JP3103202B2 - 催芽機における水温調節装置 - Google Patents

催芽機における水温調節装置

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JP3103202B2
JP3103202B2 JP16541992A JP16541992A JP3103202B2 JP 3103202 B2 JP3103202 B2 JP 3103202B2 JP 16541992 A JP16541992 A JP 16541992A JP 16541992 A JP16541992 A JP 16541992A JP 3103202 B2 JP3103202 B2 JP 3103202B2
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謙蔵 川島
秀明 荒川
和昭 村田
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株式会社タイガーカワシマ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種籾の発芽を均一に促
進させるための催芽機において、循環して散水される水
を殺菌することができる催芽機における水温調節装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、催芽機としては、例えば、図2に
示すものが知られている。
【0003】この催芽機は、上部が開口された容器11
の底部12の近傍を多数の流通孔14を有する板15に
よって仕切って隔室13を形成し、容器11の開口の周
縁に沿って複数の散水ノズル16を配設するとともに、
隔室13には複数の排水管18が配設されている。排水
管18には図示しない複数の吸引口が開口されており、
ポンプ19により、前記吸引口から隔室13内の水を吸
引して温水機20へ給送し、この温水器20によって催
芽に適する温度(予浸期では13℃、催芽期では32
℃)に温度調節したのち、給水管17を通して複数の散
水ノズル16から噴出し、容器11内の種籾が収納され
た網袋21の上方から散水するように構成されている
(実公昭64−727号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術は、次
に記載するような問題点がある。
【0005】一般に褐条病、苗立枯細菌病等の細菌病の
細菌は、25℃ぐらいで活動を始め、30℃ぐらいで活
発に増殖するといわれている。
【0006】ところで、上記従来の技術は、まさに上記
細菌の増殖が活発に行われる温度に近い温度で散水して
いるので、前記細菌が混入した場合、この細菌が活発に
増殖するおそれがある。このため、通常は循環して散水
される水を薬剤により殺菌する方法が採用されている。
【0007】しかしながら、例えば褐条病の如く細菌の
種類によっては有効な薬剤が存在しない場合があり、こ
のような場合、薬剤による殺菌ができないという問題点
があった。
【0008】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであって、環されて散水される
水を殺菌された催芽に適する温度の水にすることができ
る催芽機における水温調節装置を実現することを目的と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の催芽機における水温調節装置は、種籾を浸
水させるための槽本体および前記槽本体の上方部位に配
設された散水ノズルを備えた催芽槽と、前記散水ノズル
より散水された水を前記催芽槽より排出して再び前記
水ノズルより散水するための循環系路を備えた催芽
おいて、前記循環系路に、底部近傍から吸引した水を加
熱して上方部位に返戻する循環管路を有する給湯器を備
え、殺菌温度に温度調節された高温の水を貯留すること
ができる温水殺菌槽と、前記温水殺菌槽から排出された
前記高温の水を冷却して催芽に適した温度に温度調節す
る冷却器とを介在させてなり、前記催芽槽から排出され
た水を前記温水殺菌槽へ導入して加熱殺菌するととも
に、前記散水ノズルより催芽に適した温度の水を散水す
ことを特徴とするものである。
【0010】また、前記温水殺菌槽は、その内部がせき
により仕切られて上方部位で互いに連通する少なくと
2室に区分されものとしたり、温水殺菌槽に、その内
部に貯留された高温の水をかくはんするためのかくはん
装置を配設するとよい。
【0011】
【作用】上述のような細菌病の細菌は、60℃以上の温
度(以下、「殺菌温度」という。)で完全に死滅すると
いう知見を得た。本発明はこの知見に基づくもので、催
芽槽から排出される水を温水殺菌槽に導入して加熱殺菌
する。温水殺菌槽底部近傍から水を吸引し給湯
上記殺菌温度以上に加熱したのち温水殺菌槽の上方部位
へ返戻することにより、上記温水殺菌槽内の水上記殺
菌温度に維持されている。これにより、温水殺菌槽内の
水は殺菌され、この殺菌された水は冷却機により冷却さ
れて催芽に適した温度(予浸期で13℃、催芽期では3
2℃)に温度調節されたのち再び散水ノズルにより散水
される。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基いて説明する。
【0013】図1に示すように、催芽槽1は、公知の催
芽槽と同様に、上面が開放された箱型の槽本体1aを備
え、その底部近傍は多数の孔1cを有するすの子板1b
で仕切られており、すの子1b上に種籾を収納した多
数の網袋10を積載できるようになっている。槽本体1
aの上方部位には複数の散水ノズル1dが適宜部位に配
設され、各散水ノズル1dにより第2管路9bより供給
される催芽に適する温度(予浸期では約13℃、催芽機
では約32℃)の水を、前記網袋10に上方から散水し
て前記種籾を浸水させる。また、すの子1bの下方に
は排水管9の一端側が開口され、これにより槽本体1a
内の水を排出して後述する温水殺菌槽2へ導入できるよ
うに構成されている。
【0014】上述の槽本体1a内の水の排出は、槽本体
1aと後述する殺菌槽本体2aとの高低差による自然落
下か、両者に高低差がない場合は排水管9に介在させた
図示しないポンプにより行われるようにするとよい。
【0015】温水殺菌槽2内部はせき2bにより仕切
られて上方部位で互いに連通する2つの室に区分されて
いる。そして、その一つの室である一方の室2eはその
下方部位に給湯器5の循環管路の吸込側が開口されてお
り、その上方部位に給湯器5の循環管路の吐出側が開口
されている。この循環管路には、温水殺菌槽側から順
次、フィルタ4、第1ポンプおよび給湯器5が介在さ
れているとともに、給湯器5と殺菌槽本体2a間には、
電磁弁5bが介在されており、この電磁弁5bを殺菌槽
本体2aに配設された温度センサ5cの検出温度に基い
て温度調節器5aによって制御することにより、給湯器
5から返戻される前記殺菌温度以上に加熱された水の流
量を調節することにより殺菌槽本体2aの水温を前記殺
菌温度に温度調節できるように構成されている。
【0016】ここで、一方の室2eに本実施例の如くモ
ータ駆動のプロペラ式のかくはん機等のかくはん装置2
cを設け、水をかくはんすると、殺菌槽本体2a内の水
の温度をより均一なものとすることができる。
【0017】一方の室2eで約60℃の殺菌温度とされ
た水はせき2bの上縁をこえて他方の室2fに流入し、
その底部に開口された第1管路9aから排出されて冷却
機6へ送られ、この冷却機6で冷却されて催芽に適した
温度(浸水期で約13℃、催芽期では約32℃)に温度
調節される。
【0018】本実施例に示した冷却機6は、熱交換器6
aと2個のファン6bとを備えた空冷式のものであっ
て、熱交換器6aと前記散水ノズル1dとの間の第2管
路9bに設けた温度センサ8aにより検出した水温に基
いて温度調節器8を介して前記ファン6bの回転数を制
御して、水温を前記催芽に適した温度に温度調節ができ
るよう構成されている。
【0019】以上の説明から明らかなように、散水ノズ
ル1d、催芽槽1、排水管9、温水殺菌槽2、第1管路
9a、冷却機6、第2ポンプおよび第2管路9bによ
り、散水された水を催芽槽より排出して再び散水ノズル
より散水するための循環系路が構成されている。
【0020】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
【0021】種籾を収納した多数の網袋10上に前記散
水ノズル1dより発芽に適した温度に温度調節した水を
散水するが、この散水する水は次に説明するように殺菌
された清浄な水である。
【0022】催芽槽1から排出された水は排水管9を通
して温水殺菌槽2の一方の室2eへ導入される。この一
方の室2e水は、底部近傍から第1ポンプ3により吸
引され、フィルタ4によってろ過されたのち給湯器5に
より前記殺菌温度を越える温度まで加熱されたのち、一
方の2eの上方部位へ返戻される。これにより、温水
殺菌槽2の水は前記殺菌温度に維持されて、細菌病の細
死滅し清浄な高温の水となり、せき2bの上縁を
越え他方の室2fへ入る。
【0023】上記高温の水を第2ポンプ7で吸引するこ
とにより、第1管路9aを通して冷却機6へ送り、冷却
機6で冷却して前記芽に適した温度に温度調節したの
ち、複数の各散水ノズル1dから散水する。
【0024】実験によると、上記実施例において、給湯
器5の吐出側の水温を約70℃、温水殺菌槽2の温水の
温度を60〜70℃の範囲に保持するとともに、温水
菌槽2へ導入されてから排出されるまでの滞留時間を1
0分程度とするためには、温水殺菌槽2の容量は、排水
の循環能力(第2ポンプ7の吐出量に相当する)が10
(リットル/分)とすると、その約10倍の100リッ
トルあればよいことが判明している。
【0025】なお、上記実施例では温水殺菌槽2をせき
2bで2室に区分しているが、3室以上に区分すること
もできる。また、温水殺菌槽の形状によっては、給湯器
5の循環管路の開口部と第1管路9aの開口部との距離
が十分長く設定できる場合があるが、この場合は2室以
上に区分する必要はない。
【0026】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載するような効果を奏する。
【0027】催芽槽から排出された水は、温水殺菌槽に
導入されて高温で殺菌されるので、菌病の細菌は死滅
する。また、温水殺菌槽から排出された高温の水は、冷
却されて催芽に適した温度に温度調節された水になって
散水ノズルにより散水されるので、細菌の増殖を抑制し
て細菌病の発生を予防することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の催芽機における水温調節装置の一実施
例の説明図である。
【図2】従来の催芽機の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 催芽槽 1a 槽本体 1b すの子板 1d 散水ノズル 2 温水殺菌槽 2a 殺菌槽本体 2b せき 2c かくはん装置 2e 一方の室 2f 他方の室 3 第1ポンプ 4 フィルタ 5 給湯器 5a,8 温度調節器 5c,8a 温度センサ 6 冷却機 7 第2ポンプ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−199504(JP,A) 特開 昭52−154241(JP,A) 実願 昭63−155845号(実開 平2− 78013号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 1/08 A01C 1/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種籾を浸水させるための槽本体および前
    記槽本体の上方部位に配設された散水ノズルを備えた催
    芽槽と、前記散水ノズルより散水された水を前記催芽槽
    より排出して再び前記散水ノズルより散水するための循
    環系路を備えた催芽において、 前記循環系路に、底部近傍から吸引した水を加熱して上
    方部位に返戻する循環管路を有する給湯器を備え、殺菌
    温度に温度調節された高温の水を貯留することができる
    温水殺菌槽と、前記温水殺菌槽から排出された前記高温
    の水を冷却して催芽に適した温度に温度調節する冷却器
    とを介在させてなり、前記催芽槽から排出された水を前
    記温水殺菌槽へ導入して加熱殺菌するとともに、前記散
    水ノズルより催芽に適した温度の水を散水することを特
    徴とする催芽機における水温調節装置。
  2. 【請求項2】 温水殺菌槽は、その内部がせきにより
    切られて上方部位で互いに連通する少なくと2室に区
    れた請求項1記載の催芽機における水温調節装置。
  3. 【請求項3】 温水殺菌槽に、その内部に貯留された
    温の水をかくはんするためのかくはん装置が配設された
    請求項1または2記載の催芽機における水温調節装置。
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