JP3448165B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents
車両用空気調和装置Info
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Description
用空気調和装置に関する。 【0002】 【従来の技術】本願出願人は図2ないし図4に示す車両
用空気調和装置について特願平7−310726号によ
り特許出願した。図2は図3のA−A線に沿う断面図、
図3は図2のB−B線に沿う断面図、図4は吹出モード
切換ダンパの斜視図である。 【0003】センターコンソール内に埋設されるケーシ
ング1の内部にはエバポレータ4、エアミックスダンパ
6、ヒータ5、吹出モード切換ダンパ10等が配設されて
いる。エバポレータ4はケーシング1の下部にその空気
吸込口25に向かって次第に立ち上がるように傾斜した姿
勢で取り付けられている。 【0004】ヒータ5はケーシング1内の片側に偏寄し
た状態で若干傾斜した姿勢で配設されている。エアミッ
クスダンパ6はヒータ5の上流側に配設されて、ガイド
26に案内されて空気流れ方向と直交する方向にスライド
する。吹出モード切換ダンパ10はヒータ5の上方のエア
ミックス領域に水平軸まわりに回転可能に配設されてい
る。 【0005】このダンパ10は、図4に示すように、全体
として中空樽状をなし、その円筒部10a には周方向に所
定の間隔を隔てて常時エアミックスダンパ領域に連通す
る取入口11、デフロスト出口12及びフェース出口13が形
成され、その両端板10b 、10c にはそれぞれ扇形状のフ
ート出口14が形成されるとともにその中央部に回転軸15
が突設されている。この回転軸15はケーシング1の左右
両側壁1b、1cに軸承されている。 【0006】また、ケーシング1には円筒部10a の外周
面に周方向に所定の間隔を隔てて近接することによって
シール部を形成する突出部16a 、16b 、16c が形成され
ている。そして、ケーシング1の上面1aには突出部16a
と16b との間に位置するようにフェース吹出口2が形成
され、突出部16b と16c との間に位置するようにデフロ
スト吹出口3が形成され、ケーシング1の左右両側壁1
b、1cにはそれぞれフート出口14と整合しうるフート吹
出口19が形成されている。 【0007】そして、フェース吹出口2に連通するよう
にフェースダクト21が、デフロスト吹出口3に連通する
ようにデフロストダクト22が、フート吹出口19に連通す
るようにフートダクト23がそれぞれ連結されている。 【0008】しかして、空気調和装置の運転時、図示し
ないブロアによって付勢された車室内空気又は及び外気
が空気吸込口25からケーシング1内に流入し、エバポレ
ータ4を流過する過程で冷媒と熱交換することによって
冷却される。 【0009】この空気はエアミックスダンパ6によって
分流せしめられ、エアミックスダンパ6の右側を流過し
た空気はヒータ5に入りここでエンジン冷却水と熱交換
することによって加熱された後、エアミックスダンパ6
の左側に形成されたバイパス通路27を流過した空気と合
流して所定温度の調和空気となる。 【0010】この調和空気はダンパ10の取入口11を通っ
てその内部に入り、ダンパ10を回転軸15まわりに回転す
ることによって選択された吹出口2、3、19のいずれか
1又は2から吹き出される。 【0011】即ち、ダンパ10が図2に示す回転角度位置
を占めている場合には、調和空気はフェース出口13、フ
ェース吹出口2、フェースダクト21を通って車室内乗員
の上半身に向かって吹き出される。 【0012】ダンパ10を図2において反時計方向に若干
回動すると、フェース出口13が部分的に閉塞され、か
つ、フート出口14が部分的にフート吹出口19に整合する
ので、調和空気の一部がフェース吹出口2から吹き出さ
れると同時に残部がフート出口14、フート吹出口19、フ
ートダクト23を通って車室内乗員の足元に向かって吹き
出される。 【0013】ダンパ10を更に反時計方向に回動すると、
フェース出口13とフェース吹出口2との連通が遮断さ
れ、フート出口14のみがフート吹出口19と整合するの
で、調和空気はフート吹出口19のみから吹き出される。 【0014】ダンパ10を更に回動すると、フート出口14
とフート吹出口19とが部分的に整合すると同時にデフロ
スト出口12がデフロスト吹出口3と部分的に連通するの
で、調和空気の一部がフート吹出口19から吹き出される
と同時に残部がデフロスト出口12、デフロスト吹出口1
9、デフロストダクト23を通ってフロントガラス等の内
面に向かって吹き出される。 【0015】ダンパ10を更に回動すると、フート出口14
とフート吹出口19との整合が遮断され、デフロスト出口
12のみがデフロスト吹出口3に整合するので、調和空気
はデフロスト吹出口3のみから吹き出される。 【0016】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置におい
ては、暖房時、日射が強い場合等において冷風を乗員の
上半身に吹き付けることにより頭寒足熱の温度分布とし
て乗員の空調フィーリングを向上することが不可能であ
った。 【0017】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために発明されたものであって、その要旨とすると
ころは、フェース吹出口を含む複数の吹出口を具備する
ケーシングの内部に形成された空気流路中にこの空気流
路を通る空気を冷却するエバポレータと、このエバポレ
ータを流過することによって冷却された空気を再熱する
ヒータと、このヒータを流過する空気の量と上記ヒータ
をバイパスするバイパス通路を通る空気の量を調整する
エアミックスダンパと、上記複数の吹出口を切り換えて
その1又は2から調和空気を吹き出す吹出モード切換ダ
ンパを配設してなる車両用空気調和装置において、上記
エアミックスダンパを上記エバポレータと上記ヒータと
の間に位置して上記空気流路を通る空気の流れ方向と直
交する方向にスライドして上記バイパス通路を全閉とす
るマックスホット位置と上記ヒータに至る風路を全閉と
する位置との間で移動可能なスライド式エアミックスダ
ンパとし、上記エバポレータで冷却された空気の1部を
直接上記フェース吹出口に導くための冷風バイパス路の
入口を上記バイパス通路に隣接して設けるとともにこの
冷風バイパス路の出口を上記吹出モード切換ダンパのシ
ール部の下流側において上記フェース吹出口に開口せし
め、上記スライド式エアミックスダンパを上記マックス
ホット位置に移動したときその1端部で上記冷風バイパ
ス路の入口を閉塞可能としたことを特徴とする車両用空
気調和装置にある。 【0018】 【発明の実施の形態】本発明の実施形態が図1に示され
ている。ヱバポレータ4で冷却された空気の一部を直接
フェース吹出口2に導くための冷風バイパス路30の入
口はバイパス通路27に隣接して設けられ、その出口は
吹出モード切換ダンパ10のシール部16aの下流側に
おいてフェース吹出口2に開口せしめられている。他の
構成は図2ないし図4に示す従来のものと同様であり、
対応する部材には同じ符号を付してその説明を省略す
る。 【0019】しかして、エアミックスダンパ6を図示の
ようにその左側行程端にスライドさせてマックスホット
位置に移動させたとき、冷風バイパス路30の入口はエ
アミックスダンパ6の左側端部で閉塞され、冷風バイパ
ス路30及びバイパス路27がエアミックスダンパ6に
よって遮断されるので、エバポレータ4を流過すること
によって冷却された冷風の全量がヒータ5を通過して再
熱された後、吹出モード切換ダンパ10を回転させるこ
とによって選択された吹出口2,3,19の1又は2か
ら車室内に吹き出される。 【0020】エアミックスダンパ6を右方にスライドす
ることによって冷風バイパス路30の入口を開けば、エバ
ポレータ4で冷却された空気の一部が冷風バイパス路30
を通ってフェース吹出口2に直接導かれるので、吹出モ
ード切換ダンパ10の回転位置、即ち、吹出モードの如何
に拘らず冷風がフェース吹出口2から乗員の上半身に向
かって吹き出される。 【0021】 【発明の効果】本発明においては、エアミックスダンパ
をエバポレータとヒータとの間に位置して空気流路を流
過する空気の流れ方向と直交する方向にスライドしてバ
イパス通路を全閉とするマックスホット位置とヒータに
至る風路を全閉とする位置との間で移動可能なスライド
式エアミックスダンパとし、エバポレータで冷却された
空気の1部を直接フェース吹出口に導くための冷風バイ
パス路の入口をバイパス通路に隣接して設けるとともに
この冷風バイパス路の出口を吹出モード切換ダンパのシ
ール部の下流側においてフェース吹出口に開口せしめ、
スライド式エアミックスダンパをマックスホット位置に
移動したときその1端部で冷風バイパス路の入口を閉塞
可能としたため、吹出モードの如何に拘らず冷風をフェ
ース吹出口から乗員の上半身に向かって吹き出すことが
できる。 更に、マックスホット時におけるヒータの通風
面積を大きく採ることができるのみならず風量を最大と
することができ、かつ、冷風バイパス路を個別に開閉す
るためのバイパスダンパ及びその駆動機構が不要となる
のでそのコストを低減できる。
線に沿う断面図である。 【図3】図2のB−B線に沿う断面図である。 【図4】従来の吹出モード切換ダンパの斜視図である。 【符号の説明】 1 ケーシング 4 エバポレータ 5 ヒータ 6 エアミックスダンパ 10 吹出モード切換ダンパ 27 バイパス通路 30 冷風バイパス路
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 フェース吹出口を含む複数の吹出口を具
備するケーシングの内部に形成された空気流路中にこの
空気流路を通る空気を冷却するエバポレータと、このエ
バポレータを流過することによって冷却された空気を再
熱するヒータと、このヒータを流過する空気の量と上記
ヒータをバイパスするバイパス通路を通る空気の量を調
整するエアミックスダンパと、上記複数の吹出口を切り
換えてその1又は2から調和空気を吹き出す吹出モード
切換ダンパを配設してなる車両用空気調和装置におい
て、上記エアミックスダンパを上記エバポレータと上記ヒー
タとの間に位置して上記空気流路を通る空気の流れ方向
と直交する方向にスライドして上記バイパス通路を全閉
とするマックスホット位置と上記ヒータに至る風路を全
閉とする位置との間で移動可能なスライド式エアミック
スダンパとし、上記 エバポレータで冷却された空気の1
部を直接上記フェース吹出口に導くための冷風バイパス
路の入口を上記バイパス通路に隣接して設けるとともに
この冷風バイパス路の出口を上記吹出モード切換ダンパ
のシール部の下流側において上記フェース吹出口に開口
せしめ、上記スライド式エアミックスダンパを上記マッ
クスホット位置に移動したときその1端部で上記冷風バ
イパス路の入口を閉塞可能としたことを特徴とする車両
用空気調和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20917896A JP3448165B2 (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 車両用空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20917896A JP3448165B2 (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 車両用空気調和装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1035252A JPH1035252A (ja) | 1998-02-10 |
JP3448165B2 true JP3448165B2 (ja) | 2003-09-16 |
Family
ID=16568634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20917896A Expired - Fee Related JP3448165B2 (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 車両用空気調和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3448165B2 (ja) |
-
1996
- 1996-07-19 JP JP20917896A patent/JP3448165B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH1035252A (ja) | 1998-02-10 |
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