JP3448508B2 - データ伝送システム - Google Patents

データ伝送システム

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JP3448508B2
JP3448508B2 JP08925799A JP8925799A JP3448508B2 JP 3448508 B2 JP3448508 B2 JP 3448508B2 JP 08925799 A JP08925799 A JP 08925799A JP 8925799 A JP8925799 A JP 8925799A JP 3448508 B2 JP3448508 B2 JP 3448508B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の処理装置の
間でデジタルデータをパラレルに伝送するデータ伝送シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】画像信号や音声信号等に対する信号処理
においては、従来のアナログ系の処理回路からデジタル
系の処理回路へ移行する傾向にある。このようなデジタ
ル系の処理回路においては、複数の処理回路間でデータ
の受け渡しを行う際、伝送データの振幅を小さくして省
電力化を図ることが望まれている。
【0003】図7は、デジタルデータの送信側の出力回
路の構成を示すブロック図であり、図8は、デジタルデ
ータの受信側の入力回路の構成を示すブロック図であ
る。
【0004】送信側に設けられる送信回路は、第1及び
第2の出力回路1、2及び反転回路3より構成され、デ
ジタル処理回路4に接続される。デジタル処理回路4
は、デジタルデータD0(n)に対して各種の処理を施し、
所定のフォーマットに従うデジタルデータD1(n)を生成
する。例えば、画像データを処理する場合には、色演
算、デジタル変調等の処理を施し、輝度情報及び色差情
報を含む画像データを生成する。
【0005】第1の出力回路1は、デジタルデータD1
(n)のビット数に応じた数のバッファにより構成され、
デジタル処理回路4から入力されるデジタルデータD1
(n)を取り込み、主データDa(n)としてパラレルに出力
する。反転回路3は、デジタル処理回路4から入力され
るデジタルデータD1(n)の各ビットを反転し、反転デー
タ*D1(n)として出力する。第2の出力回路2は、第1
の出力回路1と同一の回路構成を成し、反転回路3から
入力される反転データ*D1(n)を取り込み、副データD
b(n)としてパラレルに出力する。このように、送信側で
は、デジタルデータD1(n)に一致する主データDa(n)
と、デジタルデータD1(n)の反転データ*D1(n)に一致
する副データDb(n)と、が並列に出力される。
【0006】受信側に設けられる受信回路は、比較回路
5を含み、デジタル処理回路6に接続される。比較回路
5は、通信ラインを通じて送信側に接続され、主データ
Da(n)及び副データDb(n)を取り込み、それらを比較す
ることにより、デジタルデータD1(n)を再生する。即
ち、主データDa(n)と副データDb(n)とは、互いに逆極
性のデータであるため、これらのレベルを互いに比較す
ることにより、主データDa(n)の方が大きいときには元
のデジタルデータD1(n)はハイレベルを示し、逆に、副
データDb(n)の方が大きいときには元のデジタルデータ
D1(n)はローレベルを示すことになる。
【0007】そして、デジタル処理回路6においては、
比較回路5から入力されるデジタルデータD1(n)に対し
て各種の処理が施され、次段の回路へ供給される。な
お、デジタル処理回路6については、受信側で必ず必要
なものではなく、デジタルデータD1(n)を直接D/A変
換回路によってアナログ信号に変換する場合もある。
【0008】受信側においては、主データDa(n)と副デ
ータDb(n)との大小関係が維持されている限り、送信側
のデジタルデータD1(n)を復元することができるため、
通信ライン上に送出する主データDa(n)及び副データD
b(n)の振幅を小さくすることが可能になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】画像信号や音声信号等
のアナログ信号に対する信号処理回路の場合、全ての信
号処理をデジタル化することができないため、デジタル
処理回路4の前段には、アナログ系の処理回路が設けら
れることになる。このようなアナログ処理回路をデジタ
ル処理回路4や送信回路と共に半導体基板上に集積化す
る場合、デジタル処理部分で発生するノイズがアナログ
処理部分に影響を与えないようにする必要がある。
【0010】送信回路の場合、第1及び第2の出力回路
1、2によって通信ラインを駆動するように構成され
る。このとき、第1及び第2の出力回路1、2では、寄
生容量の大きい通信ラインを駆動できるようにするた
め、トランジスタサイズが大きく形成されており、消費
電力が大きくなっている。従って、第1及び第2の出力
回路1、2から、それぞれ主データDa(n)及び副データ
Db(n)が出力されると、出力信号の変化に応じた不規則
なノイズが発生する。特に、第1及び第2の出力回路
1、2では、主データDa(n)と副データDb(n)とが同じ
タイミングで反転するため、データのうち出力信号の変
化するビット数である変化点の数が主データDa(n)だけ
の場合に比較して2倍になり、それに起因するノイズが
増大することになる。
【0011】そこで本発明は、出力回路部分で発生する
ランダムノイズを低減することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するためになされたもので、その特徴とするところ
は、連続して入力されるデジタル信号を通信ラインを通
じて伝送するデータ伝送システムにおいて、連続する所
定ビットの主データを通信ラインに送出する第1の出力
回路と、連続する上記主データに対して、1データ毎に
反転及び非反転を繰り返す相補データを生成する相補デ
ータ生成回路と、上記相補データを上記主データと同一
のタイミングで通信ラインに送出する第2の出力回路
と、を備え、上記主データと上記相補データとを並列に
伝送することにある。
【0013】本発明によれば、デジタルデータと並列に
相補データを出力するようにしたことで、データが更新
されるとき、第1の出力回路と第2の出力回路とで各ビ
ットの変化点の合計数が常に一定に維持される。これに
より、各出力回路に流れる電流の総和が、デジタルデー
タの内容に関係なく一定に保たれる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のデータ伝送シス
テムの送信側の構成を示すブロック図であり、図2は、
出力される主データDa(n)及び副データDb(n)の変化の
一例を示す図である。
【0015】送信回路10は、第1の出力回路11、第
2の出力回路12及び相補データ生成回路13より構成
され、アナログ処理回路14、A/D変換回路15、デ
ジタル処理回路16と共に同一基板上に集積化される。
【0016】本発明の特徴とするところは、デジタル処
理回路16から得られるデジタルデータD1(n)から、変
化点の合計が常に一定となるように生成される主デー
タDa(n)及び副データDb(n)を第1及び第2の出力回路
11、12から並列に出力するようにしたことにある。
【0017】相補データ生成回路13は、第2のデジタ
ルデータ信号D1(n)を所定のタイミングで主データDa
(n)として出力する。同時に、初期状態では主データDa
(n)と同一内容を示し、以降は、奇数番目に主データDa
(n)とは反転する内容を示し、偶数番目に主データDa
(n)と同一内容を示す副データDb(n)を生成する。例え
ば、図2に示すように、4ビットの主データDa(n)に対
して同じく4ビットの副データDb(n)を生成する。この
とき、副データDb(n)の各ビットは、n=2k(k=
0、1、2、・・・)で主データDa(n)に一致し、n=
2k+1で主データDa(n)とはの状態を示すことにな
る。これにより、主データDa(n)の変点の数と副デー
タDb(n)の変点の数との合計が常に4(4ビット構成
の場合)となる。
【0018】第1の出力回路11及び第2の出力回路1
2は、それぞれ同一の回路構成を成し、例えば、主デー
タDa(n)及び副データDb(n)のビット数に応じた数のバ
ッファにより構成される。ここで、第1の出力回路11
から出力される主データDa(n)と第2の出力回路12か
ら出力される副データDb(n)とは、互いの変化点の数が
相補的に変化し、その合計が常に4となっている。この
ため、データの切り替わりのタイミングで各出力回路1
1、12を構成するバッファに流れる電流の総和は、主
データDa(n)の内容にかかわらず常に一定に維持される
ようになる。
【0019】アナログ処理回路14は、第1のアナログ
信号Y0(t)に対して各種のアナログ処理を施し、所定の
フォーマットに従う第2のアナログ信号Y1(t)を生成す
る。A/D変換回路15は、アナログ処理回路14の処
理動作に同期して、第2のアナログ信号Y1(t)をデジタ
ル変換し、第1のデジタルデータD0(n)を生成する。そ
して、デジタル処理回路16は、図7に示すデジタル処
理回路4と同等のものであり、第1のデジタルデータD
0(n)から第2のデジタルデータD1 (n)を生成する。こ
のデジタル処理回路16で生成されるデジタルデータD
1(n)が送信回路10に入力される。
【0020】以上の送信回路10は、アナログ処理回路
14やA/D変換回路15と共に半導体基板上に集積化
されるものであり、データの切り替わりのタイミングで
の消費電流量を一定に保つことにより、電源電位の変動
を低減することができる。従って、アナログ処理回路
において、安定した処理を達成できる。
【0021】図3は、相補データ生成回路13の構成の
一例を示す回路図で、図4は、その動作を示すタイミン
グ図である。この図においては、主データDa(n)及び副
データDb(n)が1ビットの場合を示している。
【0022】相補データ生成回路13は、2つのDフリ
ップフロップFF1、FF2及び排他論理和回路EXよ
り構成される。第1のDフリップフロップFF1は、一
定周期のクロックSCKによって駆動され、D入力に与
えられるデジタルデータD1(n)をクロックSCKに従う
タイミングでQ出力から主データDa(n)として出力す
る。第2のDフリップフロップFF2は、反転出力*Q
がD入力に与えられ、1ビットのカウンタを構成する。
この第2のDフリップフロップFF2は、第1のDフリ
ップフロップFF1と共通のクロックSCKによって駆
動され、Q出力からクロックSCKを2分周したクロッ
クDCKを出力する。尚、第2のDフリップフロップF
F2は、初期設定時に立ち上げられるリセットパルスR
STに応答してダイレクトリセットされる。
【0023】排他論理和回路EXは、第1のDフリップ
フロップFF1のQ出力と、第2のDフリップフロップ
FF2のQ出力とを入力に受け、それらの排他論理和を
副データDb(n)として出力する。この排他論理和回路E
Xは、分周クロックDCKがローレベルを示していると
き、即ち、n=2k(k=0、1、2、・・・)のと
き、主データDa(n)をそのまま出力する。そして、分周
クロックDCKがハイレベルを示しているとき、即ち、
n=2k+1(k=0、1、2、・・・)のとき、主デ
ータDa(n)を反転して出力する。この結果、主データD
a(n)及び副データDb(n)が共に1ビットの場合、データ
の切り替わりの各タイミングで何れか一方のみが反転す
ることになる。尚、主データDa(n)及び副データDb(n)
を多ビットとする場合には、図3に示す相補データ生成
回路13をビット数に応じた数だけ並列に設けるように
すればよい。
【0024】図5は、受信側で主データDa(n)及び副デ
ータDb(n)から元のデジタルデータD1(n)を再生する受
信回路の構成の一例を示すブロック図であり、図6は、
その動作を説明するタイミング図である。この図におい
ては、主データDa(n)及び副データDb(n)を1ビット構
成とした場合を示している。
【0025】受信回路は、それぞれアナログ動作をする
第1及び第2の差動アンプSA1、SA2、加算器AD
及びインバータINより構成される。第1の差動アンプ
SA1の非反転入力には主データDa(n)が与えられ、反
転入力には副データDb(n)が与えられる。第2の差動ア
ンプSA2の非反転入力には主データDa(n)が与えら
れ、反転入力には、副データDb(n)がインバータINで
反転データ*Db(n)が与えられる。そして、加算器AD
の2つの入力には、第1の差動アンプSA1の出力Sa
(n)と第2の差動アンプSA2の出力Sb(n)とがそれぞ
れ入力され、加算器ADの出力が、再生されたデジタル
データD1(n)として出力される。
【0026】第1の差動アンプSA1の出力Sa(n)は、
主データDa(n)が副データDb(n)よりも高いレベルにあ
るときハイレベルとなり、逆に低いレベルにあるときロ
ーレベルとなる。さらに、主データDa(n)と副データD
b(n)とが同一レベルのときには、中間レベルとなる。こ
のように生成される出力Sa(n)は、nが偶数番目の期間
に中間レベルを示す。一方、第2の差動アンプSA2の
出力Sa(n)は、主データDa(n)が反転データ*Db(n)よ
りも高いレベルにあるときハイレベルとなり、逆に低い
レベルにあるときローレベルとなる。さらに、主データ
Da(n)と反転データ*Db(n)とが同一レベルのときに
は、出力は中間レベルとなる。このように生成される出
力Sb(n)は、nが奇数番目の期間に中間レベルを示す。
そして、出力Sa(n)と出力Sb(n)とを加算することによ
り、互いの中間レベルの期間に、他方のハイレベルまた
はローレベルが加算され、元のデジタルデータD1(n)が
再生されることになる。
【0027】以上の受信回路においては、主データDa
(n)及び副データDb(n)の振幅を小さくした場合でも、
各差動アンプSA1、SA2における比較動作が可能な
範囲であれば、デジタルデータD1(n)を再生することが
できる。従って、図8に示す受信回路と同様に、消費電
力の低減が可能になる。尚、主データDa(n)及び副デー
タDb(n)を多ビットとする場合には、図5に示す受信回
路をビット数に応じた数だけ並列に設けるようにすれば
よい。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、デジタル信号の送信回
路において、出力回路部分の消費電流を常に一定に保つ
ことができる。従って、電源電位の変動を防止でき、ア
ナログ処理回路とデジタル処理回路とを同一基板上に集
積化した場合でも、アナログ処理回路での信号処理動作
を安定させることができると共に、デジタル処理回路部
分で発生するノイズがアナログ処理回路部分で信号に混
入するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ伝送システムの送信側の構成を
示すブロック図である。
【図2】各デジタル信号の変化の一例を示す図である。
【図3】相補データ生成回路の一例を示す回路図であ
る。
【図4】相補データ生成回路の動作を説明するタイミン
グ図である。
【図5】本発明のデータ伝送システムの受信回路の一例
を示すブロック図である。
【図6】受信回路の動作を説明するタイミング図であ
る。
【図7】従来のデータ伝送システムの送信側の構成を示
すブロック図である。
【図8】従来のデータ伝送システムの受信側の構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1、2 出力回路 3 反転回路 、6 デジタル処理回路 比較回路 10 送信回路 11、12 出力回路 13 相補データ生成回路 14 アナログ処理回路 15 A/D変換回路 16 デジタル処理回路 FF1、FF2 Dフリップフロップ EX 排他論理和回路 SA1、SA2 差動アンプ AD 加算器 IN インバータ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続して入力されるデジタル信号を通信
    ラインを通じて伝送するデータ伝送システムにおいて、
    連続する所定ビットの主データを通信ラインに送出する
    第1の出力回路と、連続する上記主データに対して、1
    データ毎に反転及び非反転を繰り返す相補データを生成
    する相補データ生成回路と、上記相補データを上記主デ
    ータと同一のタイミングで通信ラインに送出する第2の
    出力回路と、を備え、上記主データと上記相補データと
    を並列に伝送することを特徴とするデータ伝送システ
    ム。
  2. 【請求項2】 上記第1の出力回路と上記第2の出力回
    路とが、同一回路構成を成すことを特徴とする請求項1
    に記載のデータ伝送システム。
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