JP3447435B2 - 多室空気調和機 - Google Patents

多室空気調和機

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JP3447435B2 JP16074595A JP16074595A JP3447435B2 JP 3447435 B2 JP3447435 B2 JP 3447435B2 JP 16074595 A JP16074595 A JP 16074595A JP 16074595 A JP16074595 A JP 16074595A JP 3447435 B2 JP3447435 B2 JP 3447435B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多室空気調和機に係わ
り、特に、室外熱交換器を備えたの室外機に、複数台の
室内機を接続し、ある室内機を冷房運転し、他の室内機
を暖房運転して冷暖同時運転する際に、室外熱交換器を
凝縮器として使うか又は蒸発器として使うかの判定を適
切に行う多室空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷暖同時運転の多室空気調和機は
特開平2−223776号公報記載のように、暖房負荷
の合計量Qhと、冷房負荷の合計量Qcと、圧縮機入力
EWとを比較し、(Qc−Qh)≦−EWのときは室外
熱交換器を蒸発器に切り替え、(Qc−Qh)>−EW
のときは室外熱交換器を凝縮器に切り替えていた。さら
に、特開平2−213638号公報では冷暖房の切り替
えの判断基準に一定のヒステリシスを持たせる例が記載
されている。
【0003】また、特開平3−75459号公報では、
接続される室内ユニットの数が変化しても室外ユニット
を変えることなく対応でき、かつ冷暖房同時運転のとき
圧縮機の冷媒供給量を低減できる例が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来技術
(特開平2−223776号)では、暖房負荷の合計量
Qhと、冷房負荷の合計量Qcとが近い値の場合、小さ
な負荷変動でも、室外熱交換器の蒸発器または凝縮器へ
の切り替えが頻発する。そして、第2の従来技術(特開
平2−213638号)では、その対策が示されている
が、ヒステリスの量を一定値とすると、例えば冷房負荷
および暖房負荷が共に大きい場合、負荷変動も大きくな
り、頻繁に冷房主体と暖房主体の運転が切り替わること
になる。さらに、その際、室外熱交換器の切り替えを円
滑に行い、冷凍サイクルを安定にする必要がある。
【0005】室外熱交換器を蒸発器で使用しているとき
は、圧縮機の吐出温度が目標値となるように室外膨張弁
の開度で蒸発器へ流れる冷媒量を調整している。圧縮機
の吐出温度を制御するためには、室外膨張弁を全閉とし
ないで、冷媒を常に流している。
【0006】室外熱交換器を凝縮器で使用しているとき
は、吐出圧力が目標値となるように室外膨張弁の開度で
凝縮器へ流れる冷媒量を調整している。このとき、室外
膨張弁を全閉にすると、室外熱交換器を切り替えを行な
うための四方弁が液封され動作不良になる恐れがあるこ
とと、圧縮機の潤滑油が室外熱交換器内に溜り圧縮機に
潤滑油が戻らなくなる恐れがあるため、全閉にはせずに
小流量の冷媒を流すことが良い。しかし、そのため室外
熱交換器を切り替えるごとに、室外機と室内機を接続す
る液配管内の液冷媒の流れ方向が変わり、冷凍サイクル
の運転状態が不安定になり、その間、室内機能力が低下
するという問題点があった。
【0007】さらに、第3の従来技術(特開平3−75
459号)では冷房主体時、暖房に切り替えるため冷房
能力を下げて行くとき、室外熱交換器を流れる冷媒流量
を小さくして行った場合、レシ−バに冷媒が滞ることが
あり、冷凍サイクル内を循環する冷媒が不足して運転不
良を生じること、および冷房主体時、暖房室内ユニット
に冷媒が流れにくくなり、暖房能力不足となる問題があ
った。
【0008】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決し、室内ユニットの数が変化しても室外ユニットを
変えることなく対応でき、冷暖房同時運転のとき圧縮機
の冷媒供給量を低減でき、かつ冷暖同時運転時に冷房暖
房運転の能力を切り替える場合において、切り替え頻度
を減少させるとともに、室外熱交換器の切り替え動作を
円滑に行ない、信頼性を高め、かつ冷凍サイクルを安定
にして、室内機能力の不足を生じないようにできる多室
空気調和機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成は、室外熱交換器、圧縮機、四方弁、
室外膨張弁、およびレシ−バを有する室外機に、それぞ
れ室内膨張弁、室内熱交換器を有する複数台の室内機
を、冷凍サイクルの冷媒ガス配管、冷媒液配管を介して
接続てなる多室空気調和機において、凝縮器となる室外
熱交換器に接続された四方弁に少なくとも小流量の冷媒
を常に流す手段と、室内暖房負荷の合計量(Qh)と、
室内冷房負荷の合計量(Qc)とを検出する手段と、室
外熱交換器を凝縮器として使用するときの最小放熱量
(Qrmin)の値をQcに対して予め設定した比率と
して、室外熱交換器を蒸発器として使用するときの最小
吸熱量(Qemin)の値をQhに対して予め設定した
比率として設定する手段と、(Qh−Qc)が最小吸熱
量(Qemin)以上大きい場合は室外熱交換器を蒸発
器として機能させ、(Qc−Qh)が最小放熱量(Qr
min)以上大きい場合は室外熱交換器を凝縮器として
機能させる制御手段とを備えたものである。
【0010】また、本発明の多室空気調和機は、凝縮器
となる室外熱交換器に接続された四方弁に少なくとも小
流量の冷媒を常に流す手段と、冷房室内機の吸い込み空
気温度と設定温度との各冷房温度差(ΔTc)を検出
し、各冷房温度差(ΔTc)のうち最も大きな最大冷房
温度差(ΔTcm)と、暖房室内機の設定温度と吸い込
み空気温度との各暖房温度差(ΔTh)を検出し、各暖
房温度差(ΔTh)のうち最も大きな最大暖房温度差
(ΔThm)を検出する手段と、所定温度差ΔT1およ
びΔT2との値を予め設定する手段と、(ΔThm−Δ
Tcm)がΔT1以上大きい場合は室外熱交換器を蒸発
器として機能させ、(ΔTcm−ΔThm)がΔT2以
上大きい場合は、室外熱交換器を凝縮器として機能させ
る制御手段とを備えたものである。
【0011】さらに、本発明の多室空気調和機は、凝縮
器となる室外熱交換器に接続された四方弁に少なくとも
小流量の冷媒を常に流す手段と、室内暖房負荷の合計量
(Qh)と、室内冷房負荷の合計量(Qc)とを検出す
る手段と、冷房室内機の吸い込み空気温度と設定温度と
の各冷房温度差(ΔTc)を検出し、各冷房温度差(Δ
Tc)のうち最も大きな最大冷房温度差(ΔTcm)
と、暖房室内機の設定温度と吸い込み空気温度との各暖
房温度差(ΔTh)を検出し、各暖房温度差(ΔTh)
のうち最も大きな最大暖房温度差(ΔThm)を検出す
る手段と、室外熱交換器を凝縮器として使用するときの
最小放熱量(Qrmin)の値をQcに対して予め設定
した比率として、室外熱交換器を蒸発器として使用する
ときの最小吸熱量(Qemin)の値をQhに対して予
め設定した比率として設定する手段と、最小放熱量(Q
rmin)の値より小さく、最小吸熱量(Qemin)
の値より大きい第2最小放熱量(Qrmin’)の値お
よび第2最小吸熱量(Qemin’)の値を設定する手
段と、所定温度差ΔT1およびΔT2の値とを予め設定
する手段と、(Qh−Qc)が最小吸熱量(Qemi
n)以上大きい場合、または(Qc−Qh)が第2最小
放熱量(Qrmin’)以下、かつ(ΔThm−ΔTc
m)がΔT1以上大きい場合は、室外熱交換器を蒸発器
に切り替え、(Qc−Qh)が最小放熱量(Qrmi
n)以上大きい場合、または(Qh−Qc)が第2最小
吸熱量(Qemin’)以下、かつ(ΔTcm−ΔTh
m)がΔT2以上大きい場合は室外熱交換器を凝縮器と
して機能させる制御手段とを備えたものである。
【0012】さらに、上記において、最小放熱量(Qr
min)は室内冷房負荷の合計量(Qc)の略20%と
し、最小吸熱量(Qemin)は室内暖房負荷の合計量
(Qh)略20%としたものである。
【0013】さらに、本発明の多室空気調和機は、四方
弁と室外熱交換器との間を分岐した配管と、室外熱交換
器に並列で、配管に直列に接続され、直径を細くされた
細径管と、細径管に直列に接続され、室外熱交換器より
小形の小形熱交換器と、室外熱交換器に並列で、小形熱
交換器と直列に接続され、他端が室外膨張弁とレシ−バ
の間に連通され、冷媒の逆流を防止する逆止弁と、室内
暖房負荷の合計量(Qh)と、室内冷房負荷の合計量
(Qc)とを検出する手段と、室外熱交換器を凝縮器と
して使用するときの最小放熱量(Qrmin)の値をQ
cに対して予め設定した比率として、室外熱交換器を蒸
発器として使用するときの最小吸熱量(Qemin)の
値をQhに対して予め設定した比率として設定する手段
と、(Qh−Qc)が最小吸熱量(Qemin)以上大
きい場合は、室外熱交換器を蒸発器として機能させ、
(Qc−Qh)が(Qrmin)以上大きい場合は、室
外熱交換器を凝縮器として機能させる制御手段とを備え
たものである。
【0014】さらに、本発明の多室空気調和機は、一端
がレシ−バと液配管との間に接続され、他端が前記圧縮
機の吸入側に接続された流量調整弁を備えた液もどし配
管と、室内暖房負荷の合計量(Qh)と、室内冷房負荷
の合計量(Qc)とを検出する手段と、室外熱交換器を
凝縮器として使用するときの最小放熱量(Qrmin)
の値を(Qc)に対して予め設定した比率で、室外熱交
換器を蒸発器として使用するときの最小吸熱量(Qem
in)の値を(Qh)に対して予め設定した比率で設定
する手段と、(Qh−Qc)が(Qemin)以上大き
い場合は、室外熱交換器を蒸発器として機能させ、(Q
c−Qh)が(Qrmin)以上大きい場合は、室外熱
交換器を凝縮器として機能させる制御手段とを備えたも
のである。
【0015】さらに、本発明の多室空気調和機は、直列
に接続された細径管と電磁弁とを並列に備え、一端が圧
縮機の吐出側に、他端が室外膨張弁とレシ−バとの間に
接続されたバイパス配管と、室内暖房負荷の合計量(Q
h)と、室内冷房負荷の合計量(Qc)とを検出する手
段と、室外熱交換器を凝縮器として使用するときの最小
放熱量(Qrmin)の値をQcに対して予め設定した
比率として、室外熱交換器を蒸発器として使用するとき
の最小吸熱量(Qemin)の値をQhに対して予め設
定した比率として設定する手段と、(Qh−Qc)が最
小吸熱量(Qemin)以上大きい場合は、室外熱交換
器を蒸発器として機能させ、(Qc−Qh)が(Qrm
in)以上大きい場合は、室外熱交換器を凝縮器として
機能させる制御手段とを備えたものである。
【0016】さらに、本発明の多室空気調和機は、四方
弁と室外熱交換器との間を分岐した配管と、室外熱交換
器に並列で、配管に直列に接続され、直径を細くされた
細径管と、細径管に直列に接続され、室外熱交換器より
小形の小形熱交換器と、小形熱交換器と直列に接続さ
れ、他端が室外膨張弁とレシ−バの間に連通され、冷媒
の逆流を防止する逆止弁と、冷房室内機の吸い込み空気
温度と設定温度との各冷房温度差(ΔTc)を検出し、
各冷房温度差(ΔTc)のうち最も大きな最大冷房温度
差(ΔTcm)と、暖房室内機の設定温度と吸い込み空
気温度との各暖房温度差(ΔTh)を検出し、各暖房温
度差(ΔTh)のうち最も大きな最大暖房温度差(ΔT
hm)を検出する手段と、所定温度差ΔT1およびΔT
2との値を予め設定する手段と、(ΔThm−ΔTc
m)がΔT1以上大きい場合は、室外熱交換器を蒸発器
として機能させ、(ΔTcm−ΔThm)がΔT2以上
大きい場合は、室外熱交換器を凝縮器として機能させる
制御手段とを備えたものである。
【0017】さらに、本発明の多室空気調和機は、一端
がレシ−バと液配管との間に接続され、他端が圧縮機の
吸入側に接続された流量調整弁を備えた液もどし配管
と、冷房室内機の吸い込み空気温度と設定温度との各冷
房温度差(ΔTc)を検出し、各冷房温度差(ΔTc)
のうち最も大きな最大冷房温度差(ΔTcm)と暖房室
内機の設定温度と吸い込み空気温度との各暖房温度差
(ΔTh)を検出し、各暖房温度差(ΔTh)のうち最
も大きな最大暖房温度差(ΔThm)を検出する手段
と、所定温度差ΔT1およびΔT2との値を予め設定す
る手段と、(ΔThm−ΔTcm)がΔT1以上大きい
場合は、室外熱交換器を蒸発器として機能させ、(ΔT
cm−ΔThm)がΔT2以上大きい場合は、室外熱交
換器を凝縮器として機能させる制御手段とを備えたもの
である。
【0018】さらに、本発明の多室空気調和機は、直列
に接続された細径管と電磁弁とを並列に備え、一端が圧
縮機の吐出側に、他端が室外膨張弁とレシ−バとの間に
接続されたバイパス配管と、冷房室内機の吸い込み空気
温度と設定温度との各冷房温度差(ΔTc)を検出し、
各冷房温度差(ΔTc)のうち最も大きな最大冷房温度
差(ΔTcm)と、暖房室内機の設定温度と吸い込み空
気温度との各暖房温度差(ΔTh)を検出し、各暖房温
度差(ΔTh)のうち最も大きな最大暖房温度差(ΔT
hm)を検出する手段と、所定温度差ΔT1およびΔT
2との値を予め設定する手段と、(ΔThm−ΔTc
m)がΔT1以上大きい場合は、室外熱交換器を蒸発器
として機能させ、(ΔTcm−ΔThm)がΔT2以上
大きい場合は、室外熱交換器を凝縮器として機能させる
制御手段とを備えたものである。
【0019】さらに、本発明の多室空気調和機は、四方
弁と室外熱交換器との間を分岐した配管と、室外熱交換
器に並列で、配管に直列に接続され、直径を細くされた
細径管と、細径管に直列に接続され、室外熱交換器より
小形の小形熱交換器と、小形熱交換器と直列に接続さ
れ、他端が室外膨張弁とレシ−バの間に連通され、冷媒
の逆流を防止する逆止弁と、室内暖房負荷の合計量(Q
h)と、室内冷房負荷の合計量(Qc)とを検出する手
段と、冷房室内機の吸い込み空気温度と設定温度との各
冷房温度差(ΔTc)を検出し、各冷房温度差(ΔT
c)のうち最も大きな最大冷房温度差(ΔTcm)と、
暖房室内機の設定温度と吸い込み空気温度との各暖房温
度差(ΔTh)を検出し、各暖房温度差(ΔTh)のう
ち最も大きな最大暖房温度差(ΔThm)を検出する手
段と、室外熱交換器を凝縮器として使用するときの最小
放熱量(Qrmin)の値を室内冷房負荷の合計量(Q
c)に対して予め設定した比率として、室外熱交換器を
蒸発器として使用するときの最小吸熱量(Qemin)
の値をQhに対して予め設定した比率として設定する手
段と、最小放熱量(Qrmin)の値より小さく、最小
吸熱量(Qemin)の値より大きい第2最小放熱量
(Qrmin’)の値および第2最小吸熱量(Qemi
n’)の値を設定する手段と、所定温度差ΔT1および
ΔT2の値とを予め設定する手段と、(Qh−Qc)が
最小吸熱量(Qemin)以上大きい場合、または(Q
c−Qh)が第2最小放熱量(Qrmin’)以下、
(ΔThm−ΔTcm)がΔT1以上大きい場合は、室
外熱交換器を蒸発器として機能させ、(Qc−Qh)が
最小放熱量(Qrmin)以上大きい場合、または(Q
h−Qc)が第2最小吸熱量(Qemin’)以下、か
つ(ΔTcm−ΔThm)がΔT2以上大きい場合は室
外熱交換器を凝縮器として機能させる制御手段とを備え
たものである。
【0020】さらに、本発明の多室空気調和機は、一端
がレシ−バと液配管との間に接続され、他端が圧縮機の
吸入側に接続された流量調整弁を備えた液もどし配管
と、室内暖房負荷の合計量(Qh)と、室内冷房負荷の
合計量(Qc)とを検出する手段と、冷房室内機の吸い
込み空気温度と設定温度との各冷房温度差(ΔTc)を
検出し、各冷房温度差(ΔTc)のうち最も大きな最大
冷房温度差(ΔTcm)と、暖房室内機の設定温度と吸
い込み空気温度との各暖房温度差(ΔTh)を検出し、
各暖房温度差(ΔTh)のうち最も大きな最大暖房温度
差(ΔThm)を検出する手段と、室外熱交換器を凝縮
器として使用するときの最小放熱量(Qrmin)の値
をQcに対して予め設定した比率として、室外熱交換器
を蒸発器として使用するときの最小吸熱量(Qemi
n)の値をQhに対して予め設定した比率として設定す
る手段と、最小放熱量(Qrmin)の値より小さく、
最小吸熱量(Qemin)の値より大きい第2最小放熱
量(Qrmin’)の値および第2最小吸熱量(Qem
in’)の値を設定する手段と、所定温度差ΔT1およ
びΔT2の値とを予め設定する手段と、(Qh−Qc)
が最小吸熱量(Qemin)以上大きい場合、または
(Qc−Qh)が第2最小放熱量(Qrmin’)以
下、(ΔThm−ΔTcm)がΔT1以上大きい場合、
は室外熱交換器を蒸発器として機能させ、(Qc−Q
h)が最小放熱量(Qrmin)以上大きい場合、また
は(Qh−Qc)が第2最小吸熱量(Qemin’)以
下、(ΔTcm−ΔThm)がΔT2以上大きい場合
は、室外熱交換器を凝縮器として機能させる制御手段と
を備えたものである。
【0021】さらに、本発明の多室空気調和機は、直列
に接続された細径管と電磁弁とを並列に備え、一端が圧
縮機の吐出側に、他端が室外膨張弁とレシ−バとの間に
接続されたバイパス配管と、室内暖房負荷の合計量(Q
h)と、室内冷房負荷の合計量(Qc)とを検出する手
段と、冷房室内機の吸い込み空気温度と設定温度との各
冷房温度差(ΔTc)を検出し、各冷房温度差(ΔT
c)のうち最も大きな最大冷房温度差(ΔTcm)と、
暖房室内機の設定温度と吸い込み空気温度との各暖房温
度差(ΔTh)を検出し、各暖房温度差(ΔTh)のう
ち最も大きな最大暖房温度差(ΔThm)を検出する手
段と、室外熱交換器を凝縮器として使用するときの最小
放熱量(Qrmin)の値をQcに対して予め設定した
比率として、室外熱交換器を蒸発器として使用するとき
の最小吸熱量(Qemin)の値をQhに対して予め設
定した比率として設定する手段と、最小放熱量(Qrm
in)の値より小さく、最小吸熱量(Qemin)の値
より大きい第2最小放熱量(Qrmin’)の値および
第2最小吸熱量(Qemin’)の値を設定する手段
と、所定温度差ΔT1およびΔT2の値とを予め設定す
る手段と、(Qh−Qc)が最小吸熱量(Qemin)
以上大きい場合、または(Qc−Qh)が第2最小放熱
量(Qrmin’)以下、かつ(ΔThm−ΔTcm)
がΔT1以上大きい場合は、室外熱交換器を蒸発器とし
て機能させ、(Qc−Qh)が最小放熱量(Qrmi
n)以上大きい場合、または(Qh−Qc)が第2最小
吸熱量(Qemin’)以下、かつ(ΔTcm−ΔTh
m)がΔT2以上大きい場合は、室外熱交換器を凝縮器
として機能させる制御手段とを備えたものである。
【0022】さらに、本発明の多室空気調和機は、複数
の室外熱交換器、圧縮機、複数の四方弁、複数の室外膨
張弁、およびレシ−バを有する室外機に、それぞれ室内
膨張弁、室内熱交換器を有する複数台の室内機を、冷凍
サイクルの冷媒ガス配管、冷媒液配管を介して接続して
なる多室空気調和機において、凝縮器となる室外熱交換
器に接続された四方弁に少なくとも小流量の冷媒を常に
流す手段と、室内暖房負荷の合計量(Qh)と、室内冷
房負荷の合計量(Qc)とを検出する手段と、冷房室内
機の吸い込み空気温度と設定温度との各冷房温度差(Δ
Tc)を検出し、各冷房温度差(ΔTc)のうち最も大
きな最大冷房温度差(ΔTcm)と、暖房室内機の設定
温度と吸い込み空気温度との各暖房温度差(ΔTh)を
検出し、各暖房温度差(ΔTh)のうち最も大きな最大
暖房温度差(ΔThm)を検出する手段と、室外熱交換
器を凝縮器として使用するときの最小放熱量(Qrmi
n)の値を前記室内冷房負荷の合計量(Qc)に対して
予め設定した比率で、室外熱交換器を蒸発器として使用
するときの最小吸熱量(Qemin)の値をQhに対し
て予め設定した比率で設定する手段と、最小放熱量(Q
rmin)の値より小さく、最小吸熱量(Qemin)
の値より大きい第2最小放熱量(Qrmin’)の値お
よび第2最小吸熱量(Qemin’)の値を設定する手
段と、所定温度差ΔT1およびΔT2の値とを予め設定
する手段と、(Qh−Qc)が最小吸熱量(Qemi
n)以上大きい場合、または(Qc−Qh)が第2最小
放熱量(Qrmin’)以下、かつ、(ΔThm−ΔT
cm)がΔT1以上大きい場合は、複数の室外熱交換器
のうち冷媒が主として流れる少なくとも一つの室外熱交
換器を蒸発器として機能させ、(Qc−Qh)が最小放
熱量(Qrmin)以上大きい場合、または(Qh−Q
c)が第2最小吸熱量(Qemin’)以下、かつ(Δ
Tcm−ΔThm)がΔT2以上大きい場合は、複数の
室外熱交換器のうち冷媒が主として流れる少なくとも一
つの室外熱交換器を凝縮器として機能させる制御手段と
を備えたものである。
【0023】
【作用】本発明によれば、凝縮器となる室外熱交換器に
接続された四方弁に少なくとも小量の冷媒を常に流す手
段として、凝縮器となる室外熱交換器の室外膨張弁を全
閉にしないことが用いられる。さらに、制御手段は、暖
房負荷と冷房負荷の差が設定した最小吸熱量以上となっ
たとき、室外熱交換機を切り替えて蒸発器として機能さ
せ、冷房負荷と暖房負荷との差が最小放熱量以上大きい
場合は、室外熱交換機を凝縮器として機能させるように
四方弁、開閉弁の開閉および室内膨張弁の開度などを制
御する。その結果、暖房負荷または冷房負荷が変動して
もその差が設定した最小放熱量と最小吸熱量の合計値未
満の場合、室外熱交換器を凝縮器または蒸発器のどちら
に切り替えても、暖房能力または冷房能力のどちらかが
最小放熱量または最小吸熱量の分だけ不足するので、室
外熱交換器は切り替えないように機能する。
【0024】これによって、四方弁が液封され動作不良
になることがなく、室外熱交換器の切り替えの頻度が減
少し、圧縮機の潤滑油が室外熱交換器内に溜り圧縮機に
潤滑油が戻らなくなるという現象がなくなる。
【0025】そして、室外熱交換器を切り替えるごと
に、室外機と室内機を接続する液配管内の液冷媒の流れ
方向が変わり、冷凍サイクルの運転状態が不安定にな
り、その間、室内機能力が低下するということを少なく
することができる。また、上記の暖房負荷と冷房負荷の
代わりに、冷房室内機の吸い込み空気温度と設定温度と
の温度差と、暖房室内機の設定温度と吸い込み空気温度
との温度差を用いて、冷房室内機の温度差と暖房室内機
の温度差が所定温度差未満であれば室外熱交換器の切り
替えを行わない。
【0026】これによって、同様に、室外熱交換器の切
り替えの頻度を減少させ、切り替え時に生じていた室内
機能力が低下するということを少なくすることができ
る。つまり、室内機容量に関係なく、吸い込み空気温度
と設定温度との温度差の大きい方の運転モ−ドを優先す
ることになるので、容量の小さな室内ユニットでの温度
差が大きい場合は容量の小さな室内ユニットの運転モ−
ドを主体とした運転となり、能力不足を生じることがな
くなる。
【0027】また、暖房負荷と冷房負荷と、冷房室内機
の吸い込み空気温度と設定温度との温度差と、暖房室内
機の設定温度と吸い込み空気温度との温度差とを組み合
わせ、暖房負荷または冷房負荷が変動しても、その差が
設定した最小放熱量と最小吸熱量の合計値未満でかつ、
冷房室内機の温度差と暖房室内機の温度差が所定温度差
未満であれば室外熱交換器の切り替えを行わない。
【0028】これによって、通常は負荷にあった運転が
選択され、負荷不足を生じることがなく、冷房負荷と暖
房負荷が比較的近い場合、吸い込み空気温度と設定温度
との温度差の大きい方の運転モ−ドが優先され、要求さ
れている室内機の能力を確保することができる。
【0029】また、上記において、設定する最小放熱量
(Qrmin)を室内冷房負荷の合計量(Qc)の20
%とし、同じく最小吸熱量(Qemin)を室内暖房負
荷の合計量(Qh)20%として、つまり、負荷の差が
20%以内であれば、冷房主体の運転と暖房主体の運転
を切り替えないとすると、80%以上の冷房または暖房
能力を確保できる。そこで、この値が切り替え回数を減
らすこと、さらに切り替えない条件での能力を確保する
ことを両立させるうえで実用的である。
【0030】また、凝縮器となる室外熱交換器に接続さ
れた四方弁に少なくとも小量の冷媒を常に流す手段とし
て、室外熱交換器および室外膨張弁と並列に、細径管、
小形熱交換器、逆止弁を直列に接続したものを接続した
ことが用いられ、冷房主体時、常に小流量の冷媒が四方
弁に流れるので四方弁が液で埋まる恐れはなくなり、室
外熱交換器の切り替え時に動作不良になることがない。
【0031】流量調整弁を備えた液戻し配管をレシ−バ
と液配管との間に接続したので、冷房主体時、暖房能力
を上げるまたは、冷房能力を下げるために、室外熱交換
器を流れる冷媒流量を小さくして行った場合でも、レシ
−バには常に流れが生じ、レシ−バに冷媒が滞ることが
なくなり、冷凍サイクル内を循環する冷媒が不足して運
転不良を生じることがなくなる。
【0032】細径管と電磁弁とを並列に備え、圧縮機の
吐出側と室外膨張弁とレシ−バとの間に接続されたバイ
パス配管に設けたので、レシ−バへ流れる吐出ガス流量
を変化させ、レシ−バの圧力を変化させることができる
ので、冷房主体時、暖房室内ユニットに冷媒が流れにく
くなり、暖房能力不足となることがない。
【0033】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図1ないし図11
を参照して説明する。 〔実施例 1−1〕まず、第一の発明の実施例を図1な
いし図6を用いて説明する。図1は、多室空気調和機の
接続を示す冷凍サイクル構成図、図2は、図1の冷凍サ
イクルの冷房主体の運転を示す動作説明図、図3は、図
1の冷凍サイクルの暖房主体の運転を示す動作説明図、
図4は、図2の冷房主体の運転時の室内ユニットの冷房
能力および暖房能力を示す特性図、図5は、図3の暖房
主体の運転時の室内ユニットの暖房能力および冷房能力
を示す特性図、図6は、室外熱交換器の切り替え判定方
法を示す特性図である。
【0034】図1は冷凍サイクルの構成を示し、その接
続状況を説明する。室外ユニット1は、容量制御が可能
な圧縮機81、四方弁61a,61b、室外熱交換器1
1a,11b、流量調整が可能な室外膨張弁21a,2
1b,1、レシーバ101、アキュムレータ91が順次
接続され、その他、室外ファン3、逆止弁71及び流量
調整弁141を備えた液もどし配管151が設けられ
る。室内ユニット2,3,4には、それぞれ室内熱交換
器12,13,14、流量調整が可能な室内膨張弁2
2,23,24が接続され、室内ファン32,33,3
4が設けられる。
【0035】室外ユニット1の圧縮機81の吐出管は分
岐され、それぞれ四方弁61a,61bの吐出ポートに
結合されている。四方弁61a,61bの吸入ポートに
それぞれ分岐されて結合されている吸入配管は、集約さ
れてアキュムレータ91を介して圧縮機81の吸入側に
結合されている。吸入配管の集約された部分とアキュム
レータ91とを接続する配管には、連絡管131が接続
されている。四方弁61aのCポート、室外熱交換器1
1a、室外膨張弁21aはそれぞれ直列に配管で結合さ
れている。また、四方弁61bのCポート、室外熱交換
器11b、室外膨張弁21bも同様に直列に結合され、
室外膨張弁21a,21bの他端から出た配管は合流さ
れて、レシーバ101に入っている。室外膨張弁21
a,21bとレシーバ101とを接続する配管には、流
量調整弁141を備えた液もどし配管151の一端が接
続され、液もどし配管151の他端は、アキュムレータ
91と圧縮機81とを接続する配管に接続されている。
また、レシーバ101には液配管111が接続されてい
る。四方弁61a,61bのEポートからの配管は合流
されてガス配管121に接続されている。なお、四方弁
61aのEポートに接続されている配管には逆止弁71
が取り付けられており、四方弁61aのEポートから、
四方弁61bのEポートに接続されている配管との合流
部へだけに冷媒が流れるようになっている。四方弁61
aは電源オフ時、吐出ポートとCポートが、また、吸入
ポートとEポートが連通するようになっている。四方弁
61bは電源オフ時、吐出ポートとEポートが、また、
吸入ポートとCポートが連通するようになっている。
【0036】室外ユニット1から出ている液配管11
1、ガス配管121及び連絡管131はそれぞれ室内ユ
ニットへ分岐されている。室内ユニットの数だけ分岐さ
れた液配管111はそれぞれ室内ユニット2,3,4内
の室内膨張弁12,13,14に接続されている。室内
ユニットの数に分岐されたガス配管121は開閉弁4
2,43,44に接続されている。室内ユニットの数に
分岐された連絡管131は開閉弁52,53,54に接
続されている。それぞれの室内熱交換器12,13,1
4の一端は室内膨張弁22,23,24と結合されてい
る。室内熱交換器12,13,14の他端の配管は室内
ユニット2,3,4を出た後、それぞれ分岐され、一方
はそれぞれ開閉弁42,43,44に接続され、他方は
開閉弁52,53,54に接続されている。
【0037】次に、冷房主体の運転時の動作を図2、暖
房主体の運転時の動作を図3で説明する。図2は室内ユ
ニット2,3を冷房運転し、室内ユニット4を暖房運転
する場合で、冷房能力が暖房能力より大きい冷房主体の
運転を示す動作説明図である。まず、四方弁61a,6
1bの電源をオフし、開閉弁42,43を閉、開閉弁4
4を開、開閉弁52,53を開、開閉弁54を閉にす
る。室内膨張弁22,23は開度調整して膨張弁として
作動させる。室内膨張弁24は室内ユニット4の吹き出
し吸い込み空気温度差が所定値になるように制御され
る。室外ファン31は室外空気温度によって所定の回転
数で運転される。室外膨張弁21aは吐出圧力が所定値
になるように弁開度が調整される。室外膨張弁21bは
全閉にする。
【0038】圧縮機81から吐出された高圧ガス冷媒
は、四方弁61aを通って室外熱交換器11aに、また
四方弁61bを通ってガス配管121に分流される。室
外熱交換器11aへ入った冷媒は室外空気と熱交換さ
れ、液冷媒となって室外膨張弁21aを通ってレシーバ
101へ入る。このとき、一部の液冷媒は液もどし配管
151及び流量調整弁141を通って圧縮機へもどさ
れ、吐出ガス冷媒温度の制御に使われる。レシーバ10
1内の液冷媒は液配管111を通って室内ユニット側へ
ながれる。ガス配管121の高圧ガス冷媒は開閉弁44
を通って室内ユニット4の室内熱交換器14へ入り、室
内空気と熱交換され液冷媒となる。このときその室内は
暖房される。室内熱交換器14内の液冷媒は室内膨張弁
24を通って、前述の液配管111の液冷媒と合流し、
室内ユニット2,3へ入り、室内膨張弁22,23で減
圧されて室内熱交換器12,13へ入り、室内空気と熱
交換されて、それぞれの室内が冷房される。室内熱交換
器12,13をそれぞれ出た冷媒が所定過熱度となるよ
うに、それぞれ室内膨張弁22,23の開度が調整され
る。室内熱交換器12,13を出た冷媒は開閉弁52,
53を通った後、連絡管131を通ってアキュムレータ
91へ入り、圧縮機81に吸入される。圧縮機81は吸
入圧力が所定値になるように容量制御される。
【0039】図3は室内ユニット2を冷房運転し、室内
ユニット3,4を暖房運転する場合で、暖房能力が冷房
能力より大きい暖房主体の運転を示す動作説明図であ
る。まず、四方弁61a,61bの電源をオフし、開閉
弁42を閉、開閉弁43,44を開、開閉弁52を開、
開閉弁53,54を閉にする。室内膨張弁22は開度調
整して膨張弁として作動させる。室内膨張弁23,24
は室内ユニット3,4のそれぞれの吹き出し吸い込み空
気温度差が所定値になるように制御される。室外ファン
31は室外空気温度によって所定の回転数で運転され
る。室外膨張弁21aは最低開度になっている。室外膨
張弁21bは圧縮機の吐出ガス冷媒温度が所定値になる
ように制御される。圧縮機81から吐出された高圧ガス
冷媒の大部分は、四方弁61bを通ってガス配管121
に流れ、一部の少量の冷媒が四方弁61aを通って室外
熱交換器11aに入る。室外熱交換器11aへ入った冷
媒は室外空気と熱交換され、液冷媒となって室外膨張弁
21aを通過する。
【0040】ガス配管121の高圧ガス冷媒は開閉弁4
3,44を通って室内ユニット3,4の室内熱交換器1
3、14へ入り、室内空気と熱交換され液冷媒となる。
このときそれぞれの室内は暖房される。室内熱交換器1
3,14内の液冷媒は室内膨張弁23,24を通って、
一部が室内ユニット2へ入り、他は液配管111を流れ
て室外ユニット1へ入る。室外ユニット1へ入った液冷
媒はレシーバ101に入り、気液分離され、液冷媒がレ
シーバ101を出て、室外熱交換器11aからの液冷媒
と合流する。合流した液冷媒は室外膨張弁21bで減圧
された後、室外熱交換器11bで室外空気と熱交換され
蒸発する。蒸発した冷媒は室外熱交換器11bを出て四
方弁61bを通過する。一方、室内ユニット2へ入った
液冷媒は室内膨張弁22で減圧されて室内熱交換器12
へ入り、室内空気と熱交換されて蒸発する。このとき、
その室内が冷房される。
【0041】室内熱交換器12を出た冷媒が所定過熱度
となるように、それぞれ室内膨張弁22の開度が調整さ
れる。室内熱交換器12を出た冷媒は開閉弁52を通っ
た後、連絡管131を通って室内ユニット1へ入る。室
内ユニット1へ入った冷媒は、前述の四方弁61bを通
過した冷媒と合流し、アキュムレータ91へ入り、圧縮
機81に吸入される。圧縮機81は吐出圧力が所定値に
なるように容量制御される。図2の冷房主体の運転にお
いて、冷房負荷Qcが減少した場合、冷房室内ユニット
2,3の室内熱交換器12,13出口の冷媒過熱度の設
定値が大きくなり、室内膨張弁22,23が絞られる。
室内膨張弁22,23が絞られると、圧縮機81の吸入
圧力が低下するので、吸入圧力を設定値に保つために、
圧縮機81のモータ回転数を減少させ、その結果、冷媒
流量が減少する。これによって、室内ユニット2,3に
流れる冷媒流量が減少し、室内ユニット2、3は冷房負
荷Qcにあった冷房能力Qcsを供給することが出来
る。
【0042】上記のように圧縮機81のモータ回転数が
減少し、冷媒流量が減少すると、吐出圧力が低下し、暖
房能力が低下するので、これを防止するために、吐出圧
力が所定値になるように室外膨張弁21aの開度を絞っ
ている。室外膨張弁21aを全閉にすると、室外熱交換
器11aだけでなく、四方弁61aの吐出側通路も液冷
媒で埋まり、四方弁61aの動作不良の恐れがある。そ
こで、凝縮器となる室外熱交換器に接続された四方弁6
1aに少なくとも小流量の冷媒を常に流す手段として、
例えば室外膨張弁21aに冷媒が少量流れるように、室
外膨張弁21aの最低開度M1aminを設定し、最低
開度M1amin以下にしないようにしている。
【0043】図4は、冷房主体時において、横軸に室外
膨張弁21aの弁開度(M1a)をとり、縦軸に各能力
として冷房能力(Qcs)、暖房能力(Qhs)、最低
放熱量(Qrmin)との関係として示した特性図であ
る。冷房主体時は、室外熱交換器11aで放熱するた
め、暖房能力Qhsは冷房能力Qcsより少なくなって
いる。室外膨張弁21aが最低開度M1aminの場合
も、室外熱交換器11aに少量冷媒が流れ放熱するため
に、暖房能力Qhsは冷房能力Qcsより、最低放熱量
Qrminだけ少ない。図3の暖房主体の運転におい
て、暖房負荷Qhが減少した場合、暖房室内ユニット
3,4の吹き出し吸い込み空気温度差の設定値が小さく
なり、室内膨張弁23,24が絞られる。室内膨張弁2
3,24が絞られると、圧縮機81の吐出圧力が上昇す
るので、吐出圧力を設定値に保つために、圧縮機81の
モータ回転数を減少させ、冷媒流量が減少する。これに
よって、室内ユニット3,4に流れる冷媒流量が減少
し、室内ユニット3,4は暖房負荷Qhにあった暖房能
力Qhsを供給することが出来る。ここで、室外膨張弁
21bは圧縮機81の吐出ガス冷媒温度を制御してお
り、全閉にすると吐出ガス冷媒温度が急上昇し圧縮機8
1のモータを焼損する恐れがある。そのため、室外膨張
弁21bに冷媒が少量流れるように、室外膨張弁21b
の最低開度M1bminを設定し、最低開度M1bmi
n以下にしないようにしている。
【0044】図5は、同様に暖房主体時において、横軸
に室外膨張弁21bの弁開度(M1b)をとり、縦軸に
各能力として暖房能力(Qhs)、冷房能力(Qc
s)、最低吸熱量(Qemin)との関係として示した
特性図である。暖房主体時は、室外熱交換器11bで吸
熱するため、冷房能力Qcsは暖房能力Qhsより少な
くなっている。室外膨張弁21bが最低開度M1bmi
nの場合も、室外熱交換器11bに少量冷媒が流れ吸熱
するために、冷房能力Qcsは暖房能力Qhsより、最
低吸熱量Qeminだけ少ない。以上説明したように、
冷房負荷Qcと暖房負荷Qhが近づいたとき、冷房主体
で運転すると暖房能力Qhsが不足し、暖房主体で運転
すると冷房能力Qcsが不足することになる。
【0045】図6は冷房主体と暖房主体の切り替え方
法、すなわち、室外熱交換器を凝縮器で使うか蒸発器で
使うかの判定方法を示す特性図である。まず、検出する
手段により、室内暖房負荷の合計量Qh=Σ(暖房室内
ユニット容量×ΔTh)と、室内冷房負荷の合計量Qc
=Σ(冷房室内ユニット容量×ΔTc)とを検出する。
つぎに、設定する手段により、室外熱交換器を凝縮器と
して使用するときの最小放熱量(Qrmin=室外熱交
換器21aの最小放熱量)の値を検出された室内冷房負
荷の合計量(Qc)に対して予め設定した比率で、室外
熱交換器を蒸発器として使用するときの最小吸熱量(Q
emin=室外熱交換器21bの最小吸熱量)の値を、
同様に検出された室内暖房負荷の合計量(Qh)に対し
て予め設定した比率で定める。
【0046】冷房負荷Qcと暖房負荷Qhとの差(Qc
−Qh)が最小放熱量Qrmin以上であれば制御手段
によって、室外熱交換器を凝縮器として機能させ冷房主
体で運転する。(Qc−Qh)が最小吸熱量の負値−Q
emin以下であれば制御手段によって、室外熱交換器
を蒸発器として機能させ暖房主体で運転する。(Qc−
Qh)が最小吸熱量の負値−Qeminより大きく、か
つ、最小放熱量Qrmin未満であれば室外熱交換器を
切り替えない。
【0047】なお、運転開始時は、(Qc−Qh)が所
定熱量Qs以上であれば室外熱交換器を凝縮器にして冷
房主体とし、(Qc−Qh)が所定熱量Qs未満であれ
ば室外熱交換器を蒸発器にして暖房主体とする。ここ
で、冷房負荷Qcは、冷房室内ユニット容量とそのユニ
ットの吸い込み空気温度と設定温度との差ΔTcの積の
合計値である。暖房負荷Qhは、暖房室内ユニット容量
とそのユニットの設定温度と吸い込み空気温度との差Δ
Thの積の合計値である。また、本実施例では最小放熱
量Qrminは冷房負荷Qcの10から30%、望まし
くは20%とし、同様に最小吸熱量Qrminは暖房負
荷Qhの10から30%、望ましく20%とし、この値
が室外熱交換器の切り替え頻度を減少させ、80%以上
の冷房または暖房能力を確保することを両立できるの
で、各室温を制御するうえでも実用的である。
【0048】〔実施例 1−2〕次に、第二の発明の実
施例を図7を参照して説明する。図7は、第二の実施例
の室外熱交換器の切り替え判定方法を示す特性図であ
る。図7において、ΔT1、ΔT2は、予め設定される
所定温度差。ΔTcmは、冷房室内ユニットの吸い込み
空気温度と設定温度との差ΔTcの最大値。(ΔTcm
=max{ΔTc}) ΔThmは、暖房室内ユニットの設定温度と吸い込み空
気温度との差ΔThの最大値。(ΔThm=max{Δ
Th}) をそれぞれ示している。
【0049】図7の実施例は図6の実施例の冷房負荷Q
cと暖房負荷Qhとの差(Qc−Qh)の代わりに、検
出する手段によって、冷房ユニットの吸い込み空気温度
と設定温度との差ΔTcの最も大きな冷房室内ユニット
の吸い込み空気温度と設定温度との温度差ΔTcmと、
暖房室内ユニットの設定温度と吸い込み空気温度との温
度差ΔThの最も大きな暖房室内ユニットの設定温度と
吸い込み空気温度との温度差ΔThmとを検出し、設定
する手段によって、所定温度差ΔT1およびΔT2の値
を予め設定する。
【0050】つぎに、差(ΔTcm−ΔThm)を、所
定温度差ΔT1およびΔT2と比較し、制御手段によっ
て、室外熱交換器の切り替えを行う。つまり(ΔTcm
−ΔThm)≧ΔT2であれば室外熱交換器を制御手段
によって凝縮器として機能させ冷房主体で運転する。
(ΔTcm−ΔThm)≦−ΔT1であれば室外熱交換
器を制御手段によって蒸発器として機能させ暖房主体で
運転する。
【0051】(ΔTcm−ΔThm)>−ΔT1、か
つ、(ΔTcm−ΔThm)<ΔT2であれば室外熱交
換器を切り替えない。
【0052】なお、運転開始時は、 (ΔTcm−ΔThm)≧0 のときは室外熱交換器を凝縮器にして冷房主体とし、 (ΔTcm−ΔThm)<0 のときは室外熱交換器を蒸発器にして暖房主体とする。
【0053】上記の実施例は、吸い込み空気温度と設定
温度との差の最大値を冷房と暖房で比較し、温度差の大
きい方の運転モードを優先することになる。例えば、容
量の小さな室内ユニットと容量の大きな室内ユニットが
異なる運転モードで運転されている場合で、容量の小さ
な室内ユニットの吸い込み空気温度と設定温度との差が
容量の大きな室内ユニットの温度差より大きい場合に、
容量の小さな室内ユニットの運転モードを主体にした運
転となる。
【0054】これによって、室内ユニット容量の小さな
室内ユニットが外気との換気量の多い環境に設置された
場合や、比較的大きな部屋に設置された場合にも、その
室内ユニットの運転モードを主体にした運転となり、能
力不足が生じるという問題は解決される。
【0055】〔実施例 2〕次に、本発明の他の実施例
を図8ないし図11を参照して説明する。図8は、多室
空気調和機の接続を示す冷凍サイクル構成図、図9は、
図8の冷凍サイクルの冷房主体の運転を示す動作説明
図、図10は、図8の冷凍サイクルの暖房主体の運転を
示す動作説明図、図11は、第三の実施例の室外熱交換
器の切り替え判定方法を示す特性図である。図8は冷凍
サイクルの構成およびその接続状況を示すもので、図1
と異なる点は、四方弁61aと室外熱交換器11aとの
間の配管を分岐し、分岐した配管に細径管191、小形
熱交換器11c、逆止弁201を直列に接続し、この逆
止弁201の他端を室外膨張弁21aとレシーバ101
との間に連通させている点にある。
【0056】逆止弁201は小形熱交換器11cからレ
シーバ101へだけ流すようになっている。流量調整弁
141を備えた液もどし配管151のレシーバ側の接続
位置は、レシーバ101と液配管111との間になって
いる。また、電磁弁161aを備えたバイパス配管17
1aの一端が圧縮機81の吐出側に、他端がアキュムレ
ータ91の入口側に接続されている。さらに、細径管1
81bおよび電磁弁161bと細径管181cおよび電
磁弁161cとを並列に備えたバイパス配管171bの
一端が圧縮機81の吐出側に、他端が室外膨張弁21a
及び21bとレシーバ101との間に接続されている。
【0057】細径管191、小形熱交換器11c、逆止
弁201を直列に接続したものを室外熱交換器11aお
よび室外膨張弁21aと並列に接続したことによって、
冷房主体時、すなわち室外熱交換器11a凝縮器として
使っているとき、室外膨張弁21aを全閉にしても、吐
出ガスは小形熱交換器11c側へ流れるので四方弁61
aが液で埋まる恐れはなくなる。また、細径管191を
細くすることで小形熱交換器11cへ流れる冷媒流量は
減少でき、これによって、室外機での放熱量は減少す
る。
【0058】流量調整弁141を備えた液もどし配管1
51のレシーバ側の接続位置をレシーバ101と液配管
111との間に変更したことによる効果を説明する。冷
房主体時、図1の実施例では室外熱交換器11aを流れ
る冷媒流量と液もどし配管151を流れる冷媒流量とが
等しくなったとき、レシーバ101の流れが止まり、レ
シーバ101内のガス冷媒がレシーバ壁面で熱交換され
て液冷媒となり、徐々にレシーバ101に溜っていき、
冷凍サイクル内を循環する冷媒が不足し運転不良を生じ
る。
【0059】本実施例の図8のように、液もどし配管1
51のレシーバ側の接続位置をレシーバ101と液配管
111との間にすることによって、レシーバ101には
常に流れが生じ、上記のような冷媒不足を生じることは
ない。また、電磁弁161aを備えたバイパス配管17
1aを設けたことにより、暖房過負荷運転時など圧縮機
81の吐出圧力が高くなり過ぎたとき、電磁弁161a
を開けることによって吐出圧力を下げることができ、高
圧側の配管割れなどの事故が防止できる。さらに、細径
管181bおよび電磁弁161bと細径管181cおよ
び電磁弁161cとを並列に備えたバイパス配管171
bを設けたことにより次の効果がある。1つめは、外気
低温冷房時に電磁弁161bまたは電磁弁161cを開
くことにより、レシーバ101内の冷媒の乾き度が大き
くなり、液冷媒が凝縮器として使用している室外熱交換
器に移り、凝縮器の伝熱面積を減少させて、吐出圧力を
上昇させ、圧縮機81の給油圧力を確保し、圧縮機81
の事故を防止する。2つめは、細径管181bと細径管
181cの流路抵抗を変えて、電磁弁161b,161
cの開閉の組合せを変化させることによって、バイパス
配管171bを通ってレシーバ101へ流れる吐出ガス
流量を3段階に変化させ、レシーバ101の圧力を変化
させることができる。つまり、冷房主体時、室外ユニッ
ト1が室内ユニット2,3,4より上方に設置されてい
るときに、暖房室内ユニットには液配管111側から高
低差分の液ヘッドが作用し、暖房室内ユニットに冷媒が
流れにくくなり、暖房能力不足が生じることがあるが、
液配管111の入口圧力を変化させることができるの
で、高低差によって電磁弁161b,161cの開閉の
組合せを変化させ、暖房室内ユニットに作用する液ヘッ
ドを解消させることができる。
【0060】次に、冷房主体の運転時の動作を図9、暖
房主体の運転時の動作を図10で説明する。図9は図2
の実施例と同じ冷房主体の運転である。電磁弁161
a,161cは閉じられ、電磁弁161bは開いてい
る。他の機器の動作は図2の実施例と同じである。次に
冷媒の流れを説明する。圧縮機81から吐出された高圧
ガス冷媒は四方弁61aを通った後、分岐されて室外熱
交換器11aと小形熱交換器11cへ流れそれぞれの熱
交換器で室外空気と熱交換されて液冷媒となり合流す
る。また、吐出ガス冷媒の一部はバイパス配管171b
を通って、レシーバ101へ入る。他の流れは図2と同
様である。図10は図3の実施例と同じ暖房主体であ
る。電磁弁161a,161b,161cは閉である。
室外膨張弁21aは全閉になっている。他の機器の動作
は図3の実施例と同じである。次に冷媒の流れを説明す
る。四方弁61aを通った吐出ガス冷媒は小形熱交換器
11cへ流れ、室外空気と熱交換されて液冷媒となりレ
シーバ101からの液冷媒と合流して室外膨張弁21b
へ流れる。他の流れは図3と同様である。
【0061】図11は冷房主体と暖房主体の切り換え方
法、すなわち、室外熱交換器を凝縮器で使うか蒸発器で
使うかの判定方法を示すものである。まず、検出する手
段により、室内暖房負荷の合計量(Qh)と、室内冷房
負荷の合計量(Qc)とを検出する。さらに、別の検出
する手段によって、冷房ユニットの吸い込み空気温度と
設定温度との差ΔTcの最も大きな冷房室内ユニットの
吸い込み空気温度と設定温度との温度差ΔTcmと、暖
房室内ユニットの設定温度と吸い込み空気温度との温度
差ΔThの最も大きな暖房室内ユニットの設定温度と吸
い込み空気温度との温度差ΔThmとを検出する。
【0062】つぎに、設定する手段により、室外熱交換
器を凝縮器として使用するときの最小放熱量(Qrmi
n)の値を検出された室内冷房負荷の合計量(Qc)に
対して予め設定した比率で、室外熱交換器を蒸発器とし
て使用するときの最小吸熱量(Qemin)の値を、同
様に検出された室内暖房負荷の合計量(Qh)に対して
予め設定した比率で定める。さらに、 設定する手段に
よって最小放熱量(Qrmin)の値より小さく、前記
最小吸熱量(Qemin)の値より大きい第2最小放熱
量(Qrmin’)の値および第2最小吸熱量(Qem
in’)の値を設定する。つまり、 −Qemin<Qrmin’<Qrmin −Qemin<−Qemin’<Qrmin とする。さらに、設定する手段によって、所定温度差Δ
T1およびΔT2の値を予め設定する。つぎに、(Qc
−Qh)が最小吸熱量の負値−Qemin以下または、
(ΔTcm−ΔThm)が所定温度差−ΔT1以下でか
つ(Qc−Qh)が第2の放熱量Qrmin’以下であ
れば室外熱交換器を切り替え、蒸発器として機能させ、
暖房主体で運転する。(Qc−Qh)が最小放熱量Qr
min以上または、(ΔTcm−ΔThm)が所定温度
差ΔT2以上でかつ(Qc−Qh)が第2の吸熱量の負
値−Qemin’以上であれば室外熱交換器を切り替
え、凝縮器として機能させるように制御して冷房主体で
運転する。それ以外の場合は、室外熱交換器を切り換え
ない。ここで、第2の吸熱量の負値−Qemin’およ
び第2の放熱量Qrmin’は最小吸熱量の負値−Qr
minを越え、かつ最小放熱量Qrmin未満としてい
る。
【0063】なお、図8は、(イ)細径管191、小形
熱交換器11c、逆止弁201を直列に接続したバイパ
ス配管、(ロ)液戻し配管151のレシ−バ位置を変え
た構成、(ハ)電磁弁161b,161cを備えたバイ
パス配管、をすべて備えた例を示しているが、これら
(イ)、(ロ)、(ハ)の各要素をそれぞれ単独に備え
た多室空気調和機でもそれぞれ相応の作用効果が得られ
るものである。また、上述の各実施例では、室外ユニッ
トは、3台の例を説明したが、本発明は、3台に限るも
のではない。さらに、上述の実施例では、それぞれ2台
の室外熱交換機、四方弁、室外膨張弁を備えた1台の室
外ユニットの例を説明したものである。
【0064】
【発明の効果】室外機に複数台の室内機を接続した多室
空気調和機において、以下の効果が得られる。
【0065】(1)室内ユニットの数が変化しても室外
ユニットを変えることなく対応できる。
【0066】(2)冷暖房同時運転のとき圧縮機の冷媒
供給量を低減できる。
【0067】(3)少なくとも1台の室内機を冷房運転
し、他の少なくとも1台の室内機を暖房運転する場合
に、室外熱交換器を凝縮器または蒸発器に切り替える頻
度を減少させることができる。
【0068】(4)上記と共に室外熱交換器の切り替え
動作を円滑に行なうことができる。
【0069】以上によって、信頼性が高まり、かつ冷凍
サイクルを安定にして、室内機能力の不足を生じないよ
うにすることができる。
【0070】以上詳細に説明したように、本発明によれ
ば、従来技術の問題点を解決し、室内ユニットの数が変
化しても室外ユニットを変えることなく対応でき、冷暖
房同時運転のとき圧縮機の冷媒供給量を低減でき、かつ
冷暖同時運転時に冷房暖房運転の能力を切り替える場合
において、切り替え頻度を減少させるとともに、室外熱
交換器の切り替え動作を円滑に行ない、信頼性を高め、
かつ冷凍サイクルを安定にして、室内機能力の不足を生
じないようにできる多室空気調和機を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る多室空気調和機の接続
を示す冷凍サイクル構成図である。
【図2】図1の冷凍サイクルの冷房主体の運転を示す動
作説明図である。
【図3】図1の冷凍サイクルの暖房主体の運転を示す動
作説明図である。
【図4】図2の冷房主体の運転時の室内ユニットの冷房
能力および暖房能力を示す特性図である。
【図5】図3の暖房主体の運転時の室内ユニットの暖房
能力および冷房能力を示す特性図である。
【図6】一実施例の室外熱交換器の切り替え判定方法を
示す特性図である。
【図7】他の実施例の室外熱交換器の切り替え判定方法
を示す特性図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例に係る多室空気調和
機の接続を示す冷凍サイクル構成図である。
【図9】図8の冷凍サイクルの冷房主体の運転を示す動
作説明図である。
【図10】図8の冷凍サイクルの暖房主体の運転を示す
動作説明図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例の室外熱交換器の
切り替え判定方法を示す特性図である。
【符号の説明】
1…室外ユニット、2,3,4…室内ユニット、11
a,11b…室外熱交換器、11c…小形熱交換器、1
2,13,14…室内熱交換器、21a,21b…室外
膨張弁、22,23,24…室内膨張弁、42,43,
44,52,53,54,161a,161b,161
c…電磁弁、61a,61b…四方弁、71a,201
…逆止弁、81…圧縮機、91…アキュムレータ、10
1…レシーバ、111…液配管、121…ガス配管、1
31…連絡管、141…流量制御弁、151…液もどし
配管、171a,171b…バイパス配管、181b,
181c,191…細径管。
フロントページの続き (72)発明者 戸草 健治 静岡県清水市村松390番地 株式会社日 立製作所空調システム事業部内 (72)発明者 千秋 隆雄 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 日立製作所電機システム事業本部内 (72)発明者 塩坂 泰尚 静岡県清水市村松390番地 日立清水エ ンジニアリング株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 29/00 361 F24F 11/02 102 F25B 13/00 104

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外熱交換器、圧縮機、四方弁、室外膨
    張弁、およびレシ−バを有する室外機に、それぞれ室内
    膨張弁、室内熱交換器を有する複数台の室内機を、冷凍
    サイクルの冷媒ガス配管、冷媒液配管を介して接続して
    なる多室空気調和機において、 凝縮器となる前記室外熱交換器に接続された前記四方弁
    に少なくとも小流量の冷媒を常に流す手段と、 室内暖房負荷の合計量(Qh)と、室内冷房負荷の合計
    量(Qc)とを検出する手段と、 室外熱交換器を凝縮器として使用するときの最小放熱量
    (Qrmin)の値を前記室内冷房負荷の合計量(Q
    c)に対して予め設定した比率で、室外熱交換器を蒸発
    器として使用するときの最小吸熱量(Qemin)の値
    を前記室内暖房負荷の合計量(Qh)に対して予め設定
    した比率で設定する手段と、 前記室内暖房負荷の合計量(Qh)と前記室内冷房負荷
    の合計量(Qc)の値との差(Qh−Qc)が前記最小
    吸熱量(Qemin)以上大きい場合は、室外熱交換器
    を蒸発器として機能させ、 前記室内冷房負荷の合計量(Qc)と前記室内暖房負荷
    の合計量(Qh)値との差(Qc−Qh)が前記最小放
    熱量(Qrmin)以上大きい場合は、室外熱交換器を
    凝縮器として機能させる制御手段とを備えたこと特徴と
    する多室空気調和機。
  2. 【請求項2】 室外熱交換器、圧縮機、四方弁、室外膨
    張弁、およびレシ−バを有する室外機に、それぞれ室内
    膨張弁、室内熱交換器を有する複数台の室内機を、冷凍
    サイクルの冷媒ガス配管、冷媒液配管を介して接続して
    なる多室空気調和機において、 凝縮器となる前記室外熱交換器に接続された前記四方弁
    に少なくとも小流量の冷媒を常に流す手段と、 冷房室内機の吸い込み空気温度と設定温度との各冷房温
    度差(ΔTc)を検出し、各冷房温度差(ΔTc)のう
    ち最も大きな最大冷房温度差(ΔTcm)と、 暖房室内機の設定温度と吸い込み空気温度との各暖房温
    度差(ΔTh)を検出し、各暖房温度差(ΔTh)のう
    ち最も大きな最大暖房温度差(ΔThm)を検出する手
    段と、 所定温度差ΔT1およびΔT2との値を予め設定する手
    段と、 前記最大暖房温度差(ΔThm)と前記最大冷房温度差
    (ΔTcm)との差(ΔThm−ΔTcm)が前記所定
    温度差ΔT1以上大きい場合は室外熱交換器を蒸発器と
    して機能させ、 前記最大冷房温度差(ΔTcm)から前記最大暖房温度
    差(ΔThm)との差(ΔTcm−ΔThm)が前記所
    定温度差ΔT2以上大きい場合は室外熱交換器を凝縮器
    として機能させる制御手段とを備えたこと特徴とする多
    室空気調和機。
  3. 【請求項3】 室外熱交換器、圧縮機、四方弁、室外膨
    張弁、およびレシ−バを有する室外機に、それぞれ室内
    膨張弁、室内熱交換器を有する複数台の室内機を、冷凍
    サイクルの冷媒ガス配管、冷媒液配管を介して接続して
    なる多室空気調和機において、 凝縮器となる前記室外熱交換器に接続された前記四方弁
    に少なくとも小流量の冷媒を常に流す手段と、 室内暖房負荷の合計量(Qh)と、室内冷房負荷の合計
    量(Qc)とを検出する手段と、 冷房室内機の吸い込み空気温度と設定温度との各冷房温
    度差(ΔTc)を検出し、各冷房温度差(ΔTc)のう
    ち最も大きな最大冷房温度差(ΔTcm)と、 暖房室内機の設定温度と吸い込み空気温度との各暖房温
    度差(ΔTh)を検出し、各暖房温度差(ΔTh)のう
    ち最も大きな最大暖房温度差(ΔThm)を検出する手
    段と、 室外熱交換器を凝縮器として使用するときの最小放熱量
    (Qrmin)の値を前記室内冷房負荷の合計量(Q
    c)に対して予め設定した比率で、室外熱交換器を蒸発
    器として使用するときの最小吸熱量(Qemin)の値
    を前記室内暖房負荷の合計量(Qh)に対して予め設定
    した比率で設定する手段と、 前記最小放熱量(Qrmin)の値より小さく、前記最
    小吸熱量(Qemin)の値より大きい第2最小放熱量
    (Qrmin’)の値および第2最小吸熱量(Qemi
    n’)の値を設定する手段と、 所定温度差ΔT1およびΔT2の値とを予め設定する手
    段と、 前記室内暖房負荷の合計量(Qh)と前記室内冷房負荷
    の合計量(Qc)の値との差(Qh−Qc)が前記最小
    吸熱量(Qemin)以上大きい場合、 または前記室内冷房負荷の合計量(Qc)と前記室内暖
    房負荷の合計量(Qh)の値との差(Qc−Qh)が前
    記第2最小放熱量(Qrmin’)以下、かつ前記最大
    暖房温度差(ΔThm)から前記最大冷房温度差(ΔT
    cm)との差(ΔThm−ΔTcm)が前記所定温度差
    ΔT1以上大きい場合は前記室外熱交換器を蒸発器とし
    て機能させ、 前記室内冷房負荷の合計量(Qc)と前記室内暖房負荷
    の合計量(Qh)値との差(Qc−Qh)が前記最小放
    熱量(Qrmin)以上大きい場合、 または前記室内暖房負荷の合計量(Qh)から前記室内
    冷房負荷の合計量(Qc)の値との差(Qh−Qc)が
    前記第2最小吸熱量(Qemin’)以下、かつ前記最
    大冷房温度差(ΔTcm)と前記最大暖房温度差(ΔT
    hm)との差(ΔTcm−ΔThm)が前記所定温度差
    ΔT2以上大きい場合は室外熱交換器を凝縮器として機
    能させる制御手段とを備えたことを特徴とする多室空気
    調和機。
  4. 【請求項4】 請求項1及び3において、前記最小放熱
    量(Qrmin)は前記室内冷房負荷の合計量(Qc)
    の略20%とし、前記最小吸熱量(Qemin)は前記
    室内暖房負荷の合計量(Qh)略20%としたことを特
    徴とする多室空気調和機。
  5. 【請求項5】 室外熱交換器、圧縮機、四方弁、室外膨
    張弁、およびレシ−バを有する室外機に、それぞれ室内
    膨張弁、室内熱交換器を有する複数台の室内機を、冷凍
    サイクルの冷媒ガス配管、冷媒液配管を介して接続して
    なる多室空気調和機において、 前記四方弁と前記室外熱交換器との間を分岐した配管
    と、 前記室外熱交換器に並列で、前記配管に直列に接続さ
    れ、直径を細くされた細径管と、 前記細径管に直列に接続され、前記室外熱交換器より小
    形の小形熱交換器と、 前記小形熱交換器と直列に接続され、他端が室外膨張弁
    とレシ−バの間に連通され、冷媒の逆流を防止する逆止
    弁と、 室内暖房負荷の合計量(Qh)と、室内冷房負荷の合計
    量(Qc)とを検出する手段と、 室外熱交換器を凝縮器として使用するときの最小放熱量
    (Qrmin)の値を前記室内冷房負荷の合計量(Q
    c)に対して予め設定した比率で、室外熱交換器を蒸発
    器として使用するときの最小吸熱量(Qemin)の値
    を前記室内暖房負荷の合計量(Qh)に対して予め設定
    した比率で設定する手段と、 前記室内暖房負荷の合計量(Qh)と前記室内冷房負荷
    の合計量(Qc)の値との差(Qh−Qc)が前記最小
    吸熱量(Qemin)以上大きい場合は、室外熱交換器
    を蒸発器として機能させ、 前記室内冷房負荷の合計量(Qc)と前記室内暖房負荷
    の合計量(Qh)値との差(Qc−Qh)が前記最小放
    熱量(Qrmin)以上大きい場合は、室外熱交換器を
    凝縮器として機能させる制御手段とを備えたことを特徴
    とする多室空気調和機。
  6. 【請求項6】 室外熱交換器、圧縮機、四方弁、室外膨
    張弁、およびレシ−バを有する室外機に、それぞれ室内
    膨張弁、室内熱交換器を有する複数台の室内機を、冷凍
    サイクルの冷媒ガス配管、冷媒液配管を介して接続して
    なる多室空気調和機において、 一端がレシ−バと液配管との間に接続され、他端が前記
    圧縮機の吸入側に接続された流量調整弁を備えた液もど
    し配管と、 室内暖房負荷の合計量(Qh)と、室内冷房負荷の合計
    量(Qc)とを検出する手段と、 室外熱交換器を凝縮器として使用するときの最小放熱量
    (Qrmin)の値を前記室内冷房負荷の合計量(Q
    c)に対して予め設定した比率で、室外熱交換器を蒸発
    器として使用するときの最小吸熱量(Qemin)の値
    を前記室内暖房負荷の合計量(Qh)に対して予め設定
    した比率で設定する手段と、 前記室内暖房負荷の合計量(Qh)と前記室内冷房負荷
    の合計量(Qc)の値との差(Qh−Qc)が前記最小
    吸熱量(Qemin)以上大きい場合は、室外熱交換器
    を蒸発器として機能させ、 前記室内冷房負荷の合計量(Qc)と前記室内暖房負荷
    の合計量(Qh)値との差(Qc−Qh)が前記最小放
    熱量(Qrmin)以上大きい場合は、室外熱交換器を
    凝縮器として機能させる制御手段とを備えたことを特徴
    とする多室空気調和機。
  7. 【請求項7】 室外熱交換器、圧縮機、四方弁、室外膨
    張弁、およびレシ−バを有する室外機に、それぞれ室内
    膨張弁、室内熱交換器を有する複数台の室内機を、冷凍
    サイクルの冷媒ガス配管、冷媒液配管を介して接続して
    なる多室空気調和機において、 直列に接続された細径管と電磁弁とを並列に備え、一端
    が圧縮機の吐出側に、他端が室外膨張弁とレシ−バとの
    間に接続されたバイパス配管と、 室内暖房負荷の合計量(Qh)と、室内冷房負荷の合計
    量(Qc)とを検出する手段と、 室外熱交換器を凝縮器として使用するときの最小放熱量
    (Qrmin)の値を前記室内冷房負荷の合計量(Q
    c)に対して予め設定した比率で、室外熱交換器を蒸発
    器として使用するときの最小吸熱量(Qemin)の値
    を前記室内暖房負荷の合計量(Qh)に対して予め設定
    した比率で設定する手段と、 前記室内暖房負荷の合計量(Qh)と前記室内冷房負荷
    の合計量(Qc)の値との差(Qh−Qc)が前記最小
    吸熱量(Qemin)以上大きい場合は、室外熱交換器
    を蒸発器として機能させ、 前記室内冷房負荷の合計量(Qc)と前記室内暖房負荷
    の合計量(Qh)値との差(Qc−Qh)が前記最小放
    熱量(Qrmin)以上大きい場合は、室外熱交換器を
    凝縮器として機能させる制御手段とを備えたことを特徴
    とする多室空気調和機。
  8. 【請求項8】 室外熱交換器、圧縮機、四方弁、室外膨
    張弁、およびレシ−バを有する室外機に、それぞれ室内
    膨張弁、室内熱交換器を有する複数台の室内機を、冷凍
    サイクルの冷媒ガス配管、冷媒液配管を介して接続して
    なる多室空気調和機において、 前記四方弁と前記室外熱交換器との間を分岐した配管
    と、 前記室外熱交換器に並列で、前記配管に直列に接続さ
    れ、直径を細くされた細径管と、 前記細径管に直列に接続され、前記室外熱交換器より小
    形の小形熱交換器と、前記小形熱交換器と直列に接続さ
    れ、他端が室外膨張弁とレシ−バの間に連通され、冷媒
    の逆流を防止する逆止弁と、 冷房室内機の吸い込み空気温度と設定温度との各冷房温
    度差(ΔTc)を検出し、各冷房温度差(ΔTc)のう
    ち最も大きな最大冷房温度差(ΔTcm)と、 暖房室内機の設定温度と吸い込み空気温度との各暖房温
    度差(ΔTh)を検出し、各暖房温度差(ΔTh)のう
    ち最も大きな最大暖房温度差(ΔThm)を検出する手
    段と、 所定温度差ΔT1およびΔT2との値を予め設定する手
    段と、 前記最大暖房温度差(ΔThm)と前記最大冷房温度差
    (ΔTcm)との差(ΔThm−ΔTcm)が前記所定
    温度差ΔT1以上大きい場合は室外熱交換器を蒸発器と
    して機能させ、 前記最大冷房温度差(ΔTcm)と前記最大暖房温度差
    (ΔThm)との差(ΔTcm−ΔThm)が前記所定
    温度差ΔT2以上大きい場合は室外熱交換器を凝縮器と
    して機能させる制御手段とを備えたこと特徴とする多室
    空気調和機。
  9. 【請求項9】 室外熱交換器、圧縮機、四方弁、室外膨
    張弁、およびレシ−バを有する室外機に、それぞれ室内
    膨張弁、室内熱交換器を有する複数台の室内機を、冷凍
    サイクルの冷媒ガス配管、冷媒液配管を介して接続てな
    る多室空気調和機において、 一端が前記レシ−バと前記冷媒液配管との間に接続さ
    れ、他端が前記圧縮機の吸入側に接続された流量調整弁
    を備えた液もどし配管と、 冷房室内機の吸い込み空気温度と設定温度との各冷房温
    度差(ΔTc)を検出し、各冷房温度差(ΔTc)のう
    ち最も大きな最大冷房温度差(ΔTcm)と、 暖房室内機の設定温度と吸い込み空気温度との各暖房温
    度差(ΔTh)を検出し、各暖房温度差(ΔTh)のう
    ち最も大きな最大暖房温度差(ΔThm)を検出する手
    段と、 所定温度差ΔT1およびΔT2との値を予め設定する手
    段と、 前記最大暖房温度差(ΔThm)と前記最大冷房温度差
    (ΔTcm)との差(ΔThm−ΔTcm)が前記所定
    温度差ΔT1以上大きい場合は室外熱交換器を蒸発器と
    して機能させ、 前記最大冷房温度差(ΔTcm)と前記最大暖房温度差
    (ΔThm)との差(ΔTcm−ΔThm)が前記所定
    温度差ΔT2以上大きい場合は室外熱交換器を凝縮器と
    して機能させる制御手段とを備えたこと特徴とする多室
    空気調和機。
  10. 【請求項10】 室外熱交換器、圧縮機、四方弁、室外
    膨張弁、およびレシ−バを有する室外機に、それぞれ室
    内膨張弁、室内熱交換器を有する複数台の室内機を、冷
    凍サイクルの冷媒ガス配管、冷媒液配管を介して接続し
    てなる多室空気調和機において、 直列に接続された細径管と電磁弁とを並列に備え、一端
    が圧縮機の吐出側に、他端が室外膨張弁とレシ−バとの
    間に接続されたバイパス配管と、 冷房室内機の吸い込み空気温度と設定温度との各冷房温
    度差(ΔTc)を検出し、各冷房温度差(ΔTc)のう
    ち最も大きな最大冷房温度差(ΔTcm)と、 暖房室内機の設定温度と吸い込み空気温度との各暖房温
    度差(ΔTh)を検出し、各暖房温度差(ΔTh)のう
    ち最も大きな最大暖房温度差(ΔThm)を検出する手
    段と、 所定温度差ΔT1およびΔT2との値を予め設定する手
    段と、 前記最大暖房温度差(ΔThm)と前記最大冷房温度差
    (ΔTcm)との差(ΔThm−ΔTcm)が前記所定
    温度差ΔT1以上大きい場合は室外熱交換器を蒸発器と
    して機能させ、 前記最大冷房温度差(ΔTcm)と前記最大暖房温度差
    (ΔThm)との差(ΔTcm−ΔThm)が前記所定
    温度差ΔT2以上大きい場合は室外熱交換器を凝縮器と
    して機能させる制御手段とを備えたこと特徴とする多室
    空気調和機。
  11. 【請求項11】 室外熱交換器、圧縮機、四方弁、室外
    膨張弁、およびレシ−バを有する室外機に、それぞれ室
    内膨張弁、室内熱交換器を有する複数台の室内機を、冷
    凍サイクルの冷媒ガス配管、冷媒液配管を介して接続し
    てなる多室空気調和機において、 前記四方弁と前記室外熱交換器との間を分岐した配管
    と、 前記室外熱交換器に並列で、前記配管に直列に接続さ
    れ、直径を細くされた細径管と、 前記細径管に直列に接続され、前記室外熱交換器より小
    形の小形熱交換器と、 前記小形熱交換器と直列に接続され、他端が室外膨張弁
    とレシ−バの間に連通され、冷媒の逆流を防止する逆止
    弁と、 室内暖房負荷の合計量(Qh)と、室内冷房負荷の合計
    量(Qc)とを検出する手段と、 冷房室内機の吸い込み空気温度と設定温度との各冷房温
    度差(ΔTc)を検出し、各冷房温度差(ΔTc)のう
    ち最も大きな最大冷房温度差(ΔTcm)と、 暖房室内機の設定温度と吸い込み空気温度との各暖房温
    度差(ΔTh)を検出し、各暖房温度差(ΔTh)のう
    ち最も大きな最大暖房温度差(ΔThm)を検出する手
    段と、 室外熱交換器を凝縮器として使用するときの最小放熱量
    (Qrmin)の値を前記室内冷房負荷の合計量(Q
    c)に対して予め設定した比率で、室外熱交換器を蒸発
    器として使用するときの最小吸熱量(Qemin)の値
    を前記室内暖房負荷の合計量(Qh)に対して予め設定
    した比率で設定する手段と、 前記最小放熱量(Qrmin)の値より小さく、前記最
    小吸熱量(Qemin)の値より大きい第2最小放熱量
    (Qrmin’)の値および第2最小吸熱量(Qemi
    n’)の値を設定する手段と、 所定温度差ΔT1およびΔT2の値とを予め設定する手
    段と、 前記室内暖房負荷の合計量(Qh)から前記室内冷房負
    荷の合計量(Qc)の値との差(Qh−Qc)が前記最
    小吸熱量(Qemin)以上大きい場合、 または前記室内冷房負荷の合計量(Qc)と前記室内暖
    房負荷の合計量(Qh)の値との差(Qc−Qh)が前
    記第2最小放熱量(Qrmin’)以下、かつ前記最大
    暖房温度差(ΔThm)と前記最大冷房温度差(ΔTc
    m)との差(ΔThm−ΔTcm)が前記所定温度差Δ
    T1以上大きい場合は室外熱交換器を蒸発器として機能
    させ、 前記室内冷房負荷の合計量(Qc)から前記室内暖房負
    荷の合計量(Qh)値との差(Qc−Qh)が前記最小
    放熱量(Qrmin)以上大きい場合、 または前記室内暖房負荷の合計量(Qh)と前記室内冷
    房負荷の合計量(Qc)の値との差(Qh−Qc)が前
    記第2最小吸熱量(Qemin’)以下、かつ前記最大
    冷房温度差(ΔTcm)と前記最大暖房温度差(ΔTh
    m)との差(ΔTcm−ΔThm)が前記所定温度差Δ
    T2以上大きい場合は室外熱交換器を凝縮器として機能
    させる制御手段とを備えたことを特徴とする多室空気調
    和機。
  12. 【請求項12】 室外熱交換器、圧縮機、四方弁、室外
    膨張弁、およびレシ−バを有する室外機に、それぞれ室
    内膨張弁、室内熱交換器を有する複数台の室内機を、冷
    凍サイクルの冷媒ガス配管、冷媒液配管を介して接続し
    てなる多室空気調和機において一端が前記レシ−バと前
    記冷媒液配管との間に接続され、他端が前記圧縮機の吸
    入側に接続された流量調整弁を備えた液もどし配管と、 室内暖房負荷の合計量(Qh)と、室内冷房負荷の合計
    量(Qc)とを検出する手段と、 冷房室内機の吸い込み空気温度と設定温度との各冷房温
    度差(ΔTc)を検出し、各冷房温度差(ΔTc)のう
    ち最も大きな最大冷房温度差(ΔTcm)と、 暖房室内機の設定温度と吸い込み空気温度との各暖房温
    度差(ΔTh)を検出し、各暖房温度差(ΔTh)のう
    ち最も大きな最大暖房温度差(ΔThm)を検出する手
    段と、 室外熱交換器を凝縮器として使用するときの最小放熱量
    (Qrmin)の値を前記室内冷房負荷の合計量(Q
    c)に対して予め設定した比率で、室外熱交換器を蒸発
    器として使用するときの最小吸熱量(Qemin)の値
    を前記室内暖房負荷の合計量(Qh)に対して予め設定
    した比率で設定する手段と、 前記最小放熱量(Qrmin)の値より小さく、前記最
    小吸熱量(Qemin)の値より大きい第2最小放熱量
    (Qrmin’)の値および第2最小吸熱量(Qemi
    n’)の値を設定する手段と、 所定温度差ΔT1およびΔT2の値とを予め設定する手
    段と、 前記室内暖房負荷の合計量(Qh)と前記室内冷房負荷
    の合計量(Qc)の値との差(Qh−Qc)が前記最小
    吸熱量(Qemin)以上大きい場合、 または前記室内冷房負荷の合計量(Qc)と前記室内暖
    房負荷の合計量(Qh)の値との差(Qc−Qh)が前
    記第2最小放熱量(Qrmin’)以下、かつ前記最大
    暖房温度差(ΔThm)と前記最大冷房温度差(ΔTc
    m)との差(ΔThm−ΔTcm)が前記所定温度差Δ
    T1以上大きい場合は室外熱交換器を蒸発器として機能
    させ、 前記室内冷房負荷の合計量(Qc)と前記室内暖房負荷
    の合計量(Qh)値との差(Qc−Qh)が前記最小放
    熱量(Qrmin)以上大きい場合、 または前記室内暖房負荷の合計量(Qh)と前記室内冷
    房負荷の合計量(Qc)の値との差(Qh−Qc)が前
    記第2最小吸熱量(Qemin’)以下、かつ前記最大
    冷房温度差(ΔTcm)と前記最大暖房温度差(ΔTh
    m)との差(ΔTcm−ΔThm)が前記所定温度差Δ
    T2以上大きい場合は室外熱交換器を凝縮器として機能
    させる制御手段とを備えたことを特徴とする多室空気調
    和機。
  13. 【請求項13】 室外熱交換器、圧縮機、四方弁、室外
    膨張弁、およびレシ−バを有する室外機に、それぞれ室
    内膨張弁、室内熱交換器を有する複数台の室内機を、冷
    凍サイクルの冷媒ガス配管、冷媒液配管を介して接続し
    てなる多室空気調和機において、 直列に接続された細径管と電磁弁とを並列に備え、一端
    が圧縮機の吐出側に、他端が室外膨張弁とレシ−バとの
    間に接続されたバイパス配管と、 室内暖房負荷の合計量(Qh)と、室内冷房負荷の合計
    量(Qc)とを検出する手段と、 冷房室内機の吸い込み空気温度と設定温度との各冷房温
    度差(ΔTc)を検出し、各冷房温度差(ΔTc)のう
    ち最も大きな最大冷房温度差(ΔTcm)と、 暖房室内機の設定温度と吸い込み空気温度との各暖房温
    度差(ΔTh)を検出し、各暖房温度差(ΔTh)のう
    ち最も大きな最大暖房温度差(ΔThm)を検出する手
    段と、 室外熱交換器を凝縮器として使用するときの最小放熱量
    (Qrmin)の値を前記室内冷房負荷の合計量(Q
    c)に対して予め設定した比率で、室外熱交換器を蒸発
    器として使用するときの最小吸熱量(Qemin)の値
    を前記室内暖房負荷の合計量(Qh)に対して予め設定
    した比率で設定する手段と、 前記最小放熱量(Qrmin)の値より小さく、前記最
    小吸熱量(Qemin)の値より大きい第2最小放熱量
    (Qrmin’)の値および第2最小吸熱量(Qemi
    n’)の値を設定する手段と、 所定温度差ΔT1およびΔT2の値とを予め設定する手
    段と、 前記室内暖房負荷の合計量(Qh)と前記室内冷房負荷
    の合計量(Qc)の値との差(Qh−Qc)が前記最小
    吸熱量(Qemin)以上大きい場合、 または前記室内冷房負荷の合計量(Qc)と前記室内暖
    房負荷の合計量(Qh)の値との差(Qc−Qh)が前
    記第2最小放熱量(Qrmin’)以下、かつ前記最大
    暖房温度差(ΔThm)と前記最大冷房温度差(ΔTc
    m)との差(ΔThm−ΔTcm)が前記所定温度差Δ
    T1以上大きい場合は室外熱交換器を蒸発器として機能
    させ、 前記室内冷房負荷の合計量(Qc)と前記室内暖房負荷
    の合計量(Qh)値との差(Qc−Qh)が前記最小放
    熱量(Qrmin)以上大きい場合、 または前記室内暖房負荷の合計量(Qh)と前記室内冷
    房負荷の合計量(Qc)の値との差(Qh−Qc)が前
    記第2最小吸熱量(Qemin’)以下、かつ前記最大
    冷房温度差(ΔTcm)と前記最大暖房温度差(ΔTh
    m)との差(ΔTcm−ΔThm)が前記所定温度差Δ
    T2以上大きい場合は室外熱交換器を凝縮器として機能
    させる制御手段とを備えたことを特徴とする多室空気調
    和機。
  14. 【請求項14】 複数の室外熱交換器、圧縮機、複数の
    四方弁、複数の室外膨張弁、およびレシ−バを有する室
    外機に、それぞれ室内膨張弁、室内熱交換器を有する複
    数台の室内機を、冷凍サイクルの冷媒ガス配管、冷媒液
    配管を介して接続してなる多室空気調和機において、 凝縮器となる前記室外熱交換器に接続された前記四方弁
    に少なくとも小流量の冷媒を常に流す手段と、 室内暖房負荷の合計量(Qh)と、室内冷房負荷の合計
    量(Qc)とを検出する手段と、 冷房室内機の吸い込み空気温度と設定温度との各冷房温
    度差(ΔTc)を検出し、各冷房温度差(ΔTc)のう
    ち最も大きな最大冷房温度差(ΔTcm)と、 暖房室内機の設定温度と吸い込み空気温度との各暖房温
    度差(ΔTh)を検出し、各暖房温度差(ΔTh)のう
    ち最も大きな最大暖房温度差(ΔThm)を検出する手
    段と、 室外熱交換器を凝縮器として使用するときの最小放熱量
    (Qrmin)の値を前記室内冷房負荷の合計量(Q
    c)に対して予め設定した比率で、室外熱交換器を蒸発
    器として使用するときの最小吸熱量(Qemin)の値
    を前記室内暖房負荷の合計量(Qh)に対して予め設定
    した比率で設定する手段と、 前記最小放熱量(Qrmin)の値より小さく、前記最
    小吸熱量(Qemin)の値より大きい第2最小放熱量
    (Qrmin’)の値および第2最小吸熱量(Qemi
    n’)の値を設定する手段と、 所定温度差ΔT1およびΔT2の値とを予め設定する手
    段と、 前記室内暖房負荷の合計量(Qh)と前記室内冷房負荷
    の合計量(Qc)の値との差(Qh−Qc)が前記最小
    吸熱量(Qemin)以上大きい場合、 または前記室内冷房負荷の合計量(Qc)と前記室内暖
    房負荷の合計量(Qh)の値との差(Qc−Qh)が前
    記第2最小放熱量(Qrmin’)以下、かつ前記最大
    暖房温度差(ΔThm)から前記最大冷房温度差(ΔT
    cm)との差(ΔThm−ΔTcm)が前記所定温度差
    ΔT1以上大きい場合は、前記複数の室外熱交換器のう
    ち冷媒が主として流れる少なくとも一つの室外熱交換器
    を蒸発器として機能させ、 前記室内冷房負荷の合計量(Qc)と前記室内暖房負荷
    の合計量(Qh)値との差(Qc−Qh)が前記最小放
    熱量(Qrmin)以上大きい場合、 または前記室内暖房負荷の合計量(Qh)から前記室内
    冷房負荷の合計量(Qc)の値との差(Qh−Qc)が
    前記第2最小吸熱量(Qemin’)以下、かつ前記最
    大冷房温度差(ΔTcm)と前記最大暖房温度差(ΔT
    hm)との差(ΔTcm−ΔThm)が前記所定温度差
    ΔT2以上大きい場合は、前記複数の室外熱交換器のう
    ち冷媒が主として流れる少なくとも一つの室外熱交換器
    を凝縮器として機能させる制御手段とを備えたことを特
    徴とする多室空気調和機。
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