JP3448773B2 - 種籾の消毒方法およびその装置 - Google Patents

種籾の消毒方法およびその装置

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秀明 荒川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種籾の表面に温湯
を浴びせて、種籾の表面に付着しまたは籾殻と果皮との
間に潜む病原菌(いもち病、ばか苗病、苗立枯細菌病、
ごま葉枯病、褐条病、もみ枯細菌病などの病原菌が主な
例である)を殺菌、滅菌または除菌(以下、消毒とい
う)する種籾の消毒方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】種籾を所定温度の温湯に所定時間浸すこ
とにより、種籾の表面に付着または籾殻と果皮との間に
潜む病原菌を消毒する方法およびその装置は、特開20
00−316321号公報または特開2000−342
018号公報に記載されているものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前掲の特開2000−
316321号公報または特開2000−342018
号公報に記載されている温湯による種籾の消毒方法おい
ては、温湯の温度や種籾を浸す時間にもよるが、概して
発芽率の低下をきたしやすいので、温湯の温度と浸漬時
間の厳格な管理が要求される。
【0004】ところで、従来の温湯による種籾の消毒
は、温湯を張った温湯タンクに網袋に入れた種籾を浸す
ことにより行われるが、温湯タンクの温湯に種籾を浸し
た際に温湯の温度が低下するので、温湯タンク内の温湯
を循環させながら加熱して温度管理を行っても、温湯の
温度が所定の温湯消毒温度まで回復するまでにかなりの
時間がかかってしまう。このため、発芽率の低下を防止
するうえから温湯消毒時間を10分間程度としなければ
ならないこともあって、温湯消毒が不十分になることが
避けられなかった。
【0005】そこで、本発明は、温湯タンクの温湯に種
籾を浸した際に所定の温湯消毒温度またはそれよりやや
高い温度の温湯を温度調整温湯として、温湯タンクの温
湯が所定の温湯消毒温度に上昇するまで注入することに
より、種籾を浸した際に低下した温湯の温度を急速に所
定の温湯消毒温度まで回復させて、高い発芽率を維持で
きる時間内で十分かつ確実な温湯消毒を行うことができ
る種籾の消毒方法およびその装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次の種籾の消毒方法およびその装置を提供
する。すなわち、請求項1に係る種籾の消毒方法は、種
籾の表面に温湯を浴びせて種籾の表面に付着しまたは籾
殻と果皮との間に潜む病原菌を消毒する種籾の消毒方法
であって、温湯タンクに張った水または温湯を循環させ
ながら所定の温湯消毒温度に保持する温度制御機能を持
続しておき、温湯タンクの温湯に種籾を浸すとともに所
定の温湯消毒温度またはそれよりやや高い温度の温湯を
温度調整温湯として温湯タンクに注入を開始し、温湯タ
ンクの温湯が所定の温湯消毒温度に上昇したときに温度
調整温湯の注入を止めて、所要の時間を限って種籾に温
湯を浴びせることを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2に係る種籾の消毒方法は、
請求項1記載の手段において、温湯タンクには温度調整
温湯の見込み注入量分を減じた量の水または温湯を張っ
ておき、温度調整温湯の注入により温湯タンク内の温湯
を略満量とすることを特徴とするものである。
【0008】請求項3に係る種籾の消毒方法は、請求項
1または2記載の手段において、温湯タンク内で流動す
る温湯を種籾の堆積層にその下方から上方に向け噴射し
て、堆積する種籾に噴射温湯圧による浮上作用を伴わせ
て撹拌しながら種籾に温湯を浴びせることを特徴とする
ものである。
【0009】請求項4に係る種籾の消毒方法は、請求項
1、2または3記載の手段において、温度調整温湯を、
温湯タンクの温湯中に噴射させて混合循環させながら注
入することを特徴とするものである。
【0010】請求項5に係る種籾の消毒方法は、請求項
1、2、3または4記載の手段において、所定の温湯消
毒温度は50℃〜65℃の範囲内、種籾の温湯への浸漬
時間は5分〜20分の範囲内でそれぞれ特定値に設定
し、温度調整温湯の温度は上記設定された所定の温湯消
毒温度またはそれよりやや高く設定されることを特徴と
するものである。
【0011】さらに、請求項6に係る種籾の消毒装置
は、種籾の表面に温湯を浴びせて種籾の表面に付着しま
たは籾殻と果皮との間に潜む病原菌を消毒する種籾の消
毒装置であって、温湯タンク内に、種籾を十分余裕をも
たせて収納する多孔容器、種籾を十分余裕をもたせて収
納した網袋を入れる多孔容器または種籾を十分余裕をも
たせて収納した網袋を載置する上面が多孔状の温湯噴き
上げ部を形成し、かつ温湯タンクに張った水または温湯
を循環させながら設定温度に加熱するとともに温湯タン
クの温湯を上記温湯噴き上げ部から噴き上げる給湯制御
装置と、温湯タンクに所定の温湯消毒温度またはそれよ
りやや高い温度の温度調整温湯を供給する補助給湯装置
を備えて構成したことを特徴とするものである。
【0012】請求項7に係る種籾の消毒装置は、請求項
6記載の構成において、給湯制御装置は電気ヒータによ
る加熱温度制御手段を備えており、補助給湯装置はガス
給湯器であることを特徴とするものである。
【0013】請求項8に係る種籾の消毒装置は、請求項
6または7記載の構成において、給湯制御装置には、そ
の給湯制御系と別系統で温湯タンクの温湯を循環させる
温湯循環装置を併設してあることを特徴とするものであ
る。
【0014】請求項9に係る種籾の消毒装置は、請求項
6、7または8記載の構成において、給湯制御装置に併
設された温湯循環装置の温湯噴き出し口を、温湯タンク
内で温湯が温湯噴き上げ部の周囲を取り巻くように循環
する部位および方向に開口させ、補助給湯装置から供給
する温度調整温湯を温湯循環装置による循環温湯と混合
させて温湯噴き出し口から噴出させるように構成したこ
とを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
る種籾の消毒方法を示す作業工程図、図2は本発明の一
実施の形態に係る種籾の消毒装置の一部を破断して示す
斜視図、図3は同上縦断正面図、図4は同上縦断側面
図、図5は同上平面である。
【0016】本発明に係る種籾の消毒方法は、図1に示
す作業工程で実施するが、それに先だって塩水選などに
より重く充実した種籾だけを選別し、水洗などの処理を
したうえ天日干しなどにより水分が15%程度になるま
で乾燥する。
【0017】種籾の温湯消毒にあたっては、温湯タンク
に所定の温湯消毒温度に近い温度の温湯または水を所定
の水位まで張り(工程1)、温湯タンクに張った温湯を
循環させながら所定の温湯消毒温度に保持する温度制御
機能を持続させる(工程2)。所定の温湯消毒温度は5
0℃〜65℃の範囲の特定値であるが、その温度は60
℃が好適である。
【0018】次いで、温湯タンクの温湯に種籾を浸すと
同時にまたは遅滞なく、ガス給湯器などから、所定の温
湯消毒温度またはそれよりやや高い温度の温湯を温度調
整温湯として温湯タンクに注入を開始する(工程3)。
そして、温湯タンクの温湯が所定の温湯消毒温度に上昇
したことを温度制御機能により感知したら、温度調整温
湯の注入を直ちに止め(工程4)、そのまま予め設定し
た所要の時間種籾に温湯を浴びせて温湯消毒をする(工
程5)。温湯消毒を終了した種籾は、直ちにまたは遅滞
なく温湯タンクから引き上げて10℃〜20℃程度の冷
水(水道水などの常温水でよい)により冷却し(工程
6)、芽出しのための催芽工程に移行するが(工程
7)、水分が15%程度になるまで乾燥して冷涼な場所
に保管すれば、3ヶ月程度は良好な状態で保存すること
ができる(工程8)。
【0019】上記工程3から工程4の間においては、温
湯タンクに温度調整温湯が注入されるので、温湯タンク
内に生じた余剰の温湯はオーバーフローされる。このた
め、温湯タンク内の温湯はその一部が入れ替わって、種
籾の消毒を繰り返して行う場合であっても、温湯タンク
内の温湯を清浄な状態に保たれ、種籾の消毒効果が向上
する。
【0020】他方、上記工程1において、温湯タンクに
張る水または温湯を、温度調整温湯の見込み注入量分だ
け減じた量としておけば、温度調整温湯の注入により温
湯タンク内の温湯を略満量とすることができるので、温
度調整温湯の注入時に無駄なオーバーフローが生じな
い。なお、この場合の温湯の量は温湯タンク内の水位に
よって管理規制するのが便利である。
【0021】上記工程5おいては、温湯タンク内で流動
する温湯を種籾の堆積層にその下方から上方に向け噴射
して、堆積する種籾に噴射温湯圧による浮上作用を伴わ
せて撹拌しながら種籾に温湯を浴びせる態様を採ってい
る。
【0022】上記工程3においては、温度調整温湯を、
温湯タンクの温湯中に噴射させて混合循環させながら注
入する態様とすると、温度調整温湯の温度を所定の温湯
消毒温度よりやや高くすることも可能となるので、温湯
タンク内の温湯の温度を速やかに所定の温湯消毒温度に
上昇させ、かつ温度を均等にするうえで好適である。
【0023】前記のように、所定の温湯消毒温度は50
℃〜65℃の範囲内、種籾の温湯への浸漬時間は5分〜
20分の範囲内でそれぞれ特定値に設定するが、温湯消
毒温度が低いときは消毒時間を長く、かつ温度が高いと
きは消毒時間を短く設定する。ちなみに、各種試験デー
タからその一例を示せば、温湯消毒温度が58℃では消
毒時間が15分〜20分、60℃では10分〜15分、
62℃では5〜10分とするのが好ましい。
【0024】次に本発明に係る種籾の消毒装置の一実施
の形態を図面に基づいて説明する。1は本発明に係る種
籾の消毒装置である。この種籾の消毒装置1は、温湯タ
ンク2、給湯制御装置3、温湯循環装置4を備えてお
り、温湯循環装置4は給湯制御装置3に併設されてい
る。温湯タンク2内には、多孔状のスノコ5が底面との
間に一定の高さを成すように配置されており、温湯タン
ク2内の底面とスノコ5との間が温湯流下室6を成し、
スノコ5の上が温湯貯留室7を成している。温湯タンク
2の温湯貯留室7には、上面に多数の温湯噴出孔8をあ
けた温湯噴き上げ容器9を配置して温湯噴き上げ部10
を形成している。温湯タンク2は、二重壁構造であって
その中空部には断熱材を充填し、保温性を向上させてあ
る。
【0025】給湯制御装置3は、2台の給湯器11を内
蔵しており、この各給湯器11はそれぞれ電気ヒータ
(図示せず)を備えている。上記各給湯器11の温湯送
出口12と前記温湯噴き上げ部10の温湯噴き上げ容器
9は温湯送出管13により接続され、各給湯器11の下
部はモータポンプ14の送出側に温湯戻し管15により
接続されており、さらにモータポンプ14の吸入側は温
湯吸入管16により温湯タンク2の温湯流下室6に連通
させてある。そして、この構成によって、モータポンプ
14により温湯タンク2の温湯流下室6から吸入された
温湯は給湯器11において、予め設定した所定の温湯消
毒温度の温湯が給湯されるように加熱制御されたうえ、
温湯噴き上げ部10の温湯噴き上げ容器9に加圧給湯さ
れて、温湯噴き上げ容器9の上面から噴射され、噴射さ
れた温湯は温湯貯留室7からスノコ5を通して温湯流下
室6に流下する経路で繰り返し循環されることになる。
給湯制御装置3による上記の温度制御は、少なくとも温
湯消毒の所要時間中持続させる。
【0026】また、給湯制御装置3にそれと別系統で併
設された温湯循環装置4は、モータポンプ17により構
成されており、このモータポンプ17の送出側に接続さ
れた温湯循環管18は温湯タンク2の温湯貯留室7内に
開口していて、その先端の開口部は左右に開口した循環
口19を成しているとともに、モータポンプ17の吸入
側に接続された温湯吸入管20は温湯タンク2の温湯流
下室6に連通させてある。そして、この構成によって、
モータポンプ17により温湯タンク2の温湯流下室6か
ら吸入され、かつ温湯貯留室7に送出される温湯はそこ
に貯留している温湯中に流れを形成して、温湯貯留室7
内の温湯を循環させるので、温湯貯留室7内の温湯温度
は全体にわたって均等に保たれる。
【0027】給湯制御装置3は、その上部に温湯制御器
21を内蔵しており、この温湯制御器21により各給湯
器11の電気ヒータへの通電を制御して、温湯噴き上げ
部10の温湯噴き上げ容器9に給湯される温湯の温度を
所定の温消毒温度に保つように成っている。
【0028】本発明に係る種籾の消毒装置においては、
温湯タンク2の温湯貯留部7に所定の温湯消毒温度より
高い温度の温度調整温湯を供給する補助給湯装置を備え
ている。この補助給湯装置はガス給湯器(図示せず)で
あり、ガス給湯器から導かれた給湯管22は温湯タンク
2の温湯貯留室7に給湯する位置で開口していて、その
給湯管22の途中には手動式バルブ23を備えている。
また、給湯管22の手動式バルブ23より給湯源側部位
と前記温湯循環管18の循環口19側との間は分岐管2
4により接続されており、その分岐管24の途中には電
磁弁25が備えられている。
【0029】したがって、ガス給湯器から温度調整温湯
を温湯タンク2の温湯貯留室7に給湯する際には、電磁
弁25を閉じた状態で手動式バルブ23を開いて給湯す
るか、手動式バルブ23を閉じた状態で電磁弁25を開
いて温湯循環管18の循環口19から給湯する2態様を
選択することができる。そして、後者の給湯態様を選択
すれば、温度調整温湯を温湯貯留室7内の温湯に混ぜ込
むようにして温湯の温度を急速に均等化することができ
る。なお、前者の給湯態様は、消毒作業の準備段階で温
湯タンク2に所定の温湯消毒温度以下の温湯を張るとき
にも便利である。
【0030】種籾の温湯消毒にあたっては、種籾を収納
する多孔容器26を使用する。この多孔容器26は、上
面が開放状で底面および側面が多孔状を成しているが、
少なくとも底面27は多孔状であることが必須である。
28は両側の取手、29は吊りアームである。消毒する
種籾は、網袋(図示せず)に十分余裕をもたせて収納し
たうえ多孔容器26に納め、その多孔容器26を温湯噴
き上げ部10の温湯噴き上げ容器9の上面に載置し、噴
き上げ容器9の上面の温湯噴出孔8から勢いよく噴出す
る温湯を下から浴びせ、種籾が浮上する状態で均等な温
湯浴を施して温湯消毒する。
【0031】ところで、種籾を収納した多孔容器26を
温湯タンク2の温湯貯留室7内の温湯に浸すと、その直
後に温湯の温度が低下するので、温湯に種籾を収納した
多孔容器26を浸すのと同時に、または遅滞なく補助給
湯装置のガス給湯器から温度調整温湯を温湯タンク2の
温湯貯留室7に給湯する。この温度調整温湯は所定の温
湯消毒温度またはそれよりやや高いので、温度調整温湯
の給湯により温湯貯留室7内の温湯は速やかに所定の温
湯消毒温度に復し、そのことが温湯制御装置3により感
知した時点で温度調整温湯の供給を停止する。なお、こ
の温度調整温湯の供給制御は自動または手動のいずれで
もよいが、その構成については説明を省略する。
【0032】給湯制御装置3は、その天面にスタートボ
タン30、リセットボタン31が設けられており、図示
しないが、温湯時間を設定するタイマと、それにより鳴
動する警報ブザー等を備えている。給湯制御装置3にお
ける温度の設定範囲は50.0〜65.0℃で、保護上
限温度は67.0℃である。また、温湯タンク2には一
定の水位を保つためのオーバーフロー32を設けてあ
る。このオーバーフロー32により、温度調整温湯の注
入にともなって温湯タンク2内の温湯の入れ替えがなさ
れるので、温湯の汚れを少なくして種籾の温湯消毒効果
の向上が図られることになる。
【0033】なお、温湯タンク2および給湯制御装置3
を、種籾を温湯に浸して発芽を促す催芽にも使用する場
合には、温湯制御温度を0〜35℃または0〜50℃の
温度設定範囲、保護上限温度37℃または52℃の機能
を兼ね備えたものとする。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、温湯タンクの温湯に種
籾を浸した際に所定の温湯消毒温度より高い温度の温湯
を温度調整温湯として、温湯タンクの温湯が所定の温湯
消毒温度に上昇するまで注入することにより、種籾を浸
した際に低下した温湯の温度を急速に所定の温湯消毒温
度まで回復させて、高い発芽率を維持できる時間内で十
分かつ確実な温湯消毒を行うことができる種籾の消毒方
法およびその装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る種籾の消毒方法を
示す作業工程図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る種籾の消毒装置の
一部を破断して示す斜視図である。
【図3】同上縦断正面図である。
【図4】同上縦断側面図である。
【図5】同上平面である。
【符号の説明】
1 種籾の消毒装置 2 温湯タンク 3 給湯制御装置 4 温湯循環装置 5 スノコ 6 温湯流下室 7 温湯貯留室 8 温湯噴出孔 9 温湯噴き上げ容器 10 温湯噴き上げ部 11 給湯器 12 温湯送出口 13 温湯送出管 14 モータポンプ 15 温湯戻し管 16 温湯吸入管 17 モータポンプ 18 温湯循環管 19 循環口 20 温湯吸入管 21 温湯制御器 22 給湯管 23 手動式バルブ 24 分岐管 25 電磁弁 26 多孔容器 27 底面 28 取手 29 吊りアーム 30 スタートボタン 31 リセットボタン 32 オーバーフロー
フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−342018(JP,A) 特開 平11−266610(JP,A) 特開 平11−318118(JP,A) 特開 平8−9714(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 1/00 - 1/08

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種籾の表面に温湯を浴びせて種籾の表面
    に付着しまたは籾殻と果皮との間に潜む病原菌を消毒す
    る種籾の消毒方法であって、温湯タンクに張った水また
    は温湯を循環させながら所定の温湯消毒温度に保持する
    温度制御機能を持続しておき、温湯タンクの温湯に種籾
    を浸すとともに所定の温湯消毒温度またはそれよりやや
    高い温度の温湯を温度調整温湯として温湯タンクに注入
    を開始し、温湯タンクの温湯が所定の温湯消毒温度に上
    昇したときに温度調整温湯の注入を止めて、所要の時間
    を限って種籾に温湯を浴びせることを特徴とする種籾の
    消毒方法。
  2. 【請求項2】 温湯タンクには温度調整温湯の見込み注
    入量分を減じた量の水または温湯を張っておき、温度調
    整温湯の注入により温湯タンク内の温湯を略満量とする
    ことを特徴とする請求項1記載の種籾の消毒方法。
  3. 【請求項3】 温湯タンク内で流動する温湯を種籾の堆
    積層にその下方から上方に向け噴射して、堆積する種籾
    に噴射温湯圧による浮上作用を伴わせて撹拌しながら種
    籾に温湯を浴びせることを特徴とする請求項1または2
    記載の種籾の消毒方法。
  4. 【請求項4】 温度調整温湯を、温湯タンクの温湯中に
    噴射させて混合循環させながら注入することを特徴とす
    る請求項1、2または3記載の種籾の消毒方法。
  5. 【請求項5】 所定の温湯消毒温度は50℃〜65℃の
    範囲内、種籾の温湯への浸漬時間は5分〜20分の範囲
    内でそれぞれ特定値に設定し、温度調整温湯の温度は上
    記設定された所定の温湯消毒温度またはそれよりやや高
    く設定されることを特徴とする請求項1、2、3または
    4記載の種籾の消毒方法。
  6. 【請求項6】 種籾の表面に温湯を浴びせて種籾の表面
    に付着しまたは籾殻と果皮との間に潜む病原菌を消毒す
    る種籾の消毒装置であって、温湯タンク内に、種籾を十
    分余裕をもたせて収納する多孔容器、種籾を十分余裕を
    もたせて収納した網袋を入れる多孔容器または種籾を十
    分余裕をもたせて収納した網袋を載置する上面が多孔状
    の温湯噴き上げ部を形成し、かつ温湯タンクに張った水
    または温湯を循環させながら設定温度に加熱するととも
    に温湯タンクの温湯を上記温湯噴き上げ部から噴き上げ
    る給湯制御装置と、温湯タンクに所定の温湯消毒温度ま
    たはそれよりやや高い温度の温度調整温湯を供給する補
    助給湯装置を備えて構成したことを特徴とする種籾の消
    毒装置。
  7. 【請求項7】 給湯制御装置は電気ヒータによる加熱温
    度制御手段を備えており、補助給湯装置はガス給湯器で
    あることを特徴とする請求項6記載の種籾の消毒装置。
  8. 【請求項8】 給湯制御装置には、その給湯制御系と別
    系統で温湯タンクの温湯を循環させる温湯循環装置を併
    設してあることを特徴とする請求項6または7記載の種
    籾の消毒装置。
  9. 【請求項9】 給湯制御装置に併設された温湯循環装置
    の温湯噴き出し口を、温湯タンク内で温湯が温湯噴き上
    げ部の周囲を取り巻くように循環する部位および方向に
    開口させ、補助給湯装置から供給する温度調整温湯を温
    湯循環装置による循環温湯と混合させて温湯噴き出し口
    から噴出させるように構成したことを特徴とする請求項
    6、7または8記載の種籾の消毒装置。
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