JP3447886B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JP3447886B2
JP3447886B2 JP06144996A JP6144996A JP3447886B2 JP 3447886 B2 JP3447886 B2 JP 3447886B2 JP 06144996 A JP06144996 A JP 06144996A JP 6144996 A JP6144996 A JP 6144996A JP 3447886 B2 JP3447886 B2 JP 3447886B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気的に書き換
え可能な不揮発性半導体記憶装置(EEPROM)に係
り、特に多値記憶のEEPROMに関する。
【0002】
【従来の技術】EEPROMの大容量化を実現する手法
の一つとして、1つのメモリセルにn(n≧3)値の情
報を記憶させる、多値記憶EEPROMが知られてい
る。例えば、4値記憶式では、4種類のしきい値電圧の
1つをそれぞれのセルが有し、これを(0、0)、
(0、1)、(1、0)、(1、1)と表される2ビッ
トの情報に対応させるものである。
【0003】n値を記憶したメモリセルのデータを読み
とるには、セルから読み出したデータを、(n−1)個
の基準電圧と比較する。このため、従来、(n−1)個
のセンスアンプを必要とした(例えば特開昭61−11
7796号公報)。
【0004】4値記憶式のEEPROMでは、2値記憶
式セルのEEPROMと比べ、メモリセルの記憶密度は
2倍となり、メモリセルが占める面積は1/2になった
のに対し、センスアンプが占める面積は3倍となり、高
密度化の効果を減少させる。特に、ページ読み出しを行
うためにビット線毎にセンスアンプを設けるタイプのE
EPROMでは、センスアンプ数の増加が大容量化の妨
げとなる。
【0005】これに対して特開昭62−54896号公
報には、セルデータを判別したセンスアンプの出力によ
って、他のセンスアンプの基準電圧を制御することによ
り、センスアンプの数を減らした事を特徴とした読みと
り専用メモリが開示されている。
【0006】一方、メモリセルにn(n≧3)種類のし
きい値電圧を記憶する多値記憶EEPROMでは、記憶
データを書き込むときに、それぞれのしきい値電圧を、
より狭い範囲に分布させる必要がある。このため、書き
込みを小刻みに行い、書き込みと書き込みとの間に、そ
れぞれのメモリセルが目的とするしきい値範囲に書き込
まれたか否かをチェックし、書き込み不足のセルがあれ
ばそのセルにのみ追加書き込みを行い、それぞれのメモ
リセル毎に、最適の書き込みがなされるよう制御するビ
ット毎べリファイが有効となっている。なお、ビット毎
べリファイは特開平3−295098号公報に開示され
ている。
【0007】また、多値記憶EEPROMに対するビッ
ト毎べリファイは、特開平7−93979号公報に開示
されている。しかし、特開平7−93979号公報に開
示された装置では、センスアンプ及びべリファイ回路を
それぞれ、(n−1)個ずつ必要としている。よって、
メモリセルは、より多くのデータを記憶することによ
り、同じ面積のチップに大容量のデータを蓄積できるよ
うになっているものの、データの読み出し/書き込みを
制御する回路が大規模になり、高集積化に難点があっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、ベ
リファイ機能を有した多値記憶EEPROMでは、多値
のデータの数を“n(nは3以上の自然数)”としたと
き、(n−1)個のベリファイ回路を必要としていた。
このため、センスアンプ・データラッチ回路も、ベリフ
ァイ回路に応じ、(n−1)個必要としている。
【0009】以上のような事情により、ビット線に接続
される回路、つまりカラム系回路の回路規模、特にセン
スアンプ・データラッチ回路、およびベリファイ回路が
膨大なものとなって、高集積化のネックになっている。
【0010】この発明は、上記の事情に鑑み為されたも
ので、その目的は、カラム系回路の回路規模を、特にセ
ンスアンプ・データラッチ回路、ベリファイ回路の数を
減ずることによって小さくし、高集積化に適した不揮発
性半導体記憶装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る不揮発性半導体記憶装置では、多値
のデータを記憶するメモリセルがマトリクス状に配置さ
れて構成されるメモリセルアレイと、前記メモリセルへ
データを書き込むとき、前記メモリセルへの書き込みデ
ータをラッチするラッチ手段と、前記メモリセルからデ
ータを読み出すとき、前記メモリセルからの読み出しデ
ータをセンス・ラッチするセンス・ラッチ手段とを含
み、前記多値のデータの数をnとしたとき、前記ラッチ
手段、センス・ラッチ手段の、数がm(mは、2
(m−1)<n≦2(mは2以上の整数))個に設
定されたビット線制御回路と、前記ビット線制御回路と
前記メモリセルとを互いに電気的に接続し、前記メモリ
セルへデータを書き込むとき、前記ラッチ手段から前記
メモリセルへ前記書き込みデータを導き、前記メモリセ
ルからデータを読み出すとき、前記メモリセルから前記
センス・ラッチ手段へ前記読み出しデータを導くビット
線と、前記メモリセルへデータを書き込むとき、前記ラ
ッチ手段にラッチされた書き込みデータに応じて、前記
多値のデータに応じた書き込み制御電圧を選び、選ばれ
た書き込み制御電圧をビット線に与える書き込み回路
と、前記メモリセルへデータを書き込んだ後、前記書き
込まれたデータを検証するベリファイ回路とを具備し、
第一及び第二メモリセルへの書き込みデータが、それぞ
れ第一データ、及びこの第一データとは異なる第二デー
タであるときに、前記書き込み回路は、前記第一データ
に応じて前記第一データに対応した書き込み制御電圧
を、第一ビット線を介して前記第一メモリセルに対して
与え、前記第二データに応じて前記第二データに対応し
た書き込み制御電圧を、前記第一ビット線とは異なる第
二ビット線を介して前記第二メモリセルに対して与え、
前記第一データの書き込みと、前記第一データと異なる
前記第二データの書き込みとを前記第一及び第二メモリ
セルに対して同時に行うことを特徴とする。
【0012】また、前記ラッチ機能は、前記ベリファイ
読み出し動作の結果が良のとき、前記ラッチ機能にラッ
チされた書き込みデータを、前記メモリセルへデータを
書き込んだとき、前記メモリセルのデータを変更しなか
ったときのデータに、更新することを特徴とする。
【0013】また、前記ベリファイ読み出し動作中、一
旦更新された書き込みデータが変更されないように、前
記ラッチされている書き込みデータに応じて、前記ベリ
ファイ回路および前記書き込み回路によって、前記ラッ
チ機能への入力データを制御することを特徴とする。
【0014】また、N値(N≧3)データ記憶可能な電
荷蓄積部を有する複数のメモリから構成されるメモリセ
ルアレイと、複数のビット線と、複数のワード線と、複
数のプログラム制御回路と、複数のデータ回路を備え、
前記プログラム制御回路は、1)前記メモリセルを選択
し、2)前記選択したメモリセルに書き込み電圧を印加
し、前記データ回路は、Mを2M−1 <N≦2を満
たす自然数とするときにM個のラッチ回路で構成され、
1)前記プログラム制御回路によって選択されたそれぞ
れ対応する前記メモリセルに印加される書き込み制御電
圧を制御する第一、第二、…、第Nの論理レベルの書き
込み制御データを保持し、2)前記書き込み制御電圧を
それぞれ対応する前記メモリセルに印加し、3)前記第
一以外の論理レベルの書き込み制御データを保持してい
る前記データ回路に対応する前記メモリセルの書き込み
状態のみ選択的に検出し、4)予め決められた書き込み
状態に達したメモリセルに対応する前記データ回路の前
記書き込み制御データの論理レベルを前記第一の論理レ
ベルに変更し、5)予め決められた書き込み状態に達し
ていないメモリセルに対応する前記データ回路の前記書
き込み制御データの論理レベルを保持し、6)前記第一
の論理レベルの書き込み制御データを保持している前記
データ回路の書き込み制御データの論理レベルを前記第
一の論理レベルに保持する不揮発性半導体記憶装置であ
って、第一及び第二メモリセルへの書き込み制御データ
が、それぞれ前記第一以外の論理レベルである第一デー
タ、及びこの第一データとは異なり、かつ前記第一以外
の論理レベルである第二データであるときに、前記デー
タ回路は、第一ビット線を介して前記第一メモリセルの
書き込み状態を検出するとともに、前記第一メモリセル
の書き込み状態が前記第一データに応じた書き込み状態
に達した際に、前記第一データに応じた書き込み制御デ
ータの論理レベルを前記第一の論理レベルに変更し、前
記第一ビット線とは異なる第二ビット線を介して前記第
二メモリセルの書き込み状態を検出するとともに、前記
第二メモリセルの書き込み状態が前記第二データに応じ
た書き込み状態に達した際に、前記第二データに応じた
書き込み制御データの論理レベルを前記第一の論理レベ
ルに変更し、前記第一データに応じた書き込み制御デー
タの論理レベルの、前記第一の論理レベルへの更新と、
前記第一データとは異なる前 記第二データに応じた書き
込み制御データの論理レベルの、前記第一の論理レベル
への更新とを前記第一及び第二メモリセルに対して同時
に行うことを特徴とする。
【0015】また、前記書き込みデータを更新するベリ
ファイ回路は、書き込み制御電圧を発生することを特徴
とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態を説明する。
【0017】図1は、この発明の第1の実施の形態に係
る多値記憶NAND型EEPROMの構成を示す構成図
である。
【0018】図1に示すように、第1の実施の形態に係
る多値記憶NAND型EEPROMは、オープンビット
型と呼ばれる構成を有している。オープンビット型の多
値記憶NAND型EEPROMは、メモリセルがマトリ
クス状に配置されて構成されるメモリセルアレイ1A、
1Bそれぞれに対して設けられたロウ系回路2A、2B
と、メモリセルアレイ1A、1Bそれぞれで共通に使用
されるカラム系回路3**とを有している。
【0019】ロウ系回路2A、2Bには、アドレス入力
回路(アドレスバッファ)4から出力されたアドレス信
号を受け、受けたアドレス信号に基いて、メモリセルア
レイのロウを選択するロウデコーダと、ロウデコーダの
出力に基いて、メモリセルアレイのワード線を駆動する
ワード線駆動回路が含まれている。NAND型EEPR
OMの場合、ワード線は、選択ゲートSG(SGA、S
GB)および制御ゲートCG(CGA、CGB)を指
す。そして、ワード線駆動回路は、制御ゲート/選択ゲ
ート駆動回路と読み替えられる。
【0020】また、メモリセルアレイ1A、1Bそれぞ
れで共通に使用されるカラム系回路3**には、アドレス
バッファ4から出力されたアドレス信号を受け、受けた
アドレス信号に基いて、メモリセルアレイのカラムを選
択するカラムデコーダと、カラムデコーダの出力に基い
て、メモリセルアレイのカラムを選択するカラム選択線
を駆動するカラム選択線駆動回路とが含まれている。
【0021】さらに、カラム系回路3**には、メモリセ
ルへの書き込みデータを一時的に保持したり、メモリセ
ルのデータを読み出したりするためのデータ回路(ビッ
ト線制御回路)が含まれている。
【0022】ビット線制御回路は、データ入出力線IO
を介して、データ入出力回路(データ入出力バッファ)
5に接続されている。また、ビット線制御回路は、ビッ
ト線BLaを介して、メモリセルアレイ1Aのメモリセ
ルに、ビット線BLbを介して、メモリセルアレイ1B
のメモリセルにそれぞれ接続されている。
【0023】ビット線制御回路は、データを書き込むと
き、書き込みデータを、データ入出力バッファ5から受
け、受けた書き込みデータをメモリセルへ入力する。ま
た、ビット線制御回路は、データを読み出すとき、読み
出しデータを、メモリセルから受け、受けた読み出しデ
ータをデータ入出力バッファ5へ出力する。
【0024】データ入出力バッファ5は、データ入出力
制御を行うもので、EEPROMの外部から入力された
書き込みデータをメモリコアへ導いたり、メモリコアか
ら読み出された読み出しデータを、EEPROMの外部
へ出力したりする。
【0025】書き込み終了検知回路18は、ビット線制
御回路の出力に基いて、データ書き込みが終了したか否
かを検知する。
【0026】図2は、図1に示すメモリセルアレイ、お
よびカラム系回路の構成を示す構成図である。図3は、
図2に示すメモリセルを示す図で、(a)図は回路図、
(b)図は(a)図に示すメモリセルトランジスタの断
面図である。
【0027】図2に示すように、メモリセルアレイ1
A、1Bにはそれぞれ、メモリセルMCがマトリクス状
に配置されている。
【0028】また、カラム系回路3**には、m個のデー
タ回路(ビット線制御回路)6**が含まれている。ビッ
ト線制御回路6**は、1本のビット線BLa、および1
本のビット線BLbに接続されている。
【0029】また、図3(a)に示すように、NAND
型EEPROMでは、1つのセルMCには、互いに直列
に接続された複数のメモリセルトランジスタM1〜M4
が含まれ、NAND型のセルMCを構成している。セル
MCの一端は、選択トランジスタS1を介してビット線
BLに接続され、その他端は、選択トランジスタS2を
介して、ソース線VSに接続される。制御ゲートCGを
共有するメモリセルトランジスタMのグループは、“ペ
ージ”と呼ばれる単位を形成する。データの書き込みお
よび読み出しは、“ページ”で同時に行われる。また、
4本の制御ゲートCG1〜CG4に接続されるメモリセ
ルトランジスタMのグループは、“ブロック”と呼ばれ
る単位を形成する。“ページ”、および“ブロック”は
それぞれ、制御ゲート/選択ゲート駆動回路によって選
択される。
【0030】また、図3(b)に示すように、1つのメ
モリセルトランジスタMは、積層形成された浮遊ゲート
(電荷蓄積層)と制御ゲートCGを有し、浮遊ゲートに
蓄えられる電子の量で、データを記憶する。この蓄えら
れた電子の量は、メモリセルトランジスタのしきい値と
して、読み出すことができる。
【0031】データの消去は、選択トランジスタS1、
S2の間に直列に接続された、メモリセルトランジスタ
Mの全てに対して行われる。メモリセルトランジスタM
からデータを消去するときは、そのメモリセルトランジ
スタMの制御ゲートCGを接地し、p型ウェル、または
p型基板に、正の高い電位を印加する。これにより、浮
遊ゲートに蓄積されていた電子は、p型ウェルまたはp
型基板に放出される。データの書き込みは、1本の制御
ゲートCGに接続された、メモリセルトランジスタの全
てに対して行われる。メモリセルトランジスタMにデー
タを書き込むときは、データの消去とは反対に、浮遊ゲ
ートに電子を注入する。浮遊ゲートに注入された電子の
量は、メモリセルトランジスタMのしきい電圧として、
読み出すことができる。
【0032】図4は、多値記憶のときのメモリセルトラ
ンジスタのしきい値分布を示す図である。
【0033】図4には、一つのメモリセルトランジスタ
に、データ“1”、データ“2”、データ“3”、デー
タ“4”の4値を記憶させる場合が示されている。
【0034】図4に示すように、データが消去されてい
るとき、メモリセルトランジスタMのしきい値は、例え
ば負になっている。データ“1”は、しきい値が負のと
きに対応する。データ“2”は、しきい値が0.5V以
上0.8V以下のときに対応する。データ“3”は、し
きい値が1.5V以上1.8V以下のときに対応する。
データ“4”は、しきい値が2.5V以上2.8V以下
のときに対応する。
【0035】図5は、図2に示すビット線制御回路の回
路図である。
【0036】なお、図2には、ビット線制御回路6
**を、1本のビット線に接続した構成を例示したが、図
5では、ビット線制御回路6**を、4本のビット線に接
続した構成を例示し、その説明をする。
【0037】図5に示すように、ビット線制御回路6**
は、2つのフリップフロップ回路14-1、14-2を含ん
でいる。フリップフロップ回路14-1、14-2は、左右
4本ずつのビット線に接続される。そして、動作時に
は、4本のビット線のなかから、左右1本ずつのビット
線が選ばれ、選ばれたビット線が、フリップフロップ回
路14-1、14-2に接続される。フリップフロップ回路
14-1、14-2はともに、データを読み出すときには、
読み出しデータを増幅し、かつラッチするセンスアンプ
として機能し、データを書き込むときには、書き込みデ
ータをラッチするデータラッチとして機能する。言い換
えれば、フリップフロップ回路14-1、14-2は、セン
スアンプ兼データラッチ回路である。さらに、フリップ
フロップ回路14-1、14-2は、データ書き込み回路と
ベリファイ回路とを兼ねた、書き込み兼ベリファイ回路
16に接続されている。
【0038】書き込み兼ベリファイ回路16は、データ
を書き込むとき、フリップフロップ回路14-1、14-2
がラッチしているラッチデータの組み合わせに応じて、
書き込み制御電圧VA1、VA2、VB1、VB2のい
ずれかをビット線に出力する。また、データを読み出す
とき、またはベリファイのためにデータを読み出すとき
には、フリップフロップ回路14-1、14-2がラッチし
たラッチデータの組み合わせに応じて、ビット線の電圧
を制御する。
【0039】次に、図5に示すビット線制御回路の動作
を説明する。
【0040】図6、図7、図8はそれぞれ、通常の読み
出し動作およびベリファイ動作を示す動作波形図であ
る。図6、図7、図8の動作波形図では、通常の読み出
し動作を実線にて示し、ベリファイ動作を、通常の読み
出しと異なるところのみ破線にて示す。
【0041】また、図9、図10、図11はそれぞれ、
書き込み動作を示す動作波形図である。
【0042】はじめに、通常の読み出し動作を説明す
る。
【0043】図6、図7、図8に示すように、まず、選
択されたビット線BLaが1.2Vに、参照ビット線B
Lbが1.0Vにそれぞれ充電され、その後、フローテ
ィングにされる。選択されたロウの二つの選択ゲートS
G1、SG2の電位と、非選択の制御ゲートCGの電位
はそれぞれ4Vにされる。選択された制御ゲートCGの
電位は、順番に0V、1V、2Vにされる。
【0044】メモリセルトランジスタMがデータ“1”
を記憶していた場合、メモリセルトランジスタMは、選
択された制御ゲートCGの電位が0Vのときに導通す
る。よって、ビット線は放電され(つまり、ソース線V
Sに向かって電流が流れ)、ビット線の電圧は0Vにな
る。このとき、メモリセルトランジスタMが他のデータ
を記憶していたときには、ビット線に電流が流れず、ビ
ット線の電圧は1.2Vのままである。
【0045】この後、選択されたビット線BLaの電圧
および参照ビット線BLbの電圧(1.0V)は、二つ
のフリップフロップ回路14-1、14-2それぞれに同時
に与えられる。そして、データ“1”のときには、フリ
ップフロップ回路14-1のノードD1A、フリップフロ
ップ回路14-2のノードD2Aはともに“L”に、他の
データのときには、ノードD1A、D2Aはともに
“H”になる。
【0046】続いて、選択された制御ゲートCGの電位
を、0Vから1Vに上げ、ビット線に電流が流れるか否
かが調べられる。選択された制御ゲートCGの電位を1
Vに上げたとき、メモリセルトランジスタMがデータ
“1”、またはデータ“2”を記憶していた場合、ビッ
ト線の電圧は0Vになる。メモリセルトランジスタMが
データ“3”、またはデータ“4”を記憶していた場
合、ビット線の電圧は1.2Vのままである。
【0047】この後、選択されたビット線BLaの電圧
および参照ビット線BLbの電圧は、第1のフリップフ
ロップ回路14-1に接続される。そして、データ“1”
のときには、ノードD1A、D2Aはともに“L”のま
ま、データ“2”のときには、ノードD1A、D2Aは
それぞれ“L、H”、他のデータのときには、ノードD
1A、D2Aはともに“H”レベルになる。
【0048】続いて、選択された制御ゲートCGの電位
を、1Vから2Vに上げ、ビット線に電流が流れるか否
かが調べられる。選択された制御ゲートCGの電位を2
Vに上げたとき、メモリセルトランジスタMがデータ
“1”、またはデータ“2”、またはデータ“3”を記
憶していた場合、ビット線の電圧は0Vになる。メモリ
セルトランジスタMがデータ“4”を記憶していた場
合、ビット線の電圧は1.2Vのままである。
【0049】なお、メモリセルトランジスタMがデータ
“2”を記憶していた場合、すなわち、ノードD1A、
D2Aがそれぞれ“L、H”であった場合には、電圧V
B2を“H”にすることによって、ビット線の電圧は
“H”に修正する。
【0050】この後、選択されたビット線BLaの電圧
および参照ビット線BLbの電圧はそれぞれ、第2のフ
リップフロップ回路14-2に接続される。そして、デー
タ“1”のときには、ノードD1A、D2Aはともに
“L”のまま、データ“2”のときには、ノードD1
A、D2Aはそれぞれ“L、H”となる。(データ
“2”のとき、本来ならば、ノードD2Aは“L”にな
るところであるが、これを、ノードD1Aの“L”を使
ってビット線BLaの電位を“H”レベルに修正してい
る。)また、データ“3”のときには、ノードD1A、
D2Aはそれぞれ“H、L”、データ“4”のときに
は、ノードD1A、D2Aはともに“H”になる。この
ようにして、メモリセルトランジスタMから読み出され
た4種類のしきい値レベルを、フリップフロップ回路1
4-1、14-2の4種類のラッチデータそれぞれに、一対
一に対応させることができる。
【0051】図12は、メモリセルトランジスタのしき
い値レベルと、ラッチデータ(読み出しデータ)との対
応関係を示す図である。
【0052】次に、書き込み動作を説明する。
【0053】選択されたビット線には、ビット線制御回
路から、電圧VA1=VM8(8V程度)、電圧VA2
=2V、電圧VB1=1V、電圧VB2=0Vのいずれ
かが供給される。電圧VA1、VA2、VB1、VB2
の選択は、書き込みデータ、すなわち二つのフリップフ
ロップ回路14-1、14-2にラッチされた4種類のラッ
チデータに従って行われる。
【0054】図13は、ラッチデータ(書き込みデー
タ)と、メモリセルトランジスタのしきい値との対応関
係を示す図である。
【0055】電圧VA1、VA2、VB1、VB2は、
データ“1”の書き込み、…、データ“4”の書き込み
にそれぞれ対応している。電圧VA1の電位値VM8
は、制御ゲートCGの電位VPPと、基板(チャネル)
の電位との電位差が(VPP−VM8)のとき、浮遊ゲ
ートに電子が注入されないされないような値に設定され
る。
【0056】選択されているロウに属しているメモリセ
ルトランジスタMにデータを書き込むためには、選択さ
れている制御ゲートCGの電位を高電圧VPP(20V
程度)に、選択されていない制御ゲ−トCGの電位を、
電位値VM8を転送するために、電圧VM10CG(1
0V程度)に、選択ゲートSG1の電位を、ビット線か
らの直流電流を流さないために0Vに、選択ゲートSG
2の電位を、電位値VM8を転送するために、電圧VM
10SG(10V程度)に、それぞれされる。また、非
選択のビット線には、選択されていないカラムに属して
いるメモリセルトランジスタMのしきい電圧を変化させ
ないために、電位値VM8を印加する。これは、電圧V
BLAを電位値VM8、電位値VM8を転送するため
に、トランスファゲート回路駆動信号BLC2D−BL
C4D、信号DTCBBを電圧VM10BL(10V程
度)にすることによって行われる。同様に、電圧VA1
=VM8を転送するために、フリップフロップ回路を構
成するPチャネル型のトランジスタが形成されるN型ウ
ェル電圧VBITH、および信号BLC1、信号VRF
Y1A、信号VRFYAをそれぞれ、電圧VM10BL
にする。
【0057】なお、自己ブースト書き込み方式(K.D.Su
h et al.,1995 ISSCC Digest of Technical Papers,p
p.128-129)を採用した場合には、電位値VM8、電圧
VM10SG、電圧VM10BLはそれぞれ、3V、3
V、5V程度でよい。
【0058】次に、ベリファイ読み出し動作を説明す
る。
【0059】選択されたビット線BLaおよびと参照ビ
ット線BLbは、読み出し時と同様、それぞれ1.2
V、1.0Vに充電され、その後、フローティングにさ
れる。選択されたロウの二つの選択ゲートSG1、SG
2の電位と、非選択の制御ゲートCGの電位は4Vにさ
れる。選択された制御ゲートCGの電位は、順番に0.
5V、1.5V、2.5Vにされる。これらの電位は、
データ“2”のベリファイ、データ“3”のベリファ
イ、データ“4”のベリファイそれぞれに対応する。
【0060】図13に示されている書き込みデータと、
メモリセルトランジスタのしきい値レベルとの対応関係
から、データ“2”の書き込みが充分であれば、第2の
フリップフロップ回路14-2のラッチデータを反転さ
せ、データ“1”の書き込みデータに変更し、データ
“2”の書き込みが不充分であれば、フリップフロップ
回路14-2のラッチデータをそのままにしておけば良
い。
【0061】同様に、データ“3”の書き込みが充分で
あれば、第1のフリップフロップ回路14-1のラッチデ
ータを反転させ、データ“1”の書き込みデータに変更
し、データ“3”の書き込みが不充分であれば、フリッ
プフロップ回路14-1のラッチデータをそのままにして
おく。
【0062】また、データ“4”の書き込みが充分であ
れば、第1、第2のフリップフロップ回路14-1、14
-2のラッチデータをそれぞれ反転させ、データ“1”の
書き込みデータに変更し、データ“4”の書き込みが不
充分であれば、二つのフリップフロップ回路14-1、1
4-2のラッチデータをそのままにしておく。
【0063】はじめに、選択された制御ゲートCGの電
位を0.5Vにしてデータ“2”のベリファイをする。
読み出されたメモリセルトランジスタMのしきい値の状
態が、データ“1”に対応していたときには、ビット線
に電流が流れるため、ビット線の電圧は0Vになる。ま
た、読み出されたメモリセルトランジスタMのしきい値
の状態が、データ“2”、“3”、“4”にそれぞれ対
応していたときには、ビット線に電流は流れず、ビット
線の電圧は1.2Vのままになる。
【0064】データ“1”、データ“3”、またはデー
タ“4”の書き込みをしようとしているフリップフロッ
プ回路のラッチ状態を変えないために、それぞれのビッ
ト線の電圧を“H”、“H”、“L”としてから、選択
されたビット線BLaの電圧および参照ビット線BLb
の電圧をそれぞれ、第2のフリップフロップ回路14-2
に与える。このとき、データ“2”の書き込みがラッチ
されていないフリップフロップ回路に対しては、そのラ
ッチ状態を変更せず、データ“2”の書き込みがラッチ
されたフリップフロップ回路に対しては、もし、データ
“2”が充分に書き込まれているならば、ラッチ状態
は、データ“1”書き込みのラッチ状態に変更され、反
対に、データ“2”が充分に書き込まれていなければ、
ラッチ状態はそのままとなる。
【0065】続いて、選択された制御ゲートCGの電位
を1.5Vにしてデータ“3”のベリファイをする。読
み出されたメモリセルトランジスタMのしきい値の状態
が、データ“1”、またはデータ“2”に対応していた
ときには、ビット線に電流が流れるため、ビット線の電
圧は0Vになる。また、読み出されたメモリセルトラン
ジスタMのしきい値の状態が、データ“3”、またはデ
ータ“4”に対応していたときには、ビット線に電流は
流れず、ビット線の電圧は1.2Vのままになる。
【0066】データ“1”、データ“2”、またはデー
タ“4”の書き込みをしようとしているフリップフロッ
プ回路のラッチ状態を変えないために、それぞれのビッ
ト線の電圧を“H”、“H”、“L”としてから、選択
されたビット線BLaの電圧および参照ビット線BLb
の電圧をそれぞれ、第1のフリップフロップ回路14-1
に与える。このとき、データ“3”の書き込みがラッチ
されていないフリップフロップ回路に対しては、そのラ
ッチ状態を変更せず、データ“3”の書き込みがラッチ
されたフリップフロップ回路に対しては、もし、データ
“3”が充分に書き込まれているならば、ラッチ状態
は、データ“1”書き込みのラッチ状態に変更され、反
対に、データ“3”が充分に書き込まれていなければ、
ラッチ状態はそのままとなる。
【0067】最後に、選択された制御ゲートCGの電位
を2.5Vにしてデータ“4”のベリファイをする。読
み出されたメモリセルトランジスタMのしきい値の状態
が、データ“1”、またはデータ“2”、またはデータ
“3”に対応していたときには、ビット線に電流が流れ
るため、ビット線の電圧は0Vになる。また、読み出さ
れたメモリセルトランジスタMのしきい値の状態が、デ
ータ“4”に対応していたときには、ビット線に電流は
流れず、ビット線の電圧は1.2Vのままになる。
【0068】データ“1”、データ“2”、またはデー
タ“3”の書き込みをしようとしている第2のフリップ
フロップ回路14-2のラッチ状態を変えないために、そ
れぞれのビット線電圧を“H”、“L”、“H”として
から、選択されたビット線BLaの電圧および参照ビッ
ト線BLbの電圧をそれぞれ、第2のフリップフロップ
回路14-2に与える。このとき、データ“4”の書き込
みがラッチされていないフリップフロップ回路に対して
は、そのラッチ状態を変更せず、データ“4”の書き込
みがラッチされたフリップフロップ回路に対しては、も
し、データ“4”が充分に書き込まれているならば、ラ
ッチ状態は、データ“3”書き込みのラッチ状態に変更
され、反対に、データ“4”が充分に書き込まれていな
ければ、ラッチ状態はそのままとなる。
【0069】その後、データ“1”、データ“2”、ま
たは“3”の書き込みをしようとしているフリップフリ
ップ回路14-1の状態を変えないために、それぞれのビ
ット線の電圧を“H”、“H”、“L”としてから、選
択されたビット線BLaの電圧および参照ビット線BL
bの電圧を、フリップフリップ回路14-1に接続する。
このとき、データ“4”の書き込みがラッチされていな
いフリップフロップ回路に対しては、そのラッチ状態を
変更せず、データ“4”の書き込みがラッチされたフリ
ップフロップに対しては、もし、データ“4”が充分に
書き込まれているならば、ラッチ状態は、データ“1”
書き込みのラッチ状態に変更され、反対に、データ
“4”が充分に書き込まれていなければ、ラッチ状態は
そのままとなる。
【0070】これらの動作の後、フリップフロップ回路
14-1、14-2の全てのラッチ状態が、データ“1”書
き込みのラッチ状態になったとき、充電され、フローテ
ィングにされた書き込み終了検知信号PENDAは
“H”レベルを保持し、それによって書き込み動作を終
了することができる。
【0071】一方、フリップフロップ回路14-1、14
-2のうち、一つでもデータ“2”〜“4”の書き込みの
ラッチ状態のものがあれば、書き込み終了検知信号PE
NDAは“L”レベルになって、再度、書き込み動作に
移行される。
【0072】次に、この発明の第2の実施の形態を説明
する。
【0073】図14は、この発明の第2の実施の形態に
係る多値記憶NAND型EEPROMの構成を示す構成
図である。
【0074】この第2の実施の形態に係る多値記憶NA
ND型EEPROMは、第1の実施の形態のオープンビ
ット型の構成とは異なり、典型的な構成を有している。
【0075】図14に示すように、第2の実施の形態に
係る多値記憶NAND型EEPROMは、メモリセルが
マトリクス状に配置されて構成されるメモリセルアレイ
1に対して設けられたロウ系回路2と、カラム系回路3
とを有している。
【0076】ロウ系回路2には、アドレスバッファ4か
ら出力されたアドレス信号を受け、受けたアドレス信号
に基いて、メモリセルアレイのロウを選択するロウデコ
ーダと、ロウデコーダの出力に基いて、メモリセルアレ
イのワード線を駆動するワード線駆動回路が含まれてい
る。NAND型EEPROMの場合、ワード線は、選択
ゲートおよび制御ゲートを指す。そして、ワード線駆動
回路は、制御ゲート/選択ゲート駆動回路と読み替えら
れる。
【0077】また、カラム系回路3には、アドレスバッ
ファ4から出力されたアドレス信号を受け、受けたアド
レス信号に基いて、メモリセルアレイのカラムを選択す
るカラムデコーダと、カラムデコーダの出力に基いて、
メモリセルアレイのカラムを選択するカラム選択線を駆
動するカラム選択線駆動回路とが含まれている。
【0078】さらに、カラム系回路3には、メモリセル
への書き込みデータを一時的に保持したり、メモリセル
のデータを読み出したりするためのデータ回路(ビット
線制御回路)が含まれている。
【0079】ビット線制御回路は、データ入出力線IO
を介して、データ入出力回路(データ入出力バッファ)
5に接続されている。また、ビット線制御回路は、ビッ
ト線BLを介して、メモリセルアレイ1のメモリセルに
接続されている。
【0080】ビット線制御回路は、データを書き込むと
き、書き込みデータを、データ入出力バッファ5から受
け、受けた書き込みデータをメモリセルへ入力する。ま
た、ビット線制御回路は、データを読み出すとき、読み
出しデータを、メモリセルから受け、受けた読み出しデ
ータをデータ入出力バッファ5へ出力する。
【0081】データ入出力バッファ5は、データ入出力
制御を行うもので、EEPROMの外部から入力された
書き込みデータをメモリコアへ導いたり、メモリコアか
ら読み出された読み出しデータを、EEPROMの外部
へ出力したりする。
【0082】書き込み終了検知回路18は、ビット線制
御回路の出力に基いて、データ書き込みが終了したか否
かを検知する。
【0083】図15は、図14に示すメモリセルアレ
イ、およびカラム系回路の構成を示す構成図である。
【0084】図15に示すように、メモリセルアレイ1
には、メモリセルMCがマトリクス状に配置されてい
る。
【0085】また、カラム系回路3には、m個のデータ
回路(ビット線制御回路)6が含まれている。ビット線
制御回路6は、1本のビット線BLに接続されている。
【0086】図15に示すように、セルMCの回路は、
図3(a)に示した回路と同様である。また、制御ゲー
トCGを共有するメモリセルトランジスタMのグループ
が“ページ”と呼ばれる単位を形成すること、データの
書き込みおよび読み出しが“ページ”で同時に行われる
こと、また、4本の制御ゲートCG1〜CG4に接続さ
れるメモリセルトランジスタMのグループが“ブロッ
ク”と呼ばれる単位を形成すること、さらに、制御ゲー
ト/選択ゲート駆動回路によって、“ページ”および
“ブロック”が選択されることも同様である。メモリセ
ルトランジスタMの構造は、図3(a)に示したものと
同様である。また、一つのメモリセルトランジスタM
に、4値のデータを記憶させるときの、しきい値のレベ
ルの設定についても、図4に示したもので良い。
【0087】図16は、図14に示すビット線制御回路
の回路図である。
【0088】なお、図14には、ビット線制御回路6
を、1本のビット線に接続した構成を例示したが、図1
6では、ビット線制御回路6を、4本のビット線に接続
した構成を例示し、その説明をする。
【0089】図16に示すように、ビット線制御回路6
は、2つのフリップフロップ回路14* -1、14* -2を
含んでいる。フリップフロップ回路14* -1、14* -2
は、4本のビット線に接続される。そして、動作時に
は、4本のビット線のなかから、1本のビット線が選ば
れ、選ばれたビット線が、フリップフロップ回路14*-
1、14* -2に接続される。フリップフロップ回路14
* -1、14* -2はともに、データを読み出すときには、
読み出しデータを増幅し、かつラッチするセンスアンプ
として機能し、データを書き込むときには、書き込みデ
ータをラッチするデータラッチとして機能する。つま
り、フリップフロップ回路14* -1、14*-2は、セン
スアンプ兼データラッチ回路である。
【0090】また、フリップフロップ回路14* -1、1
* -2は、第1の実施の形態のものとは異なり、強制反
転型センスアンプの構成を有している。強制反転型セン
スアンプは、例えば次の文献に記載がある。
【0091】K.D.Suh et al.,1995 ISSCC Digest of Te
chnical Papers,pp.128-129. さらに、フリップフロップ回路14* -1、14* -2は、
データ書き込み回路とベリファイ回路とを兼ねた、書き
込み兼ベリファイ回路16* に接続されている。書き込
み兼ベリファイ回路16* は、データを書き込むとき、
フリップフロップ回路14* -1、14* -2がラッチして
いるラッチデータの組み合わせに応じて、書き込み制御
電圧V1、V2、V1、V2のいずれかを、ビット線に
出力する。また、データを読み出すとき、またはベリフ
ァイのためにデータを読み出すときには、フリップフロ
ップ回路14* -1、14* -2がラッチしたラッチデータ
の組み合わせに応じて、ビット線の電圧を制御する。
【0092】次に、図16に示すビット線制御回路の動
作を説明する。
【0093】図17は、通常の読み出し動作およびベリ
ファイ動作を示す動作波形図である。図17の動作波形
図では、通常の読み出し動作を実線にて示し、ベリファ
イ動作を、通常の読み出しと異なるところのみ破線にて
示す。
【0094】また、図18は、書き込み動作を示す動作
波形図である。
【0095】はじめに、通常の読み出し動作を説明す
る。
【0096】図17に示すように、まず、選択されたビ
ット線BLがプリチャージされ、その後、フローティン
グにされる。同時に、フリップフロップ回路14* -1の
ノードD1A、フリップフロップ回路14* -2のノード
D2Aはそれぞれ“L”にリセットされる。選択された
ロウの二つの選択ゲートSG1、SG2の電位と、非選
択の制御ゲートCGの電位はそれぞれ4Vにされる。選
択された制御ゲートCGの電位は、順番に2V、1V、
0Vにされる。
【0097】選択されたメモリセルトランジスタMがデ
ータ“4”を記憶していた場合、メモリセルトランジス
タMは、選択された制御ゲートCGの電位が2Vのとき
に導通せず、ビット線に電流が流れず、ビット線の電圧
は“H”のままになる。これに対して、選択されたメモ
リセルトランジスタMがデータ“1”、“2”、“3”
を記憶していた場合、選択された制御ゲートCGの電位
が2Vのときに導通し、ビット線に電流が流れ、ビット
線の電圧は0Vになる。その後、選択されたビット線の
電圧は、二つのフリップフロップ回路14* -1、14*
-2に入力される。そして、データ“4”のときには、ノ
ードD1A、D2Aはともに“H”に、他のデータのと
きには、ノードD1A、D2Aはともに“L”となる。
【0098】続いて、ビット線を、再度、プリチャージ
する。そして、選択された制御ゲートの電位を1Vにす
る。選択されたメモリトランジスタMがデータ“1”、
またはデータ“2”を記憶していたときには、ビット線
の電位は0Vに、また、選択されたメモリトランジスタ
Mがデータ“3”、またはデータ“4”を記憶していた
ときには、ビット線の電位は“H”のままになる。その
後、選択されたビット線の電圧は、フリップフロップ回
路14* -1に入力される。データ“4”のときには、ノ
ードD1A、D2Aはともに“H”のまま、データ
“3”のときには、ノードD1A、D2Aはそれぞれ
“H、L”、データ“2”、またはデータ“1”のとき
には、ノードD1A、D2Aはともに“L”のままとな
る。
【0099】続いて、ビット線を、再度、プリチャージ
する。そして、選択された制御ゲートを0Vにする。デ
ータ“2”、またはデータ“3”、またはデータ“4”
のときには、ビット線は“H”のままに、データ“1”
のときには、ビット線は“L”になる。メモリセルトラ
ンジスタMが記憶していたデータが“3”であったと
き、つまり、ノードD1A、D2Aがそれぞれ“H、
L”である場合には、電圧V2=0Vを転送することに
よって、ビット線の電圧を“L”に修正する。その後、
選択されたビット線の電圧を、フリップフロップ回路1
* -2に入力する。データ“4”のときには、ノードD
1A、D2Aはともに“H”のまま、データ“3”のと
きには、ノードD1A、D2Aはそれぞれ“H、L”の
まま、データ“2”、のときには、ノードD1A、D2
Aはそれぞれ“L、H”に、データ“1”のときには、
ノードD1A、D2Aはともに“L”のままとなる。
【0100】このようにして、図12に示す第1の実施
の形態のものと同様に、メモリセルトランジスタMから
読み出された4種類のしきい値レベルを、フリップフロ
ップ回路14* -1、14* -2の4種類のラッチデータそ
れぞれに、一対一に対応させることができる。
【0101】書き込み動作は、図18に示すように、図
9〜図11を参照して説明した第1の実施の形態の書き
込み動作と、同様な動作であるので、その説明は省略す
る。次に、ベリファイ読み出し動作を説明する。
【0102】選択されたビット線BLは、読み出し時と
同様に充電され、その後、フローティングにされる。選
択されたロウの二つの選択ゲートSG1、SG2の電位
と、非選択の制御ゲートCGの電位は4Vにされる。選
択された制御ゲートCGの電位は、順番に2.5V、
1.5V、0.5Vにされる。これらの電位はそれぞれ
データ“4”のベリファイ、データ“3”のベリファ
イ、データ“2”のベリファイそれぞれに対応する。
【0103】はじめに、選択された制御ゲートCGの電
位を2.5Vにしてデータ“4”のベリファイをする。
読み出されたメモリセルトランジスタMのしきい値の状
態が、データ“4”に対応していたときには、ビット線
に電流が流れないため、ビット線の電圧はプリチャージ
されたままになる。また、読み出されたメモリセルトラ
ンジスタMのしきい値の状態が、データ“1”、データ
“2”、データ“3”ののときには、ビット線に電流が
流れるため、ビット線の電圧は0Vになる。
【0104】データ“1”、データ“2”、またはデー
タ“3”の書き込みをしようとしているフリップフロッ
プ回路のラッチ状態を変えないために、ビット線の電圧
を“L”としてから、選択されたビット線の電圧を、フ
リップフロップ回路14* -1、14* -2に入力する。こ
のとき、データ“4”の書き込みがラッチされていない
フリップフロップ回路に対しては、そのラッチ状態を変
更せず、データ“4”の書き込みがラッチされたフリッ
プフロップ回路に対しては、もし、データ“4”が充分
に書き込まれているならば、ラッチ状態は、データ
“1”書き込みのラッチ状態に変更され、反対に、デー
タ“4”が充分に書き込まれていなければ、ラッチ状態
はそのままとなる。
【0105】続いて、選択された制御ゲートCGの電位
を1.5Vにしてデータ“3”のベリファイをする。読
み出されたメモリセルトランジスタMのしきい値の状態
が、データ“1”、またはデータ“2”に対応していた
ときには、ビット線に電流が流れるため、ビット線の電
圧は0Vになる。また、読み出されたメモリセルトラン
ジスタMのしきい値の状態が、データ“3”、またはデ
ータ“4”に対応していたときには、ビット線に電流は
流れず、ビット線の電圧はプリチャージレベルのままに
なる。
【0106】データ“1”、データ“2”、またはデー
タ“4”の書き込みをしようとしているフリップフロッ
プ回路のラッチ状態を変えないために、それぞれのビッ
ト線電圧を“L”としてから、選択されたビット線の電
圧を、フリップフロップ回路14* -1に入力する。この
とき、データ“3”の書き込みがラッチされていないフ
リップフロップ回路に対しては、そのラッチ状態を変更
せず、データ“3”が充分に書き込まれているならば、
ラッチ状態は、データ“1”書き込みのラッチ状態に変
更され、反対に、データ“3”が充分に書き込まれてい
なければ、ラッチ状態はそのままとなる。
【0107】最後に、選択された制御ゲートCGの電位
を0.5Vにして、データ“2”のベリファイをする。
読み出されたメモリセルトランジスタMのしきい値の状
態が、データ“2”、データ“3”、またはデータ
“4”に対応していたときには、ビット線に電流が流れ
ないため、ビット線の電圧はプリチャージレベルのまま
になる。また、読み出されたメモリセルトランジスタM
のしきい値の状態が、データ“1”に対応していたとき
には、ビット線に電流は流れず、ビット線の電圧は0V
になる。
【0108】データ“1”、データ“3”、またはデー
タ“4”の書き込みがラッチされたフリップフロップ回
路14* -2のラッチの状態を変えないために、それぞれ
のビット線の電圧を“L”としてから、選択されたビッ
ト線の電圧を、フリップフロップ回路14* -2に接続す
る。このとき、データ“2の”書き込みがラッチされて
いないフリップフロップ回路に対しては、そのラッチ状
態を変更せず、データ“2”の書き込みがラッチされた
フリップフロップ回路に対しては、もし、データ“2”
が充分に書き込まれているならば、ラッチ状態は、デー
タ“1”書き込みのラッチ状態に変更され、反対に、デ
ータ“2”が充分に書き込まれていなければ、ラッチ状
態はそのままとなる。
【0109】これらの動作の後、フリップフロップ回路
14* -1、14* -2の全てのラッチ状態が、データ
“1”書き込みのラッチ状態になったとき、充電され、
フローティングにされた書き込み終了検知信号PEND
は“H”レベルを保持し、それによって書き込み動作を
終了することができる。
【0110】一方、フリップフロップ回路14* -1、1
* -2のうち、一つでもデータ“2”〜“4”の書き込
みのラッチ状態のものがあれば、書き込み終了検知信号
PENDは“L”になって、再度、書き込み動作に移行
される。
【0111】上記第1、第2の実施の形態に係る4値記
憶NAND型EEPROMであれば、ベリファイ回路お
よび書き込み回路を、フリップフロップ(データラッチ
・センスアンプ)回路にラッチされたn個の書き込みデ
ータによって制御する。これにより、多値のデータの数
を2m (mは2以上の自然数)=n値としたとき、デー
タラッチ・センスアンプの回路の数をm個にすることが
できる。具体的には、4値のとき、データラッチ、セン
スアンプとしてのフリップフロップ回路を2個だけで、
ベリファイ機能を有したビット線制御回路を構成するこ
とができる。よって、カラム系回路の回路規模、特にセ
ンスアンプ・データラッチ回路、ベリファイ回路の数を
減ずることができ、高集積化に適した不揮発性半導体記
憶装置を得ることができる。
【0112】また、フリップフロップ回路は、ベリファ
イ読み出し動作の結果が良のとき、ラッチされた書き込
みデータを、メモリセルトランジスタMのデータを変更
しなかったときの書き込みデータ、具体的には、4値の
しきい値レベルそれぞれに応じ、“書き込み充分”の結
果が出る度に、フリップフロップ回路の、4値のデータ
が、書き込みデータ“1”になるように順次更新する。
これにより、ベリファイ回路および書き込み回路は、デ
ータ“1”を書き込んだときと同じ制御が為される。
【0113】また、ベリファイ読み出し動作中、多値の
データの数を2m としたとき、フリップフロップ回路の
数をm個にした装置では、一旦更新された書き込みデー
タが変更されることがある。しかし、上記実施の形態に
より説明したベリファイ回路および書き込み回路は、フ
リップフロップ回路にラッチされている書き込みデータ
に応じ、一旦更新された書き込みデータが変更されない
ように、別のデータを、フリップフロップ回路に入力す
るようにしている。
【0114】以上、“書き込み充分”の結果が出る度
に、フリップフロップ回路がラッチするn値のデータ
を、書き込みデータ“1”に順次更新し、かつ一旦更新
された書き込みデータは、変更されないようにすること
ができる。これにより、フリップフロップ回路がラッチ
するn値のデータが全て、書き込みデータ“1”に更新
されることで、書き込みが終了したことを、自動的に知
ることができる。
【0115】また、読み出し動作のときにも、フリップ
フロップ回路が、一旦検出した読み出しデータが変更さ
れることがある。上記の実施の形態では、ベリファイ回
路および書き込み回路は、フリップフロップ回路に、既
にラッチされている読み出しデータの一部を使って、一
旦検出した読み出しデータが変更されないようなデータ
を、フリップフロップ回路に入力するようにしている。
この構成もまた、多値のデータの数を2m としたとき、
フリップフロップ回路の数をm個にできる一つの構成を
与えている。
【0116】以上、この発明を、4値記憶NAND型E
EPROMを例にとり、第1、第2の実施の形態により
説明したが、この発明は、4値記憶NAND型EEPR
OMに限られるものではない。例えば1つのメモリセル
トランジスタに記憶させるデータの数は、3値以上であ
れば良く、4値に固定されるものではない。
【0117】また、メモリセルアレイ1に集積されるメ
モリセルは、NAND型のセルに限られることはなく、
以下に説明するようなセルでも、この発明の実施が可能
である。
【0118】図19は、NOR型のセルが集積されたメ
モリセルアレイを示す図である。図19に示すNOR型
のセルは、ビット線BLに、選択ゲートを介して接続さ
れている。
【0119】図20は、他のNOR型のセルが集積され
たメモリセルアレイを示す図である。図20に示すNO
R型のセルは、ビット線BLに、直接に接続されてい
る。
【0120】図21は、グランドアレイ型のセルが集積
されたメモリセルアレイを示す図である。図21に示す
ように、グランドアレイ型のセルは、ビット線BLとソ
ース線VSとを並行に配置したものである。グランドア
レイ型のセルは、NOR型のメモリの一つである。
【0121】図22は、他のグランドアレイ型のセルが
集積されたメモリセルアレイを示す図である。図22に
示すグランドアレイ型のセルは、データを消去するとき
に使用される消去ゲートEGを有している。また、制御
ゲートCGの一部を、メモリセルトランジスタのチャネ
ルにオーバーラップさせた、いわゆるスプリットチャネ
ル型になっている。
【0122】図23は、交互グランドアレイ型のセルが
集積されたメモリセルアレイを示す図である。図23に
示すように、交互グランドアレイ型のセルは、ビット線
BLとソース線VSとを並行に配置した点でグランドア
レイ型のセルと一致するが、ビット線BLとソース線V
Sとを交互に切り替えることが可能な点が相違してい
る。
【0123】図24は、他の交互グランドアレイ型のセ
ルが集積されたメモリセルアレイを示す図である。図2
4に示す交互グランドアレイ型のセルは、図35に示し
たグランドアレイ型のセルと同様な構成を有している。
【0124】図25は、DINOR(DIvided NOR )型
のセルが集積されたメモリセルアレイを示す図である。
図25に示すように、DINOR型のセルは、ビット線
BLとソース線VSとの間に、ビット線側選択トランジ
スタを介して、例えば4つのメモリセルトランジスタが
並列に接続されて構成される。
【0125】図26は、AND型のセルが集積されたメ
モリセルアレイを示す図である。図39に示すように、
AND型のセルは、ビット線BLとソース線VSとの間
に、ビット線側選択トランジスタおよびソース線側選択
トランジスタを介して、例えば4つのメモリセルトラン
ジスタが並列に接続されて構成される。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、カラム系回路の回路規模が、特にセンスアンプ・デ
ータラッチ回路の数を減ずることによって小さくなり、
高集積化に適した不揮発性半導体記憶装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1の実施の形態に係る多値
記憶NAND型EEPROMの構成を示す構成図。
【図2】図2は図1に示すメモリセルアレイおよびカラ
ム系回路の構成を示す構成図。
【図3】図3は図2に示すメモリセルトランジスタの断
面図。
【図4】図4は多値記憶のときのメモリセルトランジス
タのしきい値分布を示す図。
【図5】図5は図2に示すビット線制御回路の回路図。
【図6】図6は通常の読み出し動作およびベリファイ動
作を示す動作波形図。
【図7】図7は通常の読み出し動作およびベリファイ動
作を示す動作波形図。
【図8】図8は通常の読み出し動作およびベリファイ動
作を示す動作波形図。
【図9】図9は書き込み動作を示す動作波形図。
【図10】図10は書き込み動作を示す動作波形図。
【図11】図11は書き込み動作を示す動作波形図。
【図12】図12はメモリセルトランジスタのしきい値
レベルとラッチデータとの対応関係を示す図。
【図13】図13はラッチデータとメモリセルトランジ
スタのしきい値との対応関係を示す図。
【図14】図14はこの発明の第2の実施の形態に係る
多値記憶NAND型EEPROMの構成を示す構成図。
【図15】図15は図14に示すメモリセルアレイおよ
びカラム系回路の構成を示す構成図。
【図16】図16は図14に示すビット線制御回路の回
路図。
【図17】図17は通常の読み出し動作およびベリファ
イ動作を示す動作波形図。
【図18】図18は書き込み動作を示す動作波形図。
【図19】図19はNOR型のセルが集積されたメモリ
セルアレイを示す図。
【図20】図20は他のNOR型のセルが集積されたメ
モリセルアレイを示す図。
【図21】図21はグランドアレイ型のセルが集積され
たメモリセルアレイを示す図。
【図22】図22は他のグランドアレイ型のセルが集積
されたメモリセルアレイを示す図。
【図23】図23は交互グランドアレイ型のセルが集積
されたメモリセルアレイを示す図。
【図24】図24は他の交互グランドアレイ型のセルが
集積されたメモリセルアレイを示す図。
【図25】図25はDINOR型のセルが集積されたメ
モリセルアレイを示す図。
【図26】図26はAND型のセルが集積されたメモリ
セルアレイを示す図。
【符号の説明】
1…メモリセルアレイ、 2…ロウ系回路、 3…カラム系回路、 4…アドレスバッファ、 5…データ入出力回路 6…データ回路、 7…トランスファゲート回路、 10…ビット線制御回路、 14…フリップフロップ回路、 16…書き込み兼ベリファイ回路、 MC…メモリセル、 M…メモリセルトランジスタ、 S…選択トランジスタ、 SG…選択ゲート、 CG…制御ゲート、 BL…ビット線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−180472(JP,A) 特開 平7−182886(JP,A) 特開 平8−315586(JP,A) 特開 平9−198882(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 16/00 - 16/34

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値のデータを記憶するメモリセルがマ
    トリクス状に配置されて構成されるメモリセルアレイ
    と、 前記メモリセルへデータを書き込むとき、前記メモリセ
    ルへの書き込みデータをラッチするラッチ手段と、前記
    メモリセルからデータを読み出すとき、前記メモリセル
    からの読み出しデータをセンス・ラッチするセンス・ラ
    ッチ手段とを含み、前記多値のデータの数をnとしたと
    き、前記ラッチ手段、センス・ラッチ手段の、数がm
    (mは、2(m−1)<n≦2(mは2以上の整
    数))個に設定されたビット線制御回路と、 前記ビット線制御回路と前記メモリセルとを互いに電気
    的に接続し、前記メモリセルへデータを書き込むとき、
    前記ラッチ手段から前記メモリセルへ前記書き込みデー
    タを導き、前記メモリセルからデータを読み出すとき、
    前記メモリセルから前記センス・ラッチ手段へ前記読み
    出しデータを導くビット線と、 前記メモリセルへデータを書き込むとき、前記ラッチ
    にラッチされた書き込みデータに応じて、前記多値の
    データに応じた書き込み制御電圧を選び、選ばれた書き
    込み制御電圧をビット線に与える書き込み回路と、 前記メモリセルへデータを書き込んだ後、前記書き込ま
    れたデータを検証するベリファイ回路とを具備し、第一及び第二メモリセルへの書き込みデータが、それぞ
    れ第一データ、及びこの第一データとは異なる第二デー
    タであるときに、 前記書き込み回路は、前記第一データに応じて前記第一
    データに対応した書き込み制御電圧を、第一ビット線を
    介して前記第一メモリセルに対して与え、前記第二デー
    タに応じて前記第二データに対応した書き込み制御電圧
    を、前記第一ビット線とは異なる第二ビット線を介して
    前記第二メモリセルに対して与え、 前記第一データの書き込みと、 前記第一データと異なる前記第二データの書き込みとを
    前記第一及び第二メモリセルに対して同時に行う ことを
    特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記ラッチ手段は、前記ベリファイ読み
    出し動作の結果が良のとき、前記ラッチ手段にラッチさ
    れた書き込みデータを、前記メモリセルへデータを書き
    込んだとき、前記メモリセルのデータを変更しなかった
    ときのデータに、更新することを特徴とする請求項1に
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記ベリファイ読み出し動作中、一旦更
    新された書き込みデータが変更されないように、前記ラ
    ッチされている書き込みデータに応じて、前記ベリファ
    イ回路および前記書き込み回路によって、前記ラッチ
    への入力データを制御することを特徴とする請求項1
    および請求項2いずれかに記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 N値(N≧3)データ記憶可能な電荷蓄
    積部を有する複数のメモリから構成されるメモリセルア
    レイと、複数のビット線と、複数のワード線と、複数の
    プログラム制御回路と、複数のデータ回路を備え、 前記プログラム制御回路は、 1)前記メモリセルを選択し、 2)前記選択したメモリセルに書き込み電圧を印加し、 前記データ回路は、Mを2M−1 <N≦2を満たす
    自然数とするときにM個のラッチ回路で構成され、 1)前記プログラム制御回路によって選択されたそれぞ
    れ対応する前記メモリセルに印加される書き込み制御電
    圧を制御する第一、第二、…、第Nの論理レベルの書き
    込み制御データを保持し、 2)前記書き込み制御電圧をそれぞれ対応する前記メモ
    リセルに印加し、 3)前記第一以外の論理レベルの書き込み制御データを
    保持している前記データ回路に対応する前記メモリセル
    の書き込み状態のみ選択的に検出し、 4)予め決められた書き込み状態に達したメモリセルに
    対応する前記データ回路の前記書き込み制御データの論
    理レベルを前記第一の論理レベルに変更し、 5)予め決められた書き込み状態に達していないメモリ
    セルに対応する前記データ回路の前記書き込み制御デー
    タの論理レベルを保持し、 6)前記第一の論理レベルの書き込み制御データを保持
    している前記データ回路の書き込み制御データの論理レ
    ベルを前記第一の論理レベルに保持する不揮発性半導体
    記憶装置であって、第一及び第二メモリセルへの書き込み制御データが、そ
    れぞれ前記第一以外の論理レベルである第一データ、及
    びこの第一データとは異なり、かつ前記第一以外の論理
    レベルである第二データであるときに、 前記データ回路は、第一ビット線を介して前記第一メモ
    リセルの書き込み状態を検出するとともに、前記第一メ
    モリセルの書き込み状態が前記第一データに応じた書き
    込み状態に達した際に、前記第一データに応じた書き込
    み制御データの論理レベルを前記第一の論理レベルに変
    更し、前記第一ビット線とは異なる第二ビット線を介し
    て前記第二メモリセルの書き込み状態を検出するととも
    に、前記第二メモリセルの書き込み状態が前記第二デー
    タに応じた書き込み状態に達した際に、前記第二データ
    に応じた書き込み制御データの論理レベルを前記第一の
    論理レベルに変更し、 前記第一データに応じた書き込み制御データの論理レベ
    ルの、前記第一の論理レベルへの更新と、 前記第一データとは異なる前記第二データに応じた書き
    込み制御データの論理レベルの、前記第一の論理レベル
    への更新とを 前記第一及び第二メモリセルに対して 同時
    に行うことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
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