆動されるものであって、相対
接近によってチューブフィルムFを前後から挟持する。
さらに、これらのバー18,24には、下部ヒータ21
よりも若干高い位置において後述する口部拡開具(剥離
具)26,26が取り付けられる。 【0016】また、上記各バー18,24よりも下側
で、かつ左右位置に一対のチャック27,27が設けら
れる。このチャック27,27は図3に示すように、固
定ブロック28と、その上にのせられたスライダ29
と、上記固定ブロック28に相手方チャック方向に突出
する状態で取り付けられたガイドピン30,30と、こ
れらのガイドピン30,30にスライド可能に取り付け
られた支持ブロック31と、この支持ブロック31の上
にそれぞれピン32,32を中心に旋回するように支持
された前後一対のチャック爪33,33と、上記スライ
ダ29とそれぞれのチャック爪33,33とを連結する
第1リンク34,34とを有し、L型レバー35の一端
が第2リンク36を介してスライダ29に連結されてい
る。その場合、スライダ29と第1リンク34,34と
はチャック爪33,33を開閉するトッグル機構を構成
する。 【0017】したがって、上記L型リンク35を駆動手
段37によって、図3のチャック爪33,33が開いて
いる実線状態から鎖線状態に回転させれば、スライダ2
9が移動し、第1リンク34,34がチャック爪の基部
間に押し込まれることになって、そのトッグル作用によ
りチャック爪33,33が旋回し、チャック爪33,3
3が閉じられると共に、スライダ29の移動によってチ
ャック27の全体がそれぞれ相手方チャックに接近する
方向に移動する。 【0018】なお、前述のガイド部材、駆動ロッド、駆
動手段の駆動は装置本体1に内蔵する周知のカム機構に
よってなされる。 【0019】次に動作を説明する。 【0020】ガイド部材7が後退しており、かつまたフ
ィルム処理センタOを挟んで位置するヒータ支持バー1
8と圧着バー24とが離反している図1の実線状態か
ら、駆動ローラ2の回転によってフィルム送りがなされ
ると、ガイド部材7が前進し、これによりシャッタ14
によってホッパー12の送り出し口が閉じられる。ま
た、チューブフィルムFはフィルム処理センタOに至っ
たフィルム通路9から下方に送り出される。また、送り
出し口が閉じられている間にホッパー12に被包装物を
供給する。 【0021】そして、定量のフィルム送りがなされたの
ち、駆動ロッド15,25によってカッター保持バー1
6およびヒータ支持バー18と圧着バー24とが接近方
向に移動し、ヒータ支持バー18と圧着バー24とがチ
ューブフィルムFを挟着する。そのときは上下にあるヒ
ータ20,21のうち、上部ヒータ20のみに通電し、
次の袋の袋底部となる部分に対して熱シールを施す。一
方、カッター保持バー16はヒータ支持バー18との間
のバネ19を圧縮するようにしてさらに移動し、ヒータ
支持バー18の開口部23からカッター17を突出させ
て、ヒータ20によって熱シールされたフィルム部分の
下側を切断し、下側の袋を切り離すと共に、この袋の袋
口部を形成する。なお、この切り離された袋の袋底部が
先行する包装動作によって封止されていることはもちろ
んである。つまり、上記の上部ヒータ20によって熱シ
ールされている。 【0022】次に、ヒータ支持バー18と圧着バー24
とが離反移動に移るのであるが、ほぼ同時にチャック2
7,27が図3の実線状態から鎖線状態に駆動されて、
チャック27,27によって袋口部の両側が保持され
る。そして、上記離反移動に伴い口部拡開具26,26
によって袋口部が拡開される。そのとき、前進状態にあ
ったガイド部材7が後退してホッパー12の送り出し口
の直下から退避し、これに連動するシャッタ14の横移
動で送り出し口が開放され、ホッパー内の被包装物が送
り出されて、袋に充填される。 【0023】この充填後に再びヒータ支持バー18と圧
着バー24とが接近移動して袋口部を挟着する。このと
きは下部ヒータ21のみに通電して、袋口部に対する熱
シールを施すことにより該袋口部を封止し、その後の上
記各バー18,24の離反移動によって1サイクルの包
装動作が完了する。 【0024】ところで、前述の圧着バー24とヒータ支
持バー18とに取り付けられる口部拡開具26,26は
同一形状のものであって、ただ両バー18,24に上下
反転して取り付けられるものであるから、一方の口部拡
開具26について詳述する。 【0025】すなわち、口部拡開具26は図4に示すよ
うに、金属または非鉄金属製の2枚のプレート38,3
9を複数のクリップバネ40,40によって挟み付けて
圧着したものであって、下側のプレート39がやや厚肉
とされると共に、上部のプレート38が薄肉とされてい
る。そして、相手方口部拡開具26と対向する側におい
て下部プレート39の前縁部上面に所定の間隔をおいて
多数のきわめて浅い溝部41〜41(図5および図6参
照)が形成され、これらの溝部41,41の間にそれぞ
れフィルム挟着面42〜42が形成されると共に、上記
前縁部を面取りして、各溝部41〜41に至るガイド面
43とされる。 【0026】また、上部プレート38の前縁部には上記
溝部41と同じ間隔で突起44〜44が形成され、両プ
レート38,39を重ねてクリップバネ40,40によ
って圧着したときに、各溝部41の上に突起44が位置
すると共に、この圧着状態では下部プレート39の前縁
部よりも突起44が突出するようになっている。そし
て、この状態で該口部拡開具26が上部プレート38の
両端に設けたビス穴45等を利用して圧着バー24に取
り付けられる。一方、ヒータ支持バー18側において
は、上記の上部プレート38と下部プレート39を上下
反転させた状態(図7参照)の口部拡開具26が取り付
けられる。その場合、両口部拡開具26と26は下記す
る噛み合わせ時に、たがいの突起44が相手方の溝部4
1に突入する位置関係を保って取り付けられる。なお、
上述のクリップバネ40はプレート38,39の突起4
4や溝部41の形成側とは反対側において両者38,3
9を掴むものであって、これによってプレート38がこ
の反対側部を中心にクリップバネ40のバネ力に抗して
突起形成側が若干量回動できるようになっている。 【0027】このような口部拡開具26,26において
は、前述のようにヒータ支持バー18と圧着バー24と
が相対接近してチューブフィルムFを挟み付け、かつカ
ッター17によってフィルム切断がなされたとき、これ
らの口部拡開具26,26がチューブフィルムFを挟ん
で相互に噛み合う。すなわち、図8のように一方の口部
拡開具26の突起44が他方の口部拡開具26の溝部4
1に突入し、この他方の口部拡開具26の突起44が一
方の口部拡開具26の溝部41に突入する。その場合、
それぞれの口部拡開具26,26のプレート39には前
縁部にガイド面43が形成されているので、円滑な突入
がなされる。そして、これらの突入によりチューブフィ
ルムFがそれぞれの口部拡開具26,26におけるプレ
ート38とプレート39との間にクリップバネ40のバ
ネ圧に抗して折り込み状態で挟み込まれる。したがっ
て、各口部拡開具26,26のそれぞれのフィルム挟着
面42にもチューブフィルムFが挟み込まれる。 【0028】次に、カッター17によるフィルム切断
後、ヒータ支持バー18と圧着バー24とが離反し、各
口部拡開具26,26においてもそれぞれの突起44が
溝部41から抜け出、チューブフィルムFもこれらの口
部拡開具26,26におけるプレート38,39間から
抜け出ようとするのであるが、各口部拡開具26,26
のフィルム挟着面42においてはクリップバネ40,4
0の働きによってチューブフィルムFがプレート38,
39間に挟着されており、チューブフィルムFが抜け出
ようとすると、この面においてプレート38および39
のフィルム挟着面42と、これらに直接接触しているフ
ィルム部分との間に摩擦力が働く。一方、図11で説明
したようにチューブフィルムFのフィルム内面F1とF
2とが密着しているから両面を引き離そうとすると、こ
こにおいても密着力に基づく摩擦力が働く。しかし、金
属であるプレート38,39と樹脂フィルムであるチュ
ーブフィルムFとの間に働く摩擦力に比べ、樹脂フィル
ム同士であるフィルム内面F1,F2間に働く摩擦力は
小さいので、図9に示すように直接プレート38および
プレート39のフィルム挟着面42に接触しているフィ
ルム部分がそれぞれの口部拡開具26,26のプレート
38,39間に挟み込まれた状態で両口部拡開具の離反
がなされる。すなわち、図10の模式図(この模式図で
は、プレート38とチューブフィルムFとの密着、およ
びプレート39のフィルム挟着面42とチューブフィル
ムFの密着を断った状態を表し、かつチューブフィルム
Fを断面で示している)で説明すれば、折り曲がってい
るチューブフィルムFにおいて、左側の口部拡開具26
のプレート38と、プレート39におけるフィルム挟着
面42とに直接接触している外側フィルム部分X1と、
これらプレート38、フィルム挟着面42との間に大き
な摩擦力が作用する。一方、直接接触していない内側フ
ィルム部分X2は、右側の口部拡開具26では、プレー
ト38と、プレート39におけるフィルム挟着面42と
に直接接触してこの右側口部拡開具26側では外側フィ
ルム部分となっているから、この右側口部拡開具26部
分においてプレート38と、フィルム挟着面42との間
に強い摩擦力が働いて、左側の口部拡開具26部分にお
いて、外側フィルム部分X1に対して内側フィルム部分
X2を引き離す力となる。このため、プレート38,3
9と外側フィルム部分X1に働く摩擦力が大きい結果、
内側フィルム部分X2はフィルム内面に働く摩擦力に抗
して右側の口部拡開具26の相対的移動とともに引き出
される。また右側の口部拡開具26において同様の動き
がなされる。このためチューブフィルム、換言すれば袋
口部が拡開されることになる。 【0029】このように、機械力によってフィルム内面
の摩擦力に抗してフィルム(袋口部)を開くことができ
るので、構造が簡単となり、装置がコンパクト化すると
共に、コストダウンが図れる。 【0030】なお、プレート38,39のうち、突起4
4を形成するプレート38を薄肉としているのは、該プ
レート38の動きをやわらかくして他方プレート39に
対してバネ圧が良好に働くようにすると共に、チューブ
フィルムFの挟み込みスムーズに行えるようにするた
めである。 【0031】さらに、両口部拡開具の噛み合わせ時に、
フィルム挟着面42部分にもガイドされながら確実にチ
ューブフィルムFが挟み込まれるようにするため、フィ
ルム挟着面42の先端部にも溝部41にいたるガイド面
43と同様に面取りによってガイド面46が形成される
のであるが、ガイド面46の面取り角度を溝部41のガ
イド面43の角度よりも浅くして、フィルム挟着面42
の面積をできるだけ先端近くまで確保し、フィルム内面
の摩擦力によって、ともすれば抜け出ようとする傾向を
有する上記外側フィルム部分にフィルム内面の摩擦力を
上回る摩擦力をプレート38,39側から確実に働かせ
るようにしている。これによれば一層確実に、拡開が行
えることになる。 【0032】さらに、本発明は先に述べたように、チュ
ーブフィルムの口部拡開にのみ使用されるものではな
く、すでに3方シールされている袋の口部を拡開する場
合や、包装装置以外の重ね合わせ状態にあるフィルム同
士を引き離す必要がある分野にも使用できる。 【0033】 【発明の効果】以上の記載によって明かなように、本発
明によれば、移動台によって重ね合わせ状態にあるフィ
ルムを挟着したときに、それぞれの剥離具の突起が相手
側剥離具の溝部に突入することにより、それぞれの剥離
具において、フィルムがバネ部材によるバネ圧に抗して
上下2枚のプレートの間に押し込まれ、フィルム挟着面
において挟着される。次に移動台が後退して、それぞれ
の剥離具の突起を溝部から引き抜いたときには、上記フ
ィルム挟着面部分において、プレートとこれに直接接し
ているフィルム部分との間に生じる摩擦力が、重ね合わ
せ状態にあるチューブフィルムの密着よりも大きいた
め、上記直接接しているフィルム部分がそれぞれの剥離
具のプレート間に挟着された状態で残され、フィルムが
引き離されることになる。 【0034】したがって、バキューム装置を使用せずと
も重ね合わせ状態にあるフィルムを引き離すことがで
き、装置の簡素化、小型化、コストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の実施例にかかる包装装置の要部断
面図である。 【図2】 図1の正面図である。 【図3】 チャックの動作説明図である。 【図4】 口部拡開具の斜視図である。 【図5】 上記口部拡開具の要部正面図である。 【図6】 上記口部拡開具における下部プレートの拡
大斜視図である。 【図7】 口部拡開具同士の位置関係を示す図であ
る。 【図8】 両口部拡開具が噛み合わされた状態を示す
図である。 【図9】 図8に続く作動状態を示す図である。 【図10】 フィルム口部の拡開原理を説明するための
模式図である。 【図11】 従来例の説明図である。 【符号の説明】 18 ヒータ保持バー 24 圧着バー 26 口部拡開具 38 プレート 39 プレート 40 クリップバネ 41 溝部 42 フィルム挟着面 44 突起 F チューブフィルム

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 重ね合わせ状態にある樹脂製フィルムを
    フィルム同士の密着力に抗して剥離する重ね合わせフィ
    ルムの剥離装置であって、重ね合わせ状態にある上記フ
    ィルムを挟んで一対の移動台が、これらのフィルムを挟
    着する方向と離反する方向とに相対移動可能に設けられ
    ていると共に、両移動台に、上記挟着時に両フィルムを
    挟んで互いに噛み合う剥離具が取り付けられ、それぞれ
    の剥離具がバネ部材によって圧着された上下2枚重ねの
    厚みの異なるプレートから構成され、かつそれぞれの剥
    離具における厚肉プレートの薄肉プレートと接する面側
    に、相手方剥離具にむかって開口する扁平な溝部が所定
    の間隔で多数形成されて、これらの溝間の薄肉プレート
    と接する面がフィルム挟着面とされていると共に、それ
    ぞれの薄肉プレートに、上記挟着時に互いに相手側剥離
    における厚肉プレートの溝部に突入することにより、
    該厚肉プレートのフィルム挟着面と薄肉プレートとの間
    にフィルムを挟み込ませる扁平な突起が形成されている
    ことを特徴とする重ね合わせフィルムの剥離装置。
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